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【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「そうですね!顔を合わせるのが最後になる人も居るかもしれません」 こちらも盆を持ち上げてあなたの隣を歩いて裁判所へ向かいます。 震えていたあなたと、しっかりして見えるあなた。 やっぱりまだ、怖い思いをさせているのでしょうか? そんな事を気にしながら最後くらいは挽回したいとも。 「お茶会でしょうか? 私は構いませんよ!ここから出られるようになるまでやる事もありませんし」 そういう事なら、と紙袋を一旦仕舞いました。 応える笑顔はあなたを真似た僅かにぎこちない笑顔。 友達ってどう笑えば良いのでしょうか。 (-47) 2022/03/09(Wed) 23:08:00 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「そうでもないですか」 そっか。 カフェの片隅、座る事だけは出来る椅子に座って、正面の先輩を見つめている。 「どんな。って……」 「……」 思い浮かんだのは、小さな植物園で言いかけた事だ。 あの時は息抜きの名目だったのと、彼女に言う必要性もなかったから言わないでおいた事。 「うーん……。 ずっと議論とか、人が亡くなるとことか見てて。 やっぱりこう、皆さんが生きたいって言いながら提供者に選ばれたり亡くなってしまったりするの、苦しいものがあるというか」 「で、その。 ……移植申し込むの、やっぱりやめようかと」 さすがの僕にも言い辛くて、少し語気が弱くなってしまった。 (-48) 2022/03/09(Wed) 23:22:38 |
【神】 園芸 ハナサキ>>G15 フカワ 「……本当に」 言い方。デリ欠さん。 気遣いも要らないって言ったのは私だけど。 「変わりませんね。そういう所だけは、どうしようもなくフカワさんです」 終わってからと先延ばしにしたのだって結局はあなたの言う通り。 あなたが歪んでいてもまっすぐにやりたい事を尊重したかった。 現実に似ていなくても今のあなたの在り方が好きだった。 ──終わるまでは死なないと約束もしてくれました。 本当はこのまま言わずにはぐらかしてしまおうかと思っていました。 呆れるくらい気が利かない癖に、こんな時だけ目ざとく見透かされているのが嫌ですよ。 やっぱり嫌いかも。 「何ですかその聞き方! 狡いんですよ!デリ欠ばっかりなのに、時々そうやって全部分かってるみたいな言い方するの何なんですか!」 大人しく首を縦に振るだけで終わる話。 無意識に口を突くのは今までも何度かぶつけたような悪態。 しかし少しだけその動機は違っていて。 「そりゃあ私だって尊重したいですよ。 ずっと誰の意見だって尊重してきましたよ」 「………………本気で、私が死ぬのをただ見送るだけだと思ってるんですか」 なのに。 どうしてこんなにも、嫌な気持ちばかりが湧いてくるのでしょう。 (G16) 2022/03/09(Wed) 23:34:47 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ『今回のロッタリー制度合議見学会はいかがでしたか?』 『□非常に満足 □やや満足 □どちらともいえない □やや不満足 □非常に不満足』 合議が終わって任意の時間。 僕らも……そろそろお別れだね……。 という訳なので、コタくんにラストしょうもないメッセージを送っておきました。 (-49) 2022/03/10(Thu) 10:42:18 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ『☑やや満足』 『合議の内容には概ね満足しましたが、以下の点が不満です』 『アイドルの死亡。温室。柚須 義徳』 一つ目はともかく残りは存在に不満を持たれているね。 『ファンになっちゃったから 緋苺お姉さんのステージは見たかったんだが残念。 過去の映像でもいつかに見たいものだ』 彼がファンになった彼女はそこにはいないから、いつかに見たとしてもそれはごく短い間で終わるのだろうけども。 