【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ星空の下でお茶会をした後のこと。スピカのいる部屋のドアを叩く音がしました。 「あ〜け〜てっ!」 ドアを開ければ、パジャマ姿で枕を抱えたアルレシャがいます。どうやら使用人に部屋の場所を聞いたようです。 ……目的は明らかでした。 (-5) 2022/01/19(Wed) 21:53:42 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「はい」 ネグリジェ姿の女が扉を開けた。普段ならドア越しに誰が来たのか問うのだが、声を聞いてすぐにわかった。 「あら。眠れないの?ええと……アル、は愛称よね。貴方、お名前は?」 パジャマ姿に枕。目的を何となく察したが、その前に聞きたいことがあった。 名前をちゃんと聞いていなかったのだ。 (-7) 2022/01/19(Wed) 22:11:32 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ「アルレシャ! ながいから、アルってよんで?」 開けてもらえない可能性など、ちっとも考えていませんでした。勿論、断られるなんて予想もしていません。 愛でられ、受け入れられるのが当然。 拒まれたことなど、ただの一度もなく。 そんな、恵まれた子供です。 「ねむれないってわけじゃないけど〜、スピカはいつかおわかれしちゃうでしょ? だから、いまのうちにたくさんおはなしするの!」 (-8) 2022/01/19(Wed) 22:36:13 |
【独】 彷徨民 ウミラサルハグ→狼 ウミ→狼 ミズガネ→魔術師 アマノ→狐しかないよなぁ…… 残りは骸紛糾、無思慮、反魂師。 イクリール、スピカ、アルレシャ。 ……どれがだれー? 反魂師はこの中だとイクリールっぽいかなぁ。 骸紛糾は唯一おまかせにしてる人が獲得してるはず。 ……だれ?わからないよぉ……。 (-9) 2022/01/19(Wed) 23:01:33 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……二人で、って。 全ても、巣も……わかってんのか、俺は男……」 貴方が同情で心苦しい顔をしていていたなら、一思いにその手を振り払えたのだろう。 貴方が自分の境遇に憐れむ程弱いなら、結果的には共倒れだ。 ──でも、何でそんな。 踊るかのような楽し気な誘いなのかがわからない。 凄く子供らしくて、でも自分の嫌いな無垢で無邪気で残酷な子供じゃない、これは、彼女はなんなのか。 伸ばされた手を見つめる。 きっと、この手を取れれば、楽なのだろう。でも、 「……無理だ。 これでも、宮から出るにしたって数日で、お前に迷惑かけるだけだし……いやそもそも、そこまでして貰う義理も何もねーだろうが。お人好しも大概にしろ。……今更、人に物や教えを乞うて生きるのも、プライドが許さない」 だから、その手は取られなかった。 弾かれはしなくても、手の甲でゆっくり払って暗に拒絶を示す。 (-11) 2022/01/19(Wed) 23:16:39 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール──あなたを広間に投げ捨てる少しの時間の前に、呟いた。 「本当に、今は独りがいい。 そうじゃないと碌に会話もできない。自分が一番分かってる。 「──だから、一時間後に迎えに来る。」 「お前、どうせ自分に与えられた部屋もわからないだろ。 ……野宿でもされたら後味も悪いから、広間で適当に食うなり誰かと話すなりして、一時間後ここに戻って来い。 さっきみたいにお前の部屋に放り込んでやる」 それが、最大限の譲歩。会話の為の口実。 一時間後に貴方が乗るか否か、それも自由です。 そうしてあなたを広間に放って去って行った事でしょう。 (-12) 2022/01/19(Wed) 23:18:11 |
【人】 彷徨民 ウミ『ラサルハグ』 きょろきょろ。 真っ赤なお花を持って、真っ赤な髪の女性を探しています。 けれど、どこを漂っても歩いても見つかりません。 『かえっちゃった?』 不安にさせないようにと笑顔でいたやさしいあなたです。 本当は不安だったあなたです。 もしかしたらうっかりここに来たように、うっかり出てしまったのかも。 ――それとも。 彼女は『隠されて』しまったのかもしれません。 皆にやさしかったのですから。 大事なものを守るように、そっとどこかに連れて行かれてしまったのかも。 ――ウミは、暫くお城のあちらこちらで見かけられたでしょう。 (1) 2022/01/19(Wed) 23:51:54 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「──は?バツイチ?」 「同じくらいの年のガキ? ……形見ってまさかそいつらの」 食べていたつまみが思わず口からポロっと落ちた。 いや、年上とは思っていたが、想像以上に“大人”をしていた。 当然だ。一児の父だったのなら、自分と人間性が違って当然だ。 少なくともそんな職で、むしろその職で好きな女ができて、子供を作ってる時点で、格と重みが違う。 「ガキってあの緑のかよ。 いやあいつどう見ても6歳前後だろうが。俺を何だと思ってんだ? つーか逆に言うとお前、自分の子供に重ねるような相手を抱くのか?ヤバくね?」 ──ああ、そうか。んじゃ、このよくわからない感情は。 彼に見た事のない“父性”を重ねて見ていたか。 逆に、向こうは逆を見ていたのか? わからない。あと不本意すぎる。って言うか目ついてんのか?俺32つってんだろ。 「……。まあ、別に俺は全力で脱出したいほどでもないが、 好きにさせるのは腹立つだろ。偉そうだし」 一応女性のラサルハグに対して酷い言いようである。 なおこの後偶然出会って僅かの僅かに緩和されるのだが、それはまた後の話。▽ (-14) 2022/01/19(Wed) 23:56:36 |
【独】 彷徨民 ウミ>アルレシャは欠けた星 スピカに投票した。(ランダム投票) >スピカはこどもの アルレシャに投票した。 スピカは指名してるけどアルレシャ ランダムこわ〜〜〜 (-13) 2022/01/19(Wed) 23:56:53 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「冗談だったなら止めてくれてもいいし…… 何で素直に殺しを受けねーかな……形見、取り返したいんじゃねえのかよ……」 少しでも足しにすりゃいいのに、とブツクサ呟いている。 呟いている時点で、恐らく聞かないのも暗に理解している。 「────。いらねえって。」 貴方の言葉に目を逸らして、それだけ返した。 それだけしか返せなかった。 “守る”と言う単語を、人生で使われた事がなかったから。 こういう時になんて返せばいいのか、拗らせ切った男が年の近い男に返す気の利いた言葉が浮かばなかった。 ──結果的に、後にこの時のやり取りを後悔する羽目になるのだって、今は知る訳もない。 「ま、面倒だから契約でも何でもいいわ」 「……浮気にならないんですか?おとーさん?」 半目で唇に弧を描きながら、煽るようにそう言った。 (-15) 2022/01/19(Wed) 23:58:03 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ/* hai!!毎度ご利用ありがとうございますミズガネPLです!! この後、暗転でもヤッた事後でも本番やっちまうのでも全部できますが、この男普通に抱く側は出来ないし受け身なのは性格的に許して下せえ!!どれでも好きな時空で返してくださればと!! (-16) 2022/01/19(Wed) 23:59:56 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>2:35 ウミ 「本当に異星人かよ……適当に言ったのに……」 お前宇宙人?のノリで言ったのに肯定されたので、思わず固まった。固まっても目の前の彼女の大きさも変わる訳もなく、ふわふわ浮いている長髪の原理だって分からない。 まあ、この城だって理屈も原理もわからないが、一人だけ異質すぎるのだ。 「知らねえよお前の星も……いや、どうなんだ? 名前くらいは聞いた事あんのか?……なんて星だよ」 簡単な星座なら、知識がなくはない。 「…………もしかして俺らの星の山は全部お前らの死体とか言わないよな……?」 そう言う巨人の物語をどこかで聞いた気がする。 さておき、紹介された料理に適当にふーんとだけ返して料理を見ている。見て、貴方の言葉を聞いて、不意に尋ねた。 「──腐るとか新鮮とかの概念がある星なんじゃねーか。 なんでわざわざこっちまで出て来たんだ? ……いや、拉致られたんだっけか?」 (2) 2022/01/20(Thu) 0:14:00 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネそんなに深く考えていたわけではないということも事実です。 でも、男女が二人で暮らすということが、暗にどういうことなのかわからないほど子供ではありません。 「そう……」 拒否されてしまえば、笑顔のまま寂しそうにその手を下ろしました。 「なにも迷惑なんて思わないわ、私はお世話をするのは好きだしそれに――……」 色々とわかりやすい理由を並べようとしました。 どれも本当の事だけど、本音は 「いいえ……貴方を誘ったのは、ただ……私が寂しかったから」 ごめんなさい、と困ったように眉を下げて笑いました。 ふと声をかければ返してくれる、そんな生活に憧れていたからかもしれません。 (-17) 2022/01/20(Thu) 0:28:47 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ手を離される前に伝えられた言葉に、魔女は返事をしようと思いましたが、その前に突き放されてしまいました。 貴方を怒らせてしまったかもしれないと、少し不安になりましたが、迎えに来るといってくれたということは、取り返しのつかないことにはなっていないでしょう。 それが分かっただけでも心が穏やかでした。 去っていく貴方の背を見つめていると、背後の扉の向こうから聞こえる楽しげな声に振り向きました。 相手が言うように一度あそこへ行ってみましょうか。 「…………。 ………だめね〜…」 魔女は傍の窓辺に腰を下ろします。 皆が楽しそうにしている場所へ行きたかったのは本当です。 でも魔女はどこへもいきませんでした。 今あの光の中へ入っていっても、彼の事ばかり考えてしまいそうだから。 夜空の星を数え、数えて魔女は時がすぎるの一人待つでしょう。 (-18) 2022/01/20(Thu) 0:37:00 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「分かったわ、アル」 愛でられたことなどない。 受け入れられたかどうかは分からない。否、受け入れられるべく自分が常に期待されるものを出すしかなかった。 拒まれないように必死に生きてきた。 そんな、恵まれたと断言するのが珍しい子供時代を送った大人は、無邪気そうな子供を見て寂しそうに微笑んだ。ああ、眩しい。 「そうね、出口が見つかったらすぐにここを去るもの。 いいわ、お話しましょう。何の話がいいかしら」 扉を大きく開いて、部屋の中へ。ソファへ座ることを勧めるだろう。 城にいくつもある客室とさして変わりなく、綺麗に整えられている。 (-19) 2022/01/20(Thu) 0:48:27 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「そういう言い方するっつー事は、本音は違うんだろうが」 あなたの様子を覗いながら酒を勧める。 眠られたり気分を悪くしてしまっては意味がない。 これはいい気分に、本音を吐き出しやすくするためのものなのだ。 「そうだろ? 女でも酒の強い奴はいるが、こういうものの方が大体好むだろ。 お前サンの旦那は相当見栄を張るタイプだなぁそりゃ」 少しずつ、少しずつ。 「おん? ……そうか? 俺ァ全く大丈夫だぜ、あぁでも、気分が悪くなるようならやめておけ」 お酒という海に溺れて、日常を忘れてみると良い。 (-20) 2022/01/20(Thu) 1:23:06 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「俺にとっては良いやつだったぞ」 「俺がわるいやつかどうかは、チビが決めな」 良い人か悪い人かは、受け取り方によって違う。 あなたが自分を悪い人だと思うのなら、事実悪い人なのだろう。 だから俺は、自分のことをどっちかは定めない。 「けど、な。 俺ァ根っからのわるーい人は早々いねぇと思うがね。 こんな俺でも、俺の女になってくれるやつはいたし…… 生きてりゃチビくらいのガキもいたんだがなぁ……」 (-21) 2022/01/20(Thu) 1:38:20 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール─────。 ───。 宣言した1時間よりほんの数分前の頃。 言った通り、貴方と別れた場所に男はやってくる。 「…………何であんな事言っちまったんだろーな……」 言いつつも、しっかり丁度どころか少し早い時間だ。 貴方は何をしているだろうか。 少なくとも、広間には入っていると男は思っているから、待つ間はずっとそちらの方向を見ているだろう。 (-22) 2022/01/20(Thu) 1:39:29 |
