14:09:46

人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


タチバナ不審死の元凶 ???に投票した。

【独】 空虚 タチバナ

/*
昨日ちゃんとねてたもん!!!
起きてはちらちら見てましたけど!

おつかれさまでした〜
飛び入りと言うのもおこがましい滑り込みでした
お話してくださった方々ありがとうございました
エピ終了までよろしくお願いします

ロル投下と一緒に出てきたかったんですがとびぬけて遅筆なので先にご挨拶だけ
今から書き始めるということは 書きあがりが16時辺りということです すまない
ではまたのちほど〜
(-7) 2022/08/15(Mon) 14:11:12

【赤】 空虚 タチバナ

[求められるままにすべてを晒し、>>2:*44
 生まれた時と同じく一糸まとわぬ姿になる。

 生まれた時も死に行くみたされる時も
 同じ姿になるなんて思っても見なかった。
 陶然が表情に揺蕩い、こころうつろを重ねる。

 彼から与えられる感情も感覚もぜんぶ受け止めて、
 彼の体も心もぜんぶ掻き抱く。
 結の舌が届く限りぜんぶの肌を征服していく様は
 あの時垣間見せた彼の欲求>>1:-11を思わせた。

 この男>>2:*45はきっと、
 そう遠くない内にこの身のすべてを知るのだろう。
 確信めいた予感に、肌が期待と恐怖で粟立った。]
(*4) 2022/08/15(Mon) 15:43:52

【赤】 空虚 タチバナ


  ……ん♡

[舌で多くを暴かれ切った後、
 彼の指は自身の蜜でしっとりと濡れる。
 くちりと音が鳴り、快感の小さな泡が弾けた。
 ゆっくり沈められる指はあっという間に二本に増え、
 耳すらもふやけてしまいそうな水音が室内に響く。]

  あ…… ッ あつ、 い … すごく、

[彼に導かれた先にあったのは強く鮮明な熱だった。
 ぐりぐりと押しつけられるそれは既に先走りが溢れ、
 伸ばした掌はたっぷりとぬめりを帯びる。

 冷たくはないだろうかという躊躇は瞬く間に蒸発し、
 滑りやすくなった真白い指が彼に絡みついた。
 人差し指が裏筋を辿り、残りの指で扱き上げる。

 お互いの腕を交錯させて互いの欲を高める行為が
 どうしようもなく気持ち良くて、もどかしくて。
 彼が自身の名前を呼び、挿入を望むのと>>2:*46
 耐えきれなくなった己が蜜口へ導くのと
 果たしてどちらが早かっただろう。]
(*5) 2022/08/15(Mon) 15:44:14

【赤】 空虚 タチバナ


  ……っ、あ うん、 ほし い……の
  いい…… の、

[彼の先端を擦り上げるように腰を動かした。
 どちらのものとも取れぬ体液が淫猥な音を響かせる。
 気を抜けばすぐに入ってしまいそうな熱、
 その頭だけを吞み込んでは入口で吸い上げ、ずらす。

 言葉とは裏腹に焦らすような仕草だが、
 彼が腰を押し上げれば簡単に破れてしまう抵抗だ。
 いや、抵抗ですらないことは、
 欲情しきった表情が物語っていただろう。]


  ゆずるは……ぜんぶ、 かなえ、て …いい の


[誘い、導き、すべてを呑み込むように。
 ゆっくりと沈められていく肉杭をこの身で喰らう。

 必要なくなった息が詰まるような苦しさ、圧迫感。
 それすらも塗りつぶしていく強烈な快感、しあわせ。
 痛みも闇もなく、よろこびとXXだけを携えた行為が
 二人をひとつの存在に作り替えていく。]
(*6) 2022/08/15(Mon) 15:45:18

【独】 空虚 タチバナ


[ 深くつながった場所で、はく、と息をついて ]
 
(-8) 2022/08/15(Mon) 15:45:44

【赤】 空虚 タチバナ



  …ぁ、 なに ……?
 
(*7) 2022/08/15(Mon) 15:46:08

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結



[それでも、与えられないものXXがあった。]

 
(-9) 2022/08/15(Mon) 15:46:42

【赤】 空虚 タチバナ

[どうして。知りたい。与えて。注いで。貫いて。
 彼のことで知らない何かがあるのが許せない。
 仄暗い不満が身の内に渦巻き、彼に向けられる。

 けれど、それに安堵を覚えているのも事実だった。
 だって少なくともそれを知るまでは、
 私は決して満たされ尽くすことがないだろうから。

 彼の飲み込んだ一言が、夢の続きを示してくれる。
 だから、正も負も生も死も内包したこころ
 XXしてしまった彼にぜんぶ与えるのだ。

 痛くないように、けれど逃がさないように。
 怨霊である限り、不安や痛みは消えない――けれど。


  彼と過ごすことで、
   無価値であるという現世しんじつ
    少しずつまことに変わっていくんだろう。


 ――いつか、そうなれたなら。>>2:*48
 彼のXXを心から信じ、望んで飲み込める気がする。]
(*8) 2022/08/15(Mon) 15:49:20

【独】 幸福 タチバナ






 
[ 人は、それを 満ちる――と、     
             言うのかも しれない。 ]
(-10) 2022/08/15(Mon) 15:54:27

【赤】 空虚 タチバナ


  むすぶ、 ……ぁ、ッ  むす ぶ、

[奥深くまで繋がり、圧迫感を慣らすように息を吐く。
 その間も蜜壺はひくひくと痙攣し、
 浅い絶頂を幾度か繰り返していた。

 名前を呼んで手を伸ばして、彼の頬を包もうとする。
 片手は彼の先走りで汚れていたけれど、
 もうひと時だって我慢できないから許して欲しい。

 彼が受け入れてくれるなら、引き寄せて、微笑んで。
 怨霊に成り果ててしまった私には、
 求めるモノを貪り続けることしかできない。>>2:L4
 だから言葉はまだ浮かんでこない――けれど。]
(*9) 2022/08/15(Mon) 15:54:57

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結

 

[  何かが溢れたように、
       鼻筋へ誓いに似たキスを落とした。 ]

 
(-11) 2022/08/15(Mon) 15:55:24

【赤】 空虚 タチバナ

[唇を離した時には、既に妖艶な笑みを浮かべていた。
 無垢は成りを潜め、力を込めた腹が彼を絞めつける。
 両腕に閉じ込められた狭い檻の中で腰を揺らし、
 貪欲にたった一人と定めた男のすべてを求めた。]

  ん っ、んん ……ッ おねが、
   もっと……もっと、 ぁいっぱい ……して?

[足りない。足りないでほしい。
 空虚はどこまでも貪欲だ。

 少しでも長くこのよろこびに浸っていられるように
 この瞬間が永久に続くように。
 いつかを夢見ながら永遠を願う。

 たった一筋の汗が肌を伝った。
 額から滑る雫は目尻を通り、
 まるで瞳から相反する欲望が零れたようだった。]*
(*10) 2022/08/15(Mon) 15:56:56

【独】 空虚 タチバナ

/*
[だいじなところでなまえをまちがえましたの札を掲げた]

これは これはまずい ごめんなさい
ちがうんです いや言い訳は不要 すみません
どうして一か所だけ 愚かと呼んでください**
(-12) 2022/08/15(Mon) 16:06:30

【独】 空虚 タチバナ

/*
勢喜さん四谷くん生還おめでとうございます〜〜〜 と表で言えない怨霊
二人にとって幸せな未来になりますように!
(-28) 2022/08/15(Mon) 19:57:30

【独】 空虚 タチバナ

/*
>>-26 むすぶくん
ぜんじんみとう……!
ありがとうございます神 やさしいすき きをつけます

お返事についてなら無理せず楽しくゆっくりでよいのです
だってこれまでを読み返す時間ができるのですやったね
いってらっしゃーいです お見送り怨霊
(-29) 2022/08/15(Mon) 20:00:17

【独】 空虚 タチバナ

/*
お守りはモブ怨霊に襲われて破ァしても依存する二人を引き裂く人間に破ァしても何でもよいのです 怨霊だからよいことにつかわなくとも気づかなくてもすべて自由なのです
でも光の四谷くんが受け取ってくれたんだから希望に混ぜてもらえない訳がありませんでしたね 感謝 最高

ところで灰で名前を呼ばれるたびにこうしくんの顔が過ります
光のこうしくん……

>>-13
なかま……こころづよい……
千早さんはずっと優しいんだ……
(-30) 2022/08/15(Mon) 20:05:40

【独】 空虚 タチバナ

/*
黒髪っぽさから加奈さん連想してくれたのが天才だということを書き忘れた 書きました

勢喜さんが父性をあまりお持ちでないのに共感の頷きしつつ、スロースターターの話にもいっぱい頷いちゃう
何らかの関係が成り立つのがエピ入りと同時とかよくあるからね じわじわ楽しいよね

だからこういう村は設定自体に理由を組み込むようにしてます でないと一生間に合わないから
今回はおばけ側の方が倫理観飛ばしやすかった部分もありそう
(-31) 2022/08/15(Mon) 20:10:19

【独】 空虚 タチバナ

/*
お盆休みが終わりを告げたのでこれまでより着席率下がるかもですがそこまで差はないはず 普通におります
念のためのご報告だけ残してふわふわしてます〜
(-32) 2022/08/15(Mon) 20:14:01

【独】 空虚 タチバナ

/*
光のこうしくん(こうしくんではない)
怨霊のハムタロサァン(ハムタロサァンではない)

各所に怒られる
(-34) 2022/08/15(Mon) 20:22:04

【独】 空虚 タチバナ

/*
分かる〜〜〜って顔をして通り過ぎます
(-41) 2022/08/15(Mon) 21:04:36

【独】 空虚 タチバナ

/*
>>-44
>>四谷さんはじめ<<
なるほどな……!?
確かに生きると決めた後の勢喜さんは四谷さんの手を引いていける強さが見えましたからね〜

ただ超!個人的に 家族に対して好意的な思い出のない勢喜さんに対してパパ味を感じることを避けたい気持ちが 四谷さんと対等に見ているのもあり
理由が想像以上に個人的すぎました 趣味です ご本人の事実とは異なるものとします
パパ味ある勢喜さんも良いです

あと勢喜さんしゅきしゅきしている四谷さんはかわいいです
(-50) 2022/08/15(Mon) 21:28:51

【独】 空虚 タチバナ

/*
いつだってホラーを忘れない四谷さん最高だーいいぞー!
(-52) 2022/08/15(Mon) 21:29:53

【独】 空虚 タチバナ

/*
妖怪NDKに笑っちゃいけないのに笑ってます

>>-48
男女比の関係で募集かけてる→女性が少ないのか
人間と怪異どっちかなんですね→怪異が少ないのか
→女性の怪異だな!

