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【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「賭け事はカジノで十分だがな……」 この男、何気にポーカーは強いのだとか。 何を引いても仏頂面しているから相手は読みづらい、というのがあるらしいが本当の所はどうなのかわからない。 「全部買うなら荷物は事務所に配達を頼むさ。 ……まぁ、そこまで何着も買う気はないが……一揃えくらいはしておいてもいいかもしれないな」 荷物を持ち歩く趣味はないからそうなるのは当然だが、配達先は表向きは貿易業を謳っている事務所になろう。 アジトに届けるわけはないし、自分の住処など明かす気は毛頭ないのだ。 閑話休題。 ――――服を持って入った狭い試着室の中。 第三者が見れば誤解されそうな格好で、目の前の人物を見下ろしている。 壁際で密着した身体から伝わる熱と、耳をくすぐる囁き声。 男女であれば何かのドラマのようなワンシーンだが、生憎男同士である。 だが、紡がれる人の名を1名たりとも漏らさぬよう聞けば、なるほど、と。 ここに連れ込まれた訳を正しく理解する。 聞き覚えのある名は殆ど無かったが、対立組織の人間でも伝え聞く位のものも確かに居て、ちゃんと聞いたという返事代わりにひとつ頷きを返した。 頷いた、のだが。 「だったら少し離れろ……っ」 壁に手をドンとつかれた密着具合では、着替えも何もない。 貴方が僅かなりともスペースを空けたなら、苦虫を潰したかのような顔でネクタイに手をかけて、シュルリと取ってしまう。 もともとはだけていたシャツからは、しっかりと鎖骨が覗き、余りシワにならぬよう丁寧な手付きで脱ぎ始めるだろう。 (-21) 2022/08/14(Sun) 22:21:23 |
【人】 銀の弾丸 リカルド>>2:78 マキアート (前日からの続きです) その人付き合いの中で、うちで買ったクスリを使って一体何をしているというのか。 そう突っ込みたくなったが、それを口にすることはない。 「愛嬌……いや、流石にそれは俺にはないと思いますが。。 笑顔はともかく、普段から俺が仏頂面しかし無いのは知ってるでしょうに」 眉間のシワは標準装備で、最早取れないのではと言われるほど。 同僚に毎日小言を言うような男の何処に愛嬌があるというのだろうか。 貴方の言葉が理解できないといった顔で、冷たいスプモーニを煽るように飲んだ。 「えぇ。 うちの会社も接待くらいは行ってますからね」 話しているといつの間にかピッツァはもう腹の中。 少なくなった酒も飲み干して席を立つ。 「取引相手は大事にするのが信条です。 ……が、まぁ、接待の場での商談には、どうぞお気をつけを」 そう言うと貴方に一言だけ耳打ちをして。 では、失礼しますねと。 何もなければよそ行きのいい笑顔を残し、会計を済ませ店をあとにするだろう。 (5) 2022/08/14(Sun) 23:23:23 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 害のない毒 マキアート「――下手を踏めば自慢のクスリを貴方自身が飲むことになりますよ」 耳に囁いたのは、マフィアらしい毒薬。 勿論……そのようなことが無い事を祈っている。 上客を一人失うようなことは、こちらとしても避けたいと思っているのだから。 (-31) 2022/08/14(Sun) 23:24:16 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド荷物の扱いに関しては、なるほどと相づちを打ちはしたかもしれない。 とはいえどっちにしろ今日の買い物は、普段の仕立ての良いスリーピースと合わせたら、 目の肥えた相手からすればクローゼットに混ぜるには値しないものには見えるかも。 「 アンタも聞いての通りだけど、単独犯じゃあないだろうね。 」ちゃんとした地位の人間が歩くには、不自然過ぎる場所をしている 少しだけ背伸びをして、口元と耳の位置を揃えて。 外からは祭りに騒ぐ音が聴こえる。野外ステージが盛り上がっているのか、その音も。 店の中自体も小さく音楽は掛かっているし、静かにしていれば聞き咎められない筈だ。 誰の耳もない場所を選んでいる事自体は理に適ってはいる、けれども。 片手を壁際から離して、互いの身体の間に腕が通るくらいの間隔は開けて。 けれど息のかかりそうな距離は、不自然極まりないことは変わりない。 密談をするにしたって不必要だし、空いた手は普段はタイがかかって見られない首元をかする。 からかって遊んでいるのか、くつくつと喉の奥で笑い声を押し殺した。 垂れ目がちの丸い目が相手を見上げる。取引の最中には見せたことの無いたぐいの顔だ。 「 静かにしないと 」また、し、と口元だけでジェスチャーをする。 先日も触れた耳元に、余計なことを喋る唇が微かに触れた。 (-35) 2022/08/14(Sun) 23:41:10 |
