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【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ/* 少しだけご相談なのですが、 ラウラさんの死後、片目に銃を打ち込んでもいいですか? 心情の都合上、できればやりたく…… でも絶対というほどでもないので、無理そうなら 断っていただいて大丈夫です! (-55) 2022/08/20(Sat) 22:10:38 |
レヴィアは、会議の闖入者にもやはり、何のリアクションも示さない。 (a3) 2022/08/20(Sat) 22:25:28 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ仮にその最期の我儘が嘘だったと気付いたとして。 女は恐らく、「興味がないわ」と告げるだけだっただろう。 "その理由だったから"願いを叶えたわけではないから。 女にとって理由など、どうでもいい事だった。 強く強く抱きかかえられる鞄を、流れる血を、 消えていく命を見届ける。 何一つ言葉は発さず、かといって立ち去ることもせず。 暗殺者は、標的の死を見届ける義務があるから。 「………。」 今際の時に、貴女の頬が少しだけ暖かくなる。 もう思考もまともにできない貴方は、それが何の温もりなのか、 分かることはないし、あるいは何かと誤認してしまうかもしれない。 ▼ (-87) 2022/08/20(Sat) 23:31:22 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ貴女の意識が、暗闇に落ちきった頃。 女は伸ばした手を引っ込めて、膝についた土汚れを払う。 それから、拳銃を再度、物言わぬ貴女の右目に構えて。 シュン、と一発、打ち込んだ。 目と、それから脳まで。弾がめり込んでいくだろう。 これは女の証。自分がやったのだと、そう示す印。 この手が、また一人、命を奪ったのだと。 証明する、鉄の香りのする 罪の証 。……誰に誇示するわけでもない、自分が忘れないための証。 「………馬鹿ね。」 目を少しだけ伏せて。 それから死体を、目立たぬ場所に隠す。 ただの偽装工作だ。それ以上の意味はない。 そうして施された偽装は。 野良猫や、通りがかりの誰かに追いはぎされる事もない、 巧妙な隠され方だった事だろう。 「……雨が降る前に、帰りましょう。」 ばさり、黒い傘を差して、踵を返す。 また一つ、仕事を終えた。 呆れるくらい晴天の日の事だった。 (-89) 2022/08/20(Sat) 23:35:41 |
レヴィアは、会議の席を立った。きっともう、まともな話し合いはされないだろう。 (a8) 2022/08/21(Sun) 1:02:47 |
レヴィアは、ストレガを一瞥し、それから立ったまま、テンゴの話を聞いた。 (a12) 2022/08/21(Sun) 6:40:33 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【埠頭】 日傘を差して、波の音を聞きながら歩く。 この季節でも、ここは比較的涼しい。 潮風でべたつく髪も、血で汚れるよりはずっとましだ。 だからここには、良く来る。 「あら、今日は先客がいるのね。」 いつも座るベンチ。 そこに先に座り、丸まって寝る黒猫を一瞥して。 少し止まって、それからまた歩いて。 ベンチに座った。 「猫は平和でいいわね。」 誰にも向けてない言葉を吐いて、 煌めく海を眺めた。 (4) 2022/08/21(Sun) 17:15:21 |
レヴィアは、起きた猫が走り去るのを見た。 (a18) 2022/08/21(Sun) 22:01:44 |
レヴィアは、今日も店に戻り、そうしていつも通りに鎮魂歌を奏でる。 (a19) 2022/08/21(Sun) 22:01:53 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガこつ、こつ。 パンプスが地面を叩く音。 人気のない廃墟の時計塔には、 人の音が良く響く。 ゆったり、ゆったりとした歩幅で。 やがて音は、その部屋の前で止まった。 「インターホンがない家には、勝手に入ってもいいのかしら。」 開かずの扉の前で、声をあげる。 (-185) 2022/08/21(Sun) 23:17:03 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「少しはお友達でも作ったらどうかしら。」 随分と狭い交流ね、と言いながら。 箱をコン、と蹴ってずらして、穴を通る。 前来た時とそう変わってはいない部屋だろうか。 「暗殺屋を簡単に部屋に入れるべきではないわね。」 いつかに言った同じ様な事を、また口にする。 それが一つのあいさつ代わりだった。 そうして、女は以前とは違い。 少しだけ首を回して、部屋の中を眺める。 (-187) 2022/08/21(Sun) 23:40:19 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ返事はせず。 そのまま部屋を見ては、何箇所かに目を止める。 机の上と、階段と。 降りてきた貴女を一瞥して、今日は投げ渡さないのね、と 差し出されたそれを、シルクグローブの手で受け取る。 指先がひやりと冷たくなる。 「準備がいいのね。」 別にアールグレイが好きなわけでもないだろうに、 来客用に買ってあるのだろうか。 訪れる人もいないのに。 「ランプとライフルは飽きたのかしら。」 ちらり、と机の上に視線を戻して、言葉にする。 あの子は解体されて部品の一つにでもなったのだろうか。 それと。 「階段の上で象でも買っているの?」 