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【独】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム/* あれ! もう2日目!???? ひええええええ1d何も喋れてなかった!!!!! うえええええああああまってまって (-0) 2022/09/18(Sun) 1:02:04 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス─王城の客間─ そ、そうか? そう言われると照れるな。 兄さんだってばっちり男前じゃないか。役者みたいだ。 [正装を纏う機会などほぼ無い田舎出身の冒険者。 明らかに衣装に“着せられている”側ではあるのだが、 すぐに馴染んでくれると信じよう。 髪が触れた感触がして、兄さんの方を見た>>0:13。 子供じゃあるまいし、と思ったのは嘘では無いが 嬉しくない訳が無い。 緊張していた口元も自然と緩んでいた。 俺にとって兄さんは、いつまでも手間のかかる弟で 面倒を見る対象だったから。 それは、多少なれど今もあると思う。 生まれてからずっと一緒だった、二人だけの兄弟。 俺は一番兄さんのことを知っている自信がある。] (0) 2022/09/18(Sun) 1:17:29 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスあ、ありがとうセシリー……。 そう言って貰えると気が楽になる、って でも、もうそのことは忘れて欲しいんだけどな?? [ セシリーの緊張解し>>1:26は、十分過ぎる程に効果があった。 途端に語気が強まってしまう。 同時に、緊張に震えていた俺と違い、 セシリーの堂々とした立居振る舞いには 改めて彼女が王女だと実感し、尊敬の度合いが高まる。] (1) 2022/09/18(Sun) 1:19:02 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス─閑話:適材適所─ [この四人で旅をするようになり、今まで一年弱程度の期間しか経過していないが、危険な場所や、寿命が縮まる思いをする経験も何度も遭遇した。 中には昔からの伝統、若く美しい娘を生贄に差し出す村の問題に直面したこともあった>>28。 「私なら大丈夫」身代わり作戦を提案したのはヘンリ>>1:29。 確かに俺よりも強いと思うし、綺麗な方だとは思うし、任せるには最適の人材だった。 実際、セシリーが立候補したとしても、俺は大反対しただろう。] そうか、なら危険だが任せ……。 [ と言おうとした時、を遮ったのは兄さんだった。>>1:30 兄さんの言葉に、皆がはっと兄さんを、ヘンリを見て下を向いた。] ……確かに。危険だよ……な……。 兄さんの言う通りだ。ごめんヘンリ。 [ ヘンリと言えば、大丈夫よと普段と変わらぬ様子に見えたが、兄さんの反対に結局押し切られてしまっていた。] (2) 2022/09/18(Sun) 1:23:41 |
【念】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 同時に、兄さんの優しさを改めて思い知る。 兄さんは昔からずっと優しい。 あまり感情を出す方では無いから 誤解されることもあったかもしれないけど 実際は内に豊かな感情、とりわけ優しい心を持っている。 それは、生まれてからずっと一緒にいた俺が 一番よく知っている。] (!0) 2022/09/18(Sun) 1:25:38 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスうん……… …ふぁっ?!?!?! [ 兄さんが無茶な頼みをしてくることは基本無いので 反射で頷いてしまったけど、頷いて一秒後 言葉の意味が脳に追いついて、変な声が漏れた。] なんで俺が!? いや、それなら ……うっ……。 [ 兄さんが、と言おうとしたけれど 狙撃役が必要だと言われた上、メンバーのバランス、 配置等を考えるとこうするしか無く。 ヘンリは「ならやっぱり私がやるわよ」と 言ってくれたけど、ここまで来て 「女装が嫌」な理由だけで引き下がれない。 俺は勇者だから。苦境や困難に立ち向かうのは基本。] (3) 2022/09/18(Sun) 1:32:57 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 結局、ふわふわロングウェーブのかつらを被り 素朴な街娘に扮し、なるべく声を出さないようにして 囮役は成功した──のだけれど。 今思い出しても恥ずかしい。 人助けの為とは言え、結果村長村民に神の如く崇拝され 多額の謝礼も貰えたとはいえ。 次から似たようなことがあれば「人形を作ろう」と 大真面目に提案もしたのだった。*] (4) 2022/09/18(Sun) 1:33:11 |
【念】 勇者 アスベル・レイフェルス[ あの時、ヘンリの腕を疑っている訳でも無いのに 「危険に遭わせたく無い」と、兄さんの真剣な態度で 兄さんは、ヘンリに仲間、幼馴染、妹分以上の感情を 抱いているんじゃないか、と薄ら感付いた。 兄さんとヘンリが恋人同士になったら似合うだろう。 絵になる美男美女同士で、腕も立つ。 むしろ、是非結ばれて欲しいとまで思っていた。 その場合、俺にとってヘンリは 兄嫁だから義姉さんになるのか。 俺の方が誕生日が早いから、義妹になるのか。 ぼんやりと来るかもしれない未来を考えていたのだ。 兄さんにも、ヘンリにも、幸せになって欲しい。 きっと幸せになれるだろう、と信じていた。] (!1) 2022/09/18(Sun) 1:37:15 |
【念】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 俺は既に、ある人に心を奪われていた。 絵に描いたように美しく清らかで、淑やかな女性。 見た目は勿論、心も同等、もしくはそれ以上に美しい。 かといって芯は強く、王族としての強さも持ち合わせている。 俺のような田舎者が、彼女に釣り合うとは思っていない。 でも俺が勇者として魔王を倒し、世界を平和に導けたなら 彼女の横に並ぶ資格を得るだろう。 いつか来る、その時の為。 ──否、その時を自ら掴む為に。 俺は今までより、もっともっと強くなる。*] (!2) 2022/09/18(Sun) 1:43:33 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスじゃあ行ってくる。 晴れ舞台……楽しみに、してくれ。 転んだとしても、笑わないでくれよな。 [ >>0:39栄誉を受け取る時間が近付いてきた。 あまり緊張しない性質だが、流石に今回ばかりは度合いが違う。 国王直々に面するだけではない。 兄さんとヘンリには内緒にしているサプライズもあるから。 表情の変化で悟られないようにしないといけないんだ。 ──……もうすぐ、夢が現実となる。**] (5) 2022/09/18(Sun) 1:45:48 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 私がアス、エドゥと再会し、セシリーと会ってから 毎日が楽しかった。 共に戦う日々は、幼い頃のチャンバラごっこを思い出し 過去、約束した時の言葉を思い出す。 