入村前に考えていた情報は以上ですよろしくお願いします
皆さんがそれぞれプロローグで紡がれた分が圧縮されただけだったり
どこかに書いたけど勢喜さん拾いの神だったのでこちらこそありがとでした

怪異の方がイベント落としやすいなって思ってたけど、拾ってくれる生者さんがいてこそなので
テレパシーも精神の混濁も何でもござれですよ おすすめです
でも生きてる人間だからこその過程も楽しい 素敵でした
(-57) 2022/08/15(Mon) 21:36:06

【独】 空虚 タチバナ

/*
灰はふわふわ読めばよいのです と ふわふわ離脱しつつ

>>-53
ねー!
怖がってくれるからうきうきいじわるしに行ってしまいました
おいしく料理してくれてめちゃくちゃうれしかった
タチバナがやりたいことの怖がらせるは四谷くんが叶えてくれました 親愛

>>-56
真実はご本人が持つものですが、ファンの応援の仕方は迷惑かけなければ自由でよいのだ……!
ファン? ファンです みんなファンです

勢喜さんの第一号は全部四谷くんが持って行ってほしい(強欲)
(-59) 2022/08/15(Mon) 21:41:43

【独】 空虚 タチバナ

/*
同意と応援の念 怨ではない**
(-61) 2022/08/15(Mon) 21:43:13

【独】 空虚 タチバナ

/*
カナさんお疲れ様です。
当時もメモに書いてしまいましたが、お返事いただけたこと、カナさんの綺麗に染めた髪の話をしてくれたこと、とっても嬉しかったです。

カナさんはもちろん皆さんとお話できたので後悔はないのですが、もし最後の一人として参加したことで動きづらくさせてしまっていたならごめんなさい。

怪異としての怖ろしさと恋する人としての愛らしさが共存する素敵なカナさんでした。
ゆっくり休まれてくださいね。本当にありがとうございました。
(-74) 2022/08/15(Mon) 23:36:08

【独】 空虚 タチバナ

/*
きょうのよつやくん いみ:かわいい

千早さんへ
現実片づけてきたら若干おねむなので、今日はゆるゆるおやすみさせていただくかもしれません
なのでお返事お待たせします どうぞゆっくりと
昨晩夜更かししたの知ってますからね!今度こそちゃんと寝てくださいね!うれしかったけど!(???)

ということで念のためおやすみなさいです**
(-77) 2022/08/15(Mon) 23:40:44

【秘】 千早 結 → 空虚 タチバナ


   
   
[ここには二人を繋ぐ誓いのリングも
誓約を与える牧師もいないけれど]
   
   
(-81) 2022/08/16(Tue) 0:03:46

【独】 空虚 タチバナ

/*
ま〜たよふかししてー!
ま〜たそんなうれしいことしてー!

本編も灰もお返ししたいことがいっぱいあるんですがお言葉に甘えて先にリアルを撲滅してきますね
ちょっと今日は日中書けるか怪しいんですけど書けたらいいなって気持ちだけは持っておく
(-105) 2022/08/16(Tue) 6:33:41

【独】 空虚 タチバナ

/*
あ、あともしPC使って書かれているなら、各発言欄の番号左クリックするだけでアンカー自動でコピーしてくれるので便利だと思います〜

合間に千早さんや勢喜さんたちのログじっくり読むんだ
ではではいってきま〜す**
(-106) 2022/08/16(Tue) 6:36:33

【人】 空虚 タチバナ

 
[最初から、

   誘い込んだのは私で、>>1:40
     飛び込んだのはあなただった。>>2:43

  この地の主は私たちじゃない。
  いくら未来を語ろうとも、闇から逃れることなど
  決して出来やしないのだ。>>2:L4

 現実を離れた私たちの自由は鳥籠の中だけにある。]

 
(42) 2022/08/16(Tue) 20:19:14

【独】 空虚 タチバナ





[――だから、何?]
(-118) 2022/08/16(Tue) 20:19:32

【赤】 空虚 タチバナ

[奥深く注がれた白濁が>>*15
 幾度と繰り返される彼の抽送で溢れ、流れる。
 一度目の痕跡も残っていた腹は
 次第に苦しさを覚える程になっていた。

 苦痛を訴えれば、動きを止めてくれたかもしれない。
 しかし彼を何ひとつ取り逃したくなかったから、
 彼を煽り、求め、互いの体液を交わし合った。

 肉体的に限界を覚えてもいいだろうに、
 己を組み敷く彼が倒れる様子はない。
 既に命なき存在に順応しだしているのか、>>2:28
 あるいは肉体すら凌駕する感情を与えられたのか。]

  ……は ぁ、 っうん、 あつい ……の
  あつくて すご… んぅ …… くて、
  アっ ぁ ぁ あッ ――も、きちゃ ……あっ

[そんなことを考える余裕があるはずもなく、
 思考は次第に快感と感情の坩堝に呑まれ、
 せり上がる絶頂への感覚だけが身の内を満たす。

 あなたが私を腕の中に閉じ込めるように、>>*16
 きっと、私の死があなたを少しずつ蝕んでいく。]
(*18) 2022/08/16(Tue) 20:19:56

【赤】 空虚 タチバナ


[――ふと、視界が跳ねた先。
 彼越しに見た部屋の中に僅か外からの 光が、]
 
(*19) 2022/08/16(Tue) 20:20:20

【赤】 空虚 タチバナ


  …… あ、

[きっと、夜が明け始める。
 逃げるように、あるいは新たな決意を持って。
 生き残った人間が自らの足でここを出ていく。

 目の前の男を見上げた。
 たった一度だって怯えた様子も見せず、>>1:26
 欲に溺れた訳でもないのに>>1:*32
 汗を流しながら貪欲に私だけを求める男。
 私の獲物、わたしだけのもの。

 わたしに呑まれた愚かな生者ひと。]
(*20) 2022/08/16(Tue) 20:20:41

【赤】 空虚 タチバナ


  …… ふ、 ふふ。

[嬌声混じりの笑みが零れた。
 もうどんなに悔いたって逃げられない。
 あなたの帰る場所はもうどこにもない。

 私の傍にしかいられない。いちゃダメなの。

 嬉しかった。よろこびが抑えきれなかった。
 ほころんだ目元に口づけを贈ってくれた彼へ
 両手で頬を包み>>*8キスをする。>>-11
(*21) 2022/08/16(Tue) 20:20:58

【独】 空虚 タチバナ


[彼がその事実に気づいて絶望しないように、
 苦しんで痛みに身を捩ることがないように。

 そんなのは杞憂だと私の空虚どこかが叫んでも
 不安や己の価値がすぐに塗り替わるはずもなく。
 全身全霊を賭して、彼にすべてを捧げるのだ。>>*8

 
(-119) 2022/08/16(Tue) 20:21:42

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結

 
[ここには二人を繋ぐ誓いのリングも
 誓約を与える牧師もいないけれど、>>-81
 二人を隔てるものなんてなくたっていい。

 だって、必要なのは誰かの正しさじゃない。
 私たちを結んだのは私たちの空虚こころなんだと
 そう、信じているから。]
 
(-120) 2022/08/16(Tue) 20:22:31

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結



 ( 結が永遠に 私のもの でありますように )

 
(-121) 2022/08/16(Tue) 20:23:07

【赤】 空虚 タチバナ


[私はのろう。
 柔らかく微笑んで呪詛を刻んでいく。

 いつかお互いのXXがお互いをXXすまで、
 二人の世界すべてを間違いしあわせで犯していく。]*
 
(*22) 2022/08/16(Tue) 20:23:32

【人】 空虚 タチバナ

― 彼が目覚めてから ―


[もし彼がすぐに力尽きてしまったなら
 身を清める手伝いくらいはしたかもしれないが、
 そうでもなければ今度こそ抜け出すこともない。

 眠る必要もないこの身で、
 彼の与えてくれる不自由を享受していた。
 どこか遠くで夜が明けるのを待っていた。>>24

  ……起きた?

[時間も音も何の意味も持たなかった。
 彼の心音だけを数え、身じろぎに顔を上げる。
 今がいつなんて分からないけど、
 彼が目を覚ましたのだから挨拶に迷うことはない。]
(43) 2022/08/16(Tue) 20:24:06

【人】 空虚 タチバナ


  おはよ。

[目覚めた彼が窓の外を見る。
 ブラインドの隙間から覗く青色と部屋を染める赤色。
 噛み合わない世界の色が歪な時間を表すようだ。

 彼の胸元から離した耳には彼女の歌が響く。
 顔を近づける必要のない大きさのテレビは
 特別室の名に恥じず、自由に見られるようだった。
 購買で入手したテレビカード>>2:82
 テーブルの上で暇をしている。
 画面に黒いサングラスをかけた人物が映ると
 愛を歌う声も拍手と笑い声に混じっていった。>>25
(44) 2022/08/16(Tue) 20:24:22

【人】 空虚 タチバナ

[彼は私をかれん≠ニ呼ぶ。
 その響きはいつだって名前以上の意味を持たない。
 だから何度だって呼んでほしくなって、
 いつも聞こえないフリをしようか悩んでしまう。
 けれど二度と呼ばれなくなるのが怖くて
 結局はすぐに返事をしまうのだった。なぁに?]

  え……。

[彼は服を着替えながら何てことないように尋ねた。
 今度はすぐに返事ができず、
 エアコンを操作する背中をじっと見てしまった。]
(45) 2022/08/16(Tue) 20:24:44

【人】 空虚 タチバナ


  わたしの、たんじょうび……。

[私が生まれた日。ケーキとプレゼントを貰える日。
 プレートの上には「おめでとう」と書かれていた。
 ずっと昔に忘れてしまった、一年に一回ある日。

 プレゼントが楽しみだったのはいつまでだろう。
 生まれた日が生まれてしまった日に変わったのは
 いつからだっただろうか。

 その日がなければ、誰も不幸にしなかったのに。
 その日がなければ、私が……

 頭の痛みが蘇るようで、慌てて結の背に駆け寄った。
 そう遠くない距離すらゼロにして、
 外で鳴くひぐらしのようにくっつく。]
(46) 2022/08/16(Tue) 20:25:12

【人】 空虚 タチバナ


  …………今日。

[言葉を発したのは無意識に近かった。
 しかし音にしてみると思ったよりしっくり馴染む。]

  今日が、いい。

[誰も望んでくれなかった。
 もしかしたら誰かはいたのかもしれないけれど、
 私にとっては何の意味もなかった。

 いつだって苦しくて、何もかもが空虚で。

 空っぽの自分と口にした人の顔が浮かぶ。>>1:28
 そんなことしなくとも目の前にあったけれども。]
(47) 2022/08/16(Tue) 20:25:34

【人】 空虚 タチバナ

[世界中で毎日たくさんの人が生まれ、死んでいく。

 誰かが死んだというニュース>>2:9は見るけれど
 名前すら覚えられずに過ぎていくし、
 誰かが生まれたなんてニュースに至っては
 特別に選ばれた人しか報道されることはない。

 身近な誰かにとってはその人の生も死も
 意味のあるものなのかもしれないけれど、
 ここにはそんな人、誰もいないから。>>2:*25

 誰かがどこで"死んだ"とか>>2:102
 私がいつ生まれたとか、そういうことは、
 その人にとって大切な者だけが知っていればいい。]
(48) 2022/08/16(Tue) 20:26:19

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結



[たぶん、私は今ここで"生まれた"んだ。]

 
(-122) 2022/08/16(Tue) 20:26:36

【人】 空虚 タチバナ

[きっと、彼にとって深い意味はないのだろう。
 些細なことなのか、当たり前のことなのか。
 もし彼が不思議そうな顔をするのなら、
 少しずつ話をするつもりだ。

 まだ、怖いけれど。ずっと怖ろしいけれど。
 過去の私の欠片と彼の手で生まれた私の話を。

 準備も何もできない今を望んだ自身に
 彼はどんな反応を見せただろうか。
 そんな彼におずおずと欲しい物があると告げる。]
(49) 2022/08/16(Tue) 20:26:49

【置】 空虚 タチバナ

 

