02:33:52

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ

/*
少しだけご相談なのですが、
ラウラさんの死後、片目に銃を打ち込んでもいいですか?
心情の都合上、できればやりたく……
でも絶対というほどでもないので、無理そうなら
断っていただいて大丈夫です!
(-55) 2022/08/20(Sat) 22:10:38
レヴィアは、会議の闖入者にもやはり、何のリアクションも示さない。
(a3) 2022/08/20(Sat) 22:25:28

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ

仮にその最期の我儘が嘘だったと気付いたとして。
女は恐らく、「興味がないわ」と告げるだけだっただろう。
"その理由だったから"願いを叶えたわけではないから。
女にとって理由など、どうでもいい事だった。


強く強く抱きかかえられる鞄を、流れる血を、
消えていく命を見届ける。
何一つ言葉は発さず、かといって立ち去ることもせず。
暗殺者は、標的の死を見届ける義務があるから。

「………。」

今際の時に、貴女の頬が少しだけ暖かくなる。
もう思考もまともにできない貴方は、それが何の温もりなのか、
分かることはないし、あるいは何かと誤認してしまうかもしれない。

(-87) 2022/08/20(Sat) 23:31:22

【独】 暗殺屋 レヴィア

せめて、寒くなければいいと。
その頬に、この人よりも冷たい手を。
でも、確かに生きてる暖かな手を。
せめて。
(-88) 2022/08/20(Sat) 23:32:39

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ



貴女の意識が、暗闇に落ちきった頃。
女は伸ばした手を引っ込めて、膝についた土汚れを払う。
それから、拳銃を再度、物言わぬ貴女の右目に構えて。
シュン、と一発、打ち込んだ。
目と、それから脳まで。弾がめり込んでいくだろう。
これは女の証。自分がやったのだと、そう示す印。
この手が、また一人、命を奪ったのだと。
証明する、鉄の香りのする
罪の証

……誰に誇示するわけでもない、自分が忘れないための証。

「………馬鹿ね。」

目を少しだけ伏せて。
それから死体を、目立たぬ場所に隠す。
ただの偽装工作だ。それ以上の意味はない。
そうして施された偽装は。
野良猫や、通りがかりの誰かに追いはぎされる事もない、
巧妙な隠され方だった事だろう。

「……雨が降る前に、帰りましょう。」

ばさり、黒い傘を差して、踵を返す。
また一つ、仕事を終えた。


呆れるくらい晴天の日の事だった。
(-89) 2022/08/20(Sat) 23:35:41
レヴィアは、会議の席を立った。きっともう、まともな話し合いはされないだろう。
(a8) 2022/08/21(Sun) 1:02:47

レヴィアは、ストレガを一瞥し、それから立ったまま、テンゴの話を聞いた。
(a12) 2022/08/21(Sun) 6:40:33

【人】 暗殺屋 レヴィア

【埠頭】

日傘を差して、波の音を聞きながら歩く。
この季節でも、ここは比較的涼しい。
潮風でべたつく髪も、血で汚れるよりはずっとましだ。
だからここには、良く来る。

「あら、今日は先客がいるのね。」

いつも座るベンチ。
そこに先に座り、丸まって寝る黒猫を一瞥して。
少し止まって、それからまた歩いて。
ベンチに座った。

「猫は平和でいいわね。」

誰にも向けてない言葉を吐いて、
煌めく海を眺めた。
(4) 2022/08/21(Sun) 17:15:21
レヴィアは、起きた猫が走り去るのを見た。
(a18) 2022/08/21(Sun) 22:01:44

