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【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「へぇ…有馬先生と仲良いんだ?」 仲間なのか、それとも単純に教員同士として? そんな疑問が湧いたけれど、そんなふうにポツリと呟くにとどめた。 だって、全く関係ないかもしれない。 けれど情報を得られるなら得ておきたいから。 「仕事はまあ…色々情報関係? ボクあんまり知らないんだよね。 親の仕事興味ないし。 ボクは楽器店とかで働けたらな〜って。」 半分ホント、半分ウソ。 丸きりの嘘だってボクは言うことができるよ。それくらいできないと、諜報関係で仕事なんてできないからね。 だからしれっとそんなことを言って、けどベアトリスの言う事に目を見開いた。 家族を失った、はまだわかる。 でも、家族を忘れた? ユスターシュ様もまた記憶を失っている。 この奇妙な一致はなんだろう。 まさか。まさか、ね? (39) 2023/10/20(Fri) 20:53:29 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…退屈って言えば、まあ…。」 そうかもしれない。けど、それだって平和だからこそ。 山も谷もなく過ごせていることを幸せだと思った方が良いと思う。 けど、退屈だと言われたらそうかもしれない。 だからそれをボクは否定せず、でも。 「…ええ〜…。」 脱いで、と言われて半笑い。 どうしよっかな、と膝に鼻先を埋めてくすりと笑う。 肌を描きたいのか、見たいのか。刺激が足りないと彼女は言うけれど。 (40) 2023/10/20(Fri) 20:53:45 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「先生、エッチ。 本当に絵を描くだけですか〜?」 ぷち、ぷち。ボタン外して、ワイシャツの前を開く。 でも途中まで。ノンワイヤーの柔らかなブラをずり上げて、でも胸の先はワイシャツの内側にしか晒さない。 その代わり胸の合間にネクタイが落ちて。 両手を下に伸ばして下着だけをスルリ。 それを足首にくるりと巻きつけて、けどスカートの裾を脚の合間に垂らして肝心の場所は見せないで。 「これ以上は…エッチな気分になっちゃうから ここまでです、先生♡ …そんな気分になって、お預けはきつもん。」 触る気がないのならここまで。 そんなつもりで、肝心の場所は見せない姿でポーズをとる。 ほんのり頬が染まるのは、まあ、これでも完全に羞恥心がないわけじゃないからだけどね。 でも。 超、ドキドキしてる。 やばい、結構もうその気かも。** (41) 2023/10/20(Fri) 20:54:03 |
【人】 爽快ブラスト チアキあたりに結界が貼られたことを感じます。 私は辺りを見渡しました。 そして彼と目があったのです。 ユスターシュ様。やはりいらしてくださった。 いつも見つけて下さるのはあなた。 あの時も優しい言葉をくださったけれど、その時の私のときめきをあなたは知らないでしょう。 あなたが婚約者に選ばれた時の私の歓びも。 あなたが失踪した時の絶望も。 私は彼に微笑みかけました。 微笑みかけて、そして両手を組み合わせて祈りの姿勢をとります。 私の身体は淡い光に包まれて。 (42) 2023/10/20(Fri) 20:59:50 |
【人】 爽快ブラスト チアキ再び彼を見た時には、本来の姿に戻っていました。 「ユスターシュ様…。」 けれど、武器は持ち合わせていませんでした。 想いは決意。そうだと言うのなら。 私の武器は武器足り得ません。 彼にとっての私の武器は、ユスターシュ様への想い。 それしかないと思えましたから。 「ごきげんよう、ユスターシュ様。 お会いしたかったです。 ──結界まで張って、私をどうなさるおつもり?」** (43) 2023/10/20(Fri) 21:00:11 |
【秘】 純真アンサンブル リッコ → 不良少年 滝沢啓介一瞬の間の後、思わずビンタした私は悪くないと思う! 「な、ななななな何言ってんのよ!? あんなのに魔力使ったりしないわよー!! って言うかなに聞いてんのバカ!!!」 真っ赤になりながらギャアギャア騒いでしまったわ。 全く、やっぱりエッチなんじゃないの!? 男ってやっぱりこう!まったく!!! (-10) 2023/10/20(Fri) 21:11:57 |