【神】 銀の弾丸 リカルド【ノッテアジト】 「…………どっちも聞きたくはない……」 嘘だ、と思いたい。 どうして、こんな報告をこんなにも早く聞かなければならない? つい先日、無茶はしないと約束をした、ばかりだったのに。 「ツィオ……」 お前、どうしてそんなに平気そうにしていられる? そう問いたかったが、言えない。言えるわけがない。 こんな時こそおどけてみせる奴だということを、自分はちゃんと知っている。 「…………悪い。それなら、良い方から聞かせてくれ」 (G12) 2022/08/15(Mon) 0:30:24 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「たった一人で歩くにはあの場は治安が悪すぎるだろう」 二人にしかわからない言い回しで答えて目を閉じた。 いくらなんでも近すぎる距離に慣れているわけもなく、直視できない。 外が祭りで賑わっているから、店員もこちらを不思議に思わない状況で本当に良かったと思う他無いだろうか。 状況が状況だから、服を脱がなきゃ試着もできないのだが。 これではまるで、……貴方の前で裸になっていくストリップショーのようだ。 別に見られて困るような身体では無いが、いくらなんでも恥ずかしい。 「……………ッ」 どうして触れる必要がある? からかって遊んでいるのか。 何故――、 言いたいことは沢山あれど、バレてはいけないと自覚しているから口には出せず。 耳に触れた唇の感触も、甘んじて受けるほかなかった。 (-60) 2022/08/15(Mon) 2:05:32 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「御愁傷様、傷は浅いぞリック」 渋い顔をしつつ女の話になれば上司の口も重くなる。 この歳だ、一人二人はいたのかもしれない。 「お前とは よくも悪くも 相性がいい。おお怖い、こんな忠誠を貰える運命に乾杯だな」 劇的な刺激もきっかけも必要ない。 すべて時間とどれ程の信頼を持ってそばにいたか、ただそれだけで俺たちは生真面目なのだ。 他所の幹部連中には疎まれる生真面目さと、民間人への不要な情け。この二つが命を短くしているなんて、わかりきってる。 だから、一人でも欠けるとたちまち崩れる砦。笑ってしまうな。 「まったく、叱られたくなったらいつでも俺に連絡しろよ。 死んでも出ていってやる」 さて、と。明日はロッシのところにでも行くかと、男が予定を詰めていたのは記憶に新しい。 そして、会議後また誰も連れないでその予定を変えずにこなしていたのも貴方は把握していた。 (-88) 2022/08/15(Mon) 9:20:15 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド閉じた瞼を縁取るまつげの動きに、ふ、と笑う気配があった。 堅苦しく思われることはあってもそこまで初心なわけではないと踏んでいたのか、 それともわかっているからにこそ、こうして相手の反応を楽しんでいるのか。 度が過ぎたいたずらを仕掛けている方は余裕綽々として相手の所作を眺めている。 掛かっているハンガーにジャケットなりを掛ける手伝いくらいはするだろうけれど、 一向に知人同士にしては近すぎる距離からははなれない。 まごついているのが気になったのか、相手の首元に添えていた手を下ろして。 「 手伝おうか 」手が止まっているようであるのなら、シャツのボタンを外すのを手伝い始める。 貝釦か椰子釦か、裾を小指で引いて端の方まで合わせを解いて。 手入れのされた指先がする、と腹筋をなで上げ、円を描くように下腹部に下りる。 そんな不埒なことに時間を費やしている間も、顔はにこにこと笑ったまま。 これも、花屋としての顔のひとつなんだろうか。 (-92) 2022/08/15(Mon) 10:20:07 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「……何を馬鹿な」 第三者がそばにいるとはいえ、敵対組織の人間とこうして会うことすら問題だというのに。 初心ではないものの、色恋や秘事にうつつを抜かす事は一切なく仕事をしてきた男だから、こうして触れられる事すら殆どない。 支えのなくなったシャツがぱさりと落ちる音が、なぜだかいやに耳につく。 大きな音をたてるわけにはいかないから、黙って受け入れているけれどその行為は止むどころかだんだんエスカレートしてきている気がして、反射的に身体がぶるりと震えた。 「貴様の花売りとは……そういう意味における花だったのか」 狙撃手とはいえ身体は鍛えてあるのか、整ったバランスの引き締まった腹筋は程よい硬度だ。 それよりも下へと手が伸びていくならば、その手首をぐっと握り込んで貴方を睨むだろう。 目の前の男が、自分に懸想してこのような事をしているとは到底思わない。 だからこそ、どういうつもりでこのような目的で遊びに興じているのか、それが知りたいと思った。 (-107) 2022/08/15(Mon) 12:59:18 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデそれは貴方がベンチで本を読んでいる時間のどこかのお話。 「少年。今日も精が出るな」 街中の隅で貴方が絵本を読んで学習しているのを、何度か見てきた。 