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【独】 宮崎暁[ 悪友のようなやり取りが、好きだった。 何気なく訪れる悪戯な笑みの応酬。 対等に、自然に、悪意も、他意もなく。 僕が普通になれて 受け入れてもらえた気がしたから。 結月とは友達になれるとも思っていて、 その頃から僕は結月に惹かれて 初めて君に目を奪われたから。 悪戯をされることも からかわれたりすることも 他でもない君だったから 生まれて初めて、嬉しいと思えたんだ。 ] (-34) 2024/06/30(Sun) 0:47:18 |
【雲】 宮崎暁[ 結月の言葉に従うまま閉じた瞼の裏には あの微笑みが魔法のように絡みついていて 指だけでも気持ちがいいのに 口に含まれてしまうと初めての暖かな感触に 腰を浮かすくらい反応を示してしまう。 見えないだけで、敏感さが増すんだと 僕はこの時に初めて思い知ることになる。 条件反射で薄目を開くと ]その時に見えた光景にしばらく釘付けになって それでもまた目を閉じるのは 僕を虐めようと夢中になっている君が好きだから。 (D44) 2024/06/30(Sun) 0:49:05 |
【独】 宮崎暁[ 僕だっていっぱしの男子だ。 自分の好きな女の子とのことを 想像したことがないわけがない。 でもいつも、想像の中の結月は 悪戯をしながら笑う女の子だった。 こんな想像をしてしまうのは 君に失礼だと思って 墓場まで持っていくつもりだったのに。 目の前で微笑む君は 想像をはるかに超えて、僕を困らせる。 ] (-35) 2024/06/30(Sun) 0:50:05 |
【雲】 宮崎暁うぁ───結月の口の中、あっつ…! [ 自分のコントロール化から外れた身体は 与えられた快感の量を推し量れなくなる。 快感に脳が支配されて 身体が敏感になればなるほど 自分の身体なのに抑えが効かなくて…………。 ] (D45) 2024/06/30(Sun) 0:51:04 |
【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月[ 僕は奉仕されているうちに 結月の許可も取らずに、何も言えずに 口の中に大量の熱い欲望を吐き出してしまう。 ] (-36) 2024/06/30(Sun) 0:52:35 |
【雲】 宮崎暁[ 頭の中が酸素を無くしたみたいに ただでさえ熱に浮かされた思考が更にぼやけて。 荒い吐息を吐いて呼吸を整えているうち 僕は気づいたように慌てて結月の様子を伺った。 ] っ────! 結月ごめん…!僕、勝手に…! [ 近くにティッシュはあっただろうかと 探す僕はきっとみっともないかもしれない。 悪戯な君の前ではいつもそうだけど 今回ばかりはそれ以上に狼狽えて それでも熱がおさまらず まだ大きさを保っていることに気づいたのは 僕と君、どっちが先だったのかな。 ]* (D46) 2024/06/30(Sun) 0:54:21 |
【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁[ 口の中に放出された大量の欲。 思ったより多くて 口の端から少し零してしまったけれど。 慌てて様子を伺ってくれた君と目が合わせたまま ぜんぶ、飲み込んで自分のものにしてしまう。 ] (-40) 2024/06/30(Sun) 2:17:48 |
【雲】 宮崎暁[ 咳き込む結月が心配になって 思わず顔を覗き込もうとすると 笑う声にゾクリと背筋が震える。 指先を舐める何気ない仕草が こちらを獲物に狙うかのようで 上に乗られてしまえば 捕食を待つ獣のように 抵抗することは出来なくなる。 ] (D63) 2024/06/30(Sun) 22:32:08 |
【雲】 宮崎暁[ 言葉は妖狐の呪いのように 一言一句が喉の奥に絡みつく。 蜜に濡れていけばもどかしくて 焦らされているように 絡め取られているみたいな、 光景にも、感触にも、身体が反応を示す。 耳元まで近づけば息が当たり その吐息が結月の我慢の限界を教えてくれた。 ] (D64) 2024/06/30(Sun) 22:32:34 |
