【独】 「怪人」 ファントム彼こそはファントム 煮える怨嗟の復讐者 惑う魂の案内人 血に濡れた一本のナイフ 彼こそはファントム 天使の声を響かせる者 醜く爛れた貌 全てを奪われた、憐れな男 我こそはファントム 何者も私をとらえられず 闇に溶け 影に舞う (-17) 2022/11/21(Mon) 17:27:03 |
【人】 「怪人」 ファントムー追想 リリーとー 「もっと、自由に舞ってよいのではないかな?」 小さなバーの、殊更小さなステージから降りてきた彼女>>12へと声を掛ける。 何故声をかける気になったのかはわからない、彼女の舞も素晴らしいものだった。 ただ何となく、人には言えない何か>>10を抱えているような気がして。 それは、例えばーー (32) 2022/11/21(Mon) 17:28:19 |
【秘】 「怪人」 ファントム → 踊子 リリー「その姿が君の本当の姿ではない、とか?」 ーーこれも、根拠はない。 ただ、一番最初に頭を掠めた可能性というだけ。 (-18) 2022/11/21(Mon) 17:28:50 |
【人】 「怪人」 ファントム「外見の美しさをストイックに求めるのも正解だとおもうが、例え誰にも伝わらずとも、思うままに振る舞ううちに滲み出る『美』もあると思うよ。 私の『美』は歌劇だから、君の参考になるかはわからないけれど」 彼女に背を向けて、ステージへと歩いていく。 彼女がどんな反応を示したか、わざわざ確認もしていない。 ただ、私は私の「魅せ方」で客を見せるだけだ。 「やぁ、今日の伴奏は君かい? よろしく頼むよ。」 途中、リュートを手にした女性演奏家へ声をかけた。 それが、心に惑いを抱いた彼女>>28かはわからないけれど。 (33) 2022/11/21(Mon) 17:31:32 |
【人】 「怪人」 ファントムステージに立ち、ライトと客の注目を一身に浴びる。 ーーこの瞬間が、たまらなく心地よい。 今この瞬間ではこの小さなステージが、世界のすべてだ。 私が何者であるかなど、誰も気にしてはいない。 このステージの外の事など、全て世界の外側の事なのだ。 私が『美』を披露し、皆が魅せられる、それがこの世界の全て。 私は大きく息を吸い、高らかに声を上げる。 (34) 2022/11/21(Mon) 17:32:05 |
【人】 影街の魔女 ブランシューーー古の伝承に曰く。 昔、世界にまだ混沌の渦が残っていた頃。 混沌の渦の淀みが苗床となり、苗床より冒涜と混沌の魔女、ヴラスフェミィが生まれり。 ヴラスフェミィは長じて魔女ヴォルカニアを生めり。 ヴォルカニアは長じて魔女ヴェンドレッタを生めり。 ヴェンドレッタは長じて魔女ヴルトゥームを生めり。 ヴルトゥームは長じて魔女ヴィスコンティを生めり。 ヴィスコンティは長じて魔女ヴィルジニ、ヴランシュ、ヴァレリアを生めり。 長姉ヴィルジニはその性峻厳にして酷薄、地の底にて魔の女帝となり、遥か古の聖騎士に討伐されり。 末妹ヴァレリアはその性柔和にして浮薄、天界に上り仙境に無窮の時を遊ぶ仙女となれり。 次姉ヴランシュはその性淫蕩にして奔放、人の世に出奔し、いつか行方をくらませりーーー (35) 2022/11/21(Mon) 17:32:15 |
【人】 「怪人」 ファントムΕίναι το Φάντασμα. 彼こそはファントム Ο εκδικητής της εκδικητικότητας που σιγοβράζει 煮える怨嗟の復讐者 Οδηγός της μπερδεμένης ψυχής 惑う魂の案内人 Ένα μαχαίρι βουτηγμένο στο αίμα 血に濡れた一本のナイフ (36) 2022/11/21(Mon) 17:34:42 |
【人】 「怪人」 ファントムΕίναι το Φάντασμα. 彼こそはファントム Αυτός που αντηχεί τη φωνή ενός αγγέλου 天使の声を響かせる者 Είναι το άσχημο, χλωμό πρόσωπο 醜く爛れた貌 Ένας φτωχός άνθρωπος, στερημένος από τα πάντα. 全てを奪われた、憐れな男 (37) 2022/11/21(Mon) 17:37:34 |
【人】 「怪人」 ファントムΕίμαι το Φάντασμα 我こそはファントム Τίποτα δεν μπορεί να με πιάσει. 何者も私をとらえられず Λιώνω στο σκοτάδι, χορεύω στις σκιές 闇に溶け 影に舞う (38) 2022/11/21(Mon) 17:39:46 |