視線は階段の方へ。 問いかけながら、キャップをかちりと回して 飲料に口をつけた。 (-218) 2022/08/22(Mon) 6:51:08 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「あら、私の為に用意していたの。」 「馬鹿ね。」 来るかもわからない相手をもてなす準備をするなんて。 お人好しなのね、なんて視線をボトルに落とし。 喉に通るハーブの味。嫌いじゃない。 貴女の返事には、相変わらず、そう、と素っ気なく返し。 興味などまるで無さそうな色と温度を、 声と瞳に湛えながら。 「自分のものはすべて消し去りたいのではなかったのかしら。」 「開け方なんて教えられても、興味がないわ。」 夕闇が再び貴女の方へと向けられる。 そんなに遺しておきたいのか、と問うように。 「別に今寝てくれても構わないわ。」 お構いなく、なんて最期の言葉には返して。 (-269) 2022/08/22(Mon) 17:04:24 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ不満げなような呆れたような顔にも意を介さず。 女はいつも通りにすまし顔で、茶を飲み下す。 二回以上会話のラリーが続けば上々、そんな女だ。 「道具なんて、持ち主と一緒に朽ちられるなら幸せなものよ。」 「捨て場所を見つけるのも大変なの。」 だから拾わないのか、拾ってどこにも捨てないのか。 そんなのは、その時にならねば分からないし、 その時貴女はもういない。一生分かることはない。 「そう、残念ね。」 回されるペンを見る。 遺書でも書いたのかしら、なんて他愛もない話。 「今日は貴女じゃないの。」 うっすら笑う顔に向けられるのは、どこまでも変わらない顔。 これから貴女じゃない誰かを殺しに行く、無機質な顔。 「使えそうなものに目星をつけに来ただけよ。」 いつかの日、ここの主がいなくなった日。 使えそうなものだけ引き取ると言った、それを。 履行するための準備をしに来たのだと。 女は、『私の事を知らない奴』に含まれているだろうか。 (-284) 2022/08/22(Mon) 19:21:38 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「壊れるまで使ってこその道具よ。」 「大事にして、役割を全うできないのなら。」 「何のために生まれたのか、わからないもの。」 眠そうね、と淡々と告げて。 あるいは自分がいるせいで、寝れないのかもしれない。 「覚える価値もない遺書ね。」 「私、手が汚れるのは嫌いなの。」 だから整備なんてしないわ、と、 シルクグローブの指でボトルの上辺を撫でる。 欠けたリングが夕闇の中に映る。 「使おうと思ったら、何でも使えるわ。」 「ペンでも、リボンでも。」 好きにするわ、と答える。 存外に素直な貴女の顔を見て、それから、 こつ、と足を動かして、部屋の中を歩く。 「この部屋に一番古くからあるものは?」 アンティークは嫌いじゃないの、と。 (-293) 2022/08/22(Mon) 20:22:33 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「整備士は。」 「道具を最後まで使い潰すために居るのよ。」 「私は、そうにしか思えないわ。」 「貴女は、貴女の好きに思ったらいい。」 違う役割なんて、女には見つけられない。 銃は殺すためにある。それ以外には、なにもない。 「えぇ、煤と油で汚れてちょうだい。」 「焼け爛れるのは、そのあとにしてほしいわ。」 ペンをぼんやり眺める。 危ないものは振り回すものじゃないわ、なんて、 当たり前の事を言って。 それから、答えを聞いて。 また視線が、海に戻って。 「そう。」 「じゃあ。」 (1/3) (-303) 2022/08/22(Mon) 21:18:34 |
【独】 暗殺屋 レヴィア貴女を貰っていこうかしら。 大切なノッテ・ファミリーの一員を。 こんな所で置いていって、もう動かない時計塔と一緒に さよなら、なんて。 悲しいわ。 ………馬鹿ね。 道具に、そんな権利なんてないし。 死を悲しむ権利もないわ。 だから、貰えるものなんて、なにもないの。 (2/3) (-305) 2022/08/22(Mon) 21:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「あまり、めぼしいものは無さそうね。」 「上の部屋には何があるの?金庫以外に。」 コン、コンと螺旋階段に足を踏み出して。 許可も取らずに上がっていく。 (3/3) (-306) 2022/08/22(Mon) 21:23:37 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* ごきげんよう!暗殺者(役職)です。 この度、襲撃対象をランダムで決めた所、 テンゴさんが選ばれてしまいました……! まだ様々な要因で死が回避される可能性もありますが、 ひとまず、ご連絡といくつかヒアリングをさせていただきたく、 秘話を送らせていただきました。 お手隙のときに目を通していただけると嬉しいです。 Q1.襲撃のRPはご希望されますか? (忙しいという事であれば無しでも大丈夫です!) Q2.RP時のシチュエーションの希望はありますか? (狙撃であっけなく、対面で少し話したのち戦闘など) 以上になります。 ちなみに襲撃理由といたしましては、 『モブ幹部から"テンゴさんが敵組織の内通者という情報を 手に入れたため、排除せよ"という任務を受けた』という 感じになるかと思います。 他にご希望があればどんどんお申し付けください。 