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【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイぴろん。連絡のメッセージがひとつ。 それはきっと麦わら帽子がよく似合う友人の死体がどこかで発見される前だろう。 『保健室。なるほど、明日香のお城ですね。 保健室なら横になるベッドもあるでしょうし、見つけたらきっと便利ですよね。分かりました、拙がお手伝いしましょう』 貴方の姿をよく見かけていた保健室を思い返しつつ、素早くぱたたと連絡を返した。 (-10) 2022/07/07(Thu) 3:04:58 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ『ありがとう。やっぱりキミは頼りになるね』 画面越しに見せるいつものころころとした笑うしぐさ。 届いていなくとも、気持ちは通じていてほしい。 『それと猫をみつけたら教えて欲しい 稔クンの猫が逃げてしまったんだ』 本人からは探さないでと言っていたが、 薬袋は気になっているようで。 ひとつの騒ぎの前小さな約束がされていた。 (-11) 2022/07/07(Thu) 4:43:18 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ『ふふーん。おだてたって拙の好感度と拙の家で取れたお野菜くらいしか出ませんよ? 頼れそうならどんどん拙を頼ってくださいな。こちらだって怪我をした時とか遠慮なく明日香を頼りますので』 気持ちのいい軽やかな褒め言葉に素直に喜んだ。兎animalが喜ぶスタンプも添える。 『稔の猫が?ふむ、分かりました。 猫はすばしこいですし、探そうと思って探すと逃げられることが多いものですから……さりげなさを装いつつ頑張って探してみます』 そちらも断る理由などないので快諾を見せる。友達のピンチとあれば喜んで手伝うのだ。 (-14) 2022/07/07(Thu) 6:17:41 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は 一体どんなものだっただろう。 いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。 自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、 心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。 いつか、君はこんなことを話しただろう。 「キミはどうしてここに?」 「よくここにはサボりや、変わった子達が来るからさ。 ふとしたときに訪ねてるんだ」 「ボクは、ここが心地良いから。 病気のこともあるけど、ここが、好きなんだ。 あまり、勧められたことじゃないだろう? 相談事もボクはここの外に出したりしないよ」 ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。 (-16) 2022/07/07(Thu) 11:42:54 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は 一体どんなものだっただろう。 いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。 自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、 心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。 いつか、君はこんなことを話しただろう。 「キミはわざわざ何故ここに?」 「この猫はどうしたの」 「治してあげる、名前はつけないのかい」 ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。 (-23) 2022/07/07(Thu) 16:08:46 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は 一体どんなものだっただろう。 いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。 自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、 心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。 いつか、君にはこんなことを話しただろう。 「わざわざここに来てまでサボりたい理由でもあったのかい?」 「その可愛らしい格好、怒られない? 家族にうるさく言われないのかな…」 「お揃いの白色。ボクのは不健康に見えるのに、 キミの色はきれいでとてもかわいいな」 ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。 (-24) 2022/07/07(Thu) 16:16:09 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ「今日は保健室の気分なのですよ」 「つまり、明日香とのんびりする気分というわけです」 在りし日のやり取り。 テスト期間中であったり、夢川を担いで運びに来た時であったり。理由は色々あったけれど、テスト週間でも誰かを運んで来たわけでも無い時にだって時折遊びに来ていた。 好きな時に好きなことをして、その時絡みたい人に絡みに行く。 自由気ままでマイペース。それが永瀬麻弓という少女だった。 「ここが好きですか。好きな場所でゆっくり出来るのはいいことです。 拙も明日香と過ごす時間はゆっくりできるので好きですよ。明日香もまた拙の保健室みたいなものですね!」 おびただしい数の傷には触れず、言いたいことを喋った。 指でも言葉でも、傷に触れると痛がる人がいることは知っているから。 (-25) 2022/07/07(Thu) 16:46:04 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ君がただ窓の外を眺めるばかりなら、窓の外から会いに行くけれど。 君にとって、変わらない日々、穏やかな部屋が心地良いなら 決して無理に連れ出そうとはしない。それじゃ誰も楽しくないからね。 時折その隣にやって来て、互いに見えている世界を共有するだけでも十分だ。 「理由?別に大した理由なんてないよ。 サボる理由も無いのに仮病を使ってサボるのは、なんだか贅沢で楽しい。 それに、ここじゃないとなかなか会えない子も居るからね」 たとえば、保険医の先生や君や、他の病弱な子には。 きっとこうでもしないとあまり会う機会も無かっただろう。 「母さんと姉さん達は何も。父さんと先生には口煩く言われるけど…… ただ似合う格好をしてる事の何が悪いんだろうね?」 友達からその事について何か言われた事も無い。表立っては。 誰にも迷惑は掛けていないのに、どうしてやめなければならないんだろう? 「明日香ちゃんは色白だからそう見えるんじゃないかな。 俺は綺麗だと思うし、姉さん達も色が白くて羨ましいって言ってたよ。 明日香ちゃんにとっては良い事じゃないかもしれないけど…」 自分は、自分の持つ殆どのものに不満は無いけれど。 誰もがそうでない事はもう知っている。君がそう思うなら否定はしない。 ふとした時に訪れて、暫し疵に障らないよう同じ時間を共有し、またねと笑う。 以前の夢川はきっと、栗栖とはまた異なる質の自由な人間だった。 それが変わってしまったのは、いつからだったかな。 (-28) 2022/07/07(Thu) 17:55:59 |
【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ「ねこじまの猫じゃないです」 「落ちていました。くるしいくるしいをしている」 「ここ、なおしてくれるところすよね? 先生が言ってました」 なんてことはない。 幼い猫島が、傷付いた野良猫を持ってくるのに 適当な場所だと考えたからだった。 猫島はこの時あなたに教えてもらって初めて、 動物には動物の病院があることを知っただろう。 「けど、病院はだめなんすよ」 母親がいつも言っていたらしい。 よく聞けばそれはDVを受けていた母親が、 という話だったみたいだけれど、彼はそうは思っていなくて。 そうした歪んだ認識を正してもらったりなんかもしたかもしれないね。 「あすかネエは病院がだめじゃねぇんです?」 だからここにいるんじゃないの? 認識が正され切っていない頃、傷だらけのあなたを見て思ったのはそんなこと。 否定が返ってきたとしたら、どうして?と理由を問うてきていただろう。 (-29) 2022/07/07(Thu) 18:03:13 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ力持ちだね、だとか。いつも色んな人と仲良しだ。とか。 たわいないことを話して、少女達の時間は過ぎていた。 傷のことを自分から言わず、ただ目立つ物は一人で転けたのだと。 「キミの保健室に? そんな風になれているなんて。 ボクは果報者だ」 「ねえ、また来てくれよ。寂しい、とかそういうのもあるけど」 「次の約束がしたい、怪我をしたらすぐにみせてね。 治っていくのを見るのは好きなんだ」 たくさんの時間を拘束するわけではない、だけど次にまた。と。 どこか小さなわがままを伝える薬袋は、 甘えるのがほんの少しだけ上手であった。 (-58) 2022/07/08(Fri) 12:47:43 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「――死んでいたんだってね」 ぱたん、ぺたん。静かに響く軽い靴の音。 「麻弓は見たことあった? 誰かの遺体」 トリカイが見つかってから暫く。 貴方と約束通り保健室を探しに二人並んで歩いている。 既に幾つかの時間が経ち、幾つかの教室の報告が済んでいる。 誰かに発見されているかもしれない保健室、しかし探検の気持ちは褪せたりしないだろう。 ただ、起きてしまった事件に話題は塗りつぶされてしまった。 (-59) 2022/07/08(Fri) 12:52:26 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ「もう贅沢を覚えてしまったのかい、キミは」 「流石年上だ」 敬語というものをあえて使わないで、それでも穏やかに興味を持つ。 愛嬌を使うことで人が好意を持ってくれるのよ、 水商売をしている親から学んだ一番の教えだった。 「もう少し健康的になって、格好良くなりたいんだ。 女の子らしいと言われて反抗心?」 「病弱の女の子に見えなくなる方が 心配をかけずに済むだろう、褒めてくれるだろう?」 「なんだ、ボクも結構贅沢者だった。 こんなにたくさんの時間と自由があるのだから」 自分の持つ物と他人の持つ物に不満を募るだけでは何も変わらない。 だから、変だと否定することもない。自分を最大限活用するだけだ。 (-68) 2022/07/08(Fri) 18:14:29 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワそれは、トリカイの騒ぎの後。 薬袋から短いメッセージが届いた。 『ねえ聞きたいことがあるんだけど』 『今は一人かい?』 (-69) 2022/07/08(Fri) 18:20:54 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ「苦しい、……そうかならば助けてあげたいね」 「ここは治すところだけど、ううん人専用といったところだ」 そのときの薬袋は少し微笑んでいて。 子猫を慣れないなりに、正しく処置をした。 後で保健室の先生に怒られたけれど、元気になった子猫は貴方についてクほどには人に慣れてついていくようになっただろう。 「病院が駄目? へえそれはなんで……親に?」 それはそれは、と。薬袋はキミの正しくなさそうなその思想を優しく諭した。 ただ、それは親子関係になにか影響を与えてしまうかも知れない。 ネコジマが傷つくことを避けるように、あまり母親に言うことではないよ、とも言い含めておいた。 ――親が駄目と言ったら駄目なことは沢山ある。 ――それでも病院が駄目なのはキミ自身に資格がないからではない。 ――本当に大切な時助けを求める事は必要で、それは誰にも止められない。 ――それがキミを助けることになる。その一つが病院にいくこだ。 ――キミや、沢山の子達の苦しいを癒やすためにね。 「ボクは病院が駄目と言われてはいない」 「何故かって? 母親にとってボクが死んではいけないからだ。 だけど、いきすぎてはお金の使いすぎで怒られてしまうから そういう意味では、"病院はだめ"かもしれないな」 (-71) 2022/07/08(Fri) 18:46:17 |
【独】 不知 ミナイ/* やっぱりネコジマ死んでるよねえ。 名探偵は俺!!!!!!!!!! 墓に落ちる前に知っておきたいから秘話秘話しながら探ろう〜。 多分俺殺されないし、これは、ライカ殺すのかな? (-72) 2022/07/08(Fri) 19:01:13 |
【独】 不知 ミナイ/* もう一つ可能性があるならシロマが襲撃死しそうだ。 あいつが死ぬと綺麗だ。 なんか俺吊りじゃないと死ぬ気がしないぞ? でもこういってると吊られるから、 今日が最後の気持ちで引き締めていこー! (-73) 2022/07/08(Fri) 19:02:32 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ白間達が鳥飼を見付けてしまった後の事。 『一人じゃないよ』 『明日香ちゃんは?』 短い返信。おそらくは、空き教室へ戻るまでの少しの間。 そうでなければ──そうでなくとも、夢川は自他共に認める寂しがり屋だ。 余程の理由が無ければ誰かが居る場所に居る、或いは向かっている途中。 これまでの付き合いから、そのどちらかだと見当は付くだろう。 (-77) 2022/07/08(Fri) 19:47:44 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリスそれは、トリカイの騒ぎの後。 薬袋から短いメッセージが届いた。 『こんな時だけどメッセージを残しておくよ』 『キミの弟君に昔伝えていたことがあってね なにか聞いていないかい?』 『中々連絡がないんだよ』 貴方は弟から薬袋の話など一切聞いたことなどない。 聞いたとしても、保健室にいつもいた生徒というだけだ。 特別仲がよかったわけでもない、なにか縁があったのだろうか? (-78) 2022/07/08(Fri) 19:59:14 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『ボクも今は一人じゃない』 『メッセで良いよ 見られるときに見てくれ』 『キミには一緒にいる人に集中してほしいし』 『さっきのタイムカプセルの話したかったんだ』 猫が金色の煮干しを差し出すスタンプ。賄賂かな? (-79) 2022/07/08(Fri) 20:05:49 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイトリカイが見つかってざわついている頃。 薬袋は何処か空き教室から離れていた。 そんなときにメッセージが来る。 『怪我の具合はどうだい』 『ずきずきしたり また転けたりしていない?』 黒猫が段ボールを被っているスタンプ。 (-83) 2022/07/08(Fri) 20:13:08 |
