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【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「んー。……確かにルチアが淹れた方が美味しそうだ。 んじゃあ、今回は頼むとするよ」 普段やっているのだし、回数で言えばきっとあなたの方が淹れ慣れている。 促されるままに椅子へ座り、あなたが作業するのを眺める事にした。 少し大きな声が豆の挽かれる音に混じって聞こえる。 「そらあ、な。誰がやったかもわからねぇのに、急に向こうの頭が死んだんだ。 此方のせいと決めつけたノッテの馬鹿がうちの家族をさんざ殺してこないとも限らねぇ。こちらにかかる火の粉がどんくらいのものかわからねぇから皆嫌なのさ」 「嫌だねぇ。祭の裏でもう一祭り起こってるって訳だよ。 早くなんとかならねーかなぁ」 どことなく他人事のようにも聞こえる言葉は、けれどやっぱり嫌気が差したような口調で。 他人事どころか渦中に居るのだから、うんざりしているのだ。 「俺だって危ない橋は渡りたくない訳」 「お前にも渡らせたくないしな」 /* 1日目の返信です! (-51) 2022/08/12(Fri) 20:57:42 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「……お前が そう するべきときは」「お前が自分の身の危険を感じた時。わかるな」 この『わかるな』、というのは。 『わかってくれ』、ということで。 「少なくとも俺が動かねえでお前を向こうにけしかけるなんて事はしないさ。 そんなことさせるつもりでお前を拾ったわけじゃない。 ……はあ。俺なんかが拾って言える事じゃないがな」 そちらを向いたまま頬杖を突いた。 普通の家のものが拾っていれば、こういう危ない目にも合わなかっただろうに。 アベラルドはあなたと出会ったあの時、互いに運が良く。 そして、悪かったとも思っている。 「せめて……ちゃんと大人になるまで無事でいて欲しいと思ってるんだよ。お前には」 (-54) 2022/08/12(Fri) 21:28:43 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア……その答えを聞いて、ふ、と息を吐く。 隣にあなたが来れば、少し硬くなった表情もまた柔らかくなった。 「ん。いいエスプレッソにいいチョコラ。二人の秘密だぞ」 悪戯にそう言って、乾杯、とカップを持ち上げた。 (-64) 2022/08/12(Fri) 23:02:37 |
【人】 蜉蝣 アベラルド【チョコラータ:オルサキオット】 「ああ。こちらの新作にご興味が?」 「それは先週発売されたばかりの当店オリジナルフレーバーですよ。 見た目も可愛らしいでしょう?貴女にピッタリですね」 昼下がり。 祭のお陰か客足がいつもより多いこの店で、アベラルドはカウンターに立って接客をしていた。 一つに括った白い髪が、天井に下げられた空調代わりのファンの風に揺れている。 木目調の温もりのある内装が祭の明るい雰囲気によく溶け込んでいて、流れる穏やかなピアノジャズがその午後の時間を彩っていた。 この時間は存外嫌いじゃない。仕事も性に合っていた。 軽い鼻歌でも歌いたいところだが、まあ。 そこまで不真面目でもない。 (26) 2022/08/12(Fri) 23:31:17 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「げ。おいおい、参ったな……」 後でなにか持って行かなきゃならないか? なんて笑いながら一口、カップを傾ける。 それから倣う様にチョコラータを口に運び。 「────ん。こりゃいい、当たりだな。 エスプレッソの味もいい」 「ルチアはどうだ、口に合ったか?」 (-127) 2022/08/13(Sat) 18:35:30 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ/* ご来店ありがとうございます!歓迎します! はい!その通り、この店はマフィアの傘下のものではありません。クリーンなお店です。常連さん、嬉しいな……。 いつものオーダーもお任せください!アベラルドがきっと持って来てくれます。 (-129) 2022/08/13(Sat) 18:40:03 |
【人】 蜉蝣 アベラルド>>30 サルヴァトーレ 【チョコラータ:オルサキオット】 「ん、……ああ!signore、どうもこんにちは。 おかげさまで忙しくさせてもらってるよ。ここのチョコラータは上質だから。 いつものなら取っておいてある。貴方が来た時の為にね」 聞き慣れた声が店の音に紛れて聞こえる。 すぐにそちらの方を見ればパッと表情を明るくさせた。 他の従業員に目配せして、すぐあなたの対応に来るだろう。 それから『いつもの』を棚から取り出して、カウンターにことりと置く。 「三日月のジャンドゥヤ、オルセット・マンディアン。 ……ああ、そうだ。今の時期じゃこちらも合わせておすすめしてる。三種のオランジェット」 三日月の形を模した、ナッツの風味が濃厚なシンプルなジャンドゥヤ。 オルセット・マンディアンは小熊の形のチョコにアーモンドやドライフルーツが散りばめられた甘さ控えめなものになっている。 三種のオランジェットは、甘さもオレンジピールの種類も三種全て違っているらしい。 クリアカラーの箱に梱包されたそれは、黄色いリボンを纏って並べられている。 「この暑さじゃ溶けやすい。買うならすぐに召し上がる事をお勧めしますよ」 (48) 2022/08/13(Sat) 19:02:49 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「そう。そうか、はは。そりゃあよかった」 くつくつと喉を鳴らして笑い、あなたの頭をくしゃ、と撫でる。 年相応に喜ぶ姿を見て、持ってきて正解だったなと内心思いつつ。 