【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしは教皇にたずねました。 愛とはなにかを。 教皇はこたえてくれました。 いとしいとおもうこころ。 いとしいとはなんでしょう。 わかりません。 けれど ] (/55) 2022/12/21(Wed) 19:18:49 |
【教】 XIII『死神』 タナトスこの花はうつくしいとかんじます けんめいに 生きるさまが 朽ちるさいごのすがたまで うつくしい これが 『 いとしい 』 なのでしょうか (/56) 2022/12/21(Wed) 19:20:05 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしがいのれば この花もまたうつくしくさきほこる かがやくすがたにもどれるかもしれません。 けれど わたしは もうおわりをつげようとする そのままを その 在り方に こころをよせました。 ] (/57) 2022/12/21(Wed) 19:21:32 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしにはわかりません。 じゅんすいとは、やさしいとは どんなもののことを いうのでしょう わからない―― ――どうしてか ときおり あなたが くるしげなのかも わたしには わかりませんでした。 あのとき まで *] (/58) 2022/12/21(Wed) 19:28:49 |
【教】 XIII『死神』 タナトス * [ 吊るされた男はいつもわらっています。 となりにすわっているわたしに ときおりもうしわけなさそうに、わらいます。 ――わかりません。 どこかいたいのですか。 くるしいのですか。 たくさんかんがえるあなたは、 やはりわらっていました。 わたしはあなたのそばに はなをそえます。 『 いとしい 』を知ったから。 いつのまにか吊るされた男のまわりは ひつぎのなかのように 花でいっぱいに なりました。 おせわをやく、ただしいのでしょうか。 ――わかりません。 ] (/59) 2022/12/21(Wed) 19:31:22 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ ――わかりません。 わたしはどうしたら おだやかなやすらぎを あなたにも わけることができますか? ] (/60) 2022/12/21(Wed) 19:33:45 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ それから。 愚者がころされました。 ひとつのこうきしんによって。 なにもわからなかったわたしのこころに かなしみがたくさんあふれました。 かなしくて、かなしくて。 ずっとなきつづけて。 吊るされた男はわらっていました。 くるしそうなこえをきいて わたしはようやく かおをあげます。 わらっています。 くるしそうに。 いつのまにか吊るされた男のまわりに たくさんあったはずの 花はかれていました。 ] (/61) 2022/12/21(Wed) 19:35:10 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ ――いけない。 わたしは、花をさがしにいこうとしました。 ちかごろのあなたは とてもおもいつめているように みえました。 だから、すこしでも、 ] (/62) 2022/12/21(Wed) 19:39:28 |
【教】 XIII『死神』 タナトスえ? [ 吊るされた男が つぶやくことばを りかいするまえに そのくびもとからは あかいちが あふれだしました。 ] (/63) 2022/12/21(Wed) 19:40:58 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ どうして どうして どうして わたしの いのりは とどかないのですか きのうまで 癒えたはずの きずぐちから ちをとめることは できないのですか ――わかっています。 わたしはあなたに、ちからを つかっていないから。 いま、きずをとめることはかなうでしょう。 けれど きずがすべていえるまで あなたはずっとくるしむことに なります。 わたしはそれをかなしいとおもいました。 もう、……もう、いい。 いやです。よくはありません。 あいはんするふたつのおもいをかかえながら わたしは あなたのあたまを なでるのでしょう。 ] (/65) 2022/12/21(Wed) 19:44:07 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ わたしはわらいかたをしりません。 かなしいしか しりません。 だからあなたのまねごとをして つくったえがおは とてもふしぜんです。 でもはじめて あなたのために つくったえがおです。 かなしくて、くるしいとき わらうのでしよう? だれもかなしませたくないから わらうのでしょう? ] (/67) 2022/12/21(Wed) 19:45:45 |
【教】 XIII『死神』 タナトス[ 吊られた男のからだから あたたかなたいおんがなくなるまで。 おわりのおとずれる、そのときまで 死神は ずっと あたまを なでつづけていました。 ちにぬれても、 うごかなくなっても、 その、さいごまで。 ほほえみは 吊るされた男を みおろしつづけました。 そのねむりが せめて おだやかであるように ―――さいごまで *] (/69) 2022/12/21(Wed) 19:48:47 |
【人】 T『魔術師』 シン[ その時には、もう、世界の惨状を知っていた。 だけど崩壊していく世界を中継機越しに見ても、 ……ぼくはやっぱり、他人事だった。 外の世界も、外に住んでる人たちも、 そこに寄せる感情なんて、浮かんで来なかった。] (208) 2022/12/21(Wed) 19:53:39 |
【人】 T『魔術師』 シンユグくんは……何か変わった? [ ユグくんのことは好ましく思っていたけれど、 神様に傾倒してるように見えることもあったから。 公正、というのは、そんなユグくんの盲目的な部分と 比べてのことなのかな?って、解釈をする。 思い入れがないと判断するなら、 それはそれで尊重されるべき判断だとは、思うけれど>>42。 だけどいらないと判断してしまえるだけのものが 世界にあること、 それはぼくには持ち得ないものだから。 きみが持っているのは、 良いことなんじゃないかなと思うよ。 だってまだ、考え直せるかもしれないから! だけどそう言うのなら、 公正でない自分に思い当たったのかな、とも思ったから、 聞いてみる。] (210) 2022/12/21(Wed) 19:55:09 |
【人】 T『魔術師』 シンえー? ……さ〜? 誰だろうねー? [ そういえば、と、何気ない問い掛け。 どうしてぼくに聞いたのかは分からないけど、 ユグくんはぼくを買い被りすぎじゃないかなー? 洋館のことは知ってても、みんなのことは…… そんなに知ってるわけじゃない、と思う。] (213) 2022/12/21(Wed) 19:56:33 |
【人】 T『魔術師』 シンアリアちゃんは優しいから、 そういうことしてくれるかもしれないね! あ、シトラちゃんが頑張って剥いてくれたのかも? ヒナギクちゃんも心配してくれるけど、 ヒナギクちゃんには声掛けてほしくもあるよね! クロくんはこっそり置いていくの上手そう! フォル兄さんは誰かに頼みそうだなー チェレスタちゃんもかなー? カルクくんは……こっそり置いていくならする、かなー? [ ……案外出てくるもの、だなー。] (214) 2022/12/21(Wed) 19:57:37 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ちなみに素直にぼくだよ!って言わなかったのは、 洋館で一番一緒に過ごしてるタナトスへの 謎掛け遊び、みたいなものだったのかも、しれない。*] (215) 2022/12/21(Wed) 19:58:41 |
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