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【独】 ショウダウン ヴィオレッタ/* なんで私の推しは処刑されてしまうのですか?? ビアンカさん……ビアンカさん〜〜〜!! 泣く、本気でなく、なきます。むり。 あのですね、プロローグの自己紹介見た時から、ずっと。 ずっとずっとファンだったのですよ? 昨日が先輩で今日がビアンカさん?なんで???? 何、女神様私なにかしました?? むり…… (-2) 2022/08/20(Sat) 21:06:05 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 永遠の夢見人 ロッシ白紙の紙はところどころに歪みができている /* お疲れさまです。取り纏めありがとうござます。 本日の投票先はレヴィア様になります。 どうぞよろしくお願いいたします。 (-23) 2022/08/20(Sat) 21:23:17 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 飲んで良い?飲んで良い?飲んで良い? 素面無理よ。だいぶ無理目の無理よ?? でも、お返事……あーーーー!!! (-37) 2022/08/20(Sat) 21:43:15 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* ラウラさんとビアンカさんが同票。 やっぱり私女神様に嫌われてる? いや、ラウラさんも素敵なんだけれど。。 あぁ。でもソニーさんにならなくてよかった? うん、それだけは救いですね。 (-52) 2022/08/20(Sat) 22:05:21 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタきっと、おんなじものを感じていたのだろう。 肩が触れない程度に、けれども隣に座って、二人で酒を片手に持った。 話すことがあっても無くても、そうしていたら寂しくなかった。 似ていたから。 ビアンカはあなたの"好き"を知っていて、だから誰が嫌い、とは言わなかったけれど。 ……それでも甘えるように、たびたび繰り返した。 ――早く辞めたいな。無理だけど。 けれど、「もういい」なんてことは口にはしなかった。 意地っ張りで、負けず嫌いな彼女にとって、そんな足を止めるような言葉は唾棄すべきものですらあるはずだった。 …どういうつもりでその言葉を言ったのかは、きっと本人にも分かっていない。 ただ、彼女はそれまで、それなりに慎重な行動が求められる立場にいながらも四年間、大したトラブルも起こさずに暮らしてきた。 それは、彼女が臆病で、そして生きていたいと思っていたからだ。 死にたくなんてなかったし、 余計なことをする勇気もなかった。 だから、彼女は今日まで生き延びてきた。 ↓[1/3] (-59) 2022/08/20(Sat) 22:24:09 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 今更ながら3日目のお亡くなりレビュー!いえーぃ! いえーいじゃないよ。不謹慎だよ。 今日の分は出揃ったらやるね☆ やるね☆じゃないよ。つらいよ。 ……ちょっと落ち着くまでお返事が無理目の無理なので。 >>3:+0 マスター!!!! NPCということで当然ながら交流は0だったのですが、 この見た目でお茶目とか素敵です。おいいいです。 タグの使い方がはちゃめちゃに上手で表現が綺麗。 ……なんか他の方と違うところでレビューしているけれど、 それしかできないから。。 >>3:+3 フィオレロさんー。正直あんまり印象なくてごめんなさい。 テンゴさんとは別の飄々とした雰囲気の印象くらい? もうちょっと見たかったな……。 墓下どうなってるのか、楽しみにしています。 >>3:+4 マウロさん。わーいお客様だー!ってうっきうきしてたら、 来店前に亡くなられてしまいました。。 過去時空で始めた途端蘇生が入ったりでどうしよう。 想っている方、想われている方が多くて、 幸せものだけれど不憫な方。 >>4:c9 >>4:c10 が切ない。 (-58) 2022/08/20(Sat) 22:24:24 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ↓ 「……私も、寂しい」 薄らと微笑うその顔は、まるで死化粧を施したかのように美しかった。 色々と諦めてしまって、夢が叶わないと思い知ったとしても、 生きていくうえで目的は必要だ。 どれだけくだらないものでも、どれだけ本人が嫌だ嫌だと愚痴っていたとしても。 ――拾った子供を育てている、なんて。 ビアンカの口からは、もうずっと愚痴の種でしか出てこなかったような事柄であっても。 それを失ってしまった彼女は、ただ、危うかった。 罅の入ったグラスのように、手に持って持ち上げるだけで砕けて、赤い液体をぶちまけてしまいそうなほどに。 「寂しいよ、ヴィー」 "愛称で呼ぶなんてほど、なれなれしくするつもりはないの"。 そういったはずなのに、そう呼んでくる彼女は今、あなたに甘えている。 ――きっとこれが、最後だから。 彼女はもうじき、自分が命を落とすのだろうと思っている。 そうなるかもしれない行動を、とっているのだ。 ↓[2/3] (-60) 2022/08/20(Sat) 22:24:42 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ↓ 「ね、ヴィー。 私が… … 」「 いな くなったらさぁ、一度でいいから」「『Pollo Nero』でさ、お酒を飲んでよ」 「ずっと言いたかったジョークがあるけど、なかなか言えなくて」 グラスを持ったまま、ぺたんと机に肘をつく。 顔色はきっと、ずっと悪い。 まるでそのままつっぷして目をつぶって。そのまま冷たくなっていってしまいそうなほど。 ――けれど彼女は、まだ生きている。卵が焼ける心地よい匂いに、うっとりと目を潤ませて。 「BiancaVignaのロゼがさあ、店においてあるの。 『そんなのより、私を飲みたくない?』って。 目の前で飲んだ客に言いたいんだけど、なかなかうまくいかなくてさ。 こういうの、偶然頼んだ人にやるから面白いのであって──……」 些細で、くだらない夢をあなたに託す。 ただの、じゃれあいだ。そんなことすら、ずっとできなかったのだから。 [3/3] (-61) 2022/08/20(Sat) 22:25:29 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* レビューとかしてる場合じゃ、ないね? うわ、火が入った。うん、やるべきことやろう。 ……推しにこんなの貰って、管巻いてる場合じゃないでしょ? (-63) 2022/08/20(Sat) 22:30:37 |
【妖】 エースオブ―― ヴィオレッタRrr...Rrr...Rrr... 電話が鳴る Rrr...Rrr...Rrr... 電話が鳴る Rrr...Rrr...pi 電話が…… 「……はい」 ($0) 2022/08/20(Sat) 22:48:23 |
【妖】 エースオブ―― ヴィオレッタ「お断りします」 電話口から聞こえる間の抜けた声は脅し文句に。 「えぇ。お好きになさってください。 それで私が裏切りものとして処分されるのでしたら、 それは相応の報いかと。 ですが、あなた方も無事に帰れると思わないでくださいね? 私が調べたのは、調べていたのは こちらの事だけではありませんから。 ねぇ、――さん?」 相手の本名を告げると、暫しの沈黙。 そして、怒声。 「祭りもまもなく終わりですが、 お帰りの便は予約済みですか? ――まぁ、今から取れる訳はないのですけれどね? それでは、ご機嫌よう」 ぷつり、電話を切る。 為すべき事をしましょう。 その上で、私が終わるというのなら、それはそれ。 さぁ、最後のゲームの始まりです。 カードを配りましょう?スペードのカードを。 ($2) 2022/08/20(Sat) 22:57:12 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → エースオブ―― ヴィオレッタ言葉を綴らなかった透明のインクに込められた想いにさえ、 やはり何かが返るなんてことは、起こり得なかったのだった。 込められた想いが、どれほど強いものだったとしても。 /* 報告ありがとうございます、確認しました〜! 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ! (-78) 2022/08/20(Sat) 23:02:17 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ緊張で、手が震えます。 心臓は張り裂けそうなほどの鼓動を示して。 呼吸をひとつ、ゆっくりと。 呼吸をふたつ、ふかくふかく。 呼吸をみっつ、己のうちに取り込んで。 まずは報告を。 私の為した事、知っている事、すべてを。 今まで怯え、逃げ、隠し続けていた事、すべてを。 何処までが私の所為か、なんて今更どうでも良いこと。 きっかけが私なのだとしたら、 ケリをつけるのも私の仕事でしょう? 私がどうなったとしても、 ファミリーがなんとかしてくれると信じています。 ――もう、逃げません。 (-80) 2022/08/20(Sat) 23:11:45 |
【神】 エースオブ―― ヴィオレッタ【アルバアジト】 昨日、取り乱していた女はいつも通り現れた。 そしていつもの通り会議を聞いて、掃除をして、 最後にいつもと違う行動を取る。 いつも静かに聞いているだけのアンダーボスの元に行き、 二言三言口を開く。 エルネストは驚き、溜息を零した。 そして、女はボスの元に連れていかれた。 部屋を出る時にすれ違った男には、目線で挨拶だけして。 (G4) 2022/08/20(Sat) 23:22:46 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 生き残った → 報告したものの、各人(※)の死亡との 関連性が認められず処分は保留。 カジノ勤務はそのままに、 監視下で対外諜報の仕事が追加される。 ※アウグスト、ロッソ、サルヴァトーレの各氏 死んだ → 事実はともかく、裏切り者として処分される。 特に手を煩わせることなくすべての情報を吐いた。 齎した情報がその後役立てられたかは不明。 死に顔はどこか穏やかだったようだ。 こんな方向で? ハピエンにしようがないね……。 (-90) 2022/08/20(Sat) 23:36:39 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 「妹さんを?」 思わぬ理由に、首を傾げた。 そしてまたくすくすと笑う。 「ふふっ、ではお兄ちゃん、と呼んだ方が? それともお兄様?どちらがよろしいですか?」 笑いながら尋ねる声は少し楽し気で。 こんな夜だというのに、と自嘲する自分がいながらも。 「いえ、謝らなくても……そのお気持ちは嬉しいです。 お気遣いも」 気遣わし気に微笑んで、甘いひとくちを。 次いでホットミルクをまたひとくち。 それらは空っぽの心にも優しい味がした。 (-110) 2022/08/21(Sun) 1:36:50 |
