情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【独】 人造生物 ユスターシュ/* こんにちは。 村建て様とファントムさん、そして村の皆さんはあらためてありがとうございました。 そして途中体調不良で離脱してしまって申し訳なかったです。 大丈夫と思ってしまった自分の甘さに、反省ですね…。 今は回復していますし、ゆっくりログを追いたいな、と。 (-27) 2022/11/28(Mon) 12:30:58 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* シュゼットさん>>-30 はい…(正座)>死ぬのは〜 プロのメモにも書いてしまいましたが、お相手してくださる方にも負担かけてしまいますし、簡単に死ぬって言ったらだめだなぁと。 そして>>-32 ブランシュさんには負担おかけしてしまってすみません(土下座) お返事は無理せずで大丈夫といいますか、できれば楽しいほう優先していただきたい気持ちです。 (-33) 2022/11/28(Mon) 13:11:25 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* >>-34 それはちょっと……楽しそうではあるんですが村趣旨からかなり外れそうな気が() 殺し合うかは別として、ユスターシュ的にはお会いしてみたい人ではありましたね>シメオンさん 生前の主様をよく知っている人なのは間違いないですし、自分の中の気持ちについて考える切欠になりそうだな、とは。 (-35) 2022/11/28(Mon) 13:31:15 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* あと影街にいる想い人さんの話、すごく拾いたかったのですよね…エピが終わるまでに、なにかできたらいいなぁ。 (-36) 2022/11/28(Mon) 13:37:05 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* うむむ…(悩ましい) 実を言うと表に出しそびれた設定的にユスターシュは殺せない気はするのですよね。 美しい死に方というのはすごく同意なんですが。 あと、やっぱり美人さん(イルムヒルトさん)には笑っていてほしいというか、幸せでいてほしいな、と。 (-38) 2022/11/28(Mon) 13:55:59 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* でもこの村の男の人、シメオンさんもファントムさんもスカリオーネさんも皆可愛いと思うんですよ。 女の子もそうなので、ん、やっぱり全員可愛い。 (-66) 2022/11/28(Mon) 21:23:54 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* >>-68 その基準だと僕はたしかにかわいい気がします(自信がついた)>若さを貢ぐ >>-69 リリーさんのほうが可愛いと思うんです。 ユスターシュはほら、神話生物的なあれなので…。 >>-70 ありがとうございます…(嬉しさと恥ずかしさで五体投地) (-74) 2022/11/28(Mon) 21:47:50 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* ブランシュさんと一緒に主様の親友の迫真のロルをサンドイッチする簡単なお仕事(ごめんね) 冗談はともかく、今回ユスターシュのロルをやるにあたってSCP-999と沙耶の唄の沙耶も参考にさせてもらったので、可愛いとしたらたぶんこのあたりの成分なのかなぁと。 (-76) 2022/11/28(Mon) 21:53:25 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* シメオンさんとイルムさんの関係はいいものだなぁと、語彙力が死んだまま感想を垂れ流す…尊い…。 >>-78 メインはフランケンシュタインの怪物なんですけど、境遇の違いこそあれユスターシュは復讐放棄してるからなぁ…。 あの名前の無い怪物も、原作読んでると可哀想かつ可愛い子なんですよね。 こう、ブランシュさんは「大人の女性としての可愛らしさ」が魅力的な方だなぁと。 一言でいうと「いい女」なのですよね。 少女性とはまた違う、機知を見せつつ魅せる可愛らしさというか。 スカリオーネさんはなんだろう、色気は勿論あるんですけど、同時に相手に対する誠実さが自然と感じられるというか。 上手く言えないんですけど、強すぎない香水みたいな印象があります。 これは僕の位置からみたもので、実際に触れ合ってる人たちの感想はまた違うものになりそうですが。 (-91) 2022/11/28(Mon) 22:19:24 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 人造生物 ユスターシュ「それなら、動かないで…」 彼の前に立って視線を合わせ、唇が触れ合うほどに顔を近づけ、すぅ、と息を深く吸い込む。 ユスターシュには、ふっと、何か大事なものが体から抜けるのがわかっただろう。 (-101) 2022/11/28(Mon) 23:09:01 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――回想/此処に来るまで―― [生まれたときの最初の記憶は、冷たい石の床の上。 床の上の僕を取り囲むように描かれた赤い模様と、薄暗い蝋燭の灯。 そして、赤い模様の向こう側に見える背の高い男の人の姿。 その姿を一目見たときに思った。 ああ、このひとが、僕の主様なのだと。 あるじさま、と。 不安定な身体を蠢かせながらそう呼ぼうとしたとき。] 「―――…失敗作、か」 [彼の口から吐き捨てられたのは、 思わず身を竦ませるような、そんな冷たい声だった。 その声につられて視線を上げたとき、幾つかの目が 彼の二つの双眸と合ったように思う。 …あのとき、僕を見た主様は、 いったいどんな気持ちだったのだろう。 己の命を、己の魂を、己の人生の全てを賭して 産み出したはずの存在が、己の望みから遠くかけ離れた、 何一つ『美』など持たない存在だと知ったとき。 きっと、僕は主様を心底絶望させてしまったのだと思う。] (22) 2022/11/28(Mon) 23:46:46 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[冷たい眼差しのまま、此方に背を向けて此の場を去ろうとする彼を追いかけようとしたところで。 部屋の外…否、建物の外から罵声と怒号が響いた。 同時に、遠くから響く大きな衝撃音。 何が起こっているのかわからないまま、部屋の外へ駆け出す主様を追いかけようとしたけれど、上手く動けなくて。 