レヴィアは、今日も店に戻り、そうしていつも通りに鎮魂歌を奏でる。
(a19) 2022/08/21(Sun) 22:01:53

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

こつ、こつ。
パンプスが地面を叩く音。
人気のない廃墟の時計塔には、
人の音が良く響く。
ゆったり、ゆったりとした歩幅で。
やがて音は、その部屋の前で止まった。

「インターホンがない家には、勝手に入ってもいいのかしら。」

開かずの扉の前で、声をあげる。
(-185) 2022/08/21(Sun) 23:17:03

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「少しはお友達でも作ったらどうかしら。」

随分と狭い交流ね、と言いながら。
箱をコン、と蹴ってずらして、穴を通る。
前来た時とそう変わってはいない部屋だろうか。

「暗殺屋を簡単に部屋に入れるべきではないわね。」

いつかに言った同じ様な事を、また口にする。
それが一つのあいさつ代わりだった。

そうして、女は以前とは違い。
少しだけ首を回して、部屋の中を眺める。
(-187) 2022/08/21(Sun) 23:40:19

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

返事はせず。
そのまま部屋を見ては、何箇所かに目を止める。
机の上と、階段と。

降りてきた貴女を一瞥して、今日は投げ渡さないのね、と
差し出されたそれを、シルクグローブの手で受け取る。
指先がひやりと冷たくなる。

「準備がいいのね。」

別にアールグレイが好きなわけでもないだろうに、
来客用に買ってあるのだろうか。
訪れる人もいないのに。

「ランプとライフルは飽きたのかしら。」

ちらり、と机の上に視線を戻して、言葉にする。
あの子は解体されて部品の一つにでもなったのだろうか。
それと。

「階段の上で象でも買っているの?」

視線は階段の方へ。
問いかけながら、キャップをかちりと回して
飲料に口をつけた。
(-218) 2022/08/22(Mon) 6:51:08

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「あら、私の為に用意していたの。」
「馬鹿ね。」

来るかもわからない相手をもてなす準備をするなんて。
お人好しなのね、なんて視線をボトルに落とし。
喉に通るハーブの味。嫌いじゃない。

貴女の返事には、相変わらず、そう、と素っ気なく返し。
興味などまるで無さそうな色と温度を、
声と瞳に湛えながら。

「自分のものはすべて消し去りたいのではなかったのかしら。」
「開け方なんて教えられても、興味がないわ。」

夕闇が再び貴女の方へと向けられる。
そんなに遺しておきたいのか、と問うように。

「別に今寝てくれても構わないわ。」

お構いなく、なんて最期の言葉には返して。
(-269) 2022/08/22(Mon) 17:04:24

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

不満げなような呆れたような顔にも意を介さず。
女はいつも通りにすまし顔で、茶を飲み下す。
二回以上会話のラリーが続けば上々、そんな女だ。

「道具なんて、持ち主と一緒に朽ちられるなら幸せなものよ。」
「捨て場所を見つけるのも大変なの。」

だから拾わないのか、拾ってどこにも捨てないのか。
そんなのは、その時にならねば分からないし、
その時貴女はもういない。一生分かることはない。

「そう、残念ね。」

回されるペンを見る。
遺書でも書いたのかしら、なんて他愛もない話。

「今日は貴女じゃないの。」

うっすら笑う顔に向けられるのは、どこまでも変わらない顔。
これから貴女じゃない誰かを殺しに行く、無機質な顔。

「使えそうなものに目星をつけに来ただけよ。」

いつかの日、ここの主がいなくなった日。
使えそうなものだけ引き取ると言った、それを。
履行するための準備をしに来たのだと。
女は、『私の事を知らない奴』に含まれているだろうか。
(-284) 2022/08/22(Mon) 19:21:38

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「壊れるまで使ってこその道具よ。」
「大事にして、役割を全うできないのなら。」
「何のために生まれたのか、わからないもの。」

眠そうね、と淡々と告げて。
あるいは自分がいるせいで、寝れないのかもしれない。

「覚える価値もない遺書ね。」
「私、手が汚れるのは嫌いなの。」

だから整備なんてしないわ、と、
シルクグローブの指でボトルの上辺を撫でる。
欠けたリングが夕闇の中に映る。

「使おうと思ったら、何でも使えるわ。」
「ペンでも、リボンでも。」

好きにするわ、と答える。
存外に素直な貴女の顔を見て、それから、
こつ、と足を動かして、部屋の中を歩く。

「この部屋に一番古くからあるものは?」

アンティークは嫌いじゃないの、と。
(-293) 2022/08/22(Mon) 20:22:33

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

整備士あなたは。」
「道具を最後まで使い潰すために居るのよ。」
「私は、そうにしか思えないわ。」
「貴女は、貴女の好きに思ったらいい。」

違う役割なんて、女には見つけられない。
銃は殺すためにある。それ以外には、なにもない。

「えぇ、煤と油で汚れてちょうだい。」
「焼け爛れるのは、そのあとにしてほしいわ。」

ペンをぼんやり眺める。
危ないものは振り回すものじゃないわ、なんて、
当たり前の事を言って。

それから、答えを聞いて。
また視線が、海に戻って。

「そう。」
「じゃあ。」

(1/3)
(-303) 2022/08/22(Mon) 21:18:34

【独】 暗殺屋 レヴィア

貴女を貰っていこうかしら。
大切なノッテ・ファミリーの家族の一員を。
こんな所で置いていって、もう動かない時計塔と一緒に
さよなら、なんて。


悲しいわ。


………馬鹿ね。
道具に、そんな権利なんてないし。
死を悲しむ権利もないわ。

だから、貰えるものなんて、なにもないの。

(2/3)
(-305) 2022/08/22(Mon) 21:22:40

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「あまり、めぼしいものは無さそうね。」
「上の部屋には何があるの?金庫以外に。」

