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【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「いらっしゃいませ。……ビアンカさん?」 常連さんながらも珍しい時間の来訪に、一瞬呆気に取られてしまう。 手元にある一本の傘に視線を巡らせ、それからもう一度視線を合わせた。 「どうぞ、お席へ。空いてますから」 いつも昼間のあなたが座る席。 今日は都合よく空いている。 (-48) 2022/08/12(Fri) 20:07:36 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「わたしは。……」 エスプレッソマシンが圧力をかける。 抽出されて出てくる黒い液体に視線を落としたまま。一度躊躇うように口をつぐんで。けれど。 「……アベルさんが、そうしろと言うなら。 いつだって、いけます」 恐ろしくても。それを出来ないことはない。 太腿に隠した重みが、それを助けてくれる。 (-52) 2022/08/12(Fri) 21:06:41 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「知ってます。でも。あなたに拾って貰った命ですから。 優先順位は、決まってるもの」 入りました、と。 デミタスカップを二つ持って、あなたの隣へ。 そっと置いて、微笑んだ。 「では、食べましょう!」 (-58) 2022/08/12(Fri) 21:40:34 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「……あまり、良くはないですね」 どう、と問われた事への応答にしては、これまた曖昧な回答を返しながら。 エスプレッソ、お願いします!とカウンターのバリスタに伝えて。 周囲の客層にちらりとそれぞれ目を配ったあと、こくりと頷いてみせた。 「今は、いませんけど。 ……赤いひと、おおいです」 少女は自身の片目を指差してみせて、そう言った。 (-70) 2022/08/12(Fri) 23:43:39 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「はい。……でもマドレには、ばれていると思いますよ」 ボス・クリスティーナは目敏いひとだ。 どこで見ているのか、色々な出来事を知っているから。 「ふふ、ボスへの献上品は無いのか〜 なんて。 怒られても、わたし知りませんから」 乾杯、と同様にカップを持ち上げて。 それから、ぱくりとチョコラータをひとくちに。 もったりした甘さがたまらない。 (-71) 2022/08/12(Fri) 23:47:52 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「毎日、お祭り騒ぎですからね」 これは言葉通りの意味。 あちこち騒がしく人も多い。全くその通りだと。 投げかけられた質問には。 首を横に振って、否定の意を示す。 エスプレッソマシンが圧力を上げる音が、カウンターから聞こえてきて。 「わたしは、ここにいます。 ……他に身寄りも無いですし」 何処へ行っても、少女一人。やっていく術は、無くは無いだろうけれど。 それが危険では無いかと言えば、Noだから。 「ビアンカさんは、遠くに?」 (-77) 2022/08/13(Sat) 0:30:50 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「そうですか……」 遠くを見つめるその微笑。 大人の女性が見せる寂しげな、無色透明。 「でしたら、いっしょですねえ」 カウンターに呼ばれて、一度少女は席を離れて。 それからエスプレッソと……冷気を漂わせるヴァニラアイスが運ばれてきた。 「お待たせしました。どうぞ」 (-94) 2022/08/13(Sat) 6:49:44 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「おいしいです〜!」 上品なあなたと違い、大げさに頬に手を当てて。 んん〜!なんて声を漏らしながら、頬を緩めている。 もちろん、エスプレッソで甘さを緩めることも忘れずに。 「これ、とっても気に入りました、アベルさん! わたし好きな味です!お口がしあわせ〜」 (-136) 2022/08/13(Sat) 19:35:08 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「ホントですか!やったぁ〜 ぷにゃ」 頬を突かれて変な声が出てしまう。 ぷくっと負けないように頬を膨らませて、指を押し返した。 「わ、わたしだって! お仕事中は珈琲飲み放題なんですよ〜」 実際はバリスタには飲み過ぎ厳禁と言って、水にされたりしているけれど。それは内緒。 (-142) 2022/08/13(Sat) 20:57:22 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【市場】 路地裏の小さな市。 少女は並ぶ果実や野菜を見比べて、気に入ったものを手に取っては店主と会話をして、お金を払う。 それから、「最近どうですか」なんて雑談を少しして。 「……やっぱり、そうだよね……」 ふう、と小さく息を吐いて。 石壁に背をつけて、少しの間だけ街並みに溶け込んで。 道ゆく人の姿を眺めている。 (56) 2022/08/13(Sat) 21:33:59 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「もう〜!アベルさんがやったんでしょ〜!」 おかしそうにするあなたに、腕を振ってぷりぷりと抗議する。 ラテもマキアートも飲み放題ですよ!なんてくだらない話に花を咲かせて。 けれどそう、チョコラータも、エスプレッソも、そう長くは保たない。 「…無くなっちゃいましたね」 小さな用事を済ませれば。 お互いにまた、表へと。戻る時間。 (-164) 2022/08/13(Sat) 22:48:43 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「サービスです。ビアンカさんは、ビターな夜をお望みだったかもしれないけれど。 わたしは、甘いジェラートなんです。だからアフォガードが関の山」 揺れる肩と、細く山なりを描く目が、 この選択を認めてくれる。 一緒になって、くすくすと笑って。 「きっと、ずっと先になりますよ。 しわくちゃのおばあちゃんになる頃かも。 それまでは、たまにはこうして…… 珈琲を飲みに来てください」 そうなってくれるといい。それは祈りにも似た願い。 そっとしゃがんで、あなたの瞳を覗き込む。 (-185) 2022/08/14(Sun) 0:27:21 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「はい……その時は、おかわりはいくらでも」 夕刻から夜を迎えにいくこの時間、星は少しずつその存在感を増しているのに。 それは、そこにあるだけなのだ。わたしたちのような者には、特に。 「……だから、気をつけてくださいね。 お帰りの時には、明るい道を」 (-214) 2022/08/14(Sun) 8:40:14 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「聞かれ方によりますよ〜……」 あまり上手く誤魔化せる自信はなくて。 捕まらないのが一番だから、そうしようと自分の中で方針を固めつつ。 「……ひとりで危ない事しないでくださいね、アベルさん。 ぜったいですよ、ぜったい」 片付けをお任せして、去り際。 扉を開いて、閉める。 その刹那にお願いをひとつだけ残して。 ぱたん。……閉じた向こう側から、少女が遠ざかる気配。 それを見送る室内には、静寂が訪れた。 (-223) 2022/08/14(Sun) 11:16:44 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>68 ヴィオレッタ 「……!あ、ヴィオレ……ヴィオラさん」 声を掛けられるとは思っていなくて。 一瞬、びくりと肩を震わせてしまうも、 少女は声の主を知っていた。 フランクな挨拶に、こちらも名前を崩す。 特に決め事ではないけれど、暗黙のルールのようなもの。 差し出されたオレンジジュースを見て、目を瞬くも。 意図を察して受け取った。 「グラッツェ。いえ、そういうわけでは。 買い物の帰りです。これ」 野菜や果物が入った手提げ籠をそっと前に出して。 「少し疲れちゃったから……休んでいたんです」 (83) 2022/08/14(Sun) 19:46:36 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「きっとですよ……?」 支払いはバリスタへ渡して、 残ったチップを軽く握って。 届かない独り言。 少女は雑踏の中へ消えていくビアンカを見送り、少しの間だけ、見えなくなった方をじっと見つめて。 それから、また仕事へ戻っていった。 (-261) 2022/08/14(Sun) 19:49:43 |
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