【秘】 花で語るは ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ/* 苦悩苦悩of苦悩になってしまいました。 理由としては3日目夜の時点でどちらかが死んでいたなら、 もうちょっと踏み込んであれやこれやをする覚悟がソニーにも強筋にもあったのですが、 そこで両者生存となったためにそこまで至らず引き返してしまったんですよね…… なので改めて殺しに行くという行動に出る線が薄く、 事故ということなら、事故になるな……という結論に至りました。勝手に? そうしたら病院に忍び込んで会いに行こうかな 死体に 仇失い精神グラグラ崩壊寸前男の駄々っ子を見せてやりますよ ご回答いただきありがとうございました。 おそらく既に作成いただいている死亡報告書に変更加えていただくことはないかな? と思います。 報告書出次第改めて秘話お伺いしにいく予定ですが、 病院や監視の様子なんかが食い違うとご面倒な場合はそちらからいただいたほうがいいのかなとも。 こちらからは以上になります。 (-43) 2022/08/20(Sat) 21:51:27 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「匂いが気になるか。 ……何、一人瀕死の男の手術をしてきただけだ」 俺は医者並の腕があるんだよ、と嗤う。 だからやるべきことはやってきた、という顔だ。 「気が変わる前にやらないと、俺とて何をするかわからんぞ?」 耳たぶを好きに触れられようとも、タイを外されようとも抵抗はせず。 飲みかけの酒をそろりとテーブルに置いた。 首筋まで官能的に撫でそわされた手付きが、ぞくりと肌を刺激してきて、ふるりと震える。 「そんなわけないだろう……俺は。 別に、嫌ではなかった」 言われるがまま、口をあけ、何かを待つ、 なにか音が聞こえたけれど、気にもとめない。 何を飲まされようと、今日は受けるつもりだった。 「お前の私怨も、想いにも、最後まで付き合ってやる。 だからもう……俺で最後にしろ。全部、受け止めてやる」 誰が受け止めてくれずとも、俺であれば、好きなようにできるだろう? (-44) 2022/08/20(Sat) 21:55:33 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア託さずとも、誰かが見つけてくれる──のは、写真立てについて。 それさえ見つかればそれでいい。だから、託す必要がない。 再度こちらに向かう視線に、また真っ直ぐに見つめ。 「…………夢を、…見ていたいので。 ……最期くらい は、……………」 幸せな夢。存在しないものだ、もしもでしかない。 ただ、あの人の手で 終わりに迎えたのであれば。 ──そうした夢を見られたのだろうかと、甘い幻想を抱く。 誘惑と宣告。どちらが幸せで、どちらが不幸か。 そうしたことは考えても、仕方の無いことなのだから。 貴方にしてみれば、後処理が面倒になるし。 興味のないことだからと、この間にも撃ち抜くことは叶うだろう。 (-45) 2022/08/20(Sat) 21:56:34 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「あら、私は優しいほうだと思うけど――……?」 笑顔が揃い、並ぶ。 本心をさらけ出したり、心から触れ合ったりしなくても、笑い合うことはできるし、できた。 「私みたいなのに似ないでほしいんだけどね。 はーあ、変なのひろっちゃったなほんと」 大きくのびをするように、そう語る彼女は、母親のようで。 「ふふ、ふ。でしょう? あなたは私を裏切らないし、裏切れない。 そう思っておくから、よろしくね」 あなたに対して遠慮なく笑いかける姿は、恋人のようで。 どの顔がほんとうだったのか、もうわからない。 (-46) 2022/08/20(Sat) 21:56:49 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー/* ロールの最中にすいません。 死亡報告書を書かねばならないので、死因はどうするか話し合えればと思います。 こちらは、特に抵抗する素振りは見せませんので、好きなようにしてもらえればと思っています。 (-47) 2022/08/20(Sat) 21:57:13 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ/* 夜分遅くにすみません。 死後のお茶会でもしたいのですがいかがでしょうか? 夢うつつといった感じで、時系列気にせず少しの間でも会話が出来たらと思います。 予定などはご無理せず、お時間があればよろしくお願いします。 (-48) 2022/08/20(Sat) 22:00:17 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ後日。 ナイト・バー『Pollo Nero』に、小包が届いた。 中に入っていたのは、店の照明に使われているものと 同じデザインのアンティークランプと。 あの時持ち去った自動拳銃が一丁。 それと、紫のヒヤシンスが一輪。 街の小さなアンティークショップから発送された それには、何一つ記名はされていなかった。 貴女には、知る由もない後日談。 (-49) 2022/08/20(Sat) 22:00:27 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 狡兎 ツィオ/* 今日のお前の生存は、強いて言うなら昨日時点の狼が0だったからですね。(夜魔1で村が存続していた) 幼馴染が死んで幼馴染が生き返っているのは、複数の要素が噛み合ったからで。 直前まで仲良くしていた女の子が死んでいるのは、、、偶然じゃないかな。 運営から言えるのは、お前は死神じゃないよ。ってことくらいですねぇ。 そんなで報告ありがとうございます、確認しました! 世界がお前に厳しい…。 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜〜! (-50) 2022/08/20(Sat) 22:02:21 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ/* 助けて〜〜〜〜(助かりません!) 一応リカルドのお部屋にいます。ベッドにいるので、見たら絶対安静だろうなとは分かる感じです。 ですが、次の日には起き上がって会議室バアン!!する予定なので(これは普通に会議に出ます、という意味です)、その前の時空でお部屋ロール出来たらな〜と思います! (-51) 2022/08/20(Sat) 22:03:15 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* ラウラさんとビアンカさんが同票。 やっぱり私女神様に嫌われてる? いや、ラウラさんも素敵なんだけれど。。 あぁ。でもソニーさんにならなくてよかった? うん、それだけは救いですね。 (-52) 2022/08/20(Sat) 22:05:21 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【ノッテアジト】 「……流石に嫌ンなってきたんだけど」 がらんとした会議室。昨日からさらに人は減った。 こういう場を取り仕切る、硬い男の姿も見えない。 となれば、置きっぱなしの資料に手を伸ばすのも億劫になる。 「あっちとこっちで合わせてここまで何人消されたのさ。 いい加減下も抑えが効かない、上からの指示は中身がない、 指示出し出来る頼りの幹部殿と右腕はこの場に姿がない」 ばりり、髪を掻きむしる。赤毛が幾本か零れ落ちた。 「この状況、自衛ったって限界があるよ。 アルバに手ぇ出すなってのは、いいとしてもさ……」 そろそろ、尻尾のひとつでもつかめないものか。 爆ぜる先がなければ、炸薬も銃もナイフも意味がない。 燻るだけでは、冷えて固まるほかにない。 愚痴のひとつも零れて落ちる、そういう状況だ。 長い溜息、テーブルに突っ伏すように頭を抱えた。 (G1) 2022/08/20(Sat) 22:05:23 |
【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 本当はロール挟みつつやりたかったけどGo For Nowで纏まらんので報告です。 5日目の投票先は『ソニー』 5日目の監視対象は『コルヴォ』 になります。 あの世〜(PLの壁打ち) このシステムメッセージといいPLからロッシさん経由で来た連絡といい推測される流れといい、 これヴェネリオさんが死之商人でリカルドさんが死んだからシステム自害したんじゃんけ リカルドさんを殺したのはオレやんけ 前日の時点で二人共死期悟ってるやんけ おれのせいやんけ おれの オオアオ ヴェネリオさんはあの〜〜〜お別れ〜〜〜したけど〜〜〜〜〜 おれの〜〜〜〜〜育ての親で〜〜〜〜〜好きな人で〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 三日目で殺すか殺されるかするルートを考えていたのに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 不発で〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜今死んで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 終わりや 終わり 終わり終わり終わり いまはじめて人間にこの話をしました 終わりや (-53) 2022/08/20(Sat) 22:05:39 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ貴女を真っすぐ見つめている。 何一つ表情のない女の思考など、 きっと何一つわかりはしないだろう。 「馬鹿ね。」 嘲笑うようでも、吐き捨てるようでもない言葉。 銃口が下を向いたのは、一瞬の事。 瞬きする間に音が鳴る。 シュンッ サイレンサーの音が響いて。 貴女の太腿に、激痛が走るはずだ。 主要な血管が集まったそこを負傷すれば。 やがて失血死するというのは、よく聞く話。 「Buona Notte.」 後は、貴女が夢の世界に行って、 そして帰ってこなくなるまで。 女はそこに、佇むだろう。 (-54) 2022/08/20(Sat) 22:08:24 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ/* 少しだけご相談なのですが、 ラウラさんの死後、片目に銃を打ち込んでもいいですか? 心情の都合上、できればやりたく…… でも絶対というほどでもないので、無理そうなら 断っていただいて大丈夫です! (-55) 2022/08/20(Sat) 22:10:38 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 鳥葬 コルヴォ/* 振りたくないのがすごい見える…開いて閉じてを数度繰り返した運営です。身内への殺意〜〜!! ともあれ報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-56) 2022/08/20(Sat) 22:13:05 |
【神】 無風 マウロバン!!!! 周囲の驚いた顔も、困惑の声も、酷く痛む左胸も、全てに見ないふりをして。 動けるのなら、いつも通りに。 ふらつきながら、会議場へ向かって。 大きな音を立てて、少し遅れた時間に扉を開けた。 随分がらんとしたそこには、 呆れた顔のリカルドと。 こちらに目を向けて、様子をうかがうラウラと。 いつものようにくたびれた様子のヴェネリオ。 興味なさそうに会議を聞いているフィオレロ。 どの姿も見当たらなくて。 特に、2人はここにいないはずがない。会議を欠席するような人間ではない事を、よく知っている。だから――― 「…………」 「……おい、資料」 「資料、寄越せ……!!」 真新しい報告資料を、乱暴に掴んで。 犠牲者の名前を目で追っていく。 たまたま席を外しているだけだと、そんなはずあるかと。 血が足りていない頭がガンガンと警鐘を鳴らすように痛んでも、それは止められなくて。 やがて。 「…………ハァ……?」 と、呆れるほど、間の抜けた声が口からこぼれた。 (G2) 2022/08/20(Sat) 22:15:17 |
【秘】 Niente ラウラ → 狡兎 ツィオいつものような調子ではなく、ただ静かに 告げられた言葉に。 ラウラは、菫色を揺らした。同時に、胸が痛み 小さな吐息が零されて。 痛みを飲み込むように、ごくりと 喉を鳴らす。 貴方が口を閉ざす理由は、きっと死ぬまで知ることが叶わない。 どうして……マウロ様もツィオ様も、不器用なのだろう。 ならばとこちらから近づいて、どちらかが動けば唇でも触れ合うような距離から 貴方を見つめる。 勿論貴方が下がれば、この距離を離すことは当たり前に叶う。 「…………でしたら、ラウラに。…今日だけは、貴方をください」 ただ傍にいるだけでいいから。それだけで構わないから。 ラウラの願いは、約束は。…やはり、叶わないことばかりだから。 本当はどこかでそれを感じていたから、貴方に幸せを望まずにいたというのもひとつ。 貴方がラウラのために苦しむのは、やはり不本意で。 「……まだ、今日は終わっていません よ」 今日の誘いに応じてくれた貴方に、最後までともにと口にする。 それは完全なる欲望で、どうしようも無い我儘だ。 それでも貴方が拒むなら、そっと目を伏せてこの身を離すだろう。 (-57) 2022/08/20(Sat) 22:19:11 |
マウロは、頭がクラクラする。 (a2) 2022/08/20(Sat) 22:23:38 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタきっと、おんなじものを感じていたのだろう。 肩が触れない程度に、けれども隣に座って、二人で酒を片手に持った。 話すことがあっても無くても、そうしていたら寂しくなかった。 似ていたから。 ビアンカはあなたの"好き"を知っていて、だから誰が嫌い、とは言わなかったけれど。 ……それでも甘えるように、たびたび繰り返した。 ――早く辞めたいな。無理だけど。 けれど、「もういい」なんてことは口にはしなかった。 意地っ張りで、負けず嫌いな彼女にとって、そんな足を止めるような言葉は唾棄すべきものですらあるはずだった。 …どういうつもりでその言葉を言ったのかは、きっと本人にも分かっていない。 ただ、彼女はそれまで、それなりに慎重な行動が求められる立場にいながらも四年間、大したトラブルも起こさずに暮らしてきた。 それは、彼女が臆病で、そして生きていたいと思っていたからだ。 死にたくなんてなかったし、 余計なことをする勇気もなかった。 だから、彼女は今日まで生き延びてきた。 ↓[1/3] (-59) 2022/08/20(Sat) 22:24:09 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 今更ながら3日目のお亡くなりレビュー!いえーぃ! いえーいじゃないよ。不謹慎だよ。 今日の分は出揃ったらやるね☆ やるね☆じゃないよ。つらいよ。 ……ちょっと落ち着くまでお返事が無理目の無理なので。 >>3:+0 マスター!!!! NPCということで当然ながら交流は0だったのですが、 この見た目でお茶目とか素敵です。おいいいです。 タグの使い方がはちゃめちゃに上手で表現が綺麗。 ……なんか他の方と違うところでレビューしているけれど、 それしかできないから。。 >>3:+3 フィオレロさんー。正直あんまり印象なくてごめんなさい。 テンゴさんとは別の飄々とした雰囲気の印象くらい? もうちょっと見たかったな……。 墓下どうなってるのか、楽しみにしています。 >>3:+4 マウロさん。わーいお客様だー!ってうっきうきしてたら、 来店前に亡くなられてしまいました。。 過去時空で始めた途端蘇生が入ったりでどうしよう。 想っている方、想われている方が多くて、 幸せものだけれど不憫な方。 >>4:c9 >>4:c10 が切ない。 (-58) 2022/08/20(Sat) 22:24:24 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ↓ 「……私も、寂しい」 薄らと微笑うその顔は、まるで死化粧を施したかのように美しかった。 色々と諦めてしまって、夢が叶わないと思い知ったとしても、 生きていくうえで目的は必要だ。 どれだけくだらないものでも、どれだけ本人が嫌だ嫌だと愚痴っていたとしても。 ――拾った子供を育てている、なんて。 ビアンカの口からは、もうずっと愚痴の種でしか出てこなかったような事柄であっても。 それを失ってしまった彼女は、ただ、危うかった。 罅の入ったグラスのように、手に持って持ち上げるだけで砕けて、赤い液体をぶちまけてしまいそうなほどに。 「寂しいよ、ヴィー」 "愛称で呼ぶなんてほど、なれなれしくするつもりはないの"。 そういったはずなのに、そう呼んでくる彼女は今、あなたに甘えている。 ――きっとこれが、最後だから。 彼女はもうじき、自分が命を落とすのだろうと思っている。 そうなるかもしれない行動を、とっているのだ。 ↓[2/3] (-60) 2022/08/20(Sat) 22:24:42 |
レヴィアは、会議の闖入者にもやはり、何のリアクションも示さない。 (a3) 2022/08/20(Sat) 22:25:28 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ↓ 「ね、ヴィー。 私が… … 」「 いな くなったらさぁ、一度でいいから」「『Pollo Nero』でさ、お酒を飲んでよ」 「ずっと言いたかったジョークがあるけど、なかなか言えなくて」 グラスを持ったまま、ぺたんと机に肘をつく。 顔色はきっと、ずっと悪い。 まるでそのままつっぷして目をつぶって。そのまま冷たくなっていってしまいそうなほど。 ――けれど彼女は、まだ生きている。卵が焼ける心地よい匂いに、うっとりと目を潤ませて。 「BiancaVignaのロゼがさあ、店においてあるの。 『そんなのより、私を飲みたくない?』って。 目の前で飲んだ客に言いたいんだけど、なかなかうまくいかなくてさ。 こういうの、偶然頼んだ人にやるから面白いのであって──……」 些細で、くだらない夢をあなたに託す。 ただの、じゃれあいだ。そんなことすら、ずっとできなかったのだから。 [3/3] (-61) 2022/08/20(Sat) 22:25:29 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア/* 先の連絡返し失礼致します。 レヴィア様がお優しいので心が痛んでいたところでした…。 すみません、ちょっと次のレスで諸々を明かしつつ。 死後に死体をどうするかはレヴィア様のご自由に! ご確認いただきありがとうございます。 (-62) 2022/08/20(Sat) 22:26:36 |
【墓】 デッド・ベッド ヴェネリオ幾人もの血を吸ったその靴で地面を蹴る。 男に纏った匂いは、シガレットか硝煙かわかったもんじゃない。 いつも一人、男は誰も連れない。 一番近い部下ですら、最後まで真に信じて居たかもわからない。 店に入るのが三人でも、出てくるときはいつも一人だ。 徹底していた、見せる姿を作っていた。 酷く甘い香りしかこの舌は受入れなかったが、 味のしない料理も砂を噛むよりはよっぽどましだった。 酷く心を病んだのはいつからだったか、もう覚えていない。 男は一つの窓を持っていた、それはパンドラの箱だった。 その窓の向こうには汚職にまみれた世界、 裏切りが裏切りを呼ぶ裏の社会、娼婦にならず者、 孤児達は恵まれない生活で媚びなければいけない生活が広がっていて、本当に全てが見渡せた。 「家族の邪魔になる者は排除しなければならないよなあ?」 ふと目についた『家族』を見逃して要らない命を絶っていく。 それが"楽"になれた。手が震える度にネズミを殺めて収めた。 巫山戯ていると思うだろ?魂を囚われていたかのようだったよ。 勿論、俺は正義なんてうたわない。 正義で人が救えるのなら、目の前で飯も食えないでくたばったロクデナシはいないのだから。 (+2) 2022/08/20(Sat) 22:28:47 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア従業員たちは、アンティークランプをどうするか話し合って―― "姉さんならそうする"と頷いて、ありがたく天井に設置した。 そうして、自動拳銃とヒヤシンスの花を、部屋に飾った。 もう誰も使うことのなくなった、けれど物だけはたくさんある部屋に。 それを知るものなんて、そう何人もいないのだけど。 (-64) 2022/08/20(Sat) 22:29:53 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 一応死亡状況の筋書きはあるのですが、程度問題的に受け入れられない部分があるかな……と思い、 数パターン用意させていただきました。 選んでいただいたものにそってロールも合わせる予定ですので、 リカルドさん側の状況や都合を加味して選んだりアレンジしていただければ幸いです。 また、どれも蘇生される可能性を加味しているものですが もしエピローグ開始時に蘇生された場合にはその過不足相談していただいても大丈夫です。 1.交渉中の死 死因:自動拳銃による射殺、頭部を狙ったもの 遺体の様子:こちら側で遺体はある程度不自然ないようにした後、衣服を着せたものになります。 交渉の際に相手とのやりとりが決裂したなどの理由で死んだように見せかけたものです。 手には拳銃が握られており、握った手元に硝煙反応が確認されます。 2.闇討ち 死因:自動拳銃による射殺、頭部を狙ったもの 遺体の様子:こちらは遺体を清めたりせず、情事の痕跡の残ったままの状態になります。 状況証拠的には、VIPルームでの性行為のあとにその相手or第三者に撃たれて死んだように見えるかと。 司法解剖などを行えば、消化管からセックスドラッグ(初日に購入したものです)が確認されるでしょう。 また、手には拳銃が握られており、握った手元に硝煙反応が確認されます。 3.薬物投与 死因:薬物の過剰摂取とアルコールによる急性中毒、心不整脈 遺体の様子:上記と同じく、情事の痕跡の残ったままの状態になります。 性行為の際にセックスドラッグとアルコールにより絶頂と共に死亡した、ように見えます。 遺体の様子自体もあまり綺麗なものではなく、争いの形跡は無いものとなります。 また、リカルドさんの衣服からは普段携帯いただいているものとは別に拳銃が一丁混入しています。 たぶんこれが一番不名誉なものになると思うので、無いかな……と思いつつ一応添えておきます。 どちらかというとアレンジの際の参考文献として書いたものになりますね…… (-65) 2022/08/20(Sat) 22:30:14 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* レビューとかしてる場合じゃ、ないね? うわ、火が入った。うん、やるべきことやろう。 ……推しにこんなの貰って、管巻いてる場合じゃないでしょ? (-63) 2022/08/20(Sat) 22:30:37 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド/* 発見場所は共通して、このクラブのVIPルームとなります。 また、握らせた/懐に忍ばせた拳銃はマウロを撃ったものであり、 なおかつ初日に購入したもの=リカルドさんが取り扱っている商品となります。 照合すれば彼の体または撃たれた場所から回収された銃弾と一致するでしょう。 不明点や訂正したい点、要素の追加/削減など、お申し付けいただければこちらも考案いたします。 悔いの無いよう、一緒に考える材料となりましたならば幸いです。 (-66) 2022/08/20(Sat) 22:31:41 |
【墓】 ニンナ・ナンナ ヴェネリオ『どうしてこんなことをするのか? 俺がしたいから だよ』『冥土に土産に子守歌を歌ってやろうか、なあに。 巫山戯てるわけじゃあない。これも愛情だよ。 俺に魅せてくれてどうもありがとう。 この歌を聞けるのは特別だぞ?』 この歌を覚えて生きている人間なんて、 『一人』居るかいないかだからな。 (+3) 2022/08/20(Sat) 22:31:45 |
【秘】 Niente ラウラ → ニンナ・ナンナ ヴェネリオ/* こんばんは、お声かけありがとうございます。 死後のお茶会、凄くやりたいです。 予定等は特に問題ございませんので、是非お話出来ればと存じます。 癒しを……ください………………。 地獄が見えていたものより。 (-67) 2022/08/20(Sat) 22:31:58 |
【墓】 デッド・ベッド ヴェネリオ本名:ヴェネリオ・フィルマーニ(Venerio Firmani) 死因:銃殺。背部に多数の銃弾を受けたことによる失血死。 発見場所・遺体の様子: 町中で起きた乱闘による銃撃戦に巻き込まれ死亡。 乳母車をかばっているような姿で発見される。 背中を何発も撃たれたことにより出血多量、 事前に連絡をしていた病院に運ばれて間もなく息を引き取った。 怪我人は、アルバとノッテ共に多数の被害が出たそうだ。 (+4) 2022/08/20(Sat) 22:34:04 |
デッド・ベッド ヴェネリオは、メモを貼った。 (c7) 2022/08/20(Sat) 22:34:42 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* ロール挟みたかったのありがとう〜〜〜〜 いやこんなんロール力どっか行っちゃうよ様々がドカドカ起こりすぎ。 前日の時点で二人とも死期悟っていたのはそうだけど、 ヴェネリオの絶望死は実はお前が原因ではないよ〜〜〜 (リカルドは邪気陣営ではない) そう、そう。三日目で殺すか殺されるかルートを見ているのは報告もらった時に見えていたけどヴェネリオ死之商人でよ〜〜〜運営も「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」って言っていました。そして昨日の諸々の処理報告を聞いた時も「ま゙っっっっ!!?!」ってなっていました。その辺りの役職絡むこと人に言えないねぇ〜〜〜〜運営は見ているよ聞いているよ、は〜〜〜〜世界〜〜〜〜〜〜〜〜 それはそれとしてあのシステムメッセージは 本当に罪だから取り締まった方がいい。 閑話休題。報告ありがとうございます、確認しました! ウワァ自殺票…PCが引き寄せている感あって苦しくなる…。 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ、え〜〜つらい〜〜! (-68) 2022/08/20(Sat) 22:36:15 |
ストレガは、どうなってんだよこの状況は……と目頭を押さえた。 (a4) 2022/08/20(Sat) 22:38:29 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「2年〜?」 すこし、顔をしかめる。 「……もうそんななるか。 そうかあ」 その言葉はどこか、確認するよう。 これまで歩いてきた足跡を、一歩一歩踏んで確かめるようにゆっくり、頷く。 「……2年か」 はは、と。笑い声が、少し乾く。 「私の、前一緒に暮らしてた人は、2年でいなくなっちゃってさあ」 「そんくらいがちょうどいいのかもね」 「あんたもさっさとでていってくれると、肩の荷が下りるわけよ──……」 ぎゅうと握った手は、離すことなんて考えていないほどに強く、しっかりと握っていて。 「……」 「旅行。鞄かなんかあったほうがいいよね」 大真面目な顔で、そう言った。 (-69) 2022/08/20(Sat) 22:38:56 |
マウロは、まだ生きている。 (a5) 2022/08/20(Sat) 22:40:19 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー/* 幹部なもので客は多いかも知れませんが静かな時間もあると思います。一番泣きそうで離れなさそうな部下も、おおよそ其方が始末して下さっているので大丈夫でしょう。 病院でソニーという名を名乗った男は通すように話は通して降りますので、気にせず入ってきて下さい。 あまりノッテファミリーと顔を合わせないように心がけて下さるとヴェネリオも浮かばれます。 連絡ありがとうございました、事故で死にました。 (-70) 2022/08/20(Sat) 22:40:23 |
【秘】 ノーモアベット マキアート → 花で語るは ソニー少なくない回数の経験がある尻穴は、念入りに擦ってやれば、さほど時間もかからずに緩く解れていく。 奥を探ろうとされれば拒むように控えめに締め付けて、けれどじんじんとした内臓の疼きを感じれば耐えかねるように拡げ、今度は咥えて離さない。 張り付いていた下着が引き剥がされて一物を直接触れてもらえたら、悦びに震えるように腰が躍った。重くないように、という気遣いなんてもうない。体重を支えられるほどしっかり足を伸ばせなくなって、背凭れに寄りかかる。 「な、ソニー……鍵は、かけたけど、 もし何かの、手違いで、ッあ── 扉が……開いちまったら、さ? こんな格好して、ァ、きっとすごく、 恥ずかしい目に、遭うんだろうな……」 髪の香を肺に入れて、粘膜の音と羞恥を煽るような言葉を耳にし自分でも口にして。顎を引いて自分の身体を見下ろすようにしたら、愛撫を与え、受けているたくさんの肌色が視界に入って、五感の殆どから犯されているような気がする。 マーキングされるごとに、文句の一つを言いたい気持ちと、それを塗りつぶすような快感と被支配欲が湧いて出てきて、閉めるのを忘れた蛇口みたいに喘ぎと吐息が溢れていった。 (-71) 2022/08/20(Sat) 22:42:14 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 無風 マウロ/* 報告ありがとうございます、確認しました! 投票先・襲撃先共にそのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-72) 2022/08/20(Sat) 22:44:23 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ互いに目を開けたのはどちらが先だったか。 香る珈琲に意識を奪われ向かえば一つの無人のバールがそこにあった。 景色はいいかもしれないし、真っ白かもしれない はて、死んだはずだが。 悲観的になるわけでもなく、かといって歓ぶわけでもなく。 奇妙な気分になりながら呼ばれるように席に着く。 次第に望む人も現れそうだ。 「上司だから許されるだろう」 死んでから、漸く。 ほんとうに久し振りに肩の力を抜いて、豆の香りに目を閉じた。 (-73) 2022/08/20(Sat) 22:46:09 |
【妖】 エースオブ―― ヴィオレッタRrr...Rrr...Rrr... 電話が鳴る Rrr...Rrr...Rrr... 電話が鳴る Rrr...Rrr...pi 電話が…… 「……はい」 ($0) 2022/08/20(Sat) 22:48:23 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー/* もったいないおばけです。 案それぞれ読ませていただきました。 マウロ殺しまで押し付けられててひどくて笑っちゃった(最高ですね) 3も大変に良いかと思いますがツィオが泣いちゃうので。 2を選ぼうかと思います。 性行為の後は残しましょう、そうしましょう。 そのような感じで報告をあげます。 ロールの方はどうぞ最後までお付き合いください、よろしくお願いします! (-74) 2022/08/20(Sat) 22:52:58 |
【妖】 エースオブ―― ヴィオレッタ「お断りします」 電話口から聞こえる間の抜けた声は脅し文句に。 「えぇ。お好きになさってください。 それで私が裏切りものとして処分されるのでしたら、 それは相応の報いかと。 ですが、あなた方も無事に帰れると思わないでくださいね? 私が調べたのは、調べていたのは こちらの事だけではありませんから。 ねぇ、――さん?」 相手の本名を告げると、暫しの沈黙。 そして、怒声。 「祭りもまもなく終わりですが、 お帰りの便は予約済みですか? ――まぁ、今から取れる訳はないのですけれどね? それでは、ご機嫌よう」 ぷつり、電話を切る。 為すべき事をしましょう。 その上で、私が終わるというのなら、それはそれ。 さぁ、最後のゲームの始まりです。 カードを配りましょう?スペードのカードを。 ($2) 2022/08/20(Sat) 22:57:12 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「楽しみだ」 ────約束が叶うことはない。 言葉と共に咲う。心底楽しみだ、と表情で語る。 男のかんばせに、言葉に、いつだって嘘はなかった。彼が君に嘘をつくことはなかった。誤魔化すことも、はぐらかすこともなかった。 男が家族を心から愛していたことを、きっと君は知っている。 幼なじみである君には一等心を傾けていたことを────ただ愛し与えるのではなく、与えられることを楽しんでいたことを────君は知っているだろうか。 男が繰り返し言った、「君の好きなものが好きだよ」という言葉は、きっと本心だった。 「おや。ふふ、気が合うね?」 両肘をテーブルだか膝だかに置いて手を組む。その上に顎を乗せる。少し横柄で、リラックスした仕草と言葉。 笑みを含んだ声音で、口元を緩めたまま。どうやら揶揄う材料を見つけた目つきで、彼は首を傾げた。 「……へえ。色々」 「色々、ね。……ふうん?」 グラスを受け取る際に上目遣いで君を見る。 「ぜひ、拝聴したいな。ドニ?」 (-75) 2022/08/20(Sat) 22:57:37 |
【神】 花で語るは ソニー【アルバアジト】 男は、普段こうしてそれぞれの顔があることを確認する、いつもの時間には訪れなかった。 有事の状況に備えるためにある程度人が集まり、捌け始めた頃にようやく足を踏み入れるのだろう。 連絡の一つも無し、死んだのじゃないかと邪推され、 端末に掛けられた連絡をすぐに落とすその動作でやっと生存が確認されたくらい。 冷静でもなければ、賢くもない。取り乱したような残響だけがあった。 (G3) 2022/08/20(Sat) 22:58:26 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド/* 凶器の偽装の為だけに貴方の元から銃を買い付けました マジで悪い ボケナス 改めてお引き受けいただきありがとうございます。 こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします。 (-76) 2022/08/20(Sat) 23:00:54 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → エースオブ―― ヴィオレッタ言葉を綴らなかった透明のインクに込められた想いにさえ、 やはり何かが返るなんてことは、起こり得なかったのだった。 込められた想いが、どれほど強いものだったとしても。 /* 報告ありがとうございます、確認しました〜! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ! (-78) 2022/08/20(Sat) 23:02:17 |
【独】 ザ・フォーホースメン マキアートキングをどれだけ並べても、 死のカードを覆せるわけはない。 そもそも死者は、運命を動かすことさえない。 歯がゆいものだ。 (-77) 2022/08/20(Sat) 23:02:33 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア変わらない表情に、変わらない声。何も考えていないように見えて、何かを考えている。 その思考を読み取ることは叶わないけれど、何となく 己を見るようで。 けれど同じではないことは、知っている。 響いたサイレンサーの音とともに、バランスを崩し壁を背に座り込んだ。痛みはない、……はずもなく。珍しく顔を歪めて、吐息を零す。 提案したことに後悔はない。ただ、…嘘をついたことは 僅かに罪悪感を抱いた。 「…… ッ、…………………、 」零れていく命の色に一瞬、視線を向ける。 口の端から漏れる吐息は無意識で、けれどそんなことはどうだっていい。 近くにあるバッグのショルダーストラップを掴み、引き寄せた。 それを腕に抱くようにして、強く。強く掴む。 無くしてはならないもの。あの方に届けるべきもの。 その辺の猫にでも咥えて持っていかれるのは困るのだ。猫に限らず、他のものたちにも。 だから死ぬまでの間、それが無くならないことを見ていられるように。出来るだけ少し、長めに生きたいと願ってしまった。 勿論夢の話も嘘ではない。…半分は。でも本当は、それを見ることなど叶わないのだろうと考えている。 だからどちらかと言えば全てが嘘に等しいのかもしれない。 騙してごめんなさいなんて、そんな言葉を口にするつもりもないが。最期くらい、また悪い子になっても許されるはずだ。 もしも本当にマウロ様が帰るとして、3人でいればまた笑えるだろうか。そうであればいい。それを見ることが叶わなくても、わたしの大好きな彼らが 笑っていられるのなら。…これこそが夢なのかもしれない。……だって現実は、また1人 欠けてしまったのだから。 さむい。 いたい。 …ひとりは、さみしい。 ───様…、 暗くなる視界の中、小さく誰かの名を呼んで──そうして静かに、暗闇の中へと落ちていくだろう。 (-79) 2022/08/20(Sat) 23:08:57 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ緊張で、手が震えます。 心臓は張り裂けそうなほどの鼓動を示して。 呼吸をひとつ、ゆっくりと。 呼吸をふたつ、ふかくふかく。 呼吸をみっつ、己のうちに取り込んで。 まずは報告を。 私の為した事、知っている事、すべてを。 今まで怯え、逃げ、隠し続けていた事、すべてを。 何処までが私の所為か、なんて今更どうでも良いこと。 きっかけが私なのだとしたら、 ケリをつけるのも私の仕事でしょう? 私がどうなったとしても、 ファミリーがなんとかしてくれると信じています。 ――もう、逃げません。 (-80) 2022/08/20(Sat) 23:11:45 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ/* 了解しました。 すみません、感情がメチャクチャの男を全力で寄りかからせていて…… 改めて面会ロールの方は秘話にてお送りさせていただきます。 他の方の白茶・秘話での面会とは齟齬のないように致しますので、 ゆっくりにはなるかと思いますがお付き合いいただければ幸いです。 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。 (-81) 2022/08/20(Sat) 23:14:16 |
【墓】 名もなき医者 リカルド本名:リカルド(Ricardo) ※孤児のため姓はなし。名前は変えきれなかった。 死因:自動拳銃による射殺、頭部を狙ったもの 発見場所:とあるクラブのVIPルーム 遺体の様子: 服は乱され、体内に性行為の痕跡を残している。 VIPルームでの性行為のあとにその相手or第三者に撃たれて死んだように見えるだろう。 司法解剖などを行えば、消化管からセックスドラッグが使用されているのを確認できる。 また、手には拳銃が握られており、握った手元に硝煙反応が確認された。 その拳銃は、リカルドの密輸業者で流通しているものであり、 マウロを撃ち抜いたとされる弾とこの拳銃の線条痕は一致するようだ。 (+6) 2022/08/20(Sat) 23:14:23 |
【秘】 ザ・フォーホースメン マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「それは……おめでたいことですね。 家庭を持てば人は案外変わるものですし、けれど根っこの方はそのままだったりもするでしょう。家族を想う気持ちとか、今までと一緒ですよ」 親愛の籠った笑い方と、小さな円を見れば自然と顔も綻ぶ。 どうか健やかに育ってほしいものだ、とこの頃の島を憂いつつも明るい気持ちが内から湧いてきて。 「ふふ。ギャンブルも、そのままの腕っぷしも、 そこらの輩に好き放題されるほど鈍ってはいません。 だからこそ、なんでしょうね。 きっとうちの賭場の誰かですよ。乱暴な客を搾るだけ搾り取るための方便にオレみたいなのが最適だっただけ」 「……まあそう、悪い気はしません、が」 腹の前で自らを抱くように腕を組む。 嫌悪というよりかは、やはり、気恥ずかしさから来るもの。 (-82) 2022/08/20(Sat) 23:18:17 |
【神】 エースオブ―― ヴィオレッタ【アルバアジト】 昨日、取り乱していた女はいつも通り現れた。 そしていつもの通り会議を聞いて、掃除をして、 最後にいつもと違う行動を取る。 いつも静かに聞いているだけのアンダーボスの元に行き、 二言三言口を開く。 エルネストは驚き、溜息を零した。 そして、女はボスの元に連れていかれた。 部屋を出る時にすれ違った男には、目線で挨拶だけして。 (G4) 2022/08/20(Sat) 23:22:46 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 無風 マウロ『 Caro マウロ お前が今この手紙を読んでいるのなら、きっと俺はこの世にはもう居ないのだろう。 入れ違いになってしまい、すまない。 ちゃんとアイツと話が出来たかはわからないが、これ以上の被害が出ないよう努力はしたつもりだから許せ。 こんな手紙を遺す事自体、お前は怒っていそうだが必要なことだからちゃんと読め。 俺は、あのクソみたいな家に養子に迎えられてから、医術の知識を叩き込まれた。 何かのためにとノッテに拾われてからも腕は磨いていたが……こんな所で使うことになろうとは思ってもいなかった。 お前の手術は無事に成功したが、絶対に無理はするな。 お前は今極度の貧血状態であるし、痛み止めと点滴がないと起き上がるのも苦しいだろう。 無理して動けば死にかけが本当に死んでしまうからな、絶対に守れ。 それから……自惚れではなく、俺は組織の幹部候補であり、上納金の金額はトップクラスの男だ。 それは巨大な密輸組織を有しているから、それに他ならないが……、 俺が死んだとあっては、組織が瓦解する。 それだけは絶対に防がなければならないし、乗っ取ろうとする腐ったやつもいるだろう。 だから、この組織はマウロ、お前にくれてやる。 地下の医療施設だけは、上司に託してあるから心配しなくて良いが、壊さないように頼むぞ。 精々上手く使って、上に、メイドマンにのし上がれ。 そうして俺と、ツィオが見ていた景色をお前も手に入れてくれ。 俺の、永遠の友よ。 俺はちゃんと、いつでも見ている。 da リカルド 追伸:ラウラと上手くやれ、もう泣かせるなよ。』 (-84) 2022/08/20(Sat) 23:23:00 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 混沌とした報告。纏まらない会議。 慌ただしく訪れた、もう帰らないはずだった誰か。 増え続ける不在者。消耗の色濃い構成員達。 それらは何もこちらに限った話でもないだろう。 燎原の火がその勢いを失うのは、きっとそう遠い事ではない。 そうは言っても、というもの。 「……潔癖症の誰かさんが居なくなったもんで、 今は美観維持の仕事一つこっちに入って来ないんですよ。 どうですか?代わりに烏に仕事をやる気にはなれません?」 一言『行け』と言って頂ければ、後は自分でやりますよ。 勿論『ゴミ』になんかしやしません。指示はちゃんと聞いてます。 顔も覚えていない人間しか残っていない 実に迂遠な、けれどあの名簿に目を通した者ならわかる提案。 心底嫌気の差したような溜息の後。 その火が完全に燃え尽きてしまえば、付け入る隙となって。 けれど決してこれ以上燃え広がらせてもならない。 剰え、そこに焚べるものは慎重に選ばなければならないと言う。 まったくもって、面倒な火の番を押し付けられたものだ。 (G5) 2022/08/20(Sat) 23:24:59 |
コルヴォは、上に白い目で見られても気にしない。どうだっていい事だ。 (a6) 2022/08/20(Sat) 23:25:25 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ仮にその最期の我儘が嘘だったと気付いたとして。 女は恐らく、「興味がないわ」と告げるだけだっただろう。 "その理由だったから"願いを叶えたわけではないから。 女にとって理由など、どうでもいい事だった。 強く強く抱きかかえられる鞄を、流れる血を、 消えていく命を見届ける。 何一つ言葉は発さず、かといって立ち去ることもせず。 暗殺者は、標的の死を見届ける義務があるから。 「………。」 今際の時に、貴女の頬が少しだけ暖かくなる。 もう思考もまともにできない貴方は、それが何の温もりなのか、 分かることはないし、あるいは何かと誤認してしまうかもしれない。 ▼ (-87) 2022/08/20(Sat) 23:31:22 |
リカルドは、匿った自室にマウロに置き手紙をしていた。 (c8) 2022/08/20(Sat) 23:33:41 |
リカルドは、この時はまだ、ラウラや上司まで同じ日に死亡するなんて、知らなかったんだ。 (c9) 2022/08/20(Sat) 23:34:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ貴女の意識が、暗闇に落ちきった頃。 女は伸ばした手を引っ込めて、膝についた土汚れを払う。 それから、拳銃を再度、物言わぬ貴女の右目に構えて。 シュン、と一発、打ち込んだ。 目と、それから脳まで。弾がめり込んでいくだろう。 これは女の証。自分がやったのだと、そう示す印。 この手が、また一人、命を奪ったのだと。 証明する、鉄の香りのする 罪の証 。……誰に誇示するわけでもない、自分が忘れないための証。 「………馬鹿ね。」 目を少しだけ伏せて。 それから死体を、目立たぬ場所に隠す。 ただの偽装工作だ。それ以上の意味はない。 そうして施された偽装は。 野良猫や、通りがかりの誰かに追いはぎされる事もない、 巧妙な隠され方だった事だろう。 「……雨が降る前に、帰りましょう。」 ばさり、黒い傘を差して、踵を返す。 また一つ、仕事を終えた。 呆れるくらい晴天の日の事だった。 (-89) 2022/08/20(Sat) 23:35:41 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 生き残った → 報告したものの、各人(※)の死亡との 関連性が認められず処分は保留。 カジノ勤務はそのままに、 監視下で対外諜報の仕事が追加される。 ※アウグスト、ロッソ、サルヴァトーレの各氏 死んだ → 事実はともかく、裏切り者として処分される。 特に手を煩わせることなくすべての情報を吐いた。 齎した情報がその後役立てられたかは不明。 死に顔はどこか穏やかだったようだ。 こんな方向で? ハピエンにしようがないね……。 (-90) 2022/08/20(Sat) 23:36:39 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー男は家族を愛している。きっと誰よりも。 彼はアルバの名の下に集う全てを愛した。全てに心を割いて本当の家族のように接した。誰よりも彼らを思っていた。 けれどそちら側として身体を許したのは君だけだ。 ぎらぎらと瞳が光を増す。焼き付けるようにゆっくりと瞬くさまは、まるで映画のスローモーション。 ────消える直前の火は、一際強く輝くという。 男は、君の頬に手を伸ばした。 指の背で触れる。右の頬を撫で、それから左の輪郭を同じ優しさでなぞる。 ▼ (-91) 2022/08/20(Sat) 23:43:25 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ目を覚ますのはきっと、貴方が先だ。 目を開けて直ぐ、珈琲の香りに自然と辺りを見回して。 知らない場所に僅かに警戒しながらも、死んだはずだと小首を傾げる。 死に先があるなんて、どうにもおかしな話だ。 もしかすると、最期のお願いが叶ったのだろうか。 そんな訳もない。都合が、よすぎる……とは思うが。 考えたところで仕方がないので、バールに向かいその中を覗いた。 …何やら見知った姿があるような。 「ヴェネリオ、様?」 思わず、名前を呼んでしまう。 間違っていたらどうしようだとか、そうしたことは特に思わない。 ただここにいるなら、どうして。と疑問を抱くくらいで。 (-92) 2022/08/20(Sat) 23:45:31 |
