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【赤】 灯守り 冬至――回想:夕景、風にこぼした記憶 [ 何時からだったろう 如何な力を持っていたとて 守りたいものを守れる訳では無い。 己は何処まで行っても無力な幼子で 此の小さな手如きが救えるものなど あまりにも少ない …ならば。 この手が個を救えないのならば この力で守れるものを この力があるが故にできることを この灯が消えるまで ――…そう想うようになったのは ] (*104) 2022/01/30(Sun) 2:56:14 |
【赤】 灯守り 冬至[ そう悟る内にも かけがえのない出会いはあった 忘れることの出来ないひと時 忘れたくないと綴るひと時 どれだけ時が経とうと褪せる事は無い そういう、大切な想い出が確かにある ] (*105) 2022/01/30(Sun) 2:56:22 |
【赤】 灯守り 冬至[ " ゆき " 英雄と同じ響きを持つ名は 特段隠している訳では無くとも 自ら進んで名乗ることもなくなった名 ] [ 呼ばれれば遠く覚える懐古 それと共に何処か、一人の人に戻れる気がした ] ……。 ――…それは お礼になるのです? [ 相対するまっすぐな眼差しを見上げて なんとはなし 夕陽が照らす彼の影を眺めた ] (*108) 2022/01/30(Sun) 2:57:07 |
【赤】 灯守り 冬至[ 暫しの後、もう一度穏やかな笑みを見れば ] あなたは立派な灯守りです 私よりも、よほど。 [ 手近な場所へ腰を下ろせば 隣りを手で示して 「年寄りの話は長いですよ。大丈夫ですか?」 なんて そんな防衛線を引いたのを覚えている ] [ それからまた少しの間 夕空を見上げた ] (*109) 2022/01/30(Sun) 2:57:20 |
【赤】 灯守り 冬至[ それは 結論も 定義も 意図も無い ふっと始めた ただただとりとめのない昔語り ] 私 生まれつきへんてこな力を持っていて そのせいか灯りがすぐに濁ってたんです。 不思議な力を持っているなんて父も母も思いもしなくて 私自身明確に理解できていた訳でも無いから 当然、自分のことを上手く説明できる訳でも無くて だから当時は"病弱"と片付けられて 灯りは弱るばかりで だから早死にするだろうと 父と母にはとても苦労をかけていました。 [ どんな力なのか。 訊かれても 訊かれずとも 掻い摘んで話して ] (*110) 2022/01/30(Sun) 2:57:41 |
【赤】 灯守り 冬至あの日、 ――晴れた日でした 冬至域の冬の晴れは本当に珍しくて 私の調子も良かったから 両親が散歩に行こうって 外に連れていってくれました ……。 でも 途中、 隣りを歩いていた父が急に倒れました。 突然すぎて何がなんだかわからなかったけど 父の灯りは何時の間にか消えていて 母は父に縋って ただ泣くばかりで 私はただ、それを見ているしか出来なくて だから 思ったんです 死なないでほしい、 戻って来てほしいって。 多分そんなことを (*111) 2022/01/30(Sun) 2:57:58 |
【赤】 灯守り 冬至父の灯りは元に戻りました 一度は死んだ筈なのに 母も私も それを知っていたのに。 ……。 これは 後になって雪姫様から―― 先代の冬至から聴いた話ですけど その日 灯宮に送るはずの全ての灯りが消えて 新たにともる筈の灯りが全て消えたそうです すごいですよね それが私の"病弱"の正体でした [ 小さな笑いを 見上げる夕空にこぼして ] (*112) 2022/01/30(Sun) 2:58:18 |
【赤】 灯守り 冬至それから少しして、 先代と蛍が家にやって来て 私は領域で二人と暮らし始めました。 二人とも 冬至域の英雄って呼ばれてて 今も文献に残るくらい凄い人達なんですけど すごく良くしてくれて 本当の両親みたいに育ててくれました 二人が力の使い方を教えてくれて 灯りも いくらも澱みが薄らいで 本当に、感謝しかありません だから 役に立ちたい 力になれることがあるなら 二人の為ならなんだってするつもりでした (*113) 2022/01/30(Sun) 2:58:39 |
