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【神】 不運 フカワ「ナツメさんにいれた理由ですか? 話し合いの結果で、誰にいれるかが俺のなかで決まらなかったのでくじを引きました」 暫し桃色の髪の少女のことを考えていた。 彼女と個人的に話した僅かな時間が妙に忘れられない。 ぼんやりとしていれば、名を呼ばれて顔をあげた。 問いかけられたことに、ああ、と小さく声を落としてから悪びれもなく告げただろう。 (G5) 2022/02/26(Sat) 21:55:55 |
【神】 不運 フカワ「ヒメノさんに先日から票を頼まれていました。 私に投票をしないで欲しい と」「他にも積極的に裏でなにかやり取りをしている人でもいるのではないかと思っていたんですが……。 そんなことはありませんでしたね」 (G7) 2022/02/26(Sat) 21:59:08 |
【神】 不運 フカワ「詳細に言えば、投票に至るまでの皆さんへの印象が平等でした。 あんなに将来の夢を話してもらって、立候補までしてもらった上でです」 場を乱しているようで、すみませんと言葉では言いつつ。 ほとんどがカミクズに入れている様子を不思議そうにしながら眺めている。 「くじでヒメノさんの名前が出たら入れるつもりではあったので、一度彼女に告げてしまった宣言を破ることになくてよかったです。 いい言い訳が、見つけられなかったと思います」 (G11) 2022/02/26(Sat) 22:07:42 |
【神】 不運 フカワ「……俺、しばらく決まりそうにありませんから先に票を提示して良いですか? 明日も同じことをいうのは、ちょっと」 ハナサキや他の反応に我関せず。 古典的なハテナボックスのようなものを出して名を書いた紙を一枚一枚いれていく。 その間に挟まれたエノの発言に、ふと手を止めた。 「2回目の人がいる限り……? 面白い考え方するんですね、二人選ばれることに疑問を持ったことありませんでした」 (G15) 2022/02/26(Sat) 22:20:49 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「可愛いんだ、俺。」 「別に、鳥籠の中に入れられてたって良いんだ。」 「ただ、檻の中に入って欲しいだけ。」 自由になりたいわけじゃない。 不自由なんだと思われたくないだけ。 でも、少し見方を変えてもらえるなら。 金持ちの息子ではなく、エノを見てくれるなら。 やはりそれは、嬉しい事に違いない。 「兄妹とそんなに話すこともないからね、尚更に。」 「ん、写真みせて。どんな顔かな。」 わくわく、と言った様子は、はたから見ても楽し気だ。 青年は、どんな所でも楽しめる普通の感性をしている。 普通じゃないと、決めつけられてるだけ。 タン塩、と呟いて復唱しながら、それに箸をつける。 焼けたそれを口に含んで……これが、君の好きな味。 歯ごたえがあって、少し塩味があって…… 「………美味しいね。」 耳元でそう囁いて、小さく笑った。 (-12) 2022/02/26(Sat) 22:21:06 |
【神】 不運 フカワ「……二回目の人のための、予備だなんて言い方を昨日はしましたよね。 でも今の言い方では、まるで彼らがいなくなれば選ばれる人が減るような言い分に聞こえたんです」 案の定ただ疑問に浮かんだことを口に出した。 当たり前のこと過ぎて頭に浮かばなかったことだったから。 (G23) 2022/02/26(Sat) 22:31:29 |
【神】 不運 フカワ「契約書で告げてはいけない等と書かれているだけで全員二度目かもしれないので探すのは得策ではないですし、晒し上げもしたくないですけどね。 二度目の人が決めてるというのも本当なのかわからないです、もし見つけることができたら聞いてみようと思います。守秘義務の場合は仕方がありません」 そういう視点もあるかもしれない、そう思っただけだ。 ペラリ、自分の名前を箱にいれてから手を突っ込んで紙を混ぜ考え込んでいる。 やはり誰に票をいれるかを決める決定打は訪れていない。 (G26) 2022/02/26(Sat) 22:38:40 |
フカワは、<<ナツメ>>whoの名前を引いた。 (a5) 2022/02/26(Sat) 22:39:43 |
【神】 不運 フカワ「ツルギさんの真似をするわけではありませんが」 丁寧に書ききってからナツメの方を向く。 そして一瞬だけ、ハナサキの方をみて目を伏せた。 「……誰かにいれようと、逆に入れないと決めるほど心を動かされました? 生かしてあげたいと、心から支えたくなるような方ができましたか。 そうであれば、教えて下さい。 強いて言えば当人以外の言葉、……他薦が一番受け取りやすいです。 票をいれるのはしばらく後にしておきますね」 (G31) 2022/02/26(Sat) 22:59:22 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワテキストメッセージの着信。 『今後くじで票を決めるなら』 ややあって続き。 『ナツメさんが出たら私にしてください』 それだけ。 (-26) 2022/02/26(Sat) 23:25:22 |
フカワは、端末を見て、ええ……。 (a6) 2022/02/26(Sat) 23:28:07 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『その通り!……と言いたいんですが、もう表で堂々とナツメさんって言ってしまいましたし私が目立ちすぎるのも……どうなんだろう……』 迷って言う様子でした、が。 『ナツメさんがあぁ言ってますし、次回からでお願いします!』 明日にどうなっているか分かりませんが。 (-35) 2022/02/27(Sun) 0:08:04 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ耳元で囁かれると、ぞくりとする。 よかった、と溢しながら端末をいじれば一枚の写真を広げて見せた。 運転免許証のような写真だが、今目の前にいる子の姿が成長したような、なんとも言えない大人の姿をしていただろう。 「聞けば 聞くほど、俺もそんな一緒の檻に人がほしかったような……そうでもない気がしています。 友達が少なかったから、そう思うのかもしれません」 耳元を押さえて、深呼吸をした。 肉は焼き続けるが二人で多食いでもない、山にはならず適度にそれは積み重なっていく。 付け合わせの野菜はキャベツが好きで、玉ねぎは弟に譲ってばかりだったとか。 母親はカルビが好きで家ではそればっかりだっただとか。 「そう、だ、食べてるから平気ですか……? 寒いところ嫌そうだった、から……体調悪くなったら教えてください」 そんな男はぼろっと、首筋に絆創膏が増えているのがわかるだろう。そばで香りを嗅げば湿布の匂いもする。 (-47) 2022/02/27(Sun) 1:38:22 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「俺は、犯罪の重さはここでは関係なくて……。 親が人殺しの罪を押し付けてきても同じことを悩んだと思うんです」 「かばうと同時に、親という犯罪者を放置することを許すことになって。 この制度への歪みを生むことになるでしょう。 なにが、俺のためになるかなんてわかりはしない。俺はおいていかれて、……空虚なまま」 「ただ不思議と」 足を止めて小さく息を吸う。 かなりさまざまを他人事のようにいっていた男がこの言葉だけは強く言い切った。 「 また会いたいと思いません。 好きだった彼らのこと、そんなにも嫌いになってしまったなんだなって、思います」 「こういうのが後悔、になるのかもしれませんね。 悔いがない人生を送れたらよかった。 あ……長話に付き合わせてすみません」 (-50) 2022/02/27(Sun) 1:56:48 |
【神】 不運 フカワ「ムカつく、おかしなことを言いますね。 選んだのは俺たちではないのに。 元からここの社会に選ばれていて、容赦なくとられてもおかしくないのに。 悪趣味で話をさせられているとも考えないんですか?」 「……平等性は必要ないのでしょうか。 俺はここで話す意義すら何も理解できませんよ。 だから一つ一つ行動に示しています。 お涙ちょうだいのドキュメンタリーを流されて救うべきだなんて、神や仏にでもなっているつもりですか。 俺達は同じ立場の健常者ですよね。 話したって、救われるべき命という形に答えなんてでません。わかりきっているじゃないですか。 アクタさんも人に言われて票を入れてるのに、それを自分の意思で選んだことと思っているんですね」 (G50) 2022/02/27(Sun) 2:05:55 |
【神】 不運 フカワ「すみません、さすがに言い過ぎましたか? 自分にいれないことだけ は選択していましたね」深々と頭を下げて謝罪をする。 言葉を読み取るのは難しい。 全く価値観もちがう上に自分の生きることしか考えていない人間の価値観は、どうやって作られたのかが難しいからだ。 「カミクズさんに言われてその票にする方がよっぽど自分の意見がないのだなと思っていますよ。 なにも悪いことだなんて思っていません。 楽に、なりましたからね。 人を選ばなくてすんで。 極論、他の人を選んだとしてカミクズさんが死にたいのならここで死ねば自動的に臓器提供者にはなれたじゃないですか。 殺してあげたいから、選ぶって人何人いたんでしょうね。 真意は聞くまでわかりませんし、知る必要もありません。 俺はここの誰にも死んでほしくありませんから……」 (G51) 2022/02/27(Sun) 2:20:50 |
【神】 不運 フカワ「え……」 「ははっ……ははは」 乾いたようなそれでいて異様な声。 裁判所には似合わない音が響きわたった。 「アクタ、さんは。 聞いていてくれたんですね」 俺の話を聞いてくれている。 影響されて、そして理解ができないという。 「わからないことを、俺と同じようにわからず怒ってくれて。その上で選んでくれたんですよね。 ようやくあなたのしたことで、わかることが、ありました」 自分の名前を書かれること に、ここまでしっくり来たということは。俺は、 自分自身の行動が反感を覚えられる内容だとわかっていた ことになる。「俺がおかしいことが、またひとつわかった気がします。どうしましょう、嬉しくて」 口許手を当てて変な声が漏れそうになるのを押さえ肩を揺らして笑う。 「変えたくなってきました、投票」 (G54) 2022/02/27(Sun) 6:44:13 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ抵抗なく抱き締められたあと、しばらく沈黙をしていた。 言葉ではなく、反応の仕方がわからなくなっていたからだ。 「……お酒を飲んでみたいと思った理由は」 「比較的に美味しく、人を狂わせることもあったと書いてあったからです」 重たい言葉をのせられ抱き締められているのに、ひどく他人事のように言葉を重ねた。 ちょっと、暖かい。こんなこと、妹に泣きつかれたとき以来だった。 「煙草が吸いたい理由……。 なんで あんなもの が、一部で好かれて必要とされているのか。知りたくて」この発言のなかには生活から離れているはずの煙草に対する嫌悪や異常がやけに目立っている。 (-63) 2022/02/27(Sun) 8:34:05 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ傍にいてあげる、どんな時も、向けられる度に訪れる違和感にゆっくりと凭れた。 「生きていてくれてよかった、ですか。 どういたしまして、俺も」 「生きたことだけは、 外からでも中からでも称賛されそうで よかったです。無駄死ににはならない、かな」 しばらくそのままの姿勢でいればぽつぽつと会話が減っていくのがみられる。 何故かと様子を見れば船をこぐように頭がぐらついていてとても眠そうな姿だ。 夜の間なにかをずっとしていたのだろうか、昼前にもここを準備していたのもあるだろう。 「上葛さん、……当たり前だったんです。 暖かいご飯に、暖かい家が。 それって、生きていてよかったって言えるのか、俺はまだわからないんです。 あなたが嫌だったこと、……いくらでも、教えて下さい。逆のことできるかも、しれませんし……」 そんなことを呟きながら、物騒な斧とあなたの腕のなかで瞳を閉じ始めた。 (-64) 2022/02/27(Sun) 8:35:32 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ合議の間にウィンドウメッセージが浮かび上がる。 『話し合い今夜にしますか? 時間とれるようにしますが そちらもなにか用事があれば 最悪文字でも構いません』 (-65) 2022/02/27(Sun) 8:41:47 |
【神】 不運 フカワ「身勝手、なんですかね……。 どちらかというと俺の方が……そうみたいですが」 なにか軋轢を産む行為に思えるそれを、身勝手という言葉ではまだくくれない。 誰もその答えを出してはくれないのだ。 場はランダムで決める意思を見せる者が数名、名指しがいくつか、……話し合いはほぼ平行線だろう。 「……こうして選ぶ理由、そう、ですか」 瞬きを数度。浅く深呼吸をして心音を確認すると、わずかに早くなっているのを感じた。 漸く見えてきた、皆がこの合議をどう使おうとしているのかを。 「ここにいる理由は、お話ししませんでしたか? はじめから、ここにいる理由は、 この話し合いをする意味を見つけるため、です」 (G60) 2022/02/27(Sun) 10:20:24 |
【神】 不運 フカワ「まだ理解ができていないんです。 俺が口から出した言葉に賛同がないように。 判断材料としてとるに足るのか 実感が湧く感覚を自分も味わってみたくて。 もしくは、その二度目の人に聞きたいです。 どの意見を参考に、判断ができたのか」 「立っていなければ、話は出来ませんよね? 全部聞いています、最初から最後まで。 そして俺は自分が黙ってばかりの話し合いに意味があるとは思いませんでしたから、思い付いたことを口に出しています。 こ、……答えになったでしょうか」 (G61) 2022/02/27(Sun) 10:21:50 |