【人】 「怪人」 ファントム[高らかに歌い上げる、 誰も、彼の話す言語は知らないだろうが。 それでよいーー何を言っているか分からなくとも、込められた意味は伝わる。 ひとしきり客達に礼をした後、軽やかにステージを降りてーーそこから先に、彼の姿はどこにも無かった。**] (39) 2022/11/21(Mon) 17:42:56 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ ──かつての話── [男は『美』肌の魔術師として名が通っている。 かつては栄光ある二つ名として。 現在は落ちぶれた者の代名詞として。 だが未来ではきっと誰も覚えてはいないだろう薄れゆく字。 かつて男は『美』肌をウリとし一世を風靡していた。 自身の肌も完璧で男の手に掛かれば最低10年はお肌が若返ると噂されていたが事実である。 男の前には皺もニキビも黒子もシミも弛みも存在は許されることはなかった。 珠のような肌を求め、光り輝かんばかりの『美』肌を手にせんと予約は一年先までいっぱいだった。 順風満帆。 正に言葉通りの生活を謳歌し忙しなくもやり甲斐のある日々を過ごしていた。 あの日、どこぞの大富豪のお嬢さんが男の手で『美』肌を手にしたにもかかわらず落選した腹いせに男を襲撃させ顔を松明で焼きご丁寧に瘢痕化するように治癒魔法を掛けて行くまでは] (40) 2022/11/21(Mon) 17:45:02 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a9) 2022/11/21(Mon) 17:45:33 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [男が声を掛けたのは歌姫では無かった。 その『美』は未だ燻っていた。 磨き方を知らぬ原石、輝き方を知らぬ星影。] 己の可能性を信じるか? [曲の終わり、次の演奏の合間に男は女>>29の元にいた。 値踏みするような視線は女の今の価値を、そしてこれからの価値を推し量ろうとする。] 底の知れた『美』には興味がなくてな。 それよりも未だ見ぬ『美』を探している。 [それは歌姫のこと。 当然に思うだろう疑問「なぜ歌姫ではなく自分なのか」それを先回りした答え。つまりそれは今の時点で女の『美』は歌姫に劣るということでもあった。] (41) 2022/11/21(Mon) 17:47:09 |
【人】 大富豪 シメオン[チャリンと何枚かの金貨がテーブルを叩く。] 今夜の稼ぎはこれで充分かな。 [それは女に向けられた言葉であり、店主へ向けられた言葉でもあった。 つまり、これから演奏をするはずの女の時間を買うということで、テーブルに置かれた金貨はバーの演奏では何日もかけなければならない額だった。*] (42) 2022/11/21(Mon) 17:47:36 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a10) 2022/11/21(Mon) 17:48:51 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[ヒトの第一印象は見目でほぼ決まると言われている。 『美』肌はそれを補うには十分すぎるものであるが、男にはお肌を磨くことはできてもヒトの心まで磨くことは能わなかった。 男は自分の顔を見て嘲笑した。 これが追い求めていた『美』肌の行き着く先であると、醜い顔を見てただ笑った。 歪に治癒された火傷の瘢痕は治せない。 既に治っているのだから治る余地がない。 痕はずっと残り続けていく。 まるで男の醜い心情が現れたかのように。 かつてが現在となった今では一等星を目指す星を食いものにしていく下衆な男を引き戻すように顔にあり続けている**] (43) 2022/11/21(Mon) 17:56:04 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー影街「ヴンダーカマー」ー 影街の裏通りの片隅、いかにもいかがわしげな界隈の片隅にひっそりと、その店「ヴンダーカマー」は佇んでいる。 「驚異の部屋」を意味する言葉のとおり、店の中は怪しげな魔導書、薬瓶、魔法陣、骨、呪具、魔導具が並べられた混沌とした空間。 その中に入れば、常に店主が変わらぬ様子で出迎えてくれるだろう。 影街にはあまり似つかわしくない美しさを湛えながら。 もっとも、からくりを知れば彼女がなぜここにいるのか理解はできるだろうが。 店を訪れたものに、彼女は次のようなことを告げるだろう。 (44) 2022/11/21(Mon) 17:58:11 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「ようこそ。私はブランシュ、このヴンダーカマーの店主。 この店のことはご存知かしら? …この街にとっては、美こそが最上の価値なのはあなたも承知でしょう。でも、何を美とするかは人によって違うはず。あなたと私の間でも。時には、他人から見れば醜いものこそ美しいということもあるでしょう。 あなたが望む理想の美の形を、私はあなたに提供できます。 肉体でも、あるいは精神でも。 内側に秘めた美しさを引き出すというよりは、いっそ変身とか、改造といってしまうのがふさわしいほどに。 (45) 2022/11/21(Mon) 18:01:19 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a11) 2022/11/21(Mon) 18:02:08 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 追想:舞姫と怪盗の邂逅の狭間 ― [女は、その日もステージの端に座り 次の演目の為にリュートの弦を調整していた。 