酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/19(Sat) 23:24:29 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/19(Sat) 23:25:21 |
【独】 看板娘 シュゼット「Bar passione(バー パッション)は、大スターであるロザリンドがマスターを務める、小さなバーだ。 彼女は僅かな手荷物と歌唱力だけを携えてラ・コスタへとやってきた。 当初は彼女の姿を見て嘲笑する者も多かったが、彼女の歌と、何より人気歌手となっても気取らず、他の夢を追う者に対して真摯に接する人柄が多くの人々を魅せ、彼女をスターダムへと押し上げた。 そうして有り余る栄誉と財を手にした彼女は、しかし広場のはずれに小さなバーを建てると、無償でステージを貸し出している。 バーの名前は「情熱」を意味し、連日夢を追う者がステージで自らの「美」で人々を魅せ、彼女が不在の日でさえ客足が途絶えることはなく、ラ・コスタでも有数の観光スポットとなっている。 (-0) 2022/11/20(Sun) 0:10:33 |
【独】 看板娘 シュゼットエースはロザリンドの弟子の一人 エースは劇場の名前からとられたあだ名 「トライ・エース劇場にとんでもない新人がいる!」→「エースの彼」→「エース」 シュゼットは身寄りの無くしてロザリンドの養子へ 古くからの客は皆彼女を知っており、バーに詰めかける事になった (-1) 2022/11/20(Sun) 0:15:25 |
【独】 看板娘 シュゼットロザリンドを直接書いてないのは、周りの人を描写した方が本人の掘り下げになるかなと思ったので 今回のチラシ裏設定はこんな所ですかね また思い出したら書こう (-3) 2022/11/20(Sun) 0:22:07 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/20(Sun) 21:51:53 |
【人】 「怪人」 ファントムラ・コスタには、怪人が潜むという。 過美な衣装に身を包み、仮面の下に隠された顔は焼け爛れたように歪み、血に濡れたナイフを携えて、影から影へ渡り歩く。 そして、死に見えた者へ「金銭と引き換えの安らかな死」か、「この世に留まる代わりに手先として働くか」を迫るという。 けれど、その歌声は「天の使い」と評される程で、歌劇をこよなく愛し、優れた演者へ報酬を惜しまない。 彼は、「ラ・コスタの怪人 ファントム」と呼ばれる。 実在すら危ぶまれるような、都市伝説の類い。 神出鬼没の、謎の人物である。 (3) 2022/11/21(Mon) 1:08:26 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a1) 2022/11/21(Mon) 1:14:26 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a2) 2022/11/21(Mon) 1:15:01 |
【人】 「怪人」 ファントムー追憶ー 私について語るなら、まずエリックという青年の生涯について語らねばなるまい。 [仮面の男が、対面の人物へと語りかける。] (4) 2022/11/21(Mon) 1:17:44 |
【人】 「怪人」 ファントムかつて、ラ・コスタで最も人気のあった演者で、歌劇とナイフ投げの名手で、彼を妬んだ者達に、生きたまま顔を焼かれて下水道に捨てられた。 彼の人としての生は、それでおしまい。 だが、彼の魂は死ななかった。 彼は神を呪い、悪魔に魂を売り渡した。 そうして「彼」は居なくなり、「私」が生まれた。 [ただの青年だったエリックは、もうこの世のどこにもいない。 残ったのは、影に潜み、血の滴ったナイフを懐に忍ばせた、人の姿をした怪物。 「怪人 ファントム」の伝承の始まり。] (5) 2022/11/21(Mon) 1:18:35 |
【人】 「怪人」 ファントム…たった今適当にでっちあげたにしては、中々どうしてそれらしいんじゃないか? 今度、この話をテーマに小説でも書いてもいいぞ? [そう、全て即興のでっちあげ。 少しばかり、対面の人物をからかってみただけだ。 結局、己が何者かは明かさぬまま。 そうして、自分の創作の出来に満足し、対面の人物を一頻り揶揄った後、いつものように影の中へと潜っていった。 残されたのは、対面の人物だけだった。] (6) 2022/11/21(Mon) 1:19:20 |
【置】 「怪人」 ファントム[ーーもし、そこらの老人の昔話に耳を傾ければ、「エリック」が実在した人物だとわかるだろう。 彼はある日、突然姿を消し、死体すら見つからなかった。 それから、連日ナイフで切り刻まれた死体が次々と見つかるようになった。 彼らの側には、必ずエリックが使っていたナイフと、vendetta(復讐)のメッセージが残されていたという。] (L3) 2022/11/21(Mon) 1:19:41 公開: 2022/11/21(Mon) 4:15:00 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[影街に近い居住区に男は店を構えていた。 『美』を求む者の見目を向上させるという魔法を利用した技術を施す店は本日も閑古鳥が鳴いている。 見目とは人を惹きつけるために重要な要素であろう。 第一印象のほぼ全ては見目によってなされるしその印象が容易く覆ることはない。 顔が良いから許される等と言ったこともあるのが世の中だ。 その見目を向上させると謳う男の見目は醜かった。 目の周囲が特にであるが焼け爛れておりとてもではないが男が謳う技術を持ち合わせているようには見えなかった。 かつてはそうではなかったと嘆く暇もない程に紆余曲折も端折られあれよあれよと言う間に男の住処と店は影街の方へと追いやられていった。 男の技術や能力に問題があるわけではない辺りが男にとってもまた憎らしいところである。 それらも無いのならばいっそのこと諦めることも出来たであろうに] (7) 2022/11/21(Mon) 6:50:57 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[現在も店を構えているのは誰かの『美』を磨くことを男の『美』の体現とする。 諦めきれない意地が半分と誰かの『美』を食いものにしていることが半分と中途半端な立ち位置で足掻きながらも影街に近づいていることを実感している。 そんな男は店の二階にあるベランダから居住区と影街を見ながら紫煙をくゆらせる**] (8) 2022/11/21(Mon) 6:51:08 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/21(Mon) 10:41:20 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a3) 2022/11/21(Mon) 11:56:30 |
【人】 踊子 リリー[ 美しさ以上に価値あるものなんてない。 ───この街で息をするのなら。 星空のように煌めく髪も、 夕焼けと夜を混ぜたような大きな双眸も、 己の美を振りまくための踊りをこなす手足も。 ] (9) 2022/11/21(Mon) 12:23:51 |
【人】 踊子 リリー ― 中央広場 ― ……今年も人がいっぱい。 [ まだフェスは本番を迎えていないというのに、 既にラ・コスタは、祭りを待つ人で溢れている。 純粋に美を美として愛でたい、という者は この客の中に一体何人いるのだろうか。 ちらほらと、著名な演者の姿も雑踏の中に見えれば 女は知らずのうちに、スカートの裾を握り締めた。 ] (11) 2022/11/21(Mon) 12:24:20 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a4) 2022/11/21(Mon) 12:33:11 |
【人】 画術師 リュディガー (13) 2022/11/21(Mon) 13:46:45 |
【人】 画術師 リュディガーとっても『綺麗』だったよマスター。 [席を立ち、己もチップをカウンターに積む。] と、コレはオマケ。歌姫さんに渡しといて。 [それと一枚の丸めた画用紙を一つ。 これを歌姫が開いた瞬間、あの時の歌を模したような、色とりどりの花や蝶の絵が文字通り飛び出してくるだろう。 この絵を観るたび、あの時の感動が蘇りいつまでも消えない思い出になるはずだ。] (14) 2022/11/21(Mon) 13:47:40 |
【人】 画術師 リュディガー[「画術」、それが己の生業である。 魔力の篭った絵具を用いて絵画作品を生み出す、言わば魔術師画家だ。 それは術者の想いによって、色とりどりの装いになる。動く絵画も動かない絵画も、飛び出す絵画も。それら全てに術者が、ありったけの『美』を注ぐ。技量があればあるほど、その絵画へ込められる『美と想い』は増していく。 この「ラ・コスタ」では、ありふれた職であり……同時に、恵まれた者と恵まれない者の差がハッキリと浮かぶ職でもある。] (15) 2022/11/21(Mon) 13:48:15 |
【人】 画術師 リュディガー[おれは恵まれている方だと思うけれど、 ……未だ求める『美』には出会っていない。] 次の祭りで見つかるかなぁ。 [毎年、フェスが来るたびに思うけど。そう簡単に見つかるようなモノでは無いという事は身に染みている。 バーを後にし、居住区……の影街に近い場所へ、足を進めた。]** (16) 2022/11/21(Mon) 13:49:13 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a5) 2022/11/21(Mon) 13:49:47 |
【人】 大富豪 シメオン欲望はとどまることを知らない。 望めば何でも手に入る。 そうしてきたし、これからもそうするだろう 男は我慢することを知らないのだ。 我慢する必要もない。 (17) 2022/11/21(Mon) 15:31:50 |
【人】 大富豪 シメオン───力も手にした。 恵まれた才能に厳しい修練と血生臭い実戦を重ねて、いつからか大陸において並ぶものなしと言われるほどの強さを手に入れた。 不運にも魔法の才はなかったが、その磨かれた剣術は魔法に匹敵すると言われ、時を経た今もなおその冴えを失ってはいない。 (18) 2022/11/21(Mon) 15:33:03 |
【人】 大富豪 シメオン───名誉も手にした。 かつて遠く旧き日に、北方のその最果てで魔物の大侵攻を防ぎ、仲間たちともに『北の勇者』と賞賛され、また個としては『剣王』と称され、大陸においては紛うことなき英雄の一人となった。 (19) 2022/11/21(Mon) 15:33:57 |
【人】 大富豪 シメオン───財も手にした。 その名声はありとあらゆることに利用できた。 商売においても有利に働いたし、優先的な立場を得ることができた、それを当然のように行使して、ここラ・コスタでは英雄としてよりも大富豪としての方がよほど名が通るほどになった。 (20) 2022/11/21(Mon) 15:34:36 |
【人】 大富豪 シメオン───地位も手にした。 膨れ上がった財力は己の立ち位置を盤石とした。 商人、工匠、海運などの様々な商工業ギルドにおいて重要なポストを押さえていたし、それは芸術、芸能の分野や、そして冒険者ギルドなどにおいても強い影響力を発揮するに至った。 どこぞの国では望めば爵位すらも手に入るだろう。 (21) 2022/11/21(Mon) 15:35:49 |
【人】 大富豪 シメオンだが、それでも今まで渇きが収まることは無かった。 人は満たされることのない貪欲な生き物だ。 強大な力を、誉高き名誉を、莫大な財を、揺るぎなき地位を手にしても、今も尚その手の内に無いものを手にしようと欲する。 それは例えば『美』であるとか。 ……あるいは形にならない何かであるとか。 男は今も求め続けている。 ** (22) 2022/11/21(Mon) 15:37:36 |
【独】 「怪人」 ファントムー追想 リリーとー 「もっと、自由に舞ってよいのではないかな?」 小さなバーの、殊更小さなステージから降りてきた彼女>>12へと声を掛ける。 何故声をかける気になったのかはわからない、彼女の舞も素晴らしいものだった。 ただ何となく、人には言えない何か>>10を抱えているような気がして。 それは、例えばーー 「その姿が君の本当の姿ではない、とか?」 ーーこれも、根拠はない。 ただ、一番最初に頭を掠めた可能性というだけ。 (-11) 2022/11/21(Mon) 15:42:30 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a6) 2022/11/21(Mon) 15:52:30 |
【独】 「怪人」 ファントム「外見の美しさをストイックに求めるのも正解だとおもうが、例え誰にも伝わらずとも、思うままに振る舞ううちに滲み出る『美』もあると思うよ。 私の『美』は歌劇だから、君の参考になるかはわからないけれど」 (-12) 2022/11/21(Mon) 15:54:45 |
【人】 画術師 リュディガー[「あの場所」に向かう途中、中央広場にいた女性を見かけた。>>11>>12 落ち着いているようで、ひどく怯えているようにもみえる彼女に声をかけてみる。] お嬢さ〜ん?顔色悪いけど、大丈夫? [その後、彼女から応答があれば短いやり取りを交わしてから別れるだろう。応答が無ければ、そのまま立ち去って目的地まで急ぐであろう。] (23) 2022/11/21(Mon) 16:44:50 |
【人】 画術師 リュディガー[女性と別れてから暫く後、目的地へと辿り着く。 >>7>>8いつも閑古鳥が鳴いている店へと。] スカリー、いる〜?今日こそ「施術」してるトコ、描きたいんだけどー [一流の技術を持ちながら、町外れで燻っている男。おれは、彼の技術がとても気に入っていた。 その魔術は、まるで『人肌という名のカンバス』に描く『画術』みたいだと思うから。 彼が裏で何をしているかは、知ってか知らずか。 ]** (26) 2022/11/21(Mon) 16:47:44 |
【人】 奏者 イルムヒルト[この場の主役は彼女。私は添え物 それでも無聊を慰める一助にはなり 或いは、このささやかな「美」もまた この街では認められるものでもあったから 私はこの街で今、奏でられていられるともいう ――しかし 最近、思い悩むこともあるのだ] (27) 2022/11/21(Mon) 16:49:39 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a7) 2022/11/21(Mon) 16:51:50 |
【人】 奏者 イルムヒルト ――……。 [私の演奏はどこまで、 人の心を震わせることができているのだろう と 添え物故に思い悩むこと、屡々。 歌だけでも良いのではないか? 或いは、踊り子の踊りだけでも良いのでは。 自問自答 この街で演奏できるというコトは この街に認められているということの証左なのに 未だ私は迷いながらの演奏を行っている 己の心の鏡のようになることもなく、常の せせらぎのように美しい旋律を、奏でながら] (28) 2022/11/21(Mon) 16:54:16 |
【人】 奏者 イルムヒルト[歌姫の伴奏の後の仕事は、興奮冷めやらぬバーのBGMを奏でるもの 一仕事終わった者らの慰めの優しいものを 或いは、食欲を増すような明るいものを 客足が途切れるまで、リュートの旋律は 「Bar passion」のホールを賑わすことで、ありましょう**] (29) 2022/11/21(Mon) 16:59:51 |
【人】 大富豪 シメオン─ 中央広場 ─ [男は探していた、女神に捧げるべき『美』を。 手に入れた数々の美術コレクション、そのどれをとっても『フェス』に相応しい『美』ではあるものの、だがそれでは足りないと考えていた。 女神のお眼鏡に叶うもの。 例えばそれは、ずっと昔に捧げた己の剣技のような、世に唯一無二の、そしめ瞬きの間に消えてしまいかねない刹那の美しさ。 男はそれを探していた。] 踊り子のリリー。 で、間違いないかな? [空を見上げる女>>12に声をかけたのは雑踏の中。 それは有象無象の中のひとつの可能性。] 私はジョスイ…シメオン・ジョスイという。 探し物をしているのだが手伝っては貰えないか? [それは『美』となり得る原石。 つまり男はこの踊り子にその可能性を見ていた。] (30) 2022/11/21(Mon) 17:16:25 |
【独】 「怪人」 ファントム彼女に背を向けて、ステージへと歩いていく。 彼女がどんな反応を示したか、わざわざ確認もしていない。 ただ、私は私の「魅せ方」で客を見せるだけだ。 ステージに立ち、ライトと客の注目を一身に浴びる。 ーーこの瞬間が、たまらなく心地よい。 今この瞬間ではこの小さなステージが、世界のすべてだ。 私が何者であるかなど、誰も気にしてはいない。 このステージの外の事など、全て世界の外側の事なのだ。 私が『美』を披露し、皆が魅せられる、それがこの世界の全て。 私は大きく息を吸い、高らかに声を上げる。 (-16) 2022/11/21(Mon) 17:16:48 |
【人】 大富豪 シメオン[財界に顔が効くか、それとも各ギルドの上層部でもなければ男の顔は知らなくても当然だろう。街の有力者の顔など広く知られるものではない。 だけど、その名前はもしかすると聞き覚えがあるかもしれない。 かの大富豪。 そして数々の『美』への投資家。 それは『パトロン』という意味も含むものであり、見初められればこの街での成功は約束されたも同然だという噂だ。 勿論その機を逃し日陰から抜け出せない者も多くあったが。] 以前に見させて貰った。 少しいいかな。 [その言葉は女にとってどのような意味を持つだろうか。*] (31) 2022/11/21(Mon) 17:17:32 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a8) 2022/11/21(Mon) 17:25:19 |
【独】 「怪人」 ファントム彼こそはファントム 煮える怨嗟の復讐者 惑う魂の案内人 血に濡れた一本のナイフ 彼こそはファントム 天使の声を響かせる者 醜く爛れた貌 全てを奪われた、憐れな男 我こそはファントム 何者も私をとらえられず 闇に溶け 影に舞う (-17) 2022/11/21(Mon) 17:27:03 |
【人】 「怪人」 ファントムー追想 リリーとー 「もっと、自由に舞ってよいのではないかな?」 小さなバーの、殊更小さなステージから降りてきた彼女>>12へと声を掛ける。 何故声をかける気になったのかはわからない、彼女の舞も素晴らしいものだった。 ただ何となく、人には言えない何か>>10を抱えているような気がして。 それは、例えばーー (32) 2022/11/21(Mon) 17:28:19 |
【秘】 「怪人」 ファントム → 踊子 リリー「その姿が君の本当の姿ではない、とか?」 ーーこれも、根拠はない。 ただ、一番最初に頭を掠めた可能性というだけ。 (-18) 2022/11/21(Mon) 17:28:50 |
【人】 「怪人」 ファントム「外見の美しさをストイックに求めるのも正解だとおもうが、例え誰にも伝わらずとも、思うままに振る舞ううちに滲み出る『美』もあると思うよ。 私の『美』は歌劇だから、君の参考になるかはわからないけれど」 彼女に背を向けて、ステージへと歩いていく。 彼女がどんな反応を示したか、わざわざ確認もしていない。 ただ、私は私の「魅せ方」で客を見せるだけだ。 「やぁ、今日の伴奏は君かい? よろしく頼むよ。」 途中、リュートを手にした女性演奏家へ声をかけた。 それが、心に惑いを抱いた彼女>>28かはわからないけれど。 (33) 2022/11/21(Mon) 17:31:32 |
【人】 「怪人」 ファントムステージに立ち、ライトと客の注目を一身に浴びる。 ーーこの瞬間が、たまらなく心地よい。 今この瞬間ではこの小さなステージが、世界のすべてだ。 私が何者であるかなど、誰も気にしてはいない。 このステージの外の事など、全て世界の外側の事なのだ。 私が『美』を披露し、皆が魅せられる、それがこの世界の全て。 私は大きく息を吸い、高らかに声を上げる。 (34) 2022/11/21(Mon) 17:32:05 |
【人】 影街の魔女 ブランシューーー古の伝承に曰く。 昔、世界にまだ混沌の渦が残っていた頃。 混沌の渦の淀みが苗床となり、苗床より冒涜と混沌の魔女、ヴラスフェミィが生まれり。 ヴラスフェミィは長じて魔女ヴォルカニアを生めり。 ヴォルカニアは長じて魔女ヴェンドレッタを生めり。 ヴェンドレッタは長じて魔女ヴルトゥームを生めり。 ヴルトゥームは長じて魔女ヴィスコンティを生めり。 ヴィスコンティは長じて魔女ヴィルジニ、ヴランシュ、ヴァレリアを生めり。 長姉ヴィルジニはその性峻厳にして酷薄、地の底にて魔の女帝となり、遥か古の聖騎士に討伐されり。 末妹ヴァレリアはその性柔和にして浮薄、天界に上り仙境に無窮の時を遊ぶ仙女となれり。 次姉ヴランシュはその性淫蕩にして奔放、人の世に出奔し、いつか行方をくらませりーーー (35) 2022/11/21(Mon) 17:32:15 |
【人】 「怪人」 ファントムΕίναι το Φάντασμα. 彼こそはファントム Ο εκδικητής της εκδικητικότητας που σιγοβράζει 煮える怨嗟の復讐者 Οδηγός της μπερδεμένης ψυχής 惑う魂の案内人 Ένα μαχαίρι βουτηγμένο στο αίμα 血に濡れた一本のナイフ (36) 2022/11/21(Mon) 17:34:42 |
【人】 「怪人」 ファントムΕίναι το Φάντασμα. 彼こそはファントム Αυτός που αντηχεί τη φωνή ενός αγγέλου 天使の声を響かせる者 Είναι το άσχημο, χλωμό πρόσωπο 醜く爛れた貌 Ένας φτωχός άνθρωπος, στερημένος από τα πάντα. 全てを奪われた、憐れな男 (37) 2022/11/21(Mon) 17:37:34 |
【人】 「怪人」 ファントムΕίμαι το Φάντασμα 我こそはファントム Τίποτα δεν μπορεί να με πιάσει. 何者も私をとらえられず Λιώνω στο σκοτάδι, χορεύω στις σκιές 闇に溶け 影に舞う (38) 2022/11/21(Mon) 17:39:46 |
【人】 「怪人」 ファントム[高らかに歌い上げる、 誰も、彼の話す言語は知らないだろうが。 それでよいーー何を言っているか分からなくとも、込められた意味は伝わる。 ひとしきり客達に礼をした後、軽やかにステージを降りてーーそこから先に、彼の姿はどこにも無かった。**] (39) 2022/11/21(Mon) 17:42:56 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ ──かつての話── [男は『美』肌の魔術師として名が通っている。 かつては栄光ある二つ名として。 現在は落ちぶれた者の代名詞として。 だが未来ではきっと誰も覚えてはいないだろう薄れゆく字。 かつて男は『美』肌をウリとし一世を風靡していた。 自身の肌も完璧で男の手に掛かれば最低10年はお肌が若返ると噂されていたが事実である。 男の前には皺もニキビも黒子もシミも弛みも存在は許されることはなかった。 珠のような肌を求め、光り輝かんばかりの『美』肌を手にせんと予約は一年先までいっぱいだった。 順風満帆。 正に言葉通りの生活を謳歌し忙しなくもやり甲斐のある日々を過ごしていた。 あの日、どこぞの大富豪のお嬢さんが男の手で『美』肌を手にしたにもかかわらず落選した腹いせに男を襲撃させ顔を松明で焼きご丁寧に瘢痕化するように治癒魔法を掛けて行くまでは] (40) 2022/11/21(Mon) 17:45:02 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a9) 2022/11/21(Mon) 17:45:33 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [男が声を掛けたのは歌姫では無かった。 その『美』は未だ燻っていた。 磨き方を知らぬ原石、輝き方を知らぬ星影。] 己の可能性を信じるか? [曲の終わり、次の演奏の合間に男は女>>29の元にいた。 値踏みするような視線は女の今の価値を、そしてこれからの価値を推し量ろうとする。] 底の知れた『美』には興味がなくてな。 それよりも未だ見ぬ『美』を探している。 [それは歌姫のこと。 当然に思うだろう疑問「なぜ歌姫ではなく自分なのか」それを先回りした答え。つまりそれは今の時点で女の『美』は歌姫に劣るということでもあった。] (41) 2022/11/21(Mon) 17:47:09 |
【人】 大富豪 シメオン[チャリンと何枚かの金貨がテーブルを叩く。] 今夜の稼ぎはこれで充分かな。 [それは女に向けられた言葉であり、店主へ向けられた言葉でもあった。 つまり、これから演奏をするはずの女の時間を買うということで、テーブルに置かれた金貨はバーの演奏では何日もかけなければならない額だった。*] (42) 2022/11/21(Mon) 17:47:36 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a10) 2022/11/21(Mon) 17:48:51 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[ヒトの第一印象は見目でほぼ決まると言われている。 『美』肌はそれを補うには十分すぎるものであるが、男にはお肌を磨くことはできてもヒトの心まで磨くことは能わなかった。 男は自分の顔を見て嘲笑した。 これが追い求めていた『美』肌の行き着く先であると、醜い顔を見てただ笑った。 歪に治癒された火傷の瘢痕は治せない。 既に治っているのだから治る余地がない。 痕はずっと残り続けていく。 まるで男の醜い心情が現れたかのように。 かつてが現在となった今では一等星を目指す星を食いものにしていく下衆な男を引き戻すように顔にあり続けている**] (43) 2022/11/21(Mon) 17:56:04 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー影街「ヴンダーカマー」ー 影街の裏通りの片隅、いかにもいかがわしげな界隈の片隅にひっそりと、その店「ヴンダーカマー」は佇んでいる。 「驚異の部屋」を意味する言葉のとおり、店の中は怪しげな魔導書、薬瓶、魔法陣、骨、呪具、魔導具が並べられた混沌とした空間。 その中に入れば、常に店主が変わらぬ様子で出迎えてくれるだろう。 影街にはあまり似つかわしくない美しさを湛えながら。 もっとも、からくりを知れば彼女がなぜここにいるのか理解はできるだろうが。 店を訪れたものに、彼女は次のようなことを告げるだろう。 (44) 2022/11/21(Mon) 17:58:11 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「ようこそ。私はブランシュ、このヴンダーカマーの店主。 この店のことはご存知かしら? …この街にとっては、美こそが最上の価値なのはあなたも承知でしょう。でも、何を美とするかは人によって違うはず。あなたと私の間でも。時には、他人から見れば醜いものこそ美しいということもあるでしょう。 あなたが望む理想の美の形を、私はあなたに提供できます。 肉体でも、あるいは精神でも。 内側に秘めた美しさを引き出すというよりは、いっそ変身とか、改造といってしまうのがふさわしいほどに。 (45) 2022/11/21(Mon) 18:01:19 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a11) 2022/11/21(Mon) 18:02:08 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 追想:舞姫と怪盗の邂逅の狭間 ― [女は、その日もステージの端に座り 次の演目の為にリュートの弦を調整していた。 今日も美しい舞姫の踊りに合わせ、 私の弦は常の音を奏でて。 舞姫がステージを降りる際、”その者”はそこに居た。 舞姫へと、声をかける者は次の演目の主ではなかった しかし、彼こそが主役であるかのように 舞台へと向かう足取りに迷いはない>>33 まるで舞姫に、答えの1つを「魅」せるかのように。 彼と舞姫の交わした言葉は、遠くからではわからじとも 伴奏をよろしくと告げる彼が次の演者であると私は定め、 黄昏の目を、その男へと向ける] ――畏まりました。 貴方様の世界を魅せてくださりませ。 [事前に知らされぬ演目。 それでも、私は”それ”に合わせることができると自負していた。 私は奏者であり、私は世界 合わせられぬことがあるものか] (46) 2022/11/21(Mon) 18:02:14 |
【人】 奏者 イルムヒルト[歌の内容はわからねど 歌に込められる情念を。余すところなく伝えましょう 1人1人の記憶に残るように 私は影。輝く星々すら包む闇の帳 されど闇がなければ星は日の光の下だけでは輝きもせず 今、この瞬間の主役は、貴方。] (47) 2022/11/21(Mon) 18:03:01 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム 貴方は何者にも囚われず されど、 誰かの心に痕を残していくのですね。 [ぽろん。と鳴るリュートの音は 常のものよりも少しばかり、憂う音。] (-20) 2022/11/21(Mon) 18:04:04 |
【人】 奏者 イルムヒルト[ステージを降りる彼は 私の伴奏に満足してくれたのかは分からねど 軽やかに降り立ち、消え去る背はきっと この日の客や、声をかけられた歌姫に 爪痕をつけたのでしょう。*] (48) 2022/11/21(Mon) 18:04:24 |
【人】 影街の魔女 ブランシュまあ、中には自分ではなく私で、理想の美を追求しようとする方もいらっしゃるのですが…… そこはそれ、裏オプということで。 いずれにせよ、ここにある薬も魔導具も、そのためのもの。 あなたの要望には、全て応えてみせましょう。 あなたはその代わり、私が望む美をくだされば良いのです。 そう、ほんのちょっぴり…私に数年分の (49) 2022/11/21(Mon) 18:04:49 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a12) 2022/11/21(Mon) 18:05:27 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「「若さ」をいただければと。」 女は、客にとっての理想の美しい美貌、肉体、時には精神…それらを売るかわりに、 女にとっての最高の美、瑞々しい生命の輝き……「若さ」あるいは「寿命」。 それを食い物にして永遠の若さと美貌を保ち続ける魔女だったのだ。 その年齢も素性も、知る者は誰一人としてない魔女。 (50) 2022/11/21(Mon) 18:06:49 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「話が長くなりました。 どうぞ、ゆっくりとご覧になっていってください。 今後とも、長くご贔屓に。ね?」 店を訪れるのは、若さと引き換えにしてでも美を求める若者か。 他人の美すらもほしいままにしたい者達か。 それとも女自体に興味を覚えた者か。 訪れる者がいれば、彼女は常にそこにいる** (51) 2022/11/21(Mon) 18:12:31 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a13) 2022/11/21(Mon) 18:22:22 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[かつての男は主に既に一等星であった者たちをより磨くために技術と能力を費やしてきたが現在は一等星を目指す未熟な星たちを主に商いをしている。 理由としてはかつては広場に近い場所に店舗を構えていたものが影街スレスレの位置に転居したことにより単純明快なまでに料金が安くなったからだろう。 男の見目で一等星は近づかないが料金に苦心する層には程よいもので、同時に未熟な星が育つ様を見るのは男にとっては矜持を満たしてくれる。 小気味良い。 貧する生活ではあるが悪くはなく。 食いものにするにしても育ってからの方が『美』味なるものであるから最初から手を出すことはない。 二度、三度と効果を知り必要な行為であると思い込ませる。 意識に滴り落ちた毒はやがては全身に巡るものだ] (52) 2022/11/21(Mon) 18:23:26 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [大富豪の噂は耳にしていた。 強い輝きを秘める星々を。眩いものを次々と 探し求め。手に入れていることを>>30 女神に捧げた美はどれ程か。そして得たものはどれ程か。 かの者は英雄ではなく、富豪として名を轟かせ そして今もなお、飽くることなく原石に手を差し伸べ続けていた それは歌姫や、舞姫といった スポットライトの中心人物であったり 或いは、美の極致とも呼べる工芸の品を作る腕であったり 故に、今ここで輝きを放った原石ではなく その路傍の星影に声をかけたことに 女は最後の一小節を奏で終えた後、顔を挙げて男を見た>>41。 可能性を信じるのか。と男は問う 未だ相まみえぬ何かを探し求めているのだと、探究者は言う 歌姫に劣る女の演奏という名の”美” それの可能性を信じるかと男は先回りして尋ねる。 女の答えは決まっていた] (53) 2022/11/21(Mon) 18:26:36 |
