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人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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【人】 墓守 トラヴィス

「アァ゛もう!」

ぎ、と膂力をもって剣を押し返し払った。

「頭は!反則だろうが!」

そんなことは全くない。
(32) 2021/10/17(Sun) 15:32:27

【人】 墓守 トラヴィス

「──ッ、ぐ、」

狙いは正確だ。胸部肋骨を正確に抜けて左心室を撃ち抜いた金属塊は体内に衝撃打を残してそのまま背部へと抜ける。
常人を超える速度ではないから何だというのか?常人は、当然、銃弾を越える速度で動けない。ど、と遅れて左足がたたらを踏んだ。治癒が始まる────しかし拍動のリズムが崩れれば、直ぐに肉体を動かすことはままならず、痛みに呼吸も乱れてゆく。
(34) 2021/10/17(Sun) 15:41:26

【人】 墓守 トラヴィス

「死ぬ、……だろ、」

銃創から溢れる血液を押し戻すように胸部を強く抑え、呻いた。死ぬためにやってんだよ。
澄んだ凍土の風に似た殺意に、自然背後を意識する。剣の柄を握るために必要な神経が優先して回復される。防げる気もしないのに、しかし無策で受けるのは絶対に、ごめんだ!
(38) 2021/10/17(Sun) 16:19:46

【人】 墓守 トラヴィス

衝撃は、強化肉体とはいえその骨格と筋肉を幾つも崩壊させてゆく。ぱりぱりぱり、と、存在しない膜が剥がれ落ちる幻聴を覚えた。天才の脳ならばそれを知覚し、視床下部の治療メインシステムの異常音だと察することができただろうか?しかしトラヴィスはそうではない。思考したのは、

間に合うかこんなもの、

突き上げるように消化液と体液と血液、断裂した骨とずたずたに破壊された内臓が口から、鼻から勢いよく噴出した。ずる。少年めいた男の発達した手腕に、青年の肉体は崩れ落ちる。円形の穴が空いている。

咳込むほどに正常な機能は残っていない。どくどくと流れる液体をそのままに、治療システムが鈍く脊髄の回復をはかっているのが視認できるだろう。
(41) 2021/10/17(Sun) 16:43:15

【独】 墓守 トラヴィス

消えるの!????、??!?、?、、?
(-35) 2021/10/17(Sun) 16:52:37

【人】 墓守 トラヴィス

返事はない。
するための軌道は塞がっている。
頭部への衝撃は、頭蓋内部のそれを激しく揺らす。

ばつん。ばつん。
音のない音を聞いた。彼の脳はそれを認識したが、彼の意識が意識したわけではなく。システムが明滅している。崖から落ちる幻。脊髄だけが残る肉体が支え無く繋がり続けるはずもない。

上部と下部がばきりと音を立てて分かたれ、別々に床に倒れ込んだ────右指が。なにかを掴むように、震えた線を描く。もがく。未だ、それは、生きている。
(45) 2021/10/17(Sun) 17:04:18

【秘】 知能犯 ルヴァ → 墓守 トラヴィス

──これは昨日の囁き声の続き。

「来るよ。その時まで生きて、覚えてもらわないと。その時力を持って私の存在を知ってもらわないと。世界が変わっても私は忘れられたままなら意味がないからね。」

もう一度肯定してあげる。
勿論自分の立場から貴方への肯定、それは呪いとも言われる洗脳になり得ることを知っていて、そのつもりでいる。

そう、覚えてもらう役に貴方を選んだのだから。他の誰もが忘れても覚えてもらわなければ、他に誰が覚えていると保証できるだろう?そう思考している。


「幼少時の失敗を認識した時点でなおしておくのが最善だからね。正直一時期鏡が見れなくてね、それは色々と不便だったからまるきり変えてもらったよ。流石に体のオーダーメイドはない時代でね……」

己が作り出した顔も耐えられなかった時期があった、というような元ならトラウマになったような話を一つ持ち出す。そう、なんでもないように語るのだ、実際解決法を実行し、解決したのだから。少年はそのような男だ。
今は貴方の出した鏡にだって動じていないのだし。

