情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード>>5:_19 「沢山零れるね。それだけ君が無理して頑張ってきた証みたいだ。よく頑張ったな、バーナード。俺からすると頑張りすぎだと思う程に。……いいよ、頑張らなくていい。それを覚えていて欲しい。 “無理をして幸せを探す”のに俺は疲れたんだ。ようやく見つけた同類にそれを求めはしないよ、俺は。自然なままの君で居てくれ。それでいい。 それがいいんだ」 “なら喜べよ”の言葉に、その先の貴方の抱える想いを見出して、小さく「ありがとう」と親愛を込めた最大限の礼を送る。縋る様な抱擁と冷たさを感じる胸元から、貴方の涙が滲んでくる。貴方が落ち着くまで、頭に触れて優しく撫で続けるだろう。 「やかましい色だとたまに言われるがな。自分で言うのもあれだが俺もこの色は好きだからさ。 暴力セックスすると大体出会うし…… ああでも部屋は赤一色はさすがに目に悪いから、君のこの部屋に俺がいるくらいが丁度いいのかもな」一瞬ろくでもない理由が漏れたが、 嘘じゃないのでシレっと言う。貴方は今、顔が雫まみれで見えないかもしれないけれど、遠い昔確かに存在した、切り取った空の色。小さな国の小さな空。ラサルハグ自身はそれを直接は見た事はないけれど、それと同じ、 『自由』 の象徴であった青は、ひたすらに何とか羽ばたこうと頑張る雛を見守るように見つめている。「長くなるし、理解も早まるから事件云々は後回しにするよ。……しかし、何から話せばいいのか難しいな。物凄く簡潔に言うなら、信仰している神の声が聞こえたとされる巫女と、王族が共生して存在していた、異端で変な小国。 それの王族の子孫だ。 ま、当然のように仲は悪かった。なんせ神かはさておき巫女は本当に神通力かと思う力を使いはしたからね。人気がどちらが高いかは言うまでもない。正直王族は影が薄かった。……巫女がいなくなるまでの期間は、だがね」 (-54) 2022/02/28(Mon) 2:47:47 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 白昼夢 アルレシャ通常、狩猟とは。獲物に対して集中を向けている。 例え 自分に来る可能性があると理解していた としても、それがバーナードの護衛を捨て去る理由にはならなければ、当然戦闘のプロでもない。どこかに視線を向けていれば、『己の方が』おざなりになるのも当然だ。バーナードの心配は当然理解していたから蔑ろにしていた訳ではない。ただ、相手がそれ以上に強かった。それだけ。 「……そこに気を遣うなら、他に使ってくれる場所があっただろ?……気に入らないな、本当に……せめて熱烈に好かれていたなら、まだしも……、っ!」 疲労の色が色濃い。なんせ襲撃直後に左腕に穴が開いている。拳と脚が武器の者にとっては致命傷と変わりはない。 飛び掛かられたならそれは成功するだろう。どうにかして一撃でも喰らわせてやろうと隙は狙うし、この男、急所だろうと一切の容赦はしないのだが。 (-59) 2022/02/28(Mon) 3:30:46 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 迅雷風烈 ラサルハグ飛びかかる隙があった。貴方の身体を床に背中から叩きつけ、その上に腰を下ろす。 左腕に被弾していたのは見えていた。だから、それを踏みつけ押さえつけながら、になるだろうか。 大人しく狩られる輩ではない、と理解している。全く隙がないというわけではないが、油断はしていない。 「 なんで? 狼って、この無礼講のショーを盛り上げる役割だろ?気に入らなくて当然、気に入ってくれなんて言ってない、その方が俺のラストも盛り上がるってもんだ!」ーー全く何も気を使わなかったわけじゃない。本来は貴方を襲うつもりなどもうこれっぽっちもなかったのだ。 でも、 嫌われ役の矜持を思い出した。 それだけだ。それを貴方にわざわざ語りもしないが。 「バーナードがさぁ、もしお前をやるなら即殺してくれって気にしてたんだよ。発情するだろうからって。 馬鹿だよなぁ、要らん心配だよなぁ。 なぁ? 」実際、貴方にそういう様子は見られない。少なくとも今は。 肩口にアサルトライフルの銃口を突きつけ、まるでついでとばかりに一発撃つだろう。貴方に避ける元気がまだあれば、ちゃんと避けられるくらいの動作だが。 (-61) 2022/02/28(Mon) 5:54:31 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ 男は早起きである。