【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[頷き、わたしの部屋に彼を通した。 夏の間を過ごすためだけの六畳一間はとても簡素で ベッドに並んで腰掛けて、彼の話を聞く。] うん、前に話したね。 [そういえば、あったな。聞いたことも聞かれたことも。 全部じゃないって話に驚きはしなかった。 わたしだって言わなかった話があったから。 流くんのパパとママが教育熱心だったこと。 引退した後のこと、二人がいなくなってしまったこと。 静かなあいづちだけを挟んで耳を傾けていた。 視線はわざと彼を見ないようにして。] ……そっか、そんなことがあったんだ。 [彼の過去を聞けば一言だけを発して すぐに押し黙ってしまった。] (-71) 2022/08/06(Sat) 20:19:30 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[パパやママが自分のせいで喧嘩をするのも 二人がいなくなることも想像がつかなかったから。 絶望も苦しみも知らないわたしが 簡単に同情して良いのかどうか分からなかった。 彼がわたしに目を向けるまでのその間、 流れたのは沈黙だけだった。 それから今のくらしについても聞かせてくれた。 窺いの眼差しがこちらを向いていた。 わたしはゆっくりと瞬きをして、少し考えて ためらいがちに彼の頭へ手を伸ばした。] ……がんばったね、流くん。 [掛けた言葉が正解だったかどうかはわからない。 けれど労いの言葉は自然と口をついていて 彼が拒みさえしなければ、頭を撫でていた。] (-72) 2022/08/06(Sat) 20:20:18 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流教えてくれてありがとう。 わたし……何が出来るかなって考えて えっと、正直今はわかんないけど。 ……でも、わたしは流くんに出会えて 好きになって良かったって思ってるよ。 [言葉を探しても、解決するには足りないだろうから わたしの想いをそのまま伝えることにした。] (-73) 2022/08/06(Sat) 20:21:08 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流代わりになるもの一緒に探そうって言ったときね、 流くんがわたしと居ることを楽しいって言ってくれたの 本当に嬉しかったんだよ。 わたし、人の役に立てたことあんまりなかったから こんな風に思ってくれる人がいるんだなって。 わたしのこと真っ直ぐ見てくれる流くんが好き。 だからね、わたしが流くんの「楽しい」になれるなら わたしはずっと一緒に居たいよ。 [静かな口調で、けれど安心させるように 見つめてくれるその視線にわたしを重ねて ただ静かに微笑んでみせる。*] (-74) 2022/08/06(Sat) 20:21:17 |
【独】 元子役 辺世 流/* 返し、多分まとまって返せるのは22時過ぎになりそう。 姫が地雷なのはまあわからんでもないとして、万一僕が姫とフラグ立ててた場合、一体どちらの側が地雷なのかという問題がね… (-81) 2022/08/06(Sat) 21:14:51 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨ベッドに腰掛けて、話し終わり、じっと黙っていた。 一言だけ発して黙った珠梨さんの方に視線を向けて、伏し目がちに見つめて。 長い長い時間が経ったような気がした後、柔らかな手が頭を撫でてくれていた。 「頑張った… そう、頑張ったんだ。 きっと、本当は演技自体は別にどうでもよかった。 父さんのことも母さんのことも好きだったから、喜んでほしくて頑張って…それがたまたま演技だったたけなんだと思う。」 拳を握りしめながら俯いて声を絞り出す。 でも、珠梨さんが『ありがとう』と言ってくれたのを聞いて、彼女の方をはたと見つめた。 (-87) 2022/08/06(Sat) 22:35:04 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨彼女が語ってくれたのは、僕への好意と、僕の言葉が嬉しかったという事。 そして、一緒にいたいと言ってくれた。 それは確かに本音だと理解できた。 微笑む彼女を見ていて、目から一筋雫が落ちた。 「ありがとう……珠梨さん。 僕がそう思ってるのは、今も変わらないよ。 何日か、珠梨さんと過ごして、本当に毎日楽しかった。 話をして、一緒に出かけて…楽しくて、珠梨さんに触れたら幸せで、もっと好きになっちゃってた。 (-88) 2022/08/06(Sat) 22:42:42 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「代わりになるものはまだ見つかってないけど… ちょっとだけわかったかもしれない。 両親の時にそうだったみたいに、好きな人のためだったら、もしかしたら頑張れるかもしれない。 …珠梨さんのためなら、努力でどうにかできる事なら、ひょっとしたらどれだけでも頑張れるかもしれない。 そんな気がしてきたんだ。…そんな上手くいけば苦労はないって話かもしれないけど。 だから…一緒にいたい。いてほしい。ずっと… そのためになら、何でもする…… 多分、僕は間違いなくだし、珠梨さんにも苦労かけちゃうかもだけど…」 (-90) 2022/08/06(Sat) 22:50:03 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨頭に浮かぶのは、前に聞いた、優秀なお姉さんがもういないという言葉。 話していて、涙腺が緩んでくる。 男らしくないかな、と思いながら、珠梨さんの胸に頭を預け、しがみつくように抱きしめた。 「ごめん。少しだけ、こうしててもいいかな……」 そう話す声はきっと嗚咽の入った声になってしまっていただろう。両親がいなくなってから、誰の前でも泣いたことはなかったのに。彼女が受け入れてくれるなら、しばらくはそうしていたはずだ** (-91) 2022/08/06(Sat) 22:51:45 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流……うん、そうだったんだね。 [「わかるよ」とは言えなかったけど 彼の言葉を聞いていれば、抱えていた本心は分かった。 わたしはただそれを肯定した。誰よりも近くで。 零れ落ちた涙には一瞬だけ驚きをみせて 困ったように眉尻を下げ、曖昧に微笑む。] (-105) 2022/08/07(Sun) 3:35:54 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流よかった。ありがとう、そんな風に思ってくれて。 ……でもね、頑張りすぎなくて良いんだよ。 わたし、流くんが流くんらしくいられたら 楽しいって思える日々を送れたら それだけでもじゅうぶんだから。 だから頑張るなら、二人でがんばろう? [何かを抱え込む姿ばかりは見たくなかった。 