コン、コンと螺旋階段に足を踏み出して。
許可も取らずに上がっていく。

(3/3)
(-306) 2022/08/22(Mon) 21:23:37

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

/*
ごきげんよう!暗殺者(役職)です。
この度、襲撃対象をランダムで決めた所、
テンゴさんが選ばれてしまいました……!
まだ様々な要因で死が回避される可能性もありますが、
ひとまず、ご連絡といくつかヒアリングをさせていただきたく、
秘話を送らせていただきました。
お手隙のときに目を通していただけると嬉しいです。

Q1.襲撃のRPはご希望されますか?
(忙しいという事であれば無しでも大丈夫です!)

Q2.RP時のシチュエーションの希望はありますか?
(狙撃であっけなく、対面で少し話したのち戦闘など)


以上になります。
ちなみに襲撃理由といたしましては、
『モブ幹部から"テンゴさんが敵組織の内通者という情報を
 手に入れたため、排除せよ"という任務を受けた』という
感じになるかと思います。
他にご希望があればどんどんお申し付けください。
よろしくお願いいたします!
(-308) 2022/08/22(Mon) 21:29:50

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「……………。」
「私は」
「グラスから飲まないもの。」

器を器として使ったことがない女だから、
あれはただの楽器でしかない。
屁理屈のようでもある、そんな言い分。
可愛さで生きる小動物じゃないもの、と
貴女の笑い声に返して。

「そう。」

いつものように素っ気なく返して、上へと昇る。
生活スペース、という言い方が一番正しいだろうか。
最低限、生きる為に必要なものだけが備えられている、
なんとも無機質な部屋。
鳴る音もほとんど規則的で、温度のないもの。

「時計を集める趣味があるのかしら。」

壁掛け時計を眺める。
一つだけ止まった時計。
これを動かすのが貴女の仕事ではないのかしら、と
時計の表面に触れて。

「今の所、時計を持っていって売りに出すくらいしか
 魅力的なものがないわ。」

残念な部屋ね、と淡々と告げた。
(-323) 2022/08/22(Mon) 22:41:02

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

/*
お返事ありがとうございます!
こちらも出来ればRP出来たらいいなと思っていたので、
嬉しいです!よかった!

シチュエーションも了解しました〜!
路地裏に一人でいらっしゃるところに声をかけ、
襲撃するような感じにしようかと思います!
それでは続けて秘話を送らせていただきますね!
少々お待ちください!
(-330) 2022/08/22(Mon) 22:50:52

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

月が出ている。
それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。
普通の人間はまず寄り付かず、逆に。
ここに居るような人間は、まず普通ではない。
そんな時間、そんな場所。

貴方が、そんな場所に居る時。

コツ、コツ。
パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。
暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。
女が、歩いてくる。

「ごきげんよう。capo先輩.」

それは、会議で幾度と見たことがある顔。
齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。
今も、何の色も、温度もない顔で。
夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。
貴方の三歩前で、立ち止まる。

「夜道は危ないわ。」
「何が起きても不思議じゃないもの。」

こんな場所で、一体何を?
まるで雑談のような言葉を、投げかける。
(-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

揶揄いはいつものようにだんまりとして。
止まった時計を撫でて、その年季を知る。

「そう。興味がないわ。」
「貴女の知り合いだったのかしら。」

持ち主と共に死んだ道具。
それなら確かに、直す意味もない。
道具など、主を失えば何も存在価値のない、
ただの物でしかないのだから。

「私、顔と現在位置以外の情報は要らないの。」

暗殺で必要なのはそれくらい。
勿論、多くを知っていたほうが暗殺には役に立つけど。
女は、それ以外の情報を得ることは滅多にない。

夕闇が、動く。

「まだ全部見てないわね。」

こつ、こつ。
部屋の中を歩いて、ベッドの方へ。
止められなければ、掛け布団を捲るだろう。
(-343) 2022/08/22(Mon) 23:22:40

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

大きく三歩分の距離は。
波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。
東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、
触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。
殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。

「ジムにでも行ったらいかがかしら。」
「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」



「殺す人間なの、私。」



袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、
手のひらに出して。
その右目を狙うように、前に構える。

「最期に恨み言はあるかしら。」

もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。
女は冷たい声で、そう告げた。
(-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「そう。」

