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【人】 翠眼 ヴェルデ>>21 ビアンカ【街中】 しゃんと伸びた背筋。ヒールの分、あなたの方が少し高い背丈。 毅然とした姿は、或いは、そう見せているだけなのかもしれないけれど。 生業を同じくしても、あの女はいつも、泣くか怒るかだった。 少年の狭い世界の中で、近いようで対極にあるもの。 陽射しが眩しくて、ふと瞳を細めた。 「ん、わかった」 紙幣を受け取り、通りへ視線を泳がせる。 目当ての屋台を見つければ、人波を縫ってお使いへ。 揚げ物はちょっと、と言われたから、「脂の少ないのってどれ」と店主へ問う。 結果、ヒレやモモが選ばれ、あとはよくわからないから、鶏やら羊やら牛やら適当に購入した。 今言われたばかりなので、もちろん、自分の分は自分できっちり。 そうしてあなたの元へ戻り、釣り銭を返すだろう。 (25) 2022/08/15(Mon) 20:21:53 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルドベンチの隅に腰掛け、ゆっくりとページを捲る。 その手にあるのは『ピノッキオ』の絵本。 そう何冊も新しい本を買える立場ではないから、同じものを繰り返し読んでいる。 内容を飲み込むにもすこし時間がいるから、それで丁度よかった。 聞き覚えのある声に、手を止めて顔を上げる。 生業のわりに愛想がいいとも口が巧いとも言えない少年は、あなたの姿をみとめると、すこし口角を上げた。 それが精一杯の笑顔であると、きっとあなたは知っているだろう。 「ん――ほかにすることも、あんまりないしさ」 「お兄さんは、祭り見に行かなくていいの」 (-123) 2022/08/15(Mon) 20:36:37 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ>>25 ヴェルデ【街中】 あなたが人の波をかきわけ、屋台であれこれと会話をする姿を、 ビアンカはゆるく腕を組み、両足を確りと石畳に打ち付けるようにしてただ、見ていた。 それは日本語に堪能なものは、この街には少ないのだから、その表現が使われることはあまりないのだけれど──仁王立ちというにふさわしいような姿だった。 「ん」 あなたが釣銭を持ってきたのなら、またよろしい、と頷いて、それを受け取る。 それをどこかしら、おそらくは服の隙間に拵えられた隠しポケットの類──にひょいと放り込めば、 掌を空にしたままであなたの先を歩きだした。 「行くよ」 ふうわり、と、スカートが膨らみ、踊る。 細く長い足が、かつかつとまた音を奏でだす。 あなたはさきほど、人波を縫うように歩いたけど。 彼女は人並みの真ん中を、相手が退くのが当然といわんばかりに歩くのだ。 (27) 2022/08/15(Mon) 20:43:21 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>26 レヴィア 「往来でジョークを言うのが上手くなったね、店長。 どっちにしろ昨日の今日で妙な物入れないでしょ」 つまり小粋なジョーク、と肩を竦めた。 「考えとく。似合わないのが目に見えるけど」 「それで、今日は散歩?店番しなくていいの?」 (28) 2022/08/15(Mon) 20:45:10 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ少年は、選ぶことがあまり得意ではない。 これまであまり、選択肢を与えられてこなかったから。 けれど今は、そうではなくて。 だから、少しずつものを選ぶことを覚えている途上だ。 「……だって、ジェラートも食べるんだろ」 頼りなく薄い身体は、食の細さも影響している。 が、食べないとビアンカが怒るし、あなただってこうして気にする。 これもまた、意識を変えている途上のことだった。 「あんたはどうするの。 不器用だって言うなら、食べやすいのがいいよな」 と言って、どれがいいかわかるわけでもないけれど……。 (=2) 2022/08/15(Mon) 20:46:26 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「……いい子、ですか。………そうとも言えません、が。 