情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 ワンコ系絵描き 要僕はずっと、もうひとつの太陽を求めていた。 空に輝く太陽は、掴むには あまりにも、遠すぎて。 だから、僕は。 ぼくは……。 (110) 2020/06/23(Tue) 19:14:39 |
【人】 ワンコ系絵描き 要「綺麗な、太陽ね」 そんな声に、驚き、振り向くと、女性が、こちらを見ていた。 制服ではないところを見ると、ここの生徒ではなさそうだ。 「あなたは……?」 自分の予想外よりも、はるかに低くなった声に、少し戸惑う。 彼女も同じように思ったのか、ぶんぶんと両手を顔の前で動かし始めた。 「別に怪しいもの、って訳じゃないのよ。私はここのOBで、ちゃんと許可を取ってここにいるんだから」 そう胸を張る彼女は、少し子供っぽい。 なるほど。ここのOBならまあ、いても、おかしくない……かな? うん。 とりあえず、絵を褒められた事にお礼をいい、また筆をとった。 「ってえ?もうちょっと、こう、なにか、ないの?」 「え?なにかって何ですか?」 「たとえば、こう……、気になること、とか?」 ん、んん?どうも彼女は僕と話がしたいらしい。何でかしらないけど。まあ、その気持ちは嬉しいから、きちんと向き合おう……かな? 僕が筆をおいて、彼女のほうを向くと、彼女はおお……!と期待のこもった声を上げた。 とはいえ、何を話せばいいのだろう……?あんまり人と話したことがないから話題が見つからない……。 そんな僕に一筋の光明が差す。 「えっと…………あ、好きな食べ物は何ですか?」 「幼稚園児か!!!」 彼女の反応速度はそれはもう素晴らしかった。芸人になれそうなくらいには。 けれども、何が悪かったのか、僕には検討がつかなかった。 確かに、こんな僕にでも友達は、いる。 (111) 2020/06/23(Tue) 19:15:29 |
【人】 ワンコ系絵描き 要ただその友人たちは、どちらかと言うと積極的で、出会った当初、僕から話しかけた記憶は全くない。 ただ聞かれたことに答えて……。うん。そしたら、助けてもらって……。 さすがにある程度仲がよくなったら、僕から話しかけもするけども、その時は特に話題には困らないし、なあ。どうやら僕は、初対面の人間と話すことが苦手らしい。と今更ながらに気がつく。 僕の顔を見て何か思うことでもあったらしい。ノリノリで突っ込んでいた彼女ははあ。とため息をついた。 「まさか、そんなに私に興味がないなんて……」 「えっ……?」 まあ、確かに。 興味があるか、ないか、なら、どちらかと言うと、ない。けど……。 それを本人に直接言うのは憚れる。かといって嘘をつくのもなあ……。 「む。そんな図星、みたいな反応されると、さすがの私も傷つくんですけど……」 ……ばれた。 うーん。前々から思ってたけど、やっぱり、僕って顔に出やすい?このままだと先輩たちにぎゃふん、と言わす機会が永遠に訪れないような気がするぞ……。 一応、彼女に謝っておきながら、自分の頬を抓ってみる。 ……いたい。 この顔のせいで僕は……。そんな恨みを乗せた指先は、存外力がこもっていたらしく、かなり、痛い。 ……これで、懲りてくれるといいのだけど、僕の……表情筋。 彼女はそんな僕を見て、奇異に思ったのか、 「えっ!何してるの!」 と慌てふためく。 「いえ、なんでもないですよ」 ととっさに笑顔になってみせれば、彼女は一瞬の沈黙の後、ぷっと吹き出した。 「なにそれ。意味分かんない」 かと思えば、次は、拗ねたような、怒ったような、声を出す。 (112) 2020/06/23(Tue) 19:15:47 |
【人】 ワンコ系絵描き 要なかなか感情が豊かな人だ。僕も人のことは言えないけど。 「あなたって、私と話す気、あんまりないよね?」 「え?いや、そんなことは……」 「だってなんか、すごい心閉ざしてる感、あるもの」 え、えぇ……。そりゃ、初対面の相手だし、心は、開かない、でしょ、普通……。 え……?えぇ……。 人付き合いを殆どしてこなかった、この僕でも分かる。 この人、距離感可笑しくない? なんだか、厄介な気がして、チラッと油絵を見た。 今から片付けて、絵持って、扉をあけ、階段を下りる……。 なんて逃げる算段を立ててみたが、無理がある。成功しそうもない。 僕がそんなことを思ってるなんて、露とも気がつかなそうな彼女はこう公言した。 「仕方ないわね!この私が、貴方の心を開いてあげる!」* (113) 2020/06/23(Tue) 19:16:03 |
