よろず屋 シラサワ(匿名)は、メモを貼った。 2021/07/29(Thu) 16:14:54 |
よろず屋 シラサワ(匿名)は、メモを貼った。 2021/07/29(Thu) 16:29:24 |
【秘】 呪術師 リェン → よろず屋 シラサワ「っく……出すよシラサワ。零してくれるなッ!」 情欲の奔流の高まりを、相手の身に吐き出す。 ドクリと、溢れんばかりの白濁に乗せて、 自身の生命の一欠片を、シラサワに埋め込んでいく。 「おっと、これ以上はマズイかな」 名残惜しそうにしながら、ズルリと自分の物を引き抜く。 これ以上はシラサワが“ヒト”ではなくなってしまう。 それは、望むものでは無い。 人間であるからこそ、シラサワの儚さに命の輝きを見たのだ。 こちら側に来られては元も子もない。 「――そろそろ、神狼と村の子の因縁に決着がつく頃か。 まだ可愛がってもやっても良いが、 他にも君を求める子らもいよう」 未だ肩で息をしながら震える海の瞳を見つめ、 リェンは諭すようにシラサワの髪を撫でた。 (-29) 2021/07/30(Fri) 0:55:03 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン「ァ、あぁッ、ぁ──ッ、りぇん、りぇんん…ッ」 口付けを交わし、舌を絡め、魂を愛撫される。 肩からは心臓 へ、腹からは内臓 へ、脚からは自身 へと、魂の快楽が直に届けられる。 突き上げられながら自身に手を伸ばされ、扱かれ、 気絶することすらままならない快楽に浸る。 何もかものしがらみをかなぐり捨てて、抱き着く。 「りぇ、ンぁぁあッ!!」 『果てる時に呼べ』と言われたのを 覚えていたのか定かでは無いが、 リェンの白濁で満たされながら絶頂し、 譫言のように相手の名前を何度も呼び続けた。 押し出されるように二人の間を白濁が濡らす。 リェンの生命が直接シラサワの身体に根を張る。 それは神狼の印を破壊し、リェンが新たに印を刻むような状態だ。 もしかすれば、新たに身体のどこかに印が出来るだろうか。 「んァッ、は………ぁ、ぅ…。」 熱がナカを擦り上げながら抜けるのに身体を跳ねさせ、 優しくその灰髪を撫でられながら、 余韻から思わず口付けを求めた。 (-30) 2021/07/30(Fri) 1:44:46 |
【秘】 呪術師 リェン → よろず屋 シラサワ「お嬢さん、そろそろ目覚める時間だ」 求めに応じて口付けを落とす。 触れる唇は湿りを帯び、絡める舌は熱く。 されど送り込まれるのは冷気の類。 既に刻まれた狼の印を凍りつかせるような霊気。 熱に燃えるシラサワの身体を、急速に冷やしていく。 「行くところがあるのなら、こんな物は邪魔だろう?」 長く伸びた小指の爪で自分の人差し指を傷つけると、 小さく文字を印に重ねて書いてみせる。 傷つけるでも無く、撫でるように書かれたそれは“糸” 「身の危険を感じたなら、これで私を呼ぶといい。 一度だけ魑魅魍魎や多少の神魔も還してあげよう」 既に縁は結ばれた。 シラサワの身に、魂にリェンの名前は刻まれた。 例えどこにいても、何が阻もうと、求めに応じて この狐はその身を守るだろう。 (-31) 2021/07/30(Fri) 13:59:30 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン「はぁ、は………ん、は……。」 全ての要因が絡まり、気が触れる間際の交わりだった。 舌を絡め、熱が冷えていく。 早鐘を打ち、リェンにすら届いていた鼓動の音が落ち着いていく。 「ン………。」 新たな印を刻まれ、今一度リェンの身を弱く抱く。 喉元に、縄ではなく縁の"糸"が絡みつく。 それは印、それは所有印 この獣の胎の地獄へ伸ばされた一本の蜘蛛の糸。 例え男から傷痕が消え去る日が来ても、 "魂への入り口"は、この印に在り続けるだろう。 「──………"色んな意味"で死ぬかと…思うた…。」 熱が冷え、平静を取り戻し、身体が離して呟いた。 言葉の端が、普段のシラサワを取り戻す。 