兄弟のお父さんは、魔物に殺されてしまい>>1:4>>1:5 アスベルは、勇者を目指すことになったと>>0:49 あの時のエドゥの必死の形相は、今もしっかり覚えている。 あの時の緊迫さ、真剣さに 「なら私も、一緒にお手伝いしたい」 と告げた。>>0:26>>1:7 引っ越してからも、その言葉は忘れたことは無く いつの日かその願いを叶える為、自らの腕を磨き続けていた。 約束を果たす為、二人にもう一度会う為。] (6) 2022/09/18(Sun) 19:29:08 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム─回想:再会、決戦前夜─ やっぱり! 何年振り……かしら? 二人とも立派になっちゃって……。背も伸びて 久しぶり……。 [ エドゥの反応に、喜んで近寄っていく。>>1:11 声も背丈も、私の記憶に存在する 少年時代のものとは違うけど、それも成長の証。 近付き顔をよく見みると、間違いなく私の知る顔だった。] 渡りに船ってところね。 ええ、任せて。私もあれから頑張ったのだから。 ……ねえ、あの時の約束、覚えてる? [ 「大きくなったら皆で魔王をやっつけよう」>>0:26 親の仇の彼らなら、きっと忘れていないはず。 にっと微笑み、エドゥと拳を突き合わせた。 幼馴染の、お兄ちゃん的存在の仲間に。 (7) 2022/09/18(Sun) 19:31:31 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ そして決戦前夜。 寝付きは良い方だけど、流石にこの状況では のんびり寝られずにいたので 適当に体を動かそう、と散歩していると 武器の整備をしていたエドゥの姿があった>>1:18] あ、エドゥ。 うん、なんだか寝られなくて。 柄にも無く緊張しているみたいで。 エドゥも寝られないの? ちゃんと寝なきゃだめよ。 [ 自分のことを棚に上げて気遣う。 表向きのリーダーは勇者のアスだけど 真のリーダーは、最年長のエドゥとといっても良い。 実際、彼は私より、皆より。 何倍も、何十倍も苦労しているだろう。] (8) 2022/09/18(Sun) 19:32:47 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 寒さのことに気遣われれば、大丈夫と返し でもその外套暖かそうね、と 布の先を少し借りて使わせてもらったり。 穏やかな時が過ぎていった。] ふふ……募る話も出て来るものね。 話が弾んで寝られなかったら本末転倒だから そろそろ寝床に戻ることにするわ。 ありがとう。少し心も落ち着いた気がするわ。 エドゥも早く寝ないと……。 ………… え、っ。 [ 小さく呟かれた名に、言葉が詰まる。] (9) 2022/09/18(Sun) 19:34:17 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ──エドゥの大事な弟を見る視線が違っていたことに いつのまにか気付かれていたらしい。 どう答えれば良いのか分からず、暫く沈黙とあ、う、等の 言葉にならない言葉で繋ぎ、数秒。] ……あ、ありがと……、う…… う……。 [ 動揺はバレバレ。誰が見ても特別な感情を抱いている、と 分かる反応を見せてしまった。 否定することも考えたけど、 エドゥには隠し通せないと観念し、 必死に、でも小声でお礼の言葉を絞り出す。] お、おやすみ、明日頑張りましょうね! [ 最後には、振り返ることもせず 逃げるように去ってしまった。 結局、この日はほぼ寝ることも出来ず 長い夜を過ごしてしまった。] (10) 2022/09/18(Sun) 19:36:56 |
【妖】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ずっと前から決めていた。 今伝えると、私の、彼の心を乱してしまうから 全てが終わった後に。 私の想いを、伝える────と。] ($0) 2022/09/18(Sun) 19:38:23 |
【妖】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ でも、私は色恋沙汰の機敏なんて何も分からなかった。 エドゥが、アスが。それぞれ淡い想いを秘めていることも。 セシリーとは、恋バナをすることも少なくなかったけど 誰かを想っているらしい様子は、察することが出来た。 相手までは分からなかったけど。 何も知らない間が一番幸せとは言うけど。 その理論なら、私の幸せは明日以降訪れることになる。 その後どうなるかは、私達全員が誰も知らない。] ($1) 2022/09/18(Sun) 19:41:34 |
【妖】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ────でも、もしかしたら。 聡く、仲間をよく見ている彼なら なんとなく予想出来ていたのかもしれない。**] ($2) 2022/09/18(Sun) 19:42:22 |
【独】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム/* 機敏……機微……ううっ…… まだまだ本題に行けてないこれは由々しき問題 エドゥが好きでいてくれてる描写がたくさんあってうれしいうれしいありがとう…… (-3) 2022/09/18(Sun) 19:46:27 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム─少し前〜現在─ ? 何がすごいの? [ 私とセシリーが兄弟と合流した直後。 普段クールなエドゥの言葉がどこか違って聞こえて 何がすごいのかわからず>>1:32 きょとんとエドゥの方を見る。 視線は勿論感じるけれど、超一流の衣装にメイクなので 寧ろ見て欲しいと思っていた。 故に、視線はあまり気になることも無かったので すごいの意味を知ることは、無さそうな気もする。>$0 ] (11) 2022/09/19(Mon) 2:35:52 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム王室のドレスとプロのスタイリストに掛かれば こんなに変わるものなのね。 今なら、女優にも顔負けしないかも、と 思ってしまったりするもの。 [ 喜んでひらりと一回転したり その際、深いスリットから伸びた脚が ぎりぎり限界近くまで見えたりしたけれど。 エドゥだけでなく、アスベルにも褒められたので>>1:33 気分はますます上々。 ──この姿で告白とかしたら、どうなるかしら。 正装のアスへ、再び遠くから視線を投げた。] (12) 2022/09/19(Mon) 2:37:07 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 間も無く二人きりになり エドゥとグラスを交わし、飲んでいる間 他愛のない会話が続いていた。>>1:34] こんな王家のお城のパーティーだもの。 緊張するなって言う方が無理だから平気。 ? 別に追い抜かれてないと思うわよ。 背だってほとんど変わらないし。 見た目だってすごくかっこいいから。 ありがと。 エドゥだって頼りになるお兄さんだから。 ずっと頼りにしてたのよ。 セシリーは抜けてるところも可愛いのよね。 そこが余計に愛されるというか。 ほんと、羨ましいわ。 [ ふふ、と笑いながら高級な料理も堪能する。 