【神】 ガット・リベロ ルチア【アルバアジト】 「…………」 その日は。 ふらりと、少女は会議の席に現れた。 主の居ない椅子の後ろへ、律儀に立ち。 黙って話を聞いていた。 (G6) 2022/08/20(Sat) 23:52:16 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「ソニー」 形のいい唇が君の名を紡ぐ。男は眉を下げて目を細める。 それは眩しさに目を細める表情に似ていた。 或いは痛みに耐えるようでもあった。 「僕は、君のことも愛しているよ」 すり、と撫ぜる手が後頭部に回る。梳かれた髪が軽い音を立てた。風の音だけが聞こえる。地上の喧騒は届かない。 赤に近い紫の瞳。すみれ色の瞳。燃えるような夕焼けの後の、夜闇の一つ手前の色。 ただ穏やかに誘う色が、何もかもを抱いて包む色が、君を見ていた。 (-93) 2022/08/20(Sat) 23:53:31 |
【墓】 Niente ラウラ本名:ラウラ・リベラトーレ(Laura・Liberatore) ※偽りなし。 死因:大腿部の銃創による失血死 (右目の銃創は死後に残されたものと見られている) 発見場所・遺体の様子: 路地裏にて。意図は不明だが、目立たぬ場所に隠されていたようだ。 衣服等に乱れはなく、抵抗の痕も見られない。 腕には 血に濡れた ショルダーバッグが抱えられており、その中にはハンカチに包まれた写真立てのみが残されていた。 (+8) 2022/08/20(Sat) 23:59:54 |
Niente ラウラは、メモを貼った。 (c10) 2022/08/21(Sun) 0:00:51 |
名もなき医者 リカルドは、メモを貼った。 (c11) 2022/08/21(Sun) 0:05:19 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ「そりゃあそうだ」 声に翳りはない。 「僕の愛は金銭じゃないもの。簡単に買えるわけないだろう?」 そういう意味ではないと、無論わかっている。 わかっているから、わからないふりで否定するのだ。 足並みを揃えて歩き出す。歩幅はあまりに違うのに、君と男が二人でいる時、君が置き去りにされることは一度たりともなかった。近くの席は埋まっているようだから、スープの屋台まで歩こうか。 「ああ、またそんなことを……」 苦笑するようでいて、あえて嘆くようでもある、作った声色を大袈裟に。 「上等かどうかなんて、些細なことだよ」 「僕が見たいんだ。君が思う素敵なものに囲まれている君を」 (-94) 2022/08/21(Sun) 0:25:49 |
マウロは、リカルドからの手紙に、会議から戻るまで気が付いていなかった。 (a7) 2022/08/21(Sun) 0:30:39 |
【秘】 花で語るは ソニー → 墓場鳥 ビアンカ/* オオオオオアアアアアくたばってたけど急いで駆けつけてしまった 嫌だ そんな凄惨な状態を仲間にも敵にも見せられへん 死体の発見に挙手したいのですが大丈夫でしょうか? 丁重に 丁重に 丁重に扱います…… (-95) 2022/08/21(Sun) 0:41:42 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー/* ありがとうございます。 想定だと、ヴェルデが殺られたので下手人探しであちこちに首を突っ込む⇒裏社会で目立ったせいで、他国のマフィアがファミリー同士の抗争を煽る目的で拉致って(いろいろしたあと)殺す⇒娼婦とアルバを侮辱するメッセージを体に書いてゴミ捨て場に遺棄 なのですが、死体の状況や過程ふくめ 自由に描写してくださってかまいません。 死化粧はお任せいたします。 (-96) 2022/08/21(Sun) 0:45:45 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ「やあ、可愛いお嬢さん。 誰かが夢を見せでもしてるかな。 情報屋か……? 」誰かにとっての都合のいい夢だ、どうだっていい。 もしかしたらほしい言葉が帰ってくるのかもしれないし、 知らない人間をなぞるだけの時間かもしれないのだ。 「俺はお前たちの最期こそ見てないが、 きっといなくなると思って思い残すことも少なくて死んだよ。 つもり積もったものが俺にバカな真似をさせた」 「もし時間があるのなら 待ち合わせの時間 まで、付き合ってくれないか。敬語も態度も、なんなら質問も無礼講でかまわない」 そうして目の前に現れるのは、一杯の紅茶。 男の向かいに立ついい香りは、この男の部下のお気に入りだった。 (-97) 2022/08/21(Sun) 0:50:01 |
【秘】 花で語るは ソニー → 墓場鳥 ビアンカ/* ウーッ(苦)(苦)(苦) 了解しました。 死亡報告書を加味した上で、後日改めて秘話にて投下いたします。 整合性チェックなども踏むので多分のちのちになるかと思います。 お受けいただきありがとうございました、おやすみなさいませ。 (-98) 2022/08/21(Sun) 0:52:00 |
レヴィアは、会議の席を立った。きっともう、まともな話し合いはされないだろう。 (a8) 2022/08/21(Sun) 1:02:47 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 墓場鳥 ビアンカ「ああ、まったく。そんなふうに笑われちゃ敵わないな」 男は笑顔を曇らせない。自然な、あくまで自然な、飾りですらないように笑いながら、降参! そんな仕草で肩を竦める。恋人同士がじゃれ合うような無邪気でおどけた仕草だ。 「そんなこと言って────可愛い子じゃないか」 「最近はよく食べるようになったね。昔と比べれば、だけど」 君が入る前から男はここにいて。 君が入った頃に男は今の地位について。 だからあの子のこともはじめから知っていた。 少年といる時の君のことを、男は喜ばしく見ていた。 「誓いのキスは必要かい? ビアンカ」 かつ、かつ、と石畳を踏む。 君の好む音が導く先は鳥籠だ。それが、そろそろ姿を見せるだろうか。 (-99) 2022/08/21(Sun) 1:03:46 |
【神】 ”復讐の刃” テンゴ【ノッテアジト】 「………。」 親友と、その部下の死亡報告。 残った幹部はどうにも締まらない者ばかり。 “昼行灯”を此処まで気取ってきたが、もうこれまでと。 「いい加減にしろ。」 “カンッ!” 煙管を携帯灰皿に叩きつけ、灰を落とす。言外の威圧。明確な殺気。鞘に収まっていた刃が抜かれたような鋭さ、荒々しさ。 「取りあえずは、乱闘を起こした馬鹿が居るのは分かった。そいつに対する処遇を決めにゃあならんのと…今は堪え時だ。アルバも此方も消耗が激しい。」 「お偉いさん方の手を煩わせる訳にもいかんからな。俺が口を出させて貰う。頭、腕と捥がれつつある今、派手な動きはすべきでないだろう。歯痒い思いをさせて申し訳ないがな。」 上は使えない。頼りとしていた親友も死んだ。 ならば、混乱する下を一括せねばならんのは。 立場として不相応だが、自分しかいないだろう。 顔を知られている者として。 「ただ。進展はある。我らが兄弟、ヴェネリオが命を懸けて集めた報告書の中に、一つ有力な情報が出た。俺の方でも確証がないが故に挙げるのが遅れたものでもある。そっちを聞いてはくれんかね。」 下を少しでも抑える為に、手札を出すべきだと。 葉を“零さずに”煙管に詰め、火を入れる。 (G7) 2022/08/21(Sun) 1:09:53 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー煙草に火を点けて、ぼんやりとした風にゆっくりと煙を吸って。吐いて。 それを2度繰り返したら。 口の中にビールを流し込んで、火照る感覚に身を任せる。 いつもよりもずっと、酔いが回るのが早い気がした。 「……さあな。 ただ、胸に穴があいたような気持ちだ。何も返せないまま、あの人は死んだ」 「癒すために、ひとりの時間を増やしてはいたんだがな。……お前も?」 そうは見えなかった、と意外そうに視線を向ける。 君は楽しそうで、すごく明るく見えたから。 楽しいことで紛らわそうとしていたんだろうか。 もう一度、口の中に瓶を傾け。 中身が半分ほどなくなってきたところに、君の足音。 人とこんなに近くで接するのも、滅多にないことだ。普段なら、すぐさま距離を取っていただろうけれど。 きっと君の言う通り。自分は弱っているんだろう、と思う。 「………」 泣いたりはしないだろうけれど、それでも。 君の手を振り払う事はなくて。ただ無言で、受け入れていた。 何となく、そうしたい気分だった。 (-100) 2022/08/21(Sun) 1:11:16 |
【秘】 狡兎 ツィオ → Niente ラウラしなだれかかって来る姿は、まるで猫のようだと思う――。 そこに、自分の旧来の誠実さは必要なく。 自分の本来の悪辣さも必要はない。 ただ、欠落を何か別の物で埋めていなければ零れてしまう女が、 きっと同じように穴の空いたと思っている ――目の前の誰かの穴を埋めようとしているだけだ。 きっと、それで――何もかもが"確定"した。 「――いつか。 この傷は広がって、キミは死を迎える。 傷口を塞ぐのに使った薬は、多分じわじわとキミに毒を与える。 最初から――多分、生まれた時から、俺はそういう存在なんだ」 毒はいつだって、舌先に甘いものだ。 ここで一時の慰めを求めた相手は。 悲しみの一端を担っている。 それが伝わったときにキミはきっと、 内側に注がれた愛や恋に似た形をしたものを指で掻き出しても、 自分の身体が穢れに汚されたような気分になるだろう。 ▽ (-101) 2022/08/21(Sun) 1:13:01 |
【秘】 狡兎 ツィオ → Niente ラウラ誰の死の後ろにも存在し、 全ての情報を掌握して、その全ての取捨を司る。 死に神 他人の死の原因たる諜報員は、言いながら。 相手の腕を掴んで。――引き寄せた。 バランスを崩させて、相手の目を覗き込む。 翡翠の目の奥に――"魔法"は存在しない。 ただこの距離に近寄った者は皆、 最初から毒に冒されている者だ。 「今日が終わった後に――。 ――もう一度、質問の答えを聞かせてくれるなら」 そのときに。 "全てを忘れて、どこかに行きたいか"聞いたときに。 どうか。 その毒が、彼女を殺さないことを。祈りながら。 BARの入り口がマスターによって。 静かに、閉じられた。――CLOSEの札が掛けられる。 (-102) 2022/08/21(Sun) 1:14:37 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ慣れない呼び方にぱちぱちと、目を瞬かせる。 本当に己の知るあのお方だろうかと考えて……どちらでも構わないかと、足を動かす。 「………ラウラで、よろしければ」 貴方の最期を女は知らない。貴方がこちらの最期を知らないように。 一体何をしたのだろうかと考えもするが、今はこれも置いておこう。 紅茶が冷めてしまう前に、席へとついて。 ついて……流石に無礼講をすぐに始められる性格でもない。 何を問おうか。まずはどうしよう。敬語や態度を崩すのは難しい。 折角の機会なのに、思案してばかりで進まない。 であればと、悩むように口を開いて最初の質問は。 「………ヴェネリオ様は、…キャンディが お好きなのですか?」 とあまりにも緩すぎるものから。 これならば何のお菓子が好きか、と問いかける方がマシかもしれない。 (-103) 2022/08/21(Sun) 1:15:41 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 名もなき医者 リカルド「…どいつもこいつも。どうしてそう生き急ぐかね。」 ため息を一つ零した。 こうなったら聞かないのは彼も、友も同じこと。 「ヴェネリオと同じだな。お前さんらはよく似てるよ。」 嗚呼、本当に。 最後まできっと彼らは一緒なのかもしれない。 「そいつの中身は茶だ。笹の葉を使った茶でね。甘いのが苦手なお前さんでも飲める筈だ。疲れた時に飲むと良い。」 先の質問の答えを漸く返してから、手をひらりと振って。 「そんじゃ、俺はお邪魔になる前に暇を頂戴するとしよう。」 (-104) 2022/08/21(Sun) 1:16:33 |
マウロは、反論をしなかった。黙って、会議場の言葉を聞いている。 (a9) 2022/08/21(Sun) 1:16:39 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ/* こんばんは、ぷうです。 投票先を送らせていただきます。 今回は『ルチア』さんになりました。 よろしくお願いいたします。 (-106) 2022/08/21(Sun) 1:18:51 |
ストレガは、帰ろうとするレヴィアに口笛と指招きをしつつ、情報を聞く。 (a10) 2022/08/21(Sun) 1:21:38 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → ザ・フォーホースメン マキアート「そうだね、めでたいことだ。僕も心から嬉しい」 「今度、子どもに会わせてくれるってさ────泣かせないようにしないとね」 男の気さくさを煩わしく思うものがいないわけではない。 けれどそのまめさは、親しげな様子は、優しげな態度は、概して好かれているようだった。中枢の動きを知らされず、不安を募らせがちな末端には尚更。 サルヴァトーレは、不思議な程に裏表のない男だった。心に引っ掛かりを残さない男だった。ただの善人、或いは兄、親、友人のように大抵の者が思った。そしてその印象を利用する素振りも、一切なかった。 「太刀打ちが出来ることは不安に思わないことにはならないだろ?」 「君が傷つけられでもしたら僕は耐えられない────もちろん、身体だけの話ではなくてね」 その頬はやや紅潮しただろうか。していても、青みを帯びた空間では気づきにくいかもしれない。 男の指先が、擽るように撫でる。 (-107) 2022/08/21(Sun) 1:25:03 |
【独】 郵便切手 フラン/* 自分もPL予測しとくか〜と思ったけど明らかにわかるところしかわかってないから当てるとか無いんだよな ヴィオレッタ:くろはさん コルヴォ:許さん ソニー:はぐきさん マウロ:音水さん マキアート:あどさん リカルド:和泉さん ロッシ:睦月さん がまず確定してるから他がそれ以外ってこと………。 (-108) 2022/08/21(Sun) 1:27:25 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッド・ベッド ヴェネリオ「Dannazione. どうせ死ぬなら黙って死ねってんだ、クソ上司」 あなたが最後に残した言葉に、 掃除屋がそう口汚く零したのはいつの事だったか。 何れにしても、それをあなたが聞く必要は無い。 果たされない約束も、遺して来た者のこれからも、その後も 何もかも、もう関わりの無い事でしかない。 全ての責務から解放され、そんな生者の雑音に煩わされる事無く ただ安らかに眠ることこそ死者の権利というものだろう。 それに対して恨み言を吐く事もまた、生者の権利というだけで。 「待つわけないだろ、先に行った奴の事なんか」 「俺はあんた達の望む所には行かないよ」 (-109) 2022/08/21(Sun) 1:30:17 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 「妹さんを?」 思わぬ理由に、首を傾げた。 そしてまたくすくすと笑う。 「ふふっ、ではお兄ちゃん、と呼んだ方が? それともお兄様?どちらがよろしいですか?」 笑いながら尋ねる声は少し楽し気で。 こんな夜だというのに、と自嘲する自分がいながらも。 「いえ、謝らなくても……そのお気持ちは嬉しいです。 お気遣いも」 気遣わし気に微笑んで、甘いひとくちを。 次いでホットミルクをまたひとくち。 それらは空っぽの心にも優しい味がした。 (-110) 2022/08/21(Sun) 1:36:50 |
コルヴォは、誰かが口火を切ったなら、何も言う事は無い。 (a11) 2022/08/21(Sun) 1:37:21 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「はは。いつ以来だ? 最近じゃあお互い間が合わなかったもんな。 俺も楽しみが一つ増えたな」 その約束もついぞ果たされなかっただろう。チケットを握る事すらなく。 貴方が自分に嘘偽りを騙る事が無い、という事は薄らと勘付いていた。 ここまで一緒に居ればそれはそうだ。 だから信頼して物を勧めたし、受け取ったし、 気持ちでだってそれは同じ事。信じていた。 だから、貴方が繰り返し言ったその言葉もその通りに受け取っていたのだろう。 期待や望みは突き放すけれど、愛は素直に受け取る男だった。 「…………はぁ。まあ」 「サヴィにならいいか……」 軽い溜息が一つ。それから、緩い笑みを浮かべた。 気が抜けている時の笑みだ。 探られているとも取らず、警戒の一つもないのだろう。 グラスの中のワインをくるりと回して、 「ほら、乾杯」と風情も雰囲気もなくグラスを差し出し傾けた。 それから一つ口を付け、そのまま話す。 「あいつを拾ったのは俺だからさ」 「あるだろ。なんか、その。責任って奴とかが」 「……拾ったからには大事にしたいんだよ。大人まで」 「それに、」 視線が花の栞へと一瞬向いた。 「いや。姪に似てる……それだけだ」 (-113) 2022/08/21(Sun) 1:47:50 |
【神】 ”復讐の刃” テンゴ>>G7 「それというのは、“第三勢力からの襲撃”の線が濃くなったという事だ。俺の方で1名、該当する人物の情報を掴んでいる。」 「“テオ”という名の男だ。見た目は黒髪にサングラス。情報屋でもあったロッシを手にかけ、そして我らが父であるアウグスト、兄弟たちをも死に追いやった張本人である……可能性が高い。」 「正直、確たる証拠もなければ奴の所属すらも掴めてはいない。そこでだ。」 「諸君らには当該人物の情報を集める事、そして見かけた際には生きたまま捕らえる事を目標として貰いたい。無論、自身の命を最優先にして貰って構わない。」 「良いか、重ねるがくれぐれも早まってあっちに手を出すんじゃあねえぞ。」 「どっちが先か後かは関係ねえ。手を出した馬鹿が居た結果が、ヴェネリオの死に繋がったことを忘れるな。」 線香に似た香りを漂わせ、そう告げた。 (G8) 2022/08/21(Sun) 2:01:26 |
【人】 エースオブ―― ヴィオレッタ>>4:+14 マウロ 「左様でございましたか。失礼いたしました。 お楽しみいただけているのでしたら、幸いです」 ディーラーは申し訳なさげに丁寧に頭を下げ、微笑む。 ”お連れ様”はたまに無茶な掛け方をするので心配だが、 この青年がそんな無茶をするのは見たことがない。 店としては上客とはいえないが、 個人的にははらはらせずに済むので好感が持てる。 不機嫌そうな態度も素直さの表れと思えば どうということはない。 だから、さっきの問いもただのコミュニケーションだ。 何事もなかったように前のゲームのカードを回収。 小気味よい音を立ててカードを切り始める。 「そうですね、夜も勝負もまだまだこれから。 お客様のツキもここからは上向きとなるやもしれません。 よろしければ次のゲームのベットをどうぞ」 (0) 2022/08/21(Sun) 2:12:26 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド「アンタの立場って、そんなことまでしなくちゃならないの? 出世頭の扱いだったって聞こえてくるけどね。それとも、それがお気に入りられなのかね」 意外だとは感じたものの、思い当たるなにかというのは今はまだ、無かったらしい。 それに気づいていたなら何か変わりはあったかもしれないが、さして伝えるべき話でもないだろう。 解いたタイを片手にくるりとまきつけ、ジャケットとベストの釦を外して肩をぬいていく。 いつかの時にも同じことをしたのに、まるで勝手も手付きも違う。 ただただ情交を想起させるだけに留まっていた時よりもずっと手の平は膚に張り付き、 アルコールの摂取の為に上がった体温が僅かに掌を湿らせる。 それがまた乾いた皮膚とはずいぶんと違う密着と、人間の気配を神経を喚起させるようだった。 シートから錠剤を外す音。死角にあった片手に錠剤をいくらか握り込む。 本当は隙を見てそれを飲ませるつもりだったのだろう。唯のお楽しみなら、不要なもの。 されど最終的に至る目的の為には、相手を弱らせる必要があった、それまでだった。 それが、耳に聴こえた囁きのために動きを止める。僅かに顔を離し、見合わせて。 → (-115) 2022/08/21(Sun) 2:23:10 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド「――私怨も、だって?」 反射光と間接光に照らされる顔が、一層暗く陰になった錯覚さえあった。 せせら笑うような声は一瞬、強い怒気を混じらせて震え、 首のあたりで未だきっちりと締められたシャツの釦を外していた手はほとんど反射的に、 相手の首に指を掛け、締め上げるように掴んだ。ほんの一瞬、一瞬のことだ。 「調べたのか? それとも、ああ! あの人に聞いた? そうだよなあ、アンタはお気に入りだもんな。それくらい聞かされて当然か。 オレのことを話して、それで面倒な生き物の飼い馴らし方でも教わったわけ?」 瞋恚、或いは悋気。歪んだ口角に乗せられた激情はおよそ尋常のそれではなかった。 それくらいで相手が怯んだりしないのだとしても、動揺しないのだとしても。 およそ今までの取引の中で、よく変わる表情の内の一片も今とは重ならないだろう。 威圧の為ではない。脅迫の為でもない。意図的に感情を表出させたのではない。 煽られたからカッとなった、そう言うのが一番近いものだったかもしれない。 息を大きく吸い、己を抑え。指の力はすぐに剥がされ、相手の呼吸を阻害する時間は長くはなかった。 己が冷静でないのを自覚して、衝動に任せる自分自身を制止して。 それでも相手を改めて見るジェイドの内側には、凍りついたアイスブルーがあった。 「……ああ、もう。いいか。 全部受け止めるっていうのなら、そうしてよ。リック」 舌の上に乗せるように錠剤を口に含む。溶け出す前にすぐさま、相手の唇に己のそれを合わせた。 唾液の絡んだ舌がぬるりと粘膜の内側を撫ぜ、下顎に寄り添っているだろう舌を掬い上げる。 舌下に、パステルカラーの薬がねじ込まれる。自らに影響を及ぼすのも構わず、唇を食んで閉ざす。 メタンフェタミン、MDMA、カフェインの混合剤。発汗や喉の乾き、性欲の増進と勃起不全。 共感性と多幸感が脳を占め、神経への刺激を過剰に増幅させる。 瞬時には効かずとも、舌下から吸収されれば自ずと変化を感じるだろう。 (-116) 2022/08/21(Sun) 2:23:30 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「からかわないでください……」 いつかと同じ、弱ったような反応。 ほんの少し、満更でもない気持ちを滲ませて。 「お兄ちゃんだなんて、 もう長い間呼ばれていませんね」 いつも呆れと愛しさを滲ませた声音でそう呼ばれた。 きっと頼りない兄だったろう。 懐かしむように落ちる眼差しは、タルトを載せた食器ではなく、どこかその先の遠くを見ているようだった。 「ヴィオレッタさんは、 自分よりずっとしっかりしていますけど。 休めるときに、休んでくださいね。 お話……は、自分が聞けることなら、聞きますから」 何も知らない他人だからこそ話せることもあるだろう。 無論、話せないことも。 ミルクの甘さとタルトの甘さが異なるように、二人の感じるものは違う。 青年はせめて穏やかな時間を共有できていればと願うばかりだ。 (-117) 2022/08/21(Sun) 2:27:08 |
フランは、妹は2年前に亡くなっている。 (t0) 2022/08/21(Sun) 2:28:00 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「そりゃどうも。 ま、運悪く酔っ払いに絡まれたってだけの話です」 以前と変わらない調子で、表情で、平然と嘘を吐く。 ある程度駆け引きに長じているなら、詮索の余地はあるだろうが。 望み好んで諍いの元へと寄り付く人種ではなくたって、 不意に降り掛かった災難に巻き込まれる事はある。よくある話だ。 たとえ裏社会に故有る者であっても、立場が低ければ尤もらしく。 とはいえ、この時あなたが何処までこちらの事を把握しているか また、対するあなたが何処でどのような立場にあるか。 なんてのは、互いに語った以上の事は今はまだ知らぬこと。 「……俺には少し明るすぎますね」 そうは言っても、有無を言わさず花は手元へ押し遣られる。 それを粗末に扱う理由も今は無いのだから、 このままなら、恐らくは手向けの花となるのだろう。 花束が片手を埋めるのと入れ替わるように、 もう片手にあった煙草はそれとなく地面へ落とされた。 その花言葉も、掃除屋は知らぬ事。 もしも知っていたならば、 皮肉交じりの一つや二つ吐いただろう。 (-119) 2022/08/21(Sun) 2:48:40 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「そうだねぇ。僕も、見なければいけない相手が増えたし」 「────もちろん幸福なことだ。家族が増えるのは。……けど、ふふ」 楽しみが増えた、と君の言葉尻。そこを捕まえて、男は気分を良くしたようだった。 片眉を上げて口の端を持ち上げる。前傾していた身体を伸ばし、背もたれに遠慮なく体重を預ける。それから君を真っ直ぐ見据えて、見せつけるように足を組んだ。喉で笑いを転がして問う。 「僕が恋しかったかい、ドニ?」 君が恋しかったよ、と。 普段なら、その言葉を吐くのはこちらの方。寂しいのは自分の方で、会いたいのは自分の方で、愛したいのは自分の方だ。それを、男はよくわかっている。 ささやかな乾杯が行われるのであれば男も従うだろう。丸みのあるボディを軽く触れ合わせれば小さく音が立ち、透明な液体がグラスの中で踊った。その液面が静まる前に、君と同じように一つ口を付ける。気に入ったらしく、満足そうに頷いた。 「ああ。……そうだったの。道理で君に懐いてる」 「そりゃあ、可愛いわけだ。大切にしてあげなきゃね」 ▼ (-120) 2022/08/21(Sun) 3:25:43 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド合点がいったともう一度頷く。それからもう一人の子どもの方のことを思い出した。 アルバファミリーは横の繋がりを大事にする、家族のようなマフィアだ。だからだろうか、拾った拾われたがとかく多い。それ自体はほかのマフィアでもありうる話だが、拾われる側が本当に子どもであることが多いように思う。大抵はもっと年齢がいった半グレのような連中が、使い捨ての即戦力として連れてこられるものだ。 家族が増えることは男にとって好ましい。だからじわりとした満足げな心地のまま君の言葉を聞いて、その視線の先を同じに追った。 「へえ。それは」 「さぞかし可愛い子だったんだろうね」 ワインをもう一口。 緩やかな相槌は話を促すだろうか。閉じてしまうなら、それはそれで。 (-121) 2022/08/21(Sun) 3:27:52 |
【人】 ”復讐の刃” テンゴ【ヴェネリオの部屋】 会議が終わって少しした後。 親友でもあった幹部の男の部屋に訪れる姿があった。 「…スーツを持っていけだのなんだの言っていたが、まさかこんなことになるとはな。」 ため息を零しながら、目当てのスーツを探そうとしているだろうか。あるかは分からないが。 (1) 2022/08/21(Sun) 3:30:23 |
レヴィアは、ストレガを一瞥し、それから立ったまま、テンゴの話を聞いた。 (a12) 2022/08/21(Sun) 6:40:33 |
【秘】 Niente ラウラ → 狡兎 ツィオ欠落したものを埋めたいという感情は少なからず存在していた。 今までも、"感情"を埋めるために人を"見"ていたのだから。 だから無意識に、貴方もそうなのだろうと考えて。 …考えて、 本当はただ 貴方の笑顔が見たかったのです。 「………いいえ。……いいえ。 ラウラは、…ラウラはきっと、貴方の残すものでは 死にません」 心の奥底。閉じ込めた"かなしい"はあの日僅かに溢れ出て。 けれどきっとそのまま、理解も出来ずにまた沈む。 そうやって繰り返して、どこか壊れているなんて。 きっと、そんなことは誰も知らない。知らなくていい。 誰も知らない内緒の話。"たのしい"こと、本当は知らないの。 自分で捨てたパズルのピース。欠けたまま みつからない。 それに。 わたしは数日後、暗闇に落ちるのだから。 貴方の毒を理解するまでに、生きてはいられない。 理解するにはまだ、拾いきれていないものが 多すぎたから。 ▽ (-122) 2022/08/21(Sun) 8:55:32 |
【秘】 Niente ラウラ → 狡兎 ツィオ──途端に、近づけていた体がバランスを失う。 声も出せないまま貴方に引き寄せられた。 支えがなければ崩れ落ちてしまうような、そんな危うさの中。 下に向かいかけた視線は、 囚われるように 覗き込まれて。「……ツィオ 様、 ?」 毒に冒されていたことなんて、知らない。 けれど、逸らせない視線がそれを物語っているのか。 欠落した者には、理解が出来ないだろう。 いつだって本当の意味で笑えて、泣けて、怒れたなら。 ほんの少しくらいは……なんて、それさえも分からない。 「………えぇ。……それが貴方の望みなら」 そのときはまた、同じ答えを出せるのだろうか。 今はまだ、知る由もない。 未来の話はいつだって、不透明で 不確定だから。 叶わない 約束や願いのように。静かに閉じられていく入り口の様子にも気づけないまま。 貴方の 瞳 をただじっと、見 つめていたことだろう。 (-123) 2022/08/21(Sun) 8:57:41 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ「ああ、あのキャンディは通りの――」 若い娘がやってる店の手製の飴で、祭りの屋台でも盛況していた一品。普段はフルーツのフレーバーを中心としているが、しばらくは変わり種も多かったのだと語る。 「大分昔…週に3,4つネズミを処理しなくちゃならん酷い抗争れがあったんだ。"それ"をはじめてから甘いもんしか旨く感じなくてなー。舌も馬鹿になってた。疲れてたんかねー?歳だなあ」 しみじみとしているが、何かあったのかかなり心を病んでいたらしい。 話口調からして、情や倫理よりも人を殺すことに躊躇がなくなっている気分の方で、だ。 「それもやっと解放された。 お前さんのことは、まあ随分意思が希薄で。 俺とリックが"覗いて"どれだけハラハラさせられたか。 ……頑張ってくれたよな、勿論怒りなんかしない。 上に見つかると危なかっただけだ、それに―― 誰より俺はアルバの幹部と接触してたからな。 簡単に咎めらんよ」とてもよくない上司がここで知れてしまう。何か考えてのことではあったのだろうが……。 (-124) 2022/08/21(Sun) 8:58:27 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ語られたものに幾度か頷いて、そうしたものがあったのかと記憶を辿る。 ただ、思い出せやしないけど。祭りを"たのし"んでもいないので。 「……そう、だったのですね。…お疲れ様 です」 甘いものしか旨く感じないというのは本当にかなり疲れていたのか。 その心を知らないから、そう考えるだけで終わってしまう。 今こうして解放されたなら、それでいいだろうとも思うし。 続く言葉に瞬きを繰り返し、僅かに首が傾いた。 何かを考えての事だとしても、裏でそんなことがあったなんて。 「……ですが、もしかすると 気付かれていたのかも、しれません。 ラウラの死の理由、……裏切り者 と判断されて、ですから」 リカルド様には悪いことをしてしまった。 ラウラの約束、叶わないと知って尚受けてしまったから。 それに、あの人を連れ戻すと声をくれたのに。 結局会えないまま、伝えたいことも伝えれず。 せめてひとつは、メモに残せてよかった。 見つかるかどうかは知らないけれど。死者には知る由もない。 「…役に、立てるだけで良かったんです。 それで、……いつかに死ねたなら、それでいい と」 マウロ様は 怒る だろうか。悲しむ だろうか。…あの人は本当はとても優しいのに、とても不器用だから。 (-125) 2022/08/21(Sun) 9:43:41 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ>> ビアンカ あなたの口癖に、諦観と厭世の混じった弱音に 女はいつも困ったような微笑を返していた。 肯定はできず、否定もできず、慰めもできず。ただ曖昧に。 幾度目かのそれを聞いた晩から、見るようになった夢がある。 海辺のレストランで働く夢だ。 故郷の旧友が、ファミリーのみんなが、憧れの人が、笑顔で訪れてくれる。 作った料理を”おいしいよ”と言ってくれる、そんな夢。 夢に現れる人はさまざまだったけれど、あなたは必ず現れた。 時にお客さんとして、時に同僚として、時にオーナーとして。 夢はいつも唐突に終わったけれど、 私は……そしてあなたは笑っていた。潮風と陽光の入る店で。 そんな夢を見た日は、いつも支度に時間がかかる。 目元を冷やさないと化粧すら始められないから。 だから、こんな風に弱音を聞いたのは初めてじゃない。 それでも、投げ出すような言葉が使われたのは初めてだった。 ……なので、つい。 本音が零れてしまった。 [1/3] (-126) 2022/08/21(Sun) 9:55:27 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ色んな愚痴を聞いたけれど、 拾い子の話を聞くのは、好きだった。 自分の事で精いっぱいなはずなのに、 子供を育てるあなたを密かに尊敬していた。 ――あのガキ、また飯も食わないで…… 心配させないで、って言ってあげれば良いのに ――だから、また借金を…… そうやって負い目を負わないようにしているのでしょう? 簡単に命を投げ出さないようにも 言ったら拗ねてしまうだろうから、黙って聞いていたけれど。 どう見ても心配する母親の顔で愚痴るあなたが、好きだった。 固まり始める卵をフォークでほぐして、整える。 耳慣れた調理の音に聞こえる筈のない言葉が、交じった。 はっと顔上げて、瞬きをひとつ、ふたつ。 胸を締め付けるような微笑を浮かべるあなた。 けれど、聞き間違えかと視線を手元に戻した瞬間にもう一度。 聞き間違えじゃないとで言うように、言葉が届く。 ”私だって愛称で呼ばれる相手くらいは選びます” 売り言葉に買い言葉で返したのは、いつだったか。 いつからだろう、それを許すようになったのは。 いつからだろう―― そう呼んで欲しいと、願うようになったのは。 [2/3] (-127) 2022/08/21(Sun) 10:02:46 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカとんとん 半熟に固まった卵をフライパンの端に寄せ、形を作る。 紡がれる言葉に耳を傾けながら。 出来上がったものを皿に移して、 赤ワインをフライパンの火にかける。 アルコールの香りと歌うように紡がれる戯言に酔って 心地よさげに目を細める。 「えぇ、いいですよ。あなたを偲んで泣いて、 Pollo Neroの子たちを慌てさせてあげます」 煮詰めたワインにケチャップを足しながら、冗談を返す。 ――ほんとうは冗談ではないのだけれど。 そういう事にでもしないと ソースの塩気がきつくなりそうから。 出来上がったソースをふわふわのオムレツに。 「……でも、その前に、もう一度うちに来てください。 しっかり用意してあげますよ。BiancaVignaの白を」 ことん、机に突っ伏すあなたの目の前に皿を置いて。 じゃれあいと小さな約束をあなたへ。 [3/3] (-128) 2022/08/21(Sun) 10:07:37 |
【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロラウラは死の瞬間、貴方のことが気がかりでした。 連れ戻してくださると、リカルド様が仰っておりましたから。 きっと、きっともうすぐ会えるのだろうと 待って……。 待って、いようとしたんです。 でも駄目でした。最期まで運のない自分だと、思いました。 マウロ様、貴方にお会いしたかった。 役に立ちたかった。見ていたかった。 欠落したものも少しずつ拾い上げて。 貴方の"右腕"として、もっと お傍にいられたのなら。 ──夢物語。また 願い事は、叶わない。 それでもまた、願い事ひとつ。 ──貴方の生を、未来を。幸せを……心から願っています。 (-129) 2022/08/21(Sun) 10:10:29 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ「裏切り者は"ノッテには"いないっていったのに、あいつは」 誰かが心当たりがあるかのように語るが特段諌めるつもりがなさそう。密会を裏切りととらえられればここの連中の半分も殺られるし、部下ですら連れさらわれてしまう。 「最後までわからんやつばっかだったなあ。 まあ他人で出来た家族ぐらいでここの空気はいいんだろうよ」 「お前さんは役に立って死にたかったのか? ただの死にたがりよりは死ぬ理由もなかったように見えたがね。 マウロに就いてたのはよかったなぁ、人を見る目がある。 リカルドやツィオより素直で、よそ見をしない」 昔の俺みたいだとからから笑ってまた一杯の珈琲すする。 その味は感じられてるのか不明だ。 「やり残したことも妙にありそうだな。 やっぱりもう一度一目会いたかったか」 (-130) 2022/08/21(Sun) 10:18:33 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 明日まで誰も探さなかったらビアンカさん探そうかな……。 R18Gの描写は……だいぶ自信ないけれども。。 Pollo NeroのRPもしないとね。 ……推し、なんで死んでしまうの……? 死ぬにせよ、生きるにせよ、先輩の弔いRPもしたいなぁ。 でも、エピローグかな、これは。 万一蘇生になった時に大変なことになるので。 (-131) 2022/08/21(Sun) 10:19:46 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 幸いにも推し……ビアンカさんも先輩も処刑なので、 見当違いの恨みを持たなくて良いのは良かった、かな。。 いや、幸いではないけれど。辛いけれど。 (-132) 2022/08/21(Sun) 10:24:14 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ「お仕事、ですから。…仕方の無いことです」 そう割り切っていなければ、後悔というものに苛まれそうだ。 猫に刃を向けたとて、きっといつかに死んでいた。 「……そう、ですね。分からないから、見ていたかった」 貴方の言うように女の意思は希薄で。 その理由としてはかつて自らでパズルのピースを捨てたから。 "感情"という名のパズルのピース。欠けたままでは、完成しない。 結局、取り戻せずにいたものの方が多い。…それを知ることは無いが。 でもそれでも、心のどこかではもっと知れたらと願って。探して。 "たのしさ"だって、掴めると思っていた。…ずっと。 「…はい。一番は、……マウロ様のために。 ラウラは知っていますから、あの方が不器用でお優しいこと。 いつだってラウラを道具のようにと振る舞いながら、その実 気にかけてくださっていたこと」 無いものが多いなりに、見ていたんですよ? 伝わらないだろうけれど、伝えなかったけれど。 「……………会いたかった、です」 零した言葉は小さくて、弱々しくて。 素直に零したのは、死ぬ直前に彼の名を呼んでしまったからかもしれない。 (-134) 2022/08/21(Sun) 10:38:17 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「……なんだよ。ズルい聞き方するな。当然だろ」 「お前もだろうが」 悪戯な問いには拗ねたような言葉を返す。 少し苦笑を浮かべて、わざとふいっと視線を逸らした。 それでも、『当然だ』とは言うのだ。 完全に気を許せる相手というのは少なく、 一緒に居て気が楽なのはやっぱり貴方だから。 カチン、と控えめで軽やかな音。 ワインの味を気に入ったであろう様子を見て、 当たりだったなと自分ももう一つ口を付ける。 「俺なんかに拾われちまってさ。もっと幸せになれたんじゃないか、アイツ」 「出来る事はやるよ。やってるつもりなんだけどな」 「……可愛いよ。そりゃそうだ。俺のあげた花にいちいち喜ぶ」 なんとなく困った様な、この話題がむず痒いような。 頭を掻いて、もごもごとした語り口はそのままに。 ……昔から、貴方の前では会話の端々に 自分を卑下するようなことを言う時があった。 自分への評価が低いのも昔からだ。 平素はそんな素振りも見せないが。 「あ〜あ……巻き込まれないといいんだけどな」 ルチアも、あいつも、お前も。 ふとポツリと零した呟きは、今起こっている事に対してだろう。 その呟きに自分は含まれていない。 (-135) 2022/08/21(Sun) 11:03:07 |
【秘】 花で語るは ソニー → ザ・フォーホースメン マキアートぎしと肩から背中に掛けて掛けられる体重で椅子が軋む。それでも多少であれば問題なく。 そう上背の高いほうではない体は、組織内での役割を十二分に果たせるくらいには引き締まっている。 間に挟み込んだ手で陽物を磨り上げ、掌の窪みに先走りの薄っすら貯めてそれで亀頭を擦る。 滴る程に濡れているわけではないから優しく丹念に、包み込むようにして扱く。 体の間から立ち上る熱気は微かに喉を詰まらせて、呼吸が浅くなるのが余計に興奮を煽る。 少し汗ばんで湿気を帯び始めた髪に触れるもの、柔い感覚にふ、と息が漏れた。 ささいなくすぐったささえ、不随意の刺激となって喉の奥底をくすぐるよう。 見上げるジェイドは、膚に透けた血色を目に留めて。甘えるように鼻筋を寄せる。 「鍵、ん……閉めちゃったの? 開けっ放しにしてたら、もっと興奮した?」 無責任な仮定は子供の空想みたいだ。それにしてはずいぶんと悪戯が過ぎるけれど。 指の腹を埋めるように中に押し込み、内側までローションを擦り込む。 無理のないように一本、二本。拡げきる前に、一番奥まで届く指の形のうちに、 わずかに指の先で感じられる感触の違いをなで上げ、位置を確かめる。 往復する指の間で糸を引く水気の音が、吐息の合間を縫うように耳まで届くのを聞き、 やがて、差し込む指の本数をもう一本増やして捩じ込む。これくらい入れば、もう十分だ。 「ねえ、カフェ、もう挿れてもいい? とろとろになったココに、早く包まれたくてたまんない……」 (-136) 2022/08/21(Sun) 11:59:25 |
ストレガは、大きなため息をひとつ。「了解」と言って席を立った。 (a13) 2022/08/21(Sun) 12:08:40 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「もちろん恋しかったさ。当然だろ?」 なぞるように言葉を返す。小気味いい笑いが零れる。 「素直で可愛いね、ドニ。おいで」 言って、男は腕を軽く広げた。左の手首に巻かれた時計が室内灯の光を弾く。光を吸うような重い色の衣服を纏った男の身体で、唯一明るい色をしているのがそれだった。嫌味のないゴールド。 「大切なものが出来ると、欲が出るものだね」 「幸せにしてやりたいんだ。いくらあげても足りない。もっと幸せになってほしい、苦しまないで笑っていてほしい────」 男は家族を愛している。 だからだろうか、愛を語る時彼は少し饒舌になった。自分の愛を示すように、或いは確かめるように、間違いを探すように。それは語るようでも独り言のようでもあった。 不器用に言葉を紡ぐ君に向けられる目は優しい。慈愛に満ちた赤みの紫。 「今度、ルチアの顔をよく見てご覧」 「悲しい顔をしていたら、足りない顔をしていたら────言っておあげよ。愛してるって。抱きしめて、花のひとつでもあげて」 「……いいや、君だと頭を撫でるくらいが関の山かな? あは」 こんな風に、と君の髪を撫ぜる手つきは普段より少し乱雑だった。君のそれを真似たつもりなのだろう。 ▼ (-137) 2022/08/21(Sun) 12:09:11 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「全くだよ。誰が死んでも僕は悲しい」 「家族を失うのは、辛いからね」 誰が死んでも僕は悲しい。 昨日見た顔がいない。今朝会ったやつがいない。そんなことは、日常茶飯事だ。誰かがいなくなれば新しい誰かがやってきて、その誰かも結局またすぐいなくなったりする。この社会の常だった。 だから男の言葉は甘い。 ────甘い。 (-138) 2022/08/21(Sun) 12:12:35 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「子ども扱い」 文句を一言。 けれどその仕草を拒む事も無く、 グラスを置いて広げられた腕に納まった。 少し預けた体重が体温を伝える。 「愛してる、ねえ」 「本当に、欲だらけだよ。何事も無く居て欲しいもんだが、 そんな訳にも行かないだろ。こんな所に居るんじゃあさ」 「……そんくらいは出来るけどよ」 じと、と貴方の顔を見た。くしゃりと撫でられた髪を整える。 いつもこうやって、なんだか貴方には敵わない。 せめてもの抵抗に、肘で軽く小突いた。 「俺は、……お前みたいに優しくないから 誰でもなんて言えないけどさ」 「本当に嫌なんだよ、今。……はあ、やる気出ねえな」 「…………」 「俺は巻き込まれる気がするんだよな」「はは」 なんとなく、なんとなく。そんな気がする。 (-139) 2022/08/21(Sun) 13:02:09 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド―――……ック…… ―――…い、リック……!! 「起きろ馬鹿野郎、あんなけ言って死んでんじゃねえか」 「だらしないやつめ。 どんな色っぽいことに逢わされたんだか」 確かに聞こえる聞きなれた声。 あなたが目が覚めると隣には足を組んでる上司がいる。 心地よい静かな揺れで、しっかりしたソファー。 高級車のような空間に二人はいた。冷蔵庫とドルチェにお酒まで備え付けられており、とんだ霊柩車もあったものである。 「目覚めの気分は如何だ? 俺はもう最高だぞ、反吐が出るほどにな」 (-140) 2022/08/21(Sun) 13:31:54 |
【墓】 デッド・ベッド ヴェネリオ>>1 【ヴェネリオの部屋】 戸を開けて見えたのは、がらんとした冷めた家具の色。 何度か人の立ち入りが伺えるその部屋では、ポットとドリッパー、甘い香りが客を出迎える。 クローゼットの中身も二枚のコートに並んだスーツ。几帳面にしわは伸ばされていて埃取りの予備のストックが連なって床に並んでいた。 棚の上にはまだ飾られて新しいカランコエの鉢植えが。主がいないその部屋で、もうすでに乾いた土が転がっている。 他にも電源がつくことなく中身も削除されたパソコン、あからさまに棚から抜かれていった書籍の穴。 死者は何も語らず、語りもしなかった。 『その身なりのままだとファミリーで浮きすぎる。 狙われてる身であると同時に人が減ってるんだ、 郷に入っては郷に従えよ兄弟』 結局そのスーツをこしらえたのはその故人だった。 一張羅は高級ブランドの箱に入って机の上に鎮座している。 なぜかその箱の中には港の五番倉庫の地下にある秘密裏に設置された医療施設の詳細が書いてある文書があるのだが、一体なんの意図かは読み取れないかもしれない。ただ部下からもらってしまった、使う機会のなくなった遺留品を入れておいたのだ。 『孤児院の引き継ぎはフィオレロとマウロにでもやりたかったんだ。 あいつらなら向いてるだろ? 子供に情を持たないで、最後まで駒として扱って管理できる人間。 しかもまめに、丁寧にだ。惜しいやつらを持ってかれた』 『リックはだめだ、きっと早くに俺が地獄につれてく。 余所に捨てようとしたら離れなかったのは誤算だった、お前みたいにな』 テンゴの背丈に合わせられたスーツは気味が悪いほどにフィットし、靴まで添えられているかとおもえば店の名刺まである。 こうして小言が聞こえてきそうな余計なお節介を遺して、この男は友のもとから去っていったのだ。 (+9) 2022/08/21(Sun) 13:53:12 |
【人】 ”復讐の刃” テンゴ>>+9 ヴェネリオ 【ヴェネリオの部屋】 「…悪いな、兄弟。」 ずっと何度も言われていた。 着ろと、誂えて貰ったスーツを見て、零す。 目立つのも知っていたし、狙われていないとも思っていない。 こんな時だからこそ、従うべきだとも知っていた。 それでも着る事を渋っていたのは、目立つ方が良かったから。 「お前さんが死ぬくらいなら、俺の方がまだファミリーにとってはマシだと、そう思っていたんだ。」 「マウロが戻ってきた。孤児院の話は落ち着き次第通しておく。リカルドは…お前さんの思った通りになったな。今頃そっちで仲良くやってるんだろう。」 ぽつぽつと、誰もいない部屋で、カランコエの鉢植えを前に言葉が零れ落ちていく。 → (2) 2022/08/21(Sun) 14:45:35 |