わたしのためにそんな決意をしてくれるのなら そばに居て寄り添うだけじゃきっと足りない。 預けられた身体をそのまま抱きしめて とんとん、小さな子どもにするみたく背を撫でる。 そうして控えめな声でわたしは口を開いた。] (-106) 2022/08/07(Sun) 3:36:23 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流お姉ちゃんの話、したでしょう? わたしの家——けっこう大きい会社なんだけど お姉ちゃん、パパにすごく期待されてて だから結婚のことも反対されて。 好きな人と二人で出ていっちゃったの。 わたし、お姉ちゃんが幸せならいいかなって 今までなんとなく思ってたんだけど あんなに必死になる気持ち、よくわかんなかった。 [すぐ側の頭に頬を寄せ、息をついて。] (-107) 2022/08/07(Sun) 3:37:53 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流……でも今ならなんとなく分かる気がする。 流くんが頑張るって言ってくれるみたいに わたしも——もし引き剥がされちゃうくらいなら 全部捨てちゃっても、後悔しないと思うの。 [お姉ちゃんと違ってなんにも出来ないくせに その真似事をしたくなるくらい、大切な人。 将来のことには漠然と不安が芽生えてた。 失いたくないものを見つけてしまったら そんな不安は大きくなっていた。 ただ穏やかに言葉を紡いでいた、けれど 失くしたくない気持ちが大きくなって 抱きとめる腕にぎゅっと力をこめていた。**] (-108) 2022/08/07(Sun) 3:38:07 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨『わかるよ』なんて言ってほしいわけじゃなかった。 分からなくていい。僕がそう感じているという事を、 ただ側で肯定してくれればそれで良かった。 そして、珠梨さんはそうしてくれた。 困らせてしまうかなと思って、普段通りにしたかったけれど、 涙を見せても、受け止めてくれた。 「二人で、頑張ろう、か………」 この間出会ったばかりの人。なのに、その言葉は自然に胸に染み通ってきた。心のどこかで一番求めていたことを言ってくれた。 腕の中に包まれて、小さい子にそうするみたいに背中を撫でられ、泣くのはいかにも子供みたいで、女々しくて辛い。 (-121) 2022/08/07(Sun) 10:52:51 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨でも、今だけはそうさせてもらうことにした。 いつもは甘えてもらってるんだし、今だけはは甘えても構わないだろう、と。 温もりに寄り添いながら、聞くのは珠梨さんの話。 「そっか。…珠梨さん、気品あるからさ。ちょっとだけ予想はしてたけど。……それでわかった。」 彼女がこのバイトをお父さんから勧められた理由もなんとなく。 そして、もし本当にお姉さんが駆け落ちしてしまった代わりに考えられているのだったら、その先も、あるいは。 (-122) 2022/08/07(Sun) 10:53:16 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「全部捨てちゃっても…」 お姉さんと同じように?それは 「それは…ダメだよ。 珠梨さんはこそこそせずに陽のあたる場所を歩けるんだから。 珠梨さんは皆に祝われてほしいし、全部捨ててなんて、きっと後悔すると思うし、僕一人だけならともかく、どうやって… ずっと一緒にいたいのは本当だけど…」 それに、お姉さんのときとは多分違う。 僕の居場所は親戚のオーナーが把握しているし、オーナーは珠梨さんの父親の知人だ。どこか別の場所に住むのだって保証人がいるはず。 きちんと認めてもらえれば、でもどうやって。 (-123) 2022/08/07(Sun) 11:02:05 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「珠梨さんのためだったら、いくらでも頑張れるのに。 努力で何とかなることなら、いくらでも……」 「……でも、ああ。本当に、ずっと一緒にいたい、なあ……」 ほんの僅かな間目をそらしてきた現実を改めて見つめれば、離れたくない気持ちは一層強くなるしかなくて、互いに強く抱きしめ合いながら、思いをぽつりとこぼした** (-124) 2022/08/07(Sun) 11:05:35 |
【人】 元子役 辺世 流「へえ……!オスカーさんと。すごいな… お嫁さんにしてくれるって? すごいな………」 彼も色々不思議な存在だけれど、多分本気なのだろう。 でも嫁て。 それはともかく、僕に劣らずもじもじとした様子の結城さんはとても幸せそうで、昨日の将来の進路に悩む感じはもう見えなくて。 「末永く 爆発しろ ただ一言、にこやかにそう告げた** (30) 2022/08/07(Sun) 14:50:12 |
【独】 元子役 辺世 流/* 誕生日の時にする話じゃないかなと思って身の上話を誕生日前にしてしまったけど、ここから誕生日とその後と…できるだろうか。 (-154) 2022/08/07(Sun) 21:52:20 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[経緯を話せば将来の予想については 流くんにもわかったと思う。 お姉ちゃんみたいに賢くて、優秀ならよかったかな。 そしたらわたしも迷うことなんかしないで――でも、] ……そうだね、わたしには出来ないと思う。 お姉ちゃんみたいに強くないから。 それにパパとママのことだって…… [たくさん甘やかされて生きてきたけど、 現実がそんなに簡単じゃないことは知ってる。 だから夢ばっかり語ることは出来なかった。 結局どうしていいかわたしたちには分からなくて その日はただ静かに感情だけを分け合った。*] (-158) 2022/08/07(Sun) 22:50:26 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流 ―後日― [それからまた日付が流れて、彼の誕生日がやってくる。 バイトの終わりに待ち合わせて、ふたりで歩いて 選んだのは最初に訪れたあのカフェだった。 誕生日ディナーを予約して、 運ばれてきたのは小さなホールケーキ。 わたしはいつもと変わらない笑みを向けて 彼の生まれた日を祝う。] 流くん、お誕生日おめでとう。 [仄暗い現実から目を逸らしてしまう弱さも 今日だけは許されていいはずでしょう。 ろうそくの一本立ったケーキを前にして 吹き消すように促した。] (-160) 2022/08/07(Sun) 22:50:43 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流……来年もこんな風にお祝いしたいね。 [ぽつり、そんな一言だけが零れ落ちて すぐに取り繕って笑みを浮かべる。 