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【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオそれはノッテ系列のバーだったか。 あなたがカウンターで酒を楽しんでいるところにでも男は現れただろう。 「フン、また飲んでるのかお前は」 視察を諦めてきたのか、他の用事をすませてきたのか。 隣座るぞ、と声をかけすわる姿はやっぱり身なりの良いスーツのまま、首周りも少し乱したままだ。 「お前に言われた通り屋台でワインを買ったが、ストレガに呆れられたぞ」 おい、どうしてくれると言う目は冗談でもなんでもなくクソ真面目であった。 (-38) 2022/08/12(Fri) 17:23:55 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 情報屋 ロッシ/* はい! 1日目の時点で宣言を頂いてちゃんとついておりました。魂窓も見れていますよ。 陣営は変わらず村人のままでしっかり正常に作動しているようです。ワクワクしてきた。 (-40) 2022/08/12(Fri) 17:37:58 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】 奇怪なものを見る目にも慣れてきた頃。 情報収集ならバーに入るのも最適かと、適当な店に入ってみた。 あまり飲みになどいかないから、そこが何処の傘下の店などよく調べてもいない。 流石にノッテの傘下であるならば頭に入れてるから、そうではないということしかわからないが。 「アマラント? ……あぁ、ここが」 この島では有名な店だったなと納得すれば、適当にカウンター席に座った。 最初は飲むつもりはなかったが、バーに来て何も飲まないのもまた悪目立ちをするだろう。メニューを確認しホットモーツァルトミルクsakeを頼むと、怪しくならない程度に店内の様子をじっくりと観察を始めた。 (6) 2022/08/12(Fri) 18:28:02 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「都合のいいことを言うな。酒が喋るわけ無いだろう」 ジト目で貴方を睨み、それから回された椅子を止め腰掛けると、目の前に早々に酒が提供された。 メニューを眺めるのも面倒くさかったから丁度いい。 そのグラスに手をかけ、一緒に提供されたつまみのチーズをひとつ口に放り込んだ。 「仕事の休憩だと言っていたな。 ストレガにはいつも銃のメンテナンスを依頼しているからな……、知らない仲というわけでもない。 脈も何もないと思うがね」 ツィオは直ぐそういう話に持っていくから慣れてはいるが、そういう物にとんと疎い男は、煽るように酒を数口飲んで深く息を吐いた。 (-47) 2022/08/12(Fri) 19:59:52 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガハンドサインを見れば頷き、ケースを丁寧に開いている作業台に置いて取引してる様子を眺めて待つ。 生憎街中をうろつく姿をこの男が見るのは稀だが、アジトでこうして作業したりしている姿はよく見ていることだろう。 「それだけ君の腕が良いということだろう。 俺も今のところ、こいつを預ける先はここしか無いと思っているからな」 同僚のツィオとは違って、歯の浮いたセリフのようなものはとんと出てくることはないが、思ったことは正直に口を出す男だ。 謙遜なく褒めていると受け取っても問題ない。 「ふむ。思っていたより早くて助かる。 改造までは必要ないがそうだな……、スプリングを少し強くしてみたいんだが、調整可能か?」 密輸をしていると海外との取引が多い分、最新の物に触れることが多い。 使い慣れたこの1丁と、最新の使い比べをし、これを少しずつ調整を重ねるといい味が出る。 今日もほんの少し最新の物に近づけるよう、従来よりも数値を10ほど上げてみたいと貴方に伝えた。 報告資料に関して、今日は古参の上役からいろんなことを問われた。 何も聞かずいつも通り対応してくれるのは、少しばかりほっとするところだ。 (-57) 2022/08/12(Fri) 21:38:55 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>17 コルヴォ 「…………。 そんなに俺はこの場にそぐわないか」 聞けばこの男。 街に出ればツィオに笑われ、言われた通りワインを買ってみればストレガに押し返され呆れられていたらしい。 確かに賑わう祭に似合うような男ではないことは自覚しているが、バーに入るのも違和感しかないのであれば、いよいよもって諜報活動では役立たずということになろう。 