【独】 ワンコ系絵描き 要/* 当初の予定ではこのような強引系女子に 心をこじ開けられる予定だったので 予定調和とも言えますね 知らんけど*/ (-833) 2020/06/23(Tue) 19:26:59 |
【独】 転校生 矢川 誠壱/* 大学生になっても雨宮くんはタバコを吸っているだろうか そして要くんに勝手に恋愛相談(という名の報告)をしてもいいだろうか (-838) 2020/06/23(Tue) 20:38:18 |
【独】 ワンコ系絵描き 要/* 一瞬俺が誰かが食べるって言う度に 犬の吠えと食べるの間の声真似(食べるに聞こえる犬のほえ方の真似?)してんのバレたのか?と思った そんなことは無かった*/ (-841) 2020/06/23(Tue) 21:11:36 |
【人】 生物部部長 クロユリ[墓所の入り口で、どちらからともなくふたりは手を離した。 青柳はユウリの方を見ることはなく、ゆっくりと奥へ進んでいく。 ユウリの瞼に、先ほどの女の子のハンカチが浮かんだ。 青柳の気持ちはたぶん、ユウリにはおそらく計り知れない。 大切な人が失われた。 それでもまだ生きていかなければならない。 自分では、たぶん計り知れない。 それでも、ユウリは青柳の背中についていった。 もし自分がそばにいることを彼がゆるしてくれるのなら、なにもできないけどそばにいたい、そう思ったから。 >>79 きれいに整えられた墓石の前に座ると、まるでその人であるかのようにそっと石を撫で、青柳は花束と飴玉と飲み物を供えた。 亡き人と語る彼の横には並ぶことができず、少し離れた斜め後ろにユウリはそっとしゃがみこみ、彼と同じようにそっと手を合わせた。 (114) 2020/06/23(Tue) 21:15:12 |
【独】 帰宅部 雨宮 健斗/* あぁぁ矢川も、須藤も、クロユリちゃんも、 皆尊いよぅ… 雨宮は大学生になってもスモーカーですね。 わりと真剣に今更ピアノに向かい合ってるみたいです このまま日本で教師になるか、 留学するか、悩み中。誰かのせいで。 みたいな。 (-842) 2020/06/23(Tue) 21:43:44 |
【独】 帰宅部 雨宮 健斗/* これを落としてからラブレターをお渡しするつもりだったのですが、矢川さんのすごいのが来てからでは恥ずかしくなるのがわかっていたので慌てて先に投げつけました。 と白状して現軸〆ます。 お付き合いいただいた皆さんありがとうございました感涙 (-845) 2020/06/23(Tue) 22:16:14 |
【人】 生物部部長 クロユリ[>>80 青柳は墓前で、母校での実習のことや文化祭のことを語り掛ける。 生徒たちの様子や変わらない恩師たち、体育館での圧巻のライブのこと、時に微笑みながら、あたかも愛しい人が目の前にいるように楽し気に。 ユウリは手を合わせ黙祷し、彼の言葉を聞いていた。 ……忘れない。 忘れないから、 一歩踏み出してみようと思う。 あの時の君みたいに、勇気をもって 告白してくれた彼女と一緒に。 その言葉に思わず目を見開いた。 のと同時に、合わせていた手を握られる。 青柳の瞳は、まっすぐにユウリを見つめていた。 (118) 2020/06/23(Tue) 22:18:06 |
【人】 生物部部長 クロユリ海の深さをもつ、ユウリが大好きなその瞳。 ユウリはほんの一瞬だけ逡巡した、それは彼の大切な人の墓前で、彼からそんな言葉を聞くなんて思っていなかったから。 とはいっても、まずは友達からだけど 茶化すような響きはかえってその奥の気持ちを照らすようだった。 確かな意思をもった彼の手の力強さに、ユウリはそっとその手を握り返すと、その僅かなためらいを受け止めるように、彼のもう片方の手が添えられ彼女の手を包んだ。 そばにいたい。 ユウリはもう何度目かわからないその気持ちを、もう一度胸でつぶやいた。 そばにいたい。 大切な人をずっと忘れず、大切なままに思う彼のそばで。 ユウリは幼い頃に大好きだったカエデの樹を思った。 どんなときもただそばにいてくれた大切な存在。 できることなら、彼にとってそんな樹のようなひとになりたい。 ユウリは今度こそ、彼の手をしっかりと握り返した。* (119) 2020/06/23(Tue) 22:19:11 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新