それは両親とともに暮らしていた頃の早寝生活の影響でもあり、孤児院に入ってからの院での生活習慣の影響でもある。 何はともあれ、男は早起きで、だから襲撃情報を見たのも比較的早い時間であったはずだ。朝の日課の一つでもある銃弾を装填し直す作業も行うことなくすぐさま部屋を飛び出した。 そうして赴きあなたを見つけたのが娯楽室に転がる姿であったのか、蘇生装置の中に横たわる姿であったのかは分からない。いずれにしても男はあなたの遺体を見て、静かに名前を呼ぶはずだ。 声になっていたかはともかくとして。 (-65) 2022/02/28(Mon) 11:27:21 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナードそんな早起きの上に駆けつけてくる相手を1人しか知らない。恐らくは貴方が最初になるはずだ。 ラサルハグはそう信じて眠りについている。 ひと時の眠りで済むと信じている。 でも君にそんな顔をさせたくなかったのも本当なんだ。悔しいな。見せたくないから戦ったのに、伝えられないんだ。 端末辺りに届いたのかもしれない通知のとおり、死因は頭部への銃撃で、それ自体は即死だったとわかる。 他にも掠った形跡や複数箇所、特に左腕からの出血の痕跡が色濃いため、恐らく奇襲か何かで先に被弾してから交戦になったこと。 また室内には比較的血溜まりが集中して複数箇所に存在する事から、常に白兵戦だった事などの推測は貴方には容易だろう。 娯楽室と言う場所なのは、この男が一人の時はよく行く場所は喫煙室と娯楽室なのは貴方は普段の雑談などで知っているはずだ。 喫煙室は随分と手狭だから、こちらで狙われるのは自然になる。 いずれにせよ、死体は呼び掛けに答えない。 答えられない。 ──恐らく使われたであろう通信が、いつもなら元気の良すぎるアレか、逆に妙に傲慢さを含むソレか、どちらにせよすぐ何らかの反応が返ってきていたものが何の反応も寄越さなくなった時点で、……予想はついていただろうが。 (-66) 2022/02/28(Mon) 11:54:45 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ「ラサルハグ」 声にならない。喉が震えない。吐息にしかならない。 喉が己の制御を離れたことを皮切りに、次々と身体が言うことを利かなくなっていく。頭も、手も、足も、少しずつ。 ごめん、ごめんな、ずっと考えていたのに結局覚悟なんてできないままだ。お前を死なせないように何度も訴えかけたけど駄目だったみたいだ。俺だから。こんな俺だから。やっぱり何したって無駄なんだ。 血溜まりを避けることもなく、されど真っ直ぐ歩けるわけもなく、交戦の跡が色濃く残るそこを歩いてあなたのもとに向かう。白兵戦もできるとかチートかよアイツ、という文句は飲み込んで、というよりも文句よりも先にただ情報として認識を"取得"しながら進み、漸く辿り着く頃には遺体となったあなたの傍らに半ば頽れるように座り込んだ。 「がんばったね」 声にならない。喉が震えない。吐息にしかならない。 あなたに伸ばされた手ばかりが震えを引き受けているかのように、優しく撫でる手は滑稽なほどに震えている。 でも、大丈夫だよ、これからするべきことはちゃんと分かっているからさ。お前を殺したら殺すってアイツにも伝えてあるから頑張ってくる。無駄だけど。こんな俺だけど。俺の言葉に責任くらいは持とうと思う。 予想がついていようが受け入れられないものはある。あなたに守られたあの夜以降、某所に耐えられないと弱音を吐き出していたほど恐れていたことなのだ。受け入れられるわけもない。ぼたぼたと落ちる涙を拭うこともなくあなたを慈しむ。表情だけは普段通りの形のままで。 「またあおうね」 (-68) 2022/02/28(Mon) 12:29:54 |
【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 迅雷風烈 ラサルハグ/* ミキプルーンの苗奇さま〜! MとMのぶつかり合い、楽しいですわありがとう! 確認を取りに来たのだけど、この後ラサルハグが寄ってきてくれるようなら、先払い反撃として ちゅー 勿論遠巻きのままという事もあるでしょうし、誘いに乗るにしてもそれ以外がいいなと言うことでしたら遠慮なく仰ってくださいね! ぴよぴよ(チャレンジ成功)より! (-69) 2022/02/28(Mon) 12:53:28 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード『「頑張ったぞ!」』 ……なんて、言える結果ではない。