【人】 奏者 イルムヒルト ―――私には、可能性「しか」ないのですから。 信じるも何も 其処に在るのが当たり前でございましょう。 あとはそこに至るまでの何かを 掴むだけに。ございますれば。 今宵の時間を貴方様が買われるのなら。 歌姫も、舞姫も今はおらじ。なれば 私の世界を。貴方に。 [リュートの弦を数度調節した後 ぴぃ、ん。と一度、爪弾けば 弾き始めたのは 演者の世界を、情念を、情動を 伝えるためであった音が、今は1人だけへと注がれる 癒しの時間よりも、狂おしい奔流を 飢える者を癒すには、腹八分で足りはせぬ 底知れぬを求める貴方の内を見せよと 叩きつけるような演奏を。貴方に 爪弾く姿は嗚呼、究極のエゴイスト。] (54) 2022/11/21(Mon) 18:27:07 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[歌姫や舞姫の影に 或いは店の背景へと徹している女が、 一度だけ見せる刃の切っ先。 命のやり取りにも似たその一撃は 男の喉元に食らいつき、引き裂くような 音 を] (-21) 2022/11/21(Mon) 18:27:51 |
【人】 奏者 イルムヒルト[―― 白魚の指が自発的に弾くのは1つだけ。 残りは、リクエストにお答えしましょうと もしもリクエストはないのであれば。 私が次に演じるものは、穏やかな波間を。 或いは柔らかな木漏れ日の様な演奏を。*] (55) 2022/11/21(Mon) 18:28:07 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a14) 2022/11/21(Mon) 18:31:52 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[男の生活は貧相なものだ。 店をやるのにも薬代やら何やらかかるのに収入は先の通り。 矜持のために意地でも格を下げることなく上に戻るために必要な要素を何一つ見たせないままに燻った生活をしている。 故に男は今日もパンの耳を食んでいたところに>>26予約してない客がやってきた] この野郎。当店は予約優先でございますれば。 他のお客のご迷惑になりますからお帰りください。 [他の客は影も形もない上に店主は食事中ですらある] 前にも言ったよな? お客のプライベートな時間だから見せないって。 俺は何度言えば良いんだ? [さらに言えば本日の予約もないので見せられることは何もない、本当に何も。 男は言い終えるとパンの耳の残りを口に放り込みとてつもなく黒い珈琲を口に含み苦さに怖い顔を浮かべた**] (56) 2022/11/21(Mon) 18:33:41 |
【人】 踊子 リリー[ やり取りは、左程長いものでもなかった。 ただ、人と話すという行為を経るだけでも 抱えていた緊張は少しばかり解れていって。 その背を見送る時にはきっと、 血色を取り戻した頬を緩ませて見送ることだろう。 ] ご親切に、ありがとうございました。 ──貴方にとって、良いフェスになりますように。 [ そんな言葉も添えながら。* ] (58) 2022/11/21(Mon) 18:37:07 |
【人】 踊子 リリー[ 曰く。 ──彼の庇護下に抱えられるということは この街での成功≠ノ他ならない、と。 美を売り物にする者が、 喉から手が出る程に求め欲する、パトロン。 ] …………はい。 仰る通り、踊子のリリーで間違いありません。 探し物──ですか? [ 女が動けば、桃色と星空の髪が揺れ。 向けた瞳にも──よく見れば星が散っている。 有力者との会話というものに慣れぬ女は、 先とは別種の緊張を纏い、続く言葉を待った。 ] (60) 2022/11/21(Mon) 18:37:22 |
【人】 踊子 リリー[ そして。 継続した庇護や固定のパトロンというものを 未だ持ったことがない女には、 それだけで心臓が跳ねるような言葉が紡がれる。>>31 ] ……見て頂いたことがあるなんて、光栄です。 私で良ければ、お伺いを。 [ けれども、それを表に出すことはしないまま 柔らかに微笑んで女は言葉を返した。 この街で絶対的意味を持つ、其々の美。 ──女が武器とする美に、 権力や名声、庇護への媚びは不純物だ。 まさか彼が文字通り、物を探している訳ではあるまい。 予想立てを頭の中で組みながら 女は首元のリボンをふわりと揺らした。* ] (61) 2022/11/21(Mon) 18:37:26 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [それは怒りだろうか、それとも焦りか。 女の中に眠る激情が、情動が、荒れ狂う風となって男を襲う。音が音を超えて耳の奥へと響き渡る。] ……足りぬ…… [小さく呟かれた言葉。 ただしその『音』は女の奏でる音に絡みつく様に、もしくは隙間を縫うようにして女の耳に確かに届く。 その情念も情動も、叩きつけられる音の何もかもが女そのものである様に感じられて、だが故にその音はそれでしか無い。] (62) 2022/11/21(Mon) 19:12:44 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男が見つめる。 女を確かにその視界に入れて。 値踏みする目では無い。 それは、獲物の隙を窺う狩人の目だ。 その 音 は確かに男の首元に食らいつき引き裂いた。だが男の首は落ちない。 引き裂かれた喉から滴るものは 命の音 ではなかった。] (-24) 2022/11/21(Mon) 19:13:13 |
【人】 大富豪 シメオン[それは確かに素晴らしい一音であった。] だが……まだまだだ。 [何かが足りない。 技術では無い、それは未だ伸び代があるのは確かだ。 楽器の質でも無い、それが超一流とは呼べないのも確かだ。 ではそれは何か。 何が彼女の『美』を未完成のままにしているのか。] (63) 2022/11/21(Mon) 19:14:13 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男は目に力を込めた。 それは文字通り瞬きの間に女の首元へ刃として叩きつけられる。 その一瞬はは星のきらめきの如く。 それは確かに『美』と呼べる刹那の閃光だった。] (-25) 2022/11/21(Mon) 19:15:30 |
【人】 大富豪 シメオン[男は穏やかな雰囲気のまま女の演奏に耳を傾けていた。 リクエストなどはしない。 ただ女の奏でる音を聞いている。 穏やかな波間。 柔らかな木漏れ日。 情景が浮かぶ。 その演奏技術は確かなものだった。 歌姫を歌姫にしたのも、舞姫を舞姫にしたのも彼女の音なのかもしれない。 素晴らしい演奏と、それはわかっていたこと。 だが、『美』としては未だ未完成のまま。 男にはそう感じられた。*] (64) 2022/11/21(Mon) 19:16:22 |
【秘】 踊子 リリー → 「怪人」 ファントム…………無粋な方。 でも、そうですね。 ―― いつかは、そうなるかもしれませんね。 [ 煙に巻くような。 けれど全てを否定しない、そんな口調で。 ] (-26) 2022/11/21(Mon) 19:18:16 |
【人】 踊子 リリー[ が、意味あるものばかりが美しいとは限らない。 ──彼の歌劇はその類だ。 言葉が伝わらなくとも、人に爪痕を残す。 いつか誰かに聞いた昔の話、 ラ・コスタで人気を博した著名な歌劇の名手── 過去の存在、実際見聞きもしたこともない、 そんな人物を想起させるくらいには。 演目は滞りなく進んでいく。 軽やかにステージを降りる彼を拍手とともに見つめ、 くす、と微笑んだ。 ] (67) 2022/11/21(Mon) 19:18:22 |
【秘】 踊子 リリー → 「怪人」 ファントム≠フ美しさは、ご存知? [ 他の客からの歓声にも紛れてしまえば、 きっと女の言葉は、完全には聞こえない。 ] (-27) 2022/11/21(Mon) 19:18:28 |
【人】 踊子 リリー[ ドアを開けた音もしないのに、 気付けば青年の姿は拍手の波に雲隠れ。 一度の邂逅で、随分と印象的な彼のことを 女はきっと忘れることはないだろう。* ] (68) 2022/11/21(Mon) 19:18:31 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a15) 2022/11/21(Mon) 19:20:27 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a16) 2022/11/21(Mon) 19:29:35 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[隙を伺うような眼差しは確かにもののふの 或いは狩人の目であった ――その眼差しに黄昏を向けて 女は喉元に音を食らわせるものの 零れた音もまた、確かに女のざらつく部分を撫でてゆく それは。突如の一閃に 奏でる手は留まることはなけれども 演奏の合間に零さぬ吐息1つが唇から漏れて それは感嘆。 その狂おしい程の執着の1つの果てを 間近で見たことによる、ざらつく何かへ刺さる疼き 嗚、このように研ぎ澄まされたものも1つの解 それがあなたの、美であるならば 私の答えは、何であろう] (-28) 2022/11/21(Mon) 19:30:05 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[きっと、私は未だ知らぬのだろう こうありたいはあれども、それに至るまでの過程を 執着も、情動も、情念も ――心と体を己自身が震わせる体験が 経験が、なかったが故に 未だ完成されぬ”美”は 今のままでは審美眼の肥えた男の耳にもまた 正しく、完成されぬように映るであろう それはどこか口惜しく ] (-29) 2022/11/21(Mon) 19:31:04 |
【人】 奏者 イルムヒルト[情景を奏でるリュートの旋律は無聊の慰めにはなれども 己自身の美としては未完成。 それは自分が誰よりも、理解している 置かれた金貨分の価値。それは今の私にあるのだろうか それに贖うに相応しきはどうすればと 暗中模索は、未だ。 爪弾く音には一切それは現れねども 憂う眼差しに、だけは*] (70) 2022/11/21(Mon) 19:31:25 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 怪人との邂逅後:踊り子の娘と ― リリー。 [あの怪人がリリーへと何か声をかけ そして歌を奏でて姿を消したそのあとに 演奏を終え、私は彼女に声をかける いつも私の演奏を買ってくれてか 縁が重なる際には依頼をしてくれる彼女が 常とは少しだけ、違うように見えたのもあって 声をかけた貴女の心に 確かにあの怪人は爪痕を残したのでしょう>>67 何時も神秘的な中に花開く美しさを見せる貴女は あの青年が唄った前後で、どこか雰囲気が違うよう] 今日も素敵だったわ。 ……でも、そうね。 今日はどこか、普段よりも 楽しそうね。 [と、声をかけて談笑する程度には 貴女のことを親しく思っている、私で。 そしてこの娘の”美”の成功を祈る1人でも、ありました。*] (71) 2022/11/21(Mon) 19:37:58 |
【人】 大富豪 シメオン─ 中央広場 ─ 素晴らしい踊りだった。 踊りはどこで習ったのかな? [男の声は柔らかく優しい色であった。 それは雑踏の中でも女の耳によく届いた。 好々爺然としながらもその立ち姿には貫禄というものが備わっている。] しかし、女神に捧げる『美』には些か…… [「足りない」という言葉はあえて紡がれなかった。 それを口にする必要もない、男にとってそれは明らかなことだった。] (72) 2022/11/21(Mon) 19:40:23 |
【人】 大富豪 シメオンどうだろうか。 私に手助けをさせて貰えないだろうか。 [この街では誰しもが修練や研鑽を惜しまない。 だけどそれだけでは届かないのが現実だった。 どれだけ努力を積み上げても足りない届かないもの。] もしも君が自分の可能性を信じているのなら。 私と契約を交わそう。 [男は女に向けて手を差し出した。] (73) 2022/11/21(Mon) 19:40:42 |
【秘】 大富豪 シメオン → 踊子 リリー機会をやろう。 [男は女に甘く囁く。 自らが輝くためのステージを欲しくはないかと。] 『美』には相応しい時と場所がある。 掴めぬまま消えてゆく者は多い。 それを私が君にやろう。 もしも君が『美』に全てを捧げる覚悟があるのなら。 [そうしてもしも『美』が花開くのであれば、男は満足なのだと嘯くのだ。甘く優しく誘うようにして。] (-30) 2022/11/21(Mon) 19:41:36 |
【人】 大富豪 シメオンなに、これはただの先行投資だ。 女神を『美』を魅せたものに望むものを与える。 だが、私は先に与えよう。 もしかすると潰えてしまうかも知れない『美』が、 確かにそこにあるのだと信じてな。 [男は差し出した手をそのままに、そう告げた。*] (74) 2022/11/21(Mon) 19:42:50 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー居住区の一角ー 居住区とはいえ、影街に程近い辺りなら、何かと後ろ暗い立場の者も多く、持ち前の美を売るよりは、別の形の美…例えば技術を売る者も多くなるだろう。 その一角、男はベランダで無為に過ごして>>52いるか、パンの耳でも口にしているか。 男が近くにいるときを見計らい、真っ黒な梟が飛んできて窓先に止まる 『ドウモ、スカリオーネサン。ブランシュ様ノ使イ魔デス。 主ブランシュハ、久々ニスカリオーネ様ノゴ予約ヲ確認シタイト仰ラレテオリマス。 イツカ、オ手空キノ時間ハゴザイマセンデショウカ。』 慇懃な言い方だが、面会を希望していることはそれで伝わるだろうか* (75) 2022/11/21(Mon) 19:53:54 |
【人】 「怪人」 ファントム―影街「ヴンダーカマー」― それは、まだ自分が「ファントム」となって間もない頃。 「エリック」としての自我がまだ残っていた頃。 その店に訪れたことがある。 (76) 2022/11/21(Mon) 19:54:05 |
【人】 「怪人」 ファントム「――例えば。 彼の寿命を全て支払うなら、何が手に入る? いや、僕としては品の内容は何でもいいんだ。 ただ、このまま僕が手を下すよりも、『彼ら』が僕にした事に相応しい末路はないかと思ってね。」 指し示すのは、足元に転がった大きな袋。 荒く、浅い呼吸音が漏れて、しばしば痙攣したように震えている。 わざわざ中身を言葉にする必要はないだろう。 (77) 2022/11/21(Mon) 19:54:20 |
【人】 「怪人」 ファントム「そうだなぁ、今の僕に相応しいものを、貴方が見繕ってくれないか? ――そうだな、今はこの掻き毟るような怒りが、一時でも鎮まるといい。 このまま、心のない怪物になり果ててしまいたくない。」 自分は――「エリック」は、確かに『彼ら』に助かる見込みのない傷を負わされた。 けれど、今はこうして人ではない何かとなって生きながらえている。 自分ですら、己が何に成れ果ててしまったのかわからない。 だからこそ、心まで手放してしまいたくない。 その為の手段を、彼女に願った。 (78) 2022/11/21(Mon) 19:54:37 |
【人】 「怪人」 ファントム「あまり強い薬はやめてくれよ。 …喉を潰されては、歌えなくなってしまう。」 最期に注文を一つ加えて。 とうに人ではなく、ステージから追放された身だというのに、そんな事を願った。* (79) 2022/11/21(Mon) 19:54:43 |
【人】 画術師 リュディガー[>>57 顔を上げた女性の言葉を聞き。「あぁ、無理してるんだな」と察する。] ホントォ?ならいいけどさ〜『綺麗』なお嬢さんが落ち込んでるのは気分が悪いし…… あ、ちょっと待ってな…………はい、出来た。 [そう言って手渡したのは、メモ用紙に即席で描いた『術画』である。小さな小鳥達が歌うだけの、ささやかなもの。] コレあげるから、気分悪くなった時とか見るといーよ。ちょっとだけ落ち着く効果あるから。 どーいたしまして!じゃあ、急いでるから。 [>>58 いくばくか、血色の戻った女性の顔を満足そうに眺めたのち。その場を立ち去った。]* (80) 2022/11/21(Mon) 20:00:45 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a17) 2022/11/21(Mon) 20:01:07 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [その金貨の重さは女の可能性の先にある『美』の価値。 そして同時にそれは挑発でもある。 明らかに見合わぬ対価にお前はどうやって贖うのか、と。 憂うその眼差しは音を濁らせたりはしない。 だが、それこそがこの女の落とし穴ではないだろうか。 心惑わされても変わらぬ音に大したものだと感嘆しつつも、それ故にそれは技であって『美』ではないと男には感じられる。] (81) 2022/11/21(Mon) 20:01:08 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の言葉は女の耳にしか届かない。 如何なる技か。リュートの音に混じる様にして、それを奏でる女の耳にのみ聞こえる言葉。] 胸が張り裂けそうなほど泣いたことは? 死すら甘いと思えるほどの絶望を感じたことは? ないであろう? [もしも『美』が人の魂を揺さぶろうとするのならば、己の魂がもっと深く強く美しくあらねばならない。] 狂おしいほど愛した男は? 心が千切れそうなほど憎んだ相手はいるか? いないであろう? [男は嘲りを滲ませながら女の耳の奥へと言葉を響かせる。] (-31) 2022/11/21(Mon) 20:03:42 |
【人】 大富豪 シメオン[チャリと金貨の音。 男は声なく告げる、それでは足りないと。 女の価値はこの程度ではないと、値を吊り上げていく。 曲の一つが終わるたびに。 音の一つが響くたびに。 今の女には釣り合わぬ枚数の金貨が積まれていく。 男は決して容赦することなく、女の可能性、未だ聴けぬ『美』に相応しいだけの枚数を重ねていく。*] (82) 2022/11/21(Mon) 20:04:39 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a18) 2022/11/21(Mon) 20:06:04 |
【人】 画術師 リュディガー[>>56 扉の奥から、不機嫌そうな声が聞こえてくる。まあ、これは想定内。まずこの男の機嫌の良い顔などほとんど見た事がない。] えー?いいじゃん、別に。自分に施術してもらうんじゃ、『絵』を描けないし…… ちょっと軽めの痣を消すとかニキビの治療するとか、そういうのなら誰かに見られたって大丈夫だろ?もちろん、お客様からも許可取るし、なんならおれからチップ出してもいいからさあ……一度でいいんだよ、お願い〜 [プライベートの侵害である、というのは正論なのだが。それでも譲れないものはあるのだ。「画術師は、一度『描きたい』と思ったテーマに執着するものである」と祖父から教わったし、実際そうであると思う。] (83) 2022/11/21(Mon) 20:11:16 |
【人】 画術師 リュディガー[彼の「施術」を間近で見たのは、一度だけである。 モデルショーに出る予定だった姉が、前日に酷い吹き出物を患ってしまい、大慌てで治療法を探し……辿り着いたのがココだった。 「一人じゃ不安だから」と呼び出され、おれは隣で大人しく見ていただけだったのだが。 カンバスの上に筆を走らせて、そこに『美』を生み出すように。姉の肌が美しく整っていくさまにとても感動したのだ。 うっかり見惚れてしまい、あの日の光景を『描けなかった』事は、未だに後悔している。]* (84) 2022/11/21(Mon) 20:18:45 |
【人】 画術師 リュディガーーー回想/数刻前ーー >>14 あ、ついでにこっちはリュート弾いてたお姉さん>>24に。……こちらも凄く『綺麗』だったよ。 [もう一枚、丸めた画用紙をバーテンに手渡す。 歌姫へ贈ったもの程、華々しくはないが……美しい調を模した魚達が浮き上がる『絵』である。 度々家族に連れられ、ここの舞台を観てきたが。チップのオマケに自身の『術画』を渡すのが、慣習のようになっていた。 なお署名は入れていない。なんとなく、「ナナシの誰か」から渡す方が粋な様な気がしているから。] (85) 2022/11/21(Mon) 20:21:41 |
【人】 画術師 リュディガー[『術画』といえば、] (少し前に行った舞台で「怪人」の姿を見るとは思わなかったな。あの時はすぐに消えちゃったから、『絵』を渡しそびれちゃったんだよなあ〜) [>>34 高らかに歌い上げていた男の姿を思い出す。圧巻のパフォーマンスに飲み込まれながらもこっそりと描き上げた『絵』は、とりあえず自由帳に挟んでしまっておいてある。 神出鬼没な「怪人」なので、渡す機会があるかは謎であるが。] (86) 2022/11/21(Mon) 20:22:23 |
【人】 画術師 リュディガー(そういやあ、今日は珍しくシメオンのじーさんを見かけてないな。 あのじーさんの事だし、どっかで美女引っかけてるんだろうな〜。次はどんな美女に手ェ出してることやら。) [実家のツテで多少は面識のある、富豪の男を見かけなかった事を今更考えていた。強欲に生きる彼について思う事は「お盛んなこって」程度である。 先ほど、少しだけ関わりのあった女性達に声をかけているとは露知らず。>>30>>59>>41>>53]* (87) 2022/11/21(Mon) 20:23:05 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[己の奏でる音の合間に 或いは、隙間を縫うようにしてはっきりと届く男の言葉 それは己の柔らかな部分を掻き毟るに相応しいもの。 ああ、その通りなのだ。 胸が張り裂ける程に泣き濡れる慟哭も 死よりもなお、深い絶望も 狂おしい程に愛した男も 心を切り裂いても足りぬ程に憎んだ相手も 私には何もない。 いないというのは正鵠を得ている 嘲る音も確りと耳に届くはどのような絡繰りかはわからねど 震えるのは唇だけ。演奏だけは変わらぬ凪 されど―― 一瞬だけ いないのだろうと揶揄する男に向けた眼差しは それを得たことがあるのであろう男へ向ける嫉妬のような 或いは憤怒のようなものの、色 それは僅かに、凪いだ旋律に色を宿らせる 感情という名の美を ――美への片鱗を いうなれば、未だ染まらぬ水面に男が垂らす一滴に反応する 私の、音 もっと注がれれば色を変えてしまいそうなそれを] (-34) 2022/11/21(Mon) 20:25:33 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[男の声に変わる”音”を 刹那にさせるか、それともその片鱗に可能性を感じるか 自ら磨こうとする戯れを感じるか 或いは、それが羽虫の如く足掻いて見つけようとするのを 楽しむのかはしらねども 今奏でる曲の後半の。それだけは 穏やかなものではない。 ヨハネの首を求めた女の如くに。 確かに”サロメ”だった。] (-35) 2022/11/21(Mon) 20:25:53 |
【人】 奏者 イルムヒルト[少しだけ、曲調が変わる。 其の1曲の後半だけ。少しだけ普段と違うもの 己の中に新たに芽生えた憤怒を。或いは――…… 混ぜたのは確かに魂をもかき乱す、音*] (89) 2022/11/21(Mon) 20:26:24 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――ベランダ―― [男が紫煙をくゆらせ恐ろしく黒い珈琲を口に含んではこの世のものとは思えない程に苦々しいものを飲んだような顔をしていると真っ黒な梟が飛来してきた。 >>75黒き梟はいつも決まって同じ位置にとまり要件を伝えてくる。 梟が言語を語る光景は初見であれば物珍しさに瞳を輝かせようものだが残念なことに男は珈琲の苦味を口内に残したままの表情であった。 言葉が終われば男は口を開く] これはこれは梟殿。 毎度完璧なる執事の様な振る舞い大変素晴らしい。 予約でありますが……。 [脳内に浮かぶ空白に男は超絶苦い珈琲を口に含んでいる時以上に苦々しい表情を浮かべた] (90) 2022/11/21(Mon) 20:33:48 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a19) 2022/11/21(Mon) 20:33:50 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネブランシュ様に言伝を。 大体いつも通りの具合です。 来られたい日取りをお伝えください、と。 [言伝の内容で好きな時間に来られたしということは伝わるだろう。 彼の魔法店「ヴンダーカマー」の店主には世話になっている。 主に使用する魔薬の抽出を依頼するのだが対価に>>50「寿命」を求められたあたり男は自分のことを棚にあげながらも怪しいと言わざるを得なかったがそこは処世術。 努めて笑顔のままに『寿命よりも余程に若さを保たせますよ』と引き込んだのが付き合いの始まりであったか*] (91) 2022/11/21(Mon) 20:33:51 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 数刻前の ― ああ、「名無し」さん。 来てくださったのね? 今日は魚さんなのね。綺麗……。 [画用紙を開けば、魚達がふわり、ふわりと天に浮かぶ その光景に女は小さく笑みを零す。>>85 この素敵な「おまけ」が時折、女の演奏後 届けられるようになってから時間は割と経つ。 女は演奏後にそれを開いて 絵という調べを感じるのを、心地よくも嬉しく感じていた。] 次はどのような調べを、 見せていただけるのかしら。 [お会いしてみたいけれど、名もなきそれを心待ちにするも事実 そっと懐にしまい込み、リュートの弦を調整することにして 大富豪がやってきたのは、その折に*] (92) 2022/11/21(Mon) 20:40:54 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――店内―― [男は末恐ろしい程黒い珈琲を二度口に含む。 >>83何度言っても理解してくれないこの野郎ことリュディガーは一体いつになったら理解してくれるのかと不毛な思考を脳内で広げる] ちょっと軽めの痣やニキビが『美』を損なう。 軽めだから大事ないのではないんだぞ。 誰しもが不安なんだ。 少しの痕が尾を引くようにな。 [男は右手で自身の顔右半分を覆いそこにある瘢痕をなぞる] お前さんの姉もそうだったんだろう。 不安だから同席を求めた。 来店したときの表情と吹き出物が消えたときの表情。 俺はどちらも覚えているよ。 [この世の終わりを迎えたかのような表情は吹き出物を消し去り終われば晴れやかな春うららかな日々のような表情へと変化した] (93) 2022/11/21(Mon) 20:41:57 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ許可を取れる客がいるなら構わんさ。 チップを出す出さないはお前さん次第だ。 だが、見つからないだろうとは思っている。 [以前から仮に許可が得られるならば許可しようとは伝えてあると記憶している。 一等星を目指している星たちには描かれることは未だ荷が重かろうし、食いものにされた星であれば尚の事拒むだろう。 リュディガーだけの伝で連れてくることが出来れば宜しいと単純明快な解答を伝える] 見たいなら自分の身体を使えば良いだろうに。 お腹の方ならば見えるじゃないか。 うちはその辺りで差別も区別もしないからな。 [男女の差別区別はしないと暗に口にしているがこの男、リュディガーのことを男と思っている。 そのための野郎呼ばわりであり姉に関しても男と二人きりは怖いから弟を連れてきたのだろうと認識していた*] (94) 2022/11/21(Mon) 20:49:56 |
【人】 踊子 リリー初めてだったの。 まず真っ先に触れるのが、私の髪でも目でも無く 踊りの不自由さだった人なんてね。 ……彼、私に 「もっと自由に踊っても良いんじゃないか」って、 そう言ったのよ。 [ 機嫌を損ねた、なんてことはない。 何故ならば彼の指摘は至極真っ当なもので、 ──女も自覚していることだったから。 マスターに声を掛け、飲み物を二人分注文すれば 女は彼女へと一つを差し出した。 依頼の報酬は事前に渡してあるから、 これはあくまで、友人と飲みたいだけ。 ] (96) 2022/11/21(Mon) 20:52:01 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a20) 2022/11/21(Mon) 20:52:47 |
【人】 踊子 リリーイルムヒルトは、どう? もっと自由に──何も気にすることなく、 なにかを奏でてみたくなる時は、あるかしら。 [ 小首を傾ぎ、彼女の瞳を見つめる。 この街で生き、共に美を披露する身であるが故に 彼女が見せる反応次第では、当然 深入りするつもりはないけれど。* ] (97) 2022/11/21(Mon) 20:53:18 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [何か一つを極めるということは、様々なことに通じるという。 男にとってそれは剣であったが真理とは得てしてそういうものなのだろう。 故に、男は女に圧をかけ続けた。 まるで覚醒を促す様に、女の音の先がもうすぐそこまでであるかの様に、それを見透かす様に。] (98) 2022/11/21(Mon) 20:54:17 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の剣は初めから美しかったのではない。 そしてそれを『美』に昇華させたのは慟哭でも絶望でも愛でも憎しみでも無かった。そのどれも男は知らなかった。少なくともそれを味合うのは剣の極みを手にしたずっとずっと後のこと。 男の剣を昇華させたもの、それは渇望だった。 ある時それは怒りだった。 道の先に届かぬ焦燥だった。 それでも諦めないで執念であった。 即ち、欲望に対する執着であった。 女が確かにそれを男の刹那に見出していたのは僥倖であった。] (-38) 2022/11/21(Mon) 20:55:01 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[才能とそして修練と研鑽。 それは『美』を支える台座であるが、それは台座である限りいくら磨いでも『美』には届かない。 しかし、それがなければ『美』は成り立たない。 女が『美』に届くか否かを見極めるのは初めの一音で充分だった。 女の本質は激情だろうか。 あるいは激情という形で噴出するのか。 どちらにせよ『美』は確かにそこにあった。] (-39) 2022/11/21(Mon) 20:55:39 |
【人】 大富豪 シメオン[男は口の端をくいと上げた。 それと共に金貨を積み上げていた手が止まる。] ……届いたな…… [その呟きは満足そうだった。 そう、確かに届いた。それは一瞬だったかもしれないが、しかし可能性は確かに現実となった。 女神へ捧げるに相応しい『美』が確かにあった。] まさか本当に届くとは。 [いつかは届くという確信はあった。 だが、今この瞬間に届いてみせるとは男ですら慮外のことだった。*] (99) 2022/11/21(Mon) 20:56:05 |
【人】 画術師 リュディガーけち。 [>>93 悪態をついたものの、向こうが正しい事は分かりきっている。そして自分がどれだけ無神経な事を言っているかも。 己だって姉のひどく焦燥した顔も、無事に施術が終わって安堵しきった顔も。ちゃんと覚えている。 だが、だからこそ。] ……だって、 『綺麗』だったから。 [あの魔法が施される瞬間を、どうしたって描き残したいと思ってしまうのだ。] (100) 2022/11/21(Mon) 21:10:25 |
【人】 画術師 リュディガー[>>94続いた言葉に、きょとんとする。] ……許可が取れそうな客? そっか、その手があったか。 [施術を施す瞬間に、立ち会いを許してくれそうな相手。幾人か、心当たりはある。とりあえず何人かに声をかけるか……と思っていた時に、もう一言続き。] おれの腹ァ?手入れとかする必要無くね……? [確かに自分に施術するとして、その辺りなら問題ないか、とも思うのだが。あいにく美容には興味があまり無いのである。……元より手入れの必要のない部分に施術されたところで、おそらく望む光景は見られないだろう。] (101) 2022/11/21(Mon) 21:22:21 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a21) 2022/11/21(Mon) 21:23:58 |
【人】 奏者 イルムヒルト そうね。 私は……自由と、いうより。 何方かというと。 ―――――私は、私を奏でたい。 私を、探してるの。 私だけの、”美”を。 [リリーは、どうかな。と その言葉に何か刺さるものが、あったのかしらと 貴女のことを、聞きたがる*] (103) 2022/11/21(Mon) 21:28:36 |