よろしくお願いいたします! (-308) 2022/08/22(Mon) 21:29:50 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「……………。」 「私は」 「グラスから飲まないもの。」 器を器として使ったことがない女だから、 あれはただの楽器でしかない。 屁理屈のようでもある、そんな言い分。 可愛さで生きる小動物じゃないもの、と 貴女の笑い声に返して。 「そう。」 いつものように素っ気なく返して、上へと昇る。 生活スペース、という言い方が一番正しいだろうか。 最低限、生きる為に必要なものだけが備えられている、 なんとも無機質な部屋。 鳴る音もほとんど規則的で、温度のないもの。 「時計を集める趣味があるのかしら。」 壁掛け時計を眺める。 一つだけ止まった時計。 これを動かすのが貴女の仕事ではないのかしら、と 時計の表面に触れて。 「今の所、時計を持っていって売りに出すくらいしか 魅力的なものがないわ。」 残念な部屋ね、と淡々と告げた。 (-323) 2022/08/22(Mon) 22:41:02 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* お返事ありがとうございます! こちらも出来ればRP出来たらいいなと思っていたので、 嬉しいです!よかった! シチュエーションも了解しました〜! 路地裏に一人でいらっしゃるところに声をかけ、 襲撃するような感じにしようかと思います! それでは続けて秘話を送らせていただきますね! 少々お待ちください! (-330) 2022/08/22(Mon) 22:50:52 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ月が出ている。 それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。 普通の人間はまず寄り付かず、逆に。 ここに居るような人間は、まず普通ではない。 そんな時間、そんな場所。 貴方が、そんな場所に居る時。 コツ、コツ。 パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。 暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。 女が、歩いてくる。 「ごきげんよう。capo.」 それは、会議で幾度と見たことがある顔。 齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。 今も、何の色も、温度もない顔で。 夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。 貴方の三歩前で、立ち止まる。 「夜道は危ないわ。」 「何が起きても不思議じゃないもの。」 こんな場所で、一体何を? まるで雑談のような言葉を、投げかける。 (-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ揶揄いはいつものようにだんまりとして。 止まった時計を撫でて、その年季を知る。 「そう。興味がないわ。」 「貴女の知り合いだったのかしら。」 持ち主と共に死んだ道具。 それなら確かに、直す意味もない。 道具など、主を失えば何も存在価値のない、 ただの物でしかないのだから。 「私、顔と現在位置以外の情報は要らないの。」 暗殺で必要なのはそれくらい。 勿論、多くを知っていたほうが暗殺には役に立つけど。 女は、それ以外の情報を得ることは滅多にない。 夕闇が、動く。 「まだ全部見てないわね。」 こつ、こつ。 部屋の中を歩いて、ベッドの方へ。 止められなければ、掛け布団を捲るだろう。 (-343) 2022/08/22(Mon) 23:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ大きく三歩分の距離は。 波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。 東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、 触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。 殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。 「ジムにでも行ったらいかがかしら。」 「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」 「殺す人間なの、私。」 袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、 手のひらに出して。 その右目を狙うように、前に構える。 「最期に恨み言はあるかしら。」 もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。 女は冷たい声で、そう告げた。 (-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 もう一度時計を撫でて、手を放した。 この時計は幸せだっただろうか。 答えはきっと否だ。 道具に、幸せになる権利などないのだから。 「大事にしてるのね。」 それだけ告げて、足は、ベッドの方へ。 貴方が気づいて制止するよりも、此方の方が幾分早い。 ふぁさり、掛け布団が取れて、それがあらわになる。 黒と白の、猫のぬいぐるみ。片方は随分古い。 少しの間、沈黙してそれを眺めて。 それから、貴女の方に向き直る。 「可愛いのね。」 