【人】 ”復讐の刃” テンゴ>>2 【ヴェネリオの部屋】 「どうしてみんなして、先に逝ってしまうんだろうな。」 かつての恋人、先代、アウグスト、フィオレロ、リカルド、そしてヴェネリオ…親しい人は、みな先に逝ってしまった。 ファミリーはまだ残っている。奇跡的に戻ってきた人間もいる。けれど、カラス面の昼行灯は、独りぼっちになった。 「それでも俺は生きるよ。死ぬなら俺が良かったが、死にたい訳じゃない。ノッテを潰させる訳にはいかんからな。」 「だから精々、墓場で酒でも飲んで待っていろ。俺もいずれは、そちらに向かうだろうから。」 仕立てて貰ったスーツとカランコエの鉢植えを抱えて。 その代わりに、赤ワインのボトルを1本と菊の花を模った落雁を添えておいた。せめてもの手向けだ。 「じゃあな、親友。」 20年来の一番の親友であり、同期に別れを告げて。 カラス面は下駄を鳴らしながら、部屋を後にした。 (3) 2022/08/21(Sun) 14:48:29 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド男の手が衣服の上から肌を撫でる。大きく、性別なりに硬いその手のひらで、指先で、素肌に触れられたこともあった。腰、背中、肩、項。 「恋人扱いの方が好みかい? ハニー」 笑みを交えて耳元で囁く。耳朶に軽く口づける。整えた端からまた乱す。 こうやって言葉で、態度で、体温で、男はいつも愛を伝えた。後から後から絶え間なく溢れ続けるものを注ぐように、そうしていないと死んでしまうかのように。 「伝えるべきことは伝えるべき時に伝えなきゃ。そうだろ?」 「家族なんだから追い出せやしない。でも、いついなくなるとも限らないんだから」 男は確信している。君があの子を愛していることを。 「騎士でいるのもいいけれど、王子様に掠め取られてから後悔しても遅い」 その形が、内容がどうであっても、愛であると。 男もまた、君を愛おしむ。 「────……」 「やっぱり、張り合いがない? 彼がいないと────」 (-141) 2022/08/21(Sun) 15:12:08 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー「そんなわけないだろう。 俺を引き取った家は医者として有名な家だったからな。 詰め込まれた知識を利用して腕を磨いてただけにすぎん。 この事は、今まで上司にすら一度もしゃべってはいなかったくらいは、秘密裏に準備していたんだ」 一度使えば秘匿も何もない。 ぺらぺらと喋る様は、もう特に隠すこともないと思ってるかのようだ。 ぱさり、と落ちるシャツの音が嫌に耳についた。 張り付いた手は熱くじっとりとしていて、試着室の時とは全く違うということを感じさせてくる。 貴方が懐から出した見覚えのある薬は、間違いなく自分が売ったドラッグだ。 薬に耐性などつけてない己の身体には、さぞ覿面の効果が出るであろう。 ▼ (-142) 2022/08/21(Sun) 15:32:51 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー「―――ぐっ、そ、うだ、私怨もだ」 「どんな私怨かまでは知らん。 上司は、自分の尻拭いをさせてすまないと、言っていた」 「貴様は、あの方に正しく贔屓をされていたはず。 俺がその事を貴様にも、あの方にも言わずにいたのは……そこには情があるのだと思っていたからだ」 首を締められれば流石に苦悶の声を上げるものの、 違うのか? と、真顔の瞳が貴方を捉えた。 自分が、幼馴染達に情があるように、同じような子供を出したくなくて子供に情けをかけているように、 あの方が俺を拾ってくださったように。 貴方にも、心の何処かにそういった物があったはずだと、この期に及んでも信じている。 「貴様を飼いならすつもりなど、ない。 俺がそんなことをしたところで……貴様は救われるのか? ただ、これ以上重ねれば、貴様はどこにも戻れなくなる。 アルバファミリー、とは、大事な家族なのではなかったのかっ」 俺とて、大事な物を傷つけられて、殺してやりたいと思った心を必死に耐えている。 口移しで飲まされてゆくドラッグが、じわりじわりと思考を破壊していくのはまだ少し先のこと。 「は……ぅ、」 持ち前の強い精神力でどこまで耐えれるかはわからないが、 俺が、俺である間は、決して目の前の男を見放さないと、心に誓った。 (-143) 2022/08/21(Sun) 15:34:12 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ何か、名前を呼ばれている気がする。 とても聞き慣れている、心地よくも有無を言わさぬ強さで――― 「…………はっ!?」 意識が覚醒し、周りを見渡せば。 何故か己は高級車の中にいる。 寝かされていたソファーはしっかりとしながらもふかふかで、とても寝心地が良かったように思う、のだが。 「…………、ヴェネリオ、さん?」 何故、貴方が今ここに。という言葉が出て来ない。 いやまてよ。 確か俺は、ソニーと話をつけるためにクラブに行って、 何でも受け止めるといえば薬を強制的に飲まされて、 散々ヤられた挙げ句、俺が売った銃で殺され…………殺…… 「いやっ、ちょっと待ってください。 百歩譲ってここが死後の世界とやらで、高級車に乗せてもらってるのは無理やり理解するとしても……、どうして貴方までここに居るんですか。……幻?」 そんなまさか、なんて思いながら、おそるおそると触れられるのかと手を伸ばしてみた。 (-144) 2022/08/21(Sun) 16:06:48 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルドもし事情を知れば酷い死に様だなと笑っていただろうか。 触れられたかもしれないその体に、生きていた頃の熱はもうない。 「幻かもな、だけど俺は死んだ。 大通りで銃撃戦があって打ち所が悪かったんだ」 「そういうことになってる」 視線を向けた男はいつのまにか煙草を咥えている。 そして、一本あなたに差し出した。 (-145) 2022/08/21(Sun) 17:05:04 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー/* 特に問題はありません! ヴェネリオ自身もあの日追うべきだったか今でも悩んでおりました、素晴らしいやりとりをくださりありがとうございます。 RPも楽しく遊ばせていただいております。おそらくPC等による面会予定も問題ないので、そちらの都合に合わせていただいてゆっくり無理なく過ごしてください。 (-146) 2022/08/21(Sun) 17:15:13 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【埠頭】 日傘を差して、波の音を聞きながら歩く。 この季節でも、ここは比較的涼しい。 潮風でべたつく髪も、血で汚れるよりはずっとましだ。 だからここには、良く来る。 「あら、今日は先客がいるのね。」 いつも座るベンチ。 そこに先に座り、丸まって寝る黒猫を一瞥して。 少し止まって、それからまた歩いて。 ベンチに座った。 「猫は平和でいいわね。」 誰にも向けてない言葉を吐いて、 煌めく海を眺めた。 (4) 2022/08/21(Sun) 17:15:21 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「そんな事言って……っ、おい。悪戯が過ぎるぞ」 撫でられるまではまだ大人しくしていたが、耳朶に口付けられれば 背筋を伸ばして少し身を離した。 こんな男とっ捕まえて何がpiccolinoだ、と貴方の額を指で突く。 その上げた手のまま、わしゃわしゃと今度はこっちが貴方の頭を撫でて。 「誰が追い出すかって。……そうなる時は、アイツが自分から離れて行ってからだよ」 「でも、まあ、何も言えなくなる前に、言っておきたい事は」 「……言わなきゃかあ。面倒臭い」 掠め取っていくのが王子ならまだかわいいものだ。 今は、死神に奪われるかもしれないのだから。 そしてそれは今に限らず今までもで、これからも。 だからアベラルドは、この世界の事はやはり好きじゃなかった。 家族は好きだ。それを脅かすのが、本当に嫌なのだ。 脅かされた過去がある故に。 「……見えてたゴールが目の前から急に無くなっちまったみたいだ」 「結局、敵は他の誰かさんが獲ったって訳さ。じゃあさて、 俺はこれから何をしましょうか、って思ってな」 「どうせ今までと変わらないんだろうが。はは」 元々気力の多い方ではない。快活な方でも無ければよく喋る方でもない。 けれど貴方の目には、やっぱりそういう風に見えるのだろうか。 実際、活力は前より無い。宙ぶらりんな気分が、 もともと投げやりだった性格をさらに助長させているようだった。 (-147) 2022/08/21(Sun) 17:37:54 |
【独】 Niente ラウラ/* まず決闘者に向いてない事件から開始したんだが 初回処刑で同票で死ねない!と思ったら上司達死んでて その前の問いかけで答えを探している最中だったから 本人に理解できないながらも凄く動揺して 無意識に姿を探したり 紫煙の香りを求めたり する前に死之商人がわかってうわぁー!になり それでリカルド様との会話で「お?前向ける?」してたら 決闘相手が死にシステム的な重みを感じて 死ぬ前に返事しとくかぁのツィオ様呼び掛けしてたら リカルド様から蘇生するんだろうなぁっていうあれと なんかこの人死にそうだなってフラグを見て…… いたら、ラウラにも選ばれたよ通告が来て これマウロ様大丈夫かな ツィオ様も大丈夫かな? とか思いながらやり取りしてたらツィオ様がぶっ込んでくるし あの問い、死んで欲しくない人に聞かれたら「YES」しちゃうやつ 自分の我儘でこの人が生きるならそれもいいかって 思うようになってたかもしれないけどリカルド様パワー リカルド様ありがとう……リカルド様が光だった 約束守れなかったのは本当に申し訳ない フラグ完璧だった フィオレロ様の言葉は最後まで使えて楽しかったな〜 スナイパー活かせなかったのが残念ポイント 本当はリカルド様に「生きてたら教えてください」したかった (-148) 2022/08/21(Sun) 17:44:09 |
【見】 郵便切手 フラン【街中】 「こちらにお受け取りのサインをお願いします。 ……ええ、はい。 祭りもそろそろ終わりですね」 届け先でサインを受け取りながら、 祭りの賑わいを指摘する話に頷いた。 開催初日に比べれば喧騒も落ち着いてきた。 時折、届かずに持ち帰られる荷物が増えたような気がする。 気がするだけ、だが。 「良い一日を」 別れを簡素に告げて来た道を戻る。 街の裏側で流れた血が段々と表側に滲み出してきている気配を感じながらも、今日も時間は過ぎていった。 (@1) 2022/08/21(Sun) 17:47:04 |
テンゴは、カランコエと馬酔木の鉢を並べて、煙管をふかしている (a14) 2022/08/21(Sun) 17:49:08 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「でしょう?」 ふふん。 そんな声が聞こえそうな笑顔とともに、あなたの降参を認める、とばかりに頷く。 くるくると変る立場。組織としての立ち位置、男女としてのまぼろし。 自然なような、不自然なふるまい。 けれどその幻想が、あやふやな真実としてふたりの間でかたちをつくる。 「どうだか。ガキは嫌いなの。 はーあ、どうやって放り出せばいいんだろうか」 4年前。ファミリーの傘下に娼館に身を寄せた彼女は、身を売ることになれた様子だった。 ――いや、それしか知らないかのようだった。 彼女は何かを失って、この街へと追い立てられるように逃げてきたのだ。 その何かを、ゴミ捨て場で拾った少年との日々で取り戻していた。 そんなことは、一言も言わないけれど。……あなたが見る限りは。 「いらない。 そういうのはもうこりごりなの」 横を見上げて、べ、と舌を出して。 「男との約束なんて、誓たってしょうがない。 ──守れるかぎり、守ってくれたら、それでいい」 かつ、かつかつ。 ほんの少し足を速めて、鳥籠を背に振り返る。 「ありがとう、トトー。……エスコートはもうおしまい」 (-149) 2022/08/21(Sun) 18:05:26 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ出会うのはいつも、太陽のすっかりと沈んだ夜のことだった。 ふたりとも、そういう仕事だ。 だからその夢は、なんとも奇妙な光景だったろう。 けれど、もし。 ――もし、その夢が叶うなら。 波濤のさんざめく水平線に、蜃気楼が浮かぶよう。 ゆらゆらと、夢か現か曖昧な笑みが、浮かんでは、消えて。 「……約束だよ、ヴィー。 ………まもってね、…」 オムレツと、約束と。 心地よく優しい香りと、酒精がもたらすふわふわとした高揚。 すべてがまるで、夢のようで。 夢は泡沫のように、ただの空想に消えて行く。 「うん。……ぜったいに」 ↓[1/3] (-150) 2022/08/21(Sun) 18:21:06 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ今日の彼女は、とても素直だ。 だけど、それでも嘘をつく。 「ぜったいに、もう一度、あなたとデートしにくるよ」 ゆっくりとあげた顔は、メイクでも隠し切れないくらいに青ざめていて。 目許にはアマルフィの海面のような、美しい涙がにじんでいて。 ――それなのに、童女のように笑っていて。 アンバランスで、こっけいで、美しくて、覆い隠されて。 彼女の生きざまそのものを刻んだ貌が、あなたとのひと時を楽しむように綻んだ。 ↓[2/3] (-151) 2022/08/21(Sun) 18:21:33 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ ↓[3/3] 「……ん。おいしそ〜。 いただきまぁす」 皿にそっと手を添えながら、口を開く。 ちろりとのぞく赤い舌。充血した瞳。 血の気はすっかりと引いているのに。 彼女の身体のそこかしこが、流れる血を想起させるように赤らんでいるよう。 「……真面目な話、さっさと逃げる準備はしたいんだよね。 旅行券の手配はしたけど、うちの子たちの分まで用意できるかどうか──……」 うちの子、と彼女がいうのなら、それはPollo Neroの娼婦たちのことだ。 彼女はいつだって、いらない責任を背負い込む。 そういう性分なのだ。 本当はそんなに、強くなんてないのに。 結局、彼女が今日ここにきたのは、甘えるためだ。 怒りと不安と、寂しさと、絶望と。 なにもかも足りないなかでひといきに溺れてしまわないように、ばたばたと足掻いている。 ――ほんとうは、あなたにだって縋りたくはなかった。 本当は助けてほしくても、それをかたちに出すことはいやだった。 それが、彼女の意地だった。 それすらも、そのかたちすら保てなくなったから、 彼 女 は死 んだ のだ。 (-152) 2022/08/21(Sun) 18:26:45 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ「そういう事、って……」 「ヴェネリオさんが死んでどうするんですか……。 ボスの死以降、貴方がいなければノッテが纏まらない状態だったのはわかっていたでしょう。 俺は貴方に、次のボスになってほしかったんですよ」 だから俺は、命を懸けたのに。 その隣に居ることができなくても、お役に立てればそれでよかった、のに。 あの男に何かが響いたかは今となってはわからないが、それでも憂いを晴らす努力はしたのだ。 「……、いただきます」 死後の世界とはやはり幻みたいなものなのだろうか。 煙草まで吸えるとはなんとも高待遇なものだな、と。 小さく苦笑して、その煙草を受け取った。 「火、おつけしましょうか」 いつのまにか、手の中には大事なジッポが握られている。 (-159) 2022/08/21(Sun) 18:57:42 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”復讐の刃” テンゴ/* 昼行灯消えちゃった…どうして…… 運営の呻きはさておき報告ありがとうございます、確認しました! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜〜走り切れっ、Ciao! (-160) 2022/08/21(Sun) 19:05:07 |
【置】 狡兎 ツィオ【――過去】 孤児院に、リックとマウロと共にいた頃から――。 俺は時々聞こえるはずのない声が聞こえるときがあった。 それは場所や時を問わず聞こえてくる、誰かの声だった。 知らないはずの情報を知っていたり、 教えたはずのない言葉を口にしたり、 孤児院の大人たちにとってはさぞ不気味な子供だったろう。 或る時、その情報が裏社会の人間に知られることとなり、 そしてガキの俺は利用価値を見出された――。 情報は、いつの時代でも高い値段を払ってでも取引される。 ガキの値段で手に入る情報は、さぞいい買い物だっただろう。 俺は、その時。 買われていく自分の行く先を、囁き声で知ってしまっていた。 知らなくてもいいはずの運命を先に知ってしまっていた。 自分がどう利用されて、どう使われるのかも。 だから俺は、初めてその瞬間その舌先に――"毒"を宿した。 (L0) 2022/08/21(Sun) 19:41:06 公開: 2022/08/21(Sun) 19:45:00 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ20年前―― 昔、顔を会わせたのはそれぞれがソルジャーにあがり立てだった頃。 とある組織に二人で侵入をすることになった、取引現場の証拠さえ掴めばあとは幹部とボスが押さえてくれる。 体よく言っているが、顔が知られていないうちの捨てゴマのような役割だったのかもしれない。 それでも無傷で、やりきったのは 二人の相性が 最高 だったから。「なんだお前は…… 東の国のかぶれものか? そんなのでよくノッテを歩けるな」 勿論第一印象は、余所者だ。 (-161) 2022/08/21(Sun) 19:47:27 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 「あなたが、」 くすり、くすくす また小さく笑って。 つい、あなたを揶揄う事が楽しくて。 「フランが”お兄ちゃん”というのが、 なんだかとてもお似合いで、つい。失礼しました」 きっと優しい兄なのだろうなと想像して。 きっと穏やかな家庭なのだろうなと想像して。 タルトへ向けた穏やかな瞳は きっと、あなたと同じ色をしていただろう。 「はい、お気遣いありがとうございます。 ……でも、しっかりだなんて、全然ですよ? 今日も、ずっと良くしていただいた先輩が、 遠くへ行くことになってしまって……」 それがショックで、つい。 そう言って情けなさそうに眉を下げて苦笑。 じくり疼く、まだ新鮮な胸の痛みは、 ホットミルクだけでは癒されない。 (-162) 2022/08/21(Sun) 19:48:00 |
ツィオは、独りになるのだけが――怖かった。 (a15) 2022/08/21(Sun) 19:48:59 |
ツィオは、いつかその"恐れ"が、己を孤独に追い込むことを知っている。 (a16) 2022/08/21(Sun) 19:50:44 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* あーーーーーービアンカさん〜〜〜!!!!!! あ〜〜〜〜!! if時空あったら、絶対太陽の下に連れてくんだ……。 一緒に浜辺デートするんだ……ぐすん。 (-163) 2022/08/21(Sun) 19:52:32 |
【秘】 狡兎 ツィオ → Niente ラウラ【ツィオの隠れ家】 ――ベッドで。 裸の上半身を起こす。 その身体は傷だらけで、あちこちうっすらと出血している。 八つ当たりのようなギグの後の朝はいつだって気だるい。 指先につく歯形すら愛おしいと思いながら、天井を眺めた。 隣を見るが、誰も居ない。 だとしたら、最初からそれは夢だったのかもしれない、と。 或いは、天国から迎えが来てしまったあとなのだろう、と。 笑いながら思った。天使の羽は落ちていなかったけれど。 そして、稚気からか、何なのか、 彼女が預かっていったままの"答え"を想って、背中を丸めた。 その残滓を探すほど野暮な男ではない。 叶わない 約束や願いなんて、最初から傷つくだけだ。 「――そうだろ、ラウラ」 (-164) 2022/08/21(Sun) 19:52:54 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ異国の衣装に、装備… 肌の色だって違う。 当然余所者として見られるのは分かり切っていて。 けれど当時は、抜き身の刃のように危うかった。 「刀も着物も知らんのか。頭が切れ者だと思えば、下はとんだ阿呆の集まりと見える。」 故に、第一印象は、物を知らない奴だと思った。 それ以上に他人を信じられなくなっていたのかもしれない。 「言っておくが、俺の邪魔をしたら斬るぞ。」 復讐を遂げる為だけに入った、そんな変わり者。 それがテンゴという男だった。 (-165) 2022/08/21(Sun) 19:57:27 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 "第三勢力"の存在。 ノッテと、アルバの関係。 黙って報告を聞いていたが、 釘を刺されると思いついたように表情を変えて。 「ああ、じゃあ――。 手負いの飼い猫には首輪をつけておかないとな」 とびきりのやつを、買いに行こう。 前の飼い主なんか、忘れられるくらいのやつを。 この地獄には。 きっとそれがふさわしい。 (G9) 2022/08/21(Sun) 19:59:51 |
リカルドは、なるほど、と呟く。 (c13) 2022/08/21(Sun) 20:01:16 |
リカルドは、俺たちが集まったのには、どうやら理由があったらしい。――そう理解した。 (c14) 2022/08/21(Sun) 20:02:19 |
リカルドは、「ばかだな、お前は」と、呟いて手を伸ばす。 (c15) 2022/08/21(Sun) 20:03:21 |
リカルドは、でもその声は届かない。 ――死者の声は届かない。 (c16) 2022/08/21(Sun) 20:04:00 |
リカルドは、その手が触れることも、もうないのだと。悟った。 (c17) 2022/08/21(Sun) 20:04:25 |
ラウラは、2枚のメモを残しました。 (c18) 2022/08/21(Sun) 20:05:52 |
ラウラは、1枚はマウロ様に。もう1枚は──。 (c19) 2022/08/21(Sun) 20:06:26 |
マウロは、何も言わない。何も言えなかったのかもしれない。資料を握ったまま、壁に体を預けている。 (a17) 2022/08/21(Sun) 20:07:12 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「……俺がボスだ? 寝言は寝てから言え。 俺はツィオかお前にやらせるつもりだったぞ」 「火は貰うか、これもどうせ夢だ」 いつ醒めるかわからない、おかしな夢。 二度と起きるはずのない、幻の世界。 「……本気でやり残したことなくなっちまった。 ビックリするほど、未練がねえ。これって冷たいのか? おいていけて精々してるんだぜ、もっと見ていたくはあったけどな」 (-166) 2022/08/21(Sun) 20:19:24 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド/* もったいないおばけ様こんばんは、おやつはたい焼きです! しんみりして悲しいので死者語りしませんか? そんなお誘いに参りました。 勿論お手隙かつ死者語りに問題なければですが。 問題なければ都合のいい夢のような空間でお会いしましょう。 (-168) 2022/08/21(Sun) 20:22:51 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* たぶん、私これ自分で自分の傷口広げてるんだろうな〜、 と思いつつも止められないぱっしょん。パッションではない。 乗ってくれるビアンカさん、ホント好き。 ありがとうございます。 (-169) 2022/08/21(Sun) 20:25:08 |
ヴェネリオは、次期ボスの椅子だ? お前は見る目はないなと笑う。 (c20) 2022/08/21(Sun) 20:27:50 |
ヴェネリオは、パンドラの箱を最期まで手放せない。 (c21) 2022/08/21(Sun) 20:29:53 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 墓場鳥 ビアンカ二年、と。 やけにあなたが繰り返すから、少年は首を傾ぎ、あなたへ視線を向けた。 その整った相貌が歪んで、かたちのよい唇から乾いた声が零れ落ちる。 そんな様子を見て、聞いていれば、あまりいい話ではないのだろうと想像もつく。 「……あんた案外オヒトヨシってやつなの」 「それとも、あんたもおれみたいに拾われた?」 前、というのがどれほど以前なのかは窺い知れない。 ならば、あなたも若いのだし、子供の頃の話だろうかと考える。 続く言葉のわりに強く握られた手を、少年もすこし、握り返していた。 「金はそろそろちゃんと返せたらって思ってるよ」 「ま、でも、旅行いかされたらまた嵩むのか――」 「……そんな急ぎの話?」 きょとんと瞳を瞬く。 (-170) 2022/08/21(Sun) 20:40:34 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレクリスティーナのための兵となった時、青年はまだチンピラあがりのごろつきでしかなかった。 それが、何かの折に伝手を辿って推薦されたのだ。勧めてきたのは、孤児院だった。 ノッテの私腹を肥やし、人員を育てるために作られた、およそまともなばかりではない施設だ。 施設へと預けた両親の情報から、血筋についての断定が為され今こうしてメイドマンとして属している。 敵対する組織の庇護下から逃れてきた人間がどれだけ、好意と信頼に値するのだろうか。 「……オレも。 みんなの役に立てるよう、頑張りたいよ」 触れる手を振り払ったりはしない。心地よい人の熱を受けて、細めるように瞼を緩め。 火の着いた煙草を灰皿に立てかけるように片手を机に預け、残った体はもう一歩相手の方へ。 自分よりもずっと高い位置にある肩に額を預ける。くったりと体重が掛けられた。 声にも、目にも、嘘があるわけではないのに。 身の内に秘めた何かは、誰にも言おうとしない。きっと、これからも。 「ありがとう、サルヴァトーレさん」 (-171) 2022/08/21(Sun) 20:47:25 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ/* もったいないおばけです、お誘いありがとうございます。 もちろん死者語り、喜んでお受けしますよ。 死亡ロールをやってるくらいでのんびりしてるのでいつでもOKです、状況描写などもお任せしますのでお好きなように投げて来てくれればと思います。 (-172) 2022/08/21(Sun) 20:57:44 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレうそつき。 子供だと思って、すぐにはぐらかす。 少年はウインナーを齧り、咀嚼し、飲み下す。 「そういう話じゃないって、わかってるだろ」 「金は使えばなくなるし、気持ちだって他人に向けりゃ目減りする」 「余計なもんまで拾わなくていいって言ってんだ」 なんて、そんなことをいくら言ったって。 「それでも結局、あんたはおれみたいなのも構うんだろうけどな」 歩幅が違うように、住む世界だって違うのだ。 それなのにあなたは少年を置いていくことはないし。 無視することもないのだろう。 「素敵なものに囲まれるって言うならさ、」 「おれは結構、もう十分だと思ってるよ」 「何でもかんでも施されなくったって、あんたと話ぐらいはできるし」 「選り好みできるような立場じゃないけど、」 「選ぶのはあんまり得意じゃないけど、」 背が低い分、ずっと短い脚で。 歩幅を広げて、大きく一歩。 「今こうやってあんたと歩いてるのは、ちゃんと、おれが選んだことだ」 (-173) 2022/08/21(Sun) 21:09:50 |
ヴェルデは、だから、やっぱり、幸せだった。 (c22) 2022/08/21(Sun) 21:10:06 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 先輩から許可出ちゃった……。 本当に大丈夫かな〜〜と思いつつ、もうちょっとお話考えよ。 没案棄てなければよかった〜〜〜! (-174) 2022/08/21(Sun) 21:24:37 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ/* 趣向変えて、 アジトの廊下で白で話しかけていいですか? 挑発的な話するので終わりまでにはスンと収まる程度の ケンカになると思います(最悪提案) まだ言い争いする元気とかありますか? (-175) 2022/08/21(Sun) 21:25:50 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ/* どんとこいですわ〜! マウロくんはいつでも発火出来る便利な体をしております。 友とは、一度ぶつかり合うことも……必要……ッ! よろしくお願いいたします…!! (-176) 2022/08/21(Sun) 21:28:09 |
【人】 狡兎 ツィオ【会議後のアジト廊下】 「――マーウロくん」 アジトの廊下を、苦しそうに胸部を押さえたまま 肩を怒らせて歩く貴方の前に、道を塞ぐように現れる。 リカルドの隠れ家 「俺の"監禁場所"から突然居なくなったと思ったらさ、 そんな身体でどうしようっていうのかな。 ――聞かせてほしいなぁ、是非。なあ、子猫ちゃん」 まるで挑発するように、 居なくなった誰かのことなど、 マウロの状況や組織の状態など気にも留めていないように、 負傷をしたマウロに、無傷の男が尋ねる。 (5) 2022/08/21(Sun) 21:31:20 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ/* ぶつかることで――深く結びつく友情……! 多分自分はエピ前ラストバトルになりますので胸をお借りします。 (-177) 2022/08/21(Sun) 21:32:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ「目標があって。……ずっと追いかけてたんだけど、それが失くなった。 また別のものを追いかけていけばいいんだろうけれどさ、 気持ちの切り替えはできても、これからどうしていけばいいのかわからないんだよね。 ……普段どおりのことをしてると、特にそう思う」 同じ、とは言わない。深く傷ついている心に安易に共感するわけじゃない。 程度の差はあれどそれでも、重なるところがある。そう言うように言葉を重ねる。 本質的には嘘を吐いているわけではない。 その全てが心よりの計算でないものかはわからない。 見上げるように覗き込んだ目は、月の光が映り込んだ。透き通った、ジェイドの瞳。 柔く頬の輪郭を撫で、指を添えて。酒気で熱を帯びた顔を、自分のほうを見るように引き寄せる。 ほんの少しだけ、許可を求めるようにまばたきをするだけの間があった。 背筋を伸ばして、唇に触れる。少し酒のせいで乾き始めてきた唇を濡らして、重ねて。 まだいくらでも引き返せる内に、柔く食み合わせた熱を手放す。 見上げる目は甘えるように丸められて、僅かな潤みに包まれている。 「……マウロはこういうの、初めて?」 (-178) 2022/08/21(Sun) 21:49:05 |
【人】 無風 マウロ【アジト廊下】 「……、アァ?」 壁に手をついて、睨むように前に現れた君の顔を見る。 痛みは治まるどころか、酷くなる一方で。 更には貧血による頭痛まで加わったものだから、眉間には皺が寄りっぱなし。冷や汗すら額に浮かんでいて、息も荒い。 至って平常の君とは、対照的な様相だ。 「……何も」 「生きている、以上」 「やるべきことを、する……だから、会議に出た」 当然のことだ。 片足が吹き飛んでいたとしても、この男は同じように会議に姿を見せたのだろう。 頼ることも下手だから、誰の力も借りることなく。 「閉じ込めてた、つもりだったのか?ハッ……鍵もかけないで、甘いこと考えてんじゃねえよ」 リカルドならそんなヘマしてないだろうよ、なんて口元を歪めて。 (6) 2022/08/21(Sun) 21:50:52 |
レヴィアは、起きた猫が走り去るのを見た。 (a18) 2022/08/21(Sun) 22:01:44 |
レヴィアは、今日も店に戻り、そうしていつも通りに鎮魂歌を奏でる。 (a19) 2022/08/21(Sun) 22:01:53 |
【人】 狡兎 ツィオ【アジト廊下】>>6 マウロ 「昨日まで、食事も一人で取れなかったやつが、 よく吠えるなあって印象しかないよ。 そんな奴には閉じ込めておくために 鍵も必要ないと思ってたんだけど、 ――ごめんごめん、舐めすぎてたね」 顔色が、どんどん悪くなる相手に。 ――へらへらと近づいていく。 その、重体患者の胸倉を掴んで――。 ――ドンッ、と、壁に押し付けた。 薄く笑った笑顔のまま、瞳だけが、笑っていない。 「――死にたいのか。 ・・・・ ……もう一度」 絞り出したような声は。 壁に押し付けた方が、痛みを堪えるようで――。 ギリ、と、その襟首を掴む両手に力が籠る。 (7) 2022/08/21(Sun) 22:02:09 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「似合う、は初めて言われました。 ……頼りない印象の方が持たれやすいので」 こそばゆい気持ちになって眉が下がる。 ──遠くへ行った。 それが身に覚えのある言い方で。 でも確信なんてものはなかったから、どう反応するべきかを迷ってしまう。 揺らいだ内心は、機微に敏いあなたに悟られただろうか。 食器の立てる音だけが無感動だ。 「とても慕っていらっしゃったんですね」 消沈、という表現がここまで当てはまる状況もないだろう。 それくらいには参っているようだった。 それは確かなことだろうから、気遣わしげに言葉を掛ける。 「……もう、会えないくらいの遠くですか」 どちらともとれる表現を選んで並べて。 こういう曖昧さは、案外得意だった。 (-179) 2022/08/21(Sun) 22:08:09 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ>> ビアンカ そう。夜でしか生きられない二人の”Se”。 ありえない夢――ありえて欲しかった、夢。 だからいつも目覚めては、現実に帰って来ては、泣いていた 夢でなら、誰もが笑って過ごせるのに。 夢でなら、あなたに口癖なんて言わせずに済むのに。 しあわせで、ざんこくな、ゆめ―― 「……。」 空気に溶けるような声に、僅かに頷く。 すこし困ったような微笑を湛えて。 「……はい。待っています」 今度は確かに、頷く。 その時は、もっと色々作りましょうか。 材料も手間もかかりますが、とっておきのコース。 アレであなたお驚く顔を見てあげます 青い顔を、湛えた涙を、”次”の時は別の色に変えたくて。 遠く離れるあなたの門出を祝う計画を。 それが叶う事がないなんて思いもせずに―― [1/2] (-180) 2022/08/21(Sun) 22:30:52 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ「どうぞ召し上がれ」 この言葉もいつぶりだっけな、なんて思いながら あなたの食事を見守る。 少しでも、元気が戻ると良いのですが 次の料理に掛かる前に、またワインを傾ける女に とんでもない計画の話。 咳き込みそうになるのを何とか堪えて。 「それを私に言わないでくださいよ。 店総出で夜逃げだなんて、知れたら騒ぎですよ」 呆れた声と視線で返す。 下っ端でもマフィアの一員だ。 そんなことを看過するわけにはいかない。 「……多少なら、手伝いますよ。おいくら必要ですか?」 ――のに。 口をついて出るのはそんな言葉。 自分に対しても苦笑が漏れる。 少々”臨時収入”もありましたし、ね 一瞬の後ろめたい苦笑はすぐに隠して。 甘えられているなんて、頼られてるだなんて ちっとも気付かない女はいつもの通りに淡々と答える。 [2/2] (-181) 2022/08/21(Sun) 22:32:48 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 掛けられた優しい言葉に、口元に力が入る。 つい重い吐息をを零してから、 両手でホットミルクを包んで話し始めた。 「えぇ。尊敬できる方ですから。 まだ仕事に慣れない私を気遣ってくださり、 期待して成長を祈ってくださった。 素敵な方、でした」 カチャリ テーブルとカップの間で小さな音が鳴る。 動揺はそこまでに留めたけれども。 「……どう、でしょうか? 仕事柄、異動が多いですから。 案外、私も遠くないうちに あちらへ行くことになるかもしれません」 少し寂し気に微笑んだ。 この状況では明日なんて見えない。自分も―― ……その時、この青年には伝える方法はないだろう。 でも、それで良い。それで良いと、思う。 彼には普通の生活を、送って欲しいから。 ――私なんかと関わり合いのない世界で。 (-182) 2022/08/21(Sun) 22:54:49 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ「わからないから見ていたかった、か」 一瞬後悔なんてなにもないと思っていた男の心が揺れた。 ああ、本当にそうだ。 家族達のことは、いくら見てても飽きなかった。 情緒の勉強には些か適した場所ではないが、 酷く、色々なものを学ぶのには"楽しい"場所だった。 俺だってこのファミリーに来た皆に "それ"を教えられると思っていた。 「まったくその通りだ。 話もしたかった、お前に、お前達に沢山教えてやりたかった」 「会いたかったな。もういまのうちに、 やりたかったことや知りたかったことでもぶちまけとけ、 届くかもしれないし、後悔も未練も ――悪いもんじゃねえって知れるかも知れないぞ」 手を伸ばして、ぽんとその頭を撫でてやる。 あまりやってこなかった仕草だが、今だけは周りが子供のよ宇に思えている。 (-183) 2022/08/21(Sun) 22:56:03 |
ストレガは、時計塔の中でぼんやりと過ごしている。 (a20) 2022/08/21(Sun) 23:04:18 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド死後の世界なんて、そんな都合のいいものはあるのだろうか。 あるいは今際の際の夢だろうか。 考えたところで分かるはずもない。 考えたところで知れるはずもない。 ならばここが何処かを考えることなど無粋だ。 知らない場所。何も無い空間。 あるいは、望むものが存在する夢の世界。 そんな場所で、女は目を覚まし 過ごしていた。 「────……」 誰かと語り終えた後か、あるいは前か。 僅かに甘い香りを纏わせて、ぼんやりと 歩き続ける。 さて、貴方の姿をどこかで見かけることは叶うだろうか。 この不思議な世界で、託した者と託された者。 皮肉にも同じ日に命を終えた2人が、出会える瞬間は──。 (-184) 2022/08/21(Sun) 23:13:39 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガこつ、こつ。 パンプスが地面を叩く音。 人気のない廃墟の時計塔には、 人の音が良く響く。 ゆったり、ゆったりとした歩幅で。 やがて音は、その部屋の前で止まった。 「インターホンがない家には、勝手に入ってもいいのかしら。」 開かずの扉の前で、声をあげる。 (-185) 2022/08/21(Sun) 23:17:03 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア丁度、階下の工房に降りてきた所に足音と声。 片眉をうん?と上げて、知っている者だけが 知っている入口から声が飛ぶ。 「入り方を知ってる奴ならご勝手に。 今んとこあたいとあんたと、たまに野良猫くらいだよ」 ごつごつ、ブーツが階段を昇っていく音。 来客用の茶でも取りに行ったのだろう。 つまりは、あなたの発言を肯定したようだった。 (-186) 2022/08/21(Sun) 23:34:04 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「少しはお友達でも作ったらどうかしら。」 随分と狭い交流ね、と言いながら。 箱をコン、と蹴ってずらして、穴を通る。 前来た時とそう変わってはいない部屋だろうか。 「暗殺屋を簡単に部屋に入れるべきではないわね。」 いつかに言った同じ様な事を、また口にする。 それが一つのあいさつ代わりだった。 そうして、女は以前とは違い。 少しだけ首を回して、部屋の中を眺める。 (-187) 2022/08/21(Sun) 23:40:19 |
サルヴァトーレは、家族を愛している。 (c23) 2022/08/21(Sun) 23:41:28 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 永遠の夢見人 ロッシ【3日目:夜】 男は、家族を愛している。 その想いに揺るぎはない。その想いに嘘はない。その想いに果てはない。 例え自分が裏切られていようと、騙されていようと、隠されていようと、嘘を吐かれていようと、 傷つけられようと、憎まれようと、疎まれようと、嫌われようと、嗤われようと、 殺されようと、 男は家族を愛している。それだけが、真実だった。 それだけが、真実だ。 それだけが、真実だから。 男が情報を望んだことはない。 男が戯言を聞いたことはない。 男が迷言を欲したことはない。 (────あの子は) こと切れる意識の隙間で可愛いあの子のことを思う。 (あの子は、何を────) 男は、家族を愛している。 だから望んだ。朦朧とする思考の間際に手を伸ばした。 探ったのでもなく、疑ったのでもなく、勘繰ったのでもなく、怪しんだのでもなく、 ただ知りたいと、 最期に 望んだ。ジェイドの瞳を持つ彼の、指先や襟元から香る僅かな甘さが、行き過ぎた気がした。 (-188) 2022/08/21(Sun) 23:42:11 |
サルヴァトーレは、家族を愛している。 (c24) 2022/08/21(Sun) 23:42:29 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオジッポの火をつけ、貴方の煙草に火をともしてから、自分が咥えた煙草にも火をつける。 二本の紫煙がゆらりと揺らめいて、まるで現実のようだな、と不思議そうに眺めた。 「俺もツィオもボスっていうガラじゃないでしょうに。 俺は貴方の右腕でいられれば、それでよかった」 ツィオにも、マウロにももう触れることも、声をかけることも出来ないのだと悟ったばかりだというのに。 不思議な夢もあるものだ。 それでも、これが最期の夢ならば、貴方と共に在れるのは嬉しいことだと思う。 「……俺は悔いだらけですよ。 ソニーにももう少し言い方があったのではないかとか…… マウロには辛い生を歩んでもらうことになってしまったなとか…… ツィオともう少し話がしたかったとか、色々考えますからね」 (-189) 2022/08/21(Sun) 23:42:45 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 永遠の夢見人 ロッシ/* こんばんは。 ソニーくんの情報をいただきたく参りました。 @ソニーくんのロール(役職) Aソニーくんの所属(ファミリーや組織) 死の間際の走馬灯、白昼夢、末後の夢ということでお願い出来ませんでしょうか。 一度の夢につき情報は一つという決まりがあるなら、@を優先して教えていただきたいです。 (-190) 2022/08/21(Sun) 23:43:19 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あんたにだけは言われないと思ってた台詞をどうも」 丁度穴をくぐり抜けた辺りで呆れたような声が 少し遠く、上階から降ってくる。 くぐった先は殆ど変わりない。強いて言うなら、 作業机から買い付けたデスクランプが消えていたくらい。 「爆破工作する奴の部屋にほいほいと 踏み込むようなのもどうかと思うけどね」 挨拶なんて通じればそれでいい、これはそういうものだった。 眺めまわしても、やはり前回とほとんど変わりない。 分解されたライフルの部品の代わりに、 作業机の上に銀色のペンのようなものが置いてあるだけ。 暗殺屋の観察眼なら、何かを引きずった跡が 金属のらせん階段に続いているのがわかるだろう。 階段もまた、ところどころへこんでいるのを見るに、 余程重い物を上階へ持ち込んだようだった。 その辺りで、ペットボトルを2本手にして ストレガが降りてくる。ん、と差し出したのは アールグレイティー。良く冷えた、どこにでもある市販品だ。 (-191) 2022/08/21(Sun) 23:54:33 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「邪魔をするな?……それはこっちの台詞だ」 「お前みたいな奴が、 短絡的に頭に血が上って手が付けられなくなるから 余計な人間が死ぬんだ 」ふい、と顔をそらして。刀がなんだ、着物がなんだ。 合わないと思った、そんな余所者がこのファミリーには。 「……しらないわけじゃない。 そんなもの、建物の中で振り回したらその内に撃たれる。 薄い布も簡単に貫通する、これでも着てろ」 目立ちすぎるんだよ、と、投げつけたのは自分のスーツのジャケット。 当時はつけていたベスト姿は、白いシャツがよく目立った。 「戦うことになったら、俺が前に出る。 その後、後ろから切りつけろ。 合図がなくてもそれぐらい出来るだろ」 (-192) 2022/08/21(Sun) 23:55:32 |
【人】 無風 マウロ「治療は、済んでるんだ」 「動けるようになったら、動く……ただでさえ今は、人員も減っ―――ッ、ぐ」 壁に体がぶつけられて、傷口が酷く痛みを訴える。 じわり、シャツに滲み出る鮮血。 ぐらりと揺れる視界。映る君の顔は、冷たい目をしていた。 掴んだ手は、いつもよりずっと力が入らなくて。 けれど、君の気持ちに呼応するように 返す言葉に力がこもる。 「っ、なわけ、ないだろ……!!」 「まだ、死んでないなら―――生かされたん、なら……やらなきゃいけねえことが、あるだろうが…ッ!」 短絡的な思考。いつも通り。 義務感と、焦りに突き動かされたもの。 2人が、幾度となく気にしてくれていたもの。 その果てに得たものが、大切な物が喪われたという情報だけであったのは。 彼の不運が為すものだったのだろうか。 締まる襟首に、苦し気な咳をした。 (8) 2022/08/22(Mon) 0:06:18 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 家族愛 サルヴァトーレ/* 御機嫌よう、運営です〜〜! 急に縦長の秘話がいてびっくりしました。びっくりさせるなありがとう。家族を愛している男よ〜〜〜〜〜。 一度の夢で望む情報の個数に制限はありませんが、望まれた情報が向こうのPL様に確認の要る内容である為、お返事は強い筋肉の描き方様から返答があり次第とさせていただきます。 運営も夜は眠りますから、「情報をもらわないと眠れねぇぜ!」はせずに、ごゆっくりお休んでお待ちくださいませ〜〜! (-194) 2022/08/22(Mon) 0:14:04 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 永遠の夢見人 ロッシ/* お返事、ご対応ありがとうございます。かしこまりました。 正座してお待ちしております。 (-195) 2022/08/22(Mon) 0:18:47 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「それは……寂しく、なりますね」 もしも異動の真意が"想像した通り"であるならば少し羨ましい。 不躾な言葉は甘味と共に飲み込んだ。 代わりに吐き出されるのは思案げなため息。 「きっとヴィオレッタさんは、 先輩と同じ所へ行きたいのかもしれませんが。 ……自分はまだ、こうしてお話をしていたいです」 あなたの望みと自分の喜び。 どちらを優先するべきかなんてものは明白だった。 未練がましくなってしまうのは、 思いの外、孤独を受け入れ難かったからだ。 あなたがどこかで死んだって、いつも通りに日々は過ぎるのだろう。 家族の時ですらそうだった。 別れだけが平等だ。 死だけが身分のしがらみを取り払う。 「だから、」 でもそれで良いとは思いたくなかった。 「預けものを。」 いつかの離別を避けられないなら、悪あがきくらい許されるだろう。 「預けものを、頼んでも良いですか」 (-196) 2022/08/22(Mon) 0:19:08 |
