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【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「準備はできてるな、車で話すか。 目的地は、ない。適当に走らせろ」 稀に指示をされる奇妙なルート取りは、密談に主に使われる。 しかし機密性があまり高くなく、婆に寄れば即座に現場に向かう舵もついでにとることができるような……まさしく『仕事』の話だ。 「リックは外回り、今からは孤児院とお前の話だ」 後部座席を陣取って、武器の場所の確認をする。 顔色をあまり見られないようにバックミラーの死角に寄れば、窓の外を見ながら呟いた。 「まずずっと気になってたんだが……。 お前、 裏切り者の自覚はあるのか。 できるだけ死に方は選ばせてやる、だから聞くんだが…… ボスがいない今、お前自身は殺されたいか」 質問の意図は遠回しに伝えられる。 それはファミリーに参入している経緯に関係しているだろう。ヴェネリオにどこまで情報があるかは知れないが、少なくとも貴方は、『裏切り者であるのなら死ね、死に方は選ばさせてやる』と問われている。 同時に『お前の忠誠は"どこ"にあるか』と聞いているのもあるだろう。 (-188) 2022/08/10(Wed) 3:58:36 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー/* 業務連絡拝読致しました。 いつ頃についたものでしょうか? 場合によっては知る機会は孤児院でのシャワーでしか想像がつかないので何か良い案があればよろしくお願いします。 (-189) 2022/08/10(Wed) 4:10:18 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「立場がある身なのに、ふらふら歩いたりなんかするから……心配だよ。 禁酒法時代のスターだって、店の仕事に勤しんでるところで危ない目に合ったんだぜ。 オレだったらアンタを一人になんてしておかない」 どこに耳があるかもわからないから、口にする言葉は慎重に選ぶ。 相手の遠回りした言い方が何を指しているのかはきちんと理解した上で、だ。 裏社会に潜れば、彼が幹部である身を知るものはその功績に相応しいほどに居る。 只々の木っ端である男とは、違う。わかっている、だのに。 風は思う方向に吹いていかなかったのか、聞きとがめたように眉間に皺を寄せる。 よく動く表情は心中をよくよく反映してしまうらしい。 「ええ! そんなに忙しいの? オレ寂しいよ、先生に会えないの……どうしてもどこかで会えない? 別に直接顔を合わせなくったって、電話してくれるだけでもいいよ。 今だってずいぶん我慢してるんだ、オレ」 よく懐いた子犬というには、些か過剰に甘えすぎて思えるくらい。 一歩詰め寄って、上背の足りない頭が見上げてくうくうと鳴く。 近づけば襟首からはヴァニラのように甘いカプチーノの匂いが立ち上がった。 いつも吸っている、トスカーノ・スタイルのシガリロに着香された匂いだ。 仕様のないワガママは言うけれど、与えられた飴にはすぐに飛びついて。 「本当? じゃあ配達もすぐ切り上げちゃうね。 ねえ、オレはどれくらい先生の時間をもらえるの?」 (-191) 2022/08/10(Wed) 4:30:30 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ/* タトゥーを入れたのは5年前、孤児院を出て市井に混じった後のことのようです。 その頃にはまだファミリーに属した様子もなく、出身からノッテ寄りの恩恵を得ていました。 ソニーはヴェネリオさんに対しては見ての通りのような感じですので、 自分で稼ぎを得られるようになってきた頃に一丁前になった証として入れて、 喜び勇んではしゃいで、色の入った頃にわざわざ見せに来たんじゃないでしょうか。 ギリギリまで下着を下げても見えはするので、そんな感じにして、おそらく。 (-192) 2022/08/10(Wed) 4:34:32 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ烏はその所以など気にもせず、ただ喰い余りの屍を啄むだけ。 