『了お兄さんは今回の見学は後学のためになりましたか?』 『□ならなかった □あまりならなかった □そういう話ではない □なったんじゃないかな □なった』 こんなやりとりができるのも、あと少し。 (-50) 2022/03/10(Thu) 14:35:30 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「?」 温室とユス先輩の何が不満だったんだ……? ヒメノさんは分かるけど。 結局サイン貰い損ねちゃったね。 『☑なったんじゃないかな』 『やはり事前情報だけでは伝わらないリアルな体験を味わう事ができました。 特にヒメノさんのあの場面では、生きるという事の重さを考えさせられました』 『また、既に臓器移植を受けた事がある方がいたのも非常に助かりましたね。 色々と参考になりました』 『これから臓器提供を受ける方には是非見ていただきたいところです』 まさかのアンケートで返されてしまったので、感想会になっている。 『アンケートにご回答ありがとうございます。 お疲れ様でした』 『自由にはなれそうですか?』 (-51) 2022/03/10(Thu) 15:31:09 |
【神】 不運 フカワ>>G16 ハナサキ 「思っていませんよ。 俺たち、同じ票を入れ続けた仲じゃないですか」 あまり関係ない、きっかけ。 ただ、命を預かる話をよしとした関係であることはたしかで。 「……時々わかったような、って…… 的を得てて面白い言葉ですよね。 俺、皆さんを知るために来たって言ったでしょう? 実は、うまくいったんです」 「"理解"っていうものは、難しかったですが。 なんとなく"性格"は見えるものがあって、 それを、"わかる"ようにはなっていたんです」 これまでの生き方から、そして周りの評価から。 嫌なほど知ったことがひとつだけある。 己は他人の事を思いやらず自分のやりたいことをしていた事だけは、何よりも信頼して自負していいということ。 他人を知ることで己を知ることができたこと。 つまり、だ。 (G17) 2022/03/10(Thu) 15:44:02 |
【神】 不運 フカワ>>G17 >>G16 ハナサキ 「俺のこれって、 共感することに、繋がってたらしいんです。 物事すべてが他人事のように感じて、 なにも自分のものにならなかったのに。 涙を流されて、悲しいと言われたこと。 もし同じことを言われたら、自分も泣いてしまうかもしれないと感じたこと。 自分がされたら嫌なこと。 言われたら手を伸ばしてしまいそうなこと。 言われたら、やめておこうと思うこと」 「君のこと、少しはわかるようになりました。 皆のこと、ほんの少し知ることができました」 「だから、俺のことを止めないでくれるのは。 ……止めたいと思ってくれるのは、 ハナサキさんが、俺と "同じような気持ち"だからだと思っています」 事情も境遇も知らない、だが、わかることがある。多分間違えてもいないこと。 (G18) 2022/03/10(Thu) 15:48:36 |
【神】 不運 フカワ>>G18 >>G17 >>G16 ハナサキ 「一緒にやりたいことを、 やろうとしないとわからない。 傍に居て、隣に居ないとはじまらない」 当たり前、だったそうです。 それでも、この不条理な世の中で麻痺をしていた感覚でした。 「 ただ漠然と 生きて居て欲しい。その先が明るいものになって欲しい。 具体例なんて、語れなくないですか。 まだ、二回目にも怯える事になりますし。 ここで臓器提供者になることを、 一番近い気持ちで受け入れていたのはハナサキさん、のよう……だったから」 「……だから、ええと、ああ、その。 わかってる、つもりです。その上で……聞きましたね……君の選択を」 (G19) 2022/03/10(Thu) 15:53:43 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ『まあまあ。3年以内に死ぬか行方不明になります』 『行方不明になっていたら 超絶ハッピーになれたんだと思ってくれ』 何かしらかをやらかす展望を考えられたらしい。 