そうして準備しておいたプレゼントを取り出す。] はい、これ!プレゼント。 えっと……趣味に合うといいんだけど。 [セレクトショップで見つけた小さなペンダント付きの シンプルな細いシルバーチェーンのネックレス。 恋人への贈り物は正解がわからなかったけど どうせなら――見えるものがいいなあ、って わたしのささやかな欲望。 彼が開けるのをじっと見守って、反応を窺った。*] (-161) 2022/08/07(Sun) 22:50:58 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨結局、その日は何も建設的な結論は出ないまま、珠梨さんの部屋でずっと一緒にいた。 考えても、お姉さんがそうしたようにどこか知らない場所で新しい生活を始めるなんて、うまくいくとは思えないし、珠梨さんのためになるとも思えない。 僕自身も、それを良しとはできなかった。 悩みながら、また日が過ぎて、迎えた誕生日。 あの日のように二人で待ち合わせて、初めて二人で行ったカフェを再び訪れた。 この間よりももうちょっと豪華な、ディナーと呼ぶにふさわしいメニューを前にするだけでも驚きだったけど、本当に驚いたのは小さなホールケーキが出てきたとき。 (-164) 2022/08/07(Sun) 23:42:30 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「これ、珠梨さんが?……ありがとう!!」 こんなのは何年ぶりだろう、なんて思いながら一息に吹き消す。 誰かに、それも大事な恋人に祝ってもらっている。その喜びが胸に溢れる。 でも、来年もお祝いしたいと言ってくれて、嬉しいはずなのになんだかその時だけは少し無理に笑うことになった。 珠梨さんの笑みも、そんな感じに少し取り繕って見えた。 けれど、プレゼントの箱を渡されて、ラッピングを解いて出てきたものを見ると、やっぱり胸がいっぱいになる。 小さなペンダントがついた銀のネックレス。 「うわ、すごいっ……これ、いつの間に選んでくれたの? ……ありがとう!!大事にするよ。…ホントに、一生の宝物にする。 …ね、つけてもいいかな。…どう、似合うかな?」 珠梨さんの許可を取ってからペンダントを首につけてみた。 きっと、その時は本当に心から笑えたに違いない。 (-165) 2022/08/07(Sun) 23:46:29 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨ネックレスをつけた僕の前には、この間は飲めなかったアルコールの入ったグラス。 具体的にはジントニック。 口にしたその味はまだよくはわからなかったけれど、少し頬を赤くしながら珠梨さんに告げたのは、この間から迷いつつ考えていたこと。 「…珠梨さん。この間から考えてたんだけど。 僕は、ここのバイトが終わったら、勉強して大学行き直そうと思うんだ。他の皆より回り道になっちゃうけど、多少は蓄えもあるし、奨学金とか使って、多分なんとかなると思う。」 (-166) 2022/08/07(Sun) 23:58:23 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「それで…相談なんだけどさ。珠梨さんのお父さん…早乙女商事の社長なんだよね。…もし珠梨さんに話があったらさ。 その時に一度お会いできないかな? …会っても全然ダメかもしれないけどさ。 色々言われちゃうだろうし、タダで上手いこと行くなんて全然思ってないけど。実績とか条件とか、きっと求められるだろうけど。 ……やっぱり逃げちゃダメなんじゃないかって、そう思った。 …珠梨さんは…どう思う?」 ぽつりと、けれとこの間のような泣きそうな顔なんかはもう見せずに、切り出した** (-167) 2022/08/08(Mon) 0:00:32 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[喜ぶ顔が見られたことは純粋に嬉しかった。 誰かの誕生日をこんな風にお祝いするのは初めてで わたしにとっても特別なことだったから。 吹き消された火にぱちぱち、小さな拍手をする。 ぎこちなさの正体をお互い口には出さないまま プレゼントを覗く彼をただ見守っていた。] 実はこっそりね? ……あっ!すごい、似合ってるよ流くん! ふふ、気に入ってくれたなら良かった。 [一生の宝物だなんて。少し大袈裟にも思えたけど そんな気持ちが嬉しくて、言葉は素直に受け取った。 色白の肌にシルバーがよく映えていて シンプルなデザインを選んだのはきっと正解だった。 彼が初めて口にするお酒に乾杯のグラスを合わせて わたしは普段より控えめのサワーを選んでいた。] (-169) 2022/08/08(Mon) 2:53:13 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[それでもやっぱり現実からは目を逸らしていた。 だから逃れず向き合って、話を始めた彼のことは 強い人だな——なんて漠然と思った。] 大学に? ……、そっか。うん、いいと思う。 やりたいことが見つかるかもだし、 わたしも応援するよ。 [もちろん彼の選んだ進路を否定することはなく 大学に入るのと入らないのと、人生の違いは 正直ちゃんと理解出来てたか分からないけど 行かないよりは行ったほうが良いよねって認識。] (-170) 2022/08/08(Mon) 2:53:43 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[彼が考えてくれていたのは未来を見据えたことだった。 パパと深刻な話をしたことはあまりなかったから 漠然と不安を抱えていても、実際はわからなくて。 パパに物を言えるかどうか自信がなかった。 だから、パパと会いたいって申し出は すごく心強くて、なにより彼が頼もしく見えた。] パパ……会ってくれるとは思うけど お姉ちゃんの時を思い出したら、……でも ちゃんと話したらわかってくれるかな。 ……わたしも、今のままでいられる自信、ない。 逃げようとは思ってないよ、わたしだって 逃げられるとも思えないし。 [結局あれから考えて、出来ないって結論は同じ。] (-172) 2022/08/08(Mon) 2:55:07 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流認めて貰うんだったら——そう、だね。 流くんが居てくれる方が、心強いかな。 [わたしの家のことだから、 本当はわたしがしっかりしなきゃいけないのに こんなところまで頼ってしまうのは申し訳ないけど。 流くんと一緒なら自分の気持ちも、 ちゃんと伝えられるような気がした。**] (-173) 2022/08/08(Mon) 2:55:17 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「もちろん。 こういうの持ってなかったから…大切にするよ。」 