【神】 三年 井上清春「さて……、」 じゃじゃんと男たちしかいない場所で取り出したるは 観光パンフレット。 「秘境温泉、興味ある人で行くのどうかな!」 (G2) 2021/08/13(Fri) 1:19:45 |
【人】 三年 井上清春/* こっちがいつもの通常発言 お外の人からも見える 見せたくないやりとりは神宝窓でやるか(参加者全員に見える)、 もしくは秘密窓で行うのがおすすめ(ペア相手にだけ見える) (1) 2021/08/13(Fri) 1:23:51 |
【神】 三年 井上清春これこれ、と指す一ページ。 木々に囲まれた野趣あふれる露天風呂。 かつて天から下りた龍の子の伝説があり、 その湯に浴びると滋養競争元気もりもりになれるとか。 「それから 美味しい牛乳生搾りソフトクリームとヨーグルトが名物 」たぶんこれが一番心にひっかかったポイント。 (G5) 2021/08/13(Fri) 1:29:27 |
【神】 黒沢誉「…………。へえ」 お忘れかもしれないが神社の子。 その手の伝承・伝説に詳しくこそないが興味はある。 「いいんじゃないすか。 観光に売り出す気があるトコならそこそこ整えてあんだろうし……」 (G8) 2021/08/13(Fri) 1:34:08 |
【神】 三年 井上清春そうしたわけで我々はバスに乗り込むこと1時間。 山道をごとごと走り、 尻が痛くなりそうな運転に耐えて、 バス停からもしばらく歩いて、 遂には辿り着いたのであった。 (どんな感じのスポットかとかの描写任せて良いですか?) (寝ます) (みんなも適当なところで寝よう!) (G11) 2021/08/13(Fri) 1:53:38 |
三年 井上清春(匿名)は、メモを貼った。 2021/08/13(Fri) 1:57:42 |
【神】 黒沢誉「…………知ってりゃギリギリってラインすね?」 案内板が色褪せてたり、道の整備が明らかに途中で終わってたり。 歩いてぶらっと観光で来るには厳しそうなスポット(確定ロール)。 着けばソフトクリームののぼりなんかも立っている。 道の駅を彷彿とさせる雰囲気。 「まあ……着いたんでいいすけど」 (G12) 2021/08/13(Fri) 2:02:27 |
【神】 勢喜光樹「ウケるな〜……道厳しいだろJK…。オタクくん足腰ガクガクでワロタ……とは、ならないんですね。オタクはアニメの影響で筋トレをしていたため。 ……五穀豊穣、子孫繁栄………。へー……。」 通路の傍にあった、古びた岩石版に記された文字を読んで声をあげている。 (G15) 2021/08/13(Fri) 2:09:17 |
【神】 黒沢誉「……黙ってたら誰も来ねえからパンフに載せてんじゃねえの?」 「五穀豊穣っつったら続くなァ無病息災だと思うんすけどね。 よく実るってことなんすかね……土壌でもいいんかな…… ……温泉なんだから地熱とか水とかあっか」 どんどん脱線している。 (G16) 2021/08/13(Fri) 2:16:31 |
【徒】 勢喜光樹お隣に座っていた者となります。 「なんか本当に観光地行くんかな。地元の人向けぽいなー……眼光厳しいおじいちゃんまみれだったら俺は、まあ、ビビって、出るよねー……」など、とんでもない後ろ向き発言をしたことだろう。 「あ、飴食べる?」とか。 (.1) 2021/08/13(Fri) 2:18:33 |
【徒】 黒沢誉「……その手の人らァわりと若え衆には優しいすよ。 学生が連れ立って来ましたってくらいなら……まあ……」 謎の実感。 飴は素直にもらってすぐ食べた。しばらくもごもご静かになったという。 (.2) 2021/08/13(Fri) 2:24:16 |
【神】 三年 井上清春「見てこれ! でっかいおしまいくん!」 廃墟をモチーフにした崩れかけの民家マスコットくん。 名称ホウカ(崩家)くん。 それとよく似たフォルムのデッケェ石像、体格おとな一人分。 苔むす肌から察するに年季がありそう。 写真撮影など、思い思いの時間を過ごした後に、 入場料を払って温泉へ行ったらしい。 (G17) 2021/08/13(Fri) 6:08:18 |
【妖】 三年 堀江豊久「やば、もしかして地元では大人気マスコットやったんかなあ……おしまいくん……」 建てられてから結構経っていそうな石像の年季におののく。 「撮る? ええよ〜」 スマホを取り出してカメラ起動。 おしまい石像とあなたを画面に入れた。 ($5) 2021/08/13(Fri) 8:55:06 |
【神】 三年 堀江豊久「ほんまに廃墟をモチーフにせなあかんかったんか? ほかに打つ手は無かったんか……???」 ホウカ(崩家)くん石像を前に地域振興の概念について考えをめぐらしつつ、記念撮影などしながらおふろに向かったとされる。 (G18) 2021/08/13(Fri) 8:55:45 |
【妖】 三年 井上清春「密着型ってより土着型マスコットだったのかも……!?」 やば〜と石像をぺちってから、 ピースサインで石像とツーショット実績解放。なに? 「…………」 まだ隣に来ないとか、スマホをしまう素振りが見えたら、 こんな声をかけただろう。 「おいでよ」 ($6) 2021/08/13(Fri) 9:26:44 |
【神】 黒沢誉「作ったからには推していくしかねえのか……?」 「……そういや、この手の温泉だと飲むとかあるすよね。 浸かるのと別に汲めるとこ分けてあったりするやつ」 「水筒とか持って来りゃよかったかな……」 (G19) 2021/08/13(Fri) 9:32:10 |
【神】 三年 井上清春「ペットボトルならあるよ」 ほい、と飲みかけの茶。 空っぽになった後に持ち帰り用に使えるらしい。 持ち帰って……害のないものだといいネ……。 (G20) 2021/08/13(Fri) 9:54:23 |
【妖】 三年 堀江豊久「へっ? あ、うん」 撮るものは撮ったみたいな雰囲気でスマホをしまいかけていた。声を掛けられると、すんなりあなたの隣へ。 「ちょっと寄らな入らんかな〜」 とか言いながら自撮りの構え。 スマホを持ってないあなた側の手には例のおしまいキーホルダー。 うまいことフレームインしたらぱしゃっといくだろう。 ($7) 2021/08/13(Fri) 10:03:10 |
【妖】 三年 井上清春近寄る様子に、ん、と嬉しそうに声を漏らした。 「おしまいくん出す? ならポーズはさ、」 正式名称忘れてますね。 互いのおしまいキーホルダーを掲げて、 思い出の一枚がまた増えた。 「これさ、親と子なのか、親と孫かどっちだと思う?」 石像とおしまいキーホルダーを見比べて、 かなりどうでもいい雑談。 ($8) 2021/08/13(Fri) 10:37:52 |
(n0) 2021/08/13(Fri) 11:13:16 |
【神】 一年 黒沢誉途中に飲泉所があったので試しに一口飲…… ………… 「湯だな……」 美味くも不味くもない。ちょっと白湯より風味のある湯。 荷物になるので汲むのはあとにした。 (G23) 2021/08/13(Fri) 11:36:36 |
【人】 勢喜光樹「子孫繁栄かー……。………これ、エロゲだったら大変なことになるんだろうなー……。 なーんちゃって………」 なんて呟きながら、自分もぼちぼち温泉へ向かう。 (2) 2021/08/13(Fri) 12:15:07 |
【神】 勢喜光樹「じゃんねん。 あ、あれすごくない……? ”源泉を霧化装置で濃縮して霧にしています”だって。ミストサウナだ……顔に当てるといいらしいよ……」 (G30) 2021/08/13(Fri) 12:20:43 |
【妖】 三年 堀江豊久「ええ感じ〜」 うまく撮れたとおもわれる。 あなたの個人LIMEにぽいっ。 「え!?どっちやろ……孫、かなあ……2世代ぐらいは隔たっとる気するやろ。このサイズ差」 おしまい石像の頭……?屋根?部分におしまいキーホルダーをのっけてみたりしながら、割と真剣に考えたりなどした。 ($9) 2021/08/13(Fri) 12:21:01 |
【神】 三年 井上清春「蜂蜜ドリンクの湯みたいな? 肌がすべすべになって人気でそう」 「心なし体はあったかくなってきた気がする。 これも効果の一つかも」 (G31) 2021/08/13(Fri) 12:23:27 |
勢喜光樹は、千葉郁也の顔にミストサウナ装置をそっと向けた…。フワワ……。と (a1) 2021/08/13(Fri) 12:25:16 |
【妖】 三年 井上清春「ありがと〜」 やったー。 石像ツーショととよひーツーショの2枚を得て、ほくほく。 それからおしまい石像の全長とマスコットのサイズ比を出したり、謎の考察をしたらしい。 ($10) 2021/08/13(Fri) 12:28:00 |
【神】 三年 井上清春「わっ。勢喜くん大丈夫?」 市川くん相手なら慣れたものだが、 勢喜くんの反応は予想できず。 タオルを一枚勢喜くんへ差し出した。 かといって二人を嗜めたり注意することもない。 (G35) 2021/08/13(Fri) 12:29:47 |
【神】 勢喜光樹「あ〜〜〜〜……」 バシャーッ。 服がべしょべしょになった。 「何すんのー……着替えなきゃじゃん…。まあ温泉入るからいっか……。」 よくない方向に効く (G36) 2021/08/13(Fri) 12:30:34 |
【神】 勢喜光樹「………………………。」 少し口に入ったそれは、鉄分のような味がする。 「…………………?」 心臓が、少し早鐘を打ち出す。ただ、具合が悪いとか、気分が悪いとかではないのだが………―― 「……………」 (G37) 2021/08/13(Fri) 12:34:13 |
勢喜光樹は、黒沢誉の方に手を伸ばす。特に何ということもないように、 (a2) 2021/08/13(Fri) 12:35:41 |
【神】 勢喜光樹「 あ 、」 黒沢が特に避けてもいなければ、彼の後ろから髪の毛に触れただろう。 「虫ついてますねー……、とれたよ、オキャクサーン」 ぱっぱっ、と手で払う仕草をした。 (G39) 2021/08/13(Fri) 12:36:57 |
【神】 千葉郁也「フン…………………………、変なモン向けてきたテメェが悪ぃ」 装置を(井上と堀江の方へ)戻す。ミストはまあまあ浴びてしまった (G41) 2021/08/13(Fri) 12:41:21 |
【神】 三年 井上清春ふだんより体が熱く感じるとか、 行動力が増されてすぐにでも体を動かしたいとか、 そうした類の健康さが湧いている。 喉を通り吐きだされる息にすら温度を感じた。 (G42) 2021/08/13(Fri) 12:42:53 |
【神】 三年 堀江豊久「ん〜? じゃあもろとこかなあ、折角やし」 味の感想が言えないから飲む気もなくわちゃわちゃを見てたが、汲まれたものはありがたく頂くことだろう。 効き目はあんまり。 (G45) 2021/08/13(Fri) 12:45:55 |
【独】 一年 黒沢誉持ち前の耐久性(と実家の神様の災難除け)で 多少効くまでにタイムラグでもあるんじゃないかな。 オカルトなんてありませんよ。たぶん。 (-0) 2021/08/13(Fri) 12:47:21 |
【神】 三年 堀江豊久「ん〜、体にええ感じがする……かなあ……いや、思い込みかも……」 割といつも通り。 少し体が温まったかもと思う程度だった。 (G46) 2021/08/13(Fri) 12:51:49 |
【神】 勢喜光樹「きよひー先輩…と。とよぴー先輩も…。どーぞ、スキンケアっす……千葉は、めっちゃ嫌がっちゃった……」 シュー……。と源泉濃縮ミストサウナの小さい噴霧器を向けた。 けむいわけでもなく、単純に美顔器のようなそれだ。 (G47) 2021/08/13(Fri) 12:55:02 |
井上清春は、二倍ミストを浴びた! (a3) 2021/08/13(Fri) 13:05:10 |
【神】 一年 市川夢助視線をウロ……とさせる 「……あ」 館内にも美味牛生ソフトがあるのを確認 「風呂上がりがいいなあ」 アイスの食べ時に思いを馳せることにした (G50) 2021/08/13(Fri) 13:20:12 |
【神】 勢喜光樹気持ち、移動速度は速かった。 人気の無いお土産品売り場を眺める。 正直自分の服がベチョなので他のお客さんがいたら…、 と思っていたが、あまりにも客がいない。 「めっちゃ先行くじゃん……。でも俺も早く行こ。着替えないとなー……」 (G52) 2021/08/13(Fri) 13:29:13 |
【神】 一年 黒沢誉「はしゃ……いやキレ……? ……?」 「なんかよくわかんねえロゴ入りのシャツぐらいなら 帰るまでに着る用で買っていいんじゃないすか。 ……入ってるうちに乾くかもすけど」 全体の後ろについていく。 (G53) 2021/08/13(Fri) 13:34:44 |
【神】 三年 堀江豊久「こんなんあるってことはお肌にでもええんかな」 井上くんと一緒になって2倍ミストあびたらしい。 「勢喜くんはちゃんと乾かさな風邪ひきそうやなあ。最悪ドライヤーでガーッとやってまい」 (G55) 2021/08/13(Fri) 13:47:31 |
【雲】 一年 市川夢助ぼやっとした気持ちが少し落ち着いてきた 後から脱衣場に入り、ゆるゆると衣服を脱いでいく 「ちーちゃん先輩」 する……と近付いた 「そんなに急いで……秘湯、楽しみなんですか?」 近い (D9) 2021/08/13(Fri) 14:20:26 |
【神】 勢喜光樹「あー、シャツ、いいねー……。ほしいな…。」 廃墟をモチーフにした崩れかけの民家マスコットくん。 名称ホウカ(崩家)くんのクソデカ石造の書かれたシャツを手に取る。 「これだな…………。」 本気のようだ。 (G56) 2021/08/13(Fri) 14:24:58 |
【雲】 千葉郁也「…ッ」 突然市川の肩を強く掴む。 「………………………………は…」 が、そのままになってしまった。 風呂に入る前なのに息は少し上がっている。 なんだかイライラしているみたいだ。 (D10) 2021/08/13(Fri) 14:25:42 |
(n1) 2021/08/13(Fri) 14:31:11 |
【雲】 一年 市川夢助「…………」 肩を掴む強ばった手 込み上げる感情を怒りに変えるも 隠しきれない獣の目 吸い付くように近付く 覗き込むようにして意地が悪い笑みを浮かべると 熱い吐息が漏れる口を塞ぎ、放す。 「……みんな来ちゃいますよ 温泉、早く入りましょう?…せーんぱい……♡」 (D11) 2021/08/13(Fri) 14:34:54 |
【神】 三年 井上清春「んんっ!! そのシャツ買っちゃう?」 入浴前のひととき。 石像シャツまであるのかい、とひとりツボに入って笑っている。 「勢喜くんスタイルいいし、 そういうのも似合いそうだよね」 皮肉なしに言っているが笑い声が漏れてる。 (G57) 2021/08/13(Fri) 14:35:45 |
