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【赤】 七海 聖奈[約束の日まであと半分になった頃。 自慰を禁止された私は、欲を誤魔化すように 早めに寝ることが増えていましたから 侵入されてすぐは気づくことが出来ず、 拘束されてからようやくあなたの存在に気づいて。] (*38) 2024/01/17(Wed) 23:44:29 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎[どうして、そんなことを言われるのか分かりません。 私たちが恋人でも家族でもない以上、 他人、なのは当たり前で、その垣根を越えたくて プライバシーを踏み躙っているだけなのに。] (-21) 2024/01/17(Wed) 23:45:25 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎……っ、私は、セラじゃ、…………。 [読書レビューサイトにもSNSにもリアルなことは 一切書き込みしなかったはずなのに。 そこまでバレているのは流石に想定外で 誤魔化しても無駄なのに、反射的に誤魔化しの言葉を 口にしてしまうのは……やっぱり怖いから。 誰より私を見ていて欲しいのに。 もっと深く知られたら もう見てもらえなくなるかもしれない。] (-22) 2024/01/17(Wed) 23:45:54 |
【赤】 七海 聖奈[強引に拘束されて、責め立てられるこの状況は 私がリクエストしたあの短編みたいで、 でも、あの小説と決定的に違うのは、 決して絶頂が訪れない事。 しばらくぶりに感じる玩具の振動は 一番強い設定なことも相まって 刺激が強すぎて、すぐに波に呑まれそうになるのに 一歩手前で止められてしまってずっともどかしいまま。] (*39) 2024/01/17(Wed) 23:46:44 |
【赤】 七海 聖奈 ごめんなさい、ゆるして…… いや、もうイけないのいや………… [涙で目隠しを濡らしながら 懇願しても、永遠のような責め苦は止むことなく。 赦しを乞う気力さえなくなって 掠れた喘ぎ声と、水音だけが響いていました。] (*40) 2024/01/17(Wed) 23:47:22 |
【赤】 七海 聖奈[解放された後も、あなたの真意を理解しないまま ストーカー行為は続けていました。 そうして、約束の日が来るのです。]** (*41) 2024/01/17(Wed) 23:47:48 |
【赤】 七海 聖奈*** [ようやく食事に行く日。 朝にあった講義なんて上の空でした。 家に戻ってきた私は、ハンガーにかけてあった 可愛らしい服を手に取るのです。 ピンクのふんわりしたブラウスには 胸元に黒いリボンがついているタイプのもので 黒いスカートを合わせれば、サイン会のあの日と 服の雰囲気は似ていたかもしれません。 上にカーディガンを羽織ると 待ち合わせ場所に向かうのです。 ……と言っても家の前なんですけど。] (*42) 2024/01/17(Wed) 23:48:19 |
【赤】 七海 聖奈お待たせしました……。 [柔らかな微笑みと、いつもと違う服に 少し反応が遅れてしまって。 ……名前で呼ばれた私は どう返していいか一瞬分からなくなってしまうのです。] (*43) 2024/01/17(Wed) 23:48:44 |
【赤】 七海 聖奈[伺うように見上げながら聞いたのですが、 不安と怯えが滲んで、小さな声になってしまいました。 いいと言われたなら安心したように微笑んで もう一度名前を呼んでから。] えっと……行きましょうか。 [一瞬手をのばしかけて。 自分から手を繋ぐなんて出来なくて すぐに引っ込めてしまいました。]* (*44) 2024/01/17(Wed) 23:52:07 |
【独】 七海 聖奈/* 名前の変換ミスしそうになったんですけどこれ既にどっかでやらかしてそう……というか多分やってる……ごめんなさい…(震え声 (-25) 2024/01/17(Wed) 23:55:11 |
【赤】 葉山 裕太郎[待ち合わせ場所に先に着いたのは葉山の方だった。しかしそこまで長い時間と待たされたという話でもなく、気にすることでもない。 とはいえ八つ当たりをされてしまったことが堪えたのか、それともこちらが一歩踏み込んだから同じくらい踏み込んできただけのことか、七海が口にした言葉が答えに近しい。] いいよ、好きに呼んで。 [引っ込められた手を取り、目的の場所へと歩き始める。 本当のメインイベントはもっと先だと知りながら、教会の祭壇を登り聖なる祝杯をあげるかのように時間を焦らしていく。 受け入れられるわけが無いと諦めに捨てた心と、耐え忍んだ身体が眠りにつかないように、店に到着する頃、葉山は小さく呟いた。] (*45) 2024/01/18(Thu) 22:27:30 |
