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【人】 害のない毒 マキアート>>5 リカルド 「───えっ!?リカルドさん、だめですよそんなッ オレたち取引先の関係じゃないですか……」 どんな解釈をしたのか、それともわざとなのか、 オーバーリアクションで赤面して頬を覆った。 そのせいで奇異の視線が飛び交う。はた迷惑。 「……ははは、ええ、“また”。 何にせよ結局は……貴方次第だと思いますから。 オレは変わりませんよ。これからも、ずっと」 (13) 2022/08/15(Mon) 8:30:23 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ放っておいてくれないものが多すぎる、もっとも離れるのであれば連絡はしない。 まだ命に執着してはいる自分にいやけがさす、己の命に執着してると言うことは 他社の命に執着していることと同等だからだ。 「極端なんだよお前は。 家族の愛とやらの育みに面倒な男へ、こんな時に口説きやがって」 「……悪かったそこまで評価をいただけてるなんて思いもしなかった。 改めて遠慮はするが…… お前の得たい夢が叶えられるようにその立場ぐらいなら買ってやる。せいぜい役に立ち続けろ、裏切り者じゃない舞台にたつんだ」 (-83) 2022/08/15(Mon) 8:34:10 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「ノッテが居場所なんだろ。 誰でもよくないのなら尚更……見ててやるから」 考えることなど到底出来ない、とは言えないのは、情などではなく己に残っている思い出のせい。 「次はその命、まともに生き残らせてから言うんだな」 明日が来ることを疑ってなどいない。 あなたを失うことも己が失われることも、最悪の事態が来るのは一瞬。どうか悪運に恵まれないでくれと、神にでも祈ってやりたくなるほどには大切な一員だった。 仕事の重さだって伝わっていると信じていた。 だからこそその夢に向き合ってやりたかった。 どんな形でも、見守ってやろうと決めていた。 それなのに、いつだって死は平等で起きた混乱は正常な判断を失わせる。 なあ、 、あまりにひどいと思わないか。 こんな運転が最後になるなんて。 (-84) 2022/08/15(Mon) 8:37:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ「そっか……祭りのせい、それとも、別のこと? なにかあったなら、オレは話聞くけれど」 気遣わしげに、ほんのすこしだけ下にある目を覗き込む瞳の奥はいつも通りだ。 ジェイドの瞳の奥底にはいつも、冷えたアイスブルーが埋まっている。 見た目のままに、おろおろと案じているわけではないということだ。 「――」 ごく微かに、目の動きだけで周りの様子を確認した。人並みの気配一つ一つを検分する。 状況が状況、どこに何を見とがめる者があるかもわからない。 ほんの一瞬の動きのあと、改めて相手に目を合わせた。 「いいよ、どこか移動しようか。 街の方は人通りが多いから、海のほうに出る? レンタカーとってくるよ」 配達車はアシがつく。近くのレンタリースに電話をかけて、一番安い車を取った。 大きな幹線道路に出る道は監視されているかもしれないから、使わない。 そう時間のかからないうちに車は準備される。繋ぎではあるが、他人に聞かれるようなことはない。 (-85) 2022/08/15(Mon) 8:39:14 |
【神】 害のない毒 マキアート【アルバアジト】 「……おかしい」 集めた資料を片手に、ふと呟く。 ファミリー双方、この数日でそれなりの犠牲者が出た。 ただ、どうしても拭えない違和感が残る。 「───こちらは下っ端程度しかやられていないのに、 向こうは頭領を始め、メイドマンまでもが手に掛けられている。剰え情報屋の彼まで……」 過激な方を刺激し、誰もが使える情報源を断つ。 それはとても示唆的ではないだろうか? 「……誰かが先走ったにしては未だ足もついていないし、 手口が周到過ぎます。考えられることとしては。 やはり、誰かがわざとファミリーを争わせようとしている」 (G27) 2022/08/15(Mon) 9:00:13 |
