リアンは、少し気になることがあって。食堂を後にした。 (a8) 2022/05/06(Fri) 22:05:01 |
バレンタインは、僕も自分の何もかもが嫌いなわけじゃなかった。 (c4) 2022/05/06(Fri) 22:07:31 |
バレンタインは、少なくとも、永遠にこのままなわけじゃないらしいから、それでよしとした。 (c5) 2022/05/06(Fri) 22:08:31 |
クロノは、パンを一個口の中に押し込んでから、食堂を後にする。 (a9) 2022/05/06(Fri) 22:10:04 |
エルナトは、今日も図書室で本を読んでいる。いつも通り。 (a10) 2022/05/06(Fri) 22:12:23 |
【墓】 雷鳴 バット「……」 青年は今日もゆっくりと食事の列に並ぶ。 選ぶ品目はごく少なく、決まったものなのに、やけに長く食べるものを選ぶ。 それからやはりいつも通り、短い時間食卓に着く。 喋る口数も少ない。青年に話しかける人間は少ないから。 けれど、その日は違って。 「……何か」 「顔を出せるようになった時に」 「ちょっと、安心できること」「してあげられないかな」 重く立ち込める空気に耐えかねたか、ようやくそれを察知したのか。 ぽつ、とその場に残った人間に投げかけるように、短く声を発した。 (+5) 2022/05/06(Fri) 22:14:33 |
【赤】 童心 クロノそうしていつもの空き教室に、先に来る。 扉を開き、中を確かめて。 机の下や教壇や、窓の外やら、確かめて。 「……いない………」 (*0) 2022/05/06(Fri) 22:18:14 |
【秘】 恋の呪い シャルロッテ → 中等部 バラニ大きな声に、刹那、足が竦む。 けれど、少■は深呼吸をひとつ、それから、かぶりを振って。 「――そのお願いは、聞けない」 静かな声で、あなたの望みを一蹴する。 トレイをひっくり返さないように慎重に片手で支え、確かめるようにドアノブへ手をかける。 試しに回せば、扉は何の抵抗もなく開いた。……開いてしまった。 少■は室内へ足を踏み入れる。 後ろ手に扉を閉めて、それから。 ――錠の落ちる音がする。 「これは私が頼んだことだから」 「おはよう、バラニ」 「おかえりなさい」 (-16) 2022/05/06(Fri) 22:19:22 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「かわい、そう? 僕は幸せだ。 幸せだから、皆を」 もう、既に代わりにしていた。 聞きたくない。 「代わり、に、なんて」 代わりにすることのなにが悪いのか、生徒に告げられた言葉。 一番に幸せにしたかった人はもういなくて。 この手の先にはより良くしたい世界《ギムナジウム》と、幸せにしたい子たちしか残っていない。 聞きたくない。言わせたくなど無かった。 可哀想な自分を掬うわけでもなく、零さないように手を差し伸べる貴方が誰かと重なったようなきがした。 (-17) 2022/05/06(Fri) 22:19:33 |
リアンは、出て行く直前で、青年のその声を確かに聞いた。 (a11) 2022/05/06(Fri) 22:23:08 |
【秘】 王として リアン → 司書 エルナト「エルナト」 食堂を出て、君を追う。 少し気になることがあったのだ。 これまでは、余裕がなくて聞けなかったこと。 「君は、きちんと食事が摂れているのか」 毎日のように腹をさする仕草が、ずっと気になっていたのだ。 (-18) 2022/05/06(Fri) 22:24:48 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「……」 「幸せになることが、幸せだと思った」 「それだけだった」「苦しいのは、嫌だ」 「 先生 になれないのなら、僕は何もできない」先生でいることができないなら。 平等に生徒として見られないなら。 「どうか、君、だけでも」 「僕の手で、幸せになって」 甘い言葉に誘われて、すがる先を求めてしまう。 なにも要らない、ただその許しだけがあればいい。 「普通じゃなくたって、嬉しい」 「その姿が見られるだけで」 好き、で、いさせてくれさえいれば。 息をしたかったのに、焦がれるように目の前の唇を奪う。 その先は愛情の確認ではない、子供が母親に食事をねだるような甘えた仕草をしたあと重たいまぶたを閉じはじめた。 (-19) 2022/05/06(Fri) 22:26:18 |