  ――あのね。
  カレンダーが欲しいの。


[真っ白な紙を買おう。
 ボールペンくらいなら購買にだってあるはずだ。

 彼の扱っていた色>>2:118には到底叶わないけれど、
 自分たちの手でたった一つの時間が欲しい――と。]
 
(L7) 2022/08/16(Tue) 20:28:20
公開: 2022/08/16(Tue) 20:30:00

【人】 空虚 タチバナ

[時を離したばかりの結なら
 今日≠ェまだ分かるのではと思ったと告げる。
 現実とはく離したこの場所で、
 いつまで正しい時間を認識できるだろうとも。]

  結のこと、いっぱい覚えていたいの。

[結の誕生日。クリスマスイブ。
 その日がまだ先であることは彼の言葉から理解した。

 いつ死んだかも何年経ったかも覚えていないのは、
 眠ることもなく特別な一日もなく、
 一人きり空虚に過ごしてきたからだろう。

 だからこそ一日だって忘却に奪わせるつもりはない。
 全部ほしい。すべてを知りたい。
 彼に向ける執着は彼の持つ探求心に少し似ていた。]
(50) 2022/08/16(Tue) 20:28:49

【人】 空虚 タチバナ

 
[私たちはきっと、
     空虚を隔てた鏡の向こうにいる。>>1:*45
 
(51) 2022/08/16(Tue) 20:29:17

【人】 空虚 タチバナ

[手を繋いで、闇を絡めて、縛って。
 それでいて様子を伺う視線を見せる矛盾した行動。
 彼は私の願いを許してくれただろうか。

 もし願いが叶うのなら、今日は二人でペンを取ろう。
 テーブルに広げて、狭ければ床でもいい。
 子どもみたいに膝をついて、顔を見合わせて。

 私も話したんだから、と結の話も聞こうとする。
 彼にとって人生が希薄だったことは知っているから
 無理やり思い出を絞り出させることはしない。

 しかし彼の病状を聞くことくらいはできただろうか。
 与えられた余命についても。
 もし内緒にしたければ心に秘めていてもいい。

 そうでなくともカレンダーは空白塗れだ。
 それは歪な二人が永遠で埋めていく余白にすぎない。]*
(52) 2022/08/16(Tue) 20:30:49

【独】 空虚 タチバナ

/*
日中に落としたい気持ちはありましたがキャンディになりました 美味しく食べてね
隙間にちょこちょこ纏めてたんですが永遠に終わらなかった
いつだって書きたいことは5割削れて行く……
(-123) 2022/08/16(Tue) 20:33:06

【独】 空虚 タチバナ

/*
猫ちゃんも四谷くんもかわいいので何度流れてもよい
すこすこてぃっしゅふぉーるど
(-127) 2022/08/16(Tue) 20:35:56

【独】 空虚 タチバナ

/*
書ききれなかったことは次の返信に織り込もうとするので1割は救出される はず

客観的に見たらそう幸せでない気がするんですが、当人たちが満足そうなのでただただハッピーエンドを書いているような気持ちになりますね
頑張ってホラー味を出そうとしているのに……やはり怖がってくれる人は宝……四谷くん いず ごっど

あと表で赤引用できるようになったのがひたすら助かります
(-131) 2022/08/16(Tue) 20:39:29

【独】 空虚 タチバナ

/*
ヒルコさん愛子ちゃんの、とっても怖ろしい状況なのに慈しむような優しさもあって
村wiki読んだ時のこれが見たかったんだ感満載で好きです

もちろん他の皆さんの設定もお話もだいすき
村テーマに沿った多種多様さ 愛

ヒルコさんおやすみなさい
お伝えし損ねてましたが村建てありがとうございました
とても楽しかったし楽しんでます
(-133) 2022/08/16(Tue) 20:42:39

【独】 空虚 タチバナ

/*
いぇいいぇい
こちらこそいっぱいありがとうなのだ はむたろ風味

ログ読んだり灰お返事書いたりするのです*
(-134) 2022/08/16(Tue) 20:43:55

【独】 空虚 タチバナ

/*
こうしくんもハム太郎ちゃんも四谷くんもかわいいから略
いいですよね……

ヒルコさんも愛子ちゃんも無理せずです お仕事応援
今までもこれからも最高なことは変わらないですからね
ゆっくりお休みください
(-139) 2022/08/16(Tue) 20:53:45

【独】 空虚 タチバナ

/*
打撃と衝撃に時間差で笑いました
朝も見た気がするけどばたばたもーにんぐにうきうきうぉっちんが流れてしまっていた

>>-100千早さんカナさん
タチバナさんも同じです!>>2:-65
(-140) 2022/08/16(Tue) 21:08:00

【独】 空虚 タチバナ

/*
ここから全部千早さんです(開き直り)

>>-103
wikiと情報欄とメモはしっかり、流れはざっくりで読んでたせいで見逃したのが敗因でした
でもそう言ってもらえたら自分を許してしまう 甘やかしちゃダメですよ

二年ぶり仲間だった 親近感…!
ブランクあります 何なら三日月国初めてで便利さに感動してました
アンカーコピーもね 途中で気づいたんですよへへ

タチバナは全部あげるってしてるので恋愛感情も含まれるって感じですね
成分内容:執着94% 嫉妬18% 殺意54% 恋68% XX53% みたいな 数値はランダムです
怨霊の性質的に執着強めなのでタチバナの方も言葉として出てくることは その あまり へへ
でも一個一個の感情が分離している訳ではないのでかれんは結がずっと怖くて大好きです

自分が独り言たくさん書く方ではなかった気がしてたんですが、ずっとすごいな最高だなって感情でいっぱいだったので溢れまくりでしたね
喜んでもらえたのいっぱいうれしい 貴重な出逢いに感謝です
(-142) 2022/08/16(Tue) 21:09:51

【独】 空虚 タチバナ

/*

文字数多いっておこられた……

>>-104
カナさんの方は千早さんを■■さんと見て噛み合わないパターンでは 勝手な妄想でわくわくしちゃう
タチバナが混乱しますね 楽しいね どうして……(タチバナ)

そんな千早さんだったから怖がれたとこあります やりたいことできて愛しかなかった
私が捨てるかもなんて疑うの許さない(ただし自分は不安になる)みたいになりますね たのしたのし
ずっと私だけ見ててねってしようね
(-144) 2022/08/16(Tue) 21:10:28

【独】 空虚 タチバナ

/*
執着94%わらう 出目が高い

そんなに褒めてもロルくらいしか出ないですよ…!
そもそもお話したいから自主的に書きますけども
中身から独り言を引き出したすごさを知るといいのです

勢喜さん四谷くんの視聴者としてお茶の間に座る係ならいつでもできます
勢喜さんの四谷くんを巻き込みたくないというまっすぐな優しさと一人のひとを大切にしている事実がいいし、
四谷くんの明るさが徐々に依存でいっぱいになってちょっぴりの幼さと内に秘めるどろどろとした感情を広げていくのもよい
(-145) 2022/08/16(Tue) 21:15:55

【独】 空虚 タチバナ

/*
お返事は楽しみ〜と無理せず〜が同じくらいあるので両方投げちゃお
今のうちにいろいろ済ませてきますね
帰ってすぐ書き始めたからまだ何もできてない……今晩の内に戻ってきます**
(-146) 2022/08/16(Tue) 21:17:41

【独】 空虚 タチバナ

/*
辛いのや痛いのを避けていつも前向きな話ばかりしてくれる結くんのロルに嫉妬とかいう単語が入っている と こう 胸がぎゅっと なりますね これはときめき

あと普段から穏やかな表情してるイメージなんだけど時々見せる破顔の破壊力 笑顔チップの使い方が上手すぎる
赤のギラギラした目も好き 一度離れた頃の灰チップも愛
(-160) 2022/08/16(Tue) 23:33:14

【独】 空虚 タチバナ

/*
塩結びはいつ食べてもめちゃくちゃ美味しいんですよ
私が投げているのは炊いた米なので
美味しく食べやすくしてくれるのラブ ずーっとうれしい

は〜〜〜〜 は〜〜〜〜〜〜 光〜〜〜〜〜
(-161) 2022/08/16(Tue) 23:35:19

【独】 空虚 タチバナ

/*
失礼取り乱しましたすきです

>>-154>>-159
時間はぜんぜん!まだ髪が乾いていません!だめなおとなです

リアルへのご配慮もありがとうございます〜
最近朝6時半とかに出ないと間に合わなくてですね
安心するし助かります でも書きたい 気持ちが キャンディに

>あと2日(とか言ってたらほんとすぐ来る〜
本当にそう 分かります 返信回数で数えないと〆見誤る

寝不足はまずいのと己の欲望を天秤にかけた結果、明日の朝までにお返ししますにさせてください……!
だから今日はねてね 元気でいてくださいね
(-162) 2022/08/16(Tue) 23:41:55

【独】 空虚 タチバナ

/*
炊飯器と呼んでもいいのよ

だから投げた中からおむすびにするところだけ掬ってくれるとうれしい どうにも縦に長くなってしまうので
拾いにくいと思うんですが本当にありがとうございます……!

ということで明日朝まで灰からはおやすみなさいです
寝る前まで書いて起きてから書いて投下ぽんだと思うので夜には落とせない気がします 肩書に遅筆を背負いたい
(-165) 2022/08/16(Tue) 23:48:22

【独】 空虚 タチバナ

/*
眠くなったら寝る!えらい!天才!
あと何か書き忘れた気がしたんですが、青色の話しか思い出せなかった

油彩詳しくないんだけど、千早さんの抽象画はプルシャンブルー系かなインダンスレン系かなとか考えるの楽しかったです
インターネットさまさまでした

四谷くんに絆されちゃう勢喜さんもよい 生者組よい
>>-150勢喜さん
終わって灰を読んだら思ったより近い部分が多かったみたいだったので、ほんのり対比っぽくなればいいな〜とか考えたのも書いた理由のひとつなのでした 感謝
本人たちに全く自覚のない対比 好き 趣味です
(-167) 2022/08/16(Tue) 23:55:06

【独】 空虚 タチバナ

/*
えへへ じゃあ一緒にパタンしましょうね
美味しく炊けるようがんばります ではまた〜**
(-168) 2022/08/16(Tue) 23:56:03

【人】 空虚 タチバナ

― 特別個室病棟 ―


[目覚めた彼は自身の状態を確認し、
 様々な感情の混じった表情を浮かべていた。>>59
 寝起きの声もふわふわしているように聞こえる。

 普段と少し違う反応に新しい彼を暴いた気がして、
 彼の複雑な心情とは裏腹にほのかに心が躍る。

 これまでより幼くて、ちょっとかわいい。
 自身にもまた新しい感情が芽生えるのを感じながら
 横目でこちらを見る彼に近づき、頬に唇を寄せた。]

  ……からだ、きつくない?