「しあわせならこれ以上ないな。残りはやるよ。 大切に食べてやってくれ」 「俺は職場でいくらでも食べられるからなあ!羨ましいだろ」 勿論冗談なのだが。あなたの頬をつん、とつついた。 (-139) 2022/08/13(Sat) 20:25:28 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー貴方の勤める花屋の店先。 今日も変わらず、いつも通りの時間に来た男はショーウィンドウに並ぶ花々を眺めていた。 飽きもせずにこうやって足を運んで決まって一輪だけ買っていくなんて客、店員に顔を覚えられているに違いない。 勿論貴方はこの男を知っているだろうが、貴方が同じファミリーの人間でなかったとしても、きっとそうだ。 今この店内にあなたの姿はあるだろうか。 どうあれ、アベラルドは店員に──店員の姿は見えていないので、おそらく店員がいる方へ向けて──「すみません」、と声を掛ける。 目当ての花を見つけたようで、それを一輪、取ってもらおうと。 (-144) 2022/08/13(Sat) 21:02:30 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「……ぷっ、あはっ!ははっ、あははは! 『ぷにゃ』ってお前……ふふ」 よっぽどあなたの反応が気に入ったのか、指を引っ込めて笑い始めた。 目尻に溜まった涙を指の背で払って、おかしそうに息を整える。 「はあ〜〜……珈琲飲み放題も羨ましいな。 俺も好きな時にカプチーノでも飲んでみたいよ」 ……そんなことを言っているうちに、カップの中身は空になる。 至福の時間という物は、長続きしないものだ。 (-159) 2022/08/13(Sat) 22:29:05 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「食っちまえばあっという間だな。 さ〜て……はぁ。面倒臭えけど行くかぁ」 立ち上がり、自分の分とあなたの分のカップを持って。 「片づけておくから先行きな。 何してたか聞かれたらちゃあんと誤魔化しておくんだぞ」 サボりだと思われたら二人してドンに怒られるからな、と付け足して。 (-220) 2022/08/14(Sun) 10:59:58 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「心配すんなって。余計な事すんのは嫌いなんだ。 俺は仕事以外の仕事はしないんだよ」 「お前も、危ない事はやめとけよ」 手を上げて、あなたがドアの向こうに去っていくのを見送って。 ……ふう、と一息。 下手に動かない方がいい。そのことは分かっている。 わかっているし、この件に関しては 正直。 興味や義務感より大儀である方が勝ってしまっているから、 自分からはきっと、何も。 「……何もなきゃ、な」 水道の蛇口を捻る。 カップを洗う音に鼻歌が混じって、それが終わればこの部屋も誰も居なくなるだろう。 (-232) 2022/08/14(Sun) 12:25:04 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「ああ、居た。よかった」 「この枝をお願いします。咲き方が愛らしい」 奥から来たあなたを見れば、手を挙げて挨拶をした。 仕事帰りだからアジトに居る時と違い軽装だ。髪も青いゴムで一つに括っている。柔らかい笑みも、表向きのものだった。 そう言って指すのは白いジャスミンの一枝。 ラッピングもお願いします、と一言添えて。 「……どこもかしこも賑やかですね。 花を買う人も、いつもより多いんじゃないですか」 「俺の店もいつもより忙しくて。普段通りの時間に来られてよかったです」 この男が外で裏の話をする事は殆ど無い。 だから今日も、いつも通りの世間話だ。 (-241) 2022/08/14(Sun) 14:01:58 |
【人】 蜉蝣 アベラルド>>76 サルヴァトーレ 【チョコラータ:オルサキオット】 「はあい、承りました。 そうですねぇ……その方、紅茶は好きかな」 にこりと笑んで、いつもの商品をレジに寄せる。 それからプレゼントの相談に一瞬考え、思いついたのか一つ質問を。 「茶葉を混ぜ込んだプラリネがあるんだ。 ダークチョコレートを使ってるから、甘さ控えめでさっぱりしてる。香りももちろんいい。 贈答用のラッピングも受け付けてる」 そういいながら棚から出してきたのは、 細長い箱に入ったプラリネだ。包装紙のサンプルも横に並べつつ。 「……そうだな、あとは試食もできる。どうなさいますかね?」 (89) 2022/08/14(Sun) 20:23:41 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「そりゃいい。きっと喜んでくれる。 ……うん。いいな。やっぱりここの花屋はセンスがいい」 ラッピングされていく様子を満足そうに眺めていた。 たおやかで清潔そうなその雰囲気が気に入ったようだ。 何の為の花なのかはきっとまだ誰にも知られていなくて、けれどおそらく、喜んでくれるような相手はいるらしい。 「あはは、そうですか。祭りになると島の外からも子供は来ますしね。もちろん大人も、ですが」 「やっぱりお互い大変ですねぇ、儲かり時と言えばそうなんでしょうけど。 悪い気はしないですがね」 「俺は〜……まあ、少し覗くくらいですよ。 ほら、祭りになると美味しいものに多く出会える。 昼飯時にそれ目当てで出向くくらいですかね」 「そういうお兄さんこそ、あんまり行けてないんじゃあないですか?」 一緒に行く相手もいない……いや、いないこともないけれど。 世情が世情だ。大っぴらに連れ歩くのも気が引けていた。 そちらの方を伺うように、首をかしげる。 (-273) 2022/08/14(Sun) 20:42:03 |
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