【秘】 陽炎 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ「ああ。……はは。行けないかもなぁ、二人で」 それは残念だな、と合わせたように暢気に言う。 「分からないだろ。何があるか、どうなるかも」 「な」 貴方の事は信じている。 絶対に貴方は裏切らないし、どこにも行かないと。 でもそれでも、放しがたくて。 これが貴方の真似なのはそうだ。そして貴方よりも拙いものだろう。 それでも伝えようとするとき、愛したいと思う時、自分は貴方の真似をした。 身近にある、一番明確な愛の形だったから。 「ん? …………、あ」 名前を呼ばれればまた貴方の瞳を見て。 再び重ねられた唇と差し込まれる舌に、薄く口を開けて答えた。 貴方の気が済むか、こちらの気が済むまで、きっとそれは続く。 ……やっぱり、甘い。 (-457) 2022/08/23(Tue) 20:41:28 |
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