[この場で彼だけが、未だ正しい時を生きている。]
(69) 2022/08/17(Wed) 6:01:34

【人】 空虚 タチバナ

― 彼が目覚めるまでのこと ―


[欲に塗れた身体を清め、彼の姿を見下ろした。
 ぐっすり眠っているのか起きる気配はない。

 気にすべきは彼のことだけで、
 自分やソファの心配は必要なかった。
 この地を包む強い思いがそうさせるのか、>>2:114
 現世とは違いあるべき過去の姿へと戻っていく。
 この身も既に時間から解放されたモノだ。>>1:*56

 本来なら切り離された存在。交わってはならない命。
 誰よりも近く寄りそうことで、彼も徐々に
 自分たちと近い存在へと成り果てるかもしれない。]
(70) 2022/08/17(Wed) 6:01:56

【人】 空虚 タチバナ


  ……なんてね。よっ。いしょ。

[そんな葛藤は彼が迎えに来てくれた時に
 既に振り切っていますので。むしろ歓迎ですので。
 空いた彼の腕の中にいそいそと潜る。

 冷たい肌が触れたせいか、
 彼の身体が反射的に跳ねるのを感じた。

 冷え切った生者の身体とは違い、
 この肌が熱を滲ませることはない。
 せめて彼が芯から冷え切らないようにと
 暖房の温度だけはしっかり上げておいたし、>>25
 ベッドからシーツを引っ張って来て
 彼の肩を覆うようにかけた。

 自分だけでも服を切ればよかった?
 ……だって、肌が触れ合うのきもちいんだもん。]*
(71) 2022/08/17(Wed) 6:02:47

【人】 空虚 タチバナ

― おはようと告げた朝=@―


[朝≠フ準備をする彼の手が二つのカップを取る。
 多くの味を忘れてしまっていたから、
 ただ、「結と同じものがいい」と答えた。

 結はいつも生者じぶんと同じような扱いをするから
 毎回新鮮な気持ちになる。
 次第に慣れるのかもしれないし、
 彼の方が死を理解して馴染んでいくのかもしれない。

 すべてに新鮮な反応を見せる彼を見守っていると、
 予想外の言葉が飛び出したのだった>>25。]
(72) 2022/08/17(Wed) 6:03:09

【人】 空虚 タチバナ

[いつもと変わらない彼の前向きな言葉。
 いつもと同じ、他愛のない穏やかな構想。
 少しずつ、彼とのいつもが増えていくのが分かる。

 でも、今はそういうことじゃなくて。
 急に背中へくっつかれて驚く声が降る>>61
 その後に聞こえたのは同意の言葉だった>>62
 顔を上げると、いつも通りの彼がいた。

 ただ、気のせいかもしれないけれど、
 瞳に欲望が小さな炎のようにちらついた気がした。
 彼の欲はすべて私のもので、だから、炎も私の。
 気のせいだとしてもそれがどうにも嬉しくて、
 死んでようやく"生まれた"今日に浮足立って、
 素直に願いを口にできたんだと思う>>L7。]*
(73) 2022/08/17(Wed) 6:03:26

【人】 空虚 タチバナ

― はじまりの日 ―


[くしゃりと笑った結>>L8の提案は早かった。
 具体的な案なんてなかったのに、
 瞬く間にすべきことが纏められていく。

 彼の言う通り購買には何種類かの筆記具があったし、
 近くのコピー機には真っ白な紙が残っていた。>>63

 必要な物を入手し、
 途中にちょっと寄り道して戻ってきた部屋には、
 空になったカップがふたつ並んでいる>>64。]
(74) 2022/08/17(Wed) 6:03:53

【人】 空虚 タチバナ

 
  何だか子どもに戻ったみたい。

[色鉛筆なんて大きくなってから触った記憶がない。
 あの子たちもこういう物を喜ぶのだろうか、なんて。
 すっかり結に影響された思考が
 ままごとをした幼い子を思い出させた>>1:87。]

  んー……あれ? え、わぁ。
  結って線引くの上手だね。

[真っ白なコピー用紙にガイド線なんて存在しない。
 定規があればそちらも拝借していただろうが、
 なかった時はケースや他の物を利用するしかない。

 どちらだったとしても、
 結はきっと器用に線を引いたのではないだろうか。]

  少なくとも……私よりは。

[彼の引いた線に比べ、線が歪んでいるのは確かだ。
 ほんの少しだけ悔しそうにしながらも、
 二人で刻≠描く作業は一瞬、
 この地とこの身に宿る業さえも忘れさせてくれた。]
(75) 2022/08/17(Wed) 6:04:39

【置】 空虚 タチバナ

 
[そのいち。
 結が目覚めて「おはよう」と言葉を交わした瞬間を
 一日のはじまりとする。

 そのに。
 起きたら一緒にカップ一杯のコーヒーを飲む>>64。]
 
(L9) 2022/08/17(Wed) 6:05:11
公開: 2022/08/17(Wed) 6:10:00

【人】 空虚 タチバナ

[時間の歪んだ世界において、ひとつ提案をした。
 眠らない夜は一日を終えなくていいし、
 置きたくない朝はまだ訪れなくていい。

 甘やかすようで、すべてを彼に与える重さに
 結はどんな反応をしただろう。

 ふたつめは彼からの提案だったか。
 私にとっては味のしない飲み物だが匂いは分かる。
 インスタントの粉がお湯に溶け、
 湯気を立てる様は決して嫌いではなかった。
 彼が自分のために用意してくれるなら尚更。

 断る理由なんて何もなくて、素直に同意を示した。]
(76) 2022/08/17(Wed) 6:05:56

【人】 空虚 タチバナ

[最後の議題は今日を何日とするか≠セった。
 結も当然自身もここに入ってからの時間は曖昧だ。]

  じゃあ……うーん、17ね。
  今日≠ヘ8月17日。

[適当な選択だったのはどう見ても分かっただろう。
 一列七マスの枠の中、中心の辺りに数字を書く。

 日にちや時間に執着はなかった。
 死んでどれだけ経つなんて数えたこともなかったし、
 誕生日だって祝う人がいなければ呪いの日だ。

 ――でも、理由ができれば話は別。]
(77) 2022/08/17(Wed) 6:06:57

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結


  こうしないと分かんなくなるでしょ。
  ……12月24日。
 
(-174) 2022/08/17(Wed) 6:07:13

【人】 空虚 タチバナ

[数枚奥のコピー用紙を引っ張り出して花丸を描く。
 それから「むすぶの誕生日」と続けた。
 クリスマスの気配はどこにもない。

 重要なのは今日≠ェ今日≠ナあることで、
 ちょっと先に絶対忘れたくない日があること。

 あなたが私に与えてくれたように、
 私もあなたの”生”に祝福を与えたいのだ。]

  …………ダメ?

[たった一日≠サこらで本質が変わるはずもなく、
 不安そうに彼へ尋ねる。
 答えを待つのも怖かったのか、
 返答から逃げるように立ち上がった。]

  あっ、…… あー、そうだ、そうだ。
  シーツ片づけなきゃ。ね。
(78) 2022/08/17(Wed) 6:09:47

【人】 空虚 タチバナ

[購買へ向かった際の寄り道>>74の成果である、
 近くのリネン室にあったシーツへ手を伸ばす。

 いくら時の歪んだ世界だとしても
 昨夜の惨状を見る限りあって困らないという判断だ。

 拭けるし、包まれるし、敷き替えてもいいし。
 それから、]
(79) 2022/08/17(Wed) 6:10:24

【置】 空虚 タチバナ


  むすぶ、見て。ほら。
  ワンピース……みたいじゃない?

[真っ白なシーツを纏ってくるりと回って見せた。]
(L10) 2022/08/17(Wed) 6:11:22
公開: 2022/08/17(Wed) 6:15:00

【人】 空虚 タチバナ

[腰に巻いてしまえば、
 彼の言っていた服に見えないことは……ない。

 腰からだからスカートなんだけど。
 全身を包めるシーツが余りに余って
 足どころか床まですっぽり覆っているけれど。

 それでも白いパジャマと合わせれば、
 辛うじて形は成り立つはずだ。]

  あの……ね。
  その、むすぶは……ワンピース、好きなの?

[果たして不安確認の逃げ道がこれで良かったのか。
 全然良くないけどもう後戻りはできない。]
(80) 2022/08/17(Wed) 6:14:57

【人】 空虚 タチバナ

[だって、
 もしそうなら、彼の好きなものが着たい。
 そしてもっともっと夢中になって欲しい。

 彼を夢見た時から>>2:L3
 理由も目的もこれから"生まれる"感情も、
 その全てみらいがあなたのものなのだから。

 周囲の景色みたいにいつか慣れてしまったら>>72
 私、怨霊なの。重くて面倒くさい女なの。
 執着と不安が混じった炎が、瞳の中で死と踊る。]*
(81) 2022/08/17(Wed) 6:15:37

【独】 空虚 タチバナ

/*
間に合ったね 間に合いました
おはようございます

現在軸>>74〜 ここより前は基本過去〆ダイジェストです
今日≠ヘ8月17日水曜日だ 偶然ってあるものですね
終わりを意識して展開を普段よりがっつり進めてしまったので気にせずざくざく削ってください

今日も日中はお仕事に埋もれているのでお返事は昨日と同じ感じになりそうです
なのでゆっくり進めていただければ〜
(-175) 2022/08/17(Wed) 6:20:17

【独】 空虚 タチバナ

/*
時間もないし見直しも甘いんですが書ききったら正義なので 暴論
もっと綺麗にいろいろ拾いたかった……

し、現実の千早さんの最期がめちゃくちゃいい〜
>>68のラストが特に好きです
無機質な記述で綴られる一人の人間の終わり 愛
行方不明者のひとりでしかないんだな感というか 好きです

千早くんのお母さんは家族亡くしちゃったんだなぁ
奪っちゃったなぁ 後悔なにもないなぁ 怨霊できてうれしい 思考がダメ
インタビューっぽい語り口調が雰囲気ある

無機物に意識が宿るのもよい
決して善良ではないご加護ですが悪さはしません
千早くんのお母さんにも千早くんを傷つけたりした訳でもなさそうだから無感情だよ
事実を並べているだけなのにどんどん悪質になっていく
(-176) 2022/08/17(Wed) 6:27:12

【独】 空虚 タチバナ

/*
勢喜さん四谷さんのところも二度と切れない輪みたいなのができてる感じがして心の赤ちゃんもご機嫌です

>>-164千早さん
鏡のシーンは当時すごく素敵だと思ったのに上手く拾えなかったのでずっとリベンジしたかったのでしたやったー

文字書きたい時にたまに深海でふらっと入ってました
RP村の参加自体多くないのでほんとゆるゆるです
ガチ村すごい!引用打つのに便利なのでぜひぜひ〜

心に赤ちゃん住んでるからすぐきゃっきゃしてしまう(??)
千早さんの投稿を見るたび赤ちゃんずっと笑顔でした(????)
全部にこちらこそ〜って言っちゃいそうです
(-177) 2022/08/17(Wed) 6:32:35

【独】 空虚 タチバナ

/*
見落としいっぱいある気がするけど時間切れ
次は帰宅後に〜**
(-178) 2022/08/17(Wed) 6:33:10

【独】 空虚 タチバナ

/*
わ〜千早さんだ〜
PLの呼び方が一向に定まりません

シーツ気持ち一緒でよかった!
なんでも自由にどうぞ全部嬉しいです〜

だいじょぶですもう家をでるので
うれしくて最後顔出してしまいました へへ**
(-180) 2022/08/17(Wed) 6:35:58

【人】 空虚 タチバナ

― 「刻」を描いた日 ―


[広いテーブルに来客用の茶菓子ではなく、
 真っ白な紙と色とりどりのペンが並ぶ。>>84
 別の紙を用いた器用さを披露した結の手にかかれば、
 よろよろとした私の線も滑らかに紙上を踊った。