【人】 彷徨民 ウミ>>2 ミズガネ 『ウミのほしはね、――――』 ウミは星の名前を口にしたようですが、音を聞き分ける事に多少は慣れているであろうあなたが何度聞き返しても、上手く聞き取る事はできないでしょう。 遠く遠くの場所の名ですから仕方ありません。 もう覚える必要も無くなったものの名でも、ありますから。 『わかんない。ひとつやふたつはあるかも』 ウミの星の人々はいろんなところに行ってしまったので、ウミ自身にもわからないのです。 『ウミのほしはね、なくなっちゃった』 『だから、ウミはウミのいるばしょをさがしているの』 たくさんの場所を渡り歩いて、探して。 そうしたらここに来たんだよ。 ウミは、迷い込んできたという認識のよう。 『ミズガネは、むりやりつれてこられた?』 (4) 2022/01/20(Thu) 1:56:48 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ貴方が先ほどの場所へ戻ってくると、別れた場所から数歩も離れていない窓辺で空を見上げている魔女がいるでしょう。 広間に入った様子もありません。 「……〜♪」 小さく鼻歌を歌いながら夜空をなぞるように指を動かしています。 星座をなぞっているようです。 (-23) 2022/01/20(Thu) 1:58:24 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「離婚したわけじゃねぇっつーか……正確に言えば結婚をしたわけじゃねぇけどな」 事実婚、というのが一番適当だろう。 どこかに夫婦の届け出をしたわけでも、神の前で認められたわけでもない。 「おー、そうだ。 何せ当時は金がなかったからなァ。 アイツは良い所のお嬢だったンだが、自分を拐えと依頼してきたヤツでな。 引き受けてまぁ逃げた逃げた。 まさか自分の持ち物を借金の方にするとは思わなかったンだよ」 生まれた子供も奪われかけ、二人共誤って殺された。 自分には何も残らなかったのだ。 好きになった女も、子供も、その忘れ形見も。 「オイオイ、言葉の綾だろうがよ。 流石の俺でも6歳にゃ欲情しねぇっつうの」 ただただ。 こういう行き場のない思いを抱いてもがいてる人間には、弱い。 どうにかしたくなってしまう。 アイツも、そうだったのだ。 「お前サンはあのラサルハグとは相当合わねぇみてーだなぁ。 ま、わからないでもないが……ま、”なんでも屋”が軟禁されっぱなしでいるわけにはいかねーからなぁ?」 (-24) 2022/01/20(Thu) 1:58:39 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「”なんでも屋”は信用第一だっつってるだろーがよ。 いくら積まれようと、先に受けた依頼は折らねぇ。 俺はそうしてきたんだよ、昔も……今もな?」 すぅっと手を伸ばし、あなたの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。 迷子のあなたを、導こう。 「―――…………。 俺がこういう男なのは、アイツはよーく知ってるよ」 薄く笑った様を見て、傍へと歩み出る。 身を任せてくれればいい、すべて。 迷った先に出口がみつかるように。 もしかするとその先には、良い音色が響くかもしれない。 ―――そうだろう? 天国に昇れるかのような、そんな奏でを抱こう。 (-25) 2022/01/20(Thu) 1:59:23 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ/* こちら攻める気まんまんなので無問題です! 受けになる気がしません! 描写は……どうしましょう、がっつり……やる!? (-26) 2022/01/20(Thu) 2:01:06 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「む。貴方が大丈夫なように、私だって大丈夫よ。これくらいなんともないわよ」 ぐいーっ。 そう言ってグラスを呷る。 甘く、熱い。とろとろとした熱が体を巡っていくのを感じる。それと同じくらい、頭がふわふわと軽くなっていく。 「でも……そうね、見栄を張っているのかもしれないわね。周りに舐められるといけないと思っているのでしょう。 領主として得られる税には限りがあるのに、それを自分の価値を示すことにばかり使えと言うのよ。主人は殆ど屋敷を離れてどこかに行くことが多いから、実質的な切り盛りは私が行っているけど……やりくりが厳しいわ」 ぽつぽつ。 少しずつ、熱を帯びた息と共に吐き出していく。 「自由に生きているように見えても、主人と貴方は大違いね」 (-27) 2022/01/20(Thu) 4:03:30 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ微笑みの真意に気付くことなく、アルレシャは笑みを返します。 「アルねー、きになってるの……!」 ソファーへ腰掛けると、枕を抱いてスピカの手元をじっと見つめました。聞きたい話があるようです。 「ゆびわ、してるよね! やっぱりけっこん……してる!? だんなさんって、どんなかんじ!?」 年頃の女の子ですから、やはり興味はあるようです。大きな目をキラキラと輝かせて指輪を見つめていました。 (-28) 2022/01/20(Thu) 10:22:25 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「ふぅん……?」 アルレシャは考えます。もしも悪い人なら、こうして一緒に寝てくれなかったでしょう。 子供にとっての『良い人』とは、自身にとって『都合の良い人』に等しい響きを持ちます。世間に『悪い人』と扱われていようと、自分に優しければ『良い人』なのです。 その判断基準は、ひょっとすると、アマノのそれと似ているかもしれません。 「……じゃあ、いいひと」 話を聞きながら、アマノの手元を見つめました。何かを探しているようですが、その目は少しウトウトしていました。 「あれ、けっこんしてたの? こども……いなくなった?」 (-29) 2022/01/20(Thu) 10:23:02 |
【人】 こどもの アルレシャ「…………アマノ!」 アルレシャは、お城の中を走り回っていました。 使用人にアマノの所在を聞くも、皆一様に首を振ります。彼等も初めての失踪者に、半信半疑なのでしょう。 「ねえ、アマノ! どこにいるの?」 アマノは大人です。子供ではありません。だから、いつかお別れがあることをアルレシャは知っていました。 けれどもこんなに早いなんて、ちっとも思っていなかったのです。 「せめて……、さよならくらい、してよぉ……」 段々と足が重くなり、ついには立ち止まってしまいます。歩くのに疲れたので、大きなクマのぬいぐるみに抱っこしてもらいました。 泣き出しそうになるのを、ぐっと堪えました。 だって、約束しましたから。 (5) 2022/01/20(Thu) 10:45:24 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「……」 指輪を見て、それから君を見る。 隠すように右手で左手を重ね、暫く悩むように口を閉じた後。恐る恐るといった勢いで言葉が紡がれ始めた。 「……そうね。結婚しているわ。 主人は……自由な人、と評するべきかしら。ふわふわふらふらしていて、自分のやりたい事をやる人。私はそれを支えるの。 …………アルは、どんな人が好きとかあるかしら。まだそういうのは早い?」 嘘は言っていない。事実だ。 (-30) 2022/01/20(Thu) 11:03:46 |
【人】 欠けた星 スピカ「……え。どう、して?」 信じられないと言わんばかりの、呆けたような声だった。 「う、嘘よ。だってアマノは約束したもの、出口を探す協力関係にあったのよ。 そ、そう! それに、あの人は信頼を積み重ねた“なんでも屋”なのよ!? 裏切るはずがないでしょう!?」 「ねえ、ラサルハグはどこ? あの人が悪い冗談を言う筈ないわ。どんな時でも落ち着き持って行動するラサルハグが、こんなタチの悪い冗談する筈ないじゃない!」 (6) 2022/01/20(Thu) 11:09:15 |
スピカは、アマノと協力関係を結んだ。そして、色々と教わった。 (a0) 2022/01/20(Thu) 11:09:52 |
スピカは、ラサルハグに助けられた。努めて落ち着こうと考え始めたのは彼女のおかげだ。 (a1) 2022/01/20(Thu) 11:10:38 |
スピカは、使用人達に二人の所在を聞き続ける。城の中を歩き続ける。 (a2) 2022/01/20(Thu) 11:11:12 |
スピカは、途方に暮れたまま立ち尽くした。 (a3) 2022/01/20(Thu) 11:12:44 |
【墓】 なんでも屋 アマノ「俺ぁここに居るんだが……」 ッチ、と舌打ちする。 誰も彼もが素通りする、誰も彼もを触れることが敵わない。 どうやら、これは。 「持っていかれたか、俺が……」 (+0) 2022/01/20(Thu) 11:33:09 |
【秘】 彷徨民 ウミ → 酔吟 ミズガネ/* ミズガネさんへ。 お忙しい所失礼します。少し確認がしたく…。 アマノを占いましたか? 今日の占い先は、決まっていますか? 私を占うつもりはありますか? ウミより (-31) 2022/01/20(Thu) 11:48:07 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「薄々そんな気ィはしてたが……、 お前サンの旦那は領主じゃねぇな 」義務を投げ出して権利だけを主張するのはもはや貴族ではない。 特権を得る代わりに、領地の民のため、国のために義務を果たすのが貴族のはずだからだ。 きっとこの女は。 その領主にとっては都合のいい女なんだろう。 「お前サン、旦那はどこかに行くことが多いとは言うが……本当はわかってんじゃねぇのかイ。 まず間違いなく仕事なんざしてねぇし、遊んでる。 もっと言えば…… ソイツは外に女が居るぞ 」確かに、自分とその男は比べるまでもないだろう。 (-32) 2022/01/20(Thu) 13:04:32 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「おー、俺ぁいいやつか。そいつは良かった」 ハハ!と小さく声を上げて笑い、よしよしとまた胸元を撫でる。 手元を見ても、そこには指輪なんてものはありません。 「おう、結婚……まではしてなかったがね。 事実婚……って言ってもちびにゃわからんわな。 ただ、ガキはいたぞ。生きてりゃお前サンと同じか少し上くらいの娘がなぁ。 守るはずが、守れなかったんだ。俺ぁな……」 (-33) 2022/01/20(Thu) 13:47:30 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「……ッ」 グラスを握る両手に力が込められる。 ひといきに残りを飲み干して、近くにあった酒瓶を荒っぽく掴んでグラスに注いだ。中身が何かすらさえ確認しない。 「……それが、どうしたっていうのよ。私の知ったことでは無いわ。 私は私の役割を果たすだけ、私は己に与えられたレールを真っ直ぐ進むだけ!それが私と言う人間に許された生き方なのよ!」 「どれだけ頑張っても私は後継ぎが出来ない役立たずなのだから、それ以外の責務を果たすしかないでしょう……」 (-34) 2022/01/20(Thu) 14:17:50 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ指輪が覆われた理由も、沈黙の理由も、アルレシャにはわかりませんでした。いつもと話し方が違うことだけは、わかりました。 「んん〜……あそびたいから……いっしょにあそべるこがすき! スピカはだんなさんといっしょに、 なにをするのがすき? 」好きでもない人と一緒にいる理由がありませんから、きっとスピカは旦那さんのことが好きなのです。アルレシャは、そう思いました。 ですから『共に何をするのか』ではなく、『共に何をするのが好きか』という問いでした。 (-35) 2022/01/20(Thu) 14:22:17 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「そうなんだぁ……」 守れるのに、守れなかった。 再びやってきた、『甘くて苦いお菓子』のような言い回しを眠い頭で考えます。守りたい気持ちがあったということだけは、わかりました。 ママだって、アルレシャを守ってくれます。大人とは、そういうものだと思っています。 「そのこ…… なまえは……? 」とうとう声も眠そうになってしまいました。すっかり寝てしまうまで、あと僅かでしょう。 (-36) 2022/01/20(Thu) 14:32:50 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「 あ”ぁ? …………お前サン、それをソイツに言われたのかい」 子供ができないのは何も女のせいではない。 男に原因がある場合だってあるはずなのに、どうして。 むしろ、外で遊びまくってる割に私生児がいないのであれば、男の方に原因がある可能性のほうがたかいのではないだろうか。 「あ、おい。 その酒はあんまガバガバ飲むものじゃ…… あー……聞いてねェな…… 」「俺が聞きたいのはそういうことじゃねぇなぁ……。 お前サンは本当は……どうしたい? 一度義務やレールの事は忘れて考えてみな」 俺は”なんでも屋”だ。 何でも叶えてやる力は……ある。 (-37) 2022/01/20(Thu) 14:35:59 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ決して、認められることがなかった契りだ。 愛した人も、生まれた娘も、愛した人を取り戻そうとする追手によって殺されてしまった。 向こうも殺すつもりではなかっただろう。 俺だけを、殺す手はずだったはずだ。 だけどこうなってしまった過去は最早変えられるものではない。 「……シルヴィア。 お前サンみたいに元気で無邪気なガキだったぞ」 さぁ、もう眠りなと。もうひとつ、そっとひと無で。 (-38) 2022/01/20(Thu) 14:42:50 |