そして、その話題に目的はない。
それは友だから言うのか。答えは聞いたって意味がない。少年は天才だが、そんなことは考えたこともない。


「その時まで私は待っているよ。じゃあ、又いつか。」

待つのは貴方だろうに、別に明日も会わないことはないだろうに。そんな言葉をあなたにかけて、終わるのだった。
(-37) 2021/10/17(Sun) 17:24:51

【人】 墓守 トラヴィス

天才は彼の脳を知っている。その治療プログラムを理解している。仕組みを、ハードの位置を完全に把握している。眉間からどの角度で撃てば「それ」に届くか知っている。どう破壊すれば機能を失うか理解している。ならばそれは、彼こそが止める、彼の心臓部だ。



落ちて行く崖の底から夜の空を見た。
暗く落ち続ける深淵の先で、ぎらぎらと燃える恒星が幾つもそらを飾るのを見ていた。

遠く、しかし、それらは遠ざからないことを、
彼の魂は漸く覚えたばかりだ。

やがて底に着く前に、生命活動は完全に停止した。
(47) 2021/10/17(Sun) 17:34:19
トラヴィスは、骸になった。治癒は停止している。
(a14) 2021/10/17(Sun) 17:34:47

【秘】 知情意 アマノ → 墓守 トラヴィス

「……全て済んでから、か。全て済む前に私もあの方の顔面一発殴れないだろうか」

暫くして大人しく泣き止んだ男の開口一番は先程よりは怒りの割合が高まっているものの、それでも口にしたのは受けた行いからするとあまりにも優しすぎる、怒りの発散という点では下手だという他ない控えめなものだった。精神治療を終える頃には恐らく何回殺していいかの話に発展するのだろうがそれはまだまだ先の話。
殺す前提で話すのはとても良くないことなので今のうちに前主人の件が恙なく終わるほうがいいとは思われる。前主人がそんな幸運に恵まれるかは知らないが。


眼鏡を付け直すもやはり目元は赤かった。それでも平静なままある程度振る舞えるようになったのは回復と言えるだろう。男はそっと立ち上がった。片手で自分の顔、具体的には目尻を指でなぞるようなしぐさを挟み。

「などという一割冗談はともかくとして、……今私はあまりいい顔をしていないだろうから、一旦失礼しようと思う」

顔を洗ったり精神を落ちつけたりと色々必要になると思うから。
(-39) 2021/10/17(Sun) 18:04:43

【秘】 墓守 トラヴィス → 知能犯 ルヴァ

蘇生の為の棺の中。

落ちた崖の底の底に揺蕩う意識は、細胞の再生とともに記憶を浮かび上がらせていた。ひとつ。ひとつ。気泡が上がっては耳の横で、視界の端で弾けていく。

(ここは海溝だ)

意識は、いつか見た調査資料の水音を感じた。肉体には血液が充填されていくが、それは生物の体温を伴わず、じっとりと滞ってその時を待っている。 ご、ぷ、 一際大きな水音が影を伴ってゆっくりと、崖の底へ、落ちていく。

力強い鰭の動きは失くしたのか、ただ水流に任せて落ちて行く。海底で海百合や蟹、目ばかりが大きい魚やめくらの生き物たちを
その身を捧げるのだろう。鯨の墓。墓守はそこに行くべきだろうか。

きらきらと輝く海面は遠い。


その時まで私は待っているよ。じゃあ、又いつか。



トラヴィスは、彼の知る墓場は星の上にないことを思い出した。
(-43) 2021/10/17(Sun) 19:07:21

【秘】 墓守 トラヴィス → 知情意 アマノ

寒い、と、彼は感じた。
マリンスノー降る静かな海底へ、沈みゆくばかりの己ではいけない。けれど身動きが取れぬほどに体は強張り凍りつくようで、慣れ親しんだ、臓腑を煮え立たせるような、あの熱がここには足りない。

(あれはなんだったか)

指が痙攣する。爪先から泡がぽつりと上がった。
私の焔は、どこにあっただろう。

親愛なるトラヴィス様もそのように怒られるのですね


────嗚呼。それは怒りだ。慣れ親しんだ私の憎悪。憎むべき罪。静かな海は私の居場所ではない、星々のそら、目を灼く程の偉大な焔!私は手にしなければならない、それを、この手で掴み潰し上げねばならない!