貴方がアルバに拾われた男娼であることは知っているが、子供には何も罪はないと、 他の構成員立ちに対するような態度とは違う穏やかな顔を浮かべているのを、貴方も何度か顔を合わせて見ているだろう。 男は今日も質の良いスーツを着て、同じ表情で、そこに立っていた。 (-111) 2022/08/15(Mon) 15:43:28 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド馬鹿なこと、だろうか。本当に? 真意のわからない目は、しかし楽しそうではある。 普段しっかりとつま先まで整えて革靴に皺もつけないのだろう人間が、 こうして手の内で動揺しているのを、面白がっているだけなのかもしれない。 時折相手の瞳から目線を外したかと思えば、視線の下る先は鍛えられた体に。 視姦するように肌色の稜線を眺め下ろされるのは、居心地のいいものではないだろうな。 「 はは、違うよ。店は本当にただの花屋 」何も知らずに、マフィアの構成員を擁しているわけではないだろうけれど。 弔事に祝事、ありふれた民間の人間に纏わる行事のみならず、敷かねばならないのは裏稼業も同じ。 何にせよそれ以上の意味を持つものではない。 掴まれた手は振り払ったりもせず、その先でだらりと枝垂れるだけ。 それがくる、と裏返って、指球で押し返して指を絡める。 見上げた目がすうと細められて、いっそうに声は低くなる。 壁についた手は剥がされて、一歩前に回って。再び息のかかるほどに近くなる。 「 理由なんか聞いたらもう後戻りできないと思うけど、いいの? 」知らないままなら曖昧にしてしまえるのに。 背伸びした体は、鼻先がふれあいそうな距離で見上げて、 「さてと」 ひょいと踵を返すと、更衣室から大股一歩で外に出た。 一度外に出てしまってタイミングもずらしたなら、そこに人が二人いた証拠もない。 相手の一挙手一投足をからかって笑う人間は、狭い空間からはいなくなる。 (-120) 2022/08/15(Mon) 19:06:31 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「遊び以外の理由があるなら気にはなる。ただの面白半分、からかってるだけというなら……」 「次は覚えておけ」 小声ながらも、低くドスの効いた声でそう返して。 絡められた指に、ぐ、と力を込めた。 何にせよ、そういう商売をしているわけでなくて良かったと思う。 春を売るような商売をしていて誘惑を目的に絡んできたというなら、きっと、何にも構わず貴方を突き飛ばしていただろう。 それだけは、今も本当に……激しい拒否感が襲ってくるから。 「…………」 貴方が離れて更衣室を出ていけば、与えられていた熱がスゥっと音を立てて冷めていくようだ。 数秒。 貴方が出ていった方を見つめ、そしてようやく自分が着替えてる最中だったことを思い出した。 誰も居ないのになんとなく気まずくなって、持ち運んでいた服に袖を通すとリカルドもまた更衣室のカーテンを開けて出る。 見てもらった服のサイズが誂えたようにぴったりだったのが、なんとなく腹立たしかった。 (-122) 2022/08/15(Mon) 20:09:00 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルドベンチの隅に腰掛け、ゆっくりとページを捲る。 その手にあるのは『ピノッキオ』の絵本。 そう何冊も新しい本を買える立場ではないから、同じものを繰り返し読んでいる。 内容を飲み込むにもすこし時間がいるから、それで丁度よかった。 聞き覚えのある声に、手を止めて顔を上げる。 生業のわりに愛想がいいとも口が巧いとも言えない少年は、あなたの姿をみとめると、すこし口角を上げた。 それが精一杯の笑顔であると、きっとあなたは知っているだろう。 「ん――ほかにすることも、あんまりないしさ」 「お兄さんは、祭り見に行かなくていいの」 (-123) 2022/08/15(Mon) 20:36:37 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「ん……俺は少しだけ眺めた。 あまりああいう場は似合わないみたいでな」 隣、いいか? と聞きながら貴方の呼んでいる絵本を覗き込む。 ピノッキオの本は、自分も幼い頃に孤児院で聞かせてもらった童話だ。 けれど、前にも読んでるのを見た気がして、そうか……と思考を巡らせた。 本を買ってあげるくらいは容易いが、それをするのはこの子に取っては何かが違うだろう。 「その本はもう、すらすら読めるようになったのか。 加えて話がきちんと理解できるようにもなったら完璧だな」 精一杯の笑みを見下ろして、ほんの少しだけ目を細めた。 (-148) 2022/08/16(Tue) 1:34:01 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「…………」 録画保存もされているであろう映像を繰り返し見ている。 血の掟は大事ではあるものの、その話を厳密に用いるならばラウラはそれを行っていないため、従う必要もないはずだ。 それは上司であったマウロもまた同じ。 ……ではあるが、二人は律儀にそれを守っていたということか。