【人】 こどもの アルレシャ>>a3 スピカ 「……スピカぁ」 服の袖を引っ張る小さな手がありました。大きなぬいぐるみのクマ……に、抱えられたアルレシャです。 「…………ふたりとも、どこいっちゃったんだろうね?」 声色は沈んでいました。普段の振る舞いからすれば泣き喚いてもおかしくはありませんが、今の所その予兆はありません。 「…………アルはおそらから、さがしてくる。あったかいふく、きていくから」 メイド姿のうさぎのぬいぐるみが、コートを持って来ました。 (8) 2022/01/20(Thu) 14:42:51 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「一緒に遊べる子。いいわね、一緒だときっと色んなことが出来そうで」 君を見ているようで、なんだか遠くを見ているような眼差し。 「私は……。 ………………」 閉口。沈黙。それから。 「…………分からないわ。私は、主人を支えることばかり考えてたから。 ……何が好きなのか、考えたこともなかった」 (-39) 2022/01/20(Thu) 16:00:11 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール男は驚いた。単に待つ間窓にいるならいい。 だがどうにもそれは、彼女がずっとそこにいたように見えて。 「──お前」 ツカツカと近寄ってその手を掴もうとする。 予想通り、広間にもし入っていないのだとしたら──この夜空、寒空とも言える中では冷たいはずだから。 だから、もしその手が冷たいなら問うだろう。 「……お前、何で広間に入らなかったんだよ。 俺は後でくるとも言ったし、ここにいる理由何一つないだろ? まさか人が今更怖くて入らなかった〜なんてお前がいうと思えないし……なにやってんだ?」 (-40) 2022/01/20(Thu) 16:01:52 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「何も気にするのは主人だけじゃないわよ。家系、血筋を絶やさないようにと考える主人の血族達もよ」 ぐいと更に酒を飲み干す。 喉が焼ける。思考が溶ける。でも今はそれでいい。 今はただ、もう楽になってしまいたかった。 「どうしたい?」 思案する。 ぼんやりとした目がら貴方を見つめる。 胸の奥底に沈んだ本音。それは―― ▽ (-41) 2022/01/20(Thu) 16:04:57 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「――どうしたい、のかしら。 アマノ、私、わたしは…… …………からっぽだわ」 すぐに出せる願いすらも無かった。 役割に殉じ続けてきた女は、正しく領主に嫁ぐ嫁として作られたのだ。 (-42) 2022/01/20(Thu) 16:05:12 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「―――私生児は。 お前サンの子じゃねぇ子供はいるのかい、お前サンの旦那には」 確認するように問う。 貴族というのは血筋を絶やさないように気を配っているのは知ってることだが。 何もそれだけが人の価値ではない。 ぼんやりとした、蒸気を帯びた顔が、瞳がこちらを向く。 「……何も考えられない……か。 しかしなァ、からっぽってンなら……これから満たす事は出来ンだぞ」 満たしてやろうか、と。 薄く笑う。 (-43) 2022/01/20(Thu) 16:16:00 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「駆け落ちってやつじゃねーかそれ……よくやる……両方死ぬリスクもあんのに、……それを引き受ける図太さが信じられねーよ。 ……やっぱ違うわ、お前とは」 悪態をついてる。 が、実際に否定している、もとい信じられないのはその『度胸』、あるいは『勇気』。 自分なら、絶対に相手を救い切れる自信がない。結果がどうこうじゃない。現に相手も失敗している。そうじゃなくて、 その相手の願いと覚悟を背負ってでも、 そう踏み切れる強さを、自分は信じられない。 ──持てるとは、永遠に思えないから。 「まあ最初に文句言われたのが男女だったから逆恨みだわな。 どういう人間かも知らねえし…… うおっ!?なんだよ!?32をお前ら12とかと間違えてねえか!?」 ▽ (-44) 2022/01/20(Thu) 16:22:02 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ別にこうして話題に出た回数ほどには、自分が32に拘ってるわけではないが、流石に頭を撫でられる歳ではない。 飲んでた酒を今度は落としかけた。こんなのばかりだ。どうしてここまでされるのかわからない。いや、 「……あー。でもそれ、なんかわかるわ。お前の嫁も、多分似たようなお人好しバカか、許容タイプだったんだろーなー……」 酒も回り出してやや投げやりで間伸びした口調で、ぼんやり想像して思った。 「……期待すんなよ。喉奥でも尻でも好きに使えやいいが、別に慣れちゃいねえからうまくもねえからな」 サラリとそれらが上がる時点で未経験ではないのだろうが、ろくな経験とも思えない言い方だ。 ただまあ、少なくともマグロにはならないで置いてやるか、と言う意志は見える。 望むなり頼むなり命令するなりすればそのように努力はするだろう。 おずおずと、可愛くもない歳の男の挙動だとため息をつきながら──『わかんねえからパス』と身を委ねるように、グラスを置いて手を差し出した。 (-45) 2022/01/20(Thu) 16:23:57 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 彷徨民 ウミ/* ご連絡ありがとうございます〜! えーその問いは、呪狼さんでしょうか! ややこしい状況なので素直に答えますと、アマノ占いについてはイエスです。 当方、魔術師ですが、1日目に智狼、2日目にアマノ占いで呪殺、噛み宣言も頂いていたのですが、アマノから護衛を頂いた結果こうなった感じです。 (智狼さんには狐の呪殺と護衛が飛んでくるのも伝えてありました)(ただ相当お忙しいようなので、ロールの処理はまだ狐さん側と話し合ってこっちでできれば済まそうか〜のノリで進んでおりました) 占い先の質問のお答えは、実はまだ決めてなかったのですが、恐らくは別の子を占うことになってた気はします。 噛み宣言でしょうか!?わーい!? (-46) 2022/01/20(Thu) 16:33:38 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ/* はい!一からですと大変なのでなんかいいとこまでは進んでる事にしてサクッとエッチなとこだけ書いちゃうとかにしましょうか! あとは呪殺と護衛の件ですが、流石にアマノの死体の有無(メモなど書く必要あると思いますし)や、こちらも白で呪殺した場合暴れ出すので、事後の後の話になりますがそちらも確定させておきたいなと。 こちらの案ですと、もし「弾いてみてほしい」と言われれば、本来は少し弾くくらいなら苦しいくらいで死にはしなかった為に承諾したら、キエ城の魔力か何かで意図せず殺してしまった──みたいな感じの呪殺でどうでしょうか! 事後とは言え弾いてるので、まあ服は着てると思いますが、この男完全に気が動転して扉開けたままどっかに行くと思いますし、隠蔽して死体をアマノ氏の部屋に運ぶとも思えないので、もし死体出したい場合は、 ・ミズガネの部屋で死体がある ・別段外傷があるわけではない(呪いの類に近いです) (これは書かなくていい気もしますが・ベッド(ソファになるのかなこれ?お任せ)に事後の形跡がある) を誰かに見つかった体で書いていてもらっても構いません! もちろん別の呪殺ロール提案がありましたらそちらでも全く大丈夫です。いずれにせよ、殺した時のロールも同時並行するか、結構忙しくなるので「そういう結果になった」と共通認識で、各々殺した・殺された以降のロールをするのも良いかな?ともおまいまふ。 この辺りの判断もお任せします!よしなに。 (-47) 2022/01/20(Thu) 16:47:17 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「分からないわよ……教えてくれないもの……。私は気持ちを汲むのが上手くないから、返ってきたのは癇癪と拳だけよ」 ゆるゆると首を振る。ああ、だからダメなのだろうか。役割に殉じる為に他のものを捨ててしまったのがいけないのだろうか。 「満たす……?」 ぼんやりとした頭で言葉を繰り返す。 「どうしたらいいか、教えてくれるの? 貴方なら答えを知っているの?」 本音がこぼれ落ちる。 役割ではなく、女の意思で―― 「教えてよ、アマノ」 ――貴方にそう問うた。 (-48) 2022/01/20(Thu) 16:53:14 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ「ぇ……ええ! すきじゃないのに、けっこんしたの……? むかしはすきだった、とか……?」 親や家といった、自分以外の都合で決まる結婚というものは想像もできません。 アルレシャは枕を抱え、スピカを心配そうに見上げています。 「なんか……、けらいのひとみたい。たいへんそう……」 アルレシャが知っている大人といえば、絵本に出てくる家来や木こり、職人くらいです。中でも1番イメージに近いものが家来でした。 決して貶めているわけではありません。それ以外に言葉が思い付かなかったのです。 (-49) 2022/01/20(Thu) 17:24:25 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「あら、おかえりなさい〜」 貴方が来たことに気付くと嬉しそうに振り返りました。 窓を開いたままの窓辺に居続けた魔女の体は冷えているでしょうが、本人は寒そうにはしていません。 取られた手が温かくて心地よいと感じるぐらいです。 「だって……人とお話ししている時に違う人の事ばかり考えていたら、その人に失礼でしょう〜?」 にっこりと悪びれもせず微笑みました。 「星を見ていたの。 私の故郷の星座が一つも見当たらなかったから、きっとここは ずっとずっと遠い場所なのね」 迎えに来てくれた優しい貴方の手を握り返します。 これが、あの時差し出した手への返事ならどれほどよかったでしょう。 つい女々しく考えてしまいました。 「約束、守ってくれて嬉しいわ」 でも、もう一度だけでも会えただけでもよかった。 そう思う事にしました。 (-50) 2022/01/20(Thu) 17:31:25 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ何故死んでしまったの、とは尋ねませんでした。過去は変えられないことを知っているからです。 理由を解き明かした所で、帰ってくるわけでもないのですから。 悲しいことは思い出さない方が良いと、アルレシャは思っています。 「……、 まだ ねないぃ…… 」睡魔に抗ったものの、結局は規則的な寝息が聞こえて来ます。 ……穏やかな、年相応の寝顔でした。 (-51) 2022/01/20(Thu) 17:38:46 |
【人】 こどもの アルレシャ>>9 スピカ 「うん、……うん…………」 そんな言葉へ縋るように、何度も頷きます。心配性なスピカのことです。本心からの言葉だと思いました。 「アルはぜったい、いなくならないよ。ケガしないように、きをつける」 煙のように現れた絨毯が、ふわりと宙に浮きました。アルレシャが上に飛び乗ると、絨毯は窓を目指して進みます。 しかし、ふと思い出したように戻ってきました。 「これあげる。アルレシャあてのおてがみだよ。 かみはいってるからー、それにかいて、ふたするとアルにとどくの。 はやくつたえたいことあったら、これにおねがいね?」 差し出されたのは、閉じる前の封筒でした。淡いピンクに黄緑が混じる、アルレシャらしい色合いです。 言う通り、中には一枚の便箋が入っていました。 (10) 2022/01/20(Thu) 18:38:50 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「最初はただの依頼人だったんだがなァ。 ある程度安全確保するまで守ってたら情が移っちまってよ。 そりゃま、人間誰でも違うわな? だからこそ情も移るってモンだ」 いつの間にか共に生きたいと、そう思うようになっていた。 子供も産まれひっそりと暮らしたかったが、自分の悪名高さが災いしてしまって後の祭りだったのだ。 身重の身を、子連れを、遠くまでずっと移動させるのは無理だと、1箇所に長く留まったのも原因だったかもしれない。 「あ? 撫でてほしそうに見えたからなァ」 「ハハ! これから寝ようってンのに他の女の話は無粋だな。 まぁ任せな。使えるものは使わせてもらうが、 天国……見せてやんよ 」差し出された手を取り、ベッドへ誘う。 手取り足取り、慣れた手付きであなたを責め立てれば、ぐずぐずになったあなたが仕上がるだろうか。 痛みを植え付けることはなく、本来男を受け入れる場所ではないそこを最上のものにしてしまえば、 指よりももっと太く圧迫感をもったそれも、柔らかく甘く受け入れることができるだろう。 (-52) 2022/01/20(Thu) 18:44:56 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ/* では描写はやんわりと、エッチなふうにしてみました……! この城での死は神隠しになるものだと思っていたんですが よく考えればそれは狼による襲撃のみなのかもしれませんね。 呪殺の扱いはどう……どうなるんだろう。 いつのまにか死体は消えてそうですが、ばたりと倒れる様はしっかりとミズガネは見ている。 そして煙のように消えた……そんな気がしましたが、いかがでしょうか! (-53) 2022/01/20(Thu) 18:48:40 |
【秘】 彷徨民 ウミ → 酔吟 ミズガネ/* イエスとお答えします。 相方が連絡に気付いたのが、文面から見るに更新後だったようで…。 こちらがカバーするような宣言していなかったため予定が狂ってしまっていたら申し訳ないと思ったのですが、そもそも護衛入っていたんですね。把握しました。 上記の理由で襲撃前提のロールされてたら引き継ごうと思ったのですが、そうじゃないようなので少し悩んでおります。 ちなみに、呪殺後に呪殺される実績解除どうでしょうというのも込みでの打診でもありました。 (-54) 2022/01/20(Thu) 20:03:20 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「暴力まで受けたのか、女相手に…… とんだクソ野郎だなソイツは」 レールに沿って、役割に殉じるだけの生活。 それではただの人形と同じだ。 昔のことを思い出して頭を振る。 「俺が相手でいいのかい?」 やっと本音がこぼれたかと。 あなたの頬に手を伸ばし、ゆるりと撫で。 「心のやり場がわからねェってんなら……教えてやんよ」 ――そうして重ねた唇からは、甘い酒の味がした。 (-55) 2022/01/20(Thu) 20:19:40 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「寝たか……」 規則的な寝息が聞こえてくれば、胸元をなでるのをやめ 幸せそうに眠る顔をじっと眺めた。 生きていれば、これくらい。 こうして寝かしつける日もいくらでもあったんだろう。 だけどそんな日はもう来ることはない。 今日だけは何故か、そうした温もりを思い出させてくれた気がして あなたにただありがとうと呟く。 そうして暫くすると静かにベッドを離れ、何処かへ向かう。 これがまさかあなたとの別れになるなど思いもせずに――――― (-56) 2022/01/20(Thu) 20:24:18 |