大丈夫です。ラウラが何かをするのは、ノッテの為だけ ですから」 胸に置いた指先はするりと胸を辿りながら落ちて。 空のグラスのふちをなぞり口紅を落とす。 その指先を傍にあるナプキンで拭い、満足気に頷いた。 「…わかりました。もしも見つけることが出来たならその時は。 …どうか、フィオレロ様が一番に ラウラの話を聞いてください、ね」 約束です、と微かな笑みを口元に浮かべて呟く。 それが叶わない約束になることをこの時はまだ、知らない。 去り際の言葉もまた、叶わないものだ。 機会があるなどと思い込んで、未来を当たり前に想像して。 残されるのは、どうにもならない思いだけ。 息苦しくて、はくと口を動かした。 この思いが何かを問いかけることが出来そうな相手は……もう、いない。 (-124) 2022/08/15(Mon) 20:56:41 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 冷たい炸薬 ストレガ「あんたの考え方は、地に足付いてていいですね」 足を止めたままの位置で、向けられたままの背を見遣って。 返す言葉は慇懃無礼や皮肉ではなく、素直な所感だ。 それが現在進行系である限り、思い出す必要は無い。 死者が記憶の中で生き続けるなどという事はありはせず、 さりとて今なお寄り添うものもまた無きにしも非ず。 難しい事など何も無い。結句ただそれだけの事だろう。 「周りも少しは見習ってほしいもんです。 手の届く限りを、際限無く抱え込むのも 或いは初めから何をも持たないのも。 結局は自己満足、とはいえそれで身を滅ぼすなんてのは。」 ばからしい事です。 淡々としたそれは、果たして誰に向けた言葉なんだか。 「俺はあんたの考え方は嫌いじゃないですよ」 詮無い話を終えればこちらも背を向けて、 一歩、二歩、かつん、なんて軽いものではない足音が遠ざかる。 この烏がその何れであるか、なんてのはどうだって良い事だろう。 心音は今なお続いている。再び時を刻み始めた時計のように。 そして、止まった誰某の鼓動とは対照的に。 それが良い事なのか、お世辞にも良い事とは言えないのか。 なんてのは、定かではない事だ。 (-125) 2022/08/15(Mon) 21:05:54 |
ラウラは、叶わない■■ばかりが増えていく。 (a9) 2022/08/15(Mon) 21:06:31 |
コルヴォは、工房の主に背を向けた。まったくもって、本当に。 (a10) 2022/08/15(Mon) 21:12:28 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「お褒めに与り光栄だよ、烏殿」 デスクに座ったまま、敬礼の真似事。 「……ま、あたいとしちゃあ好きにしてるだけだ。 他も好きにすりゃいいのさ。出来ない、って 言ってやらないのもまた自由だよ」 こちらも、また誰に向けた物なのか。 そりゃどーも、と言葉を結んで、 烏が去っていく音を耳に刻んだ。 最後にやはりため息をひとつ零して、 「ゼン・モンドーか?」 なんて虚空におどけてみせたという。 (-126) 2022/08/15(Mon) 21:34:20 |
【秘】 piacere ラウラ → 無風 マウロ女は無意識に、貴方の影を探している。 「………マウロ様、」 揺らぐ視線のまま玄関口方面に歩いて、小さく名を呼ぶ。 それに応える声はないから、虚しい響きが残るだけ。 「……ラウラ、は」「……、」 「……………マウロ様のお役に、……立ちたい です」 いつものように見下ろす視線もなく、煙の匂いもここには無いのに。 何故だか胸が苦しくて、そっと目を伏せ 胸に手を添える。 ツィオ様の問いに答えを見つけられないまま、今がある。 貴方があの問いを己にするなどとは思えないけれど。 「……………好きです、よ。……マウロ 様、」 この言葉はきっと、メイドマンである彼らに告げた意味合いと同じだが。 己にとってこの感情にその名前をつけることが正しいか理解は出来ないままだが。 それでもなんとなく、普段は伝えずにいたそれを言葉にして……。 ──そっと、その場から立ち去るだろう。 貴方も、他の誰も知らない女の姿が、そこに。 (-127) 2022/08/15(Mon) 21:38:55 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* 御機嫌よう運営です、神窓見て思っていたけどやっぱり自分のことだよなぁ獅子身中の虫!! そして一文でくそでか感情が見えるよ〜〜(ログをたのしみにしながら手を合わせ拝む図) 連絡ありがとうございます。(現時点で把握している分だけでも今回は変更をお願いすることはほとんどなさそうですが、)最終判断の伝達は24h前に行いますね〜〜、Ciao! (-128) 2022/08/15(Mon) 21:42:49 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>29 レヴィア 「さいですか」 ああはいはい、と舌を出す。 苦しむフリでもしてやろうかと思ったものの、 そんなキャラでもなければ暗殺屋が引っかかる訳もなし。 「生憎ただでさえ目立つもんでね。 ちぐはぐな格好は避けてるんだ」 今でさえ身長差を鑑みれば目立っている方だ。 まして傍らには冷たい雰囲気であれ可憐な少女、 下世話な視線が向く事もあるだろう。 無論、それら全てを両断する睨みが返されるわけだが。 「自主的な休憩に熱心な事で。 いっそsiestaしてりゃいいじゃない。 暑いなかわざわざ歩かなくても」 「あたいは仕事……が終わって暇潰し。 "自衛"の為に夜には帰るけど」 (30) 2022/08/15(Mon) 21:44:25 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ溜まっていたものが溢れるような滑らかさで緑の髪が解け落ちる。白いかんばせが無骨なヘルメットの下から現れる。紫色の瞳同士が互いを見て、視線がかち合った。 案外可愛い子じゃないか。思考の一角が笑みを含んで呑気に揶揄う。 「男はみんな、狼にも狩人にもなるものだよ。女の子によってね」 可愛らしい問いには口元を緩めて返事を。 胸は自然に張って、足は肩幅。右手は拳銃とともにポケットに、左手の指で顎を擦る。男の一挙手から一投足から、嫌味のない自信が見て取れる。 しかしそうしながらも、やはり男は警戒を解かない。注意深く君の動作を見つめている。 「……頭をお上げ」 静かな声は、波の音に掻き消されず響くだろう。 男は、君の目的を掴みあぐねていた。 追われている間は、最悪の場合のことを考えていた。回避するにはどうするか、血を見た場合はどうするか。仕向けたのは誰か、目的は何か────そんな当たり前のことを思い巡らせていた。 しかし今は違う。 仕向けたのは誰か、目的は何か。それは、当然気になる。というか、知らなければならない。……しかし、彼女からは敵意を感じない。それに必ず伴うはずの、暴力の臭いを感じない。 害するつもりがないのにつけたのか。害される可能性を知ってなお、のこのことここまで? ────血の掟が頭を過る。彼女がノッテの者ならこれは、ファミリーにも逆らう行為だ。 であれば、尚更、なんのために? 「安心していいよ。人を嬲る趣味はないんだ。特に君のような可愛い子はね」 「端的に済ませよう。何が目的だい」 (_1) 2022/08/15(Mon) 21:55:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「今更口にするも憚られるほど思う所があるわけでもないが、 だからってべらべらと人様に話して聞かせる事でもない。 勝手にあれこれ推測されて、憐れまれたくはないもんです。 多分、あんたのそれとそう変わりない事ですよ。」 自分の中では既に決着の付いた話ではあるけれど、 とはいえそれを他者に話せば大抵余計な気を遣われるものだろう。 喪に服す男もまた、深いわけを話さない理由はそれだけの事。 手袋に覆われ温度を感じさせない手が、 寄せられた頬を撫でるようにして、ほんのわずか押し返す。 見上げる視線と見下げる視線の持つ熱には大きな差があるけれど、 だからって相容れないという事も無いだろう。 「縁があればまたここで会う事もあるでしょうよ。 巡り合わせってものがある以上、次を確約はできないが」 「だからその時あんたが話すってなら考えない事も無い。 俺だけ話すっていうのは、不公平でしょう。」 こちらに面倒な身の上話をせがむなら、 そちらも同じく面倒な身の上話で埋め合わせを取るべきだ、と。 対等を前提とするなら、興味が無くとも話を聞く理由はある。 