 手先が器用なことを知った。>>85
 重ねられた手が私よりも大きく固いことに気づいた。

 「手慣れ」だと言う彼に経験を尋ねようとしたが、
 すぐに思い留まって手元に集中する。
 悔しさも忘れて、「もっとやって」なんて。
 作業効率は落ちてしまうけれど、
 最初からそんなことを考慮する気は欠片もない。]
(101) 2022/08/17(Wed) 22:59:39

【人】 空虚 タチバナ


[過去は必要なかった。
 私たちだけが、私たちの未来を決められる。]
 
(102) 2022/08/17(Wed) 22:59:49

【人】 空虚 タチバナ

[彼の名前がちはや むすぶ≠ニいうこと。
 私の名前がたちばな かれん≠セということ。

 相手を呼べる音があれば、他にはもう何もいらない。
 手先が器用なことだって、彼を蝕む病だって、
 もっと彼が馴染めば気にならなくなる。

 だってそれが、それだけが日常なんだから。

 彼が景色に新鮮さを抱くのと同じように、>>60
 次第に日常に馴染んでいくのだろう。]

  ……あれ。

[そういえば、最後に頭痛がしたのはいつだろう。
 彼と強く触れ合う間だけ止まっていた痛みが
 いつの間にか見当たらないことに気づいた。

 線を引く手を止め、前のめりだった身体を倒す。
 背後に体重を預けて顔を上げると、
 彼の顔がさかさまに見えた。]
(103) 2022/08/17(Wed) 23:00:10

【人】 空虚 タチバナ


  なんか……気分いいな。

[もし、子どもの頃に戻ったとして>>75
 こんな気分になれるはずもない。
 戻りたいとも思わない。必要ない。

 元々印象的な思い出があった訳でもない。
 どうしてだったっけ。どうでもいいや。

 私の死が彼を少しずつ蝕むように、
 彼の考えが私を少しずつ変えていく。
 あなたの手が私を形作ってくれる。]
(104) 2022/08/17(Wed) 23:05:50

【人】 空虚 タチバナ


  誰のせいにもしない……うん。分かった。
  じゃあ私も――わた し、も ……っ、ぅ、あ

  ……――私にも、そうしてね。
  私が結をいっぱい困らせたら……叱って。

[彼に寄りかかったまま一日≠フ話をする。
 一つ目の提案に彼は好意的だった。>>86
 その上でもっと柔軟な考えを与えてくれる。

 過去の私にとって叱責≠ヘ恐怖の象徴だった。
 しかし今の私に過去はなく、
 手に取ったのは結と共にする永遠だけだ。

 だから、お願いする時に少し声に詰まったけれど。
 彼を見つめる瞳に恐怖は微塵も滲まなかった。
 そのせいで彼を𠮟る気が全くないことが
 表情から伝わったとしても、許して欲しい。]
(105) 2022/08/17(Wed) 23:06:16

【人】 空虚 タチバナ

[朝≠フ役目を終えたカップが
 真っ白な底を晒してふたつ、寄り添っている。

 明日≠ヘ何色が満ちるのだろう。
 同じかもしれないし、違う色かもしれない。
 明日のことは明日にならなきゃ分からない。
 それでいいんだ。

 彼の提案に頷いて、
 差し出された小指に己のそれを優しく絡めた。]*
(106) 2022/08/17(Wed) 23:06:59

【人】 空虚 タチバナ

― 8月17日 ―


[白を纏った身体は今、彼の腕の中にある。>>89

 彼の返事も待たずに離れ(と言っても数歩程度だ)、
 腰に回したシーツは床まで広がって
 咄嗟に踏ん張ろうとした足先を掬った。
 結果、一瞬だけ全体重を預けることになってしまい、
 あわあわと彼の胸へ飛び込んだ。

 どうやら私の夢が届けた幻ではないらしい。
 再び天才との評価を受けて>>90
 気恥ずかしさを孕んだ表情を隠すように
 額を彼の左胸へと押しつける。]

  そ、そんなの当然でしょ……だって、

[ワンピース大好き。結はワンピースが好き。
 明日≠烽ワたシーツ探しに行こうかな、なんて
 逸る気持ちを抑えつつ顔を上げて、]
(107) 2022/08/17(Wed) 23:07:40

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結



  私には結だけだもの。

[当たり前のように、私はまことを形にする。]
 
(-205) 2022/08/17(Wed) 23:09:28

【人】 空虚 タチバナ

[一番とか特別とか、それも間違いではないけれど、
 二番だって普通だって彼のものだから。
 私の全てが、あなただけのモノだから。

 結の手が肩を掴んで隙間を作り、
 彼の視線が広がる白を見下ろす>>90。]

  ……うれしい。

[もっと見て。もっと夢中になって。
 彼が意味をなくした過去が私をもっと貪欲にする。

 「患者むかち」だった私が、
 「ひとりの女の子あなただけのわたし」に生まれ変わっていく。

 結がまた私を抱き寄せた。
 彼の考え>>L11に気づく様子もなく、
 腕の中でうっとりと目を閉じた。]*
(108) 2022/08/17(Wed) 23:10:35

【人】 空虚 タチバナ

 
[その後、互いの「大切な日」を書き記した。
 割れた窓ガラスが散乱していた。

 私にはあと一つしかなくて、最初の紙を選ぶ。
 ベッドはなぜか抉られてスプリングを晒している。



 名づけの意味なんていらない。苗字も不要だ。
 複数人の足音、指示を飛ばす籠った声。

 彼の呼んでくれる響きだけがあればいいから、
 元より成果が得られると思ってなかったのだろう。

 「かれんの誕生日」と綴った。
 「いません」と報告する声は淡々としている。

 
(109) 2022/08/17(Wed) 23:15:08

【人】 空虚 タチバナ

 
[それから彼が描く絵の美しさを知り、
 毎年多くの失踪者がいる中でも有数のスポットだ。

 かと思えば個性豊かな動物たちに笑って。
 隊員たちは慣れた手つきで捜索を勧めている。

 正直、私はすべて動物側の出来だったけれど。
 とある部屋に入った時、一人が口を開いた。



 いつか思い描いた未来>>2:L1より歪だとしても
 どうしてわざわざこんな所に死にに来るんでしょう。

 幸福な日々が、二人の「刻」を彩っていく。
 足元で踏みつけられた薄汚れた紙が音を立てた。
]*
 
(110) 2022/08/17(Wed) 23:15:29

【独】 空虚 タチバナ

/*
最後タグが上手く反映されないな〜ってしてたらバイト数オーバーでした 報告書みたいに一発言にしたかった……
千早さんの現実ロルが好きだったのでふんわりふんわり便乗です たぶん 支障はないと 思う
(-206) 2022/08/17(Wed) 23:18:57

【独】 空虚 タチバナ

/*
全体的にざっくりざっくり〆感ありつつ
ドレスの件(PLは)知っているのでお好きなように進めていただければ〜
こちらが想定していなかった考えがいくつも出てくるの天才どころか神の領域なんだよな……腰に巻いただけの怨霊より

かれんに花言葉がついていたなら、「あなたは私のもの」と「私はあなたのもの」だと思っています(?????)
めちゃめちゃ幸福で前向きなあなたしかいないが言えて幸せでしたやったー 歪だけども いいの
(-207) 2022/08/17(Wed) 23:21:50

【独】 空虚 タチバナ

/*
四谷さんは挟んでしまってすみません
ずっと筆がはやい…すごい……!

お二人の静と動なおもいの向け方にいいぞいいぞ〜している
ホラーにおわすのもいいぞ〜

お返事できてあと1〜2回かな〜
終わってしまうの寂しい 皆さん素敵でしたね
お忙しい方や調子の優れない方はご自愛ください
ということでお風呂 またのぞきます**
(-209) 2022/08/17(Wed) 23:25:39

【独】 空虚 タチバナ

/*
投下してから読み返すと変換ミスとか修正漏れとか見つかるの、たぶん文字の方が変形している(冤罪)

やったーでぃすとぴあ!
夢と現実の反転はしたかったので楽しんでもらえてうれしいです はぴ
赤ちゃんにガラガラ振ろうね
(-217) 2022/08/18(Thu) 0:32:15

【独】 空虚 タチバナ

/*
>>-213>>-214千早さん
はーい承知しました!
こちらも次が〆くらいの感じでおりますのでごゆるりと〜明日も日中は顔出すのむずかしそうなので……!
なので日中でも明日夜でも好きな時に書いてくださると新鮮な悲鳴をあげます よろこび属性です

ということで今日は灰追いかけておやすみしますね
(-218) 2022/08/18(Thu) 0:35:26

【独】 空虚 タチバナ

/*
>>-188>>-189勢喜さん
気遣いということならぜんぜん!
その方がお互い動きやすいかな〜(行動範囲的に)くらいのやつなので
むしろイベントのきっかけくれた感謝でいっぱいです
こちらこそ気にさせてしまったらすみません!

相反した展開に頷きすぎてヘドバンしそう
似てるけど違う二人だと思っていたので正反対の道に進んだのめちゃくちゃ楽しかったですね

全年齢作品だっていちゃいちゃいっぱいあるぞ!
怪異楽しんでくれてうれしかった!
鬼畜!悪魔!いっぱい生きてね!
(-219) 2022/08/18(Thu) 0:45:13

【独】 空虚 タチバナ

/*
>>-192千早さん
何度も言ってくれるのもぎゅっとしてくれるのも嬉しいのでこれからもいっぱいしてくださいね

おっけー満足
では本日はおやすみします 明日も夜からです
最終日もよろしくです〜**
(-220) 2022/08/18(Thu) 0:47:38

【秘】 千早 結 → 空虚 タチバナ


   

[───それには別の理由もあって・・・
パジャマではない、真っ白な布地に包まれたきみが、光を帯びているようであまりに綺麗だったから───・・・

    まるで、ぼくだけの「XX」のようだから]
   

   
(-232) 2022/08/18(Thu) 10:17:09

【独】 空虚 タチバナ

/*
わ〜〜〜〜本編も解説もありがとうございます!
外でふやふや読んでたら不審者になるところでした うれしうれし

村建てさん側に明らかになっていない真実があるっぽいな〜と思っていたので、病院や不審死まわりは進行に必要な分以外はあまり触れないようにしてました
タチバナが死んだ時のことを覚えてないのはそんな理由です
怪異に襲われたとかなのかなと思って胸に穴開けたけど、たぶんタチバナ自身がそうあるべきと望んで欠けた気がしますね

一応相次いだ不審死(wikiより)の最初の方に死んだイメージで通していたのでカルテがあるかもしれないってしてた だから9月9日より前かな〜とか
(-249) 2022/08/18(Thu) 18:43:37

【独】 空虚 タチバナ

/*
ヨモツヘグイ良い〜〜〜だし、願いの実現する空間も良い〜〜〜
齟齬が起きそうな部分は個人差ということで許してください

本編に言及してないのはお返事にすべてを込めるためです
またそんな嬉しいことして もう ありがとう2時間ください**
(-250) 2022/08/18(Thu) 18:46:08

【人】 空虚 タチバナ



[一日一日を指折り数えるようになった。]

 
(121) 2022/08/18(Thu) 21:11:42

【人】 空虚 タチバナ

[「おはよう」と挨拶を交わし、朝が来る。
 結がふたつのカップに飲み物を入れてくれる。
 最初は三つだった選択肢も、
 備えつけだけでなく、購買の物がいくつか増えた。

 コーヒーのことが多かったけれど、
 空が暗く暑い夏は冷たいオレンジジュースにしたり、
 入道雲の広がる乾いた秋は紅茶を選んでみたり、
 眠れない長い夜の後にはホットミルクを準備したり、
 眠らない夜を求めた日はただの水を交わしたり。