【神】 三年 堀江豊久「おしまいくん大プッシュやん……」 シャツまであることにおののいた。 なお、おしまいくん呼ばわりしすぎて名前を忘れている。 「けど、お土産にもなってええかもなあ」 (G58) 2021/08/13(Fri) 14:43:40 |
【妖】 三年 井上清春「涼しい〜」 しばらくすればもう大丈夫、と普段なら断るところだが、 その声はない。 むしろ距離を縮めて、涼しいとはいえない、 風の送り合いっこをした。 ($13) 2021/08/13(Fri) 14:49:57 |
【神】 勢喜光樹「ッス、買います……。帰りこれ着よう……。 スタイルいい、かー……照れますねー……。 こういうの、地味に家で寝間着とかにすると使い勝手いいから、ずっと着たりするんすよねー……」 (G59) 2021/08/13(Fri) 15:13:33 |
【神】 一年 黒沢誉「そりゃここでしか売ってねえすよね……」 通販くらいあるかも。ないかも。 温泉用のタオルやら石鹸が木桶に入ったセットを借りて脱衣所へ。 (G61) 2021/08/13(Fri) 15:18:10 |
【妖】 三年 井上清春「んーん。気持ちいいよ?」 とん、とん。 肩をぶつけては離れるたびに、 もどかしいくすぐったさがある。 「……あのさ」 じぃ、と見上げる瞳の奥は熱でぐにゃしている。 かすかな変化で、あなた以外の他のだれもが気づけない。 「やっぱり、なんでもない」 くすくす楽しそうに笑って早足に歩く。 ($15) 2021/08/13(Fri) 15:23:30 |
【雲】 千葉郁也「っー、」 いつもであれば振り払うのだがなすがままになっていた。 それどころか、 体が求め始めていたものを与えられ、緩みそうになる。 離れていくそれを名残惜しげに見送って… 抑えきれなかった。勢いよく壁に市川の手首を押し付ける。 (D12) 2021/08/13(Fri) 15:25:12 |
【雲】 一年 市川夢助反応が追いつかない 力に身を任すように、遅れて背中も壁に触れる 壁のひんやりとした冷たさを感じて 1度おさまった熱がじわと込み上げる。 それよりも、手首が熱い。 思わず身を捩りながらも千葉先輩の様子を伺う。 込み上げる熱が止まらない。 誰が来るかも分からないこの場で 必要以上の接触を嫌がるのはあなたのはずだ。 (D13) 2021/08/13(Fri) 15:42:28 |
【雲】 千葉郁也ガヤヤ… 珍しく他の客か、それとも皆か 脱衣場の近くで声がして八ッとした。 「…………………近寄んじゃねえよ………………………」 逃げるように手を離すとシャワーのとこに逃げていった。 おかしい。そう思いながらも、最後まで それ以上を求める視線ををやめられなかった。 (D14) 2021/08/13(Fri) 15:54:21 |
【徒】 一年 黒沢誉脱衣所。先客の荷物がなさそうなあたりを確保している。 黙っていれば三年生にも紛れられそうではあるし、 遠目から見ると大学生と言っても通りそうな様子。 おそらくお互い様。 (.5) 2021/08/13(Fri) 15:58:25 |
【雲】 一年 市川夢助「こわ〜……」 手を解放され逃げる背中をぼーっと目で追う。 しばらくしてからその後を追って風呂に入る。 その視線に応えるのは、今じゃなくていいと思った。 (D15) 2021/08/13(Fri) 16:03:30 |
【妖】 三年 堀江豊久「……」 「ん〜?」 目が合ってから、ワンテンポ遅れて呑気な返答。 ほんのりと熱を帯びたあなたの視線に応えた双眸は、どこか遠くを見るように虚ろだった。 それもまた、簡単には気づかれないくらいの些細な変化。 「……え、なになに? また楽しそうにして〜」 ペースを上げたあなたの後ろを、小走りで追いかけた。 ($16) 2021/08/13(Fri) 16:12:52 |
【神】 一年 市川夢助カポーン……(温泉の音) 「わあ、温泉」 それはそう 身体を流し、テキトーに目に入った湯船に浸かる ここは? →""健康""になる温泉 (G64) 2021/08/13(Fri) 16:23:54 |
【神】 一年 市川夢助「あつ…………」 お湯か、煙か。湯船に浸かると より一層身体の温度が上昇する気がした。 特にどこに視線を向けるわけでもない ちょっとぼや〜としてきた。 (G66) 2021/08/13(Fri) 16:37:36 |
【妖】 三年 堀江豊久「ええん? じゃあ」 お言葉に甘えて と言いかけて、ふと口元を手で押さえる。 「……んや、やっぱ自分でぱぱっとやるわ〜。 キヨくん先入っとってもええよ、おふろ」 気もそぞろな様子でほほえんだ。 ($18) 2021/08/13(Fri) 17:24:14 |
【神】 一年 市川夢助「ちーちゃんせんぱい」 ぼやぼやして蕩けた顔で呼びかける 「ここ、いいゆかげんてすよ」 手招きして健康温泉へと誘う。 ――来い、 DEATH ZONE に (G69) 2021/08/13(Fri) 17:25:03 |
【徒】 勢喜光樹「なんか、カゴがないね」 荷物を入れるカゴが無い。 お客はあまりないような気もする。 カゴが丁度二つ並んでいるので、 おなじものを探して、あなたの隣に辿り着いた。 「………」 間。 そして、もそもそと着替え始める。 「……黒沢さ……」 上半身のシャツを脱ぎながら、袖を抜く途中でぼやっとあなたを見ている。 「……………………か」 間。 「かなり客はきてないね、ここ…………」 なんてことを言う。 若干、ふわふわしているのが見て取れた。 (.6) 2021/08/13(Fri) 17:31:48 |
【神】 千葉郁也「フン………誰がテメェの隣なんか行くかよ…………………」 DEATH ZONE に足を踏み入れる。 湯気からDEATHの香りがムッワアア…ッとしたが、 それも分からないくらいに脳はボヤけていた。 (G70) 2021/08/13(Fri) 17:35:06 |
【妖】 三年 井上清春「え〜、やらせてよ」 返事の前に、背中を泡が触れた。 背中を流しあったことは数えるほどしかないが、 いつになく押しが強い。 肩甲骨から背筋へ。肩から腕へ。首へ。 止められるまで体をなぞり続けた。 「お客さん、こってるところはありますか〜」 吐息が耳に触れる。 ($19) 2021/08/13(Fri) 17:36:17 |
【徒】 一年 黒沢誉「少ないすよね。……普通にお姉さんたち向けなんすかね? 勢喜先輩もミストで遊んでたじゃないすか」 美肌と甘い物で釣るならそっちかな、という なんとなくの印象で喋っている。 もしかしたら女湯の脱衣所の方が広いかもしれない。 「はい?」 隣に来たことにも特に疑問はなさそうだ。 「そっすね……バス、本数少ないんすかね……? や、夏より冬のがかき入れ時か? 温泉……」 考察しながらなんのてらいもなく脱いでいる。 運動部――ではまだないが、いかにもらしい、くらい。 「…………バス酔いかなんかしたんすか。 冷たい方の水も飲めるっぽいすけど。温泉じゃないやつ」 のぼせや熱中症対策のウォータークーラー。 (.7) 2021/08/13(Fri) 17:40:26 |
【独】 三年 堀江豊久/* あらがってしまっても……いいですか? 抑圧をプレイしても…………いいですか???? あとで爆発するときの力になるから 一時的にそうするだけ あとで爆発したい どうですか?????? 独り言で確認を取るな はい (-6) 2021/08/13(Fri) 17:44:55 |
【徒】 勢喜光樹「かも。でも宣伝微妙だし、案内も微妙いよねー……。 さっきツブヤイッターでググったけど、ここの情報でてこないんだよねー……」 「あー……ウン……。」 着替えだしたあなたから目を逸らして、着替えを再開する。 「悪循環なんだろうな。来る人数少ないからバス出す予算もない。バスが出ないから余計に人が来ない。あんまちゃんと考えないで始めたのか」 「………なー…、って」 明らかに滑らかに喋っている。 …のが、ゆるやかに戻った。 「いや……、乗り物は全然、無敵……。 ……なんか、……温泉かかったからね…。 ぼーっとして……疲れかも」 本人としても、若干妙な気分ではあったらしい。 水を薦められたら、大人しく飲みに行ってきた。 先程よりかとろとろしている。よし、いつもの勢喜だ。 「水、飲んだら余裕になった」 着替え自体は早々となった。 インナーのシャツを脱いでいく。 勢喜は運動部に所属しているわけでもないのに、妙に引き締まった身体をしていた。どこかで言っていただろうか。筋トレを家でしているらしい、からだろう。 普段のぬぼ〜っとした空気と比較して、やや違和感があるかもしれない。 (.8) 2021/08/13(Fri) 18:05:31 |
【雲】 千葉郁也「こっち………見んじゃねえよ………………………、」 視線を遮るようにタオルのフードを深く被る。 だが離れようとする素振りは全くない。 (D17) 2021/08/13(Fri) 18:13:45 |
【徒】 一年 黒沢誉はっきり瞬きの音がするくらいだった。 「……そうすね。このままだと先細んじゃねえすか? 一回イベントなり企画して認知度でも上げねえことには……」 こんなに口数多かったっけ。 でも理屈は通ってるしわかるよなあ。 「…………?」 が、戻ってしまったのでさらに首をかしげた。 なんだったんだろう一体。 戻ってくる間にさっさと脱ぎ終えて、タオルを腰に巻いている。 さっさと入ればいいものを律儀に待っていたようだった。 「なんか。……思ったよりしっかりしてますね、先輩。 喧ッ…… ……スポーツ系とかやってないんすか」 (.9) 2021/08/13(Fri) 18:19:53 |
【雲】 一年 市川夢助「どうしてですか?」 湯を揺らがせ千葉に寄った 視界を隠したことを良い事に 手をゆっくりと太ももに滑らせる。 「……せんぱい……あつい、……おれといっしょ。」 じっとりとフード越しに視線を送る 共に過ごした夜に幾度も見せた、蕩けた視線で。 (D18) 2021/08/13(Fri) 18:20:04 |
【妖】 三年 堀江豊久「ちょ、キヨくん……」 普段なら断れば引いてくれるあなたの強引な対応に面食らう。 結局おとなしく背中を洗われた。 触れられたところがなぜだかぴりぴりとして、それが何故だか少し……怖い。 「ッ、」 耳元に声が響く。反射的にびくりと肩が跳ねる。 中身のない返事をすることも忘れ、首元を拭うタオルごとあなたの手を捕まえると、後ろに少し振り向いた。 ($20) 2021/08/13(Fri) 19:03:38 |
【雲】 千葉郁也ビク、と肩を震わせた。 「や………めろ………」 奥歯を噛んで何かを耐え凌ごうとする。 市川の手を阻止しようとするも、 まるで力が入っていないようだ。 湯は白く濁っているが、 更に手を伸ばすのならば、千葉の郁也が まってね こういうのどういえばいいんだろう 千葉の郁也が””健康””になっているのがわかるだろう。 (D19) 2021/08/13(Fri) 19:04:23 |
【雲】 一年 市川夢助 市川の手にビンビンの千葉の郁也が!! 触れた 「……あは、ちーちゃん先輩……」 熱いそれを ぐっ と握り 緩め 優しく撫でるように動かす 遊んでいる。 「おふろでこんなにして、いけないんだ」 馬鹿にしている。 馬鹿にしながら、理性の糸を握るように深く息を吐く。 (D20) 2021/08/13(Fri) 19:21:29 |
【雲】 千葉郁也「ッあ…!」 触られ、小さくはっきりと声を上げた。 バシャリと飛沫をあげ、微かな力で手を咎める。 「ゃ…め、…、 っはあッ………、さわ…んなッ………」 焦らされるような扱いにもどかしささえ感じる。 言葉とは裏腹に、声音には快楽の色が混じり、 健康度もどんどん上がってきている。 (D21) 2021/08/13(Fri) 19:46:13 |
【雲】 一年 市川夢助色のついた声にいっそう笑みを浮かべる 「……せんぱい、きもちよさそう。」 はあ、息が漏れる。身体がゾクゾクする。 素直じゃない先輩の素直な反応が好き。 もっともっと声が聞きたい。 裏筋をなぞり、先端を指の腹で撫でる。 良いトコロを慣れた手つきでゆっくりと触る。 (D22) 2021/08/13(Fri) 19:57:02 |
【妖】 三年 井上清春するりと離れていく手に、 玩具を取り上げられた子供みたいな気持ちを抱いて、 引っ張られたタオルに気づくのはしばらく後だ。 「あ……。うん、わかった」 こくん、と頷いてタオルを渡す。 それから。 一人立ち上がり先へ行くこともなく、 あなたの支度が済むまで隣で待っていた。 やさしい拒絶にはっとして体の表面の熱は引いた。 というのに芯の部分では未だに燻り続け、 視線を送ってはそらしてを繰り返していた。 ($23) 2021/08/13(Fri) 20:34:15 |
【妖】 三年 堀江豊久悲しませてしまったかもしれない。 出処不明の恐ろしさを解消することに必死だったが、あなたの反応でふと我に返る。 厚意でしてくれたのに。 そもそもの原因は自分が故意に作ったのに。 「うん。ありがとな〜」 なぐさめになるのかも分からないお礼を言って、それから手早く体を洗う。 一度目を合わせたら逸らせなくなりそうで、洗い終わるまであなたのほうを見ることができなかった。 ($24) 2021/08/13(Fri) 21:07:33 |
【神】 三年 堀江豊久「ごめんおまたせ、これも助かったわ」 自分のがあるくせにタオルごと借りちゃったので、洗って絞って井上くんにお返し。 「外のほういこ〜」 (G76) 2021/08/13(Fri) 21:09:33 |
【神】 三年 井上清春「どういたしまして〜」 てちてちと湿ったタイルを鳴らして後をついていく。 湯気が霧のようにたちこめて、説明書きも見ずに入った温泉は 体があったかぁ〜くなる湯 (G77) 2021/08/13(Fri) 21:18:46 |
【神】 三年 井上清春湯の温度は高くない。 むしろ長く浸かっても大丈夫くらいなやさしい温度なのに、 体の熱が高まっていく。 「んん〜〜、長時間移動した甲斐あって風呂が染みる〜!」 なお濁り湯なのでさまざまなものが安心ですね。 (G78) 2021/08/13(Fri) 21:26:07 |
【妖】 三年 井上清春いつもと同じ距離。 いつもと同じように横に並んで、 肩ひとつ分開いた距離がどこか物足りない。 「なんかさ……、けっこー暑くない……?」 熱で頭がくらむ。 困らせることを言いたくないのに、 気を張らないとまたよからぬことをしてしまいそうだった。 ($25) 2021/08/13(Fri) 21:32:43 |
【雲】 千葉郁也好きなところを撫でられると嫌でも腰が浮く。 限界が近いのだろう。指の先に力が篭もって、市川の腕を引く。 もはや、振りほどきたいのか離したくないのか分からない。 「っふ、…ぅ……………!ま゛じっ………で、 …やッ…!………ァ、やめろ…ッ!っイ…、…っ、」 奥歯を噛み締める隙間から熱い息を漏らし、 迫り来る波に耐えるように目を瞑った。 (D23) 2021/08/13(Fri) 21:38:45 |