【独】 彷徨民 ウミ襲撃はどうしましょう。 ミズガネに行くつもりでしたが護衛入れてまで回避したとなるとなんだかなぁ。 ランダムさんのお導きはイクリールとアマノで、アマノは本日呪殺されましたのでー…… いや一応振っておきましょう。えいえい。 <<アルレシャ>>who<<アルレシャ>>who<<イクリール>>who (-57) 2022/01/20(Thu) 20:38:17 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「いいえ。親が決めたのよ、私と主人は将来結婚しなさいって。子供の頃にね。必要なことだったの。私のお家を守る為に」 まっすぐな言葉に一度瞳を伏せる。 「…………。そう、ね。家来みたい。 妻は主人の為に尽くして、なんでも言うこと聞かなきゃいけない。そういうルールのようなものがあったから」 言い返すことも訂正することも出来なかった。 まさにそうとしか言いようがなかったのだ。 夫の顔を立て、我儘を聞きながら屋敷を切り盛りする。その為だけに女は生き続けているのだから。 (-59) 2022/01/20(Thu) 21:23:42 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「仕方がないのかもしれないわ。領主の気持ちなんて、私が知るはずないもの。もしかしたら本当は主人も辛い思いをしていたかもしれないし……」 眼前に迫る男をぼんやりと見上げる。頬に手を添えられてもそのままだ。 唇に何かが触れる。 甘い何かが体を満たす。 「アマノ」 手のやり場がなくて思わず拳をわずかに握れば、指輪をした左手の薬指が圧迫感を訴える。 それを……見て見ぬふりをするように、そっと瞼を下ろした。 「貴方しか、いないわよ。 ……こんな、物好きな女に何かを教えてくれる人なんて」 (-60) 2022/01/20(Thu) 21:34:48 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「まぁ、……そういうのもあるかもしれないが…… ったく。こういう時にまで相手を立てなくてもいーだろうが」 頬に触れても、唇を奪っても、抵抗はない。 「ハハ、教えるさぁ…… お前サンの旦那が教えてくれなかった事を、俺が全部埋めてやる」 貪るように熱く唇を重ね、酸素を奪う。 あなたの力が抜けてしまえば、優しく腕に抱き、己のベッドにあなたの身を横たえるだろう。 その先は―――、言わずもがなだ。 (-61) 2022/01/20(Thu) 23:39:14 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ「……すごく、がんばってきたんだねぇ」 小さな手をスピカの背中に伸ばしました。掌をゆっくり、優しく労るように動かします。 本当は頭を撫でたかったのですが、手が届かなかったのです。 「――――よし、よし。スピカはえらいね……」 その手付きはまるで、母親が子供を宥めるようでした。未だ子供であるはずなのに、何故か手慣れているかのような。 ……かつて自分がお母さんにしてもらったことを、真似ているのかもしれません。 (-62) 2022/01/21(Fri) 0:05:42 |
【秘】 彷徨民 ウミ → こどもの アルレシャ人探しをするあなたは空を飛び回っていたでしょうか。 それともまた疲れて地を歩いていたでしょうか。 あなたとあなたの乗る物に、大きな影がかかります。 『おそらとべるこ』 互いに人を探してそこら中駆け回っていたのです。 何度か視界の端に姿は見えていたかもしれませんし、目当ての人とはまるで違ったので気にかけなかったかもしれません。 『みつかった?』 言葉少なに、ウミはあなたをじっと見つめて問いかけます。 くたりと垂れた真っ赤な花が、ウミもまた探し人を見つけられていない事を示していました。 (-63) 2022/01/21(Fri) 1:14:33 |
【秘】 彷徨民 ウミ → こどもの アルレシャ/* はろーはろー。夜遅くに失礼します。 襲撃予告というものです。 遅くなってごめんなさい。 都合が悪かったりお忙しいのでしたら遠慮なくおっしゃってください。 (-64) 2022/01/21(Fri) 1:14:50 |
【独】 彷徨民 ウミ/* 投票もランダムだと自分に入れて狼誰も襲撃せずに死ぬルート、見えませんか? ダイス、振ります。 <<ミズガネ>>who<<アルレシャ>>who<<スピカ>>who あいあむダイス三つ振るの好きマン (-65) 2022/01/21(Fri) 1:17:08 |
【独】 彷徨民 ウミ/* そのバラけかた、襲撃の時に出せなかった? というか襲撃候補2名出るな スピカにします アルレシャ襲撃おっけ〜なら墓下に行った時にスピカもいた方がいいかなと思いました(後付け理由) (-66) 2022/01/21(Fri) 1:18:58 |
【人】 こどもの アルレシャ>>11 スピカ 凄い魔法使いかはわかりません。アルレシャは、自分が使う力が魔法なのか、どんな原理なのかも知りませんから。 でも、なんだか嬉しくなりました。 「……ふふ、ありがと?」 ようやく、アルレシャも笑いました。今なら何でもできる気がします。絵本のようなハッピーエンドが迎えられるのだと、子供はいつでも信じています。 「いってくるね! スピカも、ケガしちゃだめだよっ」 そして空飛ぶ絨毯が窓から外へ、夜空を飛んで行きました。 (12) 2022/01/21(Fri) 6:27:16 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「違う人?……もしかして俺の事言ってるのか? ……後で迎えに来るって言っていただろ?」 確かにやや強引に立ち去った自身は男にもあるものの、むしろ他より幾分も甘い対応をしてしまったと冷静になりながら考えていたので、思わず怪訝な顔をする。 何も言わないままだと、まあ誤解されてもおかしくはないが、それもあるから後での話をしたし、と考えている。顔に出ているかもしれないが。 「──だから拉致されたって言っただろ。まあ、俺も正直位置が分からない。俺の国でこんな配置が見えるなんて見た事がないからな。どういう原理で──イクリール?」 何故かその言い方に含むものを感じて、取った手の冷たさに溜息を吐く。温めて握るだのそんなキザな事は出来ない。だから、ただその手を不器用そうに掴んで、貴方の部屋まで引くだけ。 「……早くお前の部屋行くぞ。 さすがに俺も茶くらいは入れられる。丈夫だろうが寒く感じる感覚はあるんだろう、ちゃんと。……。」 本当は早く言葉を返さないと、とはずっと思っていた。 けれど──それに応えるに相応しくない男なのは、男が何よりもわかっているから、あの時何も言わないで立ち去った。けれど、よくない事とはわかっていたので、歩きながら目を逸らして尋ねる。彼女が去り際に言った“寂しかったから”と言う言葉が耳から消えない。 「……“寂しい”なら、何で街に出ないんだ。都心なら理解のあるやつも、薬師だろうとお前くらい面倒見がよければいい相手でも見つかったりするだろ」 (-68) 2022/01/21(Fri) 6:30:10 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 彷徨民 ウミちょうど鬱蒼とした森の上にさしかかった頃でしょうか。声に顔を上げます。 地を歩いている時なら珍しくありませんが、空を飛んでいる時に見上げるのは久しぶりでした。元いた場所では、みんな自由に空を飛んでいましたから。 「あ、とべるこ」 絨毯が夜風にはためいていました。絨毯の上にはアルレシャがひとりだけです。見つかっていないのは明らかでした。 「んーん、アルもまだ。えーと……」 言い淀んでいると、やはり小鳥が飛んで来ます。アルレシャの耳元でウミの名前を囁きました。 「ウミもみつかってないんでしょ? ……どこいっちゃったんだろうね」 (-69) 2022/01/21(Fri) 9:47:55 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「……ぁ…………ぅ……」 そんな情熱的な口付けを知らない。 そんな労るような手つきを知らない。 そんな優しい感情を、私は知らない。 知らないものがいっぺんに与えられて、どこか胸が苦しくなって。たまらず、目の端からほろりと涙が一雫こぼれて落ちてシーツに飲み込まれていった。 本当は拒まなければならないのに。 一人の夫を尽くす役割を持つなら、これはよくないと分かっているのに。 体が、動かない。 「忘れさせて、今だけ」 全て全て、酒のせいにしてしまおう。 (-70) 2022/01/21(Fri) 9:57:38 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ大人しく背中を撫でられる。 小さな子供にこんなに気を遣われるなんて。本来なら自分が子供の面倒をきちんと見るべきなのに。 「偉くなんてないわよ。これは、必要なこと……で……」 言葉尻が萎む。思わず顔を上げる。 その優しげな手つきに身を預けていたが、一欠片の疑問が胸に落ちてきて、少女へと視線を動かした。 真似るにしても、どうしてそこまで違和感なく撫でられるのだろうか。 違和感がないことこそが、違和感だ。 (-71) 2022/01/21(Fri) 10:02:42 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「疑っていたわけじゃじゃないのよ〜? でも、隣の国へ連れてこられたからって星が変わることはないでしょうから」 だから自分の想像を超えるほどにずっと遠くに連れてこられたんだろうとわかりました。 消された人の事など知らない魔女は、見たことのない星空を広げるこの場所にたいして不安よりも好奇心が上回っていたのです。 「ふふ、ありがとう〜♪」 導かれるままに歩き出しました。 部屋についたら、お茶を飲んだら、貴方は去ってしまうのでしょう。 だから怒られない程度にゆっくりと歩きました。 「私なんかが町へ降りたら、皆恐れてしまうわ "魔女"だもの。貴方だって、化け物が家の近くまできたらびっくりしちゃうでしょう〜?」 貴方の国ではわからないが、少なくとも魔女の住む土地では"魔女"は異端であり、恐ろしい生き物のようです。 「その不安をおして命がけで私の薬を求める人もたまにいるけれど、病が治ってしまえば"不治ともいえる病を治した化け物"になってしまう…… 人間って、不思議よね」 人間と自分を切り離したような達観した物言いで笑いました。 「いつか……誰も私の事を知らない遠い場所へ行ってみたいと思っていたの ミズガネくんと会えたし、私攫われてよかったわ」 (-72) 2022/01/21(Fri) 10:42:46 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカ「……ふふ」 声色こそ幼い子供の高さです。その眼差しは優しさというよりは、慈愛に近しい何かを孕んでいました。 「もしね、つらくてもうやだっておもったらね、にげちゃえばいいんだよ? たくさんあそんでいれば、おうちのことなんてわすれちゃうもん」 子供らしい、無責任な提案でした。 けれども、前例を知っているかのような言い回しに聞こえるかもしれません。 気のせいかも、しれません。 アルレシャはまだ幼いですから、言葉使いが正しくないことだってあるでしょう。 (-74) 2022/01/21(Fri) 11:08:42 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 彷徨民 ウミ/* なるほど、了解しました! 噛みの方は元々護衛が入っておりましたし、もしそちら他に噛みたい方がいらっしゃいましたら、そちら優先していただけたらと! ご連絡頂けたので私も死にたい場合は突撃占いで勝手に死ねますし!(?) ちょっと昨日が多忙だったせいであまり動かず、本来ならのアマノ呪殺や白での反応が遅れてるので、呪狼さん占いは少し考え中になってますすみません!(ウミちゃんに殴りかかって勝手に死ぬの、シュールなのとまだ理由が浮かばないので……)(いっそロールなしもありなのかな) と、こちらの今の想定はこんな感じでした。 遅くなってすみません、いろいろお気遣いありがとうございます! (-75) 2022/01/21(Fri) 11:21:58 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「……任せな」 涙の滲む目尻に唇を落とし、優しく髪をなでた。 自分とて、既婚者の女に手を出すのはいけないというのはちゃんとわかっている。 わかっているが、それでも。 放っておけないのだ。 何も教えられず、与えられず。 鎖に縛られて身動きすらできないあなたが。 そんなあなたの姿が、かつて愛した女の影に重なって目をそらせない。 「忘れられなくしてやるよ……俺を」 乱れた衣服の隙間から手を滑らせ、その白い肌を暴いていく。 その細い首筋、胸元に赤い花弁を散らし、双丘の頂きを優しく刺激した。 だんだん下がっていく男の手が、あなたの一番敏感な場所へたどり着くまで、 ――ゆっくりゆっくりと優しく、時間をかけて…… (-76) 2022/01/21(Fri) 12:34:10 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリールここに来るまでも貴方と歩いていた。 だからその速度が少し遅いのに気づいたけれど、男は何も言わなかった。 「そりゃあ近くの村だの街だの知識のないやつじゃねーの? 船とか馬車はないのか。お前を誰も知らないような場所まで行けば、国なんていくらでも……」 男の国にはそこまで嫌われる魔女はいません。薬を作れる人間は薬師で、それ以上でもそれ以外でもありません だから、貴方の境遇を"魔女"と呼ぶのなら──この国で最も魔女は、ミズガネ自身です。