【人】 純真アンサンブル リッコビンタの跡は少なくとも今は赤く残った。 まあそれはともかく、キスをせがまれて。 ちょっとまた赤くなる。 なんと言うか、身体は反応してたくせにそれだけで満足そうな彼を見ると…私本当に好かれてるのかもしれないなんて。 多分その通りなんだろうけど、こそばゆい。 だから指先でチョンと突き出された唇に触れた。 「そんなに唇突き出したら、やりにくいわよ。 このくらいで良いんじゃない?」 そう言って、目を閉じた。 啓介と手を繋ぎながら、そのまま唇も自然と閉じて小首を傾げる。 そのまま彼からのキスを待ってみるんだ。 ね、唇を突き出さなくても、キスはできるでしょう?なんてね。** (45) 2023/10/20(Fri) 21:12:33 |
【見】 不良少年 滝沢啓介啓介の頬へ彼女の掌が見事にヒット! 小気味良い音が周囲に響く。 張り手は痕が派手に残るが、痛みはさほどではないし怪我もない。 要するに痴話喧嘩にもってこいだ。 「い、いってぇ〜!」 オーバーにリアクションするのまでお約束。 そうか、あれは魔法じゃなく動くのか…。など思ったが、啓介が彼女とあんな玩具を使う仲になる日は来るのやら? お別れのキスはお詫びや仲直りなんて意味もあった。 タコみたいにむちゅーと伸ばした唇は案の定拒否されたけど。 「え、あ、えっと…」 手を繋いだら二人は適度な距離だ。目を閉じて待つ仕草に初々しさが滲み啓介はきゅんとした。 こんな可愛い彼女が出来て、自分は世界一の幸せもんだ。 彼女が魔法少女だとか、そんなん関係ない! ドキドキしながら顔を近付ける。 唇を尖らせるのは止めて、優しく小さな唇に触れたーー。** (@8) 2023/10/20(Fri) 22:12:38 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス橋本彩綾はヘラヘラした感じの今時ギャルに見えたが、どうやら馬鹿ではないらしい。 返答はのんべんだらり、肝心な事は語ろうとしなかった。 隙がないというかーー 華夜を警戒しているのだろうか。 主導権を握り続けるつもりだが、下手すると喰われそうだ。 ーー面白い。 真っ赤な唇を歪めて嗤う。 ーー彼女は私の心の穴を埋めてくれるんじゃない? 心の奥底から声がしたが打ち消した。 遊びよ、ただの遊び。 そう言い聞かせて誘う。 まるで狐と狸の化かしあいだ。 (46) 2023/10/20(Fri) 22:13:40 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「ふふ、いいじゃない、 ケチケチしなくても。 助けてあげたでしょ?」 男子生徒の事を引き合いに出す必要はあったか、なかったか。 細い指先がボタンを外す様を食い入るように見つめた。 まろび出た膨らみと、その二つが作る谷間。見せ方を熟知している。 「橋本さんだって…そんな脱ぎ方して。 凄くセクシーよ? 先生、きゅんとしちゃう。」 何処がきゅんとするのか? 椅子から立ち上がり、華夜はスカートを内股に挟み腰をくねらせた。これで通じるはずだ。 彼女は全てを脱ぐことはせず、絵のためだと言わんばかりにポーズを取る。 (47) 2023/10/20(Fri) 22:13:59 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスやれ、こんな風に誘惑されたらどうするか。華夜は筆をキャンバスの上に置いて近付いた。 ソファーの上に膝で乗り彼女の元へ。垂れたネクタイを右手で掴むと緩く引いてーーそこに、口づけを。 「悪い子ね。」 ネクタイを上へ、上へ。唇で辿っていく。そのまま彼女が抵抗しないのならわっか部分の首筋に到達するはず。 生暖かい息を肌に吹き掛けながら。 そのまま、彼女をソファーに押し倒すつもりである。 果たして蜘蛛の巣にかかったのはどちらか。* (48) 2023/10/20(Fri) 22:14:21 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ何処か予感はしていた。 歌っているのは姫宮千秋なのでは、と。 彼女が語った悩みは、余りに酷似していたからだ。 ーーチアキローズ姫と。 振り向いた彼女の身体が光輝く。その目映さにユスターシュは目を細めた。 まるで天使が舞い降りたよう。 魔法少女の姿となった彼女がそこにいた。 彼女はユスターシュに正体を明かした。