どんな仕事も頼まれればこなせるようにしておきたいのだが、と眉をハの字に下げている。 その様からは、至極真面目にこの店に溶け込もとうとしていたつもりだったらしい事が伺えるはずだ。 「あ。あぁ……これは適当に頼んでみたんだが……少し俺には甘すぎたな。 あまり強いのも判断力が鈍るから、弱めのもので頼んだんだが……」 飲んだくれの上司か、はたまたいつも甘いセリフばかり吐いている同僚か。 どちらにせよ、そんなわけあるかと首を横に振った。 (19) 2022/08/12(Fri) 21:52:41 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「言われたのか……」 マフィアに天使とは一体どんな皮肉なのか。 歯の浮くセリフを誰彼構わず吐く同僚の顔を思い浮かべて、若干遠い目をした。 「出来そうか。 それなら、後は任せる」 1時間程度なら、どこかにいかずとも良い。 ここでもやれる仕事はあると、手持ちの端末を開いて作業を始める。 お互い表家業で忙しいのは周知の事実だ。 「…………」 ふと、取引先との連絡の合間。 作業中の、真剣な貴方の横顔を盗み見る。 こういう付き合いもあり見慣れてる貴方は、比較的普通に話ができるのでありがたいのだが。 いやしかし、こうした作業が板につく女が、どうしてマフィアとなり破壊工作などを行うようになったのだろうと、少しだけ興味が出てきた。 「……君は、どうしてこの道に入ったのか聞いてもかまわないか」 (-79) 2022/08/13(Sat) 1:14:04 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>23 コルヴォ 「まぁ、それはそうなのだが……」 流石に街中ほど奇異な目では見られないので、バーというものはありがたいなと思う。 それでいてこういう場所は情報のるつぼであるのだから一石二鳥というものだろう。 「もともとの仕事の方は失敗するはずがないからな。 これはまぁ……同僚の先走りを防ぐためにも自分で調査を進めねばとな……」 だが、なかなかこれが上手くはいかない。 クソ真面目何ていう言葉は嫌というほど聞かされても居るし、実際こういう分野に自分は向いてないことも分かっている。 諜報活動なんていうものは、大人しくツィオあたりに任せるべきかも知れないなと息を吐いた。 「なるほど……。 好みの酒の知識なぞなかったからな……、次からはあまり甘くないものをと頼んで見ることにしよう」 だからといって出されている酒が飲めないわけでもない。 残さず飲むのはマナーだと、グラスを傾けて生ぬるくなった酒を煽った。 ―――あぁ、やはり、俺には甘すぎる。 (31) 2022/08/13(Sat) 1:21:59 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「一生聞こえなくても構わない」 ぴしゃりと即否定だ。 誰に対しても特に態度が変わるわけではないが、気安い貴方には容赦がない傾向はある。 それだけ、気遣う必要がないと気を許していると言うことではあるのだが。 「あぁ、常に依頼が舞い込んできているようだからな……。 俺の武器は特に繊細な狙撃武器だから、ストレガのような有能な整備士は手放せん」 「…………、それは、別に忙しくなくとも断られてる気がするんだが気のせいか……?」 多分、気のせいではないに違いない。 そう確信しながら、グラスの中で揺れ泳ぐ丸い氷を見つめて、もう一度酒を口に運ぶ。 甘すぎる酒より、こっちのほうがずっと良い。 「そうだな……。 少なくとも跡目は誰がなんていう争いは必ず起きるだろう。 そこをアルバに突かれてしまうわけにはいかん」 だというのにあの腐った古参ときたらと。 少しばかり愚痴をこぼし、はぁ、と大きなため息を吐いた。 (-81) 2022/08/13(Sat) 1:33:18 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風任せ マウロ「俺が言わなきゃ他に誰が言うというんだ、全く……」 それでも、最初に見たときより随分と顔色が良くなった貴方の顔をみて、こくりと頷く。 怒り任せでなければ、貴方は十分に理にかなった行動もできるという事はちゃんとわかっているのだ。 「丸投げなんてした日には、その分小言を覚悟しなければならんぞ」 苦手な書類作業でもさせてやると言って、くつくつと笑う。 こうして互いにクールダウンするのも、ぶつかり合ったりするのも常のことだ。 そしてそれは、これからも変わらないのだと男は信じていた。 「あぁ、終わりだ。だが、まぁ……、無理はするなよ。 