【赤】 灯守り 大雪先代大雪が籠る直前。 妙な騒ぎが領域内で起きている、と そんな事を明かしていたことも有ったろう。 「 急に子供の泣き声がして、そんでサ、 みいんな可笑しくなっちまうんだって …… ったく、ウチで何が起きているんだか。 」 「 元凶は、探りを入れている処だが、さて。 何とかしてくれって言われてもね、 こっちもどうすりゃいいんだか。 」 「 まあ暫くはごたごたしてるだろうよ。 あんたも気を付けな、小満の坊や。 」 すこし骨ばった手で、そんな事を先代は言って。 姿をすっかり見せなくなるのは、数日後の話。 (*89) 2022/01/24(Mon) 16:44:46 |
【人】 灯守り 大雪「 ん、……いつまでも後輩気分じゃいられない、なと 」 「 ……何にせよ、いつも有難く思ってる 」 外見と年齢が一致しないなんてことは常の事だし。 ぬいぐるみや機械の姿でしかお目見えしない者々は 本当に存在しているかを疑われるまである。 「 代替わりは、少し 寂しくもなるけどね…… 」 「 なんかお婆ちゃんみたいなこと、言ってるけど 」 久しぶりにこうして直で会えてよかった、などは。 少し心のうちに思いつつ。 (76) 2022/01/24(Mon) 16:46:13 |
【人】 灯守り 大雪 私のような引きこもり系灯守りは 外に出ることに対して非常にハードルを感じるし たまに友人との約束でさえ嫌気が差してしまったり そういう、……いやはや面倒な性質が えっと。 多分冬至は分かってくれると思う……思いたい それでも一度外に出てしまえば、こうして 親しい間柄の者たちとも顔を合わせて歓談が出来て、 美味しい桜餅も頂くことが出来て、…… よかったな、などと 不覚にも思ってしまうのだ。 不覚なのだ。これは。 「 そういえば、この桜餅、立春が作ったのかな 」 きょろりと、彼女の姿を探しては見るけれど。 あの子はきっとぬいぐるみの私しか知らない>>2:100 ゆえに、誰だろうとはまた思われようが* (78) 2022/01/24(Mon) 16:55:52 |
(a40) 2022/01/24(Mon) 17:22:47 |
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