それは敵対関係からすると致命傷なはずである。 しかも、武器を携帯していない。 丸腰のままーー真っ直ぐに立っていた。 凛とした姿にて。 (49) 2023/10/20(Fri) 22:32:40 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「……ハッキリさせるために来た。 お前が言う世迷い言が本当なのかどうかーー。 そして、俺達は闘うべきなのかどうか。 お前は婚約者がいたと話した。 それが俺なのだと。 だが、俺にはそんな記憶は… ない。」 ズキリ、とまた頭痛がしたが、脳内には霧がかかったままだ。 記憶は甦らない。 「その婚約者はミュジークの者なんだろう? ミュジークは精霊の扱いに長る者はいない。 俺はこの通りーー…」 くいと首を傾げウンディーネを呼ぶ。半透明でたぷたぷと水を滴らせた美女がユスターシュの肩に止まった。 「精霊使いだ。よって、ミュジークの 者ではない。」 そう話しながら、そもそも過去の記憶が全くなく、他の国で育った記憶すらないのだが。 全ては焔が舐め尽くしてしまっている。 ユスターシュはまだ剣を抜いてはいない。 一歩、また一歩彼女に近付く。 先程譲として抱き締めた温もりを思い出す。彼女を傷つけたくない。だがーー。* (50) 2023/10/20(Fri) 22:33:27 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「確かに合意の上なら エッチなこと嫌いじゃないですけど〜…。 って、えへへ、先生キュンとしちゃう?」 やっぱりベアトリスは女もイケる口のようで、ボクの誘いに乗ってきた。いや、囲ってきたのはあちらの方なのかも?さてどちらが先に動いていたのか。 でもお互い食指は動いたようで。 絵を描き始めずに彼女がこちらにきてネクタイに触れる。口付ける。 「…あは。悪い子なら、指導しなくちゃね、センセ。」 肌にかかる吐息。ゾクゾクする。 最近はタチばかりだったからさ。本当はネコのほうが好きなんだよ、ボク。 立場上跳ねっ返りにならなくちゃいけないけどさ。 ベアトリスを上に見上げながら、ボクはにっこり笑って両手を差し出した。 (51) 2023/10/20(Fri) 22:46:48 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「…ボクね、気持ちいいお仕置き好きだよ。 痛いことも恥ずかしいことも結構好き。 だから、癪だけどあいつの言ってたことも あながち間違いじゃないんだよね。 …センセなら縛っても良いよ。 あー、そうだなあ。」 ふと、思いついたことがあった。 だからそれを口にする。 (52) 2023/10/20(Fri) 22:47:08 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「さっきのお願いこと? 周りのしがらみも何にも考えないで 痛いことや恥ずかしいことも全部含めて 頭空っぽにして気持ち良いことされたいな。 本当はね、無理矢理だってされてみたいんだよ。 でもさ、現実考えると無理じゃん。 完全に支配されてみたいとか… 結構な被虐願望あるんだよね、ボク。 現実には無理だから、さ。」 社会的に考えるとそれは無理だ。 敵に魂を売る事になりかねない。そんな理性がボクを止める。 だからこれは、言ってみるだけのこと。 まさかイーリスをそんなことのために使えもしないけどさ。** (53) 2023/10/20(Fri) 22:47:29 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「私も存じませんでした。 ユスターシュ様が精霊を呼べる事を。」 そう。ユスターシュ様の剣技は素晴らしいものでした。 けれど、彼は音を扱う魔法は使っていたでしょうか? 少なくとも、精霊を扱う様は見ていなかったのではないでしょうか。 だから私は彼の中にあった秘密に眉を下げます。 それは、彼が別人という事なのでしょうか。 それにしては似すぎています。 そして名前まで同じだなんて。 彼は影武者だったのでしょうか。 婚約者であるユスターシュ様。 その姿に似せ名前まで同じにして、私の心を惑わすための? いいえ、それでも魔力を似せることはできないはずです。 双子? いいえ、双子なのにユスターシュ様の名を二人とも名乗るのは違和感がありませんか? 私にはわかりません。 わかりませんでしたから。 (54) 2023/10/20(Fri) 23:04:47 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「…はしたないと、叱らないでくださいね。」 悲しくても笑みを浮かべてそんな事をお願いしました、 彼に近づきながら、私は肩から腕にかけての衣服を脱ぎ落とします。 肩と腕がむき出しになりました。 カチューシャも外して落とすとカランと音が鳴ります。 首のリボンも宝飾品も外して落とせば、私の姿はまるで下着姿のようになりました。 胸から下半身まで繋がっていますが、胸元の谷間は見えてしまっています。 腰に履いたショートパンツも落とせば、ギリギリの場所しか隠さず腹部はうっすらと肌が見えてしまう、そんな衣装が露になりました。 恥ずかしくて羞恥に頬が染まりますが、私は両手を彼に広げます。 (*0) 2023/10/20(Fri) 23:05:32 |
【赤】 爽快ブラスト チアキ「私の能力に、治癒があります。 肌に多く触れれば触れるほど 記憶が蘇るかもしれません。 抱きしめる事で、発揮される能力ですから。 …だから、抱きしめさせてください。 その後は、私はどうなっても、 どうされても構いません。 あなたが私のユスターシュ様だと 信じていますから。」 …その治癒は、私の意図とは別の働き方をするかもしれません。 婚約者としての記憶より、私の知らぬところでユスターシュ様の姉君が望んだ記憶の方が先に蘇るかもしれませんから。 でも、私はそこに賭けるしかなかったのです。 涙をうっすら滲ませながら。 装備を最低限にまで減らして、彼を求めたのです。** (*1) 2023/10/20(Fri) 23:05:55 |
【人】 純真アンサンブル リッコそのキスは優しいものだった。 だからその晩はゆっくりと眠ることができての翌朝。 「…おはよ、啓介。」 教室で、ちょっと赤くなりながらの挨拶はクラスメイトたちに大きな動揺を与えたようだ。 女子たちはソワそわしてるし、男子たちもザワザワしてる。一体何?変なの。 >>@4まさか自分に人気があったなんて知らないから、私は首を傾げるばかり。 「今日お昼一緒に食べるでしょ?」 そんなやりとりから、後で女子には付き合ってるのか聞かれたし、どこが良かったの?なんて聞かれたけど。 「ん〜…、優しいとこ?」 なんて答えたのはむず痒くて照れちゃった。 それを見て女子たちにまたキャーキャー言われたしね。** (55) 2023/10/21(Sat) 6:49:59 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ自分にはない記憶について言及される奇妙な感覚は筆舌しがたい。 それが特に相手との深い関係を示す場合は。 もし自分がミュジークの騎士であれば、この美しき姫の婚約者となり結ばれる栄誉に震えただろう。 しかし、実感がない想いだ。 仮定では考えられても、それを感じていたはずの自分が不在である場合、どうしても否定が走る。 「……精霊は友だ。 俺はずっと精霊と一緒にいた。 どんな時も。」 ウンディーネが頷く。ユスターシュに幼少の能力発症時や、ミュジークにて精霊使いなのを隠してきた記憶はないが、それだけは確かだと断言出来る。 精霊はパートナーだ。 ない記憶について、ユスターシュは恐れていた。 それをハッキリさせたいと考えながら、自分が変わってしまうので、間違っているのではと考えると怖い。 目の前の彼女は恐れず確かめようとしているのにも関わらず、だ。 (56) 2023/10/21(Sat) 8:50:19 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシューー覚悟が想いなら。 むしろ剣を交える覚悟を決めるべきではないかと考えていた時、彼女が意外な行動に出た。 「なッ……」 はしたないとは、思わなかった。 しかし彼女が1つずつ、そう一枚ずつ身に纏うものを外す様に目を見張る。 無防備過ぎる。昨日屋上で相対した時のようなシールドもない。 もしユスターシュが剣を抜いて喉元を貫けば簡単に命を奪える状態だ。 「血迷ったかッ……」 剣の柄に手を掛けた。しかし、長い刀身を晒すことは出来ない。 均整が取れながら肉感的なボディにユスターシュは釘付けになる。 罠だろうか。じり、と一歩下がるもそれ以上離れることは出来ず。 「治癒だと?」 姫宮千秋を譲は抱き締めた。その際、過去の記憶が僅かに甦る感覚を味わった。 彼女の能力は本物かもしれない。 「……ーーやってみろ。 その代わり、妙なことをしたら すぐさま命を奪う。ーー構わないのだな。」 (57) 2023/10/21(Sat) 8:50:59 |