物陰に隠れながら、建物の中に入ってきた人たちをどうにかやり過ごした。 訳が分からなかった。 ただ屋敷に入ってきた人たちの殺気が恐ろしくて、怖くて。 必死になって主様を探していたそのときだった。 ―――廊下の奥、開かれた扉のその向こうで、 主様が、知らない男に剣で胸を貫かれるところを見たのは。 どうして、この人たちは主様に敵意を向けるのか。 どうして、あの人は主様の命を奪ったのか。 何もわからなくて、ただ怖くて、そして悲しかった。] (23) 2022/11/28(Mon) 23:48:18 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[そうしているあいだに、主様を襲った別の誰かが建物に火を放ったのだろう。 赤い焔と煙はどんどんと、僕らがいた建物を覆っていって、 何もわからないまま、僕は建物を出ると人間たちの目を掻い潜って森の中に潜んだ。 屋敷を焼き尽した炎が漸く消えたのは、それから夜が明けた頃。 焼け焦げた残骸の外に、其処にあるものは何もなかった。 そのはず、だったけれど。 …僕が其れを見つけたのは、本当に偶然だった。 瓦礫に埋もれた地下への入口。 狭い石造りの階段を這って下りた先にあったのは、屋敷にあった其れとは別の、書斎めいた部屋だった。 其処は、主様の『思い出』が遺された部屋。 魔法や錬金術に関する研究ノートや、彼の日々の記録が綴られた日記。 これだけでも恐らく一財産になるだろうそれを見つけてからはそれを読み解くことが、僕の生きる目標になった。] (24) 2022/11/28(Mon) 23:49:38 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[とはいっても、生まれたばかりの僕は字が読めなかったから。 闇に紛れて森の向こうの人間たちの村にこっそり忍び込んでは人間の言葉や習慣を学んだ。 村の教会で、神父様が子供たちに読み書きを教えているのを屋根裏から覗いたり。 子供たちが遊んでいるのを遠くから眺めたり。 羊飼いやお百姓たち、パン屋に仕立て屋。 森で見かけた、仲睦まじい、若い恋人たち。 きっと、人間たちにとっては何気ない日常だろうその光景は、僕にとっては遠いもの。 だけど、いつしかそれらの景色は、僕にとってどうしようもなく眩しいものになっていた。] (25) 2022/11/28(Mon) 23:52:20 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[読み解きのほうも進んでいた。 主様の人となり、過去に何があって、誰を憎んで、そして僕を造るに至ったかを知った。 「全てを滅ぼせ」と主様は願った。 そしてその望みに足らないだろう僕は、あの人にとって失敗作だった。 実際、僕は失敗作だと思う。 僕は、自分の知ってる人間たちを…村の彼らを滅ぼしたくなかった。 たとえ主様を殺した人たちだとわかっていたって 僕は、村の穏やかな風景と、其処に暮らす人たちが好きだった。 たとえその人たちに自分が「化け物」と呼ばれても、仕方ないと思っていた。 だって、僕の姿は何もかもが人間とかけ離れている。 主様だって一目見て失敗作だと断じるくらい、僕は人間からは程遠い生き物。 好きになってもらえなくても 傍にいられなくても 仕方ない。―――でも、主様のことは可哀想だった。 最愛の人も、親友も、名誉も何もかもを失くして 失意の末に造り出した存在にさえ、裏切られたら、 …それはどんなに、悲しくて苦しくて、辛いことだろう。] (26) 2022/11/28(Mon) 23:55:24 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[主様の願いを叶えてあげたい気持ちと、 村人たちの穏やかで平和な日々を望む気持ちと。 そんな気持ちの板挟みになりながら過ごしていたある日のこと。 その日は、何やら朝から村が騒がしかった。 遠巻きに様子を伺っていると、村の外に出稼ぎに行っていた男たちが帰ってきたのだという。 村の広場に集まって再会を喜ぶ人たち。 今まで見たこともないくらい賑やかな村人たちの輪の中の、その中心にいたのは。 あの日、僕の目の前で主様を殺した男だった。>>23] (27) 2022/11/28(Mon) 23:56:23 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[―――殺さなければ、と思った。 僕の目の前で主様を殺したあの男。 たとえ「失敗作」と蔑まれ嫌われたとしても、僕にとってはたった一人の大切な人を奪った男。 あの男がいなければ、主様は死なずにすんだかもしれない。 もし、主様が生きていてくれたら。 あの人に、あんなふうに殺されずにすんだならば。 …もし、僕の知ってる何かが違っていたならば。 ―――こんな気持ちに、ならずに済んだのかなぁ… … 生まれて初めて内側から湧いてきた真っ黒な気持ちに、 心の中がこんがらがって。ぐちゃぐちゃに沸き上がって。 どうにかなってしまいそうだった。 具体的にどうすればいいかなんて、あのときは何も考えてなかった。 ただ、殺さなくてはいけない、と。 身体の奥の芯が痺れて、うまく考えもまとまらないまま、沸き上がってくる真っ黒な気持ちを制して、男の大きな影を追った。] (28) 2022/11/28(Mon) 23:58:36 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[広場から離れ、仲間や村人たちと別れた男が向かったのは、村の外れにある小さな一軒家。 その粗末な家の扉をノックするその背中を、物陰から見つめた。 …扉を開けたのは、小さな女の子だった。 ちょうど、あの子によく似た年頃の女の子>>0:225 男の顔を見たときの女の子の顔を、僕はよく覚えている。 一瞬驚いた表情で男を見つめた後、笑って男に抱きついて。 それから安心したのかわぁわぁと、少し離れた此方からも聞こえるような、大きな声で泣き出した。 女の子の泣き声を聞いて駆け付けたらしいその子の母親も、やっぱり同じように喜びと涙が切り混じった表情を浮かべていて。 そんな二人を、あの男はそっと自分の許に抱き寄せていた。 ……温かい、家族の絆がそこにはあった。] (29) 2022/11/29(Tue) 0:01:41 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[それからどこをどうしたのか覚えていない。 気がつけば、僕は男たちの家から離れて森を抜けて、主様の屋敷跡まで逃げていた。 …あのとき、誰にも見つからずに済んでいたのは本当に運が良かったと思う。] ……。 [屋敷の地下に潜り込んでも、 相変わらず、頭の中はうまくまとまらない。 あの小さな女の子を見るまで、沸々と沸き上がっていたはずの黒い気持ちは今はしんと静まり返って。 ただ、身体と気持ちだけがずん、とタールのように重く、身動きを取れなくさせている。] (30) 2022/11/29(Tue) 0:02:37 |