少しお洒落なプレゼントとか、ケーキでのお祝いとか、何気ない事かもしれないけれど、僕にとっては一つ一つ大切なもの。 一生の宝物というのも、本心からだった。 恋人と乾杯して、二人で飲む一杯は自分が大人になったと感じさせるもの。 この数日で、本当に色々な事が変わって、大人になった気がした。 でも、決定的なきっかけがあるとしたら、その後の決意を話したところだっただろう。 (-187) 2022/08/08(Mon) 12:38:23 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「ありがとう。…色々調べたりはしてるけどさ。バイトが終わったら、本格的に準備するようになると思う。」 せめて珠梨さんとこうしている間は、一緒にいられる時間を優先したかった。そのくらいは構わないだろう。 珠梨さんのお父さんと話をしたいというのは、珠梨さんは不安そうだった。それは無理もないけれど、珠梨さんだけを表に立たせるつもりは最初からなかった。 「よかった。…珠梨さんもそう思ってくれて。 僕の思ってることとか、やろうと思ってることとか。 きっと、一緒に話ししないと伝わらないから。 …話してもうまくいくかは、わからないけど。」 (-188) 2022/08/08(Mon) 12:45:10 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨胸の内の不安が弱音になりそうなのを押し殺して、告げた。 バイトはまだもう少し続くけれど、それが終わったら手続きや勉強で相当忙しくなってしまうはず。 珠梨さんのお父さんと会うのも、そんなに猶予はないだろう。 そちらの方は珠梨さんの方次第。 確かなのは、珠梨さんと一緒にいたいと思うなら、僕の子供時代はもう本当に終わったということで。 「うん。でも……想像だけど、全然ダメってことはないかもしれない。 大丈夫だよ。一緒にいれば。」 そんな風に笑顔で告げて、ふと 「……今日は、この後、大丈夫?」 なんて、恐る恐る聞いたのはご愛嬌と思ってほしい** (-189) 2022/08/08(Mon) 12:48:21 |
【独】 元子役 辺世 流/* ひとまずこんなとこで。 もう少しバイト中の話濃い目にやるのでも、バイト終わりとか実際お父さんと話するとことかまで飛んでもいけるかもだし、そこは珠梨さんのやりやすい感じで大丈夫かな。 (-191) 2022/08/08(Mon) 12:51:38 |
【独】 元子役 辺世 流/* 個人的には、着地点がある程度ふわっと決められるなら当人の性格とか設定にはあまり拘らないし、着地点も絶対ハッピーエンドとかビターとかバッドとかでないとダメみたいな拘りはないです。 趣向で言うなら焼け跡に一輪花が咲いてるとか、続編での闇落ちとか広義でのメリバは好きですけど。 (-208) 2022/08/08(Mon) 17:25:33 |
【独】 元子役 辺世 流/* まあなんだ、一応これ恋愛村だから普通に恋愛できる体で入るのが無難だしある程度どことも恋愛できるように動くのが無難だよねってことなんだよ多分 僕もほぼ経験ないけど。 (-240) 2022/08/08(Mon) 20:30:08 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[喜ぶ流れくんの顔を見ていれば、 わたしもにこにこと満足に表情を綻ばせる。 特別な記念日、大人の第一歩。 その過程で逃げ切れはしない現実に目を向けて。] そっか、……じゃあ秋から忙しくなるね。 わたしもそのうち後期始まっちゃうし 少しだけ、距離が空いちゃうかもね。 [ここで過ごす日々にもすっかり慣れてはいたものの それでも、わたしの居場所とは別の世界だった。 夢はいつか終わるもの、海水浴で人の賑わう季節は 蓋を開けてみれば本当に短いものだった。 寂しさがないと言えば嘘になるけど もう、不思議と不安はなかった。 彼の聞かせてくれた将来や言葉の中に わたしのための決意を感じられたからだと思う。] (-269) 2022/08/09(Tue) 1:19:47 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流……うん、試してみなきゃわかんないもんね。 ここのバイトもそうだったし、 わたしちゃんと出来る気がしなかったけど 今はほら、けっこうマシになったと思うし! 大丈夫、卒業までは平気のはずだよ。 パパだって大学は普通に出てほしい筈だから。 [猶予としては短いかもしれないけれど それでも、気休め程度になればいい。 一緒にいれば——そうだね、流くんの言う通り 離れても「大切」や「好き」に変わりはないから。 向けてくれた笑顔に微笑みを返す。] (-270) 2022/08/09(Tue) 1:19:58 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[それから、唐突な質問に首を傾げて。] このあと? いいけど……どうして? [控えめな聞き方に薄々なにかを察した気はする。 ……けど、なにせ確信を抱けないもので、 ちょっとだけわざとらしく問い返した。**] (-271) 2022/08/09(Tue) 1:20:31 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「うん… 秋からはしばらく距離空いちゃうかもしれない。 僕の家はここからしばらくのところだけど… 珠梨さんは大学あるもんね。」 連絡はもちろん取れるけれど、こんな風に毎日顔を合わせるとはいかないだろう。 お互い、気持ちは確認できていると思うから、その意味での不安はないけれど。 将来のためという決意は揺るがないけれど、離れがたく思うのは確かだった。 「そうだね。珠梨さん、最初と比べたら随分慣れたと思うよ。 見違えた。 そっか。珠梨さん、3年だっけ? うん、それなら…少しは猶予はある、かな。」 もちろん楽観できるものでもないし、前途多難には違いないけれど、でも先の見えなかった少し前と比べれば、何とかできる、という思いはあった。 (-283) 2022/08/09(Tue) 12:18:37 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨そんな中、この後の予定について聞いてくる珠梨さんほ少したけわざとらしくて、この間の意趣返しをされているような気もして。 人もいるカフェの中、少し声を落として 「……この間から随分日が空いちゃったから。 夏が終わったら、会える日が減っちゃうし、今のうちに少しでも一緒にいたいというか… ホントは毎日でもしたい気持ちはそりゃあるけど こ、今夜はずっと側にいてくれたらいいなっていうか… その、珠梨さんが構わないなら、したい…です。」 周りに聞こえないよう、頬を染めて身を乗り出しながら告げた。 場所とかそんなのは、彼女の考えも聞いてにするつもりだったけど** (-284) 2022/08/09(Tue) 12:26:30 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流わたし、ちょっとした遠出だからなぁ。 