メイドマンになれず燻っていた事を思うと憤ってしまう。 「……ラウラ、気になりますね。 マウロのためとはいえ、無茶をしそうに見えますが」 隣で見ているであろう上司に、そう投げかけてみる。 (-180) 2022/08/16(Tue) 15:10:50 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「さあな、何をしても俺は不問にする。 これを晒すのはファミリーの不利益だ」 叱れるのはマウロぐらいだろう、と。 はっきりと不干渉をいい放った上司は再び視線をよそにやった。 「心配なら話題に出さず気を使ってやればいいだろ。 ラウラもガキじゃない、……それとも気にかけ方がわからないのか?」 (-194) 2022/08/16(Tue) 18:00:25 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「似合うとか似合わないとか、あるんだ」 「でもおれも、ウルサイのはちょっと疲れる」 ふと、やわらかく息をつく。 大通りを行き交う人々は喧騒をものともせず——否、それを楽しんで歩いているようだから。 あなたもあの雰囲気から外れてきたのだと思えば、すこし、安心したのかもしれない。 もちろん、少年はあなたを拒むことなく首肯した。 「話は何となく覚えてきたけどさ」 「何回読んでも、よくわかんないまま。 だってピノッキオって、全然ヒトの言うこと聞かないし」 紙面に描かれた人形を、指の背でちょんと弾く。 おいしい話にすぐに騙されるいたずら小僧の上に、嘘だってつく。 そんなピノッキオの行動が、少年には不可解に映るらしい。 (-199) 2022/08/16(Tue) 19:17:06 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「貴方が不問にするというなら俺も問題になどしません」 元よりそんなつもりもなかったが。 女に対してあえて距離を取ってきた自分が、女であるラウラに気を使うというのは、何気にハードルが高かったりするのだが。 後に続いた言葉に対しては、いいえ、と首を横に振った。 「……ふむ。 それなら、俺がラウラと同じことを始めたとしたら……俺を不問にしてくれますか?」 それはなんとなく。 魔が差した好奇心だ。 (-202) 2022/08/16(Tue) 19:42:52 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「子供とはそういうものだろう」 喧騒から外れた者同士ベンチに腰掛けていると、賑わいが一層遠くの物に感じられる。 風に揺れる木の葉の音を聞きながら、そうだな……と呟いた。 「ピノッキオの物語は、童話の中でも自省を促すものだからな。 お前も言われたことがないか。 嘘をつくとピノッキオみたいに鼻が伸びる、とな」 手を伸ばし、貴方の鼻に触れられたとしたならば、ちょん、と人差し指で軽く叩く。 マフィアの世界に嘘など掃いて捨てるほどまみれているが、一般人の間でそれはいけないことだと教えられるのは当然だ。 「出来ればお前には、このような世界からは抜けて陽の下で生きて欲しいものだが……、 ふむ、……あぁ、いい理由ができたな」 少し待ってろ。と言うとすぐそばにある古本屋の中に姿を消した。 しばらくすると、手に1冊の絵本を持って帰ってくるだろう。 「古本だから何も気にしなくて良い。 これも勉強がてら読んでみろ」 差し出した本は、千夜一夜物語の中の一つ『シンドバッドの冒険』だ。 (-204) 2022/08/16(Tue) 20:17:50 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 御機嫌よう、運営です! 本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますわ〜〜! 変えたくなった場合は「行使先変更→運営連絡」でなく「運営へ連絡→運営から返信→行使先変更」なら問題ないです〜。 あと〜〜、蘇生能力の行使に関して追加のお願いがあります。 蘇生相手が決まったら、決まったということだけでいいので匿名箱で言ってもらいたいな、というものです。死んだ人が蘇生前提の曖昧なロールをしなくてもよくなるように〜という理由ですね。ご理解ご協力願えればと存じます〜〜〜! …というお知らせでした。 そんなところで、引き続きおたのしみくださいませ〜Ciao! (-208) 2022/08/16(Tue) 21:02:55 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「そういうものなんだ」 と、初めて聞くことのように繰り返すのは。 子供がこんな風に奔放であることも知らず、大人にそんな風に窘められることもなかったからだ。 あの女が少年に望んだのは、同じ苦しみを知ることだけだった。 ゆっくりと瞼を伏せた拍子に、鼻先にささやかな衝撃。 ぱち、と翠の瞳を瞬く。 「ほかの仕事覚えろって、ほかのヒトにも言われた」 「けど、……」 待っているよう言われると、少年は大人しく座ったままでいる。 