【人】 エースオブ―― ヴィオレッタ>>4:+14 マウロ 「左様でございましたか。失礼いたしました。 お楽しみいただけているのでしたら、幸いです」 ディーラーは申し訳なさげに丁寧に頭を下げ、微笑む。 ”お連れ様”はたまに無茶な掛け方をするので心配だが、 この青年がそんな無茶をするのは見たことがない。 店としては上客とはいえないが、 個人的にははらはらせずに済むので好感が持てる。 不機嫌そうな態度も素直さの表れと思えば どうということはない。 だから、さっきの問いもただのコミュニケーションだ。 何事もなかったように前のゲームのカードを回収。 小気味よい音を立ててカードを切り始める。 「そうですね、夜も勝負もまだまだこれから。 お客様のツキもここからは上向きとなるやもしれません。 よろしければ次のゲームのベットをどうぞ」 (0) 2022/08/21(Sun) 2:12:26 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「からかわないでください……」 いつかと同じ、弱ったような反応。 ほんの少し、満更でもない気持ちを滲ませて。 「お兄ちゃんだなんて、 もう長い間呼ばれていませんね」 いつも呆れと愛しさを滲ませた声音でそう呼ばれた。 きっと頼りない兄だったろう。 懐かしむように落ちる眼差しは、タルトを載せた食器ではなく、どこかその先の遠くを見ているようだった。 「ヴィオレッタさんは、 自分よりずっとしっかりしていますけど。 休めるときに、休んでくださいね。 お話……は、自分が聞けることなら、聞きますから」 何も知らない他人だからこそ話せることもあるだろう。 無論、話せないことも。 ミルクの甘さとタルトの甘さが異なるように、二人の感じるものは違う。 青年はせめて穏やかな時間を共有できていればと願うばかりだ。 (-117) 2022/08/21(Sun) 2:27:08 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ>> ビアンカ あなたの口癖に、諦観と厭世の混じった弱音に 女はいつも困ったような微笑を返していた。 肯定はできず、否定もできず、慰めもできず。ただ曖昧に。 幾度目かのそれを聞いた晩から、見るようになった夢がある。 海辺のレストランで働く夢だ。 故郷の旧友が、ファミリーのみんなが、憧れの人が、笑顔で訪れてくれる。 作った料理を”おいしいよ”と言ってくれる、そんな夢。 夢に現れる人はさまざまだったけれど、あなたは必ず現れた。 時にお客さんとして、時に同僚として、時にオーナーとして。 夢はいつも唐突に終わったけれど、 私は……そしてあなたは笑っていた。潮風と陽光の入る店で。 そんな夢を見た日は、いつも支度に時間がかかる。 目元を冷やさないと化粧すら始められないから。 だから、こんな風に弱音を聞いたのは初めてじゃない。 それでも、投げ出すような言葉が使われたのは初めてだった。 ……なので、つい。 本音が零れてしまった。 [1/3] (-126) 2022/08/21(Sun) 9:55:27 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ色んな愚痴を聞いたけれど、 拾い子の話を聞くのは、好きだった。 自分の事で精いっぱいなはずなのに、 子供を育てるあなたを密かに尊敬していた。 ――あのガキ、また飯も食わないで…… 心配させないで、って言ってあげれば良いのに ――だから、また借金を…… そうやって負い目を負わないようにしているのでしょう? 簡単に命を投げ出さないようにも 言ったら拗ねてしまうだろうから、黙って聞いていたけれど。 どう見ても心配する母親の顔で愚痴るあなたが、好きだった。 固まり始める卵をフォークでほぐして、整える。 耳慣れた調理の音に聞こえる筈のない言葉が、交じった。 はっと顔上げて、瞬きをひとつ、ふたつ。 胸を締め付けるような微笑を浮かべるあなた。 けれど、聞き間違えかと視線を手元に戻した瞬間にもう一度。 聞き間違えじゃないとで言うように、言葉が届く。 ”私だって愛称で呼ばれる相手くらいは選びます” 売り言葉に買い言葉で返したのは、いつだったか。 いつからだろう、それを許すようになったのは。 いつからだろう―― そう呼んで欲しいと、願うようになったのは。 [2/3] (-127) 2022/08/21(Sun) 10:02:46 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカとんとん 半熟に固まった卵をフライパンの端に寄せ、形を作る。 