時折料理を皿に取り「これ食べる?」とエドゥに渡し 主役の登場を見守っていた。] (13) 2022/09/19(Mon) 2:38:19 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウムどうしたの? エドゥちょっと変じゃない? もしかして既に潰れる寸前? かわ? ……あ、もしかして可愛い、って 思ってくれてるのかしら? [ お酒が回ってきたのか、重い荷が降りたからなのか。 エドゥの様子が普段と違うように見えたけれど、 前者のような気がした。>>1:35>>1:36 とはいえ、かわいいと言われて嬉しくないはずが無いので 嬉しさを隠すこともなく、ぱぁっ表情が明るくなる。] ありがと、そう言ってもらえると嬉しいわ。 エドゥだってかっこいいわよ。 ……あ、来たわよ! [ 思えばエドゥはお酒にはあまり強くなかったはず。 二人の晴れ姿見るまでは頑張って、と 水を差し出したところで、主役の姿が目に入った。] (14) 2022/09/19(Mon) 2:40:45 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 宴もたけなわの頃、遂に国王より 直々に栄誉が贈られる時が来た。 目の前には国王、すぐ近くには 豪華絢爛なドレスを纏ったセシリー。 見慣れた僧服では無く、今の姿こそ本来の姿だと 改めて実感すると同時に、美しさに言葉を失う。 自分がこの場にいる現実と 先に在る未来を見据えて──。] 私ごときの身に、有り余る程の栄誉。 畏れ多いことながら、有難く頂戴致します。 [ 緊張はヘンリにも伝わっていただろう。 言葉も所々たどたどしくなっていたが 何とか言い終えた後、 国王の、セシリーの方を見て、こくりと頷いて] (15) 2022/09/19(Mon) 2:42:41 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルスまだ出会って数年ですが、王女を愛する心は 誰にも、国民の皆さまにも負けない自信があります。 [ 徐々に頬が紅潮してきた。 眼前のセシリーも同じようになっているだろうか。 それでも、どのような表情でも 愛らしいことには違いないだろうが。 ──兄と仲間、二人の席を見る心の余裕は、無かった。* ] (18) 2022/09/19(Mon) 2:46:13 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 周囲が一斉に沸いた気がしたが、 その声も、何も聞こえない。 数秒前まで保護者面して温かく見守っていたはずなのに 笑顔は水を引くように真顔になり 心臓を鈍器で殴られたような衝撃が襲い掛かった。 ……言葉が出ない。 ほんの数秒前まで浮かんでいた満面の笑顔は 既に、跡形もなく消え去っていた。*] (20) 2022/09/19(Mon) 2:49:09 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア── 閑話:生贄作戦 ── [ヘンリエッタさんのように 自分の身を守ることも儘ならないわたくしでは かえって足手纏いになるでしょう。 そう判断して控えていたある日の作戦、 衝撃が走りました。] ま、まぁ……なんということでしょう……っ [思わず震えてしまう声。 いつも強く勇ましいアスベル様が アスベル様が……、 かわいらしい街娘のお姿に……! >>4……草花が一斉に咲き出したような、 あたたかく狂おしい衝撃でした。] (21) 2022/09/19(Mon) 19:54:51 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア(こんな気持ち……初めてですわ) [こうして目覚めてしまったのが ヘンリエッタさんを仕立て屋へ連れ去ることへ 繋がったのかも知れません。 かわいいひとやものって素敵だわ。 ……あ! 作戦の最中はちゃんと集中してましたわ。 予め強化魔法を入念にかけてから 魔物に察知されない位置に離れて 成功を信じて見守っておりましたとも。 わたくしが見込んだアスベル様ですから。] (22) 2022/09/19(Mon) 19:54:57 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア[もしも叶うことなら ほかの衣装も着て頂きたかった。 ……そんな後悔を宿して。 次の機会を狙うわたくしが 居たりするかも……、知れませんわ。 ふふっ。*] (23) 2022/09/19(Mon) 19:55:00 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア── 宴の会場 ── [そんなわたくしですから、 忘れて欲しいと言われても、 首を縦に振れませんでした。>>1] そ、それは難しいですわ…… [勇者さまの願いは、 何でも叶えて差し上げたいのですけれどね。 緊張は解せたようでよかったです。] (24) 2022/09/19(Mon) 19:55:05 |
【人】 白魔術師 セシリー・ラミナリア[声をかけるアスベル様に続きます。>>5] 行って参ります ふふっ 一緒に転べば 恥ずかしくありませんわね [大切な仲間のお二人を会場に残して セレモニーの準備に移るわたくしの胸の中には、 未来への期待と希望とが溢れていました。*] (25) 2022/09/19(Mon) 19:58:00 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス── 再会〜決戦前夜 ── [立派になったのは彼女こそだ。>>7 その時の俺はまだ自分の想いを 自覚していなかったが、 成長した彼女の姿に妙にドキドキしたものだ。] (すげぇ綺麗になったなぁ……) [元々かわいい顔立ちをしていて 村じゃ将来美人になるって言われてた。 おてんばな所が目立って 全然気にしてなかったが、本当にまあ……。] (26) 2022/09/20(Tue) 15:44:08 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルスああ、全員揃ったことだし あとは行って ばーん、ごーん、ばきーってやるだけだな [コツンと拳を合わせて口角を上げる。>>7 約束を忘れたことはない。 引っ越し先の街に彼女を迎えに行くことは 旅の予定の中にあっただろう。 再会はそこに着く前だったか後だったか。 既に自由騎士として旅立った後だと知れても どこかで逢えると信じていたはずだ。] (27) 2022/09/20(Tue) 15:44:13 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[セシリーも慣れない旅に順応しながら よく頑張ってくれてたけどな。 ヘンリーが仲間に加わってくれて 漸くパズルのピースがハマったみてぇに しっくりきた感じがあった。 パーティは弾みをつけて 襲い掛かる魔王軍を倒していった。] (28) 2022/09/20(Tue) 15:44:20 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[そうして迎えた決戦の前夜。 眠れるようになるまで少し話でも、と 隣をぽんぽんしたら 外套の裾にヘンリエッタが入ってきた。>>8] あっ、こっ、こら……! 〜〜っ、……風邪ひくよりいいか…… [近いし、良い匂いするし、なんだこれ。 嫁入り前の娘がなんてことを、と思ったが 兄妹ならおかしくない距離感かも知れない。 信用してくれてるからだろう、それは嬉しいが。 男として意識されてねぇって証でもある。 わかってたけど。……うぅ。] (29) 2022/09/20(Tue) 15:45:13 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス男は狼なんだから 俺とアスベル以外の野郎には 無防備に近づいたらダメだぜ? [口煩い保護者に見えれば良い。 女として惚れていても いつか本当の妹になるんだと思っていた。] (30) 2022/09/20(Tue) 15:45:17 |