【赤】 灯守り 冬至先代が亡くなったのは 私が領域で暮らし始めて 三…四年くらい経った頃です 先代は強すぎるくらい 強い人でした だから 私たちが魂の限界を迎えていたことに気付けたのは 先代が倒れた それぐらいぎりぎりの時でした 冬至の能力を使い続けた事が原因だと 灯守りという立場も 英雄である事も 知らず知らず重荷になっていて 限界だったんです 枯草は自分が灯守りを継ぐと言いましたが でも 先代はそれを頑なに拒否していて ――…だから私が、立候補しました 私なら その能力を使って灯りが濁っても 其の澱みを払う能力があるから大丈夫だと伝えました 形だけの灯守りです 二人が居れば 大丈夫だと思いました だから先代も 枯草も 受け入れてくれました (*114) 2022/01/30(Sun) 2:59:05 |
【赤】 灯守り 冬至不幸せを 幸せに ――そうして 先代の灯りは消えました。 結果は 最悪の結末でした 私は先代を殺しただけじゃない 枯草の心も 深く ………深く傷つけた 何もしない方が余程幸せな終わりだったと 誰がどう見ても 明らかなほどに。 どうしてあんな事をしたのか あんな事さえしなければ少なくとも 少なくとも 枯草を追い詰めることはなかった (*116) 2022/01/30(Sun) 2:59:42 |
【赤】 灯守り 冬至[ 彼女は口にした。 本当は今が 辛かったのだと。 普通に過ごしたい 枯草と 私と 家族のように生きたい 枯草と同じように老いながら共に生きて 逝きたいと その願いを叶える為に 彼女の不幸を 幸せに変えた。 ――違ったのだ。 何もかも。 冬至の能力なんて使わずともわかった 彼女の灯りが消えた時 聡明な只人は私より早く気付いた 或いは彼女さえ 最期まで気付かなかった本当の願いに ] (*117) 2022/01/30(Sun) 3:00:05 |
【赤】 灯守り 冬至[ ――ただ、死にたかったのだ。 私達との未来よりもこの生から解放されたかった 生きている事自体が不幸だった だからそうなった。 だから 誰よりも傍に居て 誰よりも彼女の幸せを願った彼は 愚かな私が愚かな力を使うのをやめさせた 自分との未来ではなく 死こそを希望と見出していた そんな現実を突きつけられて尚 彼は、私が犯そうとした罪を止めた そんな人だった ] (*118) 2022/01/30(Sun) 3:00:24 |
【赤】 灯守り 冬至……どうすれば良かったのか 使わなければ良かった。 そうすれば枯草を二重に苦しめなかった 大切な人を殺した存在を ずっと、文句も言わずに支え続けて どんな想いで、仇と過ごしていたのか 私はあの二人を 不幸にしただけだった (*119) 2022/01/30(Sun) 3:00:36 |
【赤】 灯守り 冬至[ 気付けば 手が震えていた 握りしめた拳を反対の手で抑えて ――目立たぬよう 細い 長い息を吐いた ] ……。 何をすれば 償えるのか そんなことを 今も、考えることがあります ――…なんて。 やっぱりこれ お礼にはなりませんね? [ 暫くぶりに見上げた彼に 「すみません」と微笑む事は 容易かった。 ] (*120) 2022/01/30(Sun) 3:01:32 |
【赤】 灯守り 冬至[ 苦言――ただの願い。 あの時 もっと話していたら 途中ではぐらかさずに、 蛍の最期までを きちんと話せば ひょっとして何かが変わったのだろうか 否。 変わることはない 彼は優しすぎた。 身を滅ぼすと解っていても 其処に心があれば 優しく在る人だ ] (*121) 2022/01/30(Sun) 3:01:53 |
【独】 灯守り 冬至/* 夕来へ 年寄りの話は長いと言いました 長すぎるのです 言ったでしょう 途中で居眠りしているに86票です あの時はお話を聴いていただいて 有難う御座いました ゆきより (-912) 2022/01/30(Sun) 3:04:44 |