紡がれる言葉に耳を傾けながら。 出来上がったものを皿に移して、 赤ワインをフライパンの火にかける。 アルコールの香りと歌うように紡がれる戯言に酔って 心地よさげに目を細める。 「えぇ、いいですよ。あなたを偲んで泣いて、 Pollo Neroの子たちを慌てさせてあげます」 煮詰めたワインにケチャップを足しながら、冗談を返す。 ――ほんとうは冗談ではないのだけれど。 そういう事にでもしないと ソースの塩気がきつくなりそうから。 出来上がったソースをふわふわのオムレツに。 「……でも、その前に、もう一度うちに来てください。 しっかり用意してあげますよ。BiancaVignaの白を」 ことん、机に突っ伏すあなたの目の前に皿を置いて。 じゃれあいと小さな約束をあなたへ。 [3/3] (-128) 2022/08/21(Sun) 10:07:37 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 明日まで誰も探さなかったらビアンカさん探そうかな……。 R18Gの描写は……だいぶ自信ないけれども。。 Pollo NeroのRPもしないとね。 ……推し、なんで死んでしまうの……? 死ぬにせよ、生きるにせよ、先輩の弔いRPもしたいなぁ。 でも、エピローグかな、これは。 万一蘇生になった時に大変なことになるので。 (-131) 2022/08/21(Sun) 10:19:46 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 幸いにも推し……ビアンカさんも先輩も処刑なので、 見当違いの恨みを持たなくて良いのは良かった、かな。。 いや、幸いではないけれど。辛いけれど。 (-132) 2022/08/21(Sun) 10:24:14 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ出会うのはいつも、太陽のすっかりと沈んだ夜のことだった。 ふたりとも、そういう仕事だ。 だからその夢は、なんとも奇妙な光景だったろう。 けれど、もし。 ――もし、その夢が叶うなら。 波濤のさんざめく水平線に、蜃気楼が浮かぶよう。 ゆらゆらと、夢か現か曖昧な笑みが、浮かんでは、消えて。 「……約束だよ、ヴィー。 ………まもってね、…」 オムレツと、約束と。 心地よく優しい香りと、酒精がもたらすふわふわとした高揚。 すべてがまるで、夢のようで。 夢は泡沫のように、ただの空想に消えて行く。 「うん。……ぜったいに」 ↓[1/3] (-150) 2022/08/21(Sun) 18:21:06 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ今日の彼女は、とても素直だ。 だけど、それでも嘘をつく。 「ぜったいに、もう一度、あなたとデートしにくるよ」 ゆっくりとあげた顔は、メイクでも隠し切れないくらいに青ざめていて。 目許にはアマルフィの海面のような、美しい涙がにじんでいて。 ――それなのに、童女のように笑っていて。 アンバランスで、こっけいで、美しくて、覆い隠されて。 彼女の生きざまそのものを刻んだ貌が、あなたとのひと時を楽しむように綻んだ。 ↓[2/3] (-151) 2022/08/21(Sun) 18:21:33 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ ↓[3/3] 「……ん。おいしそ〜。 いただきまぁす」 皿にそっと手を添えながら、口を開く。 ちろりとのぞく赤い舌。充血した瞳。 血の気はすっかりと引いているのに。 彼女の身体のそこかしこが、流れる血を想起させるように赤らんでいるよう。 「……真面目な話、さっさと逃げる準備はしたいんだよね。 旅行券の手配はしたけど、うちの子たちの分まで用意できるかどうか──……」 うちの子、と彼女がいうのなら、それはPollo Neroの娼婦たちのことだ。 彼女はいつだって、いらない責任を背負い込む。 そういう性分なのだ。 本当はそんなに、強くなんてないのに。 結局、彼女が今日ここにきたのは、甘えるためだ。 怒りと不安と、寂しさと、絶望と。 なにもかも足りないなかでひといきに溺れてしまわないように、ばたばたと足掻いている。 ――ほんとうは、あなたにだって縋りたくはなかった。 本当は助けてほしくても、それをかたちに出すことはいやだった。 それが、彼女の意地だった。 それすらも、そのかたちすら保てなくなったから、 彼 女 は死 んだ のだ。 (-152) 2022/08/21(Sun) 18:26:45 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 「あなたが、」 くすり、くすくす また小さく笑って。 つい、あなたを揶揄う事が楽しくて。 「フランが”お兄ちゃん”というのが、 なんだかとてもお似合いで、つい。失礼しました」 きっと優しい兄なのだろうなと想像して。 きっと穏やかな家庭なのだろうなと想像して。 タルトへ向けた穏やかな瞳は きっと、あなたと同じ色をしていただろう。 「はい、お気遣いありがとうございます。 ……でも、しっかりだなんて、全然ですよ? 今日も、ずっと良くしていただいた先輩が、 遠くへ行くことになってしまって……」 それがショックで、つい。 