乱れた髪を手で乱雑に正し、 忘れようの無い人外の快楽を振り払うように頭を振る。 「…おおきにリェンはん…。 久しぶりに、なんもかも忘れたわ……。」 それでいてなお、リェンが彼を好くように、 真意を言葉で装い、笑って見せた。 "狂人"ではなく、彼は人間だった。 (-32) 2021/07/30(Fri) 14:27:39 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ二つ分の印はリェンによって上書きされた。 冥府の底から、獣の胎に 喰われるはずだった男の気配が濃くなった。 それは、忘れさせられたはずのシキの記憶に。 弱く傷付いた"獣"ではなく"人間"の存在を。 その曖昧に残った"心の痕"に、 海の波音 青年の手から何かの拍子に" 本 "が落ちる。地に投げ出され、 赤 い栞紐さぁ、そこには、誰が刻まれている? 与えられた、全ての熱と安堵は 与えられた、全ての恐怖と共にある。 君はそれを…臆せずに思い出すだろうか? 幻と消えるはずだった、それを。 (-33) 2021/07/30(Fri) 14:42:31 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ蒼き空、昏き空を舞い満たすのは、煤けた花弁。 彼岸の色を焼き焦がす朱と黒の帯を纏い この島に蔓延る忌まわしき祭事の記憶を纏い その "塵" は、おぼろげな想いに浸る青年の瞳を染め行く。「……これは……」 人と、妖と、神とが寄り交うこの島で ただ唯一、この腕に巻かれた忌々しき木の腕輪が その中で暗躍する者たちの繋がりを嘯く。 忘れることなど、ありはしない。 傷付いた男の瞳に満たされた 海の色 を。その波打ちが奏でる音への情を。 未だこの身に残った熱と安堵は 纏わり付く底見えぬ恐怖の陰りを 後ろ髪引かれるが如く残したままに。 「………あなた、は……」 ――その名を知らぬ筈の無い傷付いた男を前にして ぽつりと零れ落ちたのは、そんな曖昧な返事であった。 (-34) 2021/07/31(Sat) 0:00:25 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「…花火、始まっとるんやろうな。」 ゆっくりと立ち上がる。 リェンの手当を受け、獣の胎から、外を目指す。 自らを愛することしか出来なかった水仙よ。 この人間は、君の鏡にほんの少しでも、映っただろうか。 笑顔で縄を首へかけて、傷付いた男が向かった先。 ただの人間は、舞台を降りるつもりだった。 根無し草と幻と消え、本から頁は燃え尽きる、はずだった。 ああ、けれども、器用で不器用な言葉が、笑みが、 傷だらけの腕を伸ばして、 弱々しくも君に、僅かな熱と安堵を与えた。 ……この頁は、未だ、燃えてはいない。 君は、この 赤 い栞紐が示す海を、目指すだろうか?行く先には、熱と安堵と恐怖が、待っている。 (-35) 2021/07/31(Sat) 6:57:38 |
【人】 よろず屋 シラサワ遠くで聞こえる。 左右の 舞手 彼岸華 成長した共鳴りの 弓音 島を囲む海に住む 水竜 祭りの花火に、 鬼神 表舞台の役者は揃い踏みだ。 ここからは舞台裏。 空狐 最後の贄を喰ってしまった。 器用で不器用な笑みの 人間 死に場所から、帰って来た。 自らを映した 鏡と本 青年は駆けて行けるのだろうか。 呼び水となった 語り手 この物語が記された"本"を、捲る。 神狼よ、■■■よ、誰もが予想せぬ物語を綴ろう。 今宵の三日月の元『人狼物語』を。 (3) 2021/07/31(Sat) 7:06:56 |