【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ/* お疲れ様です。 強い筋肉の描き方です。 驚かせちゃったナ…… お伺いのあった点に関しては全てお伝えしていただいて問題ありません。 せっかくなのでエピローグ後のお楽しみということで、ロッシから伝達していただければ。 ご連絡いただきありがとうございます。 (-197) 2022/08/22(Mon) 0:29:25 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「やるときになったらやれるんだよお前達は……あ?」 「お前、ソニーと何があった。 俺のお気に入りだ、傷つけてるんじゃねえぞ。 大体暗いんだよお前は。 それぐらい、生きて居るあいつらが頑張って解決するだろ。 死んでからしてやれることはない。 生き返る機会が来るまで無駄な事考えてないで切り替えろ」 "ソニー"が暴挙に出た大半の理由を背負っている自覚のある男は、どうも 身内贔屓 だった。"彼"にはあまりみせてこなかったのが、少し名残惜しい。 無駄なことと切り捨てるのも、それ以上悲しんで欲しくないからだ。自分を追い詰めて欲しくない。だが、あえてきになることと言えば―― 「そーだ。お前等……俺の何処が好きなんだ?」 そんな戯言を煙と一緒にはき出した。 (-198) 2022/08/22(Mon) 0:35:18 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ――男は。 どこか遠くを見つめ、紫煙を揺らしている。 右手に上質な煙草、左手に古いジッポを手にしたまま。 「ここに居ると……皆の声が聞こえてくるんだ」 先程は、ツィオの声がした。 今は、マウロと2人でもみ合ってるのが手にとるようにわかる。 「これが先に死んだものの宿命なんだろうか」 なぁ、どう思う? と、貴方に目を向けた。 (-199) 2022/08/22(Mon) 0:39:34 |
【人】 狡兎 ツィオ【アジト廊下】>>8 マウロ ――激情が、迸る。 それは、堪えていたものだったのかもしれない。 安 堵 絶 望 執 着 マウロの生存に、リカルドの死に――そしてラウラの死に。 蓋をしていたはずの、機構としての自分の箍が外れた音がした。 グ、と壁に押し付けたまま、 掴んだ襟首を引き寄せるように顔を覗き込む。 胸板で跳ねたマウロの血が、右の瞼の上から涙のように伝った。 「――それは、死にぞこないの猫一匹が、 血反吐吐いて前に進めば、どうにかなることか――?」 そして贖罪も、諦観もままならないまま。 また俺は、ここで、何かを失うことを。 ――"知っていながら"、"見過ごせ"っていうのか。 全部。……全部。 俺が壊したような、ものなのに――。 だからこれは。本当に、八つ当たりだ。 何の、正当性もない。裏切り者の悲鳴だ。 ▽ (9) 2022/08/22(Mon) 0:41:53 |
【人】 狡兎 ツィオ【アジト廊下】>>8 マウロ リック ラウラ ――それでも。 自分が、リカルドの腕を掴んで言えなかったことが。 あの日、ラウラの身体を抱きしめて言えなかったことが。 喉の奥から、溢れることを、堪えきれなかった。 ・・ ・・・・・・・・・ 「俺を――独りにしないでくれ」 血を吐くように。痛みを伴いながら。 その一回だけ自分に許した弱音を、 血塗れの幼馴染に、吐き零した。 ――息を、吸い、吐く。 整える。ツィオという名前の青年を。 「――考えてみなよ、一人より、二人だろう。 もう、リックは居ないんだ。無茶をするっていうんなら。 俺にも、一枚嚙ませてくれよ、ここから先、何かするなら」 きっとその方が。 あいつは、自分が死んだことを後悔するだろうから。 (10) 2022/08/22(Mon) 0:43:41 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* あ〜〜お早いお返事ありがとうございます〜〜! 「@樹木子 Aアルバ」を伝えさせていただきます。 エピローグがもう遠くないね。時が過ぎるの早いんよ〜〜〜〜! そんなところで、残りの時間もおたのしみくださいませ〜〜〜Ciao! (-200) 2022/08/22(Mon) 0:47:28 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ「ソニーはただの取引相手でした。 油断ならないから、俺が必ず直接対応するようにしてた男で」 「それだけ、だったんですけどね」 2人並んで、タバコを吹かしながら。 ぽつりぽつりと会話を重ねる。 あの日あった事は、死に際で報告もできてなかったから、今、初めて話すことだ。 「あれにしてみたら、俺は一番排除したい人間だったでしょう。 何せ大好きな貴方の右腕だったんですから」 「俺は別に、アレに好かれようと思ってたわけじゃないですし。 ただ……私怨も想いも全部受け止めるから、八つ当たりは俺までにしろと言ったんです」 「貴方や、マウロやツィオに、これ以上被害がでなければ死んでも構わないと思ってましたからね」 まぁ、結果このようになってしまったんですけどね、と苦笑する。 マウロならちゃんとわかっているだろうけれど。 マウロ殺しの汚名を押し付けられて、死んだのだ。 「他のものはどうかしりませんが。 俺は、貴方にはどこか人を引き付ける魅力があると思いますよ。 言うことは無茶苦茶でズボラでも、大事な時は守ってくださる。 ずいぶん可愛がられたと思っていますが……、違いましたか?」 (-201) 2022/08/22(Mon) 0:52:09 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ「貴様……誰にものを言っている。俺が短絡的だと?馬鹿にするのも程々にしておけ。」 刀をただの刃物と思っちゃあいないか、と。 カラス面は僅かに怒気を滲ませた。 投げられたジャケットは受け取るのだが、投げて捨て。 「見くびるなよ?立ち回りは慣れている。そちらこそ、下手に撃って漏らすんじゃあないぞ。」 任務は任務だ。嫌でも合わせるつもりではある。 だが、何故かこの時は同期である貴方に指図をされることが我慢ならなかった。意地か、プライドだったかもしれない。 (-202) 2022/08/22(Mon) 1:04:43 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* 御機嫌よう鋼鉄ナマコブレード様、運営です〜〜! 匿名フォームで募集した結果を報告に参上しました。 ・ラウラ ・ラウラ ・アベラルド ・サルヴァトーレ 以上の四件です。また、蘇生薬の希望者がいる場合は取り下げてほしいとのことで除外しましたが、ヴィオレッタへの毒薬使用の希望が一件あったことも報告だけしておきますね。 いやしかし苦しいね魔女様……喉元過ぎれば熱さ忘れるとは言うけどこれ過ぎても苦しいでしょ。心を強く持ったり持たなかったりしてね。持てなかったらまた匿名箱に駆け込んだり、ここで呻いたりしていいよ。そんなところかな、ちゃおちゃお〜〜! (-203) 2022/08/22(Mon) 1:18:11 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 家族愛 サルヴァトーレそれはあの子ではなかったけれど、 あの子のことを教えてくれた。 覚めぬ眠りに落ち切る前、生死の狭間の夢の中、 あなたの 最期の 望みは叶えられたのだった。/* 強い筋肉の描き方に確認を取って来ました。 伝えてOKとのことなので置かせていただきます。 @樹木子 Aアルバ です。お納めくださいませ〜〜 (-204) 2022/08/22(Mon) 1:39:19 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ拾われたあの日、今よりももっと感情は欠落して。 頷くだけで、考えることもせずにいた。それでも少しずつ、少しずつ拾い集めて。 ──それが、今に繋がるのだから きっと、いつかは。 「……ラウラは、皆様の笑顔が 好きでした。 これがきっと"好き"というものだと、思えたのです」 見ている中で、聞いている中で。 こんな世界だとしても、笑っている貴方達が。 女の心を揺らし、作る……そんな、優しい場所だった。 頭を撫でられるその心地にゆったりと目を細めて。 「そう、ですね。…いまのうちに、全てを」 そのまま、細めた目を閉じる。そうして浮かぶその姿に語りかけるように。ぽつ、ぽつ と。 「マウロ様に、お会いしたかった。…伝えたかった。 お慕いしておりますと、気づいたあの日からずっと……ずっと」 「…不器用な貴方が、心配なこと。優しい貴方が、好きなこと。 あの手紙に残したかったもの全てを、知りたかった」 「ラウラを お傍に置いてくださったことへの感謝も。 ……全部、全部…………叶えたかった」 声に震えはないだろう。それはいつも通りに。 ただ、…ただ 何も思わないはずが、ない。 閉じた目を開けて、遠くを見つめた先に映るのは──もう1人の、不器用なあの人の姿。 (-205) 2022/08/22(Mon) 1:54:58 |
テンゴは、独り、茶を点てた…共に飲む相手は、居ない (a21) 2022/08/22(Mon) 1:58:41 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド宛もなく、歩き続けてその途中。 見つけた姿に立ち止まる。 目をぱちぱちと瞬かせ、何故ここにいるのかと……口にはしない。 「……………声、ですか?」 歩き続けていたから、気づかなかった。 辺りを見回して、それで貴方の隣に立つ。 「……どうでしょう、か。 …どんな、声が……聞こえましたか」 誰の声が聞こえているのか。それはきっと、あの2人。 貴方は、マウロ様を連れ戻してくださると言っていたから。 きっと、きっと……それは叶えられたのだろう。 女と違って、貴方は約束を──違えないだろうから。 (-208) 2022/08/22(Mon) 2:06:10 |
【秘】 ザ・フォーホースメン マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ「心配いらないのでは? 誰に対しても分け隔てなく、穏やかに接する貴方なら」 ずっと昔から知っているわけではないが。人の心の内に入り込んで、暖かくするような言葉選びと振る舞いはこんな仕事をしている最中では役に立つことは多いだろうし、けれど彼はそれを無暗に鼻にかける様子はなかった。愛することは当然で、その結果は誇ったりするものではないと。 表情を疑われ。裏の裏まで探られ。“賭博”を除けばいつも嘘偽りなく振舞っているはずなのに、と苦心している自分としては、好ましく想うどころか皆そうであったらいいとさえ思うほどであった。 「身体の以外なら……それこそ、ご心配には及びません。 オレはいつでも、どんなことがあっても楽しくやらせてもらっていますよ。全ては、家族のためになることですから」 やや紅が灯った頬の上を指先が滑る。照明や、あるいは酒によるものだと誤魔化されてくれていればいい。人目も少なくなって、やはり甘えるように擦り寄った。 (-210) 2022/08/22(Mon) 2:14:46 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ小さな笑みを浮かべた。 それは、寂しいような、慈しむような、そんな静かな笑みを。 「俺は……俺のやったことに後悔はないが」 あなたの言葉を聞いてるのか、聞いてないのか。 質問には答えず、言葉を続ける。 「君もここに来てしまったことだけは、予想外だった。 俺が死ぬことくらいは、……覚悟の上だったんだがね」 別の筋から命を狙われてるのに気づいたのはギリギリだった。 それでも上司の言葉があったから、これ以上被害を出したくなくてあの男を止めようと動いた結果が、こうだった。 「……悔いというのは、 どうやっても残ってしまうものらしい。 ずっと、あの2人の苦しみが聴こえてくるよ」 (-211) 2022/08/22(Mon) 2:26:25 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 永遠の夢見人 ロッシ末後のあえかな息を吐く。 ぬるく乾いたそれが魂を奪い取っていく。飲みすぎた頭が酒浸るように思考がずぶりと溶けていく。自然に漏れた吐息はあまりに弱々しく、最早空気を揺らすことすらなかった。 けれど、そこに感情が乗っていたとしたなら。 まずそれは安堵だったのだろう。 (────ああ) そうだ、愛しているとも。 間違いなく、後悔なく、迷いなく、愛しているのだ。 何者であれど。何処に所以を持てど。如何な秘密を持てど。 愛しているのだ。────いるのだ。 望みはひとつ叶えば次の欲が出る。未練と寂寥が顔を出す。 この手が夢だけでなく、彼にも届けばいいと僅かに願った。 蕩けた頭ではそんな想いも直ぐ溶け出して霧散していった。 (-214) 2022/08/22(Mon) 3:15:09 |
【独】 家族愛 サルヴァトーレ(愛してるよ) (愛してる────) きっとおしまいのその時まで、男は。 いつまでも幻影に手を伸ばしていたのだろう。 (-213) 2022/08/22(Mon) 3:15:36 |
【独】 名もなき医者 リカルド/* 幼馴染ホントすまんて。 いやでも、一番ドラマになるタイミングをミリも逃さず反魂出来たと思っているよ。 あまりにもあまり……に色々重なりすぎて驚いたけど。 驚いたけど!!!! (-215) 2022/08/22(Mon) 3:16:23 |
【人】 無風 マウロ>>9 >>10 ツィオ 【アジト廊下】 視界が酷く歪む。 もはや貧血のせいなのか、首元を締め上げられているせいなのかも分からない。 揺れた視界に、鮮血の伝う君の顔が見える。 「……、…ツィ、オ」 そして、耳に入る言葉に 時が止まったような感覚。 君がそんな風に、弱音を吐いた事なんてなかったから。 誰よりも自分の本心を隠してしまう君だったから、そこでやっと。 君も、自分と同じくらい限界が来ているんだと分かった。 「……っ、かった、から」 「はなせ、よ……苦しい、だろうが」 自分では振りほどけないから、手負いの猫は 図々しくもそう言ってのけるのだ。 (11) 2022/08/22(Mon) 3:21:18 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー「それが生きがいで、日常になってた。 ……俺の場合は、他の目標もある。けど、やっぱ失ったもんは返ってこないと分かると、しんどいもんだ」 「もうこれまでとは違うんだ。嫌でも気付かされる」 計算であろうが、なかろうが。 青年は、素直にその言葉を今日は受け取って。 心を許してしまう。酒が回っているせいも、あるのだろう。 君も自分も、寂しい者同士なのだ。今は。 唇に触れる感触は、全く経験がなかったわけじゃない。 何か感じるものがあったかと言えば、それもYesとは言わないのだが。 少なくとも、驚いた様子は見せるものの 強く拒絶したりはしなかった。 君を抱き締めるでもなく、突き飛ばすでもなく。ただ、迷ったように手が空をかくだけ。 何を、といった顔だ。しかしそれもいずれ、勢いに飲まれていくのだろう。 「……いや。親しくないような女にされたことはある。 誰かを抱く時には、したことなんてない…けどな」 (-217) 2022/08/22(Mon) 3:39:31 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ返事はせず。 そのまま部屋を見ては、何箇所かに目を止める。 机の上と、階段と。 降りてきた貴女を一瞥して、今日は投げ渡さないのね、と 差し出されたそれを、シルクグローブの手で受け取る。 指先がひやりと冷たくなる。 「準備がいいのね。」 別にアールグレイが好きなわけでもないだろうに、 来客用に買ってあるのだろうか。 訪れる人もいないのに。 「ランプとライフルは飽きたのかしら。」 ちらり、と机の上に視線を戻して、言葉にする。 あの子は解体されて部品の一つにでもなったのだろうか。 それと。 「階段の上で象でも買っているの?」 視線は階段の方へ。 問いかけながら、キャップをかちりと回して 飲料に口をつけた。 (-218) 2022/08/22(Mon) 6:51:08 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド貴方の笑みに、何を言うでもなくただじっと見つめて。 その心の奥が何を思うのか、少しだけ考えた。 欠落した者には、思いつけやしないけれど。 続く言葉も黙って聞いて。 質問の答えがないことに、咎める真似もない。 「……ラウラは、…ラウラにも 悔いは沢山、沢山 あります。 いつだって、死ぬことに恐怖はありませんでしたが」 死ぬ瞬間も、恐怖というものは無かったように思える。 ただ、 孤独への寂しさは 無意識に抱いた。 「マウロ様と会うことが叶わなかったこと。 写真立てを返せなかったこと。……それから、」 と、口を閉ざして俯く。思い浮かべるは、もう1人の姿。 "答え"を返せずにここに来てしまったこと。 守れなかった約束を 傷として残してしまったこと。 (-219) 2022/08/22(Mon) 7:28:02 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「それならいいけど。最近、物騒だからさ」 ぽつ、とこぼしたような言い回しの中には、一つ引っ掛けを残して。 祭りの熱気で湧く街は、騒がしくあれど物騒な話が出回っているわけではない、少なくとも多くにとっては口にすべき話でない。 今、どうしたことが起こってファミリーが解体されつつあり、それを臆面なく口にできる人間はいずれか。 簡単なひっかけは、意図するものがわかれば知らんふりも出来るだろう。 ソレを指摘した時点で、己も何を指しているか言い示しているようなものだ。 「そう? けれど墓地に添えるなら、悪くはないでしょ。 季節の花だし、きっと気に入ってもらえるんじゃない」 陽の下に照らされる鮮やかな色が意味するものも、指摘されることがないのであれば知らんふり。 笑って、隣に並ぶ顔は以前に比べると少しばかり表情にも翳りがあった。演技にさえ、精彩を欠いている。 口を開き、閉ざす。迂遠なやり方では届かなくなってきた。少しだけ、焦りが混じる。 「昔にさ、この辺りで友達が死んじゃってね。 なんでも取引現場に遭遇しちゃって殺されただとか言われてるけど、本当のことはわかっちゃいないんだ」 (-221) 2022/08/22(Mon) 8:35:27 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ「――……、君は、 ツィオとも浅からぬ関係だったようだな」 常に軽薄という仮面をかぶっている男だったから、その方面に関しては幼馴染であってもわからない事が多い。 貴方のセリフにはツィオの名前は出ていないけれど、飲み込んだ言葉に彼のことが含まれてることくらいは予想が出来てしまった。 「俺は一人何も知らなかったわけだ」 自分とて、医者としての自分を誰にも話してなかったから同罪だ。 それ故ツィオもマウロも、きっと、俺に対して怒ってるに違いないと思うから、だから、残念に思う気持ちは隠さない。 孤独に耐えるくらいの精神力はあるつもりだが、 こうしてここで貴方に出会ってしまうくらいは、俺もどうにも永遠の孤独には耐えられないようだ。 「せめてここにいる間くらいは、 共に見ていることにするか。……あの2人を」 (-223) 2022/08/22(Mon) 8:45:26 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド唾液を流し込むようにして唇を重ね、歯列の生え際を尖らせた舌先が丁寧になぞる。 は、と呼吸のために口を離したならば、混じり合った体液が橋をかけるように糸を引いた。 官能的な思考の霞がかかり始める、その視界の先にあるのは赤い舌と、対照的に輝く翠の瞳だ。強い、強い憎悪を抱えて。 それが恐らく、相手に抱いていた感情の反対なのだろう。 取引をし始めた時。接触した最初の機会から。あるいはそれより前から、ずっと。 「……アンタはいいよな。オレが欲しかったものを全部持ってるんだから。 そんなふうに利いたふうな口ばかり利いてさ。何がわかったつもりなんだ?」 掌が相手の首の付け根をソファに縫い付けるように押す。自分もジャケットを脱いで、テーブルに放り投げる。カシャンとグラスの動く音がした。 相手がテーブルに置いたドリンクを代わりに取って口に流し込み、先と同じく目の前の赤い唇に合わせる。 ぬるく体温の残った酒を口移しで含ませると、喉を反らせて無理やり嚥下させた。口内に残る薬が胃の腑に落とされるように、 熱っぽい体とは裏腹に、冷えた感触がやけに冴えて感じる。 体の小ささとは裏腹に指の長い手が、体の上を這って回る。薬の回りを、確かめているかのようだ。 あらわになった肌の上を、性感帯を探るようにゆっくりと動く手と同じように。相手の返事も聞かず、返事も碌にしないままに己の話を続ける。 対話をしようってつもりは、ハナから無いのだろう。 「4年前。オレには親友がいたんだ。日がな悪いことの真似事してばっかのチャチなチンピラだよ。 アンタらみたいなマフィアからも市民からも煙たがれるような木端の屑だ。居なくなっても、誰も困らない。 ……その存在価値の通りにそいつは死んだ。殺されたんだ。 お前達の海運取引の現場に、運悪くアウグストが視察に来た日に。偶然鉢合わせて」 (-224) 2022/08/22(Mon) 8:59:41 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド身をよじるのではなくほんの少し離す。小突くのではなく指で突く。それだけなのだから君も甘いものだ。確かにそこにある信頼を受け取って男は目を細めた。 男の髪は年齢にしては柔らかい。薄い色は加齢や疲労のためではなく生来のものだと君は知っている。むしろ愛する家族に囲まれていて、健康的に艶めいているようにすら見えた。 再会した頃はこうではなかった気がする。 「そんなことを言ったって」 撫でる手を捕まえ、今度は手首にキスを。 「君は素敵だよ、ドニ。どれだけ変わったって、一目で君だとわかるくらいに」 出会ったのは高校生の頃。 少年期の一年は長い。どころか一月でさえ。彼らは一つの春、一つの秋で驚異的な変貌を遂げて成長する。ぴかぴかの顔をして入学した少年少女は、卒業する頃にはそのかんばせに大人の片鱗を宿しているものだ。 当時のふたりにそう関わりがあったわけではない。少なくとも密に連絡を取る仲ではなかった。そんな時期を越して五年以上の空白があった。それでも彼は君を見つけ、君は彼を見つけた。 『運命的だと思わないか?』 男が君を口説いた最初の文句は使い古されたような言い回しで、それでも妙に似合っていたものだ。 変に草臥れたような雰囲気と整った容姿のアンバランスさが古き良き常套句を体現したようだった。疲れているのかと君が問うていたなら、彼は素直に答えていただろう。「まさか。むしろ健康になったくらいだ────」 ▼ (-227) 2022/08/22(Mon) 10:24:27 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「僕が代わりに言ってあげてもいいけどね」 手を撫ぜてくっくと笑う。面倒くさいと言いながらも心を否定しない君の様子を愛おしんでいるらしかった。ほら見ろ、と言わんばかりに。 「それじゃダメだろう。君だってあの子の笑顔を見たいはず」 「あの子だって、君から言ってほしいはず────」 よく笑う男だった。 その全ては家族への愛に満ちていた。揶揄うことこそあれ、馬鹿にしたことなんて一度もなかった。 手が手を撫でている。あやすように、宥めるように、 引き留めるように。 「墓でも掘り起こしに行くかい。付き合うよ」 「気が済むまで、僕が周りを見ていてあげる」 もちろん君は、そんな形での報復は望まないのだろう。 けれどほんの少しでもそれを望むなら、きっと男は言葉通りにした。 手を引いて墓場に向かい、或いは朝が来るまで、君が妨げられぬように守ったはずだ。 ひとえに、君への愛ゆえに。 (-228) 2022/08/22(Mon) 10:36:26 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 永遠の夢見人 ロッシ/* ウニャアアアアアア(あばれる)ありがとうございます…… おお、皆……ヴィオレッタちゃん……になりましたが、 気を強く持ちながらやっていきます。 では、投票で上がった3名+私の迷っていた2名 (ラウラちゃん込み3名)でダイスを振りましょう…… 1ラウラ 2リカルド 3ヴェネリオ 4アベラルド 5サルヴァトーレ ということで……なお蘇生打診してヤ!ていわれたら 再振りとかで……どうでしょうね……(?) まあ、ひとまず賽を投げましょうか! (2)1d5 (-229) 2022/08/22(Mon) 10:59:54 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 運は平等足り得ますかね と言う事で投薬対象はリカルド君です 蘇生お断り!になったら再振りと言う方向で…… 打診はこっちでやってしまって大丈夫ですかしら!? (-230) 2022/08/22(Mon) 11:03:57 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あんたが飲みたいって言ったんでしょうが」 どうも聞く限り来客用らしい。訪れる人もいないのに。 自分の手には相変わらずコーヒーのボトル。 「ライフルは部品と弾になった」 ぱき、ボトルの封を切って口をつける。 「象飼ってたら今頃床が抜けてるだろ」 視線を追って、階段の傷が目に入る。 ああ、と言って頭を掻いて、まあいいかと口にした。 「耐爆金庫を買ったのさ。無駄に重くて苦労した。 右に30、左に16、んで右に48。 それで開く。ランプはそん中だよ。 まああとついでに色々、通帳だの予備の工具だの、 そういうのも入れてある」 設置だけで随分かかった、おかげで寝不足。 そんな風に言いながらコーヒーをまた啜った。 (-231) 2022/08/22(Mon) 11:13:59 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* うわ暴れよる。よしよし……( ´▽`)ノシ はいな、打診等々は鋼鉄ナマコブレード様側でお願いします。断られたら再振りも把握しました。 それと処刑先がストレガでないことが確定しましたことをお知らせしますね。お前は薬を投与できる。様々を応援およびお祈りしていますね。 (-232) 2022/08/22(Mon) 11:16:59 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ガット・リベロ ルチア/* お疲れ様ありがとう、報告もありがとうございます〜! 確認しました、投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ! (-233) 2022/08/22(Mon) 11:20:02 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 永遠の夢見人 ロッシ/* ^〜〜〜(ぐにゃぐにゃになる) ではぐにゃぐにゃになったまま リカルドくんに打診をしますわ〜 お断りしたら再振りも添えて…… ウオオオ〜(走り去っていく) (-234) 2022/08/22(Mon) 11:24:15 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド/* ごきげんよう。匿名魔女でございます。 候補者5名からダイスによって リカルドくんが選ばれましたので蘇生の打診でございます。 同ファミリーゆえ、諸々の都合はつきますが、 いや!状況的にもう絶対死んだねこれは!! 故に蘇生はお断りします!という場合は リカルドくんを除いた4名で再度のダイス振りが行われます。 と言う感じですが、いかがでしょうか。 (-235) 2022/08/22(Mon) 11:32:17 |
【独】 永遠の夢見人 ロッシ/* ぐにゃぐにゃになっているの正直面白く思っていてすまない。いやだってバチバチに強度ある人なんだなって思っていたら急にぐにゃぐにゃになるんだもの。PLまで名は体を表すしなくていいんよ鋼鉄ナマコブレード様……( ´▽`) (-236) 2022/08/22(Mon) 11:33:09 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド貴方の言葉に、肯定も否定も出来ずにいた。 あの人が何を考えて、あの問いかけを行ったのか。 どうしてあんなに苦しげで、それでも言葉を飲み込むのか。 どうして、答えをもう一度求めたのか。 どうして、……聞きたいことは沢山、沢山。 伏せた目をそっと持ち上げて、痛むはずのない胸に己の手を添えた。 「………本当に何も知らなかったのは、誰なんでしょうね」 少しずつ、ズレていたのか。答えは出せない。 だからこれは独り言だ。空に溶けるだけの、解のない問。 「……そうですね。…ともに、見届けましょう。 それが今ラウラ達に出来る、全てですから」 (-237) 2022/08/22(Mon) 11:45:14 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー僅かにつかえを残すような言葉に、心の内で嘆息した。 あなたはそれを話題にするほど浅慮な人間ではないと、 そのように思っていたけれど、見当違いだったらしい。 或いはそれほどまでに状況が変わってしまったのか。 「へえ。そりゃ知らなかったな 物騒なのは、俺が出入りする場所くらいのもんだとばかり」 掃除屋は面倒が嫌いで、まどろっこしいのはもっと嫌いだ。 だから敢えてこれまでの探り合いを台無しにするような事をする。 不穏な気配は、祭りに賑わう市井に滲み出してはいない。 少なくとも、この時点では、表社会の人間には、まだ。 「行き付けのバーが閉まっててね。 ほかをあたったら、見ての通りってわけだ」 良い迷惑だ、とでも言いたげに空々しく笑う。 確かにこの男には表通りのバーは似付かわしくないだろう。 けれど今やそんなのは薄っぺらで見え透いた嘘に過ぎない、 なんてことは、わかっていてそうしている。 「とはいえ物騒ないざこざも、死んだ人間も 俺はこれまで飽きるほど見送ってきたんです。 あんたの友達の事も、心当たりがあるかもしれないな」 でもまあ、よく考えてもみてくださいよ。 あなたが自分の言葉に反応する前に言葉を重ねて、牽制ひとつ。 隣に並ぶ距離感は、あなたにとっても少々リスクの高いもの。 (-238) 2022/08/22(Mon) 12:16:20 |
コルヴォは、実際はきっと あーあ くらいの気持ちだった。 (a22) 2022/08/22(Mon) 12:16:28 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「俺はこれを手向けて来なきゃならないし、 あんたも話を聞くなりの準備ってものがあるでしょう?」 なんてのは、結局の所は心にも無い事。 別に今ここで何をしようと、どうだっていい事だ。 けれどどうせどっち付かずの距離感は終わってしまったのだから。 今更回りくどいやり方をする気にはなれないものだ。 「込み入った話は明日にしません?」 どうせなら、少しでも確実な方が良いだろう。お互いに。 言外に持ち掛けるのは、そういった提案。 港は、船の出入りする時間を過ぎてしまえば静かなものだ。 けれどまったく他人の耳目が無いとも言えはしない。 今はまだ、そんな場所で面倒事を起こそうと考えるほど あなた達も逸ってはいない事を願いたいものだけれど。 (-239) 2022/08/22(Mon) 12:19:14 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー/* RP中の相談、またまた失礼します。 この度匿名魔女お嬢様より、蘇生の連絡が入りまして……(まじかよ) RPの方向次第となりますでしょうけども、実はギリギリ致命傷を与えることが出来なかった風に持っていくことは可能でしょうか。 状況が状況なので、ソニーの手心や気の迷いみたいなのがなければ厳しいだろうなと思っての相談です。 どうにも難しそうであれば、お断りも考えていますのでご一考くださると幸いです。 (-242) 2022/08/22(Mon) 12:35:20 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* ここで一旦切ってから五日目時空に再突入してもいいし この次のレスでやだ!!!!!今にしろ!!!!!って言われたら その場合はこの会話を五日目時空という事にして対応します(歴史の修正力) 敬具 (-243) 2022/08/22(Mon) 12:42:38 |
【人】 狡兎 ツィオ【アジト廊下】 >>11 幼馴染 両手が。力を失う。俯いた額が、マウロの胸に落ちた。 あの時、これくらいの聞き分けの良さが自分にあれば。 ――お前たちを、自分の沈む深い深い闇に 引きずり込むことはなかったかもしれないと思うと。 喉奥から笑いが出た。 その笑いのまま、体を少しだけ離して、 俯いたまま言う。 「……テンゴさんの言うとおり、 確たる証拠のないうちに表立って暴れるわけにはいかない。 だったら、その証拠さえ掴んでしまえば、 死にぞこない二人でも大きな花火が打ち上げられる。 ――そうだろ、子猫ちゃん」 道の先に進み、振り返りながら両手を広げた。 聞こえる。声が聞こえる。――世界で何が起きているかが。 耳を塞いでも、何をしていても、聞こえてくる。 「ベイビーシッターに、後悔させてやろうよ。 酷い夜泣きを――天まで届ける"悪ふざけ"でさ」 あの頃の悪童の顔で、悪童に対して提案した。 (12) 2022/08/22(Mon) 12:44:34 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ悪辣 少年は――だからヴィツィオと名付けられた。 他人の声が聞こえすぎるから何も信じられず、 最初は孤児院の端で膝を抱えているような子供だった。 だが、あの時。 監視塔から三人で見た孤児院の外の世界の景色が。 それを眺めるお前ら二人の横顔が――。 悪童のにやりとした笑みが、神童の誇らしげな瞳が。 俺には輝いて見えたから。 闇に落ちるときに未練がましく、掴んでしまった。 愚かしくも、自分の約束された墜落に巻き込んでしまった。 ――そしてその罰を受けるのは自分だと思っていた。 マウロ。リック。 俺はどれだけ謝っても、お前たちには謝り切れない。 これから先もずっと失い続ける喪失の一つ一つが、 臆病にも手を離せなかった罰なのだとしたら、 それらすべてを甘んじて受け入れるしかないのかもしれない。 ▽ (-244) 2022/08/22(Mon) 12:45:43 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロそれでも。 僅かだけでも。 それが償いになるのだとするなら。 俺も、お前と同じ気持ちだよ。 リック。 ――この地獄には、 最後まで、付き合わせてくれ。 ただ、俺は、お前とは違うんだ。 リック。 ――死ぬなら/生きるなら。 お前たちと一緒がいい。 (-245) 2022/08/22(Mon) 12:46:24 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド/* やったね!(本音)かわいそう(他人事) 了解しました。 蘇生がある可能性を加味して組んでいるので、こちらは特に変更点等ありません。 発砲も一発ですので、発見が早かったり運が良ければあり得る範囲でしょう。 幼馴染三人揃ってよかたねえ…… (-246) 2022/08/22(Mon) 12:47:19 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ/* 連絡ありがとうございます。 匿名魔女、あなただったのか……。 蘇生の件、殺害キャラのPLにも確認とったところ問題ないとのことでしたので、蘇生お受けいたします。 吊りさえなければ蘇生出来るはずですので、その場合は力及ばずだった事にするとして、救出などしていただければと思います。 こちらはクラブのVIPルームにて、薬を使用され、ヤられ、発砲されるという散々なことになっておりますが、発見が早かったり運が良ければ助かることもあるのではないかという感じです。 どうぞよろしくお願いします。 (-249) 2022/08/22(Mon) 12:55:43 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 永遠の夢見人 ロッシ/* Ciao!日刊能力行使先のご連絡夜魔号でございます。 本日も襲撃先は 【 になります。夜魔はサボり魔。おやすみ 】それでも処刑で人は死ぬ。人、なぜ死ぬ〜〜……… (-250) 2022/08/22(Mon) 13:09:12 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「やっぱりお前は 拳銃を知らないんだな 」「動いてるやつには当たらないのが拳銃だ。 確実に止まってるやつを狙う。」 二人きりの空間。 照準を合わせる振りをして、貴方のこめかみへと銃口を向ける。 「お前の実力は信じていないが 敵がお前の刃に引っかかる悪運は信用できる」 引き金に指を起きつつ、子供に言い聞かせるように皮肉った。 「俺の悪い勘は当たるんだ。 これも覚えとけ」 (-251) 2022/08/22(Mon) 13:28:16 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 この火に焚べられるのは、余所者で最後。少なくとも、今は。 そうでなければならない事だけが、明白な事。 「ま、善処するだけしてみましょう。 烏は烏らしく、路地裏でも見張ってますよ」 顧問の言葉には、それだけを言って。 掃除屋もまた、会議場を後にして行った。 (G10) 2022/08/22(Mon) 13:32:01 |
【独】 Niente ラウラ喉を押さえ、小さな呟きを落とす。 それは誰にも届かなくて、届けたかった言葉。 「──────────……」 その呟きは、音を出さずに口だけが動いて。 それで、それで終わり。 生きたい。…生きたかった。 答えを飲み込んで、目を伏せた。 (-252) 2022/08/22(Mon) 13:40:59 |
【独】 Niente ラウラ「……胸が、苦しい」 きっと、落ちるだけ落ちたのだ。 そうでなければ本当にただ運が悪いだけになる。 だから最後くらい。 「──叶えてください…」 叶わない者の願い。 奇跡のほんの一欠片でも、この手に。 (-253) 2022/08/22(Mon) 13:46:27 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ/* RP中に相談にあがりました、もったいないおばけです。 この度匿名魔女お嬢様より、蘇生の連絡が入りまして……(まじかよ) 蘇生が成功しましたら、臨死体験だったってことにして送り出していただけますでしょうか……! どうぞご一考のほどよろしくお願いいたします。 (-254) 2022/08/22(Mon) 14:08:03 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ/* RP中に相談にあがりました、もったいないおばけです。 この度匿名魔女お嬢様より、蘇生の連絡が入りまして……(まじかよ) 蘇生が成功しましたら、臨死体験だったってことにして送り出していただけますでしょうか……! どうぞご一考のほどよろしくお願いいたします。 (-255) 2022/08/22(Mon) 14:08:17 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ/* 取り急ぎ連絡です。 2日目夜の襲撃の際に ・親友が偶然取引現場に居合わせてしまい、アウグストに殺された話 をすると思います。 エピローグ時空まで襲撃者を黙っていただくことについての理由づけになるかと思い共有いたしました。 (-256) 2022/08/22(Mon) 14:08:43 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー/* えーん!! お互い生き残ったら救いにいくからな。いくからな! ありがとうございます、では匿名魔女お嬢様には蘇生を受ける旨連絡いたします。 無事に成功したなら、そのような感じで進めさせていただきます。 幼馴染……最終日にあの2人が生き残ることはできるのだろうか……(不安しかない) (-257) 2022/08/22(Mon) 14:11:42 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ「貴様こそ、知らんのだろう?刀の真価を。」 「間合いに入れば銃の引き金を引くより早く、この刃は獲物を斬り捨てる。何、無様に散る真似だけはせんよ。」 「俺には為すべきことがあるからな。」 こめかみに当てられても、怯む様子もなく。 此方も腰に隠していた刀を持ち上げ、鞘から引き抜いて貴方の首筋へ刃を向ける。 当然、動かせば切れるが、引く様子はない。 そして勘、と口にした貴方を鼻で笑う。 そんなものがあって溜まるか、と言わんばかり。 「ふん、勘か。」 「俺も貴様の腕なぞ端から当てにしてはいないが、その勘とやら、当たるか楽しみにしているとしよう。」 兎に角、剣呑だった。 だけれど、お互いに実力や素性は知らないまでも、雑兵だとは思えない何かを感じたのかもしれない。 テンゴは目の前の男に、興味を抱いていた。 (-258) 2022/08/22(Mon) 14:27:42 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー男の中にあるのは、幼い頃から忘れぬ小さな正義感と、夢だ。 相手のことを知るたび、このままにはしておけぬという感情が湧いて出た。 敬愛する上司のため、大切な幼馴染のためならばその生命くらい惜しくはないと考えるほど忠義に厚く情にもろい。 そんなだから、調べれば調べるほど、刃は鈍くなった。 上司から話を聞けば、何があろうと見放さぬ決意をしてしまった。 殺してしまいたいと思った感情と混ざり合って、耐えてしまうほどの決意は。 貴方のことを存外気に入って想っていた事実にほかならない。 取引をし始めた時。接触した最初の機会から、ずっと。 「――確かにわからん。 俺とお前は、辿ってきた人生全てが全く違う人間だからな」 舌の上で溶けただけでもゆるやかに奪われてきていた正常な思考は、酒で嚥下してしまうと更に加速するように失われていく。 押されれば何の抵抗もなく倒れた身体が、だんだん熱を持ってきてきたようだ。 普段なら多少触れられても何の反応も見せずにいられるのに、言うことを聞かず、面白いように波打った。 耳も、胸も、太腿も、全てが性感帯に作り変えられてしまっているのだろう、きっと。 「……っ、ぁ」 それでも幾らかまだ残っている羞恥心が、思考が、必死に堕ちるのを耐えている。 貴方の過去の話を朦朧としてきた頭で聞いて、確かにあの方が視察に来たことがあったなと心の何処かで考える。 女子供は逃がす方針である自分とて、救えぬ命はいくつもあった。 きっと、その親友のことは、手も届かぬ人間であったのだろう。 「そ……うか、お前も……」 同じ思いをしたのか、と。 その言葉は、どうにも言葉にならない。 (-259) 2022/08/22(Mon) 14:54:35 |
【独】 名もなき医者 リカルド/* 聞いて欲しい。 このままでは、殺害ロールと、蘇生ロールと、死後ロールと、蘇生成功したなら生き残りロールを4本同時進行することになる。 やばない????? こ、公開えっちは、 いやだー!!!!!!!!!!! (-260) 2022/08/22(Mon) 15:21:50 |
【独】 家族愛 サルヴァトーレ/* 現実逃避でスプシ見てみんな可愛いねしてた みんな可愛いねフフ ヴェルデくんとソニーくん身長1センチしか違わん フフ ソニーくんちっちゃ ちっちゃ なあ ほんまに24歳か? (-261) 2022/08/22(Mon) 15:41:15 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* 死んでなかったなら蘇生分をカウントから引いた方がいいのでは? と思ったので、簡易メモの人数をサイレント修正しました。 (-263) 2022/08/22(Mon) 15:50:22 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー君が何者であれど。何処に所以を持てど。如何な秘密を持てど。 男は君を愛しているのだ。 かつて敵対組織の庇護下にあったとしても、いつか男の傍を離れていくのだとしても。今君が家族であるのなら、それだけで男は君の全てを愛しただろう。これはそういう男だった。 そしてそれを、君が知らないはずもなかった。 それでも告げなかったのは見栄だったのか、怯えだったのか、或いは信頼だったのだろうか。 そのいずれだったとしても、きっと。 それを男が知れば、眉を下げて言ったのだろう。 「そうか。僕が足りなかったね」────…… 君が弱音を零せば、男は朝まで君を抱いていた。 君が涙を零せば、それが止むまでに頭を撫ぜた。 君が一言呼べば男はどこまででも駆けつけたし、 君が袖を引けば何をしていても振り向いたろう。 君が傷だらけだったなら男は自分の肌を切り取って与えただろうし、 君が渇くなら、飢えるなら、その肉を分けることさえ厭わなかった。 ほんの少しでも求めたのなら、きっと全てに応えてくれた。 受け入れるのではなく能動的に、何もかもを与えてくれた。 全て夢物語だ。何一つ叶わなかった。 男は愛することだけは何より得意で、 隠しごとを見抜くことは苦手だった。 ▼ (-264) 2022/08/22(Mon) 16:29:28 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー「十分だよ、よく頑張ってる」 預けられた体温をしっかりと受け止めその背を抱く。 上背のある男に対し、君は長身とは言えない。どうしたって目線を合わせるには君が顎を上げるしかなくて、けれどその差は抱き締めるのに都合がよかった。 知った手が髪を撫でる。首筋、耳から頬、背中。落とされるキスは慈しむそれであり、労いの意味も込めて。 「ああ、もう……」 「トトーだってば。それじゃ他人行儀じゃないか」 毎度の嗜めるような声音。 「一番に、自分の身体を大切にね。君がいなくなってしまうのが一番寂しい」 「何か欲しいものはないの? 何かあげたいな。それとも、久しぶりにドライブでも行こうか」 (-265) 2022/08/22(Mon) 16:32:57 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ思い返せば、貴方に対して大きな拒絶をした事はあまり無いように思える。 指通りの良い髪を、なんとなく指で掬って、梳いて。 また、離して。 些細だろうが、過去との差異はやはり気に掛かるものだ。 それが貴方にとってどんなもので、どんな理由なのか、 アベラルドはまだ知らない。 それが、なんだか引っかかっていた。今もだ。 「言ってろ。……サヴィも見た目はあまり変わらなかったな。 雰囲気は変わったけどさ。本当に……」 縁は知らぬ間に繋がり、固くなっていくものだなと思った。 運命だと言われたとき、まあ、確かにそうかもしれないな、とも思った。 こんな事もある。あるのだ。 自分を知る者が居て、酷く安心したことを覚えている。 アベラルドはと言うと、やはりそんなに変化があった方ではない。 高校を発ち、一人で暮らして、ここに来るまでの間の事は誰にも話していないけれど、それでもアベラルドは変わっていなかった。 重ねた年月の分は、そりゃあ人並みには変わっているけれど。 強いて変わったと言うのならアルバファミリーに入ってからだろうか。 疲れているのはきっとこっちの方だ。 手首にキスをされたって口だけで振り解きもしない。 貴方から受け取る愛は心地良い。 変わらず与えられるそれに、浸っていたかった。 ▼ (-266) 2022/08/22(Mon) 16:41:15 |
アベラルドは、変化が嫌いだった。これでよかったのに (c25) 2022/08/22(Mon) 16:41:58 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「なんでだよ。それはまたなんか……違うだろ」 「分かったよ。言うから。言うから……」 掴まれていない方の手を、降参とでも言うように上げた。 撫でられるまま、やっぱりそれは振り解かれずに 貴方の気が済むまで続けられるのだろう。 「無理だよ。だって俺、墓の場所知らねえし。 探るにしたって、ノッテの奴らに変に思われたくない。特に今は」 「……いいんだ。死んじまったもんは仕方がないだろ。 俺がやろうと思ってたのに、本当に余計な事─────」 不意に。 撫ぜられていた手を強く握り返した。 「………………………………」 それなのに、何も言わない。 ふと視線を遠くにやって、何かを考え込むかのようだった。 手ばかりが強く握られている。…………引き留めるかのように。 (-267) 2022/08/22(Mon) 16:55:13 |