そう言って情けなさそうに眉を下げて苦笑。 じくり疼く、まだ新鮮な胸の痛みは、 ホットミルクだけでは癒されない。 (-162) 2022/08/21(Sun) 19:48:00 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* あーーーーーービアンカさん〜〜〜!!!!!! あ〜〜〜〜!! if時空あったら、絶対太陽の下に連れてくんだ……。 一緒に浜辺デートするんだ……ぐすん。 (-163) 2022/08/21(Sun) 19:52:32 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* たぶん、私これ自分で自分の傷口広げてるんだろうな〜、 と思いつつも止められないぱっしょん。パッションではない。 乗ってくれるビアンカさん、ホント好き。 ありがとうございます。 (-169) 2022/08/21(Sun) 20:25:08 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* 先輩から許可出ちゃった……。 本当に大丈夫かな〜〜と思いつつ、もうちょっとお話考えよ。 没案棄てなければよかった〜〜〜! (-174) 2022/08/21(Sun) 21:24:37 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「似合う、は初めて言われました。 ……頼りない印象の方が持たれやすいので」 こそばゆい気持ちになって眉が下がる。 ──遠くへ行った。 それが身に覚えのある言い方で。 でも確信なんてものはなかったから、どう反応するべきかを迷ってしまう。 揺らいだ内心は、機微に敏いあなたに悟られただろうか。 食器の立てる音だけが無感動だ。 「とても慕っていらっしゃったんですね」 消沈、という表現がここまで当てはまる状況もないだろう。 それくらいには参っているようだった。 それは確かなことだろうから、気遣わしげに言葉を掛ける。 「……もう、会えないくらいの遠くですか」 どちらともとれる表現を選んで並べて。 こういう曖昧さは、案外得意だった。 (-179) 2022/08/21(Sun) 22:08:09 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ>> ビアンカ そう。夜でしか生きられない二人の”Se”。 ありえない夢――ありえて欲しかった、夢。 だからいつも目覚めては、現実に帰って来ては、泣いていた 夢でなら、誰もが笑って過ごせるのに。 夢でなら、あなたに口癖なんて言わせずに済むのに。 しあわせで、ざんこくな、ゆめ―― 「……。」 空気に溶けるような声に、僅かに頷く。 すこし困ったような微笑を湛えて。 「……はい。待っています」 今度は確かに、頷く。 その時は、もっと色々作りましょうか。 材料も手間もかかりますが、とっておきのコース。 アレであなたお驚く顔を見てあげます 青い顔を、湛えた涙を、”次”の時は別の色に変えたくて。 遠く離れるあなたの門出を祝う計画を。 それが叶う事がないなんて思いもせずに―― [1/2] (-180) 2022/08/21(Sun) 22:30:52 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ「どうぞ召し上がれ」 この言葉もいつぶりだっけな、なんて思いながら あなたの食事を見守る。 少しでも、元気が戻ると良いのですが 次の料理に掛かる前に、またワインを傾ける女に とんでもない計画の話。 咳き込みそうになるのを何とか堪えて。 「それを私に言わないでくださいよ。 店総出で夜逃げだなんて、知れたら騒ぎですよ」 呆れた声と視線で返す。 下っ端でもマフィアの一員だ。 そんなことを看過するわけにはいかない。 「……多少なら、手伝いますよ。おいくら必要ですか?」 ――のに。 口をついて出るのはそんな言葉。 自分に対しても苦笑が漏れる。 少々”臨時収入”もありましたし、ね 一瞬の後ろめたい苦笑はすぐに隠して。 甘えられているなんて、頼られてるだなんて ちっとも気付かない女はいつもの通りに淡々と答える。 [2/2] (-181) 2022/08/21(Sun) 22:32:48 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 掛けられた優しい言葉に、口元に力が入る。 つい重い吐息をを零してから、 両手でホットミルクを包んで話し始めた。 「えぇ。尊敬できる方ですから。 まだ仕事に慣れない私を気遣ってくださり、 期待して成長を祈ってくださった。 素敵な方、でした」 カチャリ テーブルとカップの間で小さな音が鳴る。 動揺はそこまでに留めたけれども。 「……どう、でしょうか? 仕事柄、異動が多いですから。 案外、私も遠くないうちに あちらへ行くことになるかもしれません」 少し寂し気に微笑んだ。 この状況では明日なんて見えない。自分も―― ……その時、この青年には伝える方法はないだろう。 でも、それで良い。それで良いと、思う。 彼には普通の生活を、送って欲しいから。 ――私なんかと関わり合いのない世界で。 (-182) 2022/08/21(Sun) 22:54:49 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「それは……寂しく、なりますね」 もしも異動の真意が"想像した通り"であるならば少し羨ましい。 不躾な言葉は甘味と共に飲み込んだ。 代わりに吐き出されるのは思案げなため息。 「きっとヴィオレッタさんは、 先輩と同じ所へ行きたいのかもしれませんが。 ……自分はまだ、こうしてお話をしていたいです」 あなたの望みと自分の喜び。 どちらを優先するべきかなんてものは明白だった。 未練がましくなってしまうのは、 思いの外、孤独を受け入れ難かったからだ。 あなたがどこかで死んだって、いつも通りに日々は過ぎるのだろう。 家族の時ですらそうだった。 別れだけが平等だ。 死だけが身分のしがらみを取り払う。 「だから、」 でもそれで良いとは思いたくなかった。 「預けものを。」 いつかの離別を避けられないなら、悪あがきくらい許されるだろう。 「預けものを、頼んでも良いですか」 (-196) 2022/08/22(Mon) 0:19:08 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン あなたの溜息に、また小さく笑って。 「すぐに、というわけではないので、 そんなにしんみりとなさらないでください。 私の勤め先がどうなるかは上次第。 まだ決まっているわけではないですよ」 惜しんで貰えることは嬉しい、なんて本音は口にしない。 この人にとって、私はバーですれ違っただけの いつか記憶に埋もれてしまう女で良いのだから。 「……そうですね。 またあの方の下で働きたい、という気持ちはあります。 ですが、勝手はできませんから」 本音を見透かされているとは露にも思わず。 それらしい返事をする。 明るい世界にも暗い話はあるだろうに、それに気づかずに。 「……?預け物ですか?」 タルトを口に運んだフォークを持ったままに、首を傾けた。 (-292) 2022/08/22(Mon) 20:17:00 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタソロール下書きの合間の今日のレビューだよ、いえーい。 いえーいじゃないってば。今日も、推しが、推しが……。エン >>+0 >>+1 ビアンカさん……………………。 怪我の心配に行こうかな、とか お話中で不穏出しちゃったな、とか 思っている最中の吊りで呆然としました。 泣きました、本当に。 ちょくちょく書いてますが、最初から。 自己紹介ひとことからあなたが好きでした。 強いあなたも、甘えるあなたも、その在り方の美しさも。 今も好きです(お話くださりありがとうございます)。 ifがあったら『幸せにしたい』人。 >>+2 >>+3 >>+4 ヴェネリオさん。 絡みがなかったのもあって若干ぼんやりした印象ですが、 自己紹介ひとことが恰好良かったな〜、 と”ダメに見えて実は切れ者”な感じのイメージ。 その最後が…………とても、切ない……。 こういうの、弱いです。 >>+6 ハイパー生真面目マン リカルドさん。 スプシの段階からきっと好きだなーと思ってた。 やっぱり絡みはなかったけれど、 あなたの不器用さと真面目さが愛おしかったです。 (-307) 2022/08/22(Mon) 21:31:07 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタちょっと番外レビュー。 >>アウグスト様 勝手に性格描写しちゃった、てへ。てへではない。 The悪役の雰囲気。特に……思うところはない、かな。 >>クリスティーナさん 前も書いたきがするのですが、可愛いんですよ、設定が。 話してるの見たかったな〜〜。動いてるの見たかったな〜〜。 お散歩でレオくんひっぱり回されているのとか、 街を歩いている最中に可愛いものを見つけて 立ち止まるけれど、はっとして慌てて離れるのとか。 ……勝手に二次創作しない。ハイ >>フランさん 絶対死なないマン。 秘話に切り替わった時に若干どきどきしていました。 というか、この時点でバレているのを確信してた。 毎日お仕事RPしてるの、好きです。 何か闇抱えてて怖い。幸せになって。なりなさい。 >>エルネストさん 溜息つきがち苦労人のNo.2って美味しいですよね(?) 個人的には結構好きな設定です。 それもあって少しだけ使わせていただいている感じの。 >>ドナートさん 参謀型No.2?顔が良い。顔が!良い! リカルドさんもそうですが、 かっちり系のスーツ似合う人好きなんですよね。。 (-311) 2022/08/22(Mon) 21:43:49 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタえ?先輩のレビューシンプルだったのに ビアンカさんのレビューが濃くないかって? 先輩は……匿名で色々零してたので……。 それに、手加減していたので(?) 手加減なしで良いのですか?よーし! >>1:10 まずね、まずね。最初から眼鏡なし差分なのですよ。 完・全・に、不意を討たれました、最高です。恰好良い。 >>1:83 >>2:G3 これとかめさめさ可愛くないですか? 前にも書きましたが、成人男性×ぬいって新境地では? 最高では?可愛い、好き。 >>2:33 リカルドさんとの絡み。心の中でめっさ団扇振ってました。 推し×推し最高ですか?最っ高です。 サルヴァトーレさんやヴェルデくん、テンゴさん。 後ソロールのモブとのやりとりもそうなのですが 全部人懐っこさと穏やかさが出てて好きです。 >>4:+3 ちょくちょく書いてた手帳の内容が 此処で明かされるのずるくないですか?泣きました。 話の流れがあまりにあまりでしんどかったな〜〜。 完全にメンタル使い果たしてました。これが死アリの重さ。。 (-314) 2022/08/22(Mon) 22:03:07 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ先輩に関してはもう一つ。 最初、事務員予定にしていたのを 世界観を読み直してディーラーに変えたのですよね。 その時は気付かなかったのですが、先輩と被ってて。。 被り嫌がられるかな〜、どうしよう〜〜〜〜って思いながら、 同僚で既知打診したところあっさりの快諾。 しかも密かに後輩がいいな〜と思ってたら 先輩になってくださって……めさめさ嬉しかったです。 あと、呼び名も出来れば愛称で呼んで欲しいな〜、 と思ってのふんわり打診にもあっさりOK貰えて……。 これも実はめさめさ嬉しかったです。 片想いに関しては後輩OK貰った時点から考えてはいました。 ただ、出すかは……結構かなり迷いました。 (ほかの既知を見て)報われない恋は確定だったので。。 それでも強硬したのは……まぁ、抑えられなくて、つい。 ……一つ?既に三つでは?? 語りだすと止まらないのでここまでで!!!! (-316) 2022/08/22(Mon) 22:13:48 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「すぐに、でないのなら……安心できますが」 それらしい答えを飲み下しながら、思考を巡らせる。 届けるのが自分の仕事なのに。 たった二回しか時間を共にしたことがないのに。 どうかしている。 でも、お互いそうでなければ、出会うことすらなかっただろう。 だから最後まで、どうかしたままでいてやるべきだ。 きっとこれが、青年にとって最初で最後の賭け事だ。 明るい世界にも暗い話があるのなら、 闇の中に光を灯しても良い筈だ。 それがマッチ売りの火になるか、幾星霜と続く星灯りになるかは受け取り手に委ねられているのだろう。 だから願いを 掛けよう 。胸ポケットに、手を伸ばす。 頼りないお兄ちゃんにとってきみは。 バーですれ違っただけの女じゃなくて、大好きな妹を一瞬でも思い出させてくれた可愛い人だ。 (1/2) (-328) 2022/08/22(Mon) 22:48:42 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタカフェの明かりに照らされて、差し出した手の中の預け物が露わになる。 繊細なチェーンの先。 エメラルドがひし形のプレートに嵌められている。 裏には Nina と彫られた刻印が見えるだろう。 ひっそりと刻まれたそれに気づくかもしれないし、気づかないかもしれない。 どちらにせよ、今それは重要ではなかった。 「幸運の御守りです」 「また、 会える ように」きみの大好きな先輩と。 おれの話したいきみと。 あなたが少しでも長く、幸運と共に無事でいられるように。 預けもの、なんて言ってみたけれど 本当は返してもらうつもりなんて更々ない。 「……ずっと持っていてください。 いつか 遠く へ行くときも、一緒に持っていってください」いつか向こうで会ったときが、それを返してもらうときだ。 できれば、遅ければ遅いほど良い。 いつ来るか判らない別れが来るまでは、またねを続けよう。 あなたにしてあげられることなんて、それくらいが精々だ。 それくらいはしてあげたかった。 (2/2) (-329) 2022/08/22(Mon) 22:49:33 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* えーーーー!これ、受け取らないの、アリ? なし……だよ、ねぇ……。。 でも、受け取ったら……。。 重い、重いよ!!!! なるほど、先輩の気持ちがちょっと、分かりました。苦しい。 (-338) 2022/08/22(Mon) 23:09:07 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ一夜の夢を見せる。 そんなロマンチックな言葉を、女はめったに口にしなかった。 娼婦という職業にある種の誇りをもち、 春を鬻ぐことで生きて、 そして自らを嫌悪する。 矛盾だらけの夢は、そんな彼女の――あるいはあなたの――生き様のようであった。 「……ん」 あなたの微笑と頷きに、吐息のような声が漏れて。 ビアンカは、唇をゆがめた。 ゆがめたようにしか、見えなかった。 ――なんと下手くそな笑顔だろう。 曲がりなりにも男を蠱惑することを生業とするものが浮かべていい顔ではなかった。 けれど、あなたの前で、ビアンカはそのようにして微笑うのだ。 今日の彼女は素直だ。 ぞろりとした布を幾程纏っても、メイクを肌に塗り重ねたても、隠せないものがある。 あなたの胸中を、夢のような計画を知ってか知らずか。 笑顔めいたできそこないの表情を浮かべながら、ビアンカは目の前で掌を開いたり、閉じたりしている。 酒精を含んだにも関わらず、その指先は真っ白いままだった。 ↓[1/2] (-375) 2022/08/23(Tue) 4:13:38 |