言う声も聞こえはしない。でも、耳に直接は届かなくても聞こえていたものがあるように。 「なんだいあれ!?俺も白兵派な上に体格差があってもこれだ!いくら無礼講だからと言って肉体強化はずるいぞ!?」 表には見えないが、そばに寄り添うなら貴方に無礼講で最初に貰った ドッグタグ を身につけてるのが、首筋にかかるその線を。そして辿れば服の内側にしまっていたのが見つかるだろう。かなり動き回るスタイルな上に……貴方からもらったこれを『汚したくないから』狩人としての役職の行動時はいつもそうしていた。 奇跡的──いや、 意図的にその形を保ったままだった。 これを守る為に己を疎かにする男でもない。だから『可能な範囲で』守って、その結果無事だったのだろう。皮肉にもドッグタグの本来の意味に近くなったが、俺はその感傷すら利用する。 「正直、戦ってほしいかというと心配だ。でもまあ……逆なら "俺もそうした" だろうから、引き止められないな。本気で無駄と思ってるならやめろ!俺の分の血を無駄に流すのは良くない! って俺が止めるのくらい、君ももうわかってるだろう?」それを止められるのは、"隣にいる人間"の権利だ。 本気で文句を言うなら、 この時こそ俺はここにいないとダメだったのに。 わかってる。だから、どうせ戦うなら。▽ (-76) 2022/02/28(Mon) 16:09:29 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナードドッグタグに触れたのなら、或いは気付くかもしれない。その後ろに磁石のように 弾丸が一発 貼り付いていた。それは、貴方が触れれば今まで落ちないでいたのが不思議なくらいすんなりと貴方の手に落ちる。また触れた瞬間、一瞬痺れが通る。それはラサルハグ自身の雷の属性を付与した弾だ。一弾しか用意しなかったとも、できなかったとも言う。貴方が使うべき時に、使うべきだろう銃に装弾できるサイズで正しく用意されていた。 「君の好きに使うといい。耐え切れなくなったらこれで自殺にしてもいい。俺の要望は、既に君は触れてるだろうからね」 わざわざ服の内のドッグタグの裏に残した意味は、それ程探ってくれるなら、彼との戦いの参考に少しでもなるかと言うもの。 「まあどうせ言うなら、『おかえり』がいいかな」 その上で挑むのなら、自分の代わりに連れて行ってと渡せるものがなかったからだ。ドッグタグを貸し出すわけにもいかないだろう? あれは『俺の』為のものなんだから。 ──君の中に残る"俺"は、『ラサルハグならそう言う』と、話せない俺の代わりに、たった一部でも伝えてくれただろうか。 (-77) 2022/02/28(Mon) 16:11:06 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 憐憫聖贖 ナフ/* はあい!ご機嫌ようぴよぴよお嬢様! 遅れてごめんなさいね!実はこれ【素直に近付くのがやだから行かないけど、割と癖になる人が多い(らしい)雷ドーン!】しようとしてましたわどうしましょう!寄るとそう、雷が落ちるから……(本物の威力じゃないので感電死はしないいつもの奴よ!) 展開的にちゅーするほうが!とお好みなら雷やめて近付きますけどどうしましょうか!(あと前の秘話も返し終わってないけど、こちらもタイミング的に秘話で雷ドッカーンの方がいい気がしてきましたわね!?参戦が遅くてごめんなさいなのよ!) (-80) 2022/02/28(Mon) 16:38:00 |
【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 迅雷風烈 ラサルハグ/* 頭の奇さま!お返事ありがとう! やるなら先回りして確認取っておこうと思っただけだから、気にせずやりたいこと、ラサルハグっぽいことをやって欲しいのだわ! 秘話に移行するか、このまま白でやるかもどちらでも!(白での時間軸は前後してナンボと思ってるのよ!) どうか奇の生えるさまのやりやすい方で頂ければ嬉しいわ。 ぴよぴよ(チャレンジ成功)! (-82) 2022/02/28(Mon) 16:49:40 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ 男は当然寄り添うし、あなたの損傷を伺うのだから、あなたの首につけたドッグタグの存在に気付くのは必然と言えるだろう。ドッグタグ。個人識別に用いる身元確認のための認識票。あなたのつけるこれは、あなたが自分のものである証。体温のなくなった肉体の温度が僅かにでも残っていないか追い求めるように、するり、するりと引き出す。 