【雲】 一年 市川夢助「だめですよ」 栓をするように強く握り込む 熱からの解放を許さないとばかりに ピタリと動きを止めた。 「……まだ、イっちゃだめです。」 出すなら俺のナカに……ね? 耳元で愉快そうに笑うと 熱を刺激しないように手を離す。 (D24) 2021/08/13(Fri) 21:53:33 |
【雲】 千葉郁也「、ッく…、!?」 待ち望んだ解放が止められ、苦しそうに呻く。 恨めしげに市川を睨むが、 もう頭は彼の中に入れることでいっぱいになった。 荒く息を吐き湯からでる。逆上せて立ちくらんだ。 辺りは濃い湯気が充満している…。 「はやく…………しろ」 (D25) 2021/08/13(Fri) 22:00:44 |
【徒】 勢喜光樹「そうだねー……。何やれば、お客が来るのか、想像もつかんけどー……。」 「………」 一度、口元を手で覆うような仕草をした。 それから、改めて。 「………実は、ちっと……」 拳を握り、シャドウを取った。 目の前の着替え入れ籠に拳を入れるポージング。 ………堂に入っている。 「まあ、家で筋トレしてたんだよねー………。漫画に影響されてー……。……黒沢は、なんも、やってないんだよね。身体、十分、ちゃんとしてるけどー」 (.10) 2021/08/13(Fri) 22:03:13 |
【徒】 一年 黒沢誉「いっそホウカくん主体で売るとか……?」 なくはなさそうな線。 「おわ。…………、いいんじゃないすか。 きっかけはなんでも、不健康よりゃ……え、俺?」 振られて自分を指さす。所作はたまに子供っぽい。 「積極的にいつでもなんかやってた訳でもねえすけど。 人数合わせに呼ばれりゃあ入ったし……妹が剣道やるんで。 走り込みやらストレッチくらいは付き合って…………」 そのあたりでもにゃもにゃと、 自分語りが恥ずかしくなったのか背中を押しはじめる。 転ばない程度の弱さ。 「……とっとと入りましょうよ、温泉。 背中ぐらい流してもいいすけど。後輩なんで……」 やや様子のおかしい他面子と並べると、いつも通り。 なにも意識していなさそうだ。 (.11) 2021/08/13(Fri) 22:14:49 |
【雲】 一年 市川夢助「はあい」 千葉の後を追うように湯から上がる 熱と質量のある湯気で、視界は辛うじて目先と すりガラスの扉越しの灯りを写すだけだ。 きっと熱に侵された先輩も、興奮しきった自身の身体も 周囲の目に映ることはない。 期待に身体の奥を疼かせながら歩みを進めた。 (D26) 2021/08/13(Fri) 22:19:25 |
【妖】 三年 堀江豊久「せやな〜、お湯はそない熱いわけやないねんけど……」 ふと隣を見て、あれ、と声を上げた。 片手をあなたの額へ伸ばす。 先程まで湯に浸かっていた手では体温などさっぱり分からないが、何の気もなく癖のようにそうした。 「大丈夫か? のぼせてへん?」 そんなふうに尋ねるが、あなたを見る目つきはぼんやりとして、頬にも紅がさしていた。 態度こそほぼ普段通りだが、人のことを言えない様相が滲んでいる。 ($26) 2021/08/13(Fri) 22:38:49 |
【雲】 千葉郁也やけに都合のいい休憩所のような場所に入る。 湯冷めしないようになのか、例のミストが撒かれている。 「………く……………… させろ、……」 湯の熱と体の熱で蕩けきった頭では口が回らない。 緩慢な動きで市川を壁に追いやり、 視線で体をせがんだ。 (D27) 2021/08/13(Fri) 22:47:50 |
【妖】 三年 井上清春「わっ…………、大丈夫」 触れられたところに熱が集まる。 それに嫌な気分はなく、むしろ。 その行為で許しを得たように、 猫みたいに触れられた手を額に擦りつけた。 「とよひも暑そう」 熱の浮かぶ顔に不審も不安も抱くことなく、 同じだ、というように指摘した。 ($27) 2021/08/13(Fri) 23:01:56 |
【雲】 一年 市川夢助「あは、ちーちゃんせんぱい…… ……くたくたになってて、かわいい。」 もう抵抗する力も僅かに、迫る力も無く ただ只管、己を欲する視線がたまらなく愛しい。 座敷へと押し倒すと上に乗っかる。 そのまま少し腰を浮かせ、手を自身の……後ろへと伸ばす。 「…、…んっ……は、……ふ、」 ぐち、ぐちと湯で濡れたままの手で慣らしていく 前は緩く立ち上がり、指が良いトコロをかすめる度にピクリと跳ねる その仕草を見せ付けるように腰が揺れては 時々視線を千葉に向けて、笑う。 (D28) 2021/08/13(Fri) 23:07:15 |
【徒】 勢喜光樹「あれを……?」 #あれを? 「あー……。でも、ありかもなー……。 ここでしかないものっていうかー…廃墟マニアとかいるし。 おかげさまで、結構健康……かも。………」 相手が自分を指さした指をじっと見ながら、うん、うん、と頷いている。 「ああ、それでかー……。……えー、もっと、聞きたかったのに……。」 相手が自分を指さした指をじっと見ていたが、押されて進む。転びはしない。案外、体幹がしっかりしているであろうことも伝わる。 「え……」 背を押されながら、ぼんやりと声が出る。 表情は当然、前にいるので見えないが。 「………じゃ、ぁ、お願いします。なんかこういうのいいな……初めてだからさ」 そういいながら、ぼちぼちと温泉へ向かうのだ。 同じくタオルを巻いて。 (.12) 2021/08/13(Fri) 23:12:08 |
【神】 一年 黒沢誉「普通〜〜に置いていかれてんな。いいけど…… この人数でごちゃごちゃまとまってらんねえし……」 洗い場にようやく顔を出した。 (G80) 2021/08/13(Fri) 23:19:10 |
【神】 勢喜光樹「待っててくれて、ありがとねー……。 まあ、広いしね、だいぶ………」 そういいながら、とりあえずかけ湯をざぱーっと浴びて。 洗い場の椅子に腰かけて、身体に湯を当て始める。 「広いなー……アガるわー……ていうか、施設、結構いいね……。なんで人気、ないんだろ…」 (G81) 2021/08/13(Fri) 23:29:35 |
【神】 一年 黒沢誉「や。んなに待ってもねえんで、別に。 ……アクセス悪すぎるからすかね……」 大雑把に頭から流して済ませ、石鹸を泡立てだす。 話が早い。 (G82) 2021/08/13(Fri) 23:35:31 |
【徒】 一年 黒沢誉自分で加減ができる接触は苦手でもない。 烏の行水の父はともかく祖父や兄ともよく入ったし。 入る二人は微妙に体が硬くて頼まれたし。 「痛かったら弱めるんで、言ってもらってえ……」 どちらかというと、弱め。 むしろくすぐったいかもしれない。 (.13) 2021/08/13(Fri) 23:38:40 |
【妖】 三年 堀江豊久「あ〜……まあ暑いけど、」 自分も大丈夫、 という旨の言葉を続けようとして、擦り寄る感触に言葉が立ち消えた。 「……」 「なあキヨくん、おふろ入る前から思っとったけど……何やそわそわしとるっちゅうか、ぼんやりしとるっちゅうか……そんなことない? どうしたん?」 濡れていつもよりおとなしい癖毛の前髪を、指先でくしゃりと軽く乱す。 ($28) 2021/08/14(Sat) 0:00:15 |
【雲】 一年 市川夢助今にもかぶりつきそうな視線が更に熱を高める 空いた手で自身の昂った先端からとろとろ溢れる液体を拭い、 千葉のものへと絡め、上下に動かす。 「……は、っ……ちーちゃんせんぱいの……かたい…… 俺のトコ、もう…はいっちゃう、かも……」 ぐちゅぐちゅに蕩けた後ろから、指をゆっくりと抜く。 伸縮をひくひくと繰り返すそこに千葉の昂りを宛てがう。 「……ね……おれの、……ほしい、?せんぱい……」 ちゅぷ、ちゅぷっ… 腰を揺らして厭らしい音をならしては、千葉の先端を弄ぶ。 (D30) 2021/08/14(Sat) 0:07:13 |
【妖】 三年 井上清春ぉぁー、とそれこそ猫の鳴き声が漏れる。 この距離感はいつものことでこの反応はいつものことじゃない。 それに気づけない。 「なんか……体あつくて……?」 「とよひ見てると、もっと近づきたくなる……?」 もともと柔らかに喋る性質があるが、一段と言葉がやわい。 正常であれば口にしないことを口にして、 あなたに跳ね除けられる可能性は考えない。 これはいつものこと。 蜂蜜色の瞳が指先を見上げる。 「指、さわっていい?」 ($29) 2021/08/14(Sat) 0:15:04 |
【徒】 勢喜光樹実は、勢喜光樹――初めての経験である。 なので、微妙に緊張もあったのだが。 不思議と、この後輩は気を使い過ぎるくらいだろうし、 彼が普通なので、自分が妙にこだわるのも変で。 いつも通り、ぼんやりとした態度を繕う。 「うん。お願いしまー…す」 (.14) 2021/08/14(Sat) 0:31:35 |
【徒】 一年 黒沢誉矍鑠とはしていても歳が歳の祖父と、 背だけ伸びて細長い兄に比べると自分に近い。 ちゃんと鍛えた成果なんだろうなあ、となんとなく考えている。 「……このくらいで大丈夫すか?」 水を飲んで元通り、だと思っているし、 なんか明らかに様子の変な千葉先輩ほどの変化ではないし。 制止でもされなければそのまま背中を擦る。 (.15) 2021/08/14(Sat) 0:40:26 |
【雲】 千葉郁也「はッ……、あっ………!」 自分のものを扱われ、腰を掴んだ手が緩み横腹を掠める。 先程我慢をさせられたばかりで既に絶頂に近い。 「…………欲し……………い、ッ…………、やく……」 湯の効能に自白でもあったのか。 腰が緩く動いて、市川の中に侵入しようとする。 制御されるのが逆に今は心地よかった。 (D31) 2021/08/14(Sat) 0:59:43 |
【妖】 三年 堀江豊久見たこともない姿に、言葉に、些か混乱する。 ぼやけた頭では思考がうまくまとまらない。ただ―― もっと見ていたい。 「……ん……指? ええけど」 触っていいか訊かれ、思考に沈んでいた意識が表層へ引き戻された。 曖昧な肯定のわりに、それからはあなたの反応を待つように静かな視線を注ぐ。 手は未だ離されることもなくあなたの額を指の腹でゆるゆると撫でつけていた。 ($30) 2021/08/14(Sat) 1:24:42 |
【妖】 三年 井上清春承諾を得れば、なにも使われていない湯に沈む手を引き上げて、人差し指を両手でぎゅっぎゅっと握った。 「ふふ…………」 幼い笑顔から吐息ともつかない声が漏れる。 額を撫でられる感触に甘やかされているような気持ちになって、 掴まえた反対の手に愛おしさを与える。 握ったり、さすったり。 それだけのことなのに目の前がくらんで、 背筋がむずむずする。 「とよひ、」 不意に両手を自身の口元まで運ぶ。 つられて持ち上がるあなたの指先になまあたたかな息がかかる。 「…………んー…………」 ぽかんと半開きの口から舌が覗く。 言葉を綴るたびにその動きが見えたことだ。 ($31) 2021/08/14(Sat) 1:52:33 |
【雲】 一年 市川夢助普段なら滅多に口にしない正直な欲望に 先端を咥えた部分がきゅうっと締まる。 「、ッ!……は、かわい、……っん」 可愛い、千葉先輩が可愛い、可愛い。 自身ももう、限界だ。 ゆっくりと体重をかけて沈め、ずぷずぷと奥へと誘う 圧迫感にぐ、と苦しくなる でも、それ以上に、熱い。気持ちいい。 「……あっ、…く、……ん…ぅ…ッ」 ず、ず、と、奥に、奥に、 少しずつ、少しずつ咥えこんでいく。 (D32) 2021/08/14(Sat) 1:57:13 |
【雲】 千葉郁也「はあ…、あッ…………!あぁ………っ…」 言われた言葉も、普段なら心底嫌なのに それすらゾクリと背を撫でる。 待ち望んでいた熱さに包まれ、 深くなる度に抜けた声を上げ、 まるで己が犯されていくような感覚にクラクラした。 「っあ、……い…………ッ」 もう吐き出してしまいたい。 もっと気持ちよくなりたい。 (D33) 2021/08/14(Sat) 2:22:17 |
【徒】 勢喜光樹ぞわ 「………………」 …………。 「うん、大丈夫」 流暢に喋る。 「もうちょっと強めでもいいぐらいかな。全然大丈夫だわ」 ぞわ 石鹸が合わないのかも。 (.16) 2021/08/14(Sat) 2:25:28 |
【徒】 一年 黒沢誉「そうすか? ……んじゃあ」 やや力を籠める。傷をつけずに済む程度。 親族ほど遠慮なくはしない。 「…………」 ごしごし擦りながら首をひねった。 引っ掛かりを具体化しようとして言葉を探す。 「……先輩もあれすか。 人前だとどう喋るか悩む方……だったりするんすか」 "も"。 「もしそうなら親近感多めに湧くんすけどね。 ……いや。まあ。勘違いかなあ…………」 (.17) 2021/08/14(Sat) 2:31:46 |
【雲】 一年 市川夢助目を伏せて質量のある快楽に浸りたいが 下でだらしなく声を上げる一挙一動を見ていたい。 2つの心に揺れるように目を細めては、奥へと。 「……――ッ…!、……ん、…っはあ、」 あとすこし 支える手を緩めて、徐々に 奥に、 「…………ッ、」 「……っあ、……はいっ、ちゃ……たぁ……」 ぜんぶ 余すことなく味わうように、喜ぶように、ナカを締め付ける。 (D34) 2021/08/14(Sat) 2:37:26 |
【徒】 勢喜光樹 ぞわ、 僅かに指が揺れる。 「………………そ」 「……うだな。そう………、だ、よ。最近、直してたんだけど」 「…あはは…………わかる。……黒沢も悩む方なんだ。たまに、考えてたりするのかな、とは、思ってたんだけど」 (.18) 2021/08/14(Sat) 2:42:22 |
【徒】 一年 黒沢誉「どうもこう、家族で慣れてんで…… 考えても荒いのはそうなんすけど。棘増えるんすよね」 困ったような調子。 「直す……っつーと、どっちに……? さっきの勢喜先輩のとか。んなに悪くねえ気ぃしますよ。 や、先輩が喋る時楽な方でいいと思うすけど…………」 背中を動いていた手が止まった。 「こんなもんすかね。まだ痒いとこあります?」 聞きながらシャワーを握って、捻って、 自分の手に当てて温度を確認している。 熱すぎなければいいか、とアバウト。 (.19) 2021/08/14(Sat) 2:50:51 |
【雲】 千葉郁也「はーーーッ………………、はーーーッ、 あ、ッく………イ、…………、 あッ─……………………!!」 全部入ると同時に締め付けられ、 市川の中であえなく達する。 ガクガクと腰が動くが、 その振動は上から抑えられ、結局上に乗っている体に 自らの快楽を余すことなく伝えるだけ。 (D35) 2021/08/14(Sat) 2:51:45 |