個々の力で成り立っているとは言え……俺たち3人位は協力くらいできるだろうからな」 全く、椅子くらいきちんと片付けないかと、ぶつぶつ言いながらも機嫌は互いに良さそうで。 貴方と共に会議室を出、それぞれの持場へと戻っていっただろう。 (-83) 2022/08/13(Sat) 2:33:17 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>32 コルヴォ 「……ふむ、俺はなにかに怯えることはない」 死ですら、別に厭わない。 とは言え別に命を粗末にするわけではない、この生命は既に上司のもの、ひいてはノッテのものだ。 奇異の目で見られるのは煩わしいが、ただそれだけでもあった。 「…………」 冷めた双眸が貴方を見つめる。 別に、ここで知り合いであることが割れたからと言って困ることはないが、目の前の男にとってはそうなのだろう。 実際ここには対立組織の人間もいるようだし、中立を表向き謳ってるマスターも絶対そうとは言い切れない。 それならば乗っておくのが得策なのだろうと、小さく息を吐いて肩をすくめた。 「そうだな、……見ず知らずの君を急に捕まえて悪かった。 また会うことがあればその時は奢らせてくれ」 (34) 2022/08/13(Sat) 8:56:28 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>33 マキアート 「……………」 「見ず知らずの人ですよ」 堂々と話しかけてくる貴方に、一瞬だけ唖然とした目を送り。 そういえばそういう奴だったと思えば、よそ行きの笑みを浮かべた。 この店には第三者も多いから、掟破りになるわけでもない。 とはいえ、取引をするときのように地で行くわけにもいかないから仕方ないだろう。 「そうですね。ここでは多種多様な人と出会える場ですから…… 今日は祭に行ってみたんですが、何分慣れないもので。 知人に呆れられたという話をしてたんです」 随分親切な人でしたねと笑って、それからまだ少しだけ残っていたグラスを見て、あぁ……と首を横に振る。 「飲めないほどじゃないですから大丈夫ですよ。 とはいえ口直しは欲しいと思ってるところです、何かおすすめとかあります?」 別に邪険にする理由もないが、貴方との関係を間違った方に邪推されるわけにもいかない。 これくらいの距離感で話すのがきっと正解だと思っているようだ。 (42) 2022/08/13(Sat) 17:01:17 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニーそれは、バーを出て歩いていた時だっただろう。 不意に後ろから近づいてくる気配を感じて振り返った。 殺意などは何もなく、特別な気配みたいなものもなかったから誰かと思ったが、顔が見えればそれがすぐに誰かなんていうのはわかるもので。 ――これは、花屋の方か。 花屋の貴方が気さくな少年のような男であることは調べてわかっているが、実際に見るとまた趣が違う。 普段の、マフィアとしての顔しか実際には見たことがなかったから、違和感がすごいのだ。 「な……っ、あぁ。君は、花屋の…… このあたりに来たのは初めてなんだが……思った以上に賑わっていて驚いた」 とっさのことではあるが、若干の苦笑いで応対し、貴方の出方をじっくりと見ている。 何せここには第三者の人間は周りに大勢いるとはいえ、部下を連れ歩いていないのだから。 「時間は……まぁ、なくもないが……?」 吉と出るか凶と出るか。 それでもきっと、こうして互いに顔を合わせに来たということは何かあるのだ。 そんな風に察すれば、行くしかない。 ふぅ、と一つ息を吐いて、それから困ったなと苦笑いのまま、あなたの後を着いていくだろう。 (-116) 2022/08/13(Sat) 17:22:16 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「そうか? お前は薄情なやつだな……まぁ、お前たちに先に死なれるのは俺とて御免だが」 先に死ねるのであれば、最期に聞く声は心許せる誰かであればいいとは思う。 そこに性別のこだわりはないが、今であれば幼馴染の貴方達か、上司くらいしかいないかもしれない。 「ストレガが真面目に付き合ってくれる女で良かったな」 こんな風に女性の話などをするようになるなんて、孤児院に居た頃は思いもしなかった。 その日その日を生きるのに必死だったあの頃に比べれば、今は本当に恵まれた暮らしをしている。 仕事が仕事であるがゆえ、金回りの良いリカルドは、上納金はノッテのトップレベルに位置している。 そのため次期幹部候補なんて言われているが、それならば上司にボスについてほしいとも思っている。 マウロも正規のメンバーになって、ノッテを盛り上げていくのが自分の夢であったから。 それまでは命を粗末にする気はなかったが、今となればそうもいかない。 いつ殺し殺されるかわからない状況下だから、せめて、二人には生き残って欲しいと切に願っている。 自分の命は既にノッテに、自らの上司に捧げている。 死の覚悟など、とっくに出来ていた。 「……諜報は俺よりお前のほうが向いてるからな。 それは任せるが……無茶をするな」 上下の関係に苦心してる理由を口にする事は今までしてこなかったが、貴方ならきっと察してることだろう。 (-120) 2022/08/13(Sat) 17:38:36 |
