情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ/* ご連絡ありがとうございます。 >>1:G34 ですが、間を開けすぎたのでどうしたものかと迷っていました。もっと早くご連絡すべきでしたね。すみません。続けていいなら秘話でさせていただければ……と思いますが、どうでしょうか? (-15) 2022/08/14(Sun) 21:49:22 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ>>1:G34 【アルバアジト】 「徒歩? 勿論構わないよ。いいのかい」 「君の声を長く聞いていられるのはとても光栄だけど」 冷ややかな視線を朗らかな笑みで受け止めて返す。本来と逆転した身長差だ、やや上目遣いのようになるだろうか。 愛想ない物言いにむしろ男は安心していた。色々と様変わりするこの世界で、もっとも入れ替わりが激しいのが娼館界隈である。一般の客を取り、その上人を商品にする業界だから、表立ったトラブルも多い。君ももう入ったばかりではない。そういったことにいちいち参るような繊細さは失ってしまったかもしれないが。 いつもどおりだ、と心の中で安堵する。ならきっと、そう酷いことは起こっていないのだろう。 ────仕事を除いて。 (-25) 2022/08/14(Sun) 22:52:49 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ【アルバアジト】 「金とってやろうかな…」 ふ、と口許を歪ませる。 なんとも馬鹿にしたような笑みだが、 そこには気やすさと、どこか甘えるような含みがあった。 「あなたこそ、いいの。 のろのろ歩いているくらい暇なら、べつにいいけれど」 彼女は今日も商品価値がある程度には美しく、整った服を身に着けている。 その布の下は、わからないけれど。 (-29) 2022/08/14(Sun) 23:13:01 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレうろうろと視線をさまよわせる様子をやはり笑みを浮かべて見ている。 たくさんのものから一つを選ぶというのは、簡単なようで難しい。どれがいいのか、何が決め手か、どうしてそう思ったのか。選択は経験の積み重ねだ。与えられるものを受け入れるだけでいては、些細なことも選び取れなくなる。 「ん、いいね。おいしそうだ」 「それだけでいいの? 君、放っておいたらすぐ食事を忘れるだろう」 彼女に聞いたのか、それとも個人的に知っているのか、そんなことを付け加えた。 上から見る項は細く、成長期の少年にしては肉が足りない。 (=1) 2022/08/15(Mon) 16:43:08 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ溜まっていたものが溢れるような滑らかさで緑の髪が解け落ちる。白いかんばせが無骨なヘルメットの下から現れる。紫色の瞳同士が互いを見て、視線がかち合った。 案外可愛い子じゃないか。思考の一角が笑みを含んで呑気に揶揄う。 「男はみんな、狼にも狩人にもなるものだよ。女の子によってね」 可愛らしい問いには口元を緩めて返事を。 胸は自然に張って、足は肩幅。右手は拳銃とともにポケットに、左手の指で顎を擦る。男の一挙手から一投足から、嫌味のない自信が見て取れる。 しかしそうしながらも、やはり男は警戒を解かない。注意深く君の動作を見つめている。 「……頭をお上げ」 静かな声は、波の音に掻き消されず響くだろう。 男は、君の目的を掴みあぐねていた。 追われている間は、最悪の場合のことを考えていた。回避するにはどうするか、血を見た場合はどうするか。仕向けたのは誰か、目的は何か────そんな当たり前のことを思い巡らせていた。 しかし今は違う。 仕向けたのは誰か、目的は何か。それは、当然気になる。というか、知らなければならない。……しかし、彼女からは敵意を感じない。それに必ず伴うはずの、暴力の臭いを感じない。 害するつもりがないのにつけたのか。害される可能性を知ってなお、のこのことここまで? ────血の掟が頭を過る。彼女がノッテの者ならこれは、ファミリーにも逆らう行為だ。 であれば、尚更、なんのために? 「安心していいよ。人を嬲る趣味はないんだ。特に君のような可愛い子はね」 「端的に済ませよう。何が目的だい」 (_1) 2022/08/15(Mon) 21:55:29 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「いいとも。何が欲しい?」 