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【人】 Cucciolo アジダル……? [ 一人、誰の事だっただろうか。 眼を開けたかと思えば どこか遠くを見るように揺らめいて踏鞴を踏む。 壁に頭を打つようにして前のめりにふらつけば、 彼の方に倒れ込みかけて、 見覚えのある、 ある。そう。 見覚えのある黒髪が視界に留まって眼を見開いた。 一人、たった一人。] ………。 [ その世迷言を肯定してくれた人がいたのだ。 ] (51) 2020/10/11(Sun) 1:51:18 |
アジダルは、表coin 2020/10/11(Sun) 3:09:25 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[お庭でも客間でも珍しいものに囲まれたルミさまは はしゃぎ疲れたのか眠ってしまう。 こういうのは女の子の憧れなのかしら。 喜んでくれると振る舞う方も嬉しいもので、 彼女が笑う間は、私も笑顔が曇ることはなかった。] [彼にとっては馴染みの客間で、 目を閉じたお姫様を手慣れた様子で寝かしつけるリフルに 久しぶりに胸が痛くなる。 そうか、この子は私より彼の近くにいたんだ。 手をつないで同じご飯を食べて同じ場所で眠る。 私が焦がれて仕方なかったあなたのお姫様が、 彼女なのでしょう] [こういうときお酒も味わわずに 喉を焼いてしまう私が嫌いだ。 自己嫌悪に落ちそうなところを 動揺したリフル>>D13に笑わされて、 半歩のところで踏みとどまる。 支えてくれるかと思ったリフルの視線は、 しっかりと私を絡め取ってから逸らされた。] (D18) 2020/10/11(Sun) 6:47:51 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエええ。跡継ぎです。 私も二十年、三十年先を考える年になりました。 血が繋がっていなくても、国は継がなければ。 ピアノ弾いてくれると嬉しいけど、 あれこれ選ぶのも申し訳なくてなかなか……。 ……それとも。 遠回しに私が結婚しなかった訳を訊いてる? [少し真面目な顔で彼を見てから。 冗談ですよおって、グラスを彼のグラスとキスさせて、 乾杯の音を鳴らした] (D19) 2020/10/11(Sun) 6:48:29 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[離れていた間のリフルの話に ……リフルの声に聴き入っている。 手を繋ぐような真似事>>D14は、 ひととき甘い香りを纏ったけれど、 それも彼が笑えば溶けてしまう春の氷だった] そう……。利き手は動かないのね。 [気にしないようにジェスチャーで示してくれている>>D15が、 私のせいだと責めてくれた方が楽だった。 お金でも義手でも援助しよう。 でも、あなたはお姫様の為に私の助けを袖にする。 リフルの人生に食い込む余地がない。 あなたは1人でどこかへ行ってしまう。 どこにもいけない私を置いて、 お姫様と手を取り合って、どこへでも飛び立ってしまうんだ] [目眩がする中……リフルの声が遠くに聞こえる。 『ルミに街を案内したい。ルミもクッキーが好きで>>D16』 住んでいるくせに多くない街の思い出が、 一つ一つ彼の手でお姫様のものに替えられていく。 ああ、お姫様に縁のない、 あの暗い酒場だけが私の思い出に残されるんだ。 ……ひどい人] (D20) 2020/10/11(Sun) 6:49:34 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエリフル。 ……私6年も1人でがんばったんですよ。 怖くて寂しくて死んじゃうかと思った。 待ってるだけの自分が嫌いだった。 リフルと一緒に苦労したかった。 頼って欲しかった。隣に居て欲しかった。 あなたのこと遠く感じたくなんてなかった。 だいすきよリフル。 だいきらいリフル。 ……あのときのキス。返すね。 [抱きしめるくらいに近づいて ほほを触れあわせるだけのチークキスをした。 