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【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレファミリーの下っ端となったのは4年前。それから駆け上がるようにして今。 入りたての頃は路地裏のドブネズミに等しかった灰色の獣は、 多少は見栄えするものにはなっただろうか。それでも未だに、青さは見え隠れするのだろう。 この国は喫煙率の低い国ではない。だからほとんど、席を外す口実のようなものだ。 軽く礼を言いつつ受け取った煙草に火を着け、煙を吸い込み舌の上を転がす。 普段呑んでいるものとの違いがあるのか、別の理由か。肺の内側までは入れない。 貴方であれば時折、指先や襟元から煙に混じった甘い着香を嗅いだことがあるかもしれない。 「それは、そう。ボス殺しとそれ以降が同一のものとも、わからないし。 使われているのは銃ばかりだ。手軽で成功率が高く、銃弾をしっかり回収できれば見つかりにくい。 模倣するのは、容易い」 貴方は本来自らが指示を仰ぐ立場の相手ではなく、組織の運営に対する補助的な立ち位置だ。 だから、他者の目のあるところで聞くのは避けたのだろう。余計な混乱を招かないため。 互いの煙の混じり合うような距離で、ジェイドの目が相手を見上げる。 「もしも先走った裏切り者を見つけたら、どうしますか?」 (-378) 2022/08/20(Sat) 14:33:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ「俺はここに居られるだけの手は尽くして来た。 飽くまで替えの利く協力者として、付かず離れずの所に」 個々の能力を重視するこの場所に居られるだけの実力を。 然れど幾らでも他に替えの利く、この立場に辿り着く為に それこそ人生の半分近くを費やして、今ここに居る。 外部からの協力者。それ以上でもそれ以下でもあってはならなかった。 「俺の不幸だけが誰を殺したとも驕っちゃいない。 それでも既に、全く無関係と思える領域には無い」 それらが自分のせい、ただそれだけという考えはあまりに傲慢だ。 真実そこにはそれぞれの思惑が、動きがあり、その結果そうなっただけの事。 けれど自分に一切関わりが無いと思える段階はとうに過ぎた。 実に些細な影響。歯車が僅かに狂うだけで、全てが容易く崩れ去る事もある。 「結局は何もかも自己満足だ。 ただ俺が納得したいがためにそうしているだけの事だ」 わかりきっていて、そうしていた事だ。 せめて、誰にも迷惑など掛けないのだから、それでいいだろうと。 距離を置く事も、赦しを受けない事も、死にたがる事も。 「……仮に、この全てが、幻覚でないとしたら」 背負うものはこれからも増えていく一方なのだとしたら。 「目が覚めたところで、俺は助からないよ」 (-379) 2022/08/20(Sat) 14:39:02 |
コルヴォは、 自分の行く先が地獄しか無い事も、本当はわかっていた。 (a36) 2022/08/20(Sat) 14:39:49 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】 ラウラ >>46 なるほど。色づいたのは彼女の瞳で、 その瞳の中には――自分が映っていると。 恐怖と喪失に後押しされて、足元がふらつけば、 よりどころを求めるのも道理だ、ましてや―― 『――もし、こんな世界から二人で逃げちゃおうか、 なんて言われたら、どうする?』 そんな 選択肢を植え付けられた人間なら、なおさらだ。 「――それが、キミの答えか、ラウラちゃん」 見つめられる目を身体を捻って正面から受け止めて 翡翠の両目を相手に向けた。 「――俺の両目にはさ、魔法が掛かってるんだ。 深く覗き込むと嫌なことを全て忘れられる。 結構界隈では有名な話で、さ。 そうして嫌なことを忘れた女の子は多いんだ」 ▽ (48) 2022/08/20(Sat) 14:45:39 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ部屋の中は物が少ないなりに生活の色が見える。 落ち着いた色の内装の中に、壁に貼った花の栞や古ぼけた蓄音機など趣味の物も見られる。 そんな風景も貴方には見慣れたものだろうか。 冷蔵庫の中には、いつも最低限度のもの。あとお酒。 ……今日は一つチョコラータの箱もあった。 「あ、おい。