シチリアの神話の烏のように、約定を違えない限り鳴かずに居た。 それゆえにコルヴォ・ロッソは今日まで生き残って来た。 たとえ愚昧であっても、一度たりとも出過ぎた真似はしなかった。 それが今になって、ゴミ袋の中からゴミを引き摺り出し、 喧しく鳴き立てるような真似をしている。 どのような心境の変化によるものかは、定かではない。 「謙虚なばかりでは、巣は守れんでしょう」 実に心にもない言葉だ。 死体の所以が掃除屋、ひいてはノッテに都合の悪いものであっても 仮にこの詮索が、自らを死に追い遣る事になったとしても。 実のところは、どうなっても然程構いはしないのだ。 「たまたま悪くなっていたものを食ったんだか、 或いは最初から食うべきでないものだったのか。 わかったもんじゃありませんが、まあそんなところです」 「だもんで今は、"烏"は芥溜に置いて来ましたよ」 必要なら取ってきますがね。続く言葉が言外に示すのは、 少なくとも責任だの何だのを追及したいわけではないという事。 (-193) 2022/08/10(Wed) 5:06:20 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ何れにしても、向けられた背を追わないという事は無い。 一人であっても重々しい葬列のように、数歩後ろを付いて歩く。 その傍らに、半ば独り言のように言葉を転がして。 「俺はあの人の事は信用しています」 「あの人が傍に置いていた、あんた達の事もね」 停められた一つの車の前へと着けば、 開かれた扉を一瞥したのち、気後れもせず乗り込んだ。 世迷い言、実に結構。 これもまた、単なる死に損ないの譫言だ。 何を気にする事も無いものだ。 (-194) 2022/08/10(Wed) 5:09:02 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「誰かに知られるぐらいなら壊せ 死んでも広めるなよ」 「ロッシを中心に、各国の情報屋と手を組んで かきこんだ情報網だ。 ここら一帯の店を盗聴ができて、張ってれば情勢を知れる。 適当なパソコンで開くな、あとで用意してやるから」 「……大抵誰かの声がする。 俺はそれを頼りに――争いを殺してきた」 都合のいいものではないが、ある程度の情報を頼りに絞れば重役の会話は聞ける。黒だったのか、白だったのか。もうそれさえわかれば詳細など要らない。 火種を見つければ、中身は本職に暴かせることがこの街では可能だ。 平和な世を望んでいるかって? そんな大層な願いを持っているわけじゃない。 もう既に、この魂が争いに魅いられている。 欲しいのだ、血を血で洗う醜い抗争と汚職と、それを裁く馬鹿げた機会が。 俺は早死にするだろう、ファミリーの敵は誰でも殺す。 きっと、死ぬまでネズミを食い荒らすのだ。 「毎日でも殺めないと俺は」 復讐と似通った執着の色、すっかり酔いも冷めた顔は貴方の目を見ていない。 「帰るぞ」 後部座席で目を閉じた男は、また何処かの人間の名を浮かべている。 次に始末するのは、誰にしよう、と。 (-202) 2022/08/10(Wed) 13:08:04 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「……了解。って、俺の話ですか? そんなドライブ含んで時間取ってもらえるとは、いやぁなかなかに贅沢だなぁ」 業務と違う部類の内容とはいえ、ファミリーの一員ならこの程度はこなせないとお話にならない。 この時点で呆れられないように、と思いつつも口数は対して減らないのは、ある種自分を保つためか。 いずれにせよ、あなたの言葉にもいつもの緩さを含んだ表情しかミラーに写り込まない。 「俺は、ノッテもボスも貴方も。 裏切ったつもりは一度もありませんよ。 期待という分にぁわかりませんけど」 「じゃなきゃ、殺されるかもしれないのに戻ってきませんよ」 ミラーに視線をやる。あなたの表情を見るつもりではあったが、位置を変えられていて読み辛い。 ただ、変えようとする意図はあったのが見れた。 それだけで満足した部分もある。 「どんな事故だろうと、記憶喪失で半年も報告無しなんて、裏切る気がなくても処分されるのは仕方のない。……その上で」 「死にたくはないですね。"まだ"」 「この情勢でボスが一時でも俺を放置していたのは、 ほんの少しでも尽力の期待があったからでしょう。 