無駄だと思っていてもやるしかない。無駄じゃないって思いたいから。やってみないと分からないから。それに、無駄だからで諦められるほどお前を軽く見ていない。言っただろ、 お前を本気で獲りに行く って。「――ッ、」 痺れとともに手中に転がり込んできた弾丸にも声を上げることができやしない。けれど、震える手はその一瞬の痺れにあなたを感じ取り逃すまいと強く食らいつき、結果として手中に強く弾丸を握り込むこととなった。 属性弾。あなたの用意したそれを見て嗚咽が止まらない。一度それを胸元に寄せて懐にしまい、その後は瞳を潤ませたまま淡々と調査及び対策へと移る。戦うために。獲物を横取りした狼を狩るために。 ……そうして調査を終え、蘇生装置が部屋に訪れる前には再度あなたの元へと戻る。お得意の外面を張り付けたまま、変わらぬ表情であなたの遺体へ再度触れた男はあなたのドッグタグに恭しく口付けを落として。 「いってきます」 やっぱりずっと声は出せないままだけど、それでも確かにそう告げて。それから静かに動き出したのだった。 (-83) 2022/02/28(Mon) 16:59:08 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ/* ラサルハグ!!!!!!!!!!! PLがずっと号泣しております。ラサルハグ……ウゥ……ライ……案の定殺りに行ってきますわよ……アタイ頑張るからね……ラサルハグ…… (-84) 2022/02/28(Mon) 17:00:40 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ/* ハアイ!アルレシャPL様にお付き合いいただいて……その……殺りに行ったんですが……考えた結果 殺さない 選択を取り帰ってきました……なのでアルレシャ・バーナードともに生きています、という報告です!ご安心いただけたらなと思います……かしこかしこ…… (-204) 2022/03/01(Tue) 13:43:23 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード/* バーナード………… しておりましたわ!!周囲の人にバレてないように祈りますわ!! 基本的に死に別れ系とか…この手の…感情移入して死ぬので…… 案の定…死にました…… 逆に言えばそれだけ愛着も情緒と感情を動かすロールを打ってもらってるのでありがたいですわ……バーナード……俺が幸せにしないと…… ラサルハグは敵討ちしてくれ!とかもなく、バーナードが考えて納得して至った結論ならそれを肯定するので全然大丈夫ですわ!元々好きに使って欲しいと弾丸の使用用途も設定してたくらいですもの! ならこちらも前の魂窓の秘話をお返ししようとしていたけど、こっちが蘇生終わって再開するのも同時進行した方がよさそう…と思いますわ!秘話が混ざってしまうので、文頭か文末に【魂窓時空】【蘇生時空】って書いておくのを提案しておきますわ〜! (-215) 2022/03/01(Tue) 18:48:57 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ/* 感情移入できるほど素敵なロールを頂いているのはこちらも同じですわ!既知打診から通しでずっと遊ばせていただいており本当に嬉しいですの……ありがとうございます……!!メタ視点のバーナードが「お前に幸せにされるのは良いが お前の幸せが俺 なのは譲らない」と傲慢宣っているのをお伝えしておきますわね!弾丸は本当に好きに使用させていただき、 "体重の乗った拳の一撃"相当の衝撃と痺れ という形でアルレシャに一発入れるのに使用させていただきました。これはラサルハグの分!(ドンッ)そうですわね、ではこちら文頭に【魂窓時空】【蘇生時空】を記載して対応させていただきたく思いますわ!ラサルハグ……戻っておいで……俺ちゃんと寝て待ってるから……(布団に潜り丸くなるしぐさ) (-217) 2022/03/01(Tue) 19:00:14 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ 戦闘と言い難い短い邂逅を経て男が自室に戻ってから暫くして。眠りから引き戻された男は己が自室に一人きりであることを自覚した。自分の体温ばかりが滲んだシーツは連日他の温度を受け止めていたと思えぬほどに白々しく、大柄の男の身でも十分だと思えていた広さのベッドは物悲しさを誘うものとなる。 「……まだ、いない?」 流石にもういるはずだ。もういてもおかしくないはずなのに。来ていてもおかしくないのに、どうしてまだいないんだろう。 