【神】 不運 フカワ>>G59 アクタ 「え……アクタさんにですか? そんなことはいっていませんよ、心配しないでください。 俺があなたに票をいれる理由はありませんから」 「けれど、この短期間で ナツメさんにいれない理由はできそうなんです 」「でも皆さんの前で一度いってしまったことなので覆すのはまた説明が面倒になりそうだと思い考えています。 同じように選ぶ人も増えましたから公平性に欠けますよね?」 困ったようにその表情を見返す瞳に、憐れみも、悲しみも、怒りも見えない。ただ男の思考を埋めるものは、人を気遣う方法がわからない、それにつきた。 「……アクタさんが人の事情を気にする方だったか忘れてしまって。 だから、今は言いませんが……。 あまり思い詰めないでください。 怖がらせてすみませんでした」 (G62) 2022/02/27(Sun) 10:35:18 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ少しの時間をかけてあなたにメッセージが送られてくる。 一つ一つ文章は小分けで、言葉を考えているのがうかがえるだろう。 『あの、本当に票はいれるつもりはないんです』 『ですが不安にさせてしまったのは、俺のせいですよね』 『一番はじめにいった通り』 『票をいれたからといって殺しただなんて思いません。 俺は、恨みませんから。 恨まれたかったら殴りに来てください、いたいのは苦手です』 『信じられなくなったら聞いてください。 話せる限りのことは話そうと思います』 『それでも』 誰かに言われた言葉だ。 広場でも、また別の場所でも。 その気がなくとも人は傷つき、涙を溢す。 それがわからない欠陥品は、本当は黙っているべきなのだけれど。 『口を開く度にあなたを傷つけることになるのは 気になるみたいなので、気を付けようと思います』 (-69) 2022/02/27(Sun) 10:48:16 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『せっかくですし、直接会って話したいですね。合議の後、人と会う予定はあるんですけど…その後ならフリーです。』 文脈的に、君は直接会って話したいのだと判断して。 それに君は俺に比べれば表情が豊かだし、そこから伝わるニュアンスもあるだろうから。 『場所はどうしましょうか。車あるから遠くてもいいですよ。』 (-71) 2022/02/27(Sun) 11:11:45 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『なんだそれ』 まずは君に、そんなメッセージが届く。 それから、暫く間が開いて。──長考しているのだ。 君の言葉に、どう返すべきか。 考える。考えて、きちんと自分の意思を伝えたいから。 頭に血ののぼった議論ではなく、文字で。 ▽ (-77) 2022/02/27(Sun) 11:40:13 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「車があるから遠くで良い……爆走するから?」 運転の癖は一日二日では変わらないだろう。 『それじゃあ、どうせなら自然がある場所だと俺は好きみたいで。適度な時間に待ち合わせましょう。 俺もなんだか』 『その』 小刻みにメッセージが送られてくる。 『会ってからで』 何かあったらしい。 都合は合わせて、フカワもどうにか 拘束されないように 出てくるそうで。また深夜か早朝のドライブにはなりそうだろう。 /*置きになるため始点はいつはじめても問題ありません。よろしくお願いします (-79) 2022/02/27(Sun) 11:45:16 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『僕は』 『この票は殺意だと思うし 恨む』 君とはきっと、永遠に分かり合えない。 ……けれどこうして、言葉を交わす事は出来る。 思い詰めていたこと。 怖がっていたこと。 自らの無意識下のそれを、君が指摘してくれたように 不理解同士なりの、落とし所があるんじゃないか、と。 君へ、文字を投げるのだ。 『正直、』 『お前いちばん意味分からないし 嫌いだ ちょっとぐらいはほんとに死ねって思ってる』 『けど こんな風にメッセージくれるから 今、お前に対する見方が変わって』 『悪い奴じゃないのかもなって ちょっとだけ思った。だから』 『死ねって言ってごめん』 『僕も、お前を傷付けたい訳じゃない 言葉に気を付ける。』 (-84) 2022/02/27(Sun) 12:03:24 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ肩に頭を置きながら、君の写真を覗き込む。 今と似た顔立ちの、でもやはり少し違う顔。 「微妙な表情してる。」 くすり、と小さく笑う声も、やはり耳元で。 結構かっこいい顔立ちだね、なんて品評を。 「君も同じような気持ちだったなら嬉しいよ。」 「2人で同じ檻に入って、どこにも飛べないまま朽ちるような関係が」 「きっと俺は、好きなんだろうな。」 未来を望まない。その先に何が起こるかわからないから。 最も理解してくれる人が一人現れたら。 そこで全てを終わらせたいと思ってる。 「…………?フカワくん」 「なんか怪我してる?平気?」 俺は、今は大丈夫だよ、冷え性だけどね、と。 今はまだポカポカの指を、君の手に搦めた。 (-85) 2022/02/27(Sun) 12:05:09 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『じゃあ夜明け前に。寮の前に車停めときます。』 何かがあったのは明白だ。裁判場での様子を見ていたら、何となく、対人トラブルがあってもおかしくないと。 それは自分も同じことだけど。 ………そして夜と夜明けの間、まだ空が白む前。深夜と早朝の間くらい。 寮の前に、エンジンをかけたままの軽トラが停まっていた。 運転席には青年がいた。ドアのカギは開いているから、助手席に乗るなら簡単だ。 (-90) 2022/02/27(Sun) 12:20:36 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『……謝られるのって、意味がないと思っていたんですが。 なんだか、身に染みますね。 恨まれてるのに、嬉しいんですよ俺』 被虐趣味でも、なんでもなく。 ただ一人の、気にくわない人間としてみられた事実が、エキストラではないことを知らしめる。 『これまでのあなたをみていて、お世辞でも綺麗事でもなく。 信用ができるって感じがします』 『傷付きは、しません。 心が麻痺してるだとかそんな理由ではなくて。 一番辛い思いはここに来る前にしてきました。 死ねと言われたのも、二度目です』 『俺の死を望む人が、 国の制度と、貴方達だけじゃないことが 一番辛くて。 それ以外が構わなくなってしまったんです』 皆にとってフカワという男がわからないように、フカワにとっても自分という存在が空虚だ。 そして、ほぼ話が閉められようとしている空気になれば、ふたたび彼からのメッセージがやって来た。 (-95) 2022/02/27(Sun) 12:44:49 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『だから』 『もし、臓器提供者がギリギリで』 『あなたが選ばれて、俺が無事だったとき』 『立場を変わることを受け入れても良いんです。 でも、貴方が他の人から非難を受けるのはみたくないですから。 平等性が欠かれたこの事を、簡単に口に出せる日はないでしょう』 (-96) 2022/02/27(Sun) 12:46:49 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『そうか 僕は お前の事は信用出来ないな』 『嫌いとかじゃなくて 平気で裏切られそうだから。』 君の過去、経験、そうして僅かな感情。 空虚な君を理解するには、きっと時間が足りないから 今はこうして、文字列を視線で追い掛けるだけ。 ……君を知らない癖に、知った風に慰めの言葉を掛けるのは 違う、とぼんやり思うから。 画面の向こう側で、君の事を考えて、想像して 辛いな、と、誰にも言わずに言葉を秘めた。 そうして、端末を置こうとした刹那。 続く君からのメッセージ。 ▽ (-100) 2022/02/27(Sun) 13:13:42 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『えっと』 そうして、また、間が開いて。 『考えとく』 君を犠牲にして、自分が死なずに済む、 本当に都合の良い例え話。 そんなこと言うな、とか 結果は受け入れるよ、とか かっこつけた言葉は幾つか浮かぶけれど そのどれもが自分の言葉ではないから、文字にはしなかった。 『お前の事、思ってたより 嫌いじゃなかったかも』 『代わりに死ぬ覚悟してくれてるから とかじゃなくてね』 『変な奴だけど 悪い奴では無い 知れてよかった ありがとう』 そうして、身勝手に。 男は再び、スマホ端末を手中から離した。 (-102) 2022/02/27(Sun) 13:18:12 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「笑い方わからなくて……。 近所の奥さんたちに、もっとシャキッとしなとか……鍛えなさいよとか、言われてました」 檻のなかで朽ちる関係、ああ不思議な響きだ。 「飛びたいって、言わないんだ。 理解したあとも終わりの物語で……。 不思議だ、……でも、しっくりくる」 ふと嫌だと思わなかったのは……これまでの境遇などではなく、 己には帰る場所がないからだった。 本心を告げていないのに、嫌なところだけは噛み合ってしまっていることに、まだ気づいていない。 「ああ、これはバイクで事故を起こして。 大怪我はしてないです、もう一人はしましたけど。 心配、しましたか?」 (-105) 2022/02/27(Sun) 13:30:07 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「これが、あのときの」 暴走軽トラ。観光地に来た気分で荷台をみたりしたあとなぜか車体の下を覗いてから助手席へと向かった。 「こんばんは、なんだか久しぶりの気分です。 さっきまで会っていたのに…… 色々なこと起こりすぎちゃって 」暗にあなたと大事を起こすつもりはないと言っているのだが、起きるときは起きるだろう。 なんとなく、少なくとも、生き延びる理由はできていそうだからだ。 「……投票面白いことになりましたね。 ハナサキさんは予想通りだったんですけど」 「カミクズさんと、違った……。 人間としての善性が見えて、すごいです」 (-107) 2022/02/27(Sun) 13:42:41 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「…そうですか。 僕は……興味がなかったから、わからないな…」 暫しの沈黙ののち、他人事のような言葉と、滲む嫌悪感。 それらの前提にあるものも、今の自分にはまだわからない。 上葛という人間は、嗜好品に対してはひどく無関心だ。 好きも嫌いも、良いも悪いも印象が無い。本当の他人事。 何なら食事だってただ億劫だと思っている。 それでも、きみがなぜそのように思って、 そしてそれらに触れた時、何を思うのかは知りたいと思う。 独善的でただ重たいばかりの感情論。 人にだけ向けるそれが、いつも諦念の底に沈んでいる。 「でも…多分、その人にとっては必要なんでしょうね。 最初はそうでなくとも、いつからかそうなっていて…」 実際の所は、多分。 アルコールの齎す酩酊に逃避する事が容易にできる国なら。 きっと自分もそうしていたんだろう。それは否めない。 でも、この国はそうではない。 わざわざ手を伸ばすほど心が元気でもなかった。それだけの話。 (-110) 2022/02/27(Sun) 13:53:58 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……称賛、なんかじゃないですよ。 ただ、僕が、こうして生きている間に会えてよかった。 そんな自分勝手な喜び…」 もっと早くに会えていたら、或いは。 「…邦幸さん…眠い、ですか?」 今更どうにもならない考えを、頭の隅へ追い遣って。 徐々に途切れ始める会話に、 ふと様子を見れば随分と眠そうにしている事に気が付いた。 「ここで寝るのは……どうしよう、かな」 うつらうつらとする身体を抱きかかえたまま、 勝手も知らない部屋の中を見渡した。 寝具があればそちらへ移動させるけど、無ければ仕方ない。 少し身体は痛むだろうけど、人は床でも眠れるものだ。 それから、ほんの少し迷った後。 でも、今だけは、いいかなと思って。 毛布を出して、広げて、髪を解いて。 同じ床に横たわったあなたの身体に、再度腕を回した。 疲れたあなたが極力身体を痛めてしまわないように。 誰かと一緒に寝るのは、随分久し振りの事だと思う。 それから、薬に頼らず眠りに落ちるのも。 なんでそんな事しようと思ったんだろう。何となく。 (-111) 2022/02/27(Sun) 13:55:02 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「………僕が、一番いやだったことは」 眠りに落ちる、その間際。 「生きていて欲しいと思った人が。 他の誰かの為にと死んでしまうことですよ……」 小さく、でも重く、切実で、血を吐くような。 そんな独白が、随分静かになった部屋に、ぽつり。 (-112) 2022/02/27(Sun) 13:55:52 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「確かに、言われてそう。」 「俺もでも、あんまり分からないや、笑い方。」 鍛えたら笑えるようになるのだろうか? 笑いの道も大変なんだな、なんて。 そんなどうでもいいことも、割と考える。 ずっと、翼が動かないことを望んでる。 「人は変わるものだから」 「理解出来ても、時が経てば相手が、あるいは自分が変わって、理解できなくなる。」 「それに比べれば、死は永遠にそのままでいいなって。」 「……カミクズくんが、そんなことを言っててね。納得した。」 「だから、俺もそうなりたいなって。」 あれはどちらかと言えば、自分の言葉を噛み砕いてくれたもので、彼の望みとかでは無かっただろうけど。 兎にも角にも、あぁ、いいな、と思ったのだ。 汽水のような関係がどうしようもなく続いていく。 「心配……うーん」 「やんちゃだなって思った。」 「でも、怪我はあんま無い方が嬉しいかも。」 「寄りかかる時に痛そうだから。」 (-115) 2022/02/27(Sun) 14:03:35 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「フカワさん、人気そうですもんね。色々と。」 暗に言動を客観的に見た感想と、君に特別な興味を持っていないことを告げる。 生き延びる理由はできていない。生き延びた後の目的はできたけれど。 死ぬことになったら、俺たちは大きなものに認められなかったというだけだ。 生死のどちらが目的でも、決して足掻いてはいけない。それでは得られない。 「んー…俺は予想通りかなと。自分に票を入れる人がいそうだなと思っていましたし、それはナツメかハナサキさんかフカワさんかなと。」 この空間に来て最初に送った三件のメッセージ。自分と同じ位置に丸をつけた人に向けたそれは、全て同じ返答だった。 シフトレバーを操作すると、アクセルを軽く踏んだ。後輩ならばともかく、歳上であろう人を助手席に乗せているならなるべく丁寧な運転をする。 「ナツメみたいなタイプは流れに逆らわないから、カミクズさんに入れると思ってました。だから今回がちょっと気になりますね。 中でも一番可能性がありそうなのは、積極的な理由でハナサキさん。…フカワさんが言ったように、カミクズさんとは違った善性って言うんですかね。」 自然の多い場所を頭の中で探しながら、考えていたことを連ねていく。 「フカワさんは……思ったよりもフラットに自分の命を考えていたので、以前聞いた話にも説得力を感じました。」 (-118) 2022/02/27(Sun) 14:10:31 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ【1日目・ブランコの帰り道】 「…………」 犯罪の重さは関係ないとあなたは言った。 人殺しの罪だったとしても、同じだと。 罪ではなく、人を。かばうということだと、少女は思った。 あなたは、悩んでいると言った。 犯罪者を放置。制度への歪み。 これってそんなスケールの大きい話なのかなと、少女は思った。 あなたは家族をもう、好きではないのだと言った。 また会いたいと、思わないから。 「……。 それって―― 」遅れて立ち止まった数歩分の距離を開けて、少女は呟く。 それは、思わず発したふうの声で。 そこに続く言葉は、うまく見つけられない様子で。 (-120) 2022/02/27(Sun) 14:17:18 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ ゆるゆると首を振って、ううん、何でも。 「大事な話なんだから、ちょっとくらい。 長くなって当然じゃないですか? ……でも、あの。他のことにはもやもやしたけど」 話の長さとかじゃなくて、もっと他のこと。 でも、今は言いません。 完了形で語られるのが、なんて。 一緒に遊んだ―― そう、言っていいよね? ――後のこと。部屋までを辿る道の途中、あなたの前。 振り向いて立つ少女は、眉を下げて笑いかける。 「……暗くなってきちゃった。 急いで帰りましょう、か」 夜が来れば、合議が始まる。 そんな夕暮れの終わりの、できごとだった。 「今日の晩ごはん、何食べるんですか?」 