【人】 空虚 タチバナ― チハヤを連れ去る前/精神病棟2F廊下 ― [獲物を連れ去ろうとする直前、 絶叫が廊下に響き渡った>>119。 本来己に与えられるにふさわしい、恐怖、拒絶。 故に驚くこともなく視線を向けた。 既に闇へ飲み込まれつつあった中で残された瞳が ずろりと蠢き、蹲る男を捉える。 嗚呼、あんな子に とびきり優しくしてあげたらどうなるんだろう。 怖いのと、優しいのと、気持ちいいのと、痛いのと。 いっぱい混じって、訳が分からなくなって。 その瞳の奥に潜む後悔や怯え、 あるいは不満や言い訳、自己弁護、 もしくは救いを求める心が僅かでもあったとしたら、 きっと、死んだ後にとびきり悔いてくれるだろうに。 しかし、残念ながらどれだけ手を伸ばしても 新しく蹲った生者を捕らえることはできない。 ならば他の子の獲物になるのもいいだろう。] (155) 2022/08/12(Fri) 23:41:41 |
【人】 空虚 タチバナ[いつ死んだかなんて覚えていない。 だから鏡に映る自分を見たのも遠い昔のことだ。 彼らが己の瞳に何を重ね、何を思ったか分からない。 ただ、彼らの表情に絶望や動揺を与えられたことが 嬉しくて、愉しくて、とってもおいしそうで。 彼らが捉えた眼球に、眼光に、視線に、 彼らの望む痛みを注ごうとする。 その痛みを取り除くことで、忘れることで、 悦びから逃れられなくなるように。] (158) 2022/08/12(Fri) 23:44:45 |
【秘】 空虚 タチバナ → 勢喜 光樹[望んで生まれて来た訳じゃないのに、 生むことを選んだのは両親なのに。 全部こっちが悪いように言われて、否定されて。 じゃあ、どうしたら良かったのか教えて欲しい。 何も教えてくれないくせに、与えてくれないくせに。 生まなきゃ良かったじゃん。 そんなに嫌なら殺せば良かったじゃん。 生まれて来たらいつか死ななきゃいけないのに。 ――ううん。そうじゃない。 他人に期待しちゃいけなかった。 これまでだってそうだった。 それなら、自分で。 今すぐ、死ななきゃいけなかったんだ>>*58。] (-84) 2022/08/12(Fri) 23:45:16 |
【秘】 空虚 タチバナ → 勢喜 光樹……ね? [闇に紛れた声が届くことはあっただろうか。 にぃ、と。 三日月の形に細められた瞳が彼の前から消える。]* (-85) 2022/08/12(Fri) 23:45:50 |
【秘】 空虚 タチバナ → 四谷 隆史[彼の距離からは開ききった瞳孔は見えないだろう。 故に、ただ色濃い死の色だけが蹲る彼に突き刺さる。 怪異は何も言葉にしない。 怯え、蹲り、助けを求める男に視線を注ぐだけだ。 諦め、絶望、失望。 それは一度は信じたからこそ得られる感情。 ――誰が、誰を信じていたんだろう。 ――誰が、誰を裏切ったんだろう。 もし、彼が一瞬でもこちらを見ることがあったら、 彼のよく知る死の色を携えて、 何もかもを許すように微笑んでみせよう。 彼が夢見たかもしれないカタチ、 しかし内に潜む瞳は過去を思い起こす死を湛え。 その心を惑わせようとした。]* (-86) 2022/08/12(Fri) 23:47:02 |
【人】 空虚 タチバナ[邂逅は一瞬で、別離は緩慢で容易だった。 周囲に満ちた闇は怪異と似た色をしていたけれど、 そこにあなたを見つめる瞳はもう、ない。]* (159) 2022/08/12(Fri) 23:47:43 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a45) 2022/08/12(Fri) 23:49:41 |
【独】 空虚 タチバナ/* 愛子ちゃんとヒルコさん 勢喜さん四谷さん カナちゃん 千早さん タチバナ こうか 新現在地を提示するか悩む図 千早さんのお返事の自由度を残したいし朝返してくれるゆるぎない信頼があるし更新タイミング的にもちょうどよさそうだしこのままでいいか 千早さんはいっぱい寝てね ありがとね (-87) 2022/08/12(Fri) 23:56:38 |
【人】 空虚 タチバナ[彼女が立ち上がると拘束具は掻き消え、 こちらの胸に穿たれた穴にも興味を示さない>>161。 いや、興味がないというよりは、 そもそも認識できていないという方が正しいか。 彼女こそ夢をまことにしたのかもしれないが、 ]残念ながら当時の私の内に在る言葉ではなかった。 こんにちは……カナさん。 [彼女が名を告げたから、私もタチバナと返した。 姓で呼ばれることを好まない彼女に続こうとした口は なぜか何の音も発してくれず、今に至る。 微笑みを浮かべる彼女は、 まるで今でも生きているかのように談笑する。 私はそれに合わせることもできず、 いつも言葉少なに返すことしかできない。] (177) 2022/08/13(Sat) 1:10:11 |
【人】 空虚 タチバナえ……。 [その日、彼女は私の髪を褒めた。 視線を下ろすと無気力だった内に伸びた黒い髪が 背と腕を覆うようだった。] ……一度でいいから、伸ばしてみたかったの。 染めたら手入れが大変そうだし。 [嘘だ。けれど半分は本当だった。 染めていないのはただ放置していただけだが、 小さい頃からずっと長い髪には憧れていた。 ……でも、髪を引っ張られる時、長い方が痛いから。 床に落ちた髪の毛にイライラされるから。 胸の穴がそうであるように、 長く伸びた黒い髪も死の証なのかもしれない。] (178) 2022/08/13(Sat) 1:10:32 |
【人】 空虚 タチバナカナさん……こそ、きれいね。 [自分のことなど考えても仕方ない。 話を逸らすように彼女の髪色に触れた。 二十年近く染め直さずに色を保てるなど 生者にはありえないことだけれど、 それが彼女の望む夢ならば決して壊すことはない。] 陽にあたったら…… ……きっと、もっときれいなんでしょうね。 [すっかり廃れてしまった病院は 壊れた機器や破れたカーテン、 外の手入れをなされていないことも相まって、 昔より薄暗くなってしまったことだろう。 異界化が始まれば尚のこと。ここは夜に包まれる。] (179) 2022/08/13(Sat) 1:11:02 |
【人】 空虚 タチバナ…………それじゃあ。 [きらきらしたあの色が見れないことだけは、 ほんの少しだけもったいないように思った。 それを決して口にすることはないまま、 いつものように彼女の夢から離れる。]** (180) 2022/08/13(Sat) 1:11:40 |
(a48) 2022/08/13(Sat) 1:17:09 |
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