まあ期待されなくても元々するつもりでしたが。 ……だからまあ、殺すにしてもこの祭りが 落ち着いた後にして貰いたいのが本音です」 こんなのでいいですか?とばかりに、信号で停車中なのをいい事に振り返って直接聞いてくる。 (-203) 2022/08/10(Wed) 13:58:28 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「何年いると思ってるんだ、その言葉をそのまま返してやる」 「先代がずっと傍においたボスに忠誠を誓わないわけがない」 男の魂が何処に囚われているかの所在は明かすことはない。 ファミリーの多くが既に死んだ者に囚われているだろう。 死者に捧げたもの達のその心の行く末は。 存外に脆く、移ろいやすい。 確かにあるのは血の盟約と、家族の絆、というものにつきるのだろう。なんとも甘く、ファミリーに似合わないものが残っている。 「……本当にどういう風の吹き回しだ」 言外に死ぬつもりなのか、と加えながら互いに命を預けた車は発車した。返事はなくもと気にはしない。 互いの立場はもちろん酔っぱらいに礼儀はいらない、懐の引き金をに手がかかるのは殺意が見えた瞬間だ。 「ボスはとんだファムファタールだった。 その手から餌を求めて鳴いてるのは猫一匹で済みやしない」 (-204) 2022/08/10(Wed) 14:03:34 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴはずれのガムを引いて、口に放り込む。 咀嚼しながら、暇つぶしか。と一瞬張り詰めた緊張をほどいた。 「……そうだなあ、前に寄越したやつももう古い。 身なりぐらい整えておけ、代わりもので居られるのもあと少しかもしれないぞ」 一歩二歩、歩き出して、 適当な タクシーを捕まえる立ち止まって会話し続けるには些か目立つし、部下を巻き込むのもごめんだ。 「乗れ、雑談ならこっちでだ。 家まで来たいのならご招待してやろうか?」 (-208) 2022/08/10(Wed) 15:33:18 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ結句部外者に過ぎないアソシエーテは、血の掟に縛られない。 路地裏に捨て置かれた子どもは家族を知る事無く育ち、 恩義はあれど、ゴミ溜めに神は無く、信仰があるはずもない。 つまりは死者に捧げるものなど初めから持ち合わせてはいない。 「何も。俺の考えてる事は、初めから変わっちゃいませんよ」 今更後を追うつもりになった、なんて滑稽な話があるものか。 強いて言うのなら、この掃除屋の心の在り処は常に死にあった。 死んでいないだけで、生きているとも言い難いこの死に損ないは 掃除屋という道を選んだ時には既に死ぬつもりで居た。 そして、これからも。 「ただ俺という死に損ないが、 自然な形で、正しく死体になる時を待っているだけだ。 恩や死んだ人間を大義名分になんかしやしませんとも。 くだらない自殺願望に人様を付き合わせるつもりもね……」 葬式じみて陰のある声色は、いつも通りの事でしかない。 座席に体重を預け、眇目がそちらを見遣れど警戒の色も無く。 行き先なんて気にもしない。黒鉄に手を伸ばすのは、 殺意を見せなければ話が進まないと判断した時だけだ。 (-210) 2022/08/10(Wed) 16:38:00 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「頼まれでもしなければ、の話にはなりますがね」 頼まれもしていないのに、勝手に死ぬほど考え無しでもない。 それがたとえ炉端の石のような身元不明者一人であっても、 裏社会の末席に連なる者が死んだという事実が残すものは 形があるにしろ、無いにしろ、何れも実に厄介なものだ。 「ボスに惚れ込んだ方々を、悪く言うつもりはありませんが。 俺は餌や情欲しさに動くわけじゃありません。 何もかもただの自己満足だ。あんたは違いますか?」 とはいえ、些か身の振り方に迷っているのも事実ではあった。 だから、良い紹介先があるなら聞くだけ聞きますよ、と。 そう続けはして、けれど。 「俺はボスのガキでも、あんたのガキでも、ペットでもない。 ただの使い走りだ。