歩き出しながらきっと、そんな話をした。 (-121) 2022/02/27(Sun) 14:17:45 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「絵乃君が笑ってると、……特別なものをみた気分になるような、そんな雰囲気です、よ」 はっきりとはみていない。 柔らかさを感じている気になっているだけだ。 だけど、悪くはないもののように思っているから。 「一番幸せなときに死ねば幸せでいられる、 そういう話と一緒ですかね……? なんだか、嫌です。それがではなくて……。 ……そんな話が綺麗に見えて、そんな話で救われて。 そんな話を目指すのが悪くないと思っていることがです。 たくさん時間があって、未来を夢見て、 多くのものを見に行く旅路がもしあったのなら、俺はみたかったです。この制度がない次代に。 少なくとも、今は求めるような時勢でも心持ちではないので……」 落とし所。 我慢したような言い方で、気になるけれど。 悪くはない言葉ではないだろうか、幸せは自分達で決めるものだ、と。 「……寄りかかられることも考えないと行けませんでしたね。 それなら……いまは。 此方からなら、痛くないので……あの、……どうぞ気にせず来て下さい……」 姿勢をずらして手を引っ張る、胸元へと引き寄せてあなたを受け止める。 食べながらの姿勢で少し無作法ではあるが、どうせこんなところ誰も見ていないし咎めないのだから。ちょっとぐらいなら良いだろう。 (-126) 2022/02/27(Sun) 14:36:28 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「人気……? かはよくわかりません……ただ。 飼ってもいない生き物の世話は難しいですね……」 車の走行音を聞きながらシートベルトを確認した。 外を眺めて、親の車に乗ったことを思い浮かべている。 隣の男、または別の人は、車の中で違うことを考える。 そんな当たり前のことを、初日の男は知らなかった。 「ハナサキさんには、少し身の上話をしたのですが。 なんだか……俺は逃げているようで。 綺麗な話にまとめて、汚れてる自分を捨ててるみたいな……それが嫌みたいで、やりたいことをやるように言われてしまいました」 やりたいことしか、やっていないのですけどね。 「ああ、なるほど。 それじゃあ今回の票が一番面白そうだ。 俺があんなことをいったから二人に真似をさせてしまった気がしてたんですが、大丈夫ですか? 誰かは嫌がるかと思ったのですが、もとからくじ引きの制度じゃないですか……」 息を吸って、何度か告げたことを繰り返す。 「俺の命の重さは、ここの誰とも変わりませんよ。皆さんも、同じです。 ただ、価値が個人の中で変わることがある……それだけですよね?」 (-128) 2022/02/27(Sun) 14:53:20 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「野良猫でも見つけました?飼ってないなら、自分がやりたいように餌付けすればいいと思いますよ。」 ハンドルを穏やかに動かして、辿り着いたのは図書館の近くにある池だった。 車を止めて助手席に視線だけで問う。ここでどうですか、と。 「俺は…いや俺たちは、最初からあのつもりでした。フカワさんは関係ないですよ。 選べないから運に任せたんじゃなくて、運に任せることを選んだという点では違うと思いますけど…」 汚れてる自分を捨てるなんて、できるわけないのに。あの人の物差しはあまり好きになれないな。心の中で愚痴のように呟いた。 「重さは、そうですね。みんな平等だ。 価値、というかその人にとっての値札ですかね?そこに書かれる金額はきっと人それぞれなんでしょう。 たとえば俺がユスにつける値札と、フカワさんがユスにつける値札は数字のケタがきっと違う。」 (-133) 2022/02/27(Sun) 15:28:58 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「……、猟犬?」 野良猫にも思い当たることはあれど。 問題ないと頷いて水面をみやった。 「……はぁあ……」 ため息が出て、ふと。 どんな結果になろうとも、明日の合議を休みたくなるほどには疲れがたまっているのだと気づいた。 「そうですか、なにもないよりは良いと思ったんですけど。 わかりませんね、皆さんのことは」 責任のがれや、自分が死なない可能性をあげるのにぴったりだと思うのは自分だけだったかと独り言。 「……値札って言い方は、わかりやすいですね。 桁も違いそうです、そこの二人はどんな関係なんですか……? いつの間にか同盟のようなものでも組んでいたか、それとも景色の話があったので……良い方向で意気投合できましたか」 (-149) 2022/02/27(Sun) 16:54:23 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワシフトレバーを動かしてエンジンを止める。駆動部から伝わる細かい振動が収まった。 「……はい。みんなのこと、よくわかりません。みんなもきっと、俺のことよくわからないでしょうけど。」 深く息を吐く。こちらはため息ではなく身体をほぐすための深呼吸。 いつもよりも慎重に運転した分、短い距離なのに何だか疲れた気がする。 「どんな関係………か、は難しいっていうか。 少なくとも友達じゃないですね。恋人とかでもないです。 同盟ってわけでもないです。もし同盟なら、自分たちに票は入れないでしょ?」 そう言うと、シートベルトを外して外に出た。グッと背伸び。 先日のドライブとは違って、水面は大きく波打たないし潮の香りもしない。 「意気投合…したのかなあ。 でも、そうなりたくはある。その為の手段がアレです。」 池の中央に竹刀が現れる。先ほど裁判場で作ったように、垂直に。 パン、と手を叩けばそれは池に落ちた。 (-150) 2022/02/27(Sun) 17:11:47 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「特別感があるんだ。」 「じゃああんまり笑わない方が良いのかも。」 レアものにしようかな、と呟いて。 まぁ、何もせずともレアものだ。 どうにも笑う機会に乏しい。 「そんな感じかな。」 「……まぁ、仕方ないよね、この時代に生まれて、この時代にしか生きられない。」 「空は暗すぎて、飛ぶ気になれないな。」 そんな諦観はきっと、現代の人間全員が少なからず持っているはずで。 だからこそ、それに抗うように3に〇を付けた人を、凄いなと思ったりしたものだ。 何故そうも辛い道を行こうとするのか、理解ができない。 「……おわ……………」 すっぽり、体が倒れて胸元におさまる。 温もりと、鼓動が聞こえる気がする。VRの世界なのに。 …………落ち着く。安心、なのかもしれない。 「……悪くないね………でもこれは……眠くなりそう………」 ちらり、と君を見上げて。 下から見上げた君の顔、君の顔ではないけれど。 また印象が違うように思えた。 (-154) 2022/02/27(Sun) 17:42:58 |
【神】 不運 フカワ素直に公平を貫いているのは己だけなのか? 同じ方法で示した二人となにか温度がちがうのを感じる。 今日も最後まで居座っていればぼんやりと端末を弄った。 (G77) 2022/02/27(Sun) 17:44:00 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス合議が終わったあとの時間。 あなたの端末にメッセージが入った。 『誰にでも聞いてるわけではないですが』 『ユスさんが二度目の参加者ですか』 (-160) 2022/02/27(Sun) 17:54:38 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「辛いときも悲しいときも苦しいときもそばにいて死ぬときも寂しくないように、そばに居る存在ですか?」 かなり具体的かつ何処かから引用してきたような言葉遣いをする。まるで最近誰かに言われたように。 「……なれる、といい、ですね? 手段は、よくわからないですが……二人でなせれば良いことがあるんですか、ね」 「……目指すところが、わかっているのは。 不明瞭の中でも、なんだか、いいものです。 ここでの時間は有限ですからね」 矛盾していそうで本人にとってはしていない言葉を呟き、水面の揺らがない波を見た。 先程までのエンジンの音が遠い。 息を吸って、何を言いたいか考えながらあなたの言葉を聞いた。 (-184) 2022/02/27(Sun) 19:14:03 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『フカワさんって、██県の男子校出身だったりしません?』 合議に区切りが付いた辺りの時空。 自分の制服と似た服装の人にメッセージを送った。 地味に気になっていた。もしかしたらうちの学校の卒業生だったり? と思って。 まあ、制服が似ているだけの全然別の学校の人かもしれないけど。 (-186) 2022/02/27(Sun) 19:23:04 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ「……」 『はい。 あの、同じ学校に通ったりしているんですか? すみません、君のことは知らなくて』 何人かには伝えてしまった、詐称しているデータ。 それは自らが見た目の年齢を偽っていること。 だが、その容姿の所々は自分のものとは違わない。 アバターを着こなすことは男には難しかったのだ。 (-193) 2022/02/27(Sun) 19:44:17 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『俺も違います』 『信じることに、しますね』 信じる理由も信じない理由もない、ただそれだけの理由で。 『嘘ついても、意味はないと思うので』 『積極的にこの問いかけは控えるつもりなんです。 誰か心当たりはありませんか? 合議の時に話した通り、選抜している理由を聞きたくて話をしてみたいんです』 (-194) 2022/02/27(Sun) 19:48:24 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『そうですか。それなら俺もそれ以上は何も言いません』 ただ表面に出てきた事実を愚直に拾った。 『心当たり?』 考えているのか、ぽんぽんと返ってきていたメッセージはこの辺りで勢いを失った。 『すみません、無いです。自由時間は参加者達と話をするにしても過去話とかのほうが多かったので。 俺も興味はありますが、先日のように裁判場で声を出して問いかけ、匿名性を保ったまま回答してもらうなどでは駄目なのでしょうか。 たとえ一対一の会話に持ち込めたとしても、素直に話してくれるとは限らないのでは?』 (-196) 2022/02/27(Sun) 19:56:10 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「しかめっ面や、作り笑顔よりも。 笑顔が好き……みたいです」 「絵乃くんは、無理しないでください」 特別になって、回数が減ったとしてもそれがいい。 この世界で足掻いて、翼がおれてしまうぐらいなら綺麗で整えられた柔らかい檻の中で。 何処かで間違ってる、と頭の片隅で警笛がなる。 それでも抗う術も、それ以上のものを与えられる力もないことが心を締め付けた。 「あ、え……こ、こんなところで、眠くならないで。 部屋に、戻りましょう? お肉はほどほどに食べれたし……。 あ、……デザートが、ハートがたのアイスなんです。一口だけでも食べていくとか。 それと……あの、このあと………」 いくら合議を終えても変わらない価値観。 動かないスタンス、安心ができてしまっている。 「……寝ますか? 一緒に」 夜に予定をいれていないからはじめから扉の前にいた、と重ねてあなたの前髪を見つめた。 さらりと指だけで撫でて、考えて、眉間を少し押して不器用に笑った。 (-197) 2022/02/27(Sun) 20:04:10 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス「……」 「……」 『そうですね』 『俺は、あの方法思い付かなかったんですが 画期的ですよね』 『居るとわかっている人しか とれない方法だなとつくづく思います』 『ですが質問が質問ですから。 どういう基準で選んでいるか、なんて。 あんな場で答えてくれるような人ではないと 思って、聞きたくない人もいるかと。 一対一で素直に話してくれないのなら尚更です。 明日、勇気が出たら聞いてみます。 ユスさんは、視野が広くて そういった提案が上手ですね。ありがとうございます』 (-200) 2022/02/27(Sun) 20:13:37 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『え、まじで同校?』 『いや僕もあなたの事は見た記憶ないんですけど。 制服が似てたから、もしかしたらって思って』 実際に見た事はない。年齢が伏せられていたから、もう学校にいない可能性があるな、と思っていた。それか中身はガワとは全く違う人とか。 (-204) 2022/02/27(Sun) 20:24:13 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『つまり俺があの方法を提示した時点で、俺が二回目の人間である或いは知っていると踏んでこうしてやり取りしに来たという事でしょうか』 『俺はむしろこの場にいない存在だと考えたこと無いです。 目に見えない場所、俺たちには知覚できない者の可能性を考えていたらキリがありませんので』 『そうですか、応援しています。頑張ってください。 視野が広いかは分かりません。考えたことがないので』 誰かが何かをやろうとしたら応援すべきだと言われているので、無責任にそうした。 (-205) 2022/02/27(Sun) 20:31:36 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「うう〜ん…?俺は……ああいや、僕は同じ景色をみてほしいだけです。 一瞬でもいいから、同じ場所に立ってほしい。その後は、どうでも。」 地面を見ながら歩きつつ青年は語る。その足取りは、池の周辺から移動する気がないことがわかるだろう。 「……なぁんて言ってみたけど、もしもここを出れて、未来でそうなったら。 あいつが嫌がっても僕は追いかけますよ。 地球の裏側に行っても捕まえる。 だって、」 (-206) 2022/02/27(Sun) 20:32:25 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「 やっと作れた理解者 青年は拾った小石を見つめながら。 僅かに上擦った声色で、言った。 (-207) 2022/02/27(Sun) 20:33:22 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「 理解者 って本当にいるんだ、すごいですね」少なくともあなたの理解者だと思った存在は、あなたにとって良いことをもたらす存在で。 あなたはその人がいたことが嬉しいのだろう。 さすがに間違ってない、よな、と、考え込んだ。 「逃さない理由はわかりません、が。 ……すごく嬉しいから、生き死に問わず離すつもりがないという、ことで良いですか?」 「……そう思うと、かわいく見えてきましたね。 俺もにたようなことを言われているようで、分かってあげられてないのでお二人が羨ましいです。理解者をてに入れられて、理解をしてあげられて。」 (-211) 2022/02/27(Sun) 20:54:41 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ 空にはおひさまがぴっかぴか。夜更かしをした子が起き出したくらいの頃。 君が端末として利用している物に、メッセージが一件。 