ただの挨拶に成り下がったキスで、 過去の淡い願い>>3:-62を切り捨てる。 言わなくちゃ伝わらないってイヤと言うほど思い知った] (D21) 2020/10/11(Sun) 6:50:53 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[何も言わなかったらあなたは去ってしまった。 今度こそ引き止める。 誰も私の心を揺らさなかったんだ。 あなただけが私をおかしくさせる。 それが好きってこと、特別だということ、 リフルが居なくなって身に染みたの>>3:-92 >>3:-93] すきだよ。リフル。 あなたが好き。 お付き合いしてほしい。 だからね。あなたの言葉で聞きたい。 街を周りたいのは誰? ルミさまと回るのは、あの日の続きだと思えないよ。 私はリフルとデートしてたんだもの。 (D22) 2020/10/11(Sun) 6:51:36 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[欲しいのはYESの音だけど、待った、も受け入れましょう。 6年の間リフルのことを考えていられたのは私の話。 彼はそんな暇も無かったでしょうから、ハンデをあげる] 好きな理由は訊かないでね。 きっかけはあったけど、理由なんてないの。 寂しいときに側に現れた人だよ。 お見舞いしてるうちに仲良くなれた。 そこから好きになっていったと思う。 [「何故オレに、こんなに構う?>>1:-94」 その答えは考えても分からなかった。 お姉さまの代わりに甘えられる人が欲しかったのか、 誰かの役に立ちたいと思ったときに現れたからか。] 始まりは分からないけど、好きになってたの。 それってダメかな。 私のこと、そういう風に見たこと無いなら これから見て欲しいって、おかしいかな。 (D23) 2020/10/11(Sun) 6:53:17 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[ああ、そういえば「酔っ払いの話は聞きません」と 突き返されたのだった>>2:D46。 またお酒の席で言っちゃったな。 ワイングラスに行きかけた手を 水のグラスに引き戻して一口水を飲んだ] 信じられないなら何度でも言ってあげますよ? [ふふふって笑えばそれがきっかけで楽しくなってくる。 ねえ、気持ちが先で理由が後って変かな? 好きだから可愛く見えるの。 好きだから許してしまうの。 好きだから役に立ちたいし、 好きになって欲しいから、好きなんだって気が付いた。] (D24) 2020/10/11(Sun) 6:55:45 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[少し空気が落ち着いた頃、かわいいお姫様が起きてきた。 うるさくしてごめんねと膝を折ったが、彼の方が早い>>D17。 リフルにあやされて落ち着く様子から、 2人の信頼が透けて見えた。 あのくらい、あなたに信用される人になりたい。 ……今からでも間に合いますか。 リフルのそばにいたいと望んでもいいですか。] ここに住むのは構いませんよ? 私と鉢合わせるのは覚悟してもらいますが。 [客間に住まわせ続けるのは悩ましいから、 庭の反対側の離れに部屋がありますよと伝えた。 彼らには騎士の位があるのだから、 家を1つ渡しても良かったのだけれど、 お姫様の願いは叶ったのだろうか。 誰かさんが誰かさんに告白したせいで 時間がかかったかもしれない。] (D25) 2020/10/11(Sun) 6:56:34 |
