【教】 コピーキャット ペネロペ「法案に賛同したか、単に仕事としてやっているか、 何らかの取引、弱みを握られたか……思惑はそれぞれだろうな」 「間違いないのは例の法案が街を荒らしてるって事だ。 マフィア、警察、一般市民を問わずな」 誰彼構わず向けられる矛先は街の日常を壊していく。 それは誰にとっても本意ではなかったはずだ。 少なくとも、件の法案に賛同した者以外にとっては。 「この夢も予知夢までは見せちゃくれないらしいな。 ま……急いても事は動かない。次を待とうじゃねえの」 夢の景色は移り変わっては薄れ、消えていく。 そして、そのうちにまた、目が覚める。 (/13) 2023/09/20(Wed) 0:24:00 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ否定の言葉にまた笑みを深めもしたんだろう。 それくらいわかる。自分の家にある寝間着だって、全部同じような色形をしているんだから。 少し考えれば────考えずともわかるようなことを、真面目に否定する貴方が可笑しかった。 そして、続いた貴方の言葉。 段々小さく、尻すぼみになったそれ。 けれどその音は、きちんと空気を震わせて男に届いた。 それを男は、ひとまず無言で咀嚼したのだろう。 それが。 ▽ (-512) 2023/09/20(Wed) 0:35:29 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれが、男が穏やかな顔をしていた、最後のこと。 貴方は男の袖を引いた。 それよりも強い力で、男は貴方の背を引き寄せた。 鼻先が突き合わされるほどの距離。 吐息を感じるほどの距離。互いの瞳しか映らないくらいの距離。 色を増した金色が、瞳孔の開いたその瞳が、全てを飲み込もうとするようだった。 「いいんですか?」「先輩。」 「 解っていますか ?」問う。 のは、きっと形だけ。 本当に止める気があるなら。 本当に止められる気があるなら。 こんな、確認はしないのだ。 これは責任を分かつ言葉。 貴方を共犯者にする確認。 狼は、既に牙を顕わにした。 (-513) 2023/09/20(Wed) 0:36:44 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡開きかけた口がその悲鳴で閉じる。 そのまま眉間に薄い皺を寄せた。 何でこっちまで痛くならなきゃいけないんだろう。 なんだか満足そうなのが、また、腹が立つ。 「…… 辛い、ですよ。 」だからちょっとくらい仕返ししてやってもいいかなと思った。 「…聞いてくださいよ。」 「いきなり上司さんがいなくなっちゃって」 「困ったことがあったら言えだとか」 「仕事に穴は空けないだとかいってたくせに」 「どおしたらいいかわかんないじゃないですか」 「あたし、これから誰に何を報告したらいいんですか」 少しずつ声が震えていく。 本当に。仕返しですら痛くさせるんだから理不尽だこんなの。 まだ言ってやりたいことはいくらでもあるけど熱くなった目頭に中断させられる。 泣いてなんかやりたくない。路頭に迷ってただ泣くなんて嫌だった。 (-514) 2023/09/20(Wed) 0:50:43 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「……いいなあ」 しみじみとつい漏れた。 本気で検討したいなと思う反面、 もしかしたらこんな状態じゃなくても元から自分は飼えなかったかもななんて薄く思う。 「ふふ、よろしくお願いしまあす。」 幾ら目かのお願い。厚かましい常連客だ。 空になった紙コップを丁寧に半分に折りたたむ。 「お返事できるんですねえ。」 「かしこおい。」 あなたと一緒にくすくす笑い。 「はあい。」 「またお店でえ。」 立ち去る背中に手を振った。 ゴミやら何やら回収した後、そうして女も仕事に戻った。 (-515) 2023/09/20(Wed) 1:06:26 |
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