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【雲】 サルコシパラウユニの手を引いて 太陽が沈みゆく西へと向かう。 いつかくる夜明けに怯え、 伸びていく影を振り切り 終わりのない道を進む。 太陽の光に見捨てられたくないと 嘆く2つの影法師が 思い出の丘のその先へと足を進め 辿り着いた街で サルコシパラは未来を静かに憂いた。 (D7) 2022/08/19(Fri) 8:41:57 |
【雲】 サルコシパラ何かあるのかと尋ねる彼女を横目に 店先に立ち、すみませんと店主に声をかけると 中から初老の女性が現れる。 なんだい。その子がおまいさんが 言っていた子かい? 女性は二人を見てケラケラと笑い サルコシパラはといえば 女性に被せるように笑いながら (D8) 2022/08/19(Fri) 8:42:57 |
【雲】 サルコシパラと、繋いでいた手を女性に見せる。 それを見た女性はといえば 少し待ってな。 そう言って店の奥に一度戻ると 持ってきた赤い箱をサルコシパラに手渡し サルコシパラとウユニの顔を見て微笑んでいた。 (D10) 2022/08/19(Fri) 8:44:05 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニ「ここは私が以前立ち寄ったお店です。 いつか貴女にこのお店のものを プレゼントすることが 私の密かな夢だったんですよ。」 (-3) 2022/08/19(Fri) 8:44:25 |
【雲】 サルコシパラそう言うサルコシパラは まるで未練を果たそうとする霊のように 赤い箱を自分の懐へとしまう。 「すみません、病気の事を調べないとと いうのはわかっているんですが…… せっかくなのでデートでも、と。」 逃れられない現実に一旦目を瞑り サルコシパラはウユニの目を見ると 照れくさそうに笑ってみせた。* (D11) 2022/08/19(Fri) 8:45:15 |
【雲】 サルコシパラ「そんな。 貴女は何を着ていても綺麗ですよ。」 歯が浮くような言葉がでてくるのは いつかそれを伝えられなくなる日が やってくると知っていたからで。 恥じらうなんて、そんな暇はないのだ。** (D24) 2022/08/21(Sun) 14:32:47 |
【雲】 サルコシパラ「行きたい場所、ですか?」 男女二人が出かけるスポットは 大方頭に入っていたが その中でウユニがどこを選ぶのか そこまではピンときてはおらずに 手を引かれるままにウユニについていく。 (D25) 2022/08/21(Sun) 14:33:22 |
【雲】 サルコシパラウユニの昔の家族の話を聞くのは あまり得意ではなかった。 もちろんウユニに非などなく 決してそれを悟らせはしないのだが 仮にも彼女が一度愛した相手達を いくら彼女が耐え難い煮え湯を飲まされたとして 赤の他人である自分に糾弾する権利はない。 その権利があるのは、ウユニだけ。 (D27) 2022/08/21(Sun) 14:34:21 |
【雲】 サルコシパラ しかしそれを理解していてもなお 湧き出る感情に背くことは出来ない。 明確に感じた強い怒りのやり場を失うから サルコシパラは困り果ててしまう。 仕方の無いことだと分かっているから サルコシパラは何も言えなかった。 (D28) 2022/08/21(Sun) 14:34:57 |
【雲】 サルコシパラだからこそ彼女の過去を 自分の手でなぞるという行いに 一種の希望さえ見い出せてしまう。 水飛沫に舞うウユニに誘われて 吸い込まれるようにその水面に足を踏み入れ 楽しげに笑う彼女に、 「もちろん。」 そう応えるのだった。 (D29) 2022/08/21(Sun) 14:35:25 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニこのまま二人で沈んでしまうのもいい。 そう思ってしまわなかったとは言わない。 どちらかが死に、どちらかが残される。 二人で身を投げることと大差なんてない。 それでもそれを切り出せないのは サルコシパラがウユニを家族として 愛していたからなのだろう。 (-6) 2022/08/21(Sun) 14:36:06 |
【秘】 サルコシパラ → ウユニついてきてくれますか?なんて 今更聞く意味もないだろう。 そう言って沈みゆく太陽に別れを告げるように ウユニに行きたいと告げたのは あの日二人が出会った場所。* (-8) 2022/08/21(Sun) 14:37:12 |
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