【秘】 奔放 クリス → 不知 ミナイ『きみたち知り合いだっけ?』 普通の文章。タップの速度も普通。なんでもないこと。 『知らないな、僕。あいつと仲良くないからさ』 『ていうか嫌われてんの僕! いやだねー』 (-84) 2022/07/08(Fri) 20:13:09 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ『そっか。ならよかった』 『わかった』 返信まではきっと、それなりの間があって。 スタンプには物凄い速度で走っていく猫のスタンプを返しつつ。 タイムカプセル、と言われて今思い当たるものと言えば、 『稔と梢ちゃんが掘り出して来た缶だよね』 メッセージとメッセージの間に、ほんの少しの間隔が空いて。 『中身について?』 夢川も何も、あれが古びた玩具に見えていたわけではない。 けれど持って来た張本人はそうではないようだったから。 あの場ではそれそのものについては直接的な言及を避け、 何であるかの手掛かりになれば、と布を借りていっただけの話。 (-86) 2022/07/08(Fri) 20:35:14 |
【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ教えてもらったのは、ただ知らなかっただけのこと。 誰々はこう言っていたよ、だなんて強く言う程のこともなくて。 猫島がそう思っていただけだから、存外素直に聞いていた。 言い含めもきちんと聞いたものだから、 あなたの言葉は彼の親子関係になんにも影響しなかった。 良くも、悪くも。 「死んだらなおらねぇすからね、そりゃそう」 あなたの理由を聞いて彼は、どこか安堵したようにわらっていたのだった。 過っていたのはきっと、父親のこと。 (-87) 2022/07/08(Fri) 20:36:22 |
【神】 不知 ミナイ『ボクが迎えに行くよ』 『麻弓と探検をする約束をしていたからさ』 しばらくスマートフォンで誰かと連絡をとっていたが、 薬袋がどこからか空き教室から気配を見せた。 (G15) 2022/07/08(Fri) 21:14:05 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイメッセージに気がついた、いずこかのタイミングで。 急いで返事を綴ろうとした指が、 受話器のマークに、ぺそ。 「あえぁ……」 もしもミナイがこの電話に出たのなら、開口一番はそんな感じ。 (-101) 2022/07/08(Fri) 23:09:53 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『嫌なことでもしたのかい?』 『彼はあまり細かいことは気にしない良い人に見えたけど』 『キミについて聞いたんだ お兄さんについて教えて欲しいって』 『一番傍で見てきた家族からの意見を聞きたかったんだ 合理的だろう? 返事は帰ってこなかったけれどね』 「……」 『キミは 元気 かな内容よりも、ここでの体調が心配だ たったそれだけなんだよボクの用事は』 (-106) 2022/07/08(Fri) 23:41:49 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『ボクはあの中身が少し不気味なものに見えていたんだ』 『だけど稔くんはどうやらおもちゃのように扱っていただろう?』 『心当たりがないかと思って』 『いや、ボクの目がおかしくなったのかな』 『キミの意見が聞きたいんだ』 誰が正しくて誰がおかしいのか。 はっきりと判断するには隔絶された環境に居すぎてしまった。 少なくとも傍にいた貴方の意見を聞けばすり合わせが出来ると思ったのだろう。 己の感じた 全ての 違和感に。 (-110) 2022/07/09(Sat) 0:09:45 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ『俺には何かの骨に見えたよ』 それが何の骨かまではぱっと見ではわからなかった。 何も別に、まじまじと見たわけでもないから。 そう、ぱっと見だけでは。 それが真実何であるかまではわからなかった。 『皆が同じものに見えてるかはわからないけど』 『同じに見えていたとしたら 稔が鹿乃姉に渡すのも、鹿乃姉が受け取るのも変な話だし』 片や素直でこそないけれど、そんな悪戯をする質でもない。 片や気弱で、骨なんて手渡された日には吃驚では済まなそうだ。 『正直よくわかってないんだ』 『明日香ちゃんにはどういうふうに見えた?』 よくわからない。返答は意見未満のものに留まる。 何せ君に見えたものが何であるかもあやふやなものだから。 誰の認識が正しく、誰の認識がおかしなものなのか。 夢川は聞いた事と、自分の目に見えるもの以上の事は知らない。 (-117) 2022/07/09(Sat) 4:38:27 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「あえぁ」 リピートをしてすこしの間をあける。 くすくすと声を出して笑ってしまって。 