何かあったんだろうか。蘇生装置に不具合が生じることはないはずだ。では故意に引き起こされた問題?分からない。眠りに逃避し現実から逃れていた男には何も分からない。 「まだいない……」 喉奥から出た声は滲んでいて、寂しさを自覚した男は居ても立っても居られなくなる。 だって、戻るって。誰にも取られていないはずなのに。まさか本当になくなっ―― ゆったりとした室内着で外に出かけて、流石に踏み止まって看守服に着替えてから。誰にも見つからないように願いつつ蘇生室に向かう足は最初はゆったりとしたもの、それから通常通りとなり、早足となり、最終的には駆けるものとなる。 蘇生室に飛び込むなり、開口一番あなたの名前を半ば叫ぶようにして呼んだ。 (-225) 2022/03/01(Tue) 20:19:10 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 体の蘇生は終わっていた。では何かというと、意識と体をもう一度繋げる為の作業中だ。 早く起きて行かないと。 思っていても、体が動くかは別だ。けれどもその意志を汲んだかのように、バーナードが丁度踏み入れた時、装置の蘇生完了のアナウンスと次々に不要だと消えていくランプ。そうして蓋がゆっくりと開く。 寝ているだけに見える姿のどこにももう弾痕など存在しない。だから貴方の叫びを聞いて── それに反応するように、目を開けた。 「……バーナード……? ……ああ、俺は……負けたかぁ……」 脳髄破壊とは感知する前に撃たれた訳だ。今ここに入ってる理由が、薄々理解できて……気恥ずかしいような、複雑そうな苦笑が返る。 負けたのは、やはり悔しい。 貴方を悲しませた自覚もありはするけど、でも。 「……おかえり、バーナード」 自分のドッグタグに触れて、"そういうこと"なのを察して。だから挨拶はおはようではなく、 貴方の帰還と選んだ選択への祝福の言葉 を送った。血の気と共に笑顔を顔に宿して。 (-237) 2022/03/01(Tue) 21:17:20 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 ちょうど開かれた蘇生装置にすぐさま駆け寄ったので、きっとあなたの呟きや苦笑も取り逃さなかったのだろう。あなたを見る瞳はあなたの知るものよりも随分と濁っているものの、それでもたっぷり湛えた涙もあってかきらきらと輝いている。 「寝て、起きたのに、まだ起きてなかった」 挨拶よりも先に返したのは小さな文句だ。あなたにどうしようもないことだと分かっていても零れてしまうのだ、 寂しくて。 「……た、だいま、ラサルハグ、」 ぼろぼろと落ちる涙に流されるかのように濁りが薄まり、それとともに虚無 という名の思考停止 に混ぜ込まれていた感情が胸中で荒れ狂う。「おかえり」 あなたを抱きしめる。ちゃんと帰ってきたあなたに、ちゃんとここに在るあなたに、伝えたいことだらけなのに何一つ言えやしないのだ。嗚咽が止まらないから。あなたが今、誰よりも近くで生きているのが嬉しいから。 (-242) 2022/03/01(Tue) 21:47:01 |
【墓】 迅雷風烈 ラサルハグこれはあらゆる事が終わって死んで蘇生も終わってなんかしてる時期と思ってくれ!! 「一つ、補足するとするなら。 邪気陣営を潰したいって理由ならともかく、『ラサルハグが一人で、とか、負けて可哀そう』って理由でバーナードを処刑するのは止めてくれよ」 「俺は、そんな事全く望んじゃいないからな。 生きていてくれる方が余程嬉しい」 決闘中の陣営ゆえに相応思われる可能性もゼロではないから、それだけは端的に伝えた。 (+69) 2022/03/01(Tue) 22:51:52 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 ──せっかく輝きだしたのに、濁らせてしまったかな。 まだ僅かに遠い意識で考えるのは、数日前に話した時間。貴方の目が輝いていた時間。 「……ああ、ごめん。寝坊したみたいだ」 でも、まだ泣いてくれる。“涙を流せている”。それが何よりも己の心を安堵させる。本当に感情の動きが止まってしまうとそれすらできなくなるけれど、流す事ができるようになるなら、いつか濁りも元通りになるのを知っている。 貴方はもう、 一度輝きを手にしている のだから。何度だって宿し直せることを知っている。 「──ただいま。 ……帰ってきたよ。 帰って来れるよ。 何度でも。苦しい想いをさせたね。ごめんね。でも俺は何度でも、君が捨てない限りはその度に『ただいま』って戻って来るよ。