リカルドは、いつでもソレを受け入れる覚悟はできていた。 (a18) 2022/08/13(Sat) 17:39:49 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>44>>45 マキアート 「えぇ、まぁ……なかなかこういった行事に参加する機会はなくて」 仕事一筋で生きてきたこの10年は、自らの意思でそうしてきたとは言え一度も行こうと思わなかった。 おかげで今の自分の地位があるのだが、青春なんて言葉は知らずに大人になったといっても過言ではないだろう。 とっくに冷めきってる酒を傾けながら、指摘されたことについては否定しようもなく頷いていた。 「心理状態を……、へぇ。 酒にもそういう言葉があるとは……まるで宝石や花みたいですね。 確かに商売をしてると感情に流されると損をしますから、いくらでも調節はしてますが」 それが天賦の才かは、わからないが。 いやしかし、この男と話していると、時々相手が本当にマフィアだったのか怪しく思うことがある。 それくらい警戒なく近づいてくることに対してのある種の恐れのようなものかもしれない。 「なるほど、ピッツァは俺も好きな食べ物なのでそれにしましょう。 ついでにあまり甘くないカクテル……あぁ、じゃあスプモーニをお願いします」 目の前にいる店員のソムリエに注文をいれ、やはり甘さを緩和してくてとりあえず水を飲んだ。 ピザが届けば、教えてくれた例にとピザを1枚進呈するだろう。 (52) 2022/08/13(Sat) 20:22:27 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「なるほど。……道理でこちらの姿の方が板につくはずだ」 マフィアらしい行動が似合わないというわけではないが、自分で思っているよりも面倒見の良い姉御肌の女性なのだと、男は勝手に理解していた。 「君は、家族仲が良かったんだな。 俺は孤児だったし、一度は養子になったが家族らしい家族仲ではなかったからな……そういうのはよくわからない」 ノートパソコンのキーボードをカタカタと音を鳴らしながら打ち込んで、そう答える。 お互いがお互いを全く見てもいないが、それがこの二人の距離感なのだろう。 (-141) 2022/08/13(Sat) 20:42:25 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「失礼なやつだな、俺の視力は2.0だ」 狙撃手が近眼でどうする。などと真面目に言い、少し溶けて薄くなった酒を飲む。 昔はいつも3人一緒にクソガキなんて言われていた。 当時は少しだけ気の弱かった貴方と、当時から怒りっぽかったマウロ、それから正義感が強く夢見がちだった自分。 二人を巻き込んで、いろんな事をして叱られたりしたのが懐かしい。 最初に養子で貰われることになった時の、不安そうな二人の表情を俺は覚えている。 一人だけ幸せになれるかもしれない道へ行くことの罪悪感は、今も忘れることは出来なくて。 今度は。 今度こそ、そんな風にはしたくないから。 二人がひとつも不安にならないで済む席を、用意できる自分になりたいと思ったのだ。 「メンテナンスはストレガに取り付けたからな。 情報が手に入ればいつでも撃つ準備はできている。 お前達が死に瀕しようと……救うだけの力はつけてきたつもりだが、下手なヘマはふまないでくれよ」 カツンとなったグラスとグラスが重なる音は、口に出さない約束のつもりか。 何にせよ、俺は。 今は貴方の無事だけを人知れず祈ったことだろう。 (-155) 2022/08/13(Sat) 21:45:17 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「へぇ、これ専用に組んであるんですね……」 コマンドは、と。 音の鳴った携帯を確認し、消去してしまわないよう、その通信文にロックを掛けた。 「珈琲ですか? はい、只今」 USBを挿して、中にあるものを見てみたかったが、上司からの要望とあらばそちらが優先で。 後ろ髪を引かれる思いで、常備してあるコーヒーメーカーを使って引き立ての豆に湯を注いだ。 ブラックを好むあなたにミルクや砂糖は必要ない。 