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人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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【独】 三月ウサギ

  

  最初から一夜限りのことだった。

  夜が明けたなら、本来あるべき姿に
  他人同士に戻るのが約束だった。

  だから俺も、約束を守る。
 
(-226) 2021/07/16(Fri) 23:51:51

【人】 三月ウサギ



  …… 少し考えたのは、俺の家族だった人のこと。


  「そんなこと考えてなかったのよ、どうしよう?」


  ほわんとした笑顔で搾取する。
  そんな悪意は、俺が偽物だったからで。
  君が晒されることがないといい。
  心からの願いを浮かべて。
 
 
(76) 2021/07/16(Fri) 23:52:38

【人】 三月ウサギ



  微笑みを重ねて、別れの言葉を重ねて。
  さらに未練を断ち切るように。


  ─── なかったことにしていい。>>2:D18



  再度念を押そうとした言葉は、
  ふわりと香る甘い匂い。
  胸元を飾るリボンと共に
  流れるように美しい、洗練された所作に奪われた。
   
     
(77) 2021/07/16(Fri) 23:53:36

【秘】 三月ウサギ → トト  



  ほぅ、と自然と息をもらし。
  思わず見惚れてしまい、知る。
  終わってから気付くこと。
  ああ、初めて会ったときから>>0:397


           ──── 俺はきっと、君が。


(-227) 2021/07/16(Fri) 23:55:15

【独】 三月ウサギ



  芽吹くことなく散った想い。
  太陽の下では咲けない花。
  その名前を告げることはなく。

  それから、チェックアウトのため、
  ルームカードをフロントに手渡せば。
  二人はそれぞれの世界に分かれていき。

         
主役になれない二人

       三月のウサギとトトの話はこれでおしまい。


 
(-228) 2021/07/16(Fri) 23:56:03

【人】 三月ウサギ



  ***

 
(78) 2021/07/16(Fri) 23:56:07

【人】 三月ウサギ



  そのあと、俺は両親と出会い。
  そのあと、俺は両親と別れた。


  「 品のない子ね。
    やはり育ちが卑しいとああなのかしら? 」

  「 あれなら、あの偽物の方がまだ ─── 」


  俺の前では穏やかに微笑んでいたけれど。
  陰でそんな話をしているのを聞いてしまえば、
  嫌でも気づく。
 
 
(79) 2021/07/16(Fri) 23:56:40

【人】 三月ウサギ



  そうか、俺には家族なんていなかったんだ


  気付いた瞬間、目の前が開けた。
  迷いはなかった。
  そのまま、あの大きくて息苦しい家を出た。
  名前はどちらでもよかったけれど
  下手に変えて詮索されるのも煩わしい。

  なので、一番最初にもらった。
  俺は俺の嫌いな、
俺の好きな女の子の
名前で生きていて。
 
  元々大学は奨学金で通っていた。
  再びキャンパスに戻ることも可能だっただろう。
  生活費もバイトして稼いでいた。
  家族を養う必要がない分、余裕ができたくらい。


  そうか、俺には家族なんていらなかったんだ
 

  気付いてしまった、幸せで不幸なこと。

 
(80) 2021/07/16(Fri) 23:57:14

【人】 三月ウサギ



  …………


  誰にも煩わされない幸せな日々。
  誰にも煩わされない不幸せな日々。

  世界は次第に、色を失い。
  今が夜なのか朝なのかもわからない。
 
 
(81) 2021/07/16(Fri) 23:57:30

【人】 三月ウサギ



  そんな日をどれだけ過ごしただろうか。
  アスファルトの地面を渡る風が、
  短く切り揃えた髪をさぁっと通り抜けた。

  一瞬、反射的に目を閉じて、
  パッと風の吹く方に目を遣ると、
  どこかで見たリボンが、ひらりと宙を舞っていた。
 
 
(82) 2021/07/16(Fri) 23:58:06

【人】 三月ウサギ



  1つのリボンへと伸ばされた2つの右手

  俺の方が僅かに早く、それを掴んだ。
  
 
(83) 2021/07/16(Fri) 23:58:16

【人】 三月ウサギ



  「 これ、─── 」


  リボンを掴もうとしていた手に、
  俺の手に収まったリボンを掴ませる。

  それから相手の顔に、大きく目を見開いて。
  思わず、その名を口にしようとして、噤む。
  
 
(84) 2021/07/16(Fri) 23:58:25

【人】 三月ウサギ



  三月ウサギとトト。
  終わってしまった物語。
  誰にもなれない、どこにもいけないひとりとひとり。
  どこにもいない彼らは、ここにもいない。
 
  …… だから、驚愕に彩られた瞳を、柔く細めた後。
  上げた口角と共に「 君 」に向ける言葉は、きっと。
 
 
(85) 2021/07/16(Fri) 23:58:34

【雲】 宇佐美 有栖



    「 はじめまして。 」 **


   
(D52) 2021/07/16(Fri) 23:59:25

【独】 宇佐美 有栖

/*
トトのロルが美しすぎて……
本当に毎回……殺されてます…… _(꒪ཀ꒪」∠)_

うええええん
(-230) 2021/07/17(Sat) 0:05:13

【秘】 東堂 唯織   → 宇佐美 有栖

   