【人】 人造生物 ユスターシュ……ぼく、は。 [まとまらない、頭の中。 それでも、ただ漠然と理解できたのは。] ……僕は。 [あの男を……あの人たちを、殺せない。] (31) 2022/11/29(Tue) 0:03:01 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[――認めたくない気持ちを、理解してしまった途端。 堰を切ったように蛋白石の瞳から水が溢れてくる。 ぽろぽろと、溢れた水は地瀝青の体表を伝って石の床に滴り落ちていった。 殺せない。 殺したくない。 あんなに、殺したかったはずなのに……それでもできない。 ―――だって。 あの男が死んだら、あの小さな女の子はきっと悲しい想いをする。 ……あの日、僕がそうだったように。 主様を殺されて、僕が悲しかったように。 あの子だって、父親を殺されたら同じように悲しい。 だから…あの子の父親は殺せない。 僕と同じ想いを、誰かにさせたくはないから。] (33) 2022/11/29(Tue) 0:07:16 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[―――同時に、こうも思う。 あの日、主様がいったように僕は「失敗作」だ。 主様の願いも叶えられず、主様の仇を討つこともできなかった。 そしてたぶん、これからもきっと、そのどちらもできない。 何もできないのに、何の役にも立てないのに、どうして僕は生きているんだろう。 だったらいっそ、主様と一緒にこの屋敷で朽ちてしまえばよかったのに。 なのに、襲ってくる人たちや火が怖くて逃げてしまった。 それから、ずいぶん長いあいだ考えた。 ただひたすらに考えて、考え抜いて。そうして、思った。 ……ラ・コスタに。 主様にとってかけがえのない人たちのいた街へ。 主様の愛憎が向けられた、美しい街へ行こう。 其処にいって、村の人たちと同じくらい 美しくて、温かくて、優しいものを、この眼に沢山焼きつけて。そしたら、主様と同じところへ行こう。 そう、決意して。 僕は、主様が愛し憎んだラ・コスタへへと向かうことにした。]* (34) 2022/11/29(Tue) 0:08:58 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* 昨日からちくちく書いてた話がやっとおわった…(挟んだ人たちにはごめんなさいしつつ) ものすごく今更とは思ったんですが出しておいた方が自分が後でまとめやすいかな、と。 お目汚し失礼しました。 そして斜め読みですが新しい命が生まれると聞いてそわそわしています(わくわく) (-118) 2022/11/29(Tue) 0:15:20 |
【独】 人造生物 ユスターシュ (-141) 2022/11/29(Tue) 19:14:39 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* それとゆうべ言いそびれていたのですがブランシュさんはお返事ありがとうございます(感謝) >>-140 おぅふ…なんだかすみません(深々と土下座) 本編中に出せなかったし、このまま出さないほうがいいかとも思ったんですが、これを伏せたままだと後々のロルが難しいかと思いまして。 (といっても正確な構想がきちんとできているわけではないのですが) (-143) 2022/11/29(Tue) 19:25:20 |
【人】 人造生物 ユスターシュ―― 2日目夜/ヴンダーカマー ―― そう、なんです…? [出会った相手のことなんてそう一々覚えていない>>18 彼女の言葉に首を傾げて。 でも、それならそれで少しほっとする。 僕がこの街で出逢った人たちに何かを返したいと思うのは僕が勝手にそう望んだことで。 それで誰かが煩わしい想いをさせずにすむのならよかったと思う。] はい。 [再びの問いかけに強く頷く。 後悔はない。 寧ろ対価として安すぎるのではないかと思うのは人の姿を得て、陽の光が照らす温かな世界を見た今も変わらない。] (35) 2022/11/29(Tue) 20:54:29 |
【秘】 人造生物 ユスターシュ → 影街の魔女 ブランシュ[動かないでと言われた直後、 彼女の琥珀色とも真紅ともつかない、奇妙な色合いの双眸に此方の二つの瞳が釘付けになる。] あ…。 [時間にしてほんの数秒だったように思う。 視界いっぱいに彼女の赤い瞳と美しい顔立ちと、艶やかな唇が映っていて。 その唇が薄らと開かれたかと思うとすぅ、と息を吸う音を耳朶が拾った。 途端、身体から力が抜けて。 同時に自分の中の、『僕』という存在を形作るなにかが身体から抜けていくのがわかった。] (-158) 2022/11/29(Tue) 20:56:19 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[強烈な眩暈と脱力感に首を横に振ってどうにか正気を取り戻せば、それまでと変わらない彼女の声が聞こえた>>19 さっきと同じように自分の胸元に手を触れる。 「自分の中のなにかがなくなった」という感覚はやっぱり消えはしないけれど。それでも、後悔はなかった。] 僕のほうこそ、ありがとうございました。 [今更ながら、先程間近で見た彼女の顔を思い出して。 頬を朱く染めながら頭を下げる。 もしもの話。 ラ・コスタへの道中、彼女の噂を耳にすることがなかったら。 彼女に人の姿を与えてもらえていなかったら。 僕は化け物のままこの街の美しさも温かさを知らないで死んでいったはずだから。] (36) 2022/11/29(Tue) 20:57:36 |
【秘】 人造生物 ユスターシュ → 影街の魔女 ブランシュ[身支度を整えて、店の入り口に立つ。 店を出る前、ふと扉の前で振り返った。 旅人たちの噂話の中で魔女と呼ばれていたこの店の主は。 産まれてはじめて、僕のことを化け物と呼ばず、 そして僕の願いを叶えてくれたひと。 たとえそれが命と引き換えであったとしても、 僕には、とても嬉しかった。] こんなことを言ったら怒られるかもしれないけど 僕にとって貴女は女神様みたいな人でした。 うまく、言えないんですが――…ありがとうございました、 僕の人生で、一番綺麗だった人。 [深々と頭を下げてから、扉を開けて店を後にした]* (-162) 2022/11/29(Tue) 21:01:14 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* 遅くなってすみません。 此方にて〆させていただこうかと。 あらためて、ブランシュさんには本当にありがとうございました(感謝) (-163) 2022/11/29(Tue) 21:05:46 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* そしてちょっと今思いついたことがあるのですが、こう……。 シメオンさんに先に謝っておいたほうがいい案件だな、と(悩) (-164) 2022/11/29(Tue) 21:08:29 |