あなたの背を見送って、けれど、戻ったその手にあるものを差し出されると。 すこし、戸惑うような顔をする。 「……気にしなくていいって言ったって、」 「買ってきたことには変わりないだろ」 (-210) 2022/08/16(Tue) 21:13:39 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* 連絡ありがとうございます、もったいないおばけです!! 非常に悩ましいのですが、今日の能力行使はパスで考えておりました。 明日生き残れれば、必ず使う方針です。 この場合、今日死んでいる人からも選んで良いものか少し悩んでるのですが、選んでも構わないでしょうか? 追加指示に関しては了解しました! なお、現在能力行使先として考えてるのは、ヴェネリオ、ツィオ、マウロの3名のうち誰かです。 明日、前者2名のうちどちらかでも死ななければ、マウロに能力を行使するかと思います。 (-211) 2022/08/16(Tue) 21:18:53 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「同じ事って何だ。 ボスの死の真相を暴くために気安くアルバの連中と密会して情報を得ようとしてただならぬ関係になることか?それとも懐に飛び込んで重役になる構成員達を殺してくることか」 好奇心の質問の内容を問う。 何を、今更。この俺が甘い言葉でも返すと想っているのか。 この誰も彼も信用をしていない、この俺が。 「どちらにしろ、――お前、会ってるだろう。 いや、昔からの知り合いだったか?どちらでもいい。 密会でないだけ目を瞑ってやれる。 だがわかっててやってるってんなら、 ……俺が許すと想ってるのなら大違いだ」 (-215) 2022/08/16(Tue) 21:30:16 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「聞いたことがないのか」 自分には親はいなかったが、孤児院で悪ガキと呼ばれよく聞かされていた言葉だ。 貴方がどういう幼少期を送っていたのかは知る由もなく、 聞いたことがないのならば仕方ない。じゃあ、今覚えておくと良いと、口端を上げた。 「手に職をつけるとどこででも生きていけるぞ。 これは、そういう好奇心を育てる本だ。 昔……、俺は好奇心ばかり旺盛な子供だったからな。 よく幼馴染の手をひっぱっては、監視棟の屋上まで登って、”いつかこの外に3人で出るぞ”と言っていたものだ」 「買ってきたとはいっても、その辺の屋台の飯より安いはした金だ。 大分文字を覚えた褒美と思えばいいだろう」 (-216) 2022/08/16(Tue) 21:35:42 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「――……取引相手ですよ、ボス」 たまたま出くわしたとしても、第三者がいる場所。 そうでなければ互いに部下を連れているような面会しかしていないから、咎められるような理由はないが。 勿論、かまの掛け合い、腹のさぐりあいをしていないとは言わない。 危険な綱渡りをしていると言われればそうなんだろう。 それでも 貴方に人物の報告をしていない のには、それなりの理由があったからだ。取引相手の素性を調べていて偶然知ったことだ。 ボスが知っているのかどうかは、聞いたことがない。 ボスが好きでやっていることに、部下である自分は踏み込む必要はないと思っていた。 面倒見ていた子供に、アルバの人間がいますよ。などと、 どの口で言えるのかと、そう考えているからだ。 「全く。……少しは信用してください。 貴方が望むのであれば、俺は誰でも殺しに向かいましょう。 命すら預けたばかりなのですから、手足として使ってくれれば良いのです」 (-219) 2022/08/16(Tue) 21:56:00 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>59 ラウラ 「俺に聞かれても、……お前の予定なんぞ知らん」 手に何かを握りしめているのに気づき、視線をそちらに送った。 女の手の中にあったのは、普段彼女が嗜むことのなどなかったはずの、煙草。 それが幼馴染が愛用していた煙草だと気づくと、胸がチリ……と焼け付くのを感じた。 「……アイツに、会いに行ってきたのか?」 上司と部下。 マウロとラウラの関係について知っていることと言えば、それしかない。 主従の関係でどのようなやり取りがあったかなんて、マウロにだって聞いたことがなくて、今の様子からその心情を窺い知るのは難しい。 自分であれば、と。 想像しては言葉を探して、身体に開いた大きな穴がきっと彼女にもあるのだろうと、推し量るくらいが精々だ。 「アイツは何か……言っていたか? 指示でも、なんでも構わん」 (60) 2022/08/16(Tue) 23:39:35 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド脅しはきちんと薬になったか、どうか。 人を散々にからかって遊んだ男は、棚の服を物色しながら時間を潰していた。 