つい先ほど、貴女に言われた言葉を、 そっくりそのままお返しして。 また視線をぬいぐるみに戻す。 「夜はこの子達と一緒に寝ているのかしら。 寂しがり屋ね、signorina」 つい最近にも買うなんて、と、白い方を一瞥して。 (-351) 2022/08/22(Mon) 23:53:20 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「殺しに殺しの道具を使うのは当たり前の事だわ。」 「どうかしら、これから先のノッテは。」 「今までと同じに、なるかしら。」 消耗し、身内を殺し。 カリスマ的な頭目一人を失えば、 この組織は随分脆いようにすら思える。 これから先、元通りになることがあるだろうか。 ………興味はない。 道具は未来を思案しない。 「そう。馬鹿ね。」 向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。 抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。 パン、発砲音。 弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。 それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。 続けて二度、三度と弾を打つ。 改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。 急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。 (-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガきちんと手入れされたままの時計。 死んでからも大事にされる道具。 それになにを思うかなんて、 女以外に分かる者は誰もおらず。 「……………。」 貴女の方を見て、女は。 ほんの僅か、怪訝そうに眉を歪めて。 それから、また白猫の方へと視線を戻す。 耳についた黒リボンに、手を伸ばして。 「私、貴女の為に何かをしたことなんてないわ。」 「用事のために話して、ゴミを押し付けるためにあげただけよ。」 「馬鹿ね。」 やはり言葉はどこまでも淡々としていて。 ただ利用価値があったから接していただけだと。 それに礼を覚えるなんて、なんて愚かなのかと。 いつも通りの冷たい表情のまま。 ぬいぐるみを二つ、抱き上げて。 「じゃあ、これを貰っていくわ。」 「ぬいぐるみは、中に色々入れられるもの。」 「いいかしら。」 どうせ、何もかも爆ぜてしまうなら。 黒い方も貰って構わないでしょう、と、 胸の前で二匹を抱きかかえたまま問うた。 (-390) 2022/08/23(Tue) 11:20:09 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「哀れ?」 「私は幸せだわ。」 装弾数は3発、それを全部打ち切って、距離を取る。 ……が、捨て身の突撃をされれば、歩幅の分 距離はむしろ詰められる事となる。 ───速い。 しかし女も、殺しのプロだ。 薙ぎ払われる刀を、手に持った傘で受け止める。 普通の傘なら真っ二つだっただろうが……… これは軸を鋼鉄で作られた特性の傘。 故に傘ごと切り捨てられることはないものの、 やはり男と女の力の差では、対等な鍔迫り合いとはいかない。 圧される、腕が痺れる。 「っ!」 そのまま圧し切られるより前に、傘をばさりと開く。 貴方の視界が一瞬、真っ黒に染まり。 それからふっと、貴方とぶつかり合っていた力が無くなる。 女が視界を潰すと同時、また後ろに跳んだのだ。 ▼ (-391) 2022/08/23(Tue) 11:32:15 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ幹部級の貴方に、女がまだ殺されずに済んでいる理由は。 一つは、有効射程の差。戦いにおいて、射程の差は絶対だ。 そしてもう一つは。 "最近体が鈍っていた"貴方と、"10年以上殺しだけを任務としてきた"女の。 ───ブランクの差、それだけだった。 華奢な体で、路地裏のパイプを伝って屋根に上る。 もしかしたらその登り切る過程で一度斬撃を貰ったかも 知れないが………女はプロ。 一時的に痛みを遮断して、動きへの支障をなくす。 屋根の上で、装弾を終える。 射程距離、高所、全てが揃った状態で。 また貴方の急所に向けて、音速の弾丸を3発、 躊躇いもなく放った。 (-395) 2022/08/23(Tue) 11:40:28 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 「興味がないわ。」 いつも通りの言葉を返す。 随分とお人好しな人だったようだ。 そういうのを皆にすれば、貴女は今頃 人気者だったわね、と、皮肉なような、思ったままなような、 そんな言葉を告げつつ。 「寝る時だけ貸してあげてもいいわ。」 逐一取りに来るなら、と。胸の中で撫でられる子に視線を落とす。 よほど大切にしていたのだろう、そうわかるような 優しい手つきに、言葉。 「道具より先に、持ち主が死ぬなんてあってはならない事だわ。」 「この子の持ち主は、ずっと貴方。私は預かるだけ。」 「覚えている事ね。」 そんな言葉だけ零して、女は、階下へとまた足を進める。 螺旋階段を下りれば、いつもの部屋。 「用件は済んだわ。お暇しようかしら。」 これ、捨てておいてくださる?と、飲みかけのボトルを机に置いて。 (-399) 2022/08/23(Tue) 12:02:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「それでも。」 