       「 はじめまして。貴方のお名前は? 」**


  
(-245) 2021/07/17(Sat) 13:43:51

【独】 宇佐美 有栖

/*
〜〜〜〜〜っっ(৹˃ᗝ˂৹) !!!!
(-246) 2021/07/17(Sat) 13:45:38

【独】 宇佐美 有栖

/*
唯織ちゃんが美しすぎて、お返ししたいのに何を書いても蛇足になってしまう問題!

お医者さまペアの手探りで近づいていく距離感たまらないし
兄弟は切なくてしんどいのに、何故か鬼滅を挟んでくるの笑ってしまって感情バグるね??
(-255) 2021/07/17(Sat) 13:58:29

【人】 宇佐美 有栖



  一夜限りの約束。

  果たし、途切れてしまった縁の糸は。
  ひとひらのリボンを結ぶように、
  キュッ絡み合い、繋がって。


       あの「はじめまして」から。
       幾度となく、世界は朝と夜を繰り返した。
 
 
(100) 2021/07/17(Sat) 18:34:31

【独】 宇佐美 有栖



  ……。


 「それ」は最初からいなかったものだった。
 「それ」は最初からいらなかったものだった。

  あの中で、俺だけが異物で弾きもので。
  渇望し、裏切られ、切り捨てた存在。


  なのに今、誰にもなれなかった俺は願う。
  流れる血の繋がりがなくとも。

  もし、君が俺の目の前で笑ってくれていたのなら。

  君の友人に、恋人に、共犯者 ─── そして、
 
 
(-270) 2021/07/17(Sat) 18:35:38

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  




       「 宇佐美 有栖には、

              東堂 唯織が必要です。 」

 
(-271) 2021/07/17(Sat) 18:35:49

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  




          どうか俺の家族になってください。

(-272) 2021/07/17(Sat) 18:35:57

【人】 宇佐美 有栖



  夜のしじまも、明ける朝靄も共に生きたいと。
  願う俺の顔は、情けないことに若干強張っていた。
  心を張り詰めて、僅かに震える手には、
  ひとつのリングが輝いてる。

  それは、沈む夜と昇る朝を必死に駆け抜けて。
  時刻は刻む針が、真上を向いて重なる時。
  日付は ………
 
 
(101) 2021/07/17(Sat) 18:36:48

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  



  
          「 誕生日おめでとう、唯織 」

(-273) 2021/07/17(Sat) 18:36:58

【人】 宇佐美 有栖



  すぅと息を、吸って吐いて。
  全身を覆っていた緊張を解し。
  穏やかな陽だまりのような微笑で贈る。


       …… かつて首を横に振られた祝福。>>D29
       今度は君に届いたのか。
 
 
(102) 2021/07/17(Sat) 18:37:14

【雲】 宇佐美 有栖




        ─── それはきっと、
              これからはじまる物語次第。** 
(D54) 2021/07/17(Sat) 18:37:24

【独】 宇佐美 有栖

/*
サンドイッチの具にしてしまった……(土下座ウサギ)

唯織のロルが素敵すぎて、あそこで終わらせるべきではと、
本当に本当に悩んだんですが……名前を呼びたくて。
(-274) 2021/07/17(Sat) 18:40:11

【独】 宇佐美 有栖

/*
まだお時間はありますが、ご挨拶。
この度は素敵な村をありがとうございました。

お相手頂いたぱぴこさんは本当にありがとう。
トトの全てが愛しくて美しかったです……

ラブリーナイトは明けてしまったのですが
これからは俺が君の愛の騎士(ナイト)になりますと
ロルで入れるのはちょっぴり恥ずかしかったので、
ここで言いますね。うん、ここでも恥ずかしいね!!!

皆様の物語を最後まで見守らせてもらいつつ、
またどこかでお会いできたらよろしくお願いします。**
(-275) 2021/07/17(Sat) 18:45:08

【秘】 東堂 唯織   → 宇佐美 有栖





     「 ありがとう、有栖。
       そして誕生日おめでとう。 」


 
(-321) 2021/07/17(Sat) 23:54:21

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  



  幸せだと微笑む美しい君へ、同じ言葉を返して。

  やがて二人が生まれた夜が明けて。
  はじまりの朝を君と迎えられたなら。
  大切なことを忘れていたと、少しだけ慌てて。
  ほんのり染めた頬を向ける。



 「 
している、唯織。 」


           君に伝えていなかったこと。
           ─── 君に伝えたかったこと。**
(-330) 2021/07/17(Sat) 23:59:51