【雲】 一年 市川夢助「ぅ、あッ?!、は、……ひ、…… ……あは、ちーちゃんせんぱ、いれただけでイっちゃった、」 どくどくと注がれる感覚に思わず身を捩ると、跨った足に力が入る。 「はあ、……そんなに、きもちよかった?おれのナカ……ん、」 そう言ってゆるゆると動いては、達したばかりのそれを刺激する。 動く度に中に出たものが溢れて、互いの肌を伝う。 「……ぁ、…まだ、がんばれますよね、せんぱい。」 (D36) 2021/08/14(Sat) 3:09:53 |
【徒】 勢喜光樹「ああ、いいよ。俺も、肌強いみたいだから……。」 「あの……、あんまり、考えすぎないように、みたいな。 元々、あんまり自分の思ってた事正直に言ったら、 クラスの女の子泣かせちゃったんだよね」 ぽつりと、流暢に喋って。 少し間をあけて。 シャワーの流れる音を少しだけ聞いて。 「それで、考えるようにしてたら、凄い返事遅くなっちゃった………。でも、最近、その上で、もっと早くしたくて。 あ、頭流してもらっていい?お願いできる……?」 (.20) 2021/08/14(Sat) 3:17:29 |
【雲】 千葉郁也「気持ちいい…わけ、な………、 っあ…………、?なん、で…………ッ……」 解放されたかのように思われたそれは、 刺激を受けまたすぐにたちあがってしまう。 もどかしさに息を飲み、市川を見上げる。 だがそれもすぐに次の波に攫われた。 「やっ………、動ッ……、うごくな……っ イったばっ……!あッ………」 少しだけでも強すぎる快楽なのに もっと欲しくて求めてしまう。 ぐちゅぐちゅとなる音が二人を犯す。 (D37) 2021/08/14(Sat) 3:21:33 |
【徒】 一年 黒沢誉「そりゃあ……キツいっすね……」 そういうことが自分にあったのか、というとそうでもない。 もう少し話しかけやすい雰囲気だったら、 そうなっていたかもなあ、と想像できた。できただけ。 「……んん。やっぱ慣れすかね……? 速度……。 まあ。俺、打たれ強い方なんで。 ちょっとぐらい言われた程度で凹まねえんで……」 「目えつぶっててくださいね」 言われるまま頭を流しにかかる。 まとめて流した方が早い。手間でもない。 「考えんの疲れてる時とか。 普通に喋ってもらって大丈夫すよ」 言ってから、水音に掻き消されて聞こえないかもと気付いた。 ちょっと気まずい。 (.21) 2021/08/14(Sat) 3:25:43 |
【徒】 勢喜光樹「まあ……キツかったなあ。でも……」 「その子を傷つけたのも、そうだけど。周りに結構嫌われて、ちょっと……」 頭がぼんやりする。 過去のことを想っているからか。 腹の底にある熱が引かない。 「寂しかったし」 「………」 今、なんだか勢いに任せて、普段言わないようなことを言ってしまっている気がするが、ふわふわとした脳裏は、穏やかで低めの相手の声を聴くのに精一杯で。水音は大きく流れていって。 「慣れ、か………。俺も、受け答えがもっとまともに出来たらよかったんだけど。 ――――。」 目を瞑って流された後で、 ごぽごぽ、ばしゃばしゃとはじける水の音に交じって聞こえた言葉。 わずかに、目を開いた。 ”普通に喋ってもらって大丈夫すよ” ▼ (.22) 2021/08/14(Sat) 4:45:14 |
【徒】 勢喜光樹「――打たれ強い、か。 ………なら後輩に、でも、黒沢だけだけど。 甘えちゃってもいいのかな。 今、多分ちょっと、疲れが出て来てるから」 ぽた。と、湿った髪の毛から水滴が落ちた。 (.23) 2021/08/14(Sat) 4:45:38 |
【徒】 一年 黒沢誉「……腹立つ、じゃなくて寂しいなんすね」 自分ならたぶん、本人への申し訳なさはあっても、 それで嫌う周りの関係ない連中へは 八つ当たりめいた怒りくらいしか湧かない。 それをわざわざ聞かせるのもな、と思って噤む。 「ぇあ。あー……聞こえ ました?」 きゅ、と締めたあとのシャワーヘッドを元通りの位置へ。 先輩に聞こえなくても間抜けだが 先輩が聞き取れてもちょっと馴れ馴れしかった気がする。 (.24) 2021/08/14(Sat) 8:35:37 |
【徒】 一年 黒沢誉「いっくらいい人らァばっかでも、 一週間他ん人らとずっと一緒じゃ疲れもするでしょ。 先輩が考えて喋ろうとしてたんなら余計……」 よいせと隣に腰掛けた。 雑に流しはしたけど後回しにしていた自分の体を 一応洗うつもりで改めて石鹸を泡立てる。 (.25) 2021/08/14(Sat) 8:36:19 |
【妖】 三年 堀江豊久小さな子供みたいに手で遊ぶ様子を見る。 無邪気な笑顔で正常な思考が溶かされる。 撫でるのをやめ、湯の底に手をついて距離を詰めた。 後ろめたいざわつきを伴って肩が触れる。 されるがままにしていた手指に吐息が触れる。 覗く赤い舌がやけに目につく。悪い癖が、 「なに」 「どうすんの、それ」 確認したのは、常識的な感性の拙い抵抗だったかもしれない。 あなたにやっと聞こえるくらい小さく囁いて首を傾げた。 ($32) 2021/08/14(Sat) 10:12:06 |
【妖】 三年 井上清春額のあたたかいが離れていく。 生まれた心細さは距離が近づいたことで直ちに霧散した。 それでもまだ隙間があることが不満で、 もっとがほしくてたまらない。 「……ふぁ……」 吹き込まれた息にぶるりと体を震わせた。 ひとつの問いかけのもとへ思考は収束する。 はやく答えなければと舌がもつれて、 なのに明確にどうしたいのかわからない。 したいこと。 かたにもたれかかりたい。 みつめられるとのぞかれたくて、 しんぞうがうるさい。 もっと、さわられたい。 「たべたい」 おんなじくらい、さわりたい。 あーんと口を開けてあなたの人差し指を口に含もうとする。 ($33) 2021/08/14(Sat) 10:48:06 |
【妖】 三年 堀江豊久「ええよ」 期待した通りの言葉を得て、声には僅か喜色が滲んでいた。 本当は許可なんて出せる立場ではない。 触れたい欲望を、それで正当化したのだから。 人差し指が温かさに包まれる。背筋に心地よい震えが走った。 「やらかい」 分かりきったことを呟く。 分かりきっていたって、たのしい。 親指の腹で血色の透けた唇をゆるく撫でる。 それから、咥え込まれた指先で舌の形をゆっくりとなぞってたしかめた。 ($34) 2021/08/14(Sat) 12:11:20 |
【徒】 勢喜光樹「……黒沢、腹立つなんだ。はは……。俺も、腹は立った。でも、それなら離れるでしょ。俺は離れたくはなかったから、たぶん、」 「さびしかった」 自嘲めいた言葉が、流れる水音に入り混じるように呟かれた。 水気でしっとり崩れた髪の毛が柳の葉のように下がって丁度いい。 今、自分の顔を誰にも見られたくないから。 「うん、聞こえたよ」 ▼ (.26) 2021/08/14(Sat) 12:17:18 |
【徒】 勢喜光樹「いい人ばっかだから、もう傷つけたくないんだよね。 多分俺、自然に喋ると、凄い……いやな奴だから。そこまで言わなくても、きつい言葉になっちゃうらしくて。だから……」 少し、何かを言い淀む。 髪の毛をかき上げて、小さく息を吐くと、あなたの準備を眺めている。 じいっと。 「……今度、俺が手伝おーか」 (.27) 2021/08/14(Sat) 12:18:27 |
【妖】 三年 井上清春あなたのためになれた気がして、 あなたの喜びが悦びに変わって下腹を重くした。 「 ……ぁ……み ふぇ………」あなたの指が飲みこまれるところを。 撫でられるだけでぴりぴり電流が背中を走って、 瞳をとろけさせるのを。 やらかい舌先を流れる血潮の赤きを。 指先ひとつでこの身を掌握された気がした はしたなさもまた、 楊梅色の瞳には透けているのだろうか。 見てほしくて開きつづけた口から 溢れた唾液がおとがいをつたう。 それすらきもちよくて身を震わせた。 ($35) 2021/08/14(Sat) 12:36:29 |
【徒】 一年 黒沢誉「テメエが言われたって訳でもねえのに外野がうるっせえ」 「……って。なるんで」 言わなくてもよかったことが口から出て、 続きが心なしか小さくなった。 「んなにわかっちゃねえすけど…… そこそこ受け流してくれる人らだとは思うんすよ。 ……何考えてんのかくらいは読んでくれるっつか……」 合宿に参加した面子へはおおむね、好意的だ。 何かと気にかけてもらったり、声を掛けられたり、 どう反応すべきか困りはしても嫌ではなかった。 (.28) 2021/08/14(Sat) 12:50:21 |
【徒】 一年 黒沢誉それからしばらくぶりに処理落ちした。 「…………」 「や、自分で届き……ますけど。 そんな、気い使ってもらわなくても……あの……」 歯切れが悪い。 ケーキもプレゼントも結局いらないとは言い切れなかった。 厚意も好意も、何も嫌ではないから断るのが下手だ。 (.29) 2021/08/14(Sat) 12:50:43 |
【雲】 一年 市川夢助再び中で質量を増すそれを 余すことなくしゃぶりつくそうと奥へと埋める 「でも、…っもう、かたくなって……ッん、ぁ……すご……なか……いっぱい……っ、!」 ギリギリまで身体を浮かせては 体重をかけて腰を落とす。 「、ちーちゃんせんぱいの……こうするとびくってなる……ッおれのなか、すきなんだ……ぁっ、ん……」 動作は重く、しかしその間隔は緩やかに 己の1番いいところを逸らすように動かす もどかしい (D38) 2021/08/14(Sat) 13:09:34 |
【雲】 千葉郁也「は゛ぁっ…、は゛ッ…………、テメ…ッえ…」 自分の気持ちいいところを掌握されている。 市川の中が気持ちよくて、このまま委ねれば 繋がっている箇所ごと自身を溶かされてしまいそうだ。 「……ちょーしッ…、のんじゃ、ねえ、…ッ…!」 自己を保つように、僅かに残った対抗心で 腰を掴むと、落とすタイミングに合わせて引き、 中を思い切り突き上げた。 (D39) 2021/08/14(Sat) 13:47:53 |
【徒】 勢喜光樹「………。……ふは」 笑った。 口の端を曲げて、眉をちょっと曲げて。 「なるね………。」 なる、なあ。 しみじみと、後輩の言葉に同意した。 こんな悪いことばかり、同意してしまって。肯定してしまって。 黒沢がつとめて、やめようとしている考え方かもしれないのに―― 腹の底に素直に落ちる。 ――嬉しく感じてしまった。俺はダメな先輩だなぁ、と思って。排水溝に落ちていく水と泡を無意味に眺めるしかできない。 ▼ (.30) 2021/08/14(Sat) 13:53:07 |
【徒】 勢喜光樹「たぶんね。皆、すごくいい人だよ。……あんまり、よくないな。俺、多分信用できてないんだろうな。皆のこと………いや……そんな恰好いい感じじゃない。怖いんだと思う……。」 目を伏せて、続く言葉は言えなかった。 「……ああ、うん、」 あらためて、 ここ この時が、なぜかすごく緊張する 「さっきの御返し……。背中は届きづらいじゃん……?でも」 じっと、あなたを見る。 ▼ (.31) 2021/08/14(Sat) 13:54:31 |
【徒】 一年 黒沢誉「なります……? なるかあ……」 極端に短気なのかと思っていた。 血の気が多くて頭に昇りやすい自覚はある。 怖い、と言われればやや首をひねった。 大体のことは、物理的に解決できてしまう性質だ。 恐怖心はあまり持ち合わせていない。 「い」 「…………嫌では。ねえけど…… なんか。悪い気ィして……すね……?」 握った両拳を腿の上あたりに置いて、 やや背を丸めて固まった。 押しに弱い。極端な年上でもない限り他人に甘い。 (.33) 2021/08/14(Sat) 14:09:03 |
【妖】 三年 堀江豊久蕩けきった表情を、従順な反応を、じっとりと滲む恍惚も隠そうとせず観察する。 全てが自分にとって都合のいいことばかり示唆しているようにみえて、歯止めをかけるための理由がみつからない。 「……あ、」 口端から流れ出したものを見て声を上げる。 どんな味なのか気になった。 知覚してみたい。 口内を弄っていた指にたくさん唾液を絡め、そっと引き抜く。 よくよく考えれば味など感じる筈がない。 だが、自分の口に入れてみたそれはほのかに甘い気がした。 ($36) 2021/08/14(Sat) 14:14:10 |
【徒】 勢喜光樹「だって、腹立つじゃん。俺と相手の問題だし。本当のこと言ってるだけじゃん、って。傷ついたっていうけど、傷つきやすさって個人の主観じゃ…………、ん」 声が、今度はこちらが消え行った。 ……相当油断してしまう。こんなこと、黒沢に言っても困らせるだけだ。 怖いのは、また誰かが傷ついて、結果として離れられるのが嫌だっただけだ。様子を見れば、黒沢はそんなこと、気にしないのかもしれない。それは、やっぱり、強いというか。黒沢らしさなのだろうと思う。 「……そう。嫌じゃないんだ。……俺は別に、全然いいからさ……」 ゆっくりと椅子から腰をあげ、あなたの背側に移動する。 「やるよ、黒沢。……いい?」 (.34) 2021/08/14(Sat) 14:40:38 |
【徒】 一年 黒沢誉「そっちは嫌だった。こっちは謝った。 ……で、終いになんねえのがダルくて……」 不快にさせて悪かったと思う、くらいの倫理観はある。 それだけで終わってしまうのが共感されにくいだけ。 「………… ……? 」別になんにも、不自然なこともない、と思う。 男同士だし。やったことを返されるだけで。 様子が変、と断じられるほど長い付き合いでもない。 「……ど うぞ?」 湯気で曇って鏡が見えないので。 どういう表情かわからないのが、なんだか不安だった。 (.35) 2021/08/14(Sat) 14:56:23 |
【妖】 三年 井上清春たくさんを得ようとした指先は、 口内をぐるりとかき回して、 上顎をくずくり、頬の裏側をすり、 歯列をなぞったかもしれない。 そのたびに鼻からくんと甘い息を漏らして刺激を甘受した。 銀の糸を引いて離れていく指先は淫靡だ。 離れるのを止めようともせず、ただ彼に食べられた。 自分だったものが、彼の指先につれていかれて。 うらやましい。 唾液で濡れた唇は名残惜しそうにもごもごと動いて、 「おれもほしい」 砂漠をさ迷う旅人が渇きに耐えかねて天に祈るように、 だらりと垂らした舌は雨を求めた。 ($37) 2021/08/14(Sat) 15:31:54 |
【雲】 一年 市川夢助「ひッ、!!?っあ゛、ーーーーッッ!!!」 急な強い快楽に耐えられず果てる ぴゅく、ぴゅく、と弱く千葉の腹上に吐き出す熱は、冷めきらずに緩く立ち上がっている。 はくはくと口を動かし、倒れ込みそうになるのを必死に震えた腕で支える 「っ、……っ、……」 俯きがちに睨むと、中をぎゅうと強く締め付ける (D40) 2021/08/14(Sat) 16:01:01 |