残念ながらそういう嫌味────或いは冗談、軽口────は、この男には通用しないらしい。君がそれを知って口にしたのか、うっかり忘れていたのかは定かではないが。 男は嬉々として立ち上がるだろう。長い脚が大股に地を蹴って、君の斜め前へと立つ。進路は塞がず、エスコートの位置。 「君はそんな心配しなくていい、可愛い人。君より優先しないといけないことなんてあるはずないだろう?」 「新しいドレスを買うかい。それとも靴? そういえば、新しいパスティチェリアが出来たのを知ってる? タルトが絶品なんだ」 モノトーンでまとめたいつもの君のコーディネート。 きっと男が派手なものを勧めても断るのだろうけど。 (-134) 2022/08/15(Mon) 22:14:49 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「もらうならちゃんとした仕事で貰うよ」 ち、と舌打ち。 まぁ、いつものことだ。 つんと顎先をあげて、自分のペースで歩く。 好きに歩けば、好きに合わせてくるだろう。 いつものように。 「そう。 私には、私より優先することがたくさんあるけれど」 「ドレスも靴も間に合ってるわ。 これ以上、私の衣装棚をぎゅうぎゅうづめにしないで。 ……──……、 ……タルトね」 すげなく言葉を返しながら、あなたを従えるように雑踏の中を歩いていく。 かつ、かつ、かつ。 靴底が鳴る音に合わせて、すげなくかけられる言葉を切り捨てて。 ――……菓子の名が出て、少し言葉に詰まった。 「…………どこにできたの?」 それまでそんなことはしなかったのに。 つい、とわざとらしく目を逸らす。 (-136) 2022/08/15(Mon) 22:38:22 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ会ったばかりの頃の君のことを覚えている。 今よりもっと人形のようで、痩せて色の悪い肌をしていた君のこと。それこそ捨てられた子猫のようでいたのだ。その頃から考えれば、随分よく育ったものだ、とは思うが。 「食べるけど……足りるかい。成長期だろ?」 「ああ、それともほかのものがいい? 向こうにパン屋が出張してるのを見たし、あっちにはスープが……」 何くれとお節介を言う男はまるで子煩悩な父親のようですらある。 「僕もソーセージにしようかな」 「もうひとつの……こっち。辛いんだって」 (=3) 2022/08/15(Mon) 23:31:18 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 翠眼 ヴェルデ/* やや過去捏造気味をしてしまったのですが大丈夫でしたでしょうか……? 読み取れる範囲で設定に齟齬が出ないようにと思いつつ軽めに書いたのですが、もし何かに抵触してたらすみません……!! (-141) 2022/08/15(Mon) 23:32:07 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「それもいいね。空いてるの、今日は」 世間話の温度で都合を問う。当然がっついているわけはなく、あくまで選択肢のひとつ。君が勤勉でよく客を取り、予定が詰まりがちなことも男はよく心得ていた。立場や財力を振りかざして無理強いをしたりすることは当然ない。 余裕綽々、口調も歩様も。 「そう。じゃあ尚更僕が見ておかなくちゃ」 突っぱねられても、愛想なく澄まされても男は気にしない。そうあると君は知っていてそうするのだから、ある種信頼があると言い替えてもいいだろう。そういうことがわかるくらいの仲ではある。 わかるから、男もそうするのだ。逸れる視線に笑みが零れた。 「五番通りの右から三つ目。ほら、以前アンティーク・ショップが入ってた」 「カフェも併設しててね、なかなかいい雰囲気のところだ。あのあたりは道がカーブしてるから、車も音を立てて走らないしね」 (-144) 2022/08/16(Tue) 0:03:18 |
【神】 家族愛 サルヴァトーレ【アルバアジト】 違和感を感じるもの。楽観するもの。警戒を促すもの。祝杯だと巫山戯るもの。 それぞれの反応を男はじっと眺めている。見ている。観察している。確かめている。 その目の奥に探るような意図はなく。 ただ慈しむように各々のかんばせを撫でていった。 (G33) 2022/08/16(Tue) 0:20:46 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 害のない毒 マキアート/* こんばんは。夜遅くにすみません。 こちら >>1:51 返すタイミングを失いどうするか迷っていたのですが、もしよろしければ秘話にて続きをさせていただけたらな、と思います。 