ヴェルデは、縛り付けられているとは思っていない。 (a36) 2022/08/17(Wed) 18:37:23 |
ヴェルデは、自ら選んだのだから。 (a37) 2022/08/17(Wed) 18:37:38 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア「だってもう、どうしようもないだろ」 「助けてくれって言って助かるわけじゃないんだしさ」 死にたくはない、と思うけれど。 ここまで来てしまったのは、少年自身の足なのだ。 だから、喚いても仕方がない。 興味がないと言うくせ、あなたはまだ少年を撃たない。 あまつさえ、先を促すような視線を向けてくる。 だから。 「気が向いたら、ナイトバー『Pollo Nero』のビアンカってヒトに届けて」 「金借りたままだから」 まとめれば300ユーロほど。 完済にはまだ足りないだろうが、ないよりはマシなはずだ。 死ねば必要もないものだから、使える相手に渡る方がいい。 翠の瞳が夕闇を見つめる。 あなたへ向けて、裸の紙幣を差し出す。 (-305) 2022/08/17(Wed) 20:19:42 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカけれど、その頼りない腕が少年を拾った。 守りたいとか、どうにかしたいとか、そういうことじゃない。 そういうことができる者はきっと、他にいくらでもいるのだろう。 それでも。 あなたがしてくれたことを返したいと思うぐらいにはなったのだ。 「じゃあ、その十年で」 「おれがもっと他のことをできるようになって、あんたを拾えばいい」 少年は、ばかだ。 学はないし、碌にものも知らない。 ばかなこどもだ。 それがどれほど大変なことか知らない。 あなたの手を引く。 話はまだ終わっていないから。 「死にたくないのはあんただろ」 (-307) 2022/08/17(Wed) 20:31:21 |
【置】 翠眼 ヴェルデ猫など気にしなければよかったのだろう。 言われた通りに早く帰るべきだったのだろう。 仮定をいくら重ねたところで、もはや意味などありはしない。 もうきっと、どこにも行けない。 それをすこしだけ、いやだな、と思う。 けれど、何もかもが遅かった。 “0”だった少年は、“1”を得ていることに気が付かず。 “0”へ還される瞬間になって、ようやくそれを知った。 (L1) 2022/08/17(Wed) 20:46:59 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
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