痛がって……嫌がって、よかったんだ


そう────
苦痛と絶望は全て!跳ね除け、支配し、息の根を止め、二度と甦らぬよう見張らねばならない、これが、生存、
生存、生存の為の焔!


亡霊でなど居られるものか!
(-44) 2021/10/17(Sun) 19:19:42
トラヴィスは、心臓を動かした。
(a23) 2021/10/17(Sun) 19:20:04

トラヴィスは、息をしている。
(a24) 2021/10/17(Sun) 21:29:16

【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス

「兎の服…………、おお、兎の為に……、選んでくれたのか」

カップを手に取る。じ……と見つめながら、
手のひらの上でくるりと回して、頷きをひとつ。
配膳のロボが動き出すのを察知すれば直ぐに定位置に戻して、
紅茶が注がれる様子を再びじ……と見つめた。暖かそう。

「…………、良いの? じゃあ、飲んでみる」

トラヴィスの真似っこをしながら口に運ぶ。こくり頷く。
うん、……美味しい。飲み比べの為に味覚えておこう。

「ブランデー……、ワインだな、存在だけは知ってるぞ!
 果実酒……、ワインもこう、飲み方が沢山、なんだよな」

そう考えるとお茶とも似てるかも?首を傾げつつ……
墓守に似合うな、と思ったが口にはしなかった。オーラは出てる。
実は推定600歳以上のご長寿兎だから年齢的には飲めるんだな、酒……
(-50) 2021/10/17(Sun) 21:37:41

【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア

「お口に合ったかい?良かった。……今回、君は大人しく、問題行動もなかった。無礼講が終わったあとも、たまにはこうしてお茶を飲める機会が作れるのではないかな────あー、いや、私の反省期間が終わったらということになるけど」

穏やかな顔から一転、決まり悪そうに目を逸らす。
机の上では「ひとくち」の済んだティーカップに、ロボが砂糖とミルクを黄金比で入れ混ぜていた。

「ワインやブランデーは……お茶よりは、だいぶ選ぶ経験を問われるかなあ。酒というのも、つまり発酵物だからね。紅茶程度の風味の変化なら穏やかなものだが、酢やヨーグルトを思えば振れ幅が大きいだろう?それを数十年やるんだから、……味の種類がねえ、……多いんだね……」

価格幅も広いんだよね……という世知辛さが、語尾の躊躇いに如実に現れていた。金にはあまり困らない立場とはいえ(遺産もある。)、競りにでるようなものには流石に厳しさを覚えるのだ。飲んでみたさはあるけどねえ……
(-52) 2021/10/17(Sun) 21:57:56

【人】 墓守 トラヴィス

水面の輝き。
或いは恒星の瞬きを、手にしたような気がした。

「────ああ、」

声を上げるための気道は開いている。
温かい。
爪の先が、かつ、とポッドの蓋に当たって音を立てた。袖口が見えない。随分と薄着になったものだ。

音もなくポッドが開いた。海溝は遥か遠く、今は光の騒がしい暗黒の中。船があるのだけは海に近いのかな、と空想に思考の大半を支配されながら、棺の外へ足を伸ばした。
(54) 2021/10/17(Sun) 22:09:02

【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス

「そう?大人しくする事しか、……出来なかったけれど。
 …………、ふふ、そう言えばトラヴィスは身体、
 もう……平気そうかい?」

最後に見た姿が先のジャックで操られた後とかだったので……
心配しつつ、ロボの挙動を見つめる。
砂糖が溶け、ミルクが混ざり、色が淡くなるのを見る。

「選ぶ経験……、? 数十年、なるほど、…………、
 年単位での変化を、幅広く楽しむ、という物なのだろうか?」

それならお金に関わらず、まだ口に出来ていない物も
沢山ありそうだな、と思うとどこか冒険心をくすぐられる。

「そう考えると、人と似ている……、気もするな。お酒」

言いつつ、ロボの動きを見守り終えてから、
お花のカップに手を伸ばして、ミルクティーを飲んでみる。
目が一瞬だけ見開いた。……! 美味しい!
(-53) 2021/10/17(Sun) 22:24:00

