エマは、唐揚げにはしゃいだ。 (a82) 2021/10/06(Wed) 19:37:48 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「みかんは……確かに、初めて顔を合わせたときより、朗らかな人でした。 あの後塔に入った限りで見た状況は、そうですね。平静のものではなかったかと。 どうして彼女が一人で第一階層を攻略したのか、その理由も、わかりません」 一度、視線は壁の方へ向いた。その方角に何があるわけでもない。 見つめる先はあの不気味な塔。人の不快を掻き立てるかのようなダンジョン。 あれを攻略することが人の精神にいいものなのか、疑問に思っているのは。 愛玩用だけなのか、それともみな、そう思っているのか。 「……全ては塔に入ったからなのでしょうか。今日の探索は、どうでした?」 (-252) 2021/10/06(Wed) 19:44:28 |
【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 エマ「そうですね…メンテナンスで何か施されたならともかく…みかんはメンテナンスを受けておらず一階層攻略をしてからどこかおかしいですし…。」 塔そのものへ入りはしたし、一度外から見上げた事もあるが… もし塔が原因なら今自分が正常なのはどう説明がつくのだろうか。 紅茶を一口飲み、思考と繰り返す。 「…どう、と言い表せば良いものやら…。 元々人間に対して殺意があったとしてもあまり良い気分はしない、というのが正直な感想ですね。 実戦による高揚感のような…そういうもののせいもあり痛覚も若干麻痺します。 みかんが攻略したのが一階層だったのは良かったのか…と思います。2階層の方が手強かったようなので。」 (-255) 2021/10/06(Wed) 20:15:21 |
【独】 愛玩用 エマ家事当番が早い内にあったのは、随分幸運だった。 お陰で、自分がシーツを取り去っていない部屋も含めてすべての部屋に入る口実が出来た。 すべては、ここにいる時間をほんの少しでも長引かせるため。 これは、休暇だ。 だから、あればあるほどいい。 ルツの部屋は飾り気がなく、目立った箇所もないものだった。 私的なせいかというものはここにはないのだろう。 元より娯楽らしいものを封じられていた生活をしていたのかもしれない。 ここに、大事に思うものは無いように思えた。 次に、ジョシュアの部屋はかえって私的過ぎるくらいだ。 要素が多くて何が人の心をかたちどっているのか、わからない。 用途不明のタッパーがあったが、さて、ばか正直に聞くわけにもいかない。 彼の心の内を知るのは、骨が折れそうだと感じた。 スオの部屋は見知ったそれだ。入っていくのは容易いこと。 本だらけの部屋は知的な様子だ。広範に揃っているが、心奥はここにある。 けれども、それを紐解くには時間が足りなかった。 ならばやっぱり、本体を揺さぶってみようか。 シェルタンの部屋もまた、よく整頓されていた。 どちらかといえばショウルームを置いたままにしたような設えは、 やはり、ここに心があるようには思えない。ここはあくまで仮宿だ。 ならばここには、その心を動かすものというのもないのだろう。 アメフラシの部屋はそうした無機質に比べると、自分らしさがあるようだった。 それだって生活臭がするほどのものではないけれど、ここで暮らしている自覚がある。 からっぽの写真立ては少し不思議な印象を思わせたが、やはり聞くわけにもいかない。 公的には、俺はここへは入っていない扱いなはずなのだから。 (-260) 2021/10/06(Wed) 20:48:01 |
【独】 愛玩用 エマみかんの部屋は、少し検分するだけ。 こわれかけを思わせるふるまいによく似ていて、ここはがらんどうがあるばかり。 ペンキをぶちまけでもしたって、彼女は応えはしないだろう。 それに、そんなことをする必要もない。 ユーの部屋は、化学室のよう。私事でありながら、その扉は固いもの。 並んでいる薬のそれはちっともわかりはしなかったけど、一つ、見たことがあった。 不安定な市長婦人が使っていた強い薬は、脳の機能を低下させて落とすもの。 おそらくは大半はもっと医療的な使いみちをするものなのだろう。 さすがに何ともわからないものを、使うだけの度量はない。 アタナシアスの部屋は空虚が居座り、それの存在意義だけがある。 歌は彼女にとってなんであるか。交わした言葉はまだ少ない。 ルツがついてしまっているから、それを慮るのは不自然なかたちだろ。 どんなふうに肩を並べて、言葉を囁いてみせようか。 リヤの部屋もまたからっぽで、空の鳥かごを思わせる。 みかんもそうだけど、表での活発な様子をは対照的。これが本質なのだろうか。 聴こえた歌は、かすかな音は。それこそが本質であるならば。 揺さぶってみて遊ぶのならば、それはゆっくり、迅速に。 さて、それではその鍵を受け取ろう。 共犯者による、甘い鍵。 (-262) 2021/10/06(Wed) 20:48:51 |
【秘】 愛玩用 エマ → 飴色の世界 みかんさてさてそして、件の蜜は受け渡された。小鳥に渡す甘い毒。 虹が水面にこぼれたような美しい飴玉は、室内の光に照らされてきらきらとしている。 『ありがとうございます、みかん。さっそく渡して来ましょう。 明日か明後日には、効果の程がわかるでしょう。 いつになるかはあの子の気に入り次第でしょうか。 きっと気に入ってくれると、思うけれど』 礼と、夢物語でも語るような優しい言葉が添えられて。 白雪姫のりんごは、金糸雀の声を嗄らすことになるのだろうか。 その行く末を想像して、睦ぐようにくすくすと笑った。 (-264) 2021/10/06(Wed) 20:52:41 |
【秘】 愛玩用 エマ → 鑑賞用 リヤ約束していたごほうびは、夕食の後に手渡された。 ほかの皆には内緒のそれは、こっそり部屋にいる貴方へと。 ガラス瓶の中に詰められたきらきらとした七色の果物飴は、 とろけるような蜜の甘さと、内包されたクセになる酸っぱさのシロップの味。 「はい、これが今日のご褒美です。 食べすぎてはいけませんよ、ご飯の前は特にね。 みかんが手を尽くしてくれたものだから、とっても美味しいとは思うけど」 昼と同じ柔らかい笑みで、落としてしまわないようにそうっと手渡された。 その日の夜の楽しみにするか、何日かかけて楽しむか。 結局はデータでしかないそれだから、現実に帰れば消えてしまうけど。 (-265) 2021/10/06(Wed) 20:57:05 |
【秘】 愛玩用 エマ → 鑑賞用 リヤけれどもそれは本当に、美しいばかりの蜜だろうか。 甘いだけの褒美だろうか。 酸いものは喉に悪い。そしてこの宝石は、度を超えて。 甘くておいしくて、ちょっぴり酸っぱくて、 それでいて喉を溶かす甘い甘いご褒美は。 果たして金糸雀は我慢できるだろうか。 果たして金糸雀の声はいつまでも囀るだろうか。 昼と同じ柔らかい笑みで、落としてしまわないようにそうっと手渡された。 その日の夜の楽しみにするか、何日かかけて楽しむか。 結局はデータでしかないのだから、本体に痛みはないのだけど。 (-267) 2021/10/06(Wed) 20:59:14 |
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