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【赤】 片連理 “椿”あら、可愛らしいのね。 [揶揄うように言いながら、紅茶をマグカップに注ぐ。秋の並木道が描かれたカップは、薄暗い中では木の葉の赤が沈んで真っ直ぐに伸びた道だけが白く浮き上がって見える。] じゃあ、ほんの少しだけ。 [軸の細い、小さな匙に半分だけの酒を紅茶の表面に浮かせるように静かに垂らす。砂糖のような甘い香りがほんのりと漂い、これだけ僅かな量ならアルコールの苦味はほとんど感じないはずだが、口にすれば体の芯から熱が生まれるような感覚が得られるだろう。] (*18) 2023/03/07(Tue) 20:36:06 |
【赤】 片連理 “椿”[テーブルの前に膝をついて用意をしていた椿は楓の分のカップをテーブルに置くと、また膝を抱えるように座り直した。] 冬にはよく、こうしてお茶を飲むの。 よく温まって、気持ちよく眠れるのよ。 飲み過ぎたら、怖い夢を見てしまうけれど。 [今は黒にしか見えない赤い花柄のカップを両手で包み込むように膝に乗せる。右手の袖口には、黒い染みが残っていた。椿はそっと唇をカップに当てる。傷は塞がりかけているようだった。熱いカップが傷に触れないように、少し顔を傾けて水面を吹く。] (*19) 2023/03/07(Tue) 20:37:59 |
【赤】 片連理 “椿”怖かったな。 突然水の中に落ちて、深みに引き摺り込まれて。 息ができなくて、どれだけもがいても暗がりに引き込まれるだけで。 そのうち、足元に手が見えて、私を沈めようとしているのが、見慣れた人だったりして。すごく怖かった。 [彼は椿にとっての全てではあったものの、彼こそが自分を化け物たらしめているのではないか、という恐れはいつもどこかにあった。彼を恨んではならない、その献身に報いなければならないと自分に言い聞かせて、愛しているのか、愛されているのか、憎んでいるのか、恨んでいるのかも考えないようにして、ただ望まれるままに生きて、望まれるままに消えようとしていた、ような気がする。] 怖い夢は誰かに話すと見なくなるっていうけれど…… そんなの嘘。どんなに慰めてもらったって、 すぐにまたやってくる。 [貴方もそうでしょう?というような目を楓に向けて。]** (*20) 2023/03/07(Tue) 21:08:47 |
【妖】 武藤景虎[深く貫いた先、耳元で響いた嬌声と重なった肌が痙攣する感覚の中、随分久しぶりにも思える刺激に脳が眩んだ。 詰めていた息を吐いた後、柚樹の顔を見下ろすと目から雫が溢れ落ちた跡が見えて。 苦痛や戸惑いばかりの涙だったら焦って行為を止めようとはするのだけど、そうでないのは蕩けたような表情からもわかってはいたから。 嗜虐の趣味があるわけではないのに、感極まったり刺激が強すぎたりとした時に泣かれるのは興奮してしまうらしく、衝動的に突き動かしそうになる身体を何とか押し留める。] ($34) 2023/03/07(Tue) 21:14:19 |
【妖】 武藤景虎……っ、昨日の夜もこうしたかったよ……? [このまましてもいいかの答えを待つ間、頬や濡れた眦に唇を落としながら小さく囁く。 まあ、初体験未満の記憶では、もたついて仕方なかっただろうから、しなくてよかったとは思うのだけど。 もしかしたら体の方が覚えていて何とかなったかもしれないが、柚樹の方が戸惑いや抵抗を覚えていたかもしれないし、そうなったらとどまっていただろうな、とは。 問題が何かもあまりわかっていなさそうには見えたけれど>>$32、気に留めていないのであれば大丈夫なのかなと思ってしまうくらいには熱に浮かされていたのだと思う。 風呂の件は自分が洗ってないのは嫌だけど武藤は嫌じゃない、と言われたことはあるからまだわかるとして。 “大丈夫じゃない日“に避妊具とか必要ないと求められたことがあることを思えば、これが夢だからとかまでは頓着できてないんだろうな、とは思い至ってなかった。] ($35) 2023/03/07(Tue) 21:14:36 |