【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア

「いいや。君のおかげで精神が安定した者も多くいるさ。私とかね。おかげさまで調子は良好……検査も受けたし、特に後遺症は無いよ。肩の荷が降りた気持ち……なのは、後遺症に入るのかな」

自分もカップに口をつけ、馴染みの味わいであることを確認する。ミルクティーに合う茶葉というだけのことはある。単に滑らかな口当たりになるだけでなく、互いが魅力を引き立てるようなバランスは、やはり長く楽しまれているだけのことはある組み合わせだ。鼻先を擽る香りに、自然口元の笑みも深くなった。

「言われてみれば、酒と人とはスケール観はかなり近いものがあるかも………………あ、……口にあった、ようだね。よかった」

あからさまな反応を見れば、こちらも嬉しくなるというものだ。
……全てを燃やしたいのだと、彼女は言うけれど。燃やすのに躊躇うものを幾らでも見つければいい、と男は考えている────文句が出たら治安のためとでも言えばよいのだ。犯罪思想を失くせる可能性を増やす行為は健全極まりない行為なのだから。

「茶菓子もあるよ。クッキーに砂糖細工、チョコレート…… せっかくだからね、お気に入りを見つけられたらいいかなって」
(-57) 2021/10/17(Sun) 23:37:26

【赤】 墓守 トラヴィス

「……私はね。傷であることを知られたくなかった。私はそれを気にしていると言いたくなかった。過去に何があるのかも、それが自分にどう影響していたのかも……言いたくなかった。『役割を果たせない』ということを指さされれば、きっと魂ごと死んでしまうと思っていた。傷を自ら切り開くような痛みがあった。傷は弱点だ。辛いことは傷だ」

端末を叩いていた指で、自分のこめかみを叩いた。
少し前のこと。今は少しだけ置いてきた景色。未だ痛みは鮮やかで、振り返るたびに膿んで崩れていくようだった。

「包帯に血が滲む他者の傷を、君は手を出して握ったりはしないだろう。心も、同じだ。傷つけたいのでなければ、不意に突いてはいけない。『その傷を知りたい』と思った時、真っ先に傷を持つ当人に問うことは、それに近い」

ゆるやかにね、と、トラヴィスは囁いた。
ゆるやかに、隣人の治癒を願うことだ。

「……待つことだよ。そして進むことだ。学び、歩み、お前たちの傷が癒えたら。傷を振り撒くような生き方のほかを、選べるようになる。我々はその日を待っている。チャンドラも、私も」
(*22) 2021/10/18(Mon) 2:06:54

【人】 墓守 トラヴィス

一つ一つ。丁寧に。
力任せではなく。持ち込んだ鏡の全て。強化された肉体、その指先を強く押し込む。中指。人差し指。指を中心に硝子が割れ落ちる。また一つ。

「恐れるのではなく、理解せよ」

呟いて、また一枚。
探して歩みゆく。
(66) 2021/10/18(Mon) 2:32:00
トラヴィスは、起きたけど、まだ少しだけ夢の中。
(a35) 2021/10/18(Mon) 2:35:27

【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス

「おお、そう、なのかな? それなら……、嬉しいな」
「兎は後遺症……、というよりは寛解、に感じるけれど」

紅茶を飲んで笑みを浮かべる墓守、その表情を見る。
墓守が好きな味なのかな?美味しい?どちらにせよ、
好きと美味しいを共有できるのは嬉しい、と知った。

「数十年もの時を生きる生物も……、限られているからね」

前のも美味しかったけれどこっちも美味しいね、と。
いつものような分析ではなく、子供らしい感想を向ける。
尚、墓守の躊躇えばいい、という優しい思想には気付く筈もない。
いつも通り、優しいな〜って感じでいます。