……なんだよ、毎度毎度いいのに」 そう言う声も、嫌そうな雰囲気はない。 こちらもこちらで慣れている。 「適当に座れよ。何飲む?」 (-380) 2022/08/20(Sat) 14:46:32 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】 ラウラ >>46>>48 「――そうして。 全部忘れて、逃げちゃいたいなら。そうしよっか。 抗争も。ファミリーも。同胞も。仲間も。 死んだ者も。生きてる者も。過去も。未来も。 全部投げ出して、ここに置いていって。 何もかも忘れて。その先なんて知らない振りしてさ。 誰が誰を裏切ったかも。誰が誰に情報を流したかも。 誰のせいで誰が死んだかも。誰が良くて誰が悪いだの。 全部ない。そんな相手だけを見つめていられる場所に。 嫌なことを、何も思い出さないでいい場所に」 手を差し出す。 目の奥を覗き込めば、きっとその些細な願いは叶う。 ・・・・・ 「――死んだ人間なんて、関係なく。 幸せになりたいって、言ってごらん、ラウラ」 蛇は。果実を差し出した。 (49) 2022/08/20(Sat) 14:47:04 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ撫でられるとやはり、きゅっと目を瞑る。 何と答えればいいのかわからなくて、開いたり閉じたりする口は。 「……選り好みなんかしてられないだろ」 迷った末に、そんな生意気な言葉を吐く。 大人だなんて言われるのは、こども扱いされているからこそだろう。 その証拠に、すぐに取り上げられてしまうのだ。 翠の瞳が、じとりとあなたを見上げる。 「ああ、またそうやって――」 「これぐらい、べつにヘーキなのに」 なんて、文句を言ったって、もう遅い。 じきに焼き上がるそれを、店主から手渡されることだろう。 「……なんかしてもらうとさ、何も返せるものないのになって思う」 「それこそ仕事するぐらいしか」 (-381) 2022/08/20(Sat) 14:48:02 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド『女の子達が、なかなか離してくれなくてね。 ……もう少し、遅れそうだ』 何かを引きずるような音と共に。 少しだけくぐもった声がする。 (-382) 2022/08/20(Sat) 14:49:22 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「お前さんが飢えていて俺が居ないとどうにもならない程度にまで落ちぶれたら責任は取るさ。」 そんなことにはならないだろう、と高をくくった物言いだ。 この頃はそんなに求められるとは思っていなかった。 「化学反応がどうとかで変わるらしい。変わることが良いか悪いかなど、その時にならんと分からんさ。ただ、お前さんならそう悪いことにはならんと思うがね。」 軽く肩をすくめて見せた。 (-383) 2022/08/20(Sat) 15:06:45 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド対して男の膚から香るのは、キャンディアップル、ゼラニウム、グルマンの混じったウッズ系。 いつもつけている香水の匂いは、近寄ればそれとなく温められた皮膚の上に漂う。 甘く、どこか夏の果実のように抜ける匂いは今までも、何度か覚えは在るだろう。 扉が閉まり誰もいなくなったなら、もう少しだけ表情は引き締まり、ダウナーに落ち着く。 「ウチの連中が四人やられたのは、知ってるよな。 最初に持ちかけた調査はこれで余計に難航してる、単純に外の人間の仕業かもだけど。 もしもボス殺しを企てたのがこのうちの誰かだったり、下手人が居たとしたなら、 その証拠っていうのは死体と一緒に消されたと見たほうがいいのかもしれない。 まさか湖から海から、街中から残り滓を洗い晒すまで掛かっちゃ意味ないからね」 成果らしい成果が出るわけではなし。事態の早急な解決には何の貢献もしない。 僅かばかりの焦燥に、ひょうひょうと躱すだけの鉄面皮の眉が些か動いた。 あの日から二日。事態は大きく動き、互いに小さくない犠牲が出ている。 「……順繰りに被害が出るか、力の削がれたこっちに注力されるのか。 それっていうのは神様だけが見下ろしていられるものなのだろうけど。 とにかく今日、期待されるような報告は出来ない、ってわけ」 状況は一変した、されどそれに見合うものを手に入れたわけではない。 