親戚の人がこの近くに住んでるらしいけど 会ったことないし…… [家はここから公共交通機関で2時間くらい。 彼の住居がここからしばらくだとしたら どのみち通うには難しい距離なんだろうな。] ふふ、ありがとう。 先輩のご指導の賜物ですよー。 [少しの猶予は空白の時間にもなるかもしれない。 ああ、でも——寂しさの減る方法、思いついた。] (-288) 2022/08/09(Tue) 16:44:06 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流……せっかく仕事も覚えたことだし やっぱり来年も来ようかな。 勧めてきた本人だからパパも反対しないと思うし。 [来年、流くんがここで働いても働かなくても 夏の間は会う時間も作れるでしょ。 我ながらけっこう名案だと思う。] (-289) 2022/08/09(Tue) 16:44:40 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[以前話した時よりもずいぶん前を向けていた。 そんな会話の流れから一転して、後の予定。 囁きかけた悪戯にちゃんと応える小さな声。 近付いた頬の色を見ればくすくすと笑った。] 流くんって素直だよね。 [前々から思っていた感想をつい口走った。 そんなまっすぐなところが、わたしは好き。] いいよ、今日はお誕生日だから なんでも言うこと聞いてあげる。 [肘をついて、組んだ両手の指に顎を乗せる。 身を乗り出す彼を見上げて小首を傾げた。 言葉通りどこへでもついて行くつもりで—— ホテルでもわたしの部屋でも彼の部屋でも。**] (-290) 2022/08/09(Tue) 16:45:52 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「そう言えば言ってたっけ。珠梨さん、こっちの方の人じゃないって。 会えるとしても週末ぐらいか。…毎週は難しいかな。」 わかってはいても、寂しくはある。 ただ、彼女の提案にあ、と顔を上げた。 「そう…それ、いいね。うん!いいと思うよ。 珠梨さんも来年はもっと最初からどんどん仕事できるはずだし僕も…うまく大学行ってても、今の時期は多分休みだと思うし。」 期待が膨らむ。それなら、なるべくならバイトに来たかった。 今年のようにずっとではないとしても。 (-300) 2022/08/09(Tue) 18:23:56 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨そうして、今夜の事については、少し笑われてしまったので頬を染めて俯きがちになったけれど、どうやら構わなかったらしい。 「まあ…ね。こういうのしかできないんだ。 駆け引きとかよくわかんない。 いいんだよ、珠梨さんがそれでもいいんだったら。 …ありがとう。じゃあ、食べ終わったら…行こうか。 … ん?何でもって言った? 」テーブルの上で両手を組んで顎を乗せる様子はとっても様になっていて、そうしている間はきっと見惚れてしまっていたと思う。 ささやかなお祝いの時間の後、向かったのは、僕の部屋だった。 (-301) 2022/08/09(Tue) 18:24:43 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨[自室] 「……ちゅ。む、んっ……はあ。」 しばらく後。クーラーのかかった、荷物と机と布団だけの六畳一間。シャワーだけはきっと浴びているけれど、少し気が急いてしまって、珠梨さんの体を立ったまま後ろから抱きしめながら、顔を横向けて深い口づけを繰り返す。 服なんかはもう脱がせてしまって、互いに下着姿のまま、軽く下着をたくし上げて、胸の膨らみを下からすくい上げてやわやわと慈しむ。先の方もつまんで、軽く伸ばしたり、こねくったり。 この間より少しだけ余裕を持って、でも少しだけ遠慮なく、柔らかさを楽しみながら、立ったまま抱きしめるとお尻の膨らみに、布越しの硬いものが当たるのがわかるだろうか。 「…ね。僕のも、触ってみてくれないかな。」 首筋に顔を埋めながら、そんな風に告げて。 僕の方も、彼女の具合を確かめるみたいに下腹部に触れて、 指の先で触れてみた** (-303) 2022/08/09(Tue) 18:38:22 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[向かうべき方向は決まって、彼の言葉に頷く。 それからお祝いの席を立ち、流くんの部屋へ移動した。 道中、俯きがちの顔を思い出しては笑ってたかも。 もちろんそんな彼が好きで、 そのままでいて欲しいと思う。 それはそれとして、可愛いとは思ってしまう。 “なんでも”は言葉の綾でしょ? ——と、弁明を考えてもみたけれど 実際なんでも許したら、何を求められるのか。 ちょっとした興味で何も言わずにおいた。] (-311) 2022/08/09(Tue) 20:40:00 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[部屋に足を踏み入れてほどなくして、 性急な手がわたしの抱きしめる。 可愛い年下の彼だけど、わたしより背が高く 背に感じる存在は紛れもなく男性のそれで 密かに胸をときめかせながら、口付けを交わす。] ん……っ、ふふ 流くん、せっかちさんね。 [合間、そんな吐息まじりの囁きで揶揄って 早々に着衣を乱し曝け出した肌を 触れられれば期待感で熱く染めていた。] あぅ……やッ、ぁ …んん 、 [胸の尖りを玩ぶ手は視線を落とせば目に付いた。 組み敷かれた状態で受けるそれより羞恥心を伴って 甘い刺激に翻弄されながら、声をあげてしまう。 (-312) 2022/08/09(Tue) 20:40:41 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[そんな時、彼がぴったりと背に密着した。 触れるのは昂りを伝える硬さだった。] ふふっ……いいよ、シてあげる。 [背中越しに後ろへ手を回し、触れる。 存在感を主張する輪郭を下着越しに指で辿って やわやわと手にその感触を収めた後で 薄い布の内側へと潜り込んだ。 根元から先端までひとまず優しく撫で上げる。 先走りを零していたのならそれを手のひらに絡め 滑りを手伝ってもらいながらゆっくり往復した。 竿をめいっぱい愛でて、たまに先端を刺激して その反応を窺うべく視線を横に向ける傍らで。 彼の指が肌を伝って下りていくのを感じては、 滲む湿り気を暴かれれば熱い吐息を漏らす。] (-313) 2022/08/09(Tue) 20:41:21 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[そうしていくらか愛し合った後、 わたしはおもむろに彼の方へ身体を向けた。] ……後ろ向きじゃ、できませんからね。 [上目がちに視線を向け、意味ありげに呟いた後。 