「おお、おお…………、沢山ある、ね?
 兎……、此処に来てお菓子はまだ……ろりぽっぷ?
 しか食べてないや…………、砂糖細工、」

言葉が止まった。見た目が綺麗なそれが気になるらしい。
食べるという行為をあまりしない故か、
見た目、色、形……視覚から楽しみを感じるのかもしれない。
(-70) 2021/10/18(Mon) 3:01:56

【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア

「寛解、か……なんだかいい解釈だね。そんなつもりでいこうかな、わたしも」

頷いた男はテーブルの上の砂糖菓子──皿に載せられているのは、花や雪の結晶を模した淡い色合いのもの──をあなたの方に寄せ。うち一つの花を口に放り込んだ。薔薇の蕾。慣れ親しんだ形。
僅かに香料の風味があるが、アクセントには丁度いい。

「……時間を共有できる存在は限られている。そう言われれば、……うん。そうだね、君たちからは……多くのものが奪われている、……」

知っていたけれども、あらためて考えれば残酷な刑だ。『償う』ことを、『考えを改める』ことを、期待されているわけではないというように。きっかけを何も与えられないままならば、彼女は炎を求め続けるのだろう。永遠に続く寒さ。

「……残りはそう多くないけれど。おたべよ、これから、少しずつ。ご褒美の日に何を頼むか、楽しみができるじゃないか」
(-79) 2021/10/18(Mon) 20:03:39

【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス

「ふふ、いいい解釈?……じゃあそれでいこう」

一緒に、嬉しそうな頷きを落とす。
砂糖菓子を寄せる動作、それをあなたが食べる動作、
薔薇の蕾をじ……と見て。
少女は透明な雪の結晶を手に取る。そして見る。じ……

「世間一般からしたら、兎達は……、
 多くのものを奪った側、なのだろう」
「実際は……、奪われたから奪い返したって所だけれど」
「結局その循環からは……、逃れられないのかも」

あ、結晶とけてきちゃった……慌てて口へ運ぶ。

「ご褒美……、ああ!確かに? 兎……、
 欲しい物が無いんだと、思っていた。
 でも多分、欲しい物が分からなかった、……のだな?」

事実、この少女は、自分には炎しか無いのだと……
信じていた。信じ続けていた。
きっかけを逃し続けた末に。炎しか与えられなかったが故に。

「ご褒美……、うーん、でも、そうだなあ……
 要求できるならば、トラヴィスとの茶会がいいな、やっぱ」

なんて、与えられたきっかけをまた欲しがるみたいに、
ちょびっとだけワガママを言うのでした。
(-83) 2021/10/18(Mon) 23:09:14

【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア

「そうする。解ける、という意味も、なんだか悪くないじゃない?君も私も熱を欲するものだ。そういう感覚を……嫌うよりは、好む側かなと」

トラヴィスの求める熱よりは、彼女の炎は苛烈だが。けれどその目には金属すら地に伏せる様を、砂が硝子に溶けてゆくのを見たことだろう。きっとそれは、熱を思わせる景色だ。

「……んん。逃れられれば、いいなあ。私は……追いつけないなって、『寛解』してしまったから。少なくとも私と、私の血族を殺した男の間にはもう、何も為すことはないことを知っている。だから……、……その循環を厭うものがいれば、……それに寄り添うように生きていたいと思うよ。奪うのでなく、与えるように……」

ミルクティーは、彼女の欲しいものになり得るだろうか?砂糖菓子は、柔らかなレース編みのテーブルクロスは、花弁のティーセットは?
奪われ続けるものから比すれば、それは僅かなものにしか過ぎないだろう。けれど、トラヴィスは、0と1の違いを知った。だから、……でき得ることは、したいと思う。
ならば。