今日も美しい舞姫の踊りに合わせ、 私の弦は常の音を奏でて。 舞姫がステージを降りる際、”その者”はそこに居た。 舞姫へと、声をかける者は次の演目の主ではなかった しかし、彼こそが主役であるかのように 舞台へと向かう足取りに迷いはない>>33 まるで舞姫に、答えの1つを「魅」せるかのように。 彼と舞姫の交わした言葉は、遠くからではわからじとも 伴奏をよろしくと告げる彼が次の演者であると私は定め、 黄昏の目を、その男へと向ける] ――畏まりました。 貴方様の世界を魅せてくださりませ。 [事前に知らされぬ演目。 それでも、私は”それ”に合わせることができると自負していた。 私は奏者であり、私は世界 合わせられぬことがあるものか] (46) 2022/11/21(Mon) 18:02:14 |
【人】 奏者 イルムヒルト[歌の内容はわからねど 歌に込められる情念を。余すところなく伝えましょう 1人1人の記憶に残るように 私は影。輝く星々すら包む闇の帳 されど闇がなければ星は日の光の下だけでは輝きもせず 今、この瞬間の主役は、貴方。] (47) 2022/11/21(Mon) 18:03:01 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム 貴方は何者にも囚われず されど、 誰かの心に痕を残していくのですね。 [ぽろん。と鳴るリュートの音は 常のものよりも少しばかり、憂う音。] (-20) 2022/11/21(Mon) 18:04:04 |
【人】 奏者 イルムヒルト[ステージを降りる彼は 私の伴奏に満足してくれたのかは分からねど 軽やかに降り立ち、消え去る背はきっと この日の客や、声をかけられた歌姫に 爪痕をつけたのでしょう。*] (48) 2022/11/21(Mon) 18:04:24 |
【人】 影街の魔女 ブランシュまあ、中には自分ではなく私で、理想の美を追求しようとする方もいらっしゃるのですが…… そこはそれ、裏オプということで。 いずれにせよ、ここにある薬も魔導具も、そのためのもの。 あなたの要望には、全て応えてみせましょう。 あなたはその代わり、私が望む美をくだされば良いのです。 そう、ほんのちょっぴり…私に数年分の (49) 2022/11/21(Mon) 18:04:49 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a12) 2022/11/21(Mon) 18:05:27 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「「若さ」をいただければと。」 女は、客にとっての理想の美しい美貌、肉体、時には精神…それらを売るかわりに、 女にとっての最高の美、瑞々しい生命の輝き……「若さ」あるいは「寿命」。 それを食い物にして永遠の若さと美貌を保ち続ける魔女だったのだ。 その年齢も素性も、知る者は誰一人としてない魔女。 (50) 2022/11/21(Mon) 18:06:49 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「話が長くなりました。 どうぞ、ゆっくりとご覧になっていってください。 今後とも、長くご贔屓に。ね?」 店を訪れるのは、若さと引き換えにしてでも美を求める若者か。 他人の美すらもほしいままにしたい者達か。 それとも女自体に興味を覚えた者か。 訪れる者がいれば、彼女は常にそこにいる** (51) 2022/11/21(Mon) 18:12:31 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a13) 2022/11/21(Mon) 18:22:22 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[かつての男は主に既に一等星であった者たちをより磨くために技術と能力を費やしてきたが現在は一等星を目指す未熟な星たちを主に商いをしている。 理由としてはかつては広場に近い場所に店舗を構えていたものが影街スレスレの位置に転居したことにより単純明快なまでに料金が安くなったからだろう。 男の見目で一等星は近づかないが料金に苦心する層には程よいもので、同時に未熟な星が育つ様を見るのは男にとっては矜持を満たしてくれる。 小気味良い。 貧する生活ではあるが悪くはなく。 食いものにするにしても育ってからの方が『美』味なるものであるから最初から手を出すことはない。 二度、三度と効果を知り必要な行為であると思い込ませる。 意識に滴り落ちた毒はやがては全身に巡るものだ] (52) 2022/11/21(Mon) 18:23:26 |
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