【徒】 勢喜光樹「それじゃ、終わらないよね。相手に取っては、我慢できないことなんだから。俺達の、それと同じぐらい。」 タオルを手に取り、ボディソープを黒沢の背から、腰の横を通って取る。 何ということはない、無精してのことだろう。 その時、手が僅かにあなたの横腹を掠っていく。するり、と。 そして、 「はじめまーす…………」 ”いつもとおり”、緩慢な口調で告げた。 ▼ (.36) 2021/08/14(Sat) 16:39:57 |
【徒】 勢喜光樹かしゅ、かしゅ、かしゅ。 くしゃくしゃくしゃくしゃくしゃ………。 タオルにボディソープの滑らかな泡が乗り始める音がする。 「黒沢は」 ふわりと、そのまま背に柔らかい感触。 泡立てたタオルが載せられようとしている。 「嫌なことは、嫌って言えるタイプだよね。いいことだよ、もちろん」 (.37) 2021/08/14(Sat) 16:43:12 |
【徒】 一年 黒沢誉「ン゛」 握る拳に力が籠る。故意ではないにせよくすぐったい。 やったのがものぐさの兄ならそのまま小突いていたが、 生来から妙に不運で丈夫な兄と 先輩を同列に並べてしまうのはよくない。 わざとではないだろうし。 今なんか考えることあったっけ。 一度戻った緩い口調に疑問を持つものの流されている。 「……そりゃ、言って通んねえ時ァあっても とりあえず言わねえと端から伝わんねえんで…… …………?」 (.38) 2021/08/14(Sat) 16:56:12 |
【徒】 勢喜光樹「…………」 くしゃくしゃくしゃ。 ふわふわふわ。 柔らかく、きめ細かい泡が背を満たしていく。 暖かいお湯を含めて作られた泡は、一度湯で流した背にしっとりと馴染んでいくだろう。 「だよね。………でもそれだと、」 ▼ (.39) 2021/08/14(Sat) 16:59:57 |
【徒】 勢喜光樹「嫌っていわないときは、」 タオルの細かい生地が、あなたの背をざりざりと撫でていく。 他者に予告なく洗われていく背は、傷がつくようなことや、痛いことはないだろう。 あるいは、 「嫌じゃない?」 なめらかで気持ちが良いぐらいに。 (.40) 2021/08/14(Sat) 17:01:53 |
【雲】 千葉郁也「はっ…、はっ………」 締めつけにまた達しそうになるのを堪え、 睨み返すと対抗するように腰を動かす。 握った優勢を手放すまいと、中を何度も打ち上げる。 朦朧とした頭の中で、対抗心だけが 意識を繋いでいた。 (D41) 2021/08/14(Sat) 17:10:38 |
【徒】 一年 黒沢誉ぼんやり、先輩は力加減が下手じゃないんだなあと思う。 わざわざ注文をつける必要もないくらい。 それはそうなるんじゃないのか? ということを言いかけた。音にする前に飲んだ。 そんなことは話を聞いていればわかるだろうし、 わざわざ再確認する意図がよくわからない。 いくら大人料金を払わされるくらいの外見でも、 数日前までは十五歳だ。 「……嫌な時、わりと、先に手か足ィ出るんで……」 嫌だったこと。カツアゲの片棒を担がれそうになった時。 言葉で断る前に顎を蹴り抜いてしまったあれ。 あんなに極端なことはめったにないが。 「俺がなんもしねえなら大丈夫……だと、思うすけど」 普段の機微なら少しは読み取れているつもりでいるから 現状がまったくわかっていない。 (.41) 2021/08/14(Sat) 17:16:59 |
【雲】 一年 市川夢助「……まっ、…おれ、やっ……ちーちゃっ……せんぱ……あっ!、……〜っ!」 自身はもう熱を取り戻し、だらだらと透明な液を溢れさせる。 主導権を奪い返したくても下で律動を繰り返されては身体が言うことを聞かない 「……っ、ふ、……あ、…………ッッ……」 突かれる度に短い声をあげながら 耐えるように足先に力を込めると 千葉の胸の突起へと手を伸ばし、指の腹で撫でる (D42) 2021/08/14(Sat) 17:59:33 |
【雲】 千葉郁也「ッは、さっきまでの、余裕は、どうし……っ」 へたる体を見て少し余裕を持ち直し、 揺られるままになっている市川を見ていたが、 幾度かのセックスで開発されていた場所に触れられ また違うゾクゾクと走る感覚に声を上げ、背を曲げた。 「ッや………!?っ…やめろ!そこ、嫌ッ………だ…ぁ……!」 2つの刺激を与えられ、耐えられない。 最後の抵抗とばかりに無心で下から突き上げて、 市川の腰を引き、思い切り奥に精を吐き出した。 (D43) 2021/08/14(Sat) 18:29:37 |
【徒】 勢喜光樹「そうか。そうだよね」 くしゅ、くしゅ、くしゅ、くしゅ。 「うん。じゃあ、そのつもりでいるから」 くしゅ。 タオルが丁度首の後ろを滑る。 そこからぐるりとあがって耳の裏を擦り、 喉元へ降りる。 「嫌な時は、そうしていいから。俺、多分、甘えると結構言い過ぎたり、やりすぎたりしちゃうだろうから」 首回りを洗った後、肩を滑って、 それは何の意図もないように、 自然に脇の下を滑って、 腰の横を撫ぜる。 ボディソープのきめこまかい泡で、それは思い切り肌の上を静かに滑っていく。 (.42) 2021/08/14(Sat) 19:12:02 |
【雲】 一年 市川夢助「あッ!あっ、んっ、!ひっ、ぅ…、〜〜〜〜ッッ!!」 身体を逸らし、ほぼ同時に達する。 「…、っはぁ、はぁ、ふ、…、ん……はあ……」 そのまま、くたりと千葉に倒れ込み 酸素を肺に送るべく呼吸を繰り返す。 入れたままの接合部はひくひくと伸縮し、 その度に緩く締め付ける (D44) 2021/08/14(Sat) 19:12:27 |
【徒】 一年 黒沢誉ここに至ってとうとう完全に止まった。 普通に過ごしていて触れられないどころか、 そもそもほとんど人の手は届かない。 喉に届けばそれが絞めにかかるものでないのに困惑し、 反撃に出る理由がないまま固まっている。 背中だけでよくないですか、もういいです、 と言おうとしてはいたが声にならない。 立ちのぼった湯気とは関係なくにじんでくる汗が 肌に乗った泡をじわじわふちから溶かしていく。 (.43) 2021/08/14(Sat) 19:42:08 |
【徒】 勢喜光樹本当に、攻撃的な意図はないだろう。 その手付きは柔らかく、恭しくて。 効率も良くて、店の人のようで。 滑らかに擦る泡は、埋め尽くしていく。 あたたかくやわらかいそれが、じわじわと、あなたの身体を、 タオルは、腰を滑ってから、そこから、 ▼ (.44) 2021/08/14(Sat) 20:03:57 |
【徒】 勢喜光樹「大丈夫?お湯かけるよ」 気遣うような声がした。 ……あなたの前の蛇口を捻るため、身体を近づけていたようだ。 しゃああ……。と、流れる水音がする。 暖かい湯の温度を確認しているようで。 (.46) 2021/08/14(Sat) 20:06:19 |
【徒】 一年 黒沢誉「……。いや、大丈夫すけど……」 湯にも浸からずのぼせた訳もない。 呼びかけられて再起動するにも多少間はあったが、 およそいつも通りと呼べそうだ。 どうするべきか少し考えて、 丸まりつつあった背をやや伸ばす。 (.48) 2021/08/14(Sat) 20:19:35 |
【雲】 千葉郁也「……………ふう、……………っ………、ふーーッ…」 浅く息を吐く。 ひたりと触れ合った胸が暖かかった。 心地良さに目を少し伏せ、余韻に浸りそうになり。 「………………、おい………………………抜け…………………ッ!」 このままでいればまた訳の分からないことになる。と 理性を取り戻すと咄嗟に横に倒れ、市川から自らを抜いた。 (D45) 2021/08/14(Sat) 21:00:59 |
【雲】 一年 市川夢助「っ、……、……あんあ〜ん…………」 今どき安いAVですらしないような棒読み そのままぐて、となり千葉を見つめる 「……あは、やっちゃいましたね〜……」 こんな公共の場で、他の先輩達もいるのに (D46) 2021/08/14(Sat) 21:09:08 |
【雲】 千葉郁也「おかしい、だろうが……………。」 何かの間違いだと拳を握った。 だが温泉の効果が脳をぼやかし、危機感や焦燥感を消す。 おかしかった。そう考えれば納得できるほどに。 呼吸を整えると市川をそのままにして立ち上がる。 都合よく置いてあったティッシュで自分の汚れを落とし、 周りを確認しつつ、休憩所を出ていった。 (D47) 2021/08/14(Sat) 21:19:16 |
【雲】 一年 市川夢助なにが、と聞こうとしたが口を閉ざす。 理解せず、分からないまま 流れに身を任せる方が面白そうだと思ったから。 だってまだ、沸々と、僅かに奥が熱い。 「……っあ、」 立ち上がろうとするが、すぐに身体を倒した こぷ…と音を立てて中に注がれたものが溢れ出す。 「ちーちゃん先輩……って、……もう、酷いなあ……」 先に行ってしまった背中を追うように扉を一瞥すると 体についたものを拭い、簡単な処理をして 宿泊用の浴衣に着替えて千葉の後を追う (D48) 2021/08/14(Sat) 21:34:56 |
【妖】 三年 堀江豊久ひゅ、と喉が鳴った。 意味するところはすぐに理解できた。 だから怖かった。思考を先回りされているようで。 指で触れたとき、『もっと鋭敏なところでこれを感じたい』と考えたのが見透かされたようで。 口の端から流れた唾液の跡を手指で拭って、そのまま顎先を掬う。 何故あなたが自分から深く探られたがるのか全く分からなかった。 こんな歪んだ探究心で行うものではないと、ぎりぎりの常識が働いたから直接味わうことをしなかったのに。 「キヨくん」 鼻先まで顔を近づけて、小さく名前を呼んだ。 甘ったるい熱に浮かされるあなたを見つめるふたつのまなこもまた、酔ったように重く据わっている。 それから言葉もないまま、わずかに首を傾けて―― 唇が触れるだろう。 ($38) 2021/08/14(Sat) 21:39:29 |
【神】 一年 市川夢助宿泊用の浴衣に着替え、温泉から出てきた。 「わあ、うまあ……全国展開しないかな、これ……」 早速ソフトクリームの売店で購入した お楽しみの美味特濃生ソフトをご機嫌で食べている。 帰りにまた食べよう……と思いながら (G85) 2021/08/14(Sat) 21:41:17 |
【徒】 勢喜光樹「じゃあ、かけるね」 と声をかけて、シャワーをかけて泡を流していく。 ひたり。 その時は、今度はタオルではなく手で肌に触れる。 泡まみれのタオルで触れては意味がない。 特に、違和感のある行動ではないはずだ。 タオルと異なり、温度のある指先が、あなたの肌上を擦って泡を落とした。 洗い立ての肌を指が通る感覚は、多分、こそばゆい。 勢喜の触れ方は気を使っているのか、 もどかしさすらあたえるかもしれないほどに。 優しく触れている。 背中、首、腰。 泡で塗りつぶしたあなたの肌を、丁寧に湯が洗い落としていく。 ▼ (.49) 2021/08/14(Sat) 22:07:12 |
【徒】 勢喜光樹「終わったー…………おつかれさま。よく考えたら……いつもの調子で、泡つけすぎたなー………」 のんびりと告げながら、 「じゃあ、温泉、いく?」 そういって立ち上がり、最後にシャワーを鏡にあてて曇りを落とし。 あなたの表情を確認する (.50) 2021/08/14(Sat) 22:08:55 |
【徒】 一年 黒沢誉表情に乏しく遠目からは内心のわからない顔は、 鏡に映してみれば明らかに困惑の色が濃かった。 一通りは流した自分にする必要があったか、とか。 流水の勢いだけで落とせたのではないか、とか。 落ち着かないのかタイルの方を向いた視線が 自分の顔を直視することはなかった。 「そう……すね。 ……どこに何があんだか確認すんの忘れたな……」 それからわかりやすい疑問を言わずに全部飲み込んで、 聞かれたことだけ答えて同じように立ち上がる。 静かに吐く息が重たい。 (.51) 2021/08/14(Sat) 22:23:46 |
【妖】 三年 井上清春焦点の合わない距離まで近づかれて、名前を呼ばれるのを耳にした。 とよひ。 呼び返したかったのに、なまえごと食べられてしまった。 「んー、ん、ぅ」 たどたどしく動く舌が熱いものに触れて絡み合わせれば もう離れられなくなった。 熱く、ぬめって、くちゅくちゅで、 毒みたいに甘くて 。むせかえるほどのとよひーの匂いが頭をいっぱいにする。 目の前の快楽がすべてだ。 熱かった。 あなたに触れてほしかった。 さみしかった。 あなたに近づきたかった。 求めた。 あなたに求められたかった。 平素より向けられる視線に心地良さを感じて、 いまこのときも同じように求めた。 結果として暴かれることを望むのと同義だった。 それだけのこと。 心細い腕があなたの背中にしがみつく。 これでまたひとつ隙間が埋まって満たされた。 下腹の兆しがあなたのそれに触れたとしても すべてきもちいいになっていく。 ($39) 2021/08/14(Sat) 22:34:05 |
【徒】 勢喜光樹「色々あるっぽいけど、あれかな。売り」 よいしょ…、と先に立ち上がった勢喜が指差したのは、 あまり洒落ていない、源泉に近いと記された露天風呂だった。 風も適度に吹いていそうだ。草木が風に靡いている。 丁度良いかもしれない。 「行ってみる?」 (.53) 2021/08/14(Sat) 22:35:23 |
【徒】 一年 黒沢誉「…………」 「売りが一番地味なのどうかと思うんすけど」 身も蓋もなかった。いつもの調子だ。 「変化球っぽいの、他んとこで散々入ったすからね。 いいんじゃないすか…… 下手にのぼせて入り損ねるよりゃ、まあ」 向かうならぺたぺたと足音を立ててついていく。 あえて先導する気は特にないようだ。 (.54) 2021/08/14(Sat) 22:42:29 |
【徒】 勢喜光樹「本当にね。でも、これは逆にいいかも?綺麗な奴なら、わざわざこんなところ来なくても幾らでもあるから」 辛辣である。 そう、素の喋り方はこちらが近いのかもしれない。 「後でワイン風呂とか、そういうのはまあ…テンションで入るということで。よし、いこー……」 あなたの返事を確認してから、ぺたぺたと足音を立てて先を歩く。気持ち、なんなら先導するような立ち位置にいたので、問題ないだろう。 ▼ (.55) 2021/08/14(Sat) 22:54:47 |
【徒】 勢喜光樹――ふわりと湯気が立ち上る。 露天風呂は広々としている乳白色の湯が湛えられていた。 風呂の近くは乾いた岩の地面が続いていて、 誰かが入った形跡すらない。 少し肌寒いぐらい、涼し気な風が吹いた。 夏だというのに。標高の高い山だからだろうか? 「……さむ。」 そういいながら、じゃぼんと足をつけて入った。 一瞬の逡巡があったが――、いい。これは、確認すればいい。 (.56) 2021/08/14(Sat) 22:56:55 |
【徒】 一年 黒沢誉「そりゃあそ ……ああいうのって酒弱いと危なそうすよね。 俺どうなんだろうな……」 頷いてついていく。 濡れた岩で滑って転ぶくらいは危惧していたので拍子抜け。 あんまりにも人が来ないらしい。 タオルは畳んでふちに置き、さて。 「逆に落ち着くな……人いねえと助かるっつか……」 深めに腰掛けて、岩に背をもたれて天を仰いだ。 景色は悪くねえのにな、などと口に出す。 (.57) 2021/08/14(Sat) 23:08:37 |