『さて、これから臓器提供を受ける方にとって 参考になる場面が多くあったこの会場ですが、 ここにいた人以外には見ていただけないのが残念です』 (-52) 2022/03/10(Thu) 17:05:27 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ『俺は逆に、生きることに重さなんてないなくらいに思ったな。 目の前で起きたこんなこと、どこででも起こっている』 『こうして見えても、見えないのとそう変わらない。 見て考えたことはあるから、 見たことが無意味とは言わないが』 『きっと何を与えられようと奪われようと、 俺は俺しか持たないままだろう』 『他の誰の望みも期待も持っていってやらない』 彼は自由になりたい。自由になるのに、それらは要らない。 『了お兄さんは、今及び少し先の未来でハッピーかい?』 今後のご予定いかがですか? 先達があって非常に助かったらしいので聞いてみた。それで助かるという語が出てくる立場の人間なんて限られている。 彼は君がハッピーでもハッピーでなくても構わない。 (-53) 2022/03/10(Thu) 17:06:40 |
【独】 モノノ怪 ユメスケ/* 温室とユス先輩の何が不満だったんだ……? ユスにたいしては言わずもがなだけど、温室は両親を引っ掻けた悪い人も花屋さんで、違法な植物以外の花も結構あふれてたから(母親が女の子にはお花!なひとであったのもあり)。 お見舞いの花とかはまあいい(花が嫌いなわけではない)けど、花があふれているところには寄りたくない。存在しないでほしい。花言葉きくのはたのしかったよフカワお兄さん。 (-54) 2022/03/10(Thu) 17:19:30 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ>>-52 >>-53 『コタくんは冷めてますねえ。それくらいでいいとも思いますけどね』 『どこででも起こってるって言われたらそうですけど、それでも目の前で起きたらしょんぼりしちゃうのがアレ。 僕繊細なので……ちょっとやそっとで傷付いちゃうかよわいハートの持ち主なので……』 自分で言うと信憑性なくなるね。 『あー。僕が感じたのは、もっと即物的な事』 『健康な人間だろうが死にかけの人間だろうが、生きたいって思う人の気持ちの重さは全員等価だなあって。 だからこそ、健康な人間から死にかけの人間に命を移すのって、それに掛かるリスク考えたらかなり意味ない行為なんじゃね? って思っちゃいましたね』 ここに来る前から何となくあった違和感なんだけどさ。 ここへ来てから明確に形になった気がするな。 (-55) 2022/03/10(Thu) 19:52:09 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ>>-52 >>-53 『僕ですかあ?』 『んー。前よりはちょっとすっきりした気分。ハッピーかも。 でも死が間近に見えてるのはハッピーじゃねえな……』 『プラマイゼロで、普通?』 『遊召家さんちの小太郎くんが行方不明になるニュースを見られる日が楽しみです』 『生きてる間に見られたらいいな』 あなたがハッピーになれるかどうかは知らないけど、それはそれとして幸せそうな人を見ると嬉しくなるからね。 (-56) 2022/03/10(Thu) 19:53:30 |
【神】 演者 アクタ>>G14 ツルギ 「そっか。」 君の考えなんて何一つ知らないままだから にっと笑って、君と君達を祝福してやれる。 あんなに他人に対して壁を作っていた君が こんなに誰かの事を思えるなんて。 ……ちょっとした、感動すら覚えてしまう。 「あの時、ちゃんと言えなかったけど ……まあ、何だ、頑張れよ!応援、してやらなくもない!」 景気付けに、ペットボトルを捻って開けてやった。 全然吹き出さなかった。コーラ美味しいね。 「そう、演劇系。 書きたい話も出来たし。 ……そのうち生きてたら、いずれ僕の名前を嫌でも聞くことになるだろうな!」 楽しみにしてろ、と 未だバツ印の付いた右手でピースサインを作ってやった。 (G20) 2022/03/10(Thu) 20:17:33 |