 最初の頃はずっと同じ物を望んだけれど、
 味に鈍い私でも炭酸が楽しめると分かってからは、
 ごく稀にこちらから誘うこともあった。

 別々になんてしませんとも。やです。
 だって彼の感じたことのすべてが欲しいんだもの。

 だからと言って彼に無理強いすることはしない。
 一方が支配するのではなく、互いが望むまま、
 話し合うことができるのだから>>87。]
(122) 2022/08/18(Thu) 21:12:07

【人】 空虚 タチバナ


[それから先のことは決まっていない。]
 
(123) 2022/08/18(Thu) 21:12:21

【独】 空虚 タチバナ

[ある時は子どもたちと彼が出会った。>>-228
 彼はいくつも重なる幼い声に
 聞き覚えがあったのだったか。>>0:-18

 両者から互いへの興味を示されたかもしれないし、
 既に彼を知っている子どもたち>>0:49
 現在の状況も把握していたかもしれない。

 どちらにしろ相手を紹介しようとして、
 自分が子どもたちの名前を知らないことに気づく。

 ずっと、ひとりだった。誰も求めなかった。
 だって――なんて過去は忘れてしまったけれど、
 子どもたちの名前を知ることができたなら、
 こちらからも名乗ることがあったかもしれない。

 私からは「いい子だよ」とだけ話した。
 お喋りを嫌っている訳ではなさそうだったから、
 子どもたちから事情を聞くことはあったかも。

 彼が気軽に子どもたちと接しようとするなら、
 あの子たちの呪が彼を蝕まないよう
 緩やかな闇が彼の周囲をふわりと包んだだろう。

 もし、あの子たちのお母さんが見つかっていたら、
 そんな心配も必要ないのだろうけれど。]
(-256) 2022/08/18(Thu) 21:12:43

【独】 空虚 タチバナ

[ある時はカナさんの話をした。>>-229

 他の怪異と繋がりの薄い私は、
 彼の疑問になかなか答えることができない。
 けれど、時折聞こえる歌声の主だけは
 時間すら有耶無耶な世界で私を呼んでくれたから。

 もし、鉢合わせするような場面があったなら、
 ■■さんを見つけたカナさんVS決して認めない彼の
 静かな戦いが幕を開けてしまったかもしれない。
 両者とも意見を曲げずに拮抗する中で、
 彼の手の中に■■さんの姿が現れることはあったか。

 きっと、ここにいた誰も、
 本当の■■さんを連れてくることはできない。
 彼女の見ている夢だけが■■さんを留めている。
 彼女にとっては生きているみんなが■■さん。
 だから、どんな人かなんて尋ねたこともなかった。]
(-257) 2022/08/18(Thu) 21:13:10

【独】 空虚 タチバナ

[彼女はどんな反応をしただろう。
 心が乱れる様子があればそれ以上を留めただろうし、
 私のことを彼女に熱弁しようとするのであれば
 呆れるより先に衝撃がこの身を貫いた。

 驚いて、慌てて、恥ずかしくて、
 
ちょっとだけうれしくて、
また慌てて。
 私は彼をカナさんから引き離そうとする。

 「彼女が望む夢を見させたいの」と。
 あくまで私の考えだったから、
 彼がなおも話し続けるのであれば止めることはない。
 ただどこか恥ずかしそうにそわそわして、
 彼と彼女が落ち着くまで傍にいただろう。

 これもすべて、夢かもしれないけれど。
 今も変わらず、彼女の綺麗な髪が
 陽に透けきらきら輝いていたならうれしい。]
(-258) 2022/08/18(Thu) 21:13:54

【置】 空虚 タチバナ

 
[締め切った窓の外で雪が降っている。
 遠くから聞こえるうぐいすの声、
 子どもたちの笑い声、
 聞き馴染んだ曲を奏でる歌声も。

 重い雲の隙間からは柔らかな陽光が降り注ぎ、
 霞んだ星空を覗かせていた。

 季節が混じって歪んで、時間が戻って捩じられて。
 私たちの願いが二人の世界を描いていく。]
 
(L14) 2022/08/18(Thu) 21:14:13
公開: 2022/08/18(Thu) 21:15:00

【人】 空虚 タチバナ

[夜は、二人で日記を書いた。>>-231

 色素の薄い彼の髪色に似た色の表紙。
 これまでなかったはずだが、
 待ち構えたように購買へ現れたものだ。

 カレンダーの枠には入らないことに早々に気づき、
 探しに出かけた時のことだ。
 そのせいで彼が書き込むことがない限り、
 カレンダーには二つの特別な日だけが残っている。]
(124) 2022/08/18(Thu) 21:14:36

【人】 空虚 タチバナ

[日記を書き終われば、暖房をつけて一緒に眠った。

 睡眠が必要なのは彼だけだったけれど、
 冷たくて、寝返りの邪魔もしてしまうけれど、
 それでも私は彼の傍を離れない。

 彼の寝息と一緒に心音を確かめるのが好きだった。
 時折解け、また抱きしめてくれる腕が欲しかった。
 眠らない情熱的な夜も、眠る静かな夜も、
 彼のすべてが私に与えられる幸福を享受した。

 実際そうなのか私が抱く夢なのか分からないけれど、
 彼の鼓動は日に日に弱くなっていくようだった。
 時折私の肌へ彼の体温が移るような気もした。]
(125) 2022/08/18(Thu) 21:15:13

【人】 空虚 タチバナ

 
[まるで――まるで、
 ひとつの心臓いのちを共有するように。]
 
(126) 2022/08/18(Thu) 21:15:47

【人】 空虚 タチバナ

 
[少しずつ、私の死が彼にのしかかっていく。
 代わりに彼の抱えた病は鳴りを潜めていたはずだ。
 現世から解放された時間は正しいものではないし、
 私以外が彼を蝕むのを許すはずがないからだ。

 具合が悪そうな様子はないはずだから、
 彼の身体が弱っているという訳ではないと思う。
 本当は私も眠ってしまい、夢を見ているだけかも。]
 
(127) 2022/08/18(Thu) 21:16:19

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結

[ うれしい?

            かなしい?

  まだはやすぎる?

         たりない?

                まちどおしい? ]
(-259) 2022/08/18(Thu) 21:16:42

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結



  ううん、ぜんぶ。

 
(-260) 2022/08/18(Thu) 21:17:28

【人】 空虚 タチバナ



[遠ざかる心音と共に一日一日を数えている。]*

 
(128) 2022/08/18(Thu) 21:17:56

【人】 空虚 タチバナ

― 0年12月24日 ―


[彼の声>>119に促されて目を開くと、
 見慣れた背景といつもの彼がいた。]

  ん、大丈夫。ありがと。

[相変わらず彼は私を生者と同じように扱う。
 彼と二人過ごすようになって半年近くが経ち、
 戸惑うよりも受け入れることが日常になった。

 視線を滑らせると、日常と違う箇所が目に入る。]
(129) 2022/08/18(Thu) 21:18:15

【人】 空虚 タチバナ

[手先の器用な彼は料理も上手にできるようだった。
 あるいは、半年間の成果かもしれない。
 味見のできない私は彼の隣でお手伝いをする。
 彼ほどではないけれど、多少は成長したと思う。

 その結果の料理が皿に乗り、湯気を立てている。
 ワインクーラー代わりのパスタ鍋は少々大きく、
 ラベルを剥がしたペットボトルの白い頭だけが覗き、
 プラスチックの身体を悠々と氷の海に
 半分浸していることが容易に想像ついた。]

  ……今日、結の誕生日だよ?

[何よりも違うのは私自身だろう。
 景色からもっと近い場所へ視線を戻すと、
 主役より着飾った自分の姿が見えた。

 普段パジャマの袖で隠れている白い腕は露わに。
 反対に胸元は彼が与えた白で覆われている。
 腕を持ち上げて頭を触れば、
 三つ編みの凹凸が指の腹を擽った。]
(130) 2022/08/18(Thu) 21:19:27

【人】 空虚 タチバナ


  結が好きなやつだ。

[彼に髪を纏めてもらうのは初めてではない。
 限られたこの世界で、
 彼は私の想像を超えて多くの思い出を紡いだ。
 望む物が手に入る世界の性質>>-230が、
 彼の探求心を後押ししたのだろう。

 誰かの髪を切ることも初めてだったし、
 朝、頬ずりをすると
 髭がちくちくすることも初めて知った。

 長く、永くここを彷徨っていたと思う。
 けれど、彼と過ごした半年間の方がずっと濃くて、
 毎日が永遠で、あっという間だった。]
(131) 2022/08/18(Thu) 21:19:49

【人】 空虚 タチバナ

[評価を待つように、彼がこちらを見ている。>>120
 どこか緊張したようにも見えるその姿は、
 出会った頃に似た服装をしていた。>>L13

 それなら、足りないものがある。ね。]

  結。

[何度名前を呼んだだろう。
 分からなくなるくらい、彼だけを望み、求めた。
 纏めて貰った髪を崩さぬよう、闇が滲む。

 彼の白いシャツを包んだ黒は、
 最初に出会った時のように彼に上着を与える。
 あの時はサマーカーディガンだったけれど、
 今日の主役は彼だからぴしっとしたやつで。]
(132) 2022/08/18(Thu) 21:20:05

【秘】 空虚 タチバナ → 千早 結

 
[彼の与えてくれたドレス、私が注いだタキシード
 向かい合う二人に、季節外れの暖かな陽光が降る。]
 
(-261) 2022/08/18(Thu) 21:20:35

【置】 XX タチバナ



  お誕生日、おめでとう。

  
(L15) 2022/08/18(Thu) 21:21:46
公開: 2022/08/18(Thu) 21:25:00

【人】 XX タチバナ

[死を孕み、終わりの境界に立つこの場所で、
 ただ一人、彼の生を祝う。]

  生まれて来てくれて……私と 出会ってくれて、
  ありがとう。

  というか、え、と……褒めてくれるのもありがと。
  ……ふふ、照れちゃうね。

[返事を待ちきれなかった彼が笑うから>>L13
 私もXXを湛えた笑みを贈った。]*
(133) 2022/08/18(Thu) 21:22:36

【独】 XX タチバナ

/*
想定した時間より遅くなる時は思ったよりたくさん書いてるって私知ってる
たいへんお待たせしました これでも削りました
24日以降が現在軸なのでそこまで長くはないと信じてる
(-262) 2022/08/18(Thu) 21:23:59

【独】 XX タチバナ

/*
体調とか病状とかはおまかせします
気持ち新規情報を交えつつ 気持ちね
タチバナが生き返る訳ではないです 怨霊です

あとは大丈夫かな
迷うところあったら好きに変えてもいいし聞いていただければ答えられると思います
すべて自由に 楽しいように
(-264) 2022/08/18(Thu) 21:26:51

【独】 XX タチバナ

/*
>>-263
へへ 実際はタキシードよりスーツっぽくなってそうですけども
解釈はおまかせしますね
(-265) 2022/08/18(Thu) 21:27:51

【独】 XX タチバナ

/*
むすぶとかなめ・・・(かみしめる)
(-267) 2022/08/18(Thu) 21:34:41

【独】 XX タチバナ

/*
タチバナのまま入村している辺り、過去の自分がこういう展開を一切想定してないのが分かって面白い
怨霊だから永遠に家族に縛られたままかと……むらはなまもの たのしいすき

>>-222千早さん
お見送りもお迎えもいっぱいありがとうございました!
めちゃくちゃ元気出る とつぜんのりもわもお疲れ様です……!

