【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……、……」 さらり。髪を揺らしながら頬へと指を這わす。 「仲がよくなるのに、最低限の時間は必要ですからね。 いつか親友になれたとしても、今は難しいでしょう。 それなのに他の人からは一瞬で評価されるのは、面白いですよね」 他人からの評価をそのまま受け入れている。 カミクズが抱いた感想はおおむね正しい、しかしただの無感情にしては行動が先に出るのが男の悪い癖だった。 人に言われた言葉でしか、己を表せず、子供のようにわがままをいう。 そんな不器用に歪んだ男はその首に手を伸ばした。 (-362) 2022/02/26(Sat) 8:56:31 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「か。 飼えませんよこんな大型犬 」あなたの首に手を添えながら溢す言葉は、明るい部屋にも、この空気にも合わない、ただの空虚な普川という男の持つ旋律。 悔しかった、ですね。つらかった、ですね。寂しかった、ですね。苦しかった、ですね。 「あなたを映して、何度も楽しかったことを自覚しました。 悔しくて辛くて寂しくて苦しかったことを思い出しました 」「 よかった 」「生きていることが、悪いことにならなくて。 喧嘩もできそうで……はは、俺は」 喉元を一度だけ親指で押してすぐに手を離し、笑う。 「まだ死ぬまで、生きることができそうですね」 (-363) 2022/02/26(Sat) 9:02:29 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「……それ、本気で言ってますか?身も心も悪い人になったつもりですか? フカワさんは嘘吐くのが下手くそです。 綺麗なお話の登場人物になりきれてませんよ。 いち早く死ぬつもりだって言わないのだって、話しているのだって、そうですよね。 私には責任も感情も捨てきれていないようにしか見えません。 だから、逃げてるのは全部から。」 ハナサキは綺麗なものしか知らない子どもではありません。 今まさに多くを知ろうとしています。 「気遣い方が中途半端なんですよ。 そんな事されたら泣きますって……ふつうですっ。 話した事よりも、フカワさんがそんな風だから泣いてるんです! それくらい分かってくださいよ!デリ欠なだけで、気遣おうって気持ちはあるんですから!」 気遣いが下手なだけの優しい人。 この期に及んで私の心配までするなんて。 これはちょっとした仕返し。 「フカワさんは間違ってなんかいませんよ。 不満も生きたい気持ちも、それが嘘じゃないなら私は尊重します。 どうしようもなくて、どうしていいかわからなくてその結論に至る気持ちも、納得はできませんけど一応分かっているつもりです。 そこはひとまずその時になるまで置いておいてください」 まだ終わってないんです。 その言葉を告げた時に顔を上げました。 (-367) 2022/02/26(Sat) 11:07:23 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「だからもう、私には気遣いしないでください。 できないのに無理に施されるくらいなら要らないです。 あなたがここでしたい事はなんですか? 黙って誰にも知られないでひっそり身を捧げる事ですか? 全部くださいよ。あなたが見ない振りしてる分からなくなった気持ちをここで全部下ろしていけば──ええ、本当に綺麗になるかもしれません。 生きていてすいませんなんて台詞二度と言わせません。 生きていて良かった の方がずっと素敵です!」結局ハナサキが欲しいのはありのままの言葉と心。 人生なんてテロリズムの連続。 べき、ではなくて。 したい、が欲しい。 「フカワさんが心から笑えたら、私も笑えるかもしれません、ね」 それまで綺麗になんて終わらせてやりません。 (-369) 2022/02/26(Sat) 11:09:27 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「あはは」 無防備な首に触れられても、特に嫌がるふうでもなかった。 実力行使の後では随分弱気に感じる言葉に一つ笑って、 離れていく手をやわく掴んで、引いた。 「飼えもしないのに欲しがったんですか」 それに対してあなたが抵抗を示さないなら、 先程のお返しとばかり、それでも随分優しく抱き締めた。 そうでなくとも、もう少し近くに引き寄せて。 「ほんとうに、困った人ですね…」 どんな表情をしていたかは、見えないかもしれないけれど。 声色には、諦念も、皮肉も、憂鬱もなかった。 (-373) 2022/02/26(Sat) 11:52:05 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「ねえ、僕は、生かす事の責任、ちゃあんと知っていますから。 きみが寂しくないように、そばに居てあげますよ。 きみが飼い主じゃなくたって、僕ときみが死ぬその時まで。 楽しい時も、悔しい時も、辛い時も、寂しい時も苦しい時も」 ゆっくりとただ思った事を投げ掛けた。 穏やかな声で、子どもをあやすように。 特殊清掃員という肩書に反して、 今は死臭のようなものは感じさせない。 ただ薄っすらと、漂白剤と消毒液の中間のような匂いがする。 「お酒、飲んでみたかったんでしょう。 煙草も試してみたいんでしょう。 してみたかった事、何でもやってみましょうよ。 期待しているよりはつまらないものかもしれないけれど 二人ですればきっと、少なくとも。 何とも思わないなんて事はありませんよ。」 それもこれも、生きていなければできない事だから。 たとえこれから死んでしまうとしても。 「ねえ、邦幸さん。 