先んじて報告をしたのは最低限の礼儀なのだろう。今日約束をしたのは、それが本題じゃない。 冴えた緑色で満たされたグラスは、思いの外早く水面を下げていく。 添えた指の一本が、ふいと動いて。 「ピアス、着けたんだ?」 (-384) 2022/08/20(Sat) 15:24:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ『全くお前というやつは……』 はぁ、と大きく息をつく。 それならばそれで、仕方ない。 『俺も所用で出ることにした。 お前宛てに手紙を置いておくから……帰ったら見てくれ』 何かおかしな音がする。 声も、なにか普通ではない気がする。 嫌な予感が当たらなければいいが。 『…………。 俺の手にも限界はある、……お前は必ず帰れよ』 それだけ言って、何もなければそのまま通話を切ってしまうだろう。 (-385) 2022/08/20(Sat) 15:27:24 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ遠く細波の音だけがする。 狭間に交わされる言葉は、結局は自分が納得する為のもの。 その実在如何に関わらず、それは変わらない事だろう。 或いは曖昧な幻であり、或いは泡沫の夢であり、けれど。 彼らの答えは、彼らが出すべきもので。 つまりは今ここに居る誰が、それを否定する理由も無いものだ。 「そいつは結構なことです。 伝えてくれなんて言われても、俺は困りますからね」 だからその答えに返すのは、軽薄な笑みと言葉だけ。 そうして、思えばこれは時間潰しという名目だったな、と。 ふとそんな事を思い出して、 そろそろ失礼します、と言葉が続けられた。 「Arrivederci. 次に会うのは、もう少し先だといいですね」 軽く片手をあげて、 引き留められない限りはそのまま踵を返していく。 一匹の黒猫だけが、そんなひとときがあった事を知っていた。 (-386) 2022/08/20(Sat) 15:30:29 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「お前はかわいいやつだからな、なんだ手を出されてないのか。 そこまでやっといて、いつのまにか女にでもなってたのかと思っていた」 あまり冗談ではなさそうに言い放ってまた一口放り込む。 うまく焼けたのであとで幹部たちにでも持っていってやろう、そうおもって一皿よそに避けておいた。 「仕方ないな。甘えたな子猫はそんなものがご所望か。 勿論、帰ってきたら子守唄でも何でも歌ってやるよ」 ここまで言いつけているのに。 何かことを起こすつもりというのは、はっきりと見てとれた。 止められるものなら止めていたが、自信があるのなら見届けてやる。お使いぐらい乗り越えてもらわなければ、この先も生き抜けられないだろう。 「……他に何か頼みたいことがあればいっとけよ。 こんな機会滅多にないからな」 ああ、嫌な予感がする。こういう勘はいつも当たるんだ。 (-387) 2022/08/20(Sat) 15:40:11 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド『下駄箱に恋文とは随分と、奥手で古風だな。 らしいといえばらしいが。 今から、お前が傷つかない上手なフリ方を考えておくよ』 背中を壁に預けて天を見ながら冗談を言った。 『ああ。 そっちこそ。 これ以上、何かが欠けるのはお互い嫌だろ』 そう、何かが欠けるのは、誰だって嫌なはずだ。 だから、マウロに最後に告げた言葉と同じ言葉を口にした。 (-388) 2022/08/20(Sat) 15:41:42 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「ゆさぶって出てくるようなものは、女の子が欲しいものじゃないの」 くす、くすと零れる笑みは、喉の奥のふるえ、筋肉の動き、そしてこみ上げる喜びすらもてずから作り上げたつくりもの。 手を引かれることを、本当は望んでいたの かもしれない。 けれど、手よりも先を預けるつもりはなかった のかもしれない。 本心は、自分だけ。 どれだけ血とごみと、裏路地の泥にまみれても、籠の中の薄汚れた小鳥一匹だけを抱えて離さない。 ――そのことを彼女は誇り、そして蔑む。 そのままに付き合ってくれるあなたを、彼女はわりと、好きだった。 