【徒】 勢喜光樹「酒、弱い?効きすぎるタイプだと大変かもね。でも流石にアルコール飛んでるでしょ、風呂だし…。………飛んでるよな……。」 でも、わざわざワインに火を通すだろうか。 ワイン風なのか? 頭を捻りながら、露天風呂へ。 「なんか、地元のおじいちゃんたちがいるんじゃないか、みたいな心配したけど、大丈夫っぽいね」 そうして湯に身を浸す。ふー………、と長い息を吐いた。 身体を洗うのもだいぶ疲れが出るものだ。 あたたかい。 これは、温泉だからだろうか。 それを確かめたくて、 みる。 ▼ (.58) 2021/08/15(Sun) 0:10:22 |
【徒】 一年 黒沢誉「アレ厳密になんなんすかね……? 酒は……甘酒飲んだことくらいしかねえすけど。 強いかどうかはわかんねえすわ」 そうらしい。 例に酒入りのチョコレートなんかが出てこないあたり、 若干ズレた環境のようでもある。 「爺様方ァ……バス乗るより近場の足湯……すかね。 地元の客が入らねえからこうなんかも――おわッ!?」 不意打ちで食らう。普通に食らう。 しょうがないので控えめに湯をかけてみたりした。 したが。 「……?」 そう長くも浸かっていないのに、 鍋で煮られてでもいるように熱い。 (.61) 2021/08/15(Sun) 0:24:41 |
【徒】 勢喜光樹「謎いよねー…。え、チョコレートボンボンとか、お菓子ん入ってる奴食べたことない?」 少しずれた解答に、この後輩の雰囲気が、 ただ作ったものではないように感じた。 今どきの若者、なんて言われる年齢なのに、 妙にまじめで、たぶん、酒をこっそり飲んだことなんてまずなくて。 甘酒を貰うのが似合っていて。貰うチョコレートも、酒入りの洒落たものを貰うようには思えなくて。 勝手にそこまで考えて、はっとお湯で顔を洗う。 「まー、此処に来るバス、数ないしね。おおっと俺はそうそう攻撃を受けないぜ」 なんていいながら、顔にベシャリとかかった。 ちょっと口に入った。まずい。 考えている通りなら、 (.62) 2021/08/15(Sun) 0:38:37 |
【徒】 一年 黒沢誉「家じゃ出ねえ……すね…… そういうの、妹が喜んで食い尽くしそうなんで……」 家の菓子として出ない。当然のごとくそう取った。 バレンタインだとかの発想はない。 顔に浴びせたのは事故だったらしく、 一気に申し訳なさそうな調子になる。 「あ。……あー、すんません。大丈夫すか? なんかこう、思ったよか熱ィ気がするんすけど。 火傷とか……」 べたつかない汗が噴き出している。 サウナに入って数分した後、くらいの勢いだ。 「……水風呂どっかにありましたっけ。 冷やした方がよくねえすか?」 (.63) 2021/08/15(Sun) 0:47:09 |
【徒】 勢喜光樹「そっか。……妹さんいるんだ。かわいい?まあ、かわいいだろうな。黒沢の妹だから」 今日は素直に喋れている。 後輩に甘えている、ということだろう。 現金なものだ。 これは言って良い内容だったっけ。 「え、全然熱くはなかったけど…ああ、のぼせたのかな。体質とかあるし…。行こうか」 そう。ただ温度が高すぎただけだろう。 水風呂に入れば、すべて、癒えるはず。 風呂からあがって、きもち、足早に水風呂へ向かう。 サウナに併設された水風呂は少し狭い。 後輩と並んではいることになるだろうから、身を狭めておこう。 そして、かけ湯をしてから、足を付けた。 ▼ (.64) 2021/08/15(Sun) 0:52:31 |
【徒】 勢喜光樹腰までつかって、身が冷えるのを感じる。 そこまで冷たくもないぬるい水で、 でも、湯の熱ならば冷やすには十分なはずだ。 ――――、 「――………………」 さめ、る、はず、なのに。 後から来る、後輩は、どうだろうか。ただ、湯あたりした、だけだろうか。 (.65) 2021/08/15(Sun) 0:54:24 |
【徒】 一年 黒沢誉「……身内のひいき目入るんで。どうすかね」 判断に迷った、らしい。 全然かわいくないと謙遜するのも違うし、 かわいいと言い切ってしまうには照れが勝つ。 『黒沢の妹だから』、は引っ掛からなかったのか。 そもそも聞き逃していたのか。聞き返さなかった。 「のぼせ…………たんすかね。いや……」 この程度でのぼせるか? と首をかしげてはみたが、 普通の湯でなく温泉でもあることだし。 そういうこともあるかと納得して、しようとして、 とりあえず追従する。 (.66) 2021/08/15(Sun) 1:10:39 |
【徒】 一年 黒沢誉隣で邪魔にならないように身を縮めた。 「…………そりゃ冷えすぎたら心臓発作とかあるすもんね。 風の方が冷えてたかもしんねえ……」 何度か水をすくってはみるもたいして冷えず、 変わらず汗は流れ落ちている。 「…………ああ。アレだ。 なんか辛いもん……じゃねえな。生姜とか? 鍋とか? 食った後の、えらい汗出てくる時みてえな……」 やけに代謝がいい。 これならミストどうこうも納得できるかも。 今のところ、後輩の自覚症状はそんなところだった。 効きが遅いだけかもしれないけれど。 (.67) 2021/08/15(Sun) 1:11:10 |
【徒】 勢喜光樹「まあ、身内からしたらわかりづらいところ、あるかも。でも黒沢が目鼻立ちしっかりしてるから、妹さんも多分、美人系だと思うね。顔、似てる?」 相手を見て、あらためて、顔の造詣を見直す。 すっきりとした鼻と、少し憂鬱気にも見える瞳。 アンニュイな顔に、動揺や、焦り、笑顔の表情が浮かんだら、 きっと、きっとさぞ見栄えするんだろうな。 あれ、何の話をしていたんだっけ。 「そうでないと、毒かなんかでも入ってた、ってことになるしね。わざわざ、僻地の温泉で?って」 少し笑って見せた。 違う、勝手に笑った。 そうだよな。馬鹿げてる。普通そう思う。 ▼ (.68) 2021/08/15(Sun) 2:52:47 |
【徒】 勢喜光樹「代謝がいいなら、やっぱり、水に浸ってるのがいいかもね。 あとは……。ああ、やっぱりあるな」 水風呂の周囲を確認して、黄色いプラスチックカップにチェーンのついたものを見つけて来た。それを、備え付けの蛇口をひねり、一応、洗い流している。 「これ、多分飲めると思うよ。水分補給用だって」 ”ご自由にお飲みください”と書かれた蛇口があった。 どこにも書いてないのでわからないのは仕方ないが、冷やした温泉水だ。 (.69) 2021/08/15(Sun) 2:55:51 |
【徒】 一年 黒沢誉「兄貴と妹のが似てる気ぃしますけど。 こう……俺はなんか、平行じゃないすか」 瞼。 目と眉の間、と言った方が正しい。そのあたりを指す。 「兄貴はもうちょっと垂れてて、妹が吊ってんすよね。 ……どっちも俺よかだいぶうるせえんすけど。 並べりゃ兄妹には見えるくらい……すかね……」 のぼせたような頭で考えたにしてはまともに言葉が出る。 手元にスマホでもあれば写真を見せたところだが あいにく防水仕様でもなんでもない。 「勢喜先輩……も。お姉さんいるんすよね? 雰囲気似てんのかなー……」 多少話題に出た、程度でも覚えてはいる。 想像がつかないから気にもなる。 「体質が合わねえとかはあるかもしんねえけど、 毒はさすがにねえっしょ……たぶん」 (.70) 2021/08/15(Sun) 3:23:20 |
【徒】 一年 黒沢誉あー、と納得した。 サウナで人が倒れるようなことがあれば 活性化はおろか営業どころではないのだし。 汲んでもらったのだか、自分で汲んだのだか。 どちらにせよ一杯では足りずに何度か呷る。 冷えているせいか最初に飲んだ温泉と同じとは思わない。 やや風味も変わっていたのかもしれない。 ただ。 飲めば飲むだけ汗が出る。 取り込んだ水分がそのまま出て行ってしまうのか、 中身が置き換えられているのかはよくわからない。 (.71) 2021/08/15(Sun) 3:23:35 |
【徒】 一年 黒沢誉「……なんか。 すげ〜〜逆効果な気ィしてきた……」 冷やす役に立たない水風呂の中で唸る。 「もう例のソフトでも食った方が早いかもすね。 物理的に冷やすぐらいしか思いつかねんすけど」 上がる一方に思える体温への対処法も、 そもそもどうしてそうなっているのかも、 正解が思い当たらないくらい子供だ。 (.72) 2021/08/15(Sun) 3:24:02 |
【徒】 勢喜光樹「へえ、そうなんだ。 お兄さんと妹さんの。同じ兄弟でも、それぐらい違うってあるんだね」 指差された部分、ではないところを見ている気がする。 顔そのものというべきか。 「姉貴?いるよ。暴力人間の。似てるっていわれる……。ろくでもないね。でも客観的に見たら美人の部類だと思う。癪だけど」 ▼ (.73) 2021/08/15(Sun) 4:01:07 |
【徒】 勢喜光樹「…………………。カップ、借りていい?」 相手の様子に、カップを貸してもらおうとする。 そして少し洗ってから、それを飲む。 「………これ、飲料用の温泉だな…。冷やしてあるからわかりづらいのか。なるほど」 「……………変なこと言うけど、なんか可愛い、あれ?そう。あのー、違って。」 手をばしゃり、と水を弾きながら顔に宛がう。顔を拭う。 「黒沢、あのー。温泉。 ここの温泉入ってから、変、じゃ、ない?」 ぽつりと、でも流暢に口にした。 「多分、今、俺変。頭の中が、ふわっとしてて。言っちゃいけないこととか、言っていいこととか、曖昧な気がする。気分が悪いわけじゃないから、わからなくて」 (.74) 2021/08/15(Sun) 4:09:46 |
【徒】 一年 黒沢誉「先輩かっこいいすもんねー……」 「見た目はともかく中身とかそうそう似ねえすよ。 家族ったって別の人間だし……」 すぐに手が出るままだ。 先輩の前で見せずに済んでいてよかった。 (.75) 2021/08/15(Sun) 9:31:42 |
【徒】 一年 黒沢誉「普通に水道水かと思っ マジかー……」 じゃあそのせいかもなあ。 適当に結論づけてしまいかけて、続く言葉にやや固まった。 「…………俺がかわいいはねえすわ。 他ん一年組ならわかんねえでもねえすけど……」 「こういうのも湯あたりって言うんかなあ…… 大丈夫すか、それ」 やっぱ休んだ方がいいんすかね、 などと言いつつ手を差し伸べる。 一旦休憩所でも脱衣所でも戻って休憩する心づもり。 (.76) 2021/08/15(Sun) 9:32:01 |
【妖】 三年 堀江豊久乱雑に、噛みつくように貪る。 欲望に突き動かされて思うまま舌を絡める。 甘ったるい声に、際限なく求められているような心地がした。 背中へ回された腕に、すべて知っていいと示された気がした。 歯止めの失われた思考は独りよがりに都合よく要素をつなぎ合わせる。 自分もまた両腕であなたの背をつかまえて、体と体が距離を失う。 熱源が触れると、ん、と呻くように喉を鳴らした。 ($40) 2021/08/15(Sun) 9:45:14 |
【徒】 勢喜光樹「俺も、この顔とかは気に入ってる。親に感謝してるかな」 これは、他の人には言えない。 自分の顔が好きなのは、別におかしなことではないんだろうけど、 ”ふつう”の人には受けが良くない。 「そうかもね。何をどうなったら、同じ生活環境であの性格になったのかは謎だけー……ど。」 ふ、と小さく息を吐いた。 ▼ (.77) 2021/08/15(Sun) 12:40:16 |
【徒】 勢喜光樹「ちょっと味が水道水ぽくないっていうか、香りがする」 微細な変化だが、あなたの話を聞いて気を付けて飲んでみたところわかったのだろう。 「いや」 「かわいいよ」 ▼ (.79) 2021/08/15(Sun) 12:52:22 |
【妖】 三年 井上清春ぷは、と息継ぎのために空いた隙間はたちまち塞がれる。 熱に溶かされた体が交わって、 こんなにも至近距離にあるのにまだ遠い。 まだひとつじゃない。 快楽に貪欲でまとまりのない頭は、 最後に残されたひとかけらの理性だけが 『あなた』を指向しつづけた。 どうすれば埋められるかと酸素の足りない頭で思考する。 幾度目かの息継ぎのとき、 とびっきりの甘い 毒 をこめて囁いた。「ぜんぶ……見て…………」 求めて。暴いて。貪って。 「とよひに……見られるの……好き……から……」 ひだまりみたいなやさしさも。ぴりと刺激を感じる強さも。 呑みこまれそうな出処のわからない不可思議さも。 誘惑と呼ぶには拙い、感情を言葉にしただけの。 他者の心などわからないから、 独りよがりの内面を知ることはない。 しかしあなたも似た気持ち [欲] を抱いていると確信に似たものを抱いている。 だからこの欲望であなたの欲を肯定して、 最後の歯止めすらこわれてしまえと まほうのことばを唱えるのだ。 ($41) 2021/08/15(Sun) 12:59:54 |
【徒】 勢喜光樹「素直なところ、 真面目な所、 短気なところ、 それを抑制しようとしてるところ、 とまどうところ、 やさしいところ」 水面を眺めながら、 溢れだすように。 「俺は……うれしかったよ。 黒沢が、俺に撫でてほしい、って、言ってくれたこと。 ”ふつう”は、あんな風に言われても、面倒だったり、流しちゃったりされてもしょうがないのかなと思うし。 たぶんどんなことでも、自分を律してる黒沢が、俺になにかを望んでくれたことが」 これも、嘘ではない本当のことだ。 「それから、黒沢が。どうにもかわいいなと思う。俺、単純なのかも」 目を閉じて、少し、最後は言い淀んだ。 (.80) 2021/08/15(Sun) 13:08:13 |
【徒】 一年 黒沢誉気に入ってるならいいんじゃないすか。 味でわかるもんすかね。 相槌を返す前に別の台詞が聞こえて、 口を開きかけてそのまま固まった。 意味を噛み砕く前に次々言葉が降ってくる。 からかい混じりならいくら先輩でもはたいて止めるが、 質の悪いことにそういう雰囲気でもない。 どうにも遮れないまま、気付けば止んでいた。 (.81) 2021/08/15(Sun) 15:01:37 |
【徒】 一年 黒沢誉「や。く」 「口説かれてんのかと思った……」 ほとんど唸るような声色。 顔まで熱くなってくる。頭を振ってみても振り払えない。 「や……っぱ、休んだ方がいいって。うん。 しばらくしたら落ち着くんじゃないすか……?」 そう言う後輩は落ち着いたようにも見えないが、 先輩の手を握ってさっさと出てしまおうとする。 自分の体温もそうすれば下がるんじゃないか、と 楽観的に考えて不安を誤魔化す。 (.82) 2021/08/15(Sun) 15:02:02 |
【徒】 勢喜光樹からかう空気――では、ないだろう。 あなたは、それがわかるかもしれない理由がある。 ――冷水を自分の顔にぱしゃりとあてて。 それから、滴る雫も意に介さないで、 浅葱の瞳が、あらためてあなたを見る。 「休んだ方がいい?そうかも。黒沢が言うなら、そうしようかな。 ……もしかしたら、この温泉で、湯あたりしちゃってるのかもしれないしね。行こっか」 あなたに手を握られたまま、うっすらとした笑みを一瞬浮かべて、そこを出る。 ▼ (.83) 2021/08/15(Sun) 16:09:52 |