【人】 画術師 リュディガーまぁ、いいや。今日はここで帰ってやる。 おれが許可取れる相手を連れて来れたら、描かせてくれるんだよな?……約束、忘れるんじゃねえぞ! [これ以上の進展はなさそうであるため、店の前から立ち去る事にした。 ……心当たりの1人、「魔女」の家に行くため。 (余談ではあるが、リュディガーは性別誤認に慣れきっているため、スカリオーネに男だと思われている事に気がついていないし気にしていない。) ]** (104) 2022/11/21(Mon) 21:28:38 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a22) 2022/11/21(Mon) 21:36:54 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――店内―― [>>100言葉を返そうとして男は口を噤んだ。 現在までの間に『ケチではない』などのやり取りを幾度したことだろう。 パンの耳や珈琲を最低級のものにしている辺りケチであることに疑いはないのだが、事が事であればケチなことはしないと決めている。 呟かれた願いを叶える術は男にあるが為すためには僅かに築いた信用や信頼を失いかねない覚悟も必要なことも事実だ。 >>101変わり身を探すと言っているが可能かどうかはさておいて] 無駄な肉がなくなりほっそりした身体つきになれるな。 後は身体中の毒素を抜き出して肉体を健常化させたりな。 身体の線を整えるのも『美』肌の内だぞ。 何も吹き出物だけが対象ではない。 [男の場合でも肉体『美』を魅せるために余分な堕肉を落としたいならば可能だ。 流石に筋骨格から変えることはできないが] (105) 2022/11/21(Mon) 21:42:11 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネはいはい、約束だ、約束。 指切でもしてやろうか? [>>104どうやら今日は帰ってくれるらしいが近々見つかっても見つからなくてもやってくるだろうことはいつもの流れなのでやや気のない返事をする] お前さんも『美』肌を磨けば客の気持ちがわかるかもな。 描くなら気持ちがわかったほうが良いんじゃないか。 [結局は誰かを連れてこようとするだろうその背に助言を送り見送った] (106) 2022/11/21(Mon) 21:45:06 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ……ふぅ。 [紫煙をくゆらせる。 これもまた魔薬の一種であり独特な香りがするものだ] 『綺麗』、か。 久しく本人以外からは聞かない言葉だな。 [男は一つ頷くと頬を噛むように緩むのを抑えながら大きく紫煙を吸い込み、噎せた。 今の表情をリュディガーに見せるわけにもいくまいと仏頂面で見送った後、店内にはそうした咳の音が響いていた**] (107) 2022/11/21(Mon) 21:47:50 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a23) 2022/11/21(Mon) 21:53:59 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ―影街「ヴンダーカマー」― 「おや…珍しいお客様ですね。」 片側の顔に蝶のような仮面をつけた男>>77の来訪に、一目見て魔女は訝しげな顔を向けた。 どうやら、手にした袋には何か蠢くものが収められているようで、何であるかは確かに聞かずとも、透視せずともある程度察しはついたのだが。 「失礼ながら、それはあなたの所有物ですか? 無論、人の財産をあなたが勝手に処分する権利がないのは、物の道理というものでしょう。 ですから、普通はそんなものはない、と言うところですが… ふむ。」 魔女はじっと仮面の男を見て、目を細めた。 (108) 2022/11/21(Mon) 22:20:20 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「まあ、でも……良いでしょう。 それならそれで、相応しいものもあります。 と言っても、私にはあなたの事情は何もわからないんですけれど。 それに、普段は注文をお任せされることもありません。 美とは人によって全く異なるもので、本来は寿命を賭けてまで求めるほどのものなのですからね? ですから、文句はなしです。道理でしょう。 それでも良ければ……」 と言って、男の前に小さな紫色のガラス小瓶をコトン、と置いた。 「忘却の秘薬です。個人差はありますが、一口啜れば怒りを忘れ、二口啜れば怒りの元も全て忘れ、飲み干せば全てを忘れます。 まあ、本当に忘れたいならもっと効き目は出るかもしれませんが…そこはそれ。 ともかく、深く考えずお試しになってみることです。 別に対価はあなたの寿命でもあるまいし。」 くすくすと笑みながら、瓶の処置は男に任せることにした* (109) 2022/11/21(Mon) 22:20:29 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――現在/中央広場―― ―――わぁ……! [中央広場の一画。 人混みにぶつからないよう気をつけながらそれでもつい気になって周囲を見回す青年の姿は、どこをどう見ても『おのぼりさん』のそれである。] (110) 2022/11/21(Mon) 22:20:38 |
【人】 人造生物 ユスターシュすごい…人間って、こんなにたくさんいるんだ……。 [生まれて初めて歩く街並みは、遠くから思い描き焦がれた景色よりもずっと遥かに、音と光とそして熱気に溢れていて。] ……えへへ。 [つい頬が緩んでしまうのを止められない。 明るい陽の光の下を歩くことも、海から吹く風と匂いも、沢山の人間たちが集う熱気も喧騒も。 何もかもが初めてで、そして。 ―――誰も僕を怖がらないでいてくれることが、 こんなにも嬉しいことだなんて知らなかった。 数日前までの僕は、正真正銘の『化け物』だったから。] (111) 2022/11/21(Mon) 22:23:34 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――回想/数日前―― [数日前。 ただでさえ人も灯りも少ないであろう影街の、更に夜遅く。 裏通りの片隅にある店>>44を目指して蠢く"影"があった。 文字通り"影"としかいいようのないそれは、頭から足元まですっぽりと古びた布を被ってその姿を覆い隠している。 しかし足元からは何かを引きずったような痕が石畳に残されていて。 ほんの僅か、運悪くその影を目撃することになった住人たちも、何も見なかったことにしてその影から目を逸らした。] ……。 (112) 2022/11/21(Mon) 22:26:08 |
【人】 人造生物 ユスターシュ…あの。こんばんは。 [影が控えめに店のドアをノックする。 時間も既に遅い、店主が眠っていたら申し訳ないとは思うけれど。この街において自分が明るい時間帯に動くことはあまりにもリスクが高かった。] 夜分遅くに、申し訳ありません。 店主さんに、お願いがあってきました。 [低く、くぐもった、しかしどこかたどたどしい声が言葉を紡ぐ。] ……僕、人間になりたいんです。 (113) 2022/11/21(Mon) 22:28:22 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[もし。姿を見せろと店主に言われれば、少し躊躇った後に布を取り払ってみせただろう。 黒い、地瀝青のような質感の不定形の身体に、そこから生えた数本の触手と、身体の表面には遊色が煌めく蛋白石のような無数の目。 原生の魔物であるスライムにも似ているが、それよりも遥かに歪で禍々しい印象を受けることだろう] 僕を造った主様は、 僕のことを「失敗作」だと言っていました。 それは…そうなんだと思います。 [それは、創造主にかけられた最初で最期の言葉。] 「化け物」ともいわれました。 それも…、きっとそうなんです……。 [生まれ落ちてから彼方此方を彷徨って、その中でずっと言われてきた言葉。 そのときのことを思い出して、申し訳なさと居た堪れなさに、しおしおと身体の面積が小さくなっていく] (114) 2022/11/21(Mon) 22:30:05 |
【人】 人造生物 ユスターシュ…でも、僕も生きてみたい。 僕を造ったあの人と同じ、 人間たちの中で、陽のあたる世界で生きてみたい。 うまく、言えないけれど…それが、僕の夢なんです。 [ずっと、このまま一人ぼっちは嫌だから。 だから、人目を忍びながらこの地までずっと旅をしてきた。 人間になって、誰にも怖がられなくなって。 そして、 …此処にいてもいいって言ってほしいから ] (115) 2022/11/21(Mon) 22:32:22 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [圧をかけ続けた結果の、一滴は 女の凪いだままの水面を揺らす 注がれ続けるものから 確かにそこに見出したものが、ある] ――― 命を割るような 音を ―― (116) 2022/11/21(Mon) 22:33:35 |
【人】 人造生物 ユスターシュ…あなたは、命の長さや若さと引き換えに 理想の姿を与えてくれるって>>50旅の人の噂で聞きました。 ……難しいことは、よくわからないし、 僕の残りの命があとどれくらいあるのかもわからないけれど。 でも。 この綺麗な街で、誰にも怖がられずに何日か過ごせるなら 貴女の欲しいだけ、持っていってくれていいです。 (117) 2022/11/21(Mon) 22:34:09 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[音は世界。私のすべて それは今迄の凪いだ世界の中では芽生えなかったもの 昇華するためにどうしても必要であったもの 私の中にあるものは、唯、ただ渇望。 掴めそうでつかめないものを探して、求めて 美へと飽くなく求める執念を貴方が、芽生えさせた それは、或いは――…… 貴方の過去も、今もその身の内にあるものやも、しれず。 貴方が私を覗き込むように、私も貴方を見つめる 噴出する感情を音に込めて、その首へと這いより 私が刻む爪痕は 貴方の魂に届いたろうか] (-49) 2022/11/21(Mon) 22:35:17 |
【秘】 人造生物 ユスターシュ → 影街の魔女 ブランシュ[それでも、足りないときは] ……これを、貴方に。 [そういって触手の一本を差し出す。 彼女が手を差し出してくれるなら、その掌に小さな赤い石を載せよう。] 僕を造ったとき、 主様が埋めてくれた『心臓』の欠片です。 小さい欠片で、ごめんなさい。 でも、『心臓』を全部渡してしまうと 身体が動かなくなって干からびてしまうから。 [ごめんなさい、と頭を下げようとするように何度も身体を蠢かせる。 ―――聡明な魔女である貴女にはわかるだろう。 この小さな石が所謂『賢者の石』と呼ばれるものであることに。]* (-50) 2022/11/21(Mon) 22:35:32 |
【人】 人造生物 ユスターシュだから…お願いです。 どうか、僕の願いを叶えてください。 [そう言葉にするのと同時、頭を下げるようにして不定形の身体を蠢かせた。]* (119) 2022/11/21(Mon) 22:36:20 |
【秘】 踊子 リリー → 大富豪 シメオン……どうして私に?と聞くのは、無粋ですね。 私の求める美≠ェ、 果たして貴方様の求める形かは分かりませんが── 『覚悟』は、持っています。 [ そうでなければ、この歪な価値観の街で 美を披露しようだなんて思わない。 甘く優しい庇護の誘いに、 吸い寄せられた蝶の数は如何ほどばかりか。 ] (-52) 2022/11/21(Mon) 22:37:37 |
【人】 踊子 リリー[ 行き交う人々が時折こちらを見つめている。 有力者の顔や、有名ではない女のことは知らずとも フェス前のこの光景は、確かに目を惹くものだ。 ふ、と息を吐いた。 ] ──このフェス中に、 私は……自覚している不足のピースを 己で埋めてみようと、思っています。 それが私の────美への、覚悟、です。 [ 自らが輝くためのステージを。 欲のまま望むなら、確かに今手を取るのが正解だ。 誰だって他人の敷いたレールを走り、 求められるがまま進む方が楽だから。 けれどきっと、それではまだ足りない。 私の求める美は ──……もっと…。 ] (122) 2022/11/21(Mon) 22:37:44 |
【人】 踊子 リリーそのうえでお気に召していただけたなら、 改めてお話を。 ……というのは、些か失礼、でしょうか? [ それを理由に手を引かれても止む無し、と。 女は背筋を伸ばしたまま、 すこしだけ眉を下げた。* ] (123) 2022/11/21(Mon) 22:37:46 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー居住区の一角 ベランダー 黒い梟は、スカリオーネの少々苦み走った表情と、予約についての回答>>90>>91を黙って聞いていた。もっとも、細かなニュアンスまで主に伝えることはないのだが。 『ホウ。承知シマシタ。主ブランシュニハ、スカリオーネサンハオ手空キノヨウデストオ伝エイタシマス。 例ノトオリ、所望スル魔薬ナドアレバオ考エヲ。人間ノ金ガ必要ナラバオ申シツケクダサイ。ソレデハ。ホウ。』 (124) 2022/11/21(Mon) 22:44:59 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ黒い梟はそう言うと、バサバサと翼をはためかせ窓から飛んでいった。 実のところ、魔女は男の事をまあまあ贔屓にはしていたのだった。 男が言う通り>>91施術で若さそのものが保てるとは思わない。 しかし、他人から吸い取る若さだけでは元の自分の美しさを超えることはできない。 魔女は、他人に見られるためではなく、専ら自分自身のために、己の美しさを追求していたし、そのためなら何でも試してみるつもりはあったのだ。 そして、男の腕は今のところ魔女の眼鏡にかなっていた。 それだけのことだ* (125) 2022/11/21(Mon) 22:45:09 |
人造生物 ユスターシュは、メモを貼った。 (a24) 2022/11/21(Mon) 22:58:25 |
【人】 「怪人」 ファントム―影街「ヴンダーカマー」― 『忘却』。 彼女の言葉が甘やかな響きとなって頭の中に広がる。 確かに、全てを忘れてしまえばいい。 自らの身に起こった事も、とうに人の身でない事も、自らがした行いさえ忘れて、何事もなかったかのように、舞台へ上がる。 ――全ての痛みを忘れ去って、幸せな日々に戻っていく。 ゆっくりと、手が小瓶を握りこむ。 蓋を開けて、口元へと運び、中身を流し込むと、喉が液体を飲み下そうとする――― (126) 2022/11/21(Mon) 23:06:35 |
【人】 「怪人」 ファントム「 ――…がふっ!げはっ! 」すんでのところで、薬を飲み込むことは無かった。 うずくまり、喉に流れ込んだ薬を吐き出す。 なぜ、みすみす薬を吐き出したのかは、己にもわからない。 土壇場になって我知らず怖気づいたのか、心の底では「魔女」を信用しきっていなかったのか――はたまた別の何か。 (127) 2022/11/21(Mon) 23:06:53 |
【人】 「怪人」 ファントム「…クリスティーヌ」 止むことのない怒りと引き換えにしても、忘れてはならないものを思い出して、踏みとどまったか。 (128) 2022/11/21(Mon) 23:07:04 |
【人】 「怪人」 ファントム「すみません、店を汚してしまった。」 なんとか、息を整えて立ち上がる。 無理やり吐き出した影響で、肺がずきずきと痛んだ。 「…代わりに、一つ注文が出来ましたよ。 何の意味もない、子供騙しのような薬を一つ下さい。 例えば、しばらく笑いが止まらなくなるとか、一日だけ猫ひげが生えるとか、しっぽが生えるなんて…。 そんなものがいい。 コイツの寿命に、忘れ薬と交換に出来る価値なんてないのだから。 そうでしょう?」 『彼ら』の命に、自分の記憶と引き換えにする価値などない。 だからこそ、くだらない彼らの命に見合う報酬を魔女に求めた。* (129) 2022/11/21(Mon) 23:07:25 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――店内―― [期待していなかったところから得た称賛に気がよくなるのだから男は身勝手なものだと自嘲しながら店内を掃除して回る。 客商売であるから暇であっても店内の清掃を欠かしたことはない。 特に術を施す円柱状の部屋は念入りに整えておく。 室内は白色で清潔感を出し過度な装飾品は存在しない。 絵画や絨毯を敷いているのは主にロビーの方となる。 中央に身体が沈み込む程に柔らかなベッドが一つあり、他の調度品はベッドよりも低い位置にしかない。 上を見上げると天井は吹き抜けになっておりステンドグラス風のガラスがはめ込まれ陽の運動によって室内に差し込む光の色や加減が変わるため白色である方が好ましい。 四角い店舗の中に円柱状の部屋があるのだから他の部屋の間取りは窮屈なものだが男は気にした風はなく二階に住んでいた] (130) 2022/11/21(Mon) 23:16:06 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [リュートの音が変わる。 女の演奏に変わりはないというのに、その音の響きは澄み渡る水面の様であり、荒ぶる春の嵐の様でもある。 掴んだのだろう。 女は確かに『こちら側』に足を踏み入れた。 その音は確かに美しい。] (131) 2022/11/21(Mon) 23:16:35 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[そう、それが渇望。 ただ望むだけ。 その執念こそが壁を打ち壊す力。 いつか己が通った道。 慟哭も、絶望も、愛も、憎しみも必要ない。 もっと純粋に求める想いただ一つ それこそかま唯自分自身の意思だけで到達することのできる境地。 かつて己を剣の極みへと押し上げた。 その激情と執念。 今この女も同じ境地にある。] (-55) 2022/11/21(Mon) 23:16:57 |
【人】 大富豪 シメオン……美しい音色だ…… [綺麗に積み上げた金貨を崩す。 それがジャラジャラとテーブルに散らばる。 男はその老いた風貌に合わぬ鋭い眼光で女を見る。 いや、女の奏でる音を見ていた。*] (132) 2022/11/21(Mon) 23:17:15 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ―回想/数日前― 随分と夜遅い時間。魔女にとっては夜こそ真の時間とはいえ、さすがに寝ようかと思っていた頃。 扉を叩く音に、酔っ払いか身の程知らずの悪漢か、それならば…と、備えて戸を開けたが、どうやら眼の前にいるのは>>113客のようだった。 「失礼。まずは顔を拝見してもよろしいかしら。 …あら。」 姿を見るに>>114、無数の目と触手の生えた姿は、不定形の魔法生物らしい。人間の基準で言うなら、「禍々しい」あるいは好意的に見て「醜い」という他ない姿ではあったが、魔女にはさほどでもなかった。むしろそれは、祖先の生まれた混沌の苗床を思わせた。 (133) 2022/11/21(Mon) 23:22:29 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト……そうだ、まだ足りない。 [確かに『美』届いた。 だが、そこで終わりではない。 渇望は、執着はそんなところでは終わらない『美』に終わりはない。] 望め、全てを叶えてやる。 言え、どうして欲しい。 [力も、名誉も、財も、地位も。 男の持てる全てを使ってやると男は女を見つめる。 知らぬもの、持たぬものを与えてやると。 男もまた渇望するのだ。 女の音のに揺さぶられた欲望が疼き動き出す。 『美』を求めて蠢き出す。] (-56) 2022/11/21(Mon) 23:23:21 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――ベランダ―― [ベランダもそうした歪な部屋割りの結果生まれたものだ。 >>124慇懃無礼な黒い梟は伝えた言葉を適当に正して伝えてくれるだろう。 礼の品となると男は顎を擦る] 金よりは魔薬があると助かると伝えてくれるか。 [量はブランシュ嬢の方で決めてくれるだろう。 >>125飛び去る黒い梟を見送ると男は室内に戻った。 男が出来るのは『美』肌にすることだけで現在の年齢内で非常識なまでにお肌の状態を最高にするだけのことで実際の年齢に対し効果はない。 気持ちの持ちようにより若く感じることもあるだろうがそれはそれ。 男は自分の腕前に自信と自負があったが果たして使い魔を使役する女を満足させられているかと言えば少しばかり自信がなかった**] (134) 2022/11/21(Mon) 23:24:06 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[絡みつく視線。 奏でられる音を喰らうように。 それは女を喰らうように。 何かが首元を撫でつける。 男の指は触れていない、それどころか一歩もその場を動いていない。 だが、確かに男は女の首元を撫でつけた。 それだけではない。 男が視線を向けたところに何かが触れる。 着ているはずの服など最初から無いかのように。 肩を、頬を、腕を、腿を、耳を撫で付ける。 まるで直に触れ、愛撫するかのように。 男は微動だにしないまま女を侵食していく。*] (-57) 2022/11/21(Mon) 23:24:28 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「なるほど。事情はよくわかりました。 まあ、人間の美意識ではその評価になるのかもしれないわね。 人間になりたい…ですか。そう…それは、できるわ。 寿命をもらえばだけれど…」 とはいえ魔法生物だ。そう寿命が長いとも思えないが。 「人間の格好をして数日生きられればそれで良いのかしら。 欲のないこと。数十年の寿命から高々数年だけでも惜しんで、なんとか値切ろうとする人間も多いのに。 それに……あら。」 差し出されたものに、ふと気がついた。 そして、目を丸くした。 (135) 2022/11/21(Mon) 23:25:38 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 人造生物 ユスターシュ差し出された触手を手に取る。 手のひらに載せられた赤い石には見覚えがあった。 「これは……赤い石。 そう…惜しいわね、あなたの主。 人間の美意識から抜け出せさえすれば、あなたの美にも気がついたでしょうに。」 無論賢者の石となれば、並の錬金術師が一生かけても作り出すことは容易でないはずだ。それを心臓にしているというならば。 魔女はにまりと笑った。 (-58) 2022/11/21(Mon) 23:30:36 |
【人】 踊子 リリー似てるかも。私たち。 私も、……私を探してる。 みんなが褒めてくれるのは、この見た目だから。 ……それに縛られちゃってるのかな。 [ 理由はきっと、私と貴女で違うのだろうけど。 顧客から求められるまま演奏をする、貴女。 観客から求められるまま舞いをする、私。 フードの陰でやや見えづらい貴女の琥珀色。 しっかりと見つめて、 周囲の客たちには聞こえないように。 ] (138) 2022/11/21(Mon) 23:31:54 |
【秘】 踊子 リリー → 奏者 イルムヒルトイルムヒルトだけの、美(おと)。 見つけたら、私にも聞かせてくれる? [ そうなった時。 貴女が、貴女の望むように、 この街で報われてくれればいいのにね。 ] (-59) 2022/11/21(Mon) 23:32:54 |
【人】 踊子 リリーねえ、イルムヒルト。 次はいつが空いてる? 私、貴女の演奏で踊りたいの。 [ 内緒話が終われば、にっこり笑って したたかに次の予定を抑えにかかった。* ] (139) 2022/11/21(Mon) 23:33:01 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a25) 2022/11/21(Mon) 23:35:14 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [漸く掴んだ欠片を、音で奏でて魅せれば それは添えるものではなく、影でも、なく 技ではなく――――漸く、美となる。 女は、昼と夜の境の色の目で、男を見つめる 男の崩した金貨の音。音を斬らんとするかの如くの眼差しを ギターラの弦を爪弾きながら 真っ向より。*] (140) 2022/11/21(Mon) 23:40:53 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「良いでしょう。対価としては十分。 あなたの寿命3年分と、残りはひとまずこの石で。 あなた… その分では、名前もつけてもらったのかしら。 ともかく、命ある限り人間にしてあげましょう。」 言って、店の奥から一つの小瓶を持ってくる。厳重に封のされた茶色の瓶。触手に手渡す。 「なりたい姿を思い浮かべながら中身を取り込みなさい。 すぐに人間の姿になれるでしょう。 できればかわいい男の子がいいなあ そうね…かなり貰っているから、自由に使える人間の金を少々と、服くらいはサービスしてあげましょう。 寿命をもらうのは…まあ、あなたの寿命がどのくらいかもわからないし、この祭りの後でも構わないわ。」 彼(?)から質問があれば答えるが、ひとまずそう告げて小瓶を差し出した* (141) 2022/11/21(Mon) 23:41:20 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[己の敵は己自身であると、昔何処かの著名な者は言っていた。 だが、それは正しくもあり、間違っているのだ。 敵ではなく、渇望 そこに至るまでの道程は、唯、ただ願いなのだ 其処に執念がなければ、得られぬものであり また、それは入り口にすぎぬものなのだとも思う 極めても、その先はある。 先にある道を1歩、進めば その時の極みは刹那でそれは過去となる。 満足してはいけないのだ 満足すれば、終わってしまう そこで、”底”が見える。 終わりはないのだ。飽くなき渇望こそが 美を美たらしめるものである それがわからぬ男ではないと、 凪を漣へと変えた男を、見遣りて] (-60) 2022/11/21(Mon) 23:41:25 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ……すべてを叶えるとは、豪気ですのね。 [力も、名誉も、財も、地位も。 欲しがる者は幾らでもいよう ――少なくとも私は、そうではなかった] 私の世界は音。 それを高めるものが欲しい。 ――私の音に、深みを。齎すものを 私の渇望を満たすのではなく、より深くさせるもの。 (-61) 2022/11/21(Mon) 23:41:56 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン あなたは私に、くれますか? [更に私を高みに導くものを。それは我儘でしょうか? いいえ、貴方様ならわかるでしょうと女は、笑う。] [音も、己の肉体どころか魂をも 喰らうかのような視線は心地良い 首元を撫でるような指の感覚は、錯覚であると 頭では理解しているのに まなざしだけで侵食されるような感覚に、 愛撫されているかのような心地に。女は耐えきれぬ吐息を、1つ それが私の中の知らぬ音を、新たに奏でさせてくれる指ならば 幾らでも望んで良いのだろうとばかりに 弧を描いた唇の主は、 嫣然と*] (-62) 2022/11/21(Mon) 23:42:22 |
【人】 「怪人」 ファントム――現在/中央広場 ユスターシャと―― 彼の緩んだ頬>>111を目掛けて、人差し指がぷにっ!っと突き刺さる。 「珍しい魂の持ち主のようだから様子を見に来たが。 この街を気に入ってくれたようで嬉しいよ。 その為に、君が払った代償はあまりに大きすぎるがな。 」最期の一言だけは、彼に聴こえない様に。 彼が、どういった経緯でこの街に来たかはわからない。 けれど、この眼に映る彼の魂は、もう…。 (142) 2022/11/21(Mon) 23:44:58 |
【人】 「怪人」 ファントム「君に、この街を楽しむコツを一つ教えてあげよう。 それは『歌う』事だ。 この街の人々はな、楽しい時には歌うのだよ。」 言うなり、靴底を慣らしてリズムを取り、鼻で音を鳴らす。 言葉も、歌詞も必要ない、ただ心が求めるままに音を響かせる。 目線で、彼にも同じように促しながら。* (143) 2022/11/21(Mon) 23:45:07 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a26) 2022/11/21(Mon) 23:46:28 |
【人】 大富豪 シメオン─ 中央広場 ─ [優しげな笑みを崩さぬまま男その手を引いた。 眉一つ動かさず、だが、その目は暗く深く沈んでいく。] そうか。 私を知ってなお断るか。 [優しげな声色はそのまま変わらず。 女はきっといつかその『美』を花開かせるかもしれない。 男の援助などなくともその才のみで。 野に咲く花は人から水を与えられずとも美しく咲くのだ。 だが、手にできない『美』に何の意味がある?] (144) 2022/11/21(Mon) 23:51:16 |
【人】 大富豪 シメオン[男は薄らと笑う。 このシメオン・ジョスイの誘いを断った女に向けて。] それも……いいだろう。 だが、もしもそうなるなら、 その時は私の力など必要なくなるだろうな。 [肩を小さく竦めて「残念だ」と溢した。 だが、その口元は薄く笑ったまま。] 後悔しないようにな。 この私の誘いを断ったことを。 [男は踵を返して雑踏の中へと紛れ込んでいく。 唯一度だけ振り返り女を一瞥する、とそのまま男の姿は掻き消えた。*] (145) 2022/11/21(Mon) 23:51:36 |
【秘】 大富豪 シメオン → 踊子 リリー踊り子のリリー。 覚えておくぞ。 [男から発せられた何かが女の体を強く締め付ける。 強い寒気を伴うそれは『剣気』と呼ばれるものだが、それを知らぬ女は何をされたのか理解できないだろう。*] (-63) 2022/11/21(Mon) 23:52:19 |
【人】 奏者 イルムヒルト貴女の見た目は確かに美しいけれど 私は、「リリー」が踊る為に奏でるの、好きよ。 [理由は違うかもしれなくても そんなあなたの成功を祈る私は 見た目だけでなく、貴女が貴女が嬉しいと思う形で 花開く姿を見たいと思ってる 互いの視線は交わって。暁と黄昏が近づいて] (147) 2022/11/22(Tue) 0:00:32 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 踊子 リリー ええ。約束するわ。 ……だからもし、貴女があなたにとって 自分の誇れるあなた、に 自由に舞い踊るあなたになれたなら。 私の奏でる音で、踊ってくれる? [演奏付きのものなら、一番最初に。 近くで貴女の輝く姿を見ても、いいかしら。] (-65) 2022/11/22(Tue) 0:00:59 |
【人】 奏者 イルムヒルト 奇遇ね。私も貴女の踊りの伴奏、したいと思っていたの。 えっとね、次に空いているのは……。 [奏者は手帳を取り出して予定を埋めていく 貴女に、微笑みながら*] (148) 2022/11/22(Tue) 0:01:09 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a27) 2022/11/22(Tue) 0:07:28 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a28) 2022/11/22(Tue) 0:14:38 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の気配が笑う。 椅子に座り金貨を撫でながら女を見て音を聴く、男は笑ってはいない。 だけど、女には男が確かに笑ったのがわかるだろう。 お前はすでに『美』に至った。 そして、お前の音はお前自身だ。 お前の感じたもの、お前が手にしたもの。 その全てをお前は「美』に変えることができるだろう。 [男が慟哭する度に、絶望を味わう度に、人を愛し、憎むごとにその剣閃の美しさを増していったように。] 貪欲に喰らえ。 何もかも、そして永遠に渇望し続けろ。 決して満たされない欲望の沼の中で。 [それはまるで男自身の様に。] (-68) 2022/11/22(Tue) 0:20:48 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[触れる、肌に触れる、男の指先が。 奏でられる音に合わせるように、その音色に乗せて。 首筋を撫で指は優しく。 まるで猫をあやすように擽るように。 その指は実体を持たない。 故に、女の体中を同時に触れ回る。 手が太腿を撫で付ける。 いやらしく、大胆に、内股までそれは伸びて柔らかな肌を堪能するように触れる。 実体のないそれは質量を伴わないというのに、まるで人の肌を同じような熱を帯びて、女の肌へと滑り込む。] (-69) 2022/11/22(Tue) 0:21:20 |
【人】 画術師 リュディガー[>>105>>106 去り際の、スカリオーネの小言めいた忠言に生返事をして歩みを進めた。 >>107には気付かなかった。 影街の通りを真っ直ぐ行く。 本来であれば、真っ当な身分の者は絶対に足を運ばない場所であるのだが『美』と『芸術』を探求し続ける己が一族は、意外とこちらまで入ることが多いのだ。 ……そして、やっと辿り着いたのは。 >>44「ヴンダーカマー」という、とある魔女の営む店であった。] (149) 2022/11/22(Tue) 0:22:29 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a29) 2022/11/22(Tue) 0:22:49 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[首元を太腿を、あるいは耳元を撫で付けながら、それはやがて女の双丘へと触れた。膨らみを揉みしだくように、実際に胸が形を変えているわけではないというのに、女にはその感覚が確かにあるだろう。 リュートの音が美しく響けば、男から与えられる官能はより強くなる。 強く揉まれる二つの膨らみ。 そしてその頂きに指が触れる。 まるで摘み上げるようにして、捏ねくり回すようにして。] ……音は止めるな。 [女の体へと官能を刻みつけながら、男は演奏を止めることを許さなかったが、果たして女は演奏を止めようとしていただろうか。*] (-70) 2022/11/22(Tue) 0:22:56 |
