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【人】 七海 聖奈[きっとこの人は優しさで拾ってくれただけで 画面を見ようとか、そんなつもりはなかったはずで。 そもそも画面を消しておかなかった私が悪いし もっと言えばぶつかってしまったのも私のせい。 ……そう、文句なんて言えるわけもありませんし 言うつもりだってありません。 ただ、拾われた後の一瞬の間は もしかして見られたんじゃ……? と思わざるを得なくて。] (55) 2024/01/08(Mon) 23:49:14 |
【人】 七海 聖奈[まさか、作者に見られたとは思いもしない私は 見ず知らずの男性に見られた、と思っていました。 ……それはそれで恥ずかしいので 私は拾ってくれた人の顔をまともに見れず。] あ、ありがとう、ございます……。 [ぺこりともう一度頭を下げると 卵の事なんて忘れてその場を後にしたのでした。 誰に拾ってもらったのかわかるのは もう少し先、一週間後の事。] (56) 2024/01/08(Mon) 23:49:38 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎[―――――出入口が分かれば 帰るとき、その後を追うことが出来ますよね。 サイン会では早くサインを貰って 裏口に行くことにしましょうか。 こんなチャンス、逃したくないですから。] (-32) 2024/01/08(Mon) 23:50:19 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎[血腹先生のデビュー作は甘い官能小説。 一回りも年上の異性に恋をする少女の物語。 今の作品だけ見ている人からすると 少し驚くような内容だと思います。 歳の差のある関係と少女の健気さ、 官能的な表現のない恋愛小説だとしても 好きなテーマだったこともあって。 感情移入しやすい作品でした。 ……無名の頃の血腹妖の作品。 その初版本を私は発売当時にお店で買ったわけではなく 古本屋を探し回って手に入れたのでした。 とはいえ、二作目が発売される頃のことなので そこまで苦労はしていませんし、 古参…と言っても通用するはずです、多分。] (-33) 2024/01/08(Mon) 23:50:46 |
【人】 七海 聖奈[本を眺めつつ過ごして サイン会の開始が迫ってくれば 私が来た時より人は増えていました。 早く来たおかげで、一番乗りにサインが貰えそうです! 想定より人が多いからなのか、 もう準備が整っていたからなのか 予定より少しだけ早くサイン会が始まって。 血腹先生の前に行き、顔を見て一瞬固まりました。] (58) 2024/01/08(Mon) 23:51:04 |
【人】 七海 聖奈[この人、会ったことある……。 もしかして、スーパーでぶつかった人? そうだとしたらあまりにも恥ずかしいし 仮にそうだとしても覚えてない可能性だってあるし 知らないふりをしよう……。] (59) 2024/01/08(Mon) 23:51:35 |
【人】 七海 聖奈 あの、えっと……いつも応援してます! 血腹先生の作品が大好きで全部読んでて……!! この本にサイン貰ってもいいですか……? [頬を染めて、震える手で持ってきた本を差し出して。 一週間前の事には全く触れないまま振舞って。] (60) 2024/01/08(Mon) 23:52:44 |
【人】 七海 聖奈差し入れとか、大丈夫でしたっけ…… もしご迷惑でなければ受け取って欲しくて……。 [差し出したのは有名な焼き菓子店の紙袋。 中身は紅茶に合いそうな甘さ控えめの缶入りクッキー。 ……と、小さいくまのぬいぐるみ。 なんとなく、クッキーだけじゃ寂しい気がして 入れてしまったけれど余計だったかな。 なんて、今更考えても仕方ないことですけれど。]* (61) 2024/01/08(Mon) 23:53:09 |
【人】 葉山 裕太郎[アイドルともなれば人の目に気を使う。 自分のように人目が気になるのではなく、そうしなければ命の危険さえあるからだ。 裏返せば葉山の危機管理はアイドルのそれからは大きく劣るもの。要するになめているということに他ならない。] (62) 2024/01/09(Tue) 20:20:07 |
【人】 葉山 裕太郎[サインを書いていると、後ろのスタッフが差し入れは禁止だったはずと耳打ちをしてくる。その声はきっと彼女にも届くだろう。しかし葉山はというとスタッフに微笑み。] たまにはいいじゃないですか。 こうして足を運んでくれたわけですから。 [そう言って差し入れを受け取るのである。 全員から受けとっていたらもちろんキリがない話なのだが、差し入れなんて元々そんなに多くもないし困らないだろうという判断をしただけのこと。 中身を相手の前で見るのはマナー違反と思い、今は確認することはしない。] (65) 2024/01/09(Tue) 20:23:54 |
【人】 葉山 裕太郎[一番手に並んでくれた彼女に作者としてのお礼を伝えると、葉山は握手を求めて手を差し出す。 この機会に、改めて作者として一読者へ、最大限の謝意を込めたのだった。] (67) 2024/01/09(Tue) 20:25:03 |
【人】 七海 聖奈[女性ファンが多い血腹先生。 ご本人がどう思ってるかは分かりませんが、 私から見れば、顔立ちだって整っていて ある種アイドルの握手会のような感覚で ここにきている人もいるのではないでしょうか。 私?私はそんな感覚じゃありませんよ?] (69) 2024/01/09(Tue) 21:46:20 |
【人】 七海 聖奈[覚えていないかもしれないし……なんて 思ってみても、相手の反応を見れば あの時会った人だと言っているようなもので。 ……考えるのは後にしましょう。 だって、時間は限られていますから。] (70) 2024/01/09(Tue) 21:47:32 |
【人】 七海 聖奈[サインを書く手を眺めていれば 私の耳にも、差し入れは禁止だという スタッフの言葉が届いて、どうしよう、と 困惑した顔をしてしまうのです。 やっぱり、ご迷惑だったでしょうか なんて、心配の気持ちと、それから。] (72) 2024/01/09(Tue) 21:48:55 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎[でも、受け取ってもらえないと困る、 そんな焦りと、両方。 ……本来迷惑だなんてわかりきってて 持ってきたんですから。 受け取ってもらえなきゃ困るんです。] (-40) 2024/01/09(Tue) 21:50:30 |
【人】 七海 聖奈 あっ、ごめんなさい…… 禁止、ですよねやっぱり…………。 [受け取ってもらえたとはいえ、 優しさに甘えた形になってしまったから 申し訳なくて、謝りながらも 彼の優しさに嬉しくなってしまう自分もいて。] (73) 2024/01/09(Tue) 21:51:02 |
【秘】 七海 聖奈 → 葉山 裕太郎[この前会った時も、 遡れば私に返信を返してくれたときだって。 いつだって優しくて紳士的なあなたが 私は大好きなんです。] (-41) 2024/01/09(Tue) 21:51:27 |
【人】 七海 聖奈 新刊出るんですね! 絶対買って読みます!! [満面の笑みを浮かべると 差し出された手を見て、 間を置かずにその手を握るのです。 大好きな作家さんと握手出来てしまうなんて……! 男性ですし、当たり前かもしれないけれど 私より手は大きいな、とか ちゃんとハンドクリーム塗ってきて良かったなとか。 一瞬の間に色々考えてしまった私ですが。] (74) 2024/01/09(Tue) 21:52:09 |
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