こちらを上に見て甘えたを気取ったって構いはしないが、 気紛れに寄り付いた野良を飼ってやる程の器量は無いのだ。 (-129) 2022/08/15(Mon) 21:57:13 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → イル・マット フィオレロ/* 御機嫌よう運営です。 ロールフックを得られる席をもぎ取ってしまった奴でもあるので、「ロール欲が有り余っているけどここまで関わりなかった生者に新しく声をかけるのもな…」という状況でしたらロッシがお相手しますよの御声掛けに参上しました。 気の回し過ぎでしたら聞き流してね。「現在までの関係性で十分楽しんでるよ!」とか「遠慮なく生者に凸っているよ!」とかなら、あ〜よかった〜( ´▽`)って夢に去っていくので。 そんな感じです。黒いマシュマロ様におかれましてはいかがなものでしょうか? (-130) 2022/08/15(Mon) 22:03:29 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 無風 マウロ/* 御機嫌よう運営です。 ロールフックを得られる席をもぎ取ってしまった奴でもあるので、「ロール欲が有り余っているけどここまで関わりなかった生者に新しく声をかけるのもな…」という状況でしたらロッシがお相手しますよの御声掛けに参上しました。 気の回し過ぎでしたら聞き流してね。「現在までの関係性で十分楽しんでるよ!」とか「遠慮なく生者に凸っているよ!」とかなら、あ〜よかった〜( ´▽`)って夢に去っていくので。 そんな感じです。はちみつメガネ様におかれましてはいかがなものでしょうか? (-131) 2022/08/15(Mon) 22:04:22 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「俺がマウロを頼むぞってベビーシッター扱いしたときは 眉間にシワ寄せてたのに随分と律儀なやつだな、あいつも」 ある意味、あいつが居ることが、俺たち三人の鎹でもある。 俺たちのバランスはそうやってできていて、 何か一つでも欠けたり食い違えば別の形になってしまう。 昔から――そういう関係性だった。 「もし、そういう奴に会ったら伝えといてくれ。 そういうヘマをして潰されたやつに流す涙はないし、 俺も、リックみたいなやつも、大して動揺もしないし、 指さして笑ってやることになるってな……」 軽く笑って、付け足す。 「大丈夫、か――俺はともかく、リックは――。 その3人でやるために、随分と本気みたいでな。 お前をメイドマンにするために、色々やってるみたいだぞ」 愛されてるな、子猫ちゃん、と笑う。 (-132) 2022/08/15(Mon) 22:12:03 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「幹部になったとき――右腕がお前で。 左腕が、俺だとさ――。 随分、マフィアが抱く夢にしちゃ大きいって笑ったが」 そのバカみたいな夢に、 真剣に向かおうとしているバカのことを、 俺は少なくとも嫌いになれないが。 (-133) 2022/08/15(Mon) 22:13:49 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「いいとも。何が欲しい?」 残念ながらそういう嫌味────或いは冗談、軽口────は、この男には通用しないらしい。君がそれを知って口にしたのか、うっかり忘れていたのかは定かではないが。 男は嬉々として立ち上がるだろう。長い脚が大股に地を蹴って、君の斜め前へと立つ。進路は塞がず、エスコートの位置。 「君はそんな心配しなくていい、可愛い人。君より優先しないといけないことなんてあるはずないだろう?」 「新しいドレスを買うかい。それとも靴? そういえば、新しいパスティチェリアが出来たのを知ってる? タルトが絶品なんだ」 モノトーンでまとめたいつもの君のコーディネート。 きっと男が派手なものを勧めても断るのだろうけど。 (-134) 2022/08/15(Mon) 22:14:49 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>30 ストレガ 当然、演技かどうかの見分けはすぐにつく。 