【妖】 武藤景虎うん……、オレも、このまましたい……、 [しがみついてきた身体を強く抱きしめ返すと、腰を大きく引いて、浅くから深くへと勢いをつけて腰を打ち付ける。] ん、ッ……、ぅ……、 [びり、と痺れる快感が背から腰まで走って、きつく締め上げてくる内壁に抗って引き抜きかけた肉茎で抉るように胎内を擦り上げた。 “とら“と呼びかけてくる声>>$33に、ぎち、と圧迫してくる内壁を押し上げるくらいに自身が質量を増して、キツさに眉を顰める。 わざとではないのはわかっていても、こうもわかりやすく体が反応することを知っていて呼びかけられるのは、煽られているのと同義だった。] ($36) 2023/03/07(Tue) 21:15:12 |
【妖】 武藤景虎は……、っ、……ぁ、 ゆず、き……、すき、好きだよ、 [重なった肌が擦れて汗ばんだ全身が熱く溶けそうな感覚がして、思考の方は焼き切れそうだった。 腰を打ち付ける度に粘質の水音が増してくるのは、先端から滲んでくる自身のものも混じってはいるのだろうけれど。 熱い胎内の奥から溢れてくるものも確かに感じていて、ぬるついた中を滑らせる速度と深さが知らず増していく。 ゴツゴツと奥に当たる間隔が短くなってくると、殆ど思考は回っていない中で、譫言のように名前を呼び返せば、溢れてくる涙を舌で掬った。] ($37) 2023/03/07(Tue) 21:16:20 |
【妖】 武藤景虎ッ……、 [きざんで、と途切れた声が耳に届けば、考えるより先、首筋に顔を埋めて口を開いていた。 ちゃんと此処にいる、と伝えたかったのか、この雌は自分だけのものだと刻みたかったのかは曖昧なまま、肌に歯を立てる。 ギリ、と犬歯を食い込ませると内壁がうねるように反応するのを感じたのは雄芯が大きく脈打ったせいだろうか。 “此処“も好きなとこだったな、と白んだ頭の片隅で一瞬浮かんだのは、多分間違えてはいないと思う。]* ($38) 2023/03/07(Tue) 21:16:37 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也[何時もと異なる事が不安を呼ぶやなんて。 それ程に彼と過ごす時間が何時ものものになったのだと教えているようだった。彼の疑問にはやって何か落ち着けへんやもん。と視線を逸らす。彼が持つカメラに収まる自分は美しいと自負しているが、様子が異なる相手に惑って何時も通りの反応が出来なくなったのは事実。それで終わらないのも自分なのだが。 カメラ越しに荒い息遣いを響かせる彼に 視線を戻して、やってと唇を尖らせ] (-36) 2023/03/07(Tue) 21:18:49 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也…やっていつもの寿とちゃうやん。 僕、自分の声好きやし。 [聞こえへんかったら不安になるねん。と 笑う相手にぼそっと呟くように本音を晒した。彼の声、自分に興奮していると隠さないその声が好きだ。自分を大切な宝物のように扱う癖、凶暴さを秘めた低い声が。ちらり視線をまた外して、拗ねていないが拗ねていますよ。というアピールをしていれば、彼から近づいてくれた。下ろされたカメラと優しいキスに目を閉じ、そのまま身を預けようとしたが] ……んっ。 先走って…って [これもそうやないん。と 見上げた瞳は彼の手のぬくもりによって少しばかり熱を宿し、肌を楽しむ掌に息を零した。落ち着かない、というか落ち着かせる気がないやろう。と視線でツッコミを入れつつ、朝ごはんの用意に彼が気づけば、瞳を瞬き。 合わさる唇へ囁く声に小さな鳴き音を零して] (-37) 2023/03/07(Tue) 21:19:57 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也…ぁ、う 朝ごはん…なあ。 食パンと野菜、後ウインナーやけど [彼の胸にと掌へ寄せ。 見上げては身体を寄せて、彼の手が当たり前のように触る逸物を彼に此方からもさり気なく擦り付けつつ、寄り添ったままキッチンの方へ歩きだそう。歩けば歩くほど、吐息は増して、彼が揉む場所は固く尖っていく。昨日愛された場所が、疼くのを感じつつ、ゆっくりと片手でセーターの後ろ部分、臀部を隠す部分をたくしあげ、白いお尻を見せ。 彼の腰に寄せて。 すりっと臀部の割れ目にズボン越しに屹立を挟もうとし] (-39) 2023/03/07(Tue) 21:21:26 |