【独】 不運 フカワこの温もりが、嬉しかった。 雛鳥が甘えに来てくれてそれを、すべて自分のものにできたような。 震えてなにもできない鳥が噛みつける相手が自分だけだったような。 それはすべて愛情と言う名の、ナニカで。 支配や、憐愍や、……君たち個人に対しての慈しみなんて一切なかった。 きっと、きっと、そうだ。そう思うことにした。 甘いチョコレートを溶かしたような、盲目なままの世界に溺れて"幸せ"になる。 それはまるで奇跡みたいな話に。 …… ひどく吐き気がしたのだから。 ああ、嫌いだ。 奇跡なんて言葉も、希望も、幸運も、不幸だって言葉も嫌いだ。 (-59) 2022/03/11(Fri) 0:20:14 |
【神】 不運 フカワ「ありがとう、ございます」 そのとなりにいる姿を考えたことがありました。 優しく甘やかして、どこへでもつれていってあげるんです。 「それでも」 甘い言葉だけが口から零れ出す。 傷付けたくないと思うこの心が、 ただの偽善ではないことを教えてくれたのは君でした。 綺麗なものばかりみて、幸せを幻想して、狭い世界に閉じ込めて愛で続けたい、そんな俺がそこにいたんです。 「……また待たせますね、少なくとも年単位です。 それまで、"お元気で"」 アクタさんと、エノくんは一緒に居るのだろうか。 わからない、少し寂しく感じて、それでも。 それがきっといいんだろうなって、他人事。 「楽しかったです、 理解者ごっこ」 一瞬でも理解されてみようと。 そんな気にさせるほど、"君"は魅力的でした。 そう、思うことにしたんです。 (G23) 2022/03/11(Fri) 0:34:24 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、」 その姿をつい、最後まで目でおってしまって。 「いて」 こつん、とぶつかる空席のブランコ。 鎖をつかんで、制止させてからため息をついて。 向かう場所は、決まっていた。 「傷になってませんか?」 ひょい、とあなたを抱えて寮の方へと足を向ける。 「格好よかったですね。 俺とはちがって、なんか綺麗でした」 「……俺も後で飛んでみようかな」 「うまく着地できるのを応援してください。 「今の姿、彼に見せられないのは残念だけど、 後で自慢しておきますね」 そう言いながら、痛みはなくと運び続けて数分。 治療は必要ないだろう。 だがなんとなく、気にかったのかその手を伸ばす。 (-60) 2022/03/11(Fri) 4:52:02 |
【秘】 規律 ユス → の名残 カミクズ『』 入力中。一旦端末から目を離して眉間を数度揉んだ。 青年は死者に特別な感情を持たない。何も生み出さない肉塊でしかないと、目の前に横たわる事実以外何も見出さない。 死者が思い出の中で生きることも、臓器となって他人の体の中で生きることも、酷く嫌悪し否定する数少ない事柄だった。 ……筈なんですけどお……目の前の死者、ばりばり言葉返すじゃん……生み出しまくってるじゃん、思い出になり得るこの会話とか……。 『……お気遣いありがとうございます。 ではこの帽子は部屋に置いておきますね』 その返信で貴方の存在が色濃く染み付いた個室という名残を綺麗に片付けなくていいのだと理解する。 それならこの置いてけぼりにされた名残もそちらへ戻していいだろう、と青年は彼の部屋を目指し始めた。 ▼ (-61) 2022/03/11(Fri) 5:15:42 |
【秘】 規律 ユス → の名残 カミクズ『ところでカミクズさん』 向かいながら端末に入力を続ける。 『まさか本当に俺に言葉を返す為だけに起き上がったわけではありませんよね』 フカワの言葉を振り返る。 『そもそも、返事をしてもらえるかもしれないと教えてくれたのはフカワさんだ。 フカワさんが既に知っているということは、彼には死んでもなお起き上がって会話をしたということでしょうか』 W隣につかれていますWという言葉を思い出した。 『……死者が生き返るなどのオカルト話ではたいてい強い未練や怨念がこの世に死者を留めるアンカーとなっている。 ……貴方はどうですか?