【妖】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[弟は近くにいるのに遠い存在だった。 才能に恵まれてて 人を惹きつける不思議な力がある。 その上とんでもなく良いやつ。 俺と全然違うタイプの人間だ。 正直、妬ましいよ。 おしめを変えたこともあって 理解者ヅラで誰より長くそばにいる癖に 俺の方は弟のこと全然解っちゃなかった。] ($3) 2022/09/20(Tue) 15:46:05 |
【妖】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[旅の中でアスベルは益々成長して 血の繋がった家族とはまた別に 大切な人ができたことは 雰囲気や会話の中で気づけたかも……? でもそんな人がもし居るならその相手は ヘンリエッタだろうと思い込んでた。 こんなに魅力的な子を 好きにならない訳がねぇだろう!! ……と、強火で視野が狭まってたんだ。 恋は盲目ってやつ。] ($4) 2022/09/20(Tue) 15:47:26 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[普段はっきりした物言いの彼女が 言葉を詰まらせる様には胸を締め付けられた。>>10 ……やっぱりヘンリーは、アスベルのことを。 いかにも乙女って感じで珍しくて、 そんな姿もかわいいからこそ、 敵わねぇって痛感する。 はは、覚悟していても辛いもんなんだな。] ん、おやすみ 俺はいつでもお前の味方で 応援してるからな [逃げるように去る背中にそう言ったけど 届かなかったかもしんねぇ。 それで構わなかったんだ。] (31) 2022/09/20(Tue) 15:49:16 |
【独】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス/* 一行ごとにかわいいって鬱陶しく褒めようとするエドゥを削るのに忙しい……ヘンリーかわいいよぉ.°(ಗдಗ。)°. ぬるこんさんてんさい (-5) 2022/09/20(Tue) 15:58:03 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ わたしの故郷は、『飛鳥井村』という この街から遠く、それこそ県を幾つも跨いだ先の、 とある山奥に嘗て存在した小さな村。 今はもうないその村に、わたしたち渡守の一族は ひっそりと隠れるようにして暮らしていた。 厳密に言えば、渡守の一族のなかでも特に結界術と 戦う術に長けていた一部の者たちが、だけど。 『本家』と呼ばれる人たちがいることは わたしも知っているけれど、彼等に会ったことは これまで一度もない。 …たぶん、だけど。 これからも、彼らと会う機会はないんじゃないかな。 本家の人たちは、彼を…あの子のことを忌み嫌ってると そう、先生から聞いているから。 ] (D1) 2022/09/20(Tue) 16:15:17 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ ―――あの村で、わたしたちの一族が何をしていたのか まだ小さかったわたしには、よくわからなかった。 わたしの記憶の中の飛鳥井村の景色は、 それこそ他の人が思い浮かべるような、 穏やかな田園風景そのもの。 ―――四方を、山に囲まれていた。 夏には深く緑を茂らせる山に囲まれていた。 ―――田んぼや畑があった。 春には道端に蓮華の花、夏には向日葵や蒼い緑の田圃の景色。 秋は黄金色の野原のよう、冬は薄墨の空から降る牡丹雪。 ―――家々は、古い家ばかりではなかったと思う。 紺や朱色の屋根をした古くて大きな母屋や、 庭に建てられた蔵の白い壁。 庭に植えられた樹々や草花の彩。 思い出そうと思えば、今も鮮やかに浮かぶその記憶は ―――今はもう、この世界の何処にも存在しない景色。 ] (D2) 2022/09/20(Tue) 16:17:24 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ 小さい頃、父や母や祖父母、周りの大人たちが わたしを見る目は、決して善いモノではなかった。 わたしには兄が三人いたけれど、皆それぞれに優秀で 退魔の術に長けていた。 よく、父や母が周りの大人たちに、 「本家の連中に引けを取らない」「自慢の息子たち」と 話していたのを覚えてる。 …同時に、わたしのことは「絞りカス」だと話していた。 どれだけしごいてもまともに退魔の術を身につけられない、 優秀な兄たちの後に生まれてきた出涸らしで搾りカスだって。 …傷つかないわけじゃないけど、でも 術師としてのわたしが出来の悪い子だっていうのは それはどうしようもない事実だったから。 ―――仕方ないって、諦めていたんだ。あの頃は。 ] (D3) 2022/09/20(Tue) 16:19:08 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ せめて、それ以外のことはできるようになろうって 勉強も、運動もがんばった。…そのつもり。 でも、それでも兄さんたちには敵わなくて。 父母やあの村の大人たちにとっても、 同じように術師の家系に生まれた同年代の子供たちにとっても。 ――どこまでいっても、どれだけがんばったとしても。 わたしは皆の中でどうしようもなく落ちこぼれだった。 ] (D4) 2022/09/20(Tue) 16:21:34 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ あれは、ちょうど夏の終わり。 日に日に涼しくなり、秋の色合いへと移り変わってきた頃。 …切欠は、なんてことのないちょっとした喧嘩だった。 わたしが鈍臭いと怒りだした兄の一人が、 近くにあった湯呑を手に わたしの顔へ投げつけてきた。 幸い、中身は入っていなかったし、 直接湯呑が顔にあたることはなかったけれど。 ガチャン!と、近くにあった棚に当たって砕けて。 その破片が、額を掠めた。 最初に感じたのは、痛みより熱さだった。 それが急に冷えたと思った途端。 つぅ、と 赤色 が額から鼻先へと伝った。] (D5) 2022/09/20(Tue) 16:25:53 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ その赤を見た途端急に痛みを感じて、 泣き出しそうになったわたしに、 物音を聞いて駆け付けた母は言った。] 「何をやってるの! 本当にどうしようもない子ね、お前が間抜けなせいで 兄さんが怪我をしたらどうするのよ!」 