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【秘】 浅見 律 → 入江 修 苦しげな声に配慮してくれるように 力が弱められると、錯覚がより増えていく。 優しくしてもらってる、って。 そう、こんなことしてる時点で 女として見られているって 分かってもおかしくないのに。 結局そこで想定の外の反応をするのは 価値を認められてこなかったが故の歪みから。 この行為の意味が分からない私に 教えてくれる姿は正しく……W先生Wだった。 (-83) 2022/12/13(Tue) 2:46:54 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 最低だ、って後から思い返せば そんな感想しか浮かばないのに この時の私は熱に浮かされてたのか あなたの言葉に違和感を覚えない。 (-84) 2022/12/13(Tue) 2:47:23 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修ぎこちなさしかない舌の動きに あなたが反応したのだ、と 気づけるほどの余裕は私にはない。 だから、その舌使いは あなたを悦ばせるためじゃなく無意識の産物。 秘部をほぐされながらだったから、 刺激に反応して呼吸しようとすれば 吸い付くのと似た感覚を あなたに与えたかもしれないし 落ち着かなさを押さえることも出来ないから 舌の動きだって止められなきゃ止まらない。 口の中で吐精されたとして、 飲めと言われたなら飲んでしまうくらい。 この時の私は、それくらい従順な女だった。 (-86) 2022/12/13(Tue) 2:49:11 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 長いこと中に指を入れられて、ほぐされて。 溢れる蜜が増えて、頬が赤くなってきた頃。 避妊具を着けているのを横目に、 ぼうっと聞いていたのは、外から聞こえる声。 微かに聞こえる生徒たちの日常会話。 それで私が現実に引き戻されたなら、 過ちを重ねなかったはず、なのに。 避妊具なんてつけてあたり前。 それが紳士アピールになると思ってる奴なんて ろくな奴じゃない、って。 教えてくれる人が私の周りにいたなら。 騙されることも、なかったのに。 指とは違う大きさなんだと さっき口に含んでいたわけだから 否が応でも分かるわけで。 先を思うと不安にもなってしまう。 それを見透かしたようなスキンシップと 深いキスに、ぎこちなく舌を絡めて応えて。 (-87) 2022/12/13(Tue) 2:50:39 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 まだ慣れてないせいで息をするのを忘れて 苦しくなってしまった私は 瞳を潤ませながら、じっとあなたを見つめて。 女の子が大事にすべきW初めてWを こんな場所で捧げる同意をしてしまう。* (-88) 2022/12/13(Tue) 2:51:04 |
【赤】 浅見 律 親に名前を呼ばれたことなんてなかった。 考えるのが面倒だから、という理由で 授かった子供が男だったときのために 考えられた名前をそのまま流用された私は 生まれてこなかった男の子を思い起こすからという 理不尽極まりない理由で名前を呼ばれない。 ……きっと思い起こさなくとも 生まれることを望まれなかった私は 名前を呼ばれることなんてなかった。 (*34) 2022/12/13(Tue) 3:22:36 |
【赤】 浅見 律 そんなこと、話してないはずなのに。 見透かされてしまった私は、 顔を見られたら誤魔化しきれないと思って 隠してしまったわけだけど。 見られなくて本当によかった。 深くまで入って気持ちいいのはお互い様。 あなたの熱を直接感じて、 たまらなくなって息が上がっていく。 空っぽの心を満たすような、 そんな行為だったらよかったのに。 ゆるやかな抽挿でも 快感は高まっていって。 絶頂に手が届きそうな、そんな状態で 抱きしめられて、一方的に告げられた言葉に (*35) 2022/12/13(Tue) 3:23:44 |
【赤】 浅見 律 身体は素直に反応してしまい。 びくびくとあなたの熱を締め付けながら 甘く絶頂に導かれてしまう。 どくん、と中に注がれる感覚。 無いものを満たされるような錯覚。 入りきらなかった白濁が制服を汚すのを 厭うことも出来ないまま、 私はあなたと唇を重ね続けていた。 (*36) 2022/12/13(Tue) 3:24:44 |
【赤】 浅見 律 握らされた錠剤の意味なんて 聞かなくても分かる。 この男は最初から、 こうするつもりでここに呼びつけて。 最初から避妊するつもりもなくて。 面倒が起こらないように錠剤まで用意してた。 分からないほど馬鹿じゃない。 (*37) 2022/12/13(Tue) 3:25:40 |