呪われた、穢れた魂の──。 「……ほんと、何もしてねーのに、なんでだろうな……」 力なく呟かれた言葉は、自分か、貴方か、両方か。 どちらに向けられたものだったのか。 「は?達観して何言ってんだ。こんなぽやぽやして広間一つ入るのにビビる化け物がいるか。んじゃ俺は胸のでかい姉ちゃんじゃなく、化け物に部屋案内してんのか? あんまりバカ言うとこの手離しちまうぞ?」 少しだけ意地悪く言って、僅かに手の力を抜く。 貴方が人間じゃないように言うから、それを責めたように。でもその言葉に棘はない。困った奴、と軽く嗜めて、本人には自覚の薄い慰めの言葉。 「まあ、そうなんのかな。……いや、でも勝手に拉致した相手に感謝はしたくねーけど。 それに俺なんかに会えてっても……お前の事ズカズカ口悪くいうし、胸でけーなって思ってるだけのなんもできねー男だろ。……まあ、」 「……お前と話するのは、俺も嫌いじゃない。」 (-80) 2022/01/21(Fri) 13:31:20 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「周りは森ばかりだったから船はないわね〜。 海は話には聞くけど見たことはないの 馬は……私を乗せてくれるような馬車はないんじゃないかしら〜? フードをかぶって顔を隠してもすぐばれちゃうのよね〜…」 あまり整備が整っていないこともあり、徒歩でしか外を出歩いたことがありません。 姿を隠して街に出てみる試みをしてみたことはあるようですが、すぐにばれてしまったようです。 本人はなぜなのかわからりませんでしたが、おそらく体型のせいでしょう 「ね?理解ができないものに対して怖いと思うのは仕方ないけれど……子供をさらって食うとかしてもいないことで怖がられるのは困るわ〜」 根も葉もない噂をされるのはあきらめているものの、魔女でもうんざりしているところはあるようです。 貴方にもそういうところがあるのでしょうか。 「あ、ダメ!離しちゃ嫌……。 私ただの胸のでかい姉ちゃんだからっ」 僅かに緩んだ手を慌ててぎゅっと握りなおします。 意地悪をされて慌てたものの、魔女ではないただのイクリールを見てくれているようで、あとからじわじわと嬉しさがこみ上げてきました。 「悪く言われてもいいわ、だって……私の事をちゃんと見たうえでの言葉だもの」 なにも見ずに想像だけでレッテルを張る村の人々とは違う。 「そんなこと言われたのは初めて 私も……ミズガネくんと一緒にいるの好きよ ──本当はずっと……お話ししてたいわ」 (-81) 2022/01/21(Fri) 14:41:19 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ子供が持つには不釣り合いの感情にどこか引っかかりを感じるけれど、すぐに泡のように消えていく。 「……。……逃げてもいいの? どれだけ遊んでも、許される?」 女にとっては甘い誘惑。夢のような信じがたい提案。 恐る恐る、というふうに問いかける。その声はあまりにも頼りない。 (-82) 2022/01/21(Fri) 15:22:13 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカそれは、まるで綿飴のよう。ふわふわと柔らかく、雲のような甘さを携えています。 「もっちろん! だれだって、すきなばしょですきなことをしていいんだよ? アルのママなら、ぜーんぶゆるしてくれる!」 スピカの置かれている環境について、先程聞いた程度のことしか知りません。 ――――ですが、アルレシャは知っています。 「……あのね? スピカは、けっこんするためにうまれたんじゃない。 しあわせになるために、うまれたの 」産まれてくる子供は、須く 幸せであるべき なのです。戦争、政治、風習……大人の都合で利用されるなど、以ての外。子供は決して大人の道具ではありません。 だからこそ箱庭の中で、そっと守るのです。 (-83) 2022/01/21(Fri) 16:43:27 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ夫と肌を重ねる時はひたすら冷えた思いで自分から動いていた筈なのに、今は思考さえも溶かす熱でうまく体が動かない。 されるがままに暴かれれば、悩ましげに吐息が溢れる。 知らない。こんな熱さ、初めてだ。 何度も事に及んだことがあるのに、まるで生娘のように戸惑い続ける。 「……怖い、わ。こんな感覚……、っぁ……知ら……ない…………っ」 優しさから逃げるように時折身を捩り、助けを求めるように「アマノ」と呼んだ。 「ねえ、どうして、よくしてくれるの……?これの、この依頼の対価は、何……?」 (-84) 2022/01/21(Fri) 17:09:31 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「好きな場所で、好きなことを……」 目を閉じる。 この子が語るのはまるで絵本に出てくる世界のよう。 絵本が好きだった。不思議でいっぱいの世界に幼いときの自分の心はそれはもう弾んでいた。 叶うことなら、好きな道を選んで良いのなら、絵本作家になりたかった。 「幸せになるために生まれた……」 「……。アル、私、わたし……」 ▽ (-85) 2022/01/21(Fri) 18:56:32 |
【秘】 灯された星 スピカ → こどもの アルレシャ「……ごめんなさい。それでも、貴方のお母様の元へ行けないわ」 静かに、丁寧にそう告げる。 「夢に満ちたお話ね。絵本みたいでとっても素敵。 でもね、アル。私までそちらに行ってしまったら、残された他の子たちは誰が守るのかしら。全部全部、皆が守りたいものをアルのお母様が守ってくれるの?」 子守唄を紡ぐように、穏やかに言い続ける。 「大人になってからじゃないと見えないものがある。知らないものがある。幸せだって、自分で掴まなくちゃいけない。 私、それを此処で少しだけ知ったのよ。そして、それを守る為には大人になって力を得ることも必要だって」 「だから……だから、ごめんなさい」 「私は」 「夢を見るだけの子供のままじゃ、いられない」 (-86) 2022/01/21(Fri) 18:59:12 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 灯された星 スピカ「気持ちいいと……っ、、思ったことがなかったか?」 それはそうだろう。 まともに愛されてもいない交わりで高みに昇ったことなどあるまい。 戸惑い震える様子に目を細めて顔を埋め、一番敏感な場所に舌を這わせた。 甘さを含んだ声が耳をくすぐる。 必死に名を呼ばれるのが、嬉しいとさえ思えるほど自分も久しぶりの熱に酔っている。 「対価……? 対価はそうだな……お前サンが幸せになることだよ」 「――もう後戻りはできねぇぞ。イイな?」 NOの言葉はもう聞いてあげられない。 己の高ぶりをぐずぐずに溶けきったそこに充てがえば、熱く、深く突き立てていくだろう。 (-87) 2022/01/21(Fri) 20:42:25 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「何でも屋、がそんな簡単に情が移っていいのかよ……そんなんじゃお前ここの館ですら──いやどんな顔だよ」 それが自分にも少し向けられていると、気づいてないわけではないけれど。自分がせめて20代ならまだしももう33も近い32。そう簡単に甘えられるか、といえばまた別だ。最も──素面での話かもしれないが。 「俺の男でもないんだから構やしねーよ。そんなセンチメンタルな男に見えるか?……ま、その手の女がいたら救ってやれよ」 ──俺にはお前みたいに何もしてやれないからな。 天国、なんて。 自分が行けるとも入れるとも欠片も思えないけれど、そう彼が言うのなら少しは乗ってやるかと、その手を掴んだままベッドに転がった。 「あ、あ…んッぁ、く──ふ…! ぁ、なに……ッは…、あ……しらな、俺、…は、あぁ!」 揺さぶられながら、視界が薄暗く時に弾けてぼんやりする。自分の声が遠い。そもそも、これ、俺のなのか。善がる体と心と裏腹に、意識だけ少しふわりとしている。 快楽、と言う存在をろくに貰ったことがないから、そもそもが挿入されて痛みしか、どころか、快楽しか感じないのが、初めてで。 ああ、でも、温かいのは、初めてだな。天国に行く気も行ける気もなかったけど、彼が用意してくれたなら、このままずっと、浸っていたいなとも思った。 当然だが終わりは来るもので、最後あたり何かねだっていた気もするけど、思い出せない。思い出さないのではなく。 ただ最後に、確かにあなたの名前を呼んだ。 (-88) 2022/01/21(Fri) 22:16:49 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ /* えっちがわからないですわ!?久し振りなのでこう、照れますわ! さておき対戦ありがとうございます。呪殺時の死体も把握ですわ〜! 何を主張しても、自分が殺した証拠は出てこないの、狂いそうになりますわね……おお…… (-89) 2022/01/21(Fri) 22:19:39 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……まあ、1人だと、バレるだろーな…… ……悪かった。安易に逃げればとか言って。俺と同じ、までは行かずともお前も努力してたのはわかった」 胸にようやく視線を合わせて。いやこれはやましい意味ではなく、「ああ……」と言うバレる理由の方面だが。 せめて2人でないとあまりにその胸が目立つし、胸の大きさでキレて言い返したり、キャラを変えられるほど彼女が器用には思えない。 「勝手に根も歯もない噂を立てられんのは、どこも同じか。火のないところに煙は〜とか言うが、勝手に周囲が燃やしてんだよな。はーあ……本当に俺も言われるような魔女になってやるか」 そう言いつつ、逆に言えばこの年までしてこなかったと言う意味にも他ならない。皮肉だが結局それは男の善性がまだ残ってることの証明だろう。それも、貴方に行った揶揄いの言葉の返しに、すぐ目を丸くするが。 「おいおい、何も本当に"ただの胸のでかい姉ちゃん"をそのまま肯定する奴がいるか。……まあいい、わかったらそう言う達観したこというな。なんか、イクリールがそう言うこと言ってっと、クソみたいな民衆にお前が言わされてる気がして腹立つんだよ。………」 と、言い終えて、もしかして今、自分はものすごく恥ずかしい事を言ったのではと気づいて固まる。が、時すでに遅ければ、貴方に握られている手がある。送り届ける責任がある。頭をガシガシ掻いた。 「……っあー……。……くそ、 ほら、行くぞ!胸だけじゃなくて顔もいいし薬も作れて炊事洗濯できてその上で胸がデカいならお前は良い女だよ、イクリール!」 ヤケクソのようにそう叫んで、照れ隠しにまた帽子で顔を隠して、ずんずん廊下を進んでいく。耳は髪に隠れて普段見えないけれど、たまに動いた時に見える色が赤いのに気づくだろうか。 「……ずっと、なんて。期待すると、無理になった時悲しくなるぞ。知ってるだろ、お前もよく。だから容易に約束できない、が──」 「……まあ、茶の後も付き合えって言うなら付き合ってやるくらいはできるさ。俺にも、それくらいはな」 (-90) 2022/01/21(Fri) 22:37:42 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>4 ウミ 「あ?なんつって?……ダメだ、さっぱりわかんねぇ。異星語、とかなのか?……まあ、俺の全く聞き覚えのない星なのはわかった」 ひとつやふたつはあるかもと聞いて、表情が凍る。流石に人からできた山は、異星人とは言え想像するとホラーすぎる。 特に彼女は子供っぽい、つまり子供でこのサイズと今は勝手に想像、あるいは誤解をしてるので、一瞬身震いをした。 「あー…?滅びた、とかそう言うのか。なんで滅びたんだよ。戦争か?星の寿命か?……まー、それならお前はいいタイミングだったのかね、この拉致は。」 「俺は、俺も……無理やり、にしては拐われた記憶がなさすぎてなんともな。 ただ自分から行きたいなんて思った記憶はなんもねえよ。そう言う意味で拉致だろうよ」 男にしては、迷い込む、とするには世界が違いすぎて、それこそ魔法で変に閉じ込められた方が納得できるようだ。なおこの間に勧められた魚料理は食べた。カルパッチョ派らしい。 (13) 2022/01/21(Fri) 22:47:11 |
ミズガネは、爆乳をようやく直視した。 (a4) 2022/01/21(Fri) 23:24:08 |
【人】 酔吟 ミズガネバキッ、ベキバキッ アマノが失踪したと騒ぎになる頃。 人気のない庭で、ひたすら何かを叩きつけ、割れて欠けるような破壊音が響く。 その勢いと言えば手加減の一つもない物だから、誰かが音を聞きつけてもおかしくない。 「 ……が、……ば、…………たんだ 」男が、ミズガネが。 ひたすら己の楽器を地面に叩きつけて破壊している。 破片は飛び散り身体に刺さり、既に一部の手首の血管を切ったのか、足元に血が滴るどころか、血だまりができている。 ガンッ、ボキボキッ なのにやめる事はない。やめられもしない。 何かをブツブツと呟いているが、己が傷付く事に気にした様子は一切ない。ただ、とにかく楽器を壊そうとしているのは明確だ。 しかし、破壊する速度よりほんの僅かに遅れる程度で楽器は永遠に再生する。 しかし、それでも破壊は出来ているから、それを男は止める事ができない。 ベキベキッ、ガコッ 城壁に反響して、ひたすら破壊音だけが断続的に続く──。 (14) 2022/01/22(Sat) 0:51:09 |