「……私との、……ああ、それは、ふふ。嬉しいね」
「いいよ。一緒に、沢山の君の欲しいものを探そう。これからゆっくり、時間をかけてね」

ワインを買おう、と、トラヴィスは決めた。
そしていつか彼女がこの世界を愛するようになった日に、それを共に開けることにしよう────

「楽しみだね」
(-85) 2021/10/18(Mon) 23:32:39

【人】 墓守 トラヴィス

>>78 イクリール

「…… …… …… それ私?」

タイミング的に私かなと思った。
興味深いなと皿を眺めて近くに座る。どっこいしょ。

「美味しくなった?酒漬けだし煙も吸ったあとだから、あんまり美味しい自信は無いんだけど、実のところ」

食事も朝はだいたいサプリで済ませるし、健康的な生活をしていない。そらマズいのである。

「焼肉って言ってたから焼肉にするのかと思った」
(79) 2021/10/19(Tue) 2:45:14

【人】 墓守 トラヴィス

>>81 イクリール

「んん。料理はほとんど門外漢だからな。しないことはないけど……」

聞いていてもピンとはこない。なにか苦労したのだなと言うことは伝わったし、苦労させたことにやや申し訳なさは覚えた。なぜなら普通に不摂生の自覚があり、そこはちょっと胸を張っていられるところでもないため。ちゃんと生きよう……(実感)

切り分けられていくのを止める隙がなかったので、ふつうに手元に皿が来るまで見守ってしまった。私食べるの?これ。

「んん………………」
「 …… ……あー、いや、」
「…………うーん……」

「……食べると案外、……食べものだな……」

呻きながら、得た結論。
案外……食えるな……。
(83) 2021/10/19(Tue) 3:14:52

【人】 墓守 トラヴィス

>>86 イクリール

「んん。いや、食べたことは無かったからね。私。はじめての食材……ともなると、やはり感想はそうなりがちというところはあるよ」

『私』という食材は初体験である。
別に2度目は要らないが。

「不味いものは要らないが……いや、そうだな。君の技術に関心しているのは否めない。私の舌は肥えている筈だが、味を評価するだけならば、私が満足を覚えるほどだ。……ここまでなら、数いる『有能なシェフ』と言ったところだが」

しっかりと食べ終えてしまって、苦々しい顔でため息をつく。全く、『トラヴィスの食べるもの』として違和感のない味なのが、腹立たしさが無くはない。正直なところ。

「……貴様は、『歴史的に調理法の手法蓄積のない物質』を、『食用として管理されている訳ではない』質のものを、『調理法が研究され尽くした食用目的の高級品』レベルに仕上げている。…………憎悪するほどの才能だな。胸焼けがするよ」
(87) 2021/10/19(Tue) 3:45:59

【人】 墓守 トラヴィス

>>89 イクリール

「『やっただけだ』とお前たちはいつもそう言うね。聞き飽きたとまでは言わないけど。これほどまでに理解に遠い言葉はない……別に貴様らが『しなかった』ものたちを理解する必要はないのだから、埋められない溝だ」

情報を結びつけ、必要な形にする。『それだけのこと』で論文が一つ出来上がるという事実を、彼らは真の意味で理解することはないのだろう────欠如しない限り、必要であることは理解できない。根気でもあり、形として為すためのパーツを察するセンスでもあり、実行に至るまでの意思でもあり、行為を突き動かすための情熱でもあった。トラヴィスはその全てが必要であることを理解している。

「お前は、食べることが好きでそうしているのか」
(91) 2021/10/19(Tue) 4:15:58

【人】 墓守 トラヴィス

>>92 イクリール

「拗ねているよ。でも、それこそお前たちが理解しなくていい話だし、私もそれを求めるべきではないと思う。……どう言えばいいかな。お前たちの才能そのもののことは、私は、……肯定しているんだ。だから、……それが人の傷にならない限りは、妨げられるのを好まない。私の感情や欲望と反する結論ではあるけれどね」

とはいえ、実際は人類の傷になりまくっているので、牢獄という壁で妨げられているわけだが。
怒るというよりは、諦念に近い。彼女は理解しないだろう。だが、彼女に理解されることは、誰に、何の利を生むというのか?