【人】 よろず屋 シラサワモクレンにはいつもの通りの祭のはずだった。 見知った顔、見知らぬ顔。 けれどもその誰もが、彼岸花の塵に惑わされている。 腕輪を付けたモノだけが、水竜の眼に留まる。 贄となるはずだった誰もが反旗を翻している。 最後の贄ですら、もう居ない。 神狼から、全ての贄が失われた。 ──今、神狼は、弱っている。 そんな中、今なら、隷属の痛みも弱く。 さぁモクレン、直に神狼に逢ったならば、 その場所が分かるのではないか? 今なら、島狼ごときに 島を囲む海の竜が使われないのでは? (5) 2021/07/31(Sat) 20:17:10 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ昏い獣たちの餌食となったあの時 知らず内に手放していた記憶の束。 その中に挟まれていた一本の栞。 島の記憶を焼き消して舞い散る花弁に似た色の 煌々とした紅は、その男の姿と声を寄り戻した。 「シラサワさん。」 ──燃え乱れる記憶の煤を払いのけ 暗夜の中でなお慈悲の色に満たされた海へ 再び、この身を浸していけるならと。 嗚呼、傷付き尚も在る唯の人よ。 早春を告げし瑞々しき花弁は 今や、黄色の想いで咲き誇っている。 「……俺に、まだ何かできますか」 青年は、暗赤い本を手に取り それを、胸の前へと掲げて、言葉を紡いだ。 (-36) 2021/07/31(Sat) 20:27:36 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキそれは予想だにせぬ客人で、 獣の胎から出て来た海の瞳が、 名を呼ぶ青年に眼を丸くする。 「……来ちゃったのか。」 傍らのリェンを見上げる。笑う。 いやはや、二人して返してもらった訳で。 そして此処に、新たな縁の約束を。 人生に翻弄されながら『それでも』と足掻いた 男の足痕が、新たな"花火"となったのだ。 「……そうだねぇ、 俺はしばらくまともに動けそうにないや。」 リェンの命の欠片を貰ったとしても。 男はきっと最期の瞬間まで、人間であろうとするだろう。 人として潰えた後に、もしかすれば空狐の傍らに行くかもしれないが。 「…──本島に帰る気ぃ無いんやったら、 うちの店、手伝っていかへんか?」 その最後の刻まで、この花を愛でよう。 シラサワという男は、海を湛え、笑っている。 (-37) 2021/07/31(Sat) 20:38:40 |
【人】 よろず屋 シラサワ巣から狼を追い出すならば、今、今宵。 三日月の下、人狼たちの宴。 最上の贄だった右舞の持つは小さな毒で 血縁故に成すは左舞の持つ小さな幼牙で 竜によって巣から追い立てられたならば、 そこに居合わせるは魔を寄せ付けぬ弓の主と、 神狼にすら反逆せしめた皇の彼岸花。 全てが終わったその後に、 誰が島を治めるのかは今は分からない。 ああ、けれど、確かに今宵、 百年に一度の機会に集結せしめた者たちが、 神狼の喉笛に刃を突き立てる。 誰が欠けようと、成し得ぬこの人狼物語の結末を。 (7) 2021/07/31(Sat) 20:48:43 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「………。」 島の裏側で為される神への叛逆は はたして、その青年の預かり知らぬ事となった。 それは、あなたが空狐に生かされたということも同じ。 「俺は、『先生』の元には帰れません」 "人" として学びを得るに足るのならばそれが誰の元であろうとも、構いはしない。 それが、己に優しさの色をくれた者ならば、猶更。 「……はい。 少しでも力になってみます。 店のことも、シラサワさんのことも」 呟かれる不器用な言葉の端切れは、それでも 青年の内に宿る想いを綴るもの。 どうか、この姿を最後まで見届けてくれるようにと。 青年は顔を上げ、あなたと同じ色を顔に浮かばせた。 (-38) 2021/07/31(Sat) 20:51:48 |
【人】 よろず屋 シラサワ「…皆ありがとうね。」 道化であり狂人は最後に人となった。 さぁ、吊られて得たは二つの縁。 彼らを抱き、生きよう。 この花火を眺めながら。 (8) 2021/07/31(Sat) 20:59:24 |
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