フカワさんに関して、或いは他のものにたいして何か未練でも?』 『帽子のあった現場に争った形跡がなかったところを見るに、死を受け入れたように見えます。 そもそもまず貴方はまず自ら死のうともしていた。死ぬのは怖いと思いこそすれ、やめようとしなかった』 『そんな貴方が、人前に出られない姿になってまで起きているのは』 カリ、とボールペンに力が込められる。 『少しの興味と驚きがあります。 カミクズさん、名残は凄く大切にしているように見えますが』 『自分だとか、人の輪に入ろうとすることだとか、そういうのはあまり大切にしていないように見えましたから』 (-62) 2022/03/11(Fri) 5:29:19 |
【秘】 の名残 カミクズ → 規律 ユス──死人に口なし。 確かに死者は何も語らない。何かを新たに生み出す事はしない。 生者がそれに対して感じるのはどこまでも生者の感傷でしかない。 けれどそれは果たしてまったく無意味なものなのだろうか? 生者はただ死者の死を認め、弔い、送り出す事だけをすべきか? 葬儀を終えた瞬間、故人の存在性はそこで途切れるのか? であれば墓石とは、何のために存在する? 『生き返る、っていうのは少し 違うのかも』 『これは多分、夢の続き、みたいなもので』 『目が覚めたら 現実へ帰ったら、死者に戻るんです』 『なんとなく、そう思ってるだけですけどね』 死んだ人間から言葉が返るなんてパラダイムシフト。 他人の名残に、死者の痕跡に、過ぎ去っていったものたちに。 決して必要以上の感傷を抱かないあなたなら。 非科学的な、或いはVRのバグとして処理してくれるだろうか。 なんて、話半分に聞いてくれるかな、今はそんな気持ち。 死んでいなかった、なんてことはきっとないのだと思う。 そんな奇跡は存在しない。そんな希望は信じていない。 けれどメッセージログには確かに残されている、死者の言葉。 どこまでも曖昧な死と生の狭間、そんな夢の中よりのもの。 (-63) 2022/03/11(Fri) 7:19:52 |
【秘】 の名残 カミクズ → 規律 ユス『そんな少しの夢の続きを選んだのは』 無意味な引き延ばしは毒だと既に知っている。 ただ死への恐怖から惰性で生き続けた結果、後悔をした。 そんな失敗を経てなお自分がそれを選んだのは。 『あの人が、ずっと一人で泣いていたから』 誰が、とは言わずとも、それが誰かは文脈から明白で。 たったそれだけの、それでも十分過ぎる理由。 『あそこで死ぬ事は、事実受け入れていたんです それに 死んだらそこで終わり。死んだ人が遺すのは、名残だけ。 それもここでは本来片付ける必要なんてありません。 だから僕のことなんか放っておいて、 すぐにでも、誰かと、どこへなりと行けばよかったのに』 泣くほど悲しいなら、寂しいなら、辛いなら。 誰かの傍で泣けばいいのに。誰か一緒に泣いてくれるだろうに。 また意地を張っていたのか、そうでないかはわからないけど。 『ずっとすぐ近くで泣かれたら、寝ていられないでしょう』 人からすれば、そんな理由で、と思われてしまいそうな。 どこまでも、ただそれだけの理由が全てだった。 (-64) 2022/03/11(Fri) 7:20:50 |
【秘】 の名残 カミクズ → 規律 ユス『自分でも おかしな話だと思うんですけどね』 一度だけ、乾いて濁った呼吸音。 溜息とも、不意に零れた笑みともつかない音。 きっと誰も聞かない、曖昧な死者のノイズ。 『死んでいると、 生きている人には何もしてあげられない もう手が届かないんだな ってそんなわかりきっていたことが、死んで初めて実感になって』 『それが すごくいやだったんです』 だから一緒に死にたいのだとわかってしまった。 『あの人が僕の手の届かない所に行くの、いやでした 僕の手の届かない所で泣くのも、悲しい思いをするのも 一人で居るのも、思ったよりも我慢ならないことでした』 多分、これはよくない感情なのだと思う。 死者から生者に向けるには、あまりにも。 『死んでも傍に居るなんて綺麗事じゃどうにもならなかった。 そんな当たり前のことに、死んで初めて気付いて 今更諦めがたいような未練ができるなんて』 『本当に、おかしな話ですよね』 それでももう、良いも悪いもないじゃないか。 (-65) 2022/03/11(Fri) 7:23:04 |
