【人】 店員 イウダいらっしゃい。 荷物預かろう。 [今日の卯田のタイはうさぎ柄。 それが意味することを、常連の嵐あたりはそろそろ察しているかもしれない。 カウンターを真っ直ぐに選ぶ紫亜を見て、すぐに調理の手を止めて出迎える。 普段の荷物なら、今はホール担当が入ったから任せるけれど。 ほら、旅行鞄なので。 中にはプライベートなものが入っていると思うと、他の男の手で運ばれたくなかったのだ。] (37) 2021/05/17(Mon) 21:04:07 |
【人】 店員 イウダ何食う? 明日早いし、あんまりがっつり食うと響きそうだけど、この時間じゃやっぱり腹減ってるだろ? [黒板を指さした。 味噌汁とご飯くらいなら入りますか?お嬢さん。] (38) 2021/05/17(Mon) 21:05:48 |
【人】 店員 イウダ[荷物を受け取って、お客様専用の預かり棚に置く。>>41 女性の旅支度はもっと沢山ものがあるのかと思ったが、意外とコンパクトにまとめられているものだなと感心した。 旅慣れしているのだろうか。 若い時からずっと仕事一辺倒だった自分はこれがほぼ初めての旅行だから、彼女には色々頼ることになりそうだ。 借りられる浴衣は、よくある寝巻のようなものに加え、そのまま温泉街を歩けるように襦袢がついたカラフルなもののセットもあるらしい。 普段見慣れているスカートも可愛いけれど、浴衣もきっとよく似合うんだろうな、と想像してにやけそうになって、まだ仕事中だったと頬を叩いて戒めた。] 足りなかったら何か作り足すから言って。 さっぱりしたのが良かったら、豚バラのおろし和えの小鉢とか。 [流石に焼肉サラダは生野菜が多いとはいえ胃もたれが心配だ。 まずは炊き込みご飯と味噌汁をすぐに出す。味噌汁用のごまは別皿に添えて出した。歯に挟まるのを気にするかと思って。*] (44) 2021/05/17(Mon) 21:50:21 |
【人】 店員 イウダ[彼女の口から発せられる「フーくん」という響きが可愛らしくて、毎回少しだけ苦い気持ちになるのは言わない。 彼女の心が長く此方だけを想ってくれているという確信はあれど、それとこれとは別の話。 こんな心の狭い嫉妬、紫亜にも当の麦にも言えやしない。] (50) 2021/05/17(Mon) 21:54:35 |
【人】 店員 イウダ[宇張が蛸をどういう風に調理するのかはわからないが、蛸に時間がかかることを想定し、パプリカだけではなく紫タマネギも薄く切っておく。 紫を名に持つ彼女が出来て、紫の食材も自分にとって特別になった。 紫芋だけではなく、紫タマネギや紫キャベツ、トレビスなど。 感情が食材に対する愛着も変えることを知って、最近の自分の変化には少し戸惑っている。] (56) 2021/05/17(Mon) 22:10:22 |
【人】 店員 イウダ[紫亜の「いただきます」>>66を背中で聞きながら、追加の注文の準備をする。>>65 彼女は食べ方が本当に綺麗だし、美味を味わう時の顔が最高に可愛いので出来ればずっと見ていたいのだが、ご飯と味噌汁が終わってから作ったのでは定食感が出ない。 明日からは旅館のご飯を対面で食べる時に見られる訳だし、と自分を叱咤して材料を切り始めた。 千切りしょうがと豚バラを炒め、そこに酒・しょうゆ・みりんを加えて煮る。 煮立つまでの間に大根を摩り下ろす。 力と時間がかかる作業だが、こればかりは作り置きをしては風味が損なわれてしまうので仕方がない。 ごしゅごしゅとおろす音はカウンター越しに客に届いて料理を待つ間のBGMとなるだろう。 煮立ったら、ざく切りの若獲り水菜と大根おろしをたっぷり加える。 どちらも火を入れ過ぎるとさっぱり感が損なわれてしまうので、加熱はほんのわずかの時間。 小鉢に盛って飾りに千切りにした大葉を少し乗せ、紫亜の前に出した。] (77) 2021/05/17(Mon) 23:08:41 |
【人】 店員 イウダ[「振り回す」は半ば冗談ではあったが、そこで膨れる紫亜の表情が可愛らしくて思わず笑ってしまう。>>98 宇張がモテていた話題は嵐には気が気じゃないだろうとこっそり見たらやはり。>>101 店内では保っていた「さん」が取れている。 気持ちはわかるよ。 たとえ撃退したといっても、その対応時間と言葉を知らない男に使ったの、嫌だよな。 うんうん、と内心相槌を打ちながら、二人の水を注ぎ足した。 「お買い物」の内容について察した卯田を制すように繰り出される肘鉄。>>104 まだ何も言ってないが?!] う”ッ…… [――水のピッチャーを置いた後で助かった。] (126) 2021/05/18(Tue) 15:24:30 |