何度でも思い出して、信じて」 涙を拭おうとして、でもその前に抱きしめられたから少しだけ照れ臭そうにはにかんだ。手を後ろに回してその背を撫でる。先日ボロボロになった時とは違って皮肉なことに死んだからこそすこぶる調子はいい。だから自由に貴方を労われるし、温かい体温が、鼓動が伝わる。 (-277) 2022/03/02(Wed) 0:06:41 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「気づけるようになってきたならいい調子だ。すぐ『皆』を意識しだすのは、境遇を聞けば仕方ないとも思うけど……過去にしておこう。……うん。 ……あれ、そう言う事になる?……そうだね、それもそうだ……ありがとう。 ……?俺、無理してたのか?」 この男、先程の言葉が自然と出てきたが、自分で言った言葉の癖に無自覚だったらしい。貴方の『お前ももう無理しなくて済む』に、数度何の事だろうとばかりに首を傾げて目を瞬かせ、でも頷いた。 言われると確かにそうだ。 自分にとっての幸せが貴方の事も、その通りだからそうなのだ。しっくり来ていないのは、自分に対する状態とそれに気づいていなかったのに、今話していて突然浮き上がってきたから。「やる」 そしてこれに対してはドドドド即答。 「俺で一面バーナードの部屋を染めてやるか……」 まるで攻めの様な台詞だが、実際は己の血が飛び交う状態だ。それを理解した上で生き生きとしだすのは最早今までの相手を落ち着かせる行為の人間とかけ離れているかもしれないが、合わさってしまったのがこのラサルハグと言うろくでもない存在だ。 しかも元加虐性癖の上に今被虐性癖という文章が追加されて盛りすぎなぐらいだ。 「言ってもマイナーな小国のだからな。大した価値があるかというと微妙だ。過去なのもその通り……って、 よくそんな時のこと覚えてるね君…… あれ誰にも聞かれてないからすっかり忘れられると思ってたのに……」涙が自然に止まったのはいいことかもしれないが、しかし自分の境遇で止めてよかったんだろうか。あとさり気にゲーム中に管を巻いていたのは黒歴史なので恥ずかしいのはここだけの秘密。 「『民に愛想を尽かじて』消えたよ。……まあ割とカスの集まりだったのはそうだ。彼女は神様を愛していたが、民の事は愛していなかった。その癖、俺達はまあ本当に神だったかはさておき、信託で得たその力を当然のようにそりゃあ好き勝手に使ったものだ。 結果、見捨てられて今まで神託で意気揚々と暮らしてた奴らは突然放り出された、と言う因果応報の憂き目に遭ったわけだ。……そこを立て直せと言われたら、圧政になるよねぇ。言う事もなかなか聞かないし。なので先祖の9割はこのせいで巫女が大っ嫌いというわけ」 (-283) 2022/03/02(Wed) 0:25:12 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「ねぼすけ」 この男、あなたが死亡してから今の今まで涙が出ないどころか表情すら変わりようもなかったのだが、ごく僅かな目撃者以外からは出ようのない情報である。とはいえ今こうして泣けている以上チャラとの考えもあるが。 一度手に入れて、だからこそ耐えられずとも。 二度、立ち上がれるのは輝きを取り戻したからこそ。 宿し直したその輝きの価値を、男はよくよく理解する。 「お前のせいじゃない。だってお前、頑張った。何度でも、何度でも帰ってきて。信じるから、帰ってくるって信じるから。……たくさん、頑張ってくれて、ありがとう」 拙い言葉が漏れてばかりだ。普段の比較的ぽんぽん飛び出してくるあの口は何処へ行ったやら、抱き締めた身体から伝わる体温と背を撫でられる感覚でまた嗚咽がひどくなるのだ。鼓動があるから、そのまま落ち着くまでは身を任せてしまおうか。 少し落ち着いてから、とはいえまだ鼻を鳴らしはしながら、伝えたいことをまずはひとつ。この一言だけで、自分の意思による決定であるとあなたが受け取れることを知っているため。 「アルレシャのこと、殺さなかった」 (-294) 2022/03/02(Wed) 1:12:15 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 「えーん……いつもはちゃんと早起きしてるんだぞ……」 従者時代はそうだったが、貴方に素を教えてからはどうだろうか……そちらが早起きなので、案外貴方の部屋で寝坊したりがあってもおかしくはない。寝坊、と言っても、人によっては早起きの区分かもしれないが。 なんにせよ泣き言のような事を言っている。 「……本当は勝ちたかったんだけどな。