もう一度時計を撫でて、手を放した。
この時計は幸せだっただろうか。
答えはきっと否だ。
道具に、幸せになる権利などないのだから。

「大事にしてるのね。」

それだけ告げて、足は、ベッドの方へ。
貴方が気づいて制止するよりも、此方の方が幾分早い。
ふぁさり、掛け布団が取れて、それがあらわになる。
黒と白の、猫のぬいぐるみ。片方は随分古い。
少しの間、沈黙してそれを眺めて。
それから、貴女の方に向き直る。

「可愛いのね。」

つい先ほど、貴女に言われた言葉を、
そっくりそのままお返しして。
また視線をぬいぐるみに戻す。

「夜はこの子達と一緒に寝ているのかしら。
 寂しがり屋ね、signorinaお嬢ちゃん

つい最近にも買うなんて、と、白い方を一瞥して。
(-351) 2022/08/22(Mon) 23:53:20

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「殺しに殺しの道具わたしを使うのは当たり前の事だわ。」
「どうかしら、これから先のノッテは。」
「今までと同じに、なるかしら。」

消耗し、身内を殺し。
カリスマ的な頭目一人を失えば、
この組織は随分脆いようにすら思える。
これから先、元通りになることがあるだろうか。
………興味はない。
道具は未来を思案しない。

「そう。馬鹿ね。」

向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。
抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。

パン、発砲音。
弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。
それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。
続けて二度、三度と弾を打つ。
改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。
急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。
(-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

きちんと手入れされたままの時計。
死んでからも大事にされる道具。
それになにを思うかなんて、
女以外に分かる者は誰もおらず。
 
そうして。

「……………。」
 
「何故?」

貴女の方を見て、女は。
ほんの僅か、怪訝そうに眉を歪めて。

それから、また白猫の方へと視線を戻す。
耳についた黒リボンに、手を伸ばして。

「私、貴女の為に何かをしたことなんてないわ。」
「用事のために話して、ゴミを押し付けるためにあげただけよ。」
「馬鹿ね。」

やはり言葉はどこまでも淡々としていて。
ただ利用価値があったから接していただけだと。
それに礼を覚えるなんて、なんて愚かなのかと。
いつも通りの冷たい表情のまま。

ぬいぐるみを二つ、抱き上げて。

「じゃあ、これを貰っていくわ。」
「ぬいぐるみは、中に色々入れられるもの。」
「いいかしら。」

どうせ、何もかも爆ぜてしまうなら。
黒い方も貰って構わないでしょう、と、
胸の前で二匹を抱きかかえたまま問うた。
(-390) 2022/08/23(Tue) 11:20:09

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「哀れ?」
「私は幸せだわ。」

装弾数は3発、それを全部打ち切って、距離を取る。
……が、捨て身の突撃をされれば、歩幅の分
距離はむしろ詰められる事となる。
───速い。

しかし女も、殺しのプロだ。

薙ぎ払われる刀を、手に持った傘で受け止める。
普通の傘なら真っ二つだっただろうが………
これは軸を鋼鉄で作られた特性の傘。
故に傘ごと切り捨てられることはないものの、
やはり男と女の力の差では、対等な鍔迫り合いとはいかない。
圧される、腕が痺れる。

「っ!」

そのまま圧し切られるより前に、傘をばさりと開く。
貴方の視界が一瞬、真っ黒に染まり。
それからふっと、貴方とぶつかり合っていた力が無くなる。
女が視界を潰すと同時、また後ろに跳んだのだ。

(-391) 2022/08/23(Tue) 11:32:15

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

幹部級の貴方に、女がまだ殺されずに済んでいる理由は。
一つは、有効射程の差。戦いにおいて、射程の差は絶対だ。
そしてもう一つは。
"最近体が鈍っていた"貴方と、"10年以上殺しだけを任務としてきた"女の。
───ブランクの差、それだけだった。



華奢な体で、路地裏のパイプを伝って屋根に上る。
もしかしたらその登り切る過程で一度斬撃を貰ったかも
知れないが………女はプロ。
一時的に痛みを遮断アドレナリンを出して、動きへの支障をなくす。

屋根の上で、装弾を終える。
射程距離、高所、全てが揃った状態で。

また貴方の急所に向けて、音速の弾丸を3発、
躊躇いもなく放った。
(-395) 2022/08/23(Tue) 11:40:28

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「そう。」
「興味がないわ。」

いつも通りの言葉を返す。
随分とお人好しな人だったようだ。
そういうのを皆にすれば、貴女は今頃
人気者だったわね、と、皮肉なような、思ったままなような、
そんな言葉を告げつつ。