『御機嫌よう、愉召怪のコタくんだ。 こちらふと浮かんだ程度のとりとめのない疑問故、 お忙しければお答えいただけなくても構いません』 『フカワお兄さんのスリーサイズっていくつ?』 興味はない。 (-214) 2022/02/27(Sun) 21:05:17 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「……いやいや、だから言ったじゃないですか。もしも≠チて。 今はまだ 、俺はユスを理解できないし、ユスも俺を理解できない。」小石を横投げで池へ。水面を数回跳ねた後、石は水面に沈んだ。 「本当に理解者になってくれるかはわかんないです。でも、何事もやってみなきゃわからない。 宝くじだって、券を買わなきゃ、一等が当たる確率はゼロのままでしょ?」 ハイリスクハイリターン。青年が今まさに行っているのは、そんな行為で。 今、青年は 自分の全てを使った賭けをしている最中だ 。「まあ、離したくない理由はそんな感じです。俺は独占欲っていうのかな、そういうの思ったより強いみたいで。 俺個人が見たい景色っていうのも、似たような答えになります。」 新たな小石を拾う。どうせ投げるから、あと一つ。計二つの小石を片手に、青年は続ける。 (-220) 2022/02/27(Sun) 21:37:39 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ…君は気付くかもしれない。会話の中で、青年が 理解者を見つけた とは一言も言っていないことに。青年が考える理解者と君が考える理解者には、乖離がある。 「 あいつが俺を理解して、俺があいつを理解できた瞬間 、です。」 (-221) 2022/02/27(Sun) 21:38:29 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『そういうことでしたか』 『卒業生です。 弟が高校生なので 同じぐらいを想像してきました。 後輩、と、こんなところで会えるなんて』 食堂のお姉さんが恋人を亡くして一週間大盛りしか配られなかったエピソードはしっているかと、 少し身近に感じた存在に小さく笑みを浮かべる。 一人ぐらい平気だろう、覚えていたって。 『楽しかったな』 あの時は楽しかった、なにも気にしなくてよくて。変な奴しか周りに居なくて、異常性が異常だと気づけなかったほどに。 (-248) 2022/02/27(Sun) 23:53:59 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「……どっちからそれを言ったんですか?」 ああ、すごく、そうか。 なんで想像つかなかったのだろう。 何処かで別人だと思っていたから? 「俺も、今、理解者ごっこしているんです」 なれるかもしれないね、なんて。 そして、その宝くじになっている。 あなたたちと同じ流れではない、桁も少ししか違わないかもしれない、だけどそこには。 俺が彼を理解して、彼が俺を理解できた瞬間を望む者がいる。 惜しむらくは、当の片方が酷く他人事でここを暇潰しに思っている所が問題点か。 「……やってみなければ、始まらない。 理解しようとしなければそんな存在は現れない。 そう、いったのが始まりでした」 「夢みたいなこと考えてますね。 俺は、まだ難しそうです人を理解すること。 嫌な気持ちにならないのが幸いでした」 (-256) 2022/02/28(Mon) 0:05:44 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『わー。先輩だ。フカワ先輩〜』 『あっ、それ知ってます。保健室の先生から聞きました。面白かったです。いや笑い事ではないですけど』 『今は食堂にはおばちゃんしかいないんすよね』 当時のお姉さんがもういないのか、おばちゃんにクラスチェンジしたのかは分からない。 『今は楽しくないんですか?』 過去形。大人って大変なのかな。 (-260) 2022/02/28(Mon) 0:20:24 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユスあの方法を提示したのは。 『そういう意味ではないのですが。 候補が二人ぐらいしか思い付かなくて。 ユスさんなら、正直に答えてくれそうだったからです』 『そんなことを投票理由にしようものならやり返されそうですから』 やはりすぐにすんだ確認と、暫しの返信速度に息を吐いた。 『見える範囲のものしか見えない。 己の視界は何をしたって 他の人間の視界にはならない。 他人と見えるものがちがうとわかってから 漸く己の狭さに気づく、そういうものですよ』 (-262) 2022/02/28(Mon) 0:23:07 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『もう働いているのですが 今思うと』 制服にしがみついているような。 そんな感覚があった気がする。 『せっかくだから人生で一番楽しかった時間に 戻った気分を味わいたかったのかもしれない。 お金を稼いで、笑って 役に立っていたつもりだったのに 一気に価値をなくしてしまったんです。 楽しくないのは選ばれてからです、ね』 選ばれただけでは死亡が確定したわけでもない。 だが彼の明るくない部分はすべてリストに名前がのってからだと告げるだろう。 それまでは楽しかったのかもしれない。 (-264) 2022/02/28(Mon) 0:29:02 |
【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ『計ったことなくて、ごめんなさい。 目分量なら』 なんだかステータスが出てきたので記入をする。 この学生のスタイルのスリーサイズだ。 痩せすぎず太りすぎず普通のサイズだった。 『あ、の。 あのときは怒らせちゃったみたいで……? なにか面白い話を皆さんとはできていますか』 (-265) 2022/02/28(Mon) 0:31:51 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『あー。そりゃ候補者に選ばれるのは楽しくないですね……』 それはそうだ。 これまでが楽しければ余計にね。 『はあ。なるほど……』 『アンケート、1と2にマル付けてたし、最初は控えめそうに見えたから、どういう人なのかなって思ってたんですけど。 意外とガンガン攻めて来るな〜って思いながら合議見てました』 (-269) 2022/02/28(Mon) 0:53:21 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『攻めるですか? 当たり前の事を言っただけですよ』 『意見もまとまりません なんならユスさんのいった通り 皆さんと会う必要もないんです』 『それでも集まってるのは 他人の心ない意見を聞きたいんですよね』 『傷を舐め合うような同情じみた声を 裁判所で聞くためでは、ないと、 皆さんが示しているのでそう判断しました 楽しくないともつまらないとも ここに来るまでは考えてなくて。 なにも知らないのは幸せでした。』 『もう帰ることになっても楽しくありません。 メイサイさんは、今は楽しいですか?』 (-270) 2022/02/28(Mon) 1:02:38 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「僕の方からです。とはいえ、僕自身の解釈というか。 エノさん のいう理解者とは、結構違うんじゃないかな。」この場で初めて出す名前を告げて。君の相貌を瞬きせずに見て。 再び小石を投げれば、水面に波紋が連続して生まれた。もう小石は水面の下。 よく見ていたら、最初に投げた石より小さいことに気付くかもしれない。 「夢…そうですね、まだ僕も夢みたいに思います。 でも相手が許してくれるなら、受け入れてくれるなら、現実味がありそうな手段もありますよ。」 最後の一つを投げる。二回目に投げた石よりもさらに小さい石だった。 水面の波紋は、最初の石に比べればずっと小さく頼りない。 「嫌な気持ちにならないなら、それ伝えた方がいいかも。 フカワさんなら、近道しても怒らなさそうだし………」 一体青年が何を言っているのか、果たして君にわかるだろうか? わかるなら、青年と君はずっと近い位置にいる。 理解を少しでも拒むなら、君は正常だ。 (-271) 2022/02/28(Mon) 1:05:45 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『ふむ』 入力中。 『確かに他人の視界には決してなりませんね。完全に同じ景色を見ることはできない。 では、狭さに気付いたのなら他人と共有して補えばいいのですね。他人には決して見えないものを教えて、自分が見えないものを知る。 共有する為の言語というツールが俺たちにはあるわけですから』 (-283) 2022/02/28(Mon) 1:34:03 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「……彼の理解は、精神論でしたから。 普通の生活を知っている人には伝わりやすいものだったんじゃないですか?」 実のところを言えば思い付かない。 自然にやってしまった可能性も捨てきれなかった。 そのなにかを今ここで全ての者から告げられた中で当てはまるものがないかを検索しているところだ。当てはまるわけがない、だが。 確かに、フカワという男の世界は飛躍的に広がっていた。 「伝えて、……」 「……近道、ってなんのことか、わかりませんが。 教えてもらっても良いですか?」 聞いたのは間違えたくなかったから。 知りたかったから、そして。 今名前が出たのとは違う、もう一人の寂しがり屋の顔が浮かんだからだ。 いや、まさかと。かぶりをふってから石を投げ続けるあなたと、まめができた自分の手を見た。 (-284) 2022/02/28(Mon) 1:35:57 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ『いや謝らなくていい。分かっている方が気持ち悪いと思う。 サイズも聞いたが別に要らない。興味ない。 し、聞いたところで数字から実物の想像もつかない』 素直な失礼が返った。まだ怒ってる? 『随分と曖昧な投げ掛けだな。俺が面白い話を人と出来ていたら それはフカワお兄さんにとって何になるって言う? それとも俺がお兄さんお姉さん達と面白い話なんて 出来ていなかったら何かしてくれるつもりで聞いた?』 怒ってるのかも……。 八つ当たりの割合が大きい。 (-285) 2022/02/28(Mon) 1:44:35 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『あはは。確かにそうですね。話がまとまらないなら特に議論する意味もないですし。』 『フカワ先輩の言ってた事、別に変じゃないです』 『僕は』 少し間が空いた。どう書こうか迷ってから、結局正直に書いたからだ。 『全然楽しくないですよ』 『今のところ、やっぱりナツメさんに投票する予定ですか?』 (-286) 2022/02/28(Mon) 1:52:46 |
【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ『そうでしたか、察しが悪くてすみません。 興味がないことをきくと興味がない返事帰ってくるのでおすすめしませんよ』 なにかご機嫌が斜めであるようなことだけがうかがえた。 あまり相性はよくない自覚はあるのだが。 『良いことというより参考に、なりますよ。 その面白い話を聞こうとしました。 もしなければ、面白いと思ってもらえるまで 話をしようと思いました』 (-298) 2022/02/28(Mon) 2:15:02 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『やっぱりこんな制度があろうとなかろうと』 『世界は不平等のままなんですね』 世界は、人の身体の健常度が幸福値数と比例しとるとでも思っているのだろうか。 逆もしかりだ、ドナーを待ってる子供や選ばれない人間たちが幸せだとも誰も言えない。 いつまでもこの世界は、矛盾し続けている。 大人は、そのレールに乗ることを拒めない。 『学校から少し離れたところの駄菓子屋。 鉄板があってお好み焼きを焼いているんです。 制服でいくと、一枚おまけしてくれますよ』 『一応、その予定ですね。 それでも、彼女ではなく自分に票を変えてほしいと別の人から連絡が来て。 迷っているところです』 (-300) 2022/02/28(Mon) 2:23:18 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『君はそれが自然にできていると、俺は言いました。羨ましいです。 ユスさんは、自分の視野を広げ理解し』 時には不要だと思ったことには、人は目をつむり。 『言語という言葉に、酷く紳士で大切にしているように思えます。 その、言いたかった、だけです。 そう感じたことで、あなたが嫌な気持ちにならないことだけを考えています』 (-302) 2022/02/28(Mon) 2:28:09 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「じゃあ、俺の理解は経験論だ。」 三つの石が沈んだ池は静まり返っている。もう波紋はどこにも見当たらない。その程度の存在だ。 適当な場所に腰を下ろして、長い雑草を一本ちぎって何かを作り始める。 「まずは、理解すること≠フ認識が僕とフカワさんで一致してるか確認してからでいいですか。 じゃないと、どんなに説明しても伝わらないと思うので。」 何の抵抗もなく葉を折って。 「僕の考える理解者は、 同じ経験をした人 です。人の考え方って、その人の過去で決まると思いませんか。 だから全く同じ人生を歩んできた人がいたら、その人は僕の理解者だし、僕はその人の理解者になれると思います。多分ですけど。」 折って。 「でも、現実的に考えて無理じゃないですか。」 折って。 「でも、人間の気持ちって単純じゃないですか。」 (-303) 2022/02/28(Mon) 2:29:55 |