ラピスは、食事をとりながら、青年の言葉を静かに聞いていた。 (a12) 2022/05/06(Fri) 22:29:43 |
【赤】 高等部 ラピスからり、扉を開く。 準備をするより前に訪れていたクロノを目にとめると、数度瞬きをして。 食堂から早くに居なくなったのは知っていたけれど。 この上級生は、特にトットの不在に動揺した気配はない。 (*1) 2022/05/06(Fri) 22:30:16 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット誰かは愛と言う。恋慕とはかけ離れた慰めを。 そんな孤独な情を、吐露することでしか癒やされる術を見つけられず溺れている。 生徒達を愛したい 彼 の言葉を綴り続け、誰でも求めてしまう。僕が■したい人は、誰だったのか。 いつ、誰が証明してくれるのだろう。 夜が明けたのに、まだ空は暗い。 (-20) 2022/05/06(Fri) 22:30:18 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット病を綺麗と形容されるのは不思議な心地がした。 自分もこれを初めて見たなら、同じ感想を抱くかもしれない。 触れてみれば、硬い質感が返ってくる。 確かにそれは鉱石に類似した何かであるらしかった。 指が曲がるのに合わせて、青色も追随して動く。 無理に可動させなければ特に痛みも生じないだろう。 痛くない、と告げるように頭を振った。 身体が部分的に鉱石のように変質していく病なのだと少女は語る。 声が出ないのも病が原因であると添えて。 今は投薬で進行を抑えている。 根本的な治療法は、まだ研究中であるそうだ。 (-21) 2022/05/06(Fri) 22:33:37 |
【秘】 中等部 バラニ → 恋の呪い シャルロッテ扉が開く音を聞いて、しまったと思うも、時すでに遅し。 「─────!」 再処置を受けてからというもの、心は大きな不安に蝕まれて周囲に気を遣う余裕などなかった。 エルナトがいつでも帰ってきてもいいようにと施錠せずにいたものあったが、いずれにせよ大きな隙だったのだ。 「や、やめたまえよ……! シャルロッテくん……! 私は……私は、大丈夫だと言っているのだから……」 錠の落ちる音がした。 その音は、今のバラニにとっては他の何よりも恐ろしい音だった。 恐怖に震え上がるかのように呻き声を漏らす。 「君が頼んだ、なんて……そんな……どう、して……」 あなたの告げる挨拶の言葉には何も返せなかった。 酷く動揺した様子で、あなたにどうしてそんなことをとうわ言のように問う。 布団から少しだけ顔を覗かせて外界の様子を伺っているその姿は、まるでミノムシやカタツムリのようで実に滑稽なものだった。 (-22) 2022/05/06(Fri) 22:34:22 |
【秘】 司書 エルナト → 王として リアン「リアンさん。」 食堂から、図書室に向かうまでの廊下。 ゆったりとした動作で歩いてる所に声を掛けられて、 振り返ってその姿を見る。 端麗な顔………は、もう随分仮面で見えなくなっているが。 それでも直ぐに誰か判断できる程度には、聞き慣れた声だった。 「………。」 質問に、少しの間。 いつも浮かべてる柔らかな笑みは変わらないまま。 「昨日はね、ちゃんと食べたんだ。」 「でも、やっぱりお腹いっぱいには食べられないね。」 「成長期だからか、すぐお腹が空いちゃって。」 あはは、と笑う。 少年の食事の風景は、多くの人が一度も見たことがない。 (-23) 2022/05/06(Fri) 22:34:46 |
ラピスは、昨日から小さな花を胸ポケットに挿して過ごしている。 (a13) 2022/05/06(Fri) 22:38:05 |