「……ああもう! お前を見てると本当にいらいらするわ。 さっさと片付けなさい。 怪我を増やしたり、床を汚したら承知しませんからね」 [ 違うと、そう言いかけたわたしの言葉をぴしゃりと弾いて 母は兄を連れてその場を離れてしまった。 ] (D6) 2022/09/20(Tue) 16:27:04 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ ―――悲しかった。 もう、腹を立てる気もしなかった。 湯呑を投げた兄に対しても、此方の言い分も聞かず 一方的に悪者扱いした母も。 ただただ悲しくて、どうしようもなく胸が苦しくて。 ……そうして気がついたとき、 わたしは割れた湯呑を片付けることもせず、 額から流れる血を拭うことも忘れて、 泣きながら家を飛び出していた。 ] (D7) 2022/09/20(Tue) 16:28:25 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ すでに陽は西に深く傾いていた。 頭上に広がる空は半分以上、濃藍色の闇に染まっている。 反対側、西の向こうに陽の光が薄らと、 茜の残照を残して消えかかっているのが見える、 そんな時間帯。 そんな黄昏時の田舎道を、ただひたすらに駆けていた。 それなりに長く道を走っていたはずだけど、 不思議と村の誰ともすれ違うことはなかった。 どこへ向かおうか、 あてなんてどこにもありはしなかった。 ただ、あの家にいることに小さなわたしは耐えられなかった。 つい数時間前まで通っていた小学校の前を駆け抜けて、 なにかあったとき村の人たちが集まる集会所を通り過ぎて そうして、気がつけばわたしは山のほうへと向かっていた。] (D8) 2022/09/20(Tue) 16:29:38 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ 初詣や夏祭りでいったことのある山の上の神社ではなく、 その裏側の、殆ど人も通らないはずの森の中へ。 どうしてそこへ向かおうと思ったのか、 今でもよくわからない。 いつだったか、 「森の中に小屋があったからそこを秘密基地にした」と 同級生の男子たちが話していたのを なんとなく、思い出していたからかもしれない。 知ったところでどうということはないし、 何より、今となっては確かめようもないことではあるけれど] (D9) 2022/09/20(Tue) 16:33:10 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ やがて道の舗装も街灯も途切れて、 森の中に入ったときは、ほぼほぼ真っ暗だったはずなのに。 不思議と、怖いとか恐ろしいと そういう気持ちにならなかったのは 季節外れの蛍がゆらりゆらりと周囲を舞って あたりを照らしていたからかもしれない。 あるいは、息を整えようと立ち止まったところで 先程切った額の痛みが急に戻って来たからか。>>D5 痛みが戻ってくるのと同時に、 先程の悲しみもまた戻ってきて。 堪らず、その場に蹲ると大きな声を上げて泣いた。 誰もいないと思ったから、 いつもより大きな声で思い切り泣いた。 ] (D10) 2022/09/20(Tue) 16:34:47 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音……っ、……だぁれ? [ しゃくりあげながら、涙にぬれた目元と頬を拭って 聞こえてきた鈴の音へと首を巡らす。 妖や獣の類だとは思わなかった。 だって、この村と山々は村の長老や偉い大人たちが 厳重に結界を張って守っているのだから。 人間にとって危険な獣は勿論、並みの妖だって そうやすやすと、村の領域に入り込むことはできないと 大人たちは村の子供たちにそう何度も話していたのだから。 それになにより――今考えれば不思議なほどに――このとき、 わたしはその鈴の音を怖いとは思わなかった。 遠く森の奥から聞こえてくる鈴の音も、 わたしの優しく照らす蛍たちのことも。 ] (D12) 2022/09/20(Tue) 16:36:59 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音…。 [ ポケットに入れていたハンカチで涙と、 それから額の血を拭ってから、 意を決して森の奥へと歩を進めた。 そうして辿り着いた先にあったのは洞窟だった。 只の洞窟ではなくて、 ものすごく大きな岩を削り出して作ったような其処に 重そうな黒鉄の扉と何重もの注連縄で封された 如何にもな様子の洞窟だった。 ] ―――……。 [ 怖い気持ちが、ないわけじゃなかった。 それでも、意を決して其処へ向かおうと思ったのは。 鈴の音のように聞こえていた其れが、 …どこか、嗚咽に似ていると気づいてしまったから。] (D13) 2022/09/20(Tue) 16:37:49 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音……だれか、いるの? [ 黒鉄の扉の前に近づけば、 鈴のような嗚咽はよりいっそう近くなる。 そうして一言声をかけたところで ―――ぴたりと、それまであたりに聞こえていた音が止む。 同時に、周囲の空気が変わったのも伝わって。 ] だれか、いるんだよね? [ 問いかけに返答はなかった。 それでも、きっとここには誰かがいると そんな確信めいた想いと共に、そっと扉に手をかける。 ギィィ、と。重く、頑丈そうなそれは 此方が拍子抜けするほどあっさりと開かれた。 ] (D14) 2022/09/20(Tue) 16:39:00 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音……。 [ おそるおそる扉の向こう、洞窟の奥を覗きこむ。 ―――そこにはただ、真っ暗な闇があった。 ] …ねえ、だれも [ ―――いないの、と。 そう、言いかけたとき。 覗き込む体勢を崩しかけて、咄嗟に一歩 洞窟の中に足を踏み出した。 それと同時に、固い岩場だったはずのそこは 砂のように脆く崩れて。 悲鳴をあげる間もなく、わたしは洞窟の中へと 転がり落ちていった。] (D15) 2022/09/20(Tue) 16:39:59 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音……あいたた……。 [ 尻餅をついたまま、小さく呻く。 洞窟の中はひんやりとして、ただひたすらに真っ暗で。 まるで月のない夜みたいだ、なんて そんなことを思っていれば ] (D16) 2022/09/20(Tue) 16:40:51 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ ぼそ、と暗闇に声が聞こえるのと同時。 周囲の闇に、 赤 い眼が浮かび上がる。それもひとつふたつではなくて。 ―――… 十 、二十 、五十 、とわたしの四方を取り囲むようにして 無数の 赤 い眼が、爛々と輝いて此方を見つめていた。―――それが、わたしと彼…辰沙との出会いだった。 ] (D18) 2022/09/20(Tue) 16:46:11 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス── 少し前〜 ── [ドレスやメイクがなくたって お前は最高にかわいいよ。 ……そう思う彼女がくるりと回って長い脚を晒す。>>12 オイイ!] おまっ ヘンリー! ちょっとはお淑やかにだな……! [誰も見てねぇだろうな?! とキョロキョロ。 ヘンリーの方見て鼻の下伸ばしてるオヤジが数人、 すごい形相で睨んでやったら、目を逸らされたが。 後で記憶が無くなるまでぶん殴るか……。 顔は覚えたからな。] (33) 2022/09/20(Tue) 21:42:26 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[二人きりとなったあと。 さりげなくスリット側に立ち 美しい脚を隠そうとしながら話とグラスを交わした。 追い抜かれてない、と声にして貰えて どれ程ホッとしたことか。>>13 皆より苦労は、したかも知れない。>>8 それは皆と違って俺が凡才だから。 置いてかれねぇよう何倍もの努力が必要だったから。 もう鍛錬で打ち合うことは随分していない。 力でもスピードでも技術でも、 直接やりあったら勝てねぇんだ。 大らかなフリしてるだけで人としての器も アスベルの方がずっと大きい。 俺が本当は強くなくて情けねぇ人間だってこと。 隠し通せたようで、……良かった。 こんなん気にしてるのすら格好悪ィよな。] (34) 2022/09/20(Tue) 21:43:46 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[好きな奴以外から言われても 嬉しくねぇかと思ってたんだが。 俺の「かわ(いい)」にも喜んでくれる ヘンリーがかわいすぎる。>>14] お、おう……そうだけど? [そんな顔見たら否定なんか出来ず 素直に認めちまった。 慣れない酒が回っている所為もある。 余計なことを言っちまいそうで 色んな意味でドキドキしてきた。] (35) 2022/09/20(Tue) 21:44:36 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[晴れ姿を見届けてないのに こんなんじゃダメだよな。] あ、ありがとう [礼を言って水を受け取れば 急ぎ何口か流し込んで セレモニーの主役を見上げた。 ────アスベル。 我が弟ながら格好いいぜ。*] (36) 2022/09/20(Tue) 21:49:04 |
【独】 勇者 アスベル・レイフェルス/* あっもしかして今落としてる最中かな エドゥほんと大人だ……かっこいい…… 絶対幸せになって欲しい……なって……なろう…… (-6) 2022/09/20(Tue) 21:49:26 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス私はセシリー王女に 多くの幸せと、幸福と、愛を頂きました。 王女がいらっしゃらなければ 今、私がこの場にいることも無く 世界も不安に怯えたままだったでしょう。 世界を守った次は、愛する人を守りたいと思います。 人生を、生涯を──この命を賭して、永遠に。 もう一度……いいえ、何度でも申し上げます。 セシリー姫、俺は貴女を 愛しています 。[ しゃがみ込み膝を立て、セシリーの手を取り 軽く口付けを落としてから、頭を上げる。 瞳に映る愛しき人の姿は、一層美しさが際立っているが、 見慣れた澄んだ眼差しは、俺の良く知る 普段旅をしていた頃と、何ら変わらない。] (37) 2022/09/20(Tue) 22:09:08 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス俺の言うことを、何でも覚えてくれて 俺が転ぶなら、君も転ぶと告げてくれた。 どんな小さな冗談でも、軽口でも。 君が云う言葉、全てが愛おしくて仕方がないんだ。 [ 少し前の事を思い出し>>24>>25、優しく笑みを向ける。 緊張していない訳では無い。 ただ、瞬きをすることすら惜しかった。 この美しい人を、姿を、目に焼き付けたかった。] (38) 2022/09/20(Tue) 22:09:18 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 間も無く、ぱちぱちぱち、と拍手が背後から起こった。 国王──セシリーの父だった。] 「皆の者、勇者の心はこの通りである! 勇者殿の人柄、我が娘への愛情は、余が保証する。 セシリーも勇者殿を愛しているならば、何ら問題は無い。 ゆくゆくは娘のセシリーと 世界を平和に導いた勇者アスベル・レイフェルスが 契りを交わすことを認めようと思っておる。 余も王として、父として、一人の人間として 心より祝福するつもりである!」 (39) 2022/09/20(Tue) 22:09:37 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス 「おめでとうございます!」 「姫様と勇者様に幸あれ!」 「新たな記念日が誕生した!」 [ 再び会場が歓声で沸き上がり 祝福の声が四方八方から響き続けていた。*] (40) 2022/09/20(Tue) 22:09:40 |
【念】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 兄さんとヘンリ、どんな顔しているだろうか。 このことは内緒にしてきたけど、 事前に王やセシリーには話を通していた。 もう式の日程も決まっている。 兄さんや母さんに苦労を掛けさせることもない。 むしろ、良い暮らしも出来るようになる。 ヘンリは、セシリーの護衛件専属の騎士>>1:23に なれば良いだろう。 腕の立つ女性、かつセシリーとも友人同士。 ヘンリの為にある役職と言っても過言では無い。 そしたら、俺も、セシリーも安心安全で手放しで喜べる。 と思っていたのだが。] (!3) 2022/09/20(Tue) 22:09:43 |
【念】 勇者 アスベル・レイフェルス……? [ 兄さんとヘンリの姿が見えなかった。 何せこの人数だ、別の場所に移動したか、 単純に人の少ない場所に居るのかもしれない。 気にはなったが、二人はいつでも会える上 大勢に質問攻めに遭ったのもあり しばらくの間動けずににいた。 二人のリアルタイムの反応も見てみたかったが、 時間ならいくらでもある。 後で兄弟仲間水入らずで のんびり未来を語り合うのも良いだろう、と。 何も知らず、呑気に考えていた。* ] (!4) 2022/09/20(Tue) 22:09:46 |
【雲】 妖もどき 辰沙――寮から街へ―― [ 朝食の片づけを済ませて、 部屋の外で彼女の着替えが終わるのを待って。 諸々を済ませた頃には十一時前になっていたか。 寮の門を出ようとしたところで、 ちょうどすれ違うようにして顔見知りに会う。 ] 『あ、先生だ!』 [ 彼女のいうほうへ視線を向けると 此方とは反対に寮のほうへと入っていく人物。 彼にも姿が見えるよう――といっても彼のことだから 隠形していても僕の気配は察知しているだろう――実体化して 人前に姿を現す。 たまたま通りかかった学生たちの何人かが 中空から突然現れた僕の姿に驚いたような声を上げる。 それに構わず、目の前の教師に小さく目礼してみせた。 ] (D19) 2022/09/20(Tue) 22:21:59 |
