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【秘】 女鬼 アザミ → 呪術師 リェン祭りの中でリェンを見つけると声をかける。 「おはよう、若いの。……若いかどうかもわからんがの」 酒を片手に怪しく微笑みかける。 「おぬしのこと少しのぞかせてもらったんじゃがの、面白い力をもっておるようじゃのぉ。どうやって手にしたんじゃ?」 (-3) 2021/07/20(Tue) 23:07:05 |
【秘】 呪術師 リェン → 女鬼 アザミ「おや、お客人」 声をかけられて普段と変わらぬ笑みのまま振り返る。 「覗く、ですか。 不思議な力を持っている、という点ではあなたも同じかと。 私は━━ただの、呪術師ですもので」 見えた力はソレに即した物であっただろうか (-7) 2021/07/21(Wed) 0:17:03 |
【秘】 呪術師 リェン → よろず屋 シラサワ「やぁ、シラサワ。 元気にしているかい?」 お互い屋台も出せずに難儀だね、と。 ブレスレットの付いた手をヒラヒラさせながら、声をかける。 「少し用意して欲しいものがあるんだ。 君のツテならと思ったがどうかな」 丸めた羊皮紙には水桶と手ぬぐいに石鹸、それと女性用の襦袢等の衣類といった物が雑多に書き連ねられている。 (-12) 2021/07/21(Wed) 2:12:22 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン「リェンはんやないか。 儲かって……いや、薬師が儲かる言うんも変か。 あんたはんは祭中は救急の仕事があるやろ。」 風に攫われそうになった帽子を片手で押さえ、 いつもの朗らかな笑顔がリェンを迎える。 「なんや? えらい改まって。」 そう言いながら、羊皮紙の中身を見やる。 少しの間無言でそれらを頭に入れる。 「…まぁ、どれもうちの店あるさかい、 問題なく用意は出来るで? …何に使うんかは聞かん方がええか?」 "女性用"という但し書きに、海眼を細めながら。 (-15) 2021/07/21(Wed) 2:53:39 |
【秘】 呪術師 リェン → よろず屋 シラサワ「ふふ、皆が健やかであるだけで懐の寂しくなる仕事というのも困ったもので」 シラサワのこういった口上も聴き慣れたものだ。 「なに、ただの掃除道具ですよ。 シラサワは祠の中までは見たことがありませんか?」 普段は開放する理由も無いので、機会がなければ祠の中など見た事も無いだろう。 「何もない。 その上湿気を帯びてジットリして不衛生な所なんですよ、あそこ。祭りや信託を妨げたりはしませんが、薬師としては思う所があってね。」 (-25) 2021/07/21(Wed) 3:59:57 |
【置】 呪術師 リェン「……一番手? あぁ、一番手。 100年越しの催事ともなれば確かに栄誉のある物なのかな?」 どうにも話を聞いている限り、サクヤの身を案じての動揺という訳でも無さそうだ。 「巫女様は……いわば呼び水のような物。 神狼の手慣らしの為に用意された役回りです」 そう語るリェンはそうなる事を、知っていたかのよう。 実際、恐らくも何もサクヤが祠に居る事を知っていて、社の者から世話を頼まれている身分だ。 「手慣らしで隠してしまうには、五十鈴嬢の舞と姿は些か手に余ったのやも知れませんね」 (L0) 2021/07/21(Wed) 4:37:42 公開: 2021/07/21(Wed) 6:30:00 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 呪術師 リェン「ま、言うてあれや、 俺かてリェンはん所にはよう世話になっとる。 ……島来てあんたはん診てくれたやろ、俺の身体の傷。」 シラサワが常に長めの着物を着ること。 肌の露出を避けること。 彼が舞が下手なことは運動音痴のせいではない。 …きっと薬師で島民の健康を診るリェンなら、 知っているのでは? 「せやしもし厳しい言うならうちに言うてくれればええ。 恩返しぐらいはするからな。」 そう話した後に、理由を聞く。 「島の風習や言うて、……やってる事考えたらそらな。 あっこは正直あんま近寄りとうないとこや。 知らん時に好奇心で近づいて、えらい目遭いかけたわ。」 店の経営、商売の為に島民と幅広く会話をしている。 余所者が島に馴染むには、風習や伝統を理解する必要がある。 …故に、知ってはいるようで、 リェンのしようとしている事を聞けば、ようやる、と。 (-31) 2021/07/21(Wed) 7:43:50 |