酔吟 ミズガネは、メモを貼った。 (a5) 2022/01/22(Sat) 1:05:37 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「今まで暮らしてきた世界を捨てるのは勇気がいるし、難しい事よね……」 気持ちも、それ自体も。 気軽に自分と暮らそうと提案したことも、彼には重荷だったことでしょう。 視線が僅かに下へ向いた彼に、魔女は首を傾げました。 胸の大きさで納得されたとは露とも知りません。 「本当にね……噂って自分ではどうにもできないから」 頬に手を当てて小さく息をつきます。 「ミズガネくんも、知らない人に色々言われたことがあるのかしら……?」 魔女のようになることを賛成はしがたいけれど、そんな発言をする貴方に親近感を感じていました。 「私は“魔女”以外になれるならなんだっていいの でも……貴方がそういってくれるだけでなんだか頼もしいわね、ふふふ♪」 今まで、当たり前に受け入れ続けていた人々の言葉を否定していいと言ってもらえたようで、胸が熱くなります。 やけくそみたいな誉め言葉がうれしくて、子供みたいに無邪気に笑ってしまいました。 (-91) 2022/01/22(Sat) 1:12:33 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「なら、貴方はかっこよくて優しくて、頼りになるいい男のコね」 少なくとも、魔女にとってはそうなのです。 「いいの、期待することだって久しぶりだもの。 夢ぐらい見てもいいでしょう?」 楽しげに隣を歩いていきます。 「じゃあ……今夜はいっしょにいてくれる?」 (-92) 2022/01/22(Sat) 1:13:27 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……そうだな。物理的に難しいのもあれば精神的に、ってのもある。ただ、俺はてっきりお前、家に思い入れがあると思ってたんだが、そう言う訳でもないのか?」 母親の話をしていたので、てっきりその家にこだわりがあるから出ないのかと思っていた。 しかし話を聞いていると、……。 「──むしろ、言われて無い時間の方が生きてて少なかったかもな。宮仕えって言っただろ。どれだけの人間が、例えば料理をする人間だけでも大勢いるか想像できるか? まあ、そん中に“今まで一度もあり得なかった存在”が、“職務もこなせない”のが生まれりゃ。……な。そう言う意味では似てるかもな。頭を悩ませている同士として」 だから。色々言われたと言うよりは、“色々と言われ続けている”しかも、常時、宮から出る事もなく、32年間ずっと。 貴方が宮を知らなくとも、下女、侍女、性別問わず人のの多さは想像できるでしょう。そこに目立つ異端がいれば、常に噂の的である事も。 「そんなに魔女って嫌な称号なんだな、お前んとこ……感覚的にはよくわからんが、俺にとっては魔女には到底見えねえよ。ま、薬師ができるほどしっかりしてるようにも見えねえけど?」 ▽ (-93) 2022/01/22(Sat) 1:46:13 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「どれ一つとっても初めて言われた言葉だな……。 ……悪いな、余りに自分でもそう思えなくて、素直に受け取れなくなってんだわ、もう。」 唯一、顔はまあ、悪くはない部類ではあるが。 “顔だけは”と言われる前にもう悪評が広がり過ぎていて。それすら言われる事もなかった。 実際アマノに最初に『色男』と声を掛けられた時、男が他に自分がいなかったのに全く気付かなかったくらいだから、筋金入りと言うレベルだ。 「それは……」 言葉が返せない。自分だって、話していたいと思ったのは、ないに等しい事だったから。でも、彼女は不安にならないのだろうか。話したいけれど、今までの経験が、それを引き留めようとしてくる── そんな事をしているうちに、貴方の部屋に辿り着いて。まだ主が訪れていなかった部屋のドアを開けて、入ればお茶を適当に探して勝手に注ぐだろう。 「夢、だったら、 ……それこそ、目覚めた時に絶望するだろ。……」 さっきの話の返答を、ようやく返してから。 今夜、と聞いて。また驚いたように素早く振り返る。 「……意味、お前、わかっていってる?単純に寝るまで話したい、って意味で合ってる、よな?」 などと日和見発言をしているが、普通は本来その意味がどういう方か、わからないわけではない。わからなくはないけれど、なんせ相手が目の前の天然だから、うっかり違う方向で取ったらまずすぎる。 だからこその、確認。……例え、格好悪いとか意気地なしと言われようと、それは避けられない。 (-94) 2022/01/22(Sat) 1:55:08 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「家には思い出がたくさんあるわ。 生まれたころからずっとそこで過ごしてきたんだもの とっても大切で、失い難い…… ……でも、そこにはもう家族はいないから」 家は家族と過ごす大切な場所であり、それと同時に牢獄でもありました。 見えない鎖が人の目が、魔女を森の奥深くにつなぎとめていたのです。 「えぇ、なんとなくならわかるわ。 実際お城の中は入ったことがないから本で読んだ知識だけれど。 貴方もずっと、そんな視線に晒されていたのね。 常に大勢の人に囲まれている分、私よりも貴方の方がつらかったでしょう」 憐れむような目を向けるのは間違いでしょう。 でも、ありありと想像できてしまうのです。 その苦しさも、辛さも、痛みも。 だから、可哀想にという言葉を飲み込んで、魔女はただ見つめていました。 「私と貴方は似てるわね。 “魔女”の感覚は違うみたいだけれど」 魔女の国では"魔女"の烙印を押されれば人間扱いはされません。 薬師にはみえないといわれれば、失礼ね とむくれたふりを一瞬しましたが、すぐに笑みを取り戻します。 「お互い様ね。 でもお世辞じゃないのよ? ………顔はあんまり見せてくれないけど」 もっと見たいな〜♪ と少し揶揄う様な物言いで帽子で隠れがちの貴方の顔を覗き込みます。 (-95) 2022/01/22(Sat) 2:46:33 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ部屋に到着すると、興味津々にあたりを見渡し、 貴方がお茶を入れてくれている隣でベッドに腰を掛けました。 「夢でも……私はうれしいわ もし夢だったら、夢で出会った貴方を探す旅に出るのを人生の目標にできるもの」 お茶が入ればカップ受け取り、冷たい手を温めてから飲み干します。 ここについてから何も口にしていなかったせいか、喉が渇いていたのでしょう。 今夜一緒にという言葉の意味を問われ、逆に意味深に微笑み返しました。 「──それはどうでしょう?」 彼の事がもっと知りたい。その体温に触れたい。 そんな感情が沸き起こったのは生まれて初めてでした。 でも、そんなことを口にしたら、軽い女だと軽蔑されてしまうでしょうか。 「………」 カップをサイドテーブルへ置き、ベッドの隣をあけました。 「どういう意味かは………貴方の手でたしかめて…?」 (-96) 2022/01/22(Sat) 2:57:24 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……なら、結局どうなんだ。 俺も宮に縛り付けられてはいるが、場所に未練はかけらも無い。お前は? ……やっぱ、出れる方法があるとしたら出たいのか。まあ森で彷徨ったイケメンでもやってきて拾えたら一番だろうが。」 そんなロマンも、なくはないとしても天文学的確立だろう。それでも、そんな夢を見るほど、……男は、彼女に幸せになってほしいと思い出し始めたのだ。 「…………そうだな。 人の視線が、言葉が、慣れたとは言え、未だにこびり付いて怖いのには変わりない」 貴方の前と自分の分の紅茶を淹れて、差し出す。 備え付けの簡易なもの。お湯だけで作れるもの。 「……俺はさ、サボったことなんて一度もなかったんだ。むしろ、できない分人一倍努力した。楽譜を頭に叩き込んで、指も完璧に動いてるんだ。なのに、音が、……」 「……音がな、腐って、死んでんだよ。 芸術的な比喩ではなく、本当に俺の演奏は人を傷付ける。呪いに近い感じか。苦しみ出すんだ、弾くと。 弾き続けるとどんどん悪化して、吐血して、……そこまで弾き続けないからわかんねえが、きっと最後は聞いてるやつを殺しちまう」 最初に会った時、兵器だと例えた。 けれどどう見ても楽器。実際、本来そのために作られたもの。なのに、ミズガネがそれを弾くと、兵器になる。何をしても。理由も未だにわからない。『国で初めて』『前代未聞』らしいから。 「だから言われたんだ。 ──『魂が腐りきってる』ってよ 」「お前の事さ、すごいと思ってんだぜ、これでも。薬師も炊事もできりゃ上等だ。家族ですら、与えられた役割はあるだろ?……俺は、一度も人生でそれをこなせた経験がないんだ」 そう言って顔を覗き込まれれば、眉尻を下げて困ったように笑いました。初めて見せる笑顔がこんなものなのが、申し訳ないなと内心思ってしまう。 ──だからこそ、貴方の誘いに乗りたくても乗る勇気が出ない。 ここで情けない顔をする男が、彼女を幸せにできるわけがない。……そうだろう? (-97) 2022/01/22(Sat) 3:21:30 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……お前は、強いな。 俺は、多分目が覚めた後、いつもの天井を見たら、きっと今度こそ絶望しちまうかもしれない。万が一、お前が来てくれても…… 俺は、俺はどうなってもいい。駆け落ちで男が殺されるのなんてよくある事だ。ただ、お前がそれで不幸になるのが、……嫌なんだ」 紅茶の味がまずくないか確認して飲み終えて、机に置いた後、貴方が開けてくれたその隣に腰を下ろす。 「…………あー……………。」 どこか気まずげに、貴方の意味深な笑みを受けて頬を掻く。わかっている。何を意味するかも。これは、その、そう言う事で。 「……お前を傷つけたくないから、正直に言う、が。 その、 ……俺、女を抱いた経験がほとんど……」 どんどん小声になるも聞こえるでしょう。 要するに、ほぼ童貞のようなものらしい。 しかも受け身の方の経験はあるものだから救えない。思わず頭を抱えそうになった。「その、だから気の利いたことも言えないし、気持ち良くしてやれるかわからねえどころか、最悪俺がその、緊張して……勃たな………あーあーあーあー!…………何言ってんだ俺は…………」 実際に頭を抱え出した。情けないったりゃありゃしない。ヘタレの極みも極まるとここまでなるらしい。 ただ、男は一度もそれを「嫌」と男は否定していない。──要するに、ちゃんと抱けるか、貴方をよくしてあげられるかがとにかく心配なのだ。 あと勃つか。 (-98) 2022/01/22(Sat) 3:35:48 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール/* 毎度ご利用ありがとうございますミズガネPLです!! えっちなことになる可能性を感じて連絡させていただきました! この後、暗転でもヤッた事後でも本番やっちまうのでも全部できますが、どうしましょうか!明日の4日目が来るなら本番ロールしますか? またそのこの男、書いてる通りその、童貞の極みです……受け身の極みです……実はPLは女性優位(襲い受け的な)や、女性攻め(これは完全にその、イクリールちゃんがこう、なんかミズガネに突っ込んで攻める方ですね…)も全部いける派ですが、「これ行こうぜ!」みたいなのありますか!? 「いやイクリールは攻めはしないかな…」と言う感じだったり、そちらが苦手なら童貞もどきが必死に頑張りますが…!好きなシチュエーションあれば教えていただけると助かります〜! PS:イクリールちゃん可愛すぎて落とされそうと言うかもうPLはメロメロですね……こんなダメ男やめた方がいいよ……でも幸せになってほしいけど人にはあげたくない複雑なミズガネ心…… (-99) 2022/01/22(Sat) 3:43:22 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「いやぁ……まぁ、確かにそうなんだけどな」 情に弱いのは弱点だと、言われたことがないわけではないが。 それでも全くの無関心になってしまえばただの暗殺者だった。 自分はそう育った。 だから、俺は俺の信じた最善を尽くすのだ。 契約したからにはあなたを殺させない。 その上で、愛される事を知ってほしいと思ったのだ。 「ほっとけねぇんだ、そういう……人生諦めきったようなやつがよ」 「だから今は……素直になりな。 なーんにも……考えなくていいからよ……っ」 あなたを最後まで揺さぶって、愛し尽くせば白濁が弾けてあなたを満たしただろうか。 名を呼ぶ声が甘みを帯びていたこと。 それに満足して、俺は。 ゆるい微睡みに浸りながら 何も知らないまま、あなたにこう強請るのだ。 「なぁ、実際曲を聞いてみたいんだ……少しだけでいいから、聴かせてくれないか?」 どんなにひどくても構わない。 そのままの音を、請うた。 (-100) 2022/01/22(Sat) 3:47:32 |
【墓】 なんでも屋 アマノ―――庭に響く何かが壊れる音。 男はそれを聞いていた。 「やめろよ……ミズガネ。 原因はそれだったかもしれねぇが、俺はここにちゃんといるぞ」 「俺は、ここに居るんだぞ」 肩をつかもうとしても、手を抑えようとしても、 触れることは敵わず。 声も届かず。 ただただ、響く破壊音を聞きながら、止められない事に苦い顔をした。 (+1) 2022/01/22(Sat) 3:50:56 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ/* 本番も暗転もイケます!がっつり回したいのが本音ですが時間が足りな過ぎる気がするのでお互いにいい塩梅で暗転させた方がいいのかな?どうでしょう?時間足りなかったらいっそディスコで回してもいいぐらいです! 秘話で1日目夜を続けつつ、表で事後時空で話しかけてもいいですか?(終わったりどちらかが墓場へ行ってたらその時はその時で) 童貞ミズガネくんかわいいね…… イクリールはたくさん本を読んでるので処女ですが知識はばっちりです★(一人で慰めたりとかの経験はあるから体は熟しているかもしれません) 女性優位全然問題ないです♪ おねしょたにしますね(オネショタ) それはそれとして、男として必死に頑張っている姿は見たくはありますが(かわいいね PS こちらのPLもメロメロだから安心してほしい。ミズガネくんかわいすぎか?結婚しよう(? (-101) 2022/01/22(Sat) 4:20:06 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「未練がないとは言わないわ。 でも叶うなら…… 私を魔女と呼ばない世界で、居場所を見つけたい。 ──それが貴方の隣ならもっと素敵なんでしょうけど」 そんな淡い夢を見ることぐらいは許してくださいね。 「そんな……呪いなんて……」 音を奏でれば人を苦しめてしまう、そんな呪いは魔女の国では聞いたことがありませんでした。 そんな呪いを背負いながらも努力を惜しまなかった彼へ、悪意のある言葉を投げかける人がどれほどいたことでしょう。 想像するだけで胸が痛み、言葉を失ってしまいました。 「いいえ、いいえ……貴方の魂は腐ってなんていないわ」 こんなにも優しい努力家の彼の魂が腐っているはずはありません。 「薬師も炊事も、誰かと一緒にすればいいの 誰だって初めてはあるものよ 助け合って慈しみあえる家族と……」 彼には家族が必要だと感じました。 それが私じゃない誰かでも。 いいえ、私であればいいと……強く思いました。 (-102) 2022/01/22(Sat) 4:50:07 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「……やっぱり、貴方は優しい人ね」 断る理由が、"私が嫌だから"じゃなくて"私を不幸にしてしまうかもしれないから"なのね。 思いもよらぬ可愛らしい告白に思わず笑ってしまいました。 狼狽えているようすの彼の膝へ、そっと手を添えます。 「大丈夫、私も初めてだから……♡」 拒否されなかったことに内心高揚するあまり、 彼をそっとベッドへと押し倒し、その胸に甘えるように抱きついてしまいました。 むにゅりと豊満な胸がおしつけられていますが、魔女はそんな事気にしていません。 「でもほとんど……ってことは…少しはシたこと、あるのかしら?」 誰と?どんな風に?そのときはどんな気持ちだった? 矢継ぎ早に聞きたいことが溢れそうになりますが、グッと堪えます。 (-103) 2022/01/22(Sat) 4:58:18 |