「突然すぎたか、誰もいないようだね」 「ボクは探険中。保健室探しだ。 ここには、 大怪我した人たち 一番背の小さいキミが、事故に遭ったらたまったものじゃない。 無事なひとことで安心させてくれないかな?」 (-118) 2022/07/09(Sat) 10:06:26 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ「 ぁあぅ… 」かわいらしい笑い声と重なった、 しゅんしゅん小さくなるときの声。 どこかに立ち止まって話しているらしい。 声以外の音、床が軋む音なんかはたぶん殆ど、しない。 「えぅ。ぅ、ひとり」 「 だ だいじょぉぶ、けが、しいん…」「 んぁ。…… ん んん? 」「ぉ 大怪我した人たち 、て 言ったか」 (-122) 2022/07/09(Sat) 14:50:28 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「そう、大怪我した人たち」 「痛そうで、ずっと治らない傷をもった人たち」 「連絡を見なかったかい? みつかった、彼、動かなくなっていたみたいだからね」 悲しそうに、慈しむように、丁寧に言う薬袋の表現は あまり死という言葉を使いたく無さそうな気配を感じさせた。 (-127) 2022/07/09(Sat) 18:34:52 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『同じように骨にみえた 遺骨というには大きくて、違和感がある』 『戦時中の物かな 貴重な物かも知れないから触るのも取っていくのも考えたんだ』 『だけど、稔くんはあんなに平然とみていて キミもなんだか普通そうだから ボクが幻覚を見始めたんじゃないかと疑った』 ・・・・ 暫く、何かを打とうとしている時間があった。 書いては消して、書いては消して。 『ごめん、少し嘘 同じ物が見えていると信じてなかった かな何が見えているのか知りたかったのは本当 直接彼に聞くしか無いみたいだ』 (-128) 2022/07/09(Sat) 18:40:30 |
【秘】 奔放 クリス → 不知 ミナイ『したねー、随分と』 『普通の人さ、あいつは。普通で、平凡で、悪くない』 『だから厭なことがあったら嫌だと思う』 『つまらないぐらいにね』 『だから、いやだったんじゃない? きみの質問が』 『元気さ。何も気になるところもない』 『きみの方こそ、どうだ?』 (-133) 2022/07/09(Sat) 18:59:54 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ 『ふふん。どうかこれからも拙の保健室でいてくださいね』 転んでできた傷なら仕方がない、と。傷に関してはそれだけを述べて。 「当然。明日香が嫌じゃない限り、何度だって来ますとも。だから安心してくださいな」 「怪我を診てくれるのも頼もしいです。拙はあちこち動き回らないと落ち着きませんから、生傷が絶えないもので!」 可愛らしいわがままにも勝気な笑みを浮かべて全力で答える。 少女は約束通り、それからも貴方の元へ何度も足を運んだことだろう。話した通り傷を見せに来たり、テスト勉強が嫌だと逃げに来たり。 なんてことない静かな戯れの時間。少女にとってそんな時間もまた、心安らぐものとして大切だったのだ。 (-139) 2022/07/09(Sat) 19:58:13 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ……ところ変わって現在。 「そうみたいですね。梢はあのような冗談を言う質ではありませんし、本当に牧夫は死んでしまったのでしょう」 ぺた。ぺた。軽い靴の音に続くようにもう一人分足音が鳴る。 「ありますよ。お葬式で棺の中にいる婆さまを見たことありますし……お葬式で以外でも。同じ弓道部の子のものを見たことがあります」 少女はさほど変わりない様子で探検を共にしている。 流石に手放しではしゃぐほどの元気は、少しだけなりを潜めてしまったが。 「明日香はありますか?遺体を見たこと。 …………お葬式以外で」 (-140) 2022/07/09(Sat) 19:59:10 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ君がどこか言葉を選んでいるような、暫しの間。 対する夢川からの返信には、そんな逡巡の間は存在しない。 他愛無い日常のやり取りのように、至って普通のテンポで。 『空襲で焼けた人の骨らしくてさ』 『だからそっとしておいてあげた方がいいと思うんだ』 『明日香ちゃんの言う通り、ちゃんと元に戻してあげないとね』 『なんで見え方が違ったのかは、やっぱりわからないけど』 返るメッセージは、まるで誰かに聞いたような口振りで。 やはりこの奇妙な出来事の真相解明に関して言えば、 努力を苦手とする君の友達は何ら役に立ちそうにはない。 『もしかしたら』 『稔達の方が、普通なのかもね』 『なんてね』 だからこれも、真相なんて定かではないもしもの話。 そう片付けて、覚えた違和感にみないふりをする事だって選択肢の一つ。 (-142) 2022/07/09(Sat) 20:08:52 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ「ぁ。ぅ、 …… 見た。 」きみの忌避(かもしれないそれ)に気づけなかったことを、 申し訳なくとか、恥ずかしく思う。 「た」 躊躇いがちに、恐る恐る。 選ぶほどの言葉を持たないから、只、たどたどしく。 「 た たち。 て、 」「 ……まきおだけじゃ のぉて? 」 (-144) 2022/07/09(Sat) 21:06:34 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「あるよ」 まるでこれが言いたかったかのように、否。 伝えたかったかのように。だって、お友達だから、さ。 「麻弓くんは、びっくりしたかな、怖かった? それとも悲しいと思った? ボクは、とても残念だと思った」 怪我が治らないから、と付け足して。 ぺたり、ぺたりと足音を並べ続ける。 「彼が、とかじゃなくて。 生きて居ることを止めてしまったことが悲しい。 だからどんな人が大怪我をしてもボクはきっと悲しいよ」 「―――これ以上増えないで欲しいなあ。 このままじゃ保健室のベッド足りなりそうだからさ」 (-152) 2022/07/09(Sat) 22:17:03 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『なんだ喧嘩でもしているのか』 『厭なことをしたなら謝るんだよ』 『つまらないことは罪ではない』 聞こえない声を漏らす。 『 』 『なんにせよ お眼鏡にかなわなかったようで、残念だ』 『ボクの体調はいいよ。だけど具合が悪い人たちが多くてさ』 『――』 『なんだか、悲しいというか、寂しいよ。 一緒に遊びに来たのに、暗い気分で。キミもそう思わない?』 (-162) 2022/07/09(Sat) 23:47:59 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ「ありましたか。じゃあ拙とおそろっちと言うやつですね」 最近の(?)言葉を引っ張り仲間であることを述べた。 「拙は……悲しかったとか怖かった、はあまり無くて。 ずっとどうしたらよかったんだろうって驚きと戸惑いに溢れていたような気がします」 遺体を見つけてからの対応も。 彼女が生きることをやめてしまうまでの流れも。 「……牧夫が自殺するような子には見えませんから、誰かに殺されたか不幸な事故があったか……或いはまさかの恐ろしい心霊現象か何かに襲われたか、なんでしょうけど。何にせよもう死者も怪我人も出したくないものですね」 一緒に過ごしてきた友達がこんな形でいなくなるのは、あまりに悲しいことだから。 「確かに死んだら怪我が治りませんね。 明日香。やはりどんな人であれ、生きることをやめてしまうのはよくないことですか?」 (-163) 2022/07/09(Sat) 23:53:15 |
【秘】 奔放 クリス → 不知 ミナイ『知ってるよ』 『罰されるべきは僕だろう』 そうなるはずだったんだけど。おかしい。おかしくはなくて。 うまくいかないものだ。 『結局』 『きみたちどういう関係なの?』 なんて、答えのいらない質問をそこに置いた。 『そうかな』 『発露しちゃっただけに見えるけどね』 『普段から抱えてた奴が。切欠に』 『まぁ、なにもこんなところでやんなくてもいいだろう、なんて思うけどさ』 (-165) 2022/07/09(Sat) 23:58:19 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「え? ああ、やっぱりボクにしか見えないのか」 「鹿乃くん」 その声は一瞬だけ上がって、それでもやはり寂しそうに。 悲しそうに、まるで冗談に聞こえないように。 「 幽霊 。ボク、彼らを知っているんだ」 (-200) 2022/07/10(Sun) 9:43:45 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『それはそれは』『実に面白い話だ』 『なあ深雪くん』 『 ボクはいつからそちら側にいってしまっていたのかな? 』目を細めて緩く笑って、タップした液晶をゆっくりとなぞる。 目を閉じて、開いてもその宛名に君の名はある。 さて、どうしてでしょう? ―――― ―― 『今保健室が見つかった』 『暫く連れとお話をするから、また後で』 『確かめさせてくれてありがとう』 (-201) 2022/07/10(Sun) 11:46:09 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「つまり叶うなら話をしてみたいってことかな?」 死者と。ぼんやり呟いて足を進めた。 あっと呟けば、傾いたプレートが目に入って指し示す。 そこに見えてきたのはお目当ての保健室だった。 「死ぬことが良くないかって? 勿論 ボクにとっては そうだ。だけど生きることをやめることを責めたら、 ボクは事故で死んでしまった人を責めないといけなくなる。 自殺した人を責めることになる。 