【墓】 鳥葬 コルヴォ【 冥府下り 】たった一人の葬列はその日も暗く静かな道を行く。 それと共にあるものと言えば、死者ばかり。 この数日で、街には随分と雑音ばかりが増えてしまった。 思えば、鼓膜を揺らさないその音を聞くようになったのはいつからだったか。 怪我で盲いた片目は在り得ざるものを見るようになった。 死に損ないは、いつだって生者と死者の境界線に居る。 「───全ては都合の良い幻覚だ」 虚ろな死者の残響は、誰にその存在を証明できもしない。 「少なくとも、俺以外にとってはそうなんだよ 事実として、あんた達はもうそこには居ないんだから」 「そうでなきゃあならないんだ」 だから仮にそれが真実であったとしても、 それはいい加減な与太話が偶々真実を言い当てただけの事。 「だから誰に何を聞いたかなんてのは、誰に言えもしないのさ……」 (+10) 2022/08/22(Mon) 16:58:33 |
【墓】 鳥葬 コルヴォ【路地裏】 「……なんだ、あんたまだ居たのか。 さっさと何処へなりと行っちまえば良いのに」 「未練があるのは、どっちなんだか」 (+11) 2022/08/22(Mon) 16:58:59 |
コルヴォは、足を止めて、振り返る。 死者は戻らないと知っているから。 (a23) 2022/08/22(Mon) 16:59:29 |
コルヴォは、今日も虚ろな死者の残響を聞く。 (a24) 2022/08/22(Mon) 16:59:42 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「あら、私の為に用意していたの。」 「馬鹿ね。」 来るかもわからない相手をもてなす準備をするなんて。 お人好しなのね、なんて視線をボトルに落とし。 喉に通るハーブの味。嫌いじゃない。 貴女の返事には、相変わらず、そう、と素っ気なく返し。 興味などまるで無さそうな色と温度を、 声と瞳に湛えながら。 「自分のものはすべて消し去りたいのではなかったのかしら。」 「開け方なんて教えられても、興味がないわ。」 夕闇が再び貴女の方へと向けられる。 そんなに遺しておきたいのか、と問うように。 「別に今寝てくれても構わないわ。」 お構いなく、なんて最期の言葉には返して。 (-269) 2022/08/22(Mon) 17:04:24 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 墓場鳥 ビアンカ「煩わしいようなら、僕が面倒を見てあげようか」 きっと君は頷かない。 「出て行きたくなれば、勝手に出て行くさ。寂しいけど」 つい、と細めた目を街路に走らせる。鋭いものではなく、懐かしむような色をしていた。 寂しいよ、というのは男の口癖のようでもあった。誰かが巣立つ時、彼は決まってそう言う。心からの祝福を贈り、与えられる限りの贈り物を与え、最後の抱擁と口付けをして、眉を下げてはにかんで。 寂しいよ、寂しいね、寂しくなるね。 いつだってその口の端には、家族に対する愛慕が滲んでいた。 幼げな仕草を見て緩めた頬は、同じ形。 「なら、この誓いは僕の胸に秘めておくとしよう」 「……ああ、そう」 男の歩幅は広く、歩みは遅い。それは君が足を速めてなお、いや一層、緩慢になったように見えた。 「楽しい時間は早く過ぎるね。残念だ」 こつ、こつ。 君のそれより幾分低い音が鳴って、止まって。 「じゃあビアンカ、約束通り、夜に」 「オルサキオットのチョコラータを買ってくるよ。みんなで分けるといい」 (-270) 2022/08/22(Mon) 17:24:14 |
【秘】 ザ・フォーホースメン マキアート → 花で語るは ソニー「してたら……問題、だろ、 ッ、ア、そこ、……っ!」 敏感なところを同時に擦り上げられると、強い快楽に惑わされるように腰を引いたり突き出したりして、無駄な抵抗だとは分かっていても逃れようとする動きが増える。 どこまで逸らしても離れてはくれない掌や指に、水音が響くたびヤバいだとか、拙いとか泣き言を漏らして、やがて観念するかの如く脚をもう半歩ほど開き、僅かに膝を曲げてはより淫猥な姿勢に落ち着いてしまって。 内壁を探る指の本数が増えるごとにアナルを締めたり、弛めたりする動きが意識してのそれから反射的なものになる。蕩けそうで、何かを考える余裕なんてない。 口を開いてしまえばそのまま引き摺られるように嬌声をあげてしまいそうで、どうしても言葉数が少なくなってしまった。 きっと耳まで真っ赤だ。それは答えられなかった問いへの肯定ともとれる。 「オレも、待ちきれない、よッ……! はやく……来てくれ、キミごと、めちゃくちゃに、なりたい……」 尻肉のひとつやふたつ、押し広げてでも言うべき台詞なのだろうけど、とてもじゃないが背凭れから手を離せない。感じるものの何もかもが身を苛んで、支えてくれるものがなければどうにかなってしまいそうだ。 がく、がくと卑しく身体を前後に揺すって、直接穿ってもらうことを乞いて望んだ。 (-271) 2022/08/22(Mon) 17:27:35 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ「誰もが知ってる所もあり、誰もが知らなかったとも言えるんだろう」 誰、なんて答えは永遠に出ることはないだろう。 全員がそうだという回答が適当なのではないかと思えるほど、自分たちは周りのことがちゃんと見えてなかったのだと思う。 「ツィオは……本気であればあるほど、うまく、正直に言葉が出せない奴だ。 君が、アイツに対して何故、どうしてと思うのであれば……それは、アイツはそれだけ本気だったということだ」 そう言って、また、どこかから聞こえてくる声と二人の様子を静かに見届けている。 遠い目をしながら、伸ばしても触れられなかった手を、握りしめて。 (-272) 2022/08/22(Mon) 17:36:05 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ君は聡い。淀みなく紡がれる言葉に、危うく感心するところだった。少し目を見開いて、それからウインナーの先を齧る。そうしながら黙って君の言葉を聞いている。 君は聡い。 それは子どもには不要な聡明さだった。 そうあらねばならなかった道程を思う時、男はいつも少し、眉間に皺を刻むのだ。 子どもは無償の愛に溺れていればいいものを。 何の不安も知らずに笑っていればいいものを──── 金の髪が陽の光を弾く。 よそ見をした男の煙草がそれを焦がさないように、さりげなく押し返して歩いた。 滔々と流れゆく君の言葉に耳を傾けて、その言葉を聞いた。 眩しさに目を細めたのは、きっと昼時の明るさのせいではない。 ▼ (-275) 2022/08/22(Mon) 18:08:18 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → どこにも行けない ヴェルデ「……ああ」 「そうか。……大きくなったね」 口にした言葉はなんだか滑稽でもあった。 君が本当に幼かった頃を、男は知らない。せいぜい季節が二回りした程度の時間は、長い付き合いとは言い難い。 それでも男はまるで赤子の頃から知っているような手つきで君に触れたし、生まれた頃から傍にいるような慕わしさで君の名を呼んだ。 「そう言ってくれるなら何よりだよ、ヴェルデ」 君はまだここにいる。 君もいつか大人になる。 それがとても嬉しくて、 同時に少し寂しいのだ。 (-276) 2022/08/22(Mon) 18:16:31 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド/* はい、ストレガ(魔女)でした……。 かしこまりました。 では投薬先はリカルドくんに確定します。 救出に関しては〜……クラブに行くような 人とは思えないのに行ったという事で 部下達から報告されて、調査に人を送ったら ウワアアアエッチスゴイヤバイと言う感じで如何でしょうか。 ストレガ自体が関与してた方がいい、という場合は 暇だし見に行くかくらいで行ったら見つけちゃった、 これ情報出したらまた殺されかねんから 助けるだけ助けて情報は秘匿しとこ…… という感じ……かな? それで良ければ部下から一報あった辺りから…… 始めたり……します?(時計を見ながら) (-277) 2022/08/22(Mon) 18:29:34 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 蘇生許可下りましたので、 投薬先をリカルドくんに確定致します。 ひとまず、ご一報まで〜 (-278) 2022/08/22(Mon) 18:30:43 |
【独】 冷たい炸薬 ストレガ/* 最期!?!?!?!?!? レヴィアちゃんに殺されますか?!?!?!?!?! 今から!!??!?!?! リカルドくん蘇生させて死って……コト!!?!??! 楽しすぎ いや単なる誤字かもしれんけど 楽しすぎる (-279) 2022/08/22(Mon) 18:36:48 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「言ったろ、来るなら野良猫かあんただ。 用意ってのは事前に諸々しておくんだよ、 不発でも別に構いやしないんだ」 ふん、と得意げに鼻を鳴らして、 聞いといてそれかいという顔を返す。 「金なんてのは使える奴が使えばいいんだよ。 ランプは買って日が浅い、 一緒に吹き飛ぶには勿体ない奴だから入れてある。 暫くなんもなきゃ出して使うさ」 興味がなきゃ捨てときゃいい、 どうせ誰かが拾ってこじ開けるだろうし。 また、夕闇と海が交わる。 「は。『暗殺屋の前で寝るなんて。馬鹿ね。』 って言われそうだからやめとくよ」 似てもいない口真似をして、肩を竦める。 作業机に腰かけて、銀色を指先で回した。 「それで、ご用件は?銃の調整か? 暇つぶし?じゃなきゃ――依頼でも受けた?」 最後のひとつなら、どうしたって死にそうなものだが。 これは冗談のつもりか、ほんのり笑っていた。 (-280) 2022/08/22(Mon) 18:43:51 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「ソニーが油断がない……?そうなのか」 そうか……? 思い出せばマフィアらしい彼の姿を見ていなかったと思う。否、あまり見ないようにしていたの間違いだが。 十分ファミリーに所属できている分の覚悟や実力はあったのだろう。だから、気付くことに酷く遅れてしまった。 「排除だ云々…そんなわけ。 右腕だからって恋敵でもあるまいし、 現にあいつと俺はそんな関係じゃ――……ないからな」 まさかその男に殺されようとしていたとは口が滑っても言えない。惚れた弱みとは言わずとも、完全に人生の楔のように思っていたことに他ならないのだから。 気になっていたことを聞いたが、大体想像はついていた分の返答が返ってきて苦笑いをする、魅力というよりそれはファミリーへの忠誠の果てであると思うがね。 個人をしっかりみていたかと問われれば、素直に頷けないからだ。 「成程なあ、可愛がってはいたけど俺達は悪人だぞ? そんな高められるような事はしてない。 俺の役に立つように、俺の言うことを何でも聞くように。 誰にも渡すつもりもない"大事な部下"を作ってただけだ。 俺の家族を大事に扱うのは当然だろ、物持ちはいいんだよ」 「……ああ、でもそうだな。 あんまり褒めてやっはなかったかもな。おら、ちょっと来い」 ネクタイを掴んでそのまま引き寄せてやる。 体を倒してやれば無理矢理己の膝に頭を押しつけてやった。 「ちょおっと目を瞑ってろ、お前も撫でてやる」 (-281) 2022/08/22(Mon) 18:55:15 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド/* お返事遅くなりました!申し訳ない。 落ち着いたので以下に失礼します。 まずは……おめでとうございます!! 蘇生入るようにお祈りしておきますね………!! 今度こそ幼馴染が揃うように、願っております故。 あと臨死というか……あれでしたら記憶飛ばしていただいても。 何か見たような気がするだけで、覚えてなくても……全然! 形のない、名前もない不思議な世界ですからね。 どうか良きように。 (-282) 2022/08/22(Mon) 18:55:25 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド/* かしこまりました、 それはよかったですね! 頑張って生き返って業を背負って下さいね、愛しの部下様。 その際こちらの記憶は無い雰囲気で行かせようと思いますが、もったいないおばけ様の自由で構いません。 大変お疲れ様です、引き続きお付合い下さると幸いです。 (-283) 2022/08/22(Mon) 19:00:12 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ不満げなような呆れたような顔にも意を介さず。 女はいつも通りにすまし顔で、茶を飲み下す。 二回以上会話のラリーが続けば上々、そんな女だ。 「道具なんて、持ち主と一緒に朽ちられるなら幸せなものよ。」 「捨て場所を見つけるのも大変なの。」 だから拾わないのか、拾ってどこにも捨てないのか。 そんなのは、その時にならねば分からないし、 その時貴女はもういない。一生分かることはない。 「そう、残念ね。」 回されるペンを見る。 遺書でも書いたのかしら、なんて他愛もない話。 「今日は貴女じゃないの。」 うっすら笑う顔に向けられるのは、どこまでも変わらない顔。 これから貴女じゃない誰かを殺しに行く、無機質な顔。 「使えそうなものに目星をつけに来ただけよ。」 いつかの日、ここの主がいなくなった日。 使えそうなものだけ引き取ると言った、それを。 履行するための準備をしに来たのだと。 女は、『私の事を知らない奴』に含まれているだろうか。 (-284) 2022/08/22(Mon) 19:21:38 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ/* 確定承知しました、ありがとうございます。 蘇生して蘇生されなんか楽しくなっちゃったな……。 救出に関してはどちらでも構いません。 どちらの場合においても、実際の蘇生(手当)は病院に託すことになりますか? 開始はいつでも構いません。 今夜は寝ませんよ……(殺害されるロール並行しながら……) (-285) 2022/08/22(Mon) 19:39:12 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド独り言として零されたものに、応えが返る。 結局、全てを知ることなど叶わない。 相手の心でも読み取れない限り。 「……本気、ですか。……………それは、」 それは……その感情の名前は、想像するものであっているのか。 答えを聞けない今では、その名を付けることが正しいのか わからない。 会いたいと願って。会えないと知っていて。 また、いつかのように泣きたくなった。 それを堪えるように、己の身を抱く。 あの日の熱を思い出し──小さな吐息を 零した。 そこに含まれた感情は……己にも、分からない。 貴方の横でまた泣くのは、きっと 困らせてしまうから。 何かを思うように握りしめるその手を見つめて、口を噤んだ。 貴方が、貴方達が笑える未来が見たかった。 だからどうかと、──最後の願いを ひとつだけ。 (-286) 2022/08/22(Mon) 19:47:59 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィアそのラリーすらこれが相手じゃ余計に鋭い切れ味で、 やはり傍から見ればラリーにすらなっていないのかもしれない。 それでも、ストレガはそれを楽しんでいた。 「そんなもんか。あたいはそれでも、道具には 大事にして貰える主人が別にいて欲しいもんだけど」 「ま、そういう奴に限って捨てられずに後生大事にするのさ」 あくびをひとつ、目を擦り。 「くぁ……ぁん?遺書なら今あんたに言ってるだろ? 金庫の開け方、中身は好きにしろ。 ……ああ、あとひとつ。あたいが死んだら その時は銃の整備を自分でやりな、以上」 端的に、他人事のように伝えられる遺書らしい言葉。 銀色のペンは、先端に突起がついていて、 その突起には1か所が欠けたリングが嵌っている。 「……あっそ。どうぞ、お好きに目星でもなんでも。 暗殺に使えるものはそんなにないだろうけど」 意外にも、というべきか。 これは、あっさりとそう言った。 誰かが死ぬ事にも。自身の物を渡す事にも。 しきりにあくびを繰り返しながら、 コーヒーを啜ってぼんやりあなたを眺めている。 好きにしたらいい、と手ぶりで周囲を示し、 起爆装置のスイッチではない方を頬に押し付けている。 (-287) 2022/08/22(Mon) 19:51:29 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド/* 反魂の民……。蘇生どっちもノッテにいたのか……。 OK〜では殺害ロールと並行してPL様が爆死しても困りますし、 なるべく軽く……なるように……したい(儚い願い)。 そうですね、人体の修理は苦手なので。 もしかしたら取り立てで縁が出来た 闇医者の方に流すかもしれませんが(所在隠し的に)。 では〜……そうですね、ストレガが 部下から何か情報を聞いた、というアクションをして クラブに踏み込んだ、という秘話を飛ばしますので、 あとは流れでお願いします。粗雑攻撃です。 (-288) 2022/08/22(Mon) 19:56:23 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ【いつかのお話】 槙は、他者を守る為の器 瑚は、神を迎える為の器 テンゴは、空の器 時折、強い思いを受け取った時だけ、器が満たされる だから、ずっと知っていた あの男が、全ての元凶だと 尾を掴むまでには至らずとも、ずっと、ずっと 殺したいと願っていた ヴェネリオを フィオレロを リカルドを アウグストを ラウラとマウロを マキアートとビアンカを 奪い、傷つけた、 あの男を、決して許しはしない 男は全ての怨念を、その男に向けている…全ての元凶が彼出なかったとしても、最早関係ないだろう…… (L2) 2022/08/22(Mon) 19:57:01 公開: 2022/08/22(Mon) 22:00:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ嫌がるような素振りが無かったことに、安堵したように肩の力が抜けた。それも半分くらいは演技だ。 まるでそれこそ、見た目通りのハイティーンの子供みたいな素振りだ。あどけなく、辿々しく。 見上げる表情さえ稚気を残して見える、これから相手を引き込もうとしているのはもう少し色情的なものなのに。 嫌じゃない、と目線で問いかけて、もう少しだけ唇が触れ合った。伸ばした片手は相手の顔を引き寄せた。 もう片方の手で、迷うような手を指を組み合わせるように引き受ける。大したことでもないと言うように。 一歩踏み出して相手との距離をピッタリと寄せる。街路からの光は一層に届かなくなってしまった。 浅く触れ合わせた粘膜は段々と噛み合わせを大きくして、水音が大きくなる。誘うように舌先が唇をつついた。 じ、と見上げる瞳の色が交差する。 「そう、……少し堅い感じする。もうちょっと力抜いたほうが、気持ちいいよ」 瞳は逸らさず、触れ合う唇は離れないまま、時折、鼻筋や顎をすりあわせて。 口元に意識を集中させるようにしながら、相手の手を巻き込んだ手は腰の方に。 ぼんやりと熱のこもったままの手は、相手の裾をたくし上げて指を這わせていく。 アルコールで感覚の平時と違う肌に、するりとやけにくすぐったように指の腹を添える。 触れ合う面積が増えるごとに、体に逃れようのない感覚が溜まっていくように。 (-289) 2022/08/22(Mon) 19:57:12 |
ストレガは、子飼いの部下から妙な情報を聞いた。少しばかり、前の話。 (a25) 2022/08/22(Mon) 19:58:50 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド――曰く。『リカルドさんがクラブに入っていった』と。 相手がいるかどうかは不明だ。 不明だが、祭すらスーツに硬いツラで挑むような男が、 何の意味もなくただクラブに行って歌だ踊りだと楽しむとは 思えなかった。或いは、単に嫌な予感がしたのかもしれない。 部下に適当な返事をして、街をまたぶらつくような素振りで、 件のクラブへ足を運ぶ。何もなければそれでいい。 どこぞのナンパ野郎に、話を逸らす餌として 踊り狂うリカルドの話でも投げつけてやればいいだけだ。 果たしてストレガに、リカルドの手がかりに なるようなものは見つけられるだろうか? ノッテ傘下の店ならわかりやすいのだが……。 (-290) 2022/08/22(Mon) 20:04:39 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「そうかな? 僕は元々こうだろ」 己の過去と比べられる度、男はいつもそう言った。 隠すような仕草はない。誤魔化すような違和感はない。本人が、心からただそう信じている────そんな風に。何もおかしなことはないというように言った。 今も昔も、この男の笑顔は変わらない。 ……こうも振りまくものだったかという疑問が残るけれど、作っているようにも見えないはずだ。 愛撫にも満たない触れ合いで親愛を示す。男は君を抱くことに遠慮しなかったが、そう毎度そればかりを好む性質ではなかった。今日は気分ではないのだろうか、ずっと生ぬるい触れ合いを続けている。 「Bravo.」 手を撫でていた手が再び頭へ。そうやって何度も、何度も、刻むように示す。目を細めながら、君の言葉を聞いているのだ。 冷静な君の言葉。 死体と言えど、いや死体だからこそ、それは相手のものである。マフィアの所有物に、プライドの象徴に、安易に手を出すものではない。誰だってわかっている。 わかっていて、男は口を開く。 「うん」 開いて。 力を込められた手首に視線がつ、と動いた。君の視線をなぞって、もう一度手首に。 「……」 君は口を開くだろうか。 それとも、こちらが先に? (-291) 2022/08/22(Mon) 20:10:02 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン あなたの溜息に、また小さく笑って。 「すぐに、というわけではないので、 そんなにしんみりとなさらないでください。 私の勤め先がどうなるかは上次第。 まだ決まっているわけではないですよ」 惜しんで貰えることは嬉しい、なんて本音は口にしない。 この人にとって、私はバーですれ違っただけの いつか記憶に埋もれてしまう女で良いのだから。 「……そうですね。 またあの方の下で働きたい、という気持ちはあります。 ですが、勝手はできませんから」 本音を見透かされているとは露にも思わず。 それらしい返事をする。 明るい世界にも暗い話はあるだろうに、それに気づかずに。 「……?預け物ですか?」 タルトを口に運んだフォークを持ったままに、首を傾けた。 (-292) 2022/08/22(Mon) 20:17:00 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「壊れるまで使ってこその道具よ。」 「大事にして、役割を全うできないのなら。」 「何のために生まれたのか、わからないもの。」 眠そうね、と淡々と告げて。 あるいは自分がいるせいで、寝れないのかもしれない。 「覚える価値もない遺書ね。」 「私、手が汚れるのは嫌いなの。」 だから整備なんてしないわ、と、 シルクグローブの指でボトルの上辺を撫でる。 欠けたリングが夕闇の中に映る。 「使おうと思ったら、何でも使えるわ。」 「ペンでも、リボンでも。」 好きにするわ、と答える。 存外に素直な貴女の顔を見て、それから、 こつ、と足を動かして、部屋の中を歩く。 「この部屋に一番古くからあるものは?」 アンティークは嫌いじゃないの、と。 (-293) 2022/08/22(Mon) 20:22:33 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ「少なくともマフィアとしてのソニーは、油断も隙もない男でしたよ」 結果マウロ殺しの銃の件など、まんまとしてやられたわけでと肩をすくめる。 「恋敵と似たようなものだったのではないでしょうか。 情も深ければ恋愛とさして変わりないものになりますからね」 幼馴染3人の執着も、貴方とソニーの関係も、きっと同じことだ。 自分とソニーの関係は取引をしていた相手でしかないはずだが、それでも気のおけない好敵手のようになっていたのは確かであり……、随分と重く複雑に絡み合っていたのだなと、今更ながらに自覚した。 ――少なくとも。 俺の忠誠心は、ファミリーそのものやボスへのものよりも、貴方個人へのそれの方が確実に大きく、重いものだ。 ひどく振る舞っているように見えて、手の届く相手への情は厚い。 突き放しているように見えて、ちゃんと手綱を握りしっかりと見ていてくれる。 アメとムチの使い方が上手いとくれば、恩義も更に強く強固なものになったとしても何もおかしくはないだろう。 「貴方がそうだから、俺も安心して貴方の物でいられたということですよ」 「え。……ちょ、わっ、な、撫で?」 力の抜けていた身体は、ネクタイを引っ張られるとそのまま貴方の方へと身体が傾く。 温かさなどわからないのに、頭を膝に預ければ何故か、懐かしい上司の香りがした。 (-294) 2022/08/22(Mon) 20:24:35 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* あいさい、確認しました〜! ありがとうおつかれさま〜もう少しだ。 鋼鉄ナマコブレード様が形を取り戻せるといいなをしております。 そんなところで。ちゃおちゃお〜! (-295) 2022/08/22(Mon) 20:28:12 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ「アイツはすぐ、言葉を飲み込むところがある」 その本音を引き出すのは、自分でも結構骨が折れるんだと、 仏頂面が崩れ、眉をハの字にして苦笑した。 マウロくらい感情を表に出してくれれば何も苦労しないのだが、それは自分自身も無理なのだから仕方ない。 「…………俺は、いつも君を泣かせてしまうようだな」 涙は流れずとも、わかる。 泣くのを耐えていても、心は既に泣いている。 あの日流れた涙を思い出して、もう一度、貴方に手を伸ばした。 ぽん、ぽん。 不器用な手が、貴方の頭を撫でる。 慰めるように、 いつでも泣いて構わないとでも、言うように。 (-296) 2022/08/22(Mon) 20:33:17 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 鳥葬 コルヴォ/* 御機嫌よう、わぁい日刊夜魔号だ〜〜! はいな確認しました。 サボり魔言うて役職は十分たのしんでくれたんだろうなが見て取れてにこにこしています。しかし人、しぬのくるしいな……人、どうしてしぬ…… その真相を知る為に我々はアマゾンの奥地へ行く前にそういうレギュレーションだからって叩き付けられた。そうじゃないんだよ…!と一人コントをしている今日この頃いかがお過ごしでしょうか。それでも人は亡くなります。エン…… 閑話休題。報告ありがとうございました。 残り時間もどうぞおたのしみくださいませ〜〜Ciao! (-297) 2022/08/22(Mon) 20:38:40 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「修理と改造を生業にしてる奴を前に、 随分な事言ってくれるじゃないか」 「別にいいだろ、大事にしたって。 違う役割が出来るもんだってあるんだ、 そういうのを探っていくのも持ち主の腕だと思うけどね」 夜更かししてたんでね、ともう一度目を擦る。 「さいですか。それじゃあ代わりにお手々を汚して、 Signorinaが困らないようにしないとね」 当分は死ねないなあ、と銀のペンを振って見せる。 欠けたリングは突起が沈みこまないように、 かっちりとはまっているように見える。 まるで、安全装置のよう。 「んじゃなんでも持っていくんだね」 「物を壊すようなのはあたいとしちゃやめて貰いたいけど」 あくびをひとつ、ふたつ。 質問が飛べば、くっくっ、と喉を鳴らして。 「一番古くからあるもの?そりゃ時計の歯車だろ。 次点であたい。どっちも暗殺に使うのは難しくない?」 (-298) 2022/08/22(Mon) 20:43:37 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ男はこの時、相当の覚悟を持ってクラブに訪れていた。 その経緯を、貴方の部下ないし貴方が情報として得ることは出来なかったであろう。 それでも、リカルドが何らかの事情でいつものスーツ姿のまま、クラブを訪れたのは確かな情報だ。 ――だというのに。 クラブの店内に、リカルドの姿はない。 鳴り響く音楽と人々の歓声と、踊りを楽しむ人垣とで、目立つはずの男の姿ですら見つけ出すのに難航してしまったはずだ。 なぜならこの時、リカルドはVIPルームに通され、文字通り人には言えぬ目に遭わされているのだから。 貴方が本当はここには居ないのではないか? と、思い始め、貴方の部下がようやく「みつけました」と報告をもってくるまで、ずっと。 (-299) 2022/08/22(Mon) 20:50:09 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルドなんなんだか、と思いながら、 その珍妙な姿が観られれば御の字程度に 雑な探し方だったせいもあったのかもしれない。 何をしてんだか、それこそ自分の一番嫌いな 「時間の無駄」じゃないか?そんな風に思っていた頃に、 息を切らせた部下が報告を持ってくる事だろう。 VIPルームなんて、普通は見つけようがない場所。 尚更、あの男がそんな場所に?と疑問符が浮かぶ。 足早にそちらへ向かい、邪魔がなければすぐにでも。 邪魔があったとて、無駄を嫌う女を止められるわけもなく。 やがて、惨状の現場を見つけるのだろう。 (-300) 2022/08/22(Mon) 20:57:43 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ「神なんてものが、俺たちについてるとは思わんが。 聞き届けてくださってるよ」 人なんて信じない。 神なんて信じない。 奇跡なんて信じない。 未来なんて信じてない。 それでも守ろうとした家族の嘆きを、聞きおさめるのが上司の最期のつとめだろう。これも都合のいい妄想かもしれないが。 「それに、あいつは」 「気付くだろうよ、遅くとも全部が終わったあとにでも。 俺に似てるんだ、後悔して嘆いて喚いてた頃に。 そしてお前を愛してたって気付いて、 ――届かないものに焦がれて、どうしようもないものに囚われる」 「それは悪いことじゃない、何故なら 俺たちは悪者 だからだ。お前たちはノッテファミリーの一員だ。 疵になることを恐れず、そして忘れるな」 「ああ、そうだ」 男は手に持っていたカップを落として、嗤った。 (-301) 2022/08/22(Mon) 21:08:34 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ割れた破片は二人の足元に飛び散り、 なんともないようにひとつ落とした張本人の手に取られた。 その破片で 親指 を切り裂けば、そこには血 が浮かぶ。現実味を帯びない冷めた熱はゆっくりと溢れだし貴方に向けられた。 「Laura・Liberatore. Venerio・Firmaniが立ち会おう。」 「永劫、我らが家族であれるように」 メイドマン以上でしか行われていない掟を、今ここに。 お前の愛しの存在よりも一歩先に。 待とうではないか、彼らがいつか訪れることを同じ立場で。 (-302) 2022/08/22(Mon) 21:16:11 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「整備士は。」 「道具を最後まで使い潰すために居るのよ。」 「私は、そうにしか思えないわ。」 「貴女は、貴女の好きに思ったらいい。」 違う役割なんて、女には見つけられない。 銃は殺すためにある。それ以外には、なにもない。 「えぇ、煤と油で汚れてちょうだい。」 「焼け爛れるのは、そのあとにしてほしいわ。」 ペンをぼんやり眺める。 危ないものは振り回すものじゃないわ、なんて、 当たり前の事を言って。 それから、答えを聞いて。 また視線が、海に戻って。 「そう。」 「じゃあ。」 (1/3) (-303) 2022/08/22(Mon) 21:18:34 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ貴方がやっと情報をつかみ、VIPルームへ向かった時。 音楽と歓声の喧騒に紛れ、一発の銃声が耳に届いただろう。 クラブで遊びに興じる人たちには聞こえずとも、それ以外に集中していた貴方にはなんとか聞こえる程度の音で。 先に扉を開いた部下が、息を呑み驚愕の表情を浮かべている。 貴方が部屋を覗き込めば、立ち込めるアルコールとタバコの匂い、血臭が鼻をつき、そこにはリカルドただ一人が残されていた。 いつもの生真面目な顔は鳴りを潜め、きちんと着ていたであろうスーツは脱がされて倒れている。 見える肌にははっきりと、凌辱とも言えるような痕が残されていて、頭部を狙ったのであろう射撃の痕跡からは、おびただしい血が流れていた。 リカルド自身の意識を確認しようとしても、反応は見られないが、ヒューっと細い息を漏らしたことから、男がまだなんとか生存しているのが伺えたはずだ。 (-304) 2022/08/22(Mon) 21:20:52 |
【独】 暗殺屋 レヴィア貴女を貰っていこうかしら。 大切なノッテ・ファミリーの一員を。 こんな所で置いていって、もう動かない時計塔と一緒に さよなら、なんて。 悲しいわ。 ………馬鹿ね。 道具に、そんな権利なんてないし。 死を悲しむ権利もないわ。 だから、貰えるものなんて、なにもないの。 (2/3) (-305) 2022/08/22(Mon) 21:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「あまり、めぼしいものは無さそうね。」 「上の部屋には何があるの?金庫以外に。」 コン、コンと螺旋階段に足を踏み出して。 許可も取らずに上がっていく。 (3/3) (-306) 2022/08/22(Mon) 21:23:37 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* ごきげんよう!暗殺者(役職)です。 この度、襲撃対象をランダムで決めた所、 テンゴさんが選ばれてしまいました……! まだ様々な要因で死が回避される可能性もありますが、 ひとまず、ご連絡といくつかヒアリングをさせていただきたく、 秘話を送らせていただきました。 お手隙のときに目を通していただけると嬉しいです。 Q1.襲撃のRPはご希望されますか? (忙しいという事であれば無しでも大丈夫です!) Q2.RP時のシチュエーションの希望はありますか? (狙撃であっけなく、対面で少し話したのち戦闘など) 以上になります。 ちなみに襲撃理由といたしましては、 『モブ幹部から"テンゴさんが敵組織の内通者という情報を 手に入れたため、排除せよ"という任務を受けた』という 感じになるかと思います。 他にご希望があればどんどんお申し付けください。 よろしくお願いいたします! (-308) 2022/08/22(Mon) 21:29:50 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタソロール下書きの合間の今日のレビューだよ、いえーい。 いえーいじゃないってば。今日も、推しが、推しが……。エン >>+0 >>+1 ビアンカさん……………………。 怪我の心配に行こうかな、とか お話中で不穏出しちゃったな、とか 思っている最中の吊りで呆然としました。 泣きました、本当に。 ちょくちょく書いてますが、最初から。 自己紹介ひとことからあなたが好きでした。 強いあなたも、甘えるあなたも、その在り方の美しさも。 今も好きです(お話くださりありがとうございます)。 ifがあったら『幸せにしたい』人。 >>+2 >>+3 >>+4 ヴェネリオさん。 絡みがなかったのもあって若干ぼんやりした印象ですが、 自己紹介ひとことが恰好良かったな〜、 と”ダメに見えて実は切れ者”な感じのイメージ。 その最後が…………とても、切ない……。 こういうの、弱いです。 >>+6 ハイパー生真面目マン リカルドさん。 スプシの段階からきっと好きだなーと思ってた。 やっぱり絡みはなかったけれど、 あなたの不器用さと真面目さが愛おしかったです。 (-307) 2022/08/22(Mon) 21:31:07 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「そうかな……」 またいつもの返事だ。 その返事を聞く度に、少し貴方を案じるような気持ちになる。 ……何を案じればいいかもわからないけれど。 そして結局、貴方がそう在るのであればいいか、と落ち着くのだ。 これも、いつもの思考。 なんで褒められるんだ、と言いたげな顔をした。 こうも撫で擦られていると犬にでもなったような気分になる。 今日はあまりやり返すことも無い。 ▼ (-309) 2022/08/22(Mon) 21:32:17 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ手首に込める力は緩めない。 ただ、遠くにあった視線は貴方へと再び戻って。 「お前」 「なんでこの世界に来た?」 ようやっと口から出た言葉は、唐突ともとれる問だった。 「………勿体ないな。つくづく思うよ。 俺の周りの奴らがこんな所に居なければ、こうやって神経擦り減らして命の無事を、毎日祈ることも無い」 「自分からこんな所に来ておいて言う事じゃあないけどさ」 「向こうのボスが死んでから、薄々気付き始めたんだ。 俺って恨みがましいんだって。」 「思うんだ。何もかも、なんだか憎たらしいよ」 滔々と小さく溢れる言葉の最後は、ほとんど吐き捨てるようだった。 何もかも後手に回り、手を伸ばしても届かず、 掬おうとしては指の間から零れ落ち。 そんな気分をずっと味わっているような気がする。 今この状況が自分の精いっぱいだった。 それが今崩れそうなことが、何よりも嫌で。 『家族』が向けられる銃口や刃に脅かされずに、 普通に暮らしてくれればどんなにいいだろう? (-310) 2022/08/22(Mon) 21:33:09 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタちょっと番外レビュー。 >>アウグスト様 勝手に性格描写しちゃった、てへ。てへではない。 The悪役の雰囲気。特に……思うところはない、かな。 >>クリスティーナさん 前も書いたきがするのですが、可愛いんですよ、設定が。 話してるの見たかったな〜〜。動いてるの見たかったな〜〜。 お散歩でレオくんひっぱり回されているのとか、 街を歩いている最中に可愛いものを見つけて 立ち止まるけれど、はっとして慌てて離れるのとか。 ……勝手に二次創作しない。ハイ >>フランさん 絶対死なないマン。 秘話に切り替わった時に若干どきどきしていました。 というか、この時点でバレているのを確信してた。 毎日お仕事RPしてるの、好きです。 何か闇抱えてて怖い。幸せになって。なりなさい。 >>エルネストさん 溜息つきがち苦労人のNo.2って美味しいですよね(?) 個人的には結構好きな設定です。 それもあって少しだけ使わせていただいている感じの。 >>ドナートさん 参謀型No.2?顔が良い。顔が!良い! リカルドさんもそうですが、 かっちり系のスーツ似合う人好きなんですよね。。 (-311) 2022/08/22(Mon) 21:43:49 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「!」 銃声を聞けば、さっと顔が変わる。 いつだって冷たい女だが、ことさらその冷たさを鋭く。 無駄口は叩かず、部下達にハンドサインで指示を飛ばす。 その動きは軍隊よろしく、徹底した統率が見て取れた。 VIPルームに踏み込むまでに、そう時間はかからない。 それでも、残されているのが無残な一人と知れば、 舌打ちのひとつが零れ落ちた。 これが餌じゃないとは限らない。 周辺警戒、爆発物の調査を部下2名に行わせて、 自身はリカルドの生死を確かめる。 まだ生きていると分かれば、そこからは早い。 ベッドシーツを引き裂き、スーツと合わせて止血に使う。 爆発物はなし、と答えた部下に止血を任せ、 自身は端末から手早く闇医者に連絡を回した。 ここから病院まで運ぶより、近場の連中を呼んだ方がいい、 いやそうしないと危険だと判断したのだろう。 (1/2) (-312) 2022/08/22(Mon) 21:57:16 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルドほどなく、その手の者が現れて、応急処置を施したのち、 この場から運び出していくはずだ。 ストレガはと言えばそれを見ながら病院だの クラブだのに根回しをして、情報統制にかかっていく。 そうしてあなたは命は取り留め、絶対安静。 表向きには死亡扱いとする、 そういった措置が取られるのだろう。 運び込まれた先ではドラッグ抜きやらなにやら、 諸々の処置が行われるだろうし、 その間暫くはストレガも近くにいたはずだ。 何かあればこれは聞くだろう。 なければ、夜が明ける前には去っていく。 (2/2) (-313) 2022/08/22(Mon) 21:57:37 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタえ?先輩のレビューシンプルだったのに ビアンカさんのレビューが濃くないかって? 先輩は……匿名で色々零してたので……。 それに、手加減していたので(?) 手加減なしで良いのですか?よーし! >>1:10 まずね、まずね。最初から眼鏡なし差分なのですよ。 完・全・に、不意を討たれました、最高です。恰好良い。 >>1:83 >>2:G3 これとかめさめさ可愛くないですか? 前にも書きましたが、成人男性×ぬいって新境地では? 最高では?可愛い、好き。 >>2:33 リカルドさんとの絡み。心の中でめっさ団扇振ってました。 推し×推し最高ですか?最っ高です。 サルヴァトーレさんやヴェルデくん、テンゴさん。 後ソロールのモブとのやりとりもそうなのですが 全部人懐っこさと穏やかさが出てて好きです。 >>4:+3 ちょくちょく書いてた手帳の内容が 此処で明かされるのずるくないですか?泣きました。 話の流れがあまりにあまりでしんどかったな〜〜。 完全にメンタル使い果たしてました。これが死アリの重さ。。 (-314) 2022/08/22(Mon) 22:03:07 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「は。よく言うよ。自分で気付いてないわけ?」 「あんた、器を楽器にしてるじゃないか。 それと同じ事を言ってんの、あたいは」 「ま、いいさ。好きに思うのは自由、だろ?」 かわいくねえ〜、なんてやっぱり楽しげに呟いて、 その為の安全装置だよ、とも零し。 再度、かっわいっくねえ〜〜〜、と笑った。 「ベッドと冷蔵庫と発電機。あと爆弾と、時計」 やれやれとあなたの後から2階へ上がる。 言った通りの物が置かれていた。 質が良いとは言い難いが綺麗にされているベッド。 小型で中身は殆どがコーヒー、残りがアールグレイの冷蔵庫。 忙しなく駆動音がしている発電機に、 きっちりと区分け・種分けされた爆弾類。 そして、アンティークの壁掛け時計が4つ。 1つを除いて、チク・タク。同じ時間を刻んでいる。 あとは他愛のない、寝具の替えだとか、 シンプルな着替えだとか、先の金庫だとか。 壁際にはさらに上に続く梯子があるが、 それはきっと錆びた鐘に繋がっているだけだ。 (-315) 2022/08/22(Mon) 22:10:50 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ先輩に関してはもう一つ。 最初、事務員予定にしていたのを 世界観を読み直してディーラーに変えたのですよね。 その時は気付かなかったのですが、先輩と被ってて。。 被り嫌がられるかな〜、どうしよう〜〜〜〜って思いながら、 同僚で既知打診したところあっさりの快諾。 しかも密かに後輩がいいな〜と思ってたら 先輩になってくださって……めさめさ嬉しかったです。 あと、呼び名も出来れば愛称で呼んで欲しいな〜、 と思ってのふんわり打診にもあっさりOK貰えて……。 これも実はめさめさ嬉しかったです。 片想いに関しては後輩OK貰った時点から考えてはいました。 ただ、出すかは……結構かなり迷いました。 (ほかの既知を見て)報われない恋は確定だったので。。 それでも強硬したのは……まぁ、抑えられなくて、つい。 ……一つ?既に三つでは?? 語りだすと止まらないのでここまでで!!!! (-316) 2022/08/22(Mon) 22:13:48 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「オレも知ってる場所かな。マスターと話が出来なくって困ってたんだ。 あの人は"誰にも"優しかったからさ。そういうところが招いた結果なのかな、って思わなくもない」 それだって、聞く人間に聞かれたならばすぐに悟られてしまうような言葉だ。 危ういことをしているとも思えるだろうけど、自分だけが安全圏のまま探れる物言いなんてのものない。 コレを訝しんだ時点で、相手の立ち位置が何かというのは知れるものだ。 ――それでも。普段であればきっと慎重にやってきたからにこそ、この歳でこの立ち位置だろうに。 結局のところ、焦燥に追われて足並みを乱しているのは、変わりないのかもしれない。 「……四年も前の話に、どうして無関係なアンタがこだわるんだろ。 せいぜいアンタがその頃にもココに出入りしてたって、ティーンエイジャーくらいだろ? 知ってる話なわけないじゃない、さ」 そんなつもりでは無かったか、或いはそれも鎌掛けの一部だったのだろうか? 僅かばかり表情に、市井の人間らしからぬ歪みが滲む。嘲弄めいた、平時には必要のない貌だ。 それさえすぐに疲弊に代わる、憔悴が打ち寄せる。 提案を受け取ったならば、そう。多少張り詰めたものを打ち破るように口端を緩めた。 両手を挙げるのだって一歩間合いから離れて、己の無害さを保証してから。 「わかったよ、それまで待っててくれる? 約束しておいて来もしないなんてのはナシにして欲しいね。 ああ、でも。……否定してくれれば、こんなふうに。 」牽制し合うような言い回しなんて、しなくて済んだのにね 踵を返しざまに力なく笑って、吐息に混じるように零した言葉なんて貴方は聞きやしないだろう。 もう少しばかり耳を傾けてくれる人間だったなら、いざ知らず。けれどもう、どうすることもできない。 相手にとっては不明瞭で無関係だろう目的だけを抱えて、その日は港を後にした。 手渡した花束には何も罪もなければ、仕掛けもない。誰かに手向けるのに、過不足は無い筈だ。 → (-317) 2022/08/22(Mon) 22:24:41 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ――……そうして、次の日の夜。 埠頭は夕暮れ時の栄えも逃して、いっそうに静かになっていた。 波の音が祭りの音さえ呑んでしまうのだろうか。あれだけの騒ぎが、ずいぶん遠くに感じられる。 このときのための蓄えだってあるのか国民性か、相変わらずどこまでも暗くて先も見えない。 いつか、かれらが活発であった時であったなら、夜闇に紛れて取引が行われていただろうに。 月の光に照った人の影の揺らぎさえ、今はなんにも。 現れた男は、表情の演技にさえも精細を欠いていて。 どこか、ひどい夢を見たあとのように、面は色を失っていた。 その中で、ジェイドの輝きだけがまだ、アイスブルーを抱えたまま酷く冷たく凪いでいる。 それを向けるべき相手は、少なくとも此処に居るわけではないのに、それでも、まだ。 「……パスカル?」 人の命を狙いに来たのだと言うのなら、ずいぶんと頼りないものだ。 最盛期の輝きはない、見る影もない。己の目標としていたものを、全て失ってしまったが故に。 わざとらしく立てられていたかすかな足音さえ今はなく。 砂利の起伏の上でさえ、ひとつきりの音も立てずに、貴方を探してあるき回る。 (-318) 2022/08/22(Mon) 22:24:59 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド/* なんでこんな男を……もっと手を差し伸べるべき人間がいるよ 絶対いるよ やめときなよこんな精神グラグラヤリモク男 救われたがってる人はほかにいるよ (-319) 2022/08/22(Mon) 22:26:32 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ男がその様子を見れていたなら、流石はストレガだと口端を上げて笑っただろう。 だが生憎、リカルドの目は閉じられたまま、意識が覚醒することはない。 浅い息と血の気の失せた顔が、一刻の予断も許さないのだとその場に居た全員が理解したはずだ。 