腰を落として彼の前にぺたりと座れば 見上げる先には布を押し上げる膨らみが。 下着をおろし、苦しげなそれを解放したなら 代わりに両手で包み込んで——唇を寄せた。] んぅ、 ちゅ……っ、ふ…… [ちろりと舌を這わせたのは一瞬だけ。 すぐに開いた口の内側へ迎え入れて おいしいものを味わうみたいに舐りつく。] (-315) 2022/08/09(Tue) 20:42:20 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[苦しくなる手前まで辿り着けば引き抜いて 粘膜を擦り付けながらまた飲み込んで、 口いっぱいに彼の熱で満たしていった。] はぁ、……っふふ。 流くんの、熱くておいしい。 [唇を濡らし恍惚とした笑みを浮かべて そんな戯れ言を零しながら、見上げる。*] (-316) 2022/08/09(Tue) 20:42:38 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「ちょっと焦ってたかな、ごめん。 珠梨さんとできるって思ったら、なんか気が急いちゃって…」 そう言う間も、珠梨さんが目を落とせば見えるように胸の膨らみを弄びながらのささやかなリクエストは叶えてもらえたらしい。 後ろ手に、布越しに触れる滑らかな指が敏感な硬いところに触れて、声を漏らした。 「う、んん…あ、珠梨さん、それ、いいっ…」 熱く固くなっているものは、彼女の手に触れられると実際より猛って感じられる。布越しから直に滑り込んで、根本から先まで優しく大事にかわいがってくれる。 (-318) 2022/08/09(Tue) 21:25:15 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「いいよ、これ、自分でするよりいい…」 少しもどかしい快感が、いつまでも味わっていたくて、首をもどかしげに振り甘い声を漏らしてしまう。僕の方も、珠梨さんのショーツの下に指を滑らせ、水音が立つくらいに指で擦って珠梨さんと互いを可愛がりあった。 しばらくそうして慰めあった後、珠梨さんが体を向けたから小首をかしげた。キスをせがまれているのかな、と。 何をしようとしているのか察したのは、彼女が膝をついて僕の高ぶったものの前に顔を寄せてから。 下着が落ろされて、苦しいほど赤く脈打ったものが垂直に反り立つ。 (-319) 2022/08/09(Tue) 21:25:34 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「あ、珠梨さんっ…んんっ!!」 すべすべした両手で挟み込み、暖かくて柔らかな唇に包まれる。なめらかな舌が先に触れて、そのまま温かな口の奥まで。 何でもと言われたときに考えた事を、まさか珠梨さんから積極的にしてもらえると思わなくて、あわあわと狼狽える。 「じゅ、珠梨さん、ああっ…や、いい、これすごいっ…」 仁王立ちというには腰砕けになりそうな気持ちよさで内股ぽくなりつつ、珠梨さんの頭をせめてと優しくなでてあげる。 「おいしいって、僕の? や、珠梨さんっ…こんなのされたら、僕、もうっ……」 こんな可愛い人に美味しそうに頬張ってもらって、一層好きになってしまわないわけがない。すぐに高ぶるものは苦しそうに脈打って、温かな口内で、今にもはち切れそうにひくんと脈打つ。 口を離さなければそのまま解き放ってしまいそうになる** (-321) 2022/08/09(Tue) 21:39:03 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[謝らなくていいのに、と笑みを残しつつ 指で愛でられ、愛でて、背中越しの反応を楽しんだ。 振り返った先の不思議そうな反応は見過ごしたまま その屹立を口に含んで浮かぶ声に耳を傾ける。 じゅぶじゅぶ、わざとらしく奏でる水音。 ——恥ずかしくなっちゃえ。 いつかのお返しとばかりに。] …っふ……ん、おいしいよ? それに流くん……すっごく可愛い。 [撫でてくれる手の心地よさを感じながら 柔らかな咥内に迎え入れれば素直に育つ熱。 その硬さを味わって、舌で舐めずり責め立てた。 ゆっくり、深く、次第に根元まで。 口の中を彼で満たし、溢れる先走りは粘液と絡む。 脈打つ鼓動すら感じられそう。 わたしもわたしで気分が高揚していた。] (-333) 2022/08/10(Wed) 3:35:00 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[彼が限界を知らせるのならそのまま……ううん、 一層きつく吸い上げて、お手伝いしましょうか。 青い匂いのはずなのにどこか甘くて 放たれたそれを喉の奥に受け止めていた。 一雫残らず啜りとる。だって、欲しいから。] んくっ…—— ぁ、は……いっぱい出たぁ。 [飲み込んで、空になった口の中を開いて見せたら 混じり合った雫で濡れた唇に舌を這わせる。] (-335) 2022/08/10(Wed) 3:36:18 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[だけど精を放った雄を手放すことはなく 頬を擦り寄せ指を添え、見上げていた。] ……わたしも欲しくなっちゃう。 ね、流くん大人になったんだもんね。 まだいっぱいがんばれるよね? [片手は下ろして自分の内股に伸ばした。 ついさっきまで彼の指に委ねていたから ぬるりとした湿り気は下着越しにも感じられて 焦れったい疼きにもどかしさを覚えてしまうの。**] (-336) 2022/08/10(Wed) 3:36:33 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨わざとらしいほどに音を立てて吸いしゃぶられる。 股間に顔を埋めていればわからないかもしらないけれど、そんな風にしてもらえるのは夢みたいで、嬉しさと恥ずかしさが入り混じっている。 ちょっと頼りないけどかわいい年上の人、というイメージに、妖しく艷やかな、ちょっとサキュバスめいた印象さえ感じる。 でも、それが逆にぞくぞくして、咥えこまれた熱が痛いほど膨らんではちきれそう。 「珠梨さん、ホントに僕の好きなんだ… うれしいけど、ああ、んんっ…も、出るよっ……!」 彼女が僕のを離すつもりがない事を見て取り、頭を撫でて押さえたまま、腰を突き出してどくん、どくんと温かな中にありったけ注ぎ込む。 腰が砕けそうに気持ちよくて、全部注ぎ込み終わった頃には、真っ赤に染まって、ちょっとだらしない顔をしてしまっていたかも。 (-338) 2022/08/10(Wed) 6:30:12 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「ホントに飲んじゃった…」 美味しそうに飲み干し、口を開いて、舌なめずりする様は今まで見たことがなくて。 一度出た僕のものをなおも握って頬寄せて、せがんでくる。 自分から下半身に手を伸ばして触れながらねだる様は、ぞくぞくして、気がつけばしゃがんで珠梨さんの肩を掴んで顔を見つめ、今僕のを飲み込んだばかりの唇を奪っていた。 