【独】 人造生物 ユスターシュ (-166) 2022/11/29(Tue) 21:20:07 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 人造生物 ユスターシュー2日目夜 ヴンダーカマーー 対価の分は確かに寿命を吸い終わり、ユスターシュもそのまま店を出るなら、それ以上引き止めるわけでもない。 彼の過去は知るわけもなし、他に行くところがあるなら自分と二度と会うことも多分ないわけで、取り立てて気に留める必要もないはずだった。 常のように、上客だから多少手心を加えたというのはなくもなかったにせよ。 ただ、店を出る前の彼の言葉に少し腕を組み、難しい顔になった。 「怒りはしないけど…女神なんかと一緒にされるのはどうもね。 まあ、でも……この街で一番綺麗と言ってもらえるのは悪くない気分ね。 その一言のためにここで住んでるようなもんだから。 ……ありがとう。気をつけてね。」 そう言って、店を出る姿を見送った** (-187) 2022/11/29(Tue) 23:17:03 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――とある女の話―― [ある女がいた。 とある小さな村の、その中でも特に貧しい家の末っ子として女は生を受けた。 幼い頃、女は愛というものを知らずに育った。 酒癖が悪い父親と高圧的で支配的な母親。 末子である女を厄介者扱いし暴力を振るう兄姉たち。 そんな家族に囲まれて育った女であったが、 成長するにつれ次第にその美しさが花開きはじめた。 そして十三歳の頃。 女の評判を聞きつけたとある男にその身を買われ、村を出ることになった。 女を買い取ったのは、当時「ラ・コスタ」という街で劇場を営んでいた好事家。 新進気鋭の女優や歌手を幾人も輩出する遣り手として名の知れたその男はまだ幼さの残るやせぎすの少女に才能を見出した。 かくして女は師となった好事家の許でその美と才能を磨き上げていった。 思えば、女にとってあの頃が一番幸せだったろう。 師の許では彼女の美貌も女優としての才も歌声の美しさも、 磨けば磨くだけ輝きを増していったのだから。 師亡き後は、高貴な人たちの望むまま、渡り鳥のように劇団を移り。 そうして、気がつけば街一番の劇団の花形として名を馳せるようになっていた] (37) 2022/11/30(Wed) 9:41:55 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[美しい女を求める者は数多いたが、その中に二人の男がいた。 嘗ての大侵攻で魔物たちの侵入を防いだ『北の勇者』。 そのうちの二人、『剣王』と『賢者』と呼ばれた男たち。 切欠は、ごく些細なものだった。 女が落としたハンカチを拾ったのが『賢者』と呼ばれた男だった。それだけの、些細な出会いだったのに。 気がつけば、賢者と会って話をする機会が増えていた。 そして、次に彼と会うのを楽しみにしている自分に気づくのにそう時間はかからなかった。 『北の賢者』という大層な肩書きとは裏腹に、その男は不器用で、口下手で、そして愚かなほどにひたむきで一途だった。] (38) 2022/11/30(Wed) 9:42:29 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[―――俺にはあいつと違って魔法の才しかないが、 それでも、俺は君と添い遂げたい。君を、幸せにしたい。 女にとって、忘れられないプロポーズ。 美や機知からは程遠い、いっそ泥臭いその台詞は、 けれども舞台の上のどんな美しい台詞より女の心を打った。 女は、愛に…幸せな家庭というものに憧れていた。 それは、女が生まれ育った家にはなかったものだった。 この人とならば幸せになれるかもしれない、 温かな家庭が作れるかもしれない、と。 賢者が生まれて初めての恋にのぼせ上がったように、 女もまた、これからの未来に幸せな夢を見ていた。] (39) 2022/11/30(Wed) 9:43:41 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[女は、プロポーズを受けた際、賢者に一つ、願いを告げた。 ―――Something old,something new, (なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの) ―――Something borrowed,something blue, (なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの) ―――And a sixpence in her shoe. (そして靴の中に6ペンス銀貨を) 当時、ラ・コスタの街で流行っていた恋歌の一つ。>>2:60 パトロン付の高名な詩人が作った詩に、これまた名のある作曲家が旋律をつけたもの。 「結婚式の当日に歌に挙がった物を身に着けると幸せになれる」 そんな噂も歌の流行と共に街に流れていて。 そうして、女は賢者に四つの品物を強請った。 特段高いものは望まなかった。 ただ、愛した男が自分のためにしてくれることが嬉しかった。] (40) 2022/11/30(Wed) 9:44:18 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[数日後、賢者は四つの品物を集めてきた。 青いものは、青金剛石の指輪。 嘗て親友の『剣王』と共に巨大な魔獣を倒した際 その地の領主から賜った青金剛石を加工したものを。 古いものは、母親の形見のブレスレット。 母曰く、嘗て仕えていた家の貴族の娘から下賜されたものを。 新しいものは、真新しい絹のハンカチ。 上等の真っ白な絹に美しい白薔薇の刺繍が施されたものを。 そして、最後の品物について、賢者は悩んだ末に親友に切り出した。 「お前の持っているピン留めを一つ貸してほしい」と。 男は親友の気持ち>>2:9に気づいていなかった…否、 気づいていてもなお目を逸らしていたのかもしれない。 自分たちの友情は、これからも変わらず有り続けると、 愚かにもそう、思い込んでいた。 そうして、賢者は親友からマント留めのピンを一つ借り受けた。 そうして、全ての品物が揃い、賢者は女にそれらを渡した。] (41) 2022/11/30(Wed) 9:45:03 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[――それから間もなくして。 