だけどこの珈琲の濃さは、貴方の好みを数年かけて完璧にマスターした黄金比率だ。 「酔いの悪影響が頭にだけ来るのはどうしてなんですかね。 はい、どうぞ」 小言を一つだけ追加して、貴方の前に温かい珈琲を一杯差し出した。 (-158) 2022/08/13(Sat) 22:16:17 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「俺を天使扱いしないでくれないか……」 板につきすぎている眉間のシワを深くしながら、大きなため息を吐いた。 マフィアの男をそのように形容する者なぞ他に居ないぞと思いながらも、それを口にすることはない。 「安全など……普段からあってないようなものだろう。 この国に……悪い人間が居る限りは、な」 それが自分たち自身の事であるなんて、言わずともわかるだろう。 しかしマキアートといい、この男といい。 どうしてこんな街中で、俺に話しかけてくる度胸があるのか、自分には全く理解ができない。 アルバの人間は全員頭に花が咲いているのか、それともなにか思惑があるのか。 この男に関しては後者であることを願いながら、あなたの提案にしぶしぶながらも頷く。 「確かにそれは今知りたい切実なことではあるがな。 …………。わかった……じゃあ、お前に見立ててもらうとしよう」 入ったことがないような一般的な紳士服の店に入り、あたりを見回した。 これはつい癖のようなもので、逃走経路の確認だったり、隠れている者がいないかだったり、そういう物をさっと確認しているだけのものだ。 見立ての服も、言われていることは確かにごもっともなことで。 急に街で遊んでいる若者のような格好をしろと言われても抵抗感しかなくて、「あぁ」と相づちをうって選ばれる服を代わる代わる見ていく。 「なるほど。ポロシャツであれば確かに少しはカジュアルに見えるか」 クールビズなんて言って着ている人も多いから、それくらいなら直ぐにでも着れそうだと頷いた。 (-168) 2022/08/13(Sat) 23:13:54 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「そうか。お前らしいといえばお前らしい」 貴方も、自分も。 やれることをやっているという事実は変わらない。 話をしていても真剣に銃と向き合う貴方を眺め、何を考えているのやら、と目を細めた。 「世の中好き勝手も出来ない人間も居るからな。 いろんな家族というものがあるんだろう。 ……ん、俺か。 俺は……もともと孤児だったからな、お前に語るような家族は最初から居なかった」 再度パソコンに目を向け、カタカタとキーボードを打ち込む。 最初は慣れなかった作業だが、今ではもうお手の物であるらしく、打ち損じをする様子は見受けられないだろう。 「まぁ、一度は医者の家に引き取られたんだがな。 上流階級の暮らしは、……あの頃の俺には合わなかったということだろう。 思想も当然合わなかったし……結局両親に子供が出来れば俺はお払い箱だったからな」 「逃げ出した先で抗争に巻き込まれて、ヴェネリオさんに拾ってもらった……そういう経緯だ」 (-173) 2022/08/13(Sat) 23:35:53 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオあなたに淹れた珈琲を、自分のカップにも余りを注ぐ。 こうして一緒の珈琲を飲むのもいつものことで、自分の舌はもう、この珈琲が一番だと思うように染められている。 さて、パソコンを覗いてみようかと思いながらカップを口に運んだその時か。 貴方からの質問に、ぶふ、と珈琲を吹きかけてしまった。 「ごほ……突然何を言い出すんですか貴方は。 俺にそのような者が居ると思いますか。というかそのような者にうつつを抜かす時間があると思いますか」 密輸業と狙撃の仕事と貴方の世話で毎日目が回るほど忙しいんですけどね。 などと悪態をついて、ついつい貴方を細目で見てしまった。 (-182) 2022/08/14(Sun) 0:11:42 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「運が良いと言えばそうなんだろう。 同じ孤児院に居た二人ともここで再会できたことだしな。 ……いや、3人が3人共マフィアなのはどうなんだとも思うが」 同じ年で同じような体格の3人は、子供の頃も今も3人で1つみたいな扱いを受ける事があるのは今も昔もあることだから、貴方もリカルド、ツィオ、マウロが同じ孤児院出身であることを聞いたことがあるかもしれない。 馴染みの良い槌の音を聞きながら、取引報告書を仕上げてしまうとデータをしっかりと保存した。 「昔は今ほど飲んでもいなかった……いや、そうでもないな。 