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【雲】 妖もどき 辰沙……いただきます。 [ 目の前、ちょうど向かい合うように 座った彼女に倣うように一礼してから箸を取る。] …うん。 [ 一口、味噌汁を啜って小さく頷いた。 彼女の作るご飯は美味しい。 思えば小さな頃…それこそ、初めて出逢った頃から、 彼女は料理が上手で。 …その意味を、あの頃の僕は深く考えたな、なんて。 そんなことがふと脳裏をよぎる。 ] ……、あたたかくて、おいしい。 [ ぽつりと呟く。] …。 (D0) 2022/09/17(Sat) 23:43:01 |
【雲】 妖もどき 辰沙……それは、大丈夫なの? 何か言われない? [ 一緒にいられて嬉しいという気持ちより 寧ろ心配のほうが多かった。 今年の春に彼女が入学したこの学園は、 全国から選りすぐりの退魔家系や特殊な能力、 得意な体質を持つ者たちが集められた 闇に巣食う者たちを狩る、退魔のエキスパート集団。 そんな中にあって、彼女の立場というものは 実のところかなり難しい立ち位置だった。 先程彼女が口にした、親しい友人がいないというのも そのあたりの彼女の事情を如実に表現したものだった。 ] (D3) 2022/09/17(Sat) 23:44:42 |
【雲】 妖もどき 辰沙……。 [ 彼女に、友人が――普通に友達と呼べる存在がいないのは、 ほぼほぼ間違いなく自分のせいだ。 だが、同時に自分がいないのならば。 ―――…学校に通ったり料理や裁縫をするような 今の生活を、彼女が行うことは難しかっただろう。 彼女が『普通』とは言わずとも それなりに人間的な生活ができているのは 他の誰でもない、彼女の『保護者』のおかげなのだから。 ―――なんてことを、考えていれば。 ] (D4) 2022/09/17(Sat) 23:47:16 |
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