カーテンの開く音を聞けば、改めて振り返ってひゅうと口笛を吹いた。 先程のことなんてなかったかのよう、外でずっと待っていたみたいに。 「いいんじゃない? それで浮いたりしなくなったと思うよ。 試しに祭りのほうでも見回ってみる? 時間のつぶせる場所までいかなくてもさ。 野外ライブ横目にピッツァ・アル・ターリオつまむくらいでも」 お買い上げはあちら。レジスターのほうを指差す。 自分は多少棚を冷やかすくらいで、何か買うってふうではない。 所用済ませ始める頃には、店の出口の方へと足を向ける。 (-237) 2022/08/16(Tue) 23:59:48 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー鏡で見た自分の姿は、決して悪いものではなかった。 ポロシャツもこうやって見れば清潔感があるし、合わせてみたカーディガンも風通しが良く肌触りも悪くない。 自分のサイズを見ただけで知っているかのようにぴったりだったのだけが腹立たしく、仏頂面をしたままだけれど。 これでは文句の一つも言えないと、諦めるしか無い。 「……まぁ、悪くはないな」 それだけを口にして、店の大きなガラス窓越しに外を見た。 遠くに見える野外ライヴは盛り上がってるようで、ここまでにぎやかな音と歓声が鳴り響いている。 「騒がしい場所は好みではないが、試着室の中よりはマシだな。 ……良いだろう、服の礼にピッツァを奢るくらいはしてやる」 ピッツァは好物だ。 手軽に食べられるし、美味しいから忙しい日々重宝する。 だからこれは、決してこの男に流されているわけじゃない。 そう自分に言い訳をしながら、 会計とともに、買ったものや荷物を事務所に送るよう依頼してしまうと、さっさと店を出ていく。 貴方がついてくるならば、野外ライブの方へ足を向けるだろう。 (-244) 2022/08/17(Wed) 0:27:52 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「ない」 「だから今、覚えとく。 ……ま、べつに嘘なんかつかないけど」 嘘をついて他人を騙すなどという発想がないことは、ある種、純粋ではあった。 だから、ピノッキオが嘘をつくことも、言い付けを守らないことも、やはり、理解が及ばない。 「でもおれは、今もまあ、生きてはいられるし。 苦しまなくちゃいけないから、ほかのことはできないよ」 少年には、これ以外の生き方を選べない。 学がないとか、金がないとか、そういった理由以前に—— 呪われているから。 それでも、あなたの話してくれることは、なんとなく目映く思う。 屋上から見渡せば、きっと、街の遠くの方までよく見えるのだろう。 この街よりももっとずっと向こうの、陽の登るところまでも、もしかしたら。 「……それで、お兄さんは大人になって外へ出て。 コーキシンってやつは満足した?」 褒美、というのも、少年にとってはあまりしっくりこない。 けれど既に買い、ここにあるものを断っても仕方がないような気もする。 根負けしたように受け取れば、「ありがと」と一言。 (-248) 2022/08/17(Wed) 0:37:23 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 確認しました。はい、前日の死亡者に限らず、墓下全体から行使先を選んで構いません! 候補に関しても了解しました。生き残って能力使えるといいねのお祈りしているね、報告ありがとう〜〜〜〜Ciao! (-249) 2022/08/17(Wed) 0:40:40 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>61 ラウラ 「おい、……火傷するまで握りしめるんじゃない」 開かれた手のひらに、赤くなった火傷の痕。 表情一つ変わらないけれど、痛くないはずがない。 手当しようにもここは路地裏で、水も氷も無いから冷やすことも出来ずに深くため息を付いた。 「そうか……。 だが、アイツが好んでいた煙草を買って吸おうと思うくらいには、慕っていたんだろう」 マウロが彼女のことをどう思っていたかは知らないが、この様子からそれを推察出来ないほど朴念仁でもない。 自分とて幼馴染の死に何も感じないわけではなかったし、今日一日、普段どおりとは程遠い時間を過ごしている。 「アイツらしい指示だな。 ……全く、証拠を必ず抑えろと言ったのにすぐ先走る」 その結果がこれかと。 先に手を回してやれなかった自分が腹立たしい。 だからこれは、少しでも何か今からやれることはないかという一つの提案。 「………ラウラ、あいつの部屋に行ってみないか」 (65) 2022/08/17(Wed) 1:22:06 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「苦しまなくちゃいけない……? どうしてそう思う」 苦しみたくない、というなら理解できるが。 苦しまなければならないとは、一体どういうことか。 眉をひそめてそう問うと、手持ちの煙草に手を付ける。 紫煙をゆらゆらと漂わせて、強請られれば少しだけ過去に思いを馳せた。 