そうすればバーナードを“また”泣かす事はなかった。前みたいな喜びのなら、或いは 前々回のエロい泣き声なら いいんだけど……精進が足りないな…………次に泣かす時はエロい事にしよう……」 またえっちなことこんな状況でも考えてる…… なお、いつもの事だと言ってしまえば、そう。台無しかもしれないが、今更過ぎて台無しじゃないかもしれない。むしろ普段通りというか。▽ (-307) 2022/03/02(Wed) 2:54:02 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 「でも、うん。帰ってくるのは本当だ。 ちゃんと頑張ったぞ!まあ負けたのは悔しいが! ……ああ。敵討ちを求めていた訳じゃないから、それは大丈夫だ。勿論否定もしないが……激昂しそうなのにそうしたのには意味や理由があるんだろう?」 途中で幾つかボケが入ったのはまだしも、貴方を労わり慰める態度も本物だ。身を任せられれば受け止める。 貴方の傍に受け止められる相手が戻って来たぞ と言うように、ぎゅうううと強く抱きしめた事だろう。貴方が落ち着くまではずっとそうしていた。 (-308) 2022/03/02(Wed) 2:54:58 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「そうだな、お前は早起きだよ。だからびっくりした」 自分が早起きもとい朝型の生活リズムである自覚はある。なのであなたが自分の部屋で寝ているのを見ることも当然あるし、その時の自分の表情が日に日に和らいでいくのは気付かれていないと思っている。また、そう間を置くことなく目を覚ましていたであろうあなただからこそびっくりしたともいえる。 「サポートを受けられて、身体強化されている看守に勝つの、難しいと思う。 ……またヤるつもりなのか? 麻痺弾で対抗する」この男、あなたに手酷く抱かれて以降あなたの無力化のために わざわざ麻痺弾を常備している。 鎮静剤を使えばいいだけではあるが、あなたの速さを思えば薬を飲ませるなんて夢物語でしかないため。「えー、と。どこから話したらいい?俺、すごく駄目になって、部屋に来たナフが俺を見て嬉しそうで。アルレシャ、俺の様子見て、覚悟が足りない、つまらないってすぐ戦うのやめたんだけど」 訥々と語る声は分かりにくいかもしれないが、言っていることはそこまで難しいことではない。 耐えられないだろうと予測した通りに心が壊れたこと。 そんな自分を見たナフが嬉しそうに声を上げて笑ったこと。 対峙したアルレシャが戦闘放棄する程度に、その時の自分にとってアルレシャ殺害が仇討ちの作業に成り果てていたこと。 「アルレシャに俺、どうしてもラサルハグを殺すなら即殺にしろ、って言ってたから。願いを叶えてくれてありがとう、って言った。殺そうと思ったんだけど、やりたいことなのかなって考えて……やらなくていいことだったから、止めた。ラサルハグの拳一発分だけお返しした。俺は俺だから」 アルレシャがこちらの意思をある程度汲もうとしていたのに気付いたこと。 あなたがそんなアルレシャ相手にあれだけの戦闘の痕跡が残るほど善戦していたこと。 他ならぬアルレシャから投げかけられた言葉で己を思い出し、自分らしい着地点を考えた結果、あなたの雷を当てて終わりとしたこと。 「……他、何話したらいい?」 (-316) 2022/03/02(Wed) 4:18:38 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「君に言われたくないんだが?」 もう一度無礼講開幕直後する? とでも言いたげな声が思わず漏れた。「無自覚大魔神に言われると悔しいが……まあ、別に俺は擦り減らしてるつもりはなかったし、致命的な何かになるとは思えないけどな……」 と、言いつつもさすがに気にかけてくれるのを拒絶するほどに意地を張るものではない。そこは素直に頷いたし、何より貴方が見つかってるのだから万が一無理をしていてもきっと改善されるか、表面化されるので対処しやすくなることだろう。 「……2、3回死んで染め上げてやってもいいが……無礼講が終わったら部屋取り上げられるからな……やるなら看守の君の……。……いや、いいや」 普段の貴方の部屋、と言いかけて何故か止めた。 「実は800歳で………… と、言えたら面白かったが、ジョークだ。さすがに君の倍も行ってないだろう。簡単に言うと王族に伝わる『記憶媒体』から記憶を受け継いでいてね。無論、全員ではないが、 生まれた時に『過去の先祖から数人の記憶』が読める ようになってる。記録じゃなく記憶だから、感情も丸ごとね。……さすがに自分の事の様だとは思えないが、巫女に大した憎悪だの苛立ちだのはまあ、味わってしまってる訳さ。カスなのは保証できるのは、数人の視点から判断できたからだね。 ただ……さっき言った『9割』は巫女が嫌いだと言っただろ。俺は……その『残りの1割の先祖の記憶』を引いてしまった。だから王族の中でも非常に異端な思考になったわけだ」 (-317) 2022/03/02(Wed) 4:34:32 |