仮にされていたとしても、いつもより少し冷ややかな目で それを黙って眺めていた事だろう。 「そう。可哀そうね。」 「上着でも着る事ね。」 下世話な視線には慣れている。 声を掛けられることもあれど、あしらい方も随分慣れてきた。 この容姿ならではの経験値だろう。 最も今は、睨みのおかげでその経験値が溜まる事はないが。 「嫌よ。私、寝るの嫌いなの。」 「そう。夜は"危ない"もの。それがいいわ。」 「暇なら貴女こそ帰ってsiestaした方が良いと思うけれど。」 不健康な顔色ね、なんて、頬の辺りに視線を落とす。 (31) 2022/08/15(Mon) 22:30:19 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガチークで隠された、目の下の隈。 女は寝るのが嫌いだ。 無防備な姿を晒せば、すぐに殺されてしまうから。 (-135) 2022/08/15(Mon) 22:31:35 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「もらうならちゃんとした仕事で貰うよ」 ち、と舌打ち。 まぁ、いつものことだ。 つんと顎先をあげて、自分のペースで歩く。 好きに歩けば、好きに合わせてくるだろう。 いつものように。 「そう。 私には、私より優先することがたくさんあるけれど」 「ドレスも靴も間に合ってるわ。 これ以上、私の衣装棚をぎゅうぎゅうづめにしないで。 ……──……、 ……タルトね」 すげなく言葉を返しながら、あなたを従えるように雑踏の中を歩いていく。 かつ、かつ、かつ。 靴底が鳴る音に合わせて、すげなくかけられる言葉を切り捨てて。 ――……菓子の名が出て、少し言葉に詰まった。 「…………どこにできたの?」 それまでそんなことはしなかったのに。 つい、とわざとらしく目を逸らす。 (-136) 2022/08/15(Mon) 22:38:22 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>31 レヴィア 「アドバイスどーも。 突然とんでもない雨でも降ってくれりゃいいのに」 祭が台無しになるような発言をしながら 時に近づこうとした者に「あ゛?」と 異様に低い声を出して切り捨てる。 「人も嫌い、店番も嫌い、寝るのも嫌いと来たか。 何?寝ると起きられない気がする、みたいな奴なワケ?」 「あん?……あたいは時間を無駄にしたくないの。 意識がない時間なんて勿体なくてやってらんないね」 顔色が悪いのは今に始まった事ではない。 なにせ基本インドア派、それも目の下には隈がある。 お綺麗な顔の奴は言う事が違う、と肩を竦めた。 (32) 2022/08/15(Mon) 22:42:36 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア見返す視線が、ほんの僅か目元を掠めて。 存外……似たような奴なのかもな、なんて。 口にこそ出さないが、同じ唇で同じ物を飲んだ同士。 そんな風に思った、かもしれない。 (-137) 2022/08/15(Mon) 22:45:43 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「チョコレートドリンクなら……店でやってるのを冷やして持って行けばできそうだな。 需要があるんなら、それこそ人通り多い所で出店出してもいいかもしれないですね」 「楽しそうだ」 落ち着いたBGMを聞いているより、今は祭の喧騒の中に居た方が気が紛れるかもしれない。 店の外をふと見た。夏の暑さは変わらず、からりと晴れた空から降りそそぐ日差しが地面を焦がして陽炎を作っていた。 目を細めて、また視線を戻す。 出されただけの数字を財布から出して、ジャスミンを受け取る。 その花に少し微笑んで、それから。 「……ふ。嬉しいな。貴方の事は、頼りにしていますから」 「でも無茶はせずに、ね。俺、貴方の身も案じてたりするんですよ?」 「貴方も何かあったら言ってください。俺だって頼りになる男ですし」 ね、と冗談めかす。 『家族』であるのは、あの子もそうだし、あなたもそうなのだ。 何事も無く無事であって欲しいと願うのは、おかしい事ではないだろう。 ……いや。