面倒を見る必要なんか無いでしょう。 あんたは俺を都合良く使えばそれで良いんですよ」 冷笑に言葉を乗せて、自らその先をつぶした。 それを敢えて拾い上げようとするのは、人の勝手だけれど。 死に損ないに斡旋する先は、地獄だけで十分だとも。 (-212) 2022/08/10(Wed) 16:38:59 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「……なるほど、それは確かに誰にも知られるわけにはいきませんね」 背中にゾクリとするものを感じた。 それは自分に迫る死の気配なのか、それとも目の前の上司が纏う死の気配なのかは判断がつけられそうもない。 それでも、この上司が争いそのものに魅入られてしまっている事を頭の何処かで理解してしまった。 自分が拾われた頃からそうだっただろうか? 当時はまだ、ここまでの状態ではなかったように思うが、それでもこれだけ手間のかかった情報網は一朝一夕で作れるはずはない。きっと、この上司はもう何年も魅入られてしまったままなのだ。 だから静止などできるはずもない。 その小さなつぶやきも、執着に染められた目の色も正しく理解してしまった。 ”死に急ぐなと”いう言葉をそのまま返してやりたいが、そんな興が醒めるような事を言うべきではないだろう。 付き従うと決めた部下に出来ることは、後始末と 最悪の結果にならないための対処 につきる。「了解、ボス。行き先は―――アジトでいいですね」 今度こそやっと、部下は大人しくなった上司の回収というミッションを成功させた。 それはこの10年で慣れきった対応だ。 (-214) 2022/08/10(Wed) 17:09:47 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…そうして気を張り続けると、酒の量が増えるぞ、兄弟。」 やっと解けた警戒に、友人らしいとは思いながらも、気遣うような、揶揄うような言葉を投げる。この男なりの気遣いではある。 「そうさな。俺がこうしていられるのも、互いにこうして顔を合わせるのも最後かもしれん。まあ、そうなったらその時はその時だがね。」 「ほう。ご招待いただけるのであればありがたく甘えるとしようか。折角だ、茶でもしばくか?」 なんて、くつくつと笑いながら貴方に返すのだ。 (-217) 2022/08/10(Wed) 17:47:38 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「はは、熱烈だな。 俺だって お前たち を一人にさせないさ。その為に働いているんだぜ? 命のひとつやふたつぐらいくれてやる」 『冗談じゃない』言葉は施設の子供にも、貴方にも向けられる。 どこの家族になろうとも目にかけた子供たちの将来は見届けてきた、全ての行動が打算的じゃなかったとは言えないソレへも真心を込めて。 それももうじきで終わり、これでよかったんだ。関わりなんていつでも断ち切れる程度が。 「新しい事業を始めるんだよ、 落ち着くまでは気安く時間はとれない。 その賢い頭なら聞き分けてくれ、電話ぐらいは出てやるから」 塩しょっぱい後味を上書きするように、甘い豆の香りが鼻腔をくすぐって。 飛び付いてきた子犬を拾い上げるような仕草で頭を撫でてやる。 しかし、この汚れた手で引きずり込むのは、真の家族たちで十分だろう。 「……そうだなあ、店の灯りが落ちるまで。 まさかその年で子守唄まで欲しいなんて言わないよな」 (-225) 2022/08/10(Wed) 22:02:47 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「そうかい、 それは残念だ 」身内一人殺すのも厭わないその瞳は、窓の外を見たまま動かない。分かりやすい命乞いに、気持ちがいい台詞。ボスなら手をつけないような品目のフルコースだと感じた。 「アンダーボスに不確定要素は殺せと命令された。 ボス以外の言うことは聞かんとはね除けたが……お前は少々気味が悪い」 視線だけ正面に寄越し、口元だけ笑って見せる。 このファミリーに裏切り者なんているわけがない。 いるのは不都合な思想を持った輩と、手のつけられなくなった気印だ。 「その忠誠、精々死んで証明しろ。 