「理想はね、何も言わずともくれるものだし」 塗り固めたような笑みが、透き通るような微笑へ変わる。 瞼が僅かに伏せられて、あなたの笑みを受け止めた。 「――ええ。 信じてる。 もちろん、次はたっぷりサービスしてあげるから」 次、なんて言葉に。 いつだって、甘えていた。 (-390) 2022/08/20(Sat) 15:54:34 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「それが貴方のご用命であれば甘んじて受けますがね」 こんな図体のでかい男のどこが可愛いのか。 そんな事を思いながらも、リカルドという男は、ボスにやれといわれれば額面通りに身体さえ差し出せてしまう人間だ。 「貴方にとっては俺はいつまでも子供なんでしょうね。 ボスの子守唄で眠れたなら、……それはいい夢が見れそうです」 くすりと笑みをこぼした。 そんな日が来たら、どんなに幸せなことだろうか。 貴方は、上司であると同時に、親であり、パートナーであったのだから。 「頼み事……はい、ひとつだけ。 5番密輸倉庫の地下に、密かに作り上げていた治療施設があります。 俺がもし……ここに帰ってくる事ができなければ……施設の管理を頼めないでしょうか」 ぽつり、ぽつりと事情を話す。 リカルドを養子に迎えた家は名のしれた医者の家。 その養育を受けたリカルドもまた、医療知識を兼ね備えた子供だった。 ノッテに拾われてからもいつか役に立つ日が来ると、そこらの医者以上の腕をこっそり身につけていたのだ。 細かな管理事態は共に力をつけた部下が出来るだろうが、頭である自分が居なくなってしまえば、その施設は宝の持ち腐れになってしまう。 だからそれだけは、貴方に託すつもりだ。 「勝手を言いますが、よろしくお願いします」 (-391) 2022/08/20(Sat) 15:56:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「とんでもない商売人も居たもんですね」 いつ壊れるとも知れないものを買わせるなんて、と。 皮肉交じりの言葉は、やっぱり心にも無い。 「生憎、人様が大事にしてるものの方が好きなんですよ」 笑えない略奪愛だ。 客は客でろくでもないのだから、人の事を言えた義理ではない。 けれども時折他所様のものを持ち去って行くから、 だから烏というものは、烏なのだ。 「俺としては、なるだけ先だといいんですが。 受け取りに出向くのも、それが壊れるのも。 今の時計はこの間修理に持ち込んだばかりなんです。」 それを昨日の今日でお釈迦にしたり、 或いは短期間に二度も時計の修理を持ち込めば、どうなるか。 以前修理を依頼した工房の主の呆れ顔は想像に難くない。 「Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio. まあ、裏切られるほどの期待なんざしやしませんが」 静かにカウンターから出て、再びその内側へと戻る。 あなたがすっかりいつも通りの定位置へ戻った頃。 それを見届けて、掃除屋もまた静かに踵を返した。 「一先ずは取り置きということで。お願いしますよ」 (-392) 2022/08/20(Sat) 16:06:05 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 ツィオ様 貴方の声はとても甘くて、心地がいいものだ。 心の奥底に響くような、震える感覚を感じることがある。 けれど、翡翠色からは視線を逸らしたくなるような。 そうした気持ちになるけれど──決して、逸らすことはない。 今までもずっと見てきた。映してきた。貴方達を知りたくて。 ただのアソシエーテにも優しさをくれる貴方達が、好きだった。 勿論今も、その気持ちは変わらない。 変わることはない。死ぬまでずっと、何があろうとも。 だからラウラは、差し出されたその手に 己の両の手を伸ばし──………。 ▽ (50) 2022/08/20(Sat) 16:08:21 |