ロルの端々から土台のある知識なのかなって思っていたんですがやっぱりお詳しい 大学とかも すごい
鮮やかさより深みの強いお色に感じました伸びた色もまた綺麗
ふたつとも調べてお値段の違いにびっくり
というかこれを購入すれば実質推しの具現化を手元においておけるのでは???

すぐ優しくするんですから……調子に乗ってサングラスかけながらぶいぶい便乗しちゃうでしょ
天使は結くんの方なんだよなぁ 堕天使なのでは

お名前のことはまだ黙ってにこにこ待ってますね
なんでも嬉しいより全部嬉しいの方があってる気がしてきました
千早さんが書いてくださる文章全部大好きだし嬉しいです へへ
(-268) 2022/08/18(Thu) 21:40:20

【独】 XX タチバナ

/*
勢喜さんの過去を見て改めて四谷くんに会えてよかったねってなる
というかつら……犯罪じゃないですか 早く取り締まって もういないのか
犯罪は一切犯さない橘家を見習って いやいいです しあわせになーれ

>>-233千早さん
反応は残せなかったんですがばっちりお昼休みに見てました
遅筆でお待たせして申し訳ない
コアもね いつも日中お待たせすることが多かったのにいっぱいありがとでした
やりたいことやりきれるよう私も速度を磨きます
(-274) 2022/08/18(Thu) 21:45:13

【独】 XX タチバナ

/*
灰は速度重視で句読点すら放棄してるんですが、スペースすら開けてない場所があって勢い余りすぎている
勢喜さんは単語登録したので完璧です

>>-269千早さん
はやい! ありがとうございます!
こちらこそ千早さんがいっぱい世界を広げてくださるからどこまでも書いてしまいたくなりました お髭もよい
へへへ どう足掻いても怨霊なのでね 傍で生きてくれる千早さん最高です ぎゅ

>>-270千早さん
推しが使っていた絵の具という概念 見逃せない
(-275) 2022/08/18(Thu) 21:48:57

【独】 XX タチバナ

/*
千早さんが書いてくださっている間に全力ですべてを済ませてきます

個人的に4時更新すごい良かったです
途中で更新挟まないので夜がまるまる使える感じがしました

いそぎます では**
(-276) 2022/08/18(Thu) 21:51:19

【独】 XX タチバナ

/*
ひえ はんにん つよい たいほ はなしません

かれんちゃんはねむらない し はなさない
めちゃくちゃたいへんでしたねすきです

おへんじかきます かぜのように
(-288) 2022/08/18(Thu) 23:34:04

【独】 XX タチバナ

/*
せきさんは頑なに世喜さんの方を先に出すので、単語登録することで一番目に出るようになりました えっへん

勢喜家の話もしたいけどまた後で
はんにんつよ・・・
(-289) 2022/08/18(Thu) 23:35:23

【人】 XX タチバナ

― 0年12月24日 ―


[死に近づこうとも決して消えることのない命>>139
 ゆらめき、瞬き、微笑む。
 ふと何かに気づいた様子で目の前の彼を見上げた。]

  また……伸びたね。

[物も、場所も、私も。
 ここに在るものはすべて解放されているのに、
 彼の心音だけが未だ正しい時を刻んでいる。

 己の目覚めだけが「刻」を示す中で、
 彼は狂うことなく、順応すらしてみせて
 今、ここに在り続けていた。

 彼が元来持っていた思考>>86
 この地に会っていたからなのか、
 吞み込まれたことで少しずつ変異したのか。

 彼が傍にいれば理由なんて何でもいいけれど、
 私の存在が意味になればいいと思う。]
(148) 2022/08/19(Fri) 0:25:15

【人】 XX タチバナ


  もちょっと切っておけばよかった?

[過去は影になった。
 彼にとっての己の価値を見誤ることはないし、
 彼の好意も素直に受け止められる。照れるけど。

 だから彼へ伸ばした手が拒まれることはありえない。
 躊躇も怯えもなく前髪に振れ、毛先を揺らす。

 少しずつ、結が私を埋め尽くしていく。
 欠片の誇張もなく、彼だけのものになっていく。]
(149) 2022/08/19(Fri) 0:25:27

【赤】 XX タチバナ

[そんな彼が「ぼくのもの」と言った。
 その裏に潜む欲>>*29を掬いとることはできたか。
 察せずとも、彼の熱を知っているこの身体は
 勝手に背中の中心に甘い痺れを走らせる。

 彼と過ごした半年は、彼に拓かれ、
 多くを知られた日々でもあったから。

 毛先をつついた指先が微かに震えたことは、
 私を見ている彼だけが気づけることだ。]
(*30) 2022/08/19(Fri) 0:25:46

【人】 XX タチバナ

[しっとりと肌を滑る空気が彼の声>>141で霧散した。
 注いだ黒は材質まで再現することはできず、
 重さも感じさせないまま上着の形で停滞している。]

  ふふ……あは、
  主役はお姫さまだったの?

[珍しくくすくすと声を漏らしながら笑ってから、
 彼に心からの祝福を贈り、願いを受ける>>L16。]

  いるんだよ。
  ずっと、一緒にいるの。

[彼の差し出してくれた手を取りながら返事をする。
 XXの言葉というには陰湿で、
 誓いよりも呪いに近い響きを有していた。

 この場に似つかわしくない温度を持って、
 彼がくれた白を纏い、光の下、花のように笑う。]*
(150) 2022/08/19(Fri) 0:26:04

【人】 XX タチバナ

[エスコートされたのもこんな風に食事をするのも
 "生まれて"初めてのことだった。
 椅子を引かれ、腰かける。
 彼と向かい合ったなら、照れたようにはにかんだ。]

  ちょっと緊張するか……も?

[透明なプラスチックを傾け、赤紫色の液体が流れる。
 丁寧な曲線を描くグラスが浅く満たされていった。
 小さな気泡と仄かに甘い匂いが広がる。

 差し出されたそれを受取ろうと手を伸ばしたが、
 私が得たのは別の物>>L17だった。]
(151) 2022/08/19(Fri) 0:26:16

【人】 XX タチバナ

[花が咲いたのはどの指だっただろう。
 彼が触れたことのない場所などないに等しいから
 いずれの指であってもサイズはぴったりだろう。]

  ……。

[一瞬、言葉を忘れた。
 初めて会った時のように何も返せなかった。
 ただまじまじと手元を見つめ、
 驚いた表情を隠さずに彼の方を向き直す。]

  …………いつ、作ったの?

[最初に出たのはそんな気の利かない言葉だった。
 実際、彼の傍を離れることはほどんどない。

 それなのに気づかなかった。隠されていた。
 彼に関して知らないことがあった。
 不満が炭酸の泡のように、ふつりと浮いて弾ける。

 けれど、それは心地よい刺激だった。
 足りないことがもどかしくて、新しい彼がXXしくて、
 何より彼が与えてくれたものすべてが嬉しかった。]
(152) 2022/08/19(Fri) 0:26:48

【人】 XX タチバナ


  ううん……っ、ううん、 いいの。
  これがいいの。これしかやだ。

[おもちゃみたいなんて言う彼に慌てて首を振った。
 指輪を嵌めた手を抱きしめ、胸元に仕舞う。
 押し当てた手の甲が布の向こうにある穴を感じた。]

  ……うれしい。すごくうれしい。
  ありがとう結。ずっと大切にする。

[このむねに広がる感情を、
 どうやったら言葉で伝えきれるだろう。
 口から出た言葉はありきたりな物ばかりで、
 音の不自由さにもどかしさを覚える。

 うっとりと手元を見つめた。
 細い何かを曲げて作ったのだろうか。
 それなのに指先に何かが引っかかる感じはなく、
 丁寧に作られたであろうことは予想できた。

 彼から与えられた物が私に傷をつけても、
 それもまた悦びでしかないのだけれど。


 今は何よりももどかしさが勝って、
 指輪を贈ってくれた彼の手を捕えようとする。]
(153) 2022/08/19(Fri) 0:27:16

【秘】 XX タチバナ → 千早 結


[手を繋ぐ。絡めて、重ねて、交わす。
 これまで何度も繰り返してきた行為だけど、
 普段よりも特別なことのように思えた。

 指先がぽかぽかする。掌が火照る。
 私の熱が、彼の体温に触れた。]
 
(-295) 2022/08/19(Fri) 0:27:37

【置】 XX タチバナ



[――"結"ばれたのだと思った。

 生と死を超えて、刻さえも制して、
 あなたとわたしが永遠である証だと信じられた。]

 
(L18) 2022/08/19(Fri) 0:27:58
公開: 2022/08/19(Fri) 0:30:00

【人】 XX タチバナ


  ……わたしは、何をあげられる?

[邪気を感じさせない穏やかな声で尋ねる。]

  私には、私しかないの。
  でも私はもう全部結のものだから……。

[そう、プレゼント。誕生日には必要な物。
 随分と遠ざかっていたせいで思いつかなかった。
 相手の目を盗んで準備する器用さもなく、
 彼を捕らえた手も反対の手も空っぽだ。

 だって、元々全部あげてるし。
 だって、結が寝ている時も離れたくないし。
 そんな言い訳が頭の中を巡る。]

  教えて、結。
 
[だから、今、ここで。彼の願いを求めた。]*
(154) 2022/08/19(Fri) 0:28:10

【独】 XX タチバナ

/*
すみません〆られませんでした…!
こんな時間なのに どうして 足りない

既に夜深いのでご無理はなさらないでくださいね
この村の終わりじゃない雰囲気に合わせて続く〜って感じでも大丈夫ですし、書いていただけるのならそれはそれで普通に歓喜します 大歓喜
なのでお体第一で考えていただければ〜
(-297) 2022/08/19(Fri) 0:30:33

【独】 XX タチバナ

/*
>>-298
他の人が挟まるのはぜんぜん気にならないのに自分が挟まると申し訳なくなるみたいなところありません?
つまりは全く問題ないです
更に言うならちょうどシーンの区切りだったのでってことでどうでしょう セーフ
(-300) 2022/08/19(Fri) 0:33:02

【独】 XX タチバナ

/*
>>-290千早さん
一日くらい多少の無茶は許されると信じています
でもやりすぎない程度にね ほどよく

やりたい放題すべてが天才でぜんぶ嬉しかったー!
プレゼントのことを考えていなかった愚かな怨霊はおりましたが……以降については先に書いてしまったのでそちらで!