【徒】 勢喜光樹――あなたに連れられ、おそらく脱衣所。 そして、一通り着替える。 勢喜は、良くも悪くも見た目に変化が見えづらい。 「気持ちよかったね、温泉」 なんて日常会話を楽しむぐらい。 「黒沢」 「俺、外のベンチ席に行くね。水を呑んでるから」 「……水飲むとね。治るんだよ。 さっき、千葉に温泉かけられたでしょ。 あの時、ぼんやりしちゃって。でも、水飲んだら良くなったんだよね。 だから水飲もうかなって」 ▼ (.84) 2021/08/15(Sun) 16:23:39 |
【妖】 三年 堀江豊久目前で囁かれるのは心から欲しい言葉ばかりだった。 意識がくらくらとして心地よい。 この理由の分からない許容をさいごまで呷ってしまいたい。 底のない執着を残らず押し付けてしまいたい。 でもそれは、 「……ッ」 とどめのような甘い誘いに、刹那、夢うつつの表情が崩れた。 口を合わせるのをやめて、首筋に顔を埋める。 違う、違う、それで何度大事にできずに失敗して 「ごめん、なんで……こんな、」 近付きすぎたことを詫びているのに、恐怖に駆られた体は他でもないあなたに縋りついていた。 ($42) 2021/08/15(Sun) 16:26:10 |
【徒】 勢喜光樹「俺、黒沢との関係、変えちゃうかもしれないこと言うかも。せっかく、今でも十分居心地いいのに。」 合宿の日々のこと。 出掛けた先で泊った事。 望みを言ってもらった事。 「それでもよかったら、来て。」 ▼ (.86) 2021/08/15(Sun) 16:28:55 |
【神】 勢喜光樹「じゃあ、お先ー………。コーヒー牛乳も、のみたいな………」 髪の毛をタオルで乾かしながら、あなたより一足先に、そこを離れようとするだろう。 他の人にも、ぼちぼちと風呂上りで、そのままどこかへ行くのが見れるだろう。 水のペットボトルを1本、購入して。 (G87) 2021/08/15(Sun) 16:37:20 |
【神】 一年 黒沢誉ジャージを一番上までしっかり閉めて、 首にタオルをかけたままかき氷を黙々と食べていた。 ミルク宇治金時。 「売る気がなさすぎんだよな。マズかねえけど」 売りにされているソフトクリームより扱いが地味。 食べ終わったゴミを捨ててその場を離れる。 (G88) 2021/08/15(Sun) 17:02:31 |
【徒】 一年 黒沢誉「先輩」 きちんと頭を冷やしきれるくらいの時間が経ってから、 バスの時と同じように隣へ腰掛けた。 「……俺ァ喧嘩売られてんすか?」 機嫌が悪い。 「口の滑りがよくなってんのはわかりましたけど。 聞かなかった事んして忘れとくには喋りすぎじゃねえの。 『それでもよかったら』じゃねえんすよ。 良くねえにしたって半端に放置する方が気持ち悪ィわ」 半端に残った元から雑な敬語が もうほとんど剥がれかけている。 「壊れて困るって程ちゃんと関わってもねえし。 何。なんなんだよ」 (.88) 2021/08/15(Sun) 17:23:26 |
【妖】 三年 井上清春楊梅が離れて、蜂蜜はぐにゃりと崩れて滲む。 『おんなじ』は錯誤していたに過ぎなかった。 それをつきつけられてさっと熱が引く。 湯船に浸かっているのに指先までしんと冷たい。 というのに体の中心に燻りつづけた熱は未だ引かず、 首筋に触れられた刺激で淫らな声を漏らした。 はしたない。 縋りつく背をやさしく撫でる。 「大丈夫だよ」 平静の声を取り繕えただろうか。 「とよひー」 「すべて俺のせいにして。悪いのは俺だから」 「怖がらせてごめん」 安心させたくて似たような言葉を何度も繰り返す。 共感した不安に襲われて、 あなたの反応の予期できぬことがひどく恐ろしかった。 それでも縋りつく先が今ここに自分しかいなかったことだけが 唯一の慰めだ。 ($43) 2021/08/15(Sun) 17:52:56 |
【徒】 勢喜光樹「喧嘩売ってるんじゃないけど……、ううん、」 水のペットボトルはほぼ空になる程度に呑んでいる。 ぷらぷらとそれを弄びながら、 「そう。色々喋り過ぎたよね。ごめんね」 失敗したなあ、と、頭を掻きながら呟いた。 「うん。そう、……あのー」 珍しく、間延びさせるというよりは、少し困った様子だった。 「…………ふわふわで、いい気分だったから。楽しくて……、つ、つい、色々言ってしま……、った。た。まだ、言わなくてもいいようなことも」 歯切れ悪く、呟いた。 「俺は……、まだ、ちゃんと関われてないのが、気になってて……」 (.89) 2021/08/15(Sun) 18:12:02 |
【徒】 一年 黒沢誉「はァ?」 機嫌どころかガラも悪い。 見た目から想像される通り――といえばそうだが。 「まだって何」 「言いたきゃ言やいいだろ別に」 「タイミング計る必要でもある訳」 水も氷も冷まさなかった。 後からぐらぐらと頭が煮えて、自制がない。 普段飲み込めるものが外に出る。 「初対面の元幽霊部員とこの短期間でどう関われって? まだ喋った方だろ、これでも」 (.90) 2021/08/15(Sun) 18:29:18 |
【徒】 勢喜光樹「ああー……………」 「……っ、で、も、さ。 多分、困らせる…」 とはいえ。 「黒沢に、嫌われたいわけじゃなくて、……、あー…」 ”忘れとくには喋りすぎじゃねえの” ………その通りだった。 喋りすぎている。 虚実ではないことを、つい、口をついて出たものがあって。 ▼ (.91) 2021/08/15(Sun) 18:44:04 |
【徒】 勢喜光樹「俺、後輩の黒沢が気になってるんだと思ってたんだけど」 「他の下級生とも、同じぐらい一緒にいると思ったのに、なんだか贔屓目があって」 「頭撫でてあげたときから、一挙一動、どうにも気になって」 「ちょっとだけ、黒沢のことを知って………なんか、可愛いな、って思って。色んなところが……おかしいなって思って、もうちょっと色々、話してみたりしてみたいと思って」 ▼ (.92) 2021/08/15(Sun) 18:51:37 |
【徒】 勢喜光樹「それで……ここ、きて。ここの温泉、多分、ちょっと変わってるでしょ。…洗い場のあとで、あの温泉入ったら、なんか、抑えが効かなくなって」 「……触れ、てみたい、と、思っちゃった。」 「ただの後輩なら、そんな風に思わないはずだから……。でも、俺、絶対温泉の勢いで、とか嫌で」 ▼ (.93) 2021/08/15(Sun) 18:56:13 |
【徒】 勢喜光樹「だから、水飲んで、落ち着きたかった……。」 髪をかき上げて、ふう、と息を吐いて。 改めて、向き直る。 「俺、お前のこと好きみたい。」 淀みない口調で、静かに穏やかに。 「初対面の元幽霊部員と、この短期間だけ過ごしただけなのに、ね。 ……なんか、気になってしょうがない。お前の、いろんな顔と、声が好き。困った顔が、特に好きみたい。 これから、ゆっくり確かめたかったのに、もっと見たくなって。我慢できなくなっちゃった」 ▼ (.94) 2021/08/15(Sun) 19:17:06 |
【徒】 勢喜光樹「俺に、黒沢のいろんな顔、もっとみせてほしい。 もっと知りたい。もっと聞きたい。 俺と、付き合ってほしい」 ほとんど空のペットボトルが、ぱこ、と小さい音を立てた。 (.95) 2021/08/15(Sun) 19:17:53 |
【徒】 一年 黒沢誉戸惑う、照れる、困る、気まずげにする、あたりが 普段の振る舞いからすれば自然なものだった、はずだが。 「へーえ」 どれでもなかった。 背を曲げて膝のあたりに肘をつく。姿勢も態度も悪い。 (.96) 2021/08/15(Sun) 19:54:40 |
【徒】 一年 黒沢誉「あんだけ触ってまだ足んねえの」 「温泉の勢いって何。酒じゃねえんだから」 「後輩困らせんのが好きって悪い先輩だなァ! でもあれか。ちゃんと困って罪悪感湧かねえなんて 俺くらいしかいねえもんな〜〜……」 「……ハハ。面白」 一度飲むだけの冷静さがなければ、他の何より愉快が勝つ。 他人からの直接的な好意なんて受け取った覚えがなかった。 あまり、どころか明確に性格の悪そうな笑顔。 (.97) 2021/08/15(Sun) 19:55:02 |
【徒】 勢喜光樹「だって……、温泉で、気が大きくなってって、そうじゃん?」 悪そうな態度? 「違う。罪悪感はあるよ、ただ、それでも見たくなっちゃう。本気で困らせたいわけじゃなくてさ……、ギリギリ、なんとかなるけど、みたいなときの、黒沢の顔が、よくて。だから、最悪俺が責任取れる範囲で、困らせたく、て……」 笑顔? 「さわ、ったのは、ちょっと、意地悪した。ごめん、あれは……でも、普段からあんなかんじで」 うれしい。 うれしい。 かわいい。 嗤われているかもしれないのに、どうしてこんなに、 ▼ (.99) 2021/08/15(Sun) 20:06:06 |
【徒】 勢喜光樹「だよね」 「……黒沢は、普通に、女の子好きだろうから。だから、悩ませるから。ゆっくり確認してかないとなっておもって」 ……勢喜自身のことは、口にしなかった。 あえていわないのか、気恥ずかしいのか。 (.100) 2021/08/15(Sun) 20:08:29 |
【妖】 三年 堀江豊久「ちゃう、キヨくん、それは俺が」 「……」 掻き抱く腕の力を緩める。 呼吸が整っても、あなたの肌へ触れていることに幸せを感じている。 穏やかに背中をさすられるたび、安心感と一緒にもどかしい疼きが蟠る。 姿が、声が、感触が、頭を離れない。 何かがおかしい。 おかしいのに、ずっと前から望んでいた気がして、 分かっているのに、このまま壊れるまで暴いてしまいたくて、 「大事にしたいのに、こんな……」 感情が小さく溢れた。 ▼ ($44) 2021/08/15(Sun) 20:16:43 |
【妖】 三年 堀江豊久「……出よ……か」 「のぼせたら、良くないし」 言葉に反して、両腕はまだ名残惜しそうにあなたをつかまえていて。 言わなければならないことを言うために口だけを動かす。 これ以上優しさに溺れれば止まれない気がした。 ($45) 2021/08/15(Sun) 20:17:18 |
【徒】 一年 黒沢誉「なお悪ィだろ、それ。どっちも」 罪悪感があっても意図的に困らせたい。 わざと意地の悪い触り方をした。 少なくとも褒められたものではない。 はーあ、とやる気のないためいき。 (.101) 2021/08/15(Sun) 20:46:52 |
【徒】 一年 黒沢誉「俺、『お兄ちゃん』だからさあ? 年下とかあんま小さいと妹に見えて無理なんだよな」 「一番背ぇ高えの誰だったかな。鴨嶋先輩? そんでもあれはあれで危なっかしいから無理だわ。 好き嫌いじゃねくて頭が保護者んなる……」 「……『背が高くて』『年上』だなァ? 勢喜先輩?」 (.102) 2021/08/15(Sun) 20:47:19 |
【徒】 勢喜光樹「うん、ごめん」 素直に謝らなければならない所だ。 これは、本当に、そう。 彼の困った顔をみて、自分は、どうしても、喜んでいた。 ダメなのに。 なのに、どこか、 なぜか。もう、あるはずのない湯の熱なんて。 「そだね。あの人は大きいから。確かに、守ってあげたいタイプなのはわかる。……? ……そうだよ?俺は背が黒沢を撫でるのに苦労しないぐらいにはあって。年上、だよ。黒沢を、わざと困らせて、楽しんでた、けど」 (.103) 2021/08/15(Sun) 20:59:21 |
【徒】 一年 黒沢誉何も言わずにそのまま覗き込んでいた。 今困っているのは相手の方だ。 「女の子じゃねえから駄目」 「なんて。言った覚えねえけど」 (.104) 2021/08/15(Sun) 21:08:41 |
【徒】 勢喜光樹「……………………………」 困った、顔だ。 勢喜は恐らく、はじめて見せるような顔だった。 「………………そう、なの?」 「……俺、今、相当馬鹿になってるから……、それだけで、心臓、痛いんだけど」 喉を鳴らして、目を伏せる。鼓動がうるさい。 (.105) 2021/08/15(Sun) 21:17:57 |
【徒】 一年 黒沢誉「べっつに。人と付き合ったことねえし。 好みだって絞り出してそんなもんだし」 「…………。 『女の子が好きな黒沢くんが好き』 ならさすがに知らねえ。めんどくせえ趣味だと思う」 ふっと視線を外して、伸びをした。 言わなくて良かった話、は聞き終えてしまった。 「で? そんだけ?」 (.106) 2021/08/15(Sun) 21:44:47 |
【徒】 勢喜光樹「………男が好きなら、話が早くて都合がいいと思う………」 あまりにも、粗野な表現で伝えた。 ストレートな表現は、無意識的に、あなたにわかりやすく伝えるためのものになっていた。 「…………………つ、きあってくれ、る、の?」 絞り出すような声。 (.107) 2021/08/15(Sun) 21:54:35 |
【徒】 一年 黒沢誉「どっちが好きっつか、どっちでもいい」 「あー。でも、あれだな。 勢喜先輩、俺にはわかんねえけど好きなもん多いだろ」 「そん中に俺が入ってんのは気分いいかな」 地が短気なのは間違っていない。 より正確に言うなら、喜怒哀楽の振れ幅が激しくて ついでに切り替わりやすい。要は子供だ。 「嫌ならどうするか知ってんじゃねえんですかあ?」 (.108) 2021/08/15(Sun) 22:06:29 |
【徒】 勢喜光樹「どっちでも、」 いいんだ、と。 「………………」 「……そうだった。嫌なら、嫌って言うんだったね」 大きく息を吐いた。 脱力した。 ▼ (.109) 2021/08/15(Sun) 22:13:56 |
【徒】 勢喜光樹隣に座って、相手の頬にまず手で触れる。 それから、じっくりと相手の顔を見ながら、 相手の腰に腕を伸ばしてそっと抱く。 片手で相手の耳の裏へ指をのばし、 片手で横腹を柔らかに探る。 勢喜が観察した限り、 あなたが気持ちよさそうに身動ぎした箇所。 (.110) 2021/08/15(Sun) 22:20:34 |
【徒】 一年 黒沢誉「んー……? ん」 体温まで子供じみて高い。 もう少し冷静だった時、手を握った時よりもまだ高い。 「触られんのなあ。 嫌いじゃねえけど反応に困んだよな。 なんも考えてねえと肘あたり出るし」 抵抗はない。 距離の近さにたじろぎもしない。 (.111) 2021/08/15(Sun) 22:30:56 |
【徒】 勢喜光樹「………あついね」 ぽつりと呟く。 「肘は出さないで。痛いから……。……嫌いじゃないなら、何だろ」 そういいながら、顔を相手の首にゆっくり埋めていく。 それから、僅かな水音を立てて口づける。 (.112) 2021/08/15(Sun) 22:44:02 |