【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド「夏だし、チョコレートドリンク売ってたら嬉しいだろうなあ、冷たいやつ。 まだトライアル・ランくらいの段でしょ、ちょうど見れるんじゃない」 こんな状況下で店より外に出るのを勧めるのはあまり良くないのだろうけれど、 それで萎縮してばかりいても稼ぎがあるわけではなく、あとには続かない。 口にする考えはごく気軽な、市井の人間としてのものだ。 不織布の中に詰め物をして、ジャスミンの花が少しでも元気であるように。 包んで、会計をして。渡しがてらに勿体ぶって口を開く。 「そっか。……もしもね、頼まれごとがあったなら。 オレは公私どっちでも、役に立てると思いますよ」 照れくさそうに、もごもごと言う。それは、演技なのだけれど。 なぜならここで指す"公私"は、裏稼業と表稼業のこをと言っているのだから。 相手が気遣っている彼女のことは、同じ屋根の下の人間として知っている。 前に出ることの出来ない相手の代わりに――そういうニュアンスの言葉だった。 きっと同じことを申し出る場所が違ったならば、もっとはっきりと口にしたのだろう。 (-86) 2022/08/15(Mon) 9:00:56 |
【神】 花で語るは ソニー【アルバアジト】 聞いたか、と。他に集まっていたメイドマン以下に目配せする。 聞こえてきている限りではひとつ、ふたつ。 はっきりとした情報でないにしても、抗争にまきこまれたような形とは言えない。 昨日聞こえてきたばかりの、彼らのボスの死に様を模倣したような手口。 挑発的な行いに頭を悩ませているのは、男も同じだった。 「まるでウチの仕業だと喧伝してるようなやり口なのは確かだな。 状況だけみりゃ明らかに、こっちの指示で向こうの人間を襲ってるようなもんだぜ」 実際に上から命令が下っているのならその証明だって簡単だのに。 毎日のように顔を合わせ、自分たちの面子が揃っていることを確認するのが関の山。 状況への対処は、こちらも後手後手のままになっていた。 死因、状況。上がってきた報告をもとに考える。 惜しむらくは、銃痕からわかる情報まではこちらに上がらないだろうことだろうか。 「けれど、争い合わせるのが目的にしちゃ向こうの戦力を削ぎすぎてる。 ……浮き足立つ連中のことはしっかり見ておかないといけないな。 身の振り方を忘れてあぶれてちゃ、そいつが討たれる可能性もある」 そういう人間が、本当は自分たちにとっての獅子身中の虫かもしれない――とは、言わない。 口にすれば、己が所属する組織への疑念を形にしてしまうから。 もしも本当に自分たちの中に、敵対するファミリーを討つために単独行動する者があったなら。 果たしてそれを見つけるのに、穏当に話をするだけで済むのだろうか? 「バーのマスターがやられたのは、信頼性のある情報を断つためかもしれない。 耳にした情報はきちんと精査する必要がある、偽の情報に踊らされないために」 (G28) 2022/08/15(Mon) 9:13:33 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>10 ルチア 控えめな肯定の言葉。 少し、胸が痛む。 少女から視線を外し、空を仰ぎ見る。 燦燦と輝く太陽を。目を細めて。 どうせだったら、この子の心もタオルみたいに ふかふかに乾かしてくれれば良いのですが そんな八つ当たりをしながら。 「えぇ。変わりはないわ。 少しだけ落ち着いたかな?」 良くも悪くも 小さな呟きを付け加えた。 疲れたような声色になってしまったことに、 僅かな苦笑を浮かべた。 今日も観光客や祭りに浮かれた地元の人々で盛況のカジノ。 危惧していたような騒ぎは幸いにも起きていない。 ――でも、幾人かの常連が来なくなった。 慣れたことではあるけれど、やはり寂しさは感じる。 (15) 2022/08/15(Mon) 9:20:05 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「御愁傷様、傷は浅いぞリック」 渋い顔をしつつ女の話になれば上司の口も重くなる。 この歳だ、一人二人はいたのかもしれない。 「お前とは よくも悪くも 相性がいい。おお怖い、こんな忠誠を貰える運命に乾杯だな」 劇的な刺激もきっかけも必要ない。 すべて時間とどれ程の信頼を持ってそばにいたか、ただそれだけで俺たちは生真面目なのだ。 他所の幹部連中には疎まれる生真面目さと、民間人への不要な情け。この二つが命を短くしているなんて、わかりきってる。 だから、一人でも欠けるとたちまち崩れる砦。笑ってしまうな。 「まったく、叱られたくなったらいつでも俺に連絡しろよ。 死んでも出ていってやる」 さて、と。明日はロッシのところにでも行くかと、男が予定を詰めていたのは記憶に新しい。 そして、会議後また誰も連れないでその予定を変えずにこなしていたのも貴方は把握していた。 (-88) 2022/08/15(Mon) 9:20:15 |