【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[お見送りはしっかり受け取って、 私の部屋の前まで来てもらう。 ここで抱きついたら貞操の危機を感じてもらえるだろうか。 それくらい本気だと伝わるだろうか。 どうでもいいことを考えて笑った] おやすみなさい。 また休日に [ルミさまに街を案内する約束の休日に。 それまでに逢えたなら それは素敵なこととして受け取りましょう。 そうでなくても、 リフルに教えてもらったおいしいクッキー屋さんから 街を巡れば楽しいことでしょう。 少し明日からが楽しみになって、 ドキドキしている心臓を上から抑えつけた**] 好きっていうの、緊張する…… (D26) 2020/10/11(Sun) 6:57:24 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* >>D21〜 エピ入りから書き直し続けて7回書き直し4回泣いた。 一回振られてるからもういい、出家する、神の嫁になる!って言い続けるのをなんとか、ここまで(:3 」∠) 私はこの臆病っ子の言うとおりにしに来たんじゃないんだ、この子幸せにしたかったんだ。あわよくばリフルくんと(自主規制音) PLとPCの目的って揃うとは限らないよね、つらみ。 (-124) 2020/10/11(Sun) 7:07:36 |
【独】 新婦 早乙女 菜月/* だいすきよ だいきらい めっちゃいいなぁ、めっちゃ気持ちわかる…… 思い寄せるほど、幸せばかりを望めなくなるときある…… (-127) 2020/10/11(Sun) 7:17:47 |
【人】 アジダル( Ditele di farmi una camicia di lino Prezzemolo, salvia, rosmarino e timo… ) [ ……窓から差し込む朝日が眩しくて、 抱き締めた肩口に目元を押し付けた。 細くも透き通った歌声が一瞬途切れ、 笑息を含んだ声色が男の名を象った。 ] ( Buon giorno. Ajdal. ) ……Buon giorno. Mia bella. [ ……音はその部屋には鳴らなかった。 既に思い出せない声は聞こえないが、 言葉は字幕のように脳に入ってくる。 衣擦れ、歌う声、川辺の水音、喧騒。 その人の吐息による残響を追いかけ、 擦り寄った首筋に暖かなキスを贈る。 ──これは、安寧の、 ] (53) 2020/10/11(Sun) 8:42:57 |
【人】 アジダル[ 擽ったそうに捩る身体をつかまえて、 脚を絡めながら下腹部を緩く撫でる。 僅かに弛んでいた皮膚の触れ心地は、 すっかり本来のすがたを取り戻して、 少し前までそこに命が入っていたと、 思わせないほどになめらかであった。 膨らんだここに耳を当てて語り掛け、 見苦しいほどに頬を緩ませた日々は、 未だ男の記憶の内に根を張っていた。 朝の風が薄手のカーテンを纏い踊る。 その影を受けた揺り籠の覆いの下で、 ありふれた幸せがやすらかにねむる。 十年すら共に過ごせなかった時間の、 何気ないたった一欠片だというのに、 瞼を開かずとも綿密に思い起こせた。 ] (55) 2020/10/11(Sun) 8:43:08 |
【人】 アジダル [ ……。 執着の強い思い出だからこそ、 違和感に対する修正力も強く。 ] ──、ケンブリックのシャツは、まだだ、 もう少し、……ここにいてよCuore mia…… [ 観測者の存在など忘れた故に、 閉じ込めた愛しい人の心地が 多少違ったところで構わずに。 柔らかく感じる髪を指に絡め、 唇の先端で軟骨を食むように 耳の先を撫でつつ愛を囁いた。 「二度寝しよう?」と誘えば、 「ダメ」と叱られるんだろう。 恰も幸福の泉に沈み切っては 呼吸すらする気のないような 熱っぽくも蕩けたその笑顔は、 日常と地続きのルーティーン。 ……観測者が一歩でも動けば 容易に観測点がずれる程度の。 ] (56) 2020/10/11(Sun) 8:43:57 |
【人】 アジダル[ 是が失われることをもう知っていた。 聞き飽きる程の甘さを撒き散らして、 この時全てが終わればよかったのだ。 揺りかごの天使がかわいい声で泣き、 寝乱れた聖母が柔らかく抱き上げて、 それを朝食のラテとビスコッティで 迎えに行って寄り添うばかりだった、 そんな至福の時で。 至福の時だという、のに、 記憶の中ですら陶酔しきれずに。 ] (57) 2020/10/11(Sun) 8:44:06 |