【独】 灯守り 冬至/* さいごは ゆきがきになったからきいた そうきょうじゅつしていますが おへんじをもとめるものではないのです そろるぱん やけるだけやいていいよというおことばにあまえて かいそうのおへんじにかこつけましたしだいです すやすや しないと ** (-914) 2022/01/30(Sun) 3:07:00 |
【独】 灯守り 冬至/* あっ〜 すみません だれもいないとおもってちょうしにのりました おつるがいてくれているとはいえ かれくさにころされかけて ひきこもりにはくしゃがかかったので ちいさいころからかわらずに ふえをきかせてくれたり おいしいものをたべさせてくれたりするかんけい ふぇいのそんざいは とてもありがたいと ゆきはおもっているのです だからゆずのおかし いっしょにつくってください おさらあらいはまかせてください (-915) 2022/01/30(Sun) 3:10:21 |
【独】 “観測者” 処暑/* あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜;;;;;;;; ゆきさんありがとうございます…………本当にありがとうございます…………おがむ…………(拝) 美しいお返事をありがとうございました。 夕来はゆきさんのお話聞けて幸せでした…………。 (-918) 2022/01/30(Sun) 3:16:19 |
雀始巣は、尊み…… 2022/01/30(Sun) 3:16:45 |
【赤】 小満末候 麦秋至―― 過去/雪の中に答えを探して ―― …………どうしよう、道に迷っちゃった。 [寒空の下にいて、わたしは正直参っていた。 左右を見渡せば木々が並んでいて、誰かが住んでそうな家は見当たらない。 わたしに吹き付けている風はとても冷たく、 空からはひっきりなしに重たそうな雪が降っている。 わたしは冬至域にいた。 それも、もっとも冬の寒さが厳しい時季に] (*123) 2022/01/30(Sun) 3:39:47 |
【赤】 小満末候 麦秋至[冬が長く昼は短い冬至域において、>>0:255 “鬼節”と呼ばれる厳しい時季があることを、 わたしは旅に出る前から知っていた。 近隣の統治域に関する書物も読んでいたからだ。 とはいえ、文面で把握するのと、実際に体感するのとでは、 あまりにも差がありすぎる。 そう、わたしは実際“鬼節”をナメていたのだ。 寒さに強いひとの多い小雪域に生まれたとはいえ、 わたしの灯りは、秋めいたうつろいを見せていたのに] だれかー、だれかいませんかー。 わたしは今とっても困っていますよー。 [声を張り上げた、けれど、風の音の方が強いよねえ…… 今すぐあったかい部屋の中に行きたい。 火の粉が爆ぜる暖炉の前でのんびりしたい。 そんな願いもかなえられるかどうか……] (*124) 2022/01/30(Sun) 3:45:25 |
【赤】 小満末候 麦秋至[ポケットの中に入れた手が、自然と丸いものに触れる。 これは……わたしの灯りが入っているいれものだ。 器の見た目は完全に羅針盤なのだけれど、 針はなく、決して未来を示すことなく、 わたしの灯りがただ限られた範囲をふわふわと漂っているだけ。 その灯りも今は、わたしと同じように、 震えてどこかひとつにとどまっているのだろう。 もしも、わたしが誰にも見つけられず凍え死んでしまったら、 ほんの半日前までは縁もゆかりもなかったこの地で、 わたしの灯りはどうなってしまうのか。 もちろんそんなことは知りたくなかった。 だから、懸命に足を前に動かせって自分に言い聞かせた。 道には雪が積もってて、わたしの足も雪に埋もれてたから、 歩くだけでも体力が削られていく感じがするけど、動かないとそれこそ命にかかわる] (*125) 2022/01/30(Sun) 3:46:05 |
【赤】 小満末候 麦秋至だれかー…… いませんかー…… [ゆっくり歩きながら振り絞った声はなかなかにかすれていた。 わたしはもう祈るしかできない気持ちでいた。 その時だ。 わたしの声が届いたというのか、 なにものかが駆け寄ってきたのだ。ぽてぽてと。 …………ぽてぽて?] (*126) 2022/01/30(Sun) 3:47:40 |
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