【人】 画術師 リュディガーブラン〜いる? [臆せずに店内へと入る。ここには数度ほど足を運んだ事がある。ここの店主は「寿命」や「若さ」を頂く、なんて取引を持ちかける胡乱な人物であるのだが。 変わり者揃いの芸術一家育ちの女は、年齢不詳の魔女ですら『綺麗なお姉さんだなあ』程度にしか思っていないのであった。] ちょっと相談したい事があるんだけど……うん、スカリーの事で。 あのさあ、ブランが今度スカリーに「施術」をしてもらう時おれも一緒に着いて行っていい?** (150) 2022/11/22(Tue) 0:23:16 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a30) 2022/11/22(Tue) 0:26:28 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[その男の口元は笑みを湛えていない。 それでも、貴方は確かに私を見ながら 私の音を咀嚼しながら、笑っているのだと理解する。 本能が。或いは、男の気配が、眼差しが伝えるものを 肌で、魂で感じ取っているかのように。] 私の音が、私、自身。 [これから経験する全てのことが私の糧となり さらなる美へと昇華する。嗚呼、ああ。それが 絶望であれ、慟哭であれ、憎悪であれ、愛慾であれ 全てがそうであるのなら、それ以上の悦びはあるのだろうか いや、ないだろう 悦びながら満たされぬまま、我欲を孕みてそを喰らう 永遠に研ぎ澄まされるのならば、それこそが 私の望むべく、美なのだから。 渇望を美へと昇華し 尚も欲を湛えるを知る男によりまた1つ、女は花開く] (-72) 2022/11/22(Tue) 0:44:51 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― …… 、 [演奏の合間。熱を帯びた呼気が薄っすらと口元から漏れる。 指は音を奏で。それに合わせた指の動きに心地よさや疼きを孕む。 実際には触れていないのに、 同時に様々な女の肢体に触れるという矛盾すらも、 今は心地良く感じて、それが旋律に甘さを齎す 首を撫でる指の優しさと、 内腿迄伸びながら大胆にまさぐるような 或いは堪能するかのような触れ方の背反する動きは 言いようもない快感を確かに、生まれさせ、 それでも。これが益々自分を高みに導くものなれば 女は悦んでそれを享受し、より音に反映させていく] (-73) 2022/11/22(Tue) 0:45:26 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン、 ぁ [今は肉声は不要、とばかりに漏れた声をすぐに抑えて。 触れる指の感覚は、首や耳元を撫でつけながらも 段々と下へと下がっていき、ついに到達した場所 双丘の形は変わらぬのに、まるで それを揉まれながら快楽の芽を育てられているかのよう 育つ途中の花の手入れをされているかの、よう 穏やかな水面を想像させるような戦慄が セイレーンもかくやの艶やかな色合いに変わる それでも、未だ濃厚とはいえずか 強くもまれるたびに、リュートの音は鮮やかに 与えられる快楽に導かれるようにより、深くへと 指が捏ねる頂きは、段々と芯と硬さを帯び それと同時に音もまた、あでやかさを孕む] ―― 言われず、とも。 [官能に身悶えながらも、演奏は止まることはない 止めようとも、思わない だって、嗚呼。こんなにも 私の音は貴方に嬲られるたびに、艶を増す*] (-74) 2022/11/22(Tue) 0:45:53 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/22(Tue) 5:05:58 |
【独】 「怪人」 ファントムー『クリスティーヌ』ー 「もっと自由に歌ってもいいんじゃない?」 かつて、とある女性にそう言われた事がある。 身なりも言葉遣いも上等なもの、恐らく上流階級だったのだろう。 彼女の顔は右半分が焼け爛れ、誰もが気味悪がって、積極的に関わりを持とうとしなかった。 けれど一度歌声を響かせれば、あらゆる人が耳を傾けて立ち止まる。 まさに、天の使いが降りてきたかの如くだった。 彼女は「クリスティーヌ」と名乗った。 当時の私は、まだ十をいくつも過ぎていない子供で、見様見真似で彼女の真似をしていた。 そんな時に掛けられたのが、先の言葉であった。 彼女には、随分と多くを学んだ。 声の出し方ではなく、生きることを楽しみ、心に歌をのせる方法を。 段々と私は大人になり栄誉も金も手に入ったが、それでも彼女の元へ通い続けた。 そうしてあの日も私は彼女の元へ向かった、『彼ら』がつけてきているなど、気づくわけもなく。 (-76) 2022/11/22(Tue) 6:49:09 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [斬り結ぶか。 それとも舞い踊るか。 交わされる視線は女の弾くリュートの音に乗せて。 変わる女の気配にバーの客たちも気付き始める。 ある者は、その美しさに目を奪われる。 ある者は、その気迫に圧倒され。 ある者は、その佇まいに情欲を揺さぶられた。 だが、それは本質ではない。 変わったのは女自身だけではなく音。 この場にいる幾人がそれを理解できただろうか。 それは恐らく最前列で聴くこの男以外には未だ。*] (151) 2022/11/22(Tue) 7:21:46 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[女が僅かに漏らした嬌声に男は感嘆する。 その感受性、与えられるイメージを余すことなく受け取ることができているのは、天性のものか、それとも。 激しいだけでは足りぬ。 穏やかなだけでは足りぬ。 薄らと孕み始めた甘さと艶やかさ。 バーに集う男たちが女へと視線を向ける。 その艶やかさに目を奪われながら、心揺さぶるものが『音』だとは気づかないままに、その世界に引き摺り込まれていく。] ……そうだ。 全て『美』の餌だ。 [刻一刻と変化する音色に、男は未だ足りぬと求め続ける。] (-77) 2022/11/22(Tue) 7:22:28 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[刻みつけるような官能はより甘く、より深く。 女の肌に触れる指先の感触もまた旋律と共に変わりゆく、それはヌメりザラついた感触へと、まるで舌で舐められているようなものへと。 首筋に舌がなぞり、耳に舌が入り込んで、太腿を舌が這う。 硬さを得た双丘の頂きを舌が舐り、より一層強い快感を与える。 「演奏を止め、堕ちてしまえ」 と、そう男は告げるかのように。 演奏を邪魔するようにより強い刺激が女を襲う。 指が、舌が触れた箇所は熱を灯し、それらは決して消えようとしない。] (-78) 2022/11/22(Tue) 7:23:01 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[触れた、ついにその花唇に。 指先の感触は女の芯へと到達し、更に大きな官能を呼び起こそうとする。 芽を愛撫する。 ときに柔らかに、ときに強く、実際には触れてないからか痛みなど伴うことはなく、触れた強さはそのまま快感の強さへと変わる。 そして女の入り口へも触れる。 舌先が割り開けて、ヌメる感触はその中へと進む。 女の中が乾いていようとも関係なく、それは女を傷つけることなく奥へと進み、より敏感な場所を求めて探るように舐っていく。] ……さあ、聴かせてみろ、お前の『美』を。 [ 眠っていたものを無理矢理引き起こすように。 演奏が続き、音が鳴り止まぬうち、男は女の全身を犯し続ける。*] (-79) 2022/11/22(Tue) 7:23:47 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a31) 2022/11/22(Tue) 7:31:27 |
【人】 「怪人」 ファントムー追想 『クリスティーヌ』ー 「もっと自由に歌ってもいいんじゃない?」 かつて、とある女性にそう言われた事がある。 身なりも言葉遣いも上等なもの、恐らく上流階級だったのだろう。 けれど、どういうわけか彼女の顔は右半分が焼け爛れ、誰もが気味悪がって、積極的に関わりを持とうとしなかった。 だが、ひとたび彼女が歌声を響かせれば、あらゆる人が耳を傾けて立ち止まる。 まさに、天の使いが降りてきたかの如くだった。 彼女は「クリスティーヌ」と名乗った。 当時の私は、まだ十をいくつも過ぎていない子供で、見様見真似で彼女の真似をしていた。 そんな時に掛けられたのが、先の言葉であった。 (152) 2022/11/22(Tue) 7:33:14 |
【人】 「怪人」 ファントム彼女には、随分と多くを学んだ。 声の出し方ではなく、生きることを楽しみ、心に歌をのせる方法を。 段々と私は大人になり栄誉も金も手に入ったが、それでも彼女の元へ通い続けた。 そうしてあの日も私は彼女の元へ向かった、『彼ら』がつけてきているなど、気づくわけもなく。 (153) 2022/11/22(Tue) 7:33:30 |
【人】 「怪人」 ファントムそうして、あの日。 私は全てを奪われて、表舞台から姿を消した。 ーーけれど、あの日いなくなったのは私だけではなく、彼女も一緒だった。 誰にも顧みられることなく、私以外の記憶から忘れ去られた。 私一人であれば、魂を売り渡すこともなかったろうに。 かくして私は、復讐へと身を落とすことになったのだ。* * (154) 2022/11/22(Tue) 7:38:56 |
【独】 画術師 リュディガー/* メモに入れてない設定部分メモ(入り切らなそうだった) ・イメージ的にはちゃらんぽらんなボンクラ娘(に近い) ・『綺麗』なモノやコトにややご執心ぎみ ・非道では無いけどドライ いくつ保てるか。 (-82) 2022/11/22(Tue) 8:31:18 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[実際には男はその場から動かず 女もまた、その場から動かずリュートの弦を掻き鳴らしている。 だが、男の指は確かに己に触れている 男の舌は確かに己を舐めている 激しいだけでも、穏やかなだけでも 狂う程に人を魅了することはできぬであろう まだ、これだけではない。 もっとと貪欲に、私の音が深みを増さんとする 変化したのは体ではないのだ 私の、世界。私の音なのだ 誰かの添え物でも、誰かを輝かせる為の音ではない 私の美で、変わる世界 それに酩酊しながらも、一度自覚してしまった強い飢餓は その空腹に耐えられぬのだと私の体を駆け巡る。 そこに、私を高める指があるのなら、尚のこと] (-83) 2022/11/22(Tue) 11:06:51 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― 、 っ、 ぅ。 [時折、耐えきれず吐息にかすかに混じるノイズ それは観客には聞こえぬものであろう。 この男には、聞こえたやもしれないが。 己の音が艶を混じらせ、男の他の観客をも 惹きつけるようになるたびに、淫さを引き出す様なものへ 指が舌に変化するように、触れる感覚も受け取る感覚も 私の中で変わっていく これが、他者より与えられる快楽。 味わったことのないものを、体は悦びより知ろうとする。 鼓膜を犯す水音も、首筋や腿を這う舌が塗り込む唾液もないのに 胸飾りの2つを、苛むものはないはずなのに それは服越しに難くぴん、と張り。触れられた肌は薄く色づき セッションを奏でるように耳が幻の音を拾う それでも ―――それ、を邪魔にはさせぬ と。女は艶めいて笑う。 貴方にとって愛慾は剣先を鈍らせたか?否 貴方にとって憎悪はどうか? 全て喰らって糧とする。そうでしょうとばかりに。 強い刺激に身悶え、触れられぬ箇所が潤い始めても 体に灯った熱が、女の肉欲を煽ろうとも 逆に煽り返してしまえとばかりに眼差しと音は、ただ男に注がれる] (-84) 2022/11/22(Tue) 11:07:28 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[ずくりと、下腹部が疼く。 使われぬまま月に一度血を流すだけだった空胎の入り口が 幻の指先に触れられ、下穿きに愛液を零し始める 愛撫する動きは滑らかで、緩急も強弱もつけられて ただ、快楽のみが与えられるそれに、演奏を行う女の内腿が もじり。と摺りあわされる僅かな動き しかしそれを受け入れる花弁は恥じらいとは無縁に蜜を湛えはじめ 濡らす指はないのに、ただ熟れ始めた個所を知らしめんと 夜露に濡れさせんと柔らかく蕩けさせていた 花弁を割り開き、触れられた入り口は 渇きはわずかにあれど濡れ始めたそこを痛みもなく、蹂躙していく 敏感な場所を探る動きが、奥へ、おくへ。 私も知らぬ、私を犯す] (-85) 2022/11/22(Tue) 11:07:56 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― 、 ぁ、ふ。 [音は鳴りやまぬ。艶帯びながらいっそ蠱惑的に 深くなった音を、白魚の指は掻き鳴らす 嗚呼、これが快楽。 肉欲を認識すればより、甘く麗しく、淫らに 聞くもの全ての本能を刺激するように聴かせてみせましょう 眠っていた『美』を起こす男にも ――それを遠くより聞く観客にも 私自身が楽器となったようにして 貴方の指で、私を掻き鳴らして。 奥の、胎の裏あたりに触れられたなら。音の深さはより増して 艶めく声も耐え切れずに時折、唇より漏れるでしょう ああ、ああ。膜は未だにあれど 男の指を知る胎が 疼いて 、やまない*] (-86) 2022/11/22(Tue) 11:08:23 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [ある意味ではそれは仕合いでありましょう。 美を知り、未だ高まらせる男と 片鱗を掴んだ、女と。 匂いたつように、奏者の空気は変わる。 添え物の音を奏でていたはずなのに 開いた花を観客は見ることになるのだから。 ――変化したのは音。それがわたしの、美。 女は眼差しで、音で観客を誘う 私の世界へ。私の音が紡ぐ、美へと。 それは今は、誰よりも近くで聞くこの男にしか 未だ本質を理解されず 他が気づくころには後戻りはできやしない程に 深くに溺れさせるルサールカの如くに 奏でる音はより、艶を増した*] (155) 2022/11/22(Tue) 11:08:44 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a32) 2022/11/22(Tue) 11:25:50 |
【独】 「怪人」 ファントム――現在/中央広場 ユスターシャと―― 靴底で石床を叩いて、リズムをとる。 そうやって彼の歌をリードし、自分は彼のあとを半拍ほど遅らせて歌い上げる。 今の自分は、彼のフォロワー。 彼の歌を支えて、より歌に込められた想いを強調する。 「その調子。 大丈夫、一人じゃない。」 伴奏も、歌詞も、楽譜もない。 けれど、ここには彼がいる。 そして、私がいる。 歌うのにこれ以上のものは必要ない。 (-90) 2022/11/22(Tue) 12:36:06 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ―影街「ヴンダーカマー」― 「ふうん……」 求めに応じて薬を渡したつもりだったが、すんでのところで吐き出した>>127仮面の男を見て、軽くため息をついた。 少々の呆れと、本当に飲まなかったことを些か残念がる気持ちと。 「やれやれ。この薬もタダじゃないんですが… ま、いいです。まだ半分くらい残ってるみたいだし。 で……子供騙しですか?… そうね、……ああ。捨てようと思ってたのがあるんでした。 はいこれ。」 言って、脇に無造作にどけられた細長い桃色の薬瓶をコトリとテーブルの上に置いた。 「まあ…本来自分の寿命をかけない方にお売りするものはないのですけれど。 気を悪くしないでくださいよ…私なりのルール、あるいは道理というものです。 これなら売り物でもないですし。 飲むと頭部が一日だけカラスになります。 変化役の失敗作で、他には何もありません。どうぞ。」 と言って、小瓶をコトリと置いた** (156) 2022/11/22(Tue) 12:54:23 |
【独】 「怪人」 ファントム通り過ぎる足音が、少しずつ減っていく。 行き交う人々の目線が、自分達に集まり始める。 少しずつ周囲に人が集まり始めて、やがて一つの塊になっていく。 ーーふいに、どこからか別の声が歌に混ざり始めた。 小さな、子供の声。 どこにいるかはわからないが、確かに彼の声に合わせて歌い上げている。 どこかで、誰かがリズムに合わせて指を鳴らし始める。 どこからか、リュートの音が歌に重ねられる。 靴で石床を叩く音が、男性の声が、女性の声がーー。 彼の歌を中心に、多くの人の歌が一つに重なっていく。 それは、彼が歌う事をとめるまで響き続くだろう。 (-91) 2022/11/22(Tue) 12:57:13 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [男は驚嘆する。 女のその才覚に、その変わりように。 可能性の芽は確かにあった。 いつか『美』へと至る芯が確かに音の中にあった。 だが、それは今日明日に花開くものではない。 そのはずだった。] (その歳でその境地に至るのか) [そのとき男が抱いた感情は嫉妬であった。 同じ頃の自分はどこにいたのか、女のいる場所の遥か手前で燻っていてのではないか。それでいて女の音は『未熟』なのだ。 それは女の『美』が無限の可能性を孕んでいるという証左。 もしも女の才覚が音ではなく剣であれば、それはきっと己をも越えることさえあり得るだろう。] (157) 2022/11/22(Tue) 13:07:49 |
【人】 大富豪 シメオン[そう、それは女の世界に飲まれていくように。 その心象、感情が音を艶やかに彩る。 まるで蜘蛛の糸に絡みとられるように。 気づいた時にはもう虜になっているのかもしれない。 今の女の音にはそれだけ人を魅せる力が宿っている。 それは男とて例外ではないのだ。 音が耳の奥に響く。 それはいつしか胸の奥へと届いていく。 次の音を求め、さらに次の音を望むように女の演奏に魅入られていく。*] (158) 2022/11/22(Tue) 13:08:04 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[『美』の根源が渇望ならば、与えられるもの全て、手にしたもの全てがその輝きを増すための材料となる。喜楽も怒哀も何もかも。 悦びもまたその一つと男は知ってた。 悦とは『美』に欠かせぬもの。 人が人である限り、それは変わらない。 男の舌先が女の胎の奥へと入り込む。 何人も触れたことのない柔らかな肉を舐りながら未踏の地へ快楽を刻みつけていく。そしてそれは舌だけでなく無数の指先となって蹂躙を始めた。 その感触は、疼きはじめた女の悦楽を鎮めるどころか昂らせるのみ。] (-92) 2022/11/22(Tue) 13:08:24 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[艶やかに彩る女の音。 それから女自身もまた艶かしく彩られていく。 が、変化したのは女だけではない。 奏でられる音に魅了された客たちもまた、女に感応するように情欲をかけ立てられ、ある者は顔をひどく上気させ、あるものは興奮に息を荒らげていた。 無論、男だって例外ではない。 いいや、男はずっと前から、とっくにその情欲に火を灯している。 艶かしくリュートの弦を弾く女にか、いや、その奏でる音の『美』に、その未熟な可能性に、齢に似つかわしくないほど内なる男を滾らせている。 その滾る熱に煽られるように、一層と女のに内側を散々に掻き回す。無防備で、逃げることもできない胎内をぐちゃぐちゃに。*] (-93) 2022/11/22(Tue) 13:11:37 |
【人】 大富豪 シメオン─ 過去 ─ [男は多数の『美』に対するパトロンである。 それは老若男女問わずではあるが、多くは専属的な契約の元で自由な活動を許している。逆に言えば、極少数についてはいわゆる『囲っている」状態だった。 女がを『お盛んなこって』と評した>>87のはそのあたりだろう。 それは、各ギルド代表級の集まりである商工会の一員として、女の実家を訪れたときだった。 男は数人の女達を引き連れて現れた。それはパトロンとして彼女らを売り込むためであり、自らが所有する『美』のお披露目でもあった。 見目麗しい美女や、歌姫であったり、舞姫であったり、工芸家であったり、はたまた『画術師』だったりした。 彼女達はその才と可能性を男の審美眼によって見初められた者達である。そして男の審美眼と影響力は確かなもので、こうして引き連れられているということは、成功は約束されたも同然であった。] (159) 2022/11/22(Tue) 15:09:02 |
【人】 大富豪 シメオン[齢、50を超えているであろう中老の男。 女の父と同じか少し上ぐらいだろうか。 だが、その立ち居振る舞いは年齢を感じさせないほど剛健かつ流麗である。大富豪としての名声を確かにしている男であるが、かつて剣を振るっていたという程度のことは女にも知られているかもしれない。] リュディガー。 まだ「やっている」のか? [男は女が『画術師』であることを知っている。 それどころか彼女が幼い頃から知ってはいる。特別に親しいわけではないが、女の父親とはそれほどの長い付き合いだ。] 父君をあまり心配させないようにな。 [だけど、男が女に『画術師』として声を掛けたことはない。 それは無論、知人の娘だからという理由ではない。 男はそんなかことで『美』への欲求は抑えたりはしない。たもえそれが知人の娘であれ、たとえ友人の細君であってもきっと手に入れようとするだろう。*] (160) 2022/11/22(Tue) 15:11:03 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a33) 2022/11/22(Tue) 15:14:24 |
【人】 「怪人」 ファントム―影街「ヴンダーカマー」― 「ーー薬の埋め合わせは、近いうちに。 まだ、この店に連れてこないといけない奴らがいるのでね。 貴方にも、損な話ではないでしょう?」 そう、まだ復讐を果たしていない。 彼女に捧げる供物なら、すぐに調達できる。 「カラス、ね。 そうですね、これがいい。 この程度が、今の僕には丁度いい。」 これが、彼らの結末。 実にくだらなくて、無用な薬。 小瓶を懐に仕舞い込んで店の出口へと足を向ける。 さっさと薬のツケを、彼らの命で精算させてもらうとしよう。 ーー程なくして、彼女の店に中身入りの袋が複数届くだろう。 彼が復讐を果たし終えて、報復する相手がいなくなるまで。 (161) 2022/11/22(Tue) 15:16:48 |
【人】 「怪人」 ファントムーーそうして、随分と時が経ち。 すっかり忘れていた薬を飲んだ事で、カラス頭の謎の怪物がラ・コスタ中で歌い騒いだ事は、また別の話になる。 (162) 2022/11/22(Tue) 15:19:11 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a34) 2022/11/22(Tue) 15:31:50 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a35) 2022/11/22(Tue) 15:32:47 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a36) 2022/11/22(Tue) 15:33:52 |
【人】 大富豪 シメオン─ かつてのこと ─ [男の『美』に対する執着は並外れていた。 価値を認めたもの、可能性を秘めたるもの。 その何もかもを欲した。 人を裏切ることも辞さず、たとえ友が愛した人でさえも手に入れた。 それほど『美』に執着した男であったが、それが手に入らないと知るや冷酷なまでの仕打ちを与えた。手に入らぬ『美』など消えてしまえと言わんばかりに。 機会を奪われた者、ここから追われた者、そして──── ある日、男はとある歌姫に執心していた。 彼女の歌は可能性に満ちていて、男にとってその声は天の御使いもかくやと思われた。 だが、彼女は男のものになることを拒んだ。 男の在り方を否定し、男の『美』への執着を否定した。 それから彼女の姿を見たものはいない。 そしてもう一人、表舞台から消えた者がいたが、男がそれを知ることはなかった。**] (163) 2022/11/22(Tue) 17:38:15 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a37) 2022/11/22(Tue) 17:39:08 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー影街 「ヴンダーカマー」ー 「あら。あなたでしたか。久しいですね。」 気さくに店内に入ってきたリュディガー>>150に、いつもの様子で何気なく返す。 そういう人間は、そんなに多くはないものだ。 魔女は、侮られることは殊の外嫌うが、親しげな振る舞い自体はそう嫌いなわけでもなかった。 「スカリー…ああ、スカリオーネさんですね。 その人が何か……? ふむ。ふむ………んっ?」 何かと思い話を聞きながら、徐々に不可解そうな顔になる。 少し考えつつ口を開いた。 「 (164) 2022/11/22(Tue) 17:46:40 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「ありますよ、施術の予定。というか、少し前に予約を取りました。 まあ、見られて困ることは(少なくとも私は)ありませんが… ええと。それ、私に何かメリットあります? いえ、あなたの後学のためなのはわかりますけどね。 私にも得がないと。それが道理でしょう。 それともなんです、私にもあなたが施術されるところを見せていただけるとでも?」 それについてはあまり期待しているわけでもないが、とにかく何かしら交換条件を求めるように、そう告げた* (165) 2022/11/22(Tue) 17:47:00 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [己の才は、幾ら己が己自身を信じていても 中々殻を破ることはできなかった。 しかし今日、卵の殻をつつく指によって 自ら出ようとする執念によって一旦の結実を迎えた美は 其れでは足りぬと、未だ産毛を生えそろわぬままに 或いは殻を破ったことで更なる飛躍を為さんとして 音は、今この場のすべてを支配する 到りても、それは道半ば。自分の音には未だ 無限の可能性を孕むことを、奏でる指が最前列の観客に 確かに、伝えている 観客の欲を掻き立てるような音の中に 鮮烈に魅了していく何かを残せば、既に気づけば 己の音の虜にとばかりに、女は奏でる もし己の才覚が剣であったなら この男の境地に至らんと、刃を交えることもあったかもしれない だが、今交えるのは物理的な刃ではなく 眼差しで、音で、切り結ぶ] (166) 2022/11/22(Tue) 18:14:13 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方の底知らぬ『美』はうつくしい。 飽くなき、求め続けるものだからこそ それは『美』たりえるものなのだと私は音に込める] (-94) 2022/11/22(Tue) 18:14:37 |
【人】 奏者 イルムヒルト[奥の奥まで掻き乱し、気づけば響いたその音に 耳を、心を。奪わんとする旋律を。 このひと時、それが終わっても余韻は本能を揺さぶる程に 私の世界に浸れとばかりに 興奮する観客を、上気した頬で眺め、奏でてゆく 其処に咲くのは添え花ではなく 黄昏に開く艶やかなる華*] (167) 2022/11/22(Tue) 18:15:00 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方が見出した『美』は貪欲に 与えられるものを享受し、飲み干していく 其処に在るのはただ、美を追求する執念。強欲ともいえる執着 それがあるからこそ、何もかもをも輝きと変えられるのだ それは、きっと眼前の男もそうなのだろう 故に、女は欲しがる 己の音により艶やかさをと より甘く、激しく、色を滲ませるような 悦びを教える指を迎え入れる躰は、その本能に従順に。 胎の奥に刻み付ける快楽は、確かに女を虜にする 虜になりながらも、それを音に昇華させんとして 女はその舌や指先が齎す蹂躙に身を捧げ 狂おしいほど昂らせるものを得ていくのだ 嗚呼、また1つ音の艶が増す] (-95) 2022/11/22(Tue) 18:15:20 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方が、変える。また1つ、私のヴェールが剥がれ 私の中の音が、女の悦びを知り輝きを増す 増したそれが奏でるのは婀娜めく誘い ――思うがままに蹂躙し、刻みつけよとばかりに 情欲を掻き立てるように私の音と視線が男に触れる 美の執着を孕む心を捕らえ、その執着を向けんとするように 己の可能性を育てる水を、男に注げとばかり。 貴方が、育て。更に花開かせてと女の中の雌が誘う。 誘われたのだろうか、或いは煽れたのであろうか 更に己の胎の内を蹂躙するもの。イマジナリーの筈なのに 私の下穿きはしとどに濡れ、溢れる愛液と肉の擦れる音すら 貴方に届けんと1小節ごとに音は甘く淫らに変化してゆく] ぁ、ふ、 ぁん …っ [奏でていなければ、身も心も貴方の楽器となってしまっていた 無垢を情欲を孕んで犯すものに、女は悦んで身を任せ それを昇華させる音は益々周囲を昂らせる、循環を 実際に触られぬ秘芽を赤く硬くさせ 頬や肌を薄っすら彩らせ、愛液を滴らせるという 淫らでありながら何処までも、音に対して実直で 清廉な姿という矛盾で人々を魅せながら 初めて知る快楽を。より鮮やかに刻んでと 女の唇は、濡れながら。色帯びる呼気を漏らすのだ*] (-96) 2022/11/22(Tue) 18:16:35 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a38) 2022/11/22(Tue) 18:23:07 |
【独】 「怪人」 ファントムんー、ファントムもクリスティーヌもあんまり怒らなさそうかな そういう事もあるよね、でも歌えるしいいか ぐらいに考えそう (-98) 2022/11/22(Tue) 18:30:30 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 回想:影街の魔女と ― [己が影街の魔女と知り合ったのは 己がまだ10にも満たぬ頃である 影街と居住区の境目に住む奏者の母子 父親は冒険者として働いていたものの ある日、依頼をこなしに行き、 パーティごと帰ってこなかった 母1人の稼ぎでは、2人の食を賄うので精一杯 娘が母のようにリュートを奏で始めたのはこの頃。 娘の才は、母よりもあったのだろう。 少しだけ、暮らし向きは楽になった。 しかし。 娘は兎も角、母は容姿に優れていたのが仇となり 娘がその日の演奏を終え、家へ戻って母の帰りを待っていても いつまでたっても帰ってくる足音は聞こえない 母を探しに行った娘が見たものは 影街へと連れ去られ、襤褸雑巾のようになって 事切れる母親の姿であった 幼い娘は母の躯を背負い、影街の魔女の店の扉を叩く 混沌としたその場所>>44の女主人 初めて出会うその人は母よりもずっとずっと美しい] (168) 2022/11/22(Tue) 18:42:04 |
【人】 奏者 イルムヒルト あの、お願いがあります。 母の、顔を。 殴られて、顎の骨が砕けてしまってて。 こんなの、あまりにも。 せめて顔だけでも、元に近いように。 治すことは、できませんか。 [自分のリュートは渡せないが、母の形見のリュートでも お金でも、望むものを渡しますから。 お金は大量には難しいけれど何年かかっても、と。 何でもさしあげますからと、涙ながらに娘は願う。 それが縁で、娘はブランシュの店に顔を出す 商品を買うということはないのだけれど 時折美味しいアップルパイなどを、持って。*] (169) 2022/11/22(Tue) 18:42:44 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a39) 2022/11/22(Tue) 18:46:30 |
【秘】 踊子 リリー → 奏者 イルムヒルト────ええ、勿論。 約束、ね。 [ そうね、もし私もそうなれたなら。 きっと前だけを見つめて、 貴女 の音だけを聞いて、 踊れるような気がするから。 ] (-100) 2022/11/22(Tue) 19:26:48 |
【秘】 踊子 リリー → 大富豪 シメオン────── …ッ、? [ 瞬きの間に、体を奔った強い震えと 目に見えぬ何か≠ノ締め付けられるような、 ……そんな感覚に瞳を揺らす。 魔法、の類では、ない。 剣には触れても来なかったような人生では 正体を察することなど出来はしないが ] (-101) 2022/11/22(Tue) 19:27:00 |