死体まで粗末に扱うような人間じゃあない、 体が擦りきれるまで働いて尽くせ……そうしたらお前はどこにいっても兄弟だよ」 慰めにもならない言葉を紡いで、また視線を外に映した。 上層部の真意を読み取れなかった人間ではないだろう、ならば何処までも足掻いてしがみついてくればいい。 黙っているだけで欲しいものが手に入るような甘い組織ではない。 「漸く殺せると思ったんだがなあ、上手くいかねえな世の中は。 まったく、手が震えて仕方ねえ……」 (-226) 2022/08/10(Wed) 22:35:14 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォどの言葉も、受け止め手いるようで流していた男もひとつの言葉でリズムを刻んでいた指を止める。 何もかもただの自己満足だ。あんたは違いますか? 「自己満……か」 酒癖がひどくなった のは、10数年前からか。大きな抗争でしか会うこともなかった貴方に、はじめて個人で『ゴミ』を投げ渡して笑ったのだ。片付けが得意ではないんだ、と。 定期的に頼るようになった彼から渡される遺体は、アルバファミリーの末端からただのごろつきまで多様であり、時には日が経っているのもあっただろう。 きまって本人から渡されるそのゴミはどこをどう見てもプライベートから出てきたものだった。 「確かに首輪の先はもうちぎれちまって 神でもなければ掴めないなあ」 これを聞けば老体たちは怒り心頭に違いない。 ただこの椅子に座って手に入れられる地位は都合がいい、その分の責務ぐらいこの街に生まれた男として成し遂げてやるだけ。 革命なんて起こしても得にならない。ようは己の欲さえ満たせれば生死はおろか、周りの事なんざしったことではないのだ。 それにしても死に触れつつも、怠惰に生き続け、手を引かれる前に落ちていく憐れな鳥畜生。なんとも悲劇じゃないか。 (-233) 2022/08/11(Thu) 1:17:24 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「雑種犬に盛った猫、ネズミ畜生に、―――…… この祭りに乗じてか街に馴染まない異臭がしてる。 悪臭の中じゃ酒が不味くなるだろ、だから俺の視界に入り次第殺してんだよ」 冗談に決まっている。 視界にはいった、なんて生やさしいものじゃない。 異物が入ってきたといち早く気づいていたこの男は、はなから彼らを生かしてこの地を出すつもりなどなくて。 不必要な殺しまで進んでやるものだから、誰にも望まれていない死体はここ数日で山になっていた。 「ネズミの家族にもお名前があるらしくて、聞き覚えのない名前も多くてなあ。 だから 、アルファベット順に一匹ずつ遊んでんだよ 。あの日以外はお前じゃないの掃除屋も使ってな……、あー……答えになってるか?」一瞬高揚した声。瞳の奥に潜んでいる闇は、死の先に誘われることを拒んでいない。さもそうであるべきだと、いつの日かまでその手で命を奪うことにとりつかれているようにも聞こえてきて。 「暇なら死ぬまで足元で転がっていろよ」 「俺はよお、片付けは得意ではないんだ」 とっくに地獄への片道切符は握っている。 車が止まった先は、ヴェネリオの所有する隠れ家の幾つかある内のひとつであった。 (-235) 2022/08/11(Thu) 1:30:36 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「結局茶に付き合うことになるのか。 このままじゃ無駄に体が健康にされちまうよ」 酒飲みだったこの男が狂うように飲み始めたのはここ十数年、先代が亡くなってからしばらくだった。 鼻のきく連中ならシガレットではない煙の香りは感じるし、靴がいつも洗われてるのも気づいている。 しかし、この男を止めることはなかった。ファミリーに不都合なことは一切しない。その信条だけは守られていたから。 つまり何かあろうものなら、 「それも自業自得、か」 それにつきる。 親友のだる絡みをうけつつ。 ひとつの隠れ家に招けば、ナッツでも用意しつつざれ言をぼやく。ある種の拒絶と、確認のようなものだ。 「そういえばお前、ここに何でいるんだったか。 ……俺が死んだら 帰ったらどうだ。 こんなときに冗談は言わない、己を死なせることぐらい簡単だろう?」 (-237) 2022/08/11(Thu) 3:00:14 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ結局の所、あなたが何を聞いていても、聞いていなくても。 死に損ないには、どうだって構わない事だったのだろう。故に、 自分の話は続けない。全ては時間潰しの他愛無い話でしかない。 元より人様に語るほどの過去も無い男だ。 「Sì. あんたが俺に話す事がそれだけだってなら、 俺への答えはそれで十分です」 そして、今更誰かの世話を焼くような立派な人間でもない。 初めて仕事を寄越された日も、余計な事は一つとして言わず 床に転がされた『ゴミ』を一瞥して、ただ頷いた。 それが明らかに私用で発生したものであったとしても。 丸一晩を費やして、 切り分けられた屍肉を小さな火葬炉で何回にも分けて灰にした。 そうして死体を綺麗に始末してしまった。 これまでに積み上げられて来た死体もきっと同様に。 「言われずとも、コルヴォはあんたの足元で 死ぬまでは、黙って転がってくるゴミを啄むだけですとも たとえそれが、身内のものであったとしてもね…」 どちらが、とは言わない。 誰が死に向かっていたとて、きっとこの掃除屋は気にもしない。 あなたの周囲は、そうもいかないだろうが。地位を得るとはそういう事だ。 死体の出処や所以だってそうだ。 無駄な仕事を望み好んでしたいわけでもないが、 それが意図された無駄なら、別にそれで構わない。 (-239) 2022/08/11(Thu) 5:53:18 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「とはいえ、身内の死体を処分するなんてごめんです。 極力は誰だってそうでしょう。死体が必要無いなら、 くたばったって誰に手間を掛けさせもしませんよ。 あんた、烏の死骸を見た事がありますか?」 答えはきっと否だろう。 烏同士は目を啄かないが、仲間が屍となれば共食いをする。 死んだ後には、何も残らない。 そうでなければならない。 「まあ、この頃は掃除屋が死体を作る事も少なくはないですが」 「後片付けを適任に回すあんたなら、 そんなもの、余計に見る事は無いでしょうね」 自ら投げ掛けた問いを、乾いた声音が一笑に付した。 そうして徐に停車した先で、喪服姿はあなたが降りた後に続く。 やはり語るほどの事など何も無い死に損ないには、 酒の力を借りなければ話せないような事など、無いけれど。 何だって建前として必要なら、それでいい。 (-240) 2022/08/11(Thu) 5:53:57 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「はぁ、残念。そうなんですね。 殺せなかった残念ですか。殺さずに済んだ残念ですか」 喜ぶや訝しむなんて感情ならわかりやすいのだが、 冒頭がおおよそ語っている通り、 本当に思ったままを呟いている可能性もありかねない声色。 「Sì, Signore. 気味が悪いなんて酷いなぁ。 敬愛はしていますけど、盲信してるつもりはないですよ。 手の震えが苦しすぎるなら今が狙い目らしいですね」 無論こんな所で無意味な殉職者を出すとは思えないとの事だが、 昔から失礼に入るか入らないかの絶妙にやや向こう見ずの発言がチラホラ見え隠れする男だった。 最も、1年前は本当に心から悪意なくそう言っている素振りがあったが、心境の変化でもあったのか。 会話の為の皮肉やジョークを理解しだしたきらいがある……と、貴方ほどにもなれば気付いているかもしれない。 「同じように命を賭けられるって豪語する人は多いですけど、 その辺り、個人的には違う感覚を覚えますね。 ヴェネリオさんはどちらの方がお好みですか」 命を賭けるにしても気質がある上でのどちらかが? それともう一つ、とばかりに追記のように、 「貴方もやはり組織の為に殉職したい人ですか」 (-245) 2022/08/11(Thu) 7:22:05 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「……」 ああ、素っ気ない。 柔らかい言葉の中に混じる暖かな拒絶に、無言の抗議が向けられた。 見上げるジェイドの瞳はちゃんと、貴方が孤児院や自分から距離を取ろうとしているのだって、 受け取って、理解してしまう。無知な子供だったならよかったのに。 