あの人も孤児院の面倒を見てるくらいだから、たまたま俺が目に入ったに過ぎんのだろうが。 それでも俺はあの人に育てられたからな……俺の命そのものがあの人の物と言う訳だ」 それは決して色恋なんて生易しい色は帯びておらず。 ただただ敬愛と、何かに対する執着とが折り混ざったかのような、そういう類の物だ。 (-186) 2022/08/14(Sun) 0:28:54 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「思いませんけどね……。 しかし家族ですか……男に……」 そういう趣味でもなければ、子供でもなければそんな事を言うわけはないだろう。 相手は誰か知らないが、そういう告白ととっても良いのでは? とそう答えながら、あまりに慣れない話題に頭を抱えた。 「ツィオは常に色んな女に気を向けてますから、また知らない女に声をかけたところでそれを心変わりというかは難しいですね」 落ち着いて、もう一度珈琲を飲んで幼馴染の常日頃を思い浮かべたが、自分まで頭が痛くなったのでやめた。 あまりにも自分と正反対の男の行動は、どうしたって理解できないものだからだ。 流石に珈琲をパソコンに吹きかけてはいませんよと。 そう言いながら、貴方の後ろからそのパソコンを覗き込むと、確かにそこにはいろんな映像とともに見知ったマフィアの姿をほぼ同時に捉えただろう。 男の方はアルバのコンシリエーレ、女の方は……マウロの部下。 マウロがまた無茶をしているのではないかと、そんな風に心配の表情を浮かべて二人の様子をじっくりと眺めるのだった。 (-188) 2022/08/14(Sun) 0:39:50 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「それぞれ別の家に引き取られていた間は会ってないからな、たまたまだ」 ありえないような偶然が起こったからの奇跡だが、それについて驚かれるのは仕方のないことだろう。 自分自身、最後に合流したマウロを見た時は、とても驚いたのだから。 「そもそもツィオとは同期になるが、マウロは数年遅れてる。 孤児院にとっては呪われてるのかもしれないが……上手くいかないような家に簡単に引き渡し続けていた結果だろうさ」 優秀と言われて悪い気はしない。 そろそろ調整が終わりそうな気配を感じて、保存を終わらせたノートパソコンを閉じると立ち上がった。 貴方のそばまで近づいて、銃を差し出されれば、それを大事そうに受け取って、指のかかりの感触などを確かめてしまうだろう。 「ふむ。今日もいい仕事だ、感謝する。 スプリングも……あぁ、注文通りだな、いい具合に撃てそうだ」 ゼロインを自分でやらない客がいるのか? と不思議そうに問いながら、ライフルをそっとケースに仕舞い貴方を見た。 「……。 そういえば君は、俺に問わないんだな。 ボスを狙った武器もまたライフルでの狙撃だというのに、何も」 (-196) 2022/08/14(Sun) 1:17:23 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「……女は苦手です。 俺もここに入る前は……親にあてがわれた女が一人いましたけど」 リカルドがあなたに拾われたのは15の頃だ。 それより前となれば言わずもがな、なお幼い頃ということになる。 それで女が苦手になるというのは、つまりはそういう事だった。 「家族なんてものはもうここだけで十分なんですよ。 だからそうですね……俺から言える事といえば…… 俺は貴方に命をかけている。他所に浮気は許しませんよ?」 貴方の右腕は、信頼を得て数年貴方と共にあり続けた。 野球で言えば女房役。つまりは夫婦みたいなものだ。 悪い笑みを浮かべそう告げて、まだ熱い珈琲を一口喉に流し 「ってとこですかね」 としれっと言いのけた。 「俺に火遊びは向きません。 かといって、色恋なんてもっと向きません。 今向き合ってるものだけで十分なんですよ」 貴方と、幼馴染と。 それ以上の大事な物なんてあるものかと、そう言外に言い含んだ。 (-215) 2022/08/14(Sun) 8:44:34 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「そんなわけないだろう。ただの治安の悪い孤児の掃き溜めだ」 ゼロインも自分でやらないような奴はもはや狙撃手ですらない。 そう言ってこちらも切り捨てれば、満足そうに頷いている様子が見えて、再度一言”助かった”と礼を言う。 「まぁ、そもそもバレて困る身内殺しを、足のつきやすい自分の得意分野でやるわけがない。 少し考えて欲しいものだが、何処にでも突っかかってくる愚か者はいるものだな。 それに……身内に犯人が居るならば、そのうち自分の力を誇示しそうなものだがね」 下剋上とはそういうものだろう、と呟いて。 