【秘】 呪術師 リェン → 忘れ屋 沙華「さて、沙華。 あなたには言っておこうか」 人のはけたタイミング、 否、“人払い”の済んだ時分に、リェンは沙華に話しかける。 「少し、祠の様子を見てくる。 神主の爺やに頼まれたのもあるが、サクヤ嬢が気がかりでね。 若く見目良い年頃の娘だ。あの子が悪い訳では無いが、 獣欲を向けられるやも知れない」 (-32) 2021/07/21(Wed) 8:21:24 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 呪術師 リェン「なんだね薬師、己の腕は確かに相違ないが。」 狙ったような人目払いにもさして動じていない、沙華は普段の調子で続ける。 「いってどうなるというんだ、何かしら算段を聞かないことには付いていってはやれないぜ。」 「只々目の毒だね。それとも何だ、薬ちょろちょろ後葉っぱで何か変わるっていうのかい。」 そう愁眉する先は貴方か、巫女か、はたまた何か厄介事が増える顛末だけなのかまでは判然としないのだが。 リェンのなにかをしようという意気自体は買っているようだった。 (-37) 2021/07/21(Wed) 11:03:33 |
【秘】 呪術師 リェン → 忘れ屋 沙華「行ってどうなる……か。 手厳しい事で、実際どうしてやることもできなくてね。 付いてきて貰うほどの事でも無い」 やるせなさそうに、肩をすくめて笑う。 「こと100年毎の贄の儀に関して私ができる事は殆ど無くてね。 算段など無いよ、それこそ身繕いをしに行ってやるだけだ。 本来アナタに報告を要するような治療でも投薬でもない。 ただ年寄りのせんちめんたるな気分を若人に聞いて欲しかっただけだよ」 たとえ無垢な少女が村人の玩具にされたとしても、 癒やしてやれるような薬もない。 (-41) 2021/07/21(Wed) 15:08:06 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 呪術師 リェン「流石に今年がそれと承知の上か。」 100年の周期、それが正に今回なのだと沙華も知っている。 ・・・いくら記録をぼかすといっても直接数えられてちゃ誤魔くらかしようがねえよな。 慎重な記録係は貴方の実齢を曖昧にか正確にか知っているかもしれない。 「明日は我が身とも言うぜ、自分の近い未来の姿を拝んでいるとしたら」 「さしの己といえども数センチで済むのか?」 沙華の実齢に偽りはない、ただ少なくともこれまでの常時の祭で作業に加わっていたことは何度かある。 この若者の性格が歪んだ起因もそこにあって、念押しの言葉の響きが軽口じみた内容の癖やけに重たい理由なのだと、直接事情を知っていないとしても見当を付けるに容易い。 「『忘れちまえばいい』じゃ薬師さんは納得してくれねえかい。」 (-43) 2021/07/21(Wed) 16:07:13 |
【独】 呪術師 リェン訪れた祠。 動く者も来訪に応える者も無く、そこはただ静まり返っている。 手に持つ提灯灯りの薄く照らす石畳の先、ボロ布のような白い影が横たわっていた。 「サクヤ嬢? ━━サクヤ嬢!?」 乱暴に扱われたのであろう、服もはだけ汚れに汚れた巫女サクヤの姿が、そこにはあった。 頸動脈に当てた手に伝わる鼓動は弱く、呼吸こそしているがそれも酷くか細い物だ。 首元には人間の手指によって絞められたのであろう、赤く鬱血したような痕が残っていた。 ぐったりと脱力して少し肩を引いてやると抵抗もなく仰向けにダラリとその身を返すサクヤを診て、咄嗟にリェンは既にはだけられた装束を緩める。 そのまま仰向けにしたサクヤの足首を両の手で掴み、ゆっくりとサクヤの腰が浮かんばかりに持ち上げる。 酸素供給を絶たれた脳の血液の流れを無理やりに補助してやる。 ゆっくりと、祈るように。 「戻ってきなさい、サクヤ嬢……」 足を戻しては背中を軽く叩き、胸骨を圧迫してみる。 思いつく限りの手段を取って暫く。 (-91) 2021/07/22(Thu) 20:57:40 |
【独】 呪術師 リェンケホッと、サクヤが咳き込むように意識を取り戻した事を確認するとリェンは安堵の表情を見せる。 当のサクヤは視点も定まらぬようですうわ言のように何かを口にしようとしていた。 「━━よく、戻ってくれました。 今はただ、その身を休ませなさい 宵の番くらいは、私がなしましょう」 と、リェンはサクヤの頭を己の膝の上に抱き囁いた。 (-92) 2021/07/22(Thu) 21:00:06 |
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