【人】 踊子 リリー[ 男の姿が完全に視界から消えた後。 女はようやく強張っていた体の力を抜き、 長い溜息を吐いた。 ] ……やっちゃったかもなぁ、これ。 まあ、それはそうか……。 [ 緊張で冷え切った指先を温めるように握り締める。 どうにか忘れてくれないものか、と 叶いそうにもない願いが頭の中を過ったが。 とにもかくにも無理な話。 気持ちとは裏腹にきらきらと煌めく髪を靡かせ、 またひとつ溜息を。* ] (174) 2022/11/22(Tue) 19:27:57 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a40) 2022/11/22(Tue) 19:28:54 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [殻を割ったのは女自身だ。 男は何も助力などしてはいない。ただその殻は破れるのだと、そう知らせたに過ぎない。 今はまだ空を飛ぶことの出来ぬ雛鳥。 だが、鳥は生まれ出でてより既に鳥なのだ。 今は飛べずともいつか飛ぶもの。 男はその姿を愛でるのみ。 ────神に感謝しなければならない。 女の才がもしも剣ならば、きっと男と女のどちらかが血の海の中でその命運を終わらせていたかもしれない。 それは世界にとっての損失。 幸いにもそんなことにならなかった。 故に、斬り結ぶ様に交わる眼差しが、艶やかな音と共に舞い踊る。] (175) 2022/11/22(Tue) 20:03:32 |
【人】 大富豪 シメオン[男は女の世界に浸る。 その旋律に、その音一つに女の情念を感じながら。 美しい。 リュートを奏でるその姿。 上気し酒に染まる頬、弦を弾く白い陶磁のようや指先。 なんと美しい音か。 男はただその演奏の終わりまでそこに佇む。 女の『美』が何処へと至るのか、愉しみにしながら。*] (176) 2022/11/22(Tue) 20:04:19 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[決して堕ちてはいかぬ女。 体は快楽に攫われ、しかし与えられた官能はすぐさま奏でる音へと乗せられる。 なんと美しい旋律か。 耳に届いたその濡れた呼気すらも、甘く淫らな音となる。 爪弾く。 まるで女がリュートの弦を弾くように。 男の指先は快楽の弦を掻き鳴らす。 まるでセッションの様に。 女が一つ音を奏でれば、男は女に悦を刻みつける。] (-103) 2022/11/22(Tue) 20:05:42 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[舐る舌が耳の奥を犯す。 有り得ぬほど奥へと入り込み鼓膜さえも濡らす。 熱い指先が双丘の頂きを摘み上げる。 強く強く、だが痛みはなくあるのは強い性感だけ。 陰核に何かが吸い付く。 強く吸い上げて舐め回す。 実体のないそれはやはり痛みは伴わず、あるのは刺激の強さに応じた快感だけ。 女の内側は無数の指先と舌が掻き乱す。 先程まで悦など知らなかった女をひたすらに犯し尽くす。] (-104) 2022/11/22(Tue) 20:12:22 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[触れぬとも男に伝わる女の淫らに濡れた熱。 育て、花開かせたつもりが、いつしか煽られ誘われる。 男もいつしか熱を帯び、下半身のそれは血を滾らせて剛直となる。 朱に彩られた頬や肌。 衣服に隠されたその奥で濡れる密やかな場所。 男の気に犯されながら、淫らに悦ぶその無垢を。 そして、その『美」を喰らわんと欲望が鎌首をもたげた。*] (-105) 2022/11/22(Tue) 20:13:11 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [雛が今、殻を破り出てくる瞬間を。 出てきてすぐ、産毛を生えそろわせ 鳥として生きようとする様を具に眺め 愛でる男の眼差しの先の私は、今まさに 羽毛の1つ1つに生命を漲らせるが如く 音の1つ1つに、生まれたばかりの情念を込め より一層艶やかに場を支配する 今この瞬間は、紛れもなく 中央広場の末に佇むこのホールが、私の世界 音と絡む女と男の視線 零れる吐息は世界への誘いにかわる ――嗚。其処に在るのは貴方と私のセッション。 舞い踊る音は斬り結ばれる演舞のよう 誘いに世界に浸る男はこの世界をどの様に感じるだろう 今の最上。されど更に最上の頂を目指す通過点にすぎぬ今 その途路に私は居る] (177) 2022/11/22(Tue) 20:50:45 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[堕ちればそれは満足へと変わる 欲と満ちぬ飢餓を知った女はそれを許さない。 快楽を知り、より貪欲に求めるようになった姿は 淫らな処女という背反を秘めながらも其処に佇む。 一音とともに昇華される官能が より奏でられる曲の世界に観客を引き込む。 引き込みながらも、己自身をすべては溺れさせずに ――女は誘う。快楽の弦を掻き鳴らす奏者の男に視線で強請る より深く激しく、貴方の美を刻み込んでと。 私は、貴方の美を肌で感じたい。 果てしない欲を。飽くなき執念を 或いは、女の本能がその雄の本能を貪りたいと希求する。 そうすればきっと、私はもっと私の世界を知れる そして糧と為せる 貴方との今のセッションが より体も心も昂らせ、高みに導かれるよう] (-106) 2022/11/22(Tue) 20:51:13 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[耳の奥も、体の奥も男により濡らされてしまう。 多くの美を知り、女の躰を知る指と舌の動き 味わう体は、極上の快楽を最初に知ってしまう。だが、 自身の最上を求める女にとってはそれこそ、希求するもの 双丘の頂は固く張りつめ芯を持ち 痛みもなく抓まれるものが下腹部をより強く疼かせる 秘芽に吸い付く何か。触れられぬそれに感じるものが女の性を疼かせて止まない 疼きすらも、貪欲に艶めく音となってより奏でる旋律に 深みを与える輪舞曲 内側からかえられていく。無数の舌が、手が。 私を無垢な蕾から甘やかな音を奏でる淫らな艶花へと。] (-107) 2022/11/22(Tue) 20:51:40 |
【人】 奏者 イルムヒルト[与えられる美酒に酔う 与える音に、酔わせる この瞬間は何時か終わりがくるもの 最終節はもうすぐ其処なのが惜しくもあり されど終わりがなければ次はない 今、到る終局へ向かって。女の奏でる音は激しさを増す。*] (178) 2022/11/22(Tue) 20:52:05 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[開花した女は 何も注がれぬ雌蕊が物足りぬと無意識に雄蕊を誘う 躰自体は穢れを知らぬのに 既に女の快楽を、知ってしまったからこその色気で 男の情欲を煽らせる 眼差し、1つで 零れる吐息、1つで ――或いは] (-108) 2022/11/22(Tue) 20:52:23 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[密やかに眼前の男を呼ぶ声、1つで 貴方の手づから育てられ咲いた花は 湛えられた欲を欲しがって、切なげに啼く 音にすら、其れが混じってより周囲の官能を引き上げる 指は最終章を奏でながら、滲む愛欲を隠しもせずに 奏者は芽生えた女を、美へと変えてゆく*] (-110) 2022/11/22(Tue) 20:53:23 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ― 回想 ― 影街に店を構えたのはもう随分昔のことだ。 その頃から魔女の見た目は全く変わらないが、それを不審に思うものは誰もいなかった。 若さを吸う噂はとうに立っていたし、何より影街の人間は顔ぶれが変わりやすい。数週間も見なければ死んだかな、と思う事があるほどに。 少女が店を訪れた時>>169は、大して気にも留めなかった。 少なくとも、連れた女がもう事切れていることに気づくまでは。 (179) 2022/11/22(Tue) 20:54:24 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「あら……いらっしゃい。 ふうん。……なるほどね。」 少女の要望と母親だという躯を見れば、凡その予想はつく。 この街の裏側では、そう珍しくもないことだ。 「人間の金はいらないわ。私がほしいのは人の寿命だけ。 そうね…あなた、まだ若いから精気にも張りがありそう。 …顔だけほどほどに治すなら、2年でいいわ。 生きてれば別だけど。 全身きちんと綺麗に、元のままに戻すなら4年。 あなたの若さをもらいましょう。 大したことではないでしょう?その年なら。 でもいいの。私はあなたの本気が見たいわけだから。 どうする?」 と尋ねて、彼女の返事はどうだったか。 どちらにせよ、彼女がアップルパイを持って訪ねてくるならその都度快く受け入れているのだけど。* (180) 2022/11/22(Tue) 20:56:56 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 回想:影街の魔女と ― [街の裏側はアンダーグラウンドの名の如く 美を喰いつくさんとする怨念が蠢いている。 それは時に、中途半端の立ち位置の者へと牙を向け そして喰らいつくすのだ そう、私の母のような女も、またその被害者であり。 それはこの街では何処ででも起こりえる 当たり前の日常の。一片。 女は、己の願いを聞き、そして願いの対価を示す>>180 そこで漸く、少女は魔女の対価を知る 本気が見たいという女の提示したものを見て。 少女は嬉しそうに破顔した。] 4年でお願いします。 母を、父の下へおくるのに。 元のままの姿で逢わせてあげられるのならば 私の若さを、貴女に。 ありがとうございます。ブランシュさん。 [ああ、嬉しいと少女は微笑む 自分の持てるもので、 それが寿命であっても、若さであっても。 母が安らげる一助になれるのならと心からの感謝を。] (181) 2022/11/22(Tue) 21:06:51 |
【人】 奏者 イルムヒルト[願いが叶ったのなれば 綺麗な姿となった母の棺は、父の空の棺の横に埋められる それから、時折女の足は影街に向かう アップルパイをもって、優しい恩人に 今日も、逢いに行く*] (182) 2022/11/22(Tue) 21:07:09 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――居住区―― [中央広場に近しい居住区の街路を男は歩いている。 時折立ち止まってはフェスの準備に明け暮れる人々を眺め喧騒が伝わってくる方向に進めば自ずと中央広場にたどり着く。 かつて男はこの辺りに店を構えていたが現在では足を向けることもない。 明日の一等星を目指す星たちが、既に一等星である星たちが、星たちに魅せられにきた人たちが熱狂し狂乱する。 男が熱狂の中心地に最も近くいた時は既に十年程も前の話だ] よし、これで最後だな。 [落ちぶれた男は現在の店の壁紙を張って回っていた。 集客は一日にして成らず。 定期的に壁紙を用意し店舗情報の集まる掲示板に張ったりはするがすぐに剥がされたり上から別の紙を張られることなどザラにある。 ヒトを魅せれる者が優先される。 理解しているからこそ数や場所を考え網にかかる星を得るという涙ぐましい努力を続ける。 張り付ける紙も『美』肌だけではなく体調改善や娯楽を謳う文句もつけておく] (183) 2022/11/22(Tue) 21:15:57 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――回想/数日前―― …はい。 [>>135問いかけに肯定するようにふるふると身体を揺らす。 流石に動けなくなってしまうのは困るから、全てを差し出せと言われたら思い悩んだかもしれないが。 目の前の彼女に望まれる寿命(モノ)自体はそれほど惜しいとは思わなかった。 これ以上今のまま生きていても、きっと、ただ寂しいだけだから ] (184) 2022/11/22(Tue) 21:17:21 |
【人】 人造生物 ユスターシュ…。 [差し出した赤い石の価値は、実のところ僕にはよくわからない。 それでも、この石は…僕を化け物として生かしてくれているこの石は、魔術的に価値あるものなのだろうと思う。 だからこそ、主様は…この石をはじめとしてさまざまな仕掛けを生まれる前の僕に施したのだ。 自分に従順で強力無比な人造の魔王を創り出すために それこそ、己の全てを賭したと言っても間違いはないだろう。 ……それで生まれてきたのが『失敗作』の僕だったのは、申し訳ないけれど。 ―――でも、今は。 彼女にとって、此の石が願いを叶える対価になるかだけが気がかりだった。] (185) 2022/11/22(Tue) 21:22:36 |
【人】 人造生物 ユスターシュ……よかったぁ。 [そうして彼女の返答にほっと息を吐く>>141] なまえ……、……なまえは。 ええと……ユスターシュ、です。 [少し戸惑ったような間が空いた後、無数の目を泳がせながら呟いたのは主の名前。 本当のところ、「失敗作」の自分には名前なんて与えられなかった。 否、其れより先に主が命を落としたと言ったほうが正しいか。 だから、主の研究ノートに書かれていた主自身の名前を口にしたのだが……本当の名前ではないことは、目の前の彼女には御見通しだったかもしれない。] (186) 2022/11/22(Tue) 21:23:51 |
【人】 人造生物 ユスターシュありがとう、ございます……! [そうして、彼女が店の奥から持ってきたのは茶色の小瓶。>>141 厳重に蓋のされたそれを二本の触手で受け取る。 そのうえ、お金と服も用意してもらえると聞けば感謝してもしきれない。] なりたい姿……ええと……。 [瓶を大事に抱き抱えながら、彼女の言葉を反芻して考える。>>141 人間になりたいと、ここに来るまでずっと思っていたけれど、具体的にどのような姿になりたいのかまでは考えが及ばなかった。 ―――ただ。 目を瞑ったとき、心に思い浮かぶ姿はある。 ずっと、焦がれた人の姿。] (187) 2022/11/22(Tue) 21:26:30 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ……今回は無駄にならないと良いがな。 [期待はしていないことはないが望みは薄かろう。 口コミで話題になった店の方が余程に繁盛するが男の店は男の見目だけで悪評が重ねることが容易なのだから期待できるものではない。 壁紙もいつものように役には立たないだろう。 ため息にも近しい吐息を溢し男は雑踏に紛れ込む。 目ぼしい星を探すために**] (188) 2022/11/22(Tue) 21:27:10 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[片方の触手で小瓶を持ったままもう片方の触手で器用に封を開ける。 躊躇ったのはほんの一瞬で、身体の表面に瓶の口を押し当てると 瓶を傾けて一息にそれを取り込んだ。 やがて瓶が空になったのを見れば、近くの机に瓶を置いて目を瞑る。 痛みはなかった。 ただ、身体の表面が意志に反して蠢くような、身体の中で何かが切り替わるような、そんな強い違和感に身を強張らせる。] (189) 2022/11/22(Tue) 21:27:43 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[やがて、違和感が消えるのを感じてそっと目を開けた。] …、……。 [最初に感じたのは、視界の狭さ。 目が二つしかない状態で見る世界は、視野こそ狭いけれど、心なしか前よりもよりいっそう鮮やかに見えて。 思わずきょろきょろとあたりを見回してしまう。] わあ……。 [顔を擽る黒と灰のあいだのような色合いの髪や、人間のそれによく似た肌の色、細くて長い指がある二本の腕と、それとは異なる形状の二本の脚。 何もかもが珍しくて、目の前に両手を翳して掌と甲を交互に見たり、掌を握っては開くを繰り返したり。] (190) 2022/11/22(Tue) 21:28:57 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー怪人の来訪>>161ー 「ふう。本人の同意なしに寿命をいただくのは少し道理の付け方が諸々面倒くさいんですが… まあ、この際それはもういいです。」 別にいなくなって困る人間もいなかろう、と袋の中で蠢くものに視線を向けた。 「ではそれで。お約束の方はよろしくお願いします。 今後あなた自身の寿命をかける願いができた時は、またお越しくださいな。 ご利用ありがとうございました。」 その後、カラス頭の怪人が現れた噂は魔女も耳にしたが、いかにも関係なさそうにいつも通り過ごしていたのだった** (191) 2022/11/22(Tue) 21:30:01 |
【人】 人造生物 ユスターシュ本当に、人間になれたんだ…。 [ぱあ、と顔を輝かせる姿は青年のそれ。 立ち上がれば目の前の魔女より頭半分かそれより少し高い。 もし鏡を見る機会があったなら、自身も気づいたことだろう。 ]鏡に映るその姿は、嘗ての自分の創造主を二回りほど若くしたような、そんな姿であると。 尤もそれを知る機会はもう少し先の話であったかもしれないが (192) 2022/11/22(Tue) 21:30:39 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[来たときと同じ布にくるまりながら、人間がするように深々と頭を下げて] ありがとうございます! お祭りが終わったら、此処にくればいいんでしたっけ? ん、と…。 [ちゃんとお礼はその場で渡したほうがいいんじゃないかと思ったが。後払いにしてくれるのは、彼女の気遣いなのではと思い至って] …ほんとうに、たくさんありがとうございます。 [今、ちゃんと笑えているだろうか。 嬉しい気持ちをちゃんと伝えられているだろうか。 今はできなくても、後でこの店で会うときには今より上手になれたらと思う。 ――そうして、彼女から渡された人間のお金と衣服と共に、街を散策するに至る>>110]* (193) 2022/11/22(Tue) 21:33:53 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ― 回想 奏者と ― 本気を見るとは言ったが、彼女の様子を見れば本気を見るまでもなかったかもしれない。 二つ返事で4年の寿命を提供するとの答え>>181に、したり顔を浮かべた。 「ま…分かっていたけどね。 本当、客があなたみたいな人ばかりならいいのだけど。 金とか、自分の寿命以外のもので交渉を持ちかけてくるのはまだしも、払う段になって難癖つけてゴネだして、強欲呼ばわりしてくる人間の多いことと言ったら… あ、ごめんなさいね。あなたには関係ない話。」 そう言って、戸棚から取り出すのは化粧に使う白粉のような粉を収めた小さなケース。少女に直に手渡す。 「これをお母さんの傷に塗ってあげなさいな。 半日もすれば全て元通りになっているでしょう。 もっとも、体が土に還ろうとするのを止めるものではないけれど…」 それを手渡して (194) 2022/11/22(Tue) 21:45:50 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 奏者 イルムヒルト「そうそう、それにお代もいただきましょうか。 まあ…今回は普通でいいわよね。」 少女の顎に指を当て、軽く持ち上げてから、唇が触れ合うほどの距離まで顔を近づけ、すう……と息を大きく吸い込めば、何かが彼女の体から抜け出たのが自分でもわかるだろうか。 (-113) 2022/11/22(Tue) 21:46:27 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [それはいつ見ても良いものだ。 花開いた『美』がさらにその輝きを増していく様子。 極上の瞬間。 音が世界を支配する。 美しき調べ、その一つ一つに世界は魅了される。 客達は女とその演奏に心奪われる。 男は女が誘う世界へと足を踏み入れる。 旋律の美しさも艶やかさに惑わされながら、その本質に戦慄する。 まるで男の全てを喰らわんとするその貪欲な情念。 ……全ては『美』のために。] (195) 2022/11/22(Tue) 21:48:43 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男が女の官能を花開かせた様に、女の旋律もまた男を昂らせる。 まるで触れられているかの如く、滾った雄蕊が濡れた雌蕊へと導かれていく様に。 その眼差しが その零れる吐息が 己が名を呼ぶその声が ……嗚呼、こんなにも掻き立てるのはいつ以来か。] (-114) 2022/11/22(Tue) 21:49:41 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「はい、おしまい。お代はいただいたわ。 悪くならないうちに処置して、眠らせてあげなさい。 それが 私にはできない 孝行というものだわ。」と告げて彼女を送り出した。 魔女にとっては良い取引、それでおしまい。 だから、彼女が時折店を訪れるのが不思議ではあるのだ。 取り立てていいことをしたなんて覚えは、まるでないのだから。 アップルパイは美味だから、商売抜きで喜んで迎え入れるにしても** (196) 2022/11/22(Tue) 21:50:05 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[そうだ我慢する必要などない。 目の前の美しい女を、その手が奏でる『美』を、喰らい尽くしてしまえ。 煽られた情欲は女の愛欲に誘われる。 剛直の先に熱を感じる。 実際に触れているわけではないのに、熱く濡れた柔らかな感触。 それは女の秘部のその入り口に触れた。] (-115) 2022/11/22(Tue) 21:50:17 |
【人】 大富豪 シメオン[しかし、どんなに美しいものにも永遠はない。 その極上の旋律にも終わりはくる。 女の白い指が最終節を奏でる。 それを惜しむ気持ちはある。 だが、それは楽しみでもあった。 終わりがあれば次もある。 そう、『美』を知った女は、それをさらに磨き上げるだろう。その可能性こそ男が女を見出した理由なのだから。 男はゆっくりとその瞼を閉じていく。] (197) 2022/11/22(Tue) 21:52:25 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a41) 2022/11/22(Tue) 21:53:37 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a42) 2022/11/22(Tue) 21:55:14 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の指先が女の頬に触れる。 それから耳朶を擽り、髪を掬い、首筋を撫でた。 まるで恋人を愛しむように。 そうして剛直の先端が女の中へと埋まる。 火傷しそうなほどの熱はどちらのものか、それとも混ざり合ったお互いの熱がそうさせるのか。 火照る吐息を一つついて。 男は半ば埋まりつつあった先端を引き抜くと一気に奥まで突き入れる。] (-116) 2022/11/22(Tue) 21:57:46 |
【人】 大富豪 シメオン[……その瞬間。 女の指が最後の音を奏でていた。 訪れる静寂。 音に魅了された者たちはその余韻の中で揺蕩う。 静けさの中で人々の呼吸だけがホールに存在していた。 パチ、パチ、パチ、パチ 手を叩くその音は最前列で聴いていた男のもの。 ゆっくりと立ち上がり拍手を続ける。 それは最上級の賛辞。 惚けたままだった客たちもまた男に続いて次々と賛辞を送った。 椅子の動く音、そして万雷の拍手がホールに鳴り響き、女を包んでいった。*] (198) 2022/11/22(Tue) 21:58:39 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――中央広場―― ―――わ…! [ぷにっと頬に触れた感触に驚いて声を上げる>>142] …。 [驚いた表情で固まっていれば、指先の主が声をかけてくれた。 この街の人だろうか? 華やかな衣装と立ち居振る舞いと、そして顔を隠すような仮面が印象的な彼。 そんな彼に『珍しい魂』と言われたときにはぎくり、と肩が跳ね上がったが] はい! この街は本当に綺麗て、きらきらしてて、眩しくて、ええっと…。 […困った。 この数日間街中の美しい景色を見てきたというのに、語彙力というものが全くない。 語彙が死ぬ以前に育ってすらいない。 だが、魂の話は誤魔化せたというか逸らせたような気はする。 ] (199) 2022/11/22(Tue) 22:03:43 |
【秘】 人造生物 ユスターシュ → 「怪人」 ファントム[―――もし、僕の魂がどうにかなっているというのなら。 それはきっと、生まれる前から。 「何もかもを滅ぼしたい」なんていう、主様の望みを叶えるべく造られた『人造の魔王』の失敗作に、健やかな魂が宿っているはずもなく。 それでも、命あるあいだはこうして、誰かと触れ合いたいし、 言葉を交わせたならば、それはとても嬉しいこと。] (-118) 2022/11/22(Tue) 22:05:48 |
【人】 画術師 リュディガーーとある画術師の過去ー [少し前の事か。父に呼ばれ、きょうだい達と広間へ顔を出したとある日。煌びやかな女性達に囲まれ、荘厳な雰囲気と衣装を纏った男が来ていた。>>159 父に「久しぶりなのだから、ちゃんと挨拶なさい」と促され、頭を下げておく。 シメオンのじーさんは、子供の時から度々実家にやってくる……感覚としては、親戚のオッサンみたいな感じの人だ。ここに来る時は大体がビジネスのお話が殆どみたいだった。 兄も姉も、じーさんの連れてくる艶やかな美女達との交流を好んでいたが、興味のないおれは必要最低限の挨拶だけをして早々に部屋に戻ることにする。 今は、『絵』が描きたいから。 立ち去るおれに、じーさんはよく>>160言葉を投げかけてきた。 彼の真意は定かではないのだが、その内側が『善意』ではない事だけは感じ取れた。 ……強欲である事は、この街では罪にはならない。ましてや権力者となれば当然のこと。] (200) 2022/11/22(Tue) 22:16:31 |
【人】 画術師 リュディガーはいどーも。気をつけますよ。 [振り向いて一言返した。じーさんとのやり取りは、大体いつもこんな感じである。 そこに悪感情は無いけれど。易々と心を許すつもりは無いと、暗に含めていた。]* (201) 2022/11/22(Tue) 22:17:21 |
【人】 人造生物 ユスターシュ『歌う』……? [思わぬ助言>>143につい瞳を瞬かせる。 つい、不思議そうな顔をしてしまったけれど。 それでも、この街ではいたるところで音楽や、人々の歌声が響いていたこと。そしてそこには確かに人々の笑顔があったことを思い出して] そっか。 『歌』ってそういうものなんだ。 [楽しいときも勿論だけど、きっとそればかりでもなくて。 嬉しいこと、悲しいこと、怒りや憎しみのようなたくさんの感情を、人は歌に籠めて伝えてきたのだろう。 だからきっと、この街にはたくさんの歌が溢れている。 正負問わず誰かの想いや幸せや不幸が託された歌が。 しかしそれを自分ができるだろうか、なんて思っていれば>>143] (202) 2022/11/22(Tue) 22:20:49 |
【人】 人造生物 ユスターシュすごい……。 [靴音を鳴らしリズムを刻む彼に、思わず感嘆の声が出る。 人の姿になってから数日のあいだ、何気なく聞いていた靴音で、こんなにも愉快で軽妙なリズムを刻むことができるのか。 たとえ豊富な語彙がなくても、旋律を奏でる楽器がなくても、こんなふうに楽しげな気持ちを他の誰かにも伝えることができるのか。 彼の音楽と目を引く格好に引かれてだろうか。 気がつけば僕らの周りには少しずつ人が集まってきていて。 彼が促すような目線を此方に向けていることに気づけば、そして彼の目線に気づいた人々から向けられる視線には、つい一歩引いてしまうけれど。 やぁやぁと囃し立てるような周囲の声と、促すように誰かの手にそっと背中を押されれば、覚悟を決めて彼の許へ] (203) 2022/11/22(Tue) 22:23:37 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[彼が刻むリズムを追いかけるように靴を鳴らす。 見様見真似のそれは、最初こそ上手くいかなかったけれど それでも少しずつ、彼のリズムに合わせることができるようになっていった気がする。] ……っと! [思いかけていた矢先に躓いてよろめく。 どうにか体勢を立て直せたのはたまたま運が良かったから。 かあっと頬が熱くなるのがわかるが、それ以上に。] (204) 2022/11/22(Tue) 22:25:00 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 回想:影街の魔女と ― ……このような奇跡を頂けるのですから。 当然対価は、払うべきでしょうにね。 [いいんですと首を横に振る。 手渡されたそれを、大事に大事に、受け取って。 懐にしまって、使用方法を聞きつつ頷いた。] はい、ありがとうございます。 ブランシュさん。 [そして対価を支払い―― 少女は改めて、深々と頭を魔女へと下げる。] 本当に、感謝してます。 母さん、よかったね。 [自分と同じ髪色の、今は無残な姿の女を優しく撫でて 少女は再び母を抱え、自分の家へと去っていく。 取引のあと、時折訪れるのは あの日のことを感謝しているから。 貴女にとっては数ある取引でも、 私にとっては、とても嬉しいことだったの。**] (205) 2022/11/22(Tue) 22:26:40 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 影街の魔女 ブランシュ[同じ水1つでも、 砂漠で乾いた者へと与えられるものにとっては それは何よりの甘露であった ――恩を忘れぬ娘は、成長し、己が母の年に近づいても 変わらぬ姿の魔女へと敬愛をもって アップルパイとともにその店を訪れる 大人になった少女は実はちょっとだけ気になってることがある。 今回は普通、とあの日、ブランシュさんは言っていたけれど 普通ではないのはどんな風だったんだろう、って。*] (-120) 2022/11/22(Tue) 22:27:03 |
【人】 人造生物 ユスターシュ(―――すごく、楽しい…!) [こんなふうに身体を動かしたり、心のままに音を鳴らしたり。 今までにない経験に、胸の中の石が熱を帯びるような感覚さえした。 なにより、化け物だった頃あんなに怖くて仕方なかった人の目がこんなにも気にならないことにも驚いた。 そうして、ひとしきり合奏(セッション)を終えれば。 荒くなった息を整えて] (206) 2022/11/22(Tue) 22:29:11 |
【人】 人造生物 ユスターシュありがとうございます! はじめてだったけど、とても楽しかった。 [頬を上気させながら彼にお礼の言葉を述べる。 さて、名前は聞けただろうか? 尤も、彼の姿はとても華やかで目立つから、 もし街中で見かけたらすぐそれとわかりそうだけども。]* (207) 2022/11/22(Tue) 22:30:36 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a43) 2022/11/22(Tue) 22:32:40 |
【人】 画術師 リュディガー[>>164 店の主人は程なく返事をくれた。 彼女がスカリオーネと懇意にしている、という事は知っている。「施術行為が見たい」という己が我欲をソデにされ、何となくブランシュにその事を溢したら教えてくれたからである。 見る限り、肌に傷などは見られないのだが。不思議に思っていたら、「基礎ケア」という奴を受けているとの事だった。] (208) 2022/11/22(Tue) 22:35:31 |
【人】 画術師 リュディガー>>165あるの?じゃあ丁度いいじゃん。 無理にとは言わないけど、良ければ……あ、見返りは寿命以外だったらなんでもいいよ。 [メリット、確かに彼女には何もない。とはいえブランシュはこの街に住む『芸術家の貪欲さ』を一定数は理解しているはずである。まあ、断られたら別なツテを頼ればいいだけだし……と思っていたところで、意外な提案をされた。] ……へ?おれが「施術」されてるトコ、見たいの?そんなの見ても面白くもなんともないと思うけど…… 別にいいよ、それくらい。 [まさかの「施術鑑賞会」である。奇妙な提案だなあ、と思いつつ。その程度で済むのであれば別にいいか、と二つ返事で承諾した。] (209) 2022/11/22(Tue) 22:38:17 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [その一刻、一瞬で、変わってゆく 羽化した蝶がそれを広げるように。 花が開いて朝露に濡れながらその色を示すように 私の紡ぐ世界は、その場を魅了し誘う 浸り、惑い、そして溺れてと無言の催促 奪った心に幾重に絡める蜘蛛の糸 それは綺麗なだけではなく、一度知ればその存在を 刻み付けるかのようなものになるのかは きっと今後の私次第でありましょう されど本質は。 美を喰らいて更に花開かせんとするもの。 それを真に理解しているのは今は、眼前の男だけ。] (211) 2022/11/22(Tue) 22:39:55 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[故に、互いの興奮は眼差しと、己が肢体に触れるものが 1つ1つの音との交わりによって教えてくれる 貴方はとても美しい。 だからこそ、この先を魅せてと女は願って ――互いに喰らわんとして 煽り誘い、どの様な口説き文句にも及ばぬ 貴方の視線、1つを。頂戴。 入り口に宛がわれるそれを 女は待ち望み 嗚呼、喰らわれたい そして、喰らいつくしてしまいたい 湧き上がる欲を重ね合わせたい] (-123) 2022/11/22(Tue) 22:40:10 |