【赤】 高等部 ラピス「………………。」 伝えるべきか、迷いはした。 でもいずれ知ることになると思ったから。 『昨日が』 『トットくんの番でした』 胸ポケットに飾られた花。 それが、 誰がトットを連れて行ったのか を何よりも明らかに語っていた。 (*3) 2022/05/06(Fri) 22:46:31 |
【秘】 王として リアン → 司書 エルナト相変わらず仮面は身に着けたまま。いつも通りの調子で君の前に立っている。 「……成長期という割には。 君の、食事する姿を見たことがなかったものでな」 食事を人前で取らない学生は多い。 それは、食事を必要としなかったり。人前で食べる気がしなかったり。そんな理由が多いように見えていたから。 「特殊な体質、なのか? 特定のものしか食べられない、だとか…そういった偏食の可能性も考えていたんだが」 ただでさえ気が滅入る事が続いている。 少しでも悩みの解決に力添え出来たらと思っているのだけれど。 (-24) 2022/05/06(Fri) 22:54:03 |
【赤】 童心 クロノ「……………」 よろ、と一歩よろめいて 教室の机の一つに、がつ、とぶつかった。 その胸に飾られた花は、 どういう訳だかよく分かる。 「…………、」 わたしが、失敗したから? 咄嗟に思ってしまった言葉を飲み込む。 きっとそういう訳では無いだろうと。 「…………………」 分かって居ながらも自責がぐるぐる巡って、 何も言えずに、そのまま俯いた。 (*4) 2022/05/06(Fri) 22:58:37 |
【秘】 ライアー イシュカ → 雷鳴 バット「……毎度騒ぎになんのは理由があるってことだろ」 吐き捨てるような口調がかえって肯定の色を強くする。 薄々そうなると理解してはいるももの、 言わないという選択肢を取れるほど器用な人間でもない。 なんだその顔、とばかりに眉間を寄せて。 驚いたのは貴方が近づくにつれて兎が逃げる行動からだ。 あ。と、反射的に追おうとしても 今日は鍵を無理やり借りて入っている訳ではない。 兎はただ檻を隔てた向こう側で固まっている。 「え、なに……お前、なんかしたの。 1羽足りない気がするけど、病院でも連れて行ってる?」 貴方が昔から兎から避けられていたり、 逆に理由を聞いていたならこれは本当に軽いだ。 「はあ、よくわかんねえけど…… 何かお前こう、あれ。お子様だったじゃん。ぼーっとして。 テキセツナチリョウができる自我でも見つかったか?」 病気の変化についての質問に関しては、 貴方が答えなかったなら軽く首を振った。 「……気持ち悪くなってるだけだ。 ……これがまともで堪るかよ。 (-25) 2022/05/06(Fri) 23:03:29 |
【秘】 司書 エルナト → 王として リアン「あはは………そうだね、人前では食べないかな。」 「可哀想だから。」 という、なんだか普通とはずれた回答。 てく、てくとそちらに近づいて、目の前まで立てば、 身長差分、少し見上げる形。 続けられる質問には、くすくす、と笑い。 「もしかして、心配してくれている?」 「やっぱり上級生は、下級生の事が気になるのかな。」 あなた それとも、"王"だからかな?なんて首を傾げて。 うーん、と顎に指をあてて、思案して。 「まぁ、そうだね。体質……というか、病気かな。」 「人と同じものが食べられないから。」 「……あなたなら僕のご飯が作れるよって言ったら」 「食べさせてくれる?」 ちらり、と鷹色の目が君を見る。 お腹をさする。 お腹が空いて仕方ないな。仕方ないよ。 ご飯を目の前にしたら、お腹が減るのは仕方のない事。 じわり、溢れる唾液を、こくりと飲み込んだ。 (-26) 2022/05/06(Fri) 23:07:26 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:29 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:48 |