止血に弾抜き、理性を失うほど回っていたドラッグ抜きには相応の時間を要し、終わる頃にはもう月はてっぺんをとっくに超えている。 貴方が行った処理は適切であったが、ただ一つだけ残った謎は、リカルド自身が銃を握っていたことだろう。 薬をキメられ正常な意識を失った状態で、果たして銃で反撃をしようとするだろうか。 手についた硝煙反応もどこか不自然さがあり、加えてその銃がマウロ殺しの線条痕と一致しているというのが、マウロとリカルドの関係を見ればあり得ないと見るのが普通だ。 「………………っ、う」 そうして貴方がそのことについて考え近くに居た時、処置を受けベッドに寝かされていた男の呻く声が、ようやく部屋に響いた。 (-320) 2022/08/22(Mon) 22:29:06 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー/* 貴方が一番重症だからだよ……! 地の文にまわりくどく好意をそっと置くんじゃない。 PLが死を迎えるところだったでしょ! (-321) 2022/08/22(Mon) 22:36:27 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「……………。」 「私は」 「グラスから飲まないもの。」 器を器として使ったことがない女だから、 あれはただの楽器でしかない。 屁理屈のようでもある、そんな言い分。 可愛さで生きる小動物じゃないもの、と 貴女の笑い声に返して。 「そう。」 いつものように素っ気なく返して、上へと昇る。 生活スペース、という言い方が一番正しいだろうか。 最低限、生きる為に必要なものだけが備えられている、 なんとも無機質な部屋。 鳴る音もほとんど規則的で、温度のないもの。 「時計を集める趣味があるのかしら。」 壁掛け時計を眺める。 一つだけ止まった時計。 これを動かすのが貴女の仕事ではないのかしら、と 時計の表面に触れて。 「今の所、時計を持っていって売りに出すくらいしか 魅力的なものがないわ。」 残念な部屋ね、と淡々と告げた。 (-323) 2022/08/22(Mon) 22:41:02 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア/* ご連絡ありがとうございます、テンゴPLです! 襲撃対象になったとのこと、承知しました ご質問に答えさせていただきます。 まず最初の質問ですが、折角の機会ですので、RP挟ませていただきたいです。レヴィアちゃんともなかなかお話出来てなかったですし…! 次に、RP時のシチュエーションですが、理由はご指摘の通りで大丈夫です!恐らくはテンゴが復讐に燃えていることから裏路地辺りでの襲撃になるのではないかな、と考えております。 以上、お付き合いよろしくお願いいたします! (-325) 2022/08/22(Mon) 22:42:08 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア/* ごめんなさい、追記です! お喋りはちょっとしたいかなぁ、とは思います! お手間をおかけしますが、よろしくお願いします! (-326) 2022/08/22(Mon) 22:43:06 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「…………」 闇医者の所感、それこそ銃や、 その使われた先や、あれこれを聞いて。 浮かぶ疑念にはひとまず蓋を。 それがどう繋がるのか、決めるのは聞いた先。 どちらにせよそれを話すのは先になるが。 快癒とは言わないまでも、問題に決着がつくなり、 或いは危険が少なくなってから。 考える頃に、やっと呻きが聞こえてきて。 「やっとお目覚めかい。気分は?」 シンプルな言葉だけぶつけた。 (-327) 2022/08/22(Mon) 22:46:35 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「すぐに、でないのなら……安心できますが」 それらしい答えを飲み下しながら、思考を巡らせる。 届けるのが自分の仕事なのに。 たった二回しか時間を共にしたことがないのに。 どうかしている。 でも、お互いそうでなければ、出会うことすらなかっただろう。 だから最後まで、どうかしたままでいてやるべきだ。 きっとこれが、青年にとって最初で最後の賭け事だ。 明るい世界にも暗い話があるのなら、 闇の中に光を灯しても良い筈だ。 それがマッチ売りの火になるか、幾星霜と続く星灯りになるかは受け取り手に委ねられているのだろう。 だから願いを 掛けよう 。胸ポケットに、手を伸ばす。 頼りないお兄ちゃんにとってきみは。 バーですれ違っただけの女じゃなくて、大好きな妹を一瞬でも思い出させてくれた可愛い人だ。 (1/2) (-328) 2022/08/22(Mon) 22:48:42 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタカフェの明かりに照らされて、差し出した手の中の預け物が露わになる。 繊細なチェーンの先。 エメラルドがひし形のプレートに嵌められている。 裏には Nina と彫られた刻印が見えるだろう。 ひっそりと刻まれたそれに気づくかもしれないし、気づかないかもしれない。 どちらにせよ、今それは重要ではなかった。 「幸運の御守りです」 「また、 会える ように」きみの大好きな先輩と。 おれの話したいきみと。 あなたが少しでも長く、幸運と共に無事でいられるように。 預けもの、なんて言ってみたけれど 本当は返してもらうつもりなんて更々ない。 「……ずっと持っていてください。 いつか 遠く へ行くときも、一緒に持っていってください」いつか向こうで会ったときが、それを返してもらうときだ。 できれば、遅ければ遅いほど良い。 いつ来るか判らない別れが来るまでは、またねを続けよう。 あなたにしてあげられることなんて、それくらいが精々だ。 それくらいはしてあげたかった。 (2/2) (-329) 2022/08/22(Mon) 22:49:33 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* お返事ありがとうございます! こちらも出来ればRP出来たらいいなと思っていたので、 嬉しいです!よかった! シチュエーションも了解しました〜! 路地裏に一人でいらっしゃるところに声をかけ、 襲撃するような感じにしようかと思います! それでは続けて秘話を送らせていただきますね! 少々お待ちください! (-330) 2022/08/22(Mon) 22:50:52 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「………… すと、れが ……?」近くにいるはずもない人の声がして、呆けた疑問の声を上げた。 まだ意識が覚醒しきっていないのか、ぼおっと貴方の顔を見つめている。 「…………ここ、は。なんだ……」 何処なんだ、と、目線だけを彷徨わせた。 頭を動かすのは、撃たれた影響でどうにも出来そうもない。 視線だけで追えた限りなら点滴なども打たれているようだから、どこかの医療施設のようだ。 気分は、どう考えても良いとは、言えない。 (-332) 2022/08/22(Mon) 22:55:51 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド言葉を飲む込む様子を見て、放っておけない気持ちが湧いて。 どうにもひとりに出来なくて、あの日 こちらから──。 それが正しいか、正しくないか。今に考えたところで意味はない。 不器用な手に撫でられて、ほんの少し 眉を下げた。 泣くのは見届けてからでいい。その方がいい。 ──貴方の優しさがじんわりと胸の奥に広がって。 少しだけ、考えていたものを紡いでみせる。 「……リカルド、様。"好き"の形は、ひとつ ですか。 ……………分からなく、なるのです」 どちらを思っても、胸は苦しくなる。 けれどきっと、本当は何かが 違うのだろう。 「………ラウラだけでは、見つからないのです」 欠けてしまったパズルのピース。 自分で捨てたせいで、拾い集めることが出来なかった。 ただ、誰かの持つそれをなぞって。型を作って。 少しずつ、歪ながらにも欠落を埋めてきた。 (-333) 2022/08/22(Mon) 22:57:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ月が出ている。 それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。 普通の人間はまず寄り付かず、逆に。 ここに居るような人間は、まず普通ではない。 そんな時間、そんな場所。 貴方が、そんな場所に居る時。 コツ、コツ。 パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。 暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。 女が、歩いてくる。 「ごきげんよう。capo.」 それは、会議で幾度と見たことがある顔。 齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。 今も、何の色も、温度もない顔で。 夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。 貴方の三歩前で、立ち止まる。 「夜道は危ないわ。」 「何が起きても不思議じゃないもの。」 こんな場所で、一体何を? まるで雑談のような言葉を、投げかける。 (-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア返答にはふっと笑い、 「そこは可愛いのな」 と揶揄っておいた。 「いい物を集める趣味がある、と言って欲しいね」 肩を竦めるのは、いつもの如く。 止まった時計を示されて、自身の役目を示されれば。 「そいつは、死んでるんだ。 元の持ち主と一緒に死んだ。 だからあたいには直せないし、直さない。 本当なら持ち主と一緒に 棺桶に入れときたかったんだけどね」 入れる棺桶がなかったから、と軽く呟く。 「ま、あたいの部屋にあんたのお眼鏡に かなうようなものはそうないでしょ。 まだ下のPCの中の顧客情報とか、 そういうもののがあんたとしちゃ 使いやすいんじゃない?」 要るか要らないかで言えば、要らないだろうけど。 そう言って下に降りようと促すと、階段へ足が向く。 ――あなたは、視野が広い。 ストレガがやや立ちふさがるようにしていたベッドに、 それほど大きくはない膨らみがあるのを見つけてもいい。 (-337) 2022/08/22(Mon) 23:02:28 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「あたいが知ってる限り一番秘密の守れる闇医者んとこ。 ちなみにバカみたいに金取ってくる」 頬杖をついて見返す。相も変わらぬ、いつもの目。 「あんたはクラブのVIPルームで死にかけてた。 あたいの部下が優秀だったお陰で あんたを死ぬ前に見つけて、ここに担ぎこんで、 散々処置して今に至ってる」 「で、このあれやこれやが大変な状況で、 クラブのVIPルームで一発キメた上に ヤられてブチ殺されかけたあんたに質問。 この状況でなにしてんの?」 どうも、寝不足が相まってご機嫌斜めの様子だ。 (-339) 2022/08/22(Mon) 23:08:32 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* えーーーー!これ、受け取らないの、アリ? なし……だよ、ねぇ……。。 でも、受け取ったら……。。 重い、重いよ!!!! なるほど、先輩の気持ちがちょっと、分かりました。苦しい。 (-338) 2022/08/22(Mon) 23:09:07 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィアゆらり。 この島ではおよそ見る事の無い、抜き身の刃。 月の光が、波打つ模様を撫でて浮かびあがらせる。 普段は面で隠れた目が覗き、貴方を見た。 会議室で見えた、鋭い殺気が刺すように向かう。 「嗚呼、レヴィア嬢か。」 「何、少し気晴らしと…いい加減体は動かしておかねば鈍り切ってしまうのでね。」 くつくつと喉を鳴らして笑う。 「そういうお前さんこそ、珍しいじゃあないか。氷の姫君がこんな場所に何用かな。警邏…という訳でもあるまい。」 殺気は収まらない。 まるで、これから起こる事を分かっているかのようだ。 (-341) 2022/08/22(Mon) 23:13:20 |
【秘】 花で語るは ソニー → 名もなき医者 リカルド舌先は胸板の上を這う。乳輪の外側をくるくると尖らせた舌がなぞって、焦らすように転がした。 愛撫が優しいのは、耐えているからだ。皮膚を引き裂くことが無いのは、それでは意味がないからだ。 どれだけこの場では踏み躙って憎悪を刃に変えてしまいたくても、見かけは工作しなくてはならないから。 「アンタはその時何をしてたんだ? アイツと一緒に、ジャンニを殺して楽しんでたんじゃないのか? 」余った酒を、腕に絡んだシャツに浴びせかける。咄嗟に防御姿勢が取れないように。 コカレロの独特の匂いと色素も、すぐに汗の匂いに紛れてなんだかわからなくなる。 片手は相手のベルトに掛けられ、いつでも手に取れるようにテーブルの上に残置された。 打ち掛け釦を外して、ファスナーを手の甲で下ろすようにして下着の中に手を入れる。 「ねえ、アンタは先生からオレの両親のことも聞いたの? ずっと教えてくれないんだ、先生はオレに優しいからさ。 本当は、気付いてた。ずっと、花の送り主が父さんと母さんじゃなくなったことも」 貴方にとっては、全て身に覚えのない話だろう。初めて聞いた話がほとんどだろう。 誰にとっても記憶に残しておくほど大事ではない話というのはいくらでもある。 きっとそれだって、その中の一つだったに過ぎない。耳にしたとて、聞き流す程度のこと。 心当たりのない恨み。つまり、妄想症だとさえ言ったっていい。壊れかけの人間の、妄想だ。 貴方は、自分に仕事を教え引き継いだ人間のことは覚えているだろう。 では、その更に前の代の人間のことは? 覚えているはずがない。普通に考えれば、そうなのだ。 「そのポストについているアンタが、前々任者が誰だかを知らないはずないだろ。 父さんと母さんはアウグストに殺されたんじゃないのか? アンタは父さんと母さんがどうなったかを知っていて隠蔽してるんじゃないのか? 」両親の、親友の仇を失って、刃を向ける先を失って。 目の前の男は、貴方をアウグストの代わりに仕立て上げようとしているのだ。 そうしたら、大切だった人たちの仇を討てるから。 (-342) 2022/08/22(Mon) 23:13:29 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ揶揄いはいつものようにだんまりとして。 止まった時計を撫でて、その年季を知る。 「そう。興味がないわ。」 「貴女の知り合いだったのかしら。」 持ち主と共に死んだ道具。 それなら確かに、直す意味もない。 道具など、主を失えば何も存在価値のない、 ただの物でしかないのだから。 「私、顔と現在位置以外の情報は要らないの。」 暗殺で必要なのはそれくらい。 勿論、多くを知っていたほうが暗殺には役に立つけど。 女は、それ以外の情報を得ることは滅多にない。 夕闇が、動く。 「まだ全部見てないわね。」 こつ、こつ。 部屋の中を歩いて、ベッドの方へ。 止められなければ、掛け布団を捲るだろう。 (-343) 2022/08/22(Mon) 23:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ大きく三歩分の距離は。 波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。 東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、 触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。 殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。 「ジムにでも行ったらいかがかしら。」 「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」 「殺す人間なの、私。」 袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、 手のひらに出して。 その右目を狙うように、前に構える。 「最期に恨み言はあるかしら。」 もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。 女は冷たい声で、そう告げた。 (-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ「俺にそれを聞くのか……」 聞かれてる本人が、恋心などというものには一番疎いというのに。 下心を持って近づく女が苦手で、ずっと遠ざけていたというのに。 「”好き”といっても形は色々あるだろう……、 親愛も、友情も、恋心も、一口に言ってしまえば”好き”という感情に他ならない」 「それでも……、親愛や友情と、恋は決定的に違いはあるだろうな。 お前は親とセックスができるか? つまりはまぁ、そういうことなんだろう」 「お前がマウロに向けていた感情と、ツィオに感じた感情がどのようなものであったかは俺にはわからん。 だが……その違いをゆっくり考えるのは悪いことではないだろうな」 例え、あの2人には決してその答えが伝わらないのだとしても。 気持ちに整理をつけることは、この先自分たちが向かう先には必要なことだろうから。 (-345) 2022/08/22(Mon) 23:33:12 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「だろうね。親父の時計だよ、そいつは」 言った所で意味はない。感傷に浸る趣味もない。 ただ、そこに置いてあるだけだ。 価値のない、ただの物を。 「プロが仰る事は違うね」 そう言って、階下へ――消える寸前で、 やっとあなたの行動に気付いて。 「だっ、バッ……」 止める間もなく、捲られる。 そこには二つ、物がある。 ひとつは、大分ぼろぼろで、ほつれだの、毛玉だのが くっついた黒い猫のぬいぐるみ。 綿が寄って毛が縮れ、残念な顔立ちにはなっているが、 くりくりの目が可愛らしい。 もうひとつは、そのぬいぐるみからちょっと離された 白い猫のぬいぐるみだ。 こちらはどうやら新しく、黒いリボンが巻いてある。 開けたてなのか、包装紙もそこに一緒になっておかれていた。 「…………」 そして、これは隠すのを諦めてぐったりしたストレガ。 どうせ興味ない、で終わるのだろうけど、それでも。 (-346) 2022/08/22(Mon) 23:34:14 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「――………………」 あなたの簡潔に纏められた状況を聞いて、 長い沈黙の後「あぁ……」と小さくうめき声を上げた。 言われてようやく思考と状況が追いついてきた気がする。 金はどうとでもなるが、あの状況を見られたわけだと思うと、怪我以上に頭が痛くなった気がする。 「ある、男を……止めに行った」 「命も懸けていたつもりだったが、 ……うまくはいかなかったようだな」 それは死ねなかったことなのか。 それとも、その男を止められなかったということなのか。 それはこの言葉からは汲み取れないかもしれないが、リカルドはただ、残念そうな顔をしていた。 (-347) 2022/08/22(Mon) 23:42:48 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルドいくら触れ合っても傍にいても信頼しあっていても、心の中の全てを知りあうことは出来ないのだ。 だから、必要以上に詮索しない君の姿勢はきっと賢い。そうしていればきっと、不要な疑いや争いが生まれることもなかった。 男は君を真っ直ぐに愛している。 結局、それだけはどう足掻いても真実なのだ。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 男は君の目を真っ直ぐ見ている。 男は君の声を真摯に聞いている。 「……」 「どう」 「だった かな……」 それが、 初めて、乱れた。 それでも。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 ▼ (-348) 2022/08/22(Mon) 23:44:16 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルドほんの、束の間。 束の間の、空白。 すぐに、消える。 消えて。 「どうしたの、ドニ。……怖いことがあったのかな」 「聞かせて御覧。僕に教えて?」 いつも通りの元通りだ。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 男は君の目を真っ直ぐ見ている。 男は君の声を真摯に聞いている。 (-349) 2022/08/22(Mon) 23:44:57 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「ふん、やはりか。そろそろ此方にもまわる頃合いだろうとは思っていたが、よもやお前さんを使うとはな。」 分かり切っていた。 先代やアウグストは目を掛けてくれていたが、彼らが居なくなった今、元より余所者だった自分を排除する動きが出たとしても何ら不思議な話ではない。 「恨み言など何もないさ。先代とアウグストが愛したノッテが残るのであれば…俺に悔いることなどありはしない。ただ…」 伝えるべきことは、伝えてきた。 若い者がまだ残っているのであれば、思い残すことはない。 「だからといってそう簡単にこの命、小娘ごときにくれてやるつもりはないのでね。若くはないが、足掻かせてもらうよ。」 刀を横に構えた。足掻く意思を、貴方に突きつける。 そう大人しくくたばってやるつもりはない、と。 (-350) 2022/08/22(Mon) 23:47:16 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 もう一度時計を撫でて、手を放した。 この時計は幸せだっただろうか。 答えはきっと否だ。 道具に、幸せになる権利などないのだから。 「大事にしてるのね。」 それだけ告げて、足は、ベッドの方へ。 貴方が気づいて制止するよりも、此方の方が幾分早い。 ふぁさり、掛け布団が取れて、それがあらわになる。 黒と白の、猫のぬいぐるみ。片方は随分古い。 少しの間、沈黙してそれを眺めて。 それから、貴女の方に向き直る。 「可愛いのね。」 つい先ほど、貴女に言われた言葉を、 そっくりそのままお返しして。 また視線をぬいぐるみに戻す。 「夜はこの子達と一緒に寝ているのかしら。 寂しがり屋ね、signorina」 つい最近にも買うなんて、と、白い方を一瞥して。 (-351) 2022/08/22(Mon) 23:53:20 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ神というものは、信じない。 何故ならば、いつだって約束や願いが叶わないから。 神がいるのなら、きっともう少し なんて。 「……………"愛"、ですか」 それは、どちらに対してだろうか。 なんて、女には上手く汲み取れないから 首を傾げる。 会いたい気持ちはどちらも同じで。 "好き"の形も………同じ、だろうか。…………………。 けれど軟派な彼と貴方が似ている、というのは想像し難い。 それではつまり、己の上司が? 考えるように、視線が下に向かう。 "愛してた"なんて、そんなことを考えるようには思えないのだ。 多分、きっと。……焦がれて囚われるのも、思い付かない。 ただ、部下を思う気持ちは確かで……。 確かで…………と、思案の先で何かが割れる音が響いた。 ▽ (-352) 2022/08/22(Mon) 23:58:02 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「ド馬鹿野郎だね」 吐き捨てるようにそう言って。 「怪我とクスリが抜けるまでは大人しくしてろ。 その男とやらが再度殺しに来ないとも限らないし、 しばらくあんたは死んだことにしといてやる。 おい……幹部候補殿、よく聞けよ。 あんたの間抜けな計画はどうやら失敗で、 そのケツを今あたいが拭いてやってるんだ。 報告・連絡・相談。馬鹿でもわかる3つの基礎を忘れんな。 精々次からは、兄弟分に話を通しておくんだね」 その男とやらが兄弟分だったら、とは―― ストレガは、敢えて考えなかった。 なにせ、もしそうなら……裏切りは、許されないだろうから。 (-353) 2022/08/22(Mon) 23:58:55 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ視線は既に下を向いていた。 だから破片が散らばるこの状況は瞬時に理解して。 目をぱちぱちと瞬かせていれば── 赤 が見えた。「………………………え、」 零した声は、きっと間抜けだった。 流石に驚きは浮かびでるものだ。それは二つの意味でも。 「………あ、……っ、……………………はい、」 ずっと、ずっと己が己を駒として見てきたから。 家族になんて、なれるはずも無いと。 これ以上は望むまいと、諦めていた。 だから今この場で落とされる誓いの色に。動揺せずにいられるはずもなく。 それでも、気づいたその瞬間に動き出していたはずだ。 同じように破片を拾い、親指を切り裂いて 赤 を浮かばせ。──向けられたその色に、己のものを交わらせた。 ここで何か言葉を返せたのなら格好もついたのかもしれないが。 慣れないそれに、返事をすることが精一杯だった。 何とも不思議な話だ。上司よりも1歩先に。 そして、残りの2人と同じ立場に並び立つ。 あの3人がどのような表情を見せるのだろうと、少しだけ笑みが零れた。 (-354) 2022/08/22(Mon) 23:59:18 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「殺しに殺しの道具を使うのは当たり前の事だわ。」 「どうかしら、これから先のノッテは。」 「今までと同じに、なるかしら。」 消耗し、身内を殺し。 カリスマ的な頭目一人を失えば、 この組織は随分脆いようにすら思える。 これから先、元通りになることがあるだろうか。 ………興味はない。 道具は未来を思案しない。 「そう。馬鹿ね。」 向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。 抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。 パン、発砲音。 弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。 それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。 続けて二度、三度と弾を打つ。 改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。 急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。 (-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 花で語るは ソニー「ぁ……、っく」 舐められて、転がされて、だんだん呼吸が苦しくなってきた。 喉の奥がからからで、何かが詰まっているような気さえした。 何かが欲しいと、喉の奥から叫び出したいような、何かを食いちぎりたいような、何があるのかはわからないけど、とにかく。 ――――飢えている。 身体中が、何かに飢えている。 「楽しんでなんか、ないっ。 俺は何も、知らなかった…………」 その時自分がアウグストの側に居たなら、なんとか止めることが出来ていたかもしれない。 けれども、居もしなかった時の上の指示は、流石のリカルドでも何の処置も出来なかったはずだ。 悪酔いもしやすいコカレロの匂いが鼻について、少しだけ目を顰めた。 だがそれも、下着の中で直接的に触れられてしまえば、もう全く気にもならなくなってしまった。 ただただ飢えが、思考を奪っていって、全てを快楽へと変えていた。 「ん、んぅ……っ、俺は、あの方からは、何も、聞いていない……っ! 一体、何の話をしているっ、前々任者、など」 あの人が花を送るのはきっと、貴方だけ。 二人の事情に首を突っ込もうなどとだいそれた事は一度も思ったことはなく、ただ見守っていた。 だから貴方の両親のことだって、何一つ知らない。前々任者など、名前を聞いたことある程度だ。 「……っ、なら。 何故お前は、マウロの命を狙った。 最初から、俺だけでよかった、だろ……っ」 (-356) 2022/08/23(Tue) 0:18:43 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア時計を撫でる指先に、きっとチリのひとつもつきはしない。 動かない時計は、その古ぼけた見た目のまま、 しかし丁寧に掃除がされていた。 今の主は何も答えないまま、揶揄われている訳だが。 「はぁー……黒いのは昔からいる奴だよ。 癖になってて枕元にないと落ち着かないだけ。 別にいいだろ、それくらい。 それに白い方はあたいのじゃない、あんたのだよ」 目元を抑えて、半ばヤケなのか投げやりにそう返す。 白い方はよくよく見れば、確かに開けたというより これから包む、といった風体で。 『questo è per te, Piccolina』 なんて書かれたメッセージカードが傍らに落ちている。 「真っ当に人とお喋りなんて普段滅多にしないからね。 飲み物も貰ったし、礼代わりに買ったんだよ。 興味ないとか、要らないってんなら捨てりゃいい。 捨てるのが億劫ならあたいんとこに置いときゃ いつかまとめて吹っ飛ぶだろうよ」 完全に脱力して、階段から2階の床にかけて 溶けるように倒れ込んでいる。 はあーーー、とまたひとつ大きなため息が出た。 (-357) 2022/08/23(Tue) 0:25:48 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「全く同じにはならんだろうな。だが、未来ある若者が残っている。望みはあるさ。」 肩を軽くすくめて。 何もかもが同じに進むことなどありはしない。 だが未来はあるのだから、それでいいのだ。 「馬鹿は、お互い様だろうよ。哀れな姫君。」 身体を逸らし、予め狙いが向けられていた右目からは射線をずらし、そのまま踏み込む。 相手は音速の銃弾だ。2発目、3発目をいなす余裕はない。が、致命傷を外すことは出来る。 左腕に1発。もう1発は面を打ち抜き、砕く。 負傷を厭わずに、小柄な貴方の跳躍で取られた距離を一気に詰めるように走り込みながら、刃を薙ぎ払う。一矢でも報いるべく。貴方の腕を狙って。 昼行灯を気取ってはいたが、実力は幹部に勝るとも劣らない速さだろう。刀を得物としながら、銃との戦いに慣れている。 だが、部は悪い。遠距離と近距離であれば、射程の差は一目瞭然だ。男は、理解している。結末を。 (-358) 2022/08/23(Tue) 0:27:28 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「…………そうだな」 馬鹿なことをしているのは、わかっていた。 それでも、命をかけて良いと思っていた。 敬愛する上司のため。目の離せぬあの男のために。 「そういうわけにもいかんだろう……俺とて自分が居ない穴の大きさくらいは理解している」 マウロのことがあるから、言っていることは十分に理解できたし、自分は彼に同じことを伝えていたから、何を棚に上げてと自分で自分を嘲笑ってしまいそうだ。 それでも状況が、大人しく寝ているのを許さないのも確かであり、体が動くならば最後まであの男を止めねばならないと、そう考えて歯がゆくなった。 「……マウロを部屋に匿っている。 ツィオに後のことは頼んだつもりだが……あまりに無理をするようなら止めてやってくれないか」 せめて1日はきっと、動くこともかなわないだろう。 面倒を嫌う貴方に言うことではないかもしれないが、この場に頼めそうなのは貴方しかいなかった。 (-359) 2022/08/23(Tue) 0:29:55 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 名もなき医者 リカルド「呆れて物が言えないってのはこういう事だろうね。 頭ぶち抜かれかけてよく言えたもんだよ本当に」 何度つけばいいのか、ため息を落とし。 「マウロぉ?あいつ死んだんじゃないのかよ…… はー……もうなんなんだ……いいやもう…… ツィオの奴が止めても足りないならどうしようも ないと思うけどねあたいは…… 高くつくよ、覚えときな……」 ぐったりと承諾した。 尤も、それほど深い面識がある訳でもない。 情報統制の都合、目立つ場所で言う訳にもいかない。 それでもまあ、 『兄弟分からの言伝』 くらいで伝える事になるだろう。 無理をするなよ、と言っていた。 それくらいが、限度だ。 「本当覚えときなよあんたマジで」 そう残して、病室のドアを乱暴に閉めていった。 (-360) 2022/08/23(Tue) 0:41:24 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 狡兎 ツィオ「おい、色男」 珍しく。本当に珍しく、ストレガがあなたに声を掛けた。 街中か、アジトか、まあ、見つけ次第になるだろう。 「幾ら口の軽いあんたでも、秘密は守れるよな。 守れるんなら、耳に入れる事がある。 守れないんなら用はない」 なんとも、横暴な発言。 いつも以上に眠たげな顔からして、 寝不足にでもなっているのだろう。 機嫌が悪い、というのを隠しもせず、そう告げた。 (-361) 2022/08/23(Tue) 0:48:46 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ何度かすり合わせるように交わった指。 即答で返ってきた答えは 確かに生きていた しばらく合わせていれば、ゆっくりと離して。 手持ち無沙汰になってしまったその指を舐めながら、もう片方の手で再び頭を粗雑に髪をわしゃわしゃと乱してやる。 まったく、この笑顔をどうしてかわいがれないだろうか。 「――地獄の入り口へようこそ。 これでお前も死ぬまで俺達の家族だ。 裏切ろうものなら命は無いと思え。 俺達はな――嘘はつかないんだ」 ラウラは此処にむいている、物を感情を知らないのがなんだ。 ついてくる決意さえあれば、何処までも道連れにしてやろう。 実際の本物のボスの血ではないが、その席に近い故役職としては十分だろう。 (-362) 2022/08/23(Tue) 0:51:11 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルド確かに、貴方へ聞くのは間違いなのかもしれない。 とはいえだ、ラウラにとっては今 貴方にしか聞く術がない。 それからまともな答えが返ってきそう、という信頼もある。 黙って話を聞きながら、時折相槌を入れて。 それで、悩むように視線を落としたところで。 体に回していた腕を下ろす。 「………………親愛と、友情。………恋、心」 ぽつぽつと、紡がれたものを復唱し。 その意味を考えるように視線がゆっくりとあちこちに向けられる。 「親、と……は…………、」 しないだろう、と両親を思い浮かべる。 顔や声は思い出せやしないけど、そういう対象とは違うのは流石に理解出来る。 「……マウロ様と、…………ツィオ様、」 浮かべたそれぞれの姿に感じるのは、どういう形だろう。 それを今この場で出すには難しいが、……難しい、と思っているが。 自ら望んで手を伸ばし熱を求める存在というのであれば。 ──あれば、と……目を瞬かせた。 何となく、意味を理解出来たかもしれない……多分。 答えを口にするには、もう少し考えるべきだとは感じたけれど。 (-363) 2022/08/23(Tue) 0:52:24 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「本当にわからないのか?こんな所に来た理由が?」 貴方の瞳を見つめたまま。 その瞳は揺れていて。 貴方の腕を掴んだまま。 その手は少し震えていて。 「怖い事なんか今まで沢山あった。 『家族』が死ぬのも脅かされるのも誰かの勝手にされるのも 俺は全部怖い。怖かった」 「だから殺して回ってた。俺たちの邪魔になる奴ら、 消す必要のある人間、俺は必要なら全員、」 堰を切ったように早口で話し始める。 その声すら少し震えている。 殺しが一番楽だった。引き金を引けばすぐ終わる。 相手は必ず自分たちの敵で、容赦をする必要もないと言われた者たちばかり。 後腐れも無い。気に病む必要も感じなかった。 アベラルドが選んだ、一番『面倒臭くない』仕事だった。 「俺が藻掻いてもお前らが俺の知らない所で死ぬのが怖い」 「奪われんのがもう嫌だから、俺は奪う側に居るのに、」 「……なあ。俺、おかしいこと言ってるか?」 これだって結局は愛の一言に帰結するのに、 なんでこんなに貴方と違うのだろう。 ▼ (-364) 2022/08/23(Tue) 1:03:44 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「お前が知らねぇ奴に奪われるんなら俺が先に奪ってもいい」 「…………」 「いや」 そこでやっと手を離した。 (-365) 2022/08/23(Tue) 1:05:36 |
アベラルドは、……アベラルドだって、家族を愛していた。 (c26) 2022/08/23(Tue) 1:08:41 |
テンゴは、駄菓子屋の屋台を畳んだ…祭りはもう、終わりだ (a26) 2022/08/23(Tue) 1:11:04 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ「わかったか、少しは」 自分も時々、自分の感情がわからなくなる。 己は女房役の右腕だと豪語していても、ヴェネリオに対する感情は親愛や敬愛だ。 マウロやツィオに関しては、それ以上の執着はなくらいの友情であるはずだ。 貴方に対する感情も、少なからず親愛の情くらいは持っているのだと思う。 では、自分の恋心とやらはどこにあるのだろうか。 もしかしたら、今まで一度もそのような感情など持ったことがないのかもしれない。 自分を第一に想ってくれる存在とは、一体、どのような人の事を指すのか、皆目検討もつかなかった。 ―――それでも。 目が離せない人がいた。 好敵手と位置づけて、様々を見守っていた。 その時抱いていた感情を、一体どう名付けていいかは、これだけ語っていても理解ができないのだ。 自分のこととは、かくも難しい。 「わかったとしても、……今は俺しか触れる熱を伝えることはできないんだがな」 撫でていた手をそろりと沿うように下ろして、その背に回す。 引き寄せて、抱きしめれば死後の世界でも、熱くらいは伝えることができるだろうか。 不器用な自分でも、恋心とやらを語る事ができたならいいと、そう思った。 (-366) 2022/08/23(Tue) 1:15:28 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ「こんなに素直で優秀なんだから、 さっさとマウロごと俺の部下にしておけば良かったな」 ツィオは嫌いだから放置だ。あいつは一人でなんでもする。 「部下になったらお前達を守るのは俺の役目になる。 無茶さえしなかったら自由にしていい。 普段はリックが出した指示をお前達に流して、 無傷で終わったら俺が褒めるんだ。 金の稼ぎ方まだ詳しくはしらないな? もう少しまともな仕事を斡旋してやる。 それで出来たお小遣いでお前は好きな物を買う練習をするんだ」 つらつらと告げるのはもう無い未来。 そうであっただろう不明確な夢は信じるも信じないも自由だ。 「時間が余れば、こうして茶や菓子を嗜んで――。 無いなら趣味でもストレス発散の方法でも、探すのを手伝ってやる。俺は時間があるときは暇だからな」 趣味は<kana 監視>覗き<kana>。ストレス発散に菓子を作ることを勧める程巫山戯てはいないが、きっと目の前のあなたなら何でも吸収するのだろうと思って、誰かの叱る声を脳裏に思い浮かべていた。 (-367) 2022/08/23(Tue) 1:15:42 |
ヴェネリオは、" "を重ね、誓いを交わした。 (c27) 2022/08/23(Tue) 1:17:40 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 無風 マウロ「おい、怪我人」 突然、ファミリーの女が声を掛けてくる。 それがアジトか、街中かは分からないが。 さして親しい訳でもないが、 武器整備人としての腕は悪くないようで、 あなたの幼馴染も武器の調整を頼んでいるのを 何度か見た事があるかもしれない。 それが、どこか不機嫌そうな顔であなたに寄ってきた。 「あんたに伝言がある。ただし他言無用。聞くか? 聞かないんならあたいはさっさと帰る」 なんとも、一方的で、情報の少ない言葉。 眠たげに擦る目の下には隈が出来ている。 (-369) 2022/08/23(Tue) 1:52:49 |
【人】 無風 マウロ>>12 悪友 【アジト廊下】 「……そもそも、お前ら」 「俺が、勝手にアルバの連中片っ端から、手出してるように言うけどな…… この抗争に、関係のない―――羽虫みたいなやつらの排除だって、裏でやってたんだぞ」 「俺たちのシマで、好き勝手やろうとしてるチンピラども、とかな」 要はまあ。気に入らない物を苛立ちのままに排除していただけなのだけれど。 役に立っているならいいだろうと、子供の頃のようなぶすくれた顔。 「証拠がないうちは、そういうバカ共を潰す仕事が待ってる。 証拠探しの、役にくらいは立ってくれるだろ。そういうどこにでも顔出してる、連中は」 「……ハ、あいつのしかめっ面が目に見えるな」 饒舌に喋っていたかと思えば、君の言葉にもう一人の悪童は笑って。 ふいに壁から一歩離れ、君の方に倒れ掛かる。 傷口も開いているだろうから、体力の限界を迎えていた。 「あー……じゃあ、まずは」 「身体を休ませるところから、だな……肩、貸せよ…ツィオ」 (13) 2022/08/23(Tue) 2:06:37 |
【秘】 無風 マウロ → 冷たい炸薬 ストレガ重傷の人間だ。あの会議の後は、暫く自室で大人しくさせられていたのだろう。 空気を吸うくらいならとアジトの廊下を歩いていた時にでも、あなたとばったり出会ったのかも。 普段よりそれほど愛想の良いやり取りをしない間柄であるからこそ、あなたのその様子に何かを言う事もなく。 「伝言なら伝えろよ。 頼まれた相手にどやされても知らねえぞ…他言無用ってんならそれは構わねえ」 内容は?とあなたの答えを待った。 寝不足そうな様子を見れば、この組織も不調の人間が増えたものだなと思うけれど。口には出さない。 (-370) 2022/08/23(Tue) 2:17:24 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 無風 マウロはあー、とため息ひとつ、面倒臭そうに。 「どやす元気もないだろうよ…… むしろあたいがどやしたいくらいだ」 その前置きの後、辺りを見て 誰もいないのを確認して。 「あんたの"兄弟分"からの伝言だ。 『無理をするなよ』。以上」 手短にそう伝えた。 「ツィオにもあたいから言っとく。 ……これを『資料が出た今』、 あたいが言ってる意味、わかるだろ?」 確かに伝えたよ。 ごつごつと、ブーツの音を響かせて。 ストレガは、去っていくだろう。 (-371) 2022/08/23(Tue) 2:29:54 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「そう見える?」 ふ、と。 気取ったように笑う姿は、いつもの顔だ。 ――いつものとおりに、作ったような、澄ましたような顔。 「大したことじゃあ、ないよ。 他に行く当てがなくて、どうすることもできなくて―― 好きになるしか、なくて。 男の元にいた」 過去のことなんて、女はめったに話さなかった。 だからそれはきっと、気まぐれ。 あなたの手の暖かさにぽたりと溶けた、 かたちのなく静かな結露にすぎなかっただろう。 本当のことを言っているかどうかも、わからない。 それでもその表情は、 懐かしげで。 ――そして、もう失った何かが、そこにあったのだ。 ↓[1/2] (-373) 2022/08/23(Tue) 3:34:31 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「当然でしょ、借りたら返す。 ……まーそうね。 けど、うん」 瞬く瞳に、僅かに笑みをたたえた口許が映る。 「急ぎ。 ……急ぎだよ、ヴェルデ。 やっておけばよかったなんて後悔、私はもうしたくない。 どこかに行くのはね、早い方がいいんだよ」 その日のビアンカは、あなたの手を離さなかった。 もういいと言ったって、なんだかんだと言い訳をして握ったままで。 [2/2] (-374) 2022/08/23(Tue) 3:34:51 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ一夜の夢を見せる。 そんなロマンチックな言葉を、女はめったに口にしなかった。 娼婦という職業にある種の誇りをもち、 春を鬻ぐことで生きて、 そして自らを嫌悪する。 矛盾だらけの夢は、そんな彼女の――あるいはあなたの――生き様のようであった。 「……ん」 あなたの微笑と頷きに、吐息のような声が漏れて。 ビアンカは、唇をゆがめた。 ゆがめたようにしか、見えなかった。 ――なんと下手くそな笑顔だろう。 曲がりなりにも男を蠱惑することを生業とするものが浮かべていい顔ではなかった。 けれど、あなたの前で、ビアンカはそのようにして微笑うのだ。 今日の彼女は素直だ。 ぞろりとした布を幾程纏っても、メイクを肌に塗り重ねたても、隠せないものがある。 あなたの胸中を、夢のような計画を知ってか知らずか。 笑顔めいたできそこないの表情を浮かべながら、ビアンカは目の前で掌を開いたり、閉じたりしている。 酒精を含んだにも関わらず、その指先は真っ白いままだった。 ↓[1/2] (-375) 2022/08/23(Tue) 4:13:38 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ↓ 「だあって、現実的に考えたらそれしかないでしょ? うちの会社は国外の伝手が弱いからさあ」 濡れた唇の前で匙を無作法に揺らしながら、非現実的な話を語る。 籠の鳥が空を望むのは、道理に合わないことだ。 誰しもが持っているありきたりの現実すらも 決して叶わない夢になる。 たとえこの食卓がどれほど和やかで温かくとも、 女たちが生きているのは、そういう場所だった。 「……お金は平気。 って、言いたいトコだけど、…… ………。 ……………ガキひとり、 大学にいれるのって、いくらかかるか、ってわかる? 」ああ、これは非現実的だ。 叶うはずのない話を、彼女はしたいのだ。 [2/2] (-376) 2022/08/23(Tue) 4:14:06 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「ヤ」 一言だけ、微笑って。 赤い舌が、悪戯気にまた揺れて。 「ちゃんと送りだして、カタギに戻してやらないと気持ち悪いったら、ないでしょう」 ビアンカは、寂しい、なんてめったに言わなかった。 あなたが口にするならば、それを慰めるように抱擁するし。 ――商売中は、寂しい、会いたかった、と何度も言ったけれど。 本当の意味での寂しさを、口に出すことはなかった。 それが多分、彼女がここで生きていくために必要なことだったのだ。 ↓[1/2] (-377) 2022/08/23(Tue) 4:23:09 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ↓ 「そうして。 ……ん、……うん。 まあまあ楽しかったよ」 靴音が止まる。 彼女は微笑う。 楽しい時間は、早く過ぎる。 たとえそれがまぼろしでも、それを確かめるすべなどない。 ――だから、やっぱり。ビアンカは、そのくだらないまぼろしが、 「はあい、よろしく。 ──……愛してまあす」 わりと。自分自身ほどには、きらいじゃなかった。 わざとらしくそう言って、手を振った。 ――あなたが去るまでは、そうしている。ここは、店の前だから。 彼女は娼婦だ。 望まなくても、苦しくても、寂しくても辛くても──……そう生きてきたことを否定できるほど、器用な女ではなかった。 [2/2] (-378) 2022/08/23(Tue) 4:23:51 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニーマウロ自身、経験が全くないわけではない。 但し、それは追い詰める手段として。攻撃的なものでしかない。 恋だの何だのとは無縁の生活であったし、興味もなかった。 誰かと触れ合うことも、殆どなかったわけで。 だからこそ、今。 年下に見える君に、全く接点のなかったからこそ、素直に甘えてしまっているのだろう。 慣れていない同性との触れ合いに、口付けに。 であったとして、されるがままというのは性に合わないものだから。 舌先が唇をつつくのなら口を開き、絡めるように君の舌を追いかける。 お互いの吐息が混ざり合うのが、どうにも昂りを煽っていく。 「、……っおい……お前、外で」 外気に晒された肌に、生暖かい空気がまとわりついて。 酔っている頭にも、ここがそういった行為に適していない事は分かる。 誰も通らないのであるなら、それは気にすることではないのだろうけれど。 だから、気にしないで行為を進めていくことは出来る。 クソ、と悪態のようなものをつき 青年も空いている手を君の頭へ伸ばす。 指先で耳の後ろを、くすぐったさから扇情をあおるように撫でている。 (-379) 2022/08/23(Tue) 4:56:37 |