コルヴォは、確かに死に損ないにはお似合いだ、とも思う。 (a37) 2022/08/20(Sat) 16:10:17 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 >>50 ツィオ様 ──伸ばし 触れようとするのは、貴方の頬だ。 拒むようであれば動きは止まる。嫌がることはしたくないから。 けれど言葉は変わらないだろう。 もう、決めていることだ。決めていたことだ。 「…だからこそ、ラウラは。………ラウラの幸せを、望めません」 誰かと共に堕ちて、己だけの幸せを手にして。 その時は笑っていられても、いつかに後悔するだろう。 それはマウロ様からの問いだとしても、同じだ。 望まれたから手を伸ばすのではなく、本当に心から。 心の奥底から互いに望むもの以外に、手を伸ばしてはならない。 「…ラウラは皆様が笑う姿が、好きです。……大好きです。 ……きっとそれだけで、生きていく理由として十分 ですから」 頬に触れているならば、その指先で緩く撫でて……。 「……それに、約束しました。大切な約束です。 リカルド様の優しさを、思いを……ラウラは、捨てることなど出来ません」 微笑んだ。作り物ではない、確かな笑みで。 そうして、貴方に伝えるべき感謝を──今に。 「…ツィオ様、ラウラにきっかけを下さり ありがとうございました」 (51) 2022/08/20(Sat) 16:10:29 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「あぁ、その報告は受けている。 上司の調べによれば、ボス襲撃については第三者のものと断定された。 互いの組織に裏切り者はいないはずだ、との事だ。 とはいえ……ボス以外の襲撃については、報復なりなんなりと抗争が拡大してしまった可能性は大いにあるだろう」 すぐに用意されたグラスを揺らした。 丸い氷とともに沈められたオレンジが、ゆらりとグラスの中で泳いでいる。 「場合によっては抗争を中断し、第三勢力に立ち向かう必要もあるのではないかと言う話もあるくらいだ。 お前たちの方でどういう話になっているかは知らないが、今は互いの勢力を減らすのは愚の骨頂だ」 なぁ、貴様はどう思う? そんな風に言いたげな目が、貴方を捉えた。 このピアスは、そうだな。 「お前の挑戦を受けて立とうと思ったまでだ」 それ以外にあるまいと、薄く笑う。 (-394) 2022/08/20(Sat) 16:10:58 |
ラウラは、今度こそ約束を違えないように。 (a38) 2022/08/20(Sat) 16:12:41 |
ラウラは、いつまでも 待ち続けましょう。 (a39) 2022/08/20(Sat) 16:13:29 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ショウダウン ヴィオレッタ「お客さんでもないのに、嘘なんかつかないよ──…」 揺れるワインとグラスの面を、透かすようにあなたを見る。 瞳が。いつだってそれは、透かしたような玻璃の向こうに、 僅かに潤んで、掠れて、消えていく。 「うん。 ──……そうなったら、とても素敵。 ワインはそんなに飲まないからね、あなたに任せて──…… ふふふ、あっちはどうだったかなあ」 夢、なのに。 まるで、そこに誰かを見ているかのよう。 夢と酒に酔う彼女の瞳に、あなたならもうすっかり見慣れたであろう色がにじんでいる。 ――落としてきた過去。もう二度と戻らない、決してつかめないまぼろし。 彼女の夢は、もう叶わない。多分、ずっと昔には、もう。 乾杯と共に揺れるグラスに、艶のある唇が触れる。 流れ込む液体が、こくん、と一度喉を鳴らして。 「……おいし」 今日の彼女は、くるくると表情を変える。 この笑顔も、そうだ。 少し驚いたようなどこか子供っぽい笑顔を、あなたに向けた。 (-395) 2022/08/20(Sat) 16:19:36 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* なるほど同時行動処理。 それなら大丈夫ですかね、ロールをはじめてたので軌道修正しないとか? と思っておりました。 もしそれが間違いでも大丈夫なようにしておきます、ありがとうございます! (-396) 2022/08/20(Sat) 16:23:21 |
リカルドは、お前になどフラれてやるものかと、薄く笑った。 (a40) 2022/08/20(Sat) 16:28:29 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>50 >>51 ラウラ 頬に触れられる。笑顔のまま、それを受け入れる。 その掌に、自分の掌を重ねて、頬を寄せた。 「……そう」 饒舌な男が。 寡黙に相槌を打った。 と、同時に――後ろ手に振れていた"果実"から――。 気付かれないように、指を離した。 「分かった。 今のキミが望むものがそれなら。 俺としてはそれが聞けただけで十分幸せだよ」 自分は、誰かから奪ってやることはできる。 ただし、逆を返せば奪ってやることしかできない。 唇だって、心だって、身体だって、思いだって、 だって。 望まれれば何でも、傷一つなく奪うことはできる。 ▽ (52) 2022/08/20(Sat) 16:38:20 |