【独】 花で語るは ソニー「(まあ、その獅子身中の虫は、オレなんだけれど)」 同じく暗殺者であっただろう彼が誰にやられたか、なんてのを誰が知っているか。 答えるべくもなく、そして誰に報せる筋合いもない。 このことはずっと、己の心の内に仕舞われたままだろう。きっと、死ぬまで。 「(もう一方――……ノッテの人間と思しい方の名前は、さて。 オレが顔を合わせたことのない人間だろうから、誰が殺ったものだかな)」 (-89) 2022/08/15(Mon) 9:23:13 |
【神】 ガット・リベロ ルチア「……」 幹部たちの会話、様子。 いつも通りの位置に立ち、少女はそれを聴いている。 口出しをする権利は無いから、ただ聞いているだけだ。 (戦争をしたい、させたい人がいる……。 この状況を見て、喜んでる誰かがいる。 マキアートさんはそういう事を言っているのかな) (G29) 2022/08/15(Mon) 9:33:17 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>15 ヴィオレッタ 「そうですか。それならいいんです」 変わりなく、落ち着きを取り戻している。 報告の中身がそれなら、少女は少しの安堵を見せる。 付け加えられた色は複雑すぎて、 それにどう反応したものか、困惑してしまったけれど。 「……ビアンカさんが、うちのお店に来た時。 なんだか……ちょっとだけ疲れていたみたいです。 ヴィオラさんも、お疲れみたいですから。 ちゃんとお休みを取ってくださいね?」 (16) 2022/08/15(Mon) 9:41:02 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 「子供向け…で、はしゃいでしまっては 私も子供みたいですね」 恥ずかしい、とは口にしなかったがはにかんで見せて。 酒が回っているのか、営業スマイルが多少緩んでいるようだ。 「……?」 再びのこわばった様子に小瓶を置いて視線を戻す。 何が出てくるのか、と静かに待っていれば可愛らしい誘い。 その後の拙い言い訳も静かに聞いて、くすり小さく笑う。 そして、頷きをひとつ。 「私などで良ければ。 だいたいいつも。 仕事の無い時はもう少し早いですが、 この時間にはこちらにお邪魔していますので」 お声がけください、と微笑を添えて。 生真面目で誠実なあなた に 賭博場の女は似合わないと思いますが それがあなたの自信になるなら。 (-90) 2022/08/15(Mon) 9:53:00 |
【神】 害のない毒 マキアート【アルバアジト】 「……そんな不安そうな顔をしないで、ルチア。 大丈夫、きっと大事には至らないさ」 本当にそんな顔をしてたかはさておき、 心から気遣うような声をかける。 「打てる手は打たなければ、ですね…… “ノッテならいい”と思っているようではきっと、 すぐにでも他人事ではいられなくなるかもしれない。 命を弄ぶ者には、代償を支払わせなければなりません」 命を奪うなら、命を賭しているようなもの。 一方的に“勝たす”訳にはいかない、とディーラーは言う。 (G30) 2022/08/15(Mon) 10:06:10 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「大いに結構」 頷きをひとつ、作業机に向き直る。 そこでふと、烏からの言葉を聞いた。 「…………」 「いつだかどこかで聞いた台詞そのまま、『忘れねばこそ思い出さず候』って奴さ」 忘れない、故に思い出す事はない。つまりは、常に想うと。 「もっとも、それで自分が死んだら世話がない。 だからあたいとしては、呪いにならない程度。 自分の中で、それを"大切"に出来る所までだ」 光物を集める烏も、その重みで巣が潰れては無意味だ、と。 背中を向けたままそう、答えた。 (-91) 2022/08/15(Mon) 10:09:18 |
【神】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【アルバアジト】 「……。」 男たちの考察や悩みを余所に、今日も日課の清掃をする女。 自分が報告すべきことも、できることも、ない。 精々静かに話を聞くことだけ。 …だったのだが 「削りすぎて…そうなると、」 次は―― 言いかけた言葉は唇を噛んで断ち、左右に首を振る。 悪戯に不安を煽るべきではない。 つい口にしてしまったことを悔やんだ。 いつの間にか止まってしまっていた箒を再び動かし始めた。 そうすることで、自分の、皆の不安も 掃き清められれば良いのに。 (G31) 2022/08/15(Mon) 10:10:42 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド閉じた瞼を縁取るまつげの動きに、ふ、と笑う気配があった。 堅苦しく思われることはあってもそこまで初心なわけではないと踏んでいたのか、 それともわかっているからにこそ、こうして相手の反応を楽しんでいるのか。 度が過ぎたいたずらを仕掛けている方は余裕綽々として相手の所作を眺めている。 掛かっているハンガーにジャケットなりを掛ける手伝いくらいはするだろうけれど、 一向に知人同士にしては近すぎる距離からははなれない。 まごついているのが気になったのか、相手の首元に添えていた手を下ろして。 「 手伝おうか 」手が止まっているようであるのなら、シャツのボタンを外すのを手伝い始める。 貝釦か椰子釦か、裾を小指で引いて端の方まで合わせを解いて。 手入れのされた指先がする、と腹筋をなで上げ、円を描くように下腹部に下りる。 そんな不埒なことに時間を費やしている間も、顔はにこにこと笑ったまま。 これも、花屋としての顔のひとつなんだろうか。 (-92) 2022/08/15(Mon) 10:20:07 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【街中】 祭りの喧騒の中を、黒い傘を差して歩く。 傘は便利だ。雨も陽も防いでくれるし、 上から見れば、どこに体があるのかもわかりづらい。 街の賑わいは変わらない。 誰が死んでも、この街は気にすることもなく。 あるいは気付くこともなく、未来へ進んでいく。 自分と一緒だ。 「今日も暑いわね。」 飲みかけのアールグレイティーのボトルを取り出して 少しだけ喉を潤して。 そしてまた、宛もなく歩く。 (17) 2022/08/15(Mon) 10:21:27 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 無風 マウロマフィアにお墓は立てられるのだろうか。 便宜的に弔われた場所があれば、そこへ。 なければ、アジトの、貴方が良く居た場所へ。 それもなければ、きっとどこか、人気のない場所で空を見上げて。 女は、貴方とそれほど関わりがあったわけでもない。 ただ、同じファミリーの一員であったというだけ。 墓参り、なんて、する間柄でもなく。 でも。 「…………………。」 「………馬鹿ね。」 少しだけ目を伏せて、冷え切らない言葉を呟いて。 そうして、誰も来ないうちに後にした。 女はノッテ・ファミリーの事を愛してた。 (-93) 2022/08/15(Mon) 10:37:33 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>16 ルチア 「ありがとう、ルチア。 あなたも、ね?」 ビアンカは男といる時以外、 いつもそんな感じの気がしますけれど との勝手な印象は思うに留めて。 素直に受け取って、素直に少女を案じる。 氷が溶けて少し薄くなったオレンジジュースを吸い上げ 空になった容器は、買い物袋へ放り込む。 腰で石壁を押して、その反動で寄りかかっていた壁から離れる。 「その話を聞いたら ルチアのカプチーノが恋しくなってきたかも。 今度、お店に寄るわね」 休憩はおしまいのようだ。 引き留めなければ、次の言葉は”またね”だろう。 (18) 2022/08/15(Mon) 10:37:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → イル・マット フィオレロマフィアにお墓は立てられるのだろうか。 便宜的に弔われた場所があれば、そこへ。 なければ、アジトの、貴方が良く居た場所へ。 それもなければ、きっとどこか、人気のない場所で空を見上げて。 女は、貴方とそれほど関わりがあったわけでもない。 ただ、同じファミリーの一員であったというだけ。 墓参り、なんて、する間柄でもなく。 でも。 「…………………。」 「………馬鹿ね。」 少しだけ目を伏せて、冷え切らない言葉を呟いて。 そうして、誰も来ないうちに後にした。 女はノッテ・ファミリーの事を愛してた。 (-94) 2022/08/15(Mon) 10:38:34 |