もちろんキャパもあるでしょうから、断っていただいても構いません。せっかく話しかけていただいたのにうまく時間を作れず申し訳ありませんでした。 (-145) 2022/08/16(Tue) 0:22:55 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「……予約は入ってないけど」 本当に立場が上なのはどちらなのか、わからないわけじゃない。 それでも、自分の"商品価値"を損なうことはできないし、したくはなかった。 ――だからこんな時でもいつものように、あなたが整えたようにふるまう。 それは別に苦ではなかったし、むしろ気安さの表れでもあった。 「ま、いいでしょう。見て楽しいものには、しているつもりだから」 あなたの視界の中で、自分が一番のものである。 そう信じているかのように背を伸ばして、商売女は歩いていく。 たとえ、その胸のうちがどうであろうとも。 「ああ、あそこ──……ふうん。 なかなか、よさそうな場所」 「……今度、一緒にいってあげてもいいよ」 よっぽど気になるのだろう。いつもはめったに言わない、そんな露骨なことを言って、つんと顎をあげた。 (-149) 2022/08/16(Tue) 2:02:25 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「へえ? それは珍しいね。みんな聖母にうつつを抜かしてるってわけだ」 「僕には君の方が魅力的だけど。お邪魔しても?」 男は誰に対しても親しげに接する。立場の差なんてないもののように、しんから対等であるかのように声をかける。 それでもやはり肩書きの力というものは大きくて、遠慮がちに接してくる者の方が多いのだ。 だからこそ君の遠慮ない態度を嬉しく思う。それが仕事柄の振る舞いの一環だとしても────それだけではないように、なんとなく思っているのだ。口にはしないが。 「もちろん。飽きやしないさ、君は見る度に新しく美しいしね」 世辞のようですらある、しかし本心だ。こちらは恥ずかしげもなく口にした。 「そうだろう?」 同意の言葉には軽く返答。続く言葉には、やはり笑みを保って答えるだろう。 「本当? 嬉しいよ、ビアンカ」 「その日は車で迎えに行っていいかい、お姫様。それともやっぱり、歩いて行く?」 君が甘いものを好むことは知っているのだけど、こうすんなり快諾してくれるとは思わなかった。今日は運がいいのかもな、なんて心の中で呟いた。 (-154) 2022/08/16(Tue) 2:44:26 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ>>_2 ────勿論気づいていた。 正確には、そう断じていたわけではない。このIsola di crescenteを取り合っているのはノッテファミリーとアルバファミリーの二大勢力である。しかし全くそれに二分されているのかと言うとそうではなく、第三勢力なるものやグレーゾーンも少なからず存在してはいる。だから最も大きな可能性として考慮しつつも、断定してはいなかった。──── 掟 だからこそ、男は僅かに動揺する。それを悟られないよう、服の下に隠した右の手の先だけを動かした。グリップを指の腹で数度なぞって、一瞬揺れた心を落ち着かせながら。 君の言葉を、黙って男は受け取っている。 目の前の女は敵意も見せなければ、無駄な挑発もしない。独断であると先に述べ、丁寧な謝意さえ滲ませて見せる。 裏がないかと探ってみるもそのようには見えない。隠されているのでもはぐらかされているのでもなく────まっさらに。 ……であれば、本心なのだろう。……本心なのだろう。 少なくとも男は今、そう判断した。 ▼ (_3) 2022/08/16(Tue) 3:10:37 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ「……そう。ラウラ」 「可愛らしい名前だね。月桂樹か」 だから、男は。 ただ愛らしいものを見るような目を君に向けただろう。 「君の言葉を信じよう。……だけどね」 無駄に疑おうとするのはこの場合悪手だ。矛盾や綻びが見えるまでは、その愚直さに免じてこちらも愚直に信じるとしようか。 「ひとつ聞きたいな。君、血の掟は知っているかい?」 (_4) 2022/08/16(Tue) 3:27:06 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>2:89 アベラルド 「へえ、いいね。おいしそうだ」 「じゃあそれを、……ああ」 つらつらと淀みなく紡がれる言葉を聞いている。緩やかな時の流れが支配している。 