女と会う約束をしていたその日の夜。 約束の刻限に家を訪ねても女は姿を現さなかった。 何度扉を叩いても、家の中にいるはずの女が応じる気配はない。 嫌な予感がした賢者は、扉を開けて家の奥へと足を踏み入れた。 女の寝室へと近づくたび、それまで嗅いだことのない噎せるような香の匂いに不安と苛立ちが募る。 …果たして、嫌な予感は的中した。 女の寝室へと足を踏み入れたとき、そこで繰り広げられていたのは見知らぬ青年たちと仲睦まじく身体を重ねる女の姿だった。 ――…それを見たときの賢者の心情は、如何ばかりであったか。 少なくとも、気も狂わんばかりだったのは間違いない。 その後、騒ぎを聞いて駆け付けた憲兵が見たのは、賢者が放った魔法の炎と斬撃とで、もはやぴくりとも動かない、瀕死の青年たちの姿だったのだから。] (42) 2022/11/30(Wed) 9:46:06 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[賢者の受難は続いた。 彼が瀕死にした青年たちは、何れも当時の街の有力者の息子たちだった。 彼等の親は皆、我が子の醜聞を隠蔽するのと同時に、賢者に対する報復として、街からの永久追放を言い渡した。 弁明の機会は与えられず、そのまま、賢者は町を追われることになる>>0:338 その頃、女は悲嘆に暮れていた>>1:10 あの夜、女は愛する賢者と共に過ごしていたはずなのに。 気がつけば、賢者は街の有力者の息子たちに暴行を加えた罪で、街を追われることになっていたのだから。 だが、そのときのことを思い出そうとしても、なぜか事件前後の記憶だけが酷く曖昧で思い出せない。 結局、女も同じく弁明できぬまま、賢者は町を出て行ってしまった。 愛する者と引き裂かれ、女は悲嘆に暮れた。 だが、その後その悲しみを払拭するかのように女は女優としての仕事に邁進し、その年の『フェス』にて女神の心を射止めるまでに至った>>1:10] (43) 2022/11/30(Wed) 9:46:58 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[――…女は知らなかった。 あの夜、友人から贈られてきた香を焚いた後、自分の家を訪ねてきたのは、賢者ではなく彼女に懸想した青年たちだったことも。 あの時焚いていた香が、強い幻覚を齎すものだったことも。 その香を贈ってきた友人――賢者の親友だった男が、悪意を持って青年たちを女の家に誘い込んだことも。 愛する男と幸福な時を過ごしていた、そう信じていたのに、 実際には知らない内に見知らぬ男たちに身体を弄ばれていたのだと。 後にその事実を知ったとき、女は悲嘆にくれ…そして堕落の道を辿った。>>1:11 役者の道から遠のき、強い酒とあの夜のそれより更に強い薬に溺れた。 それを用いて、女は屋敷に連れ込んだ男娼と身体を重ねた。 薬に溺れ現実と幻覚の境を見失った女には、もはや自分と身体を重ねる男は全て、嘗て自分が愛した男の姿に見えていた。 否、男は全て同じ顔に見えてしまっていると言ってもいい。 あれから長い年月が経っているのに、女の中では今でも男の姿は変わらないまま。 そうして、壊れていった女は次第に影街へと追いやられていき。 今はもう影街の景色の一部と化している。]* (44) 2022/11/30(Wed) 9:51:12 |
【独】 人造生物 ユスターシュ (-197) 2022/11/30(Wed) 9:58:42 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* (アンサーいただけると思ってなかったので完全にはわわしてる)(ものすごくうれしい) ありがとうございます! シメオンさん本当にすごいなぁ……。 (-209) 2022/11/30(Wed) 19:22:48 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* >>-219 シメオンさんとかスカリオーネさんとか格好良いじゃないですか。>悪い大人 ファントムさんも格好良いですが、悪い大人というより「穏やかな煉獄さん」というか光寄りの人だなぁって。 何方も好きですけど。 (-221) 2022/11/30(Wed) 20:18:23 |
【人】 人造生物 ユスターシュ―― 影街にて ―― [店主さんに礼を言って店を出た後、 夜も更けてより一層人気の絶えた影街の通りを歩いていたときだった。 不意に目の前を白い人影が通り過ぎていく。 ふらふらと彷徨うように歩みを進めるその女からは余りにも生気を感じなくて。一瞬、幽鬼の類かと思ってしまった。 ぼろぼろのショールやスカートから覗くやせ細った手足や ぼさぼさの長い髪も相まっていっそう不気味に思えたけれど。 その姿以上に驚いたのは] 『―――Something old,something new, (なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの) ―――Something borrowed,something blue, (なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの)』 [その幽鬼のような女が口ずさむ歌に覚えがあったから。] (54) 2022/11/30(Wed) 20:41:40 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――…待って!待ってください!! [咄嗟に女に声をかける。 その声が聞こえたか、暗闇にぼぅと白く浮かぶ女の顔が ゆっくりと此方を振り向いた。] 『…ユ……シュ……』 え…? 『ユスターシュ…!』 [名前を呼ぶのと同時に、女は此方に駆け寄って僕に縋りつく。そのやせ細った腕の何処にそんな力があるのかと思うくらい、強く強くしがみつかれて] (55) 2022/11/30(Wed) 20:42:30 |