【秘】 灯された星 スピカ → なんでも屋 アマノ「思う余裕なんて……ッ、なかった、わよ……っ。 子供を作るための行為でしかなかったのだから、辛くて……っ、もうしたくないと、思って……は、ぁ、いた、のに……っ」 秘所に向かっている舌を捉えるや否や嬌声とは違う悲鳴をあげた。 そんなこと、夫は絶対にしなかった。己を気持ちよくすることなんて一度も考えてくれたことがなかったのだから。 「ッ、そんな、そんな対価……貴方に何の益があるって言うの…………?!ぁ、あぁ、あっ」 ひくりと痙攣する肉を無視できない質量と熱が触れた。 「初めから、私には……振り返る道なんてありはしないわ……」 割り込んでくる。侵してくる。 何も知らなかった女の中に。 怖いと思っていた事なのに、全然そうは思えなくて。 細い声をあげて、男の熱を受け入れた。 (-104) 2022/01/22(Sat) 5:44:08 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール/* すみませんすやすやしてました! ご連絡だけお先に! 1日目の秘話と、表の白は(更新までに間に合えば)同時進行してもらって大丈夫です!万が一ものすごく重要な話になりましたら、どちらかが墓落ちしても時空続けて白でか、秘話と言うてもありますし! ちなみにキャラは普通に明かすのでお伝えすると、もし反魂の役職さんなら4日目が来てほしい場合はアマノくん(狐)蘇生しかできないのでお気をつけを…!(現時点で地上の人外1人ということは、吊られたラサルハグが狼なので復活させちゃうと地上が狼優位で終わってしまうため…!) がっつりやりますか〜!物足りなかったらディスコで続きしましょう! 32歳のショタ…お姉ちゃんどれだけえっちなお姉ちゃんなんですか!処女なのにえっちなおねショタだ……(32歳)頑張るミズガネ、運が良ければか、この先一緒にいられる未来があらばそこで頑張るのが見れるようになりますよ〜。 結婚したいね…ミズガネ…お前はなんでそんな頑固なんだ…早く心を開きなさいと言ってるんですがこの子頑固で「イクリールにはもっと良い人が…」とすぐ言ってるけどヘタレなので多分押されると負けます。ヘタレです。いやあどうなるかな!以降もよろしくお願いしますね! (-105) 2022/01/22(Sat) 10:23:53 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ/* スヤは大事なのでお気になさらずw 了解しました!では事後の雰囲気で話しかけますね。(3日目時空)ミズガネくんがイクリールと夜を共にしたのは1日目だけですか?イクリールなら2日目3日目もいっしょにいることをのぞみそうですが、2日目3日目イクリールはなにも行動してなかったので、ミズガネくんの行動のスケジュールに合わせたいと思います。 32歳ショタ新しいジャンルですね! 慣れてくればミズガネくんもいつかきっと……ね! もうイクリールの方は覚悟を決めてるぞ!オープンハートミズガネ! (-106) 2022/01/22(Sat) 11:39:29 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 灯された星 スピカ神さまが救うのは、救いを求める人だけです。救われようとしない人を助けることは、できません。 神さまでさえ、そうなのです。アルレシャのお母さんなら尚更でしょう。 「……やさしいね。それは、スピカじゃなくてもいいのに。 ママはね、うごけないの。だから、じぶんからきたこしか、まもれないんだ」 そう、スピカである必要はないのです。背丈があれば、遠くが見渡せます。大人なら、きっとわかるはず。 それでも、大人になりたいというのなら――止める理由などありません。 するりと小さな手を大きな手に重ね、目を伏せます。 「ざぁんねん。スピカはもう、ママなんだ。 アルにはよくわかんないけど、これからもがんばって」 (-108) 2022/01/22(Sat) 12:14:47 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール/* 実はタイムスケジュールを…厳密に考えると……その……色々カオスになってしまうので、ふんわりさせる気ではあるのですが……ミズガネもちょこちょこ他の人も会ってるので、暇な時はイクリールと会ってたよ〜くらいのふわふわ加減でどうでしょうか! 確定してるのは、2日目の夜に 最初にアマノさんがミズガネのお部屋に来てお話しして境遇話してお酒入ってやって「弾いてほしい」と言われ、試したらキエ城の魔力のせいか威力が高まりすぎてて彼を事故で呪殺→「ぴっ!?」して部屋飛び出して今 >>14 白茶のヘビメタバンドマンみたいに3日目の朝から楽器の破壊活動している 実は3日目時空の朝になると、この破壊活動中に出くわすと思います……イクリールがこれに声かけてくれるか、あるいは勝手にミズガネが3日目落ち着いたあと時空(とは言え人殺してしまったので死ぬほど沈んでる)でこちらが今お声かけするかどちらかかな?と思いますがどうでしょう! (-109) 2022/01/22(Sat) 13:16:58 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ/* ふわふわ了解です! ヘビメタバンドメンにはそんな理由が……! バンドメン中のミズガネくんにを見つけることにしますね 落ち込みミズガネくんをよちちしてあげようねぇ〜 (-110) 2022/01/22(Sat) 13:42:45 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「……にぁ、……んー…… ……起きて、覚えてたら、なー……」 ゆるりと少し緩んだ──お酒も回ってるのもあるが、いつもの眉間の皺もなく、穏やかな微睡のままに手をひらひら振って答える。 この眠気に誘われれば、きっと自分にとっては珍しい、目覚めの良い朝が来るはずだ。弾くのなら、万全の方がいいだろうし…… なんて考えて──さて、それが悪かったのか今ではもうわからないけれど──一度、意識を落とした。▽ (-111) 2022/01/22(Sat) 14:05:31 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「……やっべ……んぁー…あー……」 起きたら覚えていた。あらゆる事を。 覚えてないと誤魔化せばいいのに、それができない不器用な男は、とりあえず顔を覆ってベッドに沈み、暫くしてノロノロと起き上がって身支度を整える。この間に貴方も起きるか、既に起きていたかもだが。 「────。」 着替えた後、楽器に手を掛け、一音、僅かに弾く。 やはり、死んだ音のままだった。同じ音階は出ているはずなのに、それに覆い被さるような気持ち悪さが音に張り付くのだ。 手は、動く。それでも真面目な男はサボりはしなかったから、譜面は覚え切っていたし、手は柔らかい。それを確認すれば、珈琲でも用意するだろう。 (-112) 2022/01/22(Sat) 14:07:43 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>+1 アマノ 何も聞こえない。何も聞こえない。何も聞こえない。 『 俺は、ここに居るんだぞ 』貴方が何を言っても、男の耳に届かない。 何を言っても貴方は居ないのだ。 何を言ってもお前は居ないだろ。 「──こんな事なら──」 守ろうと、してくれてたのに。 聞くのだって、情に厚い男だ。 何か、言うつもりがあったかもしれないのに、 ──何の言葉も聞かぬまま、全部、自分の手で壊した。 「なんで生きてるんだよ」 「俺の演奏が、魂がクソだって言うなら、 俺を、俺を殺せよ、殺せよ、なあ!! 一度もろくな音出さないお前が!お前が!!」 また振りかぶった。 何でこいつは壊れないんだ? 何で俺の心ばかり壊すんだ? 楽器は一人一人に渡される専用のもの。相棒にすら近い。じゃあ、俺、こいつに裏切られてばかりだ。 「俺を殺さないなら、 お前が死んじまえッッ!!」 (17) 2022/01/22(Sat) 14:22:49 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>16 イクリール 「……ぇ……、ぁ、……あ、……く、リール……」 『お前が死んじまえ』 そう叫んで、また叩きつけようとした時、貴方の声が聞こえて。 動きは止まった。ただ、貴方の顔を見つめて何かに怯えたように、男はじり、と後退りをする。 「……く、来るな。……いい、俺はいいから……」 手首から流れる血が手をつたって楽器を 赤 に染める。──それすら、いつか消えるのだ。 そんな存在と当然知っていて、でも壊そうとせずにはいられなかった。 「……も、……いやなんだ。……触れただけで呪うかもで、……それでもし、お前まで、殺したら。俺は、もう……だから、来ないでくれ、頼むから……」 貴方がそばに寄ろうとするならそれを制止して、そう言う。 何かに怯えるように、触れられるのを恐れるように、意地でも貴方と己の体が接触しないようにしようとするだろう。 (18) 2022/01/22(Sat) 14:35:00 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>19 イクリール 「……そうだと、俺も、思って…… でも、でも『想定外』が起きたんだ、何ももう、」 貴方の手を払いたくはない。傷付けるのはわかりきってる。だからその手を払わないし、受け入れないけれど、その薬だけは自分でやるとばかりに受け取る。 「……今までがどうとか、信じられねえよ……」 指先ひとつ触れるのすら、今は怖いから。 乱雑に出血がひどいところからハンカチで拭って、押さえて、そうしてポツポツ、目線を逸らしたまま話し出す。 「……何より、『人殺し』の手でお前に触れたく、ない。俺は何もない男だから、唯一、……腐っても、そう言うのだけは、……しないでおこうって、決めてたのに……全部、全部終わりだ…… ……俺が、アマノを、殺したんだ」 (20) 2022/01/22(Sat) 16:31:03 |
ミズガネは、ひたすらに「ごめん、」と謝り続けている。殺した彼か、目の前の彼女か、あるいは両方に、ずっと。 (a6) 2022/01/22(Sat) 16:32:24 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……ぇ、?……イクリール……」 自分の隣、と言う言葉が出たから、そうだな。と、言おうとしていた内容が吹っ飛んだ。「あー……」と、落ち着かなさそうに口元に指をやる。言われ慣れてなくて、こう言う時の返しが本当に自分は苦手だ。余計に不甲斐ない。 「……その、……本当に、2人とも自由になれる世界が見つかれば……お前にも、世話とか面倒、俺の生まれでかけない、なら、……」 「……そう言うのも、いいかもしれねーな」 まだ、この時。誰も殺してなくて。触れるのも怖くなくて、だから言えた言葉。でも、それでも本音の言葉でもあったのです。 「……どーなんだろうな。んなわけねえ、って言えたらよかったんだが、生憎俺は魂の色なんぞ見えねえ。この異変が、何で起きてるか、国の奴らもわかんねーのにわかるわけねぇよな。はは。……そうか」 貴方の言葉を、穏やかに聞いている。だって貴方がそう言うと言うことは、『家族』とそう言う事を幸せに行えていたと言う事だ。 他者に、それどころか甘やかされる子にさえ嫉妬もする男だが、彼女が幸せな事には不思議とそんな感情は湧き上がらない。むしろ、嬉しかった。 「……母上は、俺のこの性質のせいで散々心を痛めて、病んじまった後、そのまま体力が戻りきらず死んじまった。……悪い人では、多分なかったんだが、家族らしいことは殆ど覚えてねーな。兄弟仲はもう見下されてるんで諦めてるしよ。……だから、家族って言葉が眩しいな」 (-113) 2022/01/22(Sat) 16:52:08 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……へ、…… にぁ、なに!?」 突然のことに余りに気の抜けた声が出た。平常時のハグならまだしも、こんな押し倒された状態でそのたわわで弾力のある胸を押しつけられれば、普通の童貞もどきが耐えられる訳もありません。 顔を赤らめたまま、呆然と胸に顔を埋める貴方を見つめている。そのまま頭を撫でる甲斐性が、と言うよりは余裕がゼロなのだ。煙草の匂いと、宮仕えだからでしょうか、お香のような品のいい香りがするだろう。 「……って、お前、は、初めてって……女の初めては、大事だろ……それこそ、下手な俺なんか、とか…… え!何でそこそんなに食いつくんだよ!?」 割と既にあっぷあっぷ。