こちらこそいっぱいお付き合いありがとうございます
エピローグまでぎゅぎゅっとロル交わせて本当に幸せです
(-301) 2022/08/19(Fri) 0:37:15

【独】 XX タチバナ

/*
>>-280>>-281勢喜さん
傷が残るの生き続ける人間らしいなーって思います
それに痛みがある方が癒される喜びがあるんですよって 怨霊のタチバナなら言う 実際そうしているので

個人的にはタチバナの方が完全に消してしまう道を選んだので、生きる側と死ぬ側で対照的なの楽しいですねってなっちゃいますね
どちらも諸手を挙げたハピエンじゃないのがよい 

万人にとっての幸せじゃなくて、二人にとって幸せな未来でありますように!
(-303) 2022/08/19(Fri) 0:42:56

【独】 XX タチバナ

/*
お三方のロルでスマホの壁紙と実際の作品と青空が繋がるの爽やかでいいな〜
友人みたいな親しさじゃないけど、特別な経験を共有した不思議な繋がりが見えて素敵

あと結ぶかぶりしてしまったんだけど、気持ちは同じだったということにして勢喜さんと心の握手をします
(-307) 2022/08/19(Fri) 0:47:40

【独】 XX タチバナ

/*
>>-305>>-306
承知しました〜
余談でも〆でも書きたい方からでだいじょぶです!
投下順序でいろいろ変わったりすると思うので

私もお返事で書きたいことがもちょっとあったりするので というのもあり
なので本当に時間はお気になさらず!
本来宵っ張りコアなので、村閉じまで起きる覚悟はできています
(-308) 2022/08/19(Fri) 0:50:16

【独】 XX タチバナ

/*
正確に言えば書きたいことならめいっぱいあるんですが、
せめてあと一文書き添えたい みたいな感じ
なので〆ていただくのはばっちりOKです〜
(-309) 2022/08/19(Fri) 0:51:44

【独】 XX タチバナ

/*
やったーあくしゅあくしゅ

置手紙は千早さんが2d頭で使ってくれたのが天才でしたね
人によって違うとは思うんだけど、デフォルトだと背景が白なのも良い 真っ白に際立たせたい時に使っているので

>>-310
共感のヘドバンが止まらない
今日明日みたいな話じゃなくて、これから長い時間をかけて勢喜さんがいろんなことに気づいて生きていかれるのを応援してます PLが 怨霊もしたい気持ちはありました
(-315) 2022/08/19(Fri) 1:12:05

【独】 XX タチバナ

/*
四谷さんありがとうございました〜
怖がってくれる神対応永遠に感謝

私も作業に潜りがちになります
顔出してなくても起きてます 寝落ちはしないのでご安心を
(-316) 2022/08/19(Fri) 1:13:36

【秘】 千早 結 → XX タチバナ




   、あ────、あたたかい、

   
[きみの中に、たしかにあたたかさを感じて]
   
   
(-319) 2022/08/19(Fri) 1:46:49

【独】 XX タチバナ

/*
やったー!ありがとうございます!
へへへ 一番上げたいもの欲してもらえるのうれしいね
(-321) 2022/08/19(Fri) 2:13:25

【人】 XX タチバナ

― 
芽吹く
=@―


[ネタバラシをするあなた>>155は、
 ごめんねと言いながら笑みを漏らす。
 ――私に滲んだ不満すら受け止めてくれるように。

 左手の薬指にぴったり嵌った指輪を抱きしめる私を
 あなたは見つめて、すべてを映してくれる。>>156
 ――私が抱いた喜びを慈しむように。

 あなたに伸ばし、捕らえた私の手に、
 あなたはそっと優しい口づけを落とす。>>157
 ――私の孕んだ欲をXXしてくれるように。]
(164) 2022/08/19(Fri) 3:19:35

【人】 XX タチバナ

[僅かな間を除き片時も離れようとしなくても>>155
 彼はほんの少しだって嫌な顔をしなかった。

 自惚れた私はどんどん欲深くなるのに、
 彼はすべてを呑み込み、また口を開ける。

 ――確かに、空っぽだったのだろう。
 彼のこころはとっても広くて、
 ちょっとやそっとのことじゃ足しにもならない。
 そんな気がした。]
(165) 2022/08/19(Fri) 3:19:52

【秘】 XX タチバナ → 千早 結



  結は、私のために生まれて来たんだよ。

 
(-324) 2022/08/19(Fri) 3:20:10

【人】 XX タチバナ





[熱が、芽吹いた。]*
(166) 2022/08/19(Fri) 3:20:26

【人】 XX タチバナ

― 
花開く
=@―


[彼に名前について聞かれた時>>159
 一瞬、漢字を思い出せなかった。
 壁に一年分貼りつけたカレンダーを見てみるけれど、
 数ヶ月前の自分は響きだけを残したらしい>>109。]

  手、かして。

[いつかの彼>>158とは違い、
 人差し指の腹で掌を擦り、文字を書いていく。]

  ……んーと。

[最初は花だった。それは覚えている。
 ちなんだエピソード>>1:140>>1:141でもあれば
 思い出すきっかけになるのかもしれないけれど、
 生憎何かがあった記憶がない・・・・・。]
(167) 2022/08/19(Fri) 3:20:47

【独】 XX タチバナ


[だって、私にはあなたがいるから、
 過去は塵ひとつだって必要ない。>>102

 ずっと欲深くなったわたしを彼で満たすことに、
 空っぽだったあなたの中に私を注ぐことに忙しくて
 あなた以外のことに憂う時間が勿体ない。

 だから、わたしはあなただけを見ている>>160。]

 
(-325) 2022/08/19(Fri) 3:21:20

【人】 XX タチバナ

[名前の続きを書く時、ふと左手が目に入った。

 あれからずっとつけたままの指輪は、
 次第に体の一部であるかのように馴染んだ。
 その……いっぱい動く時はなくさないよう外すけど、
 指が寂しくてそわそわするくらいだ。

 シンプルなシルバーリング。
 頂点には小さな花が咲いていた>>L17。]

  花に……蓮≠ナ、かれん。
  ……が、いい。

[いつかに似た言い回し。>>47
 彼は黙って受け入れてくれるだろうから>>62
 自ら「くさかんむり」を書いた部分を指で擦る。
 指先にインクなんてつけてないから、
 擦ったところで彼の掌が赤くなるだけだ。]
(168) 2022/08/19(Fri) 3:21:36

【人】 XX タチバナ



  本当はこっち……でも。

  いっぱいじゃなくて、ひとつがいい。
  …………あなただけの花になりたい の。

[だから、私は名前を芽吹かせる。
 あなたの前で蕾を赤く染めていく。]
(169) 2022/08/19(Fri) 3:22:20

【人】 XX タチバナ

[恥ずかしいことを言ってしまった気がしたけれど、
 彼はからかうことも咎めることもなく
 蓮≠ノ関する話をしてくれた。>>161

 深い池の泥の中に根を張る、人には少し遠い花。
 けれど一度手にすれば、多くの意味を持つと言う。]

  ……んっ、 ちょ …っと、 むすぶ、

[蓮の話をしていた彼の唇がうなじに触れた。
 触れるだけじゃなくて辿るように唇が動けば、
 死の甘い匂いが綻ぶように香り立つ。>>162

 彼は、確かめるように願い>>158を口にした。]
(170) 2022/08/19(Fri) 3:22:45

【秘】 XX タチバナ → 千早 結



  絶対離れない。
  私は、結に出会うために生まれたの。

 
(-326) 2022/08/19(Fri) 3:23:09

【人】 XX タチバナ

[名前の由来なんて知らない。>>162
 生まれて来た意味すら分からなかった。

 けれど、それなら全部決めてしまえばいい。
 あなたの中に、私はすべてを見出す。

 私は左手の小指を立てて、結に差し出した。
 小さな花が窓から差す光に照らされて、
 星のように煌めく。]
(171) 2022/08/19(Fri) 3:23:40

【人】 XX タチバナ

[これは余談なのだが。

 「私も結に指輪をあげたい」と相談し、
 本人に習いながら指輪作りに励む未来があるはずだ。

 きっと彼の物より歪になってしまうけれど、
 何らかの意思が働いているのか
 彼の指から勝手に離れることのない銀色が
 やがて彼の左手薬指を彩ってくれるだろう。]
(172) 2022/08/19(Fri) 3:23:57

【置】 XX タチバナ




小指ばらばらだったものを絡めて、結んで。

        ―― 花連つぼみは、花蓮になるはなひらく。]*


 
(L23) 2022/08/19(Fri) 3:26:00
公開: 2022/08/19(Fri) 3:25:00

【独】 花 タチバナ

/*
あ〜〜〜最後に肩書かえわすれた やりました
こんな感じでどうかな 辛うじて〆です
でも全然終わらないのは村と同じです

間違いしあわせいっぱい積み重ねていきましょうね
なお本人たちの視点からはただの幸福な模様
(-327) 2022/08/19(Fri) 3:28:17

【独】 花 タチバナ

/*
あのですね、「芽吹く」「花開く」話をしたくてメモがあったんですよ
>>162見て「花開く」って書いてあって本当にびっくりしました

そういうとこですよ だいすきです
(-328) 2022/08/19(Fri) 3:29:45

【独】 花 タチバナ


/*
おそらく最後を想定した置手紙より後の発言投下ですみません
後で読むの楽しみにしてますね

3秒差で投下に気づかないことある???
勢喜さんもお疲れさまでした
直接的ではない不思議なご縁をいただけてめちゃくちゃたのしかったです

村建て様もお疲れ様でした
滑り込みでしたが丁寧なwikiにいつも助けられてました
遅筆に対するフォローもあり、メモに遅筆を掲げることで心を保ちました
素敵な村をありがとうございました
(-330) 2022/08/19(Fri) 3:33:48

【独】 花 タチバナ

/*
はっ まだ起きてただと……!?
大丈夫ですか と 嬉しい が戦いを始める

花蓮は結のことで忙しいので過去に構ってあげる暇はないのです
ぽいぽい すきすき みたいな ゆるい
(-331) 2022/08/19(Fri) 3:35:57

【独】 花 タチバナ

/*
>>-322千早さん
置手紙、お色の認識それで大丈夫です
シーツとか紙とかそれに似合う白系統の背景って意味なので
多少差異はあるでしょうけど、クリーム色のはず

背景と同系色の文字は楽しいですよね
赤の言わない言葉だったら見えてました
白は見逃したかも しれな
また読み返すのでその時に必ず見つけ出します……!
(-332) 2022/08/19(Fri) 3:39:33

【独】 花 タチバナ

/*
PL目線でネタバレをすると名前は入村してから考えました
かれんみたいな顔してる!で決めました
漢字は花がついてるのがいいな で 一番最初に出たやつ
なので花連です つまりたまたまです

でもたくさんの花よりひとつの花がいいなって思って花蓮にするつもりでした
誕生日も名前も新しく決める女 知ってるのは結だけです
両者ともに愛が重いから遠慮しなくていいの、ほんっと〜〜〜に楽しかったです!
(-334) 2022/08/19(Fri) 3:42:20

【独】 花 タチバナ

/*
>>-333
本当にそう……!
2年振り仲間と最後までたっぷり遊べてひたすら幸せでした
でも私は村自体2年振りなので年季が違うかもしれない(????)

この村の思い出でまた2年がんばれます(?????)
流浪の民なのでなかなか機会はないかもしれませんが、またどこかでお会いできたらうれしいです〜
結くんと出会えてよかった 花蓮は心から幸せです

みなさんありがとうございました〜
名前……なまえの読みがきまってません 前なんて言ってたかな たぶんくれです
最後まで締まらないのであった それでは失礼します**
(-336) 2022/08/19(Fri) 3:45:51

【置】 花 タチバナ

 

  絶対に離れない……でしょ?
  ……わたしも、あなたが好き。

 
(L24) 2022/08/19(Fri) 3:57:11
公開: 2022/08/19(Fri) 4:00:00

【置】 花 タチバナ

 

  ……―― また、ね。


[満ち足りて、巡る。]*
(L25) 2022/08/19(Fri) 3:58:59
公開: 2022/08/19(Fri) 4:00:00

【独】 花 タチバナ

/*
夢がまことになりますように
(-338) 2022/08/19(Fri) 4:00:03