【人】 アジダル[ いつだって忘れきれない光景は光を簡単に呑み、 テレビのチャンネルを移行するように脈絡なく、 鉄臭くも醜悪な景色に切り替わる。 赤い溜まりの中に横たわる黒髪の女と、 その腕の中で良い子に眠る赤ん坊と、 報復の怒りが滲む凄惨な室内。 瞳にそれを映した男は 憎悪と怨恨を湛えた顔で、 泣けもせず観測者とすれ違う。 ]* (59) 2020/10/11(Sun) 8:46:09 |
【人】 志隈[故郷は此処より治安がいい。>>49 同じ価値観を持つことは出来ないだろう。 尤も兵になる前の記憶は大分曖昧ではあるが。] この国に関わった事が無いから、 旅行者と言うのは間違ってない。 [甘く見えようが気にもせず。 それが何か関係あるかと無愛想なまま。] 動物扱いするなとも、許せないとも言った覚えはないがな。 あんたがわくわくしてる姿が、 気味悪さを覚えただけだ。 [人を人と思わない行為は珍しくないが、 表面的に優しく見えるものには眉を顰めた。 優しい訳でもなく、 ここに文句を付ける筋合いも無かったが、 不愉快に思うか?とはあんたが聞いたんだろと そう口にして。] (60) 2020/10/11(Sun) 9:32:50 |
【人】 志隈[どうでもいいと言われれば、顰めた眉を元に戻した。 冷静にはなっていく、 怒るほどではないものでもある。 違和感は拭えないが。] 結果には影響のしない話だな。 理由に関しても、おかしいと思ってる訳じゃない。 あんたはそれでいい。 犬猫と同じに扱うのが気味悪いのは、俺の都合だ。 [価値観が違うのは当然のようにある。 数ヶ月前、合わずに衝突した覚えも。 今でさえ、同じ景色を見てるとは言い難いだろう。 子供は施す側の理由なんて気にしないものだ。 運が良かった、くらいに考えている。 人を人としての価値を認めたがるのは、 ]あの人や自分の価値が過るからか。 それすら思い出せず。 理由なく人助けに憧れる純粋なあんたが見れるかと思ったがな。 これもあんたらしいか。 [瞬間的に忘れていた夢だと言うことを思い出して、 言った所で思想が変わらないように出来てるかもしれないなとも。 説得をするとも、出来るとも思わない。] (61) 2020/10/11(Sun) 9:32:57 |
【人】 志隈[近くに感じる匂いは毒のようだ。>>53 数ヶ月前感じたものとは違っても、 どうしてか、他の人間とは違うように思えてしまう。 朝日の差し込む世界で、 寝ぼけていると言うなら何時でもそのままにした。 何も思ってない事はよくわかっているなら、 意味はない。 ──無いのは解ってる。 それでも触れるものに甘さがあれば余計に身を固くした。 開いた物は更に指がかかって開かれてるんだろう。 好ましいと感じて、 その姿を向けられたいと願って… 悪い冗談だと思う。 過去に愛した女性がいるのは何も思わない。 だが、そうやってあんまは愛せる人間だから、 何時か誰かを思い愛するのだろう。 それが堪らなく嫌なのだ。 ]幸せを願ってるくせに、手放したくない。 あの人が自分を忘れて結婚して幸福になった事は、 後悔もないし良かったと喜んでいるのに、 どうしてかあんたの幸せから跡形もなく消えるのは── (63) 2020/10/11(Sun) 9:33:08 |
【人】 志隈[どん、と突き飛ばすように動いた時には、 赤い世界が広がっていた。>>59 愛してたものを失う痛みはどれくらいのものなのだろう。 娘は生きていると聞いたから、腕の中の子は無事だろうか。 憎悪と怨恨の顔の方が頭が冷えていって、 息を吐く。 そうまで思うなら娘の側にいて欲しかったが、 難しい事だとは聞いた。 戦争をすれば、 勝者が敗者から略奪するのは珍しい事ではない。 この光景だって、そこまで苦しみは呼ばず。 苦しみを越えて前を向いて欲しいと願うのは酷いことだろうか。 声はかけずに彼が動くなら付いて行って、 そのままであるなら女と子供の顔をじっと見つめた。 代わりに与えられないものを与えようとするくらいには、 子供は大切らしかった。 何時か再会出来れば、あんたは笑うのだろうか。]* (64) 2020/10/11(Sun) 9:33:41 |
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