【人】 天原 珠月ありがとう、ガク。 美味しいご飯は力の源ね。 [大変なときにと思われがちなところだが、重要なこと。 体力も精神力も不思議な力も同じなのである。] アスルは私の力が伝わりやすいところにミツキを連れていこうとしてくれているだろうから……。 [特に伝言は頼んでいないくせに、断言して。] うーん、あと大事なのは、ミツキに焦点をあてることかしら。 私の力をそこだけに集中させないといけないわけね……。 [他の人と間違えたり、他の人も一緒ではいけない。 ガクと助け合ってミツキを連れ戻すのだ、なにも隠すつもりもなく、浮かぶ思考を口に出して。] (34) 2023/03/07(Tue) 21:22:07 |
【秘】 大学生 要 薫 → 大学生 寿 達也っふ…後、何か欲しいものあるん? [あくまで言葉は当たり前を装い。 熱い吐息を零して、熱と艶の籠った目で見上げた*] (-40) 2023/03/07(Tue) 21:23:06 |
【秘】 緑山 美海 → 緑山 宗太朗「···抱きつくだけなら、いつでも歓迎だけど?」 宗太郎くん専用の湯たんぽだよ。···もう暖かくなってきたから要らないかな? この先も、愛おしい貴方の傍にずっと居たいな。 だから、飽きられないように、少しずつ貰った愛をお返しするつもり。 緑山美海は素直になれるように成長中、まずは行動だけでも。 えいえいっ、ぎゅぅっと、もっと傍に寄って。 頬っぺたの熱を分け与えるかのように、ぴったりとくっついた。 (-41) 2023/03/07(Tue) 21:26:28 |
【雲】 月島 雅空 そりゃー、しかめっ面になりながら聞くような話題じゃないし、聞く側は面白いもんだしな。 [とはいえ言われた側は今のミツキのようになってしまうものなのだろう。 そんな初々しい姿が微笑ましいというのも含めて面白い。というやつなのでいて] ん?まー、そうなるな。 [その後、思い浮かんだようにもそもそと起き上がり話すミツキの旅は道連れ。というのには同意しつつ] 俺のことなぁ。って、帰った後、幼馴染にはいうんだな。 [聞いても黙っている風でありながら、そこは黙れないんだなというのに口にしつつ、まぁ、実際困らない] (D19) 2023/03/07(Tue) 21:32:21 |
【雲】 月島 雅空[とはいえ、身を任せろ。といった当人としては黙っているなんてできるものじゃない。 少なくともミツキから歩みよろうとしてくれているのだし] …空じゃ周りの目を気にする必要なんてない。自由だしなぁ。 [遠い景色を映すように視線を細める。 元気になって、あるいは開き直って叫ぶミツキを軽く首を傾けて見て] 旅して楽しかったことはやっぱ色々変わったものが見えるとこだな。 さっきもいったが今から補給のために降りる浮遊都市はな、凄い高い山からでっかい滝があってな。その水の上に浮かぶように人が暮らしているんだ。 まぁそこはこれからいくからその時の楽しみっていうのでいいが、住んでる都市…というか土地に合わせて発展してるってのは見ていても楽しいな。 似通った土地もあったがやっぱどこか違うってのは行く先々で飽きさせない驚きがあったな。 (D20) 2023/03/07(Tue) 21:33:20 |
