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【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ【ビアンカの部屋】 生業が生業だけに、少年もまた、あなたと同じく昼夜を逆しまにした生活を送っている。 それでもいつも、活動を始めるのはあなたより幾らか早い。 飲み物や軽食の用意をするなど、目覚めたあなたの世話をするのが、きっと、常のことだろう。 そうしてそのうちに出かけてゆくから、お使いやら何やらをこなす、のだけれど。 「ロッカ」 「最近いそがしい?」 近頃は少しだけリズムが異なる。 その日、あなたが出かける前。少年は尋ねた。 あなたが早々に出かけてゆくなら、その間に掃除をしてしまった方がいいし。 変化したなら変化したで、こちらも合わせようと考えてのことだった。 (-82) 2022/08/09(Tue) 2:53:37 |
【人】 翠眼 ヴェルデ【路地裏】 夜の帳がすっかりと空を覆うころ。 暗い路地裏の片隅で、少年は赤く濁った唾液を吐き捨てる。 どうやら、張り飛ばされた際に口の中を切ったらしい。 やや腫れた頰はじんと熱を帯びている。 ほのかに鉄臭い息をつく。 これぐらいは、よくあることだ。 (17) 2022/08/09(Tue) 2:55:01 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ【街中】 祭りの影響か、どこもかしこも賑やかな喧騒に溢れている。 さざめき行き交う人波を眺める少年は、どこか所在なさげに息をつく。 スニーカーのつま先が、トンと石畳を蹴った。 (=0) 2022/08/09(Tue) 19:00:54 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ【ビアンカの部屋】 長い前髪の間から、翠の双眸があなたを見ている。 その声を静かに聞くさなか、ふと、金色の睫毛が頬に影を落とした。 ちらと視線を向けたのは、やわらかに広がるスカート。 その下に吊られた、普段とは違う持ち物。 「……そ」 「おれなんかに言われなくったってわかってるだろうけど」 「自己管理、大事なんだろ」 「……なんか危ないことでもあるなら、あんたも気を付けて」 少年は口が巧くない。 こういうとき、どういう風に言葉を選べばいいのかもよくわからない。 それでも、こどもなりにあなたの変化を気にはしているから、余計とも取れるそんな言葉をこぼした。 (-146) 2022/08/09(Tue) 19:37:57 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ/* ご連絡ありがとうございます、ツナ缶です。 こちらへもこのように、何かあればお気軽にご相談くださいね。 よろしくお願い致します! ビアンカさんが世話している子供、ということをご存知でも構いませんし、あとは……(ヴェルデ本人は知りませんが)父親がマフィアかつ父親似の容姿なので、父親をアルバの所属とし、サルヴァトーレさんと面識があっても構いません。 初対面でもなんとかなるかな!? とも思っています。 いかがでしょうか! (-215) 2022/08/10(Wed) 17:41:44 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ【ビアンカの部屋】 視線を上げた少年は、あなたの表情の移ろうのを見る。 妙なことを言ったかもしれない。 ばかだから、言葉を間違えたのかもしれない。 ……けれどどうやら、機嫌は悪くないらしい、と。 その言葉から、表情から、読み取れぬほどに鈍くもなかった。 「ん」 「そうだよな、そうする」 「いってらっしゃい」 こんな風にだれかを見送る言葉も、いつの間にか随分と言い慣れた。 閉まる扉を、その向こうに聞こえる足音を。 しばらく聞いたのち、少年は室内へ向き直る。 軽く埃落としをしたのち、こちらもまた、街中へと出かけてゆく。 (-218) 2022/08/10(Wed) 18:01:56 |
【人】 翠眼 ヴェルデ【路地裏】 浮かれた喧騒を避けるようにして、少年は路地裏へと入る。 建物同士の隙間は、昼間であってもすこし、薄暗い。 壁に背を預け、ひとつ息をつく。 ふと、なにかの気配に視線を落とせば、足元に黒い野良猫が一匹。 「……悪いな、何も持ってなくて」 膝を折り、しばらくの間、猫と戯れている。 (62) 2022/08/10(Wed) 18:09:31 |
【人】 翠眼 ヴェルデ>>88 マキアート どうやら気を悪くさせることはなかったらしい。 あなたが眺めていなければ、少年だって屋台へ目を向けなかったろうし、注目を集めたことには違いない。 「そりゃ随分気前のいいことで」 けれどその言葉を本気にした風はなく。 それでも、すらりとした長身と大きな——相対的にあまり大きくは見えないが、近くで見るとやはりまあまあ大きい——ぬいぐるみの取り合わせには、じっと視線を向けた。 あなたのことは随分と見上げる形になる。 「イヌ、好きなんだね」 「おれはあんまりイヌの種類に詳しくないんだけど、それは何てイヌ?」 とは言え、物怖じする様子もない。 感情表現の豊かな子供ではないようで、辛うじて笑っているのだろうとわかるぐらいに口角を上げ、あなたへ問う。 (94) 2022/08/11(Thu) 19:26:47 |
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