【雲】 妖もどき 辰沙…先生、今日は。 [ 真浄寺 陽仁。 この学園の教師であり、この国でも有数の現役退魔師であり、 ―――そして、幼少期に故郷を失った彼女を引き取り、 この学園に入学させた保護者でもある。 …そして、僕にとってはどうにも苦手な人だ。 ] (D20) 2022/09/20(Tue) 22:22:33 |
【雲】 妖もどき 辰沙『やぁ辰沙。 相変わらずシャイボーイだね君は。 もう少し顔の筋肉を柔らかくしないと 女の子にモテないよ?』 …。 [ もにもにと頬を不躾に摘ままれて揉まれる。 どうしてこの師弟はやることがそっくりというか、 似てほしくないところばかり似てしまうんだろう? ] 『お? 辰沙も成長してるんだなぁ。 ちゃんと考えてることが顔に出るようになったね』 『あ、先生もわかりますか!? 辰沙だって、ちゃんと成長してるんです』 [ ……やめよう? そこで僕を弄る方向で一致団結するの、本当にやめよう? 必死でぺちぺち、頬を揉む手を払ってから。 ] (D21) 2022/09/20(Tue) 22:23:40 |
【雲】 妖もどき 辰沙…それより、ここに貴方がいるのは少し珍しいのでは? 『あ、そういえばそうだね』 [ 彼は寮監ではないし、職員寮に入っているわけでもない。 郊外の住宅街に今は奥さんと一緒に暮らしている。 見たところ、彼女の様子を見に来たとか 用事があるというわけでもなさそうだ。 ] 『あー、わかっちゃった? 実はねー、ここ数日天文科のほうでちょっと色々あってね。 ゆうべは徹夜で詰めてたのさ。 で、ついさっき一段落ついたんで これから仮眠室で惰眠を貪りにいくところだよ』 (D22) 2022/09/20(Tue) 22:26:24 |
【雲】 妖もどき 辰沙…。本当に? 『ほんとだよ!?なに疑っちゃってんの? よりによって君が!!』 『んー…でも先生だものね……』 『ちょっとちょっと!! なに理音ちゃんまで先生のこと疑っちゃってるのさ?』 …。 『んーなになに? 日頃の行いが悪いからだ、って?』 [ 心外だーと言わんばかりに 僕の顔から胸元までずずず、と、舐めるように 先生が視線を走らせる。 いや、まぁ、うん。 当たらずとも遠からずですね先生。 ] (D23) 2022/09/20(Tue) 22:27:00 |
【雲】 妖もどき 辰沙『……はー。 とりあえず、先生に信用がないことはよくわかりました。 それはそれとして、二人はデートかい? なら、楽しんでおいで。 たまには人並みに羽を伸ばすことも重要だからね』 [ 言いながら、彼の大きな手が僕の頭の上へ。 一瞬身構えるものの、その手は優しく僕の頭へ載せられて わしゃわしゃと軽く頭を撫でられた。 隣にいた彼女にも同じように――彼女に対しては、 髪型が乱れないように軽く触れる程度に――頭を撫でて。 にかっと、如何にも人の悪そうな笑みを浮かべてから ひらり手を振って建物のほうへと歩いていった。 ]* (D24) 2022/09/20(Tue) 22:27:44 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音 (D25) 2022/09/20(Tue) 22:29:16 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音…ほら。難しい顔しない。 今日はこれから楽しい一日にしないと。ね? [ 彼の頬に再度、今度は包み込むように柔らかく触れる。 ] (D26) 2022/09/20(Tue) 22:29:35 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音よーし。それじゃあ最初は映画に行こう。 [ 今からバス停までダッシュすれば、 ちょうど駅前行きのバスに乗れるはずだから。 そこから駅前のシアターに行って、映画をみよう。 ] ほら、辰沙もダッシュ! せっかくだから一緒に競争ね! [ 言い終わるより前に、 勢いよく飛び出してバス停まで駆けていく。 人間のわたしと__の辰沙では 勝負にならないなんてわかりきっているけど、 そんなことはどうでもよくて。 ただ、小さくても色んな思い出を、彼と一緒に作りたいんだ。 ]* (D27) 2022/09/20(Tue) 22:30:19 |
【妖】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 気付いていなかった。 愛する人の想い人の存在に。 セシリーが好きな人が居る素振りを 何度か見せていたのは知っていた。 でも、それが同じ人とは思わなかった。 ──何故、気付けなかったの。 勇者と姫、お似合いに決まってるじゃない。 私なんかが入る余地なんて、最初から無かったのに。 無意識の間に、真相を知ることを 避けていたのかもしれない。 アスが、セシリーに。 セシリーが、アスに思いを寄せていることを。] ($5) 2022/09/20(Tue) 22:45:16 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ……嬉しいはずなのに。喜ばしいことのはずなのに。 セシリーは大事な仲間で女同士 笑い合える友達同士だと思っていた。 ううん、今だって大事な仲間で 友達同士だと思っている。 あの子のことは勿論大好き。 それは今でも何も変わっていない。] (41) 2022/09/20(Tue) 22:45:23 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ なのに。 なぜ、喜びの感情と祝福の言葉が出ないの? なぜ、笑えないの? なぜ、会いに行けないの? いつもなら。一際大きい声で 「おめでとう! やったじゃないお幸せにね!」 って、すぐ駆けつけて言うはずなのに。] (42) 2022/09/20(Tue) 22:45:35 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 二人の姿が良く見える特上の席を用意して貰い 顔は鮮明に見え、声もしっかり聞き取れる。 ──アスベルがこんなに嬉しそうな顔をしているの。 初めて見たかもしれない。 私の好きな、彼の最高の笑顔。 ……私では引き出すことの出来なかったもの。 アスベルが、セシリーが。 あまりにも輝いて眩しいものだから。 明る過ぎる光は、全てを飲み込んでしまう。] (43) 2022/09/20(Tue) 22:46:02 |