【秘】 あの日の ツルギ → 不運 フカワ───不格好な笹舟の出来上がり。 「だから 似たような状況 を用意すれば、同じ が作れるんじゃないかって思うんです。」気持ち を体験する人舟を水面に浮かべても進まない。池だから当然だ。川のように流れはないし風もない。 「…僕の考える理解って、 共有すること なんですよ。 だから諦めきれなかったんです。」 気付くだろうか。思い至るだろうか。 場合によっては──特に青年の場合は。 この近道が、法に触れる行いになる ということを。「この近道を、許してくれる人がいたなら。」 その可能性を。 「もしかしたら、って。期待しちゃいません?」 青年は、沈む舟を見て笑っている。 (-305) 2022/02/28(Mon) 2:31:08 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『そう思っていただけるなら努力した甲斐がありました。ありがとうございます。 言語を雑に扱うと周囲と軋轢を生む原因になったり、周りの目や評価が冷めたりしますし。別に冷めるのは気にしませんが日々の行動に支障でますから。 周囲の当たり障りのない言動や価値観を幾つかどうにか覚えてこうなりましたが、でも時折扱い方を間違えて怒られますね。ここでもアクタやコタに怒られました』 『俺は別に何か言われて嫌な気持ちになることはないので、どうかフカワさんの自由にしてください。好きな気持ちになることもありませんが。 ……貴方のほうはなんというか、俺以上に素直に言葉を放っているように思えますね』 (-308) 2022/02/28(Mon) 2:44:32 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『え? いや不平等とかそこまで深刻な感じじゃないですけどね』 『ずっと両親に言えなくて隠してる事があって。将来の夢というか、やりたい事。 このままだと、ずっと言えないまま大人になっちゃうんだろうな〜と』 『すいません、青臭くて』 慌ててそう付け足した。 『まじっすか。それはいい事聞きました。 今度行ってみよう……』 『あー、そうでしたか。 じゃあ僕もナツメさんに票入れないでくださいって。推薦しときます』 『……まあ、これは候補者でもない、しがない見学者の言う事なので無視して貰っても構いませんけど』 (-309) 2022/02/28(Mon) 2:47:27 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ『いや謝らなくていい。察せる方が気持ち悪いわ。 お兄さんがセクハラに怒らない人か、 スリーサイズを聞かれることをセクハラだと思わない人なのが 分かったから聞いた意味はあったよ。ご意見ありがとう』 彼は君を怒らせたかったらしい。 それで選ぶ相手ではないとPLは思う。 『そっか。ん〜、面白い話なぁ。 これから人とデートするから、あったかどうか考えておく』 『それとは別にフカワお兄さんが 俺を面白く思わせられると思う話も気になるから、 考えておくか先に置いておくかしといてほしいな』 『それじゃあ後でね、御機嫌よう』 デートと言うし、しばらくは返信しないということなんだろう。 さて、君は彼からの面白い話を待つことになっただろうか。それとも、先に自分から何かを置いておくことになっただろうか。 (-321) 2022/02/28(Mon) 3:45:32 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ途端に、理解をしなかった世界が広がる。 彼はそうだった、自分しかいない檻の中で共に朽ちてくれる人を探していた。 同じであることを求めなかった。 彼はそうだった、生きている間の負の感情を包み込んでほしいと言った。 同じであることを求めた。 「理解者は鏡だと、俺は一人に言いました。 その感覚は同じだと思います。 だから、いないんですよそんな人」 「作らなくちゃ、いないんです」 ツルギの擬似的な理解者の困難な点だけを思い浮かべた。それは物理的な問題で。 相手が傍にいてくれるかどうかだけだ。 それについて、既にひとつの壁にぶつかっていたフカワは、勝手に重ねることで自分に落とし込んでいた。 人を生かすのは、難しい。 人を 閉じ込めるのは 、難しい。生かす為の首輪を、てにするところまでは出来たのに。 それを繋がなかったのは、この一歩の理論が理解できなかったから。 今できてしまったのは幸運か否か。 (-322) 2022/02/28(Mon) 3:50:07 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「説明してくれたらよかったのに」 わかってしまった。 「きみの話をこのVRに入る前から聞いていれば、彼らに言えたのに」 もう遅い。 俺が理解したかった人は、俺を理解者にしてくれなかった。 「……なんだってしたのに」 愚かな傀儡は誰かの最後の言葉に縛り付けられ ものを知ることしか求めない空虚になった。 それなのにわかってしまったのだ。 「……俺は、君がいう、理解者になりたかったみたいです」 例えどんな目に遭おうとも、それでよかった。 俺のことなんて誰もわからない、俺が何よりも伝えられない。 理解させられない、だから理解させてほしい。 それだけだった。 水面に沈む舟をただただみている、考えもしなかった感情が溢れてくる。 「……、ああ、……なんだ。 よかった、ですね。 許してくれる人が、いたのなら」 だから、フカワにとっては。 はじめて本当の意味で、それはよかったことだ、とあなたにそう言えた。 (-326) 2022/02/28(Mon) 4:00:08 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「ろくでもないことをしてくれましたね。 期待したい だなんていったら、暇潰しよりもよっぽど殴られると思いますよ。 俺も少しやりたいことができてしまったじゃないですか。断られたら、どうしてくれるんですか。 今なら勝手に期待したくせに、八つ当たりで手首の一本落とせる気分なんですよ」 あのとき振り下ろした斧の感触を覚えている。 目の前の人間の精神を縛り付けるためには、 恐怖と目の前にある死が見えていれば良い。 (-329) 2022/02/28(Mon) 4:04:20 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズフカワはあなたの呟きを、聞けなかった 先に目が覚めた男はあとぼんやりとあなたをみた。 ここで誰かと眠ったのは二度目だ。 仮眠程度ならすぐにあなたは起きてしまうだろう、今も目を閉じているだけかもしれない。 なにも心が動かない。 ただ暖かいのは悪くないと思い、辺りを見渡す。 準備したのは拘束具に、ただ脅すだけの様々な道具。 なぜ、こんなことをしようとしたのか。 それすらも理解していない。 ただ生きていてほしかった、知りたかっただけ、その言葉が通じると思った。 ……形にならない。 複雑そうに白い塊に手を触れて、この部屋を去ろうとする。 首輪という言葉がずっと引っ掛かっている、なにかがつかめそうでつかめない。 ただ、生かす責任を持つ方法が何処かにあるのならそれを見つけたいと思った。 また会いに来ます、出掛けましょうと声をかけてその日は一度別れるだろう。 次の日の法廷でほぼ多数に貴方が選ばれたのを見て、想像通りだと思うほどにはなにかが壊れかけていた。 (-334) 2022/02/28(Mon) 4:19:33 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ合議が終わった早朝、メッセージが送られてきた。 『カミクズさんは』 メッセージが止まる。 『誰かに理解されたいと思ったことはありますか? それを理解してもらおうとしたら、どんな方法をとりますか』 『あと』 『いまどこですか』 (-336) 2022/02/28(Mon) 4:25:39 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『わかりませんから。知っている事実しか話せないんです。 この言動を言われて誰がどう思うかなんてわからないじゃないですか。 同じだと思っていたんです、誰も教えてくれなかったんですよ。 ここにくることになるまで、周囲と軋轢を生む原因になっていることも知りませんでした』 『ほとんどの人に言われています』 『それで、他人が喜ぶ言葉もわかりません。殴られたら嫌な気持ちになるひとはいるようですが、殴られたら喜ぶような気持ちになる人もいるじゃないですか。自分がどちらかすらわかりません。想像もつかないです。』 『それでも』 『嫌だったことはひとつ思い出せて』 『ここに来る前に親に言われたことだけが、俺はこの世のすべてがどうでもよくなるぐらいには嫌だったようです』 (-338) 2022/02/28(Mon) 4:58:43 |
フカワは、デート中にメッセージをみてもらえませんでした。 (a41) 2022/02/28(Mon) 9:51:35 |
【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ「デートするんですか」 対面していても反応が変わらないつまらない人間。 強いて言えば困ったような顔をしていたかもしれない。 「デート」 『あったらお願いします』 『面白い話なら…… 自動販売機に飲み物がカップで出るやつまだたまに残っているじゃないですか。ボタンを押してまってから扉を開けると中身が入っていなくて、またお金を入れたら今度はカップが出てこなくて液体だけ虚無に流れ続けてしまったんです』 『それと』 『こんな話でなければ』 『花の話があります』 『町で一番の花屋さんは、どんな人にも自然を配れるようにに努力をしていました。トラックに、バイクに、自転車に、歩きに、どんな方法でも届けようと走っていました。だけどその花屋は恐ろしい人を食べる花を育てていて、その花は花を武器にする悪い人たちに贈られました。それを知らなかった花屋の息子は、武器を届けた罪で捕まり花屋は息子の分まで反省して頑張りますと、また明るく花を届けられるようになりました。』 (-340) 2022/02/28(Mon) 9:59:05 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「ふぅん………まぁ、でも俺も」 「多分、君の笑顔の方が好き。」 そんなものなんだろうな、と思った。 もっと笑ってみてよ、なんて胸に頭を擦りつけて。 色んな表情を見たい。その分だけ理解できるから。 チョコフォンデュのような幸せを追い求めている。 甘い甘いチョコで、何かが全く見えなくなるように覆い隠して。 チョコの甘さだけを楽しみたい。 「んー……アイス、食べる……半分にしよう。」 ちょっと食べるから、残りは食べて、とお願いして。 そうして、提案が齎されれば。 「………」 「……部屋まで運んで。」 君の首に腕を回して、抱き着くようにして。 運んでもらう気満々の体勢になるのだった。 (-342) 2022/02/28(Mon) 10:52:11 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『そうですね、誰が何を思うかなんて当人しか分かりません。 軋轢を生んでいるなと様子で察するのも、普段との差異が分からなければ気付けない。 誰も教えてくれなかったのは教える労力を惜しんだり関わるのが面倒だと判断したからなのかもしれません。俺もそんな感じで何も言わずに距離を取られたこともあります』 自分の知る経験でしか物を言えないのでそのように述べた。 『自分がどちらかすら分からない?』 『嫌だったことは思い出せた?』 『随分他人事ですね』 入力中。暫く、その文字は浮かび続けた。 『フカワさんは共感性が欠如している方だと思っていましたが、ご自分のことも分からないので? 貴方も考えることを放棄して何も感じなくなってしまったとか? ああ、嫌という気持ちはあるのか。 記憶が無いのですか?』 (-351) 2022/02/28(Mon) 14:22:04 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……好きになられることしてない、ですよ」 なんだかまるで、という言葉を飲み込んで。 理解という言葉をぼんやりとしながらきいて、その頭をなで続けた。 一緒に食べるというのに、寝かしつけてしまいそうな体制だ。 「ほら、口開けて。 こぼさないように、…… 半分こ? ま、あ、じゃあそれで」 まるでここだけ現実から離されたようにわざとらしく日常を送る。 これが、理解することと――溺れきってしまいそうになる。 駄目だな、理解したいのに。考えることをやめそうになることが。 いつか君とそういうことでぶつかることになってしまうのだろうか。 「……おいで絵乃くん」 ペロリと、残りのアイスを食べてから抱き上げて。 あまり楽ではないけど、弱くもない身体になっているから。 息を吐いてそのまま運んでいく。 抱きかかえるのは弟と妹で慣れている、 さすがに……身長が高くなってからはやっていないけれど。 少し顔が近くなって、無意識にそらしながら あの暖かくなる部屋へと歩いて行った。 (-353) 2022/02/28(Mon) 14:42:38 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ君の小さな呟きに、相槌も挟まず黙って耳を傾ける。 君も俺と同じで、何か取り返しのつかないことをしたんだなと。 この会議室には………目的のためなら、手段を選ばない人間が何人もいるんだなと。 自分たち以外にも。 理解者になりたかった その言葉を聞いた瞬間、君と距離を置きながら接したことは正しかったと痛感する。 もしかしたら、もしもユスが全てを差し出すのがもっと遅かったら、ユスがいなかったら、俺はどんな手段を使ってでもあなたをみんなから奪おうとしたかもしれません。 だから。 「───……はい!」 よかった、と二つの想いを込めて、屈託のない笑みで頷いた。 許してくれる人を得た今、これが本当に善いことだとわかるのだ。 (-355) 2022/02/28(Mon) 14:50:53 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「それはすみませんね、ロクデナシの父親なもんで。 …でも暇潰しと大差ないんじゃないですか? 多分 あちら側 の人たちからしたら、トカゲとカナヘビくらいの差しかない。」父親のようなことを言いながら、少年のような比較対象を持ち出して。 だけど青年にとってそれは普通のことで。 「フカワさんがやりたいと思うなら、断られたってやっちゃえばいいんですよ。 そりゃ許されれば嬉しいですけど……自分のことだけ考えるなら、許しを得る必要なんてないわけだし。」 自分たちは、互いに自分のために相手を欲した。 きっと君にもそんな相手ができればいいな、なんて思う。 そして、できなかったところで、やっぱり俺たちには関係のないことで。 だからどっちでもいいけど、強いて言うなら、ね。 (-356) 2022/02/28(Mon) 14:51:32 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『愚かにも俺はそれは当たり前だと思っていました。 ここにきてわかったんです、与えられていなかっただけ。貰いにいかなかっただけ。手に入るとも知らずに努力を怠りました』 『記憶喪失のようだと言われたのは二度目です』 『俺ってもしかして。すみません。 頭のネジが外れているのだと思います。 全部他人事のようにしか思えなくて、自分の事のように感じられないんです昔から』 その事実は本人の口から明かされることは二度とない。 本人が自覚していないことなのだから。 性格? 変なひと? 妙な物言いでくくられた異常者として治されるべきだった人間は健常者として居続けることになった。 やけに恵まれたその空間が、彼の異常を包み込んでしまっていた。 『概ねそうだと思います、そうでした。 ここには 暇潰し のつもりできましたから』『それなのに』 『知らない他人の情緒と感情が見えてしまって。 自分の中にある感覚と 一致し始めてきてしまったんです。 おかしいでしょう? これまでなにもなかったのに。 でも変わるきっかけはあったんですよ』 あの日。あの日からすべてが。 ドナーに選ばれたあの日から。 (-360) 2022/02/28(Mon) 15:56:00 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス育ててくれた 『俺をコントロールしていた存在に、捨てられてから。 言われるがままに指示をされないと動けない存在から、考えることをしなければ生きていけないような人間になりました。まだあまりよくわかりませんけれど。 だから今は、きっと。 いつかの感情を思い出す、そうであったことをはじめて知る時間として、充実すれば良いなと思っています』 (-362) 2022/02/28(Mon) 15:59:54 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ早朝、恐らく廊下の掃除を終えた頃の事。 医務室前から自分の歩いた道程を遡って、 現在位置は多分、寮の入り口辺りになる。 『寮の入り口の方です』 それは特に嘘を吐く必要も無いから、そう答えた。 それから、もう一つの問いには、少し間があって。 『時間を掛けるしかないと思います わかり合う為に話をする必要があるのも、そうですけど 会話はなくとも、一緒に過ごした些細な時間にだって なにか納得を得る瞬間があるんじゃないかって』 迷った末に、ありきたりな答えを返した。 勿論、ここではそんな気の長いやり方をしているような そんな時間が無い事は上葛だって承知の上だ。 