【人】 天原 珠月[ただ自分が帰るために、とは言葉にしなかった。 元の世界からは一度消えた存在なのだから、自分までもこの機会にどうにかなろうとは――願うことができない。 大丈夫、大丈夫。いつまでだって待てる。] お肌のお手入れもついてくるの? [至れり尽くせりね、と笑う。 狭間の世界でもパックって出来るかなぁ、なんて。] 確かにガクの肌は綺麗ね。 水場に色々な瓶が置いてあったけれど、あれもそういう美容のためのもの? ミツキのもあるのよね。 [美容談義もまた、ゆっくりと。 それとともにガクとミツキの話も聞いていきたかった。 ただし、ここはあったかなコタツの中である。 まだまだ力の足りない身体は、お腹いっぱいになったことにより、今度は素直に睡眠を欲するのだった。*] (35) 2023/03/07(Tue) 21:33:22 |
【雲】 月島 雅空 ただ共通してるのは、空を移動する術の発展だけは行おうとしているところだ。 俺も元々そういうところで働いていたからわかるんだよ。他所とやりとりしないとこれ以上できることが増えないのはあるからな。植物の種のやり取りから技術の交換がやっぱいるな。ってな。 それに…いっちゃなんだが浮遊都市がなんで浮いてるのか。正確にわかっているやつもいないだろうからな。外界への行き来もあるが飛べる手段ってのはどこも大事だって思ってるみたいだ。 [そういった未知の部分が目に見えて多いからこそ、別世界からきたミツキという存在を受け入れる下地になっていたのだろう。 と、世界の説明と絡めて自分が工場で働いていたことを話していき] (D21) 2023/03/07(Tue) 21:33:53 |
【雲】 月島 雅空 そういやそっちじゃどうか知らないが、この世界じゃ能力を持って生まれてくるやつがいる。 油汚れを落としやすい。とか、木材を均等に切れる。とかそういう感じのだけどな。 俺もそうなんだぜ。俺の場合は風詠みだ。まぁ、風を少しだけ操れたり風の流れがなんとなくわかったりするぐらいのものだな。 そういう力ってな訓練が必要なんだよ。 で、俺も当然訓練したんだ、どうやったと思う? [なんて聞いてみつつ、多分当たりを引き当てることはできなかっただろう、悩むようなら少しだけ待ってみたりして、その後、正解と口にする。] 正解はスカートめくり。 いやぁ、出来ないかなぁと思ったら少しだけ浮き上がらせてな。 といってもそんな強い風を操れるわけじゃないからめくれるまでは結局できなかったんだけどな。 [そんな昔のエピソードを口にしながら、空の旅を続けるのであった*] (D22) 2023/03/07(Tue) 21:36:30 |
【赤】 一匹狼 “楓”うるせェよ……昔は飲めたんだ。 [可愛らしいと揶揄われ、楓はぼそりと抗議した。>>*18 『昔』が何を意味するかは彼女ならわかるだろうと補足しないまま、用意してもらったカップに手を伸ばす。>>*19 カップに何が描かれているのか、この暗がりでは楓には見取ることができなかった。元を知っていれば白い筋が何なのか想像がつくのだろうけれど。 床で膝を抱える彼女をちらりと見下ろしながら、カップに口をつけた。慣れない芳香に混じって、アルコールの匂いが微かにあった。これだけ少量なら気分を悪くすることは無いかもしれないが、酔いを感じる可能性はある。 人狼に成ってからというもの、極端に弱くなってしまったから] (*21) 2023/03/07(Tue) 21:51:50 |
【赤】 一匹狼 “楓”[彼女の『怖い夢』の話に、じっと耳を傾けた。>>*20 見慣れた人が深い水底へ引きずり込もうとする夢……。 自分の悪夢が『殺す夢』なら、 彼女の悪夢は『殺される夢』なのだな、と内心で思った。 それがそのまま最も恐れることなのだろうか。 同意を求めるような視線に気付くと、楓は暗がりの中でじっと彼女の瞳を見つめ返す。その瞳の色がどうなのかは、今は記憶に頼るしかない] ……オレがあの夢の話したのは、椿だけだ。 だからまだわかんねーな……。 [人に話すぐらいで見なくなる夢とは思えなかった。それでもいくらか気が楽になったと感じる部分はある。 彼女には、今まで誰にも話せなかったことをいくつか話している。楓にとって、自分が人狼であることを明確に明かしたのは二人目。心の内をこれだけ語れた相手は初めてだった] (*22) 2023/03/07(Tue) 21:52:04 |