【赤】 水の魔騎士 ユスターシュ罠の可能性は棄てきれない。しかし、千秋の言葉が譲の心には深く残っている。あの悩みは嘘ではなかったはずだ。 ユスターシュは自身の胸元を大きくはだけさせ、鍛え上げられた筋肉を露出させた。 彼女に近付き抱擁を受け入れるとーー 見えた。 焔に包まれた小屋が。 「あーー……」 (*2) 2023/10/21(Sat) 8:51:39 |
【秘】 水の魔騎士 ユスターシュ → 爽快ブラスト チアキ断片的な記憶が真っ赤に揺らぐ焔に踊った。 貧民街でのすさんだ生活。 初めて精霊を友とした時。 幼い自分を護ってくれた姉。 そしてある夜ーー数人の男がほったて小屋に押し入って来た。 『精霊を使えるという餓鬼は貴様か。』 プレートメイルに身を包んだいかつい男たちに見覚えはない。 その鎧はドローイグのものでもない。 「何をする、嫌だ、離せッ!」 抵抗虚しくユスターシュは小屋から引きずり出される。 姉が悲鳴をあげている。 やめろ、やめろ。 姉さんに乱暴するなーー (-11) 2023/10/21(Sat) 8:52:26 |
【秘】 水の魔騎士 ユスターシュ → 爽快ブラスト チアキその直後、小屋が焔に包まれたのだ。中に姉がまだいるのに。 そうだ、あの中には姉がいる。 ユスターシュの双子の姉が。 「姉さんッ!姉さんッ!」 連れ去られるユスターシュの悲痛な叫び声が闇に木霊したーー。 (-12) 2023/10/21(Sat) 8:53:24 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「俺はーードローイグの貧民街に産まれた。 小さな時、姉と二人で暮らしていた所に男達が押し入って来てーー浚われたんだ。 あれは、あの鎧はミュジークのもの。 ……姉さんと俺を引き裂き、焼き殺した犯人は、ミュジークの騎士だッ!」 ユスターシュはチアキローズを突き飛ばす。 思い出した壮絶な記憶に苦しみ胸をかきむしる。 「おのれッ!ミュジーク…! この鬼畜な所業を赦すものかッ」 あの焔に包まれて姉が生きているはずはない。 連れ去れた自分がどうなったかの記憶はないが、きっと奴隷のような扱いを受けたに違いない。 ユスターシュは恨みの籠った瞳でチアキローズを睨み付ける。 「お前の国が…俺の人生をめちゃくちゃに したんだッ!」 (58) 2023/10/21(Sat) 8:56:21 |
【赤】 水の魔騎士 ユスターシュ半裸に等しい姿の彼女に襲い掛かる。怒りに任せて馬乗りになった。剣を抜くことは何故か念頭にはない。 露になっている肌は、あのメイドを彷彿させる。 ーー抱いてくださいまし。 そんな風に男を誘う色香が漂う。 ユスターシュはチアキローズの胸元を隠す衣服に手を掛ける。 それを乱暴に剥ぎ取ろうとーー。* (*3) 2023/10/21(Sat) 8:56:52 |
【見】 不良少年 滝沢啓介さてはて翌日、学校にて。 名を呼びあうだけでクラスメートたちはすぐに啓介と里津子の仲を把握したようだ。 さすが思春期!そういう色恋には目敏い。 啓介は不良仲間たちから半分本気にどつかれ、祝福を受ける。 「や、俺もちょっと未だに 信じられないんだけどさ? マジなんだよ、マジ!」 彼女が女子たちに対してなんと言ってるかなんて知らないけど。 (@9) 2023/10/21(Sat) 9:19:09 |
【見】 不良少年 滝沢啓介昼休みは勿論彼女と共に。 啓介のランチは弁当だ。 おかずは卵焼き、唐揚げ、ひじきの煮物にキュウリのサラダ。 独り暮らしの彼女は何を食べるんだろう? 二人は屋上のベンチに並んで座る。この後(放課後)、チアキローズとユスターシュが同じ場所で決闘めいた逢瀬となるのだが、それはまた別に語られているはず。 「……なあ、お前の仲間ってお姫様だけなの? 昨日屋上にいたのがお姫様? 闘ってた相手は男だったよな。 アイツの攻撃で俺は気を失ったんだよな?」 青空の下のんびりした空気が流れる。校庭からは遊んでいる生徒の歓声も聴こえるのにこんな話だ。* (@10) 2023/10/21(Sat) 9:19:27 |
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