【赤】 葉山 裕太郎[何を怯える必要があるというのか、あれほどの狂気を身に宿しながらこういう所では人間的、それが七海という人物のイメージ。 嫌われたくない。簡単に言えばそういうことで、それでも嫌われるかもしれない狂気は隠さない。この矛盾が葉山にとっては実に可愛らしい。 感情の赴くままに前へと進みたいという欲望と、抑圧され生まれた理性が壊れる瞬間は、人が一番美しく舞うのだ。] (*46) 2024/01/18(Thu) 22:28:36 |
【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈[理性を捨てたくなりがちなアルコールの誘惑、告げた理性を保つべき背信も起こりえないという事実 ここまでを口にする理由が分からないほど、七海の察しが悪いとも思っていない。 何かを理由に後ろに引くことが出来なくなるように、七海の逃げ道を甘い誘惑で塞ぐ。 自分なんて受け入れられない。 もしも誰かに迷惑をかけたら。 もしもそうなったとしても、お酒の勢いだったから。 そんな言葉が吐けなくなるように。] (-27) 2024/01/18(Thu) 22:30:24 |
【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈[酒が入る前、お店の前で葉山は彼女をこちら側へと誘う。このお店に入ったら最後、朝まで逃がしてはあげないと、我欲を剥き出しにして。]* (-29) 2024/01/18(Thu) 22:31:44 |
【赤】 葉山 裕太郎*** [それから店を離れると、夜風に当たりながら自宅へと向かう。 流石に代金は自分が負担してあげたのだが、それはそれとして少し飲みすぎたような気もする。気分がいつも以上に昂揚しているのもそのせいだ。 まだ泥酔する程じゃないからしなんとかなりそうだが、七海はどうだっただろうか。 帰りながらふと思い出したように予定表に目を配らせる。] (*47) 2024/01/18(Thu) 22:33:16 |
【赤】 葉山 裕太郎[七海は怒るだろうか。軽蔑するだろうか。 彼女を堕とすまでの全てを、小説に書き起こすだなんて。 彼女がしてきた事の全てと、自分がしてきたことの全てを記し、この狂気を完成させる。 その大きな役は彼女にしか頼めない。彼女の狂気は常識と羞恥を捨て去れば自分など優に凌ぐ程のものだという確信があった。 それほどまでに彼女の独善的で哀しい狂気は葉山の心を射止めたのだから。] (*48) 2024/01/18(Thu) 22:34:39 |
【赤】 葉山 裕太郎[新刊となる小説のタイトルも考えた。 構想も、登場人物の名前も考えてある。 後は主人公になる彼女自信に、演じてもらって完成だ。]* (*49) 2024/01/18(Thu) 22:35:17 |
【赤】 七海 聖奈[どうせ好かれないから何をしても一緒。 どうせ好かれないのに好かれたい。 酷く矛盾していて受け入れがたいはずの行動を あなたがどう思っているかなんて 分かるはずもありません。 普通なら拒絶されるはずの行為が拒絶されていない、 それはあなたにとっては答えかもしれなくても 私は確信を持てないままで。] (*50) 2024/01/18(Thu) 23:35:19 |
【赤】 七海 聖奈ずっと、名前で呼びたいって思ってたんです。 [小さく呟いた声は届いたでしょうか。 引っ込めてしまった手を自然に取られて 頬を赤くしつつも振り払うことはなく、 握り返して、ついていくのです。 もっといいことをしてあげる、 そんな甘い誘惑の方が今日の本題なのだと 分かってはいたものの 食事だって楽しみにしていた私は 逃げ道を塞ぐようなあなたの言葉に 目を泳がせてしまって。] (*51) 2024/01/18(Thu) 23:36:20 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎[あなたの言葉の意図を察せないほどではありません。 逃げ道を塞がれてしまった私は 引くことも出来ず前に進むしかなくて 逃げられないように、あなたの手を掴んで 同じ場所に居ようと、暗に誘って。 私を受け入れてくれるのなら 絶対にこの手を離さないで欲しいから。] (-31) 2024/01/18(Thu) 23:37:41 |
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