けど、それでも。 諦めてかかっていては、進展するものもしないから。 (-366) 2022/02/28(Mon) 16:19:34 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ返事は帰ってこずに朝の日が上がった頃、男は姿を現した。 時間がたちすぎていたらまた場所を聞いてその場に赴く。 外で車の音が聞こえたかもしれない。 「カミクズさん。って」 「理解されたくない人じゃなかったんですか」 出会って早々、フカワらなにかに影響されているかのような発言をした。 それは、あなたが覚えてほしくないと言っていたからだ。名前も、できるだけすべて。 それでも、知りたいと言いあなたの子とを無理矢理教えてもらった。 あの行為に、同意はなかったと、フカワは判断していた。 (-369) 2022/02/28(Mon) 16:38:13 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『どうか謝らないでください。俺が困ることでは無いし、特に何とも思っていないので。 暇潰しですか。いいと思います。合議とかやる事もありますし。万が一死んだら提供者として命を無駄にしなくても済む』 自分は考える事を放棄して、多くが麻痺してしまったけれど自分の事は流石に己のものとして知覚できる。似ているようで、けれど決して同じものではないと認識した。 『そうでしたか。確かに家畜や蚕など、人に管理されたものは自分の手で餌を取りに行くことができませんしね。 俺も残っていると思わなかった感情がまだあるなど気付き始めたものがあるので、フカワさんも同じように変われるのではないでしょうか。例や可能性を提示しただけなので責任は取れませんが』 『貴方が貰いに行こうとするのをやめなければ、きっと多くのものが知れるかと。与えてくれる人がここには何人もいると思いますし。保証はしませんが。 努力は必ず報われるとは限りませんが、動かなければ何も得られない事実だけは揺るぎませんから』 『頑張ってください。自分のことではないので、無責任に応援しています』 (-372) 2022/02/28(Mon) 16:57:54 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ返事は返ってこなくとも、上葛は待っていた。 再度場所を聞かれれば、また同じように答えて。 そうしてあなたがやって来れば、へにゃりと笑って。 「……どうも、 フカワさん。」 今居る場所は、以前話した時と違って、まだ人通りのある場所。 だから、誰かが通り掛かるかもしれない、と考えて。 敢えて"今まで通り"の呼び方をした。 理解されたい、理解されたくない。 上葛は知っている。なぜそういった言葉選びに至るのか。 だって一度、本人からそのような事を聞いたから。 「……できることなら、知られたくはなかったですよ。 でも、心のどこかで諦めてもいました。 僕の事は誰にも教えようとはしないのに、 誰かの事を僕だけが知ろうとするのは公平ではないし、それに。 僕は嘘も隠し事も得意ではないから…」 全部全部諦めたように笑う。 笑顔はそれらを取り繕う為のものではなく、単なる癖だ。 だから貼り付けたような笑みでも、その顔色は雄弁だ。 (-376) 2022/02/28(Mon) 17:14:48 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「重荷に、なるじゃないですか。 これから死ぬ人の事なんて、知らない方がいいじゃないですか。 自分が、自分達が選んで死に追い遣るかもしれない人を その人の人生を、個人としてのパーソナリティを 知らない方が、楽でいられるじゃないですか。」 だからこれまでずっと、上葛掃守という個人をひた隠しにして ただの"清掃員のカミクズ"であろうとした。 名前を隠して、作業着を着て、プライベートを見せなかった。 人は、家畜の屠殺に思う事は少ないけれど。 共に過ごしたペットの殺処分には、強い抵抗を抱くもの。 上葛は、大半の人間はそうだと思っている。でも。 「でも、知らない方がいやだって思うのも、わかるんです」 「だから、思うんです」 「その重さを受け入れられる人なら、いいのかなって」 (-377) 2022/02/28(Mon) 17:15:08 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「理解しようとしてくれてるよ。」 それだけで十分。 理解者のいない青年にとって。誰も歩み寄ってくれない青年にとって。 それはとても大きなことだった。頭を撫でられながら、口をあける。 「…ん………冷たい…………」 「……おい、しい…………」 案の定口の端から少しだけ零しながら。 つかの間の平穏のような、甘ったるい空気に身を浸す。 揺り籠の中がこんなにも気持ちいい。 今、どのくらい君を理解しているのだろう。 今、どのくらい君は理解しているのだろう。 この触れ合っている体の面積と同じくらいの割合だったならいい。そう願うばかりだ。 「ん………」 抱えられる。 誰かに抱っこされたことなんてない。 赤ん坊の頃にはあったのだろうけど。 だからやっぱり、温もりが心地良くて。 「………フカワくん……眠い………」 「……部屋に着いたら…………」 「……好きにして、いいよ…………。」 その言葉を最後に、背中からは。 か細い寝息が聞こえてきて。 きっとしばらくは、目を覚ますこともないのだろう。 (-380) 2022/02/28(Mon) 17:43:09 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……暇つぶしだなんて」 理解されないと思っていたのに、断られると思っていたのに。 ああ、なるほどな、なんて。 ひどくあなたは、優しい人なんだとこのとき思った。 だから、驚かなかった。 自分自身にいれた票のことも。 想像通りだった、全て。 一緒に食べたカステラも、あの時間も。 『また一緒に、暇を潰してください』 そういった言葉もなにもかも偽りがなくて。 本当に綺麗に、すべて拾ってくれそうな人だと。 馬鹿みたいだって、思って、泣きそうになった。 なにもわからないと思ってた感情が、この瞬間に生えたんだ。 他人のもたらす感情が、過去の自分を思い起こさせて。 ああ、あのときは悲しかったんだ、嬉しかったんだなって。 今になって、全部わかるようになってきた。 (-382) 2022/02/28(Mon) 18:04:24 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ合議が終わって日も上った頃、 再び貴方へと連絡をした。 直接会えなくても良いから、教えてほしいことがある、と。 『投票のことです』 『ナツメさんにいれてほしくない理由と』 『あなたにいれても良い理由を教えてください』 (-383) 2022/02/28(Mon) 18:04:53 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ 返事があったのはしばらく後。乾いた音の騒動も落ち着いた頃。 『3回目に何も出てこない話が続かなくて良かったって感じ。 いや3回目までやらなかったのか、 ちゃんと両方出てきたのかは知らないが』 『自分の失敗談やちょっとした不幸の話って笑い話になるよな。 あくまでちょっとしたの範囲内のやつ。 俺はそういうのをあんまり面白いとは思わないらしい』 少なくとも今のこれは面白いと思わなかった。語り方が虚無だからかな? 『で、花売りの悪い人の話をしますか』 俺に。両親から芋づる式に逮捕になった煙草やらの違法物の売人の存在が浮かんだ。 (-403) 2022/02/28(Mon) 20:08:27 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ『悪い大人って、上手にこどもを使うよなと思う。 ああいや、こどもに限らないか。上手に人を使う』 『それで花屋が変わらないまま在れるのは、 花屋さんやお客さんにとっては良いことだったろうなぁ』 『一人が不利益をまとめて持っていってくれたおかげで、 一人が悪人になったおかげで、みんなの今日ってやつがある』 『そこにいてしまった不運で不幸なその息子さんの方に、 俺は視点がいくな。誰でも良かっただろうに』 『さっきの自販機の話もそう。誰でも良かっただろうに』 『その花の話、続きや別視点の話とかってある?』 話題を散らさず、一先ず君の話を聞く構えだ。 (-404) 2022/02/28(Mon) 20:09:00 |
フカワは、何処かで、発砲音を聞いて目を伏せた。拳銃って撃ったことないな。 (a61) 2022/02/28(Mon) 20:20:44 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……同じ事、思っていましたよ。 俺たち、少し似ているんです。 でもね、違ったんです。 俺が納得できた、理論だっただけなんです。 綺麗な物語、というやつです。 あなたの今言ったとおりの話です」 「その綺麗な物語は、汚い真実を捨てて、飾っているってことらしいです。 別に肯定はしないんですけどね」 くすりとわらって、一歩近づく。 そんなことは言われていない、誇張した表現だ。 だが、今はあえて使う。 (-414) 2022/02/28(Mon) 21:04:49 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「――俺、重荷になるだなんて考えたことなかったです」 「知らない方が楽って感覚、永遠に来ないんだと思います」 「知りたかった、理解したかった。教えて欲しかった」 目の焦点は合わない。 あなたを見ながら向こう側の誰かを見ている。 「もう手遅れなんですよ。 あなたでは満たすことができない瑕です。 何で教えてくれなかったんだ、何でも言うこと聞いたのに。 何でもしたのに。なんでもしてよかったのに。 辛い事なんて一つも無かったのに。 ど して、う ど うして、な ん で、 なん 、で な ん で」「 愚か者のままにさせられたんでしょう、俺は 「……たとえ犯罪者になろうとも、俺は一緒にいたかった。 共有して欲しかった。 隠されて、知らないままでは、幸福になれなかったんです」 今までと違って感情をあらわにする姿は、 何度か見せた不安定な姿がさらに彩られた親に捨てられた子供のようだった。 (-416) 2022/02/28(Mon) 21:14:28 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「――これは前置きでもなんでもないです。 正しくは、あなたを理解することが俺の救いになるなんて、 そんな風に思わなくて良いという、一つの情報です。 俺は、受け入れられるとか知らないですし。 実際に……できるできないの話ではなくて。 理解させたいのか、 させたくないのかを聞きたいんです」 「正直に教えてくれます? 今なら、寝こけたあの日のつづきを あのときよりもっと話せそうなんです」 いつからだろう。 彼が段々と言葉がなめらかになっていったのは。 柔らかく、あなたの言葉を聞き出そうとするようになったのは。 (-417) 2022/02/28(Mon) 21:15:18 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……フカワさん…」 上葛は、わかっている。 自分の言う事が綺麗事だなんて事は、最初から。 綺麗事を、理想論を語る事が悪い事だなんて思ってない。 そうでもしなければ人は現実に耐えられないから。 でも。 「ちがう、」 違う。 そうだ、違う。 自分がただそう思っていたいだけだとしても。 自分は、確かにそう思っているのだから。 自分は、そう思う事をやめたくない。 (-426) 2022/02/28(Mon) 22:11:00 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「──手遅れなんかじゃない!」 感情優位の反論。 弾かれたように上げた声に、自分でも驚いた。 自分はこんなにはっきりとものを言える人間だったのか、と。 「…きみの言う通り、僕は誰かの代わりにはなれません。 僕は…上葛掃司になれなかった、上葛掃守だから。 きみの得られなかった過去を取り返す事もできません。 そんな時間は、きっとここにはありません。 だから多分、今の僕にできる事はきっと、 今まできみが取り落して来てしまったものを拾い上げて、 それを持っていてあげることだけです」 根本的には、本質的には、確かに手遅れなのだと思う。 今更知ったところで、身になるものでもないと思う。 気ばかり急いて、実際はあまりにも無力なのだと思う。 だからと言って、きみの事を投げ出すのはいやだった。 上葛はただ、大切にしたいだけ。 理解できなくとも、肯定できなくとも、共感できなくとも。 それを大切にする事はできると、そう思っている。 そう思う事を、やめたくはなかった。 (-427) 2022/02/28(Mon) 22:11:48 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「だから、」 一つ、息を吐いて、吸って。 前に立つきみを真っ直ぐに見て、一歩。 踏み出して、片手を差し伸べた。 「だから、きみに足りないものが何なのか。 僕が知りたいから、それを僕に教えてください。 きみの事を教えるだけじゃなくて、 足りないものを見付ける為に、僕の事を知ってください。」 (-428) 2022/02/28(Mon) 22:12:11 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……上葛さん」 俺がほしいのは ぐらりと体が揺れて、あなたにもたれ掛かるようにその手をとって、数歩近づく。 「あなたの、死にたかった理由…… 生きていたくなかった経験。 教えて下さい。 何をされていましたか。 俺を同じ気持ちにさせられますか?」 「仕事が嫌でしたか、たくさんの片付けが心を病ませたのですか? それなら、同じように誰かの死体を片付けることで 同じ気持ちになれるでしょうか。 」「本当に、理解させてくれるんですか。 寂しいとか、首輪がほしくなる気持ちも。 ……言葉じゃ足りないですよ、俺は」 「上葛さん、ねぇ」 「面倒って、見てあげたくても見れないじゃないですか。だって、わからないんですよ。 見てあげたいっていう感情も正しいかわからないんだから。 あなたを知ることでしか、同じ気持ちになれないじゃないですか」 告げている言葉がわからないというのなら、少なくとも落ち着いておらず、何をしてもおかしくないと思えるだろう。 同時に、何をしても、とあなたは気づくかはわからない。 (-444) 2022/03/01(Tue) 0:48:38 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ好きに、して良い。 なにも思い付かなかった。 その夜はなにも思い付かなかったのだ。 ただ共に好きなものを食べて、教えて。 あなたの体温を知って、おかしいほど甘い海に溺れた感覚になって。 理解ができた気になって、……その日はそうだった。 俺たちの理解に、違和感はなかった。 別の日に、他の人のいう理解という言葉を知るまでは。 「……」 ベッドに寝かせて小さく息を吸う。 首を絞めたくならないのにその喉に指を当てた。 理解をしたい、知りたい、どうやって。 「俺、……理解できなかったら」 「……君のこと理解できなかったら」 なんのために生きているんだろう? どうすれば、すぐに君を知れるのか。 同じ時間を過ごしたのになにも思い付かなくて、それでもただ、隣に人がいるのは好きなような気がして覆い被さるようにあなたを抱き締めた。 暖かさのなかであなたを抱き締めているのはこちらなのに眠気に包まれはじめた。 いっそ血肉でも食らった方が理解ができるのだろうからなんて、ぼんやりと思うほどには脳は蕩けて崩れ始めていた。 (-446) 2022/03/01(Tue) 1:06:05 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『隠さなくてはいけない世の中が悪いのか』 『気味が悪いのかがわかりませんが』 なるほど、としばし間を開ける。 『法に触れなければ良いはずなんですよ。 どんなことなんですか?』 親が認めなくても誰かが認めてくれるでしょうなら。 「……、……本当に」 『俺はここで聞いた言葉、君の分も含めていますよ。 ナツメさんに、票をいれたくない理由を聞いても良いですか』 (-451) 2022/03/01(Tue) 1:28:16 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「はい!もちろん!」 なんて笑って応えた日。 あれから二日。 合議の雰囲気にもなんとなく慣れてきた頃。 『やっぱり聞きますよね……』 追及のメッセージに困り顔をしました。 ひとまずメッセージでお返事。 『ナツメさんに入れて欲しくないのは、私がナツメさんの味方……だったからです。 私を代わりにしたのは、入れても良いって意味じゃなくて。 何て言えば伝わるかな。公平性?他の方が選ばれる確率は上がらないままじゃないですか。 だから選ばれたい訳じゃないです』 フカワさんってそういう所気になる人ですもんね。 (-452) 2022/03/01(Tue) 1:30:21 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『内緒で〜す』 『まあまあ。それはともかく』 はぐらかした。僕の事は置いといてだ。 『理由ですか。 あ、別に彼女が可哀想で同情してるとかそういうんじゃないですからね!』 『個人的に推しなんですよ。あはは』 『あんまり人前で喋んないから分かりづらいですけど、不器用で優しくて可愛い人だから。 結構死んで欲しくないなって思いました』 『それだけです』 (-455) 2022/03/01(Tue) 1:51:03 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「きみはもう、わかってるじゃないですか。」 するりと手を引いて、そのまま片腕をあなたの背に回した。 真新しい怪我をしたばかりの左腕は脱力したまま。 つまり上葛は今、あなたが何をしたって 少なくとも十全に抵抗する事はできなくて、それに。 「僕と同じ気持ち、きみはもうわかっているんですよ。 本当は、もう随分と前から。 きみの中で、確かな形になっていないだけで…」 刃物を振り翳されたあの時、無抵抗ではなかったのも。 あなたをがっかりさせる事はしたくなかったから。 結局の所、死を先延ばしにした理由はただそれだけで。 だから上葛は、あなたが"それで良い"なら、それで良かった。 「…何度も置いていかれたんです。 僕が好きな人ばかり、僕が死んで欲しくない人ばかり、 いつもいつも誰かの為に死んでしまうんです。 でも、身を擲つ事は自由だから。 その人が身を擲つ理由が、自分にあるわけじゃないから。 そんなの、止められるわけないじゃないですか…」 ぽつぽつと、軋む心を言葉にするように吐露をする。 あなたが何かをする事を、警戒する様子は無い。 (-456) 2022/03/01(Tue) 1:56:46 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……ずるいじゃ、ないですか。 いつまでも、僕ばっかりが、置いていかれる側なんて…」 置いていかれるのはいやだけど、 置いていかれる側の痛みもわかるから。 あの時、上葛という人間が一緒に死にたがったのは 多分、そんな理由からだったんだろう。 その度に悲しくて、寂しくて、がっかりして。 そうやってつらい思いをするのは、もう沢山です。 だからもう、一思いに死んで楽になりたいんです。 殆ど独り言のようにそう続けて、一つ息を吐いた。 「死なないでほしいと思ったんでしょう。 僕が勝手に死んだら、悲しくなるかもしれないって。 それに至る理由が何であっても、なんとなくでも。 あの時確かにそう思ったんでしょう。」 自分を今ここで殺せば、同じ気持ちになれるかもしれない。 或いは、殺したって、同じ気持ちにはなれないかもしれない。 それは、やってみなければわからない事だ。 「きみの気持ちは、きみの気持ちで。 同じように、僕の気持ちは僕の気持ちです。 だからまったく同じなんて到底言えないけれど。 でも、きっと、きみはちゃんとわかっているんですよ…」 だから、もし言葉がすれ違っても、仕方ないかな、と思う。 寂しいな、とは、思うけれど。 (-458) 2022/03/01(Tue) 1:57:36 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……わかっ、て、る」 それは既に実証された。 この行動すべてに理由がある。 悲しさも、虚しさも、寂しさも、苦しさも。 全部あるのに、わからなくて、知ることを求めている。 「置いて、いかれたくない、……?」 ゆっくり感情が胸に落ちてきて、だから沸々と上がってくる想いはどう片付ければ良いのだろう。 「上葛さんを、 殺したら わかるって思ったこの気持ちは。君に理解してもらえ、ますか……?」 「君がそうやって、ずっと、ずっと言ってくれるから未来がわかってしまったんですよ。 全部わかったとき、俺は後悔をするんです」 今は、わからないから無事で。 きっとあなたを真に理解したら同じように死にたくなるのだ。 それでも、もし理解できたら、同じようになれるのなら、それはそれで同じ道に行きたいという事になるんじゃないのだろうか。 それは、悪いことではないようなきがして。 「漠然としたままじゃ、嫌なんですよ、…… 嫌です 、おかしいって思ってる!! だけどっ……、死んだら悲しい人、上葛さんだけ、で……ずっとそんな人を亡くした感情を知らないままでおわるの、嫌です」 「教えて、くれるの、一緒にやってくれるの君だけなんですよ。煙草もお酒も、まだですけど、未知のものより君を理解する方がよっぽど、先だとおもって、あ、全部も、多分できますね、……」 「勝手を、いってる自覚あるんです。生かしたいのに、今は……これ以上、誰かに殺されてほしくありません」 (-463) 2022/03/01(Tue) 3:01:39 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「いいですよ。きみがそうしたいなら」 殺したら、或いは。 そんな考えをただ、穏やかに笑って、穏やかに肯定した。 言葉でも態度でも拒絶を表す事は無く、 距離はそのまま、背に回した手はあなたの背を撫でるだけ。 「元々そういう約束…だったのも、そうですけど。 それを抜きにしたって、きみの事は、きみの気持ちは できる限り大切にしたいと思うし、多分。 これは、わかりやすい言葉に当て嵌めるなら、ですけど。 僕は、きみの事が好きなんだと思います。でも、」 それが親愛なのか、他の何かなのかはわからない。 それは、こんな短い間で答えが出せるようなものじゃない。 でも、きみの望むように受け取って欲しいとも思う。 「それと同じくらい、僕はきみの事を置いていきたくないです。 どこまでもわがままで、身勝手で、独善的な気持ちです。 …僕が居なくなった後に、きみが一人で苦しむのは。 それは、置いていかれるのと同じくらいいやだと思うから」 「だから…それも、一緒にしましょうよ。 きみは僕を失った苦しみを知る事はできないけど、 僕も君を失った苦しみを知る事はできないように」 二人で痛みを分かち合うなら、それも悪くないとも、思うから。 「邦幸さん。僕と一緒に死んでくれませんか」 (-466) 2022/03/01(Tue) 4:04:20 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……、違う」 ほしいものは違うもの。 それなのに何が嫌かわからない。 「っ……その時がよかったとして、今が、よくなくて」 涙が出てきそうで出てこない。 人殺しを悪く思えなかったのは、殺したことがなかったから殺されたことがなかったから。 全部他人事で自分がそんなことになると思っていなかったから。 すべて身に起きてからしかわからない自分がようやく欲しくなったもの。 「……なんで一緒に死なないといけないんですか」 わからない、経験をしていないから。 なにか悪い気持ちではない気がするのに。 手っ取り早く終わる方法があるから、意識がそこにしかいかない。 「好きだったら一緒に死ぬんですか?」 エノも、いっていた気がする。 最後に一緒に死ぬ理解者が欲しいと。 ただ、聞けば聞くほど違ったのだ。 俺は理解者になってあげられない、本当の意味で理解されることなんてできないんだと。 「……」 沈黙は。 (-474) 2022/03/01(Tue) 4:38:06 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……俺が、君を殺すのが先か。 君が俺と死ぬのが先か、です」 「それなら、いいですか。 おれがほしい人 」いつの間にか逆手に持っていた包丁。 懐に入り込んだ体。 お互いにノーガードの情けない姿。 声をあげたら誰かが来る空間。 何もかもが面倒ごとの気配を感じる。 気にするんだな、自分も。 そんな理由だけで、床に金属音をならしてそれを手放した。 (-475) 2022/03/01(Tue) 4:43:54 |
フカワは、逆手に持った包丁を手から落とした。 (a68) 2022/03/01(Tue) 4:45:00 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「殺人、未遂犯に、一緒に死のうと言うなんて。 馬鹿な人ですよね」 「本当に、好きなら俺を半殺しにしてからいうべきですよ」 (-476) 2022/03/01(Tue) 4:48:04 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「なんとなく、思うんですよ」 ──からん、響く金属音に苦笑した。 「案外きみは、僕を殺せないんじゃないかって」 そうは言っても、実際の所は、どうだか。 自分が異なる答えを返していたら殺されていたかもしれないし、 寧ろ興味も失せて殺されすらしなかったかも。 それもまた、そうなってみなければわからないこと。 「…一緒に死ねば、少なくとも、その人とは。 置いていかれもしないし、置いていきもしないでしょう。 まあ、好きだから、っていうのはちょっと短絡的ですけど。 好きな人を置いていきたくない、 好きな人に置いていかれたくないと思うから。 だからそうするのは、僕にとっては、理由の一つです」 それは、飽くまでも自分にとっては、であって。 理解者を求めるあの人の理由は、もう少し違うものだ。 違うけれど、理解の及ばないものでは、なかった。 上葛にとっては、それもまた事実だった。 「だから、うん。 殺されないように、頑張らないといけませんね…」 やっぱり、殺される気はあんまりしないのだけど。 内心そんな事を思って、ああ、そうだ。 (-477) 2022/03/01(Tue) 5:32:09 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「邦幸さん。」 右手はあなたの背に添えたまま、 ちょっと頑張って左腕を上げて、撫でようと頭に手を伸ばす。 傷は痛むけど、それでもちゃんと労ってあげたかった。 「今までよく頑張りましたね。 そう、きみはよく頑張っていたんですよ こうしてちゃんと、わからない事に言い訳をせずに 知りたいと思って、わかろうと努力していたんですから…」 どこか子どものままで、嫌いじゃなくて、好きなきみを。 努力を認めて、ちゃんと褒めて、大切にしてあげたいなんて そんな身勝手で一方的な想いを込めて。 (-478) 2022/03/01(Tue) 5:33:41 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……ええ」 「今すごく殺したくなりましたよ……?」 殺せると言ったら殺せ、はするきがします。 ただ何かが引っかかっていて。 もしかしたら知的好奇心よりも良心が勝るなんて事存在するんでしょうか。そんなに自分のことを良い人間だと思ってはいないのですが。 「俺は置いていくことは、考えたことはなくて ……欲しいのはあなたの命、ですから……? ううん。多分合わないところ、ここです。 心中の心理は……、理解しました……わからないことだらけです。少なくとも好意がそこには必要、なんですね」 「そういえば、……殺したいと言ってるうちは殺せないとか、聞いたことあります……。 じゃあ、……次に襲うときは無言に、しないと」 ここにきたばかりの自分とは他人のような、自己分析をしながらやりたいことを増やしていく。たった数日で様々な価値観と出会いすぎたせいで、遠回りをしすぎてしまった。 (-480) 2022/03/01(Tue) 7:22:22 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ頭を撫でるその手にすり寄れば、しばらく。 わずかに裾を引いて腕を下げさせるように促し、あなたの目をようやくはっきりと捉える。 そのあとゆっくりと右下へ逸らし、気まずそうに笑った。 「……あの、俺は」 置いていかれたくなかった。 家族に対する感情とあなたに抱く感情は別だ。 「そんな、たいした人間じゃないです。 ありがとう、ございます……。 その……じゃあ、お返ししますね。 か、……掃守さん。 身勝手、な俺に。教えようとしてくれて偉いです。 まだ今は、君を理解することにしか興味は無いですけど。 いつか……俺のことも知ってもらえたら、と、思います」 撫でようかと迷いながら、手の行く先を迷わせ、あなたをしばらく観察した。妙な違和感を感じ、その腕をよく見る。 「そ、ういえば……こんな時間によく起きてましたね? 外に居たなら部屋に戻って……あれ、 怪我増えてませんか 」 (-481) 2022/03/01(Tue) 7:34:13 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「 うーん文字通りの殺し文句…… …まだ、約束するだけしてやってない事、ありますから。 その前に何が何でも殺そうとは思わないんじゃないかなって。 もったいない、っていうのかな…」 それがあなたの心情に適切な表現なのかは、わからないけど。 今はまだ、あなた自身もそれをわからない段階だろうから。 この場所で、与えられた時間で。 少しでも多く納得のいく表現が見つかればいいなと思う。 「……ふふ、ありがとうございます。 初めて名前で呼んでくれましたね…」 少しぎこちなく腕を下げて、目を細めてやわく笑った。 名前に関しては、自分の記憶違いでなければ、だけど。 それも、褒められた事も、なんだかむず痒くて。 でも、それ以上に嬉しいなと思った。 「…起きてたというか、元からあんまり、よく眠れなくて。 ここでは時間が勿体なくて、余計に…… え。 あ、ああはい、ちょっとあの、いざこざが…ありまして…?」 急転直下。ほんの少し、注意を凝らしてみれば。 以前よりも随分きつく薬品臭がするのはすぐにわかる事。 下手くそな笑顔で今度はこっちが視線を逸らす番。 上葛という人間は、やっぱり嘘や隠し事が下手だった。 (-483) 2022/03/01(Tue) 8:06:15 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ『あなたが選ばれてしまったらどうするんですか』 今日の投票に関しては薄々察していることがある。 だが自分がどうこうする理由もやはりなく。 『もし選ばれたら、あの合議のなかで味方がいなくなってしまうじゃないですか。 ナツメさんが嫌がるとは思わないんですか』 何処かいつもとちがう雰囲気を帯びた文章があなたのもとへと再び届いた。 (-489) 2022/03/01(Tue) 12:26:27 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『そもそも選ばれない保証なんてどこにも無いんです。 