【秘】 無風 マウロ → 冷たい炸薬 ストレガ「………は?」 兄弟分と聞いて、ツィオのことがよぎる。彼があなたを通じてそんな言葉を掛けるものかと思っていたが。 しかし、続く言葉に 青年は目が点になったような顔をして。 上の言葉が漏れたのはその後だ。 そして少し置いてから。 「はは……ははは。何だそれ」 「どうなってんだよ、俺たちは」 もし奇跡というものがあるのなら。 それを信じてみてもいいのかもなと思ったのだ。 「ありがとな、ストレガ」 去っていくあなたの背中に、言葉を投げかけて。 青年も暫くすれば、その場を離れていったことだろう。 (-380) 2022/08/23(Tue) 5:05:02 |
マウロは、おまえらときっと同じ気持ちだ。 (a27) 2022/08/23(Tue) 5:05:37 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ思えば、どうしてこんなことをしたのかなんて。 先走った愚か者、背信に狂った裏切り者が誰かなんて。 言葉にしてもよかったのかもしれない。あの会議の場でも。どこでも、なんでも。 "マウロ"と呼ばれた男が誰に殺されたのか。組織の益にならないとわかっていて、なぜ。 誰のせいでもない。男は己自身の我意と傲慢によって、地獄の底まで落ちるのだ。 本当は誰かが止めてくれることを望んでいたのかもしれない。 本当は誰かに裁かれることを望んでいたのかもしれない。 けれどももう、たらればでは意味がない。 友人も、追う背中も、連れ立つ小さな手も、見守る瞳も、全部一度に失って。 見据えるべき明の金星さえ失った男はいずれ、自分自身さえ手放してしまうだろうから。 みなが貴方という傘の下に身を丸めて体を寄せ合う、その中に在れたなら。 ひょっとしたら、誰のことも失わずに済んだのだろうか? 「……うん」 寄せられる唇の柔さ、体温の暖かさ。優しさの帳の中に隠れるようにして、口を閉ざす。 丸まってあやされる子供のようだ。抗うこともなく、腕の中で目を閉じて。 己が組織の中で用立てる為に、その体はしっかり鍛えられたものだったけど。 それでも、どこかで立ち止まってしまったままのような面立ちはあどけないままだ。 「ドライブがいいかな……車の中でするの好きだから。 ……ね。もうちょっとだけ甘えてても、いい?」 首筋に頭を擦り寄せながら、煙草を手にしていた手は火口を灰皿に押し付けて手放される。 ほんのすこし、最後のひととき。貴方が居なくなってしまうその前までは。 短い安寧に身を委ね、失われるものがないようにと願い続けているのだろう。 全部手遅れだ。 (-381) 2022/08/23(Tue) 7:20:59 |
ソニーは、かつては《天使の子供(Sonny Amorino)》だった。 (a28) 2022/08/23(Tue) 7:22:20 |
ソニーは、けれども己の中の悪魔が囁く言葉に耳を傾け、復讐に己の人生を売り渡してしまったから。 (a29) 2022/08/23(Tue) 7:24:15 |
ソニーは、マルガレーテの居ないフォースタスには、祈りによる救済が与えられることはない。 (a30) 2022/08/23(Tue) 7:25:06 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「奇遇だな」 「俺は 為すべきこと なんて、生きることしかない」その熱を納めろと、アッシュグレーの瞳は冷ややかに見つめて踵を返した。何度もその瞳を見ることになるだろう、何度もその刃を傍に感じるのだろう。 そんな"嫌な予感"がしていて、口には出さなかった。 「早死にするなよ、俺たちボスのためにだ」 その後順当にメイドマンに上がっていったヴェネリオとは違ってコンシリエーレになったときはどうしようかと思った。 ファミリーではなくお前が幹部と相容れないのだろうと文句をいいながら酒を交わしたのはもう10年以上も前の話だ。 「テンゴォ、 お前のパートナーどんなやつだったんだ 」次第に丸くなって見えてきたその性格を、逆立てるのも煽るのも大体が俺のせいになったのも居心地は悪くないものだった。 (-382) 2022/08/23(Tue) 7:52:47 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ「……無論だ。俺たちはあの方の為にあるのだから。」 東洋人特有の漆黒の瞳が、アッシュグレーの瞳を追い、そして刃は下げられ、鞘に収まった。 その意見だけは、一致していた。 ボスの為に自分たちは居て、その為に身を粉にするのだと。 ただ。 早死にしないなんて、そう簡単に言えなかった。 自分は余所者だ。貴方と違っていつ殺されてもおかしくはない。ボスの目が黒いうちは、大丈夫だろうが。 その考えは変わらない。昔も、今も。 コンシリエーレになったのは何かの間違いかと思った。 余所者の自分がどうして、あの幹部連中に話を通せようか。 頭を抱えて、友人の文句を聞きながら酒を交わしたのは懐かしい思い出だ。 「なんだ、藪から棒に。そりゃあ、いい女だったさ。濡羽色の髪が綺麗で、花が良く似合う凛とした女だったよ。」 「そういうお前さんこそ、どうなんだ。女の一人や二人、居てもおかしくはないと思っていたがな。」 お互いに丸くなって、だる絡みや昼行灯を気取っても変わらない関係は、心地良かったし、嫌いではなかった。 (-383) 2022/08/23(Tue) 8:39:55 |
リカルドは、それでも止めたいと、死の淵でも思っている。 (c28) 2022/08/23(Tue) 8:55:08 |
テンゴは、何処まで行っても余所者だ…イタリア人ではないのだから。 (a31) 2022/08/23(Tue) 8:57:25 |
テンゴは、だから、これでいい。全ては最初から決まっていた事だ。 (a32) 2022/08/23(Tue) 8:59:31 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* あのね。すき。 そういうの、めさめさ刺さります。 素直じゃない家族への愛情って、もう、もう!! そんなのチラ見せされたらもう!!!! 自分にしか見せない表情っていうのも、そそりますよね。 ぞくぞくします。最高です。 (-384) 2022/08/23(Tue) 9:28:47 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* ソニーさんも苦しんでるっぽいな〜〜。 止めてあげるべきだったのかな……。 命を握るって怖いですね、めさめさ悩む。 悩むのも嫌いじゃないのが困るところですが。 (-385) 2022/08/23(Tue) 9:34:39 |
フィオレロは、俺はひとかけらもよくありませんけどね。 (c29) 2022/08/23(Tue) 10:25:45 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ【三日月島:どこかの森の中】 土を掘り返す男がいた。 穴は2つ。然程大きくはない。 男の傍には、鉢植えが二つあった。 馬酔木と、カランコエだ。 男は此処に植えていくつもりだ。 どうせならば、此処の方が良いと思ったから。 自分もいつ死ぬやら分からない身である。 枯れるよりは余程良い。 (L3) 2022/08/23(Tue) 10:33:18 公開: 2022/08/23(Tue) 13:00:00 |
【人】 ”復讐の刃” テンゴ【駄菓子屋:店内】 異国情緒溢れる店のカウンターにて。 飴の詰まった瓶をいくつか並べて、眺めている店主がいた。 一つは、 べっこう飴。 店主の一番のお気に入り、親しんでいる物。 一つは、 オレンジの飴。 太陽の光をいっぱいに浴びた柑橘は甘みが強い。 一つは、 抹茶ミルク飴。 この島では馴染みのない味で、珍しがられるもの。 「…さて、どうするかね。」 ころり、ころりと瓶の中で転がる飴を眺めて、独り言ちた。 (14) 2022/08/23(Tue) 10:40:54 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド揺れる瞳も、震える腕も、男は静かに受け止めていた。 濁流のような言葉も、それでもまだ震える声も、男は静かに受け止めていた。 いて。居て。 君の言葉が途切れた頃、ようやくその頬に手を伸ばす。それから。 色の薄い唇を、君のそれに重ねた。 時が止まったように感じたかもしれないし、与えられる人の体温が不快だったかもしれない。 或いは、それとも。 離れたのは君が拒んだからかもしれないし、男が自分からその身を離したからかもしれない。 或いは、それとも。 どうあれ男は君に口付け、それから微笑った。 「随分と熱烈な告白をするじゃないか。誰に教わったの?」 「妬けるな、少し」 笑っている。 それは、少し。あまりにも。 「僕は死なないよ、ドニ」 ────滑稽だった。 人はいつか死ぬ。いずれ死ぬ。必ず死ぬ。誰だってわかっている。ここじゃ子どもだってそれを知っている。 それなのに男は、心から信じているように言うのだ。当たり前のように言うのだ。まるで陳腐な映画の主人公のような朗らかさで。 「君たちを愛しているから」 男の言葉はいつも甘い。 ────甘い。 ▼ (-386) 2022/08/23(Tue) 10:41:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「だからね、ドニ」 咲う。 「欲しいならいつでも言えばいい。いくらでもあげる」 酷く滑稽で、愚昧だ。 思えば男には欲があまりなかった。 食欲だとか、性欲とか、そういったものは人並みにある。辛いものは苦手で甘いものが好き、なんて選り好みはするし、ワインだって赤よりは白が好き、だと零すけれど。何かを欲しいだとか、足りないだとかと、強請ることはなかった。 ただいつも与えた。際限なく与えた。 与えられるものをいつも探していた。 欲しいものなんてなかったのかもしれない。 彼の瞳に淀みはない。 彼の言葉に影はない。 彼の表情に澱はない。 彼の行為に毒はない。 ただ、愛だけがある。 (-387) 2022/08/23(Tue) 10:44:15 |
サルヴァトーレは、家族を愛している。 (c30) 2022/08/23(Tue) 10:45:48 |
テンゴは、いつも通り、飴を袋に入れて懐に仕舞った (a33) 2022/08/23(Tue) 11:01:58 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「子供は撫でるとすぐ機嫌をよくして泣き止む」 「素直であればあるだけ、俺のそばにはそんなやつらばっかだった。 ノッテは――わけのわからんやつらばかりだったのに、全員素直で。びっくりするほどだったな」 ぽつ、ぽつと呟かれる低い声と共に落ちてくる熱のない手。 あなたを眠りに誘うように、優しく慈しむように一定のテンポで撫でられ続ける。 「ツィオもマウロも、行動と言動が合わない分わかりやすい。 顔を変えられる分ツィオの方が昇進が早かった、気に入らなかったがな」 バラバラなくせに息のあった三人を見ていた。同じ孤児院から出たなりの絆はそこそこに固かったようで。 そのなかでも真っ先に俺を目をつけたお前を引き抜いた。今となっては一気に三人引き抜けばよかったよ。 「レヴィアとストレガはワンマンに見えて自分の実力を確実にボスに提供していた。ありゃ一人軍隊だよな、女の戦い方は違うぜ」 実力者であれば性別なんて関係ない、それを体現した彼女たちは常に気持ちがいいほどの一言で会議を鎮めてくれた。あいつらがいればこのファミリーは安泰だ、あれを越えられない男はここでやっていけない。 「テンゴは、昔は血の気が激しくてな俺が丸くしてやった。 フィオレロが来てからは懐かれて落ち着いたが今はもうまた復讐の鬼だ。 あの男はマフィアに馴染まないな、せいぜいかわいいワンコに癒されていればよかったんだ。さっさといなくなっちまってよ、せっかく俺の孤児院任せるつもりだったのに」 親友を想い、想う。なんだこの感情は。 そろそろ寂しくなってきてるんだろうか。弱音とは思っていなかったが、ここには好きなやつらが多すぎた。 一緒に生きていきたいとおもった、家族が多すぎたんだ。 男はもっぱら甘い男であったので。 (-388) 2022/08/23(Tue) 11:02:16 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「そうだ、ラウラは――俺が家族にして連れていく。 死んだやつの人間のことは疵でのこしても、もう惜しむな。 生きている人間たちの幸せを祈れ」 過去を思い返していたぼやきを流すように、一人のアソシエーテだった女の名前を告げる。 一度手を止めれば深く息を吐いた。 「リック、お前は優秀で最高の男だ。 よく俺を、友を、家族を守り抜いた」 「お前のことは信じていなかったが、 俺や家族のことを好きな感情だけは信じていた。 だから信頼できたんだ。 マフィアは嘘をつかない、有言実行が幹部の鉄則だ。 お前は大きくなれるよ」 「返事はするな、これはでかい独り言だ。 頑張った子供は早く疲れて寝ちまえばいいんだ」 (-389) 2022/08/23(Tue) 11:07:01 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガきちんと手入れされたままの時計。 死んでからも大事にされる道具。 それになにを思うかなんて、 女以外に分かる者は誰もおらず。 「……………。」 貴女の方を見て、女は。 ほんの僅か、怪訝そうに眉を歪めて。 それから、また白猫の方へと視線を戻す。 耳についた黒リボンに、手を伸ばして。 「私、貴女の為に何かをしたことなんてないわ。」 「用事のために話して、ゴミを押し付けるためにあげただけよ。」 「馬鹿ね。」 やはり言葉はどこまでも淡々としていて。 ただ利用価値があったから接していただけだと。 それに礼を覚えるなんて、なんて愚かなのかと。 いつも通りの冷たい表情のまま。 ぬいぐるみを二つ、抱き上げて。 「じゃあ、これを貰っていくわ。」 「ぬいぐるみは、中に色々入れられるもの。」 「いいかしら。」 どうせ、何もかも爆ぜてしまうなら。 黒い方も貰って構わないでしょう、と、 胸の前で二匹を抱きかかえたまま問うた。 (-390) 2022/08/23(Tue) 11:20:09 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「お届けもの、です」 祭りの間、もう開くことはないのだろうと悟った扉の前。 一輪、花を添えた。 誰に見つかることなく枯れて朽ちる確率の方が高い。 それで丁度いいと思った。 密やかに過ぎるくらいが丁度いい。 「……サインは要りません」 正式な届け物でもないし、 受け取る人もいないから。 「よい夢を。」 帽子を僅かに持ち上げて、良き夢が訪れていることを祈る。 その後は暫く看板を見つめたままぼうっとして。 それから踵を返して立ち去った。 (@2) 2022/08/23(Tue) 11:30:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「哀れ?」 「私は幸せだわ。」 装弾数は3発、それを全部打ち切って、距離を取る。 ……が、捨て身の突撃をされれば、歩幅の分 距離はむしろ詰められる事となる。 ───速い。 しかし女も、殺しのプロだ。 薙ぎ払われる刀を、手に持った傘で受け止める。 普通の傘なら真っ二つだっただろうが……… これは軸を鋼鉄で作られた特性の傘。 故に傘ごと切り捨てられることはないものの、 やはり男と女の力の差では、対等な鍔迫り合いとはいかない。 圧される、腕が痺れる。 「っ!」 そのまま圧し切られるより前に、傘をばさりと開く。 貴方の視界が一瞬、真っ黒に染まり。 それからふっと、貴方とぶつかり合っていた力が無くなる。 女が視界を潰すと同時、また後ろに跳んだのだ。 ▼ (-391) 2022/08/23(Tue) 11:32:15 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あたいがそうしたいからそうした、 それ以上に理由なんていらないだろ……。 はいはい、あたいは馬鹿ですよ」 ぐったりとした状態からよろよろ立ち上がり、 しかしやはり気力がないのか 階段脇の壁に寄りかかった。 「落ち着かないって言った傍から 両方持ってくのかよ。まああんたならいいや…… 好きにしなよ。あたいが持ってるよりは似合うだろ。 ……あ、待った。持ってく前にお別れくらいさせてくれ」 そう言って、壁から離れて。 少しだけ屈んで、黒猫のぬいぐるみの頭を優しくなでた。 静かに、大切そうに。 そうして僅かに唇を動かし、きっと別れの挨拶をした。 (-392) 2022/08/23(Tue) 11:34:39 |
【独】 冷たい炸薬 ストレガ「じゃあね、ルナ」 囁いて。 「頼んだよ。この子を守ってあげてくれ」 猫を抱く、その子への願いを込めた。 気休めでしかない、祈り。 無駄を嫌うストレガが込める、無駄な行為。 無意味に終わるかもしれない。けど、そうしたかった。 (-393) 2022/08/23(Tue) 11:40:12 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ幹部級の貴方に、女がまだ殺されずに済んでいる理由は。 一つは、有効射程の差。戦いにおいて、射程の差は絶対だ。 そしてもう一つは。 "最近体が鈍っていた"貴方と、"10年以上殺しだけを任務としてきた"女の。 ───ブランクの差、それだけだった。 華奢な体で、路地裏のパイプを伝って屋根に上る。 もしかしたらその登り切る過程で一度斬撃を貰ったかも 知れないが………女はプロ。 一時的に痛みを遮断して、動きへの支障をなくす。 屋根の上で、装弾を終える。 射程距離、高所、全てが揃った状態で。 また貴方の急所に向けて、音速の弾丸を3発、 躊躇いもなく放った。 (-395) 2022/08/23(Tue) 11:40:28 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ――それはまるで子守唄のような優しい声で、 「……っなんで、そんな」 思い出話はわかる。もう手を伸ばせない者たちを懐かしむのは、仕方のないことだ。 だけどこのどうしようもない焦燥感はなんだろう。 いやだ。 いやだ、嫌だ、何処にも行かないで欲しい。 「どうして、ラウラだけ連れていくとか、言う、んですか」 「俺も着いていきますよ、どこまでだって……っ」 置いていかないで。 置いていかれたら、俺は、ずっと主をまち続ける犬にしか、なれない。 「何も、出来てないです。 俺は、あなたの家族を、止められていない……どうして、」 今、こんな自分を褒めたりなんてするんですか。言葉が続かない。 撫でつけられる手で、強制的に睡魔を呼び起こされている気がする。 寝たくなんてないのに。 まだ、傍に居たいのに。 同じ場所から、幼なじみたちを見守っていたいのに。 あぁ、でも。 もうまぶたが重い。 (-396) 2022/08/23(Tue) 11:50:39 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「いや、哀れだよ。」 「血と硝煙の香しか知らぬ、哀れな女。それがお前さんだ。」 軽くなった傘を斬り捨て、パイプを伝う貴方に一撃を見舞う。貴方は腕に切り傷を貰ったかもしれないが、距離もあり、切り落とすには至らない。 そうして満を持して貴方が放った弾丸を。 咄嗟に、頭部と心臓部を腕と手にした刀で庇う。 最低限の急所は守り切るも… 両腕、そして跳弾した弾が右太ももに被弾した。 ふらり。 男はよろめいた。 足をやられた以上、貴方に攻撃を加えることは最早不可能だ。 「…ふは。やはり、か。歳は取りたくはないな。」 震える手を懐に入れて、取り出すのは小さな袋。 中に入っているのは、飴だ。 男はその中からべっこう飴を摘み、口に含む。 悠長ともとれる行動だ。 → (-397) 2022/08/23(Tue) 11:59:46 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「なあ、レヴィア嬢よ。」 「お前さんは、俺が死ぬならば自らの手を下さずとも満足するか?それとも、その手で俺を殺したいか?」 刀を手にしたまま、声を掛ける。 既にそちらに攻撃の手を向ける様子は、ない。 (-398) 2022/08/23(Tue) 12:02:06 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 「興味がないわ。」 いつも通りの言葉を返す。 随分とお人好しな人だったようだ。 そういうのを皆にすれば、貴女は今頃 人気者だったわね、と、皮肉なような、思ったままなような、 そんな言葉を告げつつ。 「寝る時だけ貸してあげてもいいわ。」 逐一取りに来るなら、と。胸の中で撫でられる子に視線を落とす。 よほど大切にしていたのだろう、そうわかるような 優しい手つきに、言葉。 「道具より先に、持ち主が死ぬなんてあってはならない事だわ。」 「この子の持ち主は、ずっと貴方。私は預かるだけ。」 「覚えている事ね。」 そんな言葉だけ零して、女は、階下へとまた足を進める。 螺旋階段を下りれば、いつもの部屋。 「用件は済んだわ。お暇しようかしら。」 これ、捨てておいてくださる?と、飲みかけのボトルを机に置いて。 (-399) 2022/08/23(Tue) 12:02:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「それでも。」 「私は幸せだったわ。」 ずばっと、二の腕が切られる。 ぼたぼたと血が垂れる。 普通の人間なら痛みに呻き、パイプから手を滑らせ落ちる傷。 しかし女は、汗一つ流すこともなく登り切る。 ゴシックの服がワインレッドに染まっていく。 そうして、撃った弾は。 全盛期の貴方ならそうはいかなかったかもしれないが、 今の貴方の機能を奪うには、十分で。 ふぅ、と一つ細い息を吐いたのは、きっと誰にも聞こえない。 こつ、と、屋根から飛び降り、地面に降り立つ。 ハンカチを傷口に当てて、ようやく流れてきた汗が 額から頬へと一筋伝う。 貴方の一歩前まで、近寄る。 貴方にその気があれば、切り捨てられるかもしれない。 ▼ (-400) 2022/08/23(Tue) 12:11:32 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「私の仕事は」 「対象を死に至らしめる事。」 「死因も要因も、指示されてなんていないわ。」 自分の手で殺したい、なんて殺人鬼のような拘りはない。 殺したくなんてない 女はそこで見守るように、佇み続ける。 (-401) 2022/08/23(Tue) 12:15:32 |
マキアートは、文字通り命を賭けてますので。 (c31) 2022/08/23(Tue) 12:20:25 |
レヴィアは、一筋の汗を流した。 (a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09 |
レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。 (a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ放した手が自分の頬に触れて。 少し下がった顔が貴方に向いた時唇に伝わる感触で、口付けられたと分かった。 やっぱりそれは跳ねのけられずに受け入れられて、唇が離れていくまではそのままだ。 唇が離れた時の、「死なない」と言われた時の、 「いくらでもあげる」と言われた時の、その笑顔を見た時の、 自分の顔は。 一体どんなに情けない顔をしていたか。 「お前はそうやっていつも」 「俺の欲しいものをくれるよな」 小さい声。 「お前は? 奪われてもいいって言ってんのか?」 「嫌じゃないのかよ。お前、他にも大切な事とか、あるだろ」 「大切な人も、ものも」「あるだろ」 今までだってそうだ。与えられるだけそれに甘えてきた。 自分が貴方に与えられたものは、貴方がくれたもののどれだけを返せただろうか。 昔から、大事なものを大事にするのが苦手だ。 ただ揺らがずにそこに在って、愛を配る貴方の姿が酷く眩しい。 「……俺もサヴィみたいになれたら」 「こうはならずに済んだかな」 真似して笑ってみたって、やっぱりそれも、滑稽だろうか。 (-402) 2022/08/23(Tue) 12:24:38 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「人気が欲しいんならもっと上手くやってるだろうよ」 ため息ひとつ、逐一取りに行くか……と力なく笑い。 「は。それじゃあその白いのの持ち主も 死ぬなんて事はないだろうね」 そう返すのは、いつもの軽口かそれ以外か。 身体を引きずるように降りて、 置かれたボトルを当然のように口にし、 空にするとゴミ袋に放り込む。 「捨てといた。レヴィア、あー……」 死ぬなよ、なんて言っても興味がないとか言われそうで。 気を付けて、もなんだか違う気がする。 「いってらっしゃい」 妙な言葉をかける事になり、微妙な表情で。 まあ、ほんのり口角はあげて、見送るだろう。 (-403) 2022/08/23(Tue) 12:25:34 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「………。」 降りてきた少女を見つめた。 その漆黒の瞳に殺意はない。諦観と憐憫。 この少女がどれだけの苦を背負ってきたか。 幼いながらに思う事が無かった訳があるまい。 例え、家族を手にかけていたとしても、彼女は男にとっては家族の一員だ。 「そうかい。なら手前の事は手前でやらせて貰おう。その前に、お前さんにこれをやるよ。」 飴の入った布袋。 まだ中身のあるそれの口を閉めて、貴方に投げて寄越す。 中身はべっこう飴に、オレンジの飴に、抹茶ミルクの飴。 「ただの飴だが、これが美味いんだ。」 笑う姿は、いつもの昼行灯のようで。 男は貴方が受け取るにしろ、受け取らないにしろ、そのまま貴女から距離を取る。 → (-404) 2022/08/23(Tue) 12:27:15 |
レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して (a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27 |
レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。 (a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49 |
レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。 (a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「さて…それじゃあさっさと、片を付けるとするか。」 「じゃあな、レヴィア嬢。達者でやれよ。嗚呼、見たくないのなら目を塞いでいろ。少々派手になる。」 よろめきながらも刀を持ち上げて。 慣れた様子でくるりと刃を自らに向ける。 そうして―― 向けられた刃は、何の躊躇いもなく、押し込まれ。 テンゴ自身の胸に深々と突き刺さり、その 心臓 「っ、ぐ…!」 男は知っている。その手で何度もやってきたから。 どうすれば、人が絶命するかを。 脂汗を滲ませ、苦悶に表情が歪み、呻き声を漏らしながら。 ぐり、と刀をその手で捻る。抉り、潰すように。 そうしてから、一気に抜けば。それで、 お終い。 勢いよく、男の胸から赤が噴出し、その場にばたりと倒れるだろう。辺りに一層濃く、鉄錆の香りが立ち込めるだろうか。 (-405) 2022/08/23(Tue) 12:43:21 |
テンゴは、べっこう飴を口に含んだ (a39) 2022/08/23(Tue) 12:43:52 |
テンゴは、家族を愛している。 (a40) 2022/08/23(Tue) 12:55:44 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。 女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。 何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。 涙の一つも流さない、冷たい死神。 人からの評価などそんなものだし、 女もそれを否定することなどなかったから。 「そう。」 「興味がないわ。」 投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。 これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。 呟きながら、しかし、捨てることはせず。 「私には標的の死を見届ける義務があるの。」 標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。 それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。 そして。 ▼ (-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「………馬鹿ね。」 その最期を、見届ける。 飛び散る紅も、苦悶の顔も。 全てを、全てを見届ける。 また一人、ノッテ・ファミリーを殺した。 貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。 女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。 女は、貴方に近づいて。 いつかの遺体と同じ様に、その右目に。 パン、と一発、弾を打ち込んだ。 死を確実なものにするため、でもあるし。 自分がやったのだと、認識するためでも、ある。 誰かに誇示したいわけではない、ただ。 "自分が死に追いやった"のだと証明する、 罪の証 として。それを、残す。 女は、昼行灯の火を消した。 べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。 「……雨が降る前に、帰りましょうか。」 ハンカチを腕に縛って止血をして。 切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。 呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。 (-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54 |
レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。 (a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド/* こんにちは。 続きを送る前に、時系列の確認だけしてよろしいでしょうか。 こちらが話しかけたのは一日目ですから、現在の時間軸は 【一日目:夜】 であると認識しております。死亡は 【三日目:夜】 ですから、少し時間が空くと思っていて(この晩はひとまず平和に終わって)よろしかったでしょうか。もうこのまま殺すという感じなら、話し始めたのも三日目だということにしてもいいかと思います。 (-408) 2022/08/23(Tue) 13:30:36 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ/* こんにちは!私もその認識でいます! この場は一度閉じて、後日迎えに行って殺しましょうという事にしようと思っています。 なのでこの場ではとりあえず何も起こしはしませんね! (-409) 2022/08/23(Tue) 13:38:23 |
【秘】 無風 マウロ → Niente ラウラ運び込まれた君の元に、近付いてくる男が一人。 未だ顔色は良くないものの、無理しないのならと出歩く許可を貰って。 その顔を見ておきたくて、足を運んだのだ。 アウトローなマフィア、特にノッテのような個人主義の集団でも、ファミリーであったものの亡骸を綺麗にしてくれる人はいるものだ。 眠る君の傍に腰かけて、暫くその顔を見ていたことだろう。 いつものような不機嫌そうな表情ではなく、どこか寂しそうに眉をひそめて。 「……わざわざ死に戻ったっていうのに」 「お前は何でこうなってんだろうな。ヴェネリオも、リカルドもそうだ」 「いや……先にやられた俺の言えることじゃないな」 「伝えるべきことがあったんだ。上司として、俺が死ぬ前に」 ラウラ、と 初めて君の名前を呼んで。 その前髪に優しく触れた。 らしくないとは分かっていても、それを止める事は出来なかった。 (-411) 2022/08/23(Tue) 14:07:56 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ駄菓子屋を早々に閉めて。 カラス面は出かけて行った。 復讐を遂げる為の勘を取り戻すべく。 仕舞い込んでいた刀を手に、ゆっくりと。 月の美しい、晴れた夜のことだった。 (L4) 2022/08/23(Tue) 14:49:43 公開: 2022/08/23(Tue) 17:00:00 |
【独】 鳥葬 コルヴォ夕暮れの埠頭。 花屋の青年がその場を去り、その音がまったく遠くへ消えた後。 渡した者が、渡された者が、腹の底に何を抱えた者であっても。 渡された花に罪は無い。 それを誰に手向ける事にも、罪は無い。 けれど誰が渡し、誰が受け取り、誰へ手向けられるのか。 その次第によっては、罪とされてしまうもの。 罪が無くとも、罪と決め付ける者があれば、罪となってしまうのだ。 「……ま、あんた達に預けるのが妥当でしょう」 だからこの花は陸に眠る誰にも手向けられはしない。 いつか海へと消えた誰かへ向けて、 沈む夕陽を映したような花は、黄昏に暮れる海へと投げ込まれて。 死を悼む男は、その行く末を見送りはしない。 沈みゆく陽に背を向けて、そのまま夜闇へと消えていく。 そうして『秘密主義』は葬られる。 その花の意味の向けられる先は、 或いは、生者への言葉を持たない男だったのか。 或いは、受け取られない言葉ばかりの男だったのか。 或いは、それを手向けられた者だったのか。 なんてのは、何れも今更な話だろう。 (-412) 2022/08/23(Tue) 15:11:18 |
コルヴォは、花束を海へと放った。 いつかの夕暮れの事。 (a42) 2022/08/23(Tue) 15:11:28 |
コルヴォは、死者に花を手向けない。 (a43) 2022/08/23(Tue) 15:11:34 |
コルヴォは、それは自分の役目ではないと思っている。 (a44) 2022/08/23(Tue) 15:11:39 |
コルヴォは、自分の役目でなければいいと思っている。 (a45) 2022/08/23(Tue) 15:11:44 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 花で語るは ソニー男は家族を愛している。 愛する家族を、この世全ての残酷さから守りたかった。 降りかかる痛みを一つ残らず取り除いてやりたかった。 そうするにはきっと愛するだけではきっと足りなかったのに、 こんなところに繋ぎ止めておくのは一番の間違いだったのに、 男はそれでも愛だけを与えて、与えて、与え続けた。 それしか知らないように。 それだけが呼吸のように。 祭りの活気が地上から立ち上る。熱となって空気を揺らめかす。陽光が周囲に金色を振り撒く中、柵の極近くで隙間なく身を寄せ合う二人の姿は、どこか接吻にも似ていた。 「もちろん、僕のソニー」 いつだって、彼は君を愛おしんでいる。 「あそこは少し、僕には狭いんだけど────」 「いいよ。少ししたら車を回そうか。それとも、今日もお仕事?」 我儘にも満たないそれに少し笑った。首筋に空気が通って震える。長い指が髪を撫ぜる。愛してる、囁きが降る。 この温度を、君はいつまで覚えていられるだろうか。 いつまでも、彼は君を愛おしんでいる。 (-413) 2022/08/23(Tue) 15:13:36 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー夜に沈みつつある埠頭は、ただ波の音と静謐な空気に満たされて。 日中のそれとは遠く別の世界の光景のようだった。 「ひどい面構えだ」 時折揺れては光を映す水面を除けば、視界に入るのは黒ばかり。 そんな景色の中に、その日も変わらず喪服姿は佇んでいた。 他に誰を伴う事も無く、ただ夜の薄闇が人の形を取ったように。 変わった事と言えば、その装いくらいのもの。 常の軽装と違い、血を通さない上着は随分と重苦しく厚ぼったい。 そんな仕事着の中に、何を隠し持っていないわけもなく。 「まるで死人みたいじゃないか」 音も無くそちらへ向き直って、皮肉交じりが静かな空気を割る。 以前よりも随分と窶れていて、けれど眼差しだけが未だ明朗に。 幽鬼か、彷徨う野犬のようなあなたの様子に視線と皮肉を向けて ごとり。重く鉄板の入った靴音をさせて、一歩そちらへ歩み寄る。 一歩、今もそう近くもない所にある海からまた離れる。 「Buona sera. あんたの夢見は最悪だったようだが。 仕事の話をするなら、コルヴォと呼んで欲しいもんですね。 ……前置きはこれくらいでいいか?」 (-414) 2022/08/23(Tue) 15:13:55 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー懐に忍ばせた拳銃もナイフも、今は手にする事は無い。 とはいえあなたの出方次第では、 いつでもそれらに手を掛ける事はできるけれど。 殺すな。そんな上のお達しを思えば、銃は少しばかり扱いづらい。 痩せ細った捨て犬じみたあなたの様子は、随分と弱々しい。 それは命のやり取りをする者には似付かわしくないものだろう。 けれど、死に損ないはよく知っている。 全てを失った人間ほど、何を仕出かすかわからないものだと。 「約束通り、込み入った話をしよう。 そうは言っても、話があるのはあんただけだと思いますがね」 掃除屋には、あなたにすべき話があるわけでもない。 結論としてはそう、この男はあなたの話に耳を傾けるような 優しい人間ではないし、他者を気に掛ける余裕があるでもない。 最初から、誰に手を差し伸べる気も無かった。そんな人間だ。 人様の何を知った所で何をできる人間でもないのだと。 いつだってそのように自分を見限って生きてきた。 何よりも、仮に互いの後ろ暗い所を抜きにしたって。 結局は一度、二度、言葉を交わした程度の間柄であって。 互いに相互理解など期待してもいないだろう。 少なくとも、掃除屋はそのように考えていた。 (-415) 2022/08/23(Tue) 15:19:51 |
コルヴォは、話を聞く気が無いわけではない。いつだって。 (a46) 2022/08/23(Tue) 15:37:25 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”復讐の刃” テンゴ「あーあ。そんなあっさり言って。言質取りましたよ。 俺は知りませんからね。 "落ちぶれてる"って系用する状態になったのに責任取る羽目になる不運を憐れむ事しかしませんよ。 それだけ今をかってもらってると考えておきますか」 さてこの男が生前に貴方になんて言っていただろうか。 いずれにせよ、こんな言い方をしていて、"約束"だってできた。 できたが、しなかった。 結局の所、望むものがなくはないが、相手を縛り付けるくらいなら。という葛藤が最後まであったのだろう。 腹をくくればそんな事朝飯前とばかりに言い出す男だったのだから。 「俺が変わるにしてもあんまり今の影が薄いですしねぇ。 そういう意味でテンゴさんが変わった方が色んな意味で心配ですよ、俺は。 いつまでもそのままでとは言いませんが…… 無茶ばかりしないようにはして下さいね。俺がいるとは限らないので」 (-416) 2022/08/23(Tue) 15:50:46 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「そりゃあ、実に器用ですこと。 よくやるよ。それ絶対誰かに言われる。 “その努力を他の事に費やしておけば”ってな」 "誰か"にと強調するのはこの男自身は思っていない裏返し。 その境遇を聞いた自分には到底言えない。 言われるとは思うが、そうは一切思えなかったから。 なんたって、代案なんて何も浮かんじゃ来ない。 それこそ無責任の極みだ。最も、自分との会話を全部自己満足にされているのだから、それくらい当てつけに言ってやってもよかったかとちょっと浮かびはしたが。 「なんだ、つまらない。どうせ助からないならわざわざ証明する必要もなくなったや。 納得したいが為にそうして、毎回死に損なってるならいっそ自分の気持ちだか運命を疑った上で生き続けるのを諦めたらどうだ?と幻覚認定された俺は思うけれど」 別に相手を説き伏せたいだとかそんな事を思っちゃいないのだけれど。 この半端な状態がずっと続いていたというのなら、放っておける程に情がない訳でもなかった。 なかったから生前もあのような態度だったわけだが、さて。何かないかと思考を巡らせて。 「俺が都合のいい存在なら、撃ってやろうか。 1/1になるよりは納得いくと思えないかい」 (-417) 2022/08/23(Tue) 16:06:55 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「奪うだなんて、面白いことを言うんだね、君は。僕の心はもう君のものだって言うのに!」 「……奪わなくたってあげるさ。君になら、なんだって」 甘い。 甘い。 酷く、甘い。 言葉を吐く口元は、柔和に弧を描いている。 「僕はね、ドニ。君たちを愛してる」 「だから大切な人も、ものも、全部あるのさ。ここにね」 わかるかい、と瞳が問いかける。言い聞かせるように覗き込む。アメジストの双眸は君から目を離さない。君だけを見据えて逃がさない。 触れた頬から男の体温が伝わる。周囲の空気は冷えているわけではないのに、その手はなお熱い。肌の下には、確かにあたたかな血が巡っているのだろう。 「……なんて顔をするんだい」 眉を下げて目を細めるそれだって、一つの笑みの形ではあるのだ。 俯く君の顔を、さらりと流れた髪が少し隠した。それを丁寧に分ける男の手つきは、怒られて隠れてしまった子どもを探す親のそれに似ていた。 「まったく君は、僕を捕まえておくのが上手いね。今夜は少し話したら帰るつもりだったのに」 「君が君でいてくれて、僕がどんなに嬉しいか────」 (-418) 2022/08/23(Tue) 16:19:30 |
【秘】 花で語るは ソニー → ザ・フォーホースメン マキアート上がる嬌声を呑むように、背筋を伸ばして首筋や顎に何度もキスをする。 自らの手を受けてこうも反応してくれる、相手がとても愛おしく感じる。 快楽を分け与え合い、熱を交換するだけの作業でこれだけ胸の内が満たされるのだから堪らない。 触れ合いたいと、そう願う。そんな行いの甘やかな優しさが、男は好きだった。 肌の感覚さえもが邪魔するような焦れったさに、抑えきれない己を宥めるように肺から息を吐く。 「……かわいい」 懇願する言葉さえも、どうしようもなく歓喜を呼び起こすのだ。 深く吐き出した息でそれに返事をして、相手の陰茎からするりと落ちるように手を離す。 僅かに濡れた手で二、三自分の陽物を扱く。少しの興奮でも十分に固くしていたのだから、 準備のために掛かる時間だってそう長くはない。足と指とで引っ掛けるように渡してゴムを手に取る。 封を開け、自分のものにするするとかぶせる。薄いゴムの擦れる音が響いた。 片手で照準を合わせ、揺れる相手の体をそっと誘導するように下ろさせる。 指が抜けてもまだ平時のように締まりきっちゃいないのだろう後孔に指を添えて、 角度を合わせて相手の尻をゆっくりと下側に導く。亀頭が包まれて、く、と喉を鳴らした。 はじめはなじませるように奥までじわじわと挿入していって、姿勢であったりも含めて落ち着かせて。 深く深く、息をして。軽く呼吸を整えてから添えた手で誘導するように腰を動かす。 ベッドの上だったならもっとあちこち構えもしただろうけど、今は一点集中でお預けだ。 「は、ぅ……あったかくて、とろとろしてる……どう、……気持ちいい?」 (-419) 2022/08/23(Tue) 16:19:44 |
【独】 家族愛 サルヴァトーレ/* いい感じの紫の宝石調べようと思ったんですけど アメジストの石言葉、「誠実」「心の平和」「真実の愛」らしい ぴったり (-420) 2022/08/23(Tue) 16:28:03 |
レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。 (a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ自分には、それが本当にどこまでも、どこまでも甘く感じて。 本当に許された気になってしまう。いや、許しているのだろう。 自分は責めて欲しいのだろうか。受け入れて欲しいのだろうか。 それすら考えるのが怠惰になるほど、貴方に与えられるものが甘くて。 絡め取られている気分になる。 スノーホワイトの髪が貴方の手に分けられて揺れる。 なんだか少し恨めし気な視線が、その間から覗いた。 けれどその表情は、薄く笑んで。 「変われないのは得意だからな」 「……お前の心が俺のものなら」 「付いて来て貰うよ。……地獄まで」 一つ、深く息を吸い込んで。 「明後日。迎えに行く」 「いいかな」 そう伝えた。 あの路地に、夜に来てくれないかと。 そう伝えて、また、手を握る。 「サヴィ。……悪いなぁ」「よかった」 貴方にしてもらったように、手首にキスをする。 「お前の命を貰えたら、俺は何にも寂しくないよ」 「俺と一緒に居てくれるんだ」「よかった……」 (-421) 2022/08/23(Tue) 17:45:35 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 愚者 フィオレロ「好きにしろ。それだけ俺は買っているつもりだからな。」 言質を取ったと言われても、男もこの時は全くもって意識はしていなかった。貴方がそんな願望を持つとも知らなかったし、後に起こる事だって知る由もなかったから。 「俺が変わる、か…そうなる時は、この昼行灯の火が消えた時くらいだろう。お前さんが心配することは何もないさ。」 「無茶をしない約束は出来んぞ。俺は今でこそ顧問だが異国人である以上反感を持つ輩も多い。それにノッテの連中は血の気が多いだろう?全く、忙しい事この上ないという奴だよ。」 顧問としての仕事と、組織内での自分の立ち位置を守る作業と、どうにもやることが多いのだと肩を竦める。 実際、何かと理由をつけて殺そうとする動きは度々あったから、男は誰にも言わなかったが密かに刃を振るってきた。 (-422) 2022/08/23(Tue) 17:58:06 |
テンゴは、駄菓子屋のシャッターを降ろした。さあ、もう幕引きだ。 (a48) 2022/08/23(Tue) 17:59:06 |
【秘】 花で語るは ソニー → 墓場鳥 ビアンカまだ、朝も明けたばかりの早い時間のうちだった。 花屋に顔を出して、草木の準備をしながら電話を取る。内容は、娼館からの伝達だった。 ソニーが努めているのは何も知らない表の店ではなく、裏稼業のものとのやりとりもある店だ。 資金洗浄の窓口であったり、連絡役との伝達だったり。仕事に事欠く立場ではない。 だから直接組織の人間から店に対して連絡が来るのだって、不思議な話ではなかった。 「……カテナ? なんでこんな時間にウチに……」 電話先の女性の声は、まくし立てるような速さで喋る。焦っているようだった。 従業員の一人が、不穏当な話を小耳に挟んだということ。 まだ、組織の方との橋渡しとして顔役を請け負っている女性と連絡が取れていないこと。 不安を掻き立てるような噂の実際が、確認出来ていないということ。 焦燥のせいか脈絡もなく前後してまとまらない話を、頭の中で整理して、 息を、呑んだ。 宥める言葉もそこそこに電話を切り、店主に短く事情を説明して店を出る。 通報とどれだけ前後したのやら。いずれにせよ朝の街はまだ、呑気な風景を広げているだけ。 ひょっとしたらこの街の中で何人かが消えたということも、耳にしてはいるのかもしれないけれど。 死んだマフィアの人間のことなんて、市井は気にしてやくれなかった。 花の積まれていない配達車を走らせ、目撃情報を精査して。 その間に、通報された下半身の話も耳に入り、車が通ったのだろう道筋を精査する。 ひとりきりで探しているのでよかった。みっともない顔を誰かに見せずに済んだから。 最終的に車を走らせた先は街の漁場、何度か訪れていた埠頭のすぐ傍。 おそらくは、きっと。"使いで"のない上半身は、下半身よりひどい状態なんだろう。 探し出してやっと対面した頃には、元の形を想像するのも難しいのかもしれない。 それでも、ジャケットで包んで、震える手で、持ち帰った。 ……誰にも見せず、荼毘に伏そうかと。そう、わずかに頭をよぎった。 (-423) 2022/08/23(Tue) 18:03:02 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「気になったもので。 俺は――料理好きのおてんば女がな。 親から言いつけられた許嫁だった。 それでもまあ愛着はわいててな、お嫁さんになって娘を生むんだだとかずいぶんな夢を持ってたよ。 まあ結婚する前に両親共々殺されたんだけどな」 あとで調べたら親が厄介な産業スパイだった。 相当な被害を食らわせられたマフィアからの報復、 男ははそこにたまたま居合わせなかったガキだった。 「お前はいいな復讐する気力があって。 俺の方は抜け殻みたいになっちまったよ。二度は起こしたくねえ」 (-424) 2022/08/23(Tue) 18:04:25 |