【人】 大富豪 シメオン─ とある画術師の過去 ─ [男は『美』に異常なほどの執着を見せる。 それはこの街では決して珍しいことではないが、男はその執着を現実のものとする権力と財力があった。 見染めたものは決して諦めない。 だが、その逆に男の審美眼に掛からないものには見向きもしない。] お前の父親も存外と娘には甘いな。 いつまで『道楽』を続けさせるのか。 理解できん。 [男は振り返って悪態をついた娘>>201に毒を吐く。 娘のそれを『道楽』と吐き捨て、それを許す娘の父を甘いと評した。それはつまり、画術師としての娘の力量を、そして可能性を男は感じてはいないということ。] 私がどうこう言うことではないがな。 [そうして男の口元に浮かんだのは嘲りではなく、憐れみに近い笑みであった。*] (212) 2022/11/22(Tue) 22:40:33 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[女の躰は既に男の熱を求めていた 知らぬ癖に、誰のものでもない、 今この時、己に触れる男だけを、待ち望んで 髪に、首に。触れる指の感触に幸せそうに笑む まるで恋人に甘える女のように。 されどその胎の内は、互いに 何処までも満たされぬ欲に飢えているのがわかる だから、心地よい。 そして埋まったそれが混ざり合う熱を狂奔へと変えて 最後の一音まで確りと、そこにある情念を響かせる 貴方の切っ先をもっと奥へと導かんと 幻の剛直に愛液が溢れ、受け止めきれぬ程濡れる下穿きの所為か 座る女の腿を伝い。] (-124) 2022/11/22(Tue) 22:40:42 |
【人】 奏者 イルムヒルト[―― 旋律を奏でる 終わりの一を、終わりの、二を 閉じぬものには次はなく 故に、それは終幕を迎えんとし ―― 、 ぁ [目を見開く] (213) 2022/11/22(Tue) 22:41:15 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[確かに、埋め込まれた筈なのに ――音が途切れれば、そこにはもう、なにも ああ 飢える 新たな音を。見れたと思った矢先の。 あれをもっと味わいたい、のに] (-125) 2022/11/22(Tue) 22:42:24 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a44) 2022/11/22(Tue) 22:43:09 |
【人】 奏者 イルムヒルト[万雷の拍手に。陶酔から覚めやらぬまま 呆然としていた娘は気を取り戻し 上気した頬のまま、観客へ一礼をする ああ、どこか名残惜しく感じるのは常のことではあるが 今はただ、次に世界を奏でる時を待ちわびる心が 確かに私の内に芽生えていたのです*] (214) 2022/11/22(Tue) 22:44:46 |
【独】 画術師 リュディガー (-126) 2022/11/22(Tue) 22:49:43 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a45) 2022/11/22(Tue) 22:50:46 |
【人】 踊子 リリー──────わあ……! [ 単なるメモ用紙というわけではなかったらしい。 開いた瞬間に、小さな小鳥たちが囀るように歌う、 そんな癒しを与える──術画のひとつ。 先程の人物は画術師だったらしい。 女の同業者にも一人、著名な画術師のファンがいるが 実物を実際目にしてみれば そうなる気持ちも分かろうというもの。 ] ……きれい。 もしまた会えたら、お礼がしたいな…。 [ 歌う小鳥の声は、女の心を落ち着かせてくれる。 大切にメモ用紙を仕舞えば、 ようやくその場から一歩を踏み出した。 ] (216) 2022/11/22(Tue) 23:04:30 |
【人】 踊子 リリー[ それと同時に思い出す。 ────『綺麗』なお嬢さん、と呼ぶ声。 ] 「リリー。 貴女の髪と瞳は価値があるのよ。 その二つさえあれば、貴女は星になれるわ。」 [ 己の肩を掴む、母の姿が頭を過っては消えていく。 舞うのなら、 ステップを踏む時は、いかに髪を美しく魅せられるか。 瞬きひとつも、双眸の色を映えさせるように。 好きに踊るのではいけない。 ────この二つだけは、欠けてはいけない。 ] (217) 2022/11/22(Tue) 23:04:34 |
【人】 踊子 リリー[ あても無くふらふらと広場を歩いていれば、 やけに熱気を帯びた人々の姿が目に入った。>>203 本番前になにかしている人でもいるのかと 遠目から伺おうとして、──止まる。 ] ………………。 [ いつかの日に、バーで見かけた青年と。>>143 彼と共に靴を鳴らしてステップを踏む、もう一人。 連れ、だろうか? >>204躓いてよろめく姿はお世辞にも上手い訳ではなく 仮面を着けた青年と並べば、技術に差は見える。 ──ただ。 何にも縛られていないような 何もかもが楽しいと表現するような、その笑みが どうしてか、目を惹いて離れなかった。 ] (218) 2022/11/22(Tue) 23:04:40 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a46) 2022/11/22(Tue) 23:06:08 |
【人】 「怪人」 ファントム――現在/中央広場 ユスターシュと―― 靴底で石床を叩いて、リズムをとる。 彼の歌をリードし、自分は彼のあとを半拍ほど遅らせて歌い上げる。 今の自分は、彼のフォロワー。 彼の歌を支えて、より歌に込められた想いを強調する。 例え、彼の語彙が拙いものであっても。 例え、歌う事を知らなくても。 きっと、歌う事の魅力は伝わる。 (220) 2022/11/22(Tue) 23:21:44 |
【人】 「怪人」 ファントム「その調子。 大丈夫、一人じゃない。」 伴奏も、歌詞も、楽譜もない。 けれど、ここには彼がいる。 そして、彼には声がある。 歌う事を楽しんでいる。 余計なものは必要ない。 私は、彼に寄り添うだけでいい。 何より、彼の歌に寄り添うのは私だけでもない。 直ぐに、彼も気付いてくれる。 (221) 2022/11/22(Tue) 23:22:36 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [男は拍手を止めると女へと近づく。 柔らかな笑みをつい浮かべた好々爺としていて、まるでさっきまでの斬り結ぶような視線は交わした相手とは思えないのでないだろうか。] 素晴らしい演奏だった。 対価を支払いたいが生憎と手持ちはあれだけでな。 [視線を向けた先にはテーブルに広げられた金貨。 麻袋いっぱいになりそうなそれは、女にとって何ヶ月かの稼ぎを軽く凌てきた。だが、男はこう言っているのだ、これでもあの演奏の対価にはまだ足りないと。] (222) 2022/11/22(Tue) 23:22:54 |
【人】 大富豪 シメオンもしも望むのなら。 [男の柔和な目が僅かに鋭く光を放つ。] 次をと望むのなら。 私がその機会を用意しよう。 望むのなら、機会も、舞台も、必要なものは全て。 [『美』に投資することに男は躊躇わない。 それも、この様な極上の『美』と更にその先を感じさせる可能性ならば尚のこと。] (223) 2022/11/22(Tue) 23:23:13 |
【人】 「怪人」 ファントムその証拠に、通り過ぎていく足音が、少しずつ減っている事に彼は気付いたろうか。 行き交う人々の目線が、自分たちに集まり始めている。 彼の歌に魅せられて、より多くの人が集まり始めている。 ――どこからか別の声が歌に混ざり始めた。 小さな、子供の声。 どこにいるかはわからないが、確かに彼の声に合わせて歌い上げている。 どこかで、誰かがリズムに合わせて指を鳴らし始めた。 彼の楽しげに歌う様子に、誰かが応じている。 「自分も、共にこの瞬間を楽しんでいる」と、言葉を使わず彼に伝えているのだ。 どこからか、リュートの音が歌に重ねられる。 靴で石床を叩く音が、男性の声が、女性の声が――。 彼の歌を中心に、多くの人の歌が一つに重なっていく。 それは、知らずその場に居た踊り子>>218>>219の耳に届いたろうか。 (224) 2022/11/22(Tue) 23:23:17 |
【人】 「怪人」 ファントム――セッションを終えて―― 彼の歌が止まり、人々がまた流れ始める。 まるで何事も無かったように。 けれど、確かに彼は自身の『美』を人々へと刻んだのだ。 「なに、君が楽しんで歌ってくれたおかげで、私も楽しかったよ。 それより、後ろを見たまえ。 早速、君のファンが出来たようだ。」 彼の背後には、手を振る小さな少女。 最初に声を乗せてくれた子だろうか。 彼に向けて、実に楽しそうな笑顔を向けている。 「――私はファントム。 歌いたければ、またいつでも呼ぶといい。」 最期に、それだけ言葉をかけた。 彼が再びこちらに目を向ける時には、きっと影に溶けた様に、私の姿を見つける事は出来ないだろう。* (225) 2022/11/22(Tue) 23:24:00 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の指が女の頬を撫でる。 演奏の最中に女の肌に触れていた感触とまるで同じもの。 その指先が頬に触れ、耳朶を擽り、髪を掬う。] 飢える のだろう?ならば…… 私の元へ来い 。[そして首筋を撫でながら男は囁く。 幻の中で果たされなかった交わりと同じ熱が肌を通して女へと伝わっていく。] (-129) 2022/11/22(Tue) 23:24:11 |
【人】 大富豪 シメオン君なら大歓迎だ。 いつでも訪ねて来なさい。 [男は懐から名刺を取り出すと、それをそっと女の髪とフードの間に刺し入れた。*] (226) 2022/11/22(Tue) 23:25:13 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a47) 2022/11/22(Tue) 23:29:01 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ―回想/数日前―― 「ユスターシュ。そう、それがあなたの名前…いえ。」 あるいは主の名前、かな。と聞けば>>186思う。自分なら、会心の出来でなければ魔法生物に一つ一つ名はつけない。 それはともかく、彼(?)が瓶の中身を飲み干し、人間の姿を取る>>189>>190のを、物珍しそうに眺めていた。 魔女の長い人生でもこれは初めてのことだったから。 取った姿は、灰色の髪に自分より高い背丈、細身の若々しい体。あるいはこちらも主似なのかもしれないが。それを見て 「……驚いた。随分男前になったわね。」 驚きを隠さずに率直に告げた。 (227) 2022/11/22(Tue) 23:34:48 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ本当に心底嬉しそうなのは悪い気もしない。 「ええ、祭りが終わったらいらっしゃい。そのときに寿命は回収させてもらうわ。ユスターシュ、あなたは人間の姿を取っていても、人間に付きものの、あの嘘とか裏切り、ごまかしなんて悪徳は身につけていないでしょうからね。 大いにその美しい姿で楽しみなさい。楽しむ方法が多いのは人間の良いところだわ。 魔法以外で困ったことがあれば、いつでも私のところに来ればいいし… 困ったことがなくても来ればいいわ。」 (228) 2022/11/22(Tue) 23:34:55 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a48) 2022/11/22(Tue) 23:35:48 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 人造生物 ユスターシュ「あるいは、その人間の姿の楽しみ方に深い興味があるなら、いつでもいらっしゃい。 その時は、あなたの知らないことを教えてあげましょう。」 (-131) 2022/11/22(Tue) 23:38:12 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「さあ、私の話はこれで終わり。 その姿で大いに楽しみ、人間の生活を体験し、 ここに戻っていらっしゃいな、ユスターシュ。」 と言って、魔女にしては珍しく気前よく、それなりの路銀と似合いそうな服を着せ、コスタの町中に送り出したのだった* (229) 2022/11/22(Tue) 23:41:35 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [熱狂冷めやらぬバーに佇む女は、 足音と声に、我にかえったようにして男を視界に捉え。 この積み上げられた金貨でも足りぬという貴方に、 私は一礼をしたあと、真っ直ぐに黄昏で見つめて] ……次を、望んで宜しいのですか。 なら、私は、もっと奏でたい。 私の音は。もっと高みに昇れる。 [その道の一片を、見せてくれたのはあなた。] (230) 2022/11/22(Tue) 23:51:31 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー現在 リュディガーと>>2092>>210ー 「ありますよ。美しさをさらに究めるためなら、私は大概のことはするのです。 まあ、本業ならともかく、こんな事で寿命をもらうつもりはないから安心なさい。 それで、そう。」 とうやら、リュディガーは戯れに出した条件を飲むらしい。 あまり深く考えてなさそうなのが気にはなるが、それはそれとして、その施術される様を見られるというのはなかなか興味深かった。自分の後というのが特に。 「面白いかどうかは私が決めることですよ。 では決まりね。フェスが始まる頃に行くつもりだから、その頃にあなたもいらっしゃいな。 少しくらい遅れてもいいし。 (231) 2022/11/22(Tue) 23:51:43 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[頬を、髪を撫でる指は、幻ではない その事に、私の中の女が餓えを訴えてやみません。 ああ、それが。 あなたの指が、舌が、その熱が。 あの続きを求めてしまうのは、はしたなくあるでしょうか。 いいえ、それをはしたないではなく あなたなら。喰らいたい欲すらも 私の糧とするを喜んでくださるでしょう? だから] 私をもとめて下さるのなら。 貴方の元でもっと。私を高めさせて。 [囁きには諾を。欲に濡れた目とともに。 貴方も餓えを感じてくださるでしょうか。 私の美に、対して] (-132) 2022/11/22(Tue) 23:51:50 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ私が先に、あなたが後に。楽しみね?」 くすくすと、いかにも楽しげに嗤いながら、互いにスカリオーネの施術を受ける約束を取り付けたのだった** (232) 2022/11/22(Tue) 23:51:55 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――街路―― [雑踏に紛れ歩く男は周囲の熱気の中では浮いた存在であった。 熱狂や狂騒に憑りつかれているわけではなく、それでいてヒトを見て歩いていた。 視線は真剣そのものだが見ているのは肌である。 惜しい、もう少し、後僅かと勝手なる評しては『美』を披露する者たちを心の中で応援して回る。 男とてかつては中心近くまで行ったことがある身だ。 星が輝く様を見るのは好きなことである。 だが、同時に嫌悪ではなく感情を分析するならば羨望や嫉妬と言った類のものを覚えてしまうことがある。 星が最も輝く手前、その感情はとても強くなり客として着ていれば下衆な行為に及んでいる――と] おっと……危ないな。 [>>219小さな悲鳴と共に誰かがぶつかった衝撃が走る。 男の体躯であるから跳ね飛ばされることはなく、声の主が正しく声の通りであれば若い女であろうからと手を伸ばす。 雑踏の中で唐突に立ち止まるとより危ないと頭を下げる女性を路の端へと連れていく] (233) 2022/11/22(Tue) 23:53:48 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネこちらこそすまないな。 俺も余所見をして歩いていたんだ。 [周囲で観光している者たちもまた同じように自分の周囲ではなく星を見て歩いているので止まると危ない理屈は明確であろう] 君は……。 [男は女性の衣装と髪、最後に瞳へと視線を移していく] 君も『美』の体現者だったか。 そちらこそ怪我はないか。 肌でも怪我していたら折角の綺麗な髪と瞳が勿体ないぞ。 [男に頭を下げてくれるのだから悪い娘ではないのだろうし、輝く手前の独特の雰囲気を纏っている気がする。 男が、とても、食べごろだと思う頃合いで――そのまま女の肌を見て] 惜しいな。 [不意に言葉に漏らしてしまったのはそんな言葉であった**] (234) 2022/11/22(Tue) 23:53:54 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン……訊ねるのは、フェスの時間でも宜しいのですか? [貴方のまだ見ぬ美を探し求めるための時間でも。 私に、頂けますかと。強欲に。*] (-134) 2022/11/22(Tue) 23:56:03 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a49) 2022/11/22(Tue) 23:57:28 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a50) 2022/11/23(Wed) 0:00:45 |
【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [屋敷の場所は伝えなくてもわかるだろう。 わからなければ人に聞けばいいい、それを探すことは容易なこと。そして、その名刺があれば門番が女を止めることもない。] 待っている。 [礼には短い言葉で応じて、男はバーを後にする。*] (236) 2022/11/23(Wed) 0:04:46 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[離れ際、男の指が触れる。 女の唇を指先が名残を惜しむ様になぞる。 それは最後まで触れぬままだった場所。] 時も場所も選ぶ必要はない。 [その渇望、その欲望、決して満たされぬ飢えが求めるままに。*] (-138) 2022/11/23(Wed) 0:06:28 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a51) 2022/11/23(Wed) 0:07:03 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a52) 2022/11/23(Wed) 0:08:55 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a53) 2022/11/23(Wed) 0:09:49 |
【人】 画術師 リュディガーー過去ー (……変に鋭いから、ヤなんだよな〜) [>>212富豪の言葉に聞こえないふりをして、自室……の隣にある作業室へと戻る。遠くから、父が無礼を詫びる声がしていた。 ……言い返すことは出来ない、それは的を射た言葉だから。] (237) 2022/11/23(Wed) 0:48:32 |
【人】 画術師 リュディガーーとある画術師の追憶ー [幼少期は極端に感情の起伏が少なかった。どんなものを見ても、聞いても、触れても。心は凪いだまま揺り動かされる事はなく。色彩に溢れた生活であったのに、己だけモノクロームの中にいるようであった。 ……この街では、『美』を持たぬ人間は如何に裕福な身分であろうとも生きられない。身を案じた祖父は孫娘に『画術』を教えてくれた。 初めは適当に、白い用紙に画具で適当なモノをぐちゃぐちゃに描画しているだけであったが。技法を学ぶうち、「描く」という行為そのものが楽しくなってきて。気が付いたら部屋は色とりどりの『絵』で埋まっているのであった。] (239) 2022/11/23(Wed) 0:51:02 |
【人】 画術師 リュディガー[『画術』に出会い、家族からの支えもあって、凪いでいたおれの心は少しづつ変化していた。喜怒哀楽も、他者の機微も、人並みには受け取れる様になった。 たった一つ、『美』が分からないという事を除いて。 時間をかけて、沢山の『美』に触れて。どういったモノが美しいのか、良いのか悪いのか、それは理解する事ができるし、『綺麗』だと思えるようなモノへの賞賛は、ちゃんと本心から来るものだけど。 ……自分が心の底から『美しい』と感じるものが何なのかは、未だ探し続けている。] (240) 2022/11/23(Wed) 0:53:31 |
【人】 画術師 リュディガー[『画術師』は、この街ではありふれた職業の一つだ。彼らは自分の『美』を想いや魂を籠めてカンバスやスケッチブック等へと描く。 魔術の出来は技量次第、そこの才能が足りなければ凡百の画術師で終わってしまう。現に、「魂」が「技量」に追いつかず、破滅へと向かって行った知人は少なく無い。 おれの『画術』は。 『技量』は余るほどあるのに、『魂』が欠けている。ただただ、人が『美しい』と感じるモノ全ての上部だけをなぞって再現しているだけの……「空虚な絵」だ。 それに気がつく者は少ないのだけど。ごく稀に見抜かれてしまうと、元より欠けてしまっている心の穴が、広がっていくような気持ちになる。] (241) 2022/11/23(Wed) 0:56:08 |
【人】 画術師 リュディガー(『綺麗』なものを沢山見たら、きっと分かる日が来るのかな……) [だからずっと求めている。心を、魂を。芯から震わせてくれる『美』を。ずっと。]** (242) 2022/11/23(Wed) 0:57:22 |
【人】 画術師 リュディガーー現在/ヴンダーカマーにてー >>231>>232 お、いいの?じゃあ決定ね。 フェス……おれ、朝はちょっと家族の手伝いに行かなきゃだから、遅れちゃうかも…… とっとと始めないでよ?最初から最後までを、じっくり描画したいんだから。 ブラン、ありがと!じゃ、フェス当日に会おうな〜 [思いの外早く協力者が見つかった。少し上機嫌になりながら、店を後にする。 ……店主の含み笑いの意味には、気がつくことは無く。]** (243) 2022/11/23(Wed) 1:04:54 |
【人】 画術師 リュディガー[影街から居住区を通り、中央広場へ。 スカリオーネに予約の旨を伝えようと思い、店に寄ったが留守であったため。もう少しだけ散策を楽しむことにした。 広場で歌い踊る2人の人影>>203>>220に興味を示したり。 あるいは……顔見知りが路地へ向かう姿を>>219>>233見つけてしまっていたかもしれない。]** (244) 2022/11/23(Wed) 1:13:59 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a54) 2022/11/23(Wed) 1:18:19 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a55) 2022/11/23(Wed) 2:00:22 |
【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [女は、待っている。の一言を残して去り行く男を見つめる 腕の中に持っている、使い古したリュートは普段よりも重く そして一等腕に馴染むような心地を覚え。 その男の背がバーの扉を開き、外へと消えるまで 見送って、いた**] (245) 2022/11/23(Wed) 7:09:56 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[決して満たされぬ欲は、自覚してよりこの身を苛む 其れすら心地よく感じるのは、貴方もそうなのであろうか 男が去ってから。 戯れのように、いえ、惜しむように指でなぞられた 己の唇に、己の指で、触れる。 ―――自分のものより大きく、太く、熱く。 演奏中触れられた熱、そのものの。] ……ああ、 [疼いて、止まぬ。とばかりに零れた吐息は甘やかなもので 己が内に芽生えた”雌”のものであることは、自覚していた*] (-143) 2022/11/23(Wed) 7:10:35 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a56) 2022/11/23(Wed) 7:12:22 |
【独】 「怪人」 ファントム「『この世界には、貴方にしか歩めぬ道がある。』 知っているかね? 探して見つからないのなら、一度自分自身に問うてみるといい。 何が君にとっての『美』であるのか、と。」 (-146) 2022/11/23(Wed) 9:33:40 |
【人】 大富豪 シメオン─ 影街 ─ [夜空の下、男は護衛も付けずに一人で歩いていた。 冷えて締まった冬の空気が火照った肌に心地よい。 男は今夜の収穫に満足していた。 明日から始まる『フェス』を前に、女神に捧げるに相応しい「美』を見出し、それを手に入れられるという実感がある。 心の奥にある渇き。 それが潤いを得ていく充足感。 その側から感じていく飢餓感。 満たされていくと同時に飢えていく。 見出した『美』はさらに磨きをかけ一層その美しさを求め。 未だ見ぬ『美』を求めてその渇望は際限というものを知らない。 男は酷く強欲なのだ。] (246) 2022/11/23(Wed) 10:11:43 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[嗚呼、……疼く。 充足と渇望を繰り返していくこの感覚。 『美』が官能を呼ぶのか、官能が『美』を生み出すのか。 その両方か。 未だ目に焼きついた女の姿に。 未だ耳の奥に残る旋律に。 イルムヒルト…… さあ、早く、私の元へ。 待ち切れぬと、 目覚めた”雄”がその脈動を強めていく。] (-148) 2022/11/23(Wed) 10:12:41 |
【人】 大富豪 シメオン……そういえばこの辺りか。 [ふと気づけば、かつて訪れたあの店の近くだった。 男は暫し足を止めて記憶の中を辿り始めた。] (247) 2022/11/23(Wed) 10:13:38 |
【人】 大富豪 シメオン─ ヴンダーカマー ─ [それは今よりも昔のこと。 男は焦燥感に包まれていた。 力も、名誉も、財力も、地位も手に入れた。 己が剣は人々から最高の『美』の一つとして認められている。 だが、男はそれで満足はできなかった。 見出し、育て、かき集めた『美』のコレクションは誰に自慢してもいいぐらいとなった。 だが、男はそれで満足はできなかった。 己が『美』はもっと先があると。 手にしていない『美』のあまりの多さに。 男は飢え、そして焦っていた。] (248) 2022/11/23(Wed) 10:14:03 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a57) 2022/11/23(Wed) 10:18:29 |
【人】 「怪人」 ファントム――中央広場/リュディガーと―― 「私たちのセッション、気に入って貰えたかね? 名前は知らないが、君の事は知っているよ。 いつか、リュート引きの彼女へ作品を渡していたろう?>>92 あれは実に良い作品だった。 彼女の音色を、色とりどりの魚が泳ぐ様子に表現されている。」 こちらに興味を示した様子の彼女>>244へと話しかける。 ――勝手に拝借した彼女の自由帳を手に開きながら。 (250) 2022/11/23(Wed) 10:24:04 |
【人】 「怪人」 ファントム彼女が度々「passione」に顔を出す>>85のは知っていたし、少し前にも舞台を見ていた事>>86は知っている。 チップと共に自身の描いた作品を渡している事も、だ。 故に、こうして迷うことなく自由帳に手を伸ばしたわけだが。 「君は、現実に存在するものは描かないのかい? 美しいものなら、現実にもあちこちに溢れてるだろうに。」 思えば、リュートの彼女へ送った作品も、以前見た別の作品>>14も、彼女たちを直接描いたものではなかった。 だから、なんとはなくに気になったのだ。* (251) 2022/11/23(Wed) 10:24:16 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a58) 2022/11/23(Wed) 10:31:11 |
【人】 踊子 リリー[ この、美を何よりも尊ぶラ・コスタでは。 彼が抱えた傷痕は美の舞台から追いやられることも ──或いはそれ以上の冷遇を受けるであろうことも。 男の視線は、衣服や髪、瞳を辿るように動いていく。 女が持たざる者≠ナないことは明白だ。 故に差し向けられた『綺麗な髪と瞳』という言葉を、 にこ、と微笑んで受け止める。 ] 私は大丈夫です。 ……すみません、逆に心配させてしまって。 [ そう。彼の言う通り、怪我をしてしまえば、 …欠けてしまえば美しさは損なわれるもの。 真っ先に気にするのが肌なのか、とは思えども 確かにパーツの一部として考えれば 彼の指摘も正しい、のだろう。 ] (253) 2022/11/23(Wed) 10:48:06 |
【人】 踊子 リリー[ だが。 続けて零された四文字に、女は目を瞬かせ、 ──今日はよく不足の言及をされる日だなと 心の中で溜息を零した。 ] ……貴方から見て 惜しい、と思うのは、……どのような点を? ああ、いえ、不快に思ったわけではないんですが。 [ 本日二度目となれば、流石に聞いてみたくはある。 相手が身構えないように 穏やかな声での前置きをひとつ放ち、首を傾いだ。** ] (254) 2022/11/23(Wed) 10:48:39 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a59) 2022/11/23(Wed) 10:51:24 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[>>252女性の視線が男の顔に向けば火傷の瘢痕を認めたであろう。 多くの"ヒトを魅せる者"たちは男の容姿を見ただけで距離を取ろうとしたものだが>>253ぶつかったとは言え微笑みを返されると男は僅かに目を細めた] いや、失礼した。 [心の美醜は男には磨くことはできず男自身の心もまた瘢痕のように醜く爛れたものになっている。 一方的に惜しいと口にしてしまったことが何よりも如実に男の心情を表してしまった。 即ち、傲慢とも取れるものをだ。 持てる者は誰しもがではないがそうなっていくのだろう。 例え自身が"持たざる者"になったとしてもだ] あなたを心配するのは当然のことだ。 [女性は輝く手前なのだろうか。 男は違いに気づかせてくれたことと無礼を詫びる意味で謝罪の言葉を紡ぎ、星を想う気持ちは当然であると唱える] (255) 2022/11/23(Wed) 12:32:24 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネそしてもう一つ、失礼するならば。 俺はこれでも『美』肌に五月蠅くてね。 [男の見目を思えばその言葉は失笑に付するものだろうが言葉を続ける。 細めていた瞼を開き星の瞳を見つめながら男は自身の瘢痕に手を伸ばし撫でた] 俺を見れば分かるだろう。 肌は重要なファクターだよ。 髪や瞳が美しくとも肌が今一つであれば美しさも陰る。 いや、陰るは言い過ぎか。 [前置きを唱えると視線を一度逸らし雑踏を見ると再び視線を女性へと戻した] あなたがどのような『美』を魅せているのか。 俺は知らないのだが百点満点の髪と瞳を活かすのに。 肌をもう少し磨いた方が良いと思ったよ。 服装を見るにそれなりに肌は見えるのでは? [見目はどこかが際立っていても最終的には総合点として見られるものだ。 男の目から見てお肌の点数が後少し欲しいと、真剣な眼差しで伝えると男はまた女性の反応を待った。 一笑に付すか、或いは――彼女がどのような反応をするのかを認めるために**] (256) 2022/11/23(Wed) 12:46:47 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[>>244横目で雑踏を見た際にちらりとよく見かける人物――リュディガー――を見た気がしたが営業中でもあるため男から何かしら気づいた素振りをすることはなかった。 ただ視線は合ったかもしれないが過分に反応すれば恐らくだが接近してくるのではないかと思っていた**] (257) 2022/11/23(Wed) 13:00:33 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a60) 2022/11/23(Wed) 13:32:02 |
【人】 大富豪 シメオン─ 夜の居住区 ─ [それは夜と言うには遅く、深夜と呼ぶには早い時間。 男はとある人物を訪ねに来ていた。 アポイントは取っていないため、目当ての人物がそこにいるとは限らないし、もしかすると客が来ているかもしれないが、男はそれを考慮することはなかった。] スカリオーネ、居るか? [男がその名を呼んだのは、かつて『美肌の魔術師』と呼ばれた男。 無論、男自身がかの魔術師から施術を受けようと言うのではない。] (258) 2022/11/23(Wed) 14:10:59 |
【人】 大富豪 シメオン─ 邪毒 ─ シメオン・ジョスイだ。 単刀直入に言おう……私の支援は欲しくないか。 [それはある日の昼下がり、2名の護衛を引き連れ男はその店を訪れた。閑古鳥の鳴くその店で男は唐突に切り出した。] 『美肌の魔術師』がこんなところに居たとはな。 いや、生きていたかと言うべきか。 [巡らせる視線は店の中から彼の顔へ移り、そこで眉を顰めた。] (259) 2022/11/23(Wed) 14:11:34 |