「知らなかった…珠梨さん、こんなえっちな人だったんだ。」 (-339) 2022/08/10(Wed) 6:31:45 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「じゃあもう、遠慮なんかしなくてもいいよね…!」 ぎらぎらとした目で見つめるうちに、萎えたはずのものはもう一度むくむくと勢いを取り戻してくる。珠梨さんを気遣う気持ちはもちろんあるけど、そのために残したのは被膜をつける分だけ。 もどかしげに着けたら、彼女を敷いた布団の上に押し倒して、上から獲物を前にした獣みたいに見つめた。 「お待たせ。ほしいの、あげるよ。ほらっ…!」 ぐっと腰に力を込めて、勢いを取り戻したものをもう一度ずぷりと勢いよく埋めていく。もう迷いはなくて、勢いよく、一番奥まで。 考えるのはこんな風にしていいのか、ではなくて、どうしたら彼女をもっと喜ばせられるか、それだけ。 (-340) 2022/08/10(Wed) 6:50:26 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨一番奥まで収めてしまったら、一息ついてそのまま動き出す。 「珠梨さん…僕に全部見せて。珠梨さんの体も、心も、顔も、声も…全部見せてほしい。 全部、ほしいよ……」 ゆっくり引き抜いて、ぐっと突き込む。 彼女の様子を見ながら大きく、お互いがなるべく触れ合うように。 一番奥まで重なり合ったら、時々ごりゅっと奥を大きく抉って、ぐりぐりとかき混ぜながら、珠梨さんのいい場所を確かめ、また腰を前後させる。 もうさっきの恥じらう様子はなくて、珠梨さんを味わい尽くして蕩けさすことだけ考える、一匹の雄みたいになっていた** (-342) 2022/08/10(Wed) 6:53:01 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[彼を振り回すことは楽しいと思えてしまったし 頭の上から振ってくる反応は気分を掻き立てて 口の中を満たすものは言葉通り「おいしかった」。 ——こんなときは自分でも、 知らない自分を見たような気持ちになる。 でも、構いはしなかった。 口の中を白い熱で染められても、 喉の奥を埋め尽くす感覚がすこし苦しくても ぞくぞくして、胸が鳴って、おなかの奥が疼いて 緩んだ表情を見上げるわたしもきっと 潤む目を恍惚と細めて締まりのない顔をしていた。] んっ…… [彼にとっては自分の体液を飲み込んだばかりの唇。 そこへキスされれば少し驚いてしまうけれど えっち——えっち、なのかもしれないね?] (-353) 2022/08/10(Wed) 12:38:51 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[ダメかな。そんな問いかけは必要もなかった。 本能的な煌めきに満ちた瞳の色を一目見たら ただ期待感の募るばかりで不安も芽生えない。 布団の上に組み敷かれて、なおも口元は緩む。 だって欲しくて——そんな堪え性のなさで、] んっ …ぁ、はいって……ッ ああっ……すごい、おく…——! [一息に押し上げる圧迫感と、奥底に伝う痺れ。 気を整える余裕のないうちに律動が刻まれて あ、あっ、と短い喘ぎを漏らした。] (-354) 2022/08/10(Wed) 12:39:01 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流ふぁっ……あっ、んん… いい、よ?…あげ るっ…… 欲しいの、ッ ぜんぶ……奪って? [身体の内側を彼が行き来するたび その形を感じて、熱を感じて、 熟れた粘膜の擦れる感覚が気持ちいい。 彼と触れ合って喜ぶ胸の高鳴りと、 掻き乱されて悦びを覚える身体と。 入り口から浅い敏感なところを擦られれば 快感に横たえた腰を浮かせてしまうし 最奥を抉られれば一際余裕なく上擦った声が出た。 顔も声も身体も、浮かぶ反応を隠しはせずに はしたない姿を彼の前に晒していた。 だって流くんならきっと、どんなわたしも 受け止めてくれるだろうから。*] (-355) 2022/08/10(Wed) 12:39:24 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨口づけも躊躇いなく、組み敷くのも遠慮なく。 彼女の恍惚とした表情を見ていれば、全て受け入れてくれていることはわかる。 意地悪するのもされるのも、もちろん普通に愛し合うのだって、大抵の形でなら受け入れられると思う。 彼女もそうだったらいい…いや、そうでなくたっていい。 とにかく、こんな風に二人でいられるなら何でもいいんだから。 「ん、奥まで入ってるよ…珠梨さんの全部、もらっちゃう、離さないよっ……!」 自分の人生を賭ける価値のある人。 きっと、どんな形であれ彼女のために頑張る事が、自分の生きる意味になるだろう。 (-357) 2022/08/10(Wed) 13:23:59 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨抜いて、突いて、擦って、珠梨さんのいい声を聞くために唇を吸って、胸を揉んで、腰を振り続ける。 浅くても、深くても、気持ちよさそうにしてくれる姿に、彼女の姿を目に収めたまま、がつがつと食らいつく。 「ああ、う……きもちいいっ… 好きだよ、好き、珠梨さん… もっともっと、かわいくて、はしたなくなっちゃえっ……!」 時々二人の間から湿った音が響いて、熱と快感が集まってくる。 終わるのが惜しいと思いながら、自分が気を抜けば果ててしまいそうなほど感じて息を乱しているのも気にせず、彼女のため、内側を激しくかき乱し続けた** (-359) 2022/08/10(Wed) 13:25:14 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[与えてくれる甘い刺激と言葉に溺れるまま シーツの上で踊らされ、ずいぶん感度が増していた。 湿った音と、声と、涼しい部屋で纏う熱と。 感じるもの全てがわたしを快感へと導く。] んうっ……ひぁ、っ…あっ 流くん、いっぱいで――ッ、 わたし、も…きもちぃ…… [びくびくと震える腰の揺らめきが大きくなる。 吐き出す息が次第に乱れて、頭が眩んで ちいさな絶頂なら既に何度か感じていたかもしれない。 そんなさなかで彼が限界に近付くのを悟れば シーツにいくつもの皺を刻んだ手を伸ばして ぎゅっときつく腕をまわした。] (-362) 2022/08/10(Wed) 14:30:51 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流は、あっ――ね、流くん …っ いっしょ、……一緒に、イこ? [離さない、と言葉の代わりに身振りで告げる。 きゅうきゅうと熱を求める本能が締まりを強くして 身体の中に飲み込んだ雄を搾り取るように 突き入れられたそのとき、彼を絶頂へ導こうとする。