【赤】 一匹狼 “楓”[カップの中身をちびちびと舐めるように飲んでいるうちに、だんだんと体の芯に熱が灯されるような感覚を得始めた。ほんの少し混ぜてもらったラムによるものだろう。>>*18 同時にどことない怠さを感じ、改めて自身の変化が身に沁みる。彼の喉からは自然とため息が漏れた。 一方で、動くのが億劫なのはほどよい加減とも言える。 今から何かする気は起きそうにない。 外をうろつく気も、……労力のかかる食事をする気も。 彼女の様子はどうだろうと隣の様子を窺った。 進んで『毒』を口にするぐらいなのだし、自分より弱いことは無いだろうと思いながら]** (*23) 2023/03/07(Tue) 21:52:17 |
【雲】 天原 珠月へぇぇ、なんか想像力の限界を超えてくるなぁ。 滝があるのに水の上に住んでたらびしょ濡れになりそうだけど……なるほど、これからのお楽しみってわけね。 [ならまだ突っ込まないでおこう。 一眼レフカメラでも持ってくれば良かったとまで思ったところで、ポケットのスマホのことを思い出す。 昨夜の時点で電波は当然のように通じなかったが、カメラ機能ならいけるかもしれない。] それもそうだよね。 日本も昔は鎖国って言って、他の国と交流しない!とかやってた時期があるらしいの。 でも独自の文化は生まれやすいだろうけど、発展に関しては難しくなっちゃうんだろうなー。 そうそう、私の住んでた日本も島なんだよ。 空じゃなくて、海……湖の大きいやつに囲まれてるの。 昔は船……はここにもある? そう、船が必要だったんだけど、最近では海を飛行機でも越えるようになってて――。 [そんな風にお互いの文化を語り合う。] (D23) 2023/03/07(Tue) 21:53:35 |
【秘】 緑山 宗太朗 → 緑山 美海「 ……。 」少しだけ体の動きがおかしくなった。抱きしめるにはまずそちらと向き合うか、まず片腕を伸ばすべきかと迷って、迷って、鈍足のまま迷いに迷い…… 「……今日は、まだしない!」 と宣言した。 愛おしい人 はいつだって抱きしめたいし、俺だけの湯たんぽは年中ずっと欲しいのだけど。今抱きついたら離せなくなりそうだし、そういうのにもっとふさわしい場所に、今から行く気がするから……。我慢。 我慢……。 と我慢の顔をしている。先程の貴女のように、口がきゅっとなっていた。 さらに近くなった熱源に心臓はバクバクとする。 ピッタリくっついてると、ちょっとだけ歩きづらい。 でも、このままがいいと思うから、何も言わずに歩く。 ほっぺたの 熱 が移ったのか、男の頬が薄紅色 に色付いた。真っ赤になるにはまだ早い。ゆったりとした歩みの中、深呼吸を繰り返した。 (-42) 2023/03/07(Tue) 22:01:16 |
【神】 緑山 宗太朗「本当にな〜……。」 キラキラ輝く足元には、今が見頃らしい 蒲公英 が沢山。離さないように、離れないように、ずっと握っている。 恋人繋ぎなら、そう簡単には離れられないだろうとはわかっているけど、つい何度も確かめるように手を握り返してしまう。 世界で1番大切な人にはずっと傍にいて欲しかったから、何度だって手を握ってそばに居るのを感じて確認したかったんだ。 (G30) 2023/03/07(Tue) 22:02:17 |
【神】 緑山 宗太朗緊張した面持ちの顔に、緩く首を傾げた。 「…… 指輪 の交換会?」忘れられる筈もない。紫陽花が咲き誇っていた、最期だった筈の夏の日。 2人が結ばれた日のことは、いつだってすぐに思い出せる。 そして、その時した事もすぐに、思い出せた。 「 指輪 を探さなきゃな?」お互いに。 だからほら、と手を離そうとしている。 ちょうどいい大きさのは足元をさらっても見つかるかもしれないけど、どうせなら今回はこだわって探したい様子。 より色が綺麗で、より大きく咲いてるやつとか……とか、考えている。 1時の別れを貴女は是とするのだろうか。どうだろうか。* (G31) 2023/03/07(Tue) 22:03:07 |
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