【人】 狡兎 ツィオ【どこかのバー】>>50 >>51 ラウラ ただそれが望まれないのならば、 それはけして奪われる必要のないことだ。 俺は元より――差し出す側の人間なんだから。 望まれれば、何だって差し出して来た。 時間も、情報も、他人の命も、己自身だって。 だからそんな"裏切り者"が。 この本物の笑みに与えられる何かは、 生憎、全部もうすでに名前も知らない"誰か"の手の中にある。 拾い集めるには、何もかもが遅すぎる。 「最高の報酬が貰えたから、 ……十分だよ、ラウラちゃん。 キミが望めないなら、俺が望んでおくよ。 キミ自身の幸せを。だからキミも望んでてほしい」 頬に触れる指先に、唇をつけた。マウロの赤が染みる。 「――俺の幸せをね」 どうか、俺と同じように。無責任に。 ▽ (53) 2022/08/20(Sat) 16:39:18 |
ツィオは、密約を交わした。 (a41) 2022/08/20(Sat) 16:40:11 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 銀の弾丸 リカルド「……。」 「お前さん、本気でそう思っているのか。ヴェネリオが望み、その所業をよくやったと褒め称えると。」 ちゃぽん。 貴方が受け取った筒からは液体の揺れる音がする。 「死ぬ気で居たって良いことはないぞ。そういうのは最良ではなくて最悪って言うんだ。」 液体についての問いへの答えはさておき、捨て置けないことを口にした部下に苦いものを噛みつぶしたような様子を見せる。 (-397) 2022/08/20(Sat) 16:52:46 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「げほっ、…げほ…」 涎とともに零れ落ちた血反吐が、大きく開いた胸元とフリルワンピースのドレスを汚す。 同時に、ばたん、と扉が閉まる音。 従業員たちが今更ながらに声をあげ、後始末のために駆け回りはじめた。 ビアンカはあなたという嵐が去った後、踏み荒らされたカーペットの上に頽れる。 「……ぇほ、……げほ………」 従業員や娼婦たちが、気づかわし気に声をかけてくる。 ――かけられる言葉。 喧騒。 痛み。 肩の手当てをされながらも、それらすべてがどこか、遠い。 ↓[1/2] (-398) 2022/08/20(Sat) 16:53:04 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 「……何も、…ねぇか…」 充血し、涙をたたえた瞳が床に散らばる硝子を見つめる。 ばらばらと散らばったひび割れの中に、 いくつもの、幾重もの自分の顔が映っている。 ――そうしてその瞳に映るのは、くろぐろとした淀みと澱。 その色は、たくさんのものが混ざり合っていた。 ただその中央を、一筋の感情が縫い留め束ねている。 「なわけ、ねぇだろ、…くそがきが」 ――怒り、だ。 くしゃくしゃになった紙幣を、血に濡れた細い指が掴む。 あなたの後を追うようなことはない。 ただ、ぶすぶすと燻るような視線が、扉の向こうに消えていく背を一瞬だけ、かすめた。 (-399) 2022/08/20(Sat) 16:54:20 |
【秘】 ショウダウン ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「お優しいのですね? 疲れ切っていなくても、女を酔わせて…… と考える方もいるのに」 テーブルの上に肘を立てて、指を組む。 そこに乗せた顔がくすくすと笑って言う。 腫れた目も、やんわり弧を描いて。 「えぇ。それではお付き合いいたします。 ホットミルクと、そのおすすめを」 メニューを全く見ずに、あなたの望みに従った。 「そういえば……コンペート、でしたか? 美味しかったです。仕事の休憩時間にいただいています。 ありがとうございました」 今も鞄に入っている小瓶は、少し減っている。 (-400) 2022/08/20(Sat) 16:57:55 |
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