【妖】 三年 井上清春さながらシーソーみたいに、 腕の力が緩んだ分だけ代わりに力を入れる。 口ぶりに反して、そこだけは聞き分けの悪い子供だ。 「大事にされているよ」 これまでも、 口内をまさぐる指も舌も大事に愛おしんでくれて ダメだ。猥雑な思考が抑えられない。 「とよひーが思っているよりたくさんもらっている」 内心を否定するように重ねた言葉は無垢な本心そのものなのに、 『たくさん』の内訳を考えれば 今日この日のやましさがあふれかえる。 吐息が熱い。 あなたに効かなかったまほうはこの身に跳ね返り、 自家製生する毒がじくじくと身を苛んだ。 ($46) 2021/08/15(Sun) 22:50:46 |
【妖】 三年 井上清春「うん…………」 最後に背中をひとなでして緩慢な動作で離れた。 それでも離すことを望まれるまでは、 手をぎゅうと握り続けたのは自身の意思だった。 ($47) 2021/08/15(Sun) 22:51:34 |
【神】 三年 井上清春だいぶ遅れて風呂をあがった。 休憩用のソファに腰掛けてちびちび水を飲んでいる。 長風呂の影響で顔はほてり、 どこかぼんやりとしている。 (G89) 2021/08/15(Sun) 22:55:55 |
【徒】 一年 黒沢誉「あつい。 氷食ってもずーっとあつくて、なんか腹立ってきて」 だから顔を出した時不機嫌だった、と。 そういうことだったらしい。 「じゃあ好き?」 「……わかんねえな。撫でられんのは好き」 「…………」 間。 「人……わざわざ来ねえか、こんなとこ。 客少ねえもんなあ……」 気にするなら剥がしてどこかへ押し込んでいたところだ。 止めない。 (.113) 2021/08/15(Sun) 22:59:15 |
【徒】 勢喜光樹「………腹が立つって。妙に怒ってるから、状況からしてもおかしいな、って思ってたけど……、腹のあたりがずっと落ち着かない感じ?」 「じゃあ、いっぱい撫でる。来ないよ、こんなところ」 まあ、来ても気にはしないのだけれど。 そのまま、相手の頭に手を置いて、くしゃりと優しくなでる。 指の一つ一つに感覚を集中させて、髪を抄いて。 彼が遠慮して、受け取れなかった分まで押し付けたいと思った。 子供を撫でてやるように、相手の頭を撫でているうちに、何故、自分まで少し、癒されているのか。この体温が、いとおしいのか。わからない。 (.114) 2021/08/15(Sun) 23:45:30 |
【徒】 一年 黒沢誉「あー? あー。そう。 冷やしてんのに思った通りになんねえからムカつく」 風邪や不調で思い通りに動けない、 というのに縁のなさそうな後輩だ。 苛立ちに転化されてしまっているのかもしれない。 撫でられて、それが続いて、 わかりやすい棘はじわじわと減っていく。 「…………」 「……あんだけ言ってもヒかねえんすか。 や……ほとんど八つ当たりだったと思うんすけど」 照れはないかわりに、少し困ったような調子だった。 (.115) 2021/08/15(Sun) 23:56:41 |
【神】 三年 堀江豊久「……キヨくん」 売店のレジ袋をさげて休憩所にきた。 おふろで茹だっていつもより若干へんにょりしている。 「具合大丈夫? 長いこと入りすぎたな」 (G90) 2021/08/16(Mon) 0:01:28 |
【徒】 勢喜光樹「冷やしたって、治るわけないと思うけどな」 相手をかき抱くように撫でているから、自然と耳元で囁くことになる。 「単純な熱じゃないんだろうしさ」 「なんで。それなら、俺の方が急に後輩に酷い二択を押し付けて、勝手に離れた変な先輩だったと思うけど……」 撫でる手は止まらなかった。 ささやきも。 「……本当に冷やしたらどうにかなる、って、思ってたの?」 (.116) 2021/08/16(Mon) 0:02:03 |
【徒】 一年 黒沢誉「どっかしら変じゃねえ先輩います?」 雑な暴言。素直な一意見。 「家族が抜けてて。強めじゃねえと伝わんねえから…… でも人に言うことじゃねえなあって。 自覚はあるんすけどね。なんか今日は、良くねえ……」 ごくごく単純に、触れられたから落ち着いてきてはいる。 まだ吐く息も体温も熱いままだが。 「…………ならないやつなんすか、これ」 一人でどうにもできないことには遭わずに済んできた。 まず自分で対処するのが染みついている。 (.117) 2021/08/16(Mon) 0:12:32 |
【神】 三年 井上清春「 あ。 ………うん」こくりと頷いてそれ以上の言葉はない。 隣はひとり分空いているが誘うこともなく、 堀江くんの胸元に焦点の合わない視線を向けていた。 (G91) 2021/08/16(Mon) 0:17:13 |
【独】 三年 井上清春「みられるの……すき……」 熱に浮かされて口にした言葉に嘘はない。 嘘じゃないから困った。 これまで向けられてきた視線に勝手に意味を見出して、 勝手に気持ちが増幅してしまう。 すべてが好きで きもちよくて心を乱す種になって たべられてしまいそうな強い眼差しを思い出すだけで 背筋がぞくぞくして身が震える。 おかしい。よくない。抱いちゃいけない。 傷つけたくないのにあの目がもっとほしくて 頭がおかしくなりそうだった。 (-23) 2021/08/16(Mon) 0:25:35 |
【徒】 勢喜光樹「たしかに」 否定できなかった。 「別に。言ってくれた方がわかりやすくていいよ。嫌なことは、言うんでしょ。……あのさ」 「ここの入り口に書かれてた文言、覚えてる?たぶん、あれの通りの功能。……わかる?」 (.118) 2021/08/16(Mon) 0:29:26 |
【徒】 一年 黒沢誉「あー? ……あー。そういう……」 「混ざってなくてよかったすね。 さすがにこう。マズかったんじゃないすか」 男女混合で何か起きるとも限らないけれども。 可能性が排除されていれば安全ではある。 「……。どうすっかなあ…… 俺はこんだけで十分なんすけど。 勢喜先輩に撫でられんの好きだし」 むにむにと先輩の頬をつついた。 なんの他意も感じられないじゃれ合いの範疇。 (.119) 2021/08/16(Mon) 0:48:04 |
【神】 三年 堀江豊久「冷たいもん食べとき」 袋からアイスボックスを取り出して井上くんの傍らに置く。 それからソファに座る素振りもなく、ぼうっとした明るい色合いの瞳を暫く無言で覗き込んでいた。 「……」 「先に部屋行っとくわ。キヨくんも、あんま遅ならんようにね」 (G92) 2021/08/16(Mon) 0:55:41 |
【神】 三年 井上清春ひんやりした温度に意識が浮上する。 普段より取り繕った明るさでお礼を言おうとして、 「ありがと。俺、これ好きな…………」 交わされた視線に言葉が止まる。 「もうちょっとゆっくりしたら行くから」 「またあとで」 数秒か、数分か、あるいは永遠に近い時間の後に、 背中へそう声をかけた。 (G93) 2021/08/16(Mon) 1:09:06 |
【徒】 勢喜光樹「本当にね。そしたら、意地でもなんとかしたと思いたいけど。俺、別に女子なら誰でも好きってわけじゃないし」 頭を撫でてやりながら、目を細める。 むにむにとつつかれながら、溜息を吐いた。 「俺もね、これ、かなり好きだよ。でも、あんまり可愛いことしないでよ、我慢できなくなるから」 頬をつつかれただけだ。 (.120) 2021/08/16(Mon) 1:09:45 |
【徒】 一年 黒沢誉「つーか泊まるとかいう話だった気ィするし。 人数多けりゃ大部屋もあったっしょ…… ウワ絶対嫌だな。首ィ括るしかねえそんなん」 どうしようもない惨事は想像できたし、 そうしないように苦心するのもわかった。 「はァん」 「……んじゃあやめときます。 勢いじゃ嫌とか言ってたすもんね」 触れていた手を引っ込めて、 置き場に迷った腕がそのまま垂れ下がる。 「付き合うんなら別に。急がなくてもいいんじゃないすか?」 (.121) 2021/08/16(Mon) 1:24:35 |
【独】 三年 堀江豊久部屋に入ってすぐ、電気をつけることもできずドアに背をもたれる。 ――姿を見ると近付きたくなって、また逃げてきたのだ。 (おかしい、こんなん) 両手で顔を覆う。 吐き出した深い溜め息は、まだ先刻の熱を保っていた。 (-24) 2021/08/16(Mon) 1:30:20 |
【妖】 三年 井上清春それから気分を落ち着けようと売店を物色したりして、 部屋に着いたのはだいぶ後のことだった。 (浮足だった気持ちに変化はなかった) 扉を開いたとき、アロマでも焚いているのか、 ほのかに甘い香りが鼻についた。 「遅くなってごめ〜〜〜……えっ!?」 部屋の中央に設置された大きなベッドに釘付けになり固まる。 男二人やすやすと受け止めてくれそうだがひとつしかない。 二人一部屋なのに。 「あー……。俺、ソファで寝るよ……?」 備え付けのソファを差す。 あんなことがなければ、 床をともにすることに抵抗なかったろう。 ($48) 2021/08/16(Mon) 1:36:54 |
【徒】 勢喜光樹「この温泉の後なら、絶対全員帰らせて個室に突っ込んでると思う。堀江先輩とかが」 なんだかんだ、しっかりした先輩のイメージが強い。井上先輩がそのフォローをするだろう。 「…………………」 「…俺、水飲んだ、っていったでしょ」 あなたの頭を撫でながら、薄っすらと笑みを浮かべた。 「勢いじゃないよ。正気の性欲。……温泉とか、関係なしに。せっかくだから、温泉効いてる間に、ちょっときもちいいことできるか挑戦してみない?」 とんでもないことを口にした。 「うん。勿論、ゆっくりでもいいけど。俺、待てがあんまりできないタイプらしい。はじめて知ったなー」 (.122) 2021/08/16(Mon) 1:44:00 |
【妖】 三年 堀江豊久「……あ」 ベッド端に腰掛けて何をするでもなくほうけていた。 扉が開く音で入口に目を向け、あなたの様子に苦笑する。 「せやねんな。俺もびっくりした。 けど、キヨくんソファで寝かすぐらいやったら俺がソファで寝るわ。俺やったらどうせ3時間もいらへんし」 ($49) 2021/08/16(Mon) 1:46:59 |
【徒】 一年 黒沢誉構えそうになった肘も膝も結局入らなかった。 自分の顎に手を当てる。 「……。……?」 「俺、体育は実技で成績確保してて。 保健はたいして点数よくねえんすよね」 「あー……そうすね。 さすがに外だとまずいんじゃねえかなあ、 くらいしかわかんねえすわ。 あんまりできねえってんなら多少はしてもらえます」 逆の手のひらを先輩の前にかざす。 ベンチから立ち上がろうとした。 (.123) 2021/08/16(Mon) 1:59:54 |
【徒】 勢喜光樹「へえ。かわいい」 口から出る言葉を、もはや抑制する気もない人間だ。 「保体は保体で勉強いるしね。 外だとまずいから……、 今日泊まりらしいし。同じ部屋、泊まろうよ? 誰も見てないところなら、だめ?」 小首を僅かに傾げて尋ねる。 聞き分けのいい犬の所作だ。 (.124) 2021/08/16(Mon) 2:05:58 |
【妖】 三年 井上清春「もっとよくない」 近づいて、ずいと顔を寄せて、言い聞かせるみたいに言う。 「それならも〜、一緒に寝よう。 冬馬くんとか深瀬くんみたいに」 すぐに誰かの布団へ潜り込む後輩たちよ。 ($52) 2021/08/16(Mon) 2:15:05 |
【徒】 一年 黒沢誉「 喧嘩か? 」沸点が上がった訳ではないので、まだキレる余地はある。 必要はそんなにない。 「…………。いちいち聞かなくていいやつだなこれ」 ないのでじき鎮火した。 「部屋。部屋……なあ。 一番マシなんじゃないすか。人の家よりゃ上等で…… 普通に申し訳ねえわ別荘使わしてもらってんのに」 ぐるりと一度首を回した。 「先輩はわかってんすか?」 (.125) 2021/08/16(Mon) 2:23:23 |
【妖】 三年 堀江豊久「んっ、」 びくりと肩が跳ねる。 「……ええの? や、俺はええねんけど……」 「その、……キヨくん怖ないん、あんなんされた後で」 蒸し返すのは気が引けたが、無理させるよりはいいと思った。 ($53) 2021/08/16(Mon) 2:23:52 |
【徒】 勢喜光樹「喧嘩じゃない。喧嘩売るなら、”殴り合いたい”って言えばいいじゃん。だめ?かわいい」 こんなにかわいいのにな、と頭を撫でている。 「うん、そうだよ。……まあ、するならこの宿の施設かなあ。 別荘は、逆にお借りしてるものでいかがわしいことするわけにはいかないし。」 「うん?なにが。わからないけど」 (.126) 2021/08/16(Mon) 2:39:05 |
【徒】 一年 黒沢誉「違えわこれ。鳴き声だ」 ド無礼。 食って掛かってもこうなる、とわかれば 放っておくくらいの落ち着きは取り戻した。 内心はともかく。 「そりゃあそうでしょ。……。 ……実際そういう目的で来てる連中いたりして」 こうなるのが自分たちだけではなさそうだし。 一度味をしめればリピーターは発生するかもしれない。 あるいはそれらを勘違いして、 観光スポットとして宣伝し始めた可能性もある。 (.127) 2021/08/16(Mon) 2:48:56 |
【妖】 三年 井上清春「えっ……」 その言葉を契機として いつも を演じるために纏ったものが霧散して瞳が熱くなる。 「平気。平気だから。 とよひーもへいきなら大丈夫ってことだよ」 ぽやぽやした熱は頭にも移動して、あつくて、 ちゃんと喋れているんだろうか。 呼吸は荒くて心臓がどきどきする。 この顔のひとにあんなのをした。してもらった。 強い視線をもっと向けてほしくて、 一度意識してしまえば情欲が節々に滲む。 「俺はこわくない。 とよひは……こわい?」 舌がもつれてゆっくりした喋りしかできなくて、 はやく彼に触れられてこわくないよと言ってほしかった。 ($54) 2021/08/16(Mon) 2:57:59 |
【徒】 勢喜光樹「鳴き声……プ、ックク……おもしろ…」 事実、オタクの可愛いなんて鳴き声のようなものだ。 「変な道具とか置いてあるしね、良く見ると、もしかしてここ、そういうのが目的の施設まである。 え?うん。わかるよ。流石に実技は初めてだけどね。だから、手探りでやる。あとは、あんまり冒険しない」 (.129) 2021/08/16(Mon) 2:58:28 |
【徒】 一年 黒沢誉「じゃあそれで」 「知らねえよかだいぶマシそうだし。 …………。マズいと思ったらなんとかしますけど、 この時期に突然病院送りにしたかねえんで」 まずくない範囲がどこまでかは後輩次第だが、 本気の拒絶の前に止めにかかるはずだ。 病院送りは待てが一切できなかった場合くらいだろう。 「……。別にもう集合もねえか。 泊まる部屋決まってましたっけ」 (.130) 2021/08/16(Mon) 3:09:12 |
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