やれやれと肩をすくめて貴方を見やった。 昨日も、今日の今も対して変わらない仏頂面をしているが、幾分今のほうが穏やかだろう。 「ああいう場はどうにも慣れない……、そう言ってくれるな。 次からはポロシャツくらいは選ぶとするさ」 (-236) 2022/08/14(Sun) 13:15:20 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート 「楽しめるように……ですか。 えぇ、そうなると良いですがね」 諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。 でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。 今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。 「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」 ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。 ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。 いつだったか。 貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。 あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。 「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」 敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。 その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。 (71) 2022/08/14(Sun) 16:27:12 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「昔は孤児だったからな、院の外に出ることは殆どなかった」 今でこそ金回りは良いが、当時からすると逆にこのような店や祭は敷居が高かった。 医者の家に養子で入ってからは教養を身につけるための勉強漬けだったし、急にいい服を着せられたから、何分中間、普通を知らない。 家出をしたあとは直ぐにノッテに拾われて、そこからは死にものぐるいであったから、青春らしい青春を経験したことはない。 「それでも一番、普通に遊べたのは孤児院に居た頃だったかもしれないな」 幼馴染の手を引いて、夢を語ったりしたあの頃が懐かしい。 デニムを身体に当てられ、その新鮮さに「ほぉ」と相槌を打ち色々な服を代わる代わる見せられた。 余りこだわったことはなかったが、服の合わせ次第で十分に上品に見えることを初めて知っただろう。 「随分軽い生地だな……。 試着、ここで着替えるのか……?」 一瞬迷いを見せたが、ここに見張りなどはどうやら居ないらしい。 とはいえ、試着室は他の目のない狭い場所。 無防備に服を脱ぐのはいかがなものか。 いや……銃は肌見放さず持っている。 このような場所で騒ぎを起こすのは互いにとって本望ではあるまい。 そう思えば一言「わかった」と諦めた様子で頷き、試着室へ入る。 一緒に入ってくるのがみえると「おい!」と声を上げかけたが、その寸前で飲み込んだ。 (-249) 2022/08/14(Sun) 17:15:03 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「全くだ。……まぁ、狙撃場所くらいなら直ぐに割り出せたからな。 いくつか候補地点があるから、視察には行くつもりだ」 敵が油断でもしていようものなら痕跡が残ってることだろう。 同じ狙撃手であるからこそわかることを探すのは務めではあるはずだ。 「ふむ、君もいつも忙しそうだからな……休めるときには休むと良い。 正直、君を失うのは惜しい。どうか命は大事にしてくれ」 それは腕のいいメンテナンスの技師としてなのか、同じファミリーの者としてなのかは甚だ不明な言い方だが。 少なくとも、余り緊張せずとも話せる数少ない女であるという認識ではあるからこそのねぎらいだ。 こちらに背を向けた貴方に「ではまた」と言葉を残し、男もまた背を向ける。 ライフルの入ったケースを持ち、静かに部屋を出ていったことだろう。 (-253) 2022/08/14(Sun) 18:10:19 |
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