【人】 店員 イウダ ん?あ、任せて良いか? [オーダーを取ったのは麦だ。 >>124聞かれたら、先に嵐に茶葉の指定があるかを問う。>>119 以前出したルフナを気に入って貰って家に置くようになったという話を聞いた。 それならば外食の時には別のものが真新しくて良いかもしれない。 此方に一任して貰えるなら、チェリータルトのクリームの風味を邪魔せずかつ今日の夕食の流れを汲んだ和紅茶を提案してみよう。 「べにほまれ」と聞くと米の品種のようだが紅茶の名前だ。 渋みが出やすいので抽出時間は他の茶葉よりも短くなければならない。 緑茶を焙じる良い香りがする。 デザート用と知りつつも、焙じたてを飲みたいなぁと思ってしまうのがお茶好きの性。*] (132) 2021/05/18(Tue) 17:04:01 |
【人】 店員 イウダ[本当は「責任を取る」という言い回しではなく同じ意味を改めて二人きりの時に伝えたかったが、話の流れでそこから逃げるのは不信の元。 機嫌回復を目元で捉えて、これ以上の言葉を重ねなくても意味は伝わったと解釈した。>>149] チーズと大根おろしじゃソースも変わるし、どっちかを食べてもどっちかを食べたい気持ちは収まらないのが悩みどころだな。 ハンバーグ作るの実は苦手なんだけど……ほら、俺、手があったかいから、肉を捏ねる時に脂が出るんだ。 保冷剤で冷やしてから捏ねてはいるけど、そう何度も冷やし直すのは手間だし。 でも紫亜がいるってんならまたの機会にでも作るよ。 中からじゅわっとチーズが溶けだすタイプとか、上にとろっとかかった包み焼きハンバーグとか。 大根おろしの和風にするなら、ハンバーグそのもののタネも玉葱じゃなくて大根を入れるとしょうゆが浸みやすくて美味いし。 (158) 2021/05/18(Tue) 21:00:32 |
【人】 店員 イウダ[苦手を明かすのは少し躊躇いがあったが、隠していても仕方がない。 好きな子の為なら頑張りますとも、の気持ちを込めて。] あ〜見た目ね、麦とかゴツいのにすげぇ繊細な仕事するからな。 ほら、タルトのチェリーもツヤッツヤの宝石みたいだし。 俺も頑張ろうって思うわ。 [周年祭のブラマンジェだって、もう少し綺麗にブラッシュアップさせたいところ。] (159) 2021/05/18(Tue) 21:00:51 |
【人】 店員 イウダ ……。 [とりあえず固まっている訳にもいかないので、そっとカウンターから出て、テーブル席を拭いて回ることにした。 時間も遅く、テーブル席にはもう客はいない。 新規客で埋まることはないだろうと2人掛けの方のカトラリーは引き上げることにする。 宇張も麦も遅いなと思っている卯田は、ほうじ茶レアチーズタルトを味見する機会を逃していることを知らない。] (189) 2021/05/18(Tue) 22:44:27 |
【人】 店員 イウダ――閉店後―― [結局あれから客は増えずに閉店を迎えることとなる。 店内のモップかけは最近は新人が大きな身体で担ってくれている。 その間にジャーナルを出力して、〆作業を行う。 実際の売上金の扱いは店長に任せるので、卯田がするのは点検作業までだ。 特に過不足なし、OK。 賄い分と購入分を詰めたテイクアウト容器、紫亜のバッグを持って店を出る。] お疲れっ。 [走るように出るのは、彼女を待たせている所為。 もう外は寒くないが、やはり夜間なので、女性一人に待たせておくのは心配で。] (216) 2021/05/19(Wed) 0:25:28 |
【人】 店員 イウダ[ブルゾンを引っ掛けただけ、袖も片方しか通さないまま裏から出る。] 紫亜、 [待つその姿に声をかけた。 なるべく早くなるように頑張ったけれど、それでも閉店後暫くはかかっている。 待たせてごめん、と言って、体温の高い掌を紫亜に差し出した。 自宅まではほんの数分。 合鍵は渡してあるから家で待っていても良かったのだけれど……**] (218) 2021/05/19(Wed) 0:25:57 |
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