【赤】 浅見 律本当に、何処までも腐りきってて そんな男に弄ばれてるってはっきりわかるから。 私はこの日から今日にいたるまで あなたに明確な嫌悪をずっと抱いていたし それなのに離れられなかった。 (*38) 2022/12/13(Tue) 3:26:20 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修*** 散々穢された身体は あなたを悦ばせるようなものに成り下がり。 確かにあなた無しじゃ心を保てない。 繋がっていれば全て筒抜けなことも。 わからないわけじゃない。 まだ、振りほどけないのは 初めてのあの日、優しくされたあの日の 幻想に囚われたままの私がいて。 (-92) 2022/12/13(Tue) 12:26:06 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修初めての時には分からなかったあなたの意図。 今なら……いや、もっと前から分かってた。 遊ばれる快楽も、 遊ばれることで居場所を得る安堵も 意思に反して堕とされる背徳も。 あなたが、懇切丁寧に教え込んでくれた。 ひとつ、誤算があるとするならば、それは……。 (-93) 2022/12/13(Tue) 12:27:09 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 責めたてられて絶頂を迎えても 止まらない抽挿。 快感に震えて溶けきった中は歓喜を示して あなたのものを悦ばせようと締め付ける。 あなたが射精すればそれで終わり、 そう思っていたけれど、しつこく中を突かれて 私は何度も絶頂してしまう。 自分で自分を支えられなくなって ぐったりと突っ伏してしまっても 声を殺すことも出来なくなって 甘い鳴き声を晒しても、 それでも、あなたは止まらない。 (-94) 2022/12/13(Tue) 12:27:54 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修もう動けない、力が入らない。 そんな状況でも、私は意地でも口にしなかった。 そもそも、言葉にしなくとも、 身体を見れば一目瞭然なのに 言わせようとするなんて、馬鹿みたい。 (-95) 2022/12/13(Tue) 12:28:22 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修ぐったりとしたまま、 あなたの言葉を黙って聞いていた。 仰向けにされることへ抵抗する力なんて 残ってるわけもないから、されるまま。 (-96) 2022/12/13(Tue) 12:28:47 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修あぁ、この男は最低だ。 幻想も何もかも。粉々に砕け散っていく。 あなたが今煽ろうとしてるのは、私の恐怖心。 捨てられるかもしれないとちらつかせて。 玩具の方からお願いだから捨てないで欲しい、と 縋らせて、それを見て楽しみたいだけ。 (-97) 2022/12/13(Tue) 12:29:26 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 どうせ、あなたが考えることなんて。 楽しむだけ楽しんだら、私の哀願など なにも気にすることなく ゴミを捨てるのと同じ感覚で切り捨てる。 そんなとこでしょう? 見納めだと言わんばかりに私を煽ろうとする 行動に、私の心は冷えていくだけ。 あなたのお望みはどうやら叶えてあげられない。 (-99) 2022/12/13(Tue) 12:31:07 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修どうしてか? あなたが飽きたら捨てられるってことには 遊ばれてると悟った時点で分かってたし それは必然だと思っていたから。 あなたがどんな人生を送ってきたのか知らないけど 私が味わった否定に満ちた短い人生と それから形成される私の価値観。 (-100) 2022/12/13(Tue) 12:31:40 |
【秘】 浅見 律 → 入江 修 あなたに哀れむことはできても 共感も理解も出来ないだろうし。 あなたでは、私の価値観を簡単には崩せない。 堕ちきった今でさえ、 あなたの言葉を疑っているのが、何よりの証拠。 あなたがくれたのが、本当の愛情だったなら。 空っぽの私を、愛で満たすことが出来たなら。 この価値観を崩せたのかもしれないけれど。 (-101) 2022/12/13(Tue) 12:33:11 |
【赤】 浅見 律 気を付けたほうがいいですよ、先生。 私みたいな人間は 壊れた瞬間に何するか分かったものじゃない。 何せ私には元から居場所がない。 学校の中での立場なんて、壊れてしまえば些細な事。 (*42) 2022/12/13(Tue) 12:34:04 |
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