まったくそうしていれば本当に、ただの従業員みたいだ。よく似合うよ。くすぐったい思考に僅か意識が引かれた。そうしつつも耳ではしっかりと君の話を聞いている。 「困ったな。そんなに言われると、僕も気になってきてしまった」 「試食を貰えるかい。自分用にも買っていこうかなあ、でも食べすぎかもしれないね。どう思う?」 そんな冗談めいた親し気な言葉を投げ返してみる。 (36) 2022/08/16(Tue) 3:33:26 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「そう? うれしい。 ……あなたにも、ちゃんときれいに見えている? 少しでも、好きになってもらえるかんじなら、いいんだけど――…?」 くるり、と表情がかわる。 はりついたような笑顔。はりつけたような笑顔。 わざとらしいまでに商売用の顔に切り替えてから、ぱ、とその色を消した。 ベッド・サイドのランプ・シェードのように、かち、と引けば一瞬だ。 「……世界中の誉め言葉を集めたって、あなたのそのひとことにかないやしないよ。きっと。 聞いてて、悪い気はしないけどさ」 ありがとう、と。それが本心かどうかはわからないお礼を、艶のある唇に乗せる。 ほんの少し歩幅を広く、早くして、あなたの言葉を置いてきぼりにしようとするかのよう。 「まあ、落ち着いたらね。車は──…… 嫌」 そう言うと、こつ、と。一際高く、靴音を立てて。 ――……一瞬だけ。あなたの靴に、ちらりと目を落とした。 「私は石畳を踏む、この靴の音が好きなの。あなたの靴音も、まあまあね」 意味不明だ。けれどその言葉を、まるで数学の公式のように当たり前のものとして語る。 彼女はそういう女だった。うそと意地ばかりはって、 本心なんて、一言たりとも口にはしないのだ。 ▽ (-160) 2022/08/16(Tue) 4:45:05 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ▼ そうして靴音と、雑踏に紛れて。 「ファミリーは、 ボス・クリスティーナは、どういうつもりなの。 わたしたちは見殺し?」 まるで閨で囁くような、か細い息のような声が、した。 (-161) 2022/08/16(Tue) 4:47:19 |
【秘】 害のない毒 マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ/* お気になさらず。とはいえやはり、二日も隔てているシチュエーションですからやりづらいこともあるかと思います。 途中の描写を省いてバーなどから始めたり、あるいはもう既にその帰り、とかでもいいかもしれません。お好きなところから…… お忙しい中ご相談いただきありがとうございます。そちらもしんどいようであれば、いつでも軽く蹴ったりして大丈夫ですからね。 (-162) 2022/08/16(Tue) 6:55:32 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ>>_5 「そう。」 目を細めて、にこり。そんな形容がぴったり似合うような笑顔を向ける。 「悪い子だね、ラウラ」 男は、君から視線を外さない。 波の音がする。風の音がする。陽の光が降る。潮の匂いが充ちている。 それでも人の声が届かないこの場所は、静かだ。 「残念だけど────」 完璧な笑顔を湛えて、言葉を続ける。 「僕は何も知らないんだ、ラウラ。悪いね」 「もういいかい? これじゃ僕が掟を破ることになってしまう。僕は家族を愛してるんだ、疑わせるような真似はしたくない」 左の手首にを顔の前に掲げて時間を確認する。上等な文字盤が陽の光を反射した。 「待たせている子たちもいるしね」 (_6) 2022/08/16(Tue) 17:25:51 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>38 アベラルド 「わあ、綺麗な色」 「いつ見ても飽きないや。ありがとう、頂くよ」 華奢なトレーを受け取り、小さな菓子を口に運ぶ。 こんなトレーひとつ、ピックひとつでさえ通りで出ている屋台のそれとは物が違う。特別な空間、というやつだろうか。そういうものを徹底しているこの場所に、しっかり溶け込んでいる家族の姿はなんだか不思議だ。 硝煙の匂いも鉄の匂いも、彼は完璧にかき消してここにいる。 「ん。……これは、ディンブラ?」 「いいね。僕、好きなんだ」 祭りの喧騒も。 ────ファミリー同士の摩擦も。 ここには届かない。 (43) 2022/08/16(Tue) 17:39:37 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新