【人】 大富豪 シメオン醜いな。 [ただ思うがままに口にする。 何の遠慮も配慮もなく、侮蔑の言葉を投げかけて男は笑った。 だが、その笑いもすぐに形を潜めた。] いくらならその腕を売る? [男は回りくどいことはしなかった。 価値を見出した『美』に男は投資を惜しまない。 それは彼の顔が醜かろうとも関係のないこと。欲しいのは『美』を磨き上げるその腕、その術。] (260) 2022/11/23(Wed) 14:11:57 |
【人】 大富豪 シメオン[続けて男は条件を告げる。 営業は好きにしていい。 客を取るも取らぬも自由にしていい。 だが、男の依頼は何をおいても最優先とすること。 そして、磨き上げた『美』を男に知らせること。 それは専属契約ではなく優先契約。 これを飲むならば店も道具も用意するし、客も融通する上に毎月報酬も支払うと言う。] 悪い話ではないはずだ。 [額面通りに受け取れば決して悪い条件ではないはずであり、魔術師にとって大きく不利益のある内容にはなっていないはずだった。 ただし、この男はシメオン・ジョスイである。 この街においてさえ『美』に並々ならぬ執着を見せる有力者。数々の『美』を収集し、数々の『美』の庇護者であり、そして数多の『美』を食い物にしたと噂される男。 その男が、閑古鳥の鳴く店の主人のその腕を買うと持ちかけていた。*] (261) 2022/11/23(Wed) 14:13:20 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/23(Wed) 14:32:02 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a61) 2022/11/23(Wed) 14:35:17 |
【人】 踊子 リリー…………なるほど? 貴方の仰ることにも、一理ありますね。 ──この街では、心だけ美しければ良いなんて そんな甘い価値観……通用しませんから。 [ 男の語る美≠ヨの意識は、 少なくとも中途半端なものでもないのだろう。 真剣な両の目と、痛ましくも映る火傷痕。 肌の美しさを損なったが故の観点か、 もしくは元来の意識かはともかくとして 女は至って真面目な顔で、その言葉を耳に入れ。 「その見目で」と失笑することはしない。 ……この街を生き、この街で美を魅せる以上 そこから転落した人の姿は未来の自分だ。 ] (263) 2022/11/23(Wed) 15:00:41 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a62) 2022/11/23(Wed) 15:02:56 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――店舗・夜―― [>>258大富豪が訪れた時間は就寝前の時間だった。 男はナイトガウンを羽織り戸口に立つと扉を開ける。 不機嫌そうな表情を隠すこともせず先程までくゆらせていた紫煙の残り香を吐き出す] 居るには居るがね。 俺はお肌の魔術師だぞ。 夜は肌のために寝る時間なんだがなあ。 [余程の事情があるのだろうねえと暗に含ませて一切引くことなく大富豪へと視線をやる] (265) 2022/11/23(Wed) 15:18:03 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[>>259以前訪れた際に大富豪は小気味良い程に単刀直入に要件を伝えてくれた。 >>260内容もその隠すこともない傲慢さも気にいらないが唯一簡潔という二文字においては評価していた] そうだな、悪い話ではないな。 だが、断らせてもらいましょう。 [貶められ影街に追いやられようとしていた。 誇っていた『美』肌も醜いものとなり大富豪のように嗤う者も数多い。 嗤いには最早慣れていた] 金なんてものはですね。 この街ではコバンザメのようなものなんですよ。 『美』に引っ付いているだけのものだ。 『美』は金になるが金は『美』にはならない。 [男は懐から葉巻を取り出すと遠慮もせずに火を点け紫煙をくゆらせ始めた。 魔薬の素材の一つで作ったもので精神的安寧を得られる代物は煙草とは異なる香りがする] (266) 2022/11/23(Wed) 15:18:20 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ良い方の言い方をすれば……。 知っている癖にお人が悪い。 [>>261提示された内容に悪い面は一つもないように思える。 然しながらパトロンがつくということはパトロンの意に副わなければならない。 その意が『美』を魅せる者と同じならば幸せなことだろう。 何せ街の中心で披露するには有力なパトロンが必要不可欠だからだ] 悪い言い方をすれば……。 喰えない狸ですね、あなたは。 [有力なパトロンの全てが善ではない。 中には悪いパトロンも存在すると男は目の前の大富豪にそちらの評をつけていた] 俺の『美』肌はね。 女神の寵愛を受けたい者にたたき売りしていますので。 シメオン・ジョスイ氏ご自身が求めるならば。 喜んでこの腕を振るいましょう。 (267) 2022/11/23(Wed) 15:18:37 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[>>263男は紫煙をくゆらせる時と同じように吐息を漏らした。 心の美醜は見て判別できるものではないが言動で伺い知れるところもある。 男を見て、笑わずに検討してくれている。 女性の姿勢にため込んでいた息を漏らしたのだが存外に緊張していたかと男は苦笑を浮かべた] そう、だが見目だけ美しければ良いわけでもない。 女神が誰に微笑むのかは誰にもわからない。 わからないのだから最善を尽くしておく。 [>>264僅か緩んだ表情を引き締めると男もまた真面目な面持ちを取り戻し懐から名刺を取り出すと女性に差し出した] 気を使っているのは理解できる。 あなたの肌は悪くはない。 ただ踊りは踊り子が、音は奏者が、絵は画家が。 それぞれが専門であるように肌もまた専門家が存在する。 俺はスカリオーネ。 こんな形だが『美』肌の専門家だ。 今以上にを求めてくれるならばその一助をしたい。 あなたさえ、良ければだが……。 [名刺の裏には簡単な地図もついており影街にほど近い店舗の位置がわかりやすく載せており迷うことはないだろう。] (269) 2022/11/23(Wed) 15:39:45 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ……まあ、誰かに聞けば悪い噂が聞こえるだろうが。 俺の腕が落ちているわけではない。 検討してみてくれると嬉しいよ。 料金もこの辺りの店よりは安いからね。 [>>264名刺を受け取ってくれるか、来店してくれるかは彼女次第だ。 望んでくれるならば施そう。 ただ、きっと、ものすごく悪い意識が出てしまいかねない相手であることは確かではあるのだが同時に磨きたい相手でもある**] (270) 2022/11/23(Wed) 15:44:32 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a63) 2022/11/23(Wed) 15:46:16 |
【人】 大富豪 シメオン─ 邪毒 ─ [この魔術師は、かつてのように腕に見合う名を馳せることもなく、街の片隅へと追いやられながらもその矜持を保っている。故に、申し出を断られることは想定の内。] だが、金がないために花開かなかった『美』もある。 違うか? こんなところにら追いやられて、 こんな場所で燻りながら、 どれだけの『美』を磨くことができたか。 お前をそうしたのも、また『金』ではないのか? [金は『美』にはならない、ある面でそれは真理である。だが、金は『美』を磨くための道具にも、『美』を腐らせる毒にもなる。] (271) 2022/11/23(Wed) 15:55:02 |
【人】 大富豪 シメオン[本来であれば、そのような物言いを許す男ではない。 この魔術師が自身が『美』そのものでたるならば、男はきっと許さなかっただろう、この手に入らぬ『美』を。 だが、この魔術師は違う。] 酷い言われようだな。 私はお前の腕を買っている。 だから今のは聞かなかったことにしよう。 何、心配するな。 私は金の卵を産む鶏を台無しにしたりはしない。 どこぞの小娘のようにはな。 [この魔術師は『美』ではない。 だがこの魔術師の先に幾つもの『美』が存在する。 原石のまま輝くことのできなかった者たちが『美』に届くために必要なものをこの者は有している。] (272) 2022/11/23(Wed) 15:55:27 |
【人】 大富豪 シメオン私には必要ない。 私に必要なのはお前の腕だ。 [男は不愉快さを隠さないまま、それでも尚この魔術師の腕を欲した。 『美』を産む稀有な才能を男は誰よりも正しく評価している。] まあいい。 今日のところはな。 そのうち気が変わることもあるだろう。 私の気は短いがな。 [男は喉を鳴らして笑きながら、そのまま店を後にした。] (273) 2022/11/23(Wed) 15:55:56 |
【人】 大富豪 シメオン─ 店舗・夜 ─ 明日は『フェス』だな。 女神に捧げる『美』は用意できたのか? [男は問う。 こんな場所に追いやられて、果たして望むようにその腕を振るうことができているのかと。かつてこの魔術師が一世を風靡していた頃のように数多の『美』を世に送り出すことはできているのかと。] 実に勿体無いな。 こんなところで、燻らせるのは。 [それは男の本心であった。魔術師の操る術は『美』の可能性を現実のものとする。それは芽を出すことなく腐り落ちてしまう花に本来の姿を与えるものだから。] (274) 2022/11/23(Wed) 16:01:19 |
【人】 大富豪 シメオン……気は、変わっていないか? [男が魔術師を誘うのはこれで二度目。 本来であればそれ自体がすでに稀有なこと。 故に、三度目はなく、これが最後の機会となる。 道は二つに一つ、男の申し出を迎合するか、それともこの男を敵に回すか。*] (275) 2022/11/23(Wed) 16:01:38 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー回想 シメオンの来訪ー その男をコスタで知らないならばモグリだろう。 剣の腕、名声、財、権力、地位。およそ人生においてほとんどの者が望んでやまないそれら全てを手に入れた男。 それらを手に入れる中で、必然的に人生の時間の大半と若さを失ったという事を抜きにすれば。 だから、男が店を訪れたとき>>249にはさすがに魔女も神妙な顔つきになった。いつか来るだろうことはわかっていたからだ。 求めるであろう>>249ものも、男の人生を考えれば当然察しはついた。 (276) 2022/11/23(Wed) 16:26:26 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「寿命と若さ。ええ、それを求めに来る方もいらっしゃいます。想定はしておりますよ。しかし、こればかりは勿論若さで払っていただくのでは、何の事かわかりませんから。 と言って私も、客の本気を諮る分を対価としているわけですから、こういった願いを金で払っていただくつもりはありません。 そういう場合は大体、『伸ばした分の人生の自由』即ち私への無制限の隷属を誓っていただくことになるのですが… あなた様の場合はむしろ、そう…… (277) 2022/11/23(Wed) 16:26:49 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ『人間としての人生』 でしょうね。おかしな事はないはずですよ? 栄華の全てを手にし、なおかつ尽きぬ命まで手に入れるなら、それはもう全能の神か、人外の魔王ですわ。 といって、ご存知のとおり、神は人の世に直接手をを出したりはしないのですから……まあ、そういうことです。 どちらにしても人間とは呼べませんわ。それが道理です。 (278) 2022/11/23(Wed) 16:31:35 |
【人】 影街の魔女 ブランシュまあ、私もこれで何かと不便なんですよ。自分の欲望だけのために魔術を使わないとか、諸々の道理でもって生き方をあえて不自由に縛っているのです。 そのくらいしてようやく、限りない命を人の世界で生きていく気にもなろうというものですわ。 ということなので、 対価がそれでもよろしいのであればお受けしますが…」 と答え、男の答えを待つことにした* (279) 2022/11/23(Wed) 16:32:34 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――過去―― それは見解が異なりますね。 俺に金がないから『美』を磨くことができなかった。 ……そうではありませんよ。 例え"俺に"金があったとしても"俺の"『美』が疑われている。 広告塔である俺自身の『美』が損なわれているためにね。 [>>271そもそも金があったとして、中央広場に近しい場所に店を構えたとして、今の男に客がつくかと言えば答えはNo.だろうことはこの地に落ちぶれた過程を鑑みるに明白だろう] そもそもです。 金がなくて『美』を磨けないのは俺ではなく当人たち。 あなたが支援すべきはそちらでは? [>>272どちらが酷い言いようなのかとは言葉を返すことなく紫煙をくゆらせ煙を吐き散らす。 お帰り下さいこの野郎と煙が文字を描くことはないが迂遠に語る] 俺の腕は望む者に公平に振るいますよ。 飼育者ではなく星の卵が望んだ者を、ですがね。 その点であなたが支援した者が望んで来るならば。 俺が拒むことはないと言いましょう。 [魂は売らないが技術は売ると伝え見送ったわけだが] (280) 2022/11/23(Wed) 16:40:54 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――現在―― そちらは何ともですねえ。 そもそもヒトの基準で捧げて女神様が喜ぶかどうか。 せめてもの一助ができれば幸いですがねえ。 [>>274男の本質は変わってはいない。 気が短いと去った大富豪もまた変わってはいないのだろう] 言ったでしょう。 俺の問題の本質は金ではなく意識の問題です。 [意識の問題は街のものであるから解決する術はないと首を横に振るう。 如何に腕を買われ幾人の『美』を磨こうとも男に心を磨くことは出来ないことを知ってしまった今、言われるままに機械的に『美』を磨き続けることは苦痛でしかない] (281) 2022/11/23(Wed) 16:41:17 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ悪くはないんですよ、今はね。 苦心して金を稼ぎ最後の一押しにと。 藁にも縋るように願う者の相手をするのはね。 [そしてそんな星の卵を食ってしまうことがある男自身に嘲笑してしまう。 目の前の大富豪と男の何が違うかと言えば、好みの問題だけの気はしている] だから答えはNo.ですよ。 そもそも『美』肌をウリにしている俺のところに。 こんな時間に来ないでいただきたいものですね。 前にも言いましたがあなたが支援した者が。 望んでこんなところに『美』を求めてくるならば。 俺は喜んで術を施しましょう。 [金は『美』磨く道具になる。 だだ、懐が温かくなり豊かさという毒に犯されればどだろう。 それでも尚、『美』を求めてやってくるなら、という話だ。 男の返答は変わらない**] (282) 2022/11/23(Wed) 16:42:17 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a64) 2022/11/23(Wed) 17:27:13 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――出生―― [男が一途に『美』肌に向き合う理由はそれ以外に満たされるものがないからだ。 生き方の一つとして『美』を選び磨いてきた者たちと異なる部分として男は生まれた時から『美』と相対しなければならなかった。 男は『美』を求めたパトロンの一人が狂気の末に人と妖の間に産ませた子である。 妖と聞いているがそれが精霊の類なのか、魔物の類なのか、はたまた怪異の類なのかまでは知らされていない。 何せ事実を知る者は男が自我を持ち周囲で起った事柄を自らの意志で記憶に留め始めた頃には皆いなくなっていたからだ。 男は気づいた時には孤児院で生活していたし出生について僅かにでも聞けたのは他の者と比べると幸運だったのだろう。 男の見目はヒトと変わらないが操る魔法がヒトの範疇からズレている。 普通ではないモノとし過ごした幼少期と自らの魔法について考えて過ごした卒院するまでの日々の中で当時男が出来たのは肌を美しくすることだけであった。 生きていく術などこの美と芸術の街で生きるしかなく。 生きてきたからこそ持ちうる矜持、意地、類するものを持ち合わせてしまった**] (283) 2022/11/23(Wed) 18:22:35 |
【人】 画術師 リュディガーブラーヴォ。 まさかこんな場所で「怪人」さんを見かけるとはね。とても『綺麗』でした。 ……そちらの、お兄さんの方も。 おや、知られていたとは。光栄です。 [>>250相手の方から話しかけられ、今日はツイてるな、と思う。神出鬼没で有名な彼との対話チャンスなど、滅多に無いことだから。 連れの男は見慣れない容貌ではあるが、おそらくデビューを夢見てやって来た新入りか何かだろう。新しい顔が増えるのは、そう珍しいことでは無い。] おっと。怪人さんってば手癖が悪い。 急に驚かせないでくださいよ〜? [いつの間にか抜き取られていた、いつかの『絵』。元々機会があれば彼に渡すつもりであったので構わないのだが。>>86] (284) 2022/11/23(Wed) 18:25:21 |
【人】 画術師 リュディガー[>>251 不意に投げかけられた問いに首を傾げる。] え? 描かないことは無いですよ、『綺麗』だなって思えばね。例えば人物その人を『魅せる』モノだったりしたらね。単純にコレとかは『歌』や『踊り』といった芸能に関する賛美と感想なので。 ……抽象的に示す方が楽、ってのもありますね。『画術』は「仕掛け」を施す都合上、そういった表現をする方が見栄えがしますし。 [素直に理由を述べる。 飛び出したり、動いたり。即興でそういう挙動をさせるには動物等で「描く」のが簡単であるので。 『美しさ』の本質が理解できずとも、喩えて誉めることは可能だから。 ] (285) 2022/11/23(Wed) 18:29:29 |
【人】 画術師 リュディガーそうそう、今回のお披露目もちゃんと描きましたよ〜 チップはこれくらいでいいかな?そっちのお兄さんも受け取ってね。 [仮面の男には、優しく唄うカラスの絵を。 新顔の男には、軽やかに跳ねるウサギの絵を。 それぞれ金貨と共に手渡した。 その後、短くやりとりを交わしてから彼らとは別れただろう。]* (286) 2022/11/23(Wed) 18:30:02 |
【人】 画術師 リュディガー>>257 ……あ。 [「怪人」と青年との邂逅の後。ちょうど用事のあった知人の姿を見かけた。 誰かと一緒にいた様に見えたので>>254……大事な話をしているかもしれない、と思い。やり取りは聞こえずとも彼らの姿は視認できる場所へ、そっと身を潜めた。] (盗み聞きはしないからヘーキヘーキ。) [……もしどちらかに気が付かれたなら、悪びれる様子もなく顔を出すだろう。]** (287) 2022/11/23(Wed) 18:31:16 |
【独】 看板娘 シュゼット――まだ日も昇りきる前だというのに、街の至る所から人々の声が響く。 常日頃、多くの人々が行きかう中央広場はもちろん、居住区にもブースが立ち並び、影街の中ですらこの日を祝う声がちらほらと響くだろう。 その声は、夢に見た舞台を迎えた人々の歓声であったり、この期に自らの欲を満たそうとほくそ笑むものであったり、ただフェスを楽しもうとする期待であったりする。 果たして、女神の寵愛を受けて願いを実現させるのは誰になるのか。 (-153) 2022/11/23(Wed) 18:33:14 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a65) 2022/11/23(Wed) 18:37:03 |
【独】 画術師 リュディガー/* さらっと性別を誤認しないファントムさんしゅげえなあ、と。 ブランシュさんってリュディガーをどっちだと思ってるんだろう? などと。 リリーさんイルムヒルトさんが強い女で最高だし、シメオンさん「わ、悪〜〜〜!」で痺れる。ユスターシュさんは可愛い、幸せになってほしい。 そして動かすとリュディガー嬢がスカリオーネさんに「BIGLOVE…」しそうになるから大変。 (-156) 2022/11/23(Wed) 18:43:30 |
【人】 「怪人」 ファントム――中央広場/リュディガーと―― ユスターシュとは一旦別れたつもり>>225ではあるが、もしかしたら再度こちらの姿を見つけて、後を追いかけてきていたりするかもしれない、そこは彼次第である。 彼がいないなら、自分の方から彼にまた会った時にでも、イラストを渡しておけばいいだろう。 そう思い、二枚とも受け取ろうとする。 「抽象の為にあえて本人は描かない、か。 なるほど、道理だね。 あぁ、でも、なんだか―…」 その先の言葉は、ほとんど無意識的に発されたもので耳をたてなければ聞こえない程小さな呟きだった。 (288) 2022/11/23(Wed) 19:00:36 |
【人】 踊子 リリー[ 彼がどこか安堵したように息を零すのを見れば>>267 緊張でもさせてしまっただろうか、と小首を傾いだ。 ──けれど、少し考えればそれも当然かもしれない。 持たざる者≠ヘ、この街では最下層の扱いを受け、 ヒエラルキーの下層へ押し込まれるのが現実。 ] ええ、貴方の仰る通りですね。 女神も──人々の思う美≠ノも正解はない。 [ 最善を尽くせるならそうあるべきだ。 同意するように頷けば、 真面目な面持ちの男性から、名刺が差し出される。 ] ――――――……。 [ 星の煌めく瞳で、じい、と彼を見つめながら 紡がれる言葉を邪魔することなく耳に入れ。 ] (289) 2022/11/23(Wed) 19:00:37 |
【人】 踊子 リリー悪い噂、というのは 貴方のその──お顔の傷痕に関する? ……そうであれば、別に、気にしません。 [ 彼の悪い意識≠知らぬのだから、 そこはともかくとして。 腕を動かし、彼の手から名刺を受け取れば 裏面の簡易な地図を確認し、懐へ仕舞う。 ] スカリオーネさん。 私は……踊り子のリリーです。 近いうちに、お店へ行かせていただいても? ……あ。予約とか、必要でしょうか。 [ 微笑んで名前を告げ、 彼の善意を受け入れる旨を、来店希望として口にする。 指摘の通り、踊る為の衣装は露出も多く 整えられるならば整えたいのも本音だからだ。 ] (290) 2022/11/23(Wed) 19:00:41 |
【秘】 「怪人」 ファントム → 画術師 リュディガー「――なんだか混沌としていて、中心にあるはずの『美』がまだ存在していないようだ。」 (-157) 2022/11/23(Wed) 19:00:53 |
【人】 「怪人」 ファントム「…すまない、出過ぎた言葉だった。」 絵画の素人が、やすやすと口に出すべきでない言葉を口にしてしまったと、謝罪を述べた。 手渡された金貨とイラストを受け取り、まじまじと見つめる。 「良い作品だ。 大切にさせてもらうとも。」 本心だ、贈られた品を粗末に扱ったことは無い。 ひとしきり礼を言い終えた後、自分もその場をあとにしただろう。* (292) 2022/11/23(Wed) 19:01:03 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a66) 2022/11/23(Wed) 19:01:46 |
【人】 奏者 イルムヒルト[「passione」での演奏を終え、 一先ず報酬の金貨はマスターへと預けて。 女はリュートと魚の絵を抱え、 中央広場の端の店より中央へと足を、進めていた。 金貨をマスターへ預けたのは至極簡単な事。 若い女が大金を所持していれば、 直ぐにならず者に目をつけられる。 与えられた名刺はあるものの、それを悪戯に見せるというのは 己の「美」を追求すること以外に使うということ。 それは女の矜持に反していた。故の判断であった。] ……。 中央は何やら騒がしい。 どうやら、何か演目>>203があったのだろう。 其方から流れてくる人らは皆一様に楽しそうな顔をしている。 其れを見遣る女の顔は優れない。 先の演奏の余韻に浸りながらも同時。乾く様な飢えを覚え。 それを消化するのには今暫くの時が必要なためであった。 花壇の煉瓦に腰を下ろし、暫し休息をと目を閉じて。 未だ燻るものを抑えるように。*] (293) 2022/11/23(Wed) 19:05:42 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a67) 2022/11/23(Wed) 19:14:02 |
【人】 「怪人」 ファントム――中央広場/イルムヒルトと―― 「浮かない顔だね。 けど、前のように迷っているわけじゃない。 何か見つけられたのかな。」 当たり前のように、彼女のとなりへ腰かけながら声をかける。 彼女に何があったかは知る由もない、けれど何かが変わった事はわかる。 (294) 2022/11/23(Wed) 19:34:32 |
【人】 「怪人」 ファントム「弾いてみればいいじゃないか。 リュートはそこにあるだろう?」 腰掛けていた花壇から立ち上がり、ゆっくりとステップを踏む。 踊るように、軽やかに。 ――けれど、その動きは酷くつたなく、たどたどしく、やがてマントの裾を踏んづけて、地面に派手に尻もちをついた。 「やれやれ、彼女ほど上手くいかないものだ。」 愚痴を言えども、けれど自分の姿を軽く笑い飛ばしながら。 「 『運命は、貴方を居るべき場所へと運ぶ。』 有名な劇作家の言葉だ。 私には歌が、貴方にはリュートが、彼女には舞いがある。 何を迷う必要があるのかね?」 そう、彼女へと問いかけた。* (295) 2022/11/23(Wed) 19:34:51 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――街路端―― [男の二度目のわかりやすい吐息は安堵のものだった。 >>289真剣な眼差しで見つめられるのは中々に居心地が悪いものがある。 どこかの狸親父(大富豪)が放つ威圧感に近しいがこちらは本物を目指すからこそ放たれる類のものだろうか。 見定められている間、男は表情を崩すことなく名刺を持つ手も意志で震えを収めていたが>>290女性の、リリーの手が名刺を受け取り裏面も確認してから懐へとそれがしまわれるのを見ての反応である] そうなっているようですね。。 『美』肌を謳っているものの肌が醜いのだから。 俺の腕前までもが同時に疑われているのが現状で。 [受け取ってもらったことで肩の荷が下りたとばかりに肩を竦める。 冗談めかしているが全て行われてきている事実の一端。 その先にある歪みから生じた出来事が表に出ることがないのには絡繰りがあり、当面現在の男は真面目な仕事人間風であるため意識が漏れ出る隙間もない] (297) 2022/11/23(Wed) 19:39:45 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネリリーさん、ですね。 お待ちしておりますよ。是非にもね。 予約はできればして頂けると助かります。 少ないながらも他の客と被るといけませんから。 [『美』の星を目指す者の微笑みは何と綺麗なことだろう。 男が望んでも出すことができない気配を齎すリリーに男はなるだけ精一杯の笑みを浮かべ、昔取った杵柄で華麗な所作で一礼を返した。 来店の予約はいつでも構わず、今決められるならば被らぬようにと調整をして時刻を返答しよう] (298) 2022/11/23(Wed) 19:39:50 |
【人】 大富豪 シメオン─ 回想 ヴンダーカマー ─ [男を知らぬ者はモグリであるが、この魔女を知る者は多くはない。 そもそも影街に明るい者などこの街にはいないだろう。 ここは夢に敗れた者たちの集まる吹き溜まりなのだから。] 隷属か、それとも人間を辞めろと? [これは魔女との取引。 真っ当な対価ではないと分かっていてが、それでもその条件は男をしても慮外のこと。どちらにせよ、男が望むものではない。] 失った時は戻らないということか。 [そんなことは当たり前のこと。 だからこそ、それを得ようと思うのなら失う物もそれに相応しい。] (299) 2022/11/23(Wed) 19:41:34 |
【人】 大富豪 シメオン[だが、男は首を横に振った。] それを失えば私は『美』に辿りつけなくなるな。 [隷属してしまえば言うに及ばず。 人でなくなれば積み重ねてきたもの全てを失うことになる。 気付かされる。 時に限りがあるからこそ『美』に近づけるのだと。 悠久の時の中では『美』を磨くことなどできないのだと。 限りある『時』の中では見据えた先には届かない。 悠久を得たなら「美』を永遠に失うことになる。] ……そうか、それが私の限界ということか。 [ならば、この先の己にできることは何であろうか。] (300) 2022/11/23(Wed) 19:41:59 |
【人】 大富豪 シメオンもしも、もしもだ。 若さをただ一日だけ望むことがあれば。 その時はもう一度ここへ来るとしよう。 [悠久ではなく刹那のような時間を僅かに望むとしたなら。 それでもこの魔女は望みを叶えられるのだろうか。*] (301) 2022/11/23(Wed) 19:43:03 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ[リュディガーを一度見かけたものの>>287隠れられると男では見つけることは難しい。 一部始終を見られたであろうかどうかも分からない。 リリーとはやりとりが終われば挨拶を交わしてから別れただろうがその時周囲を見回してもその姿は見えず男は首を傾げて雑踏にまた消えようとするだろう。 魔法は便利だが万能ではないのだ。 少なくとも男にとっては――**] (302) 2022/11/23(Wed) 19:43:12 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 中央広場で>>294 ― ……貴方は、何時も。 いつの間にか傍にいらっしゃるの、ですね。 [隣からの声にフードを被った顔を上げ、声の主を見る。 彼はあの日にバーにて歌を披露した時と変わらず。 ただ、彼という存在そのものが其処に、在った。 弾いてみれば良い、と彼は言う。 あの日披露した歌ではなく、拙くもどこか楽しそうなステップを踏んで 同時に、派手にしりもちをつきながらも その姿は楽しそうに、女には映る。 彼女ほど――リリーの、ことだろうと女は思う。 軽やかなそれはどこか、彼女のステップに似ていた。] それでも、とても楽しそうに踊っているわ。 自分の持てるものでは、ないのに。 ああでも、とてもそれは良い美しさ。 ――迷い、と、いうのかしら。 飢えてしまうの、加速して、止まなくて。 でも、貴方の魅せるものを見たら。また、 奏でてしまいたく。なる。 [その刺激をも取り込んでしまいたいとばかりに。と 女は黄昏を彼へと向けて――] (303) 2022/11/23(Wed) 19:44:33 |
【人】 大富豪 シメオン─ 夜の居住区 ─ [魔術師の言葉が嘘だとは思わない。 だが、男にはそれが真実であるとも思えない。 それが真実だというのなら、かつての魔術師と今の魔術師の違いは何か。] 惜しいな。 その矜持がなければな。 [男は笑った。 座して『そこ』に留まる魔術師を惜しみ、そして同時にその矜持を失えばきっとこの魔術師は『美』に届かなくなるのだろうと感じていた。] その選択……後悔するなよ。 [それはそれとして、男は自分の誘いを二度も断ったこの魔術師をどうしてやろうかと思案しながら、その場を後にすることにした。*] (305) 2022/11/23(Wed) 19:58:00 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a68) 2022/11/23(Wed) 20:00:44 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――居住区・夜―― [かつてと現在。 男が知ったのは心の美醜という産物。 『美』にどうしてか付属してしまうもの。 男自身も目に見えないが確かに存在し男の内には火傷の瘢痕よりも酷く醜いものが芽吹いている。 大富豪は見目を醜いと言ったのだろうが男は心の在り方を問われたようにも感じられていた。 心の問題の難しいところは見えないだけではない] はは、今宵冗談が冴えますね。 矜持がなくば『美』はなりえない。 あなたの腕前も矜持あってのものだったでしょうに。 [矜持、自尊心、数多の言葉で表されるが信念とも呼ばれるものがあるからこそ立っている。 過去の話として持ち上げながら去り際の言葉にそれはどうもと華麗な一礼をして見送り戸を閉め塩を捲いた] (306) 2022/11/23(Wed) 20:15:12 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ矜持のない『美』ほど浅く、薄く、平たいものですよ。 あなたが一番理解できることのはずなのですがね。 [これも金の魔力なのだろうかと手を動かし葉巻を取ろうとして懐にないことに気づくと男は手持無沙汰に頭をかいた。 吹けば飛ぶ程度の店である。 何をどうにかされれば店は消えてしまうだろうが――] それでもこの胸に宿した炎は永遠に消えはしないのに。 [男は肩を竦めると寝室へと戻りベッドに入ると長く吐息を漏らしてから目を瞑った**] (307) 2022/11/23(Wed) 20:15:22 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a69) 2022/11/23(Wed) 20:21:22 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――回想/数日前―― […なんとなくではあるが、 本名ではないことはバレているような気がする。 それでも、何も言われなればそのまま主様の名前で通したことだろう。 そして男前と言われれば悪い気はしない。 はにかむように微笑ってから、続く彼女の言葉に頷いた。>>227 悪いことはしたくない。 それをすれば悲しんだり、怒る誰かがいるのだから。 そんな思いを誰かにさせたくない。 だから、ちゃんと約束は守る。 何より、誰にも怖がられない姿でいられるということは どれほど言葉を尽くしても言い表せない大恩なのだから。] (308) 2022/11/23(Wed) 20:24:02 |