眉を下げ、反対に上目遣いに瞼は丸く開いて。 外向きの顔というには剥き出しの感情は、内心の混じった不服まで表してしまう。 「聞き分けたなら、手のかからない子供になっちゃうんだろ。 オレはもう少しだけでもアンタの手を煩わせていたいよ、先生。 ……案外アンタってそそっかしいよね、ほら」 頭を撫でる手の感触を受けて、気持ちよさそうに目を細めはする。 けれど目線は逸らされないまま、じっとレンズの向こうの深い色を見て。 ちら、とその目が僅かばかり下に落ちた。 少しだけ背伸びをして、 → /* 指 (-247) 2022/08/11(Thu) 9:38:21 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「ついてる」 つい、と滑らかな指が相手の口元に伸ばされる。 耳の下から顎までの稜線に指を掛けて、親指は相手の口元を拭った。 皮膚の張った顎下から耳朶に掛けてを、指の腹が掠めていった。 じわりと、帯びた熱が滲みていく。 そうする前に避けられたかもしれない。 一連の話は、そうなるかもしれなかっただけ、に終わるのかも。 どちらにせよ本当に揚げ物のクズがついていたのかは、もうわからなくなった。 「ねだれば、子守唄も歌ってくれる?」 (-248) 2022/08/11(Thu) 9:47:55 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「幹部に座ってる椅子の責任の分、 同じ墓に骨は埋めるつもりだが?」 殉職という言葉に顔をあげて、虚ろわぬ視線を向けた。 当たり前であるかのように、それが義務であり定めであるからだ。そうなることを疑ってもいなく、拒んでもいない。これは昔から変わらない目だった、いつかを境にここが本当の家族になってしまったから。 「どちらと言われてもな、死ぬ瞬間まですべての人間を信じてはいない。好みは嘘でもすなおに頷く奴だが。 そうなれないのを気にするような必要はない。 重要なのは、何を為せるかだ」 組織のために、なによりも所属する己の魂の鼓舞するままに。 音もなく丁寧に車が止まればそこは景色のいい海沿いの路地だ、祭りの花が所々に生けてあり人気がなくとも活気づいて見える。 「……盲信したいものぐらい、自分で決めるんだな。 俺は、もうこの暮らし以外が見えなくなってる」 『孤児院の援助の引き継ぎを頼みたい。』 ついでのように語られた言葉はは男が大切にしていた、ノッテにしては珍しく善良な仕事だ。 昔こぼしたことがある、先代から頼まれて誰にも渡したことのない子供たちとの会合。記念日、祝祭日に向かって菓子やら玩具を届ける、そしてめぼしくどこかの職で輝けそうな人間を引き抜いて傘下におさめる。なんとも平和で、血なまぐさい争いを忘れられるそんな仕事。 「 俺はこの祭りで遊び抜くつもりしかないんだ。 生き残れたらそんときは、お前もいい席が手に入るようになってるかもな」 (-251) 2022/08/11(Thu) 12:43:55 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「っ」 一歩、その一歩を反射で拒む程には時間は十分すぎて口の端に触れた熱が残る場所にまた自らの指を当てた。 少しだけでいい、夜を嗤うのは愚者の定め。 花を愛でる日常を捨て朝を蹴り放つまでに。 「いい子に育ててきたつもりだったんだが、どこで間違えたのやら」 Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio. 愛する家族も部下も、右腕ですらいかなる時にも切り落とせる。 それが一人で幹部に成り上がった男の轍の跡。 この優しい姿を見せるのも最後になるのかもしれないのなら、 「……今晩だけな」 挨拶ぐらいはしてやろうと。 懐にある鉄の塊がやけに重く感じた。 (-254) 2022/08/11(Thu) 13:21:05 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「見たことはないが……」 鍵を開けて香るのは この男のものではないシガレットと僅かな香水の香り。 「鳥っ子一人の面倒も見れないような兄弟はいないな」 子供に言い聞かせるような口調で優しく告げ 適当な椅子を指してやる。 