【神】 規律 ユス>>G14 >>G20 ツルギ、アクタ 当然のようにツルギの隣にいて、暫くじっと二人のやり取りを聞いていた青年が口を開いた。 本当に感情の起伏が激しい奴だな、なんて内心思いながら。……あの美大生と足して二で割ればちょうどいいのかもしれない。と更に考えながら。 「そうか。お前は応援してくれるのか。有難く受け取ろう」 全く有難く思っていないように淡々と答える。ツルギのようにまずいなともやめておけとも言わない。真実を言う義理などなかったから。 「であれば俺も返そう」 そう言って自分にと用意された、けれどまだ開けてもいないコーラを36くらいの強さでアクタに投げた。 「もし万が一戻ってから会うようなことがあれば。その時にお前が名を馳せるような脚本家にでもなっていれば。叙々苑でも何処でも、お前の活躍に釣り合う分奢ってやろう。 今はその程度。無償で貰える紛い物の飲み物一本分だ。何せ約束したはずの俺を主役にした脚本一つも書き上げていないのだからな」 ピースサインを作って見せる新進気鋭の脚本家に、そんな言葉をかけてやった。 嫌でも聞くことになるような大物になるのなら、これくらいの挑発なんてことないだろう? (G24) 2022/03/11(Fri) 9:54:44 |
ユスは、自分の分のコーラが無くなったのでツルギに一口くれと頼んだ。 (a22) 2022/03/11(Fri) 9:55:47 |
【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ>>-43 提示された内容には何の問題もなく。 OKのねこのスタンプ。うさぎが跳ねるスタンプ。こちらも前に見たことがある。問題ない。 ……。 でも、やっぱりなんて返せばいいのかわからなかったので🙆の絵文字しか送れなかったのだった。 「ふむ、何から話すべきか」 こうして漸く向かい合って話す機会は出来たけど、合議は終わってしまった。さてどうしよう。 暫く悩んでいたものの、おもむろに手帳を取り出す。 「……適当なお菓子」 そう言って出てきたのはクナーファsweetとかスイートポテトsweetとかどんぐりクッキーsweet。出てきたそれらをぐいと押して貴方の目の前に並べた。 ここは本を読むための場所で、本来飲食物なんて取り出そうものなら怒られてしまうけれど。ここは自分たちしかいない箱庭。咎める者など誰もいない。 「催事が終わればお疲れ様会と称して何かつまみながら振り返ったりするだろう。それでもしたらいいんじゃないか? ……とはいえ、今回の出来事はお前にとって怖い思いをすることだらけだったかもしれないがな」 水の入ったボトルも出した。これは自分用。貴方のは無い。何を飲むのか分からなかったから。 「直接殺し合う現場に行くのを怖がってたお前のことだ、死ぬかもしれない誰かを決める合議だって怖かったんじゃないか? 推測に過ぎないが」 (-66) 2022/03/11(Fri) 10:17:30 |
ツルギは、「ん。」蓋を開けたボトルを差し出した。 (a23) 2022/03/11(Fri) 10:28:42 |
【神】 剣道 ツルギ>>G20 >>G24 アクタ/ユス ピースサインに自分の印をふと思い出して。 自分の襟から覗くガーゼを軽く引っ掻いた。 「はいはい、頑張れ。……、………」 君の精一杯の応援を聞いた時、こちらは僅かに心が動いた。嬉しいとか感謝じゃなくて、今度は「困ったな」と。 真相を知った上で言われたのなら、とても嬉しかったんだろうな。 でもきっと優しい君は…少なくとも、心を砕くだろうから。 だから言わない。 知らない方がいいことだって、たくさんあるから。 やめとけ、と言いかけて。 君に対してはこう言った方が良いと思い直す。 「───俺は。 応援なんかいらねえよ。自分の心配だけしときな。」 (G25) 2022/03/11(Fri) 10:37:16 |
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