【秘】 人造生物 ユスターシュ → 影街の魔女 ブランシュ[かけられた言葉に一瞬首を傾げたが、すぐに察して耳まで赤くなる。 森に潜んでいた頃。 魔物として追い立てられる日々の中、人目につきにくい物置小屋や野原でそういう行為に及ぶ若い男女を見たことがあるから] えっと……よろしく、おねがいします……? [尤も、その行為の意味まで察している訳ではないが。 悪いことではないのだろうと思いながら、彼女の言葉に頷く。] (-159) 2022/11/23(Wed) 20:26:15 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――はい! いっぱい、楽しんできますね! [頬を上気させて大きく頷く。 そうして、着せてくれた服も金に新鮮な気持ちになりながら コスタの街へと送りださせたのであった]* (309) 2022/11/23(Wed) 20:27:06 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――中央広場/ファントムと―― [慣れないことにだいぶ一杯一杯ではあったけれど。 それでも目の前の彼の、寄り添うように響く歌声やリズムから、自分をサポートしてくれていることは十分伝わってきた。>>220 ―――語彙力がないのがもどかしい、けれど。 彼は、とても『慣れている人』なのだろう。 歌うことも踊ることも、…誰かに、寄り添うことも。 優しい人、なんだろうとも思う。 出会ったばかりの僕が、そう思うのは烏滸がましいかもしれないけど] ……はい! [彼の言葉に頷いたとき>>220 僕はどんな顔をしていただろう。 彼の言葉に、あたたかい気持ちが胸を満たす。 そうだ、僕は独りじゃない。 歌うことを教えてくれた目の前の彼も、 足を止めて僕らの歌に耳を傾けてくれて歌ってくれる人たちも>>224 皆、僕らの歌を温かく受け止めてくれる。] (310) 2022/11/23(Wed) 20:29:42 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[そうして>>225] …。 [歌が終わると同時に、皆がそれぞれ元ある場所へ戻っていく。 別の演奏を楽しむ人、再び祭りを楽しむ人。 何事もなかったようで、それでも確かにあのときの歌声は、 光景は、心に焼きついている。 喧騒の残り香を惜しむように深く息を吸って 彼にお礼の言葉を伝えれば>>225] …あ。 [子供が此方に手を振っている。 最初に歌に声を載せてくれた、小さな女の子。 あの子と、同じくらいか 楽しそうな笑顔に、此方も微笑って小さく手を振り返す。] (311) 2022/11/23(Wed) 20:31:57 |
【人】 人造生物 ユスターシュ……楽しいって、思ってくれたんでしょうか。 [そうだったら、嬉しい。 誰かに喜んでもらえる何かができたのなら、この街にやってきたことに意味を見出せる。 自分の存在が全く無意味じゃないと、思うことができる ]ファントム…。 [それは、幻影を意味する言葉だったはず。 でも彼は確かに此処に存在している…と、思ったときには 既にその姿は消えてしまっていたか。 でも、最後にかけられた言葉からは>>225 彼とはまたどこかで会えるようなそんな気がする。] (312) 2022/11/23(Wed) 20:35:04 |
【人】 人造生物 ユスターシュ……ありがとうございました! [聞こえているかはわからないが、 きっとどこかにいるのだろうと大きな声で礼をいう。 何事かと思って此方を振り返った人たちも 暫くすれば何事もなかったように広場を歩いていく。 さて、次は何処へ行ってみよう。 そういえば、此処に来てから部屋を借りている宿屋の主に 「ここがいいよ」と勧められたバーがある。 そこまで歩いてみることにしようか。]** (313) 2022/11/23(Wed) 20:35:32 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a70) 2022/11/23(Wed) 20:42:49 |
人造生物 ユスターシュは、メモを貼った。 (a71) 2022/11/23(Wed) 20:49:20 |
【人】 「怪人」 ファントム弾いてもらいたい歌は、心の中に決めている。 本当は、いつかのバーでのように三人一緒が良かったが、それはそれで今度の楽しみとしよう。 一度、二度と咳払いをして、喉の調子を整えると、ゆったりと歌い上げる。 (314) 2022/11/23(Wed) 21:06:05 |
【人】 「怪人」 ファントムTwinkle, twinkle, little star, きらきら光る お空の星よ How I wonder what you are まばたきしては みんなを見てる 小さな子供に歌う様に、ゆるやかに、のびやかに。 彼女の中で溢れる情熱を沈める為に。 ここに居ない、星を瞳に宿すもう一人の為に。 Up above the world so high, きらきら光る お空の星よ Like a diamond in the sky. みんなの歌が 届きますように どれだけの人が、今ここで歌に耳を傾けているだろうか。 歌に貴賤は無く、聴く者も区別はしない。 皆、心を一つにしているのだから。 Twinkle, twinkle, little star, きらきら光る お空の星よ How I wonder what you are まばたきしては みんなを見てる 歌は、延々と続くだろう。 彼女の中の情動が収まるまでは。* (315) 2022/11/23(Wed) 21:06:21 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a72) 2022/11/23(Wed) 21:10:32 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a73) 2022/11/23(Wed) 21:14:17 |
【人】 低速 リリー[ 覚えている。 水面のように、動くだけでさざめくように揺れた 姉の美しかった#ッの青。 ──失われた後の、周囲の冷笑。 知っている。 鈴が転がるよりも綺麗に、軽やかに鳴っていた 母の美しかった$コの音。 ──潰えた後の、…… ] (317) 2022/11/23(Wed) 21:16:01 |
【人】 低速 リリーそれじゃあ、ええと──── ……このあたりの日時なんかは、どうでしょう? [ 折角ならば、フェスの最中に訪いたいものだと 近しい日付を尋ねて。 彼が頷いてくれるならば、その通りに。 全てが終われば、最後に花咲くように笑んで ] ありがとうございました、スカリオーネさん。 良いフェスを。 また後日、お伺いしますね。 [ そう頭を下げ、彼を見送ることとなる。* ] (318) 2022/11/23(Wed) 21:16:04 |
低速 リリーは、メモを貼った。 (a74) 2022/11/23(Wed) 21:18:07 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 中央広場で、怪人と>>314>>315 ― [飢えて、うえて。そのまま情動に任せて狂おしい程に 掻き鳴らしてしまいたい衝動を孕みながら、 平静のように曲目を受け付ける、というた女の内面も この怪人は見通していたのであろうか。 ――願われた曲は、まるで未だ殻で眠っている雛の頃 星の娘と語らった時のような歌。 或いは。語らいの中でこの怪人のことを話題に出した時の 2人だけのテーブルでの内緒話の、ような。] ――……。 [ぽろん、と リュートが掻き鳴らす弦は。 官能的で、華さえあるようなものではなく。 その時は凪いで、されど深く、広く。 もうすぐ夜になるこの世界を遍く降り注ぐ星の光を 映したように、柔らかな音。 ―――星へと捧げる歌 星を見る人々への、歌。 貴方は何処までも、軽やかに歌っている。] (319) 2022/11/23(Wed) 21:18:56 |
【人】 奏者 イルムヒルト[悪かった顔色は、少しだけ赤みが戻り 狂おしい程の情動は少しだけ鳴りを潜めて 音に混ざっていた僅かな艶も、どこか母が子を慈しむような 静かであれど家路を思い描くようなものへ変わる。 これもまた、私が触れる。貴方の”美”なのでしょうか。 ただ、燃え上がらせるのではない、 眠らせ穏やかにさせるもの。] (320) 2022/11/23(Wed) 21:19:17 |
【人】 奏者 イルムヒルト……あなたは。 ――――まるで、鏡なのですね。 [今のように正反対を映し唄うときもあれば あの日のバーのように、どこまでも人々を魅了するものも。 呟きとともに、女は弦を爪弾く。 強くではなく、弱く、優しく。*] (321) 2022/11/23(Wed) 21:20:34 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[でも、どれだけ表面が凪いでも 一度植え付けられた情動が費えることはない。 逆に鎮められれば鎮められるほど 躰の奥底はそれを渇望してやまない。 ああ、こんな私を 同じような衝動を飼いならすあなたは。 どの様に見るのでしょう。 其れすらも、知りたくて、取り込み喰らいたくて止まない。*] (-163) 2022/11/23(Wed) 21:22:07 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a75) 2022/11/23(Wed) 21:45:16 |
【人】 「怪人」 ファントム語り掛ける様に、歌い続ける。 か細く、小さく、けれどのびやかに。 ――私の事を、「鏡のようだ」と彼女は言う。 確かに、ある意味では鏡なのだろう。 相手の心を拾い上げて、歌として表現する。 けれど、肝心なのは歌を聴いた者が何を想い描くかだ。 私が拾い上げて歌に込めた想いを、誰かが受け取り、さらに形を変えて、誰かに伝える。 それこそが、『美』の本質であるのだから。 (322) 2022/11/23(Wed) 21:56:07 |
【人】 「怪人」 ファントム― 歌い終えた後で ― ひとしきり歌い終えた後には、すっかり空も暗くなって星がまたたいている。 珍しい魂の彼と、彼女のリュートと、今日は実に楽しい日だった。 「もう少しこの星空を見ている事にするよ。 毎度、ひとりでに消えてばかりでは芸がない。」 再び花壇に腰かけて、何をするでもなく星空を眺める。 歌い踊る事も楽しいが、こうして自然の『美』に思いを馳せるのも悪くない。 話しかけられることでもなければ、しばらくそうしているとしよう。* (323) 2022/11/23(Wed) 21:56:21 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 中央広場にて ― [その曲が弾き終わるのはきっと、 貴方が唄い終わるまで その情動が一旦静まっても。貴方の伸びやかな歌声を もっと彩らせたかったからともいう。 貴方の歌声は、人の心に響く。 その歌に込めたものへの捉え方は多分、 受け取った1人1人で違うのでしょう。 鏡のように、天の星のように 貴方の歌は、まるで導きの光のようだわ。 最後の一節を弾き終わる。 その瞬間は、何時も名残惜しい。] (324) 2022/11/23(Wed) 22:10:06 |
【人】 奏者 イルムヒルト― そして演奏は幕を閉じ ― [夜の帳は、空に散らばる星を美しく輝かせ それを見上げる男の隣で、女はただ、そうですか。と紡ぐ。 その時間を、話しかけることで失わせるのは 何だか勿体なく、感じたのだ。 貴方は、その自然な姿が美しい。 囁きはきっと、彼が自然の美を堪能し、満足した後か。 それから会話になるのか或いは 返答はあっても、なくても。 女はただ――微笑んでいる*] (325) 2022/11/23(Wed) 22:10:25 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム 貴方の歌はいつも、誰かの心を温めるのですね。 でも、聞いてみたいと思うものが、1つ。 ……あなたは。もし私が あなたが一番好きな歌をうたってくれ、と願ったら 歌ってくださいますか? [鏡のようではなく。誰かに伝えるものではなく 貴方自身のための。歌を。と願ったら。*] (-164) 2022/11/23(Wed) 22:11:23 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――街路端―― [>>316男はリリーの言葉に頷く。 直前に瞳が瞬き星が散りばめられたが理由を伝えることはなく。 向けられる視線の意味も察することはできない。 自分が肌に術を施せばその星も輝きを増すことを男は疑ってはいない。 一等星の気配を垣間見せるリリーに術を施せる喜びと、同時に施した後に自分が持つである意志を隠し男は頷いて見せるだけに留めていた] その時分であれば問題はないです。 ご来店をお待ちしていますよ。 こちらこそ、ありがとうございます。 この出会いも女神の祝福でありましょう。 [女神の祝福と謳うがその皮肉さに男は微笑を浮かべ他の笑みを殺した。 最後に浮かべてくれた笑みを裏切ってしまうであろうことは間違いないがその笑みが素晴らしいものである程にどうしようもなく胸の内が震えてしまう] 良いフェスを――。 [長らく口にすることのなかった言葉を伝え男はその場を後にした**] (326) 2022/11/23(Wed) 22:14:41 |
【人】 画術師 リュディガー>>288 納得してもらえました?なら、よかったです。 [「怪人」に二人分の絵を渡して、曖昧に微笑んでおいた。] >>292 いえいえ、どういたしまして。まだまだ未熟な身分ですので、意見をいただけるのはありがたいです。 [『絵』を気に入ってもらえたようで、安堵する。たとえ内側に秘めた感情が何であれ、喜ばれるのは素直に嬉しい。] それでは、またいつかお会いできたら。 また描かせてね。 [そう言ってから、その場を立ち去った。]** (327) 2022/11/23(Wed) 22:17:23 |
【秘】 画術師 リュディガー → 「怪人」 ファントム見抜かれちゃうか。 …………知ってるから、気にしなくていいよ。 [小さな呟きには、そう返した。]** (-165) 2022/11/23(Wed) 22:19:00 |
【人】 画術師 リュディガー[どうやら気が付かれてはいなかったようだ。>>291>>302 一通りの話が終わった頃合いを見て、男の方へ声をかける。二人が、どんな会話を交わしていたのか、気にならないわけではないのだけれど。幾度となくプライバシーの侵害をしている身のため、そちらには触れず要点だけを伝えることにした。] スカリー!ちょうど探してるとこだった! あのさ、次ブランに「施術」するとき、一緒にいてもいいって言われた!>>231>>232 だからさあ…… (328) 2022/11/23(Wed) 22:27:01 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー回想 シメオンー 「ええ、そのように。 それがあなたの限界ではありますが… しかし、あなたほど限りある時の中で、多くの望みを叶えた方を私は他に知りません。 あるいはその生き方も、後には美しいものと讃えられるかもしれません。 私ではおそらく得られないもの。 」どうやら得心は得られたらしい。 が、男の去り際の一言>>301は先程の問いよりも魔女を些か困惑させた。 「一日だけの若さですか。それは…なるほど。 その時は、お待ちしておりますわ。」 一日分だけの若さ。かつてのような輝きをただ一瞬。 それは確かに、どこまでも人間らしい望みだ。 それにふさわしい対価は、確かに寿命でも人の生を捨てることでもないし、おそらく金でもない。 これはなかなか難しい道理だな、と思いつつ、了承の意を告げたのだった** (331) 2022/11/23(Wed) 22:28:52 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a76) 2022/11/23(Wed) 22:32:53 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a77) 2022/11/23(Wed) 22:33:42 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー現在 ヴンダーカマーー ひとまず、リュディガーとの話は>>243概ねまとまった。 「そう、朝は家族の手伝いね… まあ、私も特に決まった予定はないし、ゆっくりいきましょうか。 最初から最後まで、お互いゆっくりと。 たのしく行きましょう? スカリオーネさんに会ったら伝えておいてくださいな。」 こういう事があるから、あえて不自由にしていても人の世界で過ごすのは面白い。 そう思いつつ、フェス当日にでも予定を合わせて向かおうと、一つ予定を入れておいた** (334) 2022/11/23(Wed) 22:37:03 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム ―― ふふ。 ええ、勿論、そうしましょう。 貴方が唄っても良いと思う音色が聞こえたならば 私の所にいらっしゃって? その時は 貴方の為だけに、奏でましょう。 (-167) 2022/11/23(Wed) 22:37:26 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a78) 2022/11/23(Wed) 22:39:24 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2022/11/23(Wed) 22:39:41 |
【独】 画術師 リュディガー/* まだ一人、設定ミスしてるっぽい……? さて本番は明日。慌てず急いで(?)ロルやりますか……まずは今日のロル完成させるところから…… (-168) 2022/11/23(Wed) 22:48:45 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――とある男の話―― [それはずいぶん昔の話。 ある男がいた。 幼くして才気に溢れ周囲から神童と呼ばれたその男は、年若くして魔法を、そして錬金術を修め。 嘗て北方の大侵攻があった際には仲間たちと共に『勇者』と呼ばれ『賢者』としてその叡智を讃えられた。 男には、友がいた。 否、「友だと思っていた」というのが正しいか。 その友は、男から見て酷く強欲な性分の持ち主であった。 男には――身も蓋もないことを言ってしまえば――魔法の才しかなかったが、彼はこの世の全てを欲し、己の欲望を、望みを叶えてきた。 友には、男のような魔法の才能はなかったがそれ以外の全てを持っていた。 否、手に入れたというべきか。 優れた剣術と、大侵攻の際に賜った『剣王』の二つ名。 その名声によって得た、名誉、財、地位。――そして美。 欲深い男ではあったが、同時にその才の全ては本物だった。 己の欲望に対する姿勢に思うところはあれど、北の大侵攻のとき、背を預けて戦ったあの日のことを男は忘れていなかった。 この世の全てを手に入れようとしているかのような彼を、それでも、男は友だと信じてきた。―――あの日までは。] (336) 2022/11/23(Wed) 22:55:48 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[男には、友ともう一人、愛する女がいた。 ラ・コスタという街の、 そのなかでも一、二を争う大きな劇場の美しい花形女優。 美貌だけではなく、くるくるとよく変わる愛らしい表情、 特に少女のような微笑みや仕草は、見るもの全てを魅了した。 些細な切欠で二人が出会ってから、男女の仲になるまでに。 その美しい肢体にのめり込むのに、それほど時間はかからなかった。 生まれて初めての恋に男は舞い上がっていた。 だからこそ、誰よりも解り切っていたはずの友の性分を失念していた。 彼女は、この街でも一番の美しい女優。 そんな彼女を、あの強欲な友が手に入れようとしないはずがないのだと] (337) 2022/11/23(Wed) 22:56:50 |
【人】 人造生物 ユスターシュ[―――結果的に、男はその街を追われることになった。 そして、男が街を去った後、とある大富豪が美しい女優を囲ったという噂が街に流れ。 …嘗ての英雄がその名誉も地位も失い、 人々の記憶から消え去るまでそれほど時間はかからなかった。 それから、どれほどの時間が流れたのだろう。 世界各地を彷徨った末に、男はとある村の外れに屋敷を構え、そこで怪しげな実験に没頭するようになった。 共に、そして愛する女に裏切られた経験は男の心を蝕み。 嘗て『賢者』として人々を魔物の手から救った英雄とは思えぬほど男は荒み、正気を失っていた。 時折村に出て必要品を購入する際も、村の人々は遠くから忌々しいものを見るように遠巻きに様子を伺っていた。 が、それでも男は構わなかった。] (338) 2022/11/23(Wed) 22:58:40 |
【人】 人造生物 ユスターシュ「此の世の全てを、美しいものもそうでないものも全て破壊し尽くすものを」 [狂った男が願ったのは、 そんな強力無比な、それでいて己に従順な生きる兵器そのもの。 その夢を実現させるために男は己の持ち得る全てをその存在に捧げた。赤い石も、その中の一つ。 そうして産み出されたのが、ただの醜悪な失敗作だったときの男の心情は如何ばかりであっただろう>>114 いずれにせよ、その失敗作が生まれた頃、男はその存在を危ぶんだ村の民衆たちによって襲われ、屋敷ごと、火をつけられることになる。 その男が嘗ての英雄だったことなど知らぬ民衆たちの手によって。 そしてその燃える屋敷から、逃げ出した存在がいることに民衆たちが気づくことはなかった。]* (339) 2022/11/23(Wed) 23:01:14 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――街路―― [リリーと別れた男は少々上機嫌に明日のフェスに賑わう街を歩いていた。 男自身の手で『美』に貢献できるというのだから気分も良くなるものだ。 久しくなかった極上の星への想いは万感である。 >>328足取りも軽やかに雑踏の中を歩いていると名を呼ばれリュディガーが追い付いてきた。 探していると言っていたが先ほど一度姿を見かけていた男としてはどこに潜んでいたのかと訝しむが続く言葉に得心をした。 ずっと願い出てきていたことが叶うのだからリュディガーとしても気が気ではなかったのだろう。 可愛げのないやつだと思っていたが中々こうしたところは可愛げがあるようだ] ……本気か? [ただよくよくその話を聞くに>>231>>232本当にそれで構わないのかと男は逆に心配になってしまう。 ブラン――ブランシュの愉悦の笑みが見ていなくとも思い浮かぶ。 >>334言伝も聞けば猶更に] (340) 2022/11/23(Wed) 23:10:14 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネリュディガー……お前……いや、なんでもない。 [男は口を噤んだ。 リュディガーとブランシュの契約なのだから男が口を出すことではないのだ。 最初から最後まで――止めることはダメだと。 ゆっくりと、楽しく――リュディガーが何を言おうともブランシュに施したことと同じことをしろと認識してしまう] ……約束だからな。 予約は承っているからブランシュ嬢の後に入れておくよ。 [きっとブランシュは男が手を抜くことは許さないであろう。 男は覚悟を決め前を見ながら視界に入った美味な珈琲を飲ませてくれるカフェを指さした] リュディガー、良かったら飲んでいくか? 今日は俺が奢ってやるぞ。 [どうしてこうなったのか。 男は考えることを止め、来る時間に降りかかるであろうリュディガーの災難を先に労うために一杯誘った*] (341) 2022/11/23(Wed) 23:10:25 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a79) 2022/11/23(Wed) 23:11:45 |
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。 (a80) 2022/11/23(Wed) 23:12:14 |
人造生物 ユスターシュは、メモを貼った。 (a81) 2022/11/23(Wed) 23:17:54 |
【独】 「怪人」 ファントムさて、スカリオーネさんのところに三人集まる形か バーに来てくれればシュゼットさんでお相手できるけど 今回2キャラする余裕あるかな (-173) 2022/11/23(Wed) 23:18:53 |
人造生物 ユスターシュは、メモを貼った。 (a82) 2022/11/23(Wed) 23:20:49 |
【独】 人造生物 ユスターシュ/* と、いうより割とノリで生えた部分が大きいので(基本設定は初期から変わっていないが基本ノープランという)>シメオンさんのあれそれ それとは別に返事を返すのに必死過ぎになりすぎて、せっかく他の人が振ってくれたロルを潰してしまったというショックが大きい……(ひたすら申し訳ない) (-174) 2022/11/23(Wed) 23:31:27 |
【人】 画術師 リュディガー[>>340珍しく機嫌がよさそう、ということは。先程の女性は客だったのだろう。彼の技術を知ってくれる人が増えるというのは、素直に喜ばしい。 ブランシュから言付けされた内容をすべていうと、何故か呆れと憐れみが籠もった目をされてしまった。] 本気も本気だよ〜? ちょっと「基礎ケア」ってヤツを受ければいいだけでしょ?それくらいで済むんだったら全然問題ないもん。 [……繰り返すが、この時はブランシュがいつも受けている「施術」の詳細を全く知らなかったのである。己に何をされるかなんて、想像もしていなかった。 ただ、長らく執心していた事が成し遂げられるという歓喜のみがそこにあった。] (342) 2022/11/23(Wed) 23:36:55 |
【人】 画術師 リュディガーそーそー、約束。指切りげんまん、今からしようか? ブランの方にも無茶言っちゃったから、手抜きはしないし。最高の絵を仕上げてやるよ。 お前もしっかり宜しくな〜 [>>341 段々と諦めに似た表情に変わっていくことに違和感を覚えつつも、珍しい彼の方からのお誘いの言葉に、つい笑みを浮かべてしまう。] え、マジ?ケチなスカリーにしては珍しいじゃん。 へへへ、やったね。ゴチになりまーす。 [別に金銭には困っていないので、折半してもいいのだが。……こういう時は、甘えとくものだと心得ている。彼が連れて行ってくれる店にも興味はあるし……そのまま、一緒に着いていくことにした。]** (343) 2022/11/23(Wed) 23:44:58 |
【人】 画術師 リュディガー[程々の時間になってから、スカリオーネと分かれて家路へと急ぐ。 明日のフェスで、我が家のやる事はかなり多い。 店の準備や展示物の装飾、他にも支援している『美』の持ち主たちのサポートや、兄姉たちの作品紹介…… 最も、末娘のリュディガーは基本的に手伝いの免除を許されているため、一通り顔出しを済ませたらブランシュの家へと向かうのだろう。] (344) 2022/11/23(Wed) 23:48:22 |
【人】 画術師 リュディガー[明日を迎えることによる、楽しみな部分はたくさんあるのだけれど。] 今年こそ、出会えますように。 おれの、おれだけの、『美』の基準に。 [それだけを、祈るように呟いた。]** (345) 2022/11/23(Wed) 23:51:34 |
【人】 大富豪 シメオン─ 月夜 ─ [段々と騒がしくなっていく祝祭前夜より屋敷に戻る。 不愉快なこともあったが、大きな収穫もあった。 思い出すだけで血が滾るようだ。 庭に出て『カタナ』を抜く。 これもまた多く所有する『美』の一つ。 刀匠が魂を込めて鍛え上げた業物。 それを己の腕の様に軽やかに振るう。 月の光を撥ねて鮮やかな軌跡を描く。 それが男自身のもつ『美』である。 大陸中を探してもこの剣よりも美しい剣などありはしないと自負がある。だが、理想の剣には遥か及ばない。たとえ残りの生を全て費やしたとしても。 それでも、理解しても尚、『美』を渇望して止まないのだ。] (346) 2022/11/23(Wed) 23:54:05 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a83) 2022/11/23(Wed) 23:55:02 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a84) 2022/11/23(Wed) 23:55:31 |
【人】 大富豪 シメオン[今一度カタナを振るう。 耳の奥に残る旋律に合わせて舞い踊るように。 未だあの音が耳に残っている。 あの音。 今はまだ小さな世界だが、いずれ彩り豊かで誰をも魅了する『美』と成長するだろう。 ……欲しい。 流れる剣筋がその鋭さを増す。 空気さえも切り裂いてしまいそうなほど。 ……妬ましい。 その可能性、その若さに。] (347) 2022/11/23(Wed) 23:55:35 |
【人】 大富豪 シメオン……ふぅ…… [カタナを鞘に納めても心臓の鼓動が鎮まらない。 情動が、渇望が、興奮が、欲動が抑えられない。] 嗚呼、愉しみだ。 [本当に愉しみだ。**] (348) 2022/11/23(Wed) 23:56:07 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[滾る血が“雄”を呼び起こしたまま眠ることを知らない。 あの美しい肢体と魂よ。 情欲を呼び起こされた無垢な肌に、さらなる情欲と官能をを刻みつけ、女の『美』と『熱』を取り込み喰らう。 渇きも飢えも今はただ女を欲して止まない。 情動を抑える術などない。 鎮めて鎮まるようなものではないのだ。 飼い慣らすためにすることは一つ。 獣を解き放ち、本能と欲望の赴くままに味わい尽くすまでのこと。 そうして、その『美』を我が手で磨き輝かせよう。*] (-176) 2022/11/24(Thu) 0:17:13 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a85) 2022/11/24(Thu) 0:18:20 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ――街路―― [男もまた『美』という夢を追う生き物なわけでリュディガーの喜びに水を差すような真似はすることはない。 差しておいた方が後々良かったかもしれないが今一時の高揚を抑え込まれた方が腹立たしいまであることは男は良く知っていた。 >>342男の表情に気づいたろうにリュディガーの調子は変わらなかった] そう、それだな、それだ。 ただブランシュ嬢がしたコースと同じのなのだろう? 当日彼女がどのコースを選ぶのかは分からないからな。 [「基礎ケア」なんてものがあったのかと頭の中で疑問が浮かぶがきっとあるのだろう。あることにしよう。 忙しなくなくなったため男は一人の客に対しかける時間を増やすことができている。 じっくり、ゆっくりとケアをし極上の時間を提供するいつもので良いのだろう。 来店時に最終確認としてブランシュに問う点を覚えておき雑踏からリュディガーを連れて抜ける] (349) 2022/11/24(Thu) 1:05:57 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ指切か、中々古めかしい風習を知っているんだな。 俺も手抜きはしないから安心してくれ。 [>>343そうするとベッドをもう一つと男物の着衣が必要だろう。 笑みまで浮かべているリュディガーを他所に男は準備のことを考えながら件の珈琲店の扉を開け中へと入った。 珈琲店は人気がある風というよりは古風な作りの店内で穏やかな音楽が流れている。 この音楽、魔法的な道具で人もなしに演奏される。 ずっと欲しいと思っており同じものを用意するとして奏者に縁がない男には手が出し難いものであった。 店内の客も静かなもので皆思い思いに穏やかな時間を過ごしていた。 店の主人もまた物静かな御仁であり久しく来店する男に笑みを向けてくれる。 居心地の良い店である] 好きなものを頼んでくれ。 明日の英気を養うためにな。 [完全に悟りの境地に至っている男は普段になく優しくリュディガーに接し、指切までもして『美』味なる珈琲を楽しむ一時を過ごした。 彼――にとって珈琲の味がどうであったかなど感想や他にも話が出来ればしただろう。 リュディガーの受難の日。 >>344別れ去り行く背を見送りながら受難を齎す片割れとなる男もまた背を向けて店への道を歩いく* (350) 2022/11/24(Thu) 1:06:19 |
(a86) 2022/11/24(Thu) 1:07:31 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新