【妖】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 私はアスベルのことが 本当に大好きだったんだ、と改めて思う。 痛い。苦しい。辛い。 心が、肩が、身が。 ぶるぶると震えていく。 眩しすぎる光に覆われて 先が、未来が。何も見えない。 ($6) 2022/09/20(Tue) 22:46:19 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム…………。 [ 隣にいるはずのエドゥの方には、振り向けずにいた。 弟の嬉しそうな姿を見て、喜んでいることでしょう。 私が幸せに水を差す訳にはいかない。 かといって、このままこの場所に居続けても あと何秒堪え続けられるかは分からない。 今なら、一言喋った段階で 堰を切ったように涙が流れ出ることが 容易く想像出来てしまう。 おめでとう、と言いたいのは事実なのに。 好きな人の幸せを喜ぶことも出来ず 大事な友人の姿も見られないなんて。 ────私って、どうして、こんなに。 ] (44) 2022/09/20(Tue) 22:46:39 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 王様の祝福、式、契り>>39。 止まぬ周囲の歓喜の声>>40。 幸せに沸き立つ宴の場で、 益々聞きたくない、知りたくない情報が 耳に、脳へと入り込み 心に静かに、深く抉っていく。] ……ごめん、ちょっ、と、 [ 聞き洩らしそうな程の小さな囁きをエドゥに漏らし、 退席の理由も、行き先も言えぬまま 踵を返し、会場を後にしようとした。 その時。 私の愛らしい友人であり 私の好きな人と結ばれた彼女の声が、聞こえた。*] (45) 2022/09/20(Tue) 22:46:45 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ わたしと辰沙の競争の行方はまぁさておき。 駅前行きのバスにはどうにか滑り込みで乗り込むことに成功した。 ついでにこれまた運が良いことに座席に座ることもできたので 二人で座って、これから見る予定の映画について簡単に話す。 それから、お昼ご飯に何を食べようかとか、 その後駅前の大きな書店に行ってみようかとか、 書店併設のカフェの人気メニューがどうだとか、 それとも駅からちょっと歩くけれど、 最近リニューアルしたという水族館にいこうかとか。 そんなことを話していれば、あっという間に バスは駅前のロータリーに。 ] (D28) 2022/09/20(Tue) 23:31:51 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音こっちだよ、辰沙。 [ 彼の手を引いて駅前のシアターへ。 わたしより頭一つかそれ以上に背の高い彼が おとなしく手を引かれる様子はなんだか微笑ましい。 うん、わかる。 この街に来て半年だけれど、わたしだって 実質学校と寮を往復するだけの毎日で、 なんなら夏休みだって返上しないといけなかったのだから。 いやまぁそれはそれで楽しかったけれど。 生まれて初めての海とか。] (D29) 2022/09/20(Tue) 23:32:54 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ 閑話休題。 何が言いたいって、わたしも辰沙も この街の見るもの全てが初めて尽くしで。 とても、楽しい。 その証拠に、わたしに手を引かれながら、 きょろきょろと落ち着きなく視線を彷徨わせている。 そんな辰沙がなんだか新鮮で、 ああ、学校を抜け出して正解だったなと思う。 そうして辿り着いたシアターで、チケット二枚と ポップコーンとドリンクをそれぞれ二つずつ購入する。 パンフレットやグッズも気になったけれど、 まずは映画を観てからにしようと意見が一致した。 ] (D30) 2022/09/20(Tue) 23:33:38 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音[ そうして、鑑賞後。 ] ……ぐすっ。 [ さっき辰沙と話した駅前の書店の併設カフェ。 地図アプリで確認したら意外と近かったので 映画が終わったらそこで遅めのランチにしようと、 バス移動の時点で二人で決めていたのだけど。 正直、映画が終わってからも 涙が止まらないというのは予想外だった。 いや、正確にはシアターを出る前に一度止まったけれど そのあとふとしたタイミングで思い出し涙が出てしまう。 ] (D31) 2022/09/20(Tue) 23:34:37 |
【雲】 妖もどき 辰沙…そんなに泣かないでよ。 [ どんな顔をすればいいのかわからなくて。 ひとまず案内された席に彼女を座らせれば、 ハンカチと水の入ったコップを差し出す。 他の人たちにこの状態を見られたらなんて思われるか。 此方を気遣ってボックス席に案内してくれた店員さんには 素直に感謝しかない。 ] (D32) 2022/09/20(Tue) 23:38:28 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音……うん。ごめんね。 [ 彼が差し出してくれた水を飲んで>>D32 それから深呼吸してどうにか気持ちを落ち着かせる。 そんなに悲しい映画だったのかと言われれば それは少し違っていて。 この国が誇る有名な監督が製作した、 半世紀もの歴史を持つ大人気特撮ヒーロー映画。 結末自体は、ハッピーエンド…なのかしら? 少なくとも、彼は自分が守りたいものを命を賭して守って そして、彼の仲間たちの許へ帰ってこれたのだから。 それでも、涙が止まらないのは。 ] (D33) 2022/09/20(Tue) 23:40:04 |
【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音あのひとが……映画のなかの主人公が、 辰沙に重なってみえたんだ。 [ 感情表現が下手で、少しどころじゃなく人間離れしていて でも、とても優しくて純粋な、人ではない主人公。 そんな主人公が、物語の終盤。 地球を救うためにその身を賭してラスボスを倒しにいって そして発生したブラックホールに吸い込まれて――… ] (D34) 2022/09/20(Tue) 23:40:54 |
【雲】 妖もどき 辰沙[ 正直、はじめての事態に どう声をかけたらいいのかわからなかったから、 よしよしと、先程先生がしていたように彼女の頭を撫でる] ……僕は、きっとヒーローにはなれない。 [ どちらかといえば、 僕はラスボス側の存在ではないだろうか? 何より、僕は命を賭してまで誰かを守ろうと思ったり あの映画の主人公のように誰かを『好き』になったり、 大切になんてできないと思うから。 ―――…たった一人、目の前のを除いて。 もしも明日、世界が滅ぶとして。 自分の命と引き換えに、その世界が救われるとして。 僕はそのとき自分の命を差し出せるとは どうしても思えない。 ずっと、人間たちから『 』と呼ばれてきた。 彼等のことを思い出すたび、胸の奥を深く抉られるような この身を焼かれるような、どうしようもない、 やり場のない感情が心を苛む。 ] (D36) 2022/09/20(Tue) 23:45:57 |
【雲】 妖もどき 辰沙……理音。 [ いつもことあるごとに彼女が僕にそうするように、 いつか幼い彼女にそうしたように 彼女の頬に自分の手を添える。 僕は、きっとあんな献身的な行動はとれない。 ヒーローなんてものにはきっとなれない。 なりたいとも、思わない。 ―――それでも。 もしも君が望むことがあったなら。 或いは彼女が危機に陥って、僕の命一つで それらを贖うことができたなら。 ―――…そのときは、きっと。 僕は命を投げ出すことを選んでしまうだろう。 ] (D37) 2022/09/20(Tue) 23:47:19 |
【雲】 妖もどき 辰沙……うまく、いえないけれど。 でも、約束する。 これから先、なにかあったとしても 僕は必ず、君のところに帰ってくる。 [ 僕の帰るところは、君がいるところなんだ。 この世界だけじゃない。 この星の外にだって、他の宇宙にだって、 他に帰るべきところなんてない。 ] だから、約束。** (D38) 2022/09/20(Tue) 23:56:43 |
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