僕は、掃守は、きみが生きていてくれてよかったですよ」 (-374) 2022/02/26(Sat) 11:52:38 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「たばこ……」 教科書と講話とポスターの中にある、悪いもの。 受け売りの価値観。凪いだ瞳が泳ぐ。 まざまざと嫌悪を露わにできるほど、身近でもなかった。 うーん、と少女はまた、考える。 橙の空に暗色が混じって、点々と明かりが灯り始めている。 「ん……変とは思わない、かも?」 分からないです。 考え考え、少女はそう口にする。 「あの……事情?を、聞いたら。 言いたいことは分かるけど、賛成はできない……みたいな話だったりするかもしれないし。 そういうのは、『変だと思う』って言うのかな。 でも、誰かをかばうのって、なんか、あることだし……」 (-379) 2022/02/26(Sat) 12:48:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「あんまり悪い人になったつもりは……あ、はい。 捨てきる、以前……ないものはないといいますか。 ただ、あなたがそうやって。 悲しんだり怒ったり、気にかけてくれるから。 俺だって……思うところは、あったみたいで……」 気にしたいと思ったから、気にするようになった。 すべてはあなたの反応から。 それでも気遣わなくて良いと言われてしまうと、ありのままでもいいのだろうかとまた油断してしまう。 きっとここで一番子供のようなのに、傷付けるだけなのに。 ここの人たちは、やっぱり不思議だ。 「気遣う言葉を考えるのが、難しいと感じてしまうんです。言われないと行動できない、変わった人と言われるそんな人生でした」 なまじできてしまうものだから、まさか 病気 だなんて思われずに。自分が異端であることもつい今の今まで気がつけずに。 「注意されてなければ、頭を撫でてアイスでもあげればいいのかなとか。年頃の人もよくわからないし」 「それで、ええと、……したいこと」 「怒らないで、ほしいのですけど」 もうすべて今さらだ。 (-396) 2022/02/26(Sat) 15:37:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……暇潰し、です」 誰かには皆に殴られるだろうと言われた言葉。 誰かには呆れらるだろう言葉。 それでも男にとっては、一番大切で、重要な。 それが。余暇の価値をあげることだった。 (-397) 2022/02/26(Sat) 15:40:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……あ。」 「これは本当に、お詫びのつもりで買っていたお菓子です」 「出すより0円でもお店で買った方が、風情があるでしょう? 俺は美味しそうだと思いました、ハナサキさんも美味しいと感じられたら嬉しい、なと」 紙袋にはいった花のかたちのカステラ。 花屋の親が犯罪をしてると知って、1ヶ月触れるのも忌避してしまった好きなもの。 それでも。 「気遣いに、思えたなら。 俺が食べたかったから、で、一緒に食べませんか……」 そうやって妙に下手に笑う姿もきっとそのままで、気遣わないのも下手くそなのなかもしれなかった。 (-398) 2022/02/26(Sat) 15:40:59 |
フカワは、首の皮一枚は、ローストビーフと生ハム、どちらが近いのかと考えている。 (a59) 2022/02/26(Sat) 16:00:34 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ふふ、何ですかそれ。 フカワさんにだって気持ちはあるんですよ。 似たような別人だからでしょうか? どちらにしても私は気づいてくれて嬉しいです!」 あるものを無いように振舞う事。 たとえ本人が認知していなくても、ハナサキはそれがとても悲しいのです。 「まぁ変わってるのは間違いありませんね。 フカワさんは変な人です。 だから難しい事はやめちゃって好きな事すればいいんです。 聞いたのが私で良かったですね! 他の人にはちゃんと気遣いする努力は止めちゃダメですよ!」 しょうがないですね、と言いたげな顔。 それでもどこか嬉しそうな顔。 そのままあなたのしたい事に耳を傾けました。 (-421) 2022/02/26(Sat) 20:09:30 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ひまつぶし」 オウム返しです。 「……これも暇つぶしですか? フカワさんは今、やりたい事をできていますか? もしそうなら嬉しいです。 私も一緒に暇を潰しちゃいましょうか、なんて」 広場を穴だらけにするくらいは暇な時間はあるのです。 怒らない。どころか楽しそうに何が良いかと考えています。 これもやっぱり私以外だとなんて言われるか。 ──今考えても仕方ないですよね。 聞いているのは私。包み隠さない本音が聞けて嬉しい私。 「わっ……カステラ!それもお花の形です! 私もそう思いますよ。だから合議の時もナツメさんとカフェで買った飲み物を持っていこうと思っています! 気持ちの問題ですけど、VRの世界では同じ物体でもいつも通りの方法で手にしたいなって。 フカワさんも同じタイプだったなんてちょっと意外かも」 紙袋を受け取ればさっそく一つ取り出して、小さな手で器用にくるくると回して形を確かめます。 「ううん、お詫びは私がお願いした事ですから。 是非一緒に食べましょう!ほらほら、フカワさんも!」 余った袖で一度顔を拭います。 浮かべるのは確かにあなたの下手な笑みにつられて、今度こそ笑顔。 それから紙袋からもうひとつあなたに差し出しました。 それはもう、花の咲いたような満面の喜びでした。 (-423) 2022/02/26(Sat) 20:10:04 |
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