ナツメさんには最初に投票に迷ったら私に、と言っていました。 だから大丈夫だと思ったんです、けど』 ハナサキにはどうせ選ばれるのなら、という考えがありました。 選ばれる為に育てられて、選ばれる為に生きてきました。 でも今は少し変わりました。 寡黙な彼女は味方の有無に関わらず決められるようになったらしくて。 話し合いに参加する姿も見られるようになりました。 『死にたくないなら生きて帰って欲しいって言われちゃいました。 私もちょっと吃驚しちゃって……それで相談している所です』 それから書いては消してを繰り返した間を置いて、 『…………あの、フカワさんはどうしてそんな事まで気にするんですか? 理由は聞かれると思ってましたけど、選ばれたらなんて』 (-491) 2022/03/01(Tue) 12:49:32 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ『なんででしょう、そう思ったからです。 ナツメさんが悲しんで。 ハナサキさんが悲しむと思ったからです。 他の人も』 本当に、そう思ったから。 デリカシーも遠慮もない男は気遣いがうまくはない。 つまり、素直な意見である。 ただ、少なくとも情と誰かをかばうこと。 置いていかれることと置いていくこと。 たった一日で、なにかに気づき変わったのには気づくだろうか。 『俺さっき。 はじめてナツメさんにいれたくないと、思ったんです。 あなたにも少しだけ、いれたくはないです』 ナツメにはいっていない。 もう既に多く傷つけている、怖がらせている。 傍にいく理由もない、恨まれていたら仕方ないだろう。 『俺も少しは投票されないでいたい理由ができたのに困りました。 このままじゃ多分、選ばれる方だと思っているんです。仕方ないですけどね、これまでの発言としては』 (-492) 2022/03/01(Tue) 14:17:49 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ『だから、もしよければ。 票を合わせませんか』 男にとってあなたの告げた提案と。 その実、なにも変わらない提案であることに。 あなたは気づいているだろうか。 覆す時点で平等など、はじめから全て欠いているのだ。 『間に合わなければ、生き残っていたらですけどね』 (-493) 2022/03/01(Tue) 14:29:30 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『気になるところで止めるなんて。 ずるいですよ、これから俺は死ぬというのに』 返信と返信の間にも、思考することがある。 ああいった事実で、己に声をかけてきた人間がこれだけいるのだ。 彼女は自分の価値が上がっていることをわかってほしい。 「……やっぱり、俺は思ったよりも。 俺の事をわかっているのかもしれないな」 『君のいうことには、同意します。 本心からなら、頷きますし。 もしそうでなくてもさすがだと思いました。 ナツメさんにも、伝えていますか? 言ってあげると、喜ぶと思います』 (-498) 2022/03/01(Tue) 15:48:22 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『いや……本人にはさすがに言いませんよ! 恥ずかしいじゃないですか』 『内緒にしておいてください』 この人は僕に何を言わせようとしてるんだ。 『とにかく、考えといてくれたら嬉しいです──って』 『え。』 『これから死ぬっていうのは?』 何だか引っ掛かる言い方だな、と思って。 聞き返した。 (-499) 2022/03/01(Tue) 16:04:23 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ本当によかった。 そんな未来があったら、あっという間にゲームオーバーだ。 同じことを考えているなと思いつつ、多分また票について語らえるほどの距離感であることを感じる。 この一日でものすごい数の感情をみて、それがどれ程自分に当てはまるかを学習した。 そして、獲たものがこれ、だ。 つくづく環境は、選べないな。 理解して欲しいといつまでたっても思えない俺は、きっと、『似ている』とくくられた自分達を見続ける。 「自覚しているのとしていないのならば……どちらが恐ろしいかの話でしょうか。 やっぱり自分が悪いとは思えないので、ここがVRの空間でよかったと思うことにします」 「無理矢理、なんですが……その。 相手が“好きな人”だったらそうするかもしれませんね……?」 「生憎、俺のために死んでほしい気持ちしかありません。 でも、今あの人は、俺と死にたいらしくて…… やり返されないように説得をしようとしているんです。 やりたいことをやるのって難しいですね、剣道習っておけばよかった」 面倒くさいなぁと良いながら笑う姿は、やりたいことを見つけて、応援されて、非日常の中で幸せを見つけた少年のようだった。 (-500) 2022/03/01(Tue) 16:10:07 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『言わないんですか。 こんなにもらったら嬉しい言葉だと思うのに』 それはナツメさんがかわいそうだ。 他人事のように、あなたの文面をコピーした。 本人に送らなければ、何をしても良さそうと判断したのだ。 『俺は選ばれようと選ばれなかろうと』 『死ぬつもりできています』 『俺が命を落とすと、家族が喜ぶからです。 もしかしたら後悔をして嘆き悲しみますが。 得をします、そういわれました』 『それだけです』 (-501) 2022/03/01(Tue) 16:14:29 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺はまた朝日をみる散歩に出掛けていて……。 いざござが、そんなことがあったんですね」 まるで他所のことは知らぬ扱いのように、個人的には気になっていが気にかけられていない。 どうしようと思いながら、あなたを引いて寮の部屋の方へと連れていこうとした。 「……怪我に酒も煙草もよくないですよね? 一日、休みましょうか。……それで、ううん。 なんとなく俺は、投票で選ばれる気がしていますから。 時間がとれればまた来ますね。 それと……そうだ。 貴方だけですか? 二回目の人って。 」どちらの部屋に向かうだろう。男はどちらでもいい。 まだ朝で誰もいない廊下で手を引きながら。 振り替えって、普川は首をかしげて問うた。 (-502) 2022/03/01(Tue) 16:24:10 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『え? ちょっとmまじで変な事考えてませんよね?』 入力ミスした。何か嫌な予感しかしない。 それから続いたメッセ―ジを見て、少しだけ考え込む。 「…………」 『そうですか。 あ、いや。あなたが死ぬのは別に止めませんけど』 否定。肯定。僕はどちらの意も示さない。 あなたに無責任な希望なんか押し付けないよ。 『フカワ先輩の納得行く終わり方がそれなんだったら、良いんじゃないかと思います』 『家族の事、好きですか?』 (-503) 2022/03/01(Tue) 16:44:05 |
フカワは、端末を開いて、誰かにメッセージを送っている。 (a70) 2022/03/01(Tue) 17:33:43 |
フカワは、朝から寮の外に出ていない。 (a71) 2022/03/01(Tue) 17:35:13 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「後追いもアリなら、フカワさんが後を追うことを条件に相手に死んでもらう…って方法もありそうですけど。 同時には死ねないし、フカワさんが死にたくないならまず成立しない取引だし…… んー…難しいな………」 空を仰ぎ見る青年に深刻さはあまり無く。 結局は他人事のようで。 「まあ、両方納得いく結果なんて難しいですよ。それこそ奇跡っていうか。 大体どっちかが満足して、どっちかが不満になっちゃう。だから勝てばいいんですよ、勝てば。試合と同じです。」 剣道の団体戦では、相手との力量差がある時は引き分けるのも役割の一つだ。 だけど大将だけは、どんなに不利でも絶対に勝たなきゃいけない。それが役割。 「どうしても望む結果を手に入れたいなら。」 「向こうがフカワさんのこと気に入ってるなら……… その気持ちも利用して──何でも使って──… 勝ち取っても、いいじゃないですか。」 (-508) 2022/03/01(Tue) 17:37:51 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「でも、俺はね。」 君に視線を向けて、不自然な親目線で。 これが本心かどうかも自分じゃわからないけど。 「フカワさんが勝っても負けても。 あなたが楽しそうだから、俺はどっちでもいいですよ。」 そう、語った。 青年はこの後、とある清掃員と君について少し語り合うのだけども。 君に言った言葉を、後悔しなかった。 (-509) 2022/03/01(Tue) 17:38:59 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「あはは…怪我に障るなんて、もう誤差なんだから 気にしなくてもいいのに。 でも、気にしてくれたのは嬉しいです。 また会いに来てくれるの…ちゃんと、待ってますから。」 「…きみが選ばれたら、それからは。話し合いでのきみの発言に 勝手にひやひやする事もなくなるかもしれませんね…」 でも、やっぱり選ばれて欲しくないな、なんて思いながら。 手を引かれるまま、ゆっくりと廊下を二人歩く。 上葛もまた、向かうのはどちらの部屋でもよかった。 もし自室の様相を見られたら少し恥ずかしいかもしれないけど。 今そんな所まで考えが及んでいたかは定かじゃない。 それから。 二回目の人、という問いに、暫し言葉に迷うような沈黙。 きみが足を止めないなら、上葛も足を止めはしないけど。 自分の嘘や隠し事のわかりやすさなんて、よくわかっていて。 「……居ますよ、僕以外にも。でも… あの人は、明かしても良いと思ったら、その時は。 僕のように、自ら明かす気でいたように思うんです。 だから…できたら、それを待っていてあげて欲しいです」 だから、素直にそう言う事にした。 あの人の気持ちを蔑ろにしたくはなかったけど、 きみに嘘を吐きたくもなかったから。 (-511) 2022/03/01(Tue) 17:53:37 |
フカワは、票に書いてある名前を何度も見た。 (a76) 2022/03/01(Tue) 19:18:12 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『遠まわしだけど、心配してるって事でしょうか…?』 少しだけ入れたくないというのはそういう事なのかな。 これが気遣いでも遠慮でも無い言葉なら、ずっとこっちの方が良いと思いました。 『どこにですか?』 提案には端的な返信。 ナツメさんに投票しない。 フカワさんに投票しない。 自分に投票しない。 あなたの提案はそれらを全て満たすもの。 やっぱりこうするしかないのかと少しだけ胸が痛みました。 メッセージのやり取りで良かったと思います。 きっと今その葛藤が顔に出ているでしょうから。 それでも、もう頑なに断る理由も無くなっていました。 『私自身の手で選ぶ為に時間が必要だから。 今日はその為に選びます。フカワさんに乗っかるようでちょっぴりズルですけどね』 初めて選ばれない事を望まれたから。 自分でも努力をしようと思い始めたのです。 『それにしても、フカワさんも選ばれないでやりたい事ができたみたいで嬉しいです! 前はなんだか余生を過ごすような感じだったから…… 今はなんでしょう、人間らしいというか──生き生きしてる?そんな感じです!』 (-533) 2022/03/01(Tue) 19:51:40 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ『今日はアクタさんか、カイさん……。 明日以降の事を考えるとアクタさんでしょうか。 明日からは、 俺の票をハナサキさんにあげるつもりです 』もしかしたら、そこに俺はたっていないかも知れないけれど。 本当は今日からのつもりではいる。 だが、あなたも決めかねているだろう。 アクタには恨まれても良いのだ、そして、何をされても良い。 そう思えるほどの覚悟ができている。 そして、あなたに票をあげたいと言う気持ちも。 『あなたが心配だから。 俺は、あなたの選択に心から同意することは きっとありません。あなたのように前を向けません。 けれど。 それを見て、知って、応援することはできます。 ナツメさんにも、同じ事が言えるんです。 俺とは違う、だけど。 嫌いだとか、嫌だと思わなかった人です』 (-536) 2022/03/01(Tue) 20:05:06 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ『選ばれないでやりたい事ってなんだって。 みんなは思うと、思いますけどね』 ただ、生きたいとか。なにかを望んでいるだとか。 そんな希望ではなくて。 「……」 『俺が居た方が、役に立てることがあると思ったからです。 居なくなったら、頑張ってくださいねハナサキさん。 ナツメさんの味方でいてあげてください。 あの俺からではないんですけど』 『あんまり人前で喋んないから分かりづらいですけど、不器用で優しくて可愛い人だから。 結構死んで欲しくないなって思いました』 『もらいましたから、ファンレター。 言ってみるものですね、俺が、入れない理由。 みなさんがつくってくれたんです。 ハナサキさんと話してなければ、こうも思いませんでした』 『だから、その。俺のせいにしても、いいです。 気遣いじゃなくて、したいことです』 (-538) 2022/03/01(Tue) 20:24:07 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『アクタさんですか……』 カイさんも、どちらも何が何でも死にたくないと言っていた二人。 その理由をハナサキなりに考えてみます。 ……無差別だからだろうか。 ランダムでもなく選んだ誰かに票を入れる人。 そうだとしたら、この提案はやはり客観的に生存を意識したものなのだろうと思いました。 ごめんなさい。 誰にも届かない呟きを零して返答。 『わかりました。今日は私もアクタさんに。 私にフカワさんの票まで預かる価値があるのかは疑問だけど、応援されるなら応えたいです。 もう少しで見つかりそうな気がするから、待っていてください。 心配、させないように自分の足で進む先を選べるように頑張ります!』 『ナツメさんがそんな事を。 やっぱり私よりもよほど強かですよ彼女。 改めてちゃんと話してみたらどっちが気に掛けられてるのかって思い知らされましたもん』 『私達どっちも、ナツメさんの普通に助けられましたね。 こんな所でもそのままで居られる人ってすごいと思います。 死んで欲しくないって思います』 『今日の選択だって同じですよ。 フカワさんがしたい事で私がしたい事です。 きっかけはフカワさんだけど……私も自分で選びます』 それがこの話し合いの義務なんだから。 『その結果何が起きても、もう受け入れるつもりです』 (-540) 2022/03/01(Tue) 20:42:03 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ後程連絡するというメッセージのあとに、 ひとつだけ。 『ここで教わった一番為になった話は』 『命の重さは皆平等でも つける値札の価値はちがうことです』 『それではまた後で』 (-543) 2022/03/01(Tue) 20:55:19 |
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