*] (-363) 2022/08/10(Wed) 14:31:06 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨「いいの、珠梨さんっ…… 僕も、いい、珠梨さんの中、良すぎて…」 一度欲を吐き出した後だからか、この間よりも一層、擦れ合うたびに気持ちよさが増していく気がする。 やらしくなってほしいと言ったけれど、本当は僕の方が逆に仕込まれてたりするのだろうか、なんて可愛く喘いでくれる珠梨さんを見下ろしながら、ぼうっと熱に浮かされたような頭で考えた。 それならそれで全然構わないのだけど。 とにかくお互いに体を重ねて、密着して、一つに溶け合うみたいな心地になりつつ、珠梨さんからねだられるままに、とどめと楔を打ち付けた。 「う、うんっ…いくよ、珠梨さん、 僕も、一緒に、イくっ、あ、あ…!」 一際強くぐりり、と奥の奥までねじ入れたのに合わせて、中が締まる。背骨がとろけそうになりながら、求められるまま、自分のすべてを解き放った。 (-370) 2022/08/10(Wed) 17:54:25 |
【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨被膜の中に全部注ぎ込んで、珠梨さんと抱き合ったままキスをかわす。じんじんと残る快感が、つながった先から全身に広がっていくのを感じて 「ありがとう、珠梨さん。すごく良かった。 この次も、来年も、その後も、もっと先も… こんな風にしてたいな。 …好きだよ。ホントに、誰よりも…」 重なり合ったままくすりと笑いながら、手を握ってそう告げた* (-371) 2022/08/10(Wed) 18:00:40 |
【独】 元子役 辺世 流/* 後はゆるゆると村閉じまで、かな。 そう言えば珠梨さん、サークルで付き合ってた相手いたんだっけ。流は多分あんまりそこに拘りないというか、むしろ一見清楚な優しい人ほど男慣れしてると思ってる節があると思う。 たぶん業界のせい。 (-372) 2022/08/10(Wed) 18:05:42 |
【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流[身体で唆してみれば、従順に絶頂を迎える彼。 与えた刺激は同じだけのものを返してくるから わたしもまた翻弄されて、頭が真っ白になる。 蕩けた意識に幸せばかりが満ちていった。 静かな余韻は波のように、甘く深く広がっていく。 抱き合って口付けを交わせば、 互いに荒い吐息がくすぐりあう。 うっとり、夢見心地。そうして彼を見つめて] ……うん、ずっと二人がいいね。 ありがとう、わたしも流くんが大好き。 [握られた手。するりと指を絡ませたなら 固く結んだ手と手が誰かに解かれないことを 願わずにはいられなかった。] (-376) 2022/08/10(Wed) 19:24:48 |
【人】 元子役 辺世 流誕生日の日に思いを交わし、固く手を握ったまま過ごした夜からまたしばらく経って、夏の終わりが近づく。 暑さは和らぐ気配はないけれど、蝉の声は気がつけば聞こえなかった。日が暮れるのも少しずつ早くなった。 みんなで過ごすときは花火をして、スイカも割ったかもしれないし、海で泳いで、オスカーに紹介した洞窟にも行ったりして、最後の日はきっと寿司パーティに行った。 珠梨さんとは一日を惜しむように、なるべく一緒に過ごして、楽しい思い出を作るつもりでいた。 それでも、ふとした瞬間にどうしようもなく、例えば夕暮れの海を見たときなんかに寂しさを覚えて、そんな顔を見せてしまうことはあったと思う。 (150) 2022/08/10(Wed) 20:33:34 |
【人】 元子役 辺世 流珠梨さんのバイトが終わって、見送りに来てほしいと言われたらもちろん駅まで一緒に行った。 「連絡するね」と言って改札を渡って、ふと振り返った彼女と目が合った。 「うん、連絡する。電話もしよう。 毎日……は…もし迷惑じゃないなら… 僕も忙しくなると思うけど、こっちからも会いに行くよ、連休なら絶対… うん、元気で……」 そう言って見送ろうとした彼女の声が震えて、泣きそうに見えたから、気がつけば見を乗り出していた。 「絶対…絶対会いに行くよ! 僕は珠梨さんと離れる気、ないから… それだけ忘れないで…… 好きだよ!! 」そう伝えた。僕は気取ったことは言えないから、どこまでもストレートに** (151) 2022/08/10(Wed) 20:37:48 |
【人】 元子役 辺世 流[その後] 夏が終わり、珠梨さんが自分の家に戻った後、僕は引き続き常勤スタッフとしてひとなつ荘に残り働き続けていた。 どうやら、常勤スタッフを雇うというだけあって、閑散期でもちょっとしたカフェのような形で営業はしているらしい。 大学に入る上で辞めることも考えたけれど、せっかく手にした機会、何があるかもわからないし、捨ててしまうべきではないと思った。 色々資料を取り寄せて、通信制の経営学科の入試を受けて、働く傍ら入学し、普段は教材で学び、休みの日は学校に通って手持ちの資産運用の勉強もして…… それまでが嘘のように多忙な日々。 (164) 2022/08/10(Wed) 23:01:13 |
【人】 元子役 辺世 流自由な遊び時間なんてものはほとんどなかった。 それは覚悟していた。僕の子供時代は二十歳の誕生日に終わったんだから。 唯一ほっとできるのは寝るときと、後は珠梨さんと電話かメッセージのやり取りをしていたときくらいだろうか。 連休ならどちらかが、多分主には珠梨さんの方が会いに来てくれて、次の夏には珠梨さんがまたバイトに来てくれたら一緒に過ごし… 卒業が近づいた頃に、色々あって、珠梨さんのお父さん、早乙女商事の社長に会いに行くことになって。 それから本当になんやかや色々あったけれど、僕も珠梨さんも、色々あったし、きっとお父さんにも色々思うところはあったはずだから。 (165) 2022/08/10(Wed) 23:04:53 |
【人】 元子役 辺世 流「珠梨さん。」 場所はあの時のカフェかもしれない。僕の格好はあの時よりもう少しフォーマルで。 二人でさっき選んだ指輪を箱を開けて差し出して、 「待たせちゃったけど…僕と…ずっと一緒にいてください。」 そんな風に言える未来が、僕達にはあるはずだ** (166) 2022/08/10(Wed) 23:10:30 |
【独】 元子役 辺世 流/* うん、こっちはこれでまとめて大丈夫かな。 珠梨さんには本当にお世話になりました。 最初は寂しさを残すひとなつの恋で終わるのもありかなと思ってたんだけど、この形で結ばれて良かったです。 去年から全く村に入れなくなってた間に色々大きく変わってしまった気もしますが、前村からの続きで久々に楽しい時間を過ごさせてもらいました。 村建てのぐのさんに、珠梨さんは勿論、他の方達も進行中ありがとう。久々の方たちにも結構会えましたしね。 お疲れ様でした。 (-425) 2022/08/11(Thu) 7:53:56 |
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