「……べつに、趣味ではないんだけど。仕事って概念、君の中にあるのかな」

「…………なんだか、そう聞いているとどこかファンタジックな話に聞こえてくるな。食べられそうな宝石だとか、お城のようなケーキだとか。…………食べたんだっけ?宝石」

彼女の収監データを引き出してみようと思ったが、リスト見て今食ったものを完全嘔吐しそうな未来が見えたので、やめた。

「好きという感情を拗らせずに抱き続けるというのも、稀有だねえ……」

きっと。トラヴィスが御伽噺を想起したのは、それが幼い頃の輝きのままだと感じたからだ。腐り落ち、捩れ曲がり、はじめの形を失った感情ではなく。
技術もセンスも才能だが、彼女の「犯罪者」としての特異性はここにあるな、と、それだけは素直に感心した。
(95) 2021/10/19(Tue) 5:10:35

【人】 墓守 トラヴィス

>>96 イクリール

「……優しさへの感覚はだいぶどうかと思う。」

理解は求めないがコメントはした。もうちょっとなんかこう、なんとかならんのかね性格の方は。ならんか。

「好きなものを仕事にできない人間というのは大勢いるんだよ……能力であったり、体質であったり、そもそも好きなものが無かったり、理由は様々だけど。そのあたり本当に君は……いや、恵まれてはないか。捕まってるんだし」

そもそも社会的にそれは仕事じゃない。人の傷になりまくる食堂、犯罪って呼ぶ。

「…………全然味のイメージがつかない…けど。これの後だと、美味くはなるんだろうなと思わされる。釈然としないものがあるが…… ……『美味く食べる』ことはブレていないんだろう。こういった犯罪はもう少し露悪的になるものだ。冒涜、侵害。そちらに軸が傾くことのほうが、常人には容易だ。そちらの方が良くも悪くも評価される。味は、食べなければ理解できないから……」

けれど、彼女はあくまで『美味く食べる』のが主眼だ。そしてそれを喜びと感じている。ブレていない。はじめの目的を貫き続けているだけだ。

「腹立つな……」
(98) 2021/10/19(Tue) 6:31:06

【人】 墓守 トラヴィス

>>99 イクリール

「送るのはやめろ。私はあくまで看守なんだ、警吏の仕事までしてみろ、奴らの顔が目に浮かぶようだ……『監獄で罪を償った者からこれを?慕われておりますなぜいきんどろぼうめ』!」

一人で自動的に不快なきもちになった。
イクリールの試みは完全に成功している。チョロい上に自分をいたぶる手法にかけては誰よりも経験を重ねているのである。

「分析などなんの役にも立たんよ。現に貴様を更生させる手段を全く見つけられないでいる…………歪んでいればまだ正せるものを、『歪んでいない』まま犯罪を犯すのなら、性根の変えようなどないではないか」

「貴様が出所するのは盛大に祝いたいものだよ、全く。帰ってきたら次は本気で襲撃してやるから覚悟しておけ」

E:コルク抜きでな。
(101) 2021/10/19(Tue) 16:06:16

【人】 墓守 トラヴィス

>>102 イクリール

「実際のところ、上手く社会で生きてくれれば、こちらとしては何もいうことは無いのだがね」

首を振った。『とんでもないこと』をやらかすことさえなければ、彼女は実際、ただの変わった趣味の女なのだ。『とんでもないこと』へのブレーキがないのだけが致命的に問題なだけで。

「…………せいぜい情状酌量の工夫をしておくことだ。より軽い拷問になるように毎夜星に願えば、貴様の性根も矯正されるかもしれん。
日々の蓄積
は慣れたものだろう?」

フォークをくるりと一回転してみせて、トラヴィスはその女を見送るだろう。
キッチンの道具というのは拷問具に似ている。死んだ肉に使うぶん、殺し方はまだ優しいと言えなくもないな、と、自分の一部だった蛋白質の歯応えを思い返していた。

もちろん、情状酌量の余地はどこにもないのだが。
(110) 2021/10/19(Tue) 18:18:51