【秘】 花で語るは ソニー → 墓場鳥 ビアンカ/* お疲れ様です。諸々連絡が遅れてしまい申し訳ありません。 上半身についてなのですが、ひとまず提示のあった漁場で発見することにしました。 あともう一往復で終わるとは思うのですが並行して確認したく、 ・上半身はどんな状態でしょうか(これはロールで返答いただいても構いません) ・他の方々に見せず、こちらで処分することは可能でしょうか (想定される今後の話もあると思いますので、誰かに渡す予定があれば従いますし、 ふつうにクリスティーナのところに持ち帰るのでも構いません) 手が空いたときにでもご返答いただければ幸いです。 (-425) 2022/08/23(Tue) 18:06:30 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ【***】 昼行灯 :昼に灯る行灯のように、役に立たない者を指すテンゴは昼行灯だった。 顧問であり、異国人である以上、敵は多い。 故に役立たずを演じる必要があった。 役立たずを危険視する奴はそういない。 嫌悪することはあっても。 ただ、役立たずに大役は務まらない。 黙らせるのには色んな手を使った。 口八丁を使った事もあれば、威圧したこともあった。 だけれど、男は、ノッテ・ファミリーを愛していた。 大きな恩義の為だけに、男は生きてきた。 義理堅い東洋人。 それがこの男の本性。 昼行灯の火は、一度消された。 そして、その火種はもう、ない。 『昼行灯の火は、二度と、灯らない――』 (L5) 2022/08/23(Tue) 18:08:08 公開: 2022/08/23(Tue) 20:55:00 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ「ほう、そりゃあかわいげのある女だな。しかし、そうか。お前さんもだったのか。」 「元気なものか。それしかもう縋るものがなかったんだ。後を追う事も出来ない。彼女にしてやれるのはそれだけだと。それに、なぁ…俺は母国ではイタコって奴の家系でね。」 「いわゆる、死者をその身に呼んで会話するって言う役割を担う一族だった。だからか、死んだその時の情念を拾ってしまう事がある。その時も、彼女の無念が聞こえた。」 「なら応えてやるしかないだろう?幸運にも、俺は剣を嗜んだことがあった。流石に真剣を握ったことはなかったが、ノッテに頼れば御覧の通りだ。」 (-429) 2022/08/23(Tue) 18:16:49 |
ストレガは、ベッドの上で銀色を撫でている。 (a49) 2022/08/23(Tue) 18:31:47 |
【秘】 無風 マウロ → Niente ラウラ当然、返事はないし。 手に伝わる温度も、生者のそれではない。 形を整えるようにしたのなら、前髪から手を離して。 ふと、少し離して置かれていた 遺留品のショルダーバッグに目を向ける。 赤黒いものがこびりついて、元の色を覆い隠してしまっているそれに手を伸ばす。 「……何が好きだとか、何を持ち歩いてるだとか」 「結局、一度も聞いたことなかったな」 中に手を入れて、布に包まれた何かに触れる。 引き出して、開いてみれば。それは、"自室に置いていた写真立て"。 やっぱりこいつが持っていたのか、と視線だけを一度ラウラに向けて。 リカルドの手紙と、部屋を見た時からなんとなくわかっていた。 それがどういった意図だったのか、それまでは分からなかったけれど。 後ろの留め金に違和感を覚えて、フレームを外してみる。 変わらず入ったままの、3人の写真と、 見覚えのないメモ。 青年は黙って、そのメモに1枚ずつ目を通していくだろう。 (-430) 2022/08/23(Tue) 18:48:03 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 冷たい炸薬 ストレガ【アジト】 「一瞬、天使に知り合いがいたか考えてしまったな」 このタイミングで、この勢いで声を掛けてくる相手に、 それ以上の稚気を発揮する度胸はなかった。 「何かな、ストレガさん。 今の俺の耳に入れておきたい情報だっていうんなら、 きっと有益な情報なんだろうなと思うから、 是非聞かせてよ」 ――それ以上に、 今齎されてようとする情報を無下にするほど愚かでもない。 こちらも、若干充血した目で答えた。 (-431) 2022/08/23(Tue) 18:49:49 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「寂しそうだったからに決まってるだろ。 立派な俺たちの家族を放っておけるか」 「面倒を見てくれるやつもいなくなるし」 お前たちがおいていった宝だぞ。 他のファミリーに持っていかれたらどうする。 「それに逆だ、お前が待つんじゃない。 俺が待っててやるから、行ってこいっていってるんだ」 聞こえもしない叫びに返しながら優しく撫で続ける。 やっぱり素直なくせにこういうときは駄々っ子だったなお前は。 「今から聞かせる子守唄はねえが、贈り物をしてやる」 (-432) 2022/08/23(Tue) 18:53:28 |
ヴェネリオは、" "に" "を落とした。 (c32) 2022/08/23(Tue) 18:54:51 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド「隣にいてくれてありがとう、あえてよかったRicardo。 欲しかったら俺の姓でも偽名に使っていい。 Venerio Firmaniが信頼した一番の部下、 ゆっくり待っててやるから、地獄の底までついてこいよ」 信じてるぞ、そう最後につぶやいて。 俺の 悪い勘 が当たらなければいいな、と、貴方の前髪をあげて額に顔を近づけ冷たい熱を触れさせた。 (-433) 2022/08/23(Tue) 18:55:45 |
【秘】 Niente ラウラ → 名もなき医者 リカルドゆっくりと、頷いて。 さ迷っていた視線はまた貴方に。 感情とはままならないものだ。 だからこそいつかに捨ててしまった。 それでも探していたのは──ノッテのおかげ。 抱くそれぞれの"好き"が。 同じである必要などないのだろう。 近くなった答えに、心が軽くなったような気がした。 その答えが相手と同じものでなくとも。 それが独りよがりと呼ばれても──ラウラの答えを探そう。 頭を撫でていた手が下りて、背に回れば。 僅かに首を傾けて。 口を開く前に──引き寄せられた。 大きな腕の中におさまる女は、目を見開く。 そのままほんの少し顔を歪めて、その背に腕を回した。 貴方達は不器用だ。とても不器用で。 それでもその中で欠落した者に多くをくれた。 そんな貴方達の幸せを願っていた。 …願っている。 叶わないことばかりでも、ずっと。──ずっと。 「…………"さみしい"です ね……」 (-434) 2022/08/23(Tue) 18:56:39 |
【独】 デッド・ベッド ヴェネリオ/* ここで、テンゴ。まさかの 骨噛み くん!?そんな、そんなことがここでわかることはあるか? きかね〜〜〜わこんなこと。だからロッシから情報もらってたんかお前!! (-435) 2022/08/23(Tue) 19:01:43 |
【独】 デッド・ベッド ヴェネリオ/* ヴェネリオとロッシとは実質マブ。(半分妄想) いやまじでなんか、サービスの秘話もらっちゃったよな。 お問い合わせはして、仲良くてもいいって聞いてたけど。 あれCVついてたよ。CVついてた〜〜。勘違いオタクしちゃお。イメージカクテルつくって飲んでるやつ。 いや、あれなかなかやばいやつだったな。 (-436) 2022/08/23(Tue) 19:04:10 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 狡兎 ツィオ枕詞に敷かれたものはこの男のいつものことだ。 それに、目を見ればどういう状態かくらいはわかる。 故に反応もなしに、周囲を見回して。 「繰り返すが他言無用だよ。危険かもしれないから。 つってもマウロにはもう伝えたけどね……」 誰もいないのを確認すれば、小声で。 「あんたの"兄弟分"からの伝言。 『無理をするなよ』とさ」 「偶然とはいえ、あたいが動いてやったんだ。 あんな資料までわざわざ作ってね。 いいかい、妙な事して無駄にすんじゃないよ。 あたいが言ってる事、わかるね?」 じろ、と睨むような目つきで釘を刺した。 (-437) 2022/08/23(Tue) 19:09:52 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「ああ、そう言う……お気遣いなく。 ……ないんですか。本当に驚くくらいお変わりなくお若くそのままですね、ロッシさん」 まるで貴方だけ生きてるみたいだ。 なんて、思うのは魔法の様だと常日頃から思っていたのもあれば、案外ロマンチストな側面があるのもある。 「話したい、話したい、なぁ。 多分あるんでしょうけど、喉元で止まっているのは……動揺してるんですかね、俺。……」 暫しの沈黙──貴方が文字を描いたとしても、物理的な音はならないが──が続くとしたら、貴方は拾い集めた質問を投げかけてくれるだろうか。 このまま待って男が口を開いてもこの男からは曖昧な言葉しか引き出せないだろうが、互いに黙り合うならこちらが切り出して話し出しはする。さて、どちらになるだろう。 (-438) 2022/08/23(Tue) 19:23:00 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニーいつも海辺を通るたびに耳にする海鳥の声が、空々しく埠頭に響く。 港に身を寄せ合うようにして停泊する小型の漁船の一艘。 その舟艇に引っかかるように、彼女だったものは漂っていた。 いつも外出する時は結っていたはずの髪はばらばらに解けて、波にさらわれた海藻のように髪の毛だけが水面に浮いている。 朝早く動く漁師たちが騒いでいないところを見れば、まだ放り込まれてそれほど時間もたっていないのだろう。 絶望の中に希望を見つけることにどれほどの意味があるかは分からないが、 幸い、死体の状態は水死体としてはそれほどひどいものではなかった。 衣類はない。両手首はダクトテープで何重にも締め上げられ、いつも気を使っていたネイルは根本から剥がれ落ちていた。 全身の肌は、悍ましい程に白い。そこかしこに痣や煙草を押し付けたような痕があり、右腕はあらぬ方向に曲がっている。 腹部から電動の工具かなにかで荒々しく寸断され、血や内臓はほとんどが流れ落ちてしまったようだ。 その顔だけが、まるで武装するかのように施された耐水性のメイクが意地をはるように残る。 歯のいくつかが折れ、左頬が醜くはれ上がってはいたものの、少しだけ、見慣れた顔色をしていた。 内蔵を損傷するような負傷を何度も負ったせいか、鼻や口元にはどろどろとした血のかたまりがこびり付いている。 血の気の失せた唇を、どす黒いルージュが彩っているようで。 そのありさまは、不器用な娼婦の死に様、そのものだった。 海鳥たちの声が、悍ましさすらもなく埠頭に響く。 力の抜けきった顔の中で、瞳だけが力いっぱい閉じられている。 ――死の間際、彼女はどんな顔をしたのだろうか。 ↓[1/3] (-439) 2022/08/23(Tue) 19:28:06 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー死体を引き上げるならば、まず目に入るのは乳房の間に書きなぐられたメッセージだろう。 『女の穴で金稼ぎする、名誉ある男たちへ。 下だけあれば続きができるだろ? 返しておくよ、チャオ。 ↑下も不良品だ、9mmを一発挿れたらもう壊れた!』 ビアンカ・ロッカの直接の死因は、下腹部に打ち込まれた弾丸による大量出血とショック死だったという。 下半身にも、同じメッセージが描かれていたらしい。 それは彼女とファミリーを、著しく侮辱するメッセージだった。 ――そんなものを生前書かれたなら、もっと怒りちらしていただろうから、 きっとそれは彼女が死んで、物になったあと描かれたのだ。 ↓[2/3] (-440) 2022/08/23(Tue) 19:29:59 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー/* お疲れ様です、ご配慮ありがとうございます。 上半身はこのような状態です。 処分していただくのも問題ありません。店の娼婦たちはみな見つかったら教えてくださいとは言いますが、彼女たちには埋葬の伝手などもないので結局はファミリーに泣きつくことになるでしょう。 ほかは、ご自由に。 なにとぞよろしくおねがいいたします。 (-441) 2022/08/23(Tue) 19:31:43 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ非常灯だけが病室を照らす、深夜を回って明星さえ落ちてしまった宵の内。 足音を立てずに歩くのも、人のいない間を縫って歩くのも得意だった。 けれども朝になってしまえば、何かがあったというのは知られてしまうのだろう。 何処かで誰かと交戦をして、手傷を負った体からは長い間隔で血が滴っている。 死ぬことは出来なかった。死ねないだろうとは思っていた。 それでもどうしても今、此処に来なければならないと決めて、足を踏み入れた。 既に冷たくなって久しい体は、生きて笑っていた時とは同じようにも違うようにも見えた。 乏しい明かりの中に横たわる貴方の傍に立って、見下ろして。何も言えずに佇んでいた。 もうあと一歩もない場所に貴方が居る。だのに突き放しさえ、してくれやしない。 自分以外に動くもののない部屋の中で、しばらく自分の心臓の音だけが聴こえた。 幾許か振動にも似た音の鳴った頃にやっと動いた手が、かすかに貴方の指先に触れた。 熱のない感触をたしかめた瞬間、肘を伝って肩まで震えた。ひどく、恐ろしかった。 死んだ人間に触れるのだなんて初めてでもなんでもないのに。 「、ふ」 少し喉が動いただけ。ちょっと呼吸をしただけだったのにも関わらず、たったそれだけで、 それまで抱えていた何もかもが崩れ去ってしまったかのように、瞼の内から涙が零れた。 痕跡を残すヒットマンだなんて、その有り様としては失格だ。 誰にも知られず、悟られずにこの場を後にすべきだった。そのはずだった。 けれども溢れて顎まで伝う涙を拭うことさえ忘れたように、寝台に手をついて。 まだ夏の気温の下、死体の置かれた部屋はもっとずっと管理されているだろうか。 どちらにせよまだ死後硬直の緩解しない指先を握る。蝋のような感触だった。 「先生、」 → (-442) 2022/08/23(Tue) 19:48:34 |
【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ喉から溢れ出した音は涙声のせいで不鮮明だった。耳のある者が居たとて、聞き取れやしなかったろう。 ほとんど崩れ落ちるように、白いシーツを握り込む手に体重が掛かった。小さく寝台が揺れる。 行き場を失くした涙が落ちて、床に僅かな血が溜まり始めてそれでも尚、何も起こらない。 動くものはない。誰一人。自分以外は、何も。 堰を切ったように泣きじゃくる顔はひどいものだったろう。息をするのも苦しいほどだ。 泣いて、泣いて。そのせいでやっと、凍りついた喉が開いた。吐いた息は全て嗚咽に替わった。 「……先生、なんで、……置いていかないでよ、頼むよ…… オレを傍において、連れて行ってよ。どうしたら、よかったんだ……」 あの日、貴方に最後に会った日。本当は貴方を殺すつもりだった。又は、殺されるつもりだった。 貴方が最後に見るものが自分であればいいと思ったから、もしくは、逆ならばいいと思ったから。 幼稚で独りよがりで、相手の都合など何も考えてやしないろくでもない考えだ。 けれども本気でそう考えるほどには、誰が死ぬかもわからない状況下で追い詰められていた。 耐えられなかった。ほかの誰か、何かに貴方を奪われてしまうことが。居なくなることが。 固まったままの指を何度も握り直して、手を添える。いつか握り返されたときのように。 そうすれば、熱を移せばまた動き出すのじゃないかと試すように何度も、何度も。 手の中でろくに動きもしない関節を包み込んで、頬を寄せて。指先に口付けた。 思慮深い頭の働きなど、もうほとんどしてやいないのだろう。泣いて酸欠の頭では手一杯だった。 ただ、目の前の貴方がもう二度と動かないことを受け入れられないように触れ続けた。 それだって稚拙で弱々しく、自分のことばかり考えているのがわかるような行動だ。 けれどもそれ以上の何にも踏み出せない、馬鹿馬鹿しいほど些細なものだ。 「何も、手に入らなくったって、いい。もう望んだりや、しないから。 生きて、あってくれるだけで、……それとも、オレが、殺せなかったから?」 結局は貴方にとって満足の行く終わり方だったのだとしても、男には伝わらなかったから。 ただ勝手にこうして己の不足を責めて、苦しんで。動かない体に、瞼に唇を寄せて。 生きている間に伝えられなかったものを今更に語るように、乾いた唇にも、同じようにした。 (-443) 2022/08/23(Tue) 19:50:22 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン あなたのそんな覚悟には気付かずに。 あなたのそんな想いにも気付かずに。 フォークを置いて、手の中の鎖へ手を伸ばす。 しゃら、と小さな音を立ててネックレスを持ち上げて、 困ったように、笑う。 「素敵なお守り、ですね。 ですが……少々。受け取り辛いですね」 二度。そうたったの二度だ。彼と話したのは。 礼として受け取るには重すぎて、 想いとして受け取ることはできない。 くるくると回る翠玉。 その裏に刻まれた名は、自分のものではない。 それを見て小さく頷く。 ……私を誰かと重ねたのですね、きっと 苦笑とも溜息ともつかない吐息を零して、 そっとあなたの手の中に戻した。 「こちらはあなたの大切な方へ、差し上げてください。 今でなくても、いつか」 鎖を零した手をあなたの手に重ね、微笑む。 今度はあなたへの気遣いと感謝を込めた笑みには 僅かな寂しさの色が混じっていた。 (-444) 2022/08/23(Tue) 19:50:55 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 冷たい炸薬 ストレガ「ああ。成程……。 ストレガさんも一枚噛んでたわけだ……」 それは、実は自分にとっては初耳だった。 実は自分は、状況に棹を挿していただけで、 流れ自体は他の誰かが作ったものだ。 面白そうに顎に手をやって。 「そうだな……。 それに対して言えることがあるとするなら……。 『自分の口で言いに来い』かな……」 至極楽しそうに、 釘を刺された部分で指で弄んだ。 「ありがとう、ストレガさん。 最高に面白い情報だそれは」 (-445) 2022/08/23(Tue) 19:55:18 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 狡兎 ツィオ「あたいは部下から聞いて面白そうだったから 見に行っただけ。結果酷いもんだったけどね」 だからあんたが何の話をしてるかは知らないし、 探る気もない。そう零した。 「どうせ放っておいても明日には這い出てくるだろうよ。 じゃ、確かに伝えたんであたいは帰る。 あたいは無駄が嫌いなんだ、無駄にすんなよ」 ストレガはそう言って、去っていくだろう。 (-446) 2022/08/23(Tue) 20:00:20 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 冷たい炸薬 ストレガ「いやー……助かるよ。 御足労ありがとう。 これで思いっきり殴れるよ」 どれくらい先から助走つけて殴ろうかなと思いながら、 呑気な顔で貴方を見送った。 天を仰いだのち、一言だけ――その背中に。 (-447) 2022/08/23(Tue) 20:08:48 |
ツィオは、"さよなら"、と言った。 (a50) 2022/08/23(Tue) 20:09:05 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ交わる指を見つめ、小さく吐息を零す。 それに含まれた感情の名前はまだ見つからない。 ……それでも、今はそれでいいのだろう。 離れていく指のその全てを見届けて。 乱される髪に温かな感情を抱く。 「──…この命、家族のために。 裏切ることは、ありません」 いつものように真っ直ぐに見つめるのは。 感情が薄いなりの表現だ。 心からそう思っていることを、伝えるための。 拾われたあの日から、道連れになる覚悟は出来ている。 例えあの日にただ頷くだけの子供だったとしても。 心のどこかで、そう考えていたはずだから。 ▽ (-448) 2022/08/23(Tue) 20:10:14 |
【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ貴方の言葉は、夢物語だ。ない未来が描かれている。 それでも、どこかそれを現であればと願うのだ。 叶わないと知っていて。 それでも約束や願いを止められない。 だから。……だから。 ゆったりと頷いて、その夢物語を想像しよう。 信じるには難しく それでいて、優しい夢を──…。 「……趣味、は………分かりません。ですから、ヴェネリオ様と。 …………一緒に、探したいです ね」 貴方の趣味を知っても目を瞬かせるだけ。 それから、どんなものを見ているのか問いかけてみたり。 お菓子は頼まれれば作ろう。 上手く出来たら皆で分けて、そんな様子を眺めて。 叱る声に笑って、"たのしい"その日々を 過ごしていこう。 その夢に切なさを抱き、温かさを得ながら。 交じりあった熱を握りしめ また小さく吐息を零した。 (-449) 2022/08/23(Tue) 20:10:53 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ少年は懸命に、あなたの隣を遅れないよう歩く。 それでも結局、守られていることも、わかって。 だから。 たとえ共にした時間が短かろうと。 生みの親よりずっと、あなたの方が家族だった。 「……なんだよ、それ」 くすぐったそうに少し、肩眉を上げる。 あなたを見上げて、吐息をひとつ。 「サルヴァトーレ」 「あんたホント、そんなことばっか言ってさ」 「人のことばっか見てて、自分のこともちゃんと見てんのか、……心配なんだよ」 それは、そうと自覚してのことではなかったけれど。 少年は確かに、あなたに『愛』を返そうとしていた。 (-450) 2022/08/23(Tue) 20:13:51 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 陽炎 アベラルド「明後日ね。空いてるよ」 こちらは緊張した風でもなく、やっぱり笑っている。 場違いな程いつも通りに笑っている。 「……」 「ああ、非番はその次か……」 そんな、緊張感のないことすら口にしてみせるのだ。 「どこにも行かないよ、僕は」 「ここ以外のどこに行くって言うのさ」 君からのキスを享受する。 親鳥から飛び方を真似たような、親猫から獲物の取り方を習ったような、そんな君の愛し方。歳はひとつしか違わないのに男は君をよく可愛がったし、君は男によく甘えた。 二人でいる時々は逆転もしたけれど、概ねその関係は変わらなかった。 それから、君が満足する頃。 「ドニ」 男は、何度目かのその名を呼んで。 君に、今度は深く口付けるだろう。 (-451) 2022/08/23(Tue) 20:17:22 |
家族愛 サルヴァトーレ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/23(Tue) 20:18:35 |
ツィオは、さて、どうやって殺すかな、と思った。 (a51) 2022/08/23(Tue) 20:22:46 |
【秘】 天使の子供 ソニー → 墓場鳥 ビアンカ引き上げた体を腕の中に抱く。タオルでも持ってくるべきだったろうか。 こうなってしまった貴方を見てすぐに、どうするべきかなんて考えられるほど男は冷静じゃなかった。 せめても彼が大事にしていた彼に見せることにはならずに済む、それが幸運か幸いか、なんて。 彼らひとつひとつの末路を考えれば一概に言えるものでもないのだということさえわからないほどに。 引き上げた体は、濡れたままジャケットに包まれた。それだって十分じゃない。 人目をはばからずに配達車まで引き上げると、助手席に渡すように彼女の上半身を寝かせた。 顔に這うように固まった血をアルコールの入っていない使い捨てのウェットタオルで拭いた。 メイクの上からでも使えるリフレッシュシートだ。香水みたいな、いい匂いがした。 ダッシュボードの中から櫛を取り出して、あの綺麗だった髪にいつも通りに通そうとして。 海水でからまった髪は、無理に引っ張れば柔い皮膚ごと離れてしまいそうだったから、やめた。 少しずつ、少しずつ丁寧にきれいにしていった。無心で、無言のまま。顔貌には表情も無い。 ただ、それだけが出来ることであるように、出来る限りのことをした。 クーラーを効かせた車の中に満ちていた花の残り香は次第に死臭に追いやられていった。 時折通りかかる漁師が車の中を覗いている気配があっても、気にもとめないまま。 ベルトに着けた隠しポケットから、Tハンドナイフを取り出して肌の上にすべらせる。 書き殴られたメッセージを、ナイフで削いだ。それは彼女には相応しくなかったから。 刃を通しても、血が出ることはなかった。 外の気温の安定してくる頃には、最初よりはずいぶん見栄えするようになった死体を見下ろす。 あの日相談を受けたその日に、彼女と彼を外へ逃がせばよかったのだろうか。 呆然と考える。合理性や確実性を加味する余裕もない、思考の逃避でしか無かった。 「……綺麗に、……しなきゃ」 働かない頭のままに考える。誰かに、こんな彼女は見せられない。ただ、それだけの考え。 何度も体を合わせた彼女との間にあったのは友情に近いもので。果たさなければならない義理があって。 だから、彼女のことを。誰よりも死体に対して礼儀を向けてくれそうな彼に、託すことにした。 マフィアの烏に渡したなんて言ったらきっと夢で悪態をつかれるのだろう。力なく笑いながら、配達車のエンジンを掛けた。 (-452) 2022/08/23(Tue) 20:25:41 |
ツィオは、死ぬ前に、キスぐらいはしてやろうと思う。 (a52) 2022/08/23(Tue) 20:26:20 |
ストレガは、きちんと伝言を済ませた。 (a53) 2022/08/23(Tue) 20:30:31 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 天使の子供 ソニー同じ景色を見られないならば。 隣にいることが許されないのならば。 昔の馴染みに託されたその命を守ることが生き甲斐だった。 顔は綺麗なまま、男は終わっている。 しっかりと調べると死ぬ直前に薬物を服用していた痕が見られたが、死因に変わりはない。 ファミリーに嘘をついてまで貴方を守ってやりたかった。 一人でも生きていけるとその小さな背中に期待をかけすぎて、 もうその心が擦りきれてるなんて思いもしなかったんだ。 「 」 死人は何も語らない。 静寂が部屋を包み込み、墓場のような冷え冷えとした気温はあなたの熱を奪っていく。 その心は俺だけのものに出来なかっただろう? 若くもない、力に歯向かえない家族一番の男が。 たった一人ですら手に入れやしない。 あいつには、家族も友達も子供たちも仕事もあって その生活が、合ってるんだと思い込むしかなかった。 男は酷く狡い賭けをしていたのだ。 食事のあとは家にでも招いてやろうかと思い、貴方が寝床で背を見せたならその背中に銃を向けるつもりで。 しかしあの日もし本当に共にありたいと願われたのなら、命ごと全部やろうと。生きるか死ぬかすら委ねてやろうと。 本当に、愚かな賭けの向こうでこんなことになるなんて思っていなかった。奇跡はどこかに転がっていたのかもしれない、しかし、そうじゃなかったのがこの世界だ。 (-453) 2022/08/23(Tue) 20:32:37 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 天使の子供 ソニーこんなに小さな手も握り返せない。 こんなに小さな体も抱き返せない。 それは男にとって無念であったが、 その体は語らず沈黙をしている。 もし辺りを見る余裕があったのなら、サイドテーブルにくしゃくしゃの紙が広げておいてある。 そこには"何か"を予約している領収書があり、 孤児院の住所、あなたの誕生日とされている日付の羅列が向こう20年分記載されていて、それは遠い各国の"店"から届くようになっていた。 あなたへの遺書も愛の言葉ひとつ送らなかった男は 未来の花に全ての想いを込めて眠りについていた。 (-454) 2022/08/23(Tue) 20:33:53 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ当たり前じゃないですか。 寂しいですよ。 そう言いたいのに、うつら、うつらと目が細まる。 まだ眠りたくない、まだ、離れたくない。 襲い来る睡魔と戦いながら、その話を聞いているだろうか。 「待ってて……くださる、ん、ですか」 自然と目が閉じられて、開く時間が少なくなった。 低い声が耳の奥に響いて、なぜだか無性に泣きたくなる。 「はい。必ず――……必ず、貴方を追いかけます、から、 だから……俺をお側に――――――」 額に何かが触れた気がする。 柔らかくて、優しく甘い何かが。 だけどもう、何も返すことが出来そうもない。 どうやら俺の居場所は、ここではないらしい。 貴方はきっと、それを知っていたからこそ送り出してくれたんだろう。 あぁ、なんて最後まで甘い人なのだ。 ――――ありがとうございます。 そんな貴方だからこそ、俺は、貴方が好きでした。 (-455) 2022/08/23(Tue) 20:35:09 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 墓場鳥 ビアンカ美しく繕われた澄まし顔。 いつも通りの表情。 ほかに知っているのは、機嫌を損ねた顔。結構口が悪いところ。 少年が知っていることは、多くない。 「……ふぅん」 「ほかにどうしようもない、か」 これまで、あなたの過去を尋ねることはなかったし、あなたも話さなかった。 同様に、あなたが少年の過去を尋ねることはなかったし、少年も話すことはなかった。 けれど、ふと。こぼれるのは。 「どうしようもなくて、それしかできなくて」 「嫌なことでもそうするしかないの、おれを生んだヒトとおんなじだ」 翠の瞳が瞬く。 すこしだけ、遠くを見るように。 どこかへ行くなら早い方がいいと言うなら、多分、クローゼットから出るのが遅かった。 遅かったけれど、だからここに、今があって。 それでもあんたは行かないんだろ、とよぎった言葉は胸に仕舞う。 少年は今この瞬間、すこしだけ、いい男であろうとした。 「……ん」 だからそう、短く頷いて。 あなたの手を離さないまま、家路を辿る。 (-456) 2022/08/23(Tue) 20:38:19 |
【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「ああ。……はは。行けないかもなぁ、二人で」 それは残念だな、と合わせたように暢気に言う。 「分からないだろ。何があるか、どうなるかも」 「な」 貴方の事は信じている。 絶対に貴方は裏切らないし、どこにも行かないと。 でもそれでも、放しがたくて。 これが貴方の真似なのはそうだ。そして貴方よりも拙いものだろう。 それでも伝えようとするとき、愛したいと思う時、自分は貴方の真似をした。 身近にある、一番明確な愛の形だったから。 「ん? …………、あ」 名前を呼ばれればまた貴方の瞳を見て。 再び重ねられた唇と差し込まれる舌に、薄く口を開けて答えた。 貴方の気が済むか、こちらの気が済むまで、きっとそれは続く。 ……やっぱり、甘い。 (-457) 2022/08/23(Tue) 20:41:28 |
【秘】 名もなき医者 リカルド → Niente ラウラ取り戻した感情は、まだほんの小さなものだったかもしれない。 まだまだ迷い子のように彷徨ってしまうのかもしれない。 それでもきっと、死んでしまっているとしても遅すぎることはないはずだ。 考える頭、心があれば、いつだって取り戻して良いもののはずだ。 それくらいの悔いがあるほうが丁度いい。 空の上から見下ろして、雨となる涙を流せるくらいのほうが、きっといい。 回された腕が、泣いているように感じて、 ぎゅ、と抱き寄せた手に、少しだけ力を込めた。 止まない雨はないのだから、いつだって泣いていい。 「あぁ、寂しい、な」 そう思うから、こうして熱を与え合うことができるのだ。 (-458) 2022/08/23(Tue) 20:44:10 |
【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ近づく足音に振り返る──訳もなく。 そこにあるのはただの器だ。動くはずもない。 貴方の声を死体は聞かない。 貴方の言葉を死体は聞けない。 名を呼ぶ声に──声を、言葉を……返せない。 触れる手も、何もかも 知ることなど出来ない。 それが死ぬということだ。ここには、何もない。 ▽ (-459) 2022/08/23(Tue) 20:47:31 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ>> ビアンカ 一夜の夢を見せる。 そんな騙し文句を、女はよく口にした。 ディーラーはそうやって客に夢を見せ、 客から夢を奪う仕事だ。 そう、見せられるのは一時の夢だけ。 いくら己の仕事に誇りを持っていても、 夢破れて去る背中を見送るのは、いつになっても苦しかった。 だから目の前の女にだけ、その言葉を零していた。 自らを嫌悪して、嘲る様に。 くすり、小さく笑いを零す。 ヴィオレッタはその下手な笑い方が、好きだ。 男には決して見せない微笑み。 そこにあなたの”ほんとう”を見た気になって。 いつもは少しずつしか見れないあなたの素直。 今日はそれがたくさん見れることに、 少し驚いて、楽しくて、とても嬉しくて。 だから、見逃してしまったのかもしれない。 助けを求めるサインなんて、たくさんあったのに―― [1/2] (-460) 2022/08/23(Tue) 20:47:43 |
【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ持ち歩いていたものは些細なものだ。 けれどここにあるのは、たったひとつ。 ならば他はどこに消えたのか。…死者は語らない。 ただ、そのたったひとつが守るべきものだった。 そのたったひとつを 届けたかった。 ……なんて、それさえも理解は出来ないだろう。 フレームは、簡単に外れた。 そこにあるのは2枚のメモだ。 ならばそれを隠したものは誰か。 貴方はきっと知っている。名前も、あるし。 その文字を、見たこともあるはずだから。 小さめで、主張の少ない文字。 それぞれに書かれた内容は……違うもの。 勿論宛先も。……1枚は、届かないものかもしれない。 ▽ (-461) 2022/08/23(Tue) 20:48:20 |
【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ1つ目のメモは、貴方に向けて。 急いだようには見られない文字がそこに並んでいる。 そして、それをじっくりと書く時間はあまり無かったようにも。 ならばいつ書いたのか。……それも、語られることは無い。 ──────────────────────── マウロ様 ラウラをお傍に置いてくださり ありがとうございました ラウラはマウロ様の不器用な優しさが好きでした ずっと お慕いしております 貴方に栄光と勝利が訪れますように ──────────────────────── …………。 ……。 ▽ (-462) 2022/08/23(Tue) 20:48:48 |
【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロもう1枚も、宛名が記されている。 少しだけ 端がくしゃりと歪んで、折れていた。 ──────────────────────── ツィオ様 ラウラは ツィオ様が好きです あの日 貴方に触れたことに後悔はありません 幸せに なりたかった ──────────────────────── ………………。 …………。 貴方がこの2枚をどうするか。 それは自由だ。 破いても、隠しても。燃やしても。 何だっていい。 咎めるものは誰も──いないのだから。 (-463) 2022/08/23(Tue) 20:49:22 |
【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ胸に灯った火がいつからそこにあったのかはわからない。初めは見えないほど小さな星火だった。 けれどもこの瞬間に至るまで、その命の尽きるまで、ずっと男の心は貴方のものだった。 貴方だけのものだった。絶えず、揺れることさえなく。ひとつきりの持ち物だった。 だからきっと、そこに違えがあったのだとするのならば。それは隠し続けた青年のせいだったのだろう。 交わした口付けはほとんど触れるだけのものだった。それで精一杯だった。 或いはあの日手を引かれていたのならば、重ね合う熱はもっと暖かなものだったかもしれない。 涙が皺に滲みてうっすらと水気を増す。それも僅かな隙間に吸い込まれて、失くなってしまった。 ほんの小さな現象でさえも、まるで二度と青年が貴方に与えられるものなど無いことを示すようで。 唇を重ね、指を触れればそうするほどに、もう異にされた幽明境を感じられるようだった。 もっと移り気で、気軽で、只々の別れとして思えるくらいのものであれば良かったのだろうか。 そうであればこんなふうに貴方を心配させ、呆れさせてしまいそうな別れをせずに済んだのか。 ぎゅうと、最後に指を握り込む。もう血の通わない指の肉が、少し潰れて痕がついた。 「……、こんなことしたら、怒るかな……」 ぼんやりと、浮かされたように曖昧な言葉が唇から出る。涙を吸って、息がし辛い。 懐から取り出したのは、いつか街中で誰かと交わした話題の中にあったもの。 アーモンドの花の枝を象った、プラチナの指輪だった。 小さく散りばめられたジェイドは己の瞳の色。それもまた、独善的で幼稚なものだ。 貴方の指にそれがあったなら、いつでも貴方を感じられるかもしれないと、そう思っていたのだ。 少し、貴方の指にはほんの少しだけ小さな指輪。きっと合わないと、買った時は思い返していて。 やっぱり上手くはまらないそれを無理やり、左手の薬指へと添えた。 誓い合わずに一方的に押し付けられたものに、どんな価値があるというのだろう。 (-464) 2022/08/23(Tue) 20:50:38 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ「そこは否定しませんけれどね」 少々のお行儀の悪さを咎める事はなく、ただ頷く。 ノッテのような伝手があれば、違ったのかもしれない。 でも、それは逃がしてあげられないということで―― だから、アルバが外は弱かったのは、良かったのだろう。 自分が逃げられないからこそ。 逃げる事をとっくに諦めていたたからこそ、 せめてこの美しい鳥には空で自由を得て欲しかった。 似た者同士の、でも抗い続けるあなたにこそ。 言い淀んだ答えの続きを待たずに、 オムレツを切り分けて、小さく口を開く。 ぽとり 手元の皿にケチャップが落ちた。 それにも気付かずに、口へとオムレツのかけらを運ぶ。 数度の咀嚼は口の端が緩んだままで。 「料理学校ならわかるのですが、大学ですか。 正直なところ、総額は分かりません。 ……が、入学費用くらいなら、工面できると思いますよ」 にまにまと緩んだままの口元を傾けたワイングラスで隠す。 水面に映りこんだ緑の瞳も楽し気に細められていた。 [2/2] (-465) 2022/08/23(Tue) 20:52:26 |
【置】 鳥葬 コルヴォ子どもの頃から、つくづく運の無い人生だった。 何度も死ぬような目に遭っては、望まぬ偶然が命を繋いで。 それとは対照的に、自分に関わった人間は尽く死んでいく。 それがもはや単なる偶然では片付けられない域に達した時、 人生を悲観する事を、誰が咎められようか。 他者の死が、自分のせいだなとど驕った事は無い。 人はいつかは死ぬものだ。それが偶々その時だっただけの事。 それぞれの意図、それぞれの行動があって、その結果そうなったに過ぎない。 けれどそればかり見ていれば、嫌気も差すというもの。 嫌気が差して、疲れてしまって、けれど逃げる事も許されない。 そんな閉塞感に満ちた時間が、いつまで続くかもわからない。 (L6) 2022/08/23(Tue) 20:53:15 公開: 2022/08/23(Tue) 20:55:00 |
【置】 鳥葬 コルヴォ終わりの見えない闇路は苦痛だった。 もしもそれが漸く終わるとしたら、今だと思った。 それで良いと思っていた。 けれど、本当はそうではないのかもしれない。 今更になってそんな事に気付くなんてのは、やっぱり運が無い。 (L7) 2022/08/23(Tue) 20:53:36 公開: 2022/08/23(Tue) 20:55:00 |
【秘】 天使の子供 ソニー → デッド・ベッド ヴェネリオ部屋の中の僅かな光が、貴方の薬指で輝くほんの小さな色を照らしてキラキラとしていた。 それで、何か区切りがついたように、終わりを見出したかのように。 指輪に、唇に。もう二度と開かない瞼にもう一度ずつだけキスをして。 去り際に見たのは、サイドテーブルの書き置きだった。 小さく、けれど長く、今までの多くが書き綴られていたのだろうくしゃくしゃの紙を手に取る。 「……知ってたよ。遠い国から、あんなに正確にこの国の季節の花がわかるわけないんだ。 花屋の店主さんがさ、そう言っていたから。そう、教えてくれたんだ」 貴方から託されたものは、本当は気付いていたはずなのに。 この結果はいずれ伝えるべきものを先延ばしにしていた罰なのだろう。 見下ろした表情に、最後に一度だけなんとか笑い返そうとして、うまく笑えなかった。 「さようなら、……先生。オレの、ヴェネリオ」 最後まで果たして、青年の声は大気を震わせられただろうか。 自分じゃ聞けなかった、わからなかった。貴方が教えてくれたならばいいのに。 もう叶わないことを思い浮かべて、貴方の部屋を後にした。 (-466) 2022/08/23(Tue) 20:55:11 |
マウロは、手紙を読んだ。遺されたそれに、何とも言えない顔をして。 (a54) 2022/08/23(Tue) 20:55:31 |
マウロは、「それも、知らなかったな」と言って。寂しげに、薄く笑っていた。 (a55) 2022/08/23(Tue) 20:56:16 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → 天使の子供 ソニー死体は何もしゃべらない。 死体は何もうったえない。 寂しさも、哀しさも、 苦しさも、嬉しさも、 悔しさも、愉しさも、 怒りも、 幸せも。 彼女はいつも全てを内包して、あの店先に立っていた。 そんなすべては流れ出してしまって、 もうどこにも残っていない。あなたが最後に施した死化粧が、醜い死体を僅かに彩る。 もし、彼女が生きていたのなら。 ――なんだかやと喜び、けれど余計なことをするなと唇を尖らせたかもしれない。 もし、彼女が生きていたのなら。 ――綺麗でしょう、こんなになっても? なんて、冗句になっていない冗句を飛ばして、子供のように笑ったかもしれない。 もし、彼女が生きていたのなら。 ――ありがとう、ごめんね、最後まで迷惑かけて。 けっこう、あなたのことは嫌いじゃかったの、なんて、ほんとうかうそか最後までわからないことで微笑んだかもしれない。 もし、彼女が生きていたのなら。 もし、彼女が生きていたのなら。 ――君の前で、笑顔以外をうかべることはなかっただろう。 彼女は、意地っぱりだから。 だから、彼女はもう死んでいた。 くしゃくしゃになった髪がぺとりと肌に張り付いて、 がたごとと揺れて、眠っているように傾いた。 (-467) 2022/08/23(Tue) 20:56:20 |
【置】 天使の子供 ソニー小さな部屋の中に、音楽が流れ続けている。子供のための祈り、子守唄の伴奏だ。 締め切った部屋は蒸し始めて、細く流れる血の匂いが壁に塗り込められるように充満し始めている。 バスルームの壁を背にして、乾ききっている空のバスタブの中に座り込んでいた。 此処までに至る幾つもの部屋には鍵が掛けられている。辿り着くまでには、時間が掛かるだろう。 ぼんやりと天井を見つめていた。そこに楽譜があって音符が踊っているかのように、指で辿る。 目線はタイルの色をほとんど形も判然としないままに見つめている。ジェイドの色が輝いていた。 僅かに差し込む月の光はちょうど目元を映し出していて、瞼に嵌った宝石を照らし出す。 考えていた。自分に何が残っているのかと。 親友と親の仇、そう思いこんでいた人税の目標のような誰かを失った。 仰ぎ見るように心の中にあった、甘い匂いのする眩しい明星を失ってしまった。 たった一人きりの友人を失い、己が助言を仰ぐ優しい手を失い、 己が先に順番が来たとしてもその背にして守るはずだった目上の彼を失い、 この街から逃がそうとしていた友人も、彼女が大事にしていただろう脆い存在も失ってしまった。 此処に残り続ければ自分の手に何が余るのか、何が出来るのか。考えた、筈だった。 ぼんやりと麻痺した頭は、死臭に囚われてしまったように眩んでしまって。 自分の中には何も無いのだと、ようやく気付いてしまった。 「……♪……♪……」 手の中にはくしゃくしゃの紙。手の中には一丁の拳銃。 それは誰かから買い付けたものではなくて、隠し持っていた虎の子の一丁だ。 思い出の中のメロディを鼻歌でうたってみて、それを耳で聞く。けれどもそれは、自分の声だ。 本当に欲しかった誰かの声ではない。それはもう、得られはしない。 (L8) 2022/08/23(Tue) 20:56:43 公開: 2022/08/23(Tue) 21:00:00 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → どこにも行けない ヴェルデ「……」 足が一度だけ、止まる。 あなたの、どこか大人ぶった態度に、ぱちぱちと瞬きをして。 「――誰が、あんたの母親なんかになってやるかっつうの」 そんなこと、言ってない。 あなたはそんなこと、言ってないのだ。 それなのにそんなことを言って、 ビアンカは手を揺らした。 家へ帰ろう。 あの狭苦しくて、不自由な籠の中に。 過去も未来も現在も、私たちをぎゅうぎゅうと押し込めてくるのだから、 せめてそこだけは心安らぎ、雨風をしのげるようにしよう。 「ん」 「ヴェルデ、あのね──」 ▼ (-468) 2022/08/23(Tue) 20:59:11 |
【影】 鳥葬 コルヴォ死んでも、生きても、結局はどちらも同じ事。 その事に気付いてしまったからには、もうどちらを選べもしない。 結局の所、全ては自己満足だ。 だから生きるも死ぬも、それに自分が納得できなければ。 それらは何れも決して救い足り得なくて、救いを求めてもいなくて。 だから、名もなき烏はもう誰が望む所にも行かない。 行き着く先は、誰も知らない場所であればいい。 (&2) 2022/08/23(Tue) 20:59:28 |
【置】 天使の子供 ソニー「……ああ、約束。果たしておけば、よかったかな」 ほとんど抑揚のない声が思い出したようにこぼした。誰に向けるでもない声だ。 けれども一度言葉にしてみたなら、誰かが聞いているような気がしてしまって。 叶いもしないことを、口にしてみた。 「ねえ先生、最後に。オレに、――……」 最後に口にしたのは何だっただろう。 誰も聞かない。聞こえない。届かないだけのもののまま。 その声も、心も。命も。思い出も瞳も、花の匂いも何もかも、一人のもののまま。 どこかそれに安堵しながら。 拳銃の引き金を、引いた。 (L9) 2022/08/23(Tue) 20:59:44 公開: 2022/08/23(Tue) 21:00:00 |