「もし そんなこと があろうことなら。優しく頭を撫でて子守唄を歌い、更には寝物語を聞かせてやろう。」 仕事話はあとにしつつ、キッチンに潜ってしばらく。 テーブルの上にはネズミたちの名前が連なった書類が置かれている。みることがあるのならば、見知らぬ名前の中に見知った名前を見つけることがあるのかもしれないが、この二人の間に彼らの会話がなされることは万が一にもなさそうだ。 「くたばった先に手に入るものなんてあるのかね」 目の前におかれたグラスに注がれた赤に、切り分けられたミートパイ、無言で差し出されたが小さな晩餐に参加しないことな許されるわけもなく。 やがて、それぞれ抱えるものを持ち別れていく。 そうして束の間の時間は過ぎていっただろう。 (-260) 2022/08/11(Thu) 19:06:05 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「んー。盲信したいわけじゃあないですねぇ」 『絶対嫌ってほどでもないですが』 続けて重ねつつ、周囲を確認してから そこに目に入った花々の一瞬目を瞠るも、すぐに咳払いをして。 貴方が外に降りるようなら後ろの扉を開くだろう。 「"家族"って、愛しはしても、 俺は盲信するのが普通とは思えなかったんですよ。 ほんの微かに触れた程度ですから若いって言われちゃそれまでですが」 「だから貴方みたいに俺は孤児院を"家族"とは考えない部類で、 何より俺の立場のお粗末さは先程貴方が述べたのに 一体何の風の吹き回しですか、急に」 僅かにむっと不安げな様相を見せる。 提案を拒否しているのではなく、その提案をしてきた意味の方に対するものだ。 「貴方以外に一番彼らを幸せにする方法なんてないでしょうに 遊び抜く気満々って、何を思ってそう言うことを?」 あーぁ。早速好みから外されちゃった。 なんておどけて言うも、その返答を聞くまで動く気はない。 (-261) 2022/08/11(Thu) 19:12:05 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「ハ、お優しい事だ。寒気がするね」 吐き捨てたのは、わざとらしいほどの嫌悪感。 人様の隠れ家で、情け深く宥め賺すような言葉にそう返すのは 実に命知らずな行いと言って差し支えないだろう。 事実そうだという事は、言うまでもなく。 屋根無き烏は常々言っていた。『生きてる人間の顔なんて覚えていられない。』 「生きてる奴は嫌いだ。俺は誰のガキでもない。 そんな事をするような連中が、 俺より先に全員くたばっている事を願ってやみません」 死に損ないは、女神にも死神にも嫌われている。 故に、いつも連れ攫われて行くのは周りの人間だった。 自分の不運が誰を殺したと驕ってもいないけれど。 「情も、恩義も、忠誠も、名誉も、結局は墓石にしかならない。 くたばった先で手に入るものなんか、それだけです。 あんたの宗教観や思想がどうだかは知った事じゃないが、 俺は俺の死期を取り返すだけだ。他の何も求めちゃいない」 墓石は要らない。何せ刻む名も無いのだから。 情は要らない。何せ返すものも無いのだから。 死のその先などあるはずもない。無宗教者はそれを信じない。 (-268) 2022/08/11(Thu) 20:07:59 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「死ぬべき時に死ぬ事もできず、 死んだように生き続ける事ほど、悲惨なものは無い」 そうして死に限りなく近い場所で、 けれど死に切る事は許されないまま生かされている死に損ないだ。 まったくもってその通り、これはとんだ悲劇と言えるのだろう。 けれど観客の居ない劇は劇足り得ない。 「奪われたものを、奪い返すだけですよ」 椅子に背を預け、書類を一瞥して、無関心に視線は逸れる。 仕事の前後に肉を食えないような、碌な感性は残っていない。 厚かましくもワインの名を頂く掃除屋の一人は、 それきり何を言う事も無く、ただ細やかな晩餐に相伴した。 そうして今夜も、知られざるままに死が葬られる。 (-269) 2022/08/11(Thu) 20:08:47 |
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