【秘】 墓場鳥 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ↓ 「だあって、現実的に考えたらそれしかないでしょ? うちの会社は国外の伝手が弱いからさあ」 濡れた唇の前で匙を無作法に揺らしながら、非現実的な話を語る。 籠の鳥が空を望むのは、道理に合わないことだ。 誰しもが持っているありきたりの現実すらも 決して叶わない夢になる。 たとえこの食卓がどれほど和やかで温かくとも、 女たちが生きているのは、そういう場所だった。 「……お金は平気。 って、言いたいトコだけど、…… ………。 ……………ガキひとり、 大学にいれるのって、いくらかかるか、ってわかる? 」ああ、これは非現実的だ。 叶うはずのない話を、彼女はしたいのだ。 [2/2] (-376) 2022/08/23(Tue) 4:14:06 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* あのね。すき。 そういうの、めさめさ刺さります。 素直じゃない家族への愛情って、もう、もう!! そんなのチラ見せされたらもう!!!! 自分にしか見せない表情っていうのも、そそりますよね。 ぞくぞくします。最高です。 (-384) 2022/08/23(Tue) 9:28:47 |
【独】 エースオブ―― ヴィオレッタ/* ソニーさんも苦しんでるっぽいな〜〜。 止めてあげるべきだったのかな……。 命を握るって怖いですね、めさめさ悩む。 悩むのも嫌いじゃないのが困るところですが。 (-385) 2022/08/23(Tue) 9:34:39 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン あなたのそんな覚悟には気付かずに。 あなたのそんな想いにも気付かずに。 フォークを置いて、手の中の鎖へ手を伸ばす。 しゃら、と小さな音を立ててネックレスを持ち上げて、 困ったように、笑う。 「素敵なお守り、ですね。 ですが……少々。受け取り辛いですね」 二度。そうたったの二度だ。彼と話したのは。 礼として受け取るには重すぎて、 想いとして受け取ることはできない。 くるくると回る翠玉。 その裏に刻まれた名は、自分のものではない。 それを見て小さく頷く。 ……私を誰かと重ねたのですね、きっと 苦笑とも溜息ともつかない吐息を零して、 そっとあなたの手の中に戻した。 「こちらはあなたの大切な方へ、差し上げてください。 今でなくても、いつか」 鎖を零した手をあなたの手に重ね、微笑む。 今度はあなたへの気遣いと感謝を込めた笑みには 僅かな寂しさの色が混じっていた。 (-444) 2022/08/23(Tue) 19:50:55 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ>> ビアンカ 一夜の夢を見せる。 そんな騙し文句を、女はよく口にした。 ディーラーはそうやって客に夢を見せ、 客から夢を奪う仕事だ。 そう、見せられるのは一時の夢だけ。 いくら己の仕事に誇りを持っていても、 夢破れて去る背中を見送るのは、いつになっても苦しかった。 だから目の前の女にだけ、その言葉を零していた。 自らを嫌悪して、嘲る様に。 くすり、小さく笑いを零す。 ヴィオレッタはその下手な笑い方が、好きだ。 男には決して見せない微笑み。 そこにあなたの”ほんとう”を見た気になって。 いつもは少しずつしか見れないあなたの素直。 今日はそれがたくさん見れることに、 少し驚いて、楽しくて、とても嬉しくて。 だから、見逃してしまったのかもしれない。 助けを求めるサインなんて、たくさんあったのに―― [1/2] (-460) 2022/08/23(Tue) 20:47:43 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 墓場鳥 ビアンカ「そこは否定しませんけれどね」 少々のお行儀の悪さを咎める事はなく、ただ頷く。 ノッテのような伝手があれば、違ったのかもしれない。 でも、それは逃がしてあげられないということで―― だから、アルバが外は弱かったのは、良かったのだろう。 自分が逃げられないからこそ。 逃げる事をとっくに諦めていたたからこそ、 せめてこの美しい鳥には空で自由を得て欲しかった。 似た者同士の、でも抗い続けるあなたにこそ。 言い淀んだ答えの続きを待たずに、 オムレツを切り分けて、小さく口を開く。 ぽとり 手元の皿にケチャップが落ちた。 それにも気付かずに、口へとオムレツのかけらを運ぶ。 数度の咀嚼は口の端が緩んだままで。 「料理学校ならわかるのですが、大学ですか。 正直なところ、総額は分かりません。 ……が、入学費用くらいなら、工面できると思いますよ」 にまにまと緩んだままの口元を傾けたワイングラスで隠す。 水面に映りこんだ緑の瞳も楽し気に細められていた。 [2/2] (-465) 2022/08/23(Tue) 20:52:26 |
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