もはやずっと顔を赤らめながら叫んでいる状況。たゆんの感触に色々発情してしまったのか、完全に上に乗っているなら、男のものが反応して貴方に当たるのに気づくかもしれない。 「……え、女とは一回だけだし、なんか手解きだかで、相手にされただけで、……あ、頭真っ白で何も覚えてねえよ……」 家柄の問題で、要するに筆おろし的なあれだろう。尤もこの性格なので全て忘れてるようだが。女とは、なのが色々と更におしまいな男に拍車をかけているが、その辺を誤魔化すのがド下手なのも、この男である。 (-114) 2022/01/22(Sat) 17:03:42 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「じゃあ、二人で世界を探しましょう。 カナリアでも自由に生きていける場所がきっとあるはずよ 私はずっとここでもかまわないけれど」 迷惑かけてくれてもかまわないのにと笑いました。 本当にこのまま、貴方と生きていけたらどれほど幸せでしょう。 「魂の色なんて誰にも見えないのだから、憶測で投げられた言葉なんて気にしなくていいのよ」 それでも、彼の魂は美しいと魔女だけは信じてます。 「そう……それはとても寂しかったでしょう」 幼少の頃の彼を思うと胸が張り裂けそうでした。 彼はこんなに優しい人なのだから、もっと愛されるべきです。 (-115) 2022/01/22(Sat) 17:16:11 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>21 イクリール 「……お前と同じくらい、馬鹿で、お人好しで、……優しくしてくれた奴だったよ。……だから、俺の殺しの依頼、受けときゃ……少なくともてめぇは死ななかった、のに……」 言い草から、貴方は覚えているだろうか。 貴方に毒薬を作って欲しいと依頼した時、もう一つ「殺してもらう」と言っていたのを。その相手と推測も容易だろう。 しかも最終的には断られるほど、この臆病な男は懐いていたし、恐らく父性を重ねていた。……貴方に母性を重ねているかはまだ、わからないが。 「……音を、」 「聞いてみたいって言われたから、聞かそうとしたんだ。当たり前だが最後までじゃない。ほんの触りで、ひでぇし、聞くだけで苦しくなるだろって……ほんと、いつもなら、平気だった短さなのに、……血、吐くし、慌てて止めても、悪化して、……」 手の中のハンカチが強く握りしめられる。 その後どうなったか、この様子で、殺したと言い切ったなら、何が起こって何を見届けて、『原因』を許せない心理は、貴方にはわかるだろうか。 (22) 2022/01/22(Sat) 17:20:28 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ嗅ぎなれない香のかおりが鼻をくすぐります。 「えぇ、大事よ?……だから貴方とがいいの」 僅かに体を離し、双眸を狭めました。 スルスルと貴方の着衣を緩めていきます。 「女とは……?」 とても気になるワードです。 「女性のほかはどんな方としたのかしら……?」 上着の隙間から指先を滑り込ませて貴方の肌に触れました。 その温かさをもっと感じたくて、掌で薄い胸を撫でます。 (-116) 2022/01/22(Sat) 17:22:52 |
【人】 魔女 イクリール>>22 ミズガネ 「アマノさん、いい人だったのね」 殺してといわれて殺す人のほうがめずらしいでしょうが、彼に優しくしてくれた人なら、きっと素敵な人だったのでしょう。 「……そうだったの……」 理解を超えた状況に想像をし切れていない部分はあれど、大体の流れは理解できました。 そんな状況では、貴方が自分を責めるのもしかたないでしょう。 本当に呪いで死んだのか、また別の理由なのかは解剖学にも精通していない魔女が知るすべはありません。 けれど、自分が、彼のためにしてあげられることははっきりしました。 「ミズガネくん、安心して。 私が何とかしてみるから……」 (23) 2022/01/22(Sat) 17:44:03 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>23 イクリール 「……そうだよ。だから、俺より、もっと、……?」 彼の職を知っていると、完全にいい人か、それは主観になるのかもしれない。それでも男は、情に厚い彼をいい人と即答する。主観なら、男の答えはそれしかないから。 「……なんとかって、どういうことだ? 死体も、目の前で消えちまったのに……」 けれど、次に聞こえた貴方の言葉に訝しむ。励ましや慰めの言葉ではなく『何とかしてみる』とは、死者に対して何かできる手段があるとミズガネにはてんで想像ができない。 尤も、厳密にはここの人間は神隠しに近い状態にはなってもイコール死ではないのだが、そんな仕組みを男は知らないから一層だ。 (24) 2022/01/22(Sat) 18:04:07 |
【独】 酔吟 ミズガネ反魂絶対そこだと思ってたよ!!!でもまあこれでアマノ蘇生の理由としては、変ではないかな……?ヘビメタバンドマンのライブパフォーマンスのようにひたすら楽器を朝から破壊していた甲斐があったな…… (-117) 2022/01/22(Sat) 18:05:31 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……未知ゆえに人は怯えるんだろ。魂の色が綺麗だったら、それはそれで俺の楽器が兵器な理由もわからなくてもっと境遇は悪化してたかもな。……"寂しかった"、のか、俺は。それすらもう、曖昧なんだ」 ややぼんやりとしてから、「ずっとここでもかまわない」と言う貴方の言葉に苦笑する。ここがどんな場所か、まだわからないのだ。もしかしたら人喰い屋敷の可能性もある。そんな気を抜いてはいけない場所だとわかっていても、もし、ずっと平和なら。 「……そうだな。誰も俺達を知らない、ここで。あるいは外があるなら、そこで生きていきたい、かもな」 カナリアでも生きていけるそこがあるなら。金糸雀を導く魔女は、それはもう女神ではと思ったが、キザすぎると飲み込んで、それからは言葉を切って、貴方との行為の方に集中し出しました。▽ (-118) 2022/01/22(Sat) 18:14:06 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……い、イクリール……でも、そんな……大事ならやっぱ……あ、ぬ、脱げるから、別に自分で……」 緩めてもらう感覚がそもそもくすぐったくもあり、気恥ずかしくもありで、羞恥に耐えきれない男が自分で脱ぐと宣言しだす。最もその訴えを聞くかは貴方次第だが。 「…………。ど、どんなって、……い、言わないとダメなのか?これ……」 羞恥プレイにも程がある。女相手ならまだしも、女じゃなければ、なんて、そもそも話しても引かれるのではと今更すぎる心配をしている。後悔も時既に、というやつだ。 「……ど、どんなって、……女相手だと、……悪いだろ、下手だし、与えられないし……だから、……」 「……お、男と数回……あ、待っ、ほんと脱ぐ、からっ……っぁ、……う……」 基本的に考え方が後ろ向きまっしぐらだったが、まあ要するに一応女子供嫌いと言いつつ、責任や相手の事を気遣えば自然と相手がそっちになったらしい。 まあ、この有様だ。とてもタチネコで言うタチをやった事があるとは思えない。最後に貴方が手のひらで胸元に触れた時、乳首に触れれば一瞬声を上げた。本人も気づいて死ぬほど気まずそうに目を逸らした。 (-119) 2022/01/22(Sat) 19:22:08 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>25 イクリール ふわりとかけられたストールを軽く握る。血で汚すわけにもいかないから、クシャクシャにしてしまったハンカチで薬を改めて塗るついでに血を拭う。 「……何とかって、いや、良い子にって……」 その間にも、時間が経ったせいで楽器は元のまま、完全に戻ってしまって。慰められたりするだけならまだ収まらなくて暴れていたかもしれないが、『何とかする』と言われれば、冷静さが僅かに戻る。 「……くそ、 ……誰かに世話になってばっかじゃねーか……」 情けない、不甲斐ないの気持ちが溢れかえるも、何もできる事もなく。言われた通り、良い子に……はさておき、すくなくとも悪い事はしないように、楽器を捨て置きたいのを堪えて、引き摺るようにどこかに去っていった。 (26) 2022/01/22(Sat) 19:28:32 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「寂しんぼが二人いればきっともう寂しくないわ」 穏やかに笑います。 ここが誰かが消されてしまう様な場所だと魔女は知らない。 ただ何事もなくここで過ごせると疑いもしない。 「もしここを出る時は、私を一緒に連れて行ってね」 約束よ、と一方的な言葉を残して、話を閉じました。 (-120) 2022/01/22(Sat) 19:45:41 |
【秘】 魔女 イクリール → 酔吟 ミズガネ「へぇ……」 ほとんど覚えていない女性と一度。 ほぼ“童貞のまま”男性と数回。 なるほど。魔女は理解しました。 戸惑いの声を上げられても手の動きは止めることはありません。 「与えてあげられないから、男性に"与えてもらって"いたのね」 指先が胸の尖りに触れた瞬間漏れ出した声に、きゅっと胸が締め付けられました。 あぁ、なんて可愛らしい方なんでしょう。 「私じゃ……"与えて"あげられないけれど……」 魔女は体を起こし、自分の服の金具を外すと薄い布を肩から落とします。 白い柔肌が薄暗い部屋に晒されて、豊満な乳房が目の前に露わになるでしょう。 「一緒に気持ちよくなりましょう……♡」 貴方の手を取り自分の胸へと押し当てます。 好きにしていい、という意味をこめて (-121) 2022/01/22(Sat) 19:46:22 |
【人】 魔女 イクリール──…… 魔女はひとり部屋へと戻ります。 緊張からか、いつもより表情が強張っていました。 「よいしょ……」 洗面器いっぱいに水を張り、バッグに入った一際古びた瓶を取り出します。 中に入った液体を惜しげもなく全て流しいれると、水がどす黒く染まりました。 「初めてだから、うまくいけばいいのだけれど……」 小さなナイフで掌を傷つけます。 あふれ出る鮮血注ぎ込む様にして軽くかき混ぜました。 本来は、死体を目の前にして行う術です。 ただの薬師である一族が、"魔女"と恐れられる所以となった、世界の理に反するたった一つの魔法。 神への冒涜ともいえる行為故に禁忌とされながらも、代々受け継がれてきたものです。 「アマノさん……どうか戻ってきて……」 成功するかどうかはわかりません。 でも魔女はただ祈りました。 その祈りか術の特性故か、生命力を吸い取られたかのように力が抜けていきます。 魔女は術の発動を見届けることなく、意識を手放してしまいました。 (27) 2022/01/22(Sat) 19:49:43 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 灯された星 スピカ「そこに気持ちが入ってなければなぁ、こんなの、ヨくなるはずがねぇだろ?」 快楽とはこういうものだと教えこむように執拗に。 悦ぶという事を決して忘れられないように、求めることができるように刻んでいく。 花弁を残したのも、わざとだ。 あれば消えるまでの間、決して忘れることなんてできないだろうから。 「益は……あるねェ」 「俺が満足できる」 それだけで十分だ。 女の身体の中は温かくて、気を確かに持っておかないと自分が持っていかれそうになる。 そこをぐっと耐えて動けば、素直になったあなたは良い鳴き声を上げるだろうか。 それは一夜の過ちだと世間一般はそう話しても あなたにとって、自分にとってこれは、本当に過ちなのだろうか。 わからないが……ただ。 この夜を、どうにか残してしまいたいと思う心がそっと囁く。 「なぁ……、出来るかどうか、試してみるか?」 それはきっと、悪魔の誘いだ。 (-122) 2022/01/22(Sat) 19:49:46 |
【秘】 彷徨民 ウミ → こどもの アルレシャ『とべるこだよ』 ウミは同じような人をここ暫く見た事がなかったので、あなたの存在は新鮮に思えました。 だから視界に入った時、ついあなたの所へ飛んできたのです。 『うん。ラサルハグみつからない』 『……ふたりとも、かくされちゃったのかな』 しょんぼりと眉が下がります。 『それとももくもくのひとのところにいったあと、なにかあったのかな』 最後に話をした時、彼女はそのような事を言っていたのです。 (-123) 2022/01/22(Sat) 20:49:14 |
【墓】 なんでも屋 アマノ「おいおいおいおい……」 男はずっと二人のやり取りを見ていた。 イクリールと呼ばれた女の言動が気になって着いてきてみれば、そんな。 俺を生き返らせようとするなど。 一度も顔を合わせたことも、話したことがない男を。 どうして。 「俺を戻すのになんでアンタが倒れなきゃなんねぇんだ、クソが……」 その理由は聞かなくてもわかるというのに、舌打ちをしてしまう。 それは喜ばしいことであるはず。 あの男を、少なくとも彼女は大事に思っているからこそとわかっていても……。 そしてそれが成功してもしなくても。 大きな借りだけを作ってしまうのは癪で仕方ないのでした。 (+2) 2022/01/22(Sat) 20:52:58 |
【秘】 彷徨民 ウミ → 酔吟 ミズガネ/* お返事遅くなりました。 三日目のこの状況が想定通りのものなのか予想外の展開になっているのかよくわからず、確認した次第です。 匿名箱に投稿した通り、本日襲撃先は別に選んでいます。 日程を伸ばすとなると、呪殺もやらない流れになりそうな気がしますね。 連絡ありがとうございました。 (-125) 2022/01/22(Sat) 20:53:46 |
【人】 彷徨民 ウミ『ラサルハグ』 きょろきょろ。 ウミはずっとずっと赤い髪のあの人を探しています。 『――ここにもいない』 池の水が大きく盛り上がって、中心から出てきたウミは水中から空中へ戻ります。 そうしてびしゃびしゃと跡を残しながら、別の場所に移動するのでした。 (28) 2022/01/22(Sat) 20:57:24 |
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