【独】 piacere ラウラ別に。…別に、言葉通りにそれを扱う必要などないのだろう。 己はただのアソシエーテで、それ以上でも以下でもない。 「……フィオレロ様、ラウラは…………………」 変わらない表情で変わらない声で呟いて。 ぼんやりと、窓から空を眺めている。 変化が見えなければ問題ない、と言えるのか。 …また、息がしづらくて。苦しい。 (-95) 2022/08/15(Mon) 10:55:17 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>18 ヴィオレッタ 「はい、ぜひ。美味しいカプチーノをご用意します! ……バリスタが!」 力強く約束をするには、権限の部分が弱いのだが。 それは致し方ない事だから。 少女もまた、同じように石壁から離れて。 氷のかさよりはまだ多く残っている、 オレンジジュースを手に持ったまま。 「アリヴェデルチ。ヴィオラさん」 最後は、にこりと微笑んで。 自らの帰路へとついていった。 (19) 2022/08/15(Mon) 11:03:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「そう、じゃあ……もう少し詳しく聞くのは、今度にしようかな。 一度に全部知るのはつまらないし、お兄さんも話す気分じゃないだろうから。 どういうワケがあって死んだ人間……友人? に固執するのかははかれないけれど」 せっかく出会えたのだから、なんてありふれた言葉で追い縋る。 まるで知らない種の鳥を親鳥を定めたかのような、甘えた調子だ。 性急に何もかもを漉いて曝け出させるのではなく、少しずつ、一歩ずつ。 相手からしてみれば自分は興味はないものだろうから、対価に差し出せるものはないけれど。 遠ざけられた挨拶は行き場を失くして、少しの熱も感じない手袋に頬をかすかに添えた。 上目遣いに見上げるまるい目は、網の隙間から指を伸ばしてやまないような、そんなような。 情けなく鳴く始末は、仕様のない人間だと呆れられてしまうだろうか。 「そう、残念。でも諦めたくはないなあ、オレ。 またここに来たなら、パスカルには会える? 今度があるなら、次はもう少し食事に誘える時間にしようかな」 (-96) 2022/08/15(Mon) 11:11:52 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ答えは返らない。 目の前のゆめまぼろし染みた球体に触れたならば、 この抗争について重大な秘密を知ることになると。 この世界はそんな秘密を知った者が、 知っただけで済むなんてことのない世界だ。 あなたはよく知っている。 あなたはこの目玉を見なかったことにも出来るし、 手を伸ばして一線を越えてしまうことも出来る。 あなたがどのような選択を取るにせよ、 感じた 未練 が錯覚でない確信は持てただろう。それは確かに、目の前に転がるものが湛えている。 (-97) 2022/08/15(Mon) 11:19:37 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ足取りは駆け込むようにひどく覚束なくうろたえて、歩きはじめの雛鳥のようだ。 声の届くくらい、されど腕を伸ばすには遠すぎるくらい。 駆け寄ろうとした足は、大股であともう三歩もいけば飛びつけるところで、 怯え竦んだように、止まってしまった。 「ち、がう……よ……」 もう少し歩けば普段の距離に相手があるのに、ソレ以上は進めない。 そのくせ退くことも出来ず、相手の顔から目を離すこともない。 マジックアワーのヴァイオレットの中にあっても変わらないジェイドの瞳は、 その奥にひどく傷つけられたような揺れを湛えて、それが瞼に雫となって滲みはじめた。 「……オレ、怒ってないよ。仕方ないことだ。 あの日先生と違う道を歩き始めてから、仕方ない時が来るって、わかっていたよ。 けれど、でも。だったら出来もしない約束なんか、しないでよ。 オレは最後の時間が欲しいよ、 ヴェネリオ 」わかっている。今この場において正しい対応をしているのは、相手だ。貴方だ。 それでもなおその背に追い縋るように、苦しげに歪んだ声が訴えかける。 (-98) 2022/08/15(Mon) 11:31:03 |
【独】 花で語るは ソニージェイドの奥には、冷たいアイスブルー。 それを覆い隠すのは、捨て鉢になった自暴自棄だ。 苦しいのは本当。最後の時間が欲しいのも本当。 いとおしいと思ったものに捨てられるのが辛いのも、本当だ、なのに。 「(ああ、アンタは、口に出して挑発してしまうんだな)」 頭の中では、やるべきことをはっきりと理解してしまっていた。 組織のためでもなく、己の見失った目的のためでもなく。 こんな戦いの中で、貴方が誰かに傷つけられるくらいなら。 「(本当の刺客が相手なら、それに気づいているなんてわざわざ、報せないだろ?)」 (-99) 2022/08/15(Mon) 11:36:03 |
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