「私は幸せだったわ。」 ずばっと、二の腕が切られる。 ぼたぼたと血が垂れる。 普通の人間なら痛みに呻き、パイプから手を滑らせ落ちる傷。 しかし女は、汗一つ流すこともなく登り切る。 ゴシックの服がワインレッドに染まっていく。 そうして、撃った弾は。 全盛期の貴方ならそうはいかなかったかもしれないが、 今の貴方の機能を奪うには、十分で。 ふぅ、と一つ細い息を吐いたのは、きっと誰にも聞こえない。 こつ、と、屋根から飛び降り、地面に降り立つ。 ハンカチを傷口に当てて、ようやく流れてきた汗が 額から頬へと一筋伝う。 貴方の一歩前まで、近寄る。 貴方にその気があれば、切り捨てられるかもしれない。 ▼ (-400) 2022/08/23(Tue) 12:11:32 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「私の仕事は」 「対象を死に至らしめる事。」 「死因も要因も、指示されてなんていないわ。」 自分の手で殺したい、なんて殺人鬼のような拘りはない。 殺したくなんてない 女はそこで見守るように、佇み続ける。 (-401) 2022/08/23(Tue) 12:15:32 |
レヴィアは、一筋の汗を流した。 (a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09 |
レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。 (a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28 |
レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して (a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27 |
レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。 (a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49 |
レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。 (a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。 女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。 何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。 涙の一つも流さない、冷たい死神。 人からの評価などそんなものだし、 女もそれを否定することなどなかったから。 「そう。」 「興味がないわ。」 投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。 これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。 呟きながら、しかし、捨てることはせず。 「私には標的の死を見届ける義務があるの。」 標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。 それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。 そして。 ▼ (-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「………馬鹿ね。」 その最期を、見届ける。 飛び散る紅も、苦悶の顔も。 全てを、全てを見届ける。 また一人、ノッテ・ファミリーを殺した。 貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。 女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。 女は、貴方に近づいて。 いつかの遺体と同じ様に、その右目に。 パン、と一発、弾を打ち込んだ。 死を確実なものにするため、でもあるし。 自分がやったのだと、認識するためでも、ある。 誰かに誇示したいわけではない、ただ。 "自分が死に追いやった"のだと証明する、 罪の証 として。それを、残す。 女は、昼行灯の火を消した。 べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。 「……雨が降る前に、帰りましょうか。」 ハンカチを腕に縛って止血をして。 切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。 呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。 (-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54 |
レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。 (a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12 |
レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。 (a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14 |
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