「いや……夢を叶える前に、それぞれ養子に貰われた。 その後はいい服は着せてもらえたが、自由なんていうのとは程遠い生活を送っていたよ。 まぁもっとも……今は縁を切ってノッテに拾われて……、そこで幼馴染とまた一緒になったから夢は新しいものになった」 その夢も。 幼馴染が死んでしまっては叶えられるものでは、なかったのだけど。 しぶしぶながらも本を受け取ったのを見れば、教科書とでも思えと小さく笑っただろう。 (-254) 2022/08/17(Wed) 1:48:41 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>66 ラウラ 「別に無理にとは言わん。 だが、この場に留まるよりはよっぽどマシだと思って言っている」 その手も冷やすことができるし。と、火傷した手を差しながら言う。 きれいな手ではないのはお互い様だが、女性があえて傷を残すものではないと、そう思っているような口ぶりだ。 「お前は変にへりくだりすぎる。 上下関係があるのはそうだが、度が過ぎるのも考えものだぞ」 「……行くのを迷ったのは俺も同じだ。 だが……あの部屋を片付けてしまう前に見ておかないと、俺は後悔するだろう。 一人よりは二人のほうがよっぽど良いと思ったのだが……、お前はどうだ?」 くるりと背を向け、問をのせた。 紫煙の香りならば、あの部屋にはきっと染み込んでいるだろう。 貴方がついてくるならば、その香りを求めるかのようにマウロが過ごした部屋に向かって歩いていくだろう。 (67) 2022/08/17(Wed) 8:21:00 |
【独】 銀の弾丸 リカルド/*PL予想 あど :マキアート みん :ヴェネリオ はぐき :ソニー ポルティ :フィオレロ あれんだ :レヴィア gt :ストレガ れじ :ツィオ ここまでは確定でいいと思っている。 (-263) 2022/08/17(Wed) 8:43:51 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルドはたりと翠の瞳が瞬く。 長い金糸の睫毛が、ほんのひととき、白い頬に影を落とした。 「それを望むヒトがいるから」 「いや、えっと……もういない、けど。 あの女が望んだことの中で、おれにできるのってそれしかなくて」 燻る紫煙を、見るともなく見る。 あの女もよく煙草を吸っていた。 熱かったな、と。ぼんやり思う。 「孤児院から出るだけじゃだめで、三人でいるのが大事ってこと?」 小首を傾ぐ。 金があれば何もかもが解決するわけではないらしいこの世界は、むずかしい。 教科書だなんて学校みたいだと考えながら、すこし古びた絵本の表紙を撫でた。 (-272) 2022/08/17(Wed) 12:04:39 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「……それは、」 揺れ動く紫煙越しに貴方を見た。 金の睫毛が影を作るほど俯いた表情は、笑ってはいないだろう。 「死んだ親にでも言われたか。 マフィアの世界に居るような子だ、いい環境にはなかったことくらいはわかる」 子供の苦しみを望む親など、それは親ですらないのではないかと思う。けれども自分のような孤児や、貴方のような子供はいつの世になっても居なくなることはない。 正義のミカタを気取るわけではないが、この腐った世の中を変えたい。 そう思って拾われたのだ、ノッテという集団に。 「俺には親がどれだけ特別なのかはわからん。 だが、お前が苦しめば……悲しむ者がいるのではないか。 ……お前たちは、家族なんだろう」 口下手な男だから、どれだけ貴方に伝わったかはわからない。 貴方とこんなに話し込んでいるのはきっと初めてのことだ。 やはり、子供のことを見捨てるのは自分には出来そうもない。 小首を傾げ揺れる金の髪を見えて、ふ……と紫煙を吐いて、口端は弧を描いた。 学の浅い少年にはまだまだ想像がつかないようだ。 「そうだな。俺が二人を外に連れていくと思っていたし、二度と会えないと思ったら苦しくもあった。 今でこそ外を自由に歩けるが、3人で同じ景色を見ることが俺にとっての夢だったんだ」 マウロを同じ立場まで登らせて、同じ高さからと。 その夢はもう、叶わないものとなったけれど。 それでも、貴方にも苦しむより前を向くこと、上を目指すことはあきらめないで欲しいと思った。 (-281) 2022/08/17(Wed) 13:33:08 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>73 ラウラ リカルドはツィオほど、気を使った優しい言葉をかけてやることは出来ない。 そんなに上手く口は回らない。 それでも意図が伝わったと感じれば、小さく口元に笑みを浮かべて歩く。 そうして、暫く街中を歩けばマウロが寝泊まりをしていた部屋にたどり着いた。 大家に事情を話せば、部屋の鍵をもらうことは出来たから、簡単にその戸を開くことも出来て訪れた二人を拒むことはない。 蒸し暑い空気に、マウロが好んでいた煙草の残り香が漂っていて、いつ帰ってきてもおかしくないとさえ思えるくらいだ。 それでもまずはラウラの手当が先決であったから、エアコンのスイッチを入れると流し台にラウラを導いて蛇口を捻った。 「まずはその手を冷やせ。治りが遅いと腕も鈍る」 「…………、」 生真面目からのぶっきらぼうな物言いは、ツィオと比べれば幾分マウロの方に近かっただろうか。 貴方が手を冷やし始めるのを確認すれば、少しずつ冷えてくる部屋を見回してある一点、大事そうに飾ってあるそれをみつけて、そこから視線を外せなくなってしまった。 (74) 2022/08/17(Wed) 14:38:48 |