【秘】 迅雷風烈 ラサルハグ → 疾風迅雷 バーナード【蘇生時空】 「おや、じゃあ “もうしない” と言っておこうかな。何一つ危なげない君に忠実な従僕になろうじゃないか。思う存分安心して抱いてくれて構わないよ」こんなに信じられない発言があるだろうか? と、誰でも思いかねないような台詞をいけしゃあしゃあと吐いた。これが絶対嘘だと思われても、本当に信じてくれてもラサルハグとしては美味しいのでまるで気にしていない。要するに『またヤるつもり』なのである。 最も麻痺弾は実はちょっぴり雷属性なので人より強いのはあったりするのだが、 それはノーコメントにしておいた。またその時で色々起こった方が互いに楽しめるだろうからそれはそれでいいと思っているし、案外常にラサルハグも気を張ってはいないので、薬を飲ます方が効いたりするのは秘密だ。それが攻めるの満々の時であっても。「……まあ、その『すごく駄目になって』の詳細かな……今は心にしまってるだけで、まだ君引き摺ってないか心配だし……あとナフ看守は何でそんな面白そうに笑ってたんだい ?君、変な事いったのかい?」 あ!また強姦とか何かで恨まれて…と思われてる! 「ああ、あの物凄いえげつない攻撃してくるの、君のお願いからか?いやでも……元々あの戦法取ってた気もするな……銃持ってる癖に懐に飛び込んで頭に銃を叩きこむの狙うの、アクティブすぎないか?」 自分は実は遠距離型相手なら、完全な雷をメインウェポンにも切り替えられるのだが、移動と回避が落ちる能力だ。正直、相性最悪の相手と言える。白兵戦の時点でこちらも回避はそれなりに出来るとは言え、ちょっと気を抜いた瞬間に死ぬのは『強化』をされない囚人的には避けられないだろうし。 「でも、そう言う使い方をしてくれたんだね。あれは元々アルレシャ看守を殺すか、自殺する時に使うかと想定して作っていたんだが──それを外れる使い方をしてくれたのは、俺は嬉しいよ。俺の思考なんか飛び越えて、君が考えてくれたのが何よりも嬉しいんだ」 (-319) 2022/03/02(Wed) 4:50:35 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「……分かった、思う存分警戒して抱く。全く安心できないけど、それだけ手を尽くして抱くからこそ……めちゃくちゃそそられる、だろうから」 実際、色々起こったほうが長期的に見た時に楽しめるのは間違いないのであなたの判断に間違いはなかった。その瞬間に限っていうのならば素直に抵抗したり泣かされたりするのだが、それはそれで同じことはさせまいと次回以降に燃えることになるため互いにとって楽しくなるはずなのだ。 擦り寄るしぐさのついでに耳元に囁く。唇がうっかりあなたの耳朶に触れるかもしれないがそれはそれ、ずっと抱き締めっぱなしというわけにもいかないので腕の力を弱めて離れ……ようとして、詳細に関しては少し落ち着かなさげに視線を泳がせた。 「……文句言わないように言えなくなったり。いつも通りにしなくちゃって、いつものになったり。また俺、空っぽになったり」 「今は上手く喋れ……てる?ナフには何も言えてなかったけど、ナフ、」 『私はお前が同じモノになってくれたらいいなって……今思ったよ。』 「……って言ってた。『激情を撃ち尽くして何が残るのか』、を楽しみにしてたっぽい?撃ち尽くさなかったし、同じモノにならなかったから、いつも通りに戻ってた、けど」 アルレシャの戦い方についてはもう目を白黒させるどころではない。実質全距離型じゃねえか、どう処理すりゃいいんだアイツは……とどこか冷静なところの自分がため息をついている。 そんなことを考えていようがいまいが、あなたが自分の選択を喜んでくれたのであればこちらも僅かに微笑みを返す。あなたにカウンセリングが必要かは分からないが、少なくとも蘇生室からは出たほうがいいかとそっと手を引いて。 「俺も殺すつもりだったんだけど、うん。ちゃんと考えたよ、ラサルハグ。お前の言ってくれたこと、ちゃんと残ってた」 (-330) 2022/03/02(Wed) 16:19:35 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新