こんな世界でそれを願うのは、おかしい事なのかもしれない。 手に持つ花の白い花弁が揺れる。 「じゃあ、そろそろ。また明日も来ます」 (-138) 2022/08/15(Mon) 22:46:35 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>32 ストレガ 「そしたら貴女はずぶ濡れね。」 こちらは雨にも対応できる日傘。 声を掛けようとした輩を一瞥して。 唸られてすごすご帰る様、興味なさげに視線を外す。 「獣みたいね。」 そんな感想を零しつつ。 「あら、そう。」 「じゃあ、私もその理由でいいわ。」 寝るのが嫌いな理由。 睡眠をとったほうが細かな作業の効率がよくなるのではなくて? なんて、そんな指摘もしつつ。 「無駄にしたくないなら、私は邪魔かしら。」 「これ、こんなに飲めないの。差し上げるわ。」 「ゴミを処分しておいてくださるかしら。」 手に持ったボトルを差し出して。 受け取られたら、ふわりと背を向ける。 (33) 2022/08/15(Mon) 22:57:24 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ随分久しぶりに聞いたその愛称に、一度僅かに眉を顰めた。 その意味を知らなかった頃は当然何を思う事も無く、 自らその呼び名を名乗ってさえいたけれど。 再び相見えた時その名をあなたが呼ぶ事があれば、 昔馴染みをその名前で呼ぶのか、と呆れた目を向けた事だろう。 「 嫌だね。 俺は選ぶ余地さえ無いクソみたいな人生に耐えて、 漸く自分の生き方を自分で決められるようになったんだ」 「路地裏のゴミは、我儘一つ通す事さえ許されませんかね?」 路地裏のゴミ、炉端の石塊のような、野良猫以下の存在だ。 子供の頃は生きるか死ぬかさえ選ぶ事はできなかった。 ただ理不尽に振り回されて藻掻いていただけだ。 殆ど人生の半分近くをかけて、何もかもを自分の責任で、 そして自分の意思で決められるだけの場所まで辿り着いた今。 予てよりの、たった一つの我儘を通そうとしているだけだ。 「Che palle. 何をどうやったって結局は文句を言われるなら。 もうどうでもいい。俺は俺の好きなようにするだけだ。」 「嫌いな奴の言いなりになるなんざ、ごめんだね。」 突き付けるようにそう吐き捨てて、今度こそ立ち去ろうとする。 それを止めようとする者があれば強行突破も辞さないだろう。 その選択を後悔したかどうかは、今は誰にもわからない事。 (-139) 2022/08/15(Mon) 22:59:01 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>33 レヴィア 「その時はあんたも道連れにずぶ濡れの獣にしてやるからな」 言葉の応酬はそのまま、ふざけた子供のように。 獣扱いされたのは自分だけなのだけれど。 「はいはい先に自分の理由を言ったあたいがバカでしたよ。 言ったろ、無駄は嫌いなんだ。だから手元が狂う程の 無茶はしてな……あんたさあ……」 呆れながらもボトルを受け取り、飲みながら。 「はあ。次会ったら覚えとけよー」 間延びした口調で背中に投げかけ、 数口でボトルを空にする。 そのまま近くのゴミ箱にボトルを放り込んで、 こちらも別方向に歩いていった。 (34) 2022/08/15(Mon) 23:08:13 |
コルヴォは、悪態一つ吐いて、離別という緞帳を下ろした。 いつかの時の事。 (a11) 2022/08/15(Mon) 23:12:45 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ/* ア"ァ"ー"ー"ー"ー"ー"ー"ー"(既に墓落ちしてる相手にこんなレスしたくない) でも多分きっと恐らくこの会話はそろそろ〆時だと思うので、 断腸の思いでこう……しました……何かあったら背中を撃ってください。 或いは、PLが腹を切って詫びます。 また、こちらの役職が夜魔なので宜しければ後々お話に伺いたいのですが こう……その辺で遭遇して大丈夫でしょうか?死後、何処に居られます?(?) (-140) 2022/08/15(Mon) 23:18:53 |
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