リカルドは、マウロと同じものをちゃんと持っている。 (a30) 2022/08/17(Wed) 14:39:37 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド試着室の中よりは、なんて言葉には少しだけ意味有りげな視線を送ったかもしれない。 けれども"騒がしい場所"に出たからには、やたらとそれを言葉にしたりはしなかった。 おそらくは人目のあるところで件を問い詰められても、知らん顔をするんだろう。 同じことを話題に出来るのは、同じくらいの状況でだけ。そういうことなんだろう。 「ええ、いいの? それじゃ、お酒のほうくらいはオレが出そうかな。 チェラスオーロを店外売りで出してるところがあったもんだからさ、お供はそれで。 祭りの間しかやらないって言ってたから、今しかそんな気軽に飲めないよ」 この国じゃ酒は食事につきもの、さして大げさな誘いでもない。 冷めやらない熱狂に満ちている街路を抜け、大通りへと戻れば昼と大きくは変わらない。 そのうちにめいめいの家へと帰るのだろうけれど、それでもまだそれを渋って集い合う。 その中へと連れ立って潜り込んで、行儀の良いわけではない食事を楽しむのだろう。 ジャンルもバラバラの演奏を聴きながら、さして広がりのない話題を口にする。 街の歴史だとか、さしてエピソードもない待ち合わせスポットの話だとか。 共通するのはそれぞれが混紡するように手をつけあぐねている島の話だということ。 演奏を聴き、酒を嗜むのをメインとしていたならそちらは浅くもなりはする。 やがて演奏者が入れ代わり立ち代わり、最後の奏者に拍手が送られたところで。 ふと思い出したことがあったように、ジャケットのポケットに手を入れる。 「ああ、そういえば。手出して」 (-298) 2022/08/17(Wed) 19:48:16 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>75 ラウラ 「あぁ……」 水の流れる音を聞きながら頷いて、 写真立てを取りにテーブルに近づいて手にとって見れば、やはり自分たち3人がそれぞれ持っているはずの写真だった。 孤児院に居た頃の、悪ガキだった時代にたった一度だけ撮ってくれた時のことを、今も鮮明に覚えている。 「この元気だけが取り柄みたいなのが俺、少し困ったようにしてるのがツィオ、へそを曲げてるのがマウロだ。 あの頃は正義感ばかり強くてな、二人をよく引っ張り回していたんだ」 この日も確か、二人を巻き込んで屋上に上がって叱られたのだったなと、苦笑しながら戻ってくると、貴方に説明しながら見せるだろう。 今でこそ堅物に軽薄にと変わっていったが、マウロだけはその性質は殆ど変わっていないように思う。 今も昔も、気難しい猫のような男だった。 「俺もツィオも焼き増しを持っているんだ。これは……、アイツのそばに置いてやりたいものだな」 長い睫毛を伏せながらそう言った表情は、過去を懐かしむような、悔しさが滲み出るような、そんな不安定なものだ。 貴方がもしこちらを見上げたなら、どんな表情が見えただろうか。 それは、貴方自身にしかわからないだろう。 (77) 2022/08/17(Wed) 20:07:53 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「ほぉ、チェラスオーロをこんなところで出すとは奮発だな」 まるで一般人のように人混みに紛れ、野外ライブなど鑑賞しながら外で食事をする。 そんな、普通の若者のようなことを自分がやるとは思わなかった。 遊びなど一切してこなかった男だから、あなたの話にはきっとあまりついていけなかったに違いない。 「普通はこうやって遊ぶのか。 俺にはまるでわからない世界だな」 これは別に、マフィアになったからそう言っているわけではない。 孤児院時代は外になど出れなかったし、医者の家に引き取られてからは上流階級の勉強や訓練の毎日で遊ぶ暇などなかった。 そのままの人生を送ってたとしても、きっと、このように普通に外で遊ぶなど考えられなかったように思う。 無論、マフィアになってからも生真面目さが災いして、遊ぶなどということに興味すらなかったのだから仕方ないだろう。 「……手、だと?」 音楽が止み、盛大な拍手が送られている中、急に手を出せと言われ困惑した表情を浮かべた。 それでも、このような場所で武器のようなものなど出すわけもないだろうから、訝しみながらも己の手を貴方の前に出してみた。 (-310) 2022/08/17(Wed) 20:48:38 |
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