【秘】 恋の呪い シャルロッテ → 中等部 バラニ「そんな様子で言われたって、信じられないよ」 ちらと視線を向けた先、ベッドの上のあなたはミノムシのよう。 すぐに朝食を摂るのは難しかろうと、サンドイッチとあたたかなホットミルクを載せたトレイを、テーブルに置く。 「病気が治るのは、いいことだと思うけど」 「昨日のバラニは、大切なものも一緒に失くしてしまったみたいだったもん」 「だから、先生に助けてってお願いしたの」 酷いことはしないで、ともお願いしたけれど、それは聞いてもらえなかったのかもしれない。 或いは、少■のこのような行いが、酷いことだったのかもしれないけれど。 少■はあなたを振り返る。 ゆっくり、ベッドのそばへと歩を進める。 (-27) 2022/05/06(Fri) 23:23:19 |
【秘】 王として リアン → 司書 エルナト「可哀想……」 ピンとは来ない。人と違った環境で育ってはきたが、自分はどちらかと言えば育ちの良い方だ。 「さてな。僕は僕の思惑の為に、君たちを気に掛けている。 結果的に、それは君たちの笑顔に繋がればいいと思ってはいるが」 「心配するだけなら、ラピス辺りはいつだって君たちの事を思っているんじゃないか」 気になっている。間違いではない。 下級生だって、同級生だって関係なく。 見上げてくる、鷹色の目を片方が黒く濁った琥珀色の双眸が見つめ返した。 「なるほど。僕に用意できるのなら、用意しよう。 料理の腕に自信があるわけではないから、僕にしかできないというものでもなさそうだが」 極端に言えば、命を差し出すようなことがなければ。 この王は、君の言葉に頷きを返すだろう。 ―――どんな突拍子のないものが待っていようとも。 (-28) 2022/05/06(Fri) 23:23:27 |
【墓】 ライアー イシュカ「──トット?」 殆ど飾りの様な担当だったとしても、 無意識にまず同班の小等部に目が映り、他の班に移る。 同僚よりも自分の担当の方が遥かに問題が多かった。 己が未熟だからなんて死んでも認めたくない。 まだ 一人いるのに何も声をかけないのだって、聞こえてしまったからこそ何も言えない。 「……馬鹿な奴」 将来への思想や病への向き合い方などこの男より遥かに大人だった。 それを本来は馬鹿と表せる筈もないのに咄嗟に口を吐いた言葉はそれだった。 最後に告げた言葉は禄でも無かった。 最後に見た顔が思い出せない。 だからあの時の言葉を考えたくない。 考えたって、言ってしまった事実は変わらない。それが怖い。 (+6) 2022/05/06(Fri) 23:24:47 |
【赤】 高等部 ラピス/* スゥーーーーーッ ということで実質最終日ですの トットくん……ウッウッ 我ら小さいものクラブ 墓と地上に別れようと最後の時まで一緒ですわ……… 本日で決着がつかなかった場合、自動的にコミットで狼を吊ることになりますわね。 まあ9割方コミット進行になると思いますので……差し支えなければ提案がございまして。 (*5) 2022/05/06(Fri) 23:25:08 |
イシュカは、唯一喜ぶものを知ってる相手にあげられるものがもうない。 (c6) 2022/05/06(Fri) 23:32:28 |
【秘】 司書 エルナト → 王として リアン少年はほとんどの時間をここで過ごしてきた。 親には捨てられたと自認しているし、実際にそう。 此処での暮らしは、どちらかと言えば育ちが良い方、 になるのかもしれないが。 「へぇ、どんな思惑?」 「ラピスさんは優しそうだよね、あんまり関わりはないけど。」 「よく、下級生のお世話をしてるのをみるし。」 何にせよ気にかけられているのは事実。 嬉しいね、なんて笑う。無邪気な笑み。 異彩の両眼をじっと眺めて。 「本当に?」 「うん、大丈夫、貴方でも用意できるよ。」 「人なら誰だって用意できる。」 その言葉を聞けば。 嬉しそうに、身体を寄せる。 許しまで得たら、もう我慢できない。 空腹は耐えがたい。 ▼ (-29) 2022/05/06(Fri) 23:35:38 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新