「寝る時だけ貸してあげてもいいわ。」

逐一取りに来るなら、と。胸の中で撫でられる子に視線を落とす。
よほど大切にしていたのだろう、そうわかるような
優しい手つきに、言葉。

「道具より先に、持ち主が死ぬなんてあってはならない事だわ。」
「この子の持ち主は、ずっと貴方。私は預かるだけ。」
「覚えている事ね。」

そんな言葉だけ零して、女は、階下へとまた足を進める。
螺旋階段を下りれば、いつもの部屋。

「用件は済んだわ。お暇しようかしら。」

これ、捨てておいてくださる?と、飲みかけのボトルを机に置いて。
(-399) 2022/08/23(Tue) 12:02:21

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「それでも。」
「私は幸せだったわ。」

ずばっと、二の腕が切られる。
ぼたぼたと血が垂れる。
普通の人間なら痛みに呻き、パイプから手を滑らせ落ちる傷。
しかし女は、汗一つ流すこともなく登り切る。
ゴシックの服がワインレッドに染まっていく。

そうして、撃った弾は。
全盛期の貴方ならそうはいかなかったかもしれないが、
今の貴方の機能を奪うには、十分で。
ふぅ、と一つ細い息を吐いたのは、きっと誰にも聞こえない。

こつ、と、屋根から飛び降り、地面に降り立つ。
ハンカチを傷口に当てて、ようやく流れてきた汗が
額から頬へと一筋伝う。

貴方の一歩前まで、近寄る。
貴方にその気があれば、切り捨てられるかもしれない。

(-400) 2022/08/23(Tue) 12:11:32

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「私の仕事は」
「対象を死に至らしめる事。」

「死因も要因も、指示されてなんていないわ。」

自分の手で殺したい、なんて殺人鬼のような拘りはない。
殺したくなんてない
「好きにすればいい。」

女はそこで見守るように、佇み続ける。
(-401) 2022/08/23(Tue) 12:15:32
レヴィアは、一筋の汗を流した。
(a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09

レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。
(a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28

レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して
(a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27

レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。
(a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49

レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。
(a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。
女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。
何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。
涙の一つも流さない、冷たい死神。
人からの評価などそんなものだし、
女もそれを否定することなどなかったから。

「そう。」
「興味がないわ。」

投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。
これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。
呟きながら、しかし、捨てることはせず。

「私には標的の死を見届ける義務があるの。」

標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。
それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。
そして。

(-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「………馬鹿ね。」

その最期を、見届ける。
飛び散る紅も、苦悶の顔も。
全てを、全てを見届ける。

また一人、ノッテ・ファミリーの家族を殺した。
貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。
女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。


女は、貴方に近づいて。
いつかの遺体と同じ様に、その右目に。
パン、と一発、弾を打ち込んだ。

死を確実なものにするため、でもあるし。
自分がやったのだと、認識するためでも、ある。
誰かに誇示したいわけではない、ただ。
"自分が死に追いやった"のだと証明する、
罪の証
として。
それを、残す。


女は、昼行灯の火を消した。
べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。

「……雨が降る前に、帰りましょうか。」

ハンカチを腕に縛って止血をして。
切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。


呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。
(-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54
レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。
(a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12

レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。
(a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14

 




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生存者 (7)

ソニー
0回 残 たくさん

子守唄を歌ってよ

リカルド
10回 残 たくさん

ただいま

ヴィオレッタ
0回 残 たくさん

隣を失礼しますね

テンゴ
0回 残 たくさん

 

ストレガ
12回 残 たくさん

時を刻み続ける

ルチア
5回 残 たくさん

赤い華

ツィオ
4回 残 たくさん

 

犠牲者 (9)

アウグスト(2d)
0回 残 たくさん

 

フィオレロ(3d)
0回 残 たくさん

欲しかったな

アベラルド(4d)
0回 残 たくさん

「またな」

ヴェルデ(4d)
0回 残 たくさん

ありがとう

サルヴァトーレ(4d)
0回 残 たくさん

 

ヴェネリオ(5d)
0回 残 たくさん

子守歌を聴くか?

ラウラ(5d)
0回 残 たくさん

──未練と願い。

コルヴォ(6d)
0回 残 たくさん

Nessuno

マウロ(7d)
4回 残 たくさん

三人

処刑者 (4)

ロッシ(3d)
0回 残 たくさん

よい夢を。

マキアート(4d)
0回 残 たくさん

好きな席に、後輩

ビアンカ(5d)
0回 残 たくさん

くたばれ。

レヴィア(6d)
9回 残 たくさん

未来へ

突然死者 (0)

舞台 (2)

クリスティーナ
1回 残 たくさん

 

フラン
1回 残 たくさん

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