そんなことができるほど、ボクは出来た人間じゃない」 ▼ (-202) 2022/07/10(Sun) 11:59:57 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「だから、皆が ボクの為に生きることをやめないでほしいとは思ってる」 思っているだけだ。 「麻弓くんは、どうだい? ボクの為に、 いつかの死にたい理由を壊してはくれたりはしないかい?」 「ボクは、死んでしまうキミはみたくないんだ」 (-203) 2022/07/10(Sun) 12:03:05 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ「 ゆ ゆうれ、ぃ 。な… 」ピャッ、というような跳ね上がりかたをして、もごもご。 カナイの声は不明瞭で、それでも、怯えだけではないような。 「…… …どんな子が いるん」 (-207) 2022/07/10(Sun) 13:20:53 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「多くの顔はわからない。靄みたいな物でさ。 色がぶわーって陰ってる。暗い煙が世界に浮いている。 泣いていそう、怒っていそう、苦しそう。 ……喜んでいる人はみないかな。 事故にあったんだって、殺されたんだって。 友達と仲直りしたいんだって、お家に帰りたいんだって。」 淡々と普段から見えている物を説明してから一区切り。 「 怖いよね。 できるだけ話しかけないようにしていたんだけど、 どうやらボクはここで幽霊と話してしまったみたい。 キミたちも、話してた くすくす、と、聞きたそうな君に優しく甘い声で囁く。 「―――優しくて、可愛くて。 好きな子を好きだった気持ちをずっと大事に思っている子」 (-210) 2022/07/10(Sun) 14:07:13 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『どんな関係でもないよ』 今関係があるのはキミとボクの関係性。 その為に使える物だった。そんな関係性。 『ああ そうかもしれない』 ボクがこうやってキミに話しかけた理由もそうだ。 抱えていた物を出しておきたくなったんだ、だって、もう。 二度と会えなくなってしまいそうだと思ったから。 『突然 でも必然だ』 『今日じゃないといけない理由があったんだろう』 『今日という日の、この土地と、この空気と、この人数の』 『ボク達の存在がなければ、こんな事にはならなかったんだ』 『 何を呼んでしまったんだろうね? ボク達は キミなら解き明かせるのかな』 『解決は難しいことかもしれないな 死ぬことさえ恐れないか、考えもしないような 大層な賢者である愚か者が探りでもしないと この真実は、きっと闇のままだ』 『悲しいな 今日はめいいっぱい楽しむつもりで来たのに』 (-211) 2022/07/10(Sun) 14:23:29 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ『いつからだろうね』 『きっかけなんて、大抵は唐突で』 『大した理由も無い事ばかりだよ いつだって』 夢川が死んだ日もそうだった。 不幸な事故という形で、何処までも唐突に、何処までも理不尽に。 長い白昼夢から覚めたような、実にあっけない終わり方。 今年の夏休みが始まる少し前の事だった。 君の手の中の液晶に表示されているのはそんな、 本来この場所に居るはずのない人間からの、届くはずのないメッセージ。 有り得ざるものなのに、目を瞑ってまた開いても、確かにそこにある。 理由なんて、きっと誰にもわからない。 『気を付けて戻ってきてね』 最後の返信は、そんな何とも月並みな言葉。 同行者が居るようだから、そう心配する事も無いのだろうけど。 (-228) 2022/07/10(Sun) 17:29:24 |
【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ「…… 」 絶句、のような。 空白があいて。 「そぉか、あ」 「ゆうれぇ、と。ぼくも、喋っとったん、なぁ」 どの子だろ、と呟く。 聞き出そうというよりか、つい漏れた独り言といった感じに。 (-232) 2022/07/10(Sun) 19:02:29 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「知りたい? 教えてあげるよ」 「あの子は知られること気にしていなさそうだ。 ただ、――揺蕩っている」 信じてくれるんだね。驚いて居るはずなのにね 「一人目は深雪くん。 ――――きっとまだいる。 ボクはその子を見つけてあげようと思う」 痛みや苦しみを感じることが生者の特権だ。 恨みこそあれ何も感じなくなることが死者だ。 「かわいそうだから。 鹿乃くんは、どう思った? これを聞いて」 ――――今この瞬間だけでも。 彼らは手に入れたのだろうか。 態々、生きる辛さと苦しみを。 喪ってから気付く、命の重みを。 それは、幸せな事なのだろうか。 生き地獄なのではないだろうか。 (-239) 2022/07/10(Sun) 20:20:36 |
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