【雲】 宮崎暁[ 好きに選んでいい。 結月の言葉を頭の中で復唱すれば 脳の奥まで痺れる。 神話の神様みたいに 魅了されて堕ちていく感覚は きっと今僕が感じている この危機感を孕んだ高揚に近いはずだ。 ] (D65) 2024/06/30(Sun) 22:33:11 |
【雲】 宮崎暁[ 絶え絶えに君に答える僕はもう これ以上、言葉を紡ぐ余裕がなく 君の唇を塞ぐと、 背に手を回して、甘美な地獄へ、誘った。 ]* (D66) 2024/06/30(Sun) 22:34:45 |
【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁[ 少しだけ動きを止めて、暁の瞳を覗く。 君の心を縛り付けてしまいたい。 優しい君なら、きっとお願いを聞いてくれる ……なんて打算はもうほとんどなくて ただ、私の想いが溢れてしまっただけ。 ] (-45) 2024/07/01(Mon) 4:01:48 |
【雲】 宮崎暁 [ 行き過ぎた快楽は身を滅ぼす。 そんな当たり前のことを 今になって強く感じる。 煮え滾るほどの興奮は 僕の支配下を外れて 結月に心臓を掴まれるように支配される。 必死に刻もうとして動けない結月を支えて それでも続きを自分からは促さないのは これが結月にとって大切な時間 お互いを刻むための時間だと知っているから。 動いて、今すぐにでも乱したい、 そんな男として当たり前の思想を 吐くわけにはいかないと必死におさえつける。 ] (D77) 2024/07/01(Mon) 23:37:18 |
【雲】 宮崎暁[ 感情で始まり、感情で終わる誰かの青春。 打算で始まり、打算で終わる僕らの青い春。 紡がれた感情を置き去りに 引き剥がされるのは極寒の前触れ もう二度と忘れられない甘い快感は 手首を切る感覚にとても似ていて、 零れた涙を拭う手を持ち合わせない僕は 目を塞ぐように重なる唇を啄んでいく。 ] (D78) 2024/07/01(Mon) 23:37:46 |
【雲】 宮崎暁[ 心を焦がすような痛々しい波紋が 身体中を駆け巡り鳩尾を穿つ。 一緒にいたい、と 血のにじむような願い。 僕も同じと、吐きたくてしかたないのに 結月と僕じゃ同じ言葉でも意味が違う。 自分の罪の赦しを乞うような 自分だけを癒す言葉なんて 僕は吐き出すことはできなくて………… ] (D79) 2024/07/01(Mon) 23:38:28 |
【雲】 宮崎暁[ 泣きながら微笑む顔を まるで魂に刻み込むように 心臓に君の涙を飲ませて、 君の脈動に呼応するように お互いの胸に刺さるナイフを引き抜いて。 結月の囁きに応えるように 募る我欲を打ち付け、満たしていく。 ] (D81) 2024/07/01(Mon) 23:42:24 |
【雲】 宮崎暁っ…………はぁ…。 [ 互いの汗も蜜も混ざり合い 肩で息をする結月を支えながら 吐き出した精に引きずられるように 脱力感が吐息となって溢れ出る。 君に僕の顔が見られないように なるべく距離を近づけて。 結月の髪を撫でながら 手離したくないという気持ちに従うまま 痛いほど、強く、抱きしめる。 ] (D82) 2024/07/01(Mon) 23:45:04 |
【独】 宮崎暁[ いつかまた、会えるとしたら 君はこんな僕をまだ好きだと 言ってくれるのだろうか。 いつかまた、僕の隣にいてくれたら 君はこんな僕のことを 赦してくれるのだろうか。 ] (-48) 2024/07/01(Mon) 23:49:01 |
【人】 宮崎暁[ 春が眠る冬の空 飛行機の中、独り、空を眺める。 両親は僕に気を遣っているのか 声をかけてきたりはしない。 大きなキャリーバッグは思い出の宝箱で 鞄につけていたストラップを指で撫でながら 映る僕の窓は 微かに滲んでいた。 ] (1) 2024/07/01(Mon) 23:52:27 |
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