【人】 人造生物 ユスターシュ『ごめんなさい…ごめんなさい……!! ずっと謝りたかった、貴方に謝りたかった!! 愛してたのに!愛して、いたのに……!!』 [影街の暗夜の通りに、ただ女の啜り泣きが響く。 僕に縋りつきながら譫言のように綴られる声にはもはや正気の色はない。 ただ、悲嘆と悔恨が入り混じった泣き声に、僕は身動きが取れなくなってしまった。] ……貴方は…。 [こんなことって、あるんだろうか。 もしかしたら、と思うことはあった。 この街にくれば会えるかもしれないと。 会ってみたいと思うことは確かにあったけれど…でも、本当は怖かった。 主様を裏切り、陥れたという彼女に出会ってしまったら あのときのような黒い気持ちに飲み込まれてしまいそうで恐ろしかった。 今度こそ、主様の望んだような生き物になってしまいそうで苦しかった。 だから、心のどこかで彼女や、彼のことを考えないようにしていた。] (56) 2022/11/30(Wed) 20:43:37 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[だけど、目の前の女が僕を見て、主様の名前を呼んで。 そして、口にしたのは謝罪だった。 …訳が、わからなかった。 とはいえ、このままじっとしているわけにもいかなくて。 少し思案した後、しがみつく彼女をどうにか制して 影街近くの移住区にある安宿に滑り込む。 その安宿の主人と思しき老人は、ちらりと僕と女を一瞥した後、 手にしていた新聞に視線を戻して、一言呟いた] 『その女はやめとけ。 どの途長くは持たないし、面倒なことになるだけだ』 [どういうことかと問いかければ。 嘆息と共に老人は女の素性について教えてくれた。 女が嘗てはこの街一番の劇場の花形女優だったこと。 男絡みのトラブルがきっかけで酒と薬に溺れ、パトロンだった男からも見放されて影街にやってきたこと。 此処に流れてきたときには既に病に犯されていて、もう長くは持たないこと。それでも時々体調が良い時は昼夜問わず歌いながら辺りを徘徊しているのだ、と。] (57) 2022/11/30(Wed) 20:44:11 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[結局、その夜は老人の宿に一泊させてもらうことになった。 そうして翌朝、老人に教えられた女の家へと向かう。 荒れ果てた小屋のようなその家には、藁を敷いたベッドの外には家具らしい家具も殆どなくて。これが、嘗てこの街一の花形と謳われた女性のものかと、なんとも言えない気持ちになる。 そっと彼女をベッドに寝かしつけたところで、ふとベッドの下に何か箱のようなものが隠されていることに気づく。 手を伸ばした先にあったのは、部屋に似つかわしくない上質な造りの、やや大きめの宝石箱。 ベッドで眠る彼女の顔をそっと一瞥してから、鍵のかけられていないそれを開けてみた。 …中に入れられていたのは、小さな銀貨と青い石の嵌められた白金の指輪。 美しい刺繍の施されたやや古い絹のハンカチ、銀と真珠のブレスレット。 少し無骨なピン留めと―――やや分厚めの封筒。 封筒の中に入っていたのは、束の間、正気を得たときに書かれたものだろう、女の絶望が綴られた手紙だった。>>50>>51] (58) 2022/11/30(Wed) 20:46:55 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[手紙を読み終えたとき。 …確かに、悲しくはあったのだけど。 でも、それ以上に胸に去来したのは安堵だった。 ――…よかった。 主様は裏切られていなかった。 一人ぼっちではなかった。 ……主様の大事な人を、殺さなくて本当によかった。 主様たちに、思うところがないわけではない。 それでも、今はただ。 ベッドで寝息を立てる彼女に寄り添うことを選んだ。] (59) 2022/11/30(Wed) 20:47:59 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[それから一週間。 僕は彼女の傍に寄り添った。 店主さんに貰ったお金を遣り繰りして、パンや生活に必要な品物を買い揃える。 それでも足りなければ主様の地下室から持ち出した宝石類を売りに出して。 部屋を掃除して、清潔なシーツをベッドに敷いて。 なんとか食べられるものを作って匙で掬っては彼女の口に運ぶ。 僕と出逢ってから、彼女は見る見るうちに弱っていった。 一度ベッドに寝かせて以降、彼女はベッドから起き上がれなくなっていた。 立ち上がることも、身体を起こすこともできないまま、ただ、ぼんやりと歌を唄って、主様の名前を呼んで何かを思い出したように微笑うだけ。 あの夜、主様と同じ顔を見て、謝罪を口にして。 そうして、心残りが消えて安堵してしまったのかもしれない。 …そう思うのは、僕の命も決して長くはないからか。 彼女と出会って、一週間経った日の午後。 彼女…ドナータは、自室のベッドの上で眠るように亡くなった。] (60) 2022/11/30(Wed) 20:49:50 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[死に顔は、穏やかなものだった。 年齢で言えば決して若くはない。 嘗ては美しかっただろう容姿は酒と薬でボロボロになり、 手も足もやせ細り、頬もこけて瞳も落ちくぼんでいたけれど 文字通り転寝をしているみたいな穏やかな顔だった。 その安らかな表情は、どこか無邪気な少女を思わせるもので。今更ながらに、主様が愛した女性の面影を彼女に見ることになった。 彼女を看取った後、どうにか安宿の老人に頼み込んで居住区の共同墓地に埋葬してもらうようお願いした。 彼女…ドナータがただ、名も無き影街の住人として存在を忘れられてしまうのが、嫌だったから。 彼女の棺に嘗て主様が贈った品物を共に入れて。 彼女が、主様と同じ場所にいけますようにと祈った。 主様も、僕が行くより愛し合った彼女に一緒にいてもらったほうが、きっといいだろうから。] …。 (61) 2022/11/30(Wed) 20:51:33 |
【独】 人造生物 ユスターシュ……あなたの子として、産まれてみたかった。 [復讐のため、何かを壊すための化け物ではなくて、 愛し合う人たちの子として、生まれてみたかった。 口にするつもりの無かった言葉を口にしてしまって思わず口許を覆って俯く。誰にも聞かれなかったことを祈りながら、再度、彼女の冥福を祈った。] (-230) 2022/11/30(Wed) 20:58:32 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* ひとまず書けたところまでを投下してみる。 …おかしいな、借りたものを返しに行くだけなのに恐ろしく時間がかかる() (-231) 2022/11/30(Wed) 20:59:46 |
【人】 人造生物 ユスターシュ―― ジョスイ邸にて ―― [向かったのは、主様の嘗ての親友が暮らす屋敷。 屋敷の前までやってきて、当然のように門番に止められれば。] この家のご主人にお伝えください。 僕の主…『北の賢者』が借りていたものを返しに来た、と。 [そう門番に告げて小さな包みと封筒を門番に託そうとする。 包みの中身は、嘗て賢者が剣王より借り受けたピン留め。 北の地で互いに背を預け、共に此の地へやってきた 掛け替えのない親友から借りたもの。>>41] (63) 2022/11/30(Wed) 21:38:48 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[もう一つの手紙には、差出人こそ書かれていないが賢者が愛したドナータが影街で息を引き取ったこと。 数年前に賢者が遠い地で命を落とした経緯について事細かに記されていた。] 『――貴方を許せと言われたら、それはできない。 ですが、僕は貴方に復讐するつもりはないし、 貴方を害そうとも思いません。 この街に来て、僕は色々な人や物を見てきました。 その中には貴方に支えられてここまできたという人もいました。>>48 僕は、貴方の人となりを全く知りません。 主様は、貴方のことを強欲な人だったと記していました。 でも、その強欲さがこの街に活気をもたらしたこと、 そして、貴方の強欲さに掬い上げられた人たちがいたこと 僕は僕自身の目でそれを見てきました。』 (64) 2022/11/30(Wed) 21:39:55 |
【人】 人造生物 ユスターシュ『主様の命に反しますが、僕は、復讐を望まない。 人間は、一人だけでは生きていけなくて。 誰かの命が失われるということは、 その人に連なる誰かが悲しむということだから。』 [主様が殺されたとき。 ドナータが息を引き取ったとき。 あのとき感じた張り裂けそうな悲しみや苦しみを、他の誰かに感じてほしくない。 それは、僕の願い。 僕自身が生きて、この街で生きる人たちに触れて思ったこと。 主様の親友にとって『美』こそが己の全てを賭して全うすべき道だというならば。 復讐を選ばない、誰かを悲しませないことが僕にとって選ぶべき道だ。] (65) 2022/11/30(Wed) 21:41:33 |
【人】 人造生物 ユスターシュ『貴方が突き進んできた『美』を貫く道に 破滅させられた人もきっとたくさんいたと思います。 僕の主様やドナータのように。 でも、貴方の『美』への姿勢に掬いあげられた人、 救われてきた人、貴方を愛した人だって きっと同じくらいいたのではないかと思います。 あらためてほしい、とは言いません。 だけど、時折でいいから自分の進んできた道を省みてほしい。 貴方の人生に関わった人たちに思いを馳せてほしい。 そして、そのなかに貴方を愛する人がいたならば ――どうか、その愛を大切にしてあげてほしいです。』 [もし、この手紙を読んだとして。 彼がこの言葉に耳を傾けてくれるかはわからない。 それでも、なにかしら石を投じたかった。 僕にとっての大切な人を、忘れないでほしかった。 彼に向けられた愛が切り捨てられることのないよう、願った。 そこに関して杞憂なのは知る由もないけれど 何れにせよこの手紙が屋敷の主の許に届く頃には、 包みと手紙を持ってきた者は既にその場を後にしているはず]* (66) 2022/11/30(Wed) 21:42:21 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* よし、やりたいことの九割はできました。 シメオンさんとイルムさんの遣り取りの邪魔をしたくないので 直接会わずに手紙にて(スルーしていただいても問題ないです) ユスターシュの幸せ……なんというか、本人的には十分幸せなので今以上って思いつかないのですよね。 (-250) 2022/11/30(Wed) 21:47:12 |
【人】 人造生物 ユスターシュ―― 後日譚/街の何処か ―― [主様の親友に手紙を渡した日の夕暮れ時。 この数日間ですっかり好きになった馴染みの宿屋の屋根の上。 陽が傾き始めて遠くの海が柑橘類の色に染まるのを見つめていた。] …。 [――歌いたければ、またいつでも呼ぶといい>>0:225 あの日、彼はそう言っていたけれど。 今は、大丈夫だろうか? 今は歌いたいというのとは少し違うし、もしかしたら忙しいかもしれないけれど。 ただ、彼にお願いしたいことがあったから] (74) 2022/11/30(Wed) 23:50:13 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――…ファントム。 聞いてほしいことがあるんです。 [この街の神出鬼没な彼の名を呼んだ。] [果たして、彼は現れてくれただろうか。 もし、姿を見せてくれたならば] 今晩は。突然呼び出してごめんなさい。 それと、来てくれてありがとうございます。 [嬉しいけれど、それと同時に少しだけ胸が痛くて 浮かべた笑い顔ははにかむような、微苦笑めいたもの。] (75) 2022/11/30(Wed) 23:51:08 |
【人】 人造生物 ユスターシュえっと、今日はお願いがあって貴方を呼んだのですが どこから話せばいいのか。 えっと……僕、人間じゃないんです。 [そこから話すのは自分が何者であるかと、この街にやってきた理由。 残りの寿命も恐らくあと幾日もないだろうこと。 そして。] あのとき、話しかけてもらえて嬉しかったです。 一緒に歌を歌えたこと、忘れられない思い出になりました。 本当に、ありがとうございました。 [この街で優しくして貰えてうれしかったことへの感謝。 一通り前提を話し終えれば既に日は沈みかけていて。 橙から深い藍へと空は目まぐるしく色を変えていく] (76) 2022/11/30(Wed) 23:52:58 |
【人】 人造生物 ユスターシュそれで、お願いなんですが。 …僕が持っている賢者の石と魔法具を 貴方に受け取ってほしいんです。 [言いながら、自分の左腕を胸へと添えると そのまま徐に身体の中へと腕を沈ませる。 まるで水の中に潜るように左腕は身体の中へ入り込み、 そうして次に腕を取り出したときには、 心臓ほどの大きさの赤く輝く石が左腕に握られていた。] (77) 2022/11/30(Wed) 23:55:04 |
【人】 人造生物 ユスターシュ僕は…、この石の力も、主様がくれた力も うまく使いこなせなかったけれども。 貴方なら、この力を街の人たちのために 使ってくれるんじゃないかって、 そう、思ったから…。 [勿論、賢者の石や魔法具たちをどう使うかは譲った彼次第。 だけど、彼はこの力を決して悪いようにはしないだろうと 短い時間なりに彼と接してそう、思ったから。 このまま自分の命が尽きて、主様が遺した物が 見知らぬ誰かに渡ってしまうよりも、誰かに託したい。 叶うなら、僕が信頼できる人に。]* (78) 2022/11/30(Wed) 23:55:27 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* 残り一日で盛大に無茶振りをしてやりたいことをすべてやり終える(わるいおとな) ただ、(無茶を振っておいてなんですが) シメオンさんとイルムさんのとき同様ファントムさんにはリリーさん最優先でお願いしたいなぁと。 ユスターシュ的には自分が使いこなせなかった賢者の石とか魔法具でも自分の死体から取られたら人によっては悪用されそうだし、そういうことを一番しなさそう(かつ街のために使ってくれそう)だと思ったファントムさんに託したいなと(※他の人たちが信用できない訳ではないです) (-278) 2022/12/01(Thu) 0:02:19 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* (早いお返事に動揺を隠せないのと、それ以上にうれしい) ありがとうございます…! 今日諸事情でお返事は夜になりそうなのですがなるべく早めに戻れるよう頑張りますね。 そしてそろそろおやすみします…** (-283) 2022/12/01(Thu) 0:37:30 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* (こっそり微笑ましく見てる) 主様周りの構想、当初は藤田和日郎の「ゴーストアンドレディ」がモチーフだったのですよね。 なので最初はガチで裏切られ設定だったのですがシメオンさんのロルを見て最終的にああいう顛末に変わりました。 そういう意味では主様、シメオンさんにものすごく救われたなぁと。 ユスターシュ自身、シメオンさんと関わることで自分の意思を持つ方向に成長できたので、本当に色々ありがとうございました(感謝)** (-297) 2022/12/01(Thu) 12:42:23 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* こんばんは。 >>93わぁいお返事ありがとうございます! きっとお忙しいだろうなと思ったのと、リュディガーさんたちのエロル素敵だったので気にせず続けて頂きたいと思っていたので、お気になさらずです。 というより僕のほうが先にスルーしてしまっていたので、その件に関してほんとうに申し訳ない。 (-358) 2022/12/01(Thu) 20:24:10 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* 魅力的だったのに拾えなかったロルが本当に多くて、その点に関しては悔しさが残ります。 プロのリュディガーさんたちの件とか二日目のシメオンさんとイルムさんの舞台とか、シメオンさんの心眼とか。 (-361) 2022/12/01(Thu) 20:29:35 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[その頼みは聞けないね>>81 そう言われて掌中の石を胸の中へと戻されればいけないとわかっていても、しゅん、とわかりやすく俯いてしまう。 それはある意味彼の在り方をわかっていないからというのもあるが。 だが、続く言葉には顔を上げて。>>81>>83 そうしてまじまじと彼の顔を見つめることだろう] …いいんですか? [死ぬというのは、消えることだと思っていた。 主様と同じところに行きたいと願っていた。 でも、心の何処かでこうも思っていた。 『失敗作』の僕に健やかな、全うな魂があるわけがないと>>0:-118 主様の許へ行きたいと願う気持ちは本物なのに、 その願いが叶う光景がどうしても思い浮ばなかった。 いつか消えゆく命と心であるならば。 だったらいっそ、どれほど短くとも人に寄り添って、素敵なもの、温かなものを心に焼きつけて。 そうして悔いなく生きて、尊い思い出を抱えたまま消えることができたらどんなに幸せだろうと、ずっと、思っていた。] (101) 2022/12/01(Thu) 21:53:50 |
【人】 人造生物 ユスターシュ……僕は、 [ずっと、人間になりたかった。 誰かの傍にいたかった。 陽のあたる温かな世界をみてみたかった。 たとえ自分がどんな願いから生まれたものだとしても、 それでも、自分が存在するこの世界はとても美しいものだと、 そう信じたかった。 そんな願いを叶えてくれた、 この街の人たちに――自分も、何かを返したい。 彼の言葉は>>83 この街にやってきて新しく生まれた願いも、 それまでの願いも肯定してくれるものだった。] (102) 2022/12/01(Thu) 21:55:50 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[胸の奥に戻された赤い石と、瞼の奥が熱い。 じわじわと視界が、双眸から零れる温かい水に歪んでいく。 いつか主様の仇を討つことができなくて零したときの水に似たそれは、だけどあのときよりもずっと温かくて、胸の内が切なくなる。] ―――…はい。 [くい、と袖で目元と頬を拭ってから踵を返して歩く彼の後を追いかけた。 これからのことは、まだ自分にもわからない。 だけど、彼らがくれたこの温かな気持ちに報いることができるのなら。僕は彼の言葉に応じよう]* (103) 2022/12/01(Thu) 21:59:58 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* 遅くなりました……!(平伏) 書いていくうちに言葉がふわっふわしてしまったのが悔しい(語彙力) >>-365 僕もシメオンさんとイルムさんのロルがとても素敵であたたかな気持ちにさせていただいているので、イルムさんはこのままの貴女でいいんじゃないかって思うんです。 (-369) 2022/12/01(Thu) 22:03:59 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* イルムさんおやすみなさい。 そして色々反応いただけたのが有難い…(感謝) >>-376 此方こそ手を差し伸べていただいてありがとうございます(深々) こう、ロルを書いていて槇原敬之の「HAPPY BIRTHDAY SONG」を思い出したなど(特にサビのあたり) (-381) 2022/12/01(Thu) 22:58:42 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* (おおっとなってる) シュゼットさんとエースさんが結ばれてる…! 置き手紙楽しみにしてます。 >>-388 (照れる)…そう言って手を差し伸べてもらっている時点でユスターシュも中の人もすごく嬉しいし救われています。 本当にありがとうございます。 (-393) 2022/12/02(Fri) 0:14:48 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* そしてうーん、もう少し書きたい気持ちはあるのですが眠気が限界になりつつあるので。 名残惜しいですがこのまま寝てしまいそうな感じが。 村建てのファントムさんにはあらためて感謝を。 そしてご一緒させていただいた村の皆さんも本当にありがとうございました。 たくさんの